JP2003037266A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents
半導体装置及びその製造方法Info
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Abstract
ァスシリコンを結晶化する際、シリコン結晶粒の大きさ
を小さくする。 【解決手段】前記ゲート絶縁膜上にアモルファスシリコ
ンを形成する工程と、前記アモルファスシリコンに、ア
クセプタとなるアクセプタ化不純物と、結晶粒の成長を
抑制する結晶成長抑制不純物を導入する工程と、前記ア
モルファスシリコンを結晶化させ、前記p型多結晶シリ
コンを形成する工程とを含む。
Description
ンからなるゲート電極を含むトランジスタを形成する半
導体装置及びその製造方法に関する。
値を実現するために、n型MISFET,p型MISF
ETそれぞれに対して異なる仕事関数のゲート電極を用
いることが行われている。
ており、n型MISFET,p型MISFETそれぞれ
の多結晶シリコン(ゲート電極)に対してドーピング
し、n + ,p- 型にし、それぞれの多結晶シリコンの仕
事関数を伝導帯(Conduction Band)と価電子帯(Valen
ce Band)の近傍に設定することで、低いしきい値を容
易に実現することができる。
度が2×1020cm-2を下回ると、多結晶シリコンの内
部で空乏化が発生し、ゲート容量が低下する。空乏化を
防ぐためには不純物濃度を高くする必要がある。
て深刻な問題になる。多結晶シリコンに対してB(ボロ
ン)等のアクセプタのイオン注入を行うと、チャネリン
グによりチャネル領域へのアクセプタの突き抜けが顕著
となる。
多結晶シリコン・ゲート電極では、Bを高濃度にドープ
することができず、ゲートの空乏化によるゲート容量の
低下はn+ 型多結晶シリコン・ゲート電極の場合より一
層深刻である。
抜けを抑制するために、アモルファスシリコンに対して
イオン注入を行った後、結晶化を行って、p+ 型多結晶
シリコンを形成することが提案されている。
させると、この場合一般的に600℃程度の温度で堆積
した多結晶シリコンより結晶粒が大きくなる。その結
果、不純物の拡散が効果的に行われず、ゲート電極の空
乏化によるゲート容量の低下を抑制することができない
と言う問題があった。
ート電極の空乏化によるゲート容量の低下を抑制するた
めには、シリコンの結晶粒を小さくすることが有効であ
る。その理由は、粒径が小さい方が粒内への拡散が効果
的に行われるからである。
ルファスシリコンにアクセプタとなる不純物を導入した
後、加熱して多結晶シリコンの形成及びアクセプタとな
る不純物の拡散を行うと、多結晶シリコン内では、アク
セプタとなる不純物が結晶粒内部まで十分に拡散せずに
結晶粒界に析出してしまう。この様な場合、ゲートの空
乏化による容量低下が起こりやすく、また、チャネル領
域へのアクセプタとなる不純物の突き抜けが発生しやす
いという問題がある。
アクセプタとなる不純物を導入して加熱処理を行って
も、アクセプタとなる不純物が多結晶シリコン内の結晶
粒内部に容易に拡散し、ゲート電極内での空乏化を抑制
し得る半導体装置及びその製造方法を提供することにあ
る。
目的を達成するために以下のように構成されている。
縁膜を介してp型多結晶シリコンからなるゲート電極が
形成されたMISFETを具備する半導体装置であっ
て、前記p型多結晶シリコンを構成する結晶粒大きさ
は、ゲート電極上面側よりゲート絶縁膜と該ゲート電極
との界面側の方が小さいことを特徴とする。
てp型多結晶シリコンからなるゲート電極が形成された
MISFETを具備する半導体装置であって、前記ゲー
ト電極を構成する多結晶シリコン内には、C,O,N,
Cl,Br,I,Ar,Kr,及びXeのいずれかが導
入されていることを特徴とする。
縁膜を介してp型多結晶シリコンからなるゲート電極が
形成されたMISFETを含む半導体装置の製造方法で
あって、前記ゲート絶縁膜上にアモルファスシリコンを
形成する工程と、前記アモルファスシリコンに、アクセ
プタとなるアクセプタ化不純物と、結晶粒の成長を抑制
する結晶成長抑制不純物を導入する工程と、前記アモル
ファスシリコンを結晶化させ、前記p型多結晶シリコン
を形成する工程とを含むことを特徴とする。
前記アモルファスシリコン内への前記結晶成長抑制不純
物の導入には、イオン注入法を用いること。前記イオン
注入法を用いた前記結晶粒成長抑制不純物の導入は、前
記結晶粒成長抑制不純物の濃度ピーク位置が前記アモル
ファスシリコンと前記ゲート絶縁膜との界面近傍となる
ように行うこと。
は、結晶成長抑制不純物により結晶粒成長を抑制しつつ
前記アモルファスシリコンを結晶化させて、多結晶シリ
コンを形成する工程と、前記多結晶シリコンの結晶粒内
にアクセプタ化不純物を拡散させる工程とを含むこと。
アクセプタ化不純物として、B,As及びPの何れかを
前記アモルファスシリコン内に導入すること。前記結晶
粒成長抑制不純物として、C,O,N,Cl,Br,
I,Ar,Kr,及びXeの何れかを、前記アモルファ
スシリコン内に導入すること。
多結晶シリコンからなるゲート電極が形成されたMIS
FETを含む半導体装置の製造方法であって、前記ゲー
ト絶縁膜上に、CVD法を用いて、結晶粒の成長を抑制
する結晶成長抑制不純物が導入されたアモルファスシリ
コンを形成する工程と、前記アモルファスシリコン膜中
にアクセプタとなるアクセプタ化不純物を導入する工程
と、前記アモルファスシリコンを結晶化させ、前記p型
多結晶シリコンを形成する工程とを含むこと。
の作用・効果を有する。
長抑制不純物が導入されたアモルファスシリコンを結晶
化することによって、結晶粒の大きさが小さくなるた
め、アクセプタとなる不純物が結晶粒内部まで十分に拡
散できるようになる。その結果、ゲートの空乏化による
容量低下、チャネル領域へのアクセプタとなる不純物の
突き抜けの発生を抑制することができる。
ルファスシリコンに前記結晶粒成長抑制不純物を導入す
ることができる。イオン注入法を用いて、前記結晶粒成
長抑制不純物の濃度ピーク位置が前記アモルファスシリ
コンと前記ゲート絶縁膜との界面近傍となるようにし
て、ゲート絶縁膜上のシリコンの結晶粒の大きさを小さ
くすることによって、チャネル領域へのアクセプタとな
る不純物の突き抜けの発生を抑制効果が高くなる。
を参照して説明する。
体装置の製造工程を示す工程断面図である。先ず、図1
(a)に示すように、シリコン基板101上に素子分離
絶縁膜102とn−well103とを形成し、さらに
MISFETのしきい値を合わせるために必要に応じて
チャネルイオン注入を行う(図示せず)。さらに、シリ
コン酸化膜またはシリコン酸化膜をNO,N2O,NH
3 などのガスで熱窒化したシリコン酸窒化膜またはシリ
コン窒化膜またはTa2O5などのシリコン酸化膜より誘
電率の大きい物質からなるゲート絶縁膜104を形成
し、その上にゲート電極となるアモルファスシリコン膜
105を形成する。
クセプタとなる不純物のイオン注入を行う。アモルファ
スシリコン膜の厚さは、ゲート長のスケーリングにほぼ
比例して薄くしなければならない。よって、ゲート長L
が0.11〜0.13μmの範囲では、アモルファスシ
リコン膜の膜厚は、70nm程度にすることが望まし
い。
の場合は、B+を2×1015cm-2程度のドーズ量で注
入することが好ましい。このとき加速エネルギーを5k
eVに設定すればチャネル領域にB+が注入されること
はない。
i膜105の結晶粒成長を抑制する不純物イオンとして
炭素(C+ )をイオン注入する。結晶粒成長を抑制する
不純物イオンとしては、C+ 以外に例えばO+,N+,C
l+,Br+,I+,Ar+,Kr+,Xe+等がある。B+
等のアクセプタとなる不純物イオンと前掲の結晶粒成長
を抑制する不純物イオンの注入の順番は逆でも良い。
る際の結晶化サイトは、アモルファスシリコンとゲート
絶縁膜との界面,並びにアモルファスシリコン表面に多
く、アモルファスシリコン中には少ないと言われてい
る。よって、多結晶シリコン中の各結晶の大きさを小さ
くするために、結晶粒成長を抑制する不純物イオンの濃
度ピークはアモルファスシリコンとゲート絶縁膜との界
面近傍にあることが好ましい。
30分程度の熱工程を行い、導入したBを105内に熱
拡散させる。なお、ここではゲート電極に不純物を拡散
させるための特別の熱工程を行ったが、これは後に行わ
れる熱工程で十分に熱拡散が行われる場合には省略する
ことも可能である。この時、a−Si膜105は熱によ
り多結晶化すると共に、ボロンが結晶粒内に拡散して、
p+多結晶シリコン105’に変換される。
℃程度でアモルファスシリコンが結晶化し、多結晶シリ
コンとなる。この時、予めアモルファスシリコン内に、
結晶粒成長を抑制する炭素が導入されているので、その
粒径は導入しない場合に比べて小さい。
とボロンの拡散が始まる。この時、結晶粒の大きさが小
さいので、ボロンが多結晶シリコンの結晶粒の中心部ま
で到達しやすくなり、低濃度の部分ができにくくなるた
め。空乏化が生じにくくなる。また、小さい結晶粒で構
成されているために、粒界の総面積も広くなるため、ボ
ロンの析出濃度も従来に比べて低くなる。
シリコン膜105’の結晶粒を模式的に図示する。図2
に示すように、上部のシリコンの結晶粒202より、下
部のシリコンの結晶粒202の平均大きさが小さくなっ
ている。なお、図2において、201は結晶粒界であ
る。
の中心部にまでボロンが到達し、低濃度の部分ができに
くい。また、粒界の総面積も広いため、ボロンの析出濃
度も、結晶化を抑制する炭素が導入されていない場合に
比べて低くなる。
炭素の濃度ピークを持ってくることによって、界面近傍
ではシリコン結晶粒の成長抑制効果が高く、上面部では
その効果が低くなる。従って、形成される結晶粒の大き
さ(平均値)は、上面より界面近傍の方が小さくなる。
前述したように、アモルファスシリコンが結晶化する際
の結晶化サイトは、アモルファスシリコンとゲート絶縁
膜との界面に多く含まれている。よって、結晶粒の成長
を抑制する。
させた場合、多結晶シリコンの典型的な粒径は0.5〜
1.0μmであり、上部では0.5〜1.0μm界面で
は0.1〜0.3μm程度となる。
電極の抵抗を下げるための厚さ約40nmのW膜107
と、Wと多結晶シリコン105’の反応を防止するため
の厚さ約5nmのWNx膜106とゲート電極の保護膜
を構成する厚さ約200nmのシリコン窒化膜108を
堆積する。
8,107,106,105’をフォトリソグラフィ法
を用いてパターニングして、ゲート電極を形成する。さ
らにH2 とH2O の混合雰囲気中で800℃60分程度
の熱処理を行うことでW膜107を酸化せずに多結晶シ
リコン膜105’の側面を酸化することでシリコン酸化
膜109を形成する。この酸化膜を形成することで、ゲ
ート電極形成(パターニング)時に入ったダメージが回
復される。また、ゲート絶縁膜の端部が厚くなり、ゲー
ト耐圧を向上させる効果がある。
電極をマスクにしてBF2 +イオンを注入し、エクステン
ション310を形成した後に、シリコン窒化膜などの材
料を用いて公知の側壁残し工程を行うことにより、ゲー
ト側壁111を形成し、ゲート側壁をマスクにしてBF
2 +等のイオンを注入し、活性化のための熱工程を加える
ことで、ソース/ドレイン112を形成し、p型MIS
FETを形成することができる。
いては多結晶シリコン膜105’内の結晶粒が小さくな
ることで平均的なボロン濃度が高くなり、ゲート電極の
空乏化による容量低下が抑制される。また、結晶粒界に
析出するボロン濃度も低下するためにチャネル領域への
ボロン突き抜けも抑制される。
るものではない。例えば、上記実施形態では、イオン注
入法により結晶成長抑制不純物であるボロンを導入した
が、アモルファスシリコンの形成にCVD法を用い、堆
積時に結晶成長抑制不純物を導入しても良い。
物をイオン注入することによって、多結晶シリコンをア
モルファスシリコン化して導入した後、多結晶化しても
良い。このときの1×1015cm-2以上のドーズ量で打
ち込むことが好ましい。
範囲で、種々変形して実施することが可能である。
発明の半導体装置の製造方法に伐れば、ゲート電極の空
乏化によるゲート容量の低下を抑制することができる。
また、特にp型MISFETに於いてはチャネル領域へ
のBの突き抜けを抑制し、しきい値のずれを防ぐことが
できる。
工程を示す工程断面図。
Claims (8)
- 【請求項1】半導体基板上にゲート絶縁膜を介してp型
多結晶シリコンからなるゲート電極が形成されたMIS
FETを具備する半導体装置であって、 前記p型多結晶シリコンを構成する結晶粒大きさは、ゲ
ート電極上面側よりゲート絶縁膜と該ゲート電極との界
面側の方が小さいことを特徴とする半導体装置。 - 【請求項2】半導体基板上にゲート絶縁膜を介してp型
多結晶シリコンからなるゲート電極が形成されたMIS
FETを具備する半導体装置であって、 前記ゲート電極を構成する多結晶シリコン内には、C,
O,N,Cl,Br,I,Ar,Kr,及びXeのいず
れかが導入されていることを特徴とする半導体装置。 - 【請求項3】半導体基板上にゲート絶縁膜を介してp型
多結晶シリコンからなるゲート電極が形成されたMIS
FETを含む半導体装置の製造方法であって、 前記ゲート絶縁膜上にアモルファスシリコンを形成する
工程と、 前記アモルファスシリコンに、アクセプタとなるアクセ
プタ化不純物と、結晶粒の成長を抑制する結晶成長抑制
不純物を導入する工程と、 前記アモルファスシリコンを結晶化させ、前記p型多結
晶シリコンを形成する工程とを含むことを特徴とする半
導体装置の製造方法。 - 【請求項4】前記アモルファスシリコン内への前記結晶
成長抑制不純物の導入には、イオン注入法を用いること
を特徴とする請求項3に記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項5】前記イオン注入法を用いた前記結晶粒成長
抑制不純物の導入は、前記結晶粒成長抑制不純物の濃度
ピーク位置が前記アモルファスシリコンと前記ゲート絶
縁膜との界面近傍となるように行うことを特徴とする請
求項3に記載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項6】前記p型多結晶シリコンを形成する工程
は、 結晶成長抑制不純物により結晶粒成長を抑制しつつ前記
アモルファスシリコンを結晶化させて、多結晶シリコン
を形成する工程と、 前記多結晶シリコンの結晶粒内にアクセプタ化不純物を
拡散させる工程とを含むことを特徴とする請求項3に記
載の半導体装置の製造方法。 - 【請求項7】アクセプタ化不純物として、B,As及び
Pの何れかを前記アモルファスシリコン内に導入するこ
とを特徴とする請求項3に半導体装置の製造方法。 - 【請求項8】前記結晶粒成長抑制不純物として、C,
O,N,Cl,Br,I,Ar,Kr,及びXeの何れ
かを、前記アモルファスシリコン内に導入することを特
徴とする請求項項3に記載の半導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001224857A JP2003037266A (ja) | 2001-07-25 | 2001-07-25 | 半導体装置及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001224857A JP2003037266A (ja) | 2001-07-25 | 2001-07-25 | 半導体装置及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2003037266A true JP2003037266A (ja) | 2003-02-07 |
Family
ID=19057947
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001224857A Pending JP2003037266A (ja) | 2001-07-25 | 2001-07-25 | 半導体装置及びその製造方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2003037266A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021149380A1 (ja) * | 2020-01-24 | 2021-07-29 | ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 | 撮像装置及び撮像装置の製造方法、電子機器 |
-
2001
- 2001-07-25 JP JP2001224857A patent/JP2003037266A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2021149380A1 (ja) * | 2020-01-24 | 2021-07-29 | ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 | 撮像装置及び撮像装置の製造方法、電子機器 |
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