JP2003042311A - 多通路バルブ・チャンバ - Google Patents
多通路バルブ・チャンバInfo
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Abstract
生しない多通路バルブ・チャンバを提供すること。 【解決手段】 スライダ穿孔(3)内に配設された縦ス
ライダ(2)を有する、射出成形プラスチック製の多通
路バルブ・チャンバ(17)を開示する。スライダ穿孔
(3)は、複数の加圧媒体給送導管(7Aから7E)が
それを横切りまたは交差し、かつ少なくとも2つの案内
部材(5、6、13、14)を含んでいる。該案内部材
(5、6、13、14)は少なくとも一部の領域がプラ
スチックにより射出成形される。各案内部材(5、6、
13、14)は、縦スライダ(2)の位置に応じて互い
に連結可能である2つの導管(7Aと7B、または7B
と7C、または7Cと7D、または7Dと7E)の間に
位置する。案内部材(5、6、13、14)は軸方向に
多通路バルブ・チャンバ(1;17)のチャンバ壁(1
8)と面一で終端する。
Description
ンバに係り、特に請求項1の前文に詳細に定義した種類
の射出成形されたプラスチック製の多通路バルブ・チャ
ンバに関する。
ャンバは、安定性を高めるためにある種のグラスファイ
バ成分を備えたプラスチックから製造される。空気圧式
の多通路バルブの動作時は、加圧媒体を給送する複数の
導管を制御するためのスライダが、中央のスライダ穿孔
内を多通路バルブ・チャンバの軸方向に移動する。その
際にスライダは順次、制御に必要な多通路バルブ・チャ
ンバの前縁を越え、空気圧式多通路バルブの動作期間が
長くなるにつれて、スライダの動きによる前縁の機械的
応力によって、この領域で材料の磨耗が発生する。
イダ穿孔の表面領域では多通路バルブ・チャンバのプラ
スチック内に埋設されたグラスファイバが露出すること
があり、それによって、スライダのパッキンが損傷し、
ひいては多通路バルブ全体の故障にいたるまで機能に影
響が損なわれることになる。
ような種類の多通路バルブの機能が露出したグラスファ
イバによって制限されることを防止するため、実際には
多通路バルブ・チャンバ内にブシュを挿入し、あるいは
このブシュを射出成形工程の前に射出成形工具中に装填
し、このブシュの少なくとも一部を多通路バルブ・チャ
ンバ内に注入する工程に移行してきている。
1号から、加圧媒体を給送する複数のチャネルが横切
り、または交差するスライダ穿孔を有する射出成形プラ
スチック製の多通路バルブ・チャンバが公知である。チ
ャンバ内部にはスライダ穿孔の少なくとも一か所で縦ス
ライダを案内する案内部材が設けられ、案内部材の材料
はバルブ・チャンバの基本材料とは異なったものであ
る。
によって囲まれるようにバルブ・チャンバ内に射出成形
される。案内部材の輪郭には、多通路バルブ・チャンバ
内に軸方向固定するために、少なくとも1つの環状溝、
または少なくとも輪郭が環状の***が設けられ、これは
射出成形後に多通路バルブ・チャンバ内のアンカを形成
する。
れらが加圧媒体を給送する導管を覆い、かつ加圧媒体を
給送するそれぞれ3本の導管を制御するために、いわゆ
る二重ブシュとして縦スライダと連動し、加圧媒体を給
送する導管の前または後に連結された多通路バルブ・チ
ャンバの吸込室もしくは吐出室のそれぞれの一部を覆う
ように実施される。
ためにブシュの製造コストが高いので、これらの二重ブ
シュが高価になるという欠点がある。射出成形によって
このようなブシュを有する多通路バルブ・チャンバを製
造する場合、製造公差および所定の対称性によって規定
されるブシュの開口の精度が特に重要である。何故なら
ば、誤差が大きいと、程度の差はあっても機能を損なう
まくれがチャンバ壁に発生するからである。
み過程時に導管とブシュとの繋ぎ部分に多通路バルブの
流量を低減させる渦流が発生するという欠点があり、そ
こで流量の低減を補償するために、多通路バルブ・チャ
ンバの構造的スペースを拡張しなければならないが、こ
れは望ましくない。
1号から、多通路バルブのバルブ・チャンバを切削なし
で製造する方法が公知であり、それによれば、バルブ・
チャンバを、芯の損失なく、また事後の切削加工なしで
スライダ・パッキンの移動領域、またはスライダ用の前
縁に製造できる。
ンバを製造するための射出工程中に、製造されるスライ
ダ穿孔の領域に、射出工程の終了後にバルブ・チャンバ
から押し出される挿入部が備えられ、それによって一方
では、多通路バルブ・チャンバの製造コストの増加を伴
う付加的な仕上げ段階が必要になり、それによって他方
では、挿入部の放出工程によってスライダ・パッキンの
スライド面の領域のスライダ穿孔の表面、ならびにスラ
イダ穿孔の対向する前縁の丸みの部分が損傷する原因に
なる場合があるという欠点がある。
欠点がない多通路バルブ・チャンバを製造することにあ
る。
第1項に記載の特徴を有する多通路バルブ・チャンバ1
は、大幅に低コストで製造され、スライダ穿孔の領域に
けばだったまくれが発生せず、かつ動作時に導管からス
ライダ穿孔への加圧媒体の吸込み過程が不都合な渦流な
しで保証されるという利点を有している。
ルブ・チャンバのチャンバ内部もしくはスライダ穿孔内
の2本の加圧媒体給送導管の間に、縦スライダの位置に
応じて互いに連結可能であるそれぞれ1つの案内部材を
配設すると共に、吸込み過程が、渦流の原因になること
がある導管と案内部材との間の突起によって妨害されな
いようにすることによって達成される。
は、射出工程で複数部品からなる抜き打ち・スライダ装
置によって保持される別個の案内部材が確実にかつ隙間
なしに密封され、したがって射出成形時に多通路バルブ
・チャンバの材料、もしくはプラスチックが抜き打ち・
スライダ装置と案内部材との間の隔壁に侵入できないよ
うにすることによって達成される。
を給送する2本の導管の間に配設すると、抜き打ち・ス
ライド装置を先行技術による方法よりも簡単かつ低コス
トで製造できるという利点が得られる。
点、または有利な実施形態は、従属クレーム、説明、お
よび図面から明らかになる。
つの実施形態を図示し、以下に詳細に説明する。
ルブ・チャンバ1の断面図である。縦スライダ2は多通
路バルブ・チャンバ1の軸方向長さにわたって異なる直
径を有するスライダ穿孔3内に据え付けられている。縦
スライダ2は多通路バルブ・チャンバ1内に軸方向移動
可能に案内され、縦スライダ2には複数のスライド面4
Aから4Dが設けられている。スライド面4Aと4Dは
直に多通路バルブ・チャンバによって形成され、またス
ライド面4Bと4Cは多通路バルブ・チャンバ1内に射
出成形された2つの案内部材5、6によって形成されて
いる。
本の導管7Aから7Eがそれを横切り、または交差して
おり、案内部材5は、それぞれが縦スライダ2の位置に
応じて互いに連結され、または互いに分離される、加圧
媒体を給送する導管7Bと7Cとの間に、また案内部材
6は加圧媒体を給送する導管7Cと7Dとの間に配設さ
れている。
から製造され、これはプラスチックもしくは多通路バル
ブ・チャンバ1の強度を高め、かつ約8ないし10バー
ルの動作圧を発生する多通路バルブ・チャンバ1の動作
中の完全な機能を保証するためにグラスファイバ成分を
含んでいる。ブシュとして実施された案内部材5、6は
この実施形態ではアルミニウム製であり、アルマイト処
理される。
リオキシメチレン(POM)のようなプラスチックから
製造することもできる。この場合は、案内部材5、6は
材料の選択とは関わりなく、切屑を除去する、または切
削なしの製造方法で製造できる。
する場合は、スライド面4Bおよび4Cを越える際に縦
スライダ2のパッキン部材8Aから8Dの損傷を誘発す
ることがある、案内部材の強度を高める成分をプラスチ
ックが決して含まないように注意する必要がある。
側の外側に、それぞれ隣接して配設された導管7Bおよ
び7C、または7Cおよび7Dを密封するためのパッキ
ン体10A、10Bを備えた環状の切欠き部9A、9B
をそれぞれ設けている。
通路バルブ・チャンバ1の前縁を形成しており、案内部
材5、6は前端とスライド面4B、4Cとの繋ぎ部分に
それぞれ丸み11を設けている。更に、案内部材5、6
は前端の領域に、それぞれ案内部材5、6の内部空間に
延在するベベル12を備えており、これはそれぞれ丸み
11に接合している。ベベル12はスライド面4B、4
Cとの間にそれぞれ15°ないし30°の範囲の角度を
なしているので、パッキン部材8B、8Cは案内部材
5、6内に入る際に、損傷することなくスムーズに誘導
される。
1内に固定的に組込まれる。そのために、案内部材は多
通路バルブ・チャンバ1のプラスチック射出成形の前に
そのために備えられたダイス型内に挿入され、引き続い
てプラスチックが射出される。その際に案内部材5、6
の開口はダイス型および押し抜き型の材料の担持部分に
よって閉鎖される。互いに隣接して配置された2本の加
圧媒体給送導管7B、7Cまたは7C、7Dの間に案内
部材5または6を別個に配設することによって、多通路
バルブ・チャンバの動作時に剥離して、機能を著しく損
なうことがあるまくれまたはけばだったまくれが決して
発生しないように正確に、案内部材5、6と、これらを
囲む多通路バルブ・チャンバ1とを射出成形によって製
造することが可能になる。
ンバ壁18が軸方向に案内部材5、6の前面と面一で終
端し、かつ多通路バルブ・チャンバ1内に流入し、また
はそこから流出する加圧媒体が多通路バルブ・チャンバ
1と案内部材5、6の繋ぎ部分で渦流を生じないことが
保証される。それによって、多通路バルブ・チャンバを
構造スペース要件に関して最適に形成することができる
ようなスムーズな流れが可能になる。
の実施形態が示されており、構造が同じ、もしくは機能
が同じ部品には図1と同じ参照番号が付されている。図
1に示した多通路バルブ・チャンバの実施形態との相違
点は、スライド面4Aおよび4Dがこれも多通路バルブ
・チャンバ17内に射出成形される別の2つの案内部材
13、14によって形成されていることである。それに
よって、多通路バルブ・チャンバを補足的に切削加工し
なくても、図1に示した多通路バルブ・チャンバ1の鋭
く形成された前縁15、16が不要になる。何故なら
ば、その代わりに、案内部材5、6の丸み11とベベル
12とに対応する案内部材13、14の丸み、およびこ
れに続くベベルが代用されるからである。
は、案内部材5、6の丸みおよびベベルと同じ位置に設
けられ、縦スライダ2の案内部材13、14内へのスム
ーズな滑動挿入が保証される。補足的に、案内部材1
3、14のスライダ穿孔3を向いた側の外側にはそれぞ
れ1つの切欠き部9C、9Dが形成され、その中に導管
7Aおよび7B、もしくは7Dおよび7Eを密封するた
めのパッキン部材10C、10Dが挿入される。
いに隣接して配置された2本の加圧媒体給送導管間に案
内部材を別個に配設することによって、多通路バルブ・
チャンバの動作時に剥離して、機能を著しく損なうこと
があるまくれまたはけばだったまくれが決して発生しな
いように正確に、案内部材と、これらを囲む多通路バル
ブ・チャンバとを射出成形によって製造することが可能
になる。
バ壁が軸方向に案内部材の前面と面一で終端し、かつ多
通路バルブ・チャンバ内に流入し、またはそこから流出
する加圧媒体が多通路バルブ・チャンバと案内部材の繋
ぎ部分で渦流を生じないことが保証される。それによっ
て、多通路バルブ・チャンバを構造スペース要件に関し
て最適に形成することができるようなスムーズな流れが
可能になる。
チャンバ内に射出成形される別の2つの案内部材によっ
て形成されていることによって、多通路バルブ・チャン
バを補足的に切削加工しなくても、多通路バルブ・チャ
ンバの鋭く形成された前縁が不要になる。さらに、案内
部材13、14の丸みおよびベベルは、案内部材5、6
の丸みおよびベベルと同じ位置に設けられ、縦スライダ
2の案内部材13、14内へのスムーズな滑動挿入が保
証される。
ルブ・チャンバの概略縦断面図である。
ルブ・チャンバの概略縦断面図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 スライダの穿孔(3)内に配設された縦
スライダ(2)を有する、射出成形されたプラスチック
製の多通路バルブ・チャンバ(1;17)であって、ス
ライダの穿孔(3)は複数の加圧媒体給送導管(7Aか
ら7E)によって横切られ、もしくは交差され、かつ少
なくとも2つの案内部材(5、6、13、14)を含ん
でおり、かつ該案内部材(5、6、13、14)は少な
くとも一部の領域がプラスチックにより射出成形され、
各々の案内部材(5、6、13、14)は、縦スライダ
(2)の位置に応じて互いに連結可能である2つの導管
(7Aと7B、または7Bと7C、または7Cと7D、
または7Dと7E)の間に位置するとともに、案内部材
(5、6、13、14)は軸方向に多通路バルブ・チャ
ンバ(1、17)のチャンバ壁(18)と面一で終端す
ることを特徴とする多通路バルブ・チャンバ。 - 【請求項2】 それぞれの前記案内部材(5、6、1
3、14)は多通路バルブ・チャンバ(1;17)のス
ライダ穿孔(3)を向いた側の外側に、隣接して配設さ
れた2つの導管(7Aと7B、または7Bと7C、また
は7Cと7D、または7Dと7E)を密封するためのパ
ッキン体(10A、10B、10C、10D)を備えた
環状の切欠き部(9A、9B、9C、9D)を設けるこ
とを特徴とする請求項1記載の多通路バルブ・チャン
バ。 - 【請求項3】 前記案内部材(5、6、13、14)が
ブシュとして実施されることを特徴とする請求項1また
は2記載の多通路バルブ・チャンバ。 - 【請求項4】 前記案内部材(5、6、13、14)の
前端の内径は、好適には丸み(11)を設けて形成され
た多通路バルブ・チャンバ(1;17)の前縁を形成す
ることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記
載の多通路バルブ・チャンバ。 - 【請求項5】 前記案内部材(5、6、13、14)は
前端の領域にそれぞれ、該案内部材(5、6、13、1
4)のスライド面(4Aから4D)の方向に延在するベ
ベル(12)を備えることを特徴とする請求項4記載の
多通路バルブ・チャンバ。 - 【請求項6】 前記ベベル(12)は前記案内部材
(5、6、13、14)のスライド面(4Aから4D)
との間に好適には15°から30°の範囲の角度をなす
ことを特徴とする請求項5記載の多通路バルブ・チャン
バ。 - 【請求項7】 前記案内部材(5、6、13、14)は
それぞれ射出成形部として実施されることを特徴とする
請求項1乃至6のいずれか1項に記載の多通路バルブ・
チャンバ。 - 【請求項8】 前記案内部材(5、6、13、14)は
それぞれ回転部として実施されることを特徴とする請求
項1乃至6のいずれか1項に記載の多通路バルブ・チャ
ンバ。 - 【請求項9】 前記案内部材(5、6、13、14)は
プラスチック製、好適にはポリオキシメチレン製である
ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載
の多通路バルブ・チャンバ。 - 【請求項10】 前記案内部材(5、6、13、14)
は金属製、好適にはアルミニウム製であることを特徴と
する請求項1乃至8のいずれか1項に記載の多通路バル
ブ・チャンバ。
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