JP2003037954A - ロータ及びブラシレスモータ - Google Patents

ロータ及びブラシレスモータ

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JP2003037954A
JP2003037954A JP2001223951A JP2001223951A JP2003037954A JP 2003037954 A JP2003037954 A JP 2003037954A JP 2001223951 A JP2001223951 A JP 2001223951A JP 2001223951 A JP2001223951 A JP 2001223951A JP 2003037954 A JP2003037954 A JP 2003037954A
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magnet
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brushless motor
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JP2001223951A
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Masahiro Goto
昌宏 後藤
Naohisa Mimura
直久 三村
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Asmo Co Ltd
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Asmo Co Ltd
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  • Manufacture Of Motors, Generators (AREA)
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  • Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁石をロータへ固定するために接着剤を使用
して固着する作業工程を省き、また、磁石をロータに樹
脂モールドする作業工程を省いて、従来の製造方法に比
べ製造コストがかからない安価なロータ及びブラシレス
モータを提供する。 【解決手段】 少なくともロータ10と、回転磁界を発
生させる電機子巻線を有するステータと、を備えたブラ
シレスモータであって、ロータ10は、ロータシャフト
11と、ロータシャフト11と一体化されたスペーサ1
2と、スペーサ12の外面に設けられた複数の磁石13
と、磁石13をロータシャフト11の回転軸中心に向け
て押圧する複数の押圧腕部16を有する非磁性体のマグ
ネットホルダ14と、マグネットホルダ14及び磁石1
3を覆いスペーサ12に固着する非磁性体の円管形状の
ロータカバー15と、を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はロータ及びブラシレ
スモータに係り、特に、永久磁石を用いた回転磁界型電
動機におけるロータ及びブラシレスモータに関する。
【0002】
【従来の技術】ロータに磁石を用いた回転磁界型ブラシ
レスモータにおいて、磁石はロータの表面に固定される
が、その固定方法としては主に接着剤を使用して固着す
る方法がある。
【0003】さらに、磁石をロータに樹脂モールド材で
樹脂モールドして、磁石をロータに確実に固定すると共
に、飛散するのを防止する方法がある。図9は、従来の
この種の方法で製造されたロータの要部断面図である。
ロータ10は、ロータシャフト11と、スペーサ12
と、磁石13と、樹脂モールド層20とからなってい
る。ロータシャフト11は、スペーサ12の中央部に設
けられた貫通孔12aを貫挿嵌合されて一体になってい
る。
【0004】スペーサ12は、8角形柱状に形成されて
おり、各辺の外側面12bには、縦断面が長方形の平板
状の磁石13がそれぞれ配設され、磁石13は樹脂モー
ルド材によってスペーサ12にモールドされている(特
開2001−61244号公報参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、接着剤
を用いて磁石をロータに固定する方法では、磁石に接着
剤を塗布し、ロータ表面に磁石を配置し、接着剤を乾燥
させ固着するという作業工程を経なければならず、作業
工数が掛かり、また作業時間も長くなることから効率的
ではなかった。
【0006】また、樹脂モールドする場合、樹脂モール
ドするためのモールド型を製作することが必要になり、
また、作業工程上も作業工数及び作業時間の面からも、
製造コストに影響するという不都合があった。
【0007】本発明の目的は、磁石をロータへ固定する
ために接着剤を使用して固着する作業工程を省き、ま
た、磁石をロータに樹脂モールドする作業工程を省い
て、従来の製造方法に比べ製造コストがかからない安価
なロータ及びブラシレスモータを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題は、請求項1に
記載のロータによれば、ロータシャフトと、該ロータシ
ャフトと一体化されたスペーサと、該スペーサの外面に
設けられた複数の磁石と、該磁石を前記ロータシャフト
の回転軸中心に向けて押圧する複数の第1の腕部を有す
る非磁性体のマグネットホルダと、該マグネットホルダ
及び前記磁石を覆って固着される非磁性体の円管形状の
ロータカバーと、を備えたことにより解決される。
【0009】マグネットホルダを用いることにより、接
着剤を用いるよりも容易に、磁石をスペーサに固定する
ことができる。また、ロータカバーにより、モータ作動
時、遠心力により磁石が飛散するのを防止することがで
きる。
【0010】また、請求項2に記載のように、前記磁石
の外側端部と前記ロータカバーの内周面とが当接するよ
うにすれば、ロータカバーの内径を最も小さくすること
ができ、結果的にステ−タと磁石との磁気的距離を小さ
くすることができるので好適である。
【0011】さらに、請求項3に記載のように、前記マ
グネットホルダが、前記磁石を回転方向に動かないよう
に固定するための複数の第2の腕部を有するようにすれ
ば、モータ作動時に、磁石がモータの回転方向にずれる
のを防止することができるので好適である。
【0012】また、前記課題は、請求項4に記載のロー
タによれば、ロータシャフトと、該ロータシャフトと一
体化されたスペーサと、該スペーサの外面に設けられ外
側面に凹部を有する複数の磁石と、該磁石の前記凹部に
係合して、前記磁石を前記ロータシャフトの回転軸中心
に向けて押圧する複数の第1の腕部を有する非磁性体の
マグネットホルダと、該マグネットホルダ及び前記磁石
を覆って固着される非磁性体の円管形状のロータカバー
と、を備えたことにより解決できる。
【0013】前記凹部に係合する第1の腕部により、磁
石は、回転軸中心に向けて押圧されると共に、モータ作
動時に、モータの回転方向にずれるのが防止されるので
好適である。
【0014】また、請求項5に記載のように、前記磁石
の外側面が、前記ロータカバーの内周面と略同曲率半径
の曲面形状であって、前記ロータカバーの内周面と当接
するようにすれば、前記ロータカバーの内周面が前記磁
石に当接する面積が大きくなり、固着力も大きくなるの
で好適である。
【0015】また、前記課題は、請求項6に記載のロー
タによれば、ロータシャフトと、該ロータシャフトと一
体化されたスペーサと、該スペーサの外面に設けられた
複数の磁石と、該磁石を覆って固着される非磁性体の円
管形状のロータカバーと、を備えたロータであって、前
記ロータカバーの内周面には、前記磁石を前記ロータシ
ャフトの回転軸中心に向けて押圧する複数の第1の凸部
と、前記磁石相互間の間隙部に位置する複数の第2の凸
部と、が設けられたことにより解決できる。
【0016】前記ロータカバーの前記第1の凸部によっ
て前記磁石を回転中心方向に押圧し、前記第2の凸部に
よって前記磁石を回転方向にずれないようにして、前記
磁石をスペーサ12に固定するので、前記ロータカバー
以外に前記磁石を固定するものを必要とせず好適であ
る。
【0017】また、請求項7に記載のように、前記スペ
ーサの外面に溝を設けて、前記磁石を前記溝に配置した
り、また、請求項8に記載のように、前記磁石及び前記
スペーサのそれぞれの接合面に相互に係合する係合部を
設けたりすれば、モータ作動時に、前記磁石が回転方向
にずれるのを確実に防止できるので好適である。
【0018】また、前記課題は、請求項9に記載のブラ
シレスモータによれば、少なくともロータと、回転磁界
を発生させる電機子巻線を有するステータと、を備えた
ブラシレスモータであって、前記ロータは、ロータシャ
フトと、該ロータシャフトと一体化されたスペーサと、
該スペーサの外面に設けられた複数の磁石と、該磁石を
前記ロータシャフトの回転軸中心に向けて押圧する複数
の第1の腕部を有する非磁性体のマグネットホルダと、
該マグネットホルダ及び前記磁石を覆って固着される非
磁性体の円管形状のロータカバーと、を備えたことによ
り解決できる。
【0019】上記マグネットホルダ及びロータカバーを
用いてブラシレスモータを製造することにより、従来の
前記磁石を接着剤を用いて接着したり、モールドするこ
とにより固定したりする作業工程を省くことができるの
で、安価にブラシレスモータを製造することができる。
【0020】また、請求項10に記載のように、前記磁
石の外側端部と前記ロータカバーの内周面とが当接する
ようにすれば、ロータカバーの内径を最も小さくするこ
とができ、結果的にステ−タと磁石との磁気的距離を小
さくすることができるので、小型で効率のよいブラシレ
スモータを得ることができるので好適である。
【0021】また、請求項11に記載のように、前記マ
グネットホルダに、前記磁石を回転方向に動かないよう
に固定するための複数の第2の腕部を設けることによ
り、前記磁石がずれることがなく、ブラシレスモータの
作動中の前記ロータの回転の不均一やそれに伴うノイズ
の発生を防止できるので好適である。
【0022】また、前記課題は、請求項12に記載のブ
ラシレスモータによれば、少なくともロータと、回転磁
界を発生させる電機子巻線を有するステータと、を備え
たブラシレスモータであって、前記ロータは、ロータシ
ャフトと、該ロータシャフトと一体化されたスペーサ
と、該スペーサの外面に設けられ外側面に凹部を有する
複数の磁石と、該磁石の前記凹部に係合して、前記磁石
を前記ロータシャフトの回転軸中心に向けて押圧する複
数の第1の腕部を有する非磁性体のマグネットホルダ
と、該マグネットホルダ及び前記磁石を覆って固着され
る非磁性体の円管形状のロータカバーと、を備えたこと
により解決できる。
【0023】前記凹部に係合する第1の腕部により、磁
石は、回転軸中心に向けて押圧されると共に、モータ作
動時に、モータの回転方向にずれるのが防止される。し
たがって、磁石がモータの回転方向にずれるのを防止す
る部材を追加必要としないので、ブラシレスモータの構
造が簡単になり好適である。
【0024】また、請求項13に記載のように、前記磁
石の外側面が、前記ロータカバーの内周面と略同曲率半
径の曲面形状であって、前記ロータカバーの内周面と当
接するようにすれば、前記ロータカバーの前記磁石への
固着力が大きくなるので、モータを作動中に、前記ロー
タカバーが製造時の正規位置からずれることによる、ノ
イズの発生を防止することができるので好適である。
【0025】また、前記課題は、請求項14に記載のブ
ラシレスモータによれば、少なくともロータと、回転磁
界を発生させる電機子巻線を有するステータと、を備え
たブラシレスモータであって、前記ロータは、ロータシ
ャフトと、該ロータシャフトと一体化されたスペーサ
と、該スペーサの外面に設けられた複数の磁石と、該磁
石を覆って固着される非磁性体の円管形状のロータカバ
ーと、を備え、前記ロータカバーの内周面には、前記磁
石を前記ロータシャフトの回転軸中心に向けて押圧する
複数の第1の凸部と、前記磁石相互間の間隙部に位置す
る複数の第2の凸部とが設けられたことにより解決でき
る。
【0026】前記磁石を前記スペーサ外面上に保持する
ためのマグネットホルダを必要とせず、前記ロータの構
造が簡単になるので、ブラシレスモータを製造するコス
トがかからず好適である。
【0027】また、請求項15に記載のように、前記ス
ペーサの外面に溝を設けて、前記磁石を前記溝に配置し
たり、また、請求項16に記載のように、前記磁石及び
前記スペーサのそれぞれの接合面に相互に係合する係合
部を設けたりすることにより、モータ作動時に、前記磁
石が回転方向にずれるのを確実に防止できるので、ずれ
ることに起因するノイズの発生を防止できるので好適で
ある。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照して詳細に説明する。図1は実施例1の回転磁界
型ブラシレスモータのロータの分解斜視図、図2は図1
のロータの斜視図、図3は図1のロータの断面図、図4
は実施例2のロータの断面図、図5乃至図7は別の実施
例のロータの断面図、図8は別の実施例のロータの斜視
図、図9は従来例のロータの断面図である。
【0029】なお、従来例と同一要素には同一符号を付
して説明する。また、以下に説明する配置、形状等は、
本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨に沿って
各種改変することができることは勿論である。
【0030】本発明のブラシレスモータは、永久磁石界
磁を有するロータ10と、3相電機子巻線を有するステ
ータとを含み、前記3相電機子巻線の各相巻線には、電
気角で120度位相の異なる3相電流が通電され、ロー
タ10を回転させるための回転磁界を発生させている。
【0031】図1は、本発明の実施例1の回転磁界型ブ
ラシレスモータのロータ10の分解斜視図である。ロー
タ10は、ロータシャフト11と、スペーサ12と、磁
石13と、マグネットホルダ14と、ロータカバー15
とからなっている。
【0032】また、ロータ10を回転させるための回転
磁界を発生させる不図示のステータは、不図示のハウジ
ングに固定され、ロータ10は、該ステータの内側に回
転可能に設けられる。
【0033】金属製のロータシャフト11は、同じく金
属製のスペーサ12に設けられた貫通孔12aに貫挿嵌
合され一体となっている。スペーサ12は、8角形柱状
に形成され、各辺の外面12bには磁石13がそれぞれ
設けられている。
【0034】各磁石13は、矩形状の平板の永久磁石で
あり、磁石13の回転軸方向の一辺の長さ及び回転方向
の一辺の長さは、それぞれ外面12bの回転軸方向の一
辺の長さ及び回転方向の一辺の長さと略等しいか若しく
は僅かに短くなっている。
【0035】マグネットホルダ14は、非磁性金属でで
きており、スペーサ12の外面12bに配置された各磁
石13に対応した第1の腕部としての押圧腕部16と、
モータ作動時に各磁石13が回転方向にずれるのを防止
するための第2の腕部としての位置決め用腕部17と、
ロータシャフト11を貫通させるための貫通孔14aと
を有している。
【0036】ロータカバー15は、非磁性金属でできた
円管状ケースであり、スペーサ12の各辺外面12bに
配置され、マグネットホルダ14で固定された磁石13
を覆っている。また、ロータカバー15の回転軸方向の
長さは、スペーサ12の回転軸方向の長さより僅かに長
くなっている。
【0037】ロータカバー15の一方の端部には端面1
5bが設けられ、この端面15bには、ロータシャフト
11の径に合わせた貫通孔15aが中央に開口してい
る。反対側の端部は、全く開口しており、開口周縁部に
部分的に複数個のタブ18を有している。
【0038】磁石13は、ロータシャフト11と一体に
なったスペーサ12の各辺の外面12bに配置され、図
2に示すようにロータシャフト11の回転軸の両側から
挿入されたマグネットホルダ14の押圧腕部16によっ
て回転中心方向へ押し付けられ固定される。また、それ
と共に、位置決め用腕部17は、隣り合う磁石13の側
面間に位置するように挿入され、磁石13が回転方向に
ずれるのを防止している。
【0039】さらに、ロータカバー15が、挿入嵌着さ
れる。そして、タブ18を回転中心方向に折り曲げるこ
とにより、マグネットホルダ14と一体にし、磁石13
及びマグネットホルダ14が回転軸方向にずれるのを防
止している。
【0040】図3は、回転軸に垂直な面におけるロータ
10の断面図である。ロータカバー15は、磁石13の
外周側端部と当接しており、マグネットホルダ14の押
圧腕部16は、ロータカバー15と磁石13の間隙に収
まるような径方向の高さを有している。ロータカバー1
5は、タブ18と、磁石13との接触抵抗とによってロ
ータ10に固定されている。
【0041】図4は、実施例2のロータ10の断面図で
ある。この実施例の場合、ロータシャフト11、スペー
サ12、マグネットホルダ14、ロータカバー15につ
いては実施例1と同一である。しかし、磁石13につい
ては、スペーサ12の各辺外面12bとの当接面は実施
例1と同様に平面だが、対向する面は回転軸方向に溝1
9が形成された曲面形状に形成されている。その曲面の
曲率半径は、ロータカバー15の内面の曲率半径と略等
しくなっている。
【0042】そのため、ロータカバー15をロータ10
に挿入嵌着した場合、ロータカバー15の内周面は、ス
ペーサ12の各面に配置した磁石13の曲面部と面接触
する。
【0043】また、押圧腕部16は溝19と係合し、磁
石13を回転中心方向に押し付けると共に、回転方向に
ずれるのを防止している。そのため、本例では位置決め
用腕部17は必ずしも必要ではない。
【0044】上記したように、本実施の形態によれば、
以下の効果を有する。 (1)磁石13をスペーサ12に固定する方法として、
マグネットホルダ14の押圧腕部16が各磁石13を回
転中心方向に押圧し、さらに、マグネットホルダ14の
位置決め用腕部17が磁石13の回転方向に対応する側
面に位置することにより、磁石13が回転方向にずれる
のを防止している。
【0045】そのため、接着剤を使用して固定する方法
と比べて、接着剤の塗布、乾燥に要する作業工数の削減
及び作業時間の短縮を図ることができるので、製造コス
トを削減し安価なロータを提供することができる。
【0046】(2)また、磁石13がモータの作動時に
遠心力によって飛散するのを防止するために、磁石13
をスペーサ12へモールドするのではなく、磁石13を
ロータカバー15で覆うことにより飛散防止を図ってい
るので、作業工程を簡単にすることができる。
【0047】(3)ロータカバー15をロータ10に組
み付けたときに、ロータカバー15の内面が磁石13の
外周側端部に当接するので、ロータカバー15の内径を
最小にすることができる。したがって、ロータ10自体
を小型にすることができ、さらに、磁石13とロータ1
0外部に配設される不図示のステータ部との磁気的な間
隙を小さくできる。
【0048】(4)磁石13の外側面に回転軸方向の溝
19を設け、溝19に押圧腕部16を配置することで、
押圧腕部16によって磁石13がモータ作動時に回転方
向にずれるのを防止することができる。そのため、位置
決め用腕部17は必ずしもなくてよく、マグネットホル
ダ14の構造を簡略化できる。
【0049】(5)さらに、磁石13の外側面を、ロー
タカバー15の内周面に略当接するような曲面形状にす
ることにより、ロータカバー15のロータ10への固着
力を大きくすることができる。さらに、不図示のステー
タ部との磁気的な間隙を小さくできる。
【0050】なお、本発明の実施の形態は、以下のよう
に変更してもよい。 ○上記実施例では、磁石13は、直方体としたが、スペ
ーサ12の各外面12bへの当接面が平面状であれば、
例えば断面が台形状のものであってもよく、任意の形状
とすることが可能である。
【0051】○また、上記実施例では、スペーサ12は
8角形柱状に形成したが、電動機の磁極数に合わせて、
5角形柱状、6角形柱状等の多角形柱状に形成してもよ
い。
【0052】○また、実施例1において、各磁石13の
外側面に、実施例2と同様な押圧腕部16と係合する溝
を設けてもよい。この場合、押圧腕部16によって、磁
石13がモータ作動時に回転方向にずれるのを防止する
ことができるため、位置決め用腕部17を設ける必要が
なくなるので好適である。
【0053】○図5に示すように、実施例1及び2と異
なり、マグネットホルダ14を使用せず、ロータカバー
15に、磁石13を回転中心方向へ押圧するための第1
の凸部としての押圧凸部26と、回転方向へずれるのを
防止するための第2の凸部としての位置決め用凸部27
とを設けた構成としてもよい。また、上記実施例のよう
に、マグネットホルダ14に位置決め用腕部17を設け
る代わりに、ロータカバー15に図5に示した位置決め
用凸部27を設けてもよい。
【0054】この場合、ロータカバー15に、各磁石1
3の外側面と、各磁石13間の隙間とに対応させて、そ
れぞれ押圧凸部26と、位置決め用凸部27とを設け
る。押圧凸部26及び位置決め用凸部27は、ロータカ
バー15の外面から対応箇所に部分的に凹設してもよい
し、回転軸方向に溝状に凹設してもよい。上記のように
すると、マグネットホルダ14を使用しなくてもよいの
で、ロータ10の構造を簡略化することができる。
【0055】○また、図6に示すように、スペーサ12
の各外面12bに、磁石13を配置するための回転軸方
向の溝を設けてもよい。前記溝により、磁石13がモー
タ作動時に回転方向にずれるのを防止することができる
ので、マグネットホルダ14に位置決め用腕部17を設
ける必要がなくなり好適である。ただし、マグネットホ
ルダ14に位置決め用腕部17を設けても構わない。さ
らに、上記スペーサ12の外面12b設けた溝を、図3
乃至図5に示したロータ10のスペーサ12の外面12
bに設けることも可能である。
【0056】○また、図7に示すように、スペーサ12
の各外面12bに、部分的に凹部を設け、また、磁石1
3の対応する位置に凸部を設け、凹部と凸部を互いに嵌
合させることにより、磁石13がモータ作動時に回転方
向にずれるのを防止することができる。上記のようにす
ると、マグネットホルダ14に位置決め用腕部17を設
ける必要がなくなるので好適である。ただし、マグネッ
トホルダ14に位置決め用腕部17を設けても構わな
い。
【0057】○また、図7とは反対に、スペーサ12の
各外面12bに、部分的に凸部を設け、その凸部に嵌合
する凹部を磁石13に設けてもよい。さらに、上記スペ
ーサ12の外面12b及び磁石13にそれぞれ設けた凹
部及び凸部(又は、凸部及び凹部)を、図3乃至図5に
示したロータ10の外面12bに設けることも可能であ
る。
【0058】○また、図8に示すように、各押圧腕部1
6から両回転方向に、位置決め用腕部17aを延出させ
たマグネットホルダ14を使用してもよい。これによ
り、磁石13を回転中心方向に押圧する面積が増え、さ
らに磁石13が回転方向に動かないように保持する力が
大きくなるので好適である。
【0059】
【発明の効果】本発明のロータ及びブラシレスモータに
よれば、磁石をロータへ固定するために接着剤を使用し
て固着する作業工程を省き、また、磁石をロータに樹脂
モールドする作業工程を省いて、従来の製造方法に比べ
製造コストがかからない安価なロータ及びブラシレスモ
ータを得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の回転磁界型ブラシレスモータのロー
タの分解斜視図である。
【図2】図1のロータの斜視図である。
【図3】図1のロータの断面図である。
【図4】実施例2のロータの断面図である。
【図5】別の実施例のロータの断面図である。
【図6】別の実施例のロータの断面図である。
【図7】別の実施例のロータの断面図である。
【図8】別の実施例のロータの斜視図である。
【図9】従来例のロータの断面図である。
【符号の説明】
10 ロータ 11 ロータシャフト 12 スペーサ 12a 貫通孔 12b 外側面 13 磁石 14 マグネットホルダ 14a 貫通孔 15 ロータカバー 15a 貫通孔 15b 端面 16 押圧腕部 17 位置決め用腕部 17a 位置決め用腕部 18 タブ 19 溝 20 樹脂モールド層 26 押圧凸部 27 位置決め用凸部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H615 AA01 BB01 BB07 BB14 PP02 PP06 SS04 SS10 SS19 SS55 TT05 5H621 BB07 HH01 JK02 JK03 JK04 JK05 JK08 5H622 CA02 CA10 CA14 CB01 CB05 PP03 PP07 PP16 PP18 QA06

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータシャフトと、 該ロータシャフトと一体化されたスペーサと、 該スペーサの外面に設けられた複数の磁石と、 該磁石を前記ロータシャフトの回転軸中心に向けて押圧
    する複数の第1の腕部を有する非磁性体のマグネットホ
    ルダと、 該マグネットホルダ及び前記磁石を覆って固着される非
    磁性体の円管形状のロータカバーと、を備えたロータ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のロータであって、 前記磁石の外側端部と前記ロータカバーの内周面とが当
    接することを特徴とするロータ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載のロータであっ
    て、 前記マグネットホルダは、前記磁石を回転方向に動かな
    いように固定するための複数の第2の腕部を有すること
    を特徴とするロータ。
  4. 【請求項4】 ロータシャフトと、 該ロータシャフトと一体化されたスペーサと、 該スペーサの外面に設けられ外側面に凹部を有する複数
    の磁石と、 該磁石の前記凹部に係合して、前記磁石を前記ロータシ
    ャフトの回転軸中心に向けて押圧する複数の第1の腕部
    を有する非磁性体のマグネットホルダと、 該マグネットホルダ及び前記磁石を覆って固着される非
    磁性体の円管形状のロータカバーと、を備えたロータ。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のロータであって、 前記磁石の外側面が、前記ロータカバーの内周面と略同
    曲率半径の曲面形状であって、前記ロータカバーの内周
    面と当接することを特徴とするロータ。
  6. 【請求項6】 ロータシャフトと、 該ロータシャフトと一体化されたスペーサと、 該スペーサの外面に設けられた複数の磁石と、 該磁石を覆って固着される非磁性体の円管形状のロータ
    カバーと、を備えたロータであって、 前記ロータカバーの内周面には、前記磁石を前記ロータ
    シャフトの回転軸中心に向けて押圧する複数の第1の凸
    部と、前記磁石相互間の間隙部に位置する複数の第2の
    凸部と、が設けられたことを特徴とするロータ。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれかに記載のロー
    タにおいて、 前記スペーサの外面には、溝が設けられ、 前記磁石は、前記溝に配置されたことを特徴とするロー
    タ。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至6のいずれかに記載のロー
    タにおいて、 前記磁石及び前記スペーサのそれぞれの接合面には、相
    互に係合する係合部が設けられたことを特徴とするロー
    タ。
  9. 【請求項9】 少なくともロータと、回転磁界を発生さ
    せる電機子巻線を有するステータと、を備えたブラシレ
    スモータであって、 前記ロータは、ロータシャフトと、該ロータシャフトと
    一体化されたスペーサと、該スペーサの外面に設けられ
    た複数の磁石と、該磁石を前記ロータシャフトの回転軸
    中心に向けて押圧する複数の第1の腕部を有する非磁性
    体のマグネットホルダと、該マグネットホルダ及び前記
    磁石を覆って固着される非磁性体の円管形状のロータカ
    バーと、を備えたことを特徴とするブラシレスモータ。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載のブラシレスモータで
    あって、 前記磁石の外側端部と前記ロータカバーの内周面とが当
    接することを特徴とするブラシレスモータ。
  11. 【請求項11】 請求項9又は10に記載のブラシレス
    モータであって、 前記マグネットホルダは、前記磁石を回転方向に動かな
    いように固定するための複数の第2の腕部を有すること
    を特徴とするブラシレスモータ。
  12. 【請求項12】 少なくともロータと、回転磁界を発生
    させる電機子巻線を有するステータと、を備えたブラシ
    レスモータであって、 前記ロータは、ロータシャフトと、該ロータシャフトと
    一体化されたスペーサと、該スペーサの外面に設けられ
    外側面に凹部を有する複数の磁石と、該磁石の前記凹部
    に係合して、前記磁石を前記ロータシャフトの回転軸中
    心に向けて押圧する複数の第1の腕部を有する非磁性体
    のマグネットホルダと、該マグネットホルダ及び前記磁
    石を覆って固着される非磁性体の円管形状のロータカバ
    ーと、を備えたことを特徴とするブラシレスモータ。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載のブラシレスモータ
    であって、 前記磁石の外側面が、前記ロータカバーの内周面と略同
    曲率半径の曲面形状であって、前記ロータカバーの内周
    面と当接することを特徴とするブラシレスモータ。
  14. 【請求項14】 少なくともロータと、 回転磁界を発生させる電機子巻線を有するステータと、
    を備えたブラシレスモータであって、 前記ロータは、ロータシャフトと、該ロータシャフトと
    一体化されたスペーサと、該スペーサの外面に設けられ
    た複数の磁石と、該磁石を覆って固着される非磁性体の
    円管形状のロータカバーと、を備え、 前記ロータカバーの内周面には、前記磁石を前記ロータ
    シャフトの回転軸中心に向けて押圧する複数の第1の凸
    部と、前記磁石相互間の間隙部に位置する複数の第2の
    凸部とが設けられたことを特徴とするブラシレスモー
    タ。
  15. 【請求項15】 請求項9乃至14のいずれかに記載の
    ブラシレスモータにおいて、 前記スペーサの外面には、溝が設けられ、 前記磁石は、前記溝に配置されたことを特徴とするブラ
    シレスモータ。
  16. 【請求項16】 請求項9乃至14のいずれかに記載の
    ブラシレスモータにおいて、 前記磁石及び前記スペーサのそれぞれの接合面には、相
    互に係合する係合部が設けられたことを特徴とするブラ
    シレスモータ。
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