JP2003044179A - 電力供給装置、電力受給装置、電力供給方法及び電力受給方法 - Google Patents

電力供給装置、電力受給装置、電力供給方法及び電力受給方法

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JP2003044179A
JP2003044179A JP2001233822A JP2001233822A JP2003044179A JP 2003044179 A JP2003044179 A JP 2003044179A JP 2001233822 A JP2001233822 A JP 2001233822A JP 2001233822 A JP2001233822 A JP 2001233822A JP 2003044179 A JP2003044179 A JP 2003044179A
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Shigeru Mizoguchi
茂 溝口
Naohisa Suzuki
尚久 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電力供給装置の電力状態が改善した場合に
は、他の装置に対しての電力供給を行なう。 【解決手段】 電力受給装置4700と電力供給装置4
800はシリアルバスを介して接続する。電力受給装置
4700により送信される要求電力に関するデータを送
受信部4801で受信する。判定手段4804は、要求
電力に関するデータに基づいて、要求電力を供給可能で
あるか判定する。供給不可能の場合は、引き続き監視部
4803が、要求電力を供給可能となるまで、電力供給
装置内の電力状態を監視する。監視の結果、要求電力を
供給可能となると、バスリセット手段4807がバスリ
セットを発行し、その後、電力供給手段4805は、電
力受給装置4700に対して電力を供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信ケーブルを介
して電力を供給または受給する技術に係り、とりわけ、
シリアルバスを介して接続される電力供給装置及び電力
受給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】シリアルバスの規格として、例えば、I
EEE1394と呼ばれる規格が存在する。このIEE
E1394では、電源管理についても規定されている。
例えば、IEEE1394に準拠したノードが、新たに
IEEE1394のバスに接続すると、バスリセットが
発行され、この新たなノードを含めたバス構成の再構築
がなされる。バスリセットが発行された後に、再構築の
一環として、各ノードからセルフIDパケットが送信さ
れる。このセルフIDパケットには、電力の要求及び供
給に関する情報が含まれており、この情報に基づいて、
電源管理がなされる。例えば、ノードAが電力の供給を
行い、ノードBがその受給を受けるが如くである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このセルフI
Dパケットにおいて要求することのできるレベルは、3
段階の電力レベルしか存在しない。そのため、より詳細
に供給電力を制御することはできなかった。
【0004】また、供給側の最低供給電力は15[W]
とIEEE1394では規定されていた。そのため、例
えば、バスに接続されているノードがすべて電池で駆動
している場合は、供給ノードが存在し得ない。すなわ
ち、電池駆動のノードでは15[W]もの電力を供給す
ることは困難だからである。
【0005】ところで、電力の要求と供給についての関
係は、バスリセット時の各ノードの状態で決定される。
これは次のような課題を生じさせる。例えば、ノードA
が、バスリセット時には、電力を大量に消費していたた
めに他のノードに対して電力を供給できなかったと仮定
する。このようなノードAは、バスリセット後しばらく
して、電力の消費が減少し、他のノードへの電力の供給
が可能となることがある。しかしながら、従来は、この
ようなバスリセット後の状態変化を反映させる術がなか
った。
【0006】次に、電力の要求及び供給の際に送受され
る情報に着目する。従来は、電力を要求する際には、電
力の値しか要求することができなかった。すなわち、供
給電圧や供給電流については指定することができなかっ
たのである。また、供給の際も同様であった。一方で、
各機器の電力許容範囲は、8〜40[V]であり、これ
は非常に広範囲にわたっている。このような広範囲の電
圧に対応するためには回路構成が複雑となり、機器のコ
ストを上昇させてしまう。特に、コンバータは、電力効
率の悪い入力電圧に対しても対応する必要が生じ、コン
バータにおける必要電力が高くなる恐れが生じる。
【0007】本願発明の目的は、他の機器に電力の供給
が可能な電池駆動型の電力供給装置を提供することにあ
る。
【0008】本願発明の他の目的は、電力供給装置の電
力状態をダイナミックに監視し、監視の結果、電力の供
給が可能となった場合には、その旨を他のノードに報知
する電力供給装置を提供することである。
【0009】本願発明さらに他の目的は、電圧の受給を
受ける機器の仕様に併せて、電力以外の他の値、例え
ば、電圧などを指定できる電力受給装置を提供すること
である。また、本願発明は、このような電力受給装置に
対応した電力供給装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本願発明は、上記課題を
解決すべく、電源線と通信線とを備えた通信バスを介し
て電力受給装置と接続される電力供給装置であって、前
記電力受給装置により要求される要求電力量に関するデ
ータを前記通信線を介して受信する受信手段と、前記受
信手段により受信された要求電力量に関するデータに基
づいて、前記要求電力量を供給可能であるか判定する判
定手段と、前記判定手段により供給不可と判定される
と、少なくとも、前記要求電力量を供給可能となるま
で、前記電力供給装置内の電力状態を監視する監視手段
と、前記監視手段による監視の結果、前記要求電力量を
供給可能な電力状態となると、前記電力受給装置に対し
て前記電源線を介して電力を供給する電力供給手段とを
備えることを特徴とする。
【0011】本願発明は、さらに、前記監視手段による
監視結果に基づいて、前記電力供給手段から供給可能な
供給電力量に関するデータを作成する作成手段と、前記
作成手段により作成された前記供給電力量に関するデー
タを送信する送信手段と備えてもよい。
【0012】好ましくは、前記判定手段が、前記監視手
段による監視結果に基づいて前記要求電力量を供給可能
であるかを判定する。
【0013】また、本願発明は、前記作成手段により作
成された前記供給電力量に関するデータを記憶する記憶
手段を更に備え、前記送信手段は、前記記憶手段に記憶
された前記供給電力量に関するデータを送信するように
してもよい。
【0014】また、本願発明は、前記記憶手段において
前記供給電力量に関するデータが更新されると、前記通
信バスに対してバスリセットを実行するバスリセット手
段をさらに備え、前記送信手段は、前記バスリセットが
実行された後に、前記記憶手段に記憶された前記供給電
力量に関するデータを送信してもよい。
【0015】なお、本願発明は、電力の供給を要求する
前記電力受給装置が前記通信バス上に一つだけ存在する
かを判断する判断手段を備え、前記電量供給手段は、前
記判断手段により電力の供給を要求する前記電力受給装
置が前記通信バス上に一つだけ存在する場合に限り電量
を供給するように構成してもよい。
【0016】また、前記電力受給装置により要求される
要求電力量が複数である場合に、前記判定手段は、各要
求電力量ごとに前記判定を実行し、前記送信手段は、前
記判定により供給可能と判定された要求電力量に関する
情報を前記力受給装置に対して送信するようにしてもよ
い。
【0017】また、本願発明の電力受給装置は、電源線
と通信線とを備えた通信バスを介して電力供給装置と接
続される電力受給装置であって、前記電力供給装置から
電力の供給を受ける際の入力可能な電圧値を記憶する記
憶手段と、前記電力供給装置から供給される供給電圧値
を検出する電圧検出手段と、前記電圧検出手段で検出さ
れた供給電圧値と前記記憶手段により記憶される入力可
能な電圧値とを比較する比較手段と、前記比較手段によ
る比較の結果、前記供給電圧値が前記入力可能な電圧値
を上回る場合には、前記電力供給装置に対する電力要求
処理を中止する中止手段とを備えることを特徴とする。
【0018】ここで、前記記憶手段は、入力可能な電圧
の上限値と下限値を記憶し、前記比較手段は、前記電圧
検出手段で検出された供給電圧値と前記入力可能な電圧
の上限値と下限値とを比較し、前記中止手段は、前記比
較に基づいて、前記電圧検出手段で検出された供給電圧
値が前記入力可能な電圧の上限値と下限値の間にない場
合に、前記電力供給装置に対する電力要求を中止するよ
うにしてもよい。
【0019】また、本願発明の電力受給装置は、電源線
と通信線とを備えた通信バスを介して電力供給装置と接
続される電力受給装置であって、前記電力受給装置の入
力可能な電圧値に関する情報を記憶する記憶手段と、前
記電力受給装置が前記電力供給装置に対して電力の供給
を要求する際に、前記記憶手段に記憶された入力可能な
電圧値に関する情報とともに、電力の供給を要求する情
報とを送信する送信手段と、前記送信手段による送信へ
の応答として、前記電力供給装置により供給可能な電圧
値に関する情報を受信する受信手段と、前記受信手段に
より受信された前記電力供給装置により供給可能な電圧
値に基づいて電力を受給する電力受給手段とを備えたこ
とを特徴とする。
【0020】また、本願発明の電力供給装置は、前記電
力受給装置が前記電力供給装置に対して電力の供給を要
求する際に、該電力受給装置の入力可能な電圧値に関す
る情報を受信する受信手段と、前記電力供給装置におい
て供給可能な電圧値を記憶する記憶手段と、前記受信手
段により前記電力受給装置の入力可能な電圧値に関する
情報を受信すると前記記憶手段から前記電力供給装置に
おいて供給可能な電圧値を読出し、該電力受給装置に対
して電力を供給可能であるか判定する判定手段と、前記
判定手段により供給可能であると判定されると、前記電
力受給装置に対して電力を供給する電力供給手段とを備
えたことを特徴とする。
【0021】また、本願発明の電力供給装置は、前記電
力供給装置の駆動源である電池の残容量に基づいて前記
電力受給装置に対して供給可能な電力値を算出する算出
手段と、電力の供給を希望する前記電力受給装置が前記
通信バス上で1台のみであるか否かを判定する第1の判
定手段と、前記第1の判定手段による判定の結果、電力
の供給を希望する前記電力受給装置が前記通信バス上で
1台のみである場合に、該電力受給装置から電力要求情
報を受信する受信手段と、前記受信手段により受信され
た電力要求情報に含まれる電力要求値と、前記算出手段
により算出された供給可能な電力値とに基づいて、前記
電力受給装置に対して電力の供給が可能であるか否かを
判定する第2の判定手段と、前記第2の判定手段による
判定の結果、電力の供給が可能な場合に、前記電力受給
装置に対して電力を供給する電力供給手段とを備えたこ
とを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る一実施形態に
ついて、図面を参照して詳細に説明する。
【0023】図1は、本発明を適用するシステムの一般
的な構成例を示す図で、デジタルカメラ101とプリン
タ102を1394シリアルバスを用いて接続するもの
である。そこで、予め、1394シリアルバスの概要を
説明する。尚、デジタルカメラ101は画像入力デバイ
スとしては消費電力が比較的小さく、プリンタ102は
電力供給能力を有するものである。
【0024】<1394シリアルバス説明>家庭用ディ
ジタルVTRやディジタルビデオディスク(DVD)の
登場に伴い、ビデオデータやオーディオデータ(以下、
まとめて「AVデータ」と呼ぶ)など、リアルタイムか
つ情報量の多いデータを転送する必要が生じている。A
Vデータをリアルタイムに、PCへ転送したり、その他
のディジタル機器に転送するには、高速のデータ転送能
力をもつインタフェースが必要になる。そういった観点
から開発されたインタフェースが、1394シリアルバ
スである。
【0025】尚、IEEE1394−1995規格(以
下、IEEE1394規格)についての詳細は、199
6年の8月30日にIEEE(The Institute of Electr
icaland Electronics Engineers,Inc.)から出版された
「IEEE Standard for a HighPerformance Serial Bus」
に記述されている。
【0026】(1)概要 図2に、1394シリアルバスを具備するノードにより
構成される通信システム(以下、1394ネットワー
ク)の一例を示す。1394ネットワークは、シリアル
データを通信可能なバス型ネットワークを構成するもの
である。
【0027】図2において、各ノードA〜Hは、IEE
E1394規格に準拠した通信ケーブルを介して接続さ
れている。これらのノードA〜Hは、例えば、PC(Per
sonal Computer)、ディジタルVTR(Video Tape Recor
der)、DVD(Digital VideoDisc)プレーヤ、デジタル
カメラ、ハードディスク、モニタ等の電子機器である。
【0028】1394ネットワークの接続方式は、ディ
ジーチェーン方式とノード分岐方式とに対応しており、
自由度の高い接続を可能としている。又、1394ネッ
トワークでは、例えば、既存の機器を削除したり、新た
な機器を追加したり、既存の機器の電源をON/OFF
したりした場合に、自動的にバスリセットを行なう。こ
のバスリセットを行なうことにより、1394ネットワ
ークは、新たな接続構成の認識と各機器に対するID情
報の割り当てとを自動的に行なうことができる。この機
能によって、1394ネットワークは、ネットワークの
接続構成を常時認識することができる。
【0029】又、1394ネットワークは、他の機器か
ら転送されたデータを中継する機能を有している。この
機能により、全ての機器がバスの動作状況を把握するこ
とができる。
【0030】又、1394ネットワークは、Plug&
Playと呼ばれる機能を有している。この機能によ
り、全ての機器の電源をOFFにすることなく、接続す
るだけで自動に接続機器を認識することができる。
【0031】又、1394ネットワークは、100/2
00/400Mbpsのデータ転送速度に対応してい
る。上位のデータ転送速度を持つ機器は、下位のデータ
転送速度をサポートすることができるため、異なるデー
タ転送速度に対応する機器同士を接続することができ
る。
【0032】更に、1394ネットワークは、2つの異
なるデータ転送方式(即ち、非同期転送モードと同期転
送モード)に対応している。
【0033】非同期(Asynchronous)転送モードは、必
要に応じて非同期に転送することが要求されるデータ
(即ち、コントロール信号やファイルデータ等)を転送
する際に有効である。又、同期(Isochronous)転送モ
ードは、所定量のデータを一定のデータレートで連続的
に転送することが要求されるデータ(即ち、ビデオデー
タやオーディオデータ等)を転送する際に有効である。
【0034】非同期転送モードと同期転送モードとは、
各通信サイクル(通常1サイクルは、125μS)内に
おいて、混在させることが可能である。各転送モード
は、サイクルの開始を示すサイクル・スタート・パケッ
ト(以下、CSP)の転送後に実行される。
【0035】尚、各通信サイクル期間において、同期転
送モードは、非同期転送モードよりも優先順位が高く設
定されている。又、同期転送モードの転送帯域は、各通
信サイクル内で保証されている。
【0036】(2)アーキテクチャ 次に、図3を用いて1394シリアルバスの構成要素を
説明する。
【0037】1394シリアルバスは、機能的に複数の
レイヤ(階層)から構成されている。図3において、1
394シリアルバスは、IEEE1394規格に準拠し
た通信ケーブル301を介して他のノードの1394シ
リアルバスと接続される。又、1394シリアルバス
は、1つ以上の通信ポート302を有し、通信ポート3
02は、ハードウェア部に含まれるフィジカルレイヤ3
03と接続される。
【0038】図3において、ハードウェア部は、フィジ
カルレイヤ303とリンクレイヤ304とから構成され
ている。フィジカルレイヤ303は、他のノードとの物
理的、電気的なインタフェース、バスリセットの検出と
それに伴う処理、入出力信号の符号化/復号化、バス使
用権の調停等を行なう。又、リンクレイヤ304は、通
信パケットの生成と送受信、サイクルタイマの制御等を
行なう。
【0039】又、図3において、ファームウェア部は、
トランザクションレイヤ305とシリアル・バス・マネ
ージメント306とを含んでいる。トランザクションレ
イヤ305は、非同期転送モードを管理し、各種のトラ
ンザクション(リード、ライト、ロック)を提供する。
シリアル・バス・マネージメント306は、後述するC
SRアーキテクチャに基づいて、自ノードの制御、自ノ
ードの接続状態の管理、自ノードのID情報の管理、シ
リアルバスネットワークの資源管理を行なう機能を提供
する。
【0040】以上、ハードウェア部とファームウェア部
とが実質的に1394シリアルバスを構成するものであ
り、それらの基本構成は、IEEE1394規格により
規定されている。
【0041】又、ソフトウェア部に含まれるアプリケー
ション・レイヤ307は、使用するアプリケーションソ
フトによって異なり、ネットワーク上でどのようにデー
タを通信するのかを制御する。例えば、ディジタルVT
Rの動画像データの場合は、AV/Cプロトコルなどの
通信プロトコルによって規定されている。
【0042】(2−1)リンクレイヤ304 図4は、リンクレイヤ304の提供可能なサービスを示
す図である。図4において、リンクレイヤ304は、次
の4つのサービスを提供する。即ち、(i)応答ノードに
対して所定のパケットの転送を要求するリンク要求(LK_
DATA.request)、(ii)応答ノードに所定のパケットの受
信を通知するリンク通知(LK_DATA.indication)、(iii)
応答ノードからのアクノリッジを受信したことを示すリ
ンク応答(LK_DATA.response)、(iv)要求ノードからのア
クノリッジを確認するリンク確認(LK_DATA.confirmatio
n)である。尚、リンク応答(LK_DATA.response)は、ブ
ロードキャスト通信、同期パケットの転送の場合には存
在しない。
【0043】又、リンクレイヤ304は、上述のサービ
スに基づいて、上述の2種類の転送方式、即ち、非同期
転送モード、同期転送モードを実現する。
【0044】(2−2)トランザクションレイヤ305 図5は、トランザクションレイヤ305の提供可能なサ
ービスを示す図である。図5において、トランザクショ
ンレイヤ305は、次の4つのサービスを提供する。即
ち、(i)応答ノードに対して所定のトランザクションを
要求するトランザクション要求(TR_DATA.request)、(i
i)応答ノードに所定のトランザクション要求の受信を通
知するトランザクション通知(TR_DATA.indication)、(i
ii)応答ノードからの状態情報(ライト、ロックの場合
は、データを含む)を受信したことを示すトランザクシ
ョン応答(TR_DATA.response)、(iv)要求ノードからの状
態情報を確認するトランザクション確認(TR_DATA.confi
rmation)である。
【0045】又、トランザクションレイヤ305は、上
述のサービスに基づいて非同期転送を管理し、次の3種
類のトランザクション、即ち、(i)リード・トランザク
ション、(ii)ライト・トランザクション、(iii)ロック
・トランザクションを実現する。
【0046】(i)リード・トランザクションは、要求ノ
ードが応答ノードの特定アドレスに格納された情報を読
み取る。
【0047】(ii)ライト・トランザクションは、要求ノ
ードが応答ノードの特定アドレスに所定の情報を書き込
む。
【0048】(iii)ロック・トランザクションは、要求
ノードが応答ノードに対して参照データと更新データと
を転送し、応答ノードの特定アドレスの情報とその参照
データとを比較し、その比較結果に応じて特定アドレス
の情報を更新データに更新する。
【0049】(2−3)シリアル・バス・マネージメン
ト306 シリアル・バス・マネージメント306は、具体的に、
次の3つの機能を提供することができる。3つの機能と
は、即ち、(i)ノード制御、(ii)アイソクロナス・リソ
ース・マネージャ(以下、IRM)、(iii)バスマネー
ジャである。
【0050】(i)ノード制御は、上述の各レイヤを管理
し、他のノードとの間で実行される非同期転送を管理す
る機能を提供する。
【0051】(ii)IRMは、他のノードとの間で実行さ
れる同期転送を管理する機能を提供する。具体的には、
転送帯域幅とチャネル番号の割り当てに必要な情報を管
理し、これらの情報を他のノードに対して提供する。
【0052】IRMは、ローカルバス上に唯一存在し、
バスリセット毎に他の候補者(IRMの機能を有するノ
ード)の中から動的に選出される。
【0053】又、IRMは、後述のバスマネージャの提
供可能な機能(接続構成の管理、電源管理、速度情報の
管理等)の一部を提供してもよい。
【0054】(iii)バスマネージャは、IRMの機能を
有し、IRMよりも高度なバス管理機能を提供する。具
体的には、より高度な電源管理(通信ケーブルを介して
電源の供給が可能か否か、電源の供給が必要か否か等の
情報を各ノード毎に管理)、より高度な速度情報の管理
(各ノード間の最大転送速度の管理)、より高度な接続
構成の管理(トポロジ・マップの作成)、これらの管理
情報に基づくバスの最適化等を行ない、更にこれらの情
報を他のノードに提供する機能を有する。
【0055】又、バスマネージャは、シリアルバスネッ
トワークを制御するためのサービスをアプリケーション
に対して提供できる。ここで、サービスには、シリアル
バス制御要求(SB_CONTROL.request)、シリアルバス・イ
ベント制御確認(SB_CONTROL.confirmation)、シリアル
バス・イベント通知(SB_CONTROL.indication)等があ
る。
【0056】SB_CONTROL.requestは、アプリケーション
がバスリセットを要求すミるサービスである。SB_CONTR
OL.confirmationは、SB_CONTROL.requestをアプリケー
ションに対して確認するサービスである。SB_CONTROL.i
ndicationは、非同期に発生するイベントをアプリケー
ションに対して通知するサービスである。
【0057】(3)アドレス指定 図6は、1394シリアルバスにおけるアドレス空間を
説明する図である。尚、1394シリアルバスは、IS
O/IEC 13213:1994に準じたCSR(Com
mand and Status Register)アーキテクチャに従い、6
4ビット幅のアドレス空間を規定している。
【0058】図6において、最初の10ビットのフィー
ルド601は、所定のバスを指定するID番号に使用さ
れ、次の6ビットのフィールド602は、所定の機器
(ノード)を指定するID番号に使用される。この上位
16ビットを「ノードID」と呼び、各ノードはこのノ
ードIDにより他のノードを識別する。又、各ノード
は、このノードIDを用いて相手を識別した通信を行な
うことができる。
【0059】残りの48ビットからなるフィールドは、
各ノードの具備するアドレス空間(256Mバイト構
造)を指定する。その内の20ビットのフィールド60
3は、アドレス空間を構成する複数の領域を指定する。
【0060】フィールド603において、「0〜0xF
FFFD」の部分は、メモリ空間と呼ばれる。「0xF
FFFE」の部分は、プライベート空間と呼ばれ、各ノ
ードで自由に利用できるアドレスである。又、「0xF
FFFE」の部分は、レジスタ空間と呼ばれ、バスに接
続されたノード間において共通の情報を格納する。各ノ
ードは、レジスタ空間の情報を用いることにより、各ノ
ード間の通信を管理することができる。
【0061】最後の28ビットのフィールド604は、
各ノードにおいて共通或いは固有となる情報が格納され
るアドレスを指定する。
【0062】例えば、レジスタ空間において、最初の5
12バイトは、CSRアーキテクチャのコア(CSRコ
ア)レジスタ用に使用される。CSRコアレジスタに格
納される情報のアドレス及び機能を図7に示す。図中の
オフセットは、「0xFFFFF0000000」から
の相対位置である。
【0063】次の512バイトは、シリアルバス用のレ
ジスタとして使用される。
【0064】シリアルバス・レジスタに格納される情報
のアドレス及び機能を図8に示す。図中のオフセット
は、「0xFFFFF0000200」からの相対位置
である。
【0065】その次の1024バイトは、コンフィギュ
レーションROM用に使用される。コンフィギュレーシ
ョンROMには最小形式と一般形式とがあり、「0xF
FFFF0000400」から配置される。最小形式の
コンフィギュレーションROMを図9に示す。図9にお
いて、ベンダIDは、IEEEにより各ベンダに対して
固有に割り当てられた24ビットの数値である。
【0066】又、一般形式のコンフィギュレーションR
OMを図10に示す。図10において、上述のベンダI
Dは、Root Directory1002に格納されている。Bus
InfoBlock1001とRoot Leaf1005とには、各ノー
ドを識別する固有のID情報としてノードユニークID
を保持することが可能である。
【0067】ここで、ノードユニークIDは、メーカ、
機種に関わらず、1つのノードを特定することのできる
固有のIDを定めるようになっている。ノードユニーク
IDは64ビットにより構成され、上位24ビットは上
述のベンダIDを示し、下位48ビットは各ノードを製
造するメーカにおいて自由に設定可能な情報(例えば、
ノードの製造番号等)を示す。尚、このノードユニーク
IDは、例えばバスリセットの前後で継続して特定のノ
ードを認識する場合に使用される。又、図10におい
て、Root Directory1002には、ノードの基本的な機
能に関する情報を保持することが可能である。詳細な機
能情報は、Root Directory1002からオフセットされ
るサブディレクトリ(Unit Directories1004)に格
納される。Unit Directories1004には、例えば、ノ
ードのサポートするソフトウェアユニットに関する情報
が格納される。異体的には、ノード間のデータ通信を行
なうためのデータ転送プロトコル、所定の通信手順を定
義するコマンドセット等に関する情報が保持される。
【0068】又、図10において、Node Dependent Inf
o Directory1003には、デバイス固有の情報を保持
することが可能である。Node Dependent Info Director
y1003は、Root Directory1002によりオフセッ
トされる。
【0069】更に、図10において、Vendor Dependent
Information1006には、ノードを製造、或いは販売
するベンダ固有の情報を保持することができる。
【0070】残りの領域は、ユニット空間と呼ばれ、各
ノード固有の情報、例えば、各機器の識別情報(会社
名、機種名等)や使用条件等が格納されたアドレスを指
定する。ユニット空間のシリアルバス装置レジスタに格
納される情報のアドレス及び機能を図11に示す。図中
のオフセットは、「0xFFFFF0000800」か
らの相対位置である。
【0071】尚、一般的に、異種のバスシステムの設計
を簡略化したい場合、各ノードは、レジスタ空間の最初
の2048バイトのみを使うべきである。つまり、CS
Rコア・レジスタ、シリアルバス・レジスタ、コンフィ
ギュレーションROM、ユニット空間の最初の2048
バイトの合わせて4096バイトで構成することが望ま
しい。
【0072】(4)通信ケーブルの構成 図12にIEEE1394規格に準拠した通信ケーブル
の断面図を示す。
【0073】通信ケーブルは、2組のツイストペア信号
線と電源ラインとにより構成されている。電源ラインを
設けることによって、1394シリアルバスは、主電源
のOFFとなった機器、故障により電力低下した機器等
にも電力を供給することができる。尚、電源線内を流れ
る電源の電圧は8〜40V、電流は最大電流DC1.5
Aと規定されている。
【0074】2組のツイストペア信号線には、DS−L
ink(Data/Strobe Link)方式にて情報信号が伝送され
る。図13は、DS−Link方式を説明する図であ
る。
【0075】このDS−Link方式は、高速なシリア
ルデータ通信に適しており、その構成は、2組のより対
線を必要とする。一組のより対線は、データ信号を送
り、他のより対線は、ストローブ信号を送る構成になっ
ている。受信側は、2組の信号線から受信したデータ信
号とストローブ信号との排他的論理和をとることによっ
て、クロックを再現することができる。
【0076】尚、DS−Link方式を用いることによ
り、1394シリアルバスには、例えば次のような利点
がある。(i)他のシリアルデータ転送方式に比べて転送
効率が高い。(ii)PLL回路が不要となり、コントロー
ラLSIの回路規模を小さくできる。(iii)アイドル状
態であることを示す情報を送る必要が無いため、トラン
シーバ回路をスリープ状態とし易く、消費電力の低減が
図れる。
【0077】(5)バスリセット 各ノードの1394シリアルバスは、ネットワークの接
続構成に変化が生じたことを自動的に検出することがで
きる。この場合、1394ネットワークは以下に示す手
順によりバスリセットと呼ばれる処理を行なう。尚、接
続構成に変化は、各ノードの具備する通信ポートかかる
バイアス電圧の変化により検知することができる。ネッ
トワークの接続構成の変化(例えば、ノードの挿抜、ノ
ードの電源のON/OFFなどによるノード数の増減)
を検出したノード又は新たな接続構成を認識する必要の
あるノードは、1394シリアルバスを介して、バス上
にバスリセット信号を送信する。
【0078】バスリセット信号を受信したノードの13
94シリアルバスは、バスリセットの発生を自身のリン
クレイヤ304に伝達すると共に、そのバスリセット信
号を他のノードに転送する。バスリセット信号を受信し
たノードは、今まで認識していたネットワークの接続構
成及び各機器に割り当てられたノードIDをクリアにす
る。最終的に全てのノードがバスリセット信号を検知し
た後、各ノードは、バスリセットに伴う初期化処理(即
ち、新たな接続構成の認識と新たなノードIDの割り当
て)を自動的に行なう。
【0079】尚、バスリセットは、先に述べたような接
続構成の変化による起動の他に、ホスト側の制御によっ
て、アプリケーション・レイヤ307がフィジカルレイ
ヤ303に対して直接命令を出すことによって起動させ
ることも可能である。
【0080】又、バスリセットが起動するとデータ転送
は一時中断され、バスリセットに伴う初期化処理の終了
後、新しいネットワークのもとで再開される。
【0081】(6)バスリセット起動後のシーケンス バスリセットの起勤後、各ノードの1394シリアルバ
スは、新たな接続構成の認識と新たなノードIDの割り
当てとを自動的に実行する。以下、バスリセットの開始
からノードIDの割り当て処理までの基本的なシーケン
スを図14〜16を用いて説明する。
【0082】図14は、図2の1394ネットワークに
おけるバスリセット起動後の状態を説明する図である。
【0083】図14において、ノードAは1つの通信ポ
ート、ノードBは2つの通信ポート、ノードCは2つの
通信ポート、ノードDは3つの通信ポート、ノードEは
1つの通信ポート、ノードFは1つの通信ポートを具備
している。各ノードの通信ポートには、各ポートを識別
するためにポート番号を付されている。
【0084】以下、図14におけるバスリセットの開始
からノードIDの割り当てまでを図15のフローチャー
トを用いて説明する。
【0085】図15において、1394ネットワークを
構成する各ノードA〜Fは、バスリセットが発生したか
否かを常時監視している(ステップS1501)。接続
構成の変化を検出したノードからバスリセット信号が出
力されると、各ノードは以下の処理を実行する。
【0086】バスリセットの発生後、各ノードは、夫々
の具備する通信ポート間において親子関係の宣言を行な
う(ステップS1502)。
【0087】各ノードは、全てのノード間の親子関係が
決定されるまで、ステップS1502の処理を繰り返し
行なう(ステップS1503)。
【0088】全てのノード間の親子関係が決定した後、
1394ネットワークは、ネットワークの調停を行なう
ノード、即ちルートを決定する(ステップS150
4)。
【0089】ルートを決定した後、各ノードの1394
シリアルバス夫々は、自己のノードIDを自動的に設定
する作業を実行する(ステップS1505)。
【0090】全てのノードに対してノードIDの設定が
なされるまで、各ノードは所定の手順に基づきステップ
S1505の処理を実行する(ステップS1506)。
【0091】最終的に全てのノードに対してノードID
が設定された後、各ノードは、同期転送或いは非同期転
送を実行する(ステップS1507)。
【0092】ステップS1507の処理を実行すると共
に、各ノードの1394シリアルバスは、再びバスリセ
ットの発生を監視する。バスリセットが発生した場合に
は、ステップS1501以降の処理を再び実行する。
【0093】以上の手順により、各ノードの1394シ
リアルバスは、バスリセットが起動する毎に、新たな接
続構成の認識と新たなノードIDの割り当てとを自動的
に実行することができる。
【0094】(7)親子関係の決定 次に、図16を用いて、図15に示したステップS15
02の処理(即ち、各ノード間の親子関係を認識する処
理)について詳細に説明する。
【0095】図16において、バスリセットの発生後、
1394ネットワーク上の各ノードA〜Fは、自分の具
備する通信ポートの接続状態(接続又は未接続)を確認
する(ステップS1601)。
【0096】通信ポートの接続状態の確認後、各ノード
は、他のノードと接続されている通信ポート(以下、接
続ポート)の数をカウントする(ステップS160
2)。
【0097】ステップS1602の処理の結果、接続ポ
ートの数が1つである場合、そのノードは、自分が「リ
ーフ」であると認識する(ステップS1603)。ここ
で、リーフとは、1つのノードとのみ接続されているノ
ードのことである。
【0098】リーフとなるノードは、その接続ポートに
接続されているノードに対して、「自分は子(Child)」
であることを宣言する(ステップS1604)。このと
き、リーフは、その接続ポートが「親ポート(親ノード
と接続された通信ポート)」であると認識する。ここ
で、親子関係の宣言は、まず、ネットワークの末端であ
るリーフとブランチとの間にて行われ、続いて、ブラン
チとブランチとの間で順次に行われる。各ノード間の親
子関係は、早く宣言の行なえる通信ポートから順に決定
される。又、各ノード間において、子であることを宣言
した通信ポートは「親ポート」であると認識され、その
宣言を受けた通信ポートは「子ポート(子ノードと接続
された通信ポート)」であると認識される。例えば、図
14において、ノードA,E,Fは、自分がリーフであ
ると認識した後、親子関係の宣言を行なう。これによ
り、ノードA−B間では子−親、ノードE−D間では子
−親、ノードF−D間では子−親と決定される。
【0099】又、ステップS1602の処理の結果、接
続ポートの数が2つ以上の場合、そのノードは、自分を
「ブランチ」であると認識する(ステップS160
5)。ここで、ブランチとは、2つ以上のノードと接続
されているノードのことである。
【0100】ブランチとなるノードは、各接続ポートの
ノードから親子関係の宣言を受け付ける(ステップS1
606)。宣言を受け付けた接続ポートは、「子ポー
ト」として認識される。
【0101】1つの接続ポートを「子ポート」と認識し
た後、ブランチは、まだ親子関係の決定されていない接
続ポート(即ち、末定義ポート)が2つ以上あるか否か
を検出する(ステップS1607)。その結果、未定義
ポートが2つ以上ある場合、ブランチは、再びステップ
S1606の動作を行なう。
【0102】ステップS1607の結果、未定義ポート
が1つだけ存在する場合、ブランチは、その未定義ポー
トが「親ポート」であると認識し、そのポートに接続さ
れているノードに対して「自分は子」であることを宣言
する(ステップS1608、S1609)。
【0103】ここで、ブランチは、残りの未定義ポート
が1つになるまで自分自身が子であると他のノードに対
して宣言することができない。例えば、図14におい
て、ノードB,C,Dは、自分がブランチであると認識
すると共に、リーフ或いは他のブランチからの宣言を受
け付ける。ノードDは、D−E間、D−F間の親子関係
が決定した後、ノードCに対して親子関係の宣言を行っ
ている。又、ノードDからの宣言を受けたノードCは、
ノードBに対して親子関係の宣言を行っている。
【0104】又、ステップS1608の処理の結果、未
定義ポートが存在しない場合(つまり、ブランチの具備
する全ての接線ポートが親ポートとなった場合)、その
ブランチは、自分自身がルートであることを認識する
(ステップS1610)。
【0105】例えば、図14において、接続ポートの全
てが親ポートとなったノードBは、1394ネットワー
ク上の通信を調停するルートとして他のノードに認識さ
れる。ここで、ノードBがルートと決定されたが、ノー
ドBの親子関係を宣言するタイミングが、ノードCの宣
言するタイミングに比べて早い場合には、他のノードが
ルートになる可能性もある。即ち、宣言するタイミング
によっては、どのノードもルートとなる可能性がある。
従って、同じネットワーク構成であっても同じノードが
ルートになるとは限らない。
【0106】このように全ての接続ポートの親子関係が
宣言されることによって、各ノードは、1394ネット
ワークの接続構成を階層構造(ツリー構造)として認識
することができる(ステップS1611)。尚、上述の
親ノードは階層構造における上位であり、子ノードは階
層構造における下位となる。
【0107】(8)ノードIDの割り当て 図17は、図15に示したステップS1505の処理
(即ち、自動的に各ノードのノードIDを割り当てる処
理)を詳細に説明するフローチャートである。ここで、
ノードIDは、バス番号とノード番号とから構成される
が、本実施例では、各ノードを同一バス上に接続するも
のとし、各ノードには同一のバス番号が割り当てられる
ものとする。
【0108】図17において、ルートは、ノードIDが
未設定のノードが接続されている子ポートの内、最小番
号を有する通信ポートに対してノードIDの設定許可を
与える(ステップS1701)。
【0109】尚、図17において、ルートは、最小番号
の子ポートに接続されている全ノードのノードIDを設
定した後、その子ポートを設定済とし、次に最小となる
子ポートに対して同様の制御を行なう。最終的に子ポー
トに接続された全てのノードのID設定が終了した後、
ルート自身のノードIDを設定する。尚、ノードIDに
含まれるノード番号は、基本的にリーフ、ブランチの順
に0,1,2,…と割り当てられる。従って、ルートが
最も大きなノード番号を有することになる。
【0110】ステップS1701において、設定許可を
得たノードは、自分の子ポートの内、ノードIDが末設
定となるノードを収容する子ポートがあるか否かを判断
する(ステップS1702)。
【0111】ステップS1702において、未設定ノー
ドを収容する子ポートが検出された場合、上述の設定許
可を得たノードは、その子ポートに直接接続されたノー
ドに対してその設定許可を与えるように制御する(ステ
ップS1703)。
【0112】ステップS1703の処理後、上述の設定
許可を得たノードは、自分の子ポートの内、ノードID
が未設定であるノードを収容する子ポートがあるか否か
を判断する(ステップS1704)。ここで、ステップ
S1704の処理後、未設定ノードを収容する子ポート
の存在が検出された場合、そのノードは、再びステップ
S1703の処理を実行する。
【0113】又、ステップS1702或いはS1704
において、未設定ノードを収容する子ポートが検出され
なかった場合、設定許可を得たノードは、自分自身のノ
ードIDを設定する(ステップS1705)。
【0114】自分のノードIDを設定したノードは、自
己のノード番号、通信ポートの接続状態に関する情報等
を含んだセルフIDパケットをブロードキャストする
(ステップS1706)。尚、ブロードキャストとは、
あるノードの通信パケットを、1394ネットワークを
構成する不特定多数のノードに対して転送することであ
る。
【0115】ここで、各ノードは、このセルフIDパケ
ットを受信することにより、各ノードに割り当てられた
ノード番号を認識することができ、自分に割り当てられ
るノード番号を知ることができる。例えば、図14にお
いて、ルートであるノードBは、最小ポート番号「#
1」の通信ポートに接続されたノードAに対してノード
ID設定の許可を与える。ノードAは、自己のノード番
号「No.0」と割り当て、自分自身に対してバス番号
とノード番号とからなるノードIDを設定する。又、ノ
ードAは、そのノード番号を含むセルフIDパケットを
ブロードキャストする。
【0116】図18にセルフIDパケットの構成例を示
す。図18において、1801はセルフIDパケットを
送出したノードのノード番号を格納するフィールド、1
802は対応可能な転送速度に関する情報を格納するフ
ィールド、1803はバス管理機能(バスマネージャの
能力の有無等)の有無を示すフィールド、1804は電
力の消費及び供給の特性に関する情報を格納するフィー
ルド(Pwr)である。
【0117】又、図18において、1805はポート番
号「#0」となる通信ポートの接続状態に関する情報
(接続、未接続、通信ポートの親子関係等)を格納する
フィールド、1806はポート番号「#1」となる通信
ポートの接続状態に関する情報(接続、未接続、通信ポ
ートの親子関係等)を格納するフィールド、1807は
ポート番号「♯2」となる通信ポートの接続状態に関す
る情報(接続、未接続、通信ポートの親子関係等)を格
納するフィールドである。尚、セルフIDパケットを送
出するノードにバスマネージャとなり得る能力がある場
合には、フィールド1803に示すコンテンダビットを
「1」とし、なり得る能力がなければ、コンテンダビッ
トを0とする。
【0118】ここで、バスマネージャとは、上述のセル
フIDパケットに含まれる各種の情報に基づいて、バス
の電源管理(通信ケーブルを介して電源の供給が可能か
否か、電源の供給が必要か否か等の情報を各ノード毎に
管理する)、速度情報の管埋(各ノードの対応可能な転
送速度に関する情報から各ノード間の最大転送速度を管
理する)、トポロジ・マップ情報の管理(通信ポートの
親子関係情報からネットワークの接続構成を管理す
る)、トポロジ・マップ情報に基づくバスの最適化等を
行ない、それらの情報を他のノードに提供する機能を有
するノードである。これらの機能により、バスマネージ
ャとなるノードは1394ネットワーク全体のバス管理
を行なうことができる。
【0119】ステップS1706の処理後、ノードID
の設定を行ったノードは、親ノードがあるか否かを判断
する(ステップS1707)。親ノードがある場合、そ
の親ノードが、ステップS1702以下の処理を再び実
行する。そして、まだノードIDの設定されていないノ
ードに対して許可を与える。
【0120】又、親ノードが存在しない場合、そのノー
ドは、ルート自身であると判断される。ルートは、全て
の子ポートに接続されたノードに対してノードIDが設
定されたか否かを判別する(ステップS1708)。
【0121】ステップS1708において、全てのノー
ドに対するID設定処理が終了しなかった場合、ルート
は、そのノードを含む子ポートの内、最小番号となる子
ポートに対してID設定の許可を与える(ステップS1
701)。その後、ステップS1702以下の処理を実
行する。
【0122】又、全てのノードに対するID設定処理が
終了した場合、ルートは、自分自身のノードIDの設定
を実行する(ステップS1709)。ノードIDの設定
後、ルートは、セルフIDパケットをブロードキャスト
する(ステップS1710)。
【0123】以上の処理によって、1394ネットワー
クは、各ノードに対して自動的にノードIDを割り当て
ることができる。
【0124】ここで、ノードIDの設定処理後、複数の
ノードがバスマネージャの能力を具備する場合、ノード
番号の最も大きいノードがバスマネージャとなる。つま
り、ネットワーク内で最大となるノード番号を持つルー
トがバスマネージャになり得る機能を有している場合に
は、ルートがバスマネージャとなる。
【0125】しかしながら、ルートにその機能が備わっ
ていない場合には、ルートの次に大きいノード番号を具
備するノードがバスマネージャとなる。又、どのノード
がバスマネージャになったかについては、各ノードがブ
ロードキャストするセルフIDパケット内のコンテンダ
ビット1803をチェックすることにより把握すること
ができる。
【0126】(9)アービトレーション 図19は、図2に示す1394ネットワークにおけるア
ービトレーションを説明する図である。
【0127】1394ネットワークでは、データ転送に
先立って、必ずバス使用権のアービトレーション(調
停)を行なう。1394ネットワークは、論理的なバス
型ネットワークであり、各ノードから転送された通信パ
ケットを他のノードに中継することによって、ネットワ
ーク内の全てのノードに同じ通信パケットを転送するこ
とのできる。
【0128】従って、通信パケットの衝突を防ぐため
に、必ずアービトレーションが必要となる。これによっ
て、ある時間において一つのノードのみが転送を行なう
ことができる。
【0129】図19(a)は、ノードBとノードFと
が、バス使用権の要求を発している場合について説明す
る図である。
【0130】アービトレーションが始まるとノードB,
Fは、夫々親ノードに向かって、バス使用権の要求を発
する。ノードBの要求を受けた親ノード(即ち、ノード
C)は、自分の親ノード(即ち、ノードD)に向かっ
て、そのバス使用権を中継する。この要求は、最終的に
調停を行なうルート(ノードD)に届けられる。
【0131】バス使用要求を受けたルートは、どのノー
ドにバスを使用させるかを決める。この調停作業はルー
トとなるノードのみが行なえるものであり、調停によっ
て勝ったノードにはバスの使用許可が与えられる。
【0132】図19(b)は、ノードFの要求が許可さ
れ、ノードBの要求が拒否されたことを示す図である。
【0133】アービトレーションに負けたノードに対し
てルートは、DP(Data prefix)パケットを送り、拒否
されたことを知らせる。拒否されたノードは、次回のア
ービトレーションまでバス使用要求を待機する。以上の
ようにアービトレーションを制御することによって、1
394ネットワークは、バスの使用権を管理することが
できる。
【0134】(10)通信サイクル 同期転送モードと非同期転送モードとは、各通信サイク
ル期間内において時分割に混在させることができる。こ
こで、通信サイクルの期間は、通常、125μSであ
る。
【0135】図20は、1通信サイクルにおいて同期転
送モードと非同期転送モードとを混在させた場合を説明
する図である。
【0136】同期転送モードは、非同期転送モードより
優先して実行される。その理由は、サイクル・スタート
・パケットの後、非同期転送を起動するために必要なア
イドル期間(subaction gap)が、同期転送を起動するた
め必要なアイドル期間(Isochronous gap)よりも長くな
るように設定されているためである。これにより、同期
転送は、非同期転送に優先して実行される。
【0137】図20において、各通信サイクルのスター
ト時には、サイクル・スタート・パケット(以下、CS
P)が所定のノードから転送される。各ノードは、この
CSPを用いて時刻調整を行なうことによって、他のノ
ードと同じ時間を計時することができる。
【0138】(11)同期転送モード 同期転送モードは、同期型の転送方式である。同期転送
モードは、通信サイクルの開始後、所定の期間において
実行可能である。又、同期転送モードは、リアルタイム
転送を維持するために、各サイクル毎に必ず実行され
る。
【0139】同期転送モードは、特に動画像データや音
声データ等のリアルタイムな転送を必要とするデータの
転送に適した転送モードである。同期転送モードは、非
同期転送モードのように1対1の通信ではなく、ブロー
ドキャスト通信である。つまり、あるノードから送出さ
れたパケットは、ネットワーク上の全てのノードに対し
て一様に転送される。尚、同期転送には、ack(受信
確認用返信コード)は存在しない。
【0140】図20において、チャネルe(ch
e)、チャネルs(ch s)、チャネルk(ch
k)は、各ノードが同期転送を行なう期間を示す。13
94シリアルバスでは、複数の異なる同期転送を区別す
るために、夫々異なるチャネル番号を与えている。これ
により、複数ノード間での同期転送が可能となる。ここ
で、このチャネル番号は、送信先を特定するものではな
く、データに対する論理的な番号を与えているに過ぎな
い。
【0141】又、図20に示したIsochronous gapと
は、バスのアイドル状態を示すものである。このアイド
ル状態が一定時間を経過した後、同期転送を希望するノ
ードは、バスが使用できると判断し、アービトレーショ
ンを実行する。
【0142】次に、図21に同期転送モードに基づいて
転送される通信パケットのフォーマットを示す。以下、
同期転送モードに基づいて転送される通信パケットを、
同期パケットと称する。
【0143】図21において、同期パケットはヘッダ部
2101、ヘッダCRC2102、データ部2103、
データCRC2104から構成される。
【0144】ヘッダ部2101には、データ部2103
のデータ長を格納するフィールド2105、同期パケッ
トのフォーマット情報を格納するフィールド2106、
同期パケットのチャネル番号を格納するフィールド21
07、パケットのフォーマット及び実行しなければなら
ない処理を識別するトランザクションコード(tcode)を
格納するフィールド2108、同期化コードを格納する
フィールド2109がある。
【0145】(12)非同期転送モード 非同期転送モードは、非同期型の転送方式である。
【0146】非同期転送は、同期転送期間の終了後、次
の通信サイクルが開始されるまでの間(即ち、次の通信
サイクルのCSPが転送されるまでの間)、実行可能で
ある。
【0147】図20において、最初のサブアクション・
ギャップ(subaction gap)は、バスのアイドル状態を示
すものである。このアイドル時間が一定値になった後、
非同期転送を希望するノードは、バスが使用できると判
断し、アービトレーションを実行する。
【0148】アービトレーションによりバスの使用権を
得たノードは、図22に示すパケットを所定のノードに
対して転送する。このパケットを受信したノードは、a
ck(受信確認用返送コード)或いは応答パケットをac
k gap後に返送する。
【0149】図22は、非同期転送モードに基づく通信
パケットのフォーマットを示す図である。以下、非同期
転送モードに基づいて転送される通信パケットを、非同
期パケットと称する。
【0150】図22において、非同期パケットは、ヘッ
ダ部2201、ヘッダCRC2202、データ部220
3、データCRC2204から構成される。
【0151】ヘッダ部2201において、フィールド2
205には宛先となるノードのノードID、フィールド
2206にはソースとなるノードのノードID、フィー
ルド2207には一連のトランザクションを示すための
ラベル、フィールド2208には再送ステータスを示す
コード、フィールド2209にはパケットのフォーマッ
ト及び実行しなければならない処理を識別するトランザ
クションコード(tcode)、フィールド2210には優先
順位、フィールド2211には宛先のメモリ・アドレ
ス、フィールド2212にはデータ部のデータ長、フィ
ールド2213には拡張されたトランザクションコード
が格納される。
【0152】又、非同期転送は、自己ノードから相手ノ
ードへの1対1の通信である。転送元ノードから転送さ
れたパケットは、ネットワーク中の各ノードに行き渡る
が、自分宛てのアドレス以外のものは無視される。従っ
て、宛先となるノードのみが、そのパケットを読み込む
ことができる。
【0153】尚、非同期転送中に次のCSPを転送すべ
き時間に至った場合、無理に転送を中断せず、その転送
が終了した後、次のCSPを送信する。これにより、1
つの通信サイクルが125μS以上続いたときは、その
分、次の通信サイクル期間を短縮する。このようにする
ことによって、1394ネットワークは、ほぼ一定の通
信サイクルを保持することができる。
【0154】(13)デバイスマップ デバイスマップを作成するためにアプリケーションが1
394ネットワークのトポロジを知る手段として、IE
EE1394規格上は以下の手段がある。
【0155】1.バスマネージャのトポロジマップレジ
スタをリードする。
【0156】2.バスリセット時にセルフIDパケット
から推定する。
【0157】しかし、上記1、2の手段では、各ノード
の親子関係によるケーブル接続順のトポロジは判明する
ものの、物理的な位置関係のトポロジを知ることは出来
ない。(実装されていないポートまで見えてしまう、と
いった問題もある。)また、デバイスマップを作成する
ための情報を、コンフィギュレーションROM以外のデ
ータベースとして持つ、といった手段もあるが、その場
合、各種情報を得る手段はデータベースアクセスのため
のプロトコルに依存してしまう。
【0158】ところで、コンフィギュレーションROM
自体やコンフィギュレーションROMを読む機能は、I
EEE1394規格を遵守したデバイスが必ず持つもの
である。そこで、デバイスの位置、機能等の情報を各ノ
ードのコンフィギュレーションROMに格納し、それら
をアプリケーションから読む機能を与えることにより、
データベースアクセス、データ転送等の特定のプロトコ
ルに依存することなく、各ノードのアプリケーションが
いわゆるデバイスマップ表示機能を実装することができ
る。
【0159】コンフィギュレーションROMにはノード
固有の情報として物理的な位置、機能などが格納可能で
あり、デバイスマップ表示機能の実現に使用することが
可能である。
【0160】この場合、アプリケーションが物理的な位
置関係による1394ネットワークトポロジを知る手段
としては、バスリセット時やユーザからの要求時に、各
ノードのコンフィギュレーションROMを読み取ること
により、1394ネットワークのトポロジを知る、とい
う方法が可能となる。さらに、コンフィギュレーション
ROM内にノードの物理的位置のみならず、機能などの
各種ノード情報も記述することによって、コンフィギュ
レーションROMを読むことで、ノードの物理的位置と
同時に各ノードの機能情報等も得ることができる。アプ
リケーションが各ノードのコンフィギュレーションRO
M情報を取得する際には、指定ノードの任意のコンフィ
ギュレーションROM情報を取得するAPIを用いる。
【0161】このような手段を用いることにより、IE
EE1394ネットワーク上のデバイスのアプリケーシ
ョンは、物理的なトポロジマップ、各ノードの機能マッ
プなど、用途に応じて様々なデバイスマップを作成する
ことができ、ユーザが必要な機能をもつデバイスを選択
する、といったことも可能となる。
【0162】以上が、1394シリアルバスを用いて構
成されるデータ通信システムの構成及び機能に関する一
般的な説明である。
【0163】[第1実施形態]以下、本発明に係る第1
実施形態について説明する。
【0164】<1394シリアルバス構成>以下、本実
施形態において各ローカルバスに接続される各ノードの
共通部分として、1394シリアルバスの構成について
説明する。図23は、本実施形態において1394シリ
アルバスにより接続される機器(1394ノード)にお
ける、1394シリアルバスブロックの構成を示す図で
ある。
【0165】図23において、2701はリンクレイヤ
制御IC(LINK−IC)であり、デバイス本体との
インタフェースを司り、フィジカルレイヤ制御IC27
02(PHY−IC)のデータ転送を制御し、もちろん
上述した1394シリアルバスの説明におけるリンクレ
イヤの機能を実現する。LINK−IC2701が備え
る主な機能としては、PHY−IC2702を介する送
信/受信データを一時格納する送受信FIFO、送信デ
ータのパケット化機能、PHY−IC2702が受信デ
ータのノードアドレスまたは同期転送データであれば割
り当てられたチャンネル向けのものであるかの判定機
能、またそのデータのエラーチェックを行なうレシーバ
機能、そして、デバイス本体(メインブロック)とのイ
ンタフェースを行なう機能、がある。
【0166】2702は1394シリアルバスを直接ド
ライブするフィジカルレイヤ制御IC(PHY−IC)
であり、上述した1394シリアルバスにおけるフィジ
カルレイヤの機能を実現する。PHY−IC2702が
備える主な機能としては、バスイニシャル化とアービト
レーション、送信データ符号のエンコード/デコード、
ケーブル通電状態の監視ならびに負荷終端用電源の供給
(アクティブ接続認識用)、LINK−IC2701と
のインタフェース、等である。
【0167】2703はコンフィギュレーションROM
であり、各機器固有の識別、通信条件等が格納されてい
る。コンフィギュレーションROM2703のデータフ
ォーマットは、上述したIEEE1394規格で定めら
れたフォーマットに準じている。
【0168】2704は、LINK−IC2701、P
HY−IC2702をはじめとする1394シリアルバ
スブロック全体を制御するCPU、2805は制御用プ
ログラムが格納されているROMであり、該プログラム
がCPU2704によって実行されることにより、13
94シリアルバスブロック全体が制御される。2706
はRAMであり、送受信データを蓄えるデータバッファ
をはじめ、制御用ワークエリア、1394アドレスにマ
ッピングされた各種レジスタのデータ領域として使用さ
れている。
【0169】本実施形態における1394ノードは、そ
れぞれ図24に示すようなコンフィギュレーションRO
Mを装備しており、各デバイスのソフトウェアユニット
情報はUnit directoriesに、ノード固有の情報は、Node
dependent info directoryに保存されている。
【0170】また、プリンタ機能、スキャナ機能といっ
た各デバイスの基本機能インスタンスとその基本機能に
付随する詳細情報は、Root Directoryからオフセットさ
れるインスタンスディレクトリ(Instance directory)に
保有することが可能となっている。
【0171】ここで、インスタンスディレクトリの構成
について説明する。インスタンスディレクトリには、プ
リンタ、スキャナといったプロトコルに依存しないデバ
イスの情報が格納される。単機能のデバイスの場合、格
納される基本機能情報は1つであるが、複数機能をサポ
ートするデバイスの場合には、複数の機能が列挙されて
格納される。そして、各機能について対応するプロトコ
ル・ソフトウェア情報を保存するユニットディレクトリ
へのポインタ情報を保存するほかに、それぞれの機能に
関する固有な詳細情報を保有するためのフィーチャディ
レクトリへのポインタが保存される。
【0172】上述した図6に示したように、1394シ
リアルバスのアドレス設定において、最後の28ビット
は1394シリアルバスに接続される他のデバイスから
アクセス可能な、各機種固有のデータ領域として確保さ
れている。図25は、この各機種固有データ領域である
28ビット領域のアドレス空間を表した図である。
【0173】図25において、0000h番地から02
00h番地の領域にはCSRコアレジスタ部が配置され
ている。これらのレジスタは、CSRアーキテクチャで
定められたノード管理のための基本的な機能として存在
している。
【0174】0200h番地から0400h番地の領域
は、CSRアーキテクチャにより、1394シリアルバ
スに関するレジスタが格納される領域として定義され
る。
【0175】0800h番地から1000h番地までの
領域には、現在の1394シリアルバスのトポロジ情
報、またノード間の転送スピードに関する情報が格納さ
れている。また、1000h番地以降の領域はユニット
空間と呼ばれ、各デバイス固有の動作に関するレジスタ
が配置されている。この領域には各デバイスがサポート
する上位プロトコルで、規定されたレジスタ部とデータ
転送用メモリマップドバッファ領域、また各機器固有の
レジスタが配置される。
【0176】<システムにおける電源供給>本実施形態
においては、上述した図23に示す構成からなる139
4シリアルバスブロックを具備した機器によってデータ
通信システムを構成するが、これら各機器を接続するケ
ーブルには、図12に示した様に電源ラインが設けられ
ている。
【0177】ここで図26に、本実施形態の1394ノ
ードにおける電源供給用コネクタ(以降、1394コネ
クタと称する)の周辺の回路構成を示す。一般にIEE
E1394規格に準拠したコネクタ(1394コネク
タ)は6ピンを備え、図26に示すように、その1ピン
は電源ライン、2ピンはグランドラインに配置されてい
る。図26において、IC1は図23に示すPHY−I
C2702へ電源を供給するための三端子レギュレータ
である。このIC1への電源供給は、1394コネクタ
の1ピンによる電源ラインによって行われるが、機器本
体に電源がある場合には、該本体からの供給電源はダイ
オードD1を通してそのカソード側において、1394
コネクタの1ピンからの電源ラインと交わる構成になっ
ている。
【0178】本実施形態の1394ノード(電源供給ノ
ード)が他のノード(電源受給ノード)へ電源を供給す
る場合には、該電源供給ノードは上述した図18に示す
セルフIDパケットによって電源供給を表明し、許可を
得た電力量をダイオードD1経由で出力する。ここで図
27に、セルフIDパケット内における、電力の消費と
供給の特性を示す3ビットのフィールド1804(Pw
r)の値及びその内容を示す。
【0179】一方、他のノードからの電源供給をうける
電源受給ノードにおいては、1394コネクタ1ピンの
電源ラインから、本体内の電源ICへ電源を直接取り込
んでしまうものもあれば、電源ラインにスイッチを設
け、セルフIDパケットのPwrフィールドによる調停
で許可が出た時点で電源を取り込むものもある。
【0180】上述したような電源供給の形態をなす本実
施形態のデータ通信システムとしては、以下のような環
境が考えられる。
【0181】図28は、本体駆動用アダプタを備えた機
器(プリンタ)と、電池のみを駆動源とする機器(デジ
タルカメラ)とを接続したシステムを示す図である。同
図におけるプリンタは2次電池による駆動が可能であ
り、かつ電池充電用および本体駆動用のACアダプタを
装着したモバイルプリンタである。該プリンタが電池の
みを駆動源とするデジタルカメラと接続されており、こ
れは、一般家庭において顕著なピアツーピア環境(以
下、一般家庭環境とする)である。
【0182】このような一般家庭環境におけるプリンタ
の電源状態としては、以下に示すいくつかの状態が考え
られる。
【0183】1)2次電池はフル充電に近い状態である
ため充電の必要はなく、プリンタ本体の駆動電源はアダ
プタより供給される。
【0184】2)2次電池の残容量が少なく、アダプタ
は本体に電源を供給し、尚かつ2次電池に対して充電を
行なう。
【0185】ここで、本実施形態の電力受給側機器(図
28のデジタルカメラ)における充電回路(不図示)に
ついて説明する。
【0186】図29は充電回路構成を示す図である。同
図において充電用の電力供給は、外部接続機器を供給源
とする場合は、ダイオードD1を経由して入力される。
また、自己電源を供給源とする場合は、ダイオードD2
を経由して入力される。図29に示す充電回路は、ニッ
ケル水素2次電池への充電を行なうものであり、入力電
圧をステップダウンコンバータにて所定の電圧まで下げ
て供給する。
【0187】制御用ICであるIC1は、その制御信号
として充電動作開始許可信号(UV)及び充電電流値を
入力するそれぞれのアナログ端子を備える。また、ステ
ップダウンコンバータの主要素子であるPチャネルパワ
ーMOSFETのゲートに対して、SW端子からスイッ
チング信号を出力する。また、充電電流検出用抵抗R1
の両端の電位差より電流を検出し、充電電流の制御を行
なう。そして、コンデンサC1で平滑化された電圧によ
って、ニッケル水素2次電池へ充電電力を供給する。
【0188】尚、本実施形態のデータ通信システムとし
ては、上述した例の他に、ACコンセントより安定した
電源の供給を受ける機器同士の接続や、このような機器
が3台以上混在してネットワークを構成した状態等が考
えられる。
【0189】<ノードにおける電力要求> <<3台以上のノード接続>>以下、例えば1394ノ
ードを3台以上混在してネットワーク化した環境におい
て、電池を駆動源とするデジタルカメラが、1394シ
リアルバスによって接続された他の機器に対して電力の
供給を要求する場合について説明する。
【0190】デジタルカメラは、バスリセット直後にノ
ードIDが決定された際に、セルフIDパケットのPw
r値を「111」にセットして発行する。尚、Pwr値
の「111」は、図27に示すように「ノードはバスか
ら電源供給を受ける場合は最大1Wを使用し、リンクレ
イヤと上位レイヤを有効にするには他に9Wが必要であ
る」ことを意味する。これに前後して、電力の供給を期
待する他の機器からも、やはりPwr値に「111」を
セットしたセルフIDパケットが発行され、残りの1台
の自己電源供給型機器からは、Pwr値を「001」に
セットしたセルフIDパケットが発行されたとする。
【0191】この場合、調停の結果にもよるが、電力需
要の総量が供給電力量を超えており、従って、電源供給
を要求している機器のいずれか少なくとも一台は、バス
マネージャによって電力供給が拒否される。
【0192】しかしながら、例えばデジタルカメラの電
力要求は、自身の動作用電源としての電力要求に加え、
装着している2次電池への充電を期待したものであるの
で、要求電力は必ずしも9ワットを必要としない。そこ
で本実施形態においては、デジタルカメラは、自身のセ
ルフIDパケットにより電源要求を発行しながら、バス
リセット後の他の接続機器から発行されるセルフIDパ
ケットを取得して、電源の需要と供給の整合性を確認す
る。そして、需要が多い場合には、自身の要求レベルを
下げることによって、需要と供給とを合致させることを
特徴とする。
【0193】以下、本実施形態のデジタルカメラにおけ
る電源要求制御について、詳細に説明する。
【0194】ここで図30に、電力受給機器であるデジ
タルカメラにおけるセルフIDパケットのPwr値と、
2次電池の充電電流値、及び該充電電流値を実現するた
めの、充電用ステップダウンコンバータの制御用IC
(図29のIC1)のPROG端子に対する、CPUに
おけるD/Aポートの設定値(A/Dset)、との関連
を示す。
【0195】図31は、本実施形態のデジタルカメラ
(電力受給側機器)による電源要求制御を示すフローチ
ャートである。
【0196】デジタルカメラは、自身の2次電池の容量
が少しでも減少した状態で1394シリアルバスへ接続
された場合、まず、自身の動作用電力と2次電池への充
電用電力とを合わせた電力供給を期待して、Pwr値と
して、9[W]の供給電力を示す「111」を選択し、
セルフIDパケットを発行する(S2701)。
【0197】この場合、バスマネージャによる電力調停
によって電力供給の可否が判定されるが、デジタルカメ
ラ自身においても、他の接続機器から発行されたセルフ
IDパケットを取得して、電源の需要と供給の整合性を
自ら確認する(S2702)。そして、バスマネージャ
又はデジタルカメラのいずれかによって、電力の需要と
供給の整合性が取れていると判定されれば、図30よ
り、デジタルカメラの2次電池への充電電流の最大値は
980[mA]となるため、該充電電流用のA/D値と
して「52」をセットし(S2703)、充電を開始す
る(S2714)。
【0198】一方、電力の需要が供給を上回る場合に
は、デジタルカメラは期待する充電電流を1レベル下げ
るために、バスリセットを発行し(S2704)、Pw
r値を「110」に変更してセルフIDパケットを発行
する(S2705)。
【0199】そして、上記と同様に電力の需要と供給の
整合性を確認し(S2706)、整合が取れていれば、
デジタルカメラは充電電流用A/D値としてPwr値
「110」に対応する「28」をセットし(S270
7)、充電を開始する(S2714)。
【0200】一方、未だ電力の需要が供給を上回る場合
には、デジタルカメラは期待する充電電流を更に1レベ
ルを下げるために、バスリセットを発行し(S270
8)、Pwr値を「101」に変更してセルフIDパケ
ットを発行する(S2709)。
【0201】そして、上記と同様に電力の需要と供給の
整合性を確認し(S2710)、整合が取れていれば、
デジタルカメラは充電電流用A/D値としてPwr値
「101」に対応する「11」をセットし(S271
1)、充電を開始する(S2714)。
【0202】一方、未だ電力の需要が供給を上回る場
合、デジタルカメラは、これ以下の電力では動作できな
いため電力の受給をあきらめ、バスリセットを発行した
後(S2712)、Pwr値を「100」に変更してセ
ルフIDパケットを発行する(S2709)。即ち、デ
ジタルカメラは自身の動作に必要な最低限の電力のみを
要求し、2次電池への充電は行なわない。
【0203】尚、図31においては、まず電力の最大供
給量の要求を行い、不可能な場合は要求する供給量を順
次減らしていく電力調停を例として説明したが、その逆
に、まず最小供給量の要求を行い、その後、バスの電力
供給に余力があれば、要求する供給量を順次増やしてい
くような調停も考えられる。
【0204】尚、図28で示した様な1対1接続の場合
には、直接電力供給要求を出すことももちろん可能であ
る。その詳細については後述する。
【0205】上述したようにしてデジタルカメラの充電
が開始された後、発生したバスリセットによって139
4ネットワークは初期化される。
【0206】<<1対1のノード接続>>電池を駆動源
とするデジタルカメラに対して、1394シリアルバス
によって電力供給を可能とする機器が1台のみ接続され
た場合に、デジタルカメラが該機器に対して電力の供給
を要求する場合について説明する。これは即ち、図28
に示す一般家庭環境において、デジタルカメラがプリン
タに対して電力供給を要求する場合に相当する。
【0207】デジタルカメラは、新たな機器(この場
合、プリンタ)が接続されることにより発生したバスリ
セット直後に、該プリンタのセルフIDパケットを取得
することによって、接続されたプリンタが1台のみであ
り、かつ電力供給能力を有することが判明した場合、該
プリンタに対して電力供給を要求する。
【0208】ここで図32に、電力供給機器であるプリ
ンタから発行されるセルフIDパケットのPwr値と、
該Pwr値に対応して、図30と同様に電力供給を受け
るデジタルカメラにおける2次電池の充電電流値、及び
該充電電流値を実現するためのA/D設定値(A/Dse
t)、との関連を示す。例えば、プリンタから発行され
たセルフIDパケットのPwr値が「001」である場
合、15[W]が供給されるため、デジタルカメラにお
ける充電電圧が8.2[V]、充電電流は1.6[A]
であり、それを実現するためのA/D設定値は"85"と
なる。
【0209】デジタルカメラは、自身の動作用電力と2
次電池への充電用電流値を満たす電力供給量を得るため
に、図32に示す表に従って充電電流の最大値を決定し
て、電力供給を要求する。
【0210】図33は、電力供給装置であるプリンタと
1対1接続された、電力受給装置であるデジタルカメラ
(図28参照)による電力要求制御を示すフローチャー
トである。
【0211】デジタルカメラに対して、1394シリア
ルバスによってプリンタが接続された場合、デジタルカ
メラはまず、接続されたプリンタのセルフIDパケット
を取得する(S3001)。そして、接続された機器が
1台のみであることを確認し(S3002)、更に、該
機器が電力供給能力を有することを確認すると(S30
03)、取得したセルフIDパケットにおけるPwr値
を確認する。そして、図32に示す表に基づいて、該P
wr値に応じた充電電流用A/D値を設定した後(S3
005〜S3010)、プリンタに対して自身のセルフ
IDパケットに図30に示したPwr値を設定すること
によって電力受け入れを宣言し、充電を開始する(S3
012,S3013)。
【0212】一方、プリンタからのPwr値が図32に
示すいずれにも合致しない場合には、デジタルカメラは
充電要求を行なわず、自身の動作のみを可能とするだけ
の電力供給を受ける(S3011)。
【0213】また、デジタルカメラに対して接続された
機器が複数台である、又は、接続された機器が電力供給
能力を有していない場合には、デジタルカメラは、13
94ネットワーク内のバスマネージャによる電源管理の
裁定に従って、電力供給を受ける(S3004)。
【0214】上述したようにしてデジタルカメラの充電
が開始された後、発生したバスリセットによって139
4ネットワークは初期化される。
【0215】尚、本実施形態の1394ネットワークに
おいては、電力供給側装置における供給電圧が低い場合
には、IEEE1394規格に準拠した通信ケーブルに
おける最大電流である1.5[A]を超えないように確
認する手段を講じている。
【0216】<受給電圧制限>本実施形態において一方
機器が他方機器より電力の供給を受ける場合、IEEE
1394規格に準拠した通信ケーブル上においては、電
圧が8〜40[V]の範囲で入力される。
【0217】そこで本実施形態においては、機器内にお
ける対応可能電圧を上記電圧範囲内において更に制限す
ることにより、機器内の回路構成を簡素化する。
【0218】図34に、電力供給を受ける電力受給機器
において、入力電圧に基づいて受給電圧を制限する電圧
制限回路の構成を示す。以下、該回路における動作を、
図35に示すフローチャートを参照して説明する。
【0219】図34において、PHY用三端子レギュレ
ータIC1を含む上半分は、上述した図26と同様の構
成であるため、詳細な説明を省略する。
【0220】まず、該機器が自己の電源を備えていない
場合(S3601)、上記通信ケーブルによる接続によ
ってその電源ラインより電圧が入ってくると、PNPト
ランジスタTR1は、そのエミッタ−ベース間の電圧が
抵抗R3とコンデンサC3の時定数により0.6[V]
以上であるうちは、通電状態となる。TR1が通電状態
になると、3端子レギュレータIC2から制御用ICで
あるIC3へ電力が送られ、IC3は制御を開始する。
【0221】IC3においては、まず、Port1にH
レベルを出力し、トランジスタTR2を通電状態にする
(S3602)。ここでIC2は、入力電圧と出力電圧
の電位差と電流との積に応じて発熱するため、高い入力
電圧を受け続けるには不向きである。
【0222】その後IC3は、A/D端子であるPor
t2から、入力電圧を抵抗R6,R7へ分圧して入力す
る(S3603)。そして該入力電圧を、予め設定され
た受給可能電圧範囲と比較し(S3604)、不適当で
ある、即ち範囲外である場合にはPort1をハイイン
ピーダンス状態に設定し(S3605)、トランジスタ
TR1が切れるのを待って制御を終了する。尚、不図示
ではあるが、1394シリアルバスにおけるバスリセッ
ト時には、コンデンサC3の電荷を放電できるようにな
っている。
【0223】一方、入力電圧が受給可能電圧範囲内にあ
る場合は、バスリセット後(S3606)、セルフID
パケットのPwr値に必要電力を記入して発行する(S
3607)。そして、バスマネージャより電力供給可能
の指示があった場合には(S3608)、IC3はPo
rt4からLレベルを出力し、機器内の他の回路に対し
てIC2から電力供給を行って初期化した後、通常動作
を開始する(S3609〜S3611)。
【0224】尚、セルフIDパケット発行後、バスマネ
ージャによる電源調停の結果、電力供給を拒否された場
合には(S3608)、IC3はPort1をハイイン
ピーダンス状態に設定し(S3605)、トランジスタ
TR1が切れるのを待って制御を終了する。また、該機
器が自己の電源を備えている場合にも(S3601)、
IC3は同様にPort1をオフにする(S360
5)。
【0225】以上のようにして、図34に示した電圧制
限回路によれば、供給電圧が受給可能電圧範囲内にある
場合のみ、該電圧を受給して他の回路を起動するように
制御することができる。
【0226】図36は、上述した図34に示す電圧制限
回路において、更にアクチュエータ(モータ)駆動用の
ステップダウンコンバータ回路を備える構成を示す図で
ある。以下、該回路における動作を、図37に示すフロ
ーチャートを参照して説明する。
【0227】図36に示すステップダウンコンバータ
は、トランジスタTR4、ショットキダイオードD3、
チョークコイルL1が、IC4によって制御されること
によって動作する。
【0228】図36に示す構成においてステップダウン
コンバータ回路が正常に動作するためには、設定電圧以
上の入力が必要である。従って図36に示す電圧制限回
路における動作は、上述した図34に示す回路の場合と
同様に、IC3がPort2において入力電圧を検出し
た後(S3801〜S3803)、以下に説明する要領
で電圧判定を行なう。
【0229】入力電圧が設定された受給可能電圧よりも
高いか否かを判定し(S3804)、低い場合には、P
ort1をハイインピーダンス状態に設定し(S380
5)、トランジスタTR1が切れるのを待って制御を終
了する。
【0230】一方、入力電圧が設定電圧よりも高い場合
には、バスリセット後(S3806)、セルフIDパケ
ットのPwr値に必要電力を記入して発行する(S38
07)。そして、バスマネージャより電力供給可能の指
示があった場合には(S3808)、IC3がIC4に
対してイネーブル信号を発行することによって(S38
09)、IC4からのPort4出力が許可されてモー
タへ電力が供給され、モータの動作が許可される(S3
810〜S3811)。
【0231】<給電能力の変化に伴う電力供給制御>図
28に示したプリンタのような、2次電池と、本体駆動
及び2次電池充電用アダプタを備えた機器において、2
次電池への充電動作中に充電電流が変化した場合の電力
供給制御について、説明する。
【0232】図38は、上記機器においてアダプタから
本体機器に電力を取り込むコネクタ部分の構成を示す図
であり、該構成によって、本体における電力消費量を検
出する。
【0233】同図において、アダプタのコネクタは2ピ
ン構成であり、1ピンは電源ライン(VDD)、2ピン
はグランドに接続されている。
【0234】また、1ピンからの電源ラインには平滑用
コンデンサC1が挿入されており、更に微小値抵抗R1
が直列に挿入されている。この微小値抵抗R1の両端の
電位差をアンプAmp1で検出することによって、機器
内部の制御ICのA/D端子において、充電中の電源電
流(VDD電流)を電圧値として検出することができ
る。尚VDD電流は、機器本体における消費電力と、2
次電池への充電用電力との総和として検出される。
【0235】図39は、充電中に検出したVDD電流状
態に基づいて、機器のセルフIDパケットにおけるPw
r値を設定する処理を示すフローチャートである。
【0236】検出したVDD電流値が1.6[A]以上
の時、該機器はシリアルバス上に電力を供給しない。即
ち、Pwr値として「000」を設定する(S410
3)。
【0237】また、VDD電流が1.6[A]未満、
0.8[A]以上の時は、15[W]の電力供給を許可
する。即ち、Pwr値として「001」を設定する(S
4104)。
【0238】また、VDD電流が0.8[A]未満の時
は、30[W]の電力供給を許可する。即ち、Pwr値
として「010」を設定する(S4105)。
【0239】そして、Pwr値の設定後に発生したバス
リセットによって、1394ネットワークは初期化され
る。
【0240】このように、検出されたVDD電流の値が
変化した時点でセルフIDパケットにおけるPwr値を
書き替え、バスリセットを発行することによって、充電
中における電力供給をその供給能力の変化に応じて適応
的に制御することが可能となる。
【0241】尚、上記機器が、図28に示したようなピ
アツーピアの環境において接続相手(例えばデジタルカ
メラ)からのセルフIDパケットのPwrによって電力
供給が要求されていることが検出された場合、充電中で
ある2次電池への充電電流を制限し、相手装置への電力
供給が可能になった時点で自身のPwr値を設定してバ
スリセットを発行する。即ち、自身の2次電池への充電
よりも相手装置への電力供給を優先する。
【0242】ここで図40に、接続相手からの電力供給
要求と、自身の2次電池への充電電流との関係を示す。
尚、この場合の充電電圧は15[V]である。同図によ
れば、相手機器からの要求電力が大きくなるほど、自身
の充電電流が小さくなることが分かる。
【0243】以上説明したように本実施形態によれば、
1394シリアルバスによって接続された機器間におけ
る電力の需要と供給のバランスに基づいて、電力要求側
機器における機能を限定することによって要求電力量を
減らすことにより、電力供給側における供給能力を最大
限に活用した、より有効な電力供給を行なうことが可能
となる。
【0244】[第2実施形態]以下、本発明に係る第2
実施形態について説明する。
【0245】上述した第1実施形態においては、図28
に示すような、本体駆動用アダプタを備えた機器と電池
のみを駆動源とする機器とを1394シリアルバスによ
って接続したシステムにおける電力供給制御について説
明した。第2実施形態においては、電池のみを駆動源と
する機器同士を1394シリアルバスで接続したシステ
ムにおける電力供給制御について説明する。
【0246】図41は、電池(1次もしくは2次)のみ
を駆動源とする機器同士を接続したピアツーピアシステ
ムを示す図である。該システムの使用形態としては、携
帯端末同士を接続した、所謂モバイル環境下における例
えば屋外での通信が想定される。図41においては、出
力機器であるモバイルプリンタと、入力機器であるデジ
タルカメラを接続した例を示す。
【0247】一般に、駆動用電源が電池のみである機器
は、接続された相手機器に対して電力を供給することは
ほとんどあり得ない。従って、バスリセット後のセルフ
IDパケットにおいて、そのPwr値は電力供給を示し
ていない。
【0248】しかしながら、このような電池駆動の機器
同士を接続したシステムにおいては、いずれかの機器に
おいて電池の残容量が所定量まで減った時点で、該シス
テムとしての動作が不可能となってしまう。
【0249】第2実施形態においては、このような不具
合を解消するために、一方機器の電池残量が減ってきた
場合に、他方機器に対して電力供給を求めることによっ
て、システムとしての動作を最大限継続させる。
【0250】図42は、電池駆動の機器同士を接続した
システムにおいて、電力供給を要求する機器(電力受給
側機器)における電力制御を示すフローチャートであ
る。
【0251】まず、上述したコンフィギュレーションR
OM内のインスタンスディレクトリ中に、該機器が必要
とする電力値が未登録であれば、該機器が現在は電池動
作中であることを示す情報を書き込んでおく(S310
1,S3102)。
【0252】そして、電池残量が所定値以下になった場
合、相手装置に対して電力要求を行なうために、インス
タンスディレクトリ内に電力要求を示すキーワードとし
て「RQ Bat」を登録し、その内容として下記の項
目を登録する(S3103,S3104)。
【0253】・バッテリのみで動作している ・必要となる電力(MODE1) ・必要となる電力(MODE2) ・受給可能電圧範囲 ここでMODE1は、機器本体の総合動作を行なうモー
ドを示し、またMODE2は、機器本体の総合動作は不
可能であるが、限定された動作のみを可能とするモード
を示す。従って、MODE2における供給電力量は、M
ODE1の場合よりも少なくなる。
【0254】インスタンスディレクトリに対する上記登
録を終えた後、該機器はバスリセットを発行し(S31
05)、相手機器のコンフィギュレーションROM内の
インスタンスディレクトリ中に、電力要求に対するレス
ポンスを示すキーワード「RESP Bat」が発生す
るのを待つ(S3106)。
【0255】所定時間待っても相手機器からの回答がな
い場合、もしくは"NG"の回答を読み込んだ場合には
(S3107)、電池容量残量切れを示す「WeekB
attery」を発行することによって、該機器の電源
をオフにする(S3111,S3112)。
【0256】一方、相手機器からの回答が電力供給の許
容を示していた場合には、相手機器からの電力供給時間
の制限(詳細は後述する)と、許容された供給電力量が
MODE1及びMODE2のいずれに相当するか(例え
ば、MODE1における必要電力を満たすか否か)を確
認し、コンフィギュレーションROM内に動作設定をす
ることによって電力の供給を受ける(S3107〜S3
110)。
【0257】以上、電力受給側機器における電力制御に
ついて説明したが、次に、電力供給を行なう機器側にお
ける電力制御について説明する。
【0258】図43は、電池駆動の機器同士を接続した
システムにおいて、電力を供給する機器(電力供給機
器)における電力制御を示すフローチャートである。
【0259】まず、相手機器のコンフィギュレーション
ROMを読み込む(S3201)。そして、そのインス
タンスディレクトリの中に電力要求を示すキーワード
「RQBat」が1台分のみ登録されている場合に、そ
の要求電力量を読み込む(S3201)。尚このとき、
相手機器のセルフIDパケットを読み込み、そのPwr
値に基づいて現在は電力供給が行われていないことも確
認される。
【0260】そして、該機器は自身の駆動源である電池
の残容量を読込み、図44に示す供給可能電力と残容量
の関係を示すテーブルを参照して、相手機器より要求さ
れているMODE1及びMODE2に対応する電力のい
ずれかが供給可能であるか否かの判断を行なう(S32
03,S3204)。
【0261】ここで、図44及び図45を参照して、要
求電力の供給の可否を判断する方法について詳細に説明
する。
【0262】図44は、電池残容量と供給可能電力との
関係を示す図である。同図において、Table1は機
器本体が通常の動作をしながら相手機器に供給可能な電
力量を示すテーブルであり、Table2は機器本体の
動作制限を行なうことによって相手機器側に供給可能と
なる電力量を示すテーブルである。
【0263】図45は、該テーブルを用いた電力供給の
可否判断処理を示すフローチャートである。まず、MO
DE1の要求電力量に対する判断処理を行なうとする。
【0264】読み込んだ相手機器の要求電力量を、Ta
ble1によって得られる自身の電池残容量と比較し
(S3401)、要求電力量の方が大きい、即ち要求電
力量がTable1を満足しないと判断された場合は、
次に、該要求電力量を、Table2によって得られる
電池残容量と比較する(S3402)。その結果、やは
り要求電力量の方が大きい、即ち要求電力量がTabl
e2を満足しないと判断された場合には、該要求電力量
の供給は不可能であると判断される(S3403)。
【0265】もちろん、ステップS3401又はS34
02のいずれかにおいて、要求電力量の方が電池残容量
よりも小さい、即ち要求電力量がTable1又はTa
ble2のいずれかを満足すると判断された場合には、
該要求電力量の供給は可能であると判断される(S34
04)。
【0266】上記判断処理がまずMODE1の要求電力
量に対して行われ、供給不可能であると判断されると、
次にMODE2の要求電力量に対して同様の判断が行わ
れる。
【0267】図43に戻り、ステップS3204におい
て供給可能と判断された場合は、供給可能時間を取得す
るために、図46に示すいずれかの時間テーブル(Ta
ble1又はTable2)を設定する(S320
5)。
【0268】図46は、供給可能電力とその連続供給を
可能とする時間(許可時間)の関係を示す図である。同
図において、Table1は機器本体が通常の動作をし
ながら相手機器に供給可能な時間を示すテーブルであ
り、Table2は機器本体の動作制限を行なうことに
よって相手機器側に供給可能となる時間を示すテーブル
である。このいずれを選択するかは、供給可能電力が上
述した図44に示すテーブルのいずれを満たしたのかに
基づいて決定される。
【0269】その後、自身のコンフィギュレーションR
OM内のインスタンスディレクトリの中に、電力要求に
対するレスポンスを示すキーワードである「RESP
Bat」を登録し、その内容として下記の項目を登録す
る(S3206)。
【0270】・許可するMODEの種類(MODE1/
MODE2) ・電力を連続供給できる時間 ・自分の動作テーブルの種類(Table1/Tabl
e2) ・供給電圧範囲 そして、その後はバスリセットを発行し(S320
8)、相手機器との通信ケーブル上に供給電力を開放す
る。
【0271】以上説明したようにして電力の供給もしく
は受給が開始された後、設定した連続供給時間が経過し
たら、電力供給側機器はバスリセットを発行し、電力供
給を終了する。尚、電力供給側機器は、電力供給中にお
いては選択したTable1またはTable2のいず
れかに対応する動作を行なう。即ち、Table1が選
択されていれば通常動作を行い、Table2が選択さ
れていれば、Tabel1の場合よりも消費電力の少な
い、制限された動作を行なう。
【0272】以上説明したように第2実施形態によれ
ば、電池のみを駆動源とする機器同士を接続したシステ
ムにおいて、一方機器において電池の残容量が所定量ま
で減っってしまっても、他方機器に対してその電力供給
能力に応じて自身の機能を限定した上で電力供給を求め
ることができるため、システムとしての動作を最大限継
続させることができる。
【0273】尚、第2実施形態のシステムにおいて、バ
スリセット後のセルフIDパケットにおいてそのPwr
値が電力供給を要求していない場合であっても、コンフ
ィギュレーションROM内のインスタンスディレクトリ
中におけるキーワード「RQBat」として対応電圧範
囲を登録することで、上述した第1実施形態と同様の受
給電圧制限、即ち、機器の動作を適応電圧範囲のみに制
限することが可能となる。
【0274】[第3の実施形態]次に、図47及び図4
8を用いて、本願発明を機能的に説明する。図47は、
本願発明の電力受給装置4700の構成についての機能
ブロック図である。図48は、本願発明の電力供給装置
4800の構成についての機能ブロック図である。本実
施形態において、電力受給装置4700と電力供給装置
4800とはシリアルバスにて接続されているものとす
る。
【0275】電力受給装置4700において、電源部4
701は2次電池であり、CPU4702の監視手段47
03により残りの容量が監視されている。監視手段47
02は、電源部4701を監視した結果、充電が必要か
否かを判断する。充電が必要と判断されると、要求手段
4704は、データ作成手段4711に、コンフィギュ
レーションROMの形式にそってデータを作成する。例
えば、"RQ Bat"、電池で駆動していること、要求
する電力の値及び受給可能な電圧範囲についてデータを
作成し、記憶部4705に登録する。登録が終了する
と、要求手段4704は、バスリセット手段4706
に、バスリセット信号を送出するよう命令する。バスリ
セット手段4706は、この命令に応答して、バスリセ
ット信号を作成し、送受信部4707を介してバスリセ
ット信号を送信する。
【0276】一方、電力供給装置4800は、電力受給
装置4700によりバスリセットが発行されると、送受
信部4801を介して電力受給装置4700の記憶部4
705に記憶されているコンフィギュレーションROM
の内容を読み出す。記憶部4705に"RQ Bat"が
登録されていれば、さらに、要求される電力、電圧を読
み出す。なお、相手装置の記憶部からデータを読み出す
ことは、読む側からすれば、記憶部に記憶されたデータ
を受信する処理であり、一方、相手側からすれば、記憶
部に記憶されているデータを送信する処理と解釈するこ
ともできる。従って、送受信部は、記憶部に記憶された
内容を読み出したり、書き出したりする処理を実施する
ように構成してもよい。
【0277】さて、CPU4810の判定手段4804
は、送受信部4801を介して受信した要求電力値を供
給可能であるか否かを判定する。ここで、判定に先立っ
て、電源部4802の状態を監視部4803が監視す
る。判定手段4804は、監視部4803から現在の電
源部4802の2次電池の残容量を取得し、この残容量
と自己が動作するのに必要な電力とから供給可能な最大
の電力を算出し、この算出結果と要求電力値を比較す
る。判定手段4804によりる比較の結果、供給不可と
判定されると、監視部4803は、要求電力を供給可能
となるまで、引き続き、自己の消費電力の状態をダイナ
ミックに監視する。監視の結果、判定手段4804が前
記要求電力を供給可能と判定すると、判定手段4804
は、供給電力、供給電圧、電力を及び供給する時間など
を決定する。データ作成手段4808は、決定された値
を"RESP Bat"とともに記憶部4806に記憶す
る。すなわち、データ作成手段は、コンフィギュレーシ
ョンROMの形式に併せてデータを作成し記憶部480
6に記憶する。
【0278】なお、電力供給装置4800の電源として
2次電池が採用されている場合に、この2次電池への充
電を中止したり、この2次電池を取り外したりする場合
がある。そのような場合には、充電に使用していた電力
が余剰となるため、電力受給装置への供給が可能とな
る。逆に、電力受給装置のへの電力供給中に、電力供給
装置の電源供給アダプタが外され、2次電池での駆動に
切り替わる場合もある。このような場合には、電力の供
給を中止しなければならない。そこで、監視部4803
は、このような事態も、電流の変化により検出する。こ
の監視結果に基づいて、判定手段4804は、要求され
た電力の供給が不可能となったと判定する。この判定に
基づいて、データ作成手段4810はセルフIDパケッ
トのPWR値を書き換える。その後、バスリセット手段
によりバスリセットを発行した後、書き換えられたセル
フIDパケットが送受信部4801から送信される。こ
れによって、電力の供給が中止される。
【0279】また、判定手段4804は、電力供給手段
4805に、供給電力、供給電圧、電力を及び供給する
時間などを設定する。判定手段4804は、最後にバス
リセット手段4807に、バスリセット信号を発生する
よう命令する。この命令を受けてバスリセット手段48
07は、バスリセット信号を送受信部4801を介して
送信する。最後に、電力供給手段4805は、設定され
た電力及び電圧などでもって電力の供給を開始する。
【0280】なお、供給が可能となった場合に、セルフ
IDパケットを供給可能な電力値を反映させた内容に書
き換え送信しても良い。この場合、判定手段4804
は、データ作成手段4804に対して供給可能な電力値
を渡す。データ作成手段4804は、この電力値に従っ
てセルフIDパケットのPWRの値を書き換える。バス
リセット手段4807によるバスリセット後に、作成さ
れたセルフIDパケットは送受信手段4801により送
信される。
【0281】この実施形態では、電力受給装置側で、供
給電圧又は供給電圧の範囲を指定できるので、電力受給
側の構成は簡易なものとなる。さらに、最初に電力の要
求がなされたときには、電力の供給が可能でない場合で
あっても、その後に供給可能となった場合には、自らバ
スリセットを発行して、供給が可能となったことを他の
機器に知らせることができる。
【0282】ところで、電力供給装置4800から、供
給される電圧が不適合な場合もある。その対策として、
電力受給装置4700は、電力の供給を受ける際に入力
可能な電圧値を記憶部4705に記憶しておく。電力供
給装置4800から供給される供給電圧値を電圧計で検
出する。比較手段4710は、記憶部4705に記憶さ
れている入力可能電圧と、電圧計で計測された供給電圧
とを比較する。比較の結果、供給電圧値が入力可能な電
圧値を上回る場合には、電力供給装置に対する電力要求
処理を中止する。すなわち、中止手段4709は、電源
部4701への接続をしない。比較の結果、入力電圧の
条件を供給電圧が満たす場合には、中止手段4709
は、電源部4701へ電力を供給する。このように、中
止手段4709は、供給電力を電源部4701に接続す
るか否かのスイッチの役割を果たす。
【0283】
【他の実施形態】なお、本発明は、複数の機器(例えば
ホストコンピュータ、インタフェース機器、リーダ、プ
リンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一
つの機器からなる装置(例えば、デジタルカメラなど)
に適用してもよい。
【0284】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるい
は装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュ
ータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納された
プログラムコードを読み出し実行することによっても、
達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体
から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施
形態の機能を実現することになり、そのプログラムコー
ドを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実
行することにより、前述した実施形態の機能が実現され
るだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、
コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステ
ム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、
その処理によって前述した実施形態の機能が実現される
場合も含まれることは言うまでもない。
【0285】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指
示に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに
備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行
い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現さ
れる場合も含まれることは言うまでもない。
【0286】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電力等を詳細に指定することができるため、電池駆動の
機器間においても電力の供給と受給が可能となる。
【0287】また、電力供給装置の電力状態をダイナミ
ックに監視し、監視の結果、電力の供給が可能となった
場合には、その旨を他のノードに報知するので、電力供
給装置の能力を無駄なく生かすことができる。
【0288】また、電力だけでなく電圧なども指定でき
るため、供給電圧に対する回路構成を簡易にすることが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用するシステムの一般的な構成例を
示す図である。
【図2】1394シリアルバスによるネットワーク構成
を示す図である。
【図3】1394シリアルバスの構成例を示す図であ
る。
【図4】1394シリアルバスのリンクレイヤにおける
サービスを示す図である。
【図5】1394シリアルバスのトランザクションレイ
ヤにおけるサービスを示す図である。
【図6】1394シリアルバスのアドレス空間を示す図
である。
【図7】1394シリアルバスのCSRアーキテクチャ
の機能を示す図である。
【図8】1394シリアルバスに関するレジスタを示す
図である。
【図9】1394シリアルバスのコンフィギュレーショ
ンROMの最小形式を示す図である。
【図10】1394シリアルバスのコンフィギュレーシ
ョンROMの一般形式を示す図である。
【図11】1394シリアルバスのノード資源に関する
レジスタを示す図である。
【図12】1394シリアルバス用のケーブルの断面を
示す図である。
【図13】DS−Link方式を説明するための図であ
る。
【図14】1394シリアルバスのネットワーク動作例
を示す図である。
【図15】バスリセットからノードID設定までのシー
ケンスを示すフローチャートである。
【図16】親子関係宣言処理の詳細を示すフローチャー
トである。
【図17】ノードID設定処理の詳細を示すフローチャ
ートである。
【図18】セルフIDパケットの構成例を示す図であ
る。
【図19】アービトレーションを説明する図である。
【図20】同期転送モードと非同期転送モードを混在さ
せた場合の転送状態の時間的遷移を示す図である。
【図21】同期転送用のパケットフォーマット例を示す
図である。
【図22】非同期転送のパケットフォーマット例を示す
図である。
【図23】本実施形態のノードにおける1394シリア
ルバスブロックの構成を示す図である。
【図24】本実施形態のノードにおけるコンフィギュレ
ーションROMの構成を示す図である。
【図25】本実施形態のノードにおける固有データ領域
のアドレス空間を示す図である。
【図26】本実施形態の1394ノードにおける電源供
給用コネクタ周辺の回路構成を示す図である。
【図27】本実施形態におけるPwr値の一覧を示す図
である。
【図28】本実施形態における電池駆動機器とAC駆動
機器による1対1接続構成を図である。
【図29】本実施形態の電力受給側機器における充電回
路の構成を示す図である。
【図30】本実施形態の電力受給側機器における電力要
求テーブル及び充電電流テーブルを示す図である。
【図31】本実施形態の電力受給側機器における電力要
求制御を示すフローチャートである。
【図32】本実施形態の電力供給側機器における電力供
給テーブル及び充電電流テーブルを示す図である。
【図33】本実施形態の電力受給装置における電力要求
制御を示すフローチャートである。
【図34】本実施形態の電力受給機器において、受給電
圧を制限する電圧制限回路の構成を示す図である。
【図35】図34の電圧制限回路における動作を示すフ
ローチャートである。
【図36】本実施形態の電力受給機器において、受給電
圧を高電圧に制限する電圧制限回路の構成を示す図であ
る。
【図37】図36の電圧制限回路における動作を示すフ
ローチャートである。
【図38】本実施形態における電源コネクタの周辺構成
を示す図である。
【図39】本実施形態における電流状態に基づくPwr
値設定処理を示すフローチャートである。
【図40】本実施形態における接続相手からの電力供給
要求と自身の2次電池への充電電流との関係を示す図で
ある。
【図41】第2実施形態における電池駆動機器同士によ
る接続構成を示す図である。
【図42】第2実施形態における電池駆動による電力要
求制御を示すフローチャートである。
【図43】第2実施形態における電池駆動機器からの電
力要求に対する電力供給制御を示すフローチャートであ
る。
【図44】第2実施形態における電池残容量と供給可能
電力との関係を示す図である。
【図45】第2実施形態における電力供給の可否判断処
理を示すフローチャートである。
【図46】第2実施形態における供給可能電力と許可時
間の関係を示す図である。
【図47】第3の実施形態における電力受給装置の機能
ブロック図である。
【図48】第3の実施形態における電力供給装置の機能
ブロック図である。

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電源線と通信線とを備えた通信バスを介し
    て電力受給装置と接続される電力供給装置であって、 前記電力受給装置により要求される要求電力量に関する
    データを前記通信線を介して受信する受信手段と、 前記受信手段により受信された要求電力量に関するデー
    タに基づいて、前記要求電力量を供給可能であるか判定
    する判定手段と、 前記判定手段により供給不可と判定されると、少なくと
    も、前記要求電力量を供給可能となるまで、前記電力供
    給装置内の電力状態を監視する監視手段と、 前記監視手段による監視の結果、前記要求電力量を供給
    可能な電力状態となると、前記電力受給装置に対して前
    記電源線を介して電力を供給する電力供給手段と、 を備えることを特徴とする電力供給装置。
  2. 【請求項2】前記監視手段による監視結果に基づいて、
    前記電力供給手段から供給可能な供給電力量に関するデ
    ータを作成する作成手段と、 前記作成手段により作成された前記供給電力量に関する
    データを送信する送信手段と、 をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の電力
    供給装置。
  3. 【請求項3】前記判定手段は、前記監視手段による監視
    結果に基づいて前記要求電力量を供給可能であるかを判
    定することを特徴とする請求項1に記載の電力供給装
    置。
  4. 【請求項4】前記作成手段により作成された前記供給電
    力量に関するデータを記憶する記憶手段を更に備え、 前記送信手段は、前記記憶手段に記憶された前記供給電
    力量に関するデータを送信することを特徴とする請求項
    2に記載の電力供給装置。
  5. 【請求項5】前記記憶手段において前記供給電力量に関
    するデータが更新されると、前記通信バスに対してバス
    リセットを実行するバスリセット手段をさらに備え、 前記送信手段は、前記バスリセットが実行された後に、
    前記記憶手段に記憶された前記供給電力量に関するデー
    タを送信することを特徴とする請求項4に記載の電力供
    給装置。
  6. 【請求項6】電力の供給を要求する前記電力受給装置が
    前記通信バス上に一つだけ存在するかを判断する判断手
    段を備え、 前記電量供給手段は、前記判断手段により電力の供給を
    要求する前記電力受給装置が前記通信バス上に一つだけ
    存在する場合に限り電量を供給することを特徴とする請
    求項1に記載の電力供給装置。
  7. 【請求項7】前記電力受給装置により要求される要求電
    力量が複数である場合に、前記判定手段は、各要求電力
    量ごとに前記判定を実行し、 前記送信手段は、前記判定により供給可能と判定された
    要求電力量に関する情報を前記力受給装置に対して送信
    することを特徴とする請求項2に記載の電力供給装置。
  8. 【請求項8】電源線と通信線とを備えた通信バスを介し
    て電力供給装置と接続される電力受給装置であって、 前記電力供給装置から電力の供給を受ける際の入力可能
    な電圧値を記憶する記憶手段と、 前記電力供給装置から供給される供給電圧値を検出する
    電圧検出手段と、 前記電圧検出手段で検出された供給電圧値と前記記憶手
    段により記憶される入力可能な電圧値とを比較する比較
    手段と、 前記比較手段による比較の結果、前記供給電圧値が前記
    入力可能な電圧範囲から外れる場合には、前記電力供給
    装置に対する電力要求処理を中止する中止手段と、 を備えたことを特徴とする電力受給装置。
  9. 【請求項9】前記記憶手段は、入力可能な電圧の上限値
    と下限値、あるいは、その一方を記憶し、 前記比較手段は、前記電圧検出手段で検出された供給電
    圧値と前記入力可能な電圧の設定値とを比較し、 前記中止手段は、前記比較に基づいて、前記電圧検出手
    段で検出された供給電圧値が前記入力可能な電圧の設定
    値の間にない場合に、前記電力供給装置に対する電力要
    求を中止することを特徴とする請求項8に記載の電力受
    給装置。
  10. 【請求項10】電源線と通信線とを備えた通信バスを介
    して電力供給装置と接続される電力受給装置であって、 前記電力受給装置の入力可能な電圧値に関する情報を記
    憶する記憶手段と、 前記電力受給装置が前記電力供給装置に対して電力の供
    給を要求する際に、前記記憶手段に記憶された入力可能
    な電圧値に関する情報とともに、電力の供給を要求する
    情報とを送信する送信手段と、 前記送信手段による送信への応答として、前記電力供給
    装置により供給可能な電圧値に関する情報を受信する受
    信手段と、 前記受信手段により受信された前記電力供給装置により
    供給可能な電圧値に基づいて電力を受給する電力受給手
    段と、 を備えたことを特徴とする電力受給装置。
  11. 【請求項11】電源線と通信線とを備えた通信バスを介
    して電力受給装置と接続される電力供給装置であって、 前記電力受給装置が前記電力供給装置に対して電力の供
    給を要求する際に、該電力受給装置の入力可能な電圧値
    に関する情報を受信する受信手段と、 前記電力供給装置において供給可能な電圧値を記憶する
    記憶手段と、 前記受信手段により前記電力受給装置の入力可能な電圧
    値に関する情報を受信すると前記記憶手段から前記電力
    供給装置において供給可能な電圧値を読出し、該電力受
    給装置に対して電力を供給可能であるか判定する判定手
    段と、 前記判定手段により供給可能であると判定されると、前
    記電力受給装置に対して電力を供給する電力供給手段
    と、 を備えたことを特徴とする電力供給装置。
  12. 【請求項12】前記受信手段および前記送信手段におけ
    る機能を実行するために、前記通信バスに対してバスリ
    セットを行なうバスリセット手段をさらに備えることを
    特徴とする請求項11に記載の電力供給装置。
  13. 【請求項13】前記電力受給装置の入力可能な電圧値及
    び/又は前記電力供給装置において供給可能な電圧値は
    それぞれ上限値と下限値とを有することを特徴とする請
    求項11に記載の電力供給装置。
  14. 【請求項14】電源線と通信線とを備えた通信バスを介
    して電力受給装置と接続される電池駆動の電力供給装置
    であって、 前記電力供給装置の駆動源である電池の残容量に基づい
    て前記電力受給装置に対して供給可能な電力値を算出す
    る算出手段と、 電力の供給を希望する前記電力受給装置が前記通信バス
    上で1台のみであるか否かを判定する第1の判定手段
    と、 前記第1の判定手段による判定の結果、電力の供給を希
    望する前記電力受給装置が前記通信バス上で1台のみで
    ある場合に、該電力受給装置から電力要求情報を受信す
    る受信手段と、 前記受信手段により受信された電力要求情報に含まれる
    電力要求値と、前記算出手段により算出された供給可能
    な電力値とに基づいて、前記電力受給装置に対して電力
    の供給が可能であるか否かを判定する第2の判定手段
    と、 前記第2の判定手段による判定の結果、電力の供給が可
    能な場合に、前記電力受給装置に対して電力を供給する
    電力供給手段と、 を備えたことを特徴とする電力供給装置。
  15. 【請求項15】前記電力受給装置に電力を供給する際の
    供給時間を取得する取得手段と、 前記取得手段により取得された供給時間とともに前記電
    力供給が可能な電力値を前記電力受給装置に対して送信
    する送信手段と、 をさらに備えることを特徴とする請求項14に記載の電
    力供給装置。
  16. 【請求項16】前記電力要求情報には、複数の電力要求
    値が含まれていることを特徴とする請求項15に記載の
    電力供給装置。
  17. 【請求項17】前記第2の判定手段は、複数の前記電力
    要求値ごとに前記電力受給装置に対して電力の供給が可
    能であるか否かを判定し、 前記送信手段は、前記第2の判定手段により供給可能と
    判定された電力要求値を前記電力受給手段に対して送信
    することを特徴とする請求項16に記載の電力供給装
    置。
  18. 【請求項18】前記電力供給装置は、IEEE1394
    に準拠していることを特徴とする請求項14に記載の電
    力供給装置。
  19. 【請求項19】電源線と通信線とを備えた通信バスを介
    して電力受給装置と接続される電力供給装置における電
    力供給方法であって、 前記電力受給装置により要求される要求電力量に関する
    データを前記通信線を介して受信する受信ステップと、 前記受信ステップにおいて受信された要求電力量に関す
    るデータに基づいて、前記要求電力量を供給可能である
    か判定する判定ステップと、 前記判定ステップにおいて供給不可と判定されると、少
    なくとも、前記要求電力量を供給可能となるまで、前記
    電力供給装置内の電力状態を監視する監視ステップと、 前記監視ステップにおける監視の結果、前記要求電力量
    を供給可能な電力状態となると、前記電力受給装置に対
    して前記電源線を介して電力を供給する電力供給ステッ
    プと、 を備えることを特徴とする電力供給方法。
  20. 【請求項20】電源線と通信線とを備えた通信バスを介
    して電力供給装置と接続される電力受給装置における電
    力受給方法であって、 前記電力供給装置から電力の供給を受ける際の入力可能
    な電圧値を記憶する記憶ステップと、 前記電力供給装置から供給される供給電圧値を検出する
    電圧検出ステップと、 前記電圧検出ステップにおいて検出された供給電圧値と
    前記記憶ステップにおいて記憶された入力可能な電圧値
    とを比較する比較ステップと、 前記比較ステップにおける比較の結果、前記供給電圧値
    が前記入力可能な電圧値を上回る場合には、前記電力供
    給装置に対する電力要求処理を中止する中止ステップ
    と、 を備えたことを特徴とする電力受給方法。
  21. 【請求項21】電源線と通信線とを備えた通信バスを介
    して電力供給装置と接続される電力受給装置における電
    力受給方法であって、 前記電力受給装置の入力可能な電圧値に関する情報を記
    憶する記憶ステップと、 前記電力受給装置が前記電力供給装置に対して電力の供
    給を要求する際に、前記記憶ステップにおいて記憶され
    た入力可能な電圧値に関する情報とともに、電力の供給
    を要求する情報とを送信する送信ステップと、 前記送信ステップにおける送信への応答として、前記電
    力供給装置により供給可能な電圧値に関する情報を受信
    する受信ステップと、 前記受信ステップおいて受信された前記電力供給装置に
    より供給可能な電圧値に基づいて電力を受給する電力受
    給ステップと、 を備えたことを特徴とする電力受給方法。
  22. 【請求項22】電源線と通信線とを備えた通信バスを介
    して電力受給装置と接続される電力供給装置における電
    力供給方法であって、 前記電力受給装置が前記電力供給装置に対して電力の供
    給を要求する際に、該電力受給装置の入力可能な電圧値
    に関する情報を受信する受信ステップと、 前記電力供給装置において供給可能な電圧値を記憶する
    記憶ステップと、 前記受信ステップにおいて前記電力受給装置の入力可能
    な電圧値に関する情報を受信すると、前記記憶ステップ
    において記憶された前記電力供給装置が供給可能な電圧
    値を読出し、該電力受給装置に対して電力を供給可能で
    あるか判定する判定ステップと、 前記判定ステップおいて供給可能であると判定される
    と、前記電力受給装置に対して電力を供給する電力供給
    ステップと、 を備えたことを特徴とする電力供給方法。
  23. 【請求項23】電源線と通信線とを備えた通信バスを介
    して電力受給装置と接続される電力供給装置における電
    力供給方法であって、 前記電力供給装置の駆動源である電池の残容量に基づい
    て前記電力受給装置に対して供給可能な電力値を算出す
    る算出ステップと、 電力の供給を希望する前記電力受給装置が前記通信バス
    上で1台のみであるか否かを判定する第1の判定ステッ
    プと、 前記第1の判定ステップにおける判定の結果、電力の供
    給を希望する前記電力受給装置が前記通信バス上で1台
    のみである場合に、該電力受給装置から電力要求情報を
    受信する受信ステップと、 前記受信ステップおいて受信された電力要求情報に含ま
    れる電力要求値と、前記算出ステップにおいて算出され
    た供給可能な電力値とに基づいて、前記電力受給装置に
    対して電力の供給が可能であるか否かを判定する第2の
    判定ステップと、 前記第2の判定ステップにおいて判定の結果、電力の供
    給が可能な場合に、前記電力受給装置に対して電力を供
    給する電力供給ステップと、 を備えたことを特徴とする電力供給方法。
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