JP2003045657A - 有機el素子用蒸着マスクと有機el素子用蒸着マスクの製造方法 - Google Patents

有機el素子用蒸着マスクと有機el素子用蒸着マスクの製造方法

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JP2003045657A
JP2003045657A JP2002149634A JP2002149634A JP2003045657A JP 2003045657 A JP2003045657 A JP 2003045657A JP 2002149634 A JP2002149634 A JP 2002149634A JP 2002149634 A JP2002149634 A JP 2002149634A JP 2003045657 A JP2003045657 A JP 2003045657A
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宏史 中川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 均一な高さ寸法を有する発光層を高精度に再
現性良く形成することができ、さらに安価に製造可能な
有機EL素子用蒸着マスクとその製造方法を得るにあ
る。 【解決手段】 マスク本体5が下段層3と上段層2との
2層構造である。マスク本体5に多数の蒸着通孔8を設
ける。各通孔8は、上段層2側の小孔部10と、下段層
3側の大孔部11とからなる外広がり状のテーパー形状
とし、広い角度で気化源4からの気化物を受け入れられ
るようにする。これにて、マスク本体5の板厚を大きく
した場合に不可避の通孔8の開口上端縁による影をなく
して、均一な高さ寸法を有する断面形状の発光層7を精
度良く形成することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、蒸着マスク法で有
機EL素子の発光層を形成する際に用いられる有機EL
素子用蒸着マスク、およびこの有機EL素子用蒸着マス
クの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】CRTや液晶に替わる表示装置として、
光透過性の基板上に赤(R)、緑(G)、青(B)の3
色の発光層がマトリクス状に配置された有機EL(エレ
クトロルミネッセンス)素子がある。かかる有機EL素
子の発光層の形成方法としては、蒸着マスク法に代表さ
れるドライプロセスによることが、精度、生産性などの
観点からして有利であることも広く知られるところであ
る。蒸着マスク法では、素子の基板前方に各色の発色層
パターンに対応する通孔を有する蒸着マスクを配置し、
マスクの開口部分すなわち通孔部分のみに、気化源によ
り気化された有機材料を蒸着させて、基板上に各色毎に
発色層を形成する。従来の蒸着マスクは、ステンレス、
鉄、ニッケル合金等を素材とする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】蒸着マスク法の問題
は、マスクの開口上端縁による影ができて、図13に示
すような均一な高さ寸法を有する断面形状の発光層7を
基板1上に形成することが困難なことにある。つまり、
図14に示すように、マスク45の通孔8には直進方向
だけでなく斜め方向からも有機材料が飛来するが、この
とき斜め方向から通孔8内に入射する有機材料がマスク
の開口上端縁8aに遮られると、通孔8の縁部分の基板
1上には少量の有機材料しか蒸着されず、完成された発
光層7は、中央部分が膨らみ、縁部分が漸減した断面視
で略水滴状の形状となりやすい。このような歪な形状の
発光層7は、輝度にムラがあり、素子の高精度化を図る
うえでの大きな障害となる。
【0004】上述の問題を解決する手段として、蒸着マ
スクの板厚を薄くすることが考えられる。これによれ
ば、広い角度から飛来する有機材料を通孔内に受け入れ
ることができるため、先の図14に示すようなマスク4
5の開口縁8aによる影ができにくく、得られた発光層
は均一な高さ寸法を有する断面矩形状となる。しかし、
板厚を薄くすると、蒸着マスク自身の強度が不十分とな
り、自重によって撓みやすく、蒸着装置内での位置合わ
せ精度にバラツキが生じて、発光層の位置精度や再現性
に不具合が生じる。
【0005】また、現行における蒸着マスクの通孔の形
成方法としては、ウエットエッチングによる方法やレー
ザ−による方法などがあるが、ウエットエッチングによ
る方法では、精度良く通孔を形成することができない。
特に、蒸着マスクの板厚が厚くなると、両面エッチング
が必要となるが、この場合には、図15に示すようにマ
スク45の通孔8の内壁面にサイドエッチ46・46が
できやすく、これらサイドエッチ46・46が有機材料
を遮るため、発光層7が歪な形状となることは避けられ
ない。
【0006】レーザーによる場合には、形成する通孔の
数が多いと製造コストが高くつく。また、形成時に熱の
影響を受けて通孔周りに熱反応による反り、すなわちう
ねりが生じやすく、位置精度が低下するなどの問題もあ
る。
【0007】本発明の目的は、均一な高さ寸法を有する
発光層を高精度に再現性良く形成することができ、さら
に安価に製造可能な有機EL素子用蒸着マスクとその製
造方法を得るにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、図1に示すご
とく電着金属からなるマスク本体5に、発光層形成用の
蒸着通孔8が上下貫通状に多数独立して設けられた有機
EL素子用の蒸着マスクを対象とする。マスク本体5
は、発光層7の蒸着対象である基板1側に位置する上段
層2と、該上段層2の下面側、すなわち気化源4からの
気化物の飛来方向に形成された下段層3とからなる。各
通孔8は、上段層2に内周面がストレート状に設けられ
た小孔部10と、この小孔部10に連通して該小孔部1
0よりも大きな開口寸法で下段層3側に設けられた大孔
部11とからなる。そして、大孔部11の左右を区画す
る互いに対向する下段層3の内周面が、気化物の飛来方
向に行くほど対向間隔の広がった外広がりのテーパー形
状をなしていることを特徴とする。下段層3の厚みは5
〜20μmの範囲にあることが、上段層2の厚みは10
〜40μmの範囲にあることが望ましい。
【0009】また、本発明は図7に示すごとく、電着金
属からなるマスク本体5に、発光層形成用の蒸着通孔8
が上下貫通状に多数独立して設けられた有機EL素子用
の蒸着マスクを対象とする。各通孔8は、発光層7(図
1参照)の蒸着対象である基板1(図1参照)側に位置
し、内周面がストレート状に設けられた小孔部10と、
この小孔部10に連通して、該小孔部10よりも大きな
開口寸法で気化物の飛来方向に形成された大孔部11と
からなる。そして、大孔部11の左右を区画する互いに
対向する下段層3の内周面が、気化物の飛来方向に行く
ほど対向間隔の広がった外広がりのテーパー形状をなし
ていることを特徴とする。
【0010】かかる蒸着マスクの全体は、電鋳法により
作成されたメタルマスクとすることができる。図11お
よび図12に示すごとく、蒸着マスクの表面全体を覆う
ようにメッキ処理を施すことができる。
【0011】図1および図2に示すような構造の有機E
L素子用蒸着マスクを製造するについて、本発明の製造
方法は、図3(C)に示すごとく母型20の表面に、レ
ジスト体23aを有する一次パターンレジスト23を設
ける第1のパターンニング工程と、図3(D)に示すご
とく母型20上に電着金属を電鋳して、一次電着層24
を形成する第1の電鋳工程と、図4(A)に示すごとく
一次電着層24上に、レジスト体23aの上端面に連続
して、該レジスト体23aよりも大きな幅寸法を有する
二次パターンレジスト28を設ける第2のパターンニン
グ工程と、図4(B)に示すごとく一次電着層24上に
電着金属を電鋳して、該一次電着層24と一体不可分的
に二次電着層29を形成する第2の電鋳工程と、図4
(C)に示すごとく母型20から一次および二次電着層
24・29を剥離する剥離工程と、前記剥離工程に前後
して、一次および二次パターンレジスト23・28を除
去する工程とからなる。これによれば、レジスト体23
aの除去に伴い一次電着層24側には、内周面がストレ
ート状の小孔部10が形成され、レジスト体28aの除
去に伴い二次電着層29側には、小孔部10に連通して
かつ該小孔部10よりも大きな開口寸法を有する大孔部
11が形成される。そして、大孔部11の左右を区画す
る互いに対向する二次電着層29の内周面が、上方向に
行くほど対向間隔の広がった外広がりのテーパー形状を
なるようにしてある。パターンレジスト23・28は、
フォトレレジスト等を使用したリソグラフィー法その他
の任意の方法で形成でき、パターンレジスト23・28
の形成手段は問わない。
【0012】具体的には、前記第2のパターンニング工
程(図4(A))においては、液状レジストを用いて、
前記レジスト体23aよりも薄肉のレジスト体28aを
有する二次パターンレジスト28を形成する。また、前
記第2の電鋳工程(図4(B))においては、レジスト
体28aの高さを超えて電着金属を電鋳させて、該電着
金属がレジスト体28aの縁部に被さるようにオーバー
ハングさせる。これにより、図1及び図2に示すごと
く、レジスト体28aにオーバーハングしていた二次電
着層29の部分すなわち大孔部11の左右を区画する互
いに対向する二次電着層29のオーバーハング部29a
・29aは、上方向に行くほど対向間隔の広がったテー
パー状となる。レジスト体28aの除去に伴い、二次電
着層29と一次電着層24との接合部には、微細な凹入
部35が形成される。
【0013】前記第2のパターンニング工程は、図6
(A)に示すごとく一次電着層24上にフォトレジスト
層25を形成する工程と、図6(B)に示すごとくフォ
トレジスト層25上に、大孔部11に対応する透光孔を
持つパターンフィルム26を密着させてから、透光孔に
係るフォトレジスト層25の部分に対して紫外線による
露光を行う工程と、図6(C)に示すごとく未露光部分
にかかるフォトレジスト層25を除去して、レジスト体
28aを有する二次パターンレジスト28を形成する工
程とからなるものとする。露光・現像によりレジスト体
28aは母型側に行くほど左右幅寸法の小さくなる下窄
まりのテーパー形状となるようにしてある。図6(D)
に示す第2の電鋳工程において、レジスト体28aを除
く一次電着層24上に電着金属を電鋳することにより、
レジスト体28aを挟んで対峙する二次電着層29の左
右周縁部が、上方向に行くほど対向間隔の広がった外広
がりのテーパー形状となるので、図6(E)および図5
に示すような形態のマスクを得ることができる。
【0014】図7に示すような構造の有機EL素子用蒸
着マスクを製造するについて、本発明の製造方法は、図
8(A)〜(C)に示すごとく母型20の表面に、液状
レジストを用いて、薄肉のレジスト体23aを有する一
次パターンレジスト23を設ける第1のパターンニング
工程と、図9(A)〜(C)に示すごとくレジスト体2
3aを覆うように、該レジスト体23aよりも小さな幅
寸法を有するレジスト体28aを備える二次パターンレ
ジスト28を設ける第2のパターンニング工程と、図9
(D)に示すごとく前記レジスト体23a・28aを除
く母型20上に、これらレジスト体23・28aの厚み
寸法以上に電着金属を電鋳して、電着層35を形成する
電鋳工程と、図9(E)に示すごとく母型20から電着
層を剥離する剥離工程と、前記剥離工程に前後して、一
次および二次パターンレジスト23・28を除去する工
程とからなる。図9(C)に示すごとくレジスト体28
aの厚み方向の外周縁はストレート状であり、該レジス
ト28aの除去に伴い電着層35には内周面がストレー
ト状の小孔部10が形成される。レジスト28aを挟ん
で対峙する、該レジスト体28aを超える電着金属の部
分が、小孔部10に連通してかつ該小孔部10よりも大
きな開口寸法を有する大孔部11となる。そして、図7
に示すごとく大孔部11の左右を区画する互いに対向す
る電着層35の内周面が、上方向に行くほど対向間隔の
広がった外広がりのテーパー形状になっていることを特
徴とする。
【0015】図9(D)の電鋳工程において使用される
電着金属は、ニッケル電鋳金属であることが望ましい。
また、光沢剤を含んでなるものであってもよい。
【0016】
【発明の作用効果】マスク本体5の板厚を厚くすると、
通孔8の開口上端縁による影ができて、発光層7は、図
14に示したごとく歪な形状となる。逆にマスク本体5
の板厚を薄くすると、強度が低下してマスク本体5自身
の自重で撓みやすくなり、発光層7を高精度に再現性高
く形成することが困難となる。この点本発明に係る有機
EL素子用蒸着マスクによれば、図1および図5に示す
ごとくマスク本体5を下段層3と上段層2の2層構造と
したので、マスク本体5の全体強度が増す。また、通孔
8を下段層3側の小孔部10と上段層2側の大孔部11
とからなる外広がり状の断面段付き形状としたので、広
い角度で気化源4からの気化物を受け入れることが可能
となる。従って、マスク本体5の板厚を厚くした場合に
不可避の開口上端縁による影をなくして、均一な高さ寸
法を有する断面形状の発光層7を精度良く形成すること
が可能となる。
【0017】下段層3は無光沢ニッケルの電着層と、上
端層3は光沢ニッケルの電着層とすることができる。下
段層3を無光沢ニッケルとしたのは、光沢ニッケルから
なる上端層3との密着性を図るためである。さらに光沢
ニッケルは硬度が高いので、マスク本体5の全体強度を
よく確保できる。
【0018】本発明においては、図1に示すように上段
層2の通孔8の開口上端縁2aと下段層3の開口上端縁
3aとを結んだ仮想線12と、上段層2の開口上端縁2
aから垂直方向に伸ばした仮想線13とで規定される角
度θを10〜60°の範囲に設定する。角度θが10°
未満であると、小孔部10と大孔部11との段差が小さ
く、通孔8が略ストレート状となるため、下段層3の開
口上端縁3aによる影ができて発光層7が歪になる。角
度θが60°を超えると、下段層3で補強されていない
上段層2の部分が大きくなって、マスク本体5の全体強
度が低下する。
【0019】加えて、図16に示すごとく、小孔部10
だけでなく大孔部11の内周面がストレート状である
と、先の気化物の受け入れ角度である角度θを大きくす
るためには、下段層3により裏打ちされていない上段層
2の部分、つまり図16においてWで示される距離が大
きくなり、マスク本体5の全体強度が低下することは避
けられない。これに対して、本実施例のごとく、大孔部
11の左右を区画する互いに対向する下段層3の内周面
が、気化物の飛来方向、すなわち図1に示すごとく下方
向に行くほど対向間隔の広がった外広がりのテーパー形
状をなしていると、気化物の受け入れ角度θを大きく確
保しながら、下段層3により裏打ちされていない部分を
小さく抑えることができるため、マスク本体5の全体強
度が損なわれることがなく、この点でも発光層7の高精
度化、再現性の向上に寄与し得る。
【0020】大孔部11の周縁部の断面形状は、図1に
示すごとく弧状にカーブするものであっても、図5に示
すごとく斜め方向へ直線状に伸びるものであってもよ
く、要は、大孔部11の左右を区画する互いに対向する
下段層3の内周面が、気化物の飛来方向に行くほど対向
間隔の広がった外広がりのテーパー形状をなしていれば
よい。
【0021】本発明に係る有機EL素子用蒸着マスク
は、図2、図5に示したような上下の二つの層2・3か
らなるもののほか、図7や図10に示すような1層構造
としてもよい。これら図7、図10にかかる形態は、1
層構造である点を除いて先の図2や図5の形態と全く同
様であり、従ってこれらと同様の作用効果を得ることが
できる。加えて、1層構造とすることによるマスク本体
5の全体強度の向上も期待できる。なお、これらの場合
においても、大孔部11の周縁部の断面形状が、弧状に
カーブするものか(図7)、斜め方向へ直線状に伸びる
ものであるか(図10)を問わない。
【0022】図11および図12に示すごとく、メッキ
処理により、蒸着マスクの表面全体を覆うように金属薄
膜40を形成してあると、上段層2と下段層3とを強固
に密着させることができるため、マスク本体5はより撓
みにくい形態となり、従って、発光層7の位置精度や再
現性に優れた蒸着マスクが得られる利点がある。
【0023】また、蒸着マスク5の開口エッジ5aに角
があると、蒸着作業後の基板1に対する蒸着マスク5の
離版時に、基板1上に蒸着された発光層7の周縁が当該
開口エッジ5aでこそぎ取られて、欠けが生じる不具合
が生じやすいが、この点、開口エッジ部5aを金属薄膜
40で覆うとともに、その部分の角をなくして滑らかな
R状としてあると、かかる発光層7の欠けを効果的に防
いで、均一な形状を有する発光層7を高精度に再現性良
く形成できる利点がある。
【0024】本発明に係る有機EL素子用蒸着マスクの
製造方法によれば、電鋳方法により一次電着層24すな
わち上段層2と、二次電着層29すなわち下段層3とを
形成したので、通孔8をエッチング加工する形式に比べ
て、高精度にしかも生産性を確保してつくれる利点を有
する。レーザー加工する形式に比べて、製造コストが安
価であることや、熱反応によるうねりが一切生じず、高
精度につくれる点でも有利である。
【0025】
【発明の実施の形態】(第1実施例) 本発明の第1実
施例に係る有機EL素子用蒸着マスクは、図1に示すご
とく基板1側に設けられた上段層2と、この上段層2の
下面側、すなわち気化源4からの気化物の飛来方向に形
成された下段層3とからなる2層構造をなしている。こ
れら上段層2と下段層3とからなるマスク本体5には、
発光層7形成用の蒸着通孔8が上下貫通状に多数独立し
て設けられている。ここで示されるマスクは、赤色発光
層7R形成用のマスクである。上・下段層3・3は、ニ
ッケルやニッケルコバルト等のニッケル合金、その他電
鋳金属を素材として、電鋳方法により形成されている。
上・下段層3・3の厚みは、好ましくは上段層2が5〜
20μm、下段層3が10〜40μmの範囲とする。
【0026】各通孔8は、例えば四角形ないし六角形
で、上段層2に内周面がストレート状に設けられた小孔
部10と、この小孔部10に連通して該小孔部10より
も大きな開口寸法で下段層3側に設けられた大孔部11
とからなる。これにより各通孔8は気化源4からの気化
物の飛来方向に外広がり状に形成された断面段付き形状
となる。大孔部11の左右を区画する互いに対向する下
段層3の内周面は、気化源4からの気化物の飛来方向、
すなわち下方向に行くほど対向間隔の広がった外広がり
のテーパー状をなしている。
【0027】下段層3の開口下端縁3aと上段層2の開
口上端縁2aとを結んだ仮想線12と、上段層2の開口
上端縁2aから垂直方向に伸ばした仮想線13とで規定
される角度θが、気化源4からの気化物の通孔8への入
射角度となる。本発明では、かかる入射角度θを10〜
60°の範囲とする。入射角度θが10°以下である
と、通孔8の開口上端縁3aの影ができて、発光層7は
図14に示したごとく歪な形状となりやすい。入射角度
が60°を超えると上段層2に対する下段層3の裏付け
面積が小さくなるため、マスクそれ自身の強度が低下
し、蒸着装置内でのマスクの位置合わせ精度にバラツキ
が生じて、再現性高く発光層7を形成することが困難と
なる。
【0028】赤色発光層7RのEL材料としてはDCM
が、青色発光層7BのEL材料としてはジスチリルビフ
ェニル誘導体が、緑色発光層7GのEL材料としてはア
ルミキノリール錯体等の有機EL発光材料が用いられ
る。なお、基板1と発光層7との間には、透明電極やバ
ッファ層などが形成されているが、ここでは図示を省略
する。
【0029】図3および図4は本実施例に係る有機EL
素子用蒸着マスクの製造方法を示す。まず、図3(A)
に示すごとく、導電性を有する真ちゅう鋼製の母型20
の表面に、フォトレジスト層21を形成する。このフォ
トレジスト層21は、ネガタイプの感光性ドライフィル
ムレジストを一枚ないし数枚ラミネートして熱圧着によ
り形成した。
【0030】次いで、図3(B)に示すごとくフォトレ
ジスト層21の上に、前記小孔部10に対応する透光孔
22aを持つパターンフィルム22(ガラスマスク)を
密着させたのち、紫外線ランプで紫外線光を照射して露
光を行い、現像・乾燥の各処理を行って、未露光部分を
溶解除去することにより、図3(C)に示すごとく、前
記小孔部10に対応するストレート状のレジスト体23
aを有する一次パターンレジスト23を母型20上に形
成した。
【0031】続いて、図3(D)に示すごとく先のレジ
スト体23aの高さの範囲内で、母型20のレジスト体
23aで覆われていない表面に無光沢ニッケルを好まし
くは5〜20μm厚の範囲で、本実施例では15μm厚
で一次電鋳して、一次電着層24すなわち上段層2とな
る層を形成した。
【0032】次に、図4(A)に示すごとく、感光性の
液状レジスト等を用いて、レジスト体28aを有する二
次パターンレジスト28を一次電着層24上に薄く形成
した。ここでは、1〜5μm厚の範囲となるように、レ
ジスト体28aを薄肉に形成した。レジスト体28a
は、これに対応するレジスト体23aよりも大きな幅寸
法を有するように形成してあり、対応する両レジスト体
23a・28aは、同心状のごとく、これらの中心が合
致するようにしてある。
【0033】次に、図4(B)に示すごとく一次電着層
24の二次パターンレジスト28で覆われていない表面
に光沢ニッケルの電着金属を電鋳して、二次電着層2
9、すなわち下段層3を形成した。ここでは、レジスト
体28aの高さを超えて電着金属を電鋳させて、下段層
3がレジスト体28aの縁部に被さるようにオーバーハ
ングさせた。具体的には、10〜40μm厚の範囲で、
本実施例では20μm厚で電鋳して、下段層3を形成し
た。上段層2の上面が不均一となっている場合には、こ
れを研磨処理して、その表面を滑らかにした。
【0034】最後に、一次および二次パターンレジスト
23・28を溶解除去して、母型20から一次および二
次電着層24・29を剥離することにより、図2および
図4(C)に示すごとく断面段付き状の通孔8を多数有
する有機EL素子用蒸着マスクを得た。二次パターンレ
ジスト28を溶解除去することにより、二次電着層29
と一次電着層24との接合部分には、微細な凹入部30
が形成される。
【0035】以上のように本実施例に係る有機EL素子
用蒸着マスクでは、マスク本体5を上段層2と下段層3
との2層構造としたので、マスク本体5の全体強度が増
す。また、通孔8を上段層2側の小孔部10と下段層3
側の大孔部11とからなる外広がり状の断面段付き形状
としたので、広い角度で気化源4からの気化物を受け入
れることができる。従って、マスク本体5の板厚を厚く
した場合に不可避の開口上端縁による影をなくして、均
一な高さ寸法を有する断面形状の発光層7を精度良く形
成することができる。
【0036】電鋳方法により一次電着層24すなわち上
段層2と、二次電着層29すなわち下段層3とを形成し
たので、通孔8をエッチング加工する形式に比べて、高
精度にしかも生産性を確保してつくれる利点を有する。
レーザー加工する形式に比べて、製造コストが安価であ
ることや、熱反応によるうねりが一切生じず、高精度に
つくれる点でも有利である。
【0037】図16に示すごとく、下段層3側の大孔部
11の内周面がストレート状であると、先の気化物の受
け入れ角度である角度θを大きくするためには、下段層
3により裏打ちされていない上段層2の部分、つまり図
16においてWで示される距離が大きくなり、マスク本
体5の全体強度が低下することは避けられない。これに
対して、本実施例のごとく、大孔部11の左右を区画す
る互いに対向する下段層3の内周面が、気化物の飛来方
向、すなわち図1に示すごとく下方向に行くほど対向間
隔の広がった外広がりのテーパー形状をなしていると、
気化物の受け入れ角度θを大きく確保しながら、下段層
3により裏打ちされていない部分を小さく抑えることが
できるため、マスク本体5の全体強度が損なわれること
がなく、従って、均一な形状を有する発光層7を、高精
度に再現性良く形成できる利点がある。
【0038】上記実施形態においては、レジスト体23
aの高さに至るまで無光沢ニッケルを一次電着し(図3
(D))していたが、電鋳工程における電着金属の高さ
位置は、レジスト体23aの高さ以下であっても、また
それ以上であってもよい。レジスト体23aを超えて電
着金属が電着されて何らかの不都合がある場合には、研
磨処理により、その表面を削って滑らかにすればよい。
【0039】(第2実施例) 本発明の第2実施例に係
る有機EL素子用蒸着マスクの製造方法を図3および図
6を使って説明する。まず、図3(A)に示すごとく、
導電性を有する真ちゅう鋼製の母型20の表面に、フォ
トレジスト層21を形成した。次に、図3(B)に示す
ごとく、フォトレジスト層21の上に、前記小孔部10
に対応する透光孔22aを持つパターンフィルム22
(ガラスマスク)を密着させたのち、紫外線ランプで紫
外線光を照射して露光を行い、現像・乾燥の各処理を行
って、未露光部分を溶解除去することにより、図3
(C)に示すごとく、前記小孔部10に対応するストレ
ート状のレジスト体23aを有する一次パターンレジス
ト23を母型20上に形成した。続いて、図3(D)に
示すごとく先のレジスト体23aの高さの範囲内で、母
型20のレジスト体23aで覆われていない表面に無光
沢ニッケルを好ましくは5〜20μm厚の範囲で、本実
施例では15μm厚で一次電鋳して、一次電着層24す
なわち上段層2となる層を形成した。以上の工程は第1
実施例と全く同様である。
【0040】次に、図6(A)に示すごとく、この一次
電着層24上に、先の図3(A)と同じ要領でフォトレ
ジスト層25を形成し(図6(A))、次いで図6
(B)に示すごとくフォトレジスト層25の上に、位置
的に前記レジスト体23aに対応するが面積的には該レ
ジスト体23aよりも大きい透光孔26aを有するパタ
ーンフィルム26を密着させたのち、紫外線ランプで紫
外線光を照射して露光を行い、現像・乾燥の各処理を行
って、未露光部分を溶解除去することにより、図6
(C)に示すごとく前記大孔部11に対応するレジスト
体28aを有する二次パターンレジスト28を一次電着
層24上に形成した。
【0041】ここではフォトレジスト層25を構成する
レジストとして、紫外線透過率の低いものを採用してお
り、これにより露光後に得られたレジスト体28aは、
図6(C)に示すごとく母型20側すなわち下側に行く
ほど左右幅寸法の小さくなる下窄まりのテーパー形状と
なる。繰り返すが、ここではフォトレジスト層25を構
成するレジストとして、紫外線の透過量が母型20側に
行くに従って減衰するほど紫外線透過率が低いものを積
極的に採用している点に着目すべきである。
【0042】両レジスト体23a・28aは連続状につ
ながっている。レジスト体28aは、これに対応するレ
ジスト体23aよりも予め大きな幅寸法を有するように
形成してあり、対応する両レジスト体23a・28a
は、同心状のごとく、これらの中心が合致するようにし
てある。
【0043】次に、図6(D)に示すごとく一次電着層
24の二次パターンレジスト28で覆われていない表面
に光沢ニッケルの電着金属を好ましくは10〜40μm
厚の範囲で、本実施例では20μm厚で電鋳して、二次
電着層29、すなわち下段層3を形成した。かくして、
一次電着層24上に二次電着層29が一体不可分的に形
成されたマスク本体5を得た。かかる図6(D)に示す
電鋳工程においては、先の下窄まりのテーパー形状のレ
ジスト体28aを除く一次電着層24上に電着金属を電
鋳しており、これにて、該レジスト体28aを挟んで対
峙する二次電着層29の左右周縁部は、上方向に行くほ
ど対向間隔の広がった外広がりのテーパー形状に形成さ
れる。
【0044】最後に、一次および二次パターンレジスト
23・28を溶解除去して、図6(E)に示すごとく母
型20から一次および二次電着層24・29を剥離する
ことにより、断面段付き状の通孔8を多数有する有機E
L素子用蒸着マスクを得た。
【0045】以上のように本実施例に係る有機EL素子
用蒸着マスクでは、マスク本体5を上段層2と下段層3
の2層構造としたので、マスク本体5の全体強度が増
す。また、通孔8を上段層2側の小孔部10と下段層3
側の大孔部11とからなる外広がり状の断面段付き形状
としたので、広い角度で気化源4からの気化物を受け入
れることができる。従って、マスク本体5の板厚を厚く
した場合に不可避の開口上端縁による影をなくして、均
一な高さ寸法を有する断面形状の発光層7を精度良く形
成することができる。
【0046】電鋳方法により一次電着層24すなわち下
段層3と、二次電着層29すなわち上段層2とを形成し
たので、通孔8をエッチング加工する形式に比べて、高
精度にしかも生産性を確保してつくれる利点を有する。
レーザー加工する形式に比べて、製造コストが安価であ
ることや、熱反応によるうねりが一切生じず、高精度に
つくれる点でも有利である。
【0047】加えて、図16に示すごとく、上段層2側
の小孔部10だけでなく下段層3側の大孔部11も、内
周面をストレート状にした場合には、先の気化物の受け
入れ角度である角度θを大きくするためには、下段層3
により裏打ちされていない上段層2の部分、つまり図1
6においてWで示される距離が大きくなることは避けら
れず、その結果マスク本体5の全体強度は低下する。つ
まり、下段層3による裏打ち面積が小さくなり、マスク
本体5の全体強度は低下する。これに対して、本実施例
のごとく、大孔部11の左右を区画する互いに対向する
下段層3の内周面が、気化物の飛来方向、すなわち図5
に示すごとく上方向に行くほど対向間隔の広がった外広
がりのテーパー形状をなしていると、気化物の受け入れ
角度θを大きく確保しながら、下段層3により裏打ちさ
れていない部分、すなわち距離Wを小さく抑えることが
できるため、マスク本体5の全体強度が損なわれるおそ
れが少なく、従って、均一な形状を有する発光層7を、
高精度に再現性良く形成できる利点がある。
【0048】(第3実施例) 本発明の第3実施例に係
る有機EL素子用蒸着マスクの製造方法を図8および図
9を使って説明する。まず、図8(A)に示すごとく、
導電性を有する例えばステンレス鋼製の母型20の表面
に、感光性の液状レジスト等を用いて、フォトレジスト
層21を薄く形成する。ここではフォトレジスト層21
の厚みは、3〜5μmとする。
【0049】図8(B)に示すごとくフォトレジスト層
21の上に、前記小孔部10に対応する透光孔22aを
持つパターンフィルム22(ガラスマスク)を密着させ
たのち、紫外線ランプで紫外線光を照射して露光を行
い、現像・乾燥の各処理を行って、未露光部分を溶解除
去することにより、図8(C)に示すごとく、前記小孔
部10に対応するストレート状のレジスト体23aを有
する一次パターンレジスト23を母型20上に形成し
た。
【0050】続いて、図9(A)に示すごとくレジスト
体23aの全体を覆うように、8〜15μm、ここでは
10μmの厚み寸法を有するフォトレジスト層25を形
成し、次いで、図9(B)に示すごとくフォトレジスト
層25の上に、位置的に前記レジスト体23aに対応す
るが、面積的には該レジスト体23aよりも小さい透光
孔26aを有するパターンフィルム26を密着させたの
ち、紫外線ランプで紫外線光を照射して露光を行い、現
像・乾燥の各処理を行って、未露光部分を除去した。以
上より図9(C)に示すごとく、レジスト体23aより
も厚肉で、且つ該レジスト体23aよりも小さな幅寸法
を有する、ストレート状のレジスト体28aを備える二
次パターンレジスト28を、レジスト体23a上に形成
した。
【0051】両レジスト体23a・28aは連続状につ
ながっている。レジスト体28aは、これに対応するレ
ジスト体23aよりも小さな幅寸法を有するように形成
してあり、対応する両レジスト体23a・28aは、同
心状のごとく、これらの中心が一致するようにしてあ
る。
【0052】次に、図9(D)に示すごとく母型20上
のレジスト体23a・28aで覆われていない表面に光
沢ニッケルの電着金属を電鋳させた。ここではレジスト
体28aの高さを超えて電鋳させた。具体的には、30
〜60μm厚の範囲で、本実施例では40μm厚で電鋳
して電着層35を形成した。図9(D)に示すごとく各
電着層35は、上方向に行くに従って漸次幅が狭くなる
先窄まりのテーパー状を呈しており、その周縁部は弧状
にカーブしている。電着層35の上面が不均一となって
いる場合には、これを研磨処理して、その表面を滑らか
にした。
【0053】最後に、一次および二次パターンレジスト
23・28を溶解除去して、母型20から電着層35を
剥離することにより、図9(E)および図7に示すごと
く、通孔8を多数有する有機EL素子用蒸着マスクを得
た。レジスト体23aの除去に伴い、電着層35には内
周面がストレート状の小孔部10が形成される。
【0054】以上のようにして得られた有機EL素子用
蒸着マスクは、電着層35のみの1層構造をなしてい
る。電着層35の下方側、すなわち基板1(図1参照)
にはストレート状の小孔部10が、上方側には、小孔部
10よりも大きな開口寸法を有する大孔部11が形成さ
れ、マスク本体5には、発光層(図1参照)形成用の蒸
着通孔8が上下貫通状に多数独立して設けられる。レジ
スト体28aを超える電着層35の部分は、上方向に行
くほど対向間隔の広がったテーパー状をなしており、か
くして大孔部11は外広がり状となる。もっとも、レジ
スト体28aを超える電着層35の部分の対向間隔は、
小孔部10の左右幅寸法よりも大きなものとなっている
ことは言うまでもない。一次パターンレジスト23を溶
解除去することにより、電着層35の下面には、微細な
凹みが形成される。
【0055】以上のように、本実施例によれば電鋳工程
が1工程で済むため、先の実施例1、2に挙げた2層構
造の蒸着マスクに比べて、製造コストが安価に済む。通
孔8を小孔部10と大孔部11とからなる外広がりの断
面テーパー形状としたので、広い角度で気化源からの気
化物を受け入れることができる。従って、マスク本体5
の板厚を厚くした場合に不可避の開口上端縁による影を
なくして、均一な高さ寸法を有する断面形状の発光層7
を精度良く形成することができる。
【0056】加えて、マスク本体5の板厚を厚くしたの
で、マスク本体5の全体強度が増し、高精度に再現性高
く発光層7を形成することができる。また、大孔部11
を上方向に行くほど対向間隔の広がった外広がりのテー
パー状としてあると、図16に示すごとく、両孔部10
・11をストレート状にした場合に不可避の内周面の位
置ズレが生じず、この点でもマスク本体5の全体強度の
向上に寄与し得る。
【0057】図10に、本実施例の別実施形態に係る有
機EL素子用蒸着マスクを示す。そこでの通孔8は、ス
トレート状の小孔部10と、外広がりのテーパー状の大
孔部11とからなり、該大孔部11の左右縁を区画する
電着層35の周縁部が、斜め上方向のストレート状を呈
している点が、先の図7に示した形態と相違する。かか
る形態によっても、先の図7に示した形態と同様の作用
・効果を得ることができる。なお、前記電鋳工程におい
て使用される電着金属は、第2種光沢剤を含んでなるも
のであってもよく、この場合においても、先と同様の形
状の電着金属層35が得られる。
【0058】(第4実施例) 図11は、本発明の第4
実施例に係る有機EL素子用蒸着マスクを示しており、
そこでは第1実施例に係るマスク本体5の表面全体に、
メッキ処理により金属薄膜40を形成している。また、
図12では、第2実施例に係るマスク本体5の表面全体
に、メッキ処理により金属薄膜40を形成している。こ
こでは光沢剤を多く含有する光沢ニッケルをメッキ金属
として、2〜5μm厚の金属薄膜40を形成している。
特に、開口エッジ部5aを覆う金属薄膜部分の角をなく
して、滑らかなR状としてある点に着目すべきである。
【0059】本実施例に係る有機EL素子用蒸着マスク
によれば、マスク本体5の表面全体に金属薄膜40を形
成することにより、上段層2と下段層3とを強固に密着
させることができるため、マスク本体5はより撓みにく
い形態となり、従って、発光層7の位置精度や再現性に
優れた蒸着マスクが得られる。
【0060】また、蒸着マスク5の開口エッジ5aに角
があると、蒸着作業後の基板1に対する蒸着マスク5の
離版時に、基板1上に蒸着された発光層7の周縁が当該
開口エッジ5aでこそぎ取られて、欠けが生じる不具合
が生じやすいが、この点、本実施例に係る有機EL素子
用蒸着マスクによれば、開口エッジ部5aを金属薄膜4
0で覆うとともに、その部分の角をなくして滑らかなR
状としてあるので、発光層7の欠けを効果的に防いで、
均一な形状を有する発光層7を高精度に再現性良く形成
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る有機EL素子用蒸着
マスクの一部拡大縦断面図
【図2】有機EL素子用蒸着マスクの縦拡大図
【図3】第1実施例に係る有機EL素子用蒸着マスクの
製造過程の工程説明図
【図4】第1実施例に係る有機EL素子用蒸着マスクの
製造過程の工程説明図
【図5】本発明の第2実施例に係る有機EL素子用蒸着
マスクの縦拡大図
【図6】第2実施例に係る有機EL素子用蒸着マスクの
製造過程の工程説明図
【図7】本発明の第3実施例に係る有機EL素子用蒸着
マスクの縦拡大図
【図8】第3実施例に係る有機EL素子用蒸着マスクの
製造過程の工程説明図
【図9】第3実施例に係る有機EL素子用蒸着マスクの
製造過程の工程説明図
【図10】第3実施例の別形態に係る有機EL素子用蒸
着マスクの縦拡大図
【図11】本発明の第4実施例に係る有機EL素子用蒸
着マスクの縦拡大図
【図12】第4実施例の別形態に係る有機EL素子用蒸
着マスクの縦拡大図
【図13】理想的な発光層の形状を示す縦断面図
【図14】従来例の有機EL素子用蒸着マスクの使用例
を示す縦断面図
【図15】従来例の有機EL素子用蒸着マスクを示す縦
断面図
【図16】従来例の有機EL素子用蒸着マスクを示す縦
断面図
【符号の説明】
1 基板 2 上段層 3 下段層 4 気化源 5 マスク本体 7 発光層 8 蒸着通孔 10 小孔部 11 大孔部 20 母型 23 一次パターンレジスト 23a レジスト体 24 一次電着層 28 二次パターンレジスト 28a レジスト体 29 二次電着層 35 電着層 40 金属薄膜

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電着金属からなるマスク本体5に、発光
    層形成用の蒸着通孔8が上下貫通状に多数独立して設け
    られた有機EL素子用の蒸着マスクであって、 前記マスク本体5は、発光層7の蒸着対象である基板1
    側に位置する上段層2と、該上段層2の下面側、すなわ
    ち気化源4からの気化物の飛来方向に形成された下段層
    3とからなり、 各通孔8は、上段層2に内周面がストレート状に設けら
    れた小孔部10と、この小孔部10に連通して該小孔部
    10よりも大きな開口寸法で下段層3側に設けられた大
    孔部11とからなり、 大孔部11の左右を区画する互いに対向する下段層3の
    内周面が、気化物の飛来方向に行くほど対向間隔の広が
    った外広がりのテーパー形状をなしていることを特徴と
    する有機EL素子用蒸着マスク。
  2. 【請求項2】 電着金属からなるマスク本体5に、発光
    層形成用の蒸着通孔8が上下貫通状に多数独立して設け
    られた有機EL素子用の蒸着マスクであって、 各通孔8は、発光層7の蒸着対象である基板1側に位置
    し、内周面がストレート状に設けられた小孔部10と、
    この小孔部10に連通して、該小孔部10よりも大きな
    開口寸法で気化物の飛来方向に形成された大孔部11と
    からなり、 大孔部11の左右を区画する互いに対向する下段層3の
    内周面が、気化物の飛来方向に行くほど対向間隔の広が
    った外広がりのテーパー形状をなしていることを特徴と
    する有機EL素子用蒸着マスク。
  3. 【請求項3】 蒸着マスクの全体が、電鋳法により作成
    されたメタルマスクである請求項1又は2記載の有機E
    L素子用蒸着マスク。
  4. 【請求項4】 メッキ処理により、蒸着マスクの表面全
    体を覆うように金属薄膜40を形成している請求項1又
    は2又は3記載の有機EL素子用蒸着マスク。
  5. 【請求項5】 電着金属からなるマスク本体5に、発光
    層形成用の蒸着通孔8が内外貫通状に多数独立して設け
    られた有機EL素子用の蒸着マスクの製造方法であっ
    て、 母型20の表面に、レジスト体23aを有する一次パタ
    ーンレジスト23を設ける第1のパターンニング工程
    と、 母型20上に電着金属を電鋳して、一次電着層24を形
    成する第1の電鋳工程と、 一次電着層24上に、レジスト体23aの上端面に連続
    して、該レジスト体23aよりも大きな幅寸法を有する
    二次パターンレジスト28を設ける第2のパターンニン
    グ工程と、 一次電着層24上に電着金属を電鋳して、該一次電着層
    24と一体不可分的に二次電着層29を形成する第2の
    電鋳工程と、 母型20から一次および二次電着層24・29を剥離す
    る剥離工程と、 前記剥離工程に前後して、一次および二次パターンレジ
    スト23・28を除去する工程とからなり、 レジスト体23aの除去に伴い一次電着層24側には、
    内周面がストレート状の小孔部10が形成され、レジス
    ト体28aの除去に伴い二次電着層29側には、小孔部
    10に連通してかつ該小孔部10よりも大きな開口寸法
    を有する大孔部11が形成されるようにしてあり、 大孔部11の左右を区画する互いに対向する二次電着層
    29の内周面が、上方向に行くほど対向間隔の広がった
    外広がりのテーパー形状をなるようにしてあることを特
    徴とする有機EL素子用蒸着マスクの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記第2のパターンニング工程において
    は、前記レジスト体23aよりも薄肉のレジスト体28
    aを有する二次パターンレジスト28を形成し、 前記第2の電鋳工程においては、レジスト体28aの高
    さを超えて電着金属を電鋳させて、該電着金属がレジス
    ト体28aの縁部に被さるようにオーバーハングさせて
    おり、 レジスト体28aにオーバーハングしていた二次電着層
    29の部分が、上方向に行くほど対向間隔の広がったテ
    ーパー状をなしている請求項5記載の有機EL素子用蒸
    着マスクの製造方法。
  7. 【請求項7】 前記第2のパターンニング工程は、一次
    電着層24上にフォトレジスト層25を形成する工程
    と、 フォトレジスト層25上に、大孔部11に対応する透光
    孔を持つパターンフィルム26を密着させてから、透光
    孔に係るフォトレジスト層25の部分に対して紫外線に
    よる露光を行う工程と、 未露光部分にかかるフォトレジスト層25を除去して、
    レジスト体28aを有する二次パターンレジスト28を
    形成する工程とからなり、 レジスト体28aは母型側に行くほど左右幅寸法の小さ
    くなる下窄まりのテーパー形状となるようにしてあり、 前記第2の電鋳工程において、レジスト体28aを除く
    一次電着層24上に電着金属を電鋳することにより、該
    レジスト体28aを挟んで対峙する二次電着層29の左
    右周縁部が、上方向に行くほど対向間隔の広がった外広
    がりのテーパー形状となるようにしてある請求項5記載
    の有機EL素子用蒸着マスクの製造方法。
  8. 【請求項8】 電着金属からなるマスク本体5に、発光
    層形成用の蒸着通孔8が内外貫通状に多数独立して設け
    られた有機EL素子用の蒸着マスクの製造方法であっ
    て、 母型20の表面に、薄肉のレジスト体23aを有する一
    次パターンレジスト23を設ける第1のパターンニング
    工程と、 レジスト体23aを覆うように、該レジスト体23aよ
    りも小さな幅寸法を有するレジスト体28aを備える二
    次パターンレジスト28を設ける第2のパターンニング
    工程と、 前記レジスト体23a・28aを除く母型20上に、こ
    れらレジスト体23・28aの厚み寸法以上に電着金属
    を電鋳して、電着層35を形成する電鋳工程と、 母型20から電着層を剥離する剥離工程と、 前記剥離工程に前後して、一次および二次パターンレジ
    スト23・28を除去する工程とからなり、 レジスト体28aの厚み方向の外周縁はストレート状で
    あり、該レジスト体28aの除去に伴い電着層35には
    内周面がストレート状の小孔部10が形成され、 レジスト体28aを挟んで対峙する、該レジスト体28
    aを超える電着層35の部分が、小孔部10に連通して
    かつ該小孔部10よりも大きな開口寸法を有する大孔部
    11となり、 大孔部11の左右を区画する互いに対向する電着層35
    の内周面が、上方向に行くほど対向間隔の広がった外広
    がりのテーパー形状になっていることを特徴とする有機
    EL素子用蒸着マスクの製造方法。
  9. 【請求項9】 前記電鋳工程において使用される電着金
    属が、ニッケル電鋳金属である請求項8記載の有機EL
    素子用蒸着マスクの製造方法。
  10. 【請求項10】 前記電鋳工程において使用される電着
    金属が、光沢剤を含んでなるものである請求項8記載の
    有機EL素子用蒸着マスクの製造方法。
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