JP2003048315A - インクジェット式記録装置及びその調整方法 - Google Patents

インクジェット式記録装置及びその調整方法

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JP2003048315A
JP2003048315A JP2001238788A JP2001238788A JP2003048315A JP 2003048315 A JP2003048315 A JP 2003048315A JP 2001238788 A JP2001238788 A JP 2001238788A JP 2001238788 A JP2001238788 A JP 2001238788A JP 2003048315 A JP2003048315 A JP 2003048315A
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JP2001238788A
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Toyohiko Mitsusawa
豊彦 蜜澤
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録効率及び記録精度が高い大型のインクジ
ェット式記録装置及びその調整方法を提供すること。 【解決手段】 キャリッジ1に搭載されて記録媒体の幅
方向に往復移動され、記録媒体に対しインク滴を吐出す
る記録ヘッド6と、記録ヘッドと共にキャリッジに位置
調整可能に搭載され、メインタンク9からインクの補給
を受けると共に、記録ヘッドにインクを供給するサブタ
ンク7とを有するヘッドユニット10を複数配設する。
これにより、サブタンク内のインク面と記録ヘッドのノ
ズル形成面との水頭差を調整することができるので、例
えばインクジェット式記録装置の駆動波形の共通化を考
えたときに記録ヘッド毎の微調整ができなくても、ノズ
ルからの吐出インク量の均一化を図ることができ、記録
精度をさらに高めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録ヘッドにイン
クを供給するためのサブタンクがキャリッジ上に搭載さ
れたインクジェット式記録装置及びその調整方法に関
し、特に記録ヘッドとサブタンクを有するヘッドユニッ
トを複数備えたインクジェット式記録装置及びその調整
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット式記録装置の1つである
インクジェット式プリンタは、印刷時の騒音が比較的小
さく、しかも小さなドットを高い密度で形成できるた
め、昨今においてはカラー印刷を含めた多くの印刷に使
用されている。例えば、シリアルプリンティング方式の
インクジェット式プリンタは、一般にキャリッジ上に搭
載されて記録用紙の幅方向に移動するインクジェット式
の記録ヘッドと、記録用紙を記録ヘッドの移動方向に対
して直交する方向に移動させる紙送り手段が備えられ、
印刷データに基づいて記録ヘッドから記録用紙に対して
インク滴を吐出させることで印刷が行われる。
【0003】オフィス向けまたは業務用に提供されるイ
ンクジェット式プリンタは、比較的大量の印刷に対応可
能である必要がある。このため、各色毎の大容量のメイ
ンタンクをプリンタ本体側に配置し、各メインタンクと
インク補給チューブを介してそれぞれ接続されていると
共に、記録ヘッドとインク供給チューブを介してそれぞ
れ接続された各色毎のサブタンクをキャリッジ上に配置
し、各メインタンクから各サブタンクに対してインクを
補給し、さらに各サブタンクから記録ヘッドに対してイ
ンクを供給する形式のものが提案されている(例えば特
開平11―161880号公報、特開平11―2406
74号公報、特開平11―240914号公報、特開平
6―121134号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、昨今におい
ては大きな紙面に対して印刷を行うことが可能な大型の
インクジェット式プリンタの需要が高まっている。この
ようなインクジェット式プリンタにおいては、スループ
ットを向上させるために、記録ヘッドにおいて多ノズル
化が図られている。ところが、1つの記録ヘッドに特性
を揃えた多数のノズルを形成することは困難であり、印
刷精度の向上に限界がある。
【0005】本発明は、上記のような課題に鑑みなされ
たものであり、その目的は、記録効率及び記録精度が高
い大型のインクジェット式記録装置及びその調整方法を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、本
発明の請求項1に係るインクジェット式記録装置では、
キャリッジに搭載されて記録媒体の幅方向に往復移動さ
れ、前記記録媒体に対しインク滴を吐出する記録ヘッド
と、前記記録ヘッドと共に前記キャリッジに位置調整可
能に搭載され、メインタンクからインクの補給を受ける
と共に、前記記録ヘッドに前記インクを供給するサブタ
ンクとを有するヘッドユニットが複数配設されているこ
とを特徴としている。これにより、キャリッジ上には独
立した多数のヘッドユニットが配列されることになるの
で、ある程度特性が揃ったヘッドユニットを選別して装
着し、あるいは特性が低下したヘッドユニットを所定の
特性を有するヘッドユニットと交換することができるよ
うになる。したがって、大型サイズの記録媒体に対する
スループットを向上させることができると共に、記録精
度を高め、かつ維持し続けることができる。さらに、サ
ブタンク内のインク面と記録ヘッドのノズル形成面との
水頭差を調整することができるので、例えばインクジェ
ット式記録装置の駆動波形の共通化を考えたときに記録
ヘッド毎の微調整ができなくても、ノズルからの吐出イ
ンク量の均一化を図ることができ、記録精度をさらに高
めることができる。
【0007】請求項2に係る発明では、請求項1に記載
のインクジェット式記録装置において、前記サブタンク
は、前記記録ヘッドによる前記記録媒体への記録中に位
置が調整されることを特徴としている。これにより、特
に記録媒体の上下端における記録処理の際にサブタンク
内のインク面と記録ヘッドのノズル形成面との水頭差を
調整することができるので、ノズルからの吐出インク量
の均一化を図ることができ、記録精度をさらに高めるこ
とができる。
【0008】請求項3に係る発明では、請求項1または
2に記載のインクジェット式記録装置において、前記サ
ブタンクは、前記キャリッジへの組立段階で位置が微調
整されることを特徴としている。これにより、初期段階
においてノズルからの吐出インク量の均一化をある程度
図ることができるので、その後のサブタンクの位置の調
整幅を広くすることができ、印刷中のサブタンク位置に
よる動圧調整を広範囲にわたり安定して行うことができ
る。
【0009】請求項4に係る発明では、請求項4に記載
のインクジェット式記録装置において、前記サブタンク
の位置の微調整は、前記記録ヘッド毎に表示されている
駆動波形適正電圧に従って行われることを特徴としてい
る。これにより、駆動波形適正電圧が最も高い記録ヘッ
ド、すなわち同一電圧でインクが余り吐出されない記録
ヘッドを基準にして、適正インク量が吐出できるように
他の記録ヘッドのサブタンク内のインク面を記録ヘッド
のノズル形成面より下げることで水頭差を調整すること
ができる。適正電圧の低い記録ヘッドの方がサブタンク
高さを変えた場合の動圧変化が大きいため、少ないサブ
タンクの調整で済む。また、調整はサブタンクを下げる
ことで行うため、調整によってノズルよりインクが垂れ
ることがない。印刷時の調整に関してもサブタンクを下
げることで行うため同様である。
【0010】請求項5に係る発明では、請求項4に記載
のインクジェット式記録装置において、前記記録ヘッド
毎の前記駆動波形適正電圧を記憶する記憶手段と、前記
記憶手段から前記記録ヘッド毎の前記駆動波形適正電圧
を読み取って前記サブタンクの位置の微調整を行う調整
手段を備えたことを特徴としている。これにより、サブ
タンク内のインク面と記録ヘッドのノズル形成面との水
頭差を自動的に調整することができるので、印刷デュー
ティーが変わったとしても最適印刷出力を得ることがで
きる。
【0011】請求項6に係る発明では、請求項5に記載
のインクジェット式記録装置において、前記記録ヘッド
毎の前記駆動波形適正電圧に対応した前記サブタンクの
位置の調整値を記憶するテーブルを備え、前記調整手段
は、前記記憶手段から読み取った前記記録ヘッド毎の前
記駆動波形適正電圧に従い、前記テーブルから選択した
前記サブタンクの位置の調整値に基づいて微調整を行う
ことを特徴としている。これにより、特に記録媒体の上
下端における記録処理の際に使用するノズル数は通常時
と比較すると少なくなるため、流路内の動圧の変動によ
り、1ノズル当たりのインク吐出重量は多くなり、通常
時の記録より色が濃い目になる等の弊害がある。ノズル
に応じて調整値が記されたテーブルを参照してサブタン
クの位置を最適な位置に迅速に調整することができるの
で、上下端の記録精度を向上させることができる。
【0012】請求項7に係る発明では、請求項4〜6の
何れか一項に記載のインクジェット式記録装置におい
て、前記サブタンクの位置の微調整は、前記駆動波形適
正電圧の高い前記記録ヘッドを基準として水頭を下げる
方向に行われることを特徴としている。これにより、イ
ンク液面に作用する水頭圧は常に下がるので、水頭を上
げることにより発生するインク漏れを回避することがで
きる。また、駆動波形適正電圧の高い記録ヘッドでは、
水頭差に伴いインク吐出重量の変化が小さいので、少し
のインク吐出重量の変化のために多くの水頭の変化が必
要、すなわち可動域が大となるが、この場合は可動域を
必要最小限に抑えることができる。
【0013】請求項8に係る発明では、請求項1〜7の
何れか一項に記載のインクジェット式記録装置におい
て、前記各ヘッドユニットは、カラー印刷に用いられる
全色分の前記記録ヘッド及び前記サブタンクを備えてい
ることを特徴としている。これにより、ヘッドユニット
を作り込む時点で1ヘッドユニットに全色含まれている
ことになるので、ヘッドユニット内での位置決め調整は
不要となり、ヘッドユニット毎に位置決め調整すれば良
く、工数を低減させることができる。
【0014】請求項9に係る発明では、請求項1〜8の
何れか一項に記載のインクジェット式記録装置におい
て、前記各記録ユニット毎に共通の駆動信号が供給され
ることを特徴としている。これにより、回路を共通化で
き、コストダウンを図ることができる。
【0015】請求項10に係る発明では、請求項1〜9
の何れか一項に記載のインクジェット式記録装置におい
て、前記メインタンクは、異なる高さで複数備えられて
いることを特徴としている。記録ヘッドを複数備え、サ
ブタンク高さが大きく異なる場合であっても、サブタン
クとメインタンクとの水頭差を均一化できるので、サブ
タンクへのインク供給を安定して行いながら印刷するこ
とができる。
【0016】請求項11に係る発明では、請求項1〜1
0の何れか一項に記載のインクジェット式記録装置にお
いて、前記各記録ヘッドのノズル形成面を封止すると共
に、当該記録ヘッドから前記インクを吸引排出するキャ
ップユニットが前記各記録ヘッド毎に配設されているこ
とを特徴としている。さらに、請求項12に係る発明で
は、請求項1〜11の何れか一項に記載のインクジェッ
ト式記録装置において、前記各記録ヘッド周りのインク
流路を開閉制御する第1流路開閉手段が前記各インク流
路毎に配設されていることを特徴としている。これによ
り、記録ヘッド毎にクリーニングを行うことができ、不
良ノズルを確実に、かつ効率良く回復させることができ
る。
【0017】請求項13に係る発明では、請求項12に
記載のインクジェット式記録装置において、前記第1流
路開閉手段は、前記キャップユニット側に配設されてい
ることを特徴としている。さらに、請求項14に係る発
明では、請求項11〜13の何れか一項に記載のインク
ジェット式記録装置において、前記インク流路を負圧に
する負圧発生手段が配設されていることを特徴としてい
る。これにより、クリーニング対象でない記録ヘッドに
は負圧が発生しないので、ノズルに形成されているメニ
スカスの破壊を防止することができる。特に、負圧発生
手段としてデシケータを用いることにより、減圧カーブ
が発生しないのでクリーニング時間を短縮させることが
できる。
【0018】請求項15に係る発明では、請求項14に
記載のインクジェット式記録装置において、前記負圧発
生手段は複数配設され、前記各負圧発生手段側の前記各
インク流路毎に第2流路開閉手段が配設されていること
を特徴としている。これにより、各記録ヘッド毎の負圧
力を調整することができるので、負圧発生手段としてデ
シケータのみならずチューブポンプ等を用いても、クリ
ーニング時間を短縮させることができると共に、不良ノ
ズルを効果的に回復させることができる。
【0019】請求項16に係る発明では、請求項1〜1
5の何れか一項に記載のインクジェット式記録装置にお
いて、前記記録ヘッドの配列方向に可動して、可動領域
内に配設されている前記記録ヘッドのノズル形成面を払
拭するワイパユニットが配設されていることを特徴とし
ている。これにより、ワイパユニットの装置に対する占
有スペースを小さくすることができるので、装置の大型
化によるコストアップを抑制することができる。
【0020】請求項17に係る発明では、インクジェッ
ト式記録装置の調整方法において、キャリッジに搭載さ
れて記録媒体の幅方向に往復移動され、前記記録媒体に
対しインク滴を吐出する記録ヘッドと、前記記録ヘッド
と共に前記キャリッジに位置調整可能に搭載され、メイ
ンタンクからインクの補給を受けると共に、前記記録ヘ
ッドに前記インクを供給するサブタンクとを有するヘッ
ドユニットが複数配設されているインクジェット式記録
装置の調整方法であって、前記サブタンクは、前記記録
ヘッドによる前記記録媒体への記録中に位置が調整され
ることを特徴としている。
【0021】請求項18に係る発明では、請求項17に
記載のインクジェット式記録装置の調整方法において、
前記サブタンクは、前記キャリッジへの組立段階で位置
が微調整されることを特徴としている。請求項19に係
る発明では、請求項18に記載のインクジェット式記録
装置の調整方法において、前記サブタンクの位置の微調
整は、前記記録ヘッド毎に表示されている駆動波形適正
電圧に従って行われることを特徴としている。
【0022】請求項20に係る発明では、請求項19に
記載のインクジェット式記録装置の調整方法において、
前記記録ヘッド毎の前記駆動波形適正電圧を記憶する記
憶手段と、前記記憶手段から前記記録ヘッド毎の前記駆
動波形適正電圧を読み取って前記サブタンクの位置の微
調整を行う調整手段と、前記記録ヘッド毎の前記駆動波
形適正電圧に対応した前記サブタンクの位置の調整値を
記憶するテーブルとを備え、前記調整手段は、前記記憶
手段から読み取った前記記録ヘッド毎の前記駆動波形適
正電圧に従い、前記テーブルから選択した前記サブタン
クの位置の調整値に基づいて微調整を行うことを特徴と
している。
【0023】請求項21に係る発明では、請求項19ま
たは20に記載のインクジェット式記録装置の調整方法
において、前記サブタンクの位置の微調整は、前記駆動
波形適正電圧の高い前記記録ヘッドを基準として水頭を
下げる方向に行われることを特徴としている。請求項2
2に係る発明では、コンピュータで実行可能なプログラ
ムにおいて、請求項17〜21の何れか一項に記載のイ
ンクジェット式記録装置の調整方法が構築されているこ
とを特徴としている。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態について詳細に説明する。
【0025】図1は、本発明のインクジェット式記録装
置の実施の形態に係るインクジェット式プリンタの構成
例を示す斜視図である。図1に示すインクジェット式プ
リンタ200は、例えばJIS規格のA0判やJIS規
格のB0判といった比較的大型のサイズの印刷用紙(ロ
ール紙R)にまで印刷できる大型のインクジェット式プ
リンタである。そして、給紙部210、印刷部220、
排紙部230が、プリンタ本体250の上部側から脚部
240の下部側に向かって配設されている。
【0026】給紙部210は、印刷前のロール紙Rがセ
ット可能なロール紙ホルダ211を備えている。このロ
ール紙ホルダ211は、ロール紙を保持するスピンドル
212と、スピンドル212の着脱及び懸架が可能な一
対のスピンドル受け213、214を備えており、プリ
ンタ本体250の上部に配設されている2本の支持柱2
15間に配設されている。スピンドル212は、中央に
ロール紙Rが装着された後、両端がスピンドル受け21
3、214に装着され、回転可能に軸支持されるように
なっている。
【0027】排紙部230は、印刷後のロール紙Rを巻
取可能な巻取ホルダ231を備えている。この巻取ホル
ダ231は、印刷が完了したロール紙Rを巻き取るスピ
ンドル232と、スピンドル232の着脱及び懸架が可
能な一対のスピンドル受け233、234を備えてお
り、脚部240を構成する移動用のコロ241を有する
2本の支持柱242間に配設されている。スピンドル2
32は、両端がスピンドル受け233、234に装着さ
れ、図示しない駆動手段により回転可能に軸支持される
ようになっている。
【0028】印刷部220は、プリンタ本体250内に
格納され、プリンタ本体250の上面及び前面に取り付
けられている上蓋220a及び前蓋220bにより覆わ
れており、詳細は図2を参照して説明する。図2は、図
1に示すインクジェット式プリンタ200の一部断面側
面図である。給紙部210から印刷部220を経て排紙
部230へ向かう用紙搬送経路は、インクジェット式プ
リンタ200の上部後面側から下部前面側にかけて傾斜
して設けられている。
【0029】この用紙搬送経路上には、給紙部210側
から順に、給紙ガイド221、対向配置された接触・離
間可能な給紙ローラ222及び従動ローラ223、キャ
リッジ1に搭載された複数のインクジェット式の記録ヘ
ッド6及びこの記録ヘッド6と対向配置された印刷ステ
ージ224、排紙ガイド225及びこの排紙ガイド22
5と対向配置された排紙ローラ226が配設されてい
る。
【0030】給紙ガイド221、印刷ステージ224、
排紙ガイド225は、用紙搬送面として作用し、それぞ
れ平坦に形成されている。したがって、給紙ガイド22
1から印刷ステージ224を介して排紙ガイド225に
至るロール紙Rは、平坦なまま搬送されることになる。
【0031】ここで、図3は、印刷部220の上面図、
図4は、キャリッジ1周りを示す平面図、図5は、図4
のA−A線断面側面図である。図3に示すように、キャ
リッジ1は、キャリッジモータ2によって駆動されるタ
イミングベルト3を介し、走査ガイド部材4に案内され
て印刷ステージ224の長手方向、すなわち記録用紙の
幅方向である主走査方向に往復移動されるようになって
いる。
【0032】図3〜図5に示すように、このキャリッジ
1には、記録ヘッド6(図3には図示せず)と記録ヘッ
ド6にインクを供給するためのサブタンク7とを有する
ヘッドユニット10が、主走査方向及び副走査方向に4
個×4個(一部5個)配列されている。なお、ヘッドユ
ニット10の配列数は4個×4個(一部5個)に特に限
定されるものではなく、任意の配列数でよい。図1に示
すように、装置本体の端部に配置されたカートリッジホ
ルダ8には、サブタンク7にインクを補給するためのメ
インタンク9が装填されている。
【0033】図4及び図5に示すように、各記録ヘッド
6は、キャリッジ1の紙送り部材5に対向する面側に搭
載され、各サブタンク7は、対応する各記録ヘッド6の
上部のキャリッジ1上に搭載されている。この例では、
キャリッジ1上のスペースに対しサブタンク7の数が多
いため、各サブタンク7はキャリッジ1上に配設された
2段のプレート1a、1b上に分けて搭載されている。
なお、プレート1a、1bは2段に限定されるものでは
なく、サブタンク7の数によって1段あるいは3段以上
のプレートを配設して対応することができる。また、サ
ブタンク7とヘッドユニット10を一体とし、キャリッ
ジ1上に固定してもよい。これにより、交換メンテナン
ス性が更に容易となる。
【0034】そして、各サブタンク7には、各サブタン
ク7を図示矢印a方向、すなわち高さ方向に移動させる
アクチュエータ17が配設されている。このアクチュエ
ータ17は、サブタンク7内のインク面と記録ヘッド6
のノズル形成面との水頭差によって生じる水頭圧を調整
し、記録ヘッド6のインク吐出重量を調整するために配
設されている。アクチュエータ17としては、例えばモ
ータを有するボールネジ・ナット、エアシリンダ、油圧
シリンダ等で構成されている。また、水頭差の調整手段
としてインク液面を調整するホール素子を用いたセンサ
も使用することができる。
【0035】このアクチュエータ17による調整を印刷
中に行うことにより、特に記録用紙の上下端における印
刷処理の際にノズルからの吐出インク量の均一化を図る
ことができ、印刷精度をさらに高めることができる。ま
た、アクチュエータ17による微調整をサブタンク7を
キャリッジ1に組み込む際に行うことにより、初期段階
においてノズルからの吐出インク量の均一化をある程度
図ることができるので、その後のサブタンク7の位置の
調整幅を広くすることができ、印刷中のサブタンク位置
による動圧調整を広範囲にわたり安定して行うことがで
きる。また、本実施形態では、アクチュエータ17はサ
ブタンク7に1つ備える構成であるが、各色を構成する
サブタンクの数分だけ備えるようにしてもよい。これに
より、各色毎でサブタンクのインク面に合わせた高さ調
整が行えるため、更に印刷品質を向上することができ
る。
【0036】ここで、記録ヘッド6の動圧はヘッド毎に
異なるため、図6に示すように、水頭差h―インク吐出
重量Iwの傾きも記録ヘッド6の駆動波形適正電圧VH
により製造時に決定されるヘッドIDによって異なって
くる。この駆動波形適正電圧VHとは、ベタ、すなわち
フルデューティー印字時にインク重量が最適となる電圧
のことである。よって、A領域、B領域、C領域の記録
ヘッド6を選別して使用し、かつ水頭差hの調整値を選
択してサブタンク7の位置を調整するようにする。これ
により、記録ヘッド6毎の特性を揃えることができるの
で、記録ヘッド6の特性ばらつきが大きくてもキャリッ
ジ1に組み込むための記録ヘッド6を選択することがで
き、またヘッドドライバを共通化することができ、大幅
なコストダウンを図ることができる。
【0037】また、駆動波形適正電圧VHが最も低い記
録ヘッド6、つまり同一電圧でインクが良く出る記録ヘ
ッド6を基準にすると、他の記録ヘッド6は同電圧でイ
ンクの吐出量が少ないため、水頭差hは基準位置から上
げる方向で調整する必要がある。ノズル位置とサブタン
ク7のインク面高さに関しては、ノズル位置の方が高く
なければインクが垂れてしまう。よって、サブタンク7
を上げる高さには制限がある。それに対し、例えば図7
に示すように、駆動波形適正電圧VHが最も高い記録ヘ
ッド6、つまり同一電圧でインクが余り出ない記録ヘッ
ドaを基準にすると、水頭差hは基準位置から下げる方
向で調整すればよい。適正電圧の低い記録ヘッドbの方
がサブタンク7の高さを変えた場合の動圧変化が大きい
ため、少ないサブタンク7の調整で済む。また、調整は
サブタンク7を下げることで行うため、調整によってノ
ズルよりインクが垂れることがない。印刷時の調整に関
してもサブタンク7を下げることで行うため同様であ
る。
【0038】特に記録用紙における上下端処理を行う際
に使用するノズル数は、通常時に使用するノズル数と比
較すると少ないため流路の動圧が減少し、インク吐出重
量も約5%〜7%増加するので、ノズル数に応じて水頭
調整値Hが予め記されたテーブルを用意しておくことに
より、そのテーブルを参照してサブタンク7の位置を調
整することが可能となる。
【0039】なお、サブタンク7内のインク面と記録ヘ
ッド6のノズル形成面との水頭差を調整する手段として
アクチュエータ17を備えたが、これに限定されるもの
ではなく、サブタンク7に長穴を設けておき、サブタン
ク7を高さを決めてからキャリッジ1に対してネジ止め
するようにしてもよい。また、後述するサブタンク7に
備えられているホール素子33a、33b(図9参照)
の位置を変化させる手段を設けるようにしてもよい。
【0040】図8は、記録ヘッド6の詳細を示す断面図
である。図8に示すように、記録ヘッド6は、流路ユニ
ット161と圧電振動ユニット162を有している。流
路ユニット161は、ノズル開口163aがノズル列と
して複数形成されたノズルプレート163と、ノズル開
口163aに連通する圧力発生室164a及びこれにイ
ンク供給口164bを介してインクを供給するリザーバ
164cを備えた流路形成基板164と、圧電振動ユニ
ット162の縦振動モードの各圧電振動子162aの先
端に当接して圧力発生室164aの容積を膨張、縮小さ
せる弾性板165とを一体に積層して構成されている。
【0041】また、圧電振動ユニット162は、外部か
らの駆動信号を伝達するフレキシブルケーブル166に
接続された上で、高分子材料の射出成形等により形成さ
れたホルダー167の収容室167aに収容され接着剤
により固定され、さらにホルダー167と流路ユニット
161とが接着剤により固定されている。ホルダー16
7には、図示しない外部のインクタンクに連通するイン
ク誘導路167bが形成されていて、その先端が流路ユ
ニット161のインク導入口167cに接続され、サブ
タンク7からのインクが流路ユニット161に供給され
る。そして、一体化されたホルダー167と流路ユニッ
ト161のノズルプレート163側には、シールド材を
兼ねる枠体(フレーム)168が挿入され、記録ヘッド
6として構成されている。
【0042】圧電振動ユニット162を構成する縦振動
モードの各圧電振動子162aは、例えば、図示はしな
いが、一方の極となる電極と他方の極となる電極とを圧
電材料を介してサンドイッチ状に積層し、一方の電極を
先端側に、また、他方の電極を後端側に露出させて、各
端面でセグメント電極および共通電極に接続した圧電定
数d31のものとして構成され、圧力発生室164aの
配列ピッチに一致させて固定基板169に固定されて圧
電振動ユニット162に纏められている。
【0043】圧電振動ユニット162の各圧電振動子1
62aの図示しないセグメント電極、共通電極は、それ
ぞれ半田層を介してフレキシブルケーブル166の駆動
信号伝送用の導電パターンに接続されている。この駆動
信号は、共通信号が各記録ヘッド6毎に供給されるよう
になっており、これにより各記録ヘッド6毎のインク滴
の着弾位置ずれの調整を独立して行えるようになる。
【0044】この例でのインクジェット式プリンタ20
0は、ブラック、イエロー、マゼンタ、ライトマゼン
タ、シアン及びライトシアンの6色のインクを使用する
機種であるため、図5の拡大平面図に示すように、記録
ヘッド6は、1つのヘッドにつき2列のノズル列6nが
形成されたものを3つ組み合わせた2列×3ヘッド6a
b、6cd、6efの構成となっている。
【0045】なお、2列×3ヘッド6ab、6cd、6
efの記録ヘッド6に限定されるものではなく、任意の
数のノズル列数及びヘッド数の記録ヘッドで対応するこ
とができる。図3に示すように、サブタンク7及びメイ
ンタンク9は、内部において上記6色のインクを一時的
に貯留するために、各インクに対応した6つのタンク7
a〜7f、9a〜9fを備えた構成となっている。
【0046】そして、図3及び図5に示すように、各記
録ヘッド6と各サブタンク7a〜7fとはインク供給チ
ューブ11により接続され、図3に示すように、各サブ
タンク7a〜7fと各メインタンク9a〜9fとはイン
ク補給チューブ12により接続されている。これによ
り、各メインタンク9a〜9f内の6色のインクは、イ
ンク補給チューブ12を介して各サブタンク7a〜7f
に補給され、各サブタンク7a〜7f内の6色のインク
は、インク供給チューブ11を介して各記録ヘッド6に
供給されるようになっている。
【0047】このように、ヘッドユニット10を作り込
む時点で1ヘッドユニット内にカラー印刷に用いられる
全色、すなわち上記6色が含まれていることになるの
で、1ヘッドユニット内では記録ヘッド6とサブタンク
7との位置決めが確実に行われていることを前提として
良く、各ヘッドユニット10毎に位置決め調整するのみ
で済むようになる。
【0048】なお、カラー印刷に用いられる全色は、上
記6色に限定されるものではなく、例えばブラック、イ
エロー、マゼンタ、及びシアンの4色あるいはブラッ
ク、ダークイエロー、イエロー、マゼンタ、ライトマゼ
ンタ、シアン及びライトシアンやブラック、ライトブラ
ック、イエロー、マゼンタ、ライトマゼンタ、シアン及
びライトシアンの7色にも適応可能である。
【0049】以上のように、キャリッジ1上には多数の
記録ヘッド6及びサブタンク7を有するヘッドユニット
10が配列されることになるので、大型サイズの記録媒
体に対するスループットを向上させることができる。ま
た、各ヘッドユニット10は独立しているため、各記録
ヘッド6の特性がある程度揃ったものを選別してキャリ
ッジ1上に装着することができ、さらに、各記録ヘッド
6の特性に違いがあっても、各サブタンク7との水頭差
を調整することにより各記録ヘッド6の特性を揃えるこ
とができるため、均一な記録画質を得ることができる。
また、記録ヘッド6の特性が低下した場合、所定の特性
を有する記録ヘッド6を有するヘッドユニット10と簡
単に交換することができるので、メンテナンス作業が容
易となり、また、記録精度を高精度な状態で維持し続け
ることができる。
【0050】図3に示すように、キャリッジ1の移動経
路上における非印字領域(ホームポジション)には、キ
ャップユニット15が配設されている。このキャップユ
ニット15には、各記録ヘッド6のノズル形成面を封止
し得るゴム等の可撓性素材により形成されたキャップ部
材15aが、各記録ヘッド6のヘッド6ab、6cd、
6efの配列に対応して複数個(この例では3個×4個
×4個)配列されている。これにより、キャリッジ1が
ホームポジションに移動したときに、これに追従動作す
るキャップユニット15上の各キャップ部材15aによ
って、各記録ヘッド6のノズル形成面を封止し、インク
ジェット式プリンタ200の休止期間中において各記録
ヘッド6のノズル開口の乾燥を防止することができるよ
うになっている。
【0051】なお、1ヘッド1キャップに限定されるも
のではなく、例えば3ヘッド1キャップの構成でもよ
い。この例では、各ヘッド6ab、6cd、6efは2
色の組になっており、定期フラッシング時には各キャッ
プ部材15a内で2色のインクが混合することになるの
で、1色時に発生するような固化を防止することができ
る。
【0052】図3に示すように、キャップユニット15
に隣接した印字領域側には、ゴムなどの弾性素材により
形成され、図示矢印Sで示す副走査方向に駆動ストロー
クを有するワイパユニット16が配設されている。これ
により、複数の記録ヘッド6のノズル形成面を選択的に
効率良く払拭して清掃することができるようになってい
る。
【0053】また、ワイパユニット16のインクジェッ
ト式プリンタ200に対する占有スペースを小さくする
ことができるので、インクジェット式プリンタ200の
大型化によるコストアップを抑制することができる。な
お、ワイパユニット16は移動領域内の複数の記録ヘッ
ド6の払拭を兼用する構成としたが、これに限定される
ものではなく、各ヘッド6ab、6cd、6ef毎ある
いは各記録ヘッド6毎の払拭用として構成してもよい。
【0054】図9は、図1のインクジェット式プリンタ
200に搭載されたインク供給システムを模式的に示す
図である。なお、図9では、便宜上、1色分の構成を示
している。図9に示すように、加圧ポンプ21により生
成された加圧空気は圧力調整弁22に供給され、圧力調
整弁22により圧力調整された加圧空気は圧力検出器2
3を介してメインタンク9に供給される。
【0055】ここで、メインタンク9は、その外郭が気
密状態に形成されており、その内部にはインクを封入し
た可撓性素材により形成されたインクパック24が収納
されている。そして、メインタンク9の外郭とインクパ
ック24とで形成される空間が圧力室25を構成してお
り、この圧力室25内に圧力検出器23を介した加圧空
気が供給されるようになっている。
【0056】これにより、メインタンク9に収納された
インクパック24は、加圧空気による加圧を受け、メイ
ンタンク9からサブタンク7に対してインク流が発生さ
れるように作用する。したがって、メインタンク9にお
いて加圧されたインクは、インク補給バルブ26及び各
インク補給チューブ12を介して、キャリッジ1に搭載
されたサブタンク7に補給される。
【0057】ここで、サブタンク7は、内部にフロート
部材31が配置されており、そのフロート部材31の一
部には永久磁石32が取り付けられている。そして、ホ
ール素子に代表される磁電変換素子33a、33bが基
板34に装着されて、サブタンク7の側壁に添接されて
いる。これにより、サブタンク7内のインク量に応じた
フロート部材31の浮上位置にしたがって、永久磁石3
2による磁力線がホール素子33a、33bに作用す
る。
【0058】したがって、このホール素子33a、33
bの電気的出力によりサブタンク7内のインク量を検出
することができる。例えばサブタンク7内のインク量が
少なくなった場合には、サブタンク7内に収納されたフ
ロート部材31の位置が重力方向に移動し、これに伴い
永久磁石32の位置も重力方向に移動する。したがっ
て、永久磁石32の移動によるホール素子33a、33
bの電気的出力によって、インク補給バルブ26が開弁
され、メインタンク9内で加圧されているインクは、イ
ンク量が低下したサブタンク7内に送出される。
【0059】そして、当該サブタンク7内におけるイン
ク量が十分な量に達した場合には、ホール素子33a、
33bの電気的出力に基づいてインク補給バルブ26が
閉弁される。このような繰り返しにより、メインタンク
9からサブタンク7に対して断続的にインクが補給され
るように作用し、各サブタンク7には、常にほぼ一定の
範囲のインクが貯留されるようになっている。
【0060】このように、メインタンク9内において空
気圧によって加圧されたインクが、サブタンク7内に配
置されたフロート部材31の位置に基づく電気的な出力
に基づいて、サブタンク7に対して補給されるように構
成されているので、インクの補給レスポンスを向上させ
ることができ、サブタンク7内のインクの貯留量が適切
に管理される。
【0061】そして、サブタンク7からは流路開閉手段
としてのバルブユニット35及びこれに接続されたイン
ク供給チューブ36を介して記録ヘッド6に対してイン
クが供給される。そして、記録ヘッド6の図示せぬアク
チュエータに与えられる印刷データに基づいて、記録ヘ
ッド6のノズル形成面におけるノズル開口6aからイン
ク滴が吐出される。
【0062】ここで、全色分の記録ヘッド6及びサブタ
ンク7は共に一体構成とされており、一体構成の全色分
の記録ヘッド6自体はインク供給チューブ36がバルブ
ユニット35近傍に配設されている継ぎ手により分離さ
れてキャリッジ1から取り外し可能な構成とされてい
る。これにより、各記録ヘッド6をキャリッジ1から取
り外してメンテナンスを容易に行うことができる。
【0063】キャップユニット15には、負圧発生手段
である例えばデシケータ等の吸引ポンプ37が複数接続
された吸引チューブ37aの一端が接続されている。そ
して、この吸引チューブ37aにおけるキャップ部材1
5a側には、第1流路開閉手段であるバルブユニット1
5Vが接続され、吸引チューブ37aにおける各吸引ポ
ンプ37側には、第2流路開閉手段であるバルブユニッ
ト37Vが接続されている。
【0064】これにより、吸引ポンプ37による負圧を
各記録ヘッド6のヘッド6ab、6cd、6ef毎に作
用させ、各記録ヘッド6のヘッド6ab、6cd、6e
fからインクを吸引して廃液タンク38に排出するクリ
ーニング処理を行うことができる。特に一部のヘッド6
ab、6cd、6efに不良ノズルが発生した場合、該
当するヘッド6ab、6cd、6efのみに通じるバル
ブユニット15Vを開けることにより、不良ノズルを確
実に、かつ効率良く回復させることができると共に、良
好なノズルには負圧が発生しないので、そのノズルに形
成されているメニスカスの破壊を防止することができ
る。また、選択的なクリーニング処理により、無駄なイ
ンク消費を防止することができる。
【0065】また、複数の吸引ポンプ37を接続してい
るので、開状態とするバルブユニット37Vを選択する
ことにより、負圧の発生力を適宜変えることができ、例
えば微量吸引と大量吸引を即座に切り替えて、きめ細か
いクリーニングを行うことができる。さらに、吸引ポン
プ37としてデシケータを用いているので、減圧カーブ
が発生せず、クリーニング時間を短縮させることができ
る。なお、負圧発生手段としてデシケータのみならずチ
ューブポンプ等を用いてもよい。また、同一の負圧力を
発生する負圧発生手段を複数台配設し、あるいは異なる
負圧力を発生する負圧発生手段を複数台配設するように
してもよい。
【0066】また、インクジェット式プリンタ200の
電源オフ時にバルブユニット15Vを閉じてフラッシン
グによりキャップ部材15a内をインクで満たしておけ
ば、保湿効果を確保することができ、インクによる目詰
まり等を防止することができる。なお、この例では、各
ヘッド6ab、6cd、6efは2色の組になっている
が、ノズルを例えば千鳥配置として1色毎のヘッド構成
とすることにより、クリーニング処理をより効果的に行
うことができる。
【0067】さらに、図10に示すように、上記吸引ポ
ンプ37が複数接続された吸引チューブ37aの一端に
は、用紙搬送面に複数穿孔された小孔224aを有する
印刷ステージ224が接続されている。そして、この吸
引チューブ37aにおける印刷ステージ224側には、
第3流路開閉手段であるバルブユニット224Vが接続
されている。
【0068】これにより、吸引ポンプ37による負圧を
印刷ステージ224の小孔224aに発生させ、印刷ス
テージ224上のロール紙Rを吸引して印刷ステージ2
24面に吸着することにより、ロール紙Rを平坦な状態
に保持することができる。したがって、搬送精度を向上
させることができ、印刷をより高精度に行うことができ
る。
【0069】さらに、例えば被印刷物が紙のような空気
を通す材質でなく、プラスチックフィルムのような空気
を通さない材質である場合、吸引時において印刷ステー
ジ224面に張り付き、搬送障害が生じるおそれがあ
る。このときは、開状態とするバルブユニット37Vを
選択することにより、負圧の発生力を適宜変化させるこ
とができるので、吸引時の張り付きを防止して、被印刷
物の搬送精度を向上させることができる。このように、
被印刷物の種類に応じて発生力を変えることで、被印刷
物で安定した搬送ができる。また、ポンプ37を共通と
し、バルブ37Vとの間にレギュレータを備える構成と
してもよい。レギュレータに応じた圧力を選択すること
ができる。ポンプ37を共通とすることにより、省スペ
ース及びローコストとすることができる。
【0070】このように、記録ヘッド6からインクを吸
引して廃液タンク38に排出するクリーニング処理の際
のインクの吸引と、印刷ステージ224上のロール紙R
を吸引して印刷ステージ224面に吸着するロール紙R
の吸引とを1台の吸引ポンプ37でバルブユニット15
V、224V、37Vを自動あるいは手動により切り替
えて行うことができるので、省スペース化を図ることが
できるとともに、コストを低減させることができる。
【0071】図11〜図13は、サブタンク7の実施の
形態を示す図であり、図11は、サブタンク7の一部の
構成を割愛し、これを一面方向から見た斜視図、図12
は、同方向から見た透視図、図13は、裏面方向から視
た背面図である。このサブタンク7は、ほぼ直方体状に
形成され、且つ全体が偏平状になされている。このサブ
タンク7の外郭は、一側壁41aとこれに連なる周側壁
41bとが一体に形成された箱状部材41により構成さ
れており、この箱状部材41の開口周縁には、例えば透
明樹脂によるフィルム状部材42(図10参照)が熱溶
着手段により密着状態で取り付けられ、箱状部材41と
フィルム状部材42とにより囲まれた内部に、インク貯
留空間43が形成されている。
【0072】そして、箱状部材41を構成する一側壁4
1aからインク貯留空間43に向かって突出する支持軸
44が箱状部材41と一体に形成されており、フロート
部材31は、この支持軸44を回動中心として、インク
貯留空間43内において重力方向に可動できるように配
置されている。なお、この実施の形態においては、支持
軸44はインク貯留空間43における水平方向の端部近
傍に配置されており、フロート部材31は、支持軸44
を回動中心として可動される支持腕部材45の可動自由
端側に一体に形成されている。
【0073】そして、図12に示すように、支持腕部材
45の自由端側に、永久磁石32が取り付けられてお
り、この永久磁石32は、支持腕部材45がほぼ水平状
態となされた時に、インク貯留空間43における水平方
向の他端部近傍に位置するよう、すなわちサブタンク7
の側壁に添接された基板34に装着されたホール素子3
3a、33bに最も接近するように構成されている。
【0074】また、ホール素子33a、33bは、サブ
タンク7の側壁に形成された位置決め凹部41cに挿入
されており、この位置決め凹部41cを形成することに
より、サブタンク7の側壁部はより薄肉状態とされ、フ
ロート部材31に取り付けられた永久磁石32の移動軌
跡と、各ホール素子33a、33bとの距離がより接近
できるように構成されている。
【0075】一方、サブタンク7には、その重力方向の
低部、すなわちこの実施の形態においては周側壁41b
の底部にインク補給口46が形成されており、このイン
ク補給口46に接続されたインク補給チューブ12を介
してメインタンク9からインク貯留空間43内に、イン
クが補給されるように構成されている。サブタンク7に
おけるインク補給口46が、重力方向の低部に形成され
ることにより、メインタンク9からのインクは、インク
貯留空間43の底部から補給され、したがって、インク
の補給によってインク貯留空間43内におけるインクの
泡立ちが発生しないように配慮されている。
【0076】さらに、サブタンク7内には、フロート部
材31及び支持腕部材45の移動領域を避けた部分に、
キャリッジ1の移動に伴いサブタンク7内のインクの波
打ちの発生程度を低減させる複数条のリブ部材47が配
置されている。この実施の形態においては、リブ部材4
7はサブタンク7を構成する箱状部材41の一側壁41
aからインク貯留空間43に向かってそれぞれ突出する
ように、一側壁41aをベースとして一体に形成されて
いるが、これは別体に形成されていてもよい。
【0077】このリブ部材47の存在により、サブタン
ク7内のインクの波打ちの発生程度を低減させることが
でき、これにより、ホール素子33a、33bによるサ
ブタンク7内のインクの貯留量の検出精度を向上させる
ことができ、サブタンク7内のインク量を常に一定量に
維持してサブタンク7内のインク上面と記録ヘッド6の
ノズル形成面の水頭差を一定にすることができる。な
お、例えばA0サイズの用紙に対して記録可能なインク
量のみを貯留可能なサブタンクとしておくことにより、
上述したようなサブタンク7内のインク貯留量検出手段
を備えなくてもよく、製造コストを低減させることがで
きる。
【0078】また、サブタンク内7には、インク補給口
46に近接してインク導出口48が形成されている。こ
のインク導出口48を覆うように、五角形(ホームベー
ス状)を形成する異物トラップ用のフィルタ部材49が
配置されており、したがって、サブタンク7内に貯留さ
れたインクは、このフィルタ部材49を介してインク導
出口48に導かれるようになされる。しかも、インク導
出口48はインク補給口46に近接して形成されている
ので、サブタンク7内に導入される比較的新しいインク
が、直ちにこの導出口48より導出されるように作用す
る。
【0079】インク導出口48から導出されるインク
は、図13に示すように、側壁41aの裏面に形成され
た溝部50に導出され、この溝部を覆うように熱溶着さ
れたフィルム状部材51により形成されたインク導出路
を介してサブタンク7の下底部に配置されたバルブユニ
ット35に至るように構成されている。そして、バルブ
ユニット35を介して、同様に側壁41aの裏面に形成
された溝部52に導出され、この溝部52を覆うように
熱溶着されたフィルム状部材51により形成されたイン
ク導出路(同じく符号52で示す)を介して記録ヘッド
6に接続されるインク供給チューブ36の接続口53に
導かれるように構成されている。
【0080】一方、サブタンク7の上半部には、図11
及び図12に示すように、インク貯留空間43に導通す
る導通溝61が傾斜状態に形成されており、この導通溝
61の上端部、すなわちサブタンク7の重力方向の高部
には、サブタンク7の側壁41aの裏面に貢通する大気
連通口62が形成されている。この大気連通口62は、
図13に示すように、サブタンク7の裏面に配置され、
大気を通過させると共にインクの通過を阻止するほぼ矩
形状に形成された撥水膜63によって閉塞されている。
【0081】この撥水膜63は、サブタンク7の側壁4
1aにおける裏面に形成された凹所に収納された形で配
置されており、側壁41aの上部裏面を覆うように熱溶
着されたフィルム部材64によって保持されている。そ
して、撥水膜63を介して側壁41aの裏面には蛇行溝
65が形成されており、この蛇行溝65の端部は、サブ
タンク7の側壁41aに形成された有底孔66に連通さ
れている。これら蛇行溝65及び有底孔66は、フィル
ム部材64によって気密状態に覆われており、したがっ
て、蛇行溝65とフィルム部材64とによって、空気流
通抵抗路(符号は蛇行溝と同じ65で示す)が形成され
ている。
【0082】そして、有底孔66を覆うフィルム状部材
64を、鋭利な工具等で破壊することで、大気開放口6
2は蛇行状に形成された空気流通抵抗路65を介して大
気に連通されるようになされる。このように、サブタン
ク7に形成された大気連通口62が撥水膜63により覆
われた構成とされているので、誤って記録装置全体を例
えば上下反転させた場合などにおいて、撥水膜63の存
在によりサブタンク7内のインクを漏出させるという問
題を回避することができる。
【0083】また、空気流通抵抗路65の端部に形成さ
れた有底孔66を、予めフィルム部材64によって気密
状態に覆った構成とすることで、サブタンク単体の完成
時において、サブタンクの液漏れ(インク漏れ)をチェ
ックすることができ、このチェックが完了した時点で、
有底孔66を覆うフィルム状部材64を破壊すること
で、本来の機能をもたせるように構成することができ
る。なお、サブタンク7には貫通孔67が形成されてお
り、この貢通孔67を貢通してサブタンク7を支持する
1本の支持軸(図示せず)によって、各サブタンク7を
並列状態に支持し、サブタンクユニットが構成できるよ
うになされている。
【0084】図14は、フロート部材31の詳細構成を
示す分解斜視図である。図14に示すように、フロート
部材31は、一側壁71aとこれに連なる周側壁71b
とが一体に形成された箱状部材71と、この箱状部材7
1の開口部を閉塞して内部を中空状に形成する閉塞部材
72とにより構成されている。閉塞部材72としては、
透明樹脂により形成されたフィルム状部材が用いられて
おり、フィルム状の閉塞部材72が箱状部材71の開口
周縁に対して、例えば熱溶着手段により密着状態に取り
付けられ、これにより内部が空洞状態に形成されてい
る。
【0085】このように形成されたフロート部材31
は、サブタンク7に形成された支持軸44を回動中心と
して可動される支持腕部材45の可動自由端側に一体に
形成されている。そして、支持腕部材45の基端部には
支持環73が一体に形成されており、この支持環73が
支持軸44に回動可能に装着されることにより、支持軸
44を回動中心として支持されるように構成されてい
る。そして、支持腕部材45の自由端側には、永久磁石
32が取り付けられており、この永久磁石32は、その
表面に貼着されたフィルム状部材74により被覆され
て、サブタンク7内に貯留されるインクによる化学的な
悪影響が避けられるようになされている。
【0086】さらに、フロート部材31及び支持腕部材
45の一部には、3か所において、その両外側に水平方
向に突出するように位置決めピン75が形成されてい
る。これらの位置決めピン75は、フロート部材31の
両側面から1mm以上突出していることが望ましく、こ
れによりフロート部材及び支持腕部材とサブタンク7の
内壁との間で少なくとも1mm以上の距離を保持するよ
うに作用する。これにより、フロ一ト部材31とサブタ
ンク7の内壁との間でインクの表面張力が働いて、フロ
ート部材31の移動を阻害するという問題を解決させる
ことができる。
【0087】図15は、サブタンク7に配置された流路
開閉手段としてのバルブユニット35を示す拡大断面図
である。なお、この図に示す構造は、バルブユニット1
5V、37Vについても同一である。図15に示すよう
に、バルブユニット35は、インク貯留部としてのサブ
タンク7と記録ヘッド6との間に配置されて、記録ヘッ
ド6ヘのインク供給路を開閉制御する機能を有してい
る。
【0088】そして、バルブユニット35の閉弁状態に
おいて、記録ヘッド6のノズル形成面を封止した状態の
キャップユニット15に対して吸引ポンプ37から負圧
を与え、十分に負圧が蓄積された状態でバルブユニット
35を開弁するように制御される。この制御により、サ
ブタンク7から記録ヘッド6のノズル開口6aに至るイ
ンク流路に瞬間的にインクの早い流れを作り出し、イン
ク流路に残留する気泡を効果的に排出させるように機能
する。
【0089】このバルブユニット35には、可撓性素
材、例えばゴム素材によるダイヤフラム弁35aが使用
されている。このダイヤフラム弁35aは、サブタンク
7を構成する箱状部材41と、この箱状部材41にビス
35bにより取り付けられたシリンダ部材35cとの間
で、その周縁部が挟持されるようにして取り付けられて
いる。そして、作動体としてのロッド部材35dの一端
部が、ダイヤフラム弁35aの重力方向の下面側に取り
付けられており、このダイヤフラム弁35aはロッド部
材35dの軸方向の駆動力を受けて、ほぼ中央部が面方
向と直交する方向に変形されるように構成されている。
【0090】ロッド部材35dは、シリンダ部材35c
内を垂直方向に移動できるように構成されており、ロッ
ド部材35dに形成された盤状体35eとシリンダ部材
35cの内底部に配置されたバネ受け部材35fとの間
に配置されたコイル状バネ35gの作用によって、ダイ
ヤフラム弁35aの中央部が鎖線で示すように上部に突
出されるように付勢されている。ダイヤフラム弁35a
の重力方向の上面側は、サブタンク7から記録ヘッド6
に向かうインク供給路の開閉制御室35hを構成してい
る。そして、開閉制御室35hから記録ヘッド6に向か
う開閉制御室35hにおける出口開口部35iが、ダイ
ヤフラム弁35aのほぼ中央部の直上に形成されてい
る。
【0091】また、開閉制御室35hにおける出口開口
部35iの周囲には、ダイヤフラム弁35aに形成され
た後述する環状の凸部が当接される環状の当接面35n
が形成されている。そして、環状の当接面35nの周囲
に連続して、反重力方向に向かって径が小さくなる傾斜
面35jが形成されている。この傾斜面35jの傾斜角
度は、この例においては重力方向に対して約45度程度
に構成されており、この傾斜面35jの傾斜角度は45
度に対して±15度程度の範囲になされるのが望まし
い。
【0092】一方、サブタンク7から開閉制御室35h
に至る入口開口部35kが、ダイヤフラム弁の中央部の
直上を避けた位置、すなわち傾斜面35jの一部に形成
されている。さらに、開閉制御室35h側に面したダイ
ヤフラム弁35aのほぼ中央部には、環状の凸部35m
が一体に形成されており、ダイヤフラム弁35aの上方
向への変形により、環状の凸部35mが出口開口部35
iの周囲に形成された環状の当接面35nに当接して、
出口開口部35iを閉塞することができるように構成さ
れている。
【0093】以上の構成において、常時においてはダイ
ヤフラム弁35aの中央部はバネ部材35gの作用を受
けて上方に突出するように変形され、図15に鎖線で示
したように、ダイヤフラム弁35aの中央部に形成され
た環状の凸部35mが、開閉制御室35hに形成された
環状の当接面35nに当接して、出口開口部35iを閉
塞するように作用する。
【0094】そして、記録ヘッド6により印刷を実行す
る場合においては、ロッド部材35dが図示せぬアクチ
ュエータの駆動力を受けて下方に牽引され、これによっ
て常時閉弁状態のダイヤフラム弁35aは、開閉制御室
35hに形成された出口開口部35iを開放して開弁状
態とされる。また、ダイヤフラム弁35aは、記録ヘッ
ド6のクリーニング動作を実行する場合においても、キ
ャップユニット15によって記録ヘッド6のノズル形成
面を封止し、負圧が蓄積された状態で開弁制御される。
【0095】以上のように構成されたバルブユニット3
5は、ロッド部材35dによってダイヤフラム弁35a
の中央部を僅かに下方に牽引することで開弁状態とする
ことができ、またロッド部材35dの牽引を解くことに
よって、ダイヤフラム弁35aを閉弁させることができ
る。したがって、バルブユニット35の開閉弁動作に要
するアクチュエータの作動力はごく僅かでこと足りる。
【0096】そして、バルブユニット35は、記録ヘッ
ド6のノズル形成面がキャップユニット15により封止
されて吸引ポンプ37からの負圧を受ける状態において
閉弁状態となされ、ダイヤフラム弁35aから記録ヘッ
ド6に至るインク流路が負圧に蓄圧された状態で開弁さ
れるようになされる。このような動作シーケンスを踏む
ことにより、バルブユニット35が開弁された直後にお
いて、インク流路に瞬間的にインクの早い流れを発生さ
せることができ、増粘したインクと共にインク流路内、
特に開閉制御室35hに残留する気泡をキャップユニッ
ト15側に排出させることができる。
【0097】この場合、バルブユニット35にはダイヤ
フラム弁35aの重力方向における上部に開閉制御室3
5hが形成され、開閉制御室35hから記録ヘッド6に
向かう出口開口部35iをダイヤフラム弁35aのほぼ
中央部の直上に形成し、且つ、出口開口部35iの周囲
に反重力方向に向かって径が小さくなる傾斜面35jを
形成させたので、開閉制御室35hに残留する気泡は浮
上作用により出口開口部35i付近に誘導することがで
きる。これにより、残留気抱の排出効果をより一層高め
ることが可能となる。
【0098】また、開閉制御室35h側に面したダイヤ
フラム弁のほぼ中央部に形成された環状の凸部35m
が、開閉制御室35hに形成された環状の当接面35n
に密着して記録ヘッド6に向かう出口開口部35iを閉
塞するよう作用するので、環状の凸部35mが可撓性の
シール面を構成し、ロッド部材35dの直線方向の移動
動作にしたがって確実な開閉弁動作を得ることができ
る。なお、環状の当接面35nは平坦面とされており、
その面の幅はなるべくはダイヤフラム弁35aの閉弁時
において、環状の凸部35mが密着し得る最小限の幅に
形成されていることが望ましく、このような構成とする
ことで、傾斜面35jによって誘導された気抱の排出性
を高めることができる。
【0099】そして、このような構成によると、記録ヘ
ッド6のキャッピング状態において負圧を印加した場
合、ダイヤフラム弁35aは負圧を受けてその閉弁状態
におけるシール性がさらに高まり、確実な閉弁機能を維
持するようになる。また、ダイヤフラム弁の採用によ
り、その開閉弁動作に伴う記録ヘッド6側の体積変化を
ごく少なくすることができ、記録ヘッド6のノズル開口
6aに形成されたインクのメニスカスを破壊するなどの
問題を回避することができる。
【0100】図16は、バルブユニット35の他の例を
示す図であり、図15に示す開閉制御室35hをさらに
拡大した断面図である。なお、この図に示す構造は、バ
ルブユニット15V、37Vについても同一である。図
16に示すように、開閉制御室35hから記録ヘッド6
に向かう開閉制御室35hにおける出口開口部35i
が、ダイヤフラム弁35aのほぼ中央部の直上に形成さ
れ、インク貯留部から開閉制御室35hに至る開閉制御
室35hにおける入口開口部35kが、出口開口部35
iに対して重力方向において下側の位置に形成された構
成となっている。
【0101】このように、出口開口部35iに対して入
口開口部35kを重力方向において下側の位置に形成さ
せることにより、開閉制御室35h内において入口開口
部35kから上部の出口開口部35iに向かって整然と
したインクの流れを発生させることができ、これに伴い
開閉制御室35h内に残留する気泡の排出作用を促進さ
せることができる。
【0102】そして、開閉制御室35hに形成された環
状の当接面35nと、ダイヤフラム弁の凸部35mとの
距離hが、ダイヤフラム弁の開弁状態において1.0m
m〜1.3mmとなるように構成されていることが望ま
しい。この距離hが1.0mmに満たない場合には、開
閉制御室35hに残留する気泡がダイヤフラム弁の凸部
35mと環状の当接面35nとの間で引っ掛かる現象が
発生して、開閉制御室35hからの気泡の排出性に障害
を与える度合いが大きくなる。また、距離が1.3mm
を超える場合においては、ダイヤフラム弁35aの開閉
弁動作時において、開閉制御室35hの内容積の変化が
大きくなり、特に記録ヘッド6に無用な圧力変動を与え
ることとなり好ましくはない。
【0103】一方、開閉制御室35hにおける出口閲口
部35iから記録ヘッド6に向かうインク導出路52の
流路面積が、開閉制御室35hにおける出口開口部35
iの直近において小さく、開閉制御室35hから離れる
にしたがって大きくなるように構成されている。このよ
うに構成することにより、開閉制御室35hの出口開口
部35iにおけるインクの流速を上げることができ、開
閉制御室35h内の気泡の排出性を向上させることがで
きる。
【0104】図17及び図18は、メインタンク9の一
部の構成とカートリッジホルダ8の一部の構成とを示す
断面図であり、図17は、メインタンク9がカートリッ
ジホルダ8に装填される直前の状態(またはカートリッ
ジホルダ8から引き抜かれた状態)を、また図18は、
メインタンク9がカートリッジホルダ8に装填された状
態をそれぞれ示している。
【0105】図17及び図18示すように、メインタン
ク9の外郭部材を構成するケース100の端部にはイン
クが封入されたインクパック24のインク導出栓101
が取り付けられている。このインク導出栓101には、
カートリッジホルダ8側の接続栓に当接して軸方向に後
退して開弁状態とされる弁部材102が配備されてお
り、この弁部材102は、ばね部材103によって軸方
向に進出するように付勢されている。
【0106】そして、ばね部材103によって軸方向に
進出するように付勢された弁部材102は、中央部に貢
通孔が形成された環状のパッキング部材104に押し当
てられ、この結果、図13に示されたようにインク導出
栓101は閉弁状態になされる。また、ケース100に
は加圧空気導入口が形成されている。この加圧空気導入
口は、圧力室25に連通する空気路を形成する筒状体1
05により構成されており、この筒状体105がメイン
タンクの前端部側に突出するように一体に形成されてい
る。
【0107】一方、カートリッジホルダ8側において
は、その中央部にインク受給用接続栓111が突出して
形成されている。このインク受給用接続栓111は、メ
インタンク9が装填された状態で、メインタンク9側の
インク導出栓101に当接されて開弁状態となり、カー
トリッジホルダ8の非装填状態において閉弁状態が保持
されるように構成されている。
【0108】すなわち、インク受給用接続栓111に
は、インク導入孔112が形成された中空針113と、
この中空針113の外周をとり囲むようにして摺動可能
に配置され、カートリッジホルダ8の非装填状態におい
て、ばね部材114の付勢を受けて中空針113に形成
されたインク導入孔112を閉塞する位置に移動する環
状の摺動部材115が具備されている。
【0109】したがって、メインタンク9が非装填状態
にある図13に示す場合においては、環状の摺動部材1
15はばね部材114の付勢を受けて進出し、中空針1
13に形成されたインク導入孔112を閉塞して閉弁状
態とする。また、メインタンク9がカートリッジホルダ
8に装填状態にある図14に示す場合においては、メイ
ンタンク9側のインク導出栓101が、環状の摺動部材
115に当接してこれを後退させるために、中空針11
3に形成されたインク導入孔112が露出し、インクが
導入できる開弁状態とされる。
【0110】この時、メインタンク9側においては、カ
ートリッジホルダ8側における中空針113の先端部
が、パッキング部材104に形成された貫通孔を通して
弁部材102に当接し、弁部材102を軸方向に後退さ
せるためにメインタンク9側のインク導出栓101も開
弁される。これにより図18に矢印で示したようにメイ
ンタンク9からカートリッジホルダ8側にインクが供給
できるようになる。
【0111】これと同時に、カートリッジ8側の加圧空
気導入口を構成する筒状休105も、カートリッジホル
ダ8側に配置された加圧空気供給栓121における環状
のパッキング部材122内に入り込む。これにより、パ
ッキング部材122が筒状体105の外周面に密着して
連結され、図14に矢印で示すように加圧空気がカート
リッジ8側の圧力室25に導入できるようになる。
【0112】以上の構成により、カートリッジホルダ8
からメインタンク9を取り外した場合には、図17に示
すように、メインタンク9側に配置されたインク導出栓
101は閉弁されるため、重力を受けてインクが漏出す
るのを防止することができる。さらに同時に、カートリ
ッジホルダ8側におけるインク受給用接続栓111も閉
弁されるため、サブタンク7側からのインクの逆流を阻
止することができる。
【0113】図19は、カートリッジホルダ8の一部の
構成を示す斜視図である。このカートリッジホルダ8に
は、メインタンク9を着脱操作する場合に開放されるカ
バー部材131が配備されている。すなわち、このカバ
ー部材131はカートリッジホルダ8の開口前面に配置
されて、回動軸131aが図示せぬ装置本体側に形成さ
れた支持孔によって支持されており、軸131aを回動
中心としてカートリッジホルダ8の開口前面が開放(実
線で示す状態)または閉塞(鎖線で示す状態〉できるよ
うに構成されている。
【0114】カバー部材131を閉塞状態とした内側に
は、カートリッジホルダ8に装填される各メインタンク
9に対応させて複数の操作レバー132が配置されてい
る。この操作レバー132の基端部には係止孔132a
が形成されていて、各操作レバー132におけるそれぞ
れの係止孔132aに挿通して支持する図示せぬ支持ロ
ッドによって、回動可能に支持されている。
【0115】そして、操作レバー132はカバー部材1
31を開放した状態において、カバー部材131の開放
方向と同方向に回動させることによって各メインタンク
9の装填または取り出しができるようになっている。す
なわち、メインタンク9をカートリッジホルダ8に装填
させる場合においては、操作レバー132をカバー部材
131の開放方向と同方向に回動させた状態でメインタ
ンク9をカートリッジホルダ8内に挿入し、操作レバー
132を起立させることで、操作レバー132に形成さ
れた押当部132bがメインタンク9の手前側端部に当
接し、テコの原理によりメインタンク9はカートリッジ
ホルダ8側に装填される。
【0116】また、カートリッジホルダ8側に装填され
た状態のメインタンク9を引き出す場合においては、操
作レバー132を同じくカバー部材131の開放方向と
同方向に回動させることによって、図示していないが、
操作レバー132の一部に係合されたリンクロッドを介
してメインタンク9を奥側から押し出すように作用す
る。したがって、手前方向に押し出されたメインタンク
9を容易に引き出すことができる。
【0117】カートリッジホルダ8には、さらにカバー
部材131の開放を検出する電気スイッチ133が配備
されている。このスイッチ133は、カバー部材131
が閉じられた状態で、カバー部材131の裏面に接して
オン状態になされ、カバー部材131が開放された状態
で、オフ状態になされる例えばタクトスイッチが用いら
れている。
【0118】このタクトスイッチ133は、大気開放弁
を兼ねた圧力調整弁22における電磁プランジャ91ヘ
の通電を制御するようになされ、タクトスイッチ133
のオン状態、すなわちカバー部材131が閉じられてい
る場合に電磁プランジャ91への通電を可能とし、タク
トスイッチ133のオフ状態、すなわちカバー部材13
1が開放されている場合に電磁プランジャ91への通電
を遮断するように作用する。
【0119】したがって、インクジェット式プリンタ2
00への動作電源の投入状態において、例えばカートリ
ッジホルダ8からメインタンク9を引き抜こうとした場
合においては、カートリッジホルダ8に装備されたカバ
ー部材131の開放に基づいて、電磁プランジャ91へ
の通電が遮断される。これにより、大気開放弁を兼ねた
圧力調整弁22が開弁され、カートリッジホルダ8に装
着されてメインタンク9に印加されていた加圧空気は瞬
時に開放される。したがって、加圧空気の作用を受けて
多少ながら膨張状態になされているメインタンク9の外
郭部材は原形に戻るため、カートリッジホルダ8からの
引き抜きを容易にすることができ、その操作においてメ
インタンク9及びカートリッジホルダの双方にダメージ
を与えるなどの問題も回避することができる。
【0120】なお、カートリッジホルダ8からメインタ
ンク9を引き抜くにあたっては、メインタンク9に形成
された加圧空気導入口を構成する筒状体105がカート
リッジホルダ8側に配置された加圧空気供給栓121か
ら離れた瞬間にメインタンク9の圧力室25が大気開放
されるように考慮されている。したがって、メインタン
ク9をカートリッジホルダ8から引き抜いた場合には、
メインタンク9ヘの加圧は即座に解消され、残留した加
圧空気の作用によるインクの吹き出しなどの不部合は解
消される。
【0121】しかしながら、カートリッジホルダ8に装
備されたカバー部材131の開放に基づいて、加圧空気
を開放する手段を併用することが好ましい。すなわち、
メインタンク9がカートリッジホルダ8から離れようと
する瞬間においては、加圧空気が印加された状態でメイ
ンタンク9側のインク導出栓101がカートリッジホル
ダ8側のインク受給用接続栓111より僅かに離れる状
況が発生する。この状況においては、インク導出栓10
1及びインク受給用接続栓111は共に開弁状態であ
る。したがって、カバー部材131の開放に連動して加
圧空気を開放する手段を併用しない場合においては、こ
の瞬間にインクが吹き出すことが有り得る。
【0122】また、カートリッジホルダ8からメインタ
ンク9を引き抜いた場合において、メインタンク9に形
成された加圧空気導入口が開放されるような構成になさ
れていないメインタンク9を採用した場合には、カート
リッジホルダ8のカバー部材131の開放に基づいて、
加圧空気を開放する手段を講ずることはきわめて重要で
あることは言うまでもない。また、カバー部材131の
開放に基づくタクトスイッチ133のオフにより、空気
加圧ポンプの駆動を停止させるように構成させることが
望ましい。このように構成することで、空気加圧ポンプ
の意味のない空転を防止させることができる。
【0123】図20及び図21は、大気開放弁を兼ねた
圧力調整弁22の主要部を破断した一部断面図であり、
図20は圧力調整弁として機能している状態を示し、ま
た図21は大気開放状態を示している。図20及び図2
1に示すように、開閉弁ユニット81は、それぞれ内部
に空間部が形成された上ケース81a及び下ケース81
bが具備され、これら上ケース81a及び下ケース81
bによって、上下に分割できるように構成されている。
そして、上ケース81a及び下ケース81bの接合部に
は、ダイヤフラム弁82が配置されている。
【0124】このダイヤフうム弁82は、ゴム素材を円
板状に成形して構成され、その周縁部が上ケース81a
と下ケース81bの接合部において挟持され、下ケース
81bの空間部において気密状態の空気室83を形成し
ている。また、下ケース81bには空気室83に連通す
る一対の接続管84a、84bが形成されており、これ
らの接続管84a、84bはそれぞれ空気加圧ポンプ2
1及び圧力検出器23に接続されている。
【0125】したがって、空気加圧ポンプ21からの加
圧空気は、図21に示す矢印に沿って印加され、さらに
空気室83を介して圧力検出器23及び各メインタンク
9に対して加圧空気が印加されるようになされる。ま
た、下ケース81bの中央部には通気孔84cが形成さ
れており、この通気孔84cの空気室83への開口端に
おいて、ダイヤフラム弁82のほぼ中央部が当接するよ
うに構成されている。
【0126】一方、上ケース81aには駆動軸85が上
下方向に摺動されるように配置されており、この駆動軸
85の下端部においてダイヤフラム弁82の上面部が支
持されている。そして、駆動軸85には円環状のばね受
け座86が取り付けられており、このばね受け座86と
上ケース81aの空間上部との間にはコイル状のばね部
材87が配置され、このばね部材87によってダイヤフ
ラム弁82の中央部が通気孔84cの開口端に当接する
ように付勢されている。
【0127】駆動軸85の上端部には、係合頭部88が
備えられており、支軸89によって軸支され、支軸89
を中心としてシーソ状に回動される駆動レバー90に形
成された貫通穴を貢通した上部に、係合頭部88が取り
付けられた構成とされている。駆動レバー90の一端部
には駆動手段としての電磁プランジャ91の作動ロッド
91aが係合されている。
【0128】また、駆動レバー90の支軸89を介した
他端部にはばね部材、すなわち引っ張りばね93の一端
が取り付けられており、この引っ張りばね93の作用に
より、駆動レバー90は支軸89を介して図中左回転さ
れるように付勢されている。そして、電磁プランジャ9
1による駆動力を受ける駆動レバー90の一端部と支軸
89との中間部において、開閉弁ユニット81における
駆動軸85の係合頭部88が係合されている。
【0129】電磁プランジャ91に通電した場合におい
ては、図20に示すように、引っ張りばね93の付勢力
に抗して駆動レバー90の一端部が引き下げられた状態
になされる。したがって、開閉弁ユニット81の駆動軸
85に取り付けられた係合頭部88が駆動レバー90か
ら浮いた状態になされる。これにより、ダイヤフラム弁
82はばね部材87の付勢力と、ダイヤフラム弁82が
保持している弾性力とにより通気孔84cを閉塞した閉
弁状態とされる。
【0130】そして、空気室83内の圧力が所定値を超
えた場合には、ダイヤフラム弁82が空気室83におい
て上部に押し上げられ、これにより通気孔84cに対す
るダイヤフラム弁82の当接が解かれ、圧力調整弁とし
て機能する。これにより、空気加圧ポンプ21によって
加圧された空気圧が、何らかの障害により過度の状態に
達した圧力を開放し、メインタンク9に加わる空気圧を
所定の範囲に維持させるように機能する。
【0131】一方、電磁プランジャ91への通電が断た
れた場合には、図17に示すように引っ張りばね93の
作用により、駆動レバー90は図中左回転され、引っ張
りばね93の牽引力によって開閉弁ユニット81の駆動
軸85は、開閉弁ユニット81内のぱね部材87の付勢
力とダイヤフラム弁82が保持している弾性力に抗して
引き上げられる。したがって、空気室83から通気孔8
4cを介して加圧空気を放出する大気開放状態になされ
る。
【0132】このように、電磁プランジャ91への通電
が断たれた場合において大気開放状態とされるため、カ
ートリッジホルダ8に装着されたカバー部材131を開
放した時に、この電磁プランジャ91への通電を断つよ
うに構成することで、カバー部材131の開放に伴って
各メインタンク9に加わっている空気圧は瞬時に開放さ
れる。また、インクジェット式プリンタ200の動作電
源がオフされることにより、電磁プランジャ91への通
電も遮断されるため、インクジェット式プリンタ200
の休止状態においては自動的に圧力が開放される。これ
によりインクジェット式プリンタ200の非使用時にお
いては、メインタンク9に加わる空気圧が開放され、イ
ンクジェット式プリンタ200の休止中に、残留空気圧
により例えばメインタンク9からインクの漏出を誘発さ
せるなどの問題を回避させることができる。
【0133】図22は、インクジェット式プリンタ20
0に搭載された制御回路の構成を示すブロック図であ
る。図20に示すように、印刷制御手段170は、ホス
トコンピュータから供給される印刷データに基づいてビ
ットマップデータを生成し、このビットマップデータに
基づいてヘッド駆動手段171により駆動信号を発生さ
せて、記録ヘッド6からインク滴を吐出させる。ヘッド
駆動手段171は、印刷データに基づく駆動信号の他
に、フラッシング制御手段172からのフラッシング指
令信号を受けてフラッシング操作のための駆動信号を記
録ヘッド6に出力する。
【0134】クリーニング制御手段173は、ポンプ駆
動手段174を動作させて、吸引ポンブ37を駆動制御
する。また、クリーニング制御手段173には、印刷制
御手段170、クリーニングシーケンス制御手段175
及びクリーニング指令検知手段176からクリーニング
指令信号が供給されるようになっている。なお、クリー
ニング指令検知手段176には、クリーニング指令スイ
ッチ177が接続されており、このクリーニング指令ス
イッチ177をユーザが例えばプッシュ操作することに
より、クリーニング指令検知手段176を動作させてマ
ニュアルによるクリーニング操作が実行されるようにな
っている。
【0135】クリーニングシーケンス制御手段175
は、ホストコンピュータから指令信号を受けてクリーニ
ング制御手段173、バルブユニット駆動手段178及
びキャリッジ駆動手段179に対して制御信号を送出す
る。バルブユニット駆動手段178は、バルブユニット
35に配置されたロッド部材35dを下方に牽引する図
示せぬアクチュエータを駆動し、バルブユニット35を
開弁させる。また、キャリッジ駆動手段179は、キャ
リッジモータ2を駆動して、キャリッジ1をホームポジ
ション側に移動させて、キャップユニット15により記
録ヘッド6のノズル形成面をキャッピングさせる。
【0136】サブタンク位置調整手段182は、ヘッド
ID記憶手段180から記録ヘッド6の適正な駆動波形
最大電圧VHにより製造時に決定されるヘッドIDを読
み出し、そのヘッドIDに従ってサブタンク調整値記憶
テーブル181からサブタンク7の水頭調整値Hを選択
し、その水頭調整値Hに基づいてアクチュエータ17を
作動させてサブタンク7の位置を調整する。
【0137】図23は、バルブユニット35、15V、
37Vの機能を利用してなされるクリーニング動作の一
例を示したフローチャートであり、以下図23に基づい
てクリーニングの動作シーケンスを説明する。先ず、ク
リーニング動作がスタートすると、予め閉弁状態とされ
ているバルブユニット15V、37Vのうち、クリーニ
ング対象の記録ヘッド6に対応するバルブユニット15
Vが選択されて開弁状態とされる。
【0138】これはホストコンピュータからの指令を受
けたクリーニングシーケンス制御手段175がバルブユ
ニット駆動手段178を制御することにより、バルブユ
ニット15Vにおけるロッド部材がアクチュエータの駆
動力を受けて下方に牽引されることにより実行される
(ステップS11)。なお、バルブユニット15V、3
7Vは予め閉弁状態とされているので、クリーニング動
作時の減圧時間を短縮させることができる。
【0139】続いて、キャリッジ1が、ホームポジショ
ン側に移動し(ステップS12)、記録ヘッド6のノズ
ル形成面がキャップユニット15によってキャッピング
される(ステップS13)。そして、バルブユニット3
7Vが所定の吸引力となるように選択されて開弁状態と
される。これはホストコンピュータからの指令を受けた
クリーニングシーケンス制御手段175がバルブユニッ
ト駆動手段178を制御することにより、バルブユニッ
ト37Vにおけるロッド部材がアクチュエータの駆動力
を受けて下方に牽引されることにより実行される(ステ
ップS14)。
【0140】これに続いて、選択された吸引ポンプ37
が駆動される。これは、クリーニングシーケンス制御手
段175からクリーニング制御手段173に制御信号が
送出され、クリーニング制御手段173からポンプ駆動
手段174に対して指令信号が送出されることにより実
行される(ステップS15)。そして、所定時間の経過
が待たれる(ステップS16)。
【0141】そして、さらにバルブユニット37Vが所
定の吸引力となるように選択されて開弁状態とされ、選
択された吸引ポンプ37が駆動される(ステップS1
7、18)。そして、所定時間の経過が待たれる(ステ
ップS19)。これにより、増粘したインクと共にイン
ク流路内に存在する気泡、特に開閉制御室35hに残留
する気泡がキャップユニット15側に排出され、キャッ
プユニット15内に排出されたインクは吸引ポンプ37
を通過して廃液タンク38に廃棄される。
【0142】次に、吸引ポンプ37の駆動は停止され
(ステップS20)、キャップユニット15による記録
ヘッド6のキャッピングが解除される(ステップS2
1)。そして、キャリッジ1が印刷領域側に移動し(ス
テップS22)、記録ヘッド6のノズル形成面がワイパ
ユニット16によりワイピングされ、記録ヘッド6のノ
ズル形成面に付着している紙粉等が除去される。
【0143】これは、ホストコンピュータからの指令を
受けたクリーニングシーケンス制御手段175が、キャ
リッジ駆動手段179に対して制御信号を送出すること
により実行される(ステップS23)。さらに、キャリ
ッジ1が記録ヘッド6とキャップ部材15aが対向した
位置に移動し(ステップS24)、記録ヘッド6のフラ
ッシングが行われ、クリーニング処理を終了する。
【0144】一方、チョーククリーニングを行う場合
は、ステップS16において所定の時間が経過したと判
定されると、Aに分岐されてチョーククリーニング対象
のバルブユニット35が選択されて閉弁状態とされる。
これは、ホストコンピュータからの指令を受けたクリー
ニングシーケンス制御手段75がバルブユニット駆動手
段178を制御することにより、バルブユニット35が
ユニット内に収容されたバネ部材35gの付勢力を受け
ることにより実行される(ステップS25)。
【0145】そして、選択された吸引ポンプ37が駆動
され、所定時間の経過が待たれる(ステップS26)。
これにより、サブタンク7から記録ヘッド6に至るイン
ク供給路に負圧が蓄積される。そして、バルブユニット
35が開弁制御される。これは、クリーニングシーケン
ス制御手段175が、バルブユニット駆動手段178を
制御し、バルブユニット35におけるロッド部材35d
がアクチュエータの駆動力を受けて下方に牽引されるこ
とにより実行される(ステップS27)。このバルブユ
ニット35の開弁によって、サブタンク7から記録ヘッ
ド6に至るインク供給路には、瞬間的に早いインクの流
れが発生し、増粘したインクと共にインク流路内に存在
する気泡、特に開閉制御室35hに残留する気泡がキャ
ップユニット15側に排出され、チョーククリーニング
処理を終了する。
【0146】なお、上述した実施形態では、プリンタを
例に説明したが、これに限られるものではなく、記録媒
体の搬送案内部を有する記録装置、例えばファクシミリ
装置やコピー装置等にも適用可能である。
【0147】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るイン
クジェット式記録装置及びその調整方法によれば、キャ
リッジ上には独立した多数のヘッドユニットが配列され
ることになるので、ある程度特性が揃ったヘッドユニッ
トを選別して装着し、あるいは特性が低下したヘッドユ
ニットを所定の特性を有するヘッドユニットと交換する
ことができるようになり、大型サイズの記録媒体に対す
るスループットを向上させることができると共に、記録
精度を高め、かつ維持し続けることができる。さらに、
サブタンク内のインク面と記録ヘッドのノズル形成面と
の水頭差を調整することができるので、例えばインクジ
ェット式記録装置の駆動波形の共通化を考えたときに記
録ヘッド毎の微調整ができなくても、ノズルからの吐出
インク量の均一化を図ることができ、記録精度をさらに
高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット式記録装置の実施の形
態に係るインクジェット式プリンタの構成例を示す斜視
図である。
【図2】図1に示すインクジェット式プリンタの一部断
面側面図である。
【図3】図1に示すインクジェット式プリンタの印刷部
の上面図である。
【図4】図1に示すインクジェット式プリンタのキャリ
ッジ周りを示す平面図である。
【図5】図4のA−A線断面側面図である。
【図6】記録ヘッド毎の水頭差―インク吐出重量の関係
を示す図である。
【図7】図6に示す特性の具体例を示す図である。
【図8】図1に示すインクジェット式プリンタの記録ヘ
ッドの詳細を示す断面図である。
【図9】図1に示すインクジェット式プリンタに搭載さ
れたインク供給システムを模式的に示す図である。
【図10】図9に示すインク供給システムの吸引チュー
ブの一端に接続されたキャップユニット及び印刷ステー
ジを模式的に示す図である。
【図11】図1のインクジェット式プリンタのサブタン
クの一部の構成を割愛し、これを一面方向から見た状態
の斜視図である。
【図12】図1のインクジェット式プリンタのサブタン
クを一面方向から見た状態の透視図である。
【図13】図1のインクジェット式プリンタのサブタン
クを裏面方向から見た状態の背面図である。
【図14】図1のインクジェット式プリンタのサブタン
クに収納されたフロート部材の構成を示した分解斜視図
である。
【図15】図1のインクジェット式プリンタのサブタン
クの一部に配置されたバルブユニットを示した拡大断面
図である。
【図16】図1のインクジェット式プリンタの他のバル
ブユニットを示した開閉制御室部分の拡大断面図であ
る。
【図17】図1のインクジェット式プリンタのメインタ
ンクとカートリッジホルダの構成の一部を示した断面図
である
【図18】図1のインクジェット式プリンタのメインタ
ンクがカートリッジホルダに装着された状態を示した断
面図である。
【図19】図1のインクジェット式プリンタのカートリ
ッジホルダの構成の一部を示した斜視図である。
【図20】図1のインクジェット式プリンタの開閉弁ユ
ニットが圧力調整弁として機能している状態を示した一
部断面図である。
【図21】図1のインクジェット式プリンタの開閉弁ユ
ニットが大気開放状態になされた状態を示した一部断面
図である。
【図22】図1のインクジェット式プリンタに搭載され
た制御回路の構成を示したブロック図である。
【図23】図12に示す制御回路によってなされるクリ
ーニング動作の制御ルーチンを示したフローチャートで
ある
【符号の説明】
1 キャリッジ 6 記録ヘッド 7(7a、7b、7c、7d、7e、7f) サブタン
ク 8 カートリッジホルダ 9(9a、9b、9c、9d、9e、9f) メインタ
ンク 10 ヘッドユニット 11 インク供給チューブ 12 インク補給チューブ 15 キャップユニット 15V、35V、37V、224V バルブユニツト 16 ワイパユニット 17 アクチュエータ 21 空気加圧ポンプ 22 圧力調整弁 23 圧力検出器 24 インクパック25 圧力室 26 インク補給バルブ 31 フロート部材 32 永久磁石 33(33a、33b) ホール素子 37 吸引ポンプ 37a 吸引チューブ 38 廃液タンク 170 印刷制御手段 171 ヘッド駆動手段 172 フラッシング制御手段 173 クリーニング制御手段 174 ポンブ駆動手段 175 クリーニングシーケンス制御手段 176 クリーニング指令検知手段 177 クリーニング指令スイッチ 178 バルブユニット駆動手段 179 キャリッジ駆動手段 180 ヘッドID記憶手段 181 サブタンク調整値記憶テーブル 182 サブタンク位置調整手段 200 インクジェット式プリンタ 210 給紙部 220 印刷部 224 印刷ステージ 224a 小孔 230 排紙部 240 脚部 250 プリンタ本体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B41J 2/185 Fターム(参考) 2C056 EA01 EB21 EB51 EC20 EC32 EC57 FA04 FA10 HA37 HA60 JA13 JB04 JC20 KB04 KB37 KC14 KC27 2C057 AF22 AG74 AG76 AG80 AL17 AM31 AM40 AN01 AP82

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャリッジに搭載されて記録媒体の幅方
    向に往復移動され、前記記録媒体に対しインク滴を吐出
    する記録ヘッドと、前記記録ヘッドと共に前記キャリッ
    ジに位置調整可能に搭載され、メインタンクからインク
    の補給を受けると共に、前記記録ヘッドに前記インクを
    供給するサブタンクとを有するヘッドユニットが複数配
    設されていることを特徴とするインクジェット式記録装
    置。
  2. 【請求項2】 前記サブタンクは、前記記録ヘッドによ
    る前記記録媒体への記録中に位置が調整されることを特
    徴とする請求項1に記載のインクジェット式記録装置。
  3. 【請求項3】 前記サブタンクは、前記キャリッジへの
    組立段階で位置が微調整されることを特徴とする請求項
    1または2に記載のインクジェット式記録装置。
  4. 【請求項4】 前記サブタンクの位置の微調整は、前記
    記録ヘッド毎に表示されている駆動波形適正電圧に従っ
    て行われることを特徴とする請求項3に記載のインクジ
    ェット式記録装置。
  5. 【請求項5】 前記記録ヘッド毎の前記駆動波形適正電
    圧を記憶する記憶手段と、前記記憶手段から前記記録ヘ
    ッド毎の前記駆動波形適正電圧を読み取って前記サブタ
    ンクの位置の微調整を行う調整手段を備えたことを特徴
    とする請求項4に記載のインクジェット式記録装置。
  6. 【請求項6】 前記記録ヘッド毎の前記駆動波形適正電
    圧に対応した前記サブタンクの位置の調整値を記憶する
    テーブルを備え、前記調整手段は、前記記憶手段から読
    み取った前記記録ヘッド毎の前記駆動波形適正電圧に従
    い、前記テーブルから選択した前記サブタンクの位置の
    調整値に基づいて微調整を行うことを特徴とする請求項
    5に記載のインクジェット式記録装置。
  7. 【請求項7】 前記サブタンクの位置の微調整は、前記
    駆動波形適正電圧の高い前記記録ヘッドを基準として水
    頭を下げる方向に行われることを特徴とする請求項4〜
    6の何れか一項に記載のインクジェット式記録装置。
  8. 【請求項8】 前記各ヘッドユニットは、カラー印刷に
    用いられる全色分の前記記録ヘッド及び前記サブタンク
    を備えていることを特徴とする請求項1〜7の何れか一
    項に記載のインクジェット式記録装置。
  9. 【請求項9】 前記各記録ユニット毎に共通の駆動信号
    が供給されることを特徴とする請求項1〜8の何れか一
    項に記載のインクジェット式記録装置。
  10. 【請求項10】 前記メインタンクは、異なる高さで複
    数備えられていることを特徴とする請求項1〜9の何れ
    か一項に記載のインクジェット式記録装置。
  11. 【請求項11】 前記各記録ヘッドのノズル形成面を封
    止すると共に、当該記録ヘッドから前記インクを吸引排
    出するキャップユニットが前記各記録ヘッド毎に配設さ
    れていることを特徴とする請求項1〜10の何れか一項
    に記載のインクジェット式記録装置。
  12. 【請求項12】 前記各記録ヘッド周りのインク流路を
    開閉制御する第1流路開閉手段が前記各インク流路毎に
    配設されていることを特徴とする請求項1〜11の何れ
    か一項に記載のインクジェット式記録装置。
  13. 【請求項13】 前記第1流路開閉手段は、前記キャッ
    プユニット側に配設されていることを特徴とする請求項
    12に記載のインクジェット式記録装置。
  14. 【請求項14】 前記インク流路を負圧にする負圧発生
    手段が配設されていることを特徴とする請求項10〜1
    3の何れか一項に記載のインクジェット式記録装置。
  15. 【請求項15】 前記負圧発生手段は複数配設され、前
    記各負圧発生手段側の前記各インク流路毎に第2流路開
    閉手段が配設されていることを特徴とする請求項14に
    記載のインクジェット式記録装置。
  16. 【請求項16】 前記記録ヘッドの配列方向に可動し
    て、可動領域内に配設されている前記記録ヘッドのノズ
    ル形成面を払拭するワイパユニットが配設されているこ
    とを特徴とする請求項1〜15の何れか一項に記載のイ
    ンクジェット式記録装置。
  17. 【請求項17】 キャリッジに搭載されて記録媒体の幅
    方向に往復移動され、前記記録媒体に対しインク滴を吐
    出する記録ヘッドと、前記記録ヘッドと共に前記キャリ
    ッジに位置調整可能に搭載され、メインタンクからイン
    クの補給を受けると共に、前記記録ヘッドに前記インク
    を供給するサブタンクとを有するヘッドユニットが複数
    配設されているインクジェット式記録装置の調整方法で
    あって、前記サブタンクは、前記記録ヘッドによる前記
    記録媒体への記録中に位置が調整されることを特徴とす
    るインクジェット式記録装置の調整方法。
  18. 【請求項18】 前記サブタンクは、前記キャリッジへ
    の組立段階で位置が微調整されることを特徴とする請求
    項17に記載のインクジェット式記録装置の調整方法。
  19. 【請求項19】 前記サブタンクの位置の微調整は、前
    記記録ヘッド毎に表示されている駆動波形適正電圧に従
    って行われることを特徴とする請求項18に記載のイン
    クジェット式記録装置の調整方法。
  20. 【請求項20】 前記記録ヘッド毎の前記駆動波形適正
    電圧を記憶する記憶手段と、前記記憶手段から前記記録
    ヘッド毎の前記駆動波形適正電圧を読み取って前記サブ
    タンクの位置の微調整を行う調整手段と、前記記録ヘッ
    ド毎の前記駆動波形適正電圧に対応した前記サブタンク
    の位置の調整値を記憶するテーブルとを備え、 前記調整手段は、前記記憶手段から読み取った前記記録
    ヘッド毎の前記駆動波形適正電圧に従い、前記テーブル
    から選択した前記サブタンクの位置の調整値に基づいて
    微調整を行うことを特徴とする請求項19に記載のイン
    クジェット式記録装置の調整方法。
  21. 【請求項21】 前記サブタンクの位置の微調整は、前
    記駆動波形適正電圧の高い前記記録ヘッドを基準として
    水頭を下げる方向に行われることを特徴とする請求項1
    9または20に記載のインクジェット式記録装置の調整
    方法。
  22. 【請求項22】 請求項17〜21の何れか一項に記載
    のインクジェット式記録装置の調整方法が構築されてい
    ることを特徴とするコンピュータで実行可能なプログラ
    ム。
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