JP2003046730A - 画像読み取り装置 - Google Patents

画像読み取り装置

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JP2003046730A
JP2003046730A JP2001233580A JP2001233580A JP2003046730A JP 2003046730 A JP2003046730 A JP 2003046730A JP 2001233580 A JP2001233580 A JP 2001233580A JP 2001233580 A JP2001233580 A JP 2001233580A JP 2003046730 A JP2003046730 A JP 2003046730A
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lens
linear sensor
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JP2001233580A
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Toshiaki Oshima
利明 大嶋
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Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リニアセンサの画素数を増大させることなし
に解像度を高めた画像読み取り装置を提供する。 【解決手段】 主走査線上の原稿像の一部をリニアセン
サ20に結像させるレンズ30を設ける。レンズ30
は、主走査方向軸に平行に往復移動自在なスライダ37
に装着され、光軸Oが平行移動するように往復移動可能
である。そしてこのレンズ30を二位置に移動させるこ
とにより、主走査線上の原稿像のうちほぼ半分のA部分
とB部分とをリニアセンサ20に重畳して結像させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像読み取り装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、原稿像を読み取るための装置とし
てイメージスキャナ、複写機、ファクシミリ等の画像読
み取り装置が知られている。これらの画像読み取り装置
は解像度のより高いものであることが切望されている。
解像度が高いほど原稿像を細かく読み取ることができ、
原稿像について多くの情報を取得することができるから
である。
【0003】上記の画像読み取り装置には、レンズ、ミ
ラー等の光学系を用いて原稿像をリニアセンサに結像さ
せる形式のものがある。このような画像読み取り装置の
主走査方向の解像度は、リニアセンサの画素数によって
決まる。画素数を増大させる方法としては、リニアセン
サの主走査方向の長さを変えずに一画素のサイズを小さ
くする手法と、画素サイズを変えずにリニアセンサを主
走査方向に長くする手法とが従来から知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、画素サ
イズを小さくして画素数を増大させる場合には各画素の
感度が低下し、また、各光電変換素子に蓄積される電荷
が少ないためリニアセンサの出力信号に対するノイズの
影響が問題となる。
【0005】また、主走査方向に長いリニアセンサはウ
ェーハの大きさの制約等によりワンチップで作ることが
困難である。尤も、主走査方向に複数のリニアセンサを
配列することで擬似的に長くすることも可能であるが、
主走査方向に連続する領域の全体がもれなく読み取られ
るように複数のリニアセンサを配列することは難しく、
製造コストの増大を招来する。
【0006】ところで、リニアセンサの画素数が一定の
場合、光学系の倍率と主走査方向の読み取り領域の最大
幅は反比例の関係にある。すなわち、リニアセンサの画
素数を変更せずに光学系の倍率を大きくする場合、光学
系がリニアセンサに結像させることのできる主走査線上
の原稿像の最大幅が狭くなる。
【0007】本発明はこのような事情を背景として創作
されたものであって、その目的は、リニアセンサの画素
数を増大させることなしに高い解像度で大きな原稿像を
読み取る画像読み取り装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明によ
ると、リニアセンサは光電変換により光学像の濃淡に応
じた画像信号を出力し、レンズは主走査線上の原稿像の
一部を前記リニアセンサに結像させ、主走査駆動部は光
軸が平行移動するように前記レンズを移動させ主走査線
上の原稿像の全体を前記リニアセンサに重畳して結像さ
せ、副走査駆動部は前記主走査線を前記主走査線と垂直
な方向に移動させ、処理部は前記リニアセンサの出力信
号を処理し、制御部は前記リニアセンサ、前記主走査駆
動部、前記副走査駆動部及び前記処理部を制御する。
【0009】請求項1に係る発明によると、レンズを主
走査駆動部により移動させ所定の位置において主走査線
上の原稿像の一部という狭い領域をリニアセンサに結像
させることで、その領域内の原稿像を高解像度で読み取
ることができる。また、請求項1に係る発明によると、
光軸が平行移動するようにレンズを移動させるので、主
走査線上の原稿像のうちそのレンズがリニアセンサに結
像させる領域はレンズの移動位置に応じて主走査方向に
移動することとなる。したがって、請求項1に係る発明
によると、レンズの移動範囲を適宜設定することで主走
査線を長く設定し大きな原稿像を読み取ることができ
る。さらに、上記のように移動させられるレンズはいず
れの移動位置においても原稿像を同じ倍率で歪みなく結
像させることができる。したがって、レンズが各移動位
置でリニアセンサに結像させた原稿像の濃淡情報を表す
画像データを処理部によりそれぞれ生成し合成すれば、
原稿像全体の濃淡情報を精確に表す画像データを取得す
ることができる。以上より、請求項1に係る発明によれ
ば、リニアセンサの画素数を増大させることなしに高い
解像度で大きな原稿像を読み取る画像読み取り装置を提
供することができる。
【0010】請求項2に係る発明によると、前記主走査
駆動部は主走査方向軸と平行に前記レンズを往復移動さ
せることで、光軸が平行移動するレンズ移動を容易に実
現することができる。また、請求項2に係る発明では、
レンズは往復移動路上の任意の位置で原稿像をリニアセ
ンサに結像させることができるので、レンズの倍率を高
い自由度で設定することができる。
【0011】請求項3に係る発明によると、前記主走査
駆動部は前記レンズの光軸に垂直な平面上で前記レンズ
を回転移動させることで、光軸が平行移動するレンズ移
動を容易に実現することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を示す複数の
実施例を図面に基づいて説明する。 (第一実施例)図2は、本発明の第一実施例による画像
読み取り装置としてのイメージスキャナ10を示してい
る。イメージスキャナ10は、リニアセンサ20、リニ
アセンサ20に原稿像を結像させるレンズ30、リニア
センサ20とレンズ30を運搬するキャリッジ24、リ
ニアセンサ20を駆動するリニアセンサ駆動回路10
2、リニアセンサ20の出力信号を処理する処理部10
0、制御部110等を備えている。
【0013】以下、図3に示すように概して箱形を呈す
る筐体12の上面に原稿台14を備えた所謂フラットベ
ッド型イメージスキャナ10を中心に説明する。原稿台
14はガラス板等の透明板で形成され、その盤面上に原
稿が載置される。原稿台14の周縁部には、原稿台14
の盤面上に原稿を位置決めするための原稿ガイド16が
設けられている。
【0014】キャリッジ24は筐体12内に設けられ、
リニアセンサ20とレンズ30とを原稿台14の盤面に
対して平行に運搬する。このキャリッジ24は、概して
矩形皿状を呈するキャリッジフレーム25とそのキャリ
ッジフレーム25の開口を覆うキャリッジカバー26と
から構成され、内部に空間を有している。キャリッジ2
4はシャフト等にスライド自在に係止され、キャリッジ
カバー26を原稿台14に対向させた状態で原稿台14
の盤面に対して平行な方向(図3においてa方向)に往
復移動可能である。キャリッジ24は、キャリッジ駆動
装置27(図2参照)により往復移動させられる。キャ
リッジ駆動装置27は、例えばキャリッジ24に係止さ
れたベルトとこのベルトを回転させる制御の容易なステ
ッピングモータ等の駆動源を備える。原稿台14のキャ
リッジ移動方向の一端縁部には、高反射率均一反射面を
有する反射原稿用白基準50がそのキャリッジ移動方向
軸に垂直に延伸して設けられている。
【0015】図1に示すように、リニアセンサ20は、
複数の光電変換素子がキャリッジ24の移動方向軸(同
図においてb方向)に対して垂直かつ原稿台14の盤面
に平行に直線状に並ぶ姿勢でキャリッジ24内に配設さ
れている。光電変換素子の一例はフォトダイオードであ
る。リニアセンサ20の光電変換素子の配列方向が主走
査方向であり、キャリッジ24の移動方向が副走査方向
である。リニアセンサ20としては、可視光、赤外光、
紫外光等、所定の波長領域の光を光電変換して得られる
電荷を一定時間蓄積し、受光量に応じた電気信号をCC
D(Charge Coupled Device)、MOSトランジスタス
イッチ等を用いて出力するレンズ縮小形のリニアイメー
ジセンサが使用される。
【0016】カラー出力方式についてはオンチップ方式
を採用し、受光部にカラーフィルタアレイをオンチップ
で形成した3ライン又は6ラインのリニアセンサ20を
使用している。このリニアセンサ20はそのカラーフィ
ルタアレイの配列状態に応じた電気信号を出力する。カ
ラーフィルタアレイとしては、例えばラインごとにR
(Red)、G(Green)、B(Blue)のいずれかの原色フ
ィルタを使用する。また、C(Cyan)、M(Magent
a)、Y(Yellow)及びG(Green)の4色又はCMY3
色の補色フィルタでカラーフィルタアレイを構成しても
良いし、1ラインに複数色のフィルタを配列しても良
い。なお、カラー出力方式としては上記のオンチップ方
式の他に、ダイクロイックミラー方式、光源切り換え方
式、フィルタ切り換え方式のいずれを採用してもよい。
また、モノクロ出力の画像読み取り装置についても当然
に本発明を適用できる。
【0017】ここで、リニアセンサ(CCDリニアイメ
ージセンサ)20について詳しく説明する。リニアセン
サ20は光電変換素子、シフトゲート、アナログシフト
レジスタ及び電荷電圧変換部を有し、以下のように作動
する。 (1)各光電変換素子で光が受光されると、光電変換に
より電荷が各光電変換素子に蓄積される。 (2)リニアセンサ駆動回路102によりシフトパルス
がシフトゲートに入力されることによって、光電変換素
子に蓄積された電荷がアナログシフトレジスタに転送さ
れる。この電荷の転送は全光電変換素子について一斉に
行われる。光電変換素子に電荷を蓄積する時間は、シフ
トパルスのパルス間隔を変更したり電子シャッタを用い
ることにより変更することができる。 (3)リニアセンサ駆動回路102によるアナログシフ
トレジスタへの転送パルスの入力に基づき、アナログシ
フトレジスタに転送された電荷が電荷電圧変換部に転送
される。 (4)電荷電圧変換部に転送された電荷が電圧信号に変
換される。
【0018】図2に示すリニアセンサ駆動回路102
は、リニアセンサ20を駆動するために必要なシフトパ
ルス、転送パルス等の駆動パルスを生成しリニアセンサ
20に出力する。このリニアセンサ駆動回路102は、
例えば同期信号発生器、駆動用タイミングジェネレータ
等から構成される。
【0019】図1に示すようにレンズ30は、キャリッ
ジ24内において光軸Oが主走査方向軸に平行な方向に
平行移動するように往復移動可能である。具体的には、
レンズ30はスライダ37に装着されている。このスラ
イダ37は図示しないガイドによって主走査方向軸に平
行な方向に往復移動自在に案内されている。スライダ3
7は、レンズ駆動装置38によりキャリッジ24内を前
記ガイドに沿って主走査方向軸に平行に往復移動させら
れる。レンズ駆動装置38は例えばステッピングモータ
等の駆動源と、回転運動を直線運動に変換するボールね
じ機構等を備える。レンズ30の光軸Oはスライダ37
の移動方向軸に垂直に延びており、スライダ37の移動
にともなって平行移動する。本実施例においてレンズ3
0はレンズ駆動装置38により、リニアセンサ20の垂
直二等分線Vを対称軸として互いに線対称な位置となる
第一移動位置(以下単に「第一位置」ともいう。)と第
二移動位置(以下単に「第二位置」ともいう。)との間
で往復移動させられる。図1では、第一位置にあるレン
ズ30を実線で示し、第二位置にあるレンズ30を二点
鎖線で示している。
【0020】図3に示すように、キャリッジ24の内部
にはさらに反射原稿用光源35及び複数のミラー31,
32,33,34が配設されている。反射原稿用光源3
5(以下、単に「光源35」ともいう。)は蛍光管ラン
プ等の管照明から構成され、主走査方向に延びる姿勢で
キャリッジカバー26に装着されている。図1及び図3
に破線で示すように、光源35により照射された原稿台
14上の反射原稿の反射光像は、キャリッジカバー26
に設けられたスリット42を抜けて複数のミラー31,
32,33,34で順次反射された後、第一位置又は第
二位置にあるレンズ30によりリニアセンサ20に結像
される。このように反射原稿の読み取り時にはミラー3
1,32,33,34及びレンズ30等から光学系39
が構成され、その光学系39はレンズ30の移動により
2つの光路を形成する。ミラー31,32,33,34
は、原稿からレンズ30に至る光路長を長くするための
ものである。
【0021】図2及び図3に二点鎖線で示すように、筐
体12には透過原稿用面光源40(以下、単に「面光源
40」ともいう。)が着脱可能に設けられている。この
面光源40は、透過原稿の読み取り時には原稿台14の
上方位置に装着され、反射原稿の読み取り時には取り外
される。本実施例における面光源40は、図示しない蛍
光管ランプ等の管照明と図示しない反射板及び拡散板と
から構成されており、管照明の照射光は拡散板により原
稿台14上の透過原稿にほぼ面均一に照射される。面光
源40により照射された原稿台14上の透過原稿の透過
光像は前記反射光像の場合と同様に、ミラー31,3
2,33,34及びレンズ30等からなる光学系により
2つの光路を経てリニアセンサ20に結像される。
【0022】イメージスキャナ10ではいずれの種類の
原稿を読み取るときも、レンズ30が第一移動位置にあ
る場合には主走査線上の原稿像(反射光像又は透過光
像)のうちそのほぼ中心から一端部に延びる第一部分
(図1においてA部分)がリニアセンサ20の全幅に結
像される。一方、レンズ30が第二移動位置にある場合
には主走査線上の原稿像のうちそのほぼ中心から他端部
に延びる第二部分(図1においてB部分)がリニアセンサ
20の全幅に結像される。すなわち第一部分と第二部分
は、第一位置に定位したレンズ30と第二位置に定位し
たレンズ30とによりリニアセンサ20に重畳して結像
される。上述したようにレンズ30は光軸Oが主走査方
向軸に平行な方向に平行移動するように移動させられる
ので、第一部分と第二部分とは互いに同じ倍率で歪みな
くリニアセンサ20に結像させられる。本実施例ではレ
ンズ30の画角が所定値に設定され、図4に拡大して示
すように第一部分と第二部分とが所定幅だけ重複する。
【0023】図2に示すように、処理部100はアナロ
グ信号処理回路104、A/D変換器106およびディ
ジタル信号処理回路108から構成されている。本実施
例では、処理部100のうちアナログ信号処理回路10
4及びA/D変換器106がリニアセンサ駆動回路10
2と共にキャリッジ24に搭載され、ディジタル信号処
理回路108が制御部110と共に筐体12に固定され
ている。キャリッジ24に搭載された回路と筐体12に
固定された回路とは図示しないフレキシブルフラットケ
ーブルにより接続されている。
【0024】アナログ信号処理回路104は、リニアセ
ンサ20から出力されたアナログの電気信号に対して増
幅、ノイズ低減処理等のアナログ信号処理を施し、その
処理された信号をA/D変換器106に出力する。アナ
ログ信号処理のうち増幅は、例えばプリアンプ、オート
・ゲイン・コントロール回路により行われる。ノイズ低
減処理は、例えば相関二重サンプリング法等を用いて行
われる。アナログ信号処理回路104ではさらに、過度
に大きな入力信号に対して信号振幅を制限し白レベルを
クリップするホワイトクリップ処理を実施することが可
能である。
【0025】A/D変換器106は、アナログ信号処理
回路104から出力されたアナログの電気信号を所定階
調のディジタルの画像信号に量子化し、その画像信号を
ディジタル信号処理回路108に出力する。
【0026】ディジタル信号処理回路108は、A/D
変換器106から出力された画像信号に対して各種の処
理を施す。具体的には、ディジタル信号処理回路108
は、シェーディング補正部120、ガンマ補正部122
及び欠陥画素補正部124を有している。
【0027】シェーディング補正部120は、リニアセ
ンサ20の画素ごと又は数画素からなるブロックごとの
感度のばらつきや、光源35又は面光源40の主走査方
向における照射光量分布等に起因するシェーディングを
補正する。このシェーディング補正は、原稿の読み取り
に先立ちレンズ30の各移動位置で反射原稿用白基準5
0を読み取ることによりあるいは透過原稿用面光源40
の照射光を透過原稿を透過させずにリニアセンサ20に
入射させることにより得られた白基準データを用いて、
あるいはその白基準データ及びメモリ(例えばROM1
34)にあらかじめ記憶されている黒基準データを用い
て行われる。
【0028】ガンマ補正部122は、イメージスキャナ
10に接続される画像処理装置150のガンマ特性に応
じて画像信号のガンマ補正を行うものである。このガン
マ補正は例えばルックアップテーブル方式により行われ
る。ルックアップテーブル方式は、メモリ(例えばRO
M134)において画像信号の入力レベルに対応するア
ドレスに書き込まれているデータを検索し、出力信号と
して読み出す方式である。
【0029】欠陥画素補正部124は、画素補間法によ
り欠陥画素の信号を隣接画素の信号で補間して生成する
ものである。
【0030】ディジタル信号処理回路108では、上述
した各補正の他に例えば画素数変換処理、原画像の色を
忠実に再現するための色補正、画像信号の高域成分を強
調して鮮鋭化するためのMTF補正、マルチプレクサを
利用したホワイトクリップ処理等を実施することができ
る。ディジタル信号処理回路108ではさらに、画像処
理装置150の種類に応じて、規格化処理、2値化処
理、中間調を再現するためのディザ処理を実施すること
ができる。なお、ディジタル信号処理回路108で施す
以上の各種の処理は、制御部110又は画像処理装置1
50で実行するコンピュータプログラムによる処理に置
き換えることができる。
【0031】本実施例においてディジタル信号処理回路
108は、レンズ30が第一又は第二位置に定位する状
態で主走査線上の原稿像の第一又は第二部分がリニアセ
ンサ20により走査されその第一又は第二部分の濃淡に
相関する信号がA/D変換器106から出力されるごと
に上述の各種の処理を実行し、第一又は第二主走査デー
タを生成する。すなわち図6に示すように、その得られ
る第一主走査データ及び第二主走査データは一主走査線
上の原稿像の第一部分又は第二部分の濃淡を表す。そし
てディジタル信号処理回路108は、得られた各主走査
データを互いに連結しないで出力する。
【0032】ところで、上記ディジタル信号処理回路1
08から出力される第一及び第二主走査データについて
本実施例では、それらデータを画像処理装置150に転
送した後その画像処理装置150で連結して合成する。
例えば図6に示すように、制御部110により、基準に
設けた黒点が結像される画素(境界画素)を各移動位置
のレンズ30について製造時または各原稿の読み取り動
作前に検出しておき、画像処理装置150により、同一
主走査線について得られた第一主走査データと第二主走
査データとをその境界画素で互いに連結する。あるいは
図示しないが、同一主走査線について得られた第一主走
査データと第二主走査データとについて、画像処理装置
150により両端から所定数(例えば100画素)の画
素情報を比較して重複撮像された領域を検出し連結す
る。
【0033】図2に示すように、制御部110はCPU
130、RAM132及びROM134を有している。
CPU130は、リニアセンサ20の作動制御(すなわ
ちリニアセンサ駆動回路102の作動制御)、キャリッ
ジ24の移動の制御(すなわちキャリッジ駆動装置27
の作動制御)、レンズ30の移動(すなわちレンズ駆動
装置38の作動)の制御、反射原稿用光源35及び透過
原稿用面光源40の点滅動作並びに光量の制御、処理部
100の作動制御等、イメージスキャナ10全体の制御
を行う。RAM132は、ディジタル信号処理回路10
8で生成される主走査データやディジタル信号処理回路
108において処理中にある画像信号等を一時的に記憶
する。ROM134には、CPU130によりイメージ
スキャナ10の各部を制御するための各種のコンピュー
タプログラムが記憶されている。
【0034】制御部110は、筐体12に設けられてい
るインターフェイス(I/F)140を介してパーソナ
ルコンピュータ等の画像処理装置150に接続可能とさ
れている。制御部110は、それに接続された画像処理
装置150からの読み取り指令信号に基づき、ROM1
34に記憶されているコンピュータプログラムのうち原
稿の読み取りに関するものを実行する。その結果、原稿
が読み取られ、ディジタル信号処理回路108から出力
されるデータがI/F140を通じて画像処理装置15
0に転送される。
【0035】以上、イメージスキャナ10の構成を説明
した。以下、イメージスキャナ10の作動を説明する。
なお、以下の説明では、イメージスキャナ10が画像処
理装置150としてのパーソナルコンピュータ(PC)
に接続されているものとする。
【0036】イメージスキャナ10のユーザは原稿を原
稿台14上に載置した後、PC150への入力操作によ
りイメージスキャナ10に対して原稿の読み取りを指令
する。その指令に応答してイメージスキャナ10は以下
のように作動する。
【0037】本実施例では、キャリッジ24を副走査方
向に二回移動させて原稿像の全部分を走査する。この作
動について図5(a),(b)に基づいて説明する。 (1)まず、レンズ30が第一位置に定位した状態でキ
ャリッジ24が移動し、リニアセンサ20が副走査方向
の所定の基準位置で主走査線のほぼ半分の領域Aを走査
する。次に、レンズ30が第一位置に定位したままキャ
リッジ24が移動して主走査線を副走査方向に移動さ
せ、続いてリニアセンサ20が前回から所定距離副走査
方向に離れた位置の主走査線のほぼ半分の領域Aを走査
する。以上を主走査線が副走査方向の移動端に至るまで
繰り返す。 (2)次に、図5(a)に示すようにキャリッジ24が
副走査方向に移動しつつレンズ30が第二位置に移動
し、リニアセンサ20が上記基準位置と同じ副走査方向
の位置の主走査線の残部領域Bを走査する。あるいは図
5(b)に示すように、レンズ30が第二位置に移動
し、リニアセンサ20が前回と同じ副走査方向の位置で
前回と同じ主走査線の残部領域Bを走査する。続いて、
レンズ30が第二位置に定位したままキャリッジ24が
移動して主走査線を副走査方向に移動させ、続いて前回
から所定距離副走査方向に離れた位置の前回の領域と同
じ主走査方向側の領域Bをリニアセンサ20が走査す
る。以上を主走査線が副走査方向の移動端に至るまで繰
り返す。 (3)処理部100は、一主走査線の各領域A,Bが走
査されるごとにリニアセンサ20からの出力信号を処理
して第一主走査データ又は第二主走査データを生成した
後、それらを個別にPC150に転送する。PC150
に転送された各主走査データはそのPC150の処理に
より、各主走査線ごとに上述のようにして互いに連結さ
れ、さらに全主走査線について互いに連結されて合成さ
れ、その結果、原稿像全体の濃淡情報を表す画像データ
が生成される。
【0038】尚、ここまで、キャリッジ24を副走査方
向に二回移動させて原稿像の全部分を走査するものとし
て説明したが、主走査線上の原稿像全体の走査と主走査
線の移動とを交互に行うことでキャリッジ24を副走査
方向に一回だけ移動させて原稿像の全部分を走査するこ
ともできる。尚、その場合、第一及び第二主走査データ
の合成はPC150で行う他、同一主走査線についての
第一及び第二主走査データを例えばディジタル信号処理
回路108や制御部110で連結しそれら連結された各
主走査線についての画像データをPC150で連結して
合成するようにしてもよい。
【0039】以上説明したイメージスキャナ10では、
レンズ30が各移動位置で主走査線上の原稿像のうちほ
ぼ半分という狭い領域をリニアセンサ20に結像させる
ので、その領域内の原稿像を高解像度で読み取ることが
できる。また、ディジタル信号処理回路108で得られ
る第一及び第二主走査データは、レンズ30が一主走査
線上の原稿像の第一部分又は第二部分を同じ倍率で歪み
なくリニアセンサ20に結像させた像を表すものであ
り、したがって、そのような各主走査データを合成して
得られる画像データは原稿像全体の濃淡情報を精確に表
すものとなる。
【0040】以上の説明から明らかなように、本実施例
おいては、レンズ駆動装置38とスライダ37とが特許
請求の範囲に記載の「主走査駆動部」の一例を構成し、
キャリッジ駆動装置27とキャリッジ24とが特許請求
の範囲に記載の「副走査駆動部」の一例を構成し、処理
部100が特許請求の範囲に記載の「処理部」の一例を
構成し、制御部110が特許請求の範囲に記載の「制御
部」の一例を構成しているのである。
【0041】(第二実施例)図7及び図8は、本発明の
第二実施例による画像読み取り装置としてのイメージス
キャナ200を部分的にそれぞれ示している。この第二
実施例によるイメージスキャナ200は、第一実施例に
よるイメージスキャナ10とはレンズ30の移動に関す
る構成が異なるのみでそれ以外の要素については共通し
ているため、以下においてはその異なる点を中心に説明
する。なお、以下の説明において第一実施例と共通する
要素については同じ符号を付すことにより詳細な説明を
省略する。
【0042】イメージスキャナ200では、レンズ30
がその光軸Oに垂直な平面上で間欠回転移動させられ
る。具体的にはレンズ30は図7及び図8に示すよう
に、光軸Oに平行な回転軸202を有する回転体204
に装着され、その回転軸202がキャリッジ24に支持
されている。回転体204は、第一実施例ではレンズ駆
動装置38に相当するレンズ駆動装置206により回転
軸202の軸線Pまわりに回転させられる。レンズ駆動
装置206は例えばステッピングモータ等の駆動源等を
備える。本実施例では回転体204の回転軸線Pがリニ
アセンサ20の垂直二等分線Vと一致し、レンズ30は
レンズ駆動装置206により、その回転軸線Pを対称軸
として互いに線対称な位置となる第一移動位置と第二移
動位置とに間欠的に回転移動させられる。図7では、第
一移動位置にあるレンズ30を実線で示し、第二移動位
置にあるレンズ30を二点鎖線で示している。このよう
にレンズ30は、第一移動位置と第二移動位置との間で
光軸Oが主走査方向軸に平行な方向に平行移動するよう
に回転移動させられる。
【0043】また、イメージスキャナ200では、第一
実施例の場合と同様にレンズ30の移動により図7に破
線で示す2つの光路が形成され、主走査線上の原稿像が
分割して重畳してリニアセンサ20に結像される。すな
わち、いずれの種類の原稿を読み取るときも、レンズ3
0が第一移動位置にある場合には主走査線上の原稿像の
そのほぼ中心から一端部に延びる第一部分(図7におい
てA部分)がリニアセンサ20の全幅に結像される。一
方、レンズ30が第二移動位置にある場合には主走査線
上の原稿像のそのほぼ中心から他端部に延びる第二部分
(図7においてB部分)がリニアセンサ20の全幅に結
像される。なお、本実施例においても、図面からは明ら
かではないが第一部分と第二部分とが所定幅だけ重複
し、画像処理装置(PC)150において、原稿像全体
を表す画像データを生成するために第一実施例と同様な
主走査データの合成が行われる。
【0044】以上説明したイメージスキャナ200で
は、レンズ30が各移動位置でリニアセンサ20に結像
させる主走査線上の原稿像はその全体のほぼ半分という
狭い領域であるので、その領域内の原稿像を高解像度で
読み取ることができる。また、イメージスキャナ20で
は、レンズ30の間欠回転移動により光軸Oが平行移動
するレンズ移動を実現し、それによりレンズ30が第一
部分と第二部分とを互いに同じ倍率で歪みなくリニアセ
ンサ20に結像させるので、そのリニアセンサ20に結
像させられた各像を表す第一及び第二主走査データを合
成することにより原稿像全体の光学的濃淡情報を精確に
表す画像データを取得することができる。
【0045】以上の説明から明らかなように、本実施例
おいては、レンズ駆動装置206と回転体204とが特
許請求の範囲に記載の「主走査駆動部」の一例を構成し
ているのである。
【0046】以上、本発明の複数の実施例について詳述
したが、これはあくまでも例示であって、本発明はそれ
ら実施例の記載によって何ら限定的に解釈されるもので
はない。
【0047】例えば、上述の第一及び第二実施例ではレ
ンズ30を二位置に移動させることにより主走査線上の
原稿像をほぼ二分割してリニアセンサ20に重畳して結
像させているが、レンズを三箇所以上で定位させ原稿像
をさらに細かく分割してリニアセンサ20に結像させる
ようにしてもよい。この場合、上述の実施例の場合と同
様、分割したそれぞれの領域が互いに重複するようにレ
ンズ30の画角を設定することが望ましい。なお、図9
は、レンズ30を3個所で定位させ主走査線上の原稿像
をほぼ3分割してリニアセンサ20に結像させる例を示
している。
【0048】さらに、上述の第一及び第二実施例では本
発明をフラットベッド型イメージスキャナに適用した場
合を説明したが、本発明はフラットベッド型の画像読み
取り装置に限らずシートフィード型の画像読み取り装置
にも適用できる。シートフィード型画像読み取り装置に
本発明を適用する場合には、特許請求の範囲に記載の副
走査駆動部の一例としてオートシートフィーダを使用す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例によるイメージスキャナに
おいて原稿像がレンズによりリニアセンサに結像させら
れる様子を説明するための模式図である。
【図2】本発明の第一実施例によるイメージスキャナを
示すブロック図である。
【図3】本発明の第一実施例によるイメージスキャナを
概略的に示す断面図である。
【図4】本発明の一実施例によるイメージスキャナにお
いて各レンズがリニアセンサに結像させる原稿像が一部
重複している様子を示す模式図であって、図1における
C部の拡大図である。
【図5】本発明の一実施例によるイメージスキャナにお
いて原稿像の全部分を走査する方法を説明するための模
式図である。
【図6】本発明の一実施例によるイメージスキャナにお
いて同一主走査線について得られた第一主走査データと
第二主走査データとを互いに連結して合成する方法を説
明するための模式図である。
【図7】本発明の第二実施例によるイメージスキャナを
部分的に示す図であって、原稿像がレンズによりリニア
センサに結像させられる様子を説明するための模式図で
ある。
【図8】本発明の第二実施例によるイメージスキャナに
設けられる回転体を示す拡大図である。
【図9】本発明の第一及び第二実施例によるイメージス
キャナとは異なり、レンズを3個所で定位させ主走査線
上の原稿像をほぼ3分割してリニアセンサに結像させる
例を示す模式図である。
【符号の説明】
10,200 イメージスキャナ 20 リニアセンサ 24 キャリッジ 27 キャリッジ駆動装置 30 レンズ 37 スライダ 38,206 レンズ駆動装置 100 処理部 102 リニアセンサ駆動回路 110 制御部 204 回転体 A 第一部分(領域) B 第二部分(領域) O 光軸 P 回転軸線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5B047 AA01 BA02 BB02 BC05 BC11 BC15 CA05 CA07 CA14 CA17 CB09 CB22 DC09 5C051 AA01 BA03 DB01 DB22 DB28 DC04 DC07 DE09 DE26 FA01 5C072 AA01 BA16 CA02 DA02 DA21 DA23 EA05 MB01 UA02 UA17 XA01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光電変換により光学像の濃淡に応じた画
    像信号を出力するリニアセンサと、 主走査線上の原稿像の一部を前記リニアセンサに結像さ
    せるレンズと、 光軸が平行移動するように前記レンズを移動させ主走査
    線上の原稿像の全体を前記リニアセンサに重畳して結像
    させる主走査駆動部と、 前記主走査線を前記主走査線と垂直な方向に移動させる
    副走査駆動部と、 前記リニアセンサの出力信号を処理する処理部と、 前記リニアセンサ、前記主走査駆動部、前記副走査駆動
    部及び前記処理部を制御する制御部と、 を備えることを特徴とする画像読み取り装置。
  2. 【請求項2】 前記主走査駆動部は主走査方向軸と平行
    に前記レンズを往復移動させることを特徴とする請求項
    1記載の画像読み取り装置。
  3. 【請求項3】 前記主走査駆動部は前記レンズの光軸に
    垂直な平面上で前記レンズを回転移動させることを特徴
    とする請求項1記載の画像読み取り装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014528060A (ja) * 2011-09-06 2014-10-23 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ 複数のセンサ領域を持つ光学バイオセンサ

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