JP2003041257A - 土壌改良方法 - Google Patents

土壌改良方法

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JP2003041257A
JP2003041257A JP2001233562A JP2001233562A JP2003041257A JP 2003041257 A JP2003041257 A JP 2003041257A JP 2001233562 A JP2001233562 A JP 2001233562A JP 2001233562 A JP2001233562 A JP 2001233562A JP 2003041257 A JP2003041257 A JP 2003041257A
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rice
culture solution
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paddy field
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Tatsuya Kajikuri
達也 梶栗
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  • Soil Conditioners And Soil-Stabilizing Materials (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 酸性状態にある土壌を、中性状態若しくは塩
基性状態の土壌に改良し土壌の汚染を防止すること、及
び、それに伴い作物の病気の発生を防止したり、及び害
虫の発生を抑制したりすること、更に、植物の育成を促
進すること。 【解決手段】 少なくとも微生物群を含有する培養液
と、木材チップと、糞尿と、を混合し、培養させた土壌
改良材を、田に散布する第一の工程(1)と、第一の工
程後、前記田を耕す第二の工程(2)と、第二の工程
後、前記田に水を満たす第三の工程(3)と、第三の工
程後、前記田に田植えを行う第四の工程(5)と、から
なる稲作用に使用する土壌改良方法の提供。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、稲作用、又は、畑
作用に使用する土壌改良方法に関する。具体的には、酸
性状態にある土壌を、中性状態若しくは塩基性状態の土
壌に改良し、土壌の汚染を防止し、植物の育成を促進す
る土壌改良方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、田畑等の農地に使用する肥料とし
て、安価で、使用しやすい化学肥料が使用されている。
また、田畑等の農地に発生する害虫を駆除するため、殺
虫剤や、農薬を散布することが行われている。これら化
学肥料、殺虫剤、農薬は、入手しやすく、取扱いが容易
で、悪臭が少ないため、広く使用されている。一方、近
年の環境保全、環境改善の観点から、有機農法が見直さ
れている。この有機農法によれば、稲藁を発酵させた稲
藁肥料や、家畜の糞を堆肥化した有機肥料を、使用して
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、化学肥料は、
窒素、リン酸、カリを主成分としており、このうち窒素
は、酸素と反応して、亜硝酸となり、この亜硝酸は、発
ガン性の危険性を有している。この亜硝酸を、作物が土
壌中から吸収し、その作物を、人間が食するため、亜硝
酸を体内に吸収、蓄積している。また、土壌中に残留す
る亜硝酸は、さらに硝酸へと変化している。この硝酸
は、強酸であり、環境汚染の原因ともなっている。これ
により、徐々に土壌は、酸性状態に変化し、土壌の酸性
化に伴い生態系も変化する。生態系の変化により、植物
分布、害虫の異常発生、さらに化学物質との反応により
水質汚濁が、生じる。
【0004】一方、有機肥料は、家畜の糞や、腐敗させ
た稲藁等を使用しているため、悪臭が発生している。ま
た、その腐敗させた稲藁を使用した田畑で作られる作物
は、病気にかかりやすく、害虫などが発生しやすいなど
の問題を有していた。これは、稲藁を嫌気性状態で発酵
させているため、嫌気性の腐敗菌である消化菌が増加す
るからである。これに対して、好気性状態で稲藁を発酵
させるには、稲藁を攪拌し、稲藁間に適度の通気性を与
える必要があるが、攪拌作業は、比較的困難であった。
【0005】さらに、近年、酸性雨の問題が生じてお
り、土壌が酸化し、土壌汚染が一層深刻な問題となって
いる。
【0006】このことから、本発明は、従来技術の問題
点を解決することを目的とする。具体的には、酸性状態
にある土壌を、中性状態若しくは塩基性状態の土壌に改
良し土壌の汚染を防止すること、及び、それに伴い作物
の病気の発生を防止したり、及び害虫の発生を抑制した
りすること、更に、植物の育成を促進すること、を目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、本発明は、少なくとも微生物群を含有する培養液
と、木材チップと、糞尿と、を混合し、培養させた土壌
改良材を、田に散布する第一の工程と、第一の工程後、
前記田を耕す第二の工程と、第二の工程後、前記田に水
を満たす第三の工程と、第三の工程後、前記田において
田植えを行う第四の工程と、からなる稲作用に使用する
土壌改良方法を提供する。
【0008】これにより、酸性状態にある土壌を、中性
状態若しくは塩基性状態の土壌に改良し、土壌の汚染を
防止することができる。また、それに伴い作物の病気の
発生を防止したり、及び害虫の発生を抑制したりするこ
とができる。また、植物の育成を促進することもでき
る。
【0009】本発明に使用する微生物群は、公知の両性
菌発酵微生物群、好気性発酵微生物群、嫌気性発酵微生
物群を使用することができる。
【0010】両性菌発酵微生物群のMethanoba
cterium,Methanobacillus、M
ethanococcus、Methanosarci
naなどの属の菌を使用することができる。また、細菌
類、放線菌、糸状菌、酵母、藻類及びラン藻などの他、
分解菌である枯葉菌、バチルス菌、アゾトバクター、ア
ミロバクター、発酵菌なども使用できる。これらの菌類
を、2種以上使用するものであってもよい。但し、これ
らに限定されない。
【0011】さらに、この培養液には、キチン又はキト
サンを含んでいることが好ましい。通常、樹木を粉砕し
た後、乾燥することにより木質部の引き裂かれた部分が
硬化し、爪楊枝状になるため、その尖った部分が、長靴
を突き抜け人間の足の裏などに突き刺さり、けがの原因
となっていた。そこで、キチン、キトサンを含む微生物
群の培養液に、樹木を粉砕した木質部を浸積させると、
乾燥しても比較的木質部が硬化にならないようにするこ
とができる。これは、分解菌である枯葉菌や、バチルス
菌などが、キトサンを求め、チップ内に浸透してキトサ
ンを食べる際に、樹木の腐食防止成分であるセルロー
ス、リグニンや、ヘミセルロースなどを分解し、タンパ
ク質分解酵素や、デンプン分解酵素を分泌することによ
るものである。この種の菌は、好気性の微生物でありな
がら、チップの奥深くで生息できるメカニズムを有す
る。
【0012】木材チップは、樹木を粉砕したものであ
る。樹木は、製材用に使用する樹木でもよいが、再利用
の観点から、伐採した樹木、廃棄用の木材、製材所等で
廃棄処分される木材チップであることが好ましい。これ
により、木材資源の有効利用を図ることができるからで
ある。また、廃木材を使用することにより、土壌改良材
の製造コストを低く抑えることができる。
【0013】培養工程は、複合発酵法が好ましいが、単
発酵法、復発酵法、並行復発酵法など公知の培養方法が
使用できる。複合発酵法を使用した糞尿処理方法は、特
願2000−299793号に記載されている。培養
は、この方法に限定されるものでなく、公知の発酵法を
使用することができる。
【0014】また、土壌改良材を田に散布することによ
り、田に残っている稲藁の屑と微生物群を含有する培養
液等とか混じり合って、さらに発酵を促進し、堆肥化さ
れる。これにより、稲藁の屑が、良質な土壌改良材とし
て、働くこととなる。
【0015】本発明に係る土壌改良方法は、少なくとも
微生物群を含有する培養液を、前記田に散布することが
好ましい。
【0016】これにより、より効果的に、土壌を、中性
状態、さらには塩基性状態に改良することができる。
【0017】田に生息するコガネ虫や、ツトガ虫、ヨト
ウ虫などの害虫は、酸性土壌を好み、酸性土壌で卵を産
み孵化する。しかし、土壌を中性にすることにより、た
とえ卵を産み付けられた場合であっても、卵の大半は孵
化せず、死滅する。このため、第一の工程後に培養液を
散布することにより、土壌を中性、更には塩基性に改良
することができるため、田に生息する害虫の繁殖を極め
て効果的に抑制することができる。
【0018】ここで、使用する培養液は、前記第一の工
程から前記第三の工程に至る間に、前記田に散布を行え
ばよいが、前記第三の工程において、前記培養液を田に
散布することが好ましい。また、使用する微生物群は、
前記第一の工程で使用する微生物群と、同一のものに限
る必要はなく、異なるものでも良い。
【0019】本発明に係る土壌改良方法は、前記第四の
工程後、少なくとも微生物群を含有する培養液、若しく
は、前記土壌改良材を、前記田に散布する第五の工程と
を、備えていることが好ましい。
【0020】作物の病気として、いもち病がある。いも
ち病の原因として、根腐れや、土壌のわきが挙げられ
る。わきとは、土壌の有機物が腐敗し、メタンガス等が
発生し、それを稲が吸収することにより、発業する。し
たがって、第四の工程における田植え後に、培養液を散
布することにより、土壌中の有機物を分解し、熟成する
ことにより、いもち病等の作物の病気の発生を予防する
ことができる。
【0021】さらに、稲刈り後、培養液を散布すること
により、土壌中の有機物を完全に分解することができる
ため、いもち病等の作物の病気の発生を予防することが
できる。
【0022】本発明は、少なくとも微生物群を含有する
培養液と、木材チップと、糞尿と、を混合し、培養させ
た土壌改良材を、畑に散布する第一の工程と、第一の工
程後、前記畑を耕す第二の工程と、第二の工程後、前記
畑に植物の種、苗を植え付ける第三の工程と、からなる
畑作用に使用する土壌改良方法に関する。
【0023】これにより、畑の土壌の改良を図ることが
でき、根コブ病などを抑制することができる。
【0024】以上により、本発明に係る土壌改良方法
は、酸性状態にある土壌を、中性状態若しくは塩基性状
態の土壌に改良し土壌の汚染を防止すること、及び、そ
れに伴い作物の病気の発生を防止したり、及び害虫の発
生を抑制したりすること、更に、植物の育成を促進する
こと、ができるという技術的意義を有する。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
を用いて詳述する。図1は、稲作用の土壌改良方法を示
すフローチャートである。図2は、畑作用の土壌改良方
法を示すフローチャートである。ただし、本発明に係る
土壌改良方法は、これに限定されるわけではない。
【0026】本発明の土壌改良方法において使用する微
生物群は、蟹の甲良を粉砕したキトサンを含むものと、
コーンスターチを粉砕したキチンを含むものとを、混合
し、分解菌である枯葉菌、バチルス菌、アゾトバクタ
ー、アミロバクター、発酵菌、光合成細菌などを含む菌
類を使用した。
【0027】木材チップは、厚さ1〜5mm、幅5〜2
0mm、長さ10〜50mm程度のものなどを使用し
た。木材チップは、伐採した木材、廃木材など、従来、
処理が困難であった有機廃棄物を利用して、これを粉砕
して木材チップを製造した。木材チップは、リング形
状、波形形状に薄く削ったものが好ましいが、小さく破
砕したもの、木屑などの粒状のもの、なども使用でき
る。
【0028】糞尿は、牛、豚、鶏などの家畜の糞尿を使
用できる。
【0029】本発明の土壌改良方法において使用する土
壌改良材は、上記のものを混合し、培養したものを使用
する。上記の微生物群を含有する培養液と、木材チップ
とを、所定の容器に加え、適宜攪拌しながら、20〜3
0℃、湿度50〜80%の条件下、光が入射しない室内
で、約2週間培養を行う。培養液と、木材チップとは、
重量比でほぼ1:1の割合で、培養する。培養された培
養木材チップを、牛や豚の敷き藁の代用品として約3月
使用することにより、牛や豚の糞尿と、培養木材チップ
とを混合する土壌改良材を得た。土壌改良材の製造は、
この方法に限定されるものではない。
【0030】<根腐れ病の改善試験1>平成12年7月
4日に、根腐れ病になった有機農法の水田に、培養液を
散布することにより、根腐れ状態の改善が行われたか否
かの試験を行った。
【0031】水田には、根腐れし始めた稲が、植えられ
ている。培養液を試験用の水田100m2に、0.2リ
ットル散布した。
【0032】4日後、根腐れし始めていた稲が、分傑し
始めた。
【0033】7日後、根腐れし始めていた稲に、新しい
根が、生えているのを確認できた。
【0034】これにより、根腐れし始めていた稲の、改
善を図ることができた。
【0035】<根腐れ病の改善試験2>同様に、根腐れ
病になった稲を、希釈した培養液を満たした所定の容器
中に取り出し、1週間、浸漬しておくことにより、根腐
れ状態の改善が行われたか否かの試験を行った。
【0036】容器には、100倍に希釈した培養液を、
満たしている。この容器内に、根腐れ病になった稲を浸
漬し、栽培を行った。
【0037】7日後、根腐れ病になった稲の根に、新し
い根が、生えているのを確認できた。
【0038】これにより、根腐れ状態の改善が図られ
た。
【0039】
【実施例1】実施例1は、稲作用の土壌改良方法を示
す。図1は、稲作用の土壌改良方法を示すフローチャー
トである。
【0040】第1の工程(1)は、土壌改良材を、田に
散布する。土壌改良材、培養液は、1反(991.7m
2)あたりの散布量を示す。
【0041】土壌改良材及び培養液は、上述のものを使
用する。
【0042】土壌改良材120kgを、田の全体に行き
渡るように、均一に散布する。
【0043】第2の工程(2)は、田を耕す。
【0044】第1の工程で散布した土壌改良材と、田の
土とを、耕耘機を使って、土と土壌改良材とが、均一に
混じり合うように、耕す。耕した後、2週間程度、放置
しておく。これにより、酸性化した土壌を、中性若しく
は塩基性に改良することができる。
【0045】第3の工程(3)は、田に水を満たす。
【0046】田に水を入れるため、代掻きを行ったあ
と、田に水を入れる。このときの田に入れる水の量は、
所望により適宜調節する。
【0047】第4の工程(4)は、田に培養液を散布す
る。
【0048】第3の工程により、田に水を満たした後、
水が用水路に流れ出さないように仕切をし、その後、田
に培養液1リットルを散布する。散布後、1週間程度、
放置する。
【0049】第5の工程(5)は、田植えを行う。
【0050】第6の工程(6)は、土壌改良材を、散布
する。
【0051】田植えから2月程度経過した後、土壌改良
材45kgを散布する。この散布量は、所望により適宜
変更する。さらに、稲刈りをする1月程前に、再度、土
壌改良材30kgを散布することが好ましい。稲穂が大
きくなる前に、土壌改良材を加えることにより、米の生
育を促進し、米の成分を変化することができる。更に、
培養液1リットルを散布する。
【0052】田植え後、稲刈りを行うまでに、土壌改良
材又は培養液を散布することにより、いもち病の予防、
初期のいもち病の改善を図ることができる。
【0053】第7の工程(7)は、稲刈りを行う。
【0054】第8の工程(8)は、土壌改良材を散布す
る。
【0055】コンバインにより、稲刈りを行うことによ
り、同時に稲藁が10〜20cm程度に粉砕される。こ
の稲藁と、土壌改良材とが、混合し、土壌改良材に含有
されている微生物群、及び、土壌中の微生物群により、
稲藁が分解され、土壌の栄養分となる。土壌改良材を散
布後、田を耕すことが好ましい。
【0056】また、土壌改良材を、田に散布することに
より、酸性化した土壌を、中性及び塩基性に改良でき、
これに伴って、病害虫の卵の産み付けを防止でき、さら
に、病害虫の卵が産み付けられた場合でも、土壌が中性
化されているため、卵が孵化せず、孵化しても、成長す
ることなく死滅することとなり、病害虫の発生を極めて
効率的に抑制することができる。
【0057】以上の工程により、酸性状態にある土壌
を、中性状態若しくは塩基性状態の土壌に改良し土壌の
汚染を防止することができた。また、それに伴い作物の
病気の発生を防止したり、及び害虫の発生を抑制したり
することができた。更に、植物の育成を促進することが
できた。
【0058】<食味診断>上記土壌改良方法により得ら
れた米は、表1に示すような成分を有する。表1に診断
結果を示す。
【0059】
【表1】
【0060】食味診断は、目標値を定め、この目標値を
達成するか否かの観点から行った。
【0061】表1の結果から、本発明による土壌改良方
法により、目標値を達成することができた。これは、例
えば、光合成細菌が、ブドウ糖を分泌し、作物が吸収す
ることで甘くなること等によるものである。
【0062】従って、本発明における土壌改良方法によ
り得られた米は、食味が極めて向上し、美味しい作物を
得ることができた。
【0063】
【実施例2】実施例2は、稲作用の土壌改良方法を示
す。実施例2は、実施例1と、ほぼ同様の工程であるた
め、工程を示す図を省略する。
【0064】土壌改良材及び培養液は、実施例1で使用
したものを使用する。土壌改良材、培養液は、1反あた
りの散布量を示す。
【0065】まず、あらかじめ田に土壌改良材と赤土と
の混練物700kgを全体に行き渡るように、均一に散
布する。
【0066】田の使用している土は、雨水等と一緒に流
出してしまうため、田に土入れを行うが、この土に、土
壌改良材をあらかじめ加えておき、培養しておく。この
工程は、5年毎に行うことが好ましい。5年毎の周期
で、土壌改良材を散布すれば、中性化若しくは塩基性化
した土壌が、酸性状態の土壌に変化するのを防止できる
からである。また、5年程度の周期で、土壌改良材を散
布すれば、一度、死滅した病害虫が、再び土壌中に寄生
するようになるのを、防止することができるからであ
る。
【0067】第1の工程は、土壌改良材75kgを、田
に散布する。
【0068】第2の工程は、田を耕す。
【0069】第3の工程は、田に水を満たす。
【0070】第4の工程は、田に培養液1リットルを散
布する。
【0071】第5の工程は、田植えを行う。
【0072】第6の工程は、土壌改良材及び培養液を、
散布する。
【0073】田植えから2月程度経過した後、培養液1
リットル、土壌改良材30kgを散布する。この散布量
は、所望により適宜変更する。さらに、稲刈りをする1
月程前に、再度、培養液1リットル、土壌改良材30k
gを散布することが好ましい。
【0074】第7の工程は、稲刈りを行う。
【0075】これにより、土壌を常に中性状態若しくは
塩基性状態に改良することができる。
【0076】
【実施例3】実施例3は、畑作用の土壌改良方法を示
す。図2は、畑作用の土壌改良方法を示すフローチャー
トである。
【0077】まず、あらかじめ畑に土壌改良材と赤土と
の混練物200kgを全体に行き渡るように、均一に散
布する。土壌改良材、培養液は、1反あたりの散布量を
示す。土壌改良材及び培養液は、上述のものを使用す
る。
【0078】畑の使用している土は、雨水等と一緒に流
出してしまうため、畑に土入れを行うが、この土に、土
壌改良材をあらかじめ加えておき、培養しておく。この
工程は、3年毎に行うことが好ましい。
【0079】第1の工程(11)は、土壌改良材を、畑
に散布する。
【0080】畑に土壌改良材150kgを全体に行き渡
るように、均一に散布する。
【0081】第2の工程(12)は、畑を耕す。
【0082】第1の工程で散布した土壌改良材と、畑の
土とを、トラクターを使って、土と土壌改良材とが、均
一に混じり合うように、耕す。耕した後、2週間程度、
放置しておく。これにより、酸性化した土壌を、中性若
しくは塩基性に改良することができる。また、病害虫の
幼虫を、死滅することができる。
【0083】第3の工程(13)は、種を蒔く。若しく
は、苗を植える。
【0084】第4の工程(14)は、畑に培養液を散布
する。
【0085】畑に培養液1リットルを散布する。
【0086】農作物の生育状況を見ながら、適宜、培養
液、若しくは土壌改良材を散布することが好ましい。こ
れにより、農作物の食味を変化することができるからで
ある。
【0087】第5の工程(15)は、農作物の収穫を行
う。
【0088】第6の工程(16)は、畑に土壌改良材を
散布する。
【0089】農作物の収穫後、土壌改良材を散布して、
中性状態若しくは塩基性状態の土壌を保持しておくこと
により、病害虫の発生等を極めて効果的に抑制すること
ができる。
【0090】この畑作用の土壌改良方法によっても、稲
作用と同様な効果を得ることができた。
【0091】
【発明の効果】以上により、本発明に係る土壌改良方法
は、酸性状態にある土壌を、中性状態若しくは塩基性状
態の土壌に改良し土壌の汚染を防止すること、及び、そ
れに伴い作物の病気の発生を防止したり、及び害虫の発
生を抑制したりすること、更に、植物の育成を促進し、
農作物の食味を美味なものに改良すること、ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 稲作用の土壌改良方法を示すフローチャート
である。
【図2】 畑作用の土壌改良方法を示すフローチャート
である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C05F 15/00 C05G 3/04 C05G 3/04 C12N 1/20 D // C12N 1/20 C05F 3:00 (C05F 15/00 11:08 3:00 C09K 101:00 11:08) B09B 3/00 ZABA C09K 101:00 Fターム(参考) 4B065 AA01X BB23 BB26 CA49 CA54 4D004 AA02 AA12 BA10 CA04 CA18 CA19 4D059 AA01 BA00 CC10 DB32 4H026 AA08 AA10 AA16 AB04 4H061 AA01 AA02 CC36 DD14 EE64 EE66 GG41 GG48 HH11 HH42 KK01 KK02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも微生物群を含有する培養液
    と、木材チップと、糞尿と、を混合し、培養させた土壌
    改良材を、田に散布する第一の工程と、第一の工程後、
    前記田を耕す第二の工程と、第二の工程後、前記田に水
    を満たす第三の工程と、第三の工程後、前記田において
    田植えを行う第四の工程と、からなる稲作用に使用する
    土壌改良方法。
  2. 【請求項2】 少なくとも微生物群を含有する培養液
    を、前記田に散布する工程とを、備えていることを特徴
    とする請求項1に記載の土壌改良方法。
  3. 【請求項3】 前記第四の工程後、少なくとも微生物群
    を含有する培養液、若しくは、前記土壌改良材を、前記
    田に散布する第五の工程とを、備えていることを特徴と
    する請求項1又は2に記載の土壌改良方法。
  4. 【請求項4】 少なくとも微生物群を含有する培養液
    と、木材チップと、糞尿と、を混合し、培養させた土壌
    改良材を、畑に散布する第一の工程と、第一の工程後、
    前記畑を耕す第二の工程と、第二の工程後、前記畑に植
    物の種、苗を植え付ける第三の工程と、からなる畑作用
    に使用する土壌改良方法。
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