JP2003039597A - 積層体 - Google Patents

積層体

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JP2003039597A JP2001234958A JP2001234958A JP2003039597A JP 2003039597 A JP2003039597 A JP 2003039597A JP 2001234958 A JP2001234958 A JP 2001234958A JP 2001234958 A JP2001234958 A JP 2001234958A JP 2003039597 A JP2003039597 A JP 2003039597A
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    • B32B17/00Layered products essentially comprising sheet glass, or glass, slag, or like fibres
    • B32B17/06Layered products essentially comprising sheet glass, or glass, slag, or like fibres comprising glass as the main or only constituent of a layer, next to another layer of a specific material
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガラスの持つ耐薬品性、ガスバリヤー性、耐
磨耗性、透明性等を備え、プラスチック基板と同様なハ
ンドリング性及び二次加工性に優れた積層体を提供す
る。 【解決手段】 積層体11は、プラスチックフィルム、
プラスチックシート又はプラスチック板で構成される平
面状のプラスチック材12と、ガラスフィルム13とで
構成されている。なお、プラスチック材12はその厚さ
が0.25mm未満の場合をフィルムと呼び、0.25
mm以上1mm未満をシートと呼び、1mm以上を板と
呼ぶ。ガラスフィルム13は厚さが1〜100μmであ
る。積層体11は、プラスチック材12の厚さdと、収
縮応力σとの積d・σが、5×10 5N・m以下となる
ように、ガラスフィルム13と、プラスチック材12と
を積層・固着することにより構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は積層体に係り、詳し
くは耐薬品性、ガスバリヤー性、耐磨耗性、表面平滑
性、透明性に優れ、液晶表示装置、タッチパネル及び太
陽電池変換素子等の基板に好適に使用されるプラスチッ
クフィルム、プラスチックシート又はプラスチック板と
ガラスフィルムとの積層体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、各種用途にプラスチックフィル
ム、シート、板が応用されているが、プラスチックの性
能に限界があり、品質向上においては他のプラスチック
やプラスチック以外の材料が応用されている。例えば、
耐薬品性の改良においては、耐薬品性に優れた他のプラ
スチックをラミネートしたり、ハードコート処理を施し
ていた。また、ガスバリアー性の改良においてはガスバ
リアー性に優れた他のプラスチックや金属箔をラミネー
トしたり、金属(酸化物)を蒸着したりし、耐磨耗性の
改良においては、ハードコートしたりして対応してい
た。しかし、いずれも性能上充分とは言い難く、かつ、
加工上、プラスチック材料の種類や加工時間、サイズ
等、種々の制約を受けていた。
【0003】一方、ガラス板は強度や透明性、表面平滑
性、ガスバリヤー性、耐熱性、耐薬品性に優れている
が、耐衝撃性が弱く、サイズや用途の限定を受けてい
た。例えば、取扱い中に落とすと割れる欠点がある。ま
た、厚さを変えた薄いガラス板(以後、ガラスフィルム
と称す。)としても、基本的には前記特徴は変わらず、
却って強度が低下するため取扱い難くなり、問題となっ
ていた。
【0004】さらに近年、液晶表示装置、タッチパネ
ル、太陽電池変換素子等の光エレクトロニクス分野が拡
大している。そして、一般的に、光エレクトロニクス素
子は、素子を透明導電層を有するガラス基板上に形成す
ることにより各種用途に供されている。しかし、ガラス
は重量が大きく、耐衝撃性が弱いため、可搬型装置に組
み込んだ場合は、ガラスの大きな比重のため、機器の重
量が大きくなるという問題や、取扱い時に破損し易い問
題がある。そのため、ガラスの軽量化、可撓化が強く望
まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来、ガラス基板に代
わるプラスチック基板として、強度、透明性、軽量、可
撓性、電気伝導(層接着)性、ガスバリアー(層接着)
性等に優れたものが求められ、種々提案されている。し
かし、ガラスに匹敵する耐薬品性、耐摩耗性、ガスバリ
ヤー性等の優れた性能を備えたプラスチックフィルムは
これまでなく、実情不完全でガラス基板が専ら使われて
いる。
【0006】本発明は前記従来の問題に鑑みてなされた
ものであって、その目的はガラスの持つ耐薬品性、ガス
バリヤー性、耐磨耗性、透明性等を備え、プラスチック
基板と同様なハンドリング性及び二次加工性に優れた積
層体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、プラスチックフィル
ム、プラスチックシート又はプラスチック板の厚さd
と、収縮応力σとの積d・σが、5×105N・m以下
となるように、厚さ1〜100μmのガラスフィルム
と、プラスチックフィルム、プラスチックシート又はプ
ラスチック板とを積層・固着した。
【0008】ここで、「収縮応力σ」とは、プラスチッ
クフィルム、プラスチックシート又はプラスチック板
(以下、単にプラスチック材と称す)を単独に用意し、
両端を固定して積層のために加熱した温度から30℃ま
で5℃/分で冷却したとき、熱機械的分析(TMA)装
置により測定した、固定クリップに働くクリップ間方向
の応力σを意味する。また、液状重合性組成物を注入し
た後、硬化と積層・固着を同時に行うものについては、
2枚の剥離フィルム(硬化を妨げず、硬化後容易に剥が
れるもの、例えばETFE(エチレン−四フッ化エチレ
ン共重合体)/PET積層剥離フィルムの間に液状重合
性組成物を注入して、両端に固定クリップを埋め込んだ
状態で硬化を開始しながらTMAで測定した応力σを意
味する。
【0009】この発明では、プラスチック材とガラスフ
ィルムとを限定された条件の下に積層成形することによ
り、耐薬品性、ガスバリヤー性、耐磨耗性、透明性等が
ガラスと同等に優れ、ハンドリング性及び二次加工性が
プラスチックと同等に優れたものとなる。また、透明
性、軽量性、耐薬品性、ガスバリアー性に優れたガラス
基板に代わる(プラスチック)基板として好適に使用で
きる。また、積層体を製造する際、ガラスフィルムを破
損することなく容易に得ることができる。
【0010】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、剥離フィルム又はシートの剥離面に
厚さ1〜100μmのガラスフィルムを積層加工して積
層材を形成した後、前記積層材のガラスフィルムをプラ
スチックフィルム、プラスチックシート又はプラスチッ
ク板に積層・固着し、前記剥離フィルム又はシートを剥
離除去して得られる。
【0011】この発明では、積層体はプラスチック材の
表面に直接ガラスフィルム層が積層・固着された構成と
なる。そして、表面の耐薬品性、ガスバリヤー性、耐磨
耗性等がガラスと同等となる。積層体を構成するガラス
フィルムは、剥離フィルム又はシートに積層加工された
状態で取り扱われ、プラスチック材に転写される。
【0012】請求項3に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、接着フィルム又はシートの接着面に
厚さ1〜100μmのガラスフィルムを積層加工して積
層材を形成した後、前記積層材をプラスチックフィル
ム、プラスチックシート又はプラスチック板に積層・固
着して得られる。
【0013】この発明では、ガラスフィルムは接着フィ
ルム又はシートの接着面に積層された状態で、プラスチ
ック材に積層・固着されて積層体が形成される。積層体
の使用目的に対応して、ガラスフィルムが積層体の表面
側に配置される構成と、接着フィルム又はシートが積層
体の表面側に配置される構成とを選択できる。
【0014】請求項4に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、剥離フィルム又はシートの剥離面に
厚さ1〜100μmのガラスフィルムを積層加工して積
層材を形成した後、2枚の前記積層材のガラスフィルム
面に接して液状重合性組成物を注入した後、硬化と積層
・固着を同時に行うことによって得られる。
【0015】この発明では、ガラスフィルムが剥離フィ
ルム又はシートに積層された状態で取り扱われ、2枚の
ガラスフィルムの間に注入された液状重合性組成物の重
合反応により、ガラスフィルムとプラスチックとの積層
・固着が行われる。そして、表面にガラスフィルムが配
置された積層体が得られる。
【0016】請求項5に記載の発明では、請求項1に記
載の発明において、接着フィルム又はシートの接着面に
厚さ1〜100μmのガラスフィルムを積層加工して積
層材を形成した後、2枚の前記積層材表面に接して液状
重合性組成物を注入した後、硬化と積層・固着を同時に
行うことによって得られる。この発明では、ガラス面が
積層体の表面に配置される構成と、プラスチックフィル
ム又はシート面が表面に配置される構成とを選択でき
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施の
形態を図1及び図2に従って説明する。積層体11は、
プラスチックフィルム、プラスチックシート又はプラス
チック板としての平面状のプラスチック材12と、ガラ
スフィルム13とが積層・固着された構成である。本発
明において、プラスチック材12はその厚さが0.25
mm未満の場合をフィルムと呼び、0.25mm以上1
mm未満をシートと呼び、1mm以上を板と呼ぶ。ガラ
スフィルム13は厚さが1〜100μmである。
【0018】そして、積層体11は、プラスチック材1
2の厚さdと、収縮応力σとの積d・σが、5×105
N・m以下となるように、ガラスフィルム13と、プラ
スチック材12とを積層・固着することにより構成され
ている。
【0019】積層体11としては、例えば、図1(a)
に示すように、プラスチック材12の片面にガラスフィ
ルム13が直接積層・固着された構成、図1(c)に示
すように、プラスチック材12の両面にガラスフィルム
13が直接積層・固着された構成がある。
【0020】これらの積層体11は、ガラスフィルム1
3を剥離フィルム又はシートとしての剥離材14に積層
加工した積層材としての状態で、ガラスフィルム13側
においてプラスチック材12に積層・固着した後、図1
(b),(d)に示すように、剥離材14が剥離除去さ
れて得られる。
【0021】ガラスフィルム13はプラスチック材12
との積層・固着の作業性向上のため、ガラスフィルム1
3の腰を補助する目的でプラスチックフィルム製等の剥
離フィルム又はシートを予め積層しておく。そして、プ
ラスチック材12との積層・固着後、又は液状重合性組
成物を注入し、硬化と積層・固着を同時に行った後、剥
離することもできる。なお、予め積層する方法として
は、別々に用意したガラスフィルムと剥離フィルム又は
シートを熱融着、接着剤、粘着剤等で積層してもよい。
また、ガラスフィルムの成形時のガラスフィルムの冷却
過程の温度が高い状態で、予め用意した剥離フィルム又
はシートをガラスフィルムと積層することで熱融着して
もよい。
【0022】また、積層体11としては、プラスチック
材12とガラスフィルム13との間に接着フィルム又は
シートとしての接着材15が介在する構成(図2
(a),(c))や、プラスチック材12にガラスフィ
ルム13が固着され、その外側に接着材15が固着され
た構成(図2(b),(d))もある。これらの積層体
11は、ガラスフィルム13を接着材15に積層加工し
た積層材としての状態でプラスチック材12に積層・固
着して得られる。積層材の接着材15側においてプラス
チック材12に積層・固着されると、図2(a),
(c)に示す構成となり、ガラスフィルム13側におい
てプラスチック材12に積層・固着されると、図2
(b),(d)に示す構成となる。ガラスフィルム13
を積層体11の最外層とするか、ガラスフィルム13の
外側に接着材15を配置するかは、積層体11の使用目
的等によって選択される。
【0023】また、プラスチック材12の両面にガラス
フィルム13が積層・固着される構成では、プラスチッ
ク材12は2枚の剥離材14又は接着材15間に液状重
合性組成物を封入した状態で、液状重合性組成物の硬化
反応を行わせて、硬化と積層・固着を同時に行うことに
よっても得られる。
【0024】ガラスフィルム13に使われるガラスの材
質としては、ソーダライムガラス、ホウケイ酸ガラス、
無アルカリガラス等ほぼいかなるガラス組成のものも適
用でき、強化、表面処理等の二次加工を施したものも可
能であり、いずれも用途により使い分けられる。
【0025】ガラスフィルム13は、原理的にはガラス
溶融体の固化する温度より上の温度にて、ガラス溶融体
を引き延ばして作ることが可能である。ガラス組成、ガ
ラス溶融体の厚さ、温度、引き取り速度によりガラスフ
ィルム13の厚さを制御することができる。ガラスフィ
ルム13の厚さは1〜100μmが効果的であり、1μ
mより薄い場合は機械的強度の低下に伴い、プラスチッ
ク材12との積層・固着作業時のストレスにより破損に
至り、積層自体が困難となる。一方、100μmより厚
い場合は、軽量性、可撓性の面において、汎用のガラス
板と同程度に劣り、ハンドリング性、二次加工性改良を
一つの目的としたプラスチック材12との積層・固着が
実質無意味になる。
【0026】前記剥離フィルム又はシートは、腰や仮密
着性、剥離性のバランスが求められる。そのため、特に
二軸延伸PETやポリエチレン系樹脂、ポリブチレン系
樹脂等を基材として酸、アミン、エポキシ、水酸基等の
極性基で変成された樹脂や、ゴム系、アクリル系、ウレ
タン系、EVA系等の接着剤や粘着剤の積層、コロナ処
理等の静電気処理を施した物が具体的に挙げられる。さ
らに、プラスチック材12との積層・固着の接着性を向
上させる目的で、剥離フィルム又はシートと反対のガラ
スフィルム面に公知の接着剤を塗布することもできる。
接着剤としては、イソシアネート系、ポリウレタン系、
ポリエステル系、アクリル系、ポリエチレンイミン系、
ゴム系、シランカップリング剤、チタンカップリング剤
等が挙げられる。
【0027】また、同様の目的で、プラスチックフィル
ム製等の接着フィルム又はシートを予め積層しておき、
プラスチック材12との積層・固着あるいは液状重合性
組成物を注入し硬化と積層・固着を同時に行うこともで
きる。なお、具体的には予め積層する方法や材料は前記
剥離の場合と同様であるが、該接着フィルム又はシート
は、腰と密着性のバランスが求められ、前記剥離の場合
とは特に接着剤や粘着剤の材料組成、配合等の面で異な
る。しかし、前記極性基の量を多くしたり、軟質化した
り貼り合わせの温度を高くしたりすることにより、前記
バランスを制御できる。
【0028】ガラスフィルム13とプラスチック材12
とを、プラスチック材12の厚さdと、収縮応力σとの
積d・σが、5×105N・m以下となるように、厚さ
1〜100μmのガラスフィルム13と、プラスチック
材12とを積層・固着する必要がある。d・σが5×1
5N・mを超えると、収縮力にガラスフィルムが持ち
こたえられずに、積層時あるいは積層後に割れを起こ
し、望ましくない。
【0029】この範囲の制御は、プラスチック材12の
材料の組成あるいは液状重合性組成物中の単量体、触媒
の組成及び量、厚さ、積層・加工温度あるいは重合温度
を調整することにより達成できる。この範囲における効
果的な作用機構は充分に解明されていないが、収縮応力
によりガラスフィルムに圧縮応力がかかり、工業的に利
用されている強化ガラスと同様の改善がされているこ
と、及びプラスチック材12との積層による衝撃伝搬・
吸収効果の働きによることがその要因と推察される。さ
らには一般に知られている通常の合わせガラス板とは異
なり、ガラスフィルムの強度の低さにより適切な制御が
必要である。
【0030】収縮応力σは熱機械的分析(TMA)装置
により測定される。プラスチック材12を単独に用意
し、両端を固定して積層のために加熱した温度から30
℃まで5℃/分で冷却し、固定クリップに働くクリップ
間方向の応力をσとした。液状重合性組成物を注入した
後、硬化と積層・固着を同時に行うものについては、2
枚の剥離フィルム(硬化を妨げず、硬化後容易に剥がれ
るもの、例えばETFE/PET積層剥離フィルム)の
間に液状重合性組成物を注入して、両端に固定クリップ
を埋め込んだ状態で硬化を開始しながらTMAで測定し
た応力σの値を採用した。
【0031】プラスチック材12の組成としては、ポリ
エチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリスチレン
系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、
ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリウレタン系
樹脂、ポリカーボネート系樹脂、アクリル樹脂、エポキ
シ樹脂、フッ素樹脂、シリコーン樹脂等種々のものが使
用され、透明性を損なう以外は特に制限はない。また、
ホモポリマーに限らず、ブレンド物、積層体(ラミネー
ト材)でもよい。また、透明性を損なわない限り、安定
剤、可塑剤、衝撃改良剤、着色剤、強化剤等の添加剤を
加えたものでもよい。
【0032】積層温度としては、軟化温度又は融解温度
もしくは、接着フィルム又はシートとガラスフィルムと
が予め積層された積層材の、接着フィルム又はシートの
軟化温度もしくは融解温度が選択される。収縮応力の点
で200℃以下で厚さ0.1mm以上10mm以内で積
層するのがより好ましい。積層は余熱後に2本のニップ
ロールの間を通す方法、加熱ニップロールの間を通す方
法、熱板などによる熱プレス法等により容易に実施で
き、積層体11が得られる。ガラスフィルムに剥離又は
接着フィルム又はシートが積層加工されていないと、こ
の時点での取り扱い時に単独のガラスフィルムを破損し
易く望ましくない。
【0033】液状重合性組成物としては、熱重合系や光
重合系、それらの併用系等制限なく応用でき、特に光重
合系が加工効率や加熱後の冷却過程で発生する収縮応力
分を抑える点で好適である。単量体としては、アクリル
系、メタクリル系、ビニル系、アリール系、エポキシ
系、チオール系、ビニルエーテル系等の1価もしくは多
価単量体のモノマーで透明性のあるものが使用できる。
例えば、エポキシ(メタ)アクリレート、ウレタン(メ
タ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレート
等のオリゴマーや、トリメチロールプロパントリアクリ
レート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、
ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリス
リトールトリメタクリレート、ペンタエリスリトールテ
トラアクリレート、ペンタエリスリトールテトラメタク
リレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレー
ト、ジペンタエリスリトールヘキサメタクリレート、イ
ソアミルアクリレート、エトキシジエチレングリコール
アクリレート、メトキシジエチレングリコールアクリレ
ート、N−ビニルピロリドン等が使用される。
【0034】重合触媒としては各種の有機酸及びそれら
の酸無水物、窒素含有有機化合物、各種金属錯化合物、
金属アルコキシド、アルカリ金属の有機カルボン酸塩や
炭酸塩等の各種塩や過酸化物、アゾビスイソブチロニト
リル、ベンゾインエーテル系、ベンゾフェノン系、フォ
スフィンオキシド系等のラジカル重合開始剤が比較的好
適に使用できる。これらは2種以上混合して使用するこ
とも可能である。加工性を補い、透明性を損なわない範
囲で添加剤として酸化防止剤、光安定剤、顔料、染料、
可塑剤、充填剤、増感剤等を添加してもよい。これら組
成物を混合分散して液状重合性組成物とした後、それら
配合物を予め組成的に粘度を調整したり、重合が促進さ
れない範囲で加温したりして流動性を付与する。そし
て、スペーサやクリップ等で間隔を固定した、剥離性あ
るいは接着性のフィルム又はシートが積層加工された2
枚のガラスフィルムの間に流し込む。あるいは、片側の
剥離性あるいは接着性のフィルム又はシートが積層加工
されてあるガラスフィルム面上に液状重合性組成物を広
げた後、スペーサ等を介してもう片側の剥離性あるいは
接着フィルム又はシートが積層加工されたガラスフィル
ムを重ねて積層化する。それを所定の条件で光、熱等を
加えて重合させて積層体11を得る。加工温度や液状重
合性組成物の厚さは前記の場合と同様の範囲が同様の理
由で好ましい。また、比較的低分子量の単量体や重合性
官能基間距離の短い単量体は硬化収縮が大きく、それら
の単量体を多量に添加することも同様に好ましくない。
【0035】以上により得られた積層体11はガラスフ
ィルム13の特性を反映して耐薬品性、ガスバリアー
性、耐磨耗性、表面平滑性に優れ、プラスチック材12
との有効な積層・固着特性を反映して強度、透明性、軽
量、可撓性に優れた積層体11として利用できる。具体
的には液晶非晶性装置、タッチパネル及び太陽電池変換
素子等の基板に好適に応用できる。
【0036】(実施例)以下、実施例及び比較例により
本発明をさらに詳しく説明する。 (実施例1)ボロシリケートガラス(ホウケイ酸ガラ
ス)からなる厚さ50μmのガラスフィルムを用意し
た。同フィルムに剥離フィルムとしてPETフィルム
(厚さ50μm)とETFE(エチレン−四フッ化エチ
レン共重合体)フィルム(厚さ5μm)の貼り合わせフ
ィルムを用意し、100℃で2本のゴム製ニップロール
間を通してETFE面にてガラスフィルムと圧着した。
さらに、もう片方のガラスフィルム面に溶液系のアクリ
ル系接着剤を1μm塗布、乾燥させて接着性を付与し
た。
【0037】ポリメチルメタクリレートの厚さ1mmの
板を用意してその両面に前記ガラスフィルムをアクリル
系接着剤側を向けてセッティングし、180℃にて熱プ
レスし、冷却した後、予め仮密着させておいた剥離フィ
ルムを剥離し、両面にガラスフィルムが積層された積層
体11(図1(c)の構成)を得た。ちなみに、該加工
で用いたポリメチルメタクリレートを別に用意し、積層
・固着と同様の温度条件で収縮応力σを測定し、σ・d
を求めたところ、3.0×106N・mであった。
【0038】この積層体11の耐薬品性、ガスバリアー
性、耐磨耗性、表面平滑性、強度、透明性、重量、可撓
性について各々以下の評価を行った。 <耐薬品性>1000 mol/m3塩酸、ヘキサン、トル
エン、クロロホルムの各液的を積層体11の表面に載
せ、20℃で1日後に拭き取ったときの表面を元の状態
と目視で比べる。
【0039】4種とも見た目に変化がなし:〇 4種のうち何れかに侵されて荒れ発生:× <ガスバリアー性>JISK7129に準じて40℃、
90%の相対湿度下での透湿度を評価する。
【0040】 0.1g/m2未満:〇 0.1g/m2以上:× <耐磨耗性>スチールウールに500g相当の荷重をか
け、手で1分こすった後の状態を評価する。
【0041】 見た目変化なし:〇 割れて荒れ発生:× <表面平滑性>10点平均表面粗さを測定する。
【0042】 0.02μm未満:〇 0.02μm以上:× <透明性>JISK7105に準じて全光線透過率を測
定する。
【0043】 80%以上:〇 80%未満:× <重量>同体積のポリエチレン板と比較して重量を比較
する。
【0044】 2倍未満:〇 2倍以上:× <強度・可撓性>100mmの長さに対して、その中心
を両端に対して厚さ方向に5mm反らしたときの状況を
比較する。
【0045】 変化なし:〇 割れまたはクラックが発生:× 前記各評価項目について評価を行ったところ、全て○で
あった。
【0046】(実施例2)ボロシリケートガラスからな
る厚さ50μmのガラスフィルムを用意した。同フィル
ムに接着フィルムとしてPETフィルム(厚さ50μ
m)とポリエステル系コーティング剤(厚さ5μm)の
コーティングフィルムを用意した。そして、100℃で
2本のゴム製ニップロール間を通してポリエステル系コ
ーティング剤面にてガラスフィルムと圧着した。
【0047】融点81℃のエチレンエチルアクリレート
コポリマーの厚さ0.4mmのシートを用意して、その
両面に前記積層ガラスフィルムのガラスフィルム側を向
けてセッティングし、100℃に加熱されたゴム製ニッ
プロール間を通して両面にガラスフィルムが積層・固着
された積層体11(図2(d)の構成)を得た。ちなみ
に、該加工で用いたエチレンエチルアクリレートコポリ
マーを別に用意し、積層・固着と同様の温度条件で収縮
応力σを測定し、σ・dを求めたところ、4.7×10
5N・mであった。
【0048】この積層体11の耐薬品性、ガスバリアー
性、耐磨耗性、表面平滑性、強度、透明性、重量、可撓
性について、実施例1と同様に評価を行った。結果は全
て○であった。
【0049】(実施例3)ソーダライムガラスからなる
厚さ50μmのガラスフィルムを用意した。同フィルム
に接着フィルムとしてPETフィルム(厚さ50μ)と
EVA系コーティング剤(厚さ5μm)のコーティング
フィルムを用意した。そして、100℃で2本のゴム製
ニップロール間を通してEVA系コーティング剤面にて
ガラスフィルムと圧着した。
【0050】非晶性PETの厚さ0.5mmのシートを
用意して、その両面に前記積層ガラスフィルムのPET
側を向けてセッティングし、240℃にて熱プレスし、
両面にガラスフィルムが積層・固着された積層体11
(図2(c)の構成)を得た。ちなみに、該加工で用い
た非晶性PETを別に用意し、積層・固着と同様の温度
条件で収縮応力σを測定し、σ・dを求めたところ、
9.3×105N・mであった。
【0051】この積層体11の耐薬品性、ガスバリアー
性、耐磨耗性、表面平滑性、強度、透明性、重量、可撓
性について、実施例1と同様に評価を行った。結果は全
て○であった。
【0052】(実施例4)ソーダライムガラスからなる
厚さ50μmのガラスフィルムを用意した。同フィルム
に剥離フィルムとしてPETフィルム(厚さ50μm)
とETFEフィルム(厚さ5μm)の貼り合わせフィル
ムを用意した。そして、100℃で2本のゴム製ニップ
ロール間を通してETFE面にてガラスフィルムと圧着
した。
【0053】ポリジメチルシロキサンのミラブル型ゴム
に白金系触媒を0.01重量%添加された未硬化物の厚
さ0.5mmのシートを用意した。そして、その両面に
前記積層ガラスフィルムのガラスフィルム側を向けてセ
ッティングし、150℃にて熱プレスし、冷却した後、
予め仮密着させておいた剥離フィルムを剥離し、両面に
ガラスフィルムが積層・固着された積層体11(図1
(c)の構成)を得た。ちなみに、該加工で用いたポリ
ジメチルシロキサンのミラブル型ゴムに白金系触媒を
0.01重量%添加された未硬化物を別に用意し、積層
・固着と同様の温度条件で収縮応力σを測定し、σ・d
を求めたところ、8.8×103N・mであった。
【0054】この積層体11の耐薬品性、ガスバリアー
性、耐磨耗性、表面平滑性、強度、透明性、重量、可撓
性について、実施例1と同様に評価を行った。結果は全
て○であった。
【0055】(実施例5)ソーダライムガラスからなる
厚さ50μmのガラスフィルムを用意した。同フィルム
に剥離フィルムとしてPETフィルム(厚さ50μm)
とETFEフィルム(厚さ5μm)の貼り合わせフィル
ムを用意した。そして、ETFE面にて100℃で2本
のゴム製ニップロール間を通してガラスフィルムと圧着
した。
【0056】トリメチロールプロパントリアクリレート
20重量部、ポリエチレングリコールジアクリレート8
0重量部、ベンゾイン系光重合開始剤1重量部を混合均
一化した液状重合性組成物を用意した。ガラスフィルム
面を内側にして厚さ1mmのゴム製スペーサを周囲端面
3方に配して間隔を維持し、クリップで固定した2枚の
前記剥離フィルム積層加工ガラスフィルムの間に液状重
合性組成物を残る端面より流し込んだ。充分気泡を除去
した後、流し込んだ端面を他の端面同様に間隔維持、固
定を行い、高圧水銀灯により紫外線を2J/m2照射し
て硬化させた後、予め仮密着させておいた剥離フィルム
を剥離し、両面にガラスフィルムが積層・固着された積
層体11を得た。ちなみに、該加工で用いた液状重合性
組成物を、前記積層・固着と同様の温度条件で収縮応力
σを測定し、σ・dを求めたところ、6.1×107
・mであった。
【0057】この積層体11の耐薬品性、ガスバリアー
性、耐磨耗性、表面平滑性、強度、透明性、重量、可撓
性について、実施例1と同様に評価を行った。結果は全
て○であった。
【0058】(比較例1)ボロシリケートガラスからな
る厚さ50μmのガラスフィルムを用意した。同フィル
ムに接着フィルムとして変性ポリプロピレンフィルム
(厚さ20μm)を用意し、160℃で2本のゴム製ニ
ップロール間を通してガラスフィルムと圧着した。
【0059】ポリプロピレンにリン系結晶核剤が0.5
重量部添加された厚さ10mmの板を用意した。そし
て、その両面に前記ガラスフィルムを変性ポリプロピレ
ン側を向けてセッティングし、200℃にて熱プレス
し、冷却して積層したところ、ガラスフィルムにクラッ
クが入り、ガラスフィルムが積層・固着された積層体1
1を得ることができなかった。ちなみに、該加工で用い
たポリプロピレン組成物を別に用意し、積層・固着と同
様の温度条件で収縮応力σを測定し、σ・dを求めたと
ころ、2.5×108N・mであった。
【0060】プラスチック材12に相当するポリプロピ
レンの板厚が厚すぎた影響があった。 (比較例2)ボロシリケートガラスからなる厚さ50μ
mのガラスフィルムを用意した。同フィルムに剥離フィ
ルムとして高密度ポリエチレンフィルム(厚さ20μ
m)を用意し、130℃で2本のゴム製ニップロール間
を通してガラスフィルムと圧着した。さらに、もう片方
のガラスフィルム面に溶液系のエポキシ系接着剤を1μ
m塗布、乾燥させて接着性を付与した。
【0061】フルオロエチレンプロピレンコポリマーの
厚さ0.5mmのシートを用意してその両面に前記ガラ
スフィルムをエポキシ系接着剤側を向けてセッティング
し、400℃にて予熱後、フッ素樹脂被覆ゴム製ニップ
ロール間を通して積層した。しかし、ガラスフィルムに
クラックが入り、ガラスフィルムが積層・固着された積
層体11を得ることができなかった。ちなみに、該加工
で用いたフルオロエチレンプロピレンコポリマーを別に
用意し、積層・固着と同様の温度条件で収縮応力σを測
定し、σ・dを求めたところ、1.8×108N・mで
あった。
【0062】プラスチック材12のフルオロエチレンプ
ロピレンコポリマーとガラスフィルムを積層する貼り合
わせ加工温度が高すぎる影響があった。 (比較例3)ボロシリケートガラスからなる厚さ50μ
mのガラスフィルムを用意した。同フィルムに接着フィ
ルムとしてスチレン・ブタジエン・スチレンコポリマー
フィルム(厚さ20μm)の貼り合わせフィルムを用意
し、100℃で2本のゴム製ニップロール間を通してガ
ラスフィルムと圧着した。
【0063】スチレンにアゾ系熱重合開始剤0.1重量
%を混合均一化した液状重合性組成物を用意した。スチ
レン・ブタジエン・スチレンコポリマーフィルム面を内
側にして厚さ1mmのゴム製スペーサを周囲端面3方に
配して間隔を維持し、クリップで固定した2枚の前記剥
離フィルム積層加工ガラスフィルムの間に、液状重合性
組成物を残る端面より流し込んだ。充分気泡を除去した
後、流し込んだ端面を他の端面同様に間隔維持、固定を
行い、40℃で1日おいて硬化させ、積層・固着させた
ところ、ガラスフィルムにクラックが入り、ガラスフィ
ルムが積層・固着された積層体11を得ることができな
かった。ちなみに、該加工で用いた液状重合性組成物を
別に用意し、積層・固着と同様の温度条件で収縮応力σ
を測定し、σ・dを求めたところ、1.7×108N・
mであった。
【0064】プラスチック材12の液状重合性組成物の
硬化収縮が大き過ぎた影響があった。 (比較例4)ガラスフィルムを厚さ0.8mmのガラス
板にした以外は、実施例2と同様にして積層体11を得
た。
【0065】この積層体11の耐薬品性、ガスバリアー
性、耐磨耗性、表面平滑性、強度、透明性、重量、可撓
性について、実施例1と同様に評価を行った。その結
果、耐薬品性、ガスバリアー性、耐磨耗性、表面平滑性
及び透明性は○であったが、強度、重量及び可撓性につ
いては×であった。
【0066】ガラス板の特性がそのまま維持された影響
があった。 (比較例5)ポリメチルメタクリレートの厚さ1mmの
板を用意して、耐薬品性、ガスバリアー性、耐磨耗性、
表面平滑性、強度、透明性、重量、可撓性について、実
施例1と同様に評価を行った。
【0067】その結果、強度、透明性、重量及び可撓性
については○であったが、耐薬品性、ガスバリアー性、
耐磨耗性、表面平滑性については×であった。プラスチ
ック材12のみでは不充分であり、従来からの指摘どう
りであった。
【0068】この実施の形態では次の効果を有する。 (1) プラスチック材12の厚さdと、収縮応力σと
の積d・σが、5×105N・m以下となるように、厚
さ1〜100μmのガラスフィルム13と、プラスチッ
ク材12とを積層・固着した。そのため、積層体11
は、耐薬品性、ガスバリヤー性、耐磨耗性、透明性等が
ガラスと同等に優れ、ハンドリング性及び二次加工性が
プラスチックと同等に優れる。また、透明性、軽量性、
耐薬品性、ガスバリアー性に優れたガラス基板に代わる
(プラスチック)基板として好適に使用できる。また、
積層体11を製造する際、ガラスフィルム13を破損す
ることなく積層体11を容易に得ることができる。
【0069】(2) 積層体11は、剥離フィルム又は
シートの剥離面に厚さ1〜100μmのガラスフィルム
を積層加工して積層材を形成した後、積層材のガラスフ
ィルムをプラスチック材12に転写固着して得られる。
従って、薄くて強度の弱いガラスフィルムをプラスチッ
ク材12に積層するまでの間のハンドリングが容易にな
るとともに、得られた積層体11は、プラスチック材1
2にガラスフィルムが直接、積層・固着された構成とな
る。そして、表面の耐薬品性、ガスバリヤー性、耐磨耗
性等がガラスと同等となる。
【0070】(3) 積層体11は、接着フィルム又は
シートの接着面に厚さ1〜100μmのガラスフィルム
を積層加工して積層材を形成した後、積層材をプラスチ
ック材12に積層・固着することによっても得られる。
従って、積層体11の使用目的に対応して、ガラスフィ
ルム13が積層体11の表面側に配置される構成と、接
着フィルム又はシートが積層体11の表面側に配置され
る構成とを選択できる。ガラスフィルム13の外側に接
着フィルム又はシート(例えばPETフィルム又はシー
ト)が存在する構成では、接着フィルム又はシートが、
外部衝撃からガラスフィルム13を保護する機能を果た
す。
【0071】(4) 積層体11は、剥離フィルム又は
シートの剥離面に厚さ1〜100μmのガラスフィルム
を積層加工して積層ガラスフィルム(積層材)を形成し
た後、2枚の前記積層材のガラスフィルム面に接して液
状重合性組成物を注入した後、硬化と積層・固着を同時
に行うことによっても得られる。従って、2枚の積層ガ
ラスフィルムの間隔に対応した厚さのプラスチック材1
2の両面にガラスフィルムが積層・固着された積層体1
1を得ることができる。その結果、厚さあるいは材質の
異なるプラスチック材12を予め多種準備しておかなく
ても、所望の厚さのプラスチック材12に対応した積層
体11を得ることができる。
【0072】(5) 積層体11は、接着フィルム又は
シートの接着面に厚さ1〜100μmのガラスフィルム
を積層加工して積層ガラスフィルム(積層材)を形成し
た後、2枚の前記積層材表面に接して液状重合性組成物
を注入した後、硬化と積層・固着を同時に行うことによ
っても得られる。従って、積層体11の使用目的に対応
して、ガラスフィルム13が積層体11の表面側に配置
される構成と、接着フィルム又はシートが積層体11の
表面側に配置される構成とを選択できる。そして、2枚
の積層ガラスフィルムの間隔に対応した厚さのプラスチ
ック材12の両面に積層材が積層・固着された積層体1
1を得ることができる。その結果、厚さあるいは材質の
異なるプラスチック材12を予め多種準備しておかなく
ても、所望の厚さのプラスチック材12に対応した積層
体11を得ることができる。
【0073】実施の形態は前記に限定されるものではな
く、例えば、次のように具体化してもよい。 ○ 剥離フィルム又はシートは、積層体11を形成した
際に、すぐに剥離するのではなく、積層体11を使用す
る直前に剥離するようにしてもよい。
【0074】○ 剥離材14を積層したガラスフィルム
13をプラスチック材12の片面に積層・固着し、他の
面に接着材15を積層したガラスフィルム13を積層・
固着した構成としてもよい。
【0075】前記実施の形態から把握できる技術的思想
(発明)について、以下に記載する。 (1) プラスチックフィルム又はシートと、厚さ1〜
100μmのガラスフィルムとを積層加工により積層し
て積層材を形成し、その積層材のガラスフィルム側をプ
ラスチックフィルム、プラスチックシート又はプラスチ
ック板に積層・固着してガラスフィルムとプラスチック
との積層体を形成する積層体の製造方法。
【0076】(2) 請求項4又は請求項5に記載の発
明において、前記液状重合性組成物は光重合系の重合組
成物である。
【0077】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1〜請求項5
に記載の発明によれば、ガラスの持つ耐薬品性、ガスバ
リヤー性、耐磨耗性、透明性等を備え、プラスチック基
板と同様なハンドリング性及び二次加工性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a),(c)は積層体の部分模式図、
(b),(d)は剥離材を一部剥離させた状態の積層体
の部分模式図。
【図2】 (a)〜(d)は別の実施の形態の積層体を
示す部分模式図。
【符号の説明】
11…積層体、12…プラスチックフィルム、プラスチ
ックシート又はプラスチック板としてのプラスチック
材、13…ガラスフィルム、14…剥離フィルム又はシ
ートとしての剥離材、15…接着フィルム又はシートと
しての接着材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AG00B AG00E AK01A AK01C AK01D AK01E AK25 AK25H AK42 AL05D BA02 BA05 BA06 BA10A BA10E BA25 EH46 EH462 EJ17 EJ172 EJ42 EJ422 EJ86 EJ862 GB41 JB01 JB12D JD02 JK09 JL14C JN01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチックフィルム、プラスチックシ
    ート又はプラスチック板の厚さdと、収縮応力σとの積
    d・σが、5×105N・m以下となるように、厚さ1
    〜100μmのガラスフィルムと、プラスチックフィル
    ム、プラスチックシート又はプラスチック板とを積層・
    固着したことを特徴とする積層体。
  2. 【請求項2】 剥離フィルム又はシートの剥離面に厚さ
    1〜100μmのガラスフィルムを積層加工して積層材
    を形成した後、前記積層材のガラスフィルムをプラスチ
    ックフィルム、プラスチックシート又はプラスチック板
    に積層・固着し、前記剥離フィルム又はシートを剥離除
    去して得られる請求項1に記載の積層体。
  3. 【請求項3】 接着フィルム又はシートの接着面に厚さ
    1〜100μmのガラスフィルムを積層加工して積層材
    を形成した後、前記積層材をプラスチックフィルム、プ
    ラスチックシート又はプラスチック板に積層・固着して
    得られる請求項1に記載の積層体。
  4. 【請求項4】 剥離フィルム又はシートの剥離面に厚さ
    1〜100μmのガラスフィルムを積層加工して積層材
    を形成した後、2枚の前記積層材のガラスフィルム面に
    接して液状重合性組成物を注入した後、硬化と積層・固
    着を同時に行うことによって得られる請求項1に記載の
    積層体。
  5. 【請求項5】 接着フィルム又はシートの接着面に厚さ
    1〜100μmのガラスフィルムを積層加工して積層材
    を形成した後、2枚の前記積層材表面に接して液状重合
    性組成物を注入した後、硬化と積層・固着を同時に行う
    ことによって得られる請求項1に記載の積層体。
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