JP2003042132A - ナットの脱落防止構造 - Google Patents
ナットの脱落防止構造Info
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16B—DEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
- F16B39/00—Locking of screws, bolts or nuts
- F16B39/22—Locking of screws, bolts or nuts in which the locking takes place during screwing down or tightening
- F16B39/28—Locking of screws, bolts or nuts in which the locking takes place during screwing down or tightening by special members on, or shape of, the nut or bolt
- F16B39/30—Locking exclusively by special shape of the screw-thread
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16B—DEVICES FOR FASTENING OR SECURING CONSTRUCTIONAL ELEMENTS OR MACHINE PARTS TOGETHER, e.g. NAILS, BOLTS, CIRCLIPS, CLAMPS, CLIPS OR WEDGES; JOINTS OR JOINTING
- F16B33/00—Features common to bolt and nut
- F16B33/02—Shape of thread; Special thread-forms
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10S—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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- Y10S411/924—Coupled nut and bolt
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- Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡単な構造で容易にナットの脱落を防止でき
るようにした安価なナットの脱落防止構造を提供する。 【解決手段】 ボルト１０のネジ部先端の雄ねじ１０ａ
は、該雄ねじ１０ａの谷の径ｄ1 が、該ボルト１０に螺
合されるナット１２の雌ねじ１２ａの対応する内径Ｄ2
より大きくなるように寸法設定される。これにより、ネ
ジ部先端の雄ねじ１０ａは、ナット１２の雌ねじ１２ａ
に対応する正規の規格寸法であるネジ部基端側の雄ねじ
１０ｂの谷の径ｄ2 に比べて噛み合いがきつくなる側に
若干異なったネジ形状に形成される。
るようにした安価なナットの脱落防止構造を提供する。 【解決手段】 ボルト１０のネジ部先端の雄ねじ１０ａ
は、該雄ねじ１０ａの谷の径ｄ1 が、該ボルト１０に螺
合されるナット１２の雌ねじ１２ａの対応する内径Ｄ2
より大きくなるように寸法設定される。これにより、ネ
ジ部先端の雄ねじ１０ａは、ナット１２の雌ねじ１２ａ
に対応する正規の規格寸法であるネジ部基端側の雄ねじ
１０ｂの谷の径ｄ2 に比べて噛み合いがきつくなる側に
若干異なったネジ形状に形成される。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はナットの脱落防止構
造に関し、一旦ボルトにねじ込むことによって人為的な
外力が加わらない限りは、抜け止め状態に保持されるよ
うにしたナットの脱落防止構造に関する。
造に関し、一旦ボルトにねじ込むことによって人為的な
外力が加わらない限りは、抜け止め状態に保持されるよ
うにしたナットの脱落防止構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】例えば、自動車に搭載されるバッテリ１
の電極２に対してバッテリコード３を取付ける際には、
図２に示したように、バッテリコード３の先端に圧着し
たバッテリターミナル４の環状接続部４ａを電極２に嵌
合した後、一対の締付け片４ｂ，４ｂに設けられた挿通
孔４ｃにボルト５を挿通し、座金６と共にナット７に締
め付ける。すると、一対の締付け片４ｂ，４ｂが環状接
続部４ａを縮径方向に変形させ、バッテリターミナル４
が電極２に固定される。
の電極２に対してバッテリコード３を取付ける際には、
図２に示したように、バッテリコード３の先端に圧着し
たバッテリターミナル４の環状接続部４ａを電極２に嵌
合した後、一対の締付け片４ｂ，４ｂに設けられた挿通
孔４ｃにボルト５を挿通し、座金６と共にナット７に締
め付ける。すると、一対の締付け片４ｂ，４ｂが環状接
続部４ａを縮径方向に変形させ、バッテリターミナル４
が電極２に固定される。
【０００３】ところで、車両の組立工程において上記作
業を行なう際には、予め挿通孔４ｃに通したボルト５に
ナット７を緩く締め込んでおく。即ち、予めボルト５及
びナット７が一体化されたバッテリターミナル４を生産
ライン上に送り、最終的に本締めするようにしている。
しかしながら、このような使用形態では、バッテリター
ミナル４の運搬中の振動や衝撃などによって、ナット７
がボルト５から脱落してしまうことがあり、ナット７の
付け直しが必要となったり、紛失してしまうこととなっ
ていた。
業を行なう際には、予め挿通孔４ｃに通したボルト５に
ナット７を緩く締め込んでおく。即ち、予めボルト５及
びナット７が一体化されたバッテリターミナル４を生産
ライン上に送り、最終的に本締めするようにしている。
しかしながら、このような使用形態では、バッテリター
ミナル４の運搬中の振動や衝撃などによって、ナット７
がボルト５から脱落してしまうことがあり、ナット７の
付け直しが必要となったり、紛失してしまうこととなっ
ていた。
【０００４】そこで、例えば特開平１０−６１６４７号
公報等には、ボルト先端にＥ−リングや抜け止め用のキ
ャップを嵌合したり、ボルト先端に雌ねじ部を形成しこ
れに頭部径がねじ山の径より大きな子ネジをねじ込んだ
り、或いはボルト先端に割り溝や切り起しなどによる径
大部を形成するなどして、ボルトからのナットの抜けを
規制するナットの脱落防止構造が提案されている。ま
た、例えばボルト先端に塗料や接着剤等を塗布すること
で、ナットの脱落防止構造とすることもある。
公報等には、ボルト先端にＥ−リングや抜け止め用のキ
ャップを嵌合したり、ボルト先端に雌ねじ部を形成しこ
れに頭部径がねじ山の径より大きな子ネジをねじ込んだ
り、或いはボルト先端に割り溝や切り起しなどによる径
大部を形成するなどして、ボルトからのナットの抜けを
規制するナットの脱落防止構造が提案されている。ま
た、例えばボルト先端に塗料や接着剤等を塗布すること
で、ナットの脱落防止構造とすることもある。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た何れのナットの脱落防止構造においても、ボルトの前
加工工程や、ボルトをナットにねじ込んだ後の抜止め用
部材の取付作業や径大化作業及び塗布作業などの余分な
後加工工程が加わるため、面倒で手間のかかる組付け作
業となると共に、部品数増加による製造コスト上昇を招
くという問題があった。従って、本発明の目的は上記課
題を解消することに係り、簡単な構造で容易にナットの
脱落を防止できるようにした安価なナットの脱落防止構
造を提供することである。
た何れのナットの脱落防止構造においても、ボルトの前
加工工程や、ボルトをナットにねじ込んだ後の抜止め用
部材の取付作業や径大化作業及び塗布作業などの余分な
後加工工程が加わるため、面倒で手間のかかる組付け作
業となると共に、部品数増加による製造コスト上昇を招
くという問題があった。従って、本発明の目的は上記課
題を解消することに係り、簡単な構造で容易にナットの
脱落を防止できるようにした安価なナットの脱落防止構
造を提供することである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、ボ
ルトのネジ部先端における雄ねじの外径、谷の径及びピ
ッチの少なくとも一つの寸法が、該ボルトに螺合される
ナットにおける雌ねじの対応する寸法より噛合いがきつ
くなる側に若干異なったネジ形状に形成されることによ
り、ボルトにねじ込まれたナットの抜けを規制すること
を特徴とするナットの脱落防止構造により達成される。
ルトのネジ部先端における雄ねじの外径、谷の径及びピ
ッチの少なくとも一つの寸法が、該ボルトに螺合される
ナットにおける雌ねじの対応する寸法より噛合いがきつ
くなる側に若干異なったネジ形状に形成されることによ
り、ボルトにねじ込まれたナットの抜けを規制すること
を特徴とするナットの脱落防止構造により達成される。
【０００７】上記構成によれば、所定以上の回転トルク
でボルトとナットを締め付けることで、ナットにおける
雌ねじはボルトのネジ部先端における雄ねじとの間で相
互に弾性変形を生じながらネジ部基端側にねじ込まれ
る。又、ボルトのネジ部基端における雄ねじの寸法は、
ナットの雌ねじに対応した寸法とされており、通常の締
付け作業を行なうことができる。そこで、一旦ボルトの
ネジ部基端側にねじ込まれたナットは、人為的に所定以
上の回転トルクが加わらない限り、ボルトに対して抜け
止め状態に保持される。
でボルトとナットを締め付けることで、ナットにおける
雌ねじはボルトのネジ部先端における雄ねじとの間で相
互に弾性変形を生じながらネジ部基端側にねじ込まれ
る。又、ボルトのネジ部基端における雄ねじの寸法は、
ナットの雌ねじに対応した寸法とされており、通常の締
付け作業を行なうことができる。そこで、一旦ボルトの
ネジ部基端側にねじ込まれたナットは、人為的に所定以
上の回転トルクが加わらない限り、ボルトに対して抜け
止め状態に保持される。
【０００８】即ち、上述したナットの脱落防止構造を備
えたボルトは、通常のボルト製造段階において、ネジ部
先端の雄ねじのみを若干規格寸法とは異なるネジ形状に
製造するだけでよく、ボルト先端に割り溝や切り起しな
どを形成する特別な前加工工程や、抜止め用部材を取り
付ける後加工工程等が必要なく、部品点数の増加を招く
こともない。
えたボルトは、通常のボルト製造段階において、ネジ部
先端の雄ねじのみを若干規格寸法とは異なるネジ形状に
製造するだけでよく、ボルト先端に割り溝や切り起しな
どを形成する特別な前加工工程や、抜止め用部材を取り
付ける後加工工程等が必要なく、部品点数の増加を招く
こともない。
【０００９】又、好ましくは、バッテリーの電極に外嵌
される略円筒状の環状接続部と、該環状接続部の両端か
ら対向して延出された一対の締付け片と、前記環状接続
部を縮径変形させるべく前記一対の締付け片を互いに接
近する方向に保持するボルト及びナットとを備えるバッ
テリターミナルにおいて、前記ボルト及びナットが、前
述したナットの脱落防止構造を備える。
される略円筒状の環状接続部と、該環状接続部の両端か
ら対向して延出された一対の締付け片と、前記環状接続
部を縮径変形させるべく前記一対の締付け片を互いに接
近する方向に保持するボルト及びナットとを備えるバッ
テリターミナルにおいて、前記ボルト及びナットが、前
述したナットの脱落防止構造を備える。
【００１０】上記構成によれば、バッテリターミナルに
予め一体化されたボルト及びナットが、生産ライン上に
送られ、最終的に本締めされるまでの運搬中の振動や衝
撃などによって脱落してしまうことがない。そこで、こ
れらボルト及びナットを一体化したバッテリターミナル
を確実に一部品として管理することができ、部品管理の
コスト低減が可能となる。
予め一体化されたボルト及びナットが、生産ライン上に
送られ、最終的に本締めされるまでの運搬中の振動や衝
撃などによって脱落してしまうことがない。そこで、こ
れらボルト及びナットを一体化したバッテリターミナル
を確実に一部品として管理することができ、部品管理の
コスト低減が可能となる。
【００１１】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
の一実施形態に係るナットの脱落防止構造を詳細に説明
する。本実施形態に係るボルト１０のネジ部先端の雄ね
じ１０ａは、図１に示したように、該雄ねじ１０ａの谷
の径ｄ1 が、ネジ部基端側（図中、左側）の雄ねじ１０
ｂの谷の径ｄ2 より大きくなるように寸法設定されてい
る。又、前記ボルト１０に螺合されるナット１２は、前
記ネジ部基端側の雄ねじ１０ｂの谷の径ｄ2 に対応する
雌ねじ１２ａの内径Ｄ2 を有している。
の一実施形態に係るナットの脱落防止構造を詳細に説明
する。本実施形態に係るボルト１０のネジ部先端の雄ね
じ１０ａは、図１に示したように、該雄ねじ１０ａの谷
の径ｄ1 が、ネジ部基端側（図中、左側）の雄ねじ１０
ｂの谷の径ｄ2 より大きくなるように寸法設定されてい
る。又、前記ボルト１０に螺合されるナット１２は、前
記ネジ部基端側の雄ねじ１０ｂの谷の径ｄ2 に対応する
雌ねじ１２ａの内径Ｄ2 を有している。
【００１２】そこで、前記ボルト１０のネジ部先端の雄
ねじ１０ａの谷の径ｄ1 は、該ボルト１０に螺合される
ナット１２の雌ねじ１２ａの対応する内径Ｄ2 より大き
くなるように寸法設定され、該ナット１２の雌ねじ１２
ａに対応する正規の規格寸法であるネジ部基端側の雄ね
じ１０ｂの谷の径ｄ2 に比べて噛み合いがきつくなる側
に若干異なったネジ形状に形成されている。
ねじ１０ａの谷の径ｄ1 は、該ボルト１０に螺合される
ナット１２の雌ねじ１２ａの対応する内径Ｄ2 より大き
くなるように寸法設定され、該ナット１２の雌ねじ１２
ａに対応する正規の規格寸法であるネジ部基端側の雄ね
じ１０ｂの谷の径ｄ2 に比べて噛み合いがきつくなる側
に若干異なったネジ形状に形成されている。
【００１３】即ち、所定以上の回転トルクで前記ボルト
１０と前記ナット１２を締め付けると、該ナット１２
は、雌ねじ１２ａの山頂が前記ネジ部先端の雄ねじ１０
ａの谷底Ｒとの間で相互に弾性変形を生じながらネジ部
基端側にねじ込まれる。そして、ナット１２の雌ねじ１
２ａがボルト１０のネジ部基端側の雄ねじ１０ｂに達す
ると、これらナット１２とボルト１０は通常の噛み合い
状態となる。
１０と前記ナット１２を締め付けると、該ナット１２
は、雌ねじ１２ａの山頂が前記ネジ部先端の雄ねじ１０
ａの谷底Ｒとの間で相互に弾性変形を生じながらネジ部
基端側にねじ込まれる。そして、ナット１２の雌ねじ１
２ａがボルト１０のネジ部基端側の雄ねじ１０ｂに達す
ると、これらナット１２とボルト１０は通常の噛み合い
状態となる。
【００１４】従って、一旦ボルト１０のネジ部基端側に
ねじ込まれたナット１２は、人為的に所定以上の回転ト
ルクが加わらない限り、ボルト１０に対して抜け止め状
態に保持される。そこで、例えば図２に示したバッテリ
ターミナル４のように、予めボルトにナットを緩く締め
込んでおく場合には、従来のボルト５及びナット７に換
えて、これらボルト１０及びナット１２を一体化したバ
ッテリターミナルを使用すれば、運搬中の振動や衝撃な
どによって、ナット１２がボルト１０から脱落してしま
うことがなく、ナット１２の付け直しが必要となった
り、紛失してしまうことが無い。従って、これらボルト
１０及びナット１２を一体化したバッテリターミナルを
確実に一部品として管理することができ、部品管理のコ
スト低減が可能となる。
ねじ込まれたナット１２は、人為的に所定以上の回転ト
ルクが加わらない限り、ボルト１０に対して抜け止め状
態に保持される。そこで、例えば図２に示したバッテリ
ターミナル４のように、予めボルトにナットを緩く締め
込んでおく場合には、従来のボルト５及びナット７に換
えて、これらボルト１０及びナット１２を一体化したバ
ッテリターミナルを使用すれば、運搬中の振動や衝撃な
どによって、ナット１２がボルト１０から脱落してしま
うことがなく、ナット１２の付け直しが必要となった
り、紛失してしまうことが無い。従って、これらボルト
１０及びナット１２を一体化したバッテリターミナルを
確実に一部品として管理することができ、部品管理のコ
スト低減が可能となる。
【００１５】そして、ボルト１０のネジ部基端側の雄ね
じ１０ｂの谷の径ｄ2 は、ナット１２の雌ねじ１２ａの
内径Ｄ2 に対応した規格寸法とされており、例えば上述
したボルト１０及びナット１２を一体化したバッテリタ
ーミナルを生産ライン上に送り、最終的に電極に本締め
する際には、通常と全く同様の締付け作業を行なうこと
ができる。
じ１０ｂの谷の径ｄ2 は、ナット１２の雌ねじ１２ａの
内径Ｄ2 に対応した規格寸法とされており、例えば上述
したボルト１０及びナット１２を一体化したバッテリタ
ーミナルを生産ライン上に送り、最終的に電極に本締め
する際には、通常と全く同様の締付け作業を行なうこと
ができる。
【００１６】更に、上述したナット１２の脱落防止構造
を備えたボルト１０は、通常のボルト製造段階におい
て、ネジ部先端の雄ねじ１０ａの谷の径ｄ1 のみを規格
寸法であるネジ部基端側の雄ねじ１０ｂの谷の径ｄ2 と
は若干異なるように製造するだけでよく、従来のように
ボルト先端に割り溝や切り起しなどを形成する特別な前
加工工程や、抜止め用部材を取り付ける後加工工程等が
必要なく、部品点数の増加を招くこともない。従って、
製造コスト上昇を招くことなく、簡単な構造で容易にナ
ットの脱落を防止することができる。
を備えたボルト１０は、通常のボルト製造段階におい
て、ネジ部先端の雄ねじ１０ａの谷の径ｄ1 のみを規格
寸法であるネジ部基端側の雄ねじ１０ｂの谷の径ｄ2 と
は若干異なるように製造するだけでよく、従来のように
ボルト先端に割り溝や切り起しなどを形成する特別な前
加工工程や、抜止め用部材を取り付ける後加工工程等が
必要なく、部品点数の増加を招くこともない。従って、
製造コスト上昇を招くことなく、簡単な構造で容易にナ
ットの脱落を防止することができる。
【００１７】尚、上記実施形態においては、ボルト１０
のネジ部先端の雄ねじ１０ａの谷の径ｄ1 を正規の規格
寸法であるネジ部基端側の雄ねじ１０ｂの谷の径ｄ2 よ
り大きくなるように寸法設定することで、ナット１２の
雌ねじ１２ａの内径Ｄ2 に対して噛み合いがきつくなる
側に若干異なったネジ形状に前記ネジ部先端を形成した
が、本発明のナットの脱落防止構造はこれに限定される
ものではなく、ボルトのネジ部先端は本発明の趣旨に基
づいて、ナットの雌ねじに対して噛合いがきつくなる側
に若干異なった種々のネジ形状を採ることができる。
のネジ部先端の雄ねじ１０ａの谷の径ｄ1 を正規の規格
寸法であるネジ部基端側の雄ねじ１０ｂの谷の径ｄ2 よ
り大きくなるように寸法設定することで、ナット１２の
雌ねじ１２ａの内径Ｄ2 に対して噛み合いがきつくなる
側に若干異なったネジ形状に前記ネジ部先端を形成した
が、本発明のナットの脱落防止構造はこれに限定される
ものではなく、ボルトのネジ部先端は本発明の趣旨に基
づいて、ナットの雌ねじに対して噛合いがきつくなる側
に若干異なった種々のネジ形状を採ることができる。
【００１８】例えば、ボルトのネジ部先端における雄ね
じの外径を正規の規格寸法であるネジ部基端側の雄ねじ
の外径より大きくしたり、ネジ部先端における雄ねじの
ピッチを正規の規格寸法であるネジ部基端側の雄ねじの
ピッチより広く又は狭くなるように寸法設定することに
より、ボルトのネジ部先端はナットの雌ねじに対して噛
合いがきつくなる側に若干異なった種々のネジ形状とす
ることができる。
じの外径を正規の規格寸法であるネジ部基端側の雄ねじ
の外径より大きくしたり、ネジ部先端における雄ねじの
ピッチを正規の規格寸法であるネジ部基端側の雄ねじの
ピッチより広く又は狭くなるように寸法設定することに
より、ボルトのネジ部先端はナットの雌ねじに対して噛
合いがきつくなる側に若干異なった種々のネジ形状とす
ることができる。
【００１９】又、本発明のナットの脱落防止構造は、上
述したバッテリターミナルの如きボルト・ナット組立体
に限定されるものではなく、予めボルトにナットが仮組
みされる構成のものであれば、全てのボルト・ナット組
立体に応用できることは云うまでもない。
述したバッテリターミナルの如きボルト・ナット組立体
に限定されるものではなく、予めボルトにナットが仮組
みされる構成のものであれば、全てのボルト・ナット組
立体に応用できることは云うまでもない。
【００２０】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
のナットの脱落防止構造によれば、所定以上の回転トル
クでボルトとナットを締め付けることで、ナットにおけ
る雌ねじはボルトのネジ部先端における雄ねじとの間で
相互に弾性変形を生じながらネジ部基端側にねじ込まれ
る。又、ボルトのネジ部基端における雄ねじの寸法は、
ナットの雌ねじに対応した寸法とされており、通常の締
付け作業を行なうことができる。
のナットの脱落防止構造によれば、所定以上の回転トル
クでボルトとナットを締め付けることで、ナットにおけ
る雌ねじはボルトのネジ部先端における雄ねじとの間で
相互に弾性変形を生じながらネジ部基端側にねじ込まれ
る。又、ボルトのネジ部基端における雄ねじの寸法は、
ナットの雌ねじに対応した寸法とされており、通常の締
付け作業を行なうことができる。
【００２１】そこで、一旦ボルトのネジ部基端側にねじ
込まれたナットは、人為的に所定以上の回転トルクが加
わらない限り、ボルトに対して抜け止め状態に保持され
る。即ち、上述したナットの脱落防止構造を備えたボル
トは、通常のボルト製造段階において、ネジ部先端の雄
ねじのみを若干規格寸法とは異なるネジ形状に製造する
だけでよく、ボルト先端に割り溝や切り起しなどを形成
する特別な前加工工程や、抜止め用部材を取り付ける後
加工工程等が必要なく、部品点数の増加を招くこともな
い。従って、簡単な構造で容易にナットの脱落を防止で
きるようにした安価なナットの脱落防止構造を提供でき
る。
込まれたナットは、人為的に所定以上の回転トルクが加
わらない限り、ボルトに対して抜け止め状態に保持され
る。即ち、上述したナットの脱落防止構造を備えたボル
トは、通常のボルト製造段階において、ネジ部先端の雄
ねじのみを若干規格寸法とは異なるネジ形状に製造する
だけでよく、ボルト先端に割り溝や切り起しなどを形成
する特別な前加工工程や、抜止め用部材を取り付ける後
加工工程等が必要なく、部品点数の増加を招くこともな
い。従って、簡単な構造で容易にナットの脱落を防止で
きるようにした安価なナットの脱落防止構造を提供でき
る。
【００２２】又、上述したナットの脱落防止構造を備え
たバッテリターミナルによれば、該バッテリターミナル
に予め一体化されたボルト及びナットが、生産ライン上
に送られ、最終的に本締めされるまでの運搬中の振動や
衝撃などによって脱落してしまうことがない。そこで、
これらボルト及びナットを一体化したバッテリターミナ
ルを確実に一部品として管理することができ、部品管理
のコスト低減が可能となる。
たバッテリターミナルによれば、該バッテリターミナル
に予め一体化されたボルト及びナットが、生産ライン上
に送られ、最終的に本締めされるまでの運搬中の振動や
衝撃などによって脱落してしまうことがない。そこで、
これらボルト及びナットを一体化したバッテリターミナ
ルを確実に一部品として管理することができ、部品管理
のコスト低減が可能となる。
【図１】本発明の一実施形態に係るナットの脱落防止構
造を示す要部拡大断面図である。
造を示す要部拡大断面図である。
【図２】バッテリの電極に対するバッテリターミナルの
取付構造を示す斜視図である。
取付構造を示す斜視図である。
１０ ボルト
１０ａ ネジ部先端の雄ねじ
１０ｂ ネジ部基端側の雄ねじ
１２ ナット
１２ａ 雌ねじ
Ｒ 谷底
Claims (2)
- 【請求項１】 ボルトのネジ部先端における雄ねじの外
径、谷の径及びピッチの少なくとも一つの寸法が、該ボ
ルトに螺合されるナットにおける雌ねじの対応する寸法
より噛合いがきつくなる側に若干異なったネジ形状に形
成されることにより、ボルトにねじ込まれたナットの抜
けを規制することを特徴とするナットの脱落防止構造。 - 【請求項２】 バッテリーの電極に外嵌される略円筒状
の環状接続部と、該環状接続部の両端から対向して延出
された一対の締付け片と、前記環状接続部を縮径変形さ
せるべく前記一対の締付け片を互いに接近する方向に保
持するボルト及びナットとを備えるバッテリターミナル
において、前記ボルト及びナットが、請求項１に記載の
ナットの脱落防止構造を備えていることを特徴とするバ
ッテリターミナル。
Priority Applications (3)
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|---|---|---|---|
| JP2001226153A JP2003042132A (ja) | 2001-07-26 | 2001-07-26 | ナットの脱落防止構造 |
| DE10233548A DE10233548A1 (de) | 2001-07-26 | 2002-07-23 | Löseverhinderungsanordnung für eine Mutter und Batterieanschlußklemme, die diese aufweist |
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|---|---|---|---|
| JP2001226153A JP2003042132A (ja) | 2001-07-26 | 2001-07-26 | ナットの脱落防止構造 |
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|---|---|---|---|
| JP2001226153A Abandoned JP2003042132A (ja) | 2001-07-26 | 2001-07-26 | ナットの脱落防止構造 |
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Cited By (1)
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- 2002-07-25 US US10/201,953 patent/US6736576B2/en not_active Expired - Fee Related
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