JP2003049615A - 回転制動機及び内燃機関のバルブタイミング制御装置 - Google Patents

回転制動機及び内燃機関のバルブタイミング制御装置

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JP2003049615A
JP2003049615A JP2001237327A JP2001237327A JP2003049615A JP 2003049615 A JP2003049615 A JP 2003049615A JP 2001237327 A JP2001237327 A JP 2001237327A JP 2001237327 A JP2001237327 A JP 2001237327A JP 2003049615 A JP2003049615 A JP 2003049615A
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timing control
valve timing
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JP2001237327A
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Masahiko Watanabe
正彦 渡辺
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転制動機と周囲の部材との干渉を回避しつ
つ、確実な制動を実現する。 【解決手段】 第1の操作回転体21と第2の操作回転
体24の外周面に夫々ベルト31,32を巻装し、各ベ
ルト31,32の少なくとも一端を、電磁コイルの吸引
力を用いる第1の牽引手段33と第2の牽引手段34で
牽引することによって回転体21,24に制動力を付与
する。牽引手段33,34は操作回転体21,24から
離間した任意の位置に配置することができるため、他の
部材との干渉を回避することができる。また、両牽引手
段33,34は回転軸回りにずらして配置することによ
って両者の干渉を回避しつつ、軸方向に充分に近付ける
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転体に外部から
制動力を付与する回転制動機と、内燃機関のクランクシ
ャフトとカムシャフトの回転位相を変更するための動力
源として回転制動機を用いるバルブタイミング制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車等に搭載される内燃機関には、機
関弁の開閉タイミングを可変制御すべくバルブタイミン
グ制御装置を装備したものがある。このバルブタイミン
グ制御装置は、クランクシャフトにタイミングチェーン
等を介して連繋された駆動回転体がカムシャフト側の従
動回転体に必要に応じて相対回動できるように組み付け
られると共に、これらの回転体の間に両者の組付角を操
作すべく組付角操作機構が介装され、この組付角操作機
構を適宜駆動制御することによってクランクシャフトと
カムシャフトの回転位相を変更するようになっている。
【0003】また、前記組付角操作機構を作動すべく作
動装置としては、例えば、特開2001−41013号
公報に開示されるもののように、電磁ブレーキ等の回転
制動機を組み込んだものが近年開発されている。
【0004】この装置は、図8,図9に示すように、ク
ランクシャフト(図示せず。)にタイミングチェーン
(図示せず。)等を介して連繋されたハウジング101
(駆動回転体)がカムシャフト102(従動回転体)の
端部に必要に応じて回転できるように組み付けられ、ハ
ウジング101の内側端面に形成された径方向ガイド1
03に複数の可動部材104,104が夫々径方向に沿
って摺動自在に係合支持されると共に、径方向外側に突
出する複数のレバー105,105を有するレバー軸1
06がカムシャフト102の端部に取り付けられ、各可
動部材104とレバー軸106の対応するレバー105
とがリンク107によって枢支連結されている。そし
て、ハウジング101の前記径方向ガイド103と対向
する位置には、径方向ガイド103側の側面に渦巻き溝
108を有する操作回転体109がハウジング101と
カムシャフト102に対して相対回動可能に設けられ、
前記各可動部材104の軸方向の一方の端部に突設され
た略円弧状の複数の突条110が前記渦巻き溝108に
案内係合されている。また、操作回転体109はハウジ
ング101に対して回転を進める側にゼンマイばね11
1によって付勢されると共に、回転制動機としての電磁
ブレーキ112によって回転を遅らせる側の力を適宜受
けるようになっている。
【0005】この装置の場合、電磁ブレーキ112がO
FF状態のときには、操作回転体109がゼンマイばね
111の付勢力を受けハウジング101に対して初期位
置に位置されており、渦巻き溝108に突条110でも
って噛合う可動部材104は径方向外側に最大に変位
し、リンク107を引き起こしてハウジング101とカ
ムシャフト102の組付角を最遅角位置または最進角位
置に維持している。そして、この状態から電磁ブレーキ
112がONにされると、操作回転体109が減速され
てハウジング101に対して遅れ側に相対回転する結
果、渦巻き溝108に噛合う可動部材104が径方向内
側に変位し、今まで引き起こされていたリンク107を
次第に倒すようにしてハウジング101とカムシャフト
102の組付角を最進角位置または最遅角位置に変更す
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のバル
ブタイミング制御装置に用いられる回転制動機(電磁ブ
レーキ112)は、電磁力を操作回転体109に直接作
用させることによって操作回転体109に可動部材10
4に対する相対回転力を付与する構造となっているた
め、操作回転体109に対して充分に近接させ、かつ、
操作回転体109の前面全域、若しくは、外周面全域を
ほぼ覆うように配置しなければならない。
【0007】しかし、バルブタイミング制御装置は、搭
載スペースの限られたエンジンルーム内に配置されるも
のであるため、操作回転体109の前面や外周面を大き
く占有する上記従来の回転制動機(112)において
は、実際上採用がむずかしいことがある。
【0008】そこで本発明は、周囲の部材との干渉を回
避することのできる自由な設計を許容しつつも、確実な
制動を実現することのできる回転制動機と、操作回転体
を操作すべく回転制動機とエンジンルーム内の他の部品
との干渉を回避でき、車載性に優れた内燃機関のバルブ
タイミング制御装置とを提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ため、請求項1に記載の回転制動機の発明は、回転体の
外周面にベルトを巻装し、そのベルトの少なくとも一端
を電磁コイルの吸引力で牽引することによって回転体に
制動力を付与するようにした。
【0010】この発明の場合、回転体の外周面に巻装し
たベルトを回転体から離間した位置に自由に引き出すこ
とができるため、ベルトを牽引する電磁コイルを周囲の
部材と干渉することのない任意の位置に配置することが
できる。
【0011】請求項2に記載の発明は、内燃機関のクラ
ンクシャフトによって回転駆動される駆動回転体と、カ
ムシャフト若しくは同シャフトに結合された別体部材か
ら成る従動回転体とが、組付角操作機構を介して同軸に
連結され、この組付角操作機構が作動装置によって操作
されることにより前記駆動回転体と従動回転体の組付角
を変更する内燃機関のバルブタイミング制御装置であっ
て、前記作動装置が、駆動回転体及び従動回転体に追従
回転する操作回転体と、この操作回転体に制動力を付与
することによって前記組付角操作機構に対する操作力を
発生する回転制動機と、を備えたものにおいて、前記回
転制動機を、操作回転体に巻装したベルトと、このベル
トの少なくとも一端を牽引して操作回転体に制動力を付
与する牽引手段と、を備えた構成とした。
【0012】この発明の場合、操作回転体から離間した
任意の位置に回転制動機の牽引手段を配置し、操作回転
体に巻装されたベルトをその牽引手段で牽引することに
より遠隔位置からの操作によって制動力を得ることがで
きる。牽引手段としては、例えば、電磁コイルの吸引力
によってベルトを牽引するようにしても良い。
【0013】また、作動装置を、組付角操作機構を一方
側に作動させるべく第1の操作回転体と、組付角操作機
構を他方側に作動させるべく第2の操作回転体と、これ
らの操作回転体に巻装したベルトを夫々牽引すべく第1
及び第2の牽引手段と、を備えた構成とし、前記第1の
操作回転体と第2の操作回転体を回転軸方向に並べて配
置する場合には、第1の牽引手段と第2の牽引手段を、
回転軸回りで円周方向にずらして配置することが好まし
い。この場合、第1の牽引手段と第2の牽引手段を軸方
向に近接させて配置ても、互いに干渉することがない。
【0014】また、前記ベルトと操作回転体の接触部の
うちの、少なくとも一方側には凹凸を設けるようにして
も良い。この場合、ベルトと操作回転体の間の摩擦抵抗
が大きくなると共に、両者の接触部に潤滑油等が付着し
た場合であっても、制動力を確保することが可能とな
る。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一実施形態を図1
〜図7に基づいて説明する。尚、この実施形態は、内燃
機関のバルブタイミング制御装置を吸気弁側に適用した
ものであるが、排気弁側に同様に適用することも可能で
ある。
【0016】このバルブタイミング制御装置は、図2に
示すように、機関のシリンダヘッド(図示せず。)に回
転自在に支持され、外周に吸気弁駆用のカム(図示せ
ず。)を有するカムシャフト1(従動回転体)と、この
カムシャフト1の前端部に必要に応じて相対回転できる
ように組み付けられ、その後端部側(同図中右側)外周
に機関のクランクシャフト(図示せず。)によって回転
駆動されるタイミングスプロケット3が一体形成された
駆動プレート2(駆動回転体)と、カムシャフト1と駆
動プレート2の前方側に配置されて同シャフト1と駆動
プレート2の組付角度を操作する組付角操作機構4と、
この組付角操作機構4を駆動する作動装置5と、図外の
シリンダヘッドとロッカカバーの前端面に跨って取付け
られて駆動プレート2と組付角操作機構4の前面と周域
を囲繞するVTCカバー6と、を備えている。尚、カム
シャフト1の前端部にはフランジリング7が一体に取り
付けられており、前記駆動プレート2はこのフランジリ
ング7部分に回転可能に支持されている。
【0017】駆動プレート2の前面(図2中の左側の
面)には、図5,図6に示すように平行な一対のガイド
壁9a,9bを備えた3つの径方向ガイド10が円周方
向等間隔に、かつ同プレート2のほぼ半径方向に沿うよ
うに取り付けられており、この各径方向ガイド10のガ
イド壁9a,9bの間には、後述する組付角操作機構4
の可動部材11が摺動自在に組み付けられている。
【0018】組付角操作機構4は、図5,図6に示すよ
うに円周方向等間隔に配置され放射方向に延出する三つ
のレバー12を有すると共に、前記フランジリング7と
共にカムシャフト1の軸心部にボルト8によって固定さ
れたレバー軸13と、各径方向ガイド10に摺動自在に
係合された略方形状の前記可動部材11と、レバー軸1
3の各レバー12と可動部材11を各一つずつ枢支連結
するリンク14とによって主として構成されている。
【0019】各可動部材11は、径方向ガイド10によ
って径方向に案内された状態において、リンク14とレ
バー軸13の各レバー12を介してカムシャフト1に連
結されているため、この各可動部材11が外力を受けて
径方向ガイド10に沿って変位すると、リンク14とレ
バー12によるリンク作用により駆動プレート2とカム
シャフト1が可動部材11の変位に応じた方向及び角度
だけ相対回動する。
【0020】また、各可動部材11の前面側の所定位置
には収容穴15が設けられ、この収容穴15に、球16
を回転可能に保持するリテーナ17と、このリテーナ1
7を前方側に付勢する板ばね18とが収容されている。
尚、球16は、リテーナ17が板ばね18によって前方
に付勢されているため、少なくともその略半部が常時可
動部材11から前方に突出している。
【0021】一方、作動装置5は、後方側の面に各可動
部材11の球16を案内係合すべく渦巻き溝19が形成
され、レバー軸13のレバー12よりも前方側位置にベ
アリング20を介して回転自在に支持された第1の操作
回転体21と、この第1の操作回転体21に制動力を付
与する第1回転制動機22と、レバー軸13の先端部に
ベアリング23を介して回転自在に支持された第2の操
作回転体24と、この第2の操作回転体24に制動力が
付与されたときに第1の操作回転体21を増速する遊星
歯車機構25と、第2の操作回転体24に制動力を付与
する第2回転制動機26と、を備えている。
【0022】第1の操作回転体21の渦巻き溝19は断
面略半円状に形成され、その渦巻きは、図5,図6に示
すように(同図において、渦巻き溝19は中心線のみ示
してある。)駆動プレート2の回転方向Rに沿って次第
に縮径するように形成されている。したがって、各可動
部材11の球16が渦巻き溝19に係合した状態で第1
の操作回転体21が駆動プレート2に対して遅れ方向に
相対回転すると、各可動部材11はこのとき渦巻き溝1
9の渦巻き形状に沿って半径方向内側に移動し、逆にこ
の状態から第1の操作回転体21が進み方向に相対回転
すると、各可動部材11は渦巻き溝19の渦巻き形状に
沿って半径方向外側に移動する。
【0023】また、遊星歯車機構25は、図2,図7に
示すように、第2の操作回転体24の後部側外周面に一
体形成されたサンギヤ27と、第1の操作回転体21の
前端部に一体に形成されたリングギヤ28と、ベアリン
グ20,23間においてレバー軸13に固定されたキャ
リアプレート29と、このキャリアプレート29に回転
自在に支持されると共にサンギヤ27とリングギヤ28
に噛合される複数のプラネタリギヤ30とによって構成
されている。
【0024】したがって、この遊星歯車機構25は、今
サンギヤ27がフリー回転状態で、プラネタリギヤ30
が自転せずにキャリアプレート29と共に公転したとす
ると、サンギヤ27とリングギヤ28は同速度で回転
し、また、この状態からサンギヤ27(第2の操作回転
体24)のみに制動力が付与されると、サンギヤ27が
キャリアプレート29に対して遅れ方向に相対回転する
ことによってプラネタリギヤ30が自転し、このプラネ
タリギヤ30の自転がリングギヤ28を増速させ、第1
の操作回転体21を駆動プレート2に対して増速側に相
対回転させる。
【0025】第1回転制動機22と第2回転制動機26
は両者ともほぼ同様の構成となっており、これら回転制
動機22,26は、一端がVTCカバー6の内面にボル
ト固定された状態で第1の操作回転体21と第2の操作
回転体24の各円形状外周面に夫々ほぼ半周分巻回され
た金属製のベルト31,32と、VTCカバー6に固定
設置されて前記各ベルト31,32の他端を図外のコン
トローラからの指令に従って牽引する第1の牽引手段3
3、及び、第2の牽引手段34を備えている。
【0026】各牽引手段33,34は電磁コイルを内蔵
し、その電磁コイルを励磁することによってベルト3
1,32の他端に牽引力を付与する構成となっている。
また、各ベルト31,32は前記牽引手段33,34に
よって牽引されることにより、対応する操作回転体2
1,24の外周面に摩擦接触し、その接触摩擦によって
操作回転体21,24に制動力を付与する。尚、各ベル
ト31,32と操作回転体21,24の少なくとも一方
の接触面には凹凸を設けることが好ましく、こうして凹
凸を設けた場合には、摩擦抵抗を増大させることがで
き、さらに潤滑油の付着等があったときであっても確実
な制動を得ることができる。
【0027】また、図2に示すように、第1の操作回転
体21と第2の操作回転体24は軸方向に並べて配置さ
れているため、ベルト31,32を牽引する第1の牽引
手段33と第2の牽引手段34もそれに伴って軸方向に
並んだ配置となっている(図1,図3,図4参照)。そ
して、第1の牽引手段33と第2の牽引手段34は、図
1,図3,図4に示すように円周方向については互いに
ほぼ90°ずれた配置とされ、その配置状態でVTCカ
バー6に固定設置されている。また、同様に第1の操作
回転体21に巻回されたベルト31と第2の操作回転体
24に巻回されたベルト32の各一端は互いが円周方向
にほぼ90°ずれた位置でVTCカバー6にボルト3
5,36によって固定されている。
【0028】以下、本実施形態の作用を説明する。
【0029】機関始動時及びアイドル運転時には、コン
トローラからの制御信号によって第1牽引手段33によ
る牽引が解除される一方で、第2牽引手段34による牽
引が行われ、第2牽引手段34側のベルト32が第2の
操作回転体24に対して摩擦制動力を付与する。これに
より、遊星歯車機構25のサンギヤ27には制動力が作
用し、駆動プレート2の回転に伴なって第1の操作回転
体21が増速側に回転させられ、これに伴なって渦巻き
溝19に球16を介して係合する可動部材11が径方向
外側端に維持される。この結果、図5に示すように各可
動部材11にリンク14とレバー12を介して連結され
たレバー軸13(カムシャフト1)は駆動プレート2に
対して最遅角側の組付角度に維持される。したがって、
このときにはクランクシャフトとカムシャフト1の回転
位相が最遅角側に制御され、機関回転の安定化と燃費の
向上が図られる。
【0030】また、この状態から機関が通常運転に移行
すると、コントローラからの制御信号によって第2牽引
手段34による牽引が解除される一方、第1牽引手段3
3による牽引が行われ、第1牽引手段33側のベルト3
1が第1の操作回転体21に対して摩擦制動力を付与す
ることとなる。これにより、サンギヤ27がフリー回転
状態になる一方で、第1の操作回転体21に制動力が作
用し、第1の操作回転体21が駆動プレート2に対して
減速側に相対回転する。この結果、可動部材11の球1
6が第1の操作回転体21の渦巻き溝19の渦巻き中心
に向かって案内され、可動部材11は図6に示すように
径方向内側に変位する。このとき、可動部材11に枢支
連結されたリンク14はレバー12を回転方向前方側に
押し動かし、駆動プレート2とカムシャフト1の組付角
を進角側に変更する。したがって、このときクランクシ
ャフトとカムシャフト1の回転位相が最進角側に制御さ
れ、機関の高出力化が図られる。
【0031】このバルブタイミング制御装置は、第1の
操作回転体21と第2の操作回転体24に制動力を付与
する第1回転制動機22と第2回転制動機26が、各操
作回転体21,24に巻装されるベルト31,32と、
そのベルト31,32を遠隔位置で牽引する牽引手段3
3,34によって構成されているため、エンジンルーム
内のレイアウトに合わせて第1回転制動機22と第2回
転制動機26を比較的容易に設計変更することができ
る。即ち、この装置の場合、どうしても牽引手段33,
34が径方向外側に突出することとなるが、各牽引手段
33,34をエンジンルーム内の他の部材の配置を考慮
して回転軸回りに配置変更することにより、他の部材と
の干渉を容易に回避することができる。したがって、回
転制動機22,26部分の僅かな設計変更のみによって
バルブタイミング制御装置の車両に対する確実な搭載を
実現することができる。
【0032】とりわけ、この実施形態のバルブタイミン
グ制御装置の場合、図4に示すように、第1の牽引手段
33と第2の牽引手段34が回転軸回りにずらして配置
されているため、この両者33,34の干渉を招くこと
なく、第1回転制動機22と第2回転制動機26を充分
に軸方向に近付けることができる。したがって、このこ
とからバルブタイミング制御装置の軸長を短縮し、車載
性をより向上させることができる。
【0033】また、各回転制動機22,26の牽引手段
33,34としては、電磁コイルの吸引力を利用したも
のの他、油圧等の流体圧を利用するもの等も採用可能で
あるが、この実施形態のように電磁コイルの吸引力を利
用するものの場合、多くの容積を占有する配管等が必要
ない分、装置全体をよりコンパクト化することができる
うえ、エンジン回転数の上がらないエンジン始動時等に
も遅滞なく牽引力を得ることができる。
【0034】尚、以上の実施形態は、回転制動機22,
26のベルト31,32の一端をVTCカバー6に固定
し、他端のみを牽引手段33,34で牽引したが、ベル
ト31,32の両端を夫々牽引手段で牽引することも可
能である。
【0035】また、操作回転体の外周面に巻装するベル
トと、そのベルトの少なくとも一端を電磁コイルの吸引
力によって牽引する牽引手段と、を備えた回転制動機
は、上述実施形態のような内燃機関のバルブタイミング
制御装置に限らず、その他の種々の装置に適用可能であ
る。
【0036】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載の発明は、
回転体の外周面に巻装したベルトを電磁コイルで牽引す
ることによって制動力を得るため、電磁コイルを回転体
から離間した任意の位置に配置することにより、回転体
に対する確実な制動を確保しつつも回転制動機と周囲の
部材との干渉を回避することができる。したがって、こ
の発明によれば回転制動機の配置自由度を高めることが
できる。
【0037】請求項2に記載の発明は、操作回転体に巻
装されたベルトを牽引手段で牽引することによって操作
回転体を制動し得るようにしたため、牽引手段を操作回
転体から離間した任意の位置に配置して回転制動機とエ
ンジンルーム内の他の部品との干渉を確実に回避するこ
とができる。したがって、この発明によれば車載性が大
幅に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す図2のB−B線
に沿う断面図。
【図2】同実施形態を示す縦断面図。
【図3】同実施形態を示す図2のC−C線に沿う断面
図。
【図4】同実施形態を示す図1のA矢視図。
【図5】同実施形態を示す図2のD−D線に沿う断面
図。
【図6】同実施形態の作動状態を示す図2のD−D線に
沿う断面図。
【図7】同実施形態を示す図2のE−E線に沿う断面
図。
【図8】従来の技術を示す縦断面図。
【図9】同技術を示す分解斜視図。
【符号の説明】
1…カムシャフト(従動回転体) 2…駆動プレート(駆動回転体) 4…組付角操作機構 5…作動装置 21…第1の操作回転体 22…第1回転制動機(回転制動機) 24…第2の操作回転体 26…第2回転制動機(回転制動機) 31,32…ベルト 33…第1の牽引手段 34…第2の牽引手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3G016 AA06 AA19 BA01 BA23 BA38 DA03 DA21 3G018 AB02 AB16 BA10 BA29 BA31 CA04 CA12 DA36 FA02 FA07 FA19 GA02 3J058 AA04 AA06 AA13 AA18 AA23 AA29 AA37 BA66 CA32 CC13 FA50

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転体の外周面にベルトを巻装し、その
    ベルトの少なくとも一端を電磁コイルの吸引力で牽引す
    ることによって回転体に制動力を付与することを特徴と
    するとする回転制動機。
  2. 【請求項2】 内燃機関のクランクシャフトによって回
    転駆動される駆動回転体と、カムシャフト若しくは同シ
    ャフトに結合された別体部材から成る従動回転体とが、
    組付角操作機構を介して同軸に連結され、この組付角操
    作機構が作動装置によって操作されることにより前記駆
    動回転体と従動回転体の組付角を変更する内燃機関のバ
    ルブタイミング制御装置であって、前記作動装置が、駆
    動回転体及び従動回転体に追従回転する操作回転体と、
    この操作回転体に制動力を付与することによって前記組
    付角操作機構に対する操作力を発生する回転制動機と、
    を備えたものにおいて、 前記回転制動機を、操作回転体に巻装したベルトと、こ
    のベルトの少なくとも一端を牽引して操作回転体に制動
    力を付与する牽引手段と、を備えた構成としたことを特
    徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  3. 【請求項3】 前記牽引手段は、電磁コイルの吸引力に
    よってベルトを牽引することを特徴とする請求項2に記
    載の内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  4. 【請求項4】 前記作動装置が、組付角操作機構を一方
    側に作動させるべく第1の操作回転体と、組付角操作機
    構を他方側に作動させるべく第2の操作回転体と、これ
    らの操作回転体に巻装したベルトを夫々牽引すべく第1
    及び第2の牽引手段と、を備えた構成とされると共に、
    前記第1の操作回転体と第2の操作回転体が回転軸方向
    に並べて配置された請求項2または3に記載のバルブタ
    イミング制御装置であって、 前記第1の牽引手段と第2の牽引手段を、回転軸回りで
    円周方向にずらして配置したことを特徴とする内燃機関
    のバルブタイミング制御装置。
  5. 【請求項5】 前記ベルトと操作回転体の接触部のうち
    の、少なくとも一方側に凹凸を設けたことを特徴とする
    請求項2〜4のいずれかに記載の内燃機関のバルブタイ
    ミング制御装置。
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