JP2003051690A - シールドボックス構造及び、固定部品、シールドボックス - Google Patents

シールドボックス構造及び、固定部品、シールドボックス

Info

Publication number
JP2003051690A
JP2003051690A JP2001237758A JP2001237758A JP2003051690A JP 2003051690 A JP2003051690 A JP 2003051690A JP 2001237758 A JP2001237758 A JP 2001237758A JP 2001237758 A JP2001237758 A JP 2001237758A JP 2003051690 A JP2003051690 A JP 2003051690A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fitting
side wall
wiring board
printed wiring
shield box
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001237758A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3566237B2 (ja
Inventor
Tsutomu Kawai
努 河合
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kitagawa Industries Co Ltd
Original Assignee
Kitagawa Industries Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kitagawa Industries Co Ltd filed Critical Kitagawa Industries Co Ltd
Priority to JP2001237758A priority Critical patent/JP3566237B2/ja
Publication of JP2003051690A publication Critical patent/JP2003051690A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3566237B2 publication Critical patent/JP3566237B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シールドボックスの側壁部にガスケット部が
あっても、固定部品を予め取り付けた状態のシールドボ
ックスをプリント配線板に載置して実装できるようにす
る。 【解決手段】 シールドボックス20の側壁部22に、
クリップ10に形成された凸部に嵌合する第1、第2の
取付穴22a,22bを設ける。このとき、第1の取付
穴22aにクリップ10が嵌合すれば、クリップ10の
接合面12aが、シールドボックス20の側壁部22の
バネ片23の先端よりも、上面板21から遠くに位置す
るようにし、一方、第2の取付穴22bに嵌合すれば、
クリップ10の接合面12aが、バネ片23の先端より
も上面板21の近くに位置するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリント配線板に
半田付けされる固定部品と、その固定部品により実装さ
れるシールドボックスとを備えるシールドボックス構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば長方形形状の上面板の
4辺から側壁部を立設したシールドボックスを、電子部
品を覆うようにプリント配線板に実装して、電磁波を遮
蔽することが行われている。
【0003】例えば特公平3−30317号公報には、
小型電磁シールド装置が開示されている。この技術で
は、U字形のバネみぞをプリント配線板に実装し、その
後、シールドボックスの側壁を実装されたバネみぞに挿
入することによって、シールドボックスが挟持される。
【0004】また例えば実開昭61−111198号公
報には、プリント配線板への取付脚が垂設された枠体
と、この枠体の開放上部を覆う蓋体とからなるシールド
ケースが開示されている。この場合、枠体をプリント配
線板へ実装し、その後、この枠体に蓋体を嵌合させるこ
とによって、蓋体が固定される。
【0005】ところが、上述した技術ではいずれもプリ
ント配線板上に実装される部品、すなわち前者ではU字
形のバネみぞ、後者では枠体を用いるため、プリント配
線板上の占有面積が大きくなる。これは近年の電子機器
の小型化や軽量化という観点からは好ましくない。
【0006】これを解決するための手法として小型の固
定部品を用いてシールドボックスを実装することが考え
られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述したように小型の
固定部品を用いる場合、シールドボックスの下方できる
隙間を通過する電磁波を遮蔽するため、シールドボック
スの側壁部の端縁部に、ガスケット部を設けることがあ
る。このガスケット部は、通常、フィンガーバネや導電
性能を有するエラストマーなどで実現される。
【0008】そして、このようなガスケット部は、固定
部品によってシールドボックスがプリント配線板に実装
された際、プリント配線板にその先端を当接させて弾性
変形し、その反力でプリント配線板に圧接して、シール
ドボックス下部の隙間を通過する電磁波を効果的に遮蔽
する。
【0009】しかしながら、この場合、固定部品をシー
ルドボックスに予め取り付けると、固定部品の半田付け
面よりもガスケット部の先端が突出することになり、固
定部品を取り付けた状態のシールドボックスをプリント
配線板に載置しても、固定部品の半田付け面がプリント
配線板から離れてしまい、リフローソルダリングによる
半田付けができなくなってしまう。
【0010】本発明は、このような問題を解決するため
になされたものであり、シールドボックスの側壁部にガ
スケット部があっても、固定部品を予め取り付けた状態
のシールドボックスをプリント配線板に載置して実装で
きるようにするためのシールドボックス構造及び、この
構造に用いられる固定部品、シールドボックスを提供す
ることを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】本発明の
シールドボックス構造は、上面板と当該上面板の端縁部
に連接される側壁部とを有したシールドボックスと、シ
ールドボックスをプリント配線板に実装するための固定
部品とを備えるものである。ここでいう側壁部は、上面
板から折り曲げて形成してもよいし、あるいは、蓋体と
しての上面板に嵌合する枠体として、上面板と別構成に
してもよい。
【0012】シールドボックスは、プリント配線板に実
装されることにより、上面板及び側壁部で当該プリント
配線板上の電子部品を覆って電磁波を遮蔽する。ここで
側壁部は、固定部品を取り付けるための嵌合部と、当該
嵌合部以外の端縁部に電磁波を遮蔽するためのガスケッ
ト部とを有している。一方、固定部品は、側壁部の嵌合
部に嵌合する被嵌合部と、プリント配線板に半田付けさ
れる接合面の形成された接合部とを有している。
【0013】そして本発明では特に、第1の嵌合位置及
び第2の嵌合位置の両方で、固定部品の被嵌合部と側壁
部の嵌合部とを嵌合可能にした。第1の嵌合位置では、
接合面がガスケット部の先端よりも上面から離れる側に
位置することになる。一方、第2の嵌合位置では、接合
面がガスケット部の先端よりも上面に近い側に位置する
ことになる。
【0014】これらの位置を機能的に見ると、請求項2
に示すように、第1の嵌合位置は、固定部品を取り付け
たシールドボックスをプリント配線板に載置したとき、
ガスケット部がプリント配線板に当接しない位置を意味
し、第2の嵌合位置は、接合面にて半田付けされた固定
部品を用いてシールドボックスをプリント配線板に実装
する場合に、ガスケット部がプリント配線板に圧接する
位置を意味する。
【0015】このようなシールドボックス構造によれ
ば、次のような手順でシールドボックスを実装すること
ができる。まず第1の嵌合位置で固定部品を取り付け、
固定部品の取り付けられたシールドボックスをプリント
配線板の所定位置に載置する。この場合、固定部品の接
合面がガスケット部の先端よりも上面から離れる側に位
置することになるため、ガスケット部がプリント配線板
に当接しない。したがって、固定部品の接合面はプリン
ト配線板のパターンに接することになり、例えばクリー
ム半田などによって仮固定され、リフローソルダリング
によって確実に半田付けされる。
【0016】次にシールドボックスをプリント配線板側
へ押しつけることによって、第2の嵌合位置で固定部品
と側壁部とが嵌合し、半田付けされた固定部品によって
プリント配線板にシールドボックスが実装される。この
場合、接合面がガスケット部の先端よりも上面に近い側
に位置することになるため、ガスケット部がプリント配
線板に圧接する。したがって、シールドボックス下部の
間隙を通過する電磁波をガスケット部によって確実に遮
蔽できることになる。
【0017】以上のように、本発明のシールドボックス
構造では、固定部品を予め取り付けた状態のシールドボ
ックスをプリント配線板に載置して、その後、固定部品
を確実に半田付けできる。さらに、固定部品のみが半田
付けされるため、シールドボックスをプリント配線板か
ら取り外せるという効果も合わせ持つ。
【0018】なお、固定部品の被嵌合部及びシールドボ
ックス側壁部の嵌合部は、一方を凸部とし、他方を凸部
に対応する穴として形成することが考えられる。ここで
いう穴は、貫通するものだけでなく、凹部を含むものと
する。第1及び第2の嵌合位置での嵌合を実現するため
には、例えば固定部品の被嵌合部を2箇所設け、いずれ
かの被嵌合部がシールドボックス側壁部の嵌合部に嵌合
するようにすることが考えられる。
【0019】ただし、固定部品がシールドボックスに比
べて小型であることを考えると、請求項3に示すよう
に、第1の嵌合位置に対応させて側壁部に第1の嵌合部
を形成し、第2の嵌合位置に対応させて側壁部に第2の
嵌合部を形成するのが現実的である。
【0020】以上は、シールドボックス構造の発明とし
て説明してきたが、上述したシールドボックス構造に用
いられて有効な固定部品あるいはシールドボックスの発
明として実現することもできる(請求項4、5)。ここ
に挙げた固定部品やシールドボックスによる作用・効果
は、上述したシールドボックス構造を構成する固定部品
やシールドボックスの作用・効果と同様であるため説明
は省略する。もちろん、このシールドボックスにおいて
も、シールドボックス構造を構成するシールドボックス
と同様に、第1の嵌合位置に対応させて側壁部に第1の
嵌合部を形成し、第2の嵌合位置に対応させて側壁部に
第2の嵌合部を形成することが考えられる(請求項
6)。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
例を図面を参照して説明する。図1及び図2は、実施例
のシールドボックス構造に用いられる固定部品10を示
している。図1(a)は固定部品10の平面図であり、
図1(b)は、図1(a)中の記号Aで示す矢印の方向
から見た固定部品10の正面図である。一方、図2
(a)は固定部品10の側面図であり、図2(b)は、
図2(a)のA−A線断面図である。
【0022】固定部品10は、長方形形状の接合部12
と、接合部12の短手方向両側を折り曲げて立設された
側部13と、側部13の内側へ傾斜するように側部13
から折り曲げられた傾斜部14と、短手方向中央部で合
わさった傾斜部14から外側へ折り曲げられた端部15
とを備えている。ここで接合部12の長手方向端部に
は、やや幅の狭い突片12bが形成されている。この突
片12bの下面を含めた接合部12の下面が、プリント
配線板に半田付けされる接合面12aとなっている。
【0023】そして、側部13及び傾斜部14の中央部
分には略コの字形の切り込み16が入れられ、この切り
込み16の内側部分は、接合部12に略垂直となって短
手方向中央部で丁度合わさるように、端部15側の連接
部分で折り曲げられている。この部分が固定部11であ
り、一方の固定部11には絞り加工によって他方の固定
部11側へ突出する「被嵌合部」としての凸部11aが
形成されており、他方の固定部11には、凸部11aが
収納される大きさの収納穴11bが形成されている。
【0024】図3は、実施例のシールドボックス構造に
用いられるシールドボックス20を示している。図3
(a)はシールドボックス20の平面図であり、図3
(b)は、図3(a)中の記号Bで示す矢印の方向から
見たシールドボックス20の側面図である。図3(b)
では、一部を破断させて示した。
【0025】シールドボックス20は、長方形形状の上
面板21と、上面板21の端縁部に連接された側壁部2
2とを備えている。側壁部22は上面板21の端部より
立設された4つの側壁からなっており、シールドボック
ス20は、上面板21に対向する面だけを有していない
蓋形のものとなっている。以下、上面板21の反対側を
「開口側」ということにする。したがって、この開口側
をプリント配線板側として固定することによって、シー
ルドボックス20は、プリント配線板上に実装された電
子部品を上面板21及び側壁部22で覆って電磁波を遮
蔽する。
【0026】このようなシールドボックス20をプリン
ト配線板上に固定するための部品が、上述した固定部品
10である。固定部品10は、シールドボックス20の
側壁部22の所定位置(図3中に二点鎖線で示す位置)
に取り付けられてシールドボックス20をプリント配線
板に実装する。固定部品10の取付位置にはそれぞれ、
固定部品10を取り付けるための2つの取付穴22a,
22bが形成されている。2つの取付穴22a,22b
は、上面板21に垂直な方向に並べて形成されている。
この取付穴22a,22bが「嵌合部」に相当し、上面
から遠い側の取付穴(以下「第1の取付穴」という。)
22aが「第1の嵌合部」に相当し、上面に近い側の取
付穴(以下「第2の取付穴」という。)22bが「第2
の嵌合部」に相当する。
【0027】そしてさらに、固定部品10の取付位置以
外の側壁部22の先端には、弾性を有する「ガスケット
部」としてのバネ片23が形成されている。バネ片23
は、十分な弾性を有するフィンガーバネであり、等間隔
に形成されており、その先端が外側に折り曲げられてい
る。なおここでは、分かり易くするために比較的大きな
間隔でバネ片23が形成されている様子を示したが、バ
ネ片23の間隔をより狭くしてバネ片23を密に配置し
た方が、電磁波遮蔽機能という観点から有利である。
【0028】なお、ここで示した固定部品10やシール
ドボックス20は、例えば金属材料、導電性樹脂、ある
いは、アモルファス金属などを用いて構成することが一
例として考えられる。次に、シールドボックス20のプ
リント配線板への実装手順を説明する。本実施例では、
次に示す〜の手順でシールドボックス20を実装す
る。
【0029】まず、固定部品10の接合面12aを吸
着することによって固定部品10を自動実装機で持ち上
げ、シールドボックス20の側壁部22の所定位置(図
3中に二点鎖線で示した位置)に取り付けていく。具体
的には、固定部品10の短手方向中央部分の合わせ目に
側壁部22を押し込むように取り付ける。このとき、図
4(a)に示すように、固定部品10は、側部13や傾
斜部14を中心として外側方向へ弾性変形し、その反力
で、固定部11の凸部11aが側壁部22の第1の取付
穴22aに嵌合して、固定部品10が側壁部22に取り
付けられる。図4は、図3中に記号Cで示した部分の断
面を示している。この嵌合位置では固定部品10の接合
面12aがバネ片23の先端よりも上面板21から離れ
た位置にあり、固定部品10を取り付けたシールドボッ
クス20をプリント配線板に載置しても、バネ片23の
先端がプリント配線板に当接しない。したがって、この
位置が「第1の嵌合位置」に相当する。
【0030】そして、この位置に固定部品10が取り
付けられたシールドボックス20を、上面板21を自動
実装機で吸着することによって持ち上げ、図5(a)に
示すように、プリント配線板の所定位置に載置する。プ
リント配線板には、固定部品10の接合面12aに対応
するパターンが形成されており、そのパターンには予め
クリーム半田を供給しておく。これによって、シールド
ボックス20に取り付けられた固定部品10が仮固定さ
れることになる。
【0031】そして、リフローソルダリングによる半
田付けを行う。これによって、固定部品10の接合面1
2aが、プリント配線板のパターンに、半田付けされ
る。 最後に、シールドボックス20の上面板21をプリン
ト配線板側へ押下する。この作業も自動機によって実現
できる。このとき、固定部品10は再び側部13や傾斜
部14を中心として外側方向へ弾性変形し、図4(b)
に示すように、その反力で固定部11の凸部11aが側
壁部22の第2の取付穴22bに嵌合して、シールドボ
ックス20を固定する。この位置では固定部品10の接
合面12aがバネ片23の先端よりも上面板21に近い
位置にある。ここではバネ片23が変形していない様子
を示したが、実際には、プリント配線板に半田付けされ
てからシールドボックス20が押下されるため、図5
(b)に示すように、バネ片23の先端が、プリント配
線板に当接し、折り曲げ方向に弾性変形し、その反力に
よってプリント配線板に圧接する。したがって、この位
置が「第2の嵌合位置」に相当する。このようなバネ片
23の圧接によって、シールドボックス20のプリント
配線板との隙間を通過する電磁波を適切に遮蔽すること
ができる。
【0032】次に、本実施例のシールドボックス構造に
よって発揮される効果について説明する。本実施例で
は、シールドボックス20の側壁部22に、固定部品1
0の固定部11に形成された凸部11aに嵌合する、第
1の取付穴22a及び第2の取付穴22bを設けた。
【0033】そして、第1の取付穴22aに嵌合すれ
ば、固定部品10の接合面12aは、シールドボックス
20の側壁部22のバネ片23よりも、上面板21から
遠い位置に位置する。したがって、第1の取付穴22a
に嵌合させるように固定部品10を取り付ければ、固定
部品10をシールドボックス20に取り付けた状態であ
ってもプリント配線板に接合面12aが接することにな
り、リフローソルダリングによる半田付けが可能にな
る。つまり、バネ片23が側壁部22に形成されていた
としても、固定部品10を予めシールドボックス20に
取り付けてから半田付けを行うことができるのである。
固定部品10を予めシールドボックス20に取り付けて
から半田付けを行えば、固定部品10はシールドボック
ス20に合わせて適切な位置に半田付けされる。
【0034】また、固定部品10がプリント配線板に半
田付けされた状態でシールドボックス20の上面板21
を押下することで、固定部品10の凸部11aは、側壁
に形成された第2の取付穴22bに嵌合する。この場
合、固定部品10の接合面12aよりもバネ片23の先
端が上面板21から遠い位置にくるため、バネ片23
は、プリント配線板に当接して弾性変形し、その反力で
プリント配線板に圧接する。これによって、シールドボ
ックス20とプリント配線板との隙間を通過する電磁波
を効果的に遮蔽される。
【0035】すなわち、シールドボックス20にバネ片
23があっても、固定部品10を予め取り付けた状態の
シールドボックス20をプリント配線板に載置して実装
することができる。具体的には、例えば上記のように
固定部品10を側壁部22に第1の嵌合位置で取り付け
た状態のシールドボックス20を提供することが考えら
れ、このとき、提供される側では、自動実装機によるリ
フローソルダリングによって簡単にシールドボックス2
0をプリント配線板に実装することができる。そして、
その後、シールドボックス20をプリント配線板から取
り外すことも可能となる。
【0036】以上、本発明はこのような実施例に何等限
定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲
において種々なる形態で実施し得る。 (イ)上記実施例では、側部13及び傾斜部14の中央
部分に切り込み16を入れることによって、固定部品1
0の固定部11を形成していた。ただし、固定部品の構
成は、これに限定されるものではない。つまり、固定部
品と側壁部とが、上述したバネ片との関係において2つ
の嵌合位置で嵌合すればよいのである。
【0037】例えば図6(a)の正面図に示す固定部品
40のように、接合部42の端部から折り曲げた側壁全
体を短手方向中央部で合わせるようにして、凸部41a
を有する固定部41を形成してもよい。また例えば図6
(b)の正面図に示す固定部品50のように、接合部5
2の一方の端部は略垂直に折り曲げて一方の固定部53
とし、他方の端部から一方の固定部53に合わせるよう
に凸部54aの形成された他方の固定部54を形成して
もよい。この構成では、一方の固定部53側には接合部
52が突出しないため、一方の固定部53側における固
定部品50のプリント配線板上の占有面積を、小さくす
ることができる。
【0038】(ロ)上記実施例では、シールドボックス
20の側壁部22に第1の取付穴22a及び第2の取付
穴22bを形成していたが、例えば固定部品10の固定
部11に第1及び第2の取付穴を形成し、一方、側壁部
22にこれらの取付穴に嵌合する凸部を設けることもで
きる。ただし、固定部品を小型化することを考えると、
シールドボックス20の側壁部22に取付穴22a,2
2bなどの2つの嵌合部を設けるのが現実的である。
【0039】(ハ)上記実施例では、固定部品10が固
定部11を有しており、側壁部22を挟み込んで嵌合す
るようにしていた。これに対し、図7(a)に示すよう
なシールドボックス30を採用してもよい。シールドボ
ックス30は、側壁部32の所定位置の端縁部を折り返
して、断面U字形の固定部34を形成したものである。
この固定部34には、第1の取付穴34aと第2の取付
穴34bとが形成されている。このようなシールドボッ
クス30に対しては、図7(b)に示すような断面L字
形で凸部61aが形成された固定部品60を採用した
り、図7(c)に示すような断面T字形で凸部71aが
形成された固定部品70を採用したりすることが考えら
れる。この場合、固定部品60,70を、側壁部32の
固定部34が挟み込んで嵌合することになる。
【0040】(ニ)上記実施例では、長方形形状の上面
部21を有するシールドボックス20を用いたが、シー
ルドボックスの形状は、プリント配線板側の電子部品の
配置によって適宜選択すればよい。例えば図8に示すよ
うなシールドボックス80を採用してもよい。ここでは
上面部81から立設される6つの側壁によって側壁部8
2が形成されている。
【0041】(ホ)上記実施例では、側壁部22の端縁
部からバネ片23を突設していたが、バネ片23に代
え、導電性エラストマーなど、導電性能と弾性性能を有
する弾性体を側壁部の端縁部に設けるようにしてもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は実施例の固定部品を示す平面図であ
り、(b)は実施例の固定部品を示す正面図である。
【図2】(a)は実施例の固定部品を示す側面図であ
り、(b)は、(a)のA−A線断面図である。
【図3】(a)は実施例のシールドボックスを示す平面
図であり、(b)は実施例のシールドボックスを示す側
面図である。
【図4】シールドボックスの側壁に固定部品が取り付け
られた様子を示す説明図である。
【図5】(a)はシールドボックスが固定部品と共にプ
リント配線板に載置された様子を示す説明図であり、
(b)は、さらに固定部品を半田付けした後にシールド
ボックスが実装された様子を示す説明図である。
【図6】別実施例の固定部品を示す正面図である。
【図7】別実施例のシールドボックス及び固定部品を示
す説明図である。
【図8】別実施例のシールドボックスの外観を示す説明
図である。
【符号の説明】
10,40,50,60,70…固定部品 11,41,53,54…固定部 11a,41a,54a,61a,71a…凸部 11b…収納穴 12,42,52…接合部 12a…接合面 12b…突片 13…側部 14…傾斜部 15…端部 16…切り込み 20,30,80…シールドボックス 21,81…上面板 22,32,82…側壁部 22a,22b,34a,34b…取付穴 23,33…バネ片

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】上面板と当該上面板の端縁部に連接される
    側壁部とを有し、プリント配線板に実装されることによ
    り、前記上面板及び前記側壁部で当該プリント配線板上
    の電子部品を覆って電磁波を遮蔽するシールドボックス
    と、 前記シールドボックスを前記プリント配線板に実装する
    ための固定部品とを備えるシールドボックス構造であっ
    て、 前記側壁部は、前記固定部品を取り付けるための嵌合部
    と、当該嵌合部以外の端縁部に電磁波を遮蔽するための
    ガスケット部とを有しており、 一方、前記固定部品は、前記側壁部の嵌合部に嵌合する
    被嵌合部と、前記プリント配線板に半田付けされる接合
    面の形成された接合部とを有しており、 前記接合面が前記ガスケット部の先端よりも前記上面板
    から離れる側に位置することになる第1の嵌合位置と、
    前記接合面が前記ガスケット部の先端よりも前記上面板
    に近い側に位置することになる第2の嵌合位置の両方
    で、前記固定部品の前記被嵌合部と前記側壁部の前記嵌
    合部とを嵌合可能にしたことを特徴とするシールドボッ
    クス構造。
  2. 【請求項2】上面板と当該上面板の端縁部に連接される
    側壁部とを有し、プリント配線板に実装されることによ
    り、前記上面板及び前記側壁部で当該プリント配線板上
    の電子部品を覆って電磁波を遮蔽するシールドボックス
    と、 前記シールドボックスを前記プリント配線板に実装する
    ための固定部品とを備えるシールドボックス構造であっ
    て、 前記側壁部は、前記固定部品を取り付けるための嵌合部
    と、当該嵌合部以外の端縁部に電磁波を遮蔽するための
    ガスケット部とを有しており、 一方、前記固定部品は、前記側壁部の嵌合部に嵌合する
    被嵌合部と、前記プリント配線板に半田付けされる接合
    面の形成された接合部とを有しており、 前記固定部品を前記側壁部に取り付けた前記シールドボ
    ックスを前記プリント配線板に載置したとき、前記ガス
    ケット部が前記プリント配線板に当接しない第1の嵌合
    位置と、前記接合面にて半田付けされた固定部品を用い
    て前記シールドボックスを前記プリント配線板に実装す
    る場合に、前記ガスケット部が前記プリント配線板に圧
    接する第2の嵌合位置の両方で、前記固定部品の前記被
    嵌合部と前記側壁部の前記嵌合部とを嵌合可能にしたこ
    とを特徴とするシールドボックス構造。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載のシールドボックス
    構造において、 前記第1の嵌合位置に対応させて前記側壁部に第1の嵌
    合部を形成し、前記第2の嵌合位置に対応させて前記側
    壁部に第2の嵌合部を形成したことを特徴とするシール
    ドボックス構造。
  4. 【請求項4】上面板と当該上面板の端縁部に連接される
    側壁部とを有し、プリント配線板に実装されることによ
    り、前記上面板及び前記側壁部で当該プリント配線板上
    の電子部品を覆って電磁波を遮蔽するシールドボックス
    とともに用いられ、前記シールドボックスを前記プリン
    ト配線板に実装するための固定部品であって、 前記側壁部は、前記固定部品を取り付けるための嵌合部
    と、当該嵌合部以外の端縁部に電磁波を遮蔽するための
    ガスケット部とを有しており、 前記側壁部の嵌合部に嵌合する被嵌合部と、前記プリン
    ト配線板に半田付けされる接合面の形成された接合部と
    を有し、 前記接合面が前記ガスケット部の先端よりも前記上面板
    から離れる側に位置することになる第1の嵌合位置と、
    前記接合面が前記ガスケット部の先端よりも前記上面板
    に近い側に位置することになる第2の嵌合位置の両方
    で、前記被嵌合部が前記側壁部の前記嵌合部とを嵌合可
    能であることを特徴とする固定部品。
  5. 【請求項5】上面板と当該上面板の端縁部に連接される
    側壁部とを有し、プリント配線板に実装されることによ
    り、前記上面板及び前記側壁部で当該プリント配線板上
    の電子部品を覆って電磁波を遮蔽するシールドボックス
    であって、 前記シールドボックスを前記プリント配線板に実装する
    ための固定部品とともに用いられ、当該固定部品が、前
    記側壁部への取り付けを実現するための被嵌合部と、前
    記プリント配線板に半田付けされる接合面の形成された
    接合部とを有しており、 前記側壁部は、前記固定部品の前記被嵌合部に嵌合する
    嵌合部と、当該嵌合部以外の端縁部に電磁波を遮蔽する
    ためのガスケット部とを有し、 前記接合面が前記ガスケット部の先端よりも前記上面板
    から離れる側に位置することになる第1の嵌合位置と、
    前記接合面が前記ガスケット部の先端よりも前記上面板
    に近い側に位置することになる第2の嵌合位置の両方
    で、前記側壁部の前記嵌合部は、前記固定部品の前記被
    嵌合部に嵌合可能であることを特徴とするシールドボッ
    クス。
  6. 【請求項6】請求項5に記載のシールドボックスにおい
    て、 前記第1の嵌合位置に対応させて前記側壁部に第1の嵌
    合部を形成し、前記第2の嵌合位置に対応させて前記側
    壁部に第2の嵌合部を形成したことを特徴とするシール
    ドボックス。
JP2001237758A 2001-08-06 2001-08-06 シールドボックス構造及び、固定部品、シールドボックス Expired - Fee Related JP3566237B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001237758A JP3566237B2 (ja) 2001-08-06 2001-08-06 シールドボックス構造及び、固定部品、シールドボックス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001237758A JP3566237B2 (ja) 2001-08-06 2001-08-06 シールドボックス構造及び、固定部品、シールドボックス

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003051690A true JP2003051690A (ja) 2003-02-21
JP3566237B2 JP3566237B2 (ja) 2004-09-15

Family

ID=19068783

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001237758A Expired - Fee Related JP3566237B2 (ja) 2001-08-06 2001-08-06 シールドボックス構造及び、固定部品、シールドボックス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3566237B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008034713A (ja) * 2006-07-31 2008-02-14 Fujitsu Ltd 基板ユニットの製造方法および基板ユニット並びに表面実装用フレームユニット
KR101388758B1 (ko) * 2007-09-03 2014-05-26 삼성전자주식회사 차폐용 쉴드 캔의 체결 장치
US8915760B2 (en) 2012-04-18 2014-12-23 Kitagawa Industries Co., Ltd. Surface mount clip
CN114200181A (zh) * 2021-12-21 2022-03-18 苏州威客多信息技术有限公司 一种带密封结构的屏蔽箱翻转门

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101467080B1 (ko) * 2013-03-06 2014-12-01 이승희 쉴드 캔 고정장치

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008034713A (ja) * 2006-07-31 2008-02-14 Fujitsu Ltd 基板ユニットの製造方法および基板ユニット並びに表面実装用フレームユニット
KR101388758B1 (ko) * 2007-09-03 2014-05-26 삼성전자주식회사 차폐용 쉴드 캔의 체결 장치
US8915760B2 (en) 2012-04-18 2014-12-23 Kitagawa Industries Co., Ltd. Surface mount clip
CN114200181A (zh) * 2021-12-21 2022-03-18 苏州威客多信息技术有限公司 一种带密封结构的屏蔽箱翻转门

Also Published As

Publication number Publication date
JP3566237B2 (ja) 2004-09-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6840806B2 (en) Electrical connector with lock and shield pieces in middle plane
JPH0142380Y2 (ja)
JP5246806B2 (ja) コンタクト
US7731532B2 (en) Connector
JP2001210176A (ja) プッシュオンスイッチおよびそれを装着した電子機器、ならびにその装着方法
KR100581032B1 (ko) 전자부품부착용 소켓
JP2003051690A (ja) シールドボックス構造及び、固定部品、シールドボックス
JPH11282473A (ja) 電気音響変換器
JP3609762B2 (ja) シールドボックスの実装方法
JP2004047840A (ja) 電子機器のシールド装置
JP2006324185A (ja) カードコネクタ
JP3167093B2 (ja) 電磁型発音体
JP2015088301A (ja) カードコネクタ
JPH11177270A (ja) 高周波回路装置のアース構造
JP3588654B2 (ja) 電子部品取付用ソケット
JPH11261250A (ja) 電子機器
JP2000306069A (ja) カード形周辺装置
JP3296752B2 (ja) 基板どうしの取付け方法及び取付け構造
JP2006324186A (ja) カードコネクタ上下共用コンタクト
JPH08315921A (ja) フィルタ内蔵型ピンコネクタ
JP3638375B2 (ja) Icカード
JP5438661B2 (ja) 電子機器
JPH0642392Y2 (ja) シールド枠体
JP3623637B2 (ja) 電子機器
JP4207647B2 (ja) 電子機器

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040518

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040601

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040609

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090618

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100618

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110618

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120618

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120618

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120618

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120618

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130618

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130618

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130618

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130618

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130618

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees