JP2003038881A - ミシン - Google Patents

ミシン

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JP2003038881A JP2001228102A JP2001228102A JP2003038881A JP 2003038881 A JP2003038881 A JP 2003038881A JP 2001228102 A JP2001228102 A JP 2001228102A JP 2001228102 A JP2001228102 A JP 2001228102A JP 2003038881 A JP2003038881 A JP 2003038881A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 針止め交換作業の際に必要とする針棒の高さ
調整と針板の針落ち孔に対する位置調整作業を不要また
は容易にし、針止めの交換作業そのものを容易にできる
ミシンを提供する。 【解決手段】 針棒20は中空であり、下端部にねじ挿
通孔28aが形成される。針棒20の下端部に装着され
る位置決め部材22には、半径方向にねじ孔29が形成
される。針止め21は、上部に針23に平行に延びる挿
入軸26が形成される。挿入軸23の側部には平坦面2
7が形成される。針止め21を取り付ける場合には、ま
ず針棒20の下端部に位置決め部材22を装着し、針止
め21の挿入軸を針棒20の下端から挿入し、位置決め
部材22のねじ孔29に針止め固定ねじ24を螺着させ
る。針止め固定ねじ24の先端面33が針止め21の挿
入軸26の平坦面27に当接することで、針止め21の
軸線まわりの位置が位置決めされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、針を保持する針止
めが交換可能なミシンに関する。
【0002】
【従来の技術】図10は、従来の偏平縫いミシン1の針
近傍を示す斜視図である。偏平縫いミシン1は、ミシン
ベッド6の上に水平に針板5が取り付けられ、針板5に
対向して複数、ここでは3本の針4が設けられる。針4
は、針止め3に保持され、針止め3は、鉛直に配置され
る針棒2の下端部に固定される。針棒2の上部には、ク
ランク66(図12参照)が接続され、クランク66が
回転することによって、針棒2が上下方向に往復運動
し、針4が針板5の針落ち孔9に挿通される。針板5上
には、生地を押える押え(図示略)が設けられる。針板
5の下には、ルーパ8が配置され、針4の往復上下運動
に同期してルーパ8が左右に揺動して縫製される。
【0003】図11を参照して縫製作業について説明す
ると、各針4にはそれぞれ針糸10が挿通され、ルーパ
8にもルーパ糸11が挿通される。針4が上昇すると
き、各針4に針糸ループが形成される。ルーパ8は、全
ての針糸ループを掬うように揺動する。図11(1)
は、ルーパ8が針糸ループを掬うときの正面図であり、
(2)はその左側面図である。これらの図から分かるよ
うに、ルーパ8は、針4の直後を通過して針糸ループを
捕捉する。ルーパ8と針4との位置がずれると、針糸ル
ープを捕捉できず、目飛びと言われる縫製不良が発生す
る。
【0004】一方、偏平縫いミシンでは、1〜4本の針
を使用可能であり、縫製内容に応じて使用する針の本数
を変更する必要がある。つまり、一本針用の針止め、2
本針用の針止め、といったように使用する針の本数に応
じた針止めが用意され、針の本数を変更するときに、針
止め3ごと交換する。
【0005】また、偏平縫いミシンでは、針幅(ゲー
ジ)を変更する場合がある。たとえば3本針の場合、針
幅(左針幅中心から右針幅中心までの寸法)を5.6m
mから6.4mmに変更する場合がある。このような場
合にも針止め3の交換を行う。
【0006】図12は、針止め3の交換方法を示す分解
斜視図である。ミシンアーム7に内蔵される上軸65の
先端部にクランク66が固定される。クランク66に
は、針棒ロッド17が回転自在に連結され、上軸65を
回転させてクランク66を回転させると、針棒ロッド1
7が上下に往復動する。針棒ロッド17の先端の挿通孔
17Aに針棒抱き18が連結される。針棒2は、針棒抱
き18の挿通孔18Aに挿通され、ミシンアーム7の下
面から下方に突出し、略中央部が止めねじ19によって
針棒抱き18に固定される。したがって、上軸65を回
転させることで、針棒2を鉛直上下に往復動させること
ができる。
【0007】針止め3には、下から複数の針4が挿通さ
れ、それぞれ針固定ねじ15で固定される。針止め3の
上部には、ねじ軸16が一体に形成される。また、針棒
2は中空棒であり、下端部に内ねじが形成されている。
そして、針止め3のねじ軸16を針棒の下端部に螺着さ
せることで針棒2と針止め3とは固定される。したがっ
て、針止め3を交換する場合には、針止め3を回転させ
て針棒2の下端部から取り外し、新たな針止め3のねじ
軸16を針棒2の下端に挿通し、回転させて締め込んで
固定する。
【0008】このとき、ねじを締め終わったときに、針
止め3がどの角度位置に固定されるのか分からない。つ
まり、針止め3と針棒2とは、針棒2の軸線Lを中心と
するねじによって固定されるので、最後まで締め込んで
固定される位置は、作業者の締め付ける力などによって
異なり、軸線L回りのどの位置に位置決めされるのか正
確には分からない。
【0009】図13は、針落ち孔9と針4との位置関係
を示す平面図である。前述したように、各針4の位置を
正確に位置決めしないと目飛びが生じる。したがって、
図13(B)に示すように、各針4が、対応する針落ち
孔9の中央に正確に落ちるように針止め3を位置決めす
る必要がある。
【0010】3本針の針止め3の場合、中央の針が針棒
2の軸線Lに一致するので、針止め3のねじの締め込み
力によって、3本の針4の位置関係が、図13(A)に
示すように右上がりとなったり、図13(C)に示すよ
うに右下がりとなったりする。そこで、針止め3を針棒
2に固定した後、針棒2の位置調整を行う必要がある。
【0011】図12に示すように、ミシンアーム7の先
端面にはヘッドカバー12が設けられる。このヘッドカ
バー12には、針棒抱き18の前記止めねじ19に対向
する位置に貫通孔13が形成される。この貫通孔13
は、通常、詰栓14で塞がれている。針止め3を交換す
るときは、この詰栓14を外す。そして、新たな針止め
3を針棒2に締め込んで固定したのち、貫通孔13から
ドライバを差し込んで、止めねじ19を緩め、図13
(B)の位置となるように針棒2を回転させて軸線Lま
わりの位置決めを行う。また、針4の高さ位置の調整
も、止めねじ19を緩めた状態で、針棒2を軸線L方向
に上下させて行う。このようにして、針止め3を正確に
位置決めした後、止めねじ19を締め込んで針棒2を固
定する。最後に詰栓14を貫通孔13に嵌め込んで針止
め3の交換作業が終了する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】このように針止め3を
交換するごとに針棒2の止めねじ19を外し、針棒2の
軸線Lまわりおよび軸線L方向の位置を調整し直すこと
は非常に煩雑であり、針止め交換の作業効率が悪いとい
った問題を有する。
【0013】また、針棒2の位置調整は、ヘッドカバー
12に形成される貫通孔13からドライバを挿し込んで
止めねじ19を緩めて行うが、貫通孔13から挿し込ん
だドライバ先端を、止めねじ19のねじ溝に嵌入させる
ことは困難であり、このことによっても針止め交換作業
が煩雑な作業となる。
【0014】本発明の目的は、針止め交換作業の際に必
要とする針棒の高さ調整と針板の針落ち孔に対する位置
調整作業を不要または容易にし、針止めの交換作業その
ものを容易にできるミシンを提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、針を保持する針止めと、針止めが先端部に着脱可能
に固定される針棒とを有するミシンにおいて、針止めが
針棒の軸線まわりに回転することを阻止し、所定の位置
に位置決めする回り止め手段が設けられることを特徴と
するミシンである。
【0016】本発明に従えば、針止めを、針棒の軸線回
りの所定の位置に位置決めする回り止め手段が設けられ
る。つまり、回り止め手段によって、針棒の軸線回りに
正確な位置に針止めが位置決めされるので、従来技術の
ように、針止めを交換するときに、針棒の位置を調整し
直す必要がなく、針止めの交換作業を容易に行うことが
できる。
【0017】請求項2記載の本発明は、前記回り止め手
段は、針棒に設けられ、ねじ孔を有する位置決め部材
と、前記位置決め部材のねじ孔に螺着される針止め固定
ねじとを有し、針止めには、螺着した前記針止め固定ね
じの端面が当接する平坦面が形成されることを特徴とす
る。
【0018】本発明に従えば、針棒の位置決め部材にね
じを螺着し、ねじの端面を針止めに当接させることで、
針止めは回り止めされる。このようにして、簡単な構成
で、確実に針止めを回り止めし、所定の位置に固定する
ことができる。
【0019】請求項3記載の本発明は、前記回り止め手
段は、針止めの固定位置が、針棒の軸線方向に調整可能
であることを特徴とする。
【0020】本発明に従えば、針止めを針棒の軸線方向
にも調整可能であるので、針止めを交換するときに、針
棒を固定した状態で、針止めの高さ位置を調整すること
も可能である。
【0021】請求項4記載の本発明は、前記回り止め手
段は、針棒に設けられ、ねじ孔を有する位置決め部材
と、前記位置決め部材のねじ孔に螺着される針止め固定
ねじとを有し、針止めには、螺着した前記針止め固定ね
じの先端部が嵌まり込む凹所が形成されることを特徴と
する。
【0022】本発明に従えば、針棒の位置決め部材に螺
着される針止め固定ねじの先端が、針止めの凹所に嵌ま
り込むことで、針止めを確実に回り止めすることができ
る。
【0023】請求項5記載の本発明は、前記回り止め手
段は、針棒に設けられ、ねじ孔を有する位置決め部材
と、前記位置決め部材のねじ孔に螺着され、先端部が針
止めに当接する針止め固定ねじとを有し、針止めは、針
棒の軸線回りおよび軸線方向の任意の位置に位置決めさ
れて前記針止め固定ねじで固定されることを特徴とす
る。
【0024】本発明に従えば、針止めを、針棒の軸線ま
わりおよび軸線方向の任意の位置に位置決めして固定す
ることができる。これによって、針止めを交換したと
き、針棒の位置を調整し直す必要がなく、針止めのみを
調整するだけでよい。
【0025】請求項6記載の本発明は、前記位置決め部
材は、針棒と別体の部材であることを特徴とする。
【0026】本発明に従えば、位置決め部材と針棒とが
別体の部材であるので、位置決め部材と針棒とを一体物
として削り出して製作する場合にくらべて、製造コスト
を低くできる。
【0027】
【発明の実施の形態】図1〜図3を参照して本発明の第
1実施形態について説明する。なお、本発明のミシン
は、針棒と針止めの連結部以外の構成は、図10〜図1
3で説明した従来の偏平縫いミシン1と同じであるので
説明を省略する。
【0028】図1は、本実施形態の針棒20および針止
め21の分解斜視図であり、図2は針棒20と針止め2
1との連結部を縦方向に切り欠いて示す断面図であり、
図3は、針棒20と針止め21との連結部の軸直角断面
である。
【0029】針棒20と針止め21とは、位置決め部材
22および針止め固定ねじ24によって固定される。針
棒20は中空の軸であり、下端部の外周の一部に平坦面
28が形成され、ここに前記針止め固定ねじ24が挿通
する挿通孔28aが、半径方向に貫通して形成される。
【0030】位置決め部材22は、環状の部材であり、
内径が針棒20の外径に略等しく、外周の一部に半径方
向外方に突出する凸部31が形成され、ここに半径方向
にねじ孔29が形成される。
【0031】針止め21は、針を保持する針保持部30
と、中空の針棒20に挿入される挿入軸26とが一体に
形成される。下部の針保持部30は、複数、ここでは3
本の針挿入穴が平行に形成され、それぞれに針23が挿
入され、針固定ねじ25で、それぞれ個別に固定され
る。針保持部30の上部には、保持される針23に平行
に延びる挿入軸26が設けられる。挿入軸26は、針棒
20の下端部の内径と略等しい外径を有し、針棒20の
下端部に挿入される。この挿入軸26には、平坦面27
が形成される。
【0032】つぎに、針止め21の針棒20への取付方
法について説明する。まず位置決め部材22を針棒20
の下端部に装着する。このとき、針棒20の挿通孔28
aと位置決め部材22のねじ孔29とが対向するように
位置決めする。つぎに、針止め21の挿入軸26を針棒
20の下端部から挿入する。このとき、挿入軸26の平
坦面27が、位置決め部材22のねじ孔29に対向する
ように位置決めして挿入する。そして、針止め固定ねじ
24を位置決め部材22のねじ孔29に螺着する。する
と、針止め固定用ねじ24は、針棒20のねじ挿通孔2
8aを介して針止め21の挿入軸26の平坦面27に当
接する。
【0033】針止め固定ねじ24は、図2,3に示すよ
うに、先端面33が、針止め固定ねじ24の軸線に垂直
に平坦に形成される。また、針止め21の挿入軸26の
平坦面27は、挿入軸26の軸線に平行な平坦面となっ
ている。したがって、針止め固定ねじ24を締め込む
と、先端面33が針止め21の平坦面27に面接触する
ように針止め3が位置決めされる。このようにして、針
止め21が針棒20の軸線Lまわりに回り止めされて、
軸線Lまわりの所定の位置に位置決めされる。
【0034】また、図2に示すように、針止め21の挿
入軸26には、平坦面27の上端に垂直に連なる上端面
34、および下端に連なる下端面35が形成される。そ
して、この上端面34と下端面35との間隔は、針止め
固定ねじ24の端部の外径33aと略等しい。つまり、
針止め固定ねじ24を螺着すると、針止め固定ねじ24
の先端部が、挿入軸26の上下の端面の間に挟まれる。
つまり、これによって針止め21の、針棒20の軸線方
向の位置が位置決めされる。
【0035】また、針止め21を針棒20に挿入する場
合、針止め21の針保持部30の上端面32に針棒20
の下端面が当接したとき、ちょうど針棒20のねじ挿通
孔28aが挿入軸26の平坦面27に対向する位置に位
置決めされる。これによって、針固定ねじ24を挿入し
たとき、針固定ねじ24の先端部がちょうど挿入軸26
の上下端面34,35間に嵌まり込む。
【0036】このように、針棒20に針止め21を挿入
し、針止め固定ねじ24を締め込むことで、針棒20の
軸線L回りおよび軸線L方向の所定の位置に位置決めす
ることができる。したがって、あらかじめ針棒20を、
軸線Lまわりおよび軸線L方向の位置を正確に位置決め
して針棒抱き18に固定しておくことで、針止め21を
交換した場合にも正確に前回と同じ位置に位置決めする
ことができる。つまり、針止め21の交換の際には、針
棒20を調整し直すことなく、針止め21のみを交換す
ることができ、針止め21の交換作業を効率よく行うこ
とができる。
【0037】つぎに、図4〜図6を参照して本発明の第
2の実施形態について説明する。本実施形態は、第1の
実施形態の針止め固定ねじ24および針止め21のみが
変更し、それ以外の構成は同じであるので説明を省略す
る。
【0038】本実施形態の針止め固定ねじ40は、先端
部43が平坦でなく、円錐状に突出している。また、針
止め41の挿入軸42の側部には、円錐状の針止め固定
ねじ40の先端部が嵌まり込む円錐形の凹所44が形成
される。この凹所44は、針棒20に挿入軸42を挿入
し、針棒20の下端面が針止め41の針保持部30上端
32に当接したとき、針棒20のねじ挿通孔28aに対
向する位置に形成される。
【0039】したがって、この実施形態の場合にも、針
止め41を交換する場合には、針止め固定ねじ40を外
して針止め41を外し、新たな針止め41を装着して、
針止め固定ねじ40を螺着して針止め41を交換する。
このとき、針止め固定ねじ40の先端部は円錐形となっ
ており、針止め41の挿入軸42に形成される凹所44
も円錐形となっているので、針止め固定ねじ40を螺着
したとき、先端部43が凹所44に嵌まり込むことで、
針棒20の軸線L方向および軸線Lまわりの所定の位置
に正確に針止め41が位置決めされる。
【0040】つぎに、図7,8を参照して本発明の第3
の実施形態について説明する。図7は、本実施形態の針
止め50および針棒20の分解斜視図であり、図8は、
針止め50および針棒20の連結部の一部を切り欠いて
示す断面図である。
【0041】本実施形態では、第1の実施形態に対し
て、針止めのみ異なるので、それ以外の構成は説明を省
略する。本実施形態の針止め50は、挿入軸51の平坦
面52が、第1の実施形態の平坦面27よりも長く形成
される。これによって、針止め50を針棒20の軸線方
向の固定位置を調整可能とすることができる。つまり、
図8の断面図に示すように、平坦面52の上下端面5
3,54の間の長さは、針止め固定ねじ24の先端部の
外径33aよりも大きくなるように形成される。これに
よって、上下端面53,54間の任意の位置に針止め5
0を固定することができる。また、上端面53、また下
端面54に針止め固定ねじ24を当接させて位置決めす
るように設定してもよい。
【0042】このような構成によって、たとえば交換し
た針によって、針の高さ位置を変更する必要がある場合
であっても、針棒20の高さ位置を調整する必要がな
く、針止め50のみの交換で済む。
【0043】つぎに、図9を参照して、本発明の第4の
実施形態について説明する。本実施形態は、第1の実施
形態に対して、針止めのみ異なるので、それ以外の構成
は説明を省略する。
【0044】本実施形態の針止め60の挿入軸61は、
平坦面が形成されない円柱軸となっている。このような
構成によって、針止め固定ねじ24によって、針止め6
0を針棒の軸線L回りの任意の位置に位置決めして固定
することができる。同様に、針棒20の軸線L方向の任
意の位置に位置決めして固定することができる。
【0045】本実施形態でも、針止め21の交換は、針
棒2の位置調整を行うことなく、針止め60のみを交換
することができる。このとき、針止め60を任意の位置
に固定することができるので、針止め60を、針棒20
に対して、軸線Lまわりおよび軸線L方向に位置調整し
て位置決めを行ってから固定する。このように本実施形
態では、位置調整の自由度が大きくる。
【0046】また、針止め固定ねじ24と挿入軸61と
の接触面積を大きくするために、針止め固定ねじ24の
先端面を円弧状に湾曲させてもよい。このように接触面
積を大きくすることで、針止め21を大きな力で固定す
ることができる。
【0047】上述した各実施形態では、位置決め部材2
2は、針棒20と別体とし、別々に製作するように構成
した。このように別体に形成することで、安価に製造す
ることができるが、本発明はこのような場合に限らず、
針棒20と位置決め部材22とをたとえば削り出しによ
って一体に形成することも可能である。
【0048】また上述した各実施形態ではミシンは偏平
縫いミシンとして説明したが、本発明はこれに限定され
るものでなく、針止めを針棒から着脱可能に交換する構
成となっているミシンであれば適用可能である。
【0049】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、針止め
を、針棒の軸線回りの所定の位置に位置決めする回り止
め手段が設けられるので、軸線回りに正確な位置に針止
めを位置決めすることができ、従来技術のように、針棒
の位置を調整し直す必要がなく、針止めの交換作業を効
率良く行うことができる。
【0050】また本発明によれば、針止めに形成される
端面と、この端面に当接する針止め固定ねじの先端面と
で、針止めを確実に回り止めし、所定の位置に固定する
ことができる。
【0051】また本発明によれば、針止めを針棒の軸線
方向にも調整可能であるので、針棒を軸線方向に調整し
直さなくとも、針止めのみの調整で、針の高さ位置の調
整を行うことができる。
【0052】また本発明によれば、位置決め部材に螺着
されるねじの先端が、針止めの凹所に嵌まりこむこと
で、針止めを確実に回り止めすることができる。
【0053】また本発明によれば、針止めを、針棒の軸
線まわりおよび軸線方向の任意の位置に位置決めして固
定することができる。これによって、針棒を固定した状
態で、針止めの軸まわりおよび軸方向の位置調整を行う
ことができる。
【0054】また本発明によれば、位置決め部材と針棒
とが別体の部材であるので、位置決め部材と針棒とを一
体物として削り出して製作する場合にくらべて、製造コ
ストを低くできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の分解斜視図である。
【図2】針棒20と針止め21の連結部を縦方向に切り
欠いて示す断面図である。
【図3】針棒20と針止め21の連結部の軸直角断面図
である。
【図4】第2の実施形態の分解斜視図である。
【図5】針棒20と針止め41の連結部を縦方向に切り
欠いて示す断面図である。
【図6】針棒20と針止め41の連結部の軸直角断面図
である。
【図7】第3の実施形態の分解斜視図である。
【図8】針棒20と針止め50の連結部を縦方向に切り
欠いて示す断面図である。
【図9】第4の実施形態の分解斜視図である。
【図10】従来の偏平縫いミシン1の針近傍を示す斜視
図である。
【図11】(1)は、ルーパ8が針糸ループを掬うとき
の正面図であり、(2)はその左側面図である。
【図12】従来の針棒2と針止め3との連結状態を示す
分解斜視図である。
【図13】針落ち孔9と針4との位置関係を示す平面図
である。
【符号の説明】
20 針棒 21,41,50,60 針止め 22 位置決め部材 24,40 針止め固定ねじ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 針を保持する針止めと、針止めが先端部
    に着脱可能に固定される針棒とを有するミシンにおい
    て、 針止めが針棒の軸線まわりに回転することを阻止し、所
    定の位置に位置決めする回り止め手段が設けられること
    を特徴とするミシン。
  2. 【請求項2】 前記回り止め手段は、針棒に設けられ、
    ねじ孔を有する位置決め部材と、前記位置決め部材のね
    じ孔に螺着される針止め固定ねじとを有し、針止めに
    は、螺着した前記針止め固定ねじの端面が当接する平坦
    面が形成されることを特徴とする請求項1記載のミシ
    ン。
  3. 【請求項3】 前記回り止め手段は、針止めの固定位置
    が、針棒の軸線方向に調整可能であることを特徴とする
    請求項2記載のミシン。
  4. 【請求項4】 前記回り止め手段は、針棒に設けられ、
    ねじ孔を有する位置決め部材と、前記位置決め部材のね
    じ孔に螺着される針止め固定ねじとを有し、針止めに
    は、螺着した前記針止め固定ねじの先端部が嵌まり込む
    凹所が形成されることを特徴とする請求項1記載のミシ
    ン。
  5. 【請求項5】 前記回り止め手段は、針棒に設けられ、
    ねじ孔を有する位置決め部材と、前記位置決め部材のね
    じ孔に螺着され、先端部が針止めに当接する針止め固定
    ねじとを有し、針止めは、針棒の軸線回りおよび軸線方
    向の任意の位置に位置決めされて前記針止め固定ねじで
    固定されることを特徴とする請求項1記載のミシン。
  6. 【請求項6】 前記位置決め部材は、針棒と別体の部材
    であることを特徴とする請求項2〜5のいずれか1つに
    記載のミシン。
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