JP2003036516A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JP2003036516A
JP2003036516A JP2001221652A JP2001221652A JP2003036516A JP 2003036516 A JP2003036516 A JP 2003036516A JP 2001221652 A JP2001221652 A JP 2001221652A JP 2001221652 A JP2001221652 A JP 2001221652A JP 2003036516 A JP2003036516 A JP 2003036516A
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JP2001221652A
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Akira Kasuga
明 春日
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エラーレートが低く高密度記録が可能で、磁
気記録再生システムに適したコンピュータデータ記録用
磁気テープとして有利に用いられる磁気記録媒体を提供
することである。 【解決手段】 支持体上に強磁性粉末及び結合剤を含む
磁性層を有する磁気記録媒体において、該磁性層表面に
以下の突起高さの突起分布を有してなることを特徴とす
る磁気記録媒体。突起分布:A領域(20nm以上30
nm未満)の突起高さの突起個数aが52.5〜92.
5%(A)、B領域(30nm以上40nm未満)の突
起高さの突起個数bが9〜29%(B)、C領域(40
nm以上)の突起高さの突起個数cが0〜18.5%
(C)、ここで、100×a/(a+b+c)=A、1
00×b/(a+b+c)=B、100×c/(a+b
+c)=Cである。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は磁気記録媒体に関
し、特に一段と狭いデータ記録トラック幅を有するヘリ
カルスキャン方式の磁気記録再生システムに適したコン
ピュータデータ記録用の磁気テープとして有利に利用出
来る磁気記録媒体に関するものである。 【0002】 【従来の技術】近年、ミニコンピュータ、パーソナルコ
ンピュータ、あるいはワークステーションなどのオフイ
スコンピュータの普及に伴って、外部記録媒体としてコ
ンピュータデータを記録するための磁気テープ、いわゆ
るバックアップテープが利用されている。バックアップ
テープはコンピュータの情報処理能力の向上や処理速度
の高速化により、大きな記録容量を有していること、
又、高い走行耐久性を有していること、更に使い勝手に
おいて、記録媒体の記録・再生を効率よく行うためのヘ
ッドからの要望はヘッド摩耗が少なく長寿命である事が
強く求められている。又、バックアップテープはコンピ
ュータの使用環境の広がりによって、幅広い環境条件下
(特に変動の激しい温湿度条件下など)においてもデー
タの記録、再生時にエラーの発生がなく、高い信頼性を
有していることが望まれる。一般に磁気テープは合成樹
脂などの可撓性材料である非磁性支持体上に磁性層が設
けられた構成である。またより高い記録密度を達成する
ために、非磁性支持体上に非磁性層を設け、更にこの上
に薄い磁性層を設けた構成の磁気テープも提案されてい
る。 【0003】例えば、特開平5−182178号公報に
は、非磁性層及び1.0μm以下の厚みの磁性層がこの
順で非磁性支持体上に設けられた二層構成の磁気テープ
が提案されている。そして、上記の様な薄い磁性層を持
つ二層構成の磁気テープはコンピュータデータ記録用と
しても利用出来るとの記載があり、その磁気テープの層
構成としては非磁性支持体が4〜80μmの厚み、下層
の非磁性層が1.0μm〜5.0μmの厚み、そして上
層の磁性層が0.05μm〜0.6μm(更に好ましく
は0.05〜0.3μm)の厚みで有ることが好ましい
と記載されている。具体的には、その実施例として7μ
mのポリエチレンテレフタレート支持体上に2μmの厚
さの非磁性層及び0.2μmの厚さの磁性層が順に設け
られた磁気テープが記載されている。また、この公報に
は支持体材料として芳香族ポリアミドを使用出来るとの
記載もある。 【0004】上記公報に開示されている薄い磁性層を有
する二層構成の磁気テープは比較的その全体の厚みも薄
く、又、高密度記録には有利であるが、コンピュータデ
ータ記録用の磁気テープとして利用するにはなお充分な
記録容量を達成する事は出来ない。一方、磁性層や非磁
性層の厚み構成も走行耐久性や磁気ヘッドへの当たり
(ヘッドとの接触状態)などに直接影響を与える。その
結果再生出力などの電磁変換特性に影響が出やすくな
る。従って全体の厚みを抑えた上で、且つ、これらの性
能を満足したコンピュータデータ記録用に適した磁気テ
ープの開発が望まれている。特にコンピュータデータ用
として信頼性の高いデータを確保するためにはエラーレ
ートが低く、よりマージンのある磁気記録媒体がより必
要になってくる。また、磁気ヘッドへの当たりについて
も磁気記録媒体そのものの厚みが薄いとヘッドとの当た
り(ヘッドコンタクト)がよいためにヘッド摩耗量が大
きくしばしば問題を起こす事がある。又、テープ端面に
おけるエッジのダメージ(端面の折れ、こすれ大による
エッジの片のび、磁性層剥がれ)を引き起こす。又、磁
気記録再生システムとして回転磁気ヘッドを用いたヘリ
カルスキャン方式が採用されているが、より高い記録密
度を達成するために、データ記録用トラック幅が従来に
比べて一段と狭いトラック幅にデータの記録再生が可能
な磁気記録システムの開発も進められている。しかし、
磁気テープの全体の厚みが非常に薄くなってくると、オ
フトラック(トラックズレ=正常なトラックからずれる
ために忠実な記録、再生が不可になりデータが読めなく
なる現象)し易くなるなどの問題が生じる。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の第一
の目的はより大きな記録容量を達成出来、データ用とし
て信頼性の高いデータを確保するためにもエラーレート
が低くてよりマージンの高い、且つ又走行耐久性に優
れ、保存後の電磁変換特性において性能の低下が少なく
安定した性能を示すコンピュータデータ記録用の磁気テ
ープとして有利な磁気記録媒体を実現することにある。
本発明の第二の目的は磁気記録再生システムとして回転
磁気ヘッドを用いたヘリカルスキャン方式に対応した、
記録容量が大きく、かつ、又走行耐久性や電磁変換特性
などの性能、更に、摩擦係数が小さくて走行抵抗が少な
くエッジダメージの少ない、ヘッド摩耗に有利な、信頼
性の高いコンピュータデータ記録用磁気テープとして有
利に用いられる磁気記録媒体を提供することである。更
に、本発明の目的は高密度記録が可能で、磁気記録再生
システムに適したコンピュータデータ記録用磁気テープ
として有利に用いられる磁気記録媒体を提供することで
ある。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明の目的は、支持体
上に強磁性粉末及び結合剤を含む磁性層を有する磁気記
録媒体において、該磁性層表面に以下の突起高さの突起
分布を有してなることを特徴とする磁気記録媒体により
達成された。 突起分布 A領域(20nm以上30nm未満)の突起高さの突起
個数aが52.5〜92.5%(A) B領域(30nm以上40nm未満)の突起高さの突起
個数bが9〜29%(B) C領域(40nm以上)の突起高さの突起個数cが0〜
18.5%(C) ここで、100×a/(a+b+c)=A、100×b
/(a+b+c)=B、100×c/(a+b+c)=
Cである。 【0007】本発明は、又、下記(1)〜(6)の態様
であることが好ましい。 (1)支持体と磁性層の間に非磁性粉末と結合剤を主体
とする下層(非磁性層)を設けたことを特徴とする上記
磁気記録媒体。 (2)支持体が芳香族ポリアミド支持体あるいはポリエ
チレンナフタレート支持体であって、その厚みが1.0
μm〜6.0μmであり、更に好ましくは1.5μm以
上5.8μm以下であることを特徴とする上記磁気記録
媒体。 (3)磁気記録媒体の全体の厚みが7.0μm以下であ
ることを特徴とする上記磁気記録媒体。 (4)磁気記録媒体の磁性層の厚みが0.01μm以上
0.25μm以下であることを特徴とする上記磁気記録
媒体。 (5)トラック幅(トラックピッチ)が7.0μm以下
であり、更に好ましくは3〜7μmの範囲の磁気記録再
生システム用の磁気テープであることを特徴とする上記
磁気記録媒体。 (6)コンピュータデータ記録用の磁気テープであるこ
とを特徴とする上記磁気記録媒体。 (7)ヘリカルスキャン方式にて記録再生されることを
特徴とする上記磁気記録媒体。 【発明の実施の形態】 【0008】以下に本発明を更に詳しく説明する。本発
明は磁性層の表面において特定突起高さの突起分布を特
定に施すことで最適な磁気記録媒体の提供を可能にし
た。突起高さの突起分布は、A領域(20nm以上30
nm未満)の突起高さ、B領域(30nm以上40nm
未満)の突起高さ及びC領域(40nm以上)の突起高
さを示す突起の各々の単位面積当りの個数の割合(占有
率)を特定したものであり、A領域の個数をa、B領域
の個数をb、C領域の個数をcとすると、A領域の突起
個数の割合A=100×a/(a+b+c)が52.5
〜92.5%、好ましくは55.0〜91.5%、更に
好ましくは56.0〜91.0%、B領域の突起個数の
割合B=100×b/(a+b+c)が9〜29%、好
ましくは10.0〜25.0%、C領域の突起個数の割
合C=100×c/(a+b+c)が0〜18.5%、
好ましくは0.00〜17.0%としたものである。上
記突起高さの突起分布は原子間力顕微鏡(AFM)によ
り求められる。本発明では DIGITAL INST
RUMENT社製のAMF(AtomicForce
Microscope)NANOSCOPE III
を使用した。測定はコンタクトモードで磁性層上の測定
範囲30μm×30μmの範囲をスキャンする。スキャ
ン速度は0.25秒/Line以上である。上記各領域
における突起高さとは、下記の基準面から突起の頂部ま
での距離を意味する。基準面は、磁性層の測定エリア内
の突起とくぼみの体積が等しくなる面である。測定は、
そこの基準面より高さ19.5nmでスライスした場合
に突起に交わる個数から基準面より29.4nmの高さ
でスライスした場合に突起に交わる個数を除いた個数を
突起個数aとする。同様に、基準面より高さ29.5n
mでスライスした場合に突起に交わる個数から基準面よ
り39.4nmの高さでスライスした場合に突起に交わ
る個数を除いた個数を突起個数bとする。基準面より高
さ39.5nm以上でスライスした場合に突起に交わる
個数を突起個数cとする。これら突起個数より当該割合
A、B及びCを求める。 【0009】また、上記領域以外の突起、即ち、高さが
20nm未満の突起は、磁気記録媒体の磁性層の表面性
の観点からみると電磁変換特性への影響はない。 【0010】本発明では、磁性層表面の突起高さの突起
分布を上記のように維持することによって磁気ヘッドと
の接触面積を効率よく最適なものにし、エラーレートを
低く抑え、電磁変換特性及び走行耐久性を損なうことが
ない磁気記録媒体を提供する事が出来る。また、磁気記
録媒体の層厚を7.0μm以下と薄くしても摩擦係数が
小さくて走行抵抗が少なくエッジダメージの少ない、ヘ
ッド摩耗に有利な、信頼性の高いコンピュータデータ記
録用磁気テープを提供することができる。 【0011】本発明の好ましい態様は、芳香族ポリアミ
ド支持体あるいはポリエチレンナフタレート支持体の一
方の面に、非磁性粉末及び結合剤を含む実質的に非磁性
の下層と強磁性粉末及び結合剤を含む磁性層とをこの順
に有するものである。該支持体の他方の面に任意にバッ
クコート層を有してもかまわないし、あるいはサーボ信
号制御用磁性層を設けてもよい。そして、磁気記録媒体
全体の厚みは7.0μm以下であって、磁性層の厚みが
0.01μm以上0.25μm以下であることが好まし
い。更に芳香族ポリアミド支持体あるいはポリエチレン
ナフタレート支持体はその目的用途に応じて任意に支持
体両面をコロナ放電処理する事が出来る。 【0012】コンピュータデータ記録用磁気テープ即ち
バックアップテープは近年大容量化に伴い益々薄手化傾
向にある。薄手化に伴うバックアップテープに求められ
る要求特性は高密度記録であり、大きい記録容量を達成
し且つ又、安定した走行耐久性を確保することである。
更に磁気記録テープの磁性層表面の突起高さの突起分布
を本発明に維持する事によって摩擦係数を小さくし、エ
ラーレートを低く抑えまたヘッドへの接触面積を軽減す
る事でヘッド摩耗量を少なくする事ができ、電磁変換特
性と走行耐久性のバランスのとれたデータ記録用磁気テ
ープを確保する事が可能となった。このことは繰り返し
のテープ走行中におけるテープエッジ面の損傷も極めて
少なくする事が出来走行耐久性の点でも信頼性の高いデ
ータ記録用磁気テープを実現することが出来た。 【0013】又、本発明の磁気記録媒体により、回転磁
気ヘッドによりヘリカルスキャン方式でテープ状磁気記
録媒体にデータトラック幅が7.0μm以下で記録する
磁気記録方法が可能となった。 【0014】本発明者は磁気記録媒体の層構成におい
て、磁性層の厚みを従来のものに比べて更に薄くするこ
とにより、磁気記録媒体全体の厚みが7.0μm以下と
非常に薄手化されヘッド当たりがよいのにも拘わらず、
摩擦係数が小さく更にエラーレートを低く抑え、更にヘ
ッド摩耗量が少なくより安定した走行耐久性や保存後の
電磁変換特性などにおいても性能の低下が少なく、信頼
性の高いコンピュータデータ記録用磁気テープとして有
利に用いられる磁気記録媒体が得られることを見いだし
た。 【0015】磁性層表面の突起高さの突起分布、即ち、
表面突起個数及び表面突起高さを変える方法はいろいろ
考えられるが、例えば、カレンダーの温度・圧力・速度
等の成形条件を変える方法、分散前の処理工程での磁性
体及びバインダーとの混練処理時において有機溶剤を多
量に使用して弱練りから強練り状態の程度を変える方
法、塗布時に磁性層内の残留溶剤量を多く残すことでカ
レンダー条件を任意に選択出来、且つ磁性層面を変える
方法、あるいは処方的に非磁性粉末を添加する方法等が
考えられる。本発明においては、少量で且つ、最も確実
な方法で磁性層面を変えることが可能な手段は磁性層へ
のカーボンブラックの添加が挙げられる。 【0016】本発明の表面突起個数及び表面突起高さを
実現するため磁性層へカ−ボンブラックを用いる際の好
ましい態様について詳述する。カーボンブラックの平均
粒子径は10〜300nmが好ましく、20〜150n
mがより好ましい。又、カ−ボンブラックの添加量は、
強磁性粉末に対して通常、0.01〜30質量%の範囲
であり、0.05〜20質量%の範囲にあることが好ま
しい。磁性層に用いられるカ−ボンブラックは、ゴム用
ファ−ネス、ゴム用サ−マル、カラ−用ブラック、アセ
チレンブラック等を用いることができる。比表面積は通
常、5〜500m2/gの範囲であり、8〜250m2
gの範囲が好ましい。DBP吸油量は通常、10〜40
0ml/100gの範囲であり、30〜380ml/1
00gの範囲が好ましい。pHは2〜10、含水率は
0.1〜10%、タップ密度は0.1〜1.0kg/l
(0.1〜1.0g/cc)が好ましい。 【0017】本発明に用いられるカ−ボンブラックの具
体的な例としてはキャボット社製BLACKPEARL
S 2000、1300、1000、900、800、
700、VULCAN XC−72、旭カ−ボン社製#
80、#60、#55、#50、#35、三菱化成工業
社製#2400B、#2300、#5、#900、#9
50、#970、#1000、#30、#40、#10
B、コロンビアカ−ボン社製CONDUCTEX S
C、RAVEN 150、50、40、15などがあげ
られる。 【0018】カ−ボンブラックを分散剤などで表面処理
したり、樹脂でグラフト化して使用しても、表面の一部
をグラファイト化したものを使用してもかまわない。
又、カ−ボンブラックを磁性塗料に添加する前にあらか
じめ結合剤で分散してもかまわない。これらのカ−ボン
ブラックは単独、または組合せで使用することができ
る。カ−ボンブラックは磁性層の帯電防止、摩擦係数低
減、遮光性付与、膜強度向上などの働きもあり、これら
は用いるカ−ボンブラックにより異なる。本発明の磁性
層で使用できるカ−ボンブラックは例えば「カ−ボンブ
ラック便覧」(カ−ボンブラック協会編)を参考にする
ことができる。 【0019】本発明に用いられる非磁性可撓性支持体と
して、ポリエチレンテレフタレ−ト、ポリエチレンナフ
タレート等のポリエステル類、ポリオレフィン類、セル
ロ−ストリアセテ−ト、ポリカ−ボネ−ト、ポリアミ
ド、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリスルフォン等
のフィルムが使用できるが、ポリエチレンナフタレート
あるいは芳香族ポリアミドが好ましい。本発明に用いら
れる非磁性支持体のテ−プ走行方向のF−5値は好まし
くは5〜50kg/mm2(49〜490MPa)、テ
−プ幅方向のF−5値は好ましくは3〜30kg/mm
2(29.4〜294MPa)であり、テ−プ長手方向
のF−5値がテ−プ幅方向のF−5値より高いのが一般
的であるが、特に幅方向の強度を高くする必要があると
きはその限りでない。 【0020】また、支持体のテ−プ走行方向および幅方
向の100℃30分での熱収縮率は好ましくは3%以
下、さらに好ましくは1.5%以下、80℃30分での
熱収縮率は好ましくは1%以下、さらに好ましくは0.
5%以下である。破断強度は両方向とも5〜100kg
/mm2(49〜980MPa)、弾性率は100〜2
000kg/mm2(0.98〜19.6GPa)が好
ましい。支持体の厚みは1.0μm〜6.0μmが好ま
しく、更に、1.5μm〜5.8μmであることが好ま
しい。 【0021】支持体は磁気テープの目的に応じてコロナ
放電処理及び徐電処理して使用することが出来る。具体
的には、長尺状のアラミド支持体及びポリエチレンナフ
タレート支持体の両面にコロナ放電処理(東洋ピラー
(株)製ピラーコロナトリーター使用)を施すが、上記
支持体の塗布面に電極を、またその対向面に誘電体(ア
ース)を設置し、電極に高周波発信器でプレート電流
(50mA)を掛けることにより行なう。コロナ放電処
理は上記の様にして支持体の両面に対して行なう事が出
来る。続いてコロナ放電処理後の支持体をイオン風発生
装置(神興(株)製)にかけ、徐電処理を行なう。 【0022】本発明の磁気記録媒体の磁性層は、強磁性
粉末を結合剤中に分散してなるものである。用いられる
強磁性粉末は、強磁性酸化鉄、コバルト含有強磁性酸化
鉄、バリウムフェライト粉末又は強磁性金属粉末等であ
る。強磁性金属粉末としてはFe、Ni、Fe−Co、
Fe−Ni、Co−Ni、Co−Ni−Fe等の単体又
は合金が挙げられ、金属成分の20質量%以下の範囲内
で、アルミニウム、ケイ素、硫黄、スカンジウム、チタ
ン、バナジウム、クロム、マンガン、銅、亜鉛、イット
リウム、モリブデン、ロジウム、パラジウム、金、錫、
アンチモン、ホウ素、バリウム、タンタル、タングステ
ン、レニウム、銀、鉛、リン、ランタン、セリウム、プ
ラセオジム、ネオジム、テルル、ビスマス等を含ませる
ことができる。 【0023】また、磁性粉末は、例えば、特開平8−2
55334号公報に記載されているような、CoがFe
に対して、10〜40原子%、Alが2〜20原子%、
Yが1〜15原子%含まれるものであることが、焼結を
少なくして分散性に優れるという観点から好ましい。ま
た、強磁性金属粉末が少量の水、水酸化物又は酸化物を
含むものであってもよい。また、本発明の磁気記録媒体
の磁性層に用いられる強磁性粉末は、Feを主成分と
し、平均長軸長が0.05〜0.19μmであり、かつ
結晶子サイズが100〜230Åであることが、磁性粉
末を高充填にしつつ、ノイズを低減させるためには好ま
しい。更に本発明の磁気記録媒体の磁性層に用いられる
強磁性粉末は、抗磁力が通常、79〜316kA/mで
あり、かつσsが通常、90〜170A・m2/kgで
あることが、記録減磁損失を少なくし、かつ熱揺らぎに
よる磁化量低減を防ぐという観点から好ましい。さら
に、強磁性粉末の比表面積は、35〜60m2/gで、
pHは7以上であることが、適度な分散液粘度とバイン
ダーとの親和性という観点から好ましい。又、六方晶フ
ェライト系強磁性粉末の場合は、板径40nm以下が好
ましく、10〜35nmが更に好ましい。Hcは針状合
金粉末と同様な範囲が好ましい。σsは45〜75A・
2/kg、好ましくは50〜70A・m2/kg、板状
比(板径/厚み)は2〜15、好ましくは3〜8であ
る。平均粒子体積は2000〜12000nm3好まし
くは3000〜10000nm3である。これらの強磁
性粉末の製法は既に公知であり、本発明で用いる強磁性
粉末についても公知の方法に従って製造することができ
る。 【0024】強磁性粉末の形状に特に制限はないが、通
常は針状、粒状、サイコロ状、米粒状(紡錘状ともい
う)及び板状のものなどが使用される。とくに針状又は
紡錘状の強磁性粉末を使用することが好ましい。本発明
においては、結合剤、硬化剤及び強磁性粉末を、通常、
磁性塗料の調製の際に使用されているメチルエチルケト
ン、ジオキサン、シクロヘキサノン、酢酸エチル等の溶
剤と共に混練分散して磁性層形成用塗料とする。混練分
散は通常の方法に従って行うことができる。 【0025】本発明の磁性層に使用できる研磨剤として
は、α化率90%以上のα−アルミナ、β−アルミナ、
微粒子ダイヤモンド、炭化ケイ素、酸化クロム、酸化セ
リウム、α−酸化鉄、コランダム、窒化珪素、炭化珪
素、チタンカーバイト、酸化チタン、二酸化珪素、窒化
ホウ素、など主としてモ−ス硬度6以上の公知の材料が
単独または組み合わせで使用される。また、これらの研
磨剤同士の複合体(研磨剤を他の研磨剤で表面処理した
もの)を使用してもよい。これらの研磨剤には主成分以
外の化合物または元素が含まれる場合もあるが主成分が
90質量%以上であれば効果にかわりはない。これら研
磨剤の粉体サイズは0.01〜1μmが好ましく、特に
電磁変換特性を高めるためには、その粒度分布が狭い方
が好ましい。また耐久性を向上させるには必要に応じて
粉体サイズの異なる研磨剤を組み合わせたり、単独の研
磨剤でも粒径分布を広くして同様の効果をもたせること
も可能である。タップ密度は0.3〜1.5g/cc、
含水率は0.1〜5質量%、pHは2〜11、比表面積
は1〜40m2/gが好ましい。本発明に用いられる研
磨剤の形状は針状、球状、サイコロ状、のいずれでも良
いが、形状の一部に角を有するものが研磨性が高く好ま
しい。具体的には住友化学社製AKP−10、AKP−
15、AKP−20、AKP−30、AKP−50、H
IT−20、HIT−30、HIT−50、HIT−6
0A、HIT−50G、HIT−70、HIT−80、
HIT−82、HIT−100、レイノルズ社製ERC
−DBM、HP−DBM、HPS−DBM、不二見研磨
剤社製WA10000、上村工業社製UB20、日本化
学工業社製G−5、クロメックスU2、クロメックスU
1、戸田工業社製TF100、TF140、イビデン社
製ベータランダムウルトラファイン、昭和鉱業社製B−
3などが挙げられる。これらの研磨剤は必要に応じ下層
に添加することもできる。下層に添加することで表面形
状を制御したり、研磨剤の突出状態を制御したりするこ
とができる。これら磁性層、下層の添加する研磨剤の粉
体サイズ、量はむろん最適値に設定すべきものである。 【0026】本発明に使用される結合剤は、セルロース
誘導体(例、ニトロセルロース、酢酸セルロース、セル
ロースアセテート)、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体
樹脂(例、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、塩化ビニ
ル/酢酸ビニル/ビニルアルコール共重合体、塩化ビニ
ル/酢酸ビニル/無水マレイン酸共重合体)、塩化ビニ
リデン樹脂(例、塩化ビニリデン/塩化ビニル共重合
体、塩化ビニリデン/アクリロニトリル共重合体)、ポ
リエステル樹脂(例、アルキッド樹脂、線状ポリエステ
ル)、アクリル樹脂(例、アクリル酸/アクリロニトリ
ル共重合体、アクリル酸メチル/アクリロニトリル共重
合体)、ポリビニルアセタール樹脂、ポリビニルブチラ
ール樹脂、フェノキシ樹脂、エポキシ樹脂、ブタジエン
/アクリロニトリル共重合体、ポリウレタン樹脂、およ
びウレタンエポキシ樹脂などを挙げることができ、これ
らを単独あるいは組み合わせて使用することができる。 【0027】さらに、本発明の結合剤の使用に際して
は、上記の樹脂とポリイソシアネート化合物を併用して
磁性層を硬化させることもできる。使用するポリイソシ
アネート化合物の例としては、トリレンジイソシアネー
ト、キシリレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイ
ソシアネートなどのジイソシアネート3モルとトリメチ
ロールプロパン1モルとの反応生成物、ヘキサメチレン
ジイソシアネート3モルのビューレット付加化合物、ト
リレンジイソシアネート5モルのイソシアヌレート化合
物、トリレンジイソシアネート3モルとヘキサメチレン
ジイソシアネート2モルのイソシアヌレート付加化合物
およびジフェニルメタンジイソシアネートのポリマーな
どを挙げることができる。本発明で使用する結合剤の量
に特に制限はないが、強磁性粉末100質量部に対して
一般には10〜100質量部の範囲、好ましくは15〜
50質量部の範囲で使用される。 【0028】ポリウレタン樹脂の構造はポリエステルポ
リウレタン、ポリエーテルポリウレタン、ポリエーテル
ポリエステルポリウレタン、ポリカ−ボネートポリウレ
タン、ポリエステルポリカ−ボネートポリウレタン、ポ
リカプロラクトンポリウレタンなど公知のものが使用で
きる。ここに示したすべての結合剤について、より優れ
た分散性と耐久性を得るためには必要に応じ、−COO
M、−SO3M、−OSO3M、−P=O(OM)2、−
O−P=O(OM)2、(以上につきMは水素原子、ま
たはアルカリ金属塩基)、OH、NR2、N+3(Rは
炭化水素基)、エポキシ基、SH、CN、などから選ば
れる少なくともひとつ以上の極性基を共重合または付加
反応で導入したものをもちいることが好ましい。このよ
うな極性基の量は10-1〜10-8モル/gであり、好ま
しくは10-2〜10-6モル/gである。 【0029】本発明で用いられる有機溶媒は任意の比率
でアセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケ
トン、ジイソブチルケトン、シクロヘキサノン、イソホ
ロン、テトラヒドロフラン、等のケトン類、メタノ−
ル、エタノ−ル、プロパノ−ル、ブタノ−ル、イソブチ
ルアルコ−ル、イソプロピルアルコール、メチルシクロ
ヘキサノール、などのアルコ−ル類、酢酸メチル、酢酸
ブチル、酢酸イソブチル、酢酸イソプロピル、乳酸エチ
ル、酢酸グリコ−ル等のエステル類、グリコ−ルジメチ
ルエーテル、グリコールモノエチルエーテル、ジオキサ
ン、などのグリコールエーテル系、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン、クレゾール、クロルベンゼン、などの芳
香族炭化水素類、メチレンクロライド、エチレンクロラ
イド、四塩化炭素、クロロホルム、エチレンクロルヒド
リン、ジクロルベンゼン、等の塩素化炭化水素類、N,
N−ジメチルホルムアミド、ヘキサン等のものが使用で
きる。これら有機溶媒は必ずしも100%純粋ではな
く、主成分以外に異性体、未反応物、副反応物、分解
物、酸化物、水分等の不純分がふくまれてもかまわな
い。これらの不純分は30%以下が好ましく、さらに好
ましくは10%以下である。本発明で用いる有機溶媒は
磁性層と非磁性層でその種類は同じであることが好まし
い。その添加量は変えてもかまわない。非磁性層に表面
張力の高い溶媒(シクロヘキサノン、ジオキサンなど)
を用い塗布の安定性をあげる、具体的には上層溶剤組成
の算術平均値が下層溶剤組成の算術平均値を下回らない
ことが肝要である。分散性を向上させるためにはある程
度極性が強い方が好ましく、溶剤組成の内、誘電率が1
5以上の溶剤が50%以上含まれることが好ましい。ま
た、溶解性パラメ−タは8〜11であることが好まし
い。 【0030】本発明の磁気記録媒体の磁性層の厚みは
0.01μm以上0.25μm以下であることが好まし
い。磁性層の厚みが0.01μm未満になると実質的に
磁性層ではなくなる。磁性層が0.25μmを超える
と、いわゆる自己減磁損失が大きくなると同時に、表面
性が粗くなる。磁性層は単一でも、複数でも目的を達成
可能である。複数磁性層の場合は例えば特開平6−13
9555号公報の様な技術を応用できる。 【0031】下層としては非磁性無機粉末と結合剤を主
体とするものが好ましい。下層に用いられる非磁性無機
粉末としては、例えば、金属酸化物、金属炭酸塩、金属
硫酸塩、金属窒化物、金属炭化物、金属硫化物、等の無
機質化合物から選択することができる。無機化合物とし
ては例えばα化率90%以上のα−アルミナ、β−アル
ミナ、γ−アルミナ、θ−アルミナ、炭化ケイ素、酸化
クロム、酸化セリウム、α−酸化鉄、ヘマタイト、ゲー
タイト、コランダム、窒化珪素、チタンカ−バイト、酸
化チタン、二酸化珪素、酸化スズ、酸化マグネシウム、
酸化タングステン、酸化ジルコニウム、窒化ホウ素、酸
化亜鉛、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウ
ム、二硫化モリブデンなどが単独または組み合わせで使
用される。特に好ましいのは、粒度分布の小ささ、機能
付与の手段が多いこと等から、二酸化チタン、酸化亜
鉛、酸化鉄、硫酸バリウムであり、更に好ましいのは二
酸化チタン、α酸化鉄である。これら非磁性無機粉末の
平均粒子径は0.005〜2μmが好ましいが、必要に
応じて平均粒子径の異なる非磁性無機粉末を組み合わせ
たり、単独の非磁性無機粉末でも粒径分布を広くして同
様の効果をもたせることもできる。とりわけ好ましいの
は非磁性無機粉末の平均粒子径は0.01μm〜0.2
μmである。特に、非磁性無機粉末が粒状金属酸化物で
ある場合は、平均粒子径0.08μm以下が好ましく、
針状金属酸化物である場合は、平均長軸長が0.3μm
以下が好ましく、0.2μm以下がさらに好ましい。タ
ップ密度は通常、0.05〜2g/ml、好ましくは
0.2〜1.5g/mlである。非磁性無機粉末の含水
率は通常、0.1〜5質量%、好ましくは0.2〜3質
量%、更に好ましくは0.3〜1.5質量%である。非
磁性無機粉末のpHは通常、2〜11であるが、pHは
5.5〜10の間が特に好ましい。非磁性無機粉末の比
表面積は通常、1〜100m2/g、好ましくは5〜8
0m2/g、更に好ましくは10〜70m2/gである。 【0032】非磁性無機粉末の結晶子サイズは0.00
4μm〜1μmが好ましく、0.04μm〜0.1μm
が更に好ましい。DBP(ジブチルフタレート)を用い
た吸油量は通常、5〜100ml/100g、好ましく
は10〜80ml/100g、更に好ましくは20〜6
0ml/100gである。比重は通常、1〜12、好ま
しくは3〜6である。形状は針状、球状、多面体状、板
状のいずれでも良い。モース硬度は4以上10以下が好
ましい。非磁性無機粉末のSA(ステアリン酸)吸着量
は1〜20μmol/m2、好ましくは、2〜15μm
ol/m2、さらに好ましくは3〜8μmol/m2であ
る。pHは3〜6の間にあることが好ましい。これらの
非磁性無機粉末の表面には表面処理によりAl23、S
iO2、TiO2、ZrO2、SnO2、Sb23、Zn
O、Y23を存在させることが好ましいが、分散性に好
ましいのはAl23、SiO2、TiO2、ZrO2であ
るが、更に好ましいのはAl23、SiO2、ZrO2
ある。これらは組み合わせて使用しても良いし、単独で
用いることもできる。また、目的に応じて共沈させた表
面処理層を用いても良いし、先ずアルミナを存在させた
後にその表層にシリカを存在させる方法、またはその逆
の方法を採ることもできる。また、表面処理層は目的に
応じて多孔質層にしても構わないが、均質で密である方
が一般には好ましい。本発明の下層に用いられる非磁性
無機粉末の具体的な例及び製造法としては、WO98/
35345に記載のものが例示される。 【0033】下層にカーボンブラックを混合させて公知
の効果である表面電気抵抗Rsを下げること、光透過率
を小さくすることができるとともに、所望のマイクロビ
ッカース硬度を得る事ができる。また、下層にカーボン
ブラックを含ませることで潤滑剤貯蔵の効果をもたらす
ことも可能である。カーボンブラックの種類はゴム用フ
ァーネス、ゴム用サーマル、カラー用ブラック、アセチ
レンブラック、等を用いることができる。下層のカーボ
ンブラックは所望する効果によって、以下のような特性
を最適化すべきであり、併用することでより効果が得ら
れることがある。 【0034】下層のカーボンブラックの比表面積は通
常、100〜500m2/g、好ましくは150〜40
0m2/g、DBP吸油量は20〜400ml/100
g、好ましくは30〜400ml/100gである。カ
ーボンブラックの平均粒子径は通常、5nm〜80n
m、好ましくは10〜50nm、さらに好ましくは10
〜40nmである。平均粒子径が80nmより大きいカ
ーボンブラックを少量含んでもかまわない。カーボンブ
ラックのpHは2〜10、含水率は0.1〜10%、タ
ップ密度は0.1〜1g/mlが好ましい。 【0035】下層に用いられるカーボンブラックの具体
的な例は、WO98/35345号に記載のものが挙げ
られる。これらのカーボンブラックは上記非磁性無機粉
末(カーボンブラックは包含しない)に対して50質量
%を越えない範囲、非磁性層総質量の40%を越えない
範囲で使用できる。これらのカーボンブラックは単独、
または組み合わせで使用することができる。本発明で使
用できるカーボンブラックは例えば「カーボンブラック
便覧」(カーボンブラック協会編)を参考にすることが
できる。 【0036】下層あるいはのバック層の結合剤樹脂、潤
滑剤、分散剤、添加剤、溶剤、分散方法その他は磁性層
のそれらが適用できる。特に、結合剤樹脂量、種類、添
加剤、分散剤の添加量、種類に関しては磁性層に関する
公知技術が適用できる。 【0037】本発明の磁気記録媒体は、強磁性粉末、結
合剤、脂肪酸、カーボンブラック、研磨剤、更に所望に
より用いられる分散剤、潤滑剤、安定剤、および帯電防
止剤などの添加剤を、通常使用されているメチルエチル
ケトン、シクロヘキサノンなどの有機溶剤に分散して磁
性塗料を調製し、この磁性塗料を非磁性支持体上に塗布
した後、乾燥して製造することができる。通常、磁性層
は非磁性支持体上に直接塗布して付設されるが、接着層
あるいは下塗り層を介して付設することも可能である。
強磁性粉末、添加剤、有機溶剤及び分散塗布方法などの
詳細については特開昭52−108号(米国特許413
5016号)、同52−804号、同54−21805
号、同54−46011号などの各公報に記載されてい
る。本発明の磁気記録媒体も上記公報に記載された方法
に従って製造することができる。 【0038】本明細書において、強磁性粉末やカーボン
ブラックのように種々の粉体のサイズ(以下、「粉体サ
イズ」と言う)は、高分解能透過型電子顕微鏡写真及び
画像解析装置より求められる。高分解能透過型電子顕微
鏡写真の粉体の輪郭を画像解析装置でなぞり、粉体のサ
イズを求めることができる。即ち、粉体サイズは、粉
体の形状が針状、紡錘状、柱状(ただし、高さが底面の
最大長径より大きい)等の場合は、粉体を構成する長軸
の長さ、即ち長軸長で表され、粉体の形状が板状乃至
柱状(ただし、厚さ乃至高さが板面乃至底面の最大長径
より小さい)場合は、その板面乃至底面の最大長径、即
ち板径で表され、粉体の形状が球形、多面体状、不特
定形等であって、かつ形状から粉体を構成する長軸を特
定できない場合は、円相当径で表される。 【0039】また、該粉体の平均粉体サイズは、上記粉
体サイズの算術平均であり、約500個の粉体について
上記の如く測定を実施して求めたものである。また、該
粉体の平均針状比は、上記測定において粉体の短軸の長
さ(長軸に直行する軸で最大のもの)、即ち短軸長を測
定し、各粉体の(長軸長/短軸長)の値の算術平均を指
す。ここで、短軸長とは、上記粉体サイズの定義での
場合は、粉体を構成する短軸の長さを、同じくの場合
は、厚さ乃至高さを各々指し、の場合は、長軸と短軸
の区別がないから、(長軸長/短軸長)は、便宜上1と
みなす。そして、粉体の形状が特定の場合、例えば、上
記粉体サイズの定義の場合は、平均粉体サイズを平均
長軸長と言い、同定義の場合は平均粉体サイズを平均
板径と言い、(板径/厚さ乃至高さ)の算術平均を平均
板状比という。同定義の場合は平均粉体サイズを平均
粒子径という。 【0040】 【実施例】以下に実施例をあげて本発明を更に詳しく説
明するが、本発明の範囲はそれらに限定されるものでは
ない。尚、以下に示す「部」は特に断らない限り「質量
部」を表すものである。 実施例1 <下層非磁性層形成用塗布液及び磁性層形成用塗布液の調製> (下層非磁性層形成用成分) ・非磁性粉末 二酸化チタンTiO2 (ルチル型) 90部 TiO2含有量: 90%以上 平均粒子径: 0.035μm BET法による比表面積: 40m2/g pH: 7.0 DBP吸油量: 27〜38ml/100g モース硬度: 6.0 表面処理層: Al23 ・カーボンブラック(三菱カーボン(株)製) 10部 平均粒子径: 16nm DBP吸油量: 80ml/100g pH: 8.0 BET法による比表面積: 250m2/g 揮発分: 1.5% 【0041】 ・塩化ビニル樹脂 12部 (MR110、日本ゼオン(株)製) ・ポリエステルポリウレタン樹脂(極性基−SO3 Na基含有) 5部 ネオペンチルグリコール/カプロラクトンポリオール/MDI= 0.9/2.6/1(質量比) −SO3Na基:1×10-4モル/g含有 ・ポリイソシアネート 3部 (コロネートL、日本ポリウレタン工業(株)製) ・ブチルステアレート 1部 ・ステアリン酸 2部 ・オレイン酸 1部 ・メチルエチルケトン 150部 ・シクロヘキサノン 50部 【0042】 (上層磁性層形成用成分) ・強磁性金属粉末 100部 組成 Fe:Co=70:30(原子比) 抗磁力:2300Oe(184kA/m) BET法による比表面積:47m2/g 結晶子サイズ:177Å 飽和磁化量(σs):145A・m2/kg(emu/g) 平均長軸長:0.08μm 針状比:7.5 pH:9.4 水溶性Na:5ppm 水溶性Ca:10ppm 水溶性Fe:10ppm ・磁性体表面処理剤(フエニルホスホン酸) 3部 ・塩化ビニル系共重合体 10部 (MR−110、日本ゼオン(株)製)) ・ポリエステルポリウレタン樹脂(極性基−SO3Na基含有) 2.5部 ネオペンチルグリコール/カプロプラクトンポリオール/MDI =0.9/2.6/1(質量比) −SO3Na基含有量:1×10-4モル/g ・ポリイソシアネート 2.5部 (コロネートL、日本ポリウレタン工業(株)製) ・α−アルミナ[(平均粒子径:0.3μm)] 10部 ・三酸化二クロム 1部 ・カーボンブラック[(平均粒子径:0.10μm)] 1.50部 ・ブチルステアレート 1部 ・ステアリン酸 2部 ・オレイン酸 1部 ・メチルエチルケトン 150部 ・シクロヘキサノン 50部 【0043】上記非磁性層又は磁性層を形成する各成分
をそれぞれ連続ニーダで混練したのち、サンドミルを用
いて分散させた。得られたそれぞれの分散液に上記ポリ
イソシアネートを非磁性層の分散液には2.5部、磁性
層の分散液には3部を加え、更にそれぞれメチルエチル
ケトン40部を加え、1μmの平均孔径を有するフイル
ターを用いて濾過し、非磁性層形成用塗布液及び磁性層
形成用塗布液をそれぞれ調製した。 【0044】 <バックコート層形成用塗布液の調製> (バックコート層形成用成分) ・微粒子状カーボンブラック粉末 100部 [キャボット社製BPー800、平均粒子径:17nm] ・粗粒子カーボンブラック粉末 10部 [カーンカルブ社製サーマルブラック、平均粒子径:230nm] ・炭酸カルシウム 80部 [白石工業(株)製白艶華O、平均粒子径:40nm] ・α−アルミナ 5部 [住友化学工業(株)HIT55、平均粒子径:200nm、モース硬度 :8.5] ・ニトロセルロース樹脂 140部 ・ポリウレタン樹脂 15部 ・ポリイソシアネート 40部 [日本ポリウレタン工業(株)製コロネートL] ・ポリエステル樹脂 5部 ・分散剤 :オレイン酸銅 5部 :銅フタロシアニン 5部 :硫酸バリウム 5部 ・溶媒 :メチルエチルケトン 2200部 :酢酸ブチル 300部 :トルエン 600部 【0045】上記バックコート層を形成する各成分を連
続ニーダで混練した後、サンドミルを用いて分散させ
た。得られた分散液を1μmの平均孔径を有するフイル
ターを用いて濾過し、バックコート層形成用塗布液を調
製した。 (磁気テープの作製)得られた下層非磁性層形成用塗布
液と上層磁性層形成用塗布液を乾燥後の厚さが1.70
μmとなるように、またこの上に乾燥後の磁性層の厚さ
が0.15μmとなるように長尺用の芳香族ポリアミド
支持体であるベース(商品名:ミクトロン 厚さ4.4
μm、東レ製)上に同時重層塗布を行った。この場合、
芳香族ポリアミド支持体はコロナ放電処理を施したもの
でもよい。次に、両層がまだ湿潤状態にあるうちに0.
3テスラの磁束密度をもつコバルト磁石と0.15テス
ラの磁束密度を持つソレノイドを用いて配向処理を行っ
た。その後乾燥させて非磁性層及び磁性層を形成した。 【0046】その後ポリアミド支持体の他方の面(磁性
層とは反対側)に上記バックコート層形成用塗布液を乾
燥後の厚さが0.4μmとなるように塗布し乾燥して、
バックコート層を設けて、支持体の一方の面に非磁性層
と磁性層とが、そして他方の面にバックコート層がそれ
ぞれ設けられた磁気記録積層体ロールを得た。得られた
磁気記録積層体ロールを温度120℃の熱処理ゾーン中
をテンション29.4N/m(3.0kg/m)で5秒
間走行させ、加熱処理を行った。その後更に加熱処理後
の磁気記録積層体ロールを金属ロールのみから構成され
る7段のカレンダー処理機(温度90℃、294kN/
m(線圧300kg/cm))に通してカレンダー処理
を行いテンション5kgで巻き取った。得られた磁気記
録積層体ロールをスリットするまでの間に、該ロールを
温度70℃の熱処理ゾーンに24時間保存した。保存後
の磁気記録積層体ロールを3.8mm幅にスリットし、
本発明に従うコンピュータデータ記録用磁気テープ(以
下、単に磁気テープという)を得た。得られた磁気テー
プをDDSデータ用カートリッジに125m巻き込ん
だ。この様にして得た磁気テープのバックコート層の表
面粗さRaは6.5nmであった。 実施例2及び3、比較例1及び2 実施例1の磁性層のカーボンブラックの添加量を以下の
ように変更して、磁性層面の突起高さの突起分布を変化
させた。 実施例2 3.00部 実施例3 0.75部 比較例1 0部 比較例2 5.00部 結果は表1に示す。 【0047】 【表1】 【0048】磁気テープの評価 1)磁性層表面における突起高さの突起分布の測定 測定はDIGITAL INSTRUMENT社製のA
MF(AtomicForce Microscop
e)NANOSCOPE III を使用し、前記の通
り測定した。 【0049】2)層間摩擦係数(μ値) 層間摩擦係数は30mmφのシリンダーにバックコート
面のカーボン層を上にしてシリンダー面に巻き付ける。
その上に測定すべく磁気テープの磁性層面をカーボン層
に接触する様にテープを掛けて磁性層面とカーボン層面
の接触する層間摩擦係数を測定する。磁気テープの磁性
層面を接触させて荷重10g(T1)をかけ、10mm
/秒の速度にてテープ引き長さ50mmで張力(T2
をかけ引っ張り、繰り返し10パス(p)測定する。T
2/T1より磁性層面とバック層面の層間摩擦係数を求め
る。 【0050】3)再生出力 DDSドライブにて13.5MHzの単一周波数信号を
最適記録電流にて記録し、その再生出力を測定した。出
力値は比較例1の再生出力を100として相対値で示し
た。 4)エラーレート エラーレートの測定は[メディアロジック製エバリュエ
ーターML4500B]の測定機+DDSドライブ(ヒ
ューレットパッカード社製)を使用して試作サンプルの
磁気テープを通常の測定の通り行った。 5)ドロップアウト(DO) DDSドライブにて周波数9MHzの信号を最適電流値
で書き込み、その再生信号をドロップアウトカウンタ
(シバソク(株)製)で計数した。計測は5分間行い、
15μ秒/−10dBのDOの1分間当たりの平均個数
を求めた。 6)走行耐久性(走行性及び粉落ち、汚れ) DDSドライブを用いて1分長×5000パスを繰り返
し走行させた。走行中に磁気ヘッドの目詰まりによって
6dBの出力の低下が発生した時点で走行回数を測定し
走行性を評価した。同時にDDSドライブ内の各ガイド
ロール部、ヘッドシリンダー部分、キャプスタンピンチ
ローラー部などの各部の粉落ちによる汚れを観察する。
粉落ちが多いとDOの増加や目詰まりなどの原因になる
可能性が高い。粉落ち、汚れの欄の○は汚れなしを、×
は汚れ大を意味する。 【0051】7)センダストバー摩耗量 摩耗量の測定は材質Al・Fe・Si=アルミ・鉄・シ
リカ=5.4%・85.0%・9.6%(原子比)の素
材構成からなる四角柱(4.5mm角)ウエアーバーを
使用して以下の条件にて摩耗量を測定する。 ・テープ長 50m×1往復 ・テープ速度 300mm/sec ・荷重 20g ・バーラップ角 12度 ・温湿度 23℃50%RH 【0052】この条件にて測定したウエアーバーは40
0倍の光学顕微鏡を用いて摩耗量を測定する。 8)ヘッド摩耗量 実機ドライブ走行での摩耗量は以下の通りの条件で行
う。DDSドライブを使用して21℃50%RH内の雰
囲気においてバージン1走行=2.5時間でのヘッド摩
耗量を測定する。走行前にヘッド摺動面に逆四角錐の形
状からなる形を打刻する。打刻したあと四角錐の稜線を
対角線含めて6カ所測定する。この四角錐の対角線は打
刻した深さ方向の四角錐の頂点迄の距離1に対して対角
線の距離は7に設定(1:7)してあるのでこの値を基
準として深さ方向での減少した分を時間当たりの摩耗量
として求める。本発明による磁気テープの結果は表1に
示すとおりである。 【0053】磁気テープにおける磁性層表面の突起高さ
の突起分布の寄与は極めて大きいことが分かった。本発
明における実施例1〜3は本発明の突起高さの突起分布
を示している。情報の信頼性を示すエラーレート評価、
摩擦係数の値、電磁変換特性における再生出力、摩耗特
性、粉落ち特性、走行耐久性などの影響をみた。この結
果、実施例1〜3に示す様にA領域、B領域、C領域の
各々の突起個数a、b、cの占有率(A)、(B)、
(C)が本発明範囲であり、何れもエラーレートが低
く、ヘッド摩耗が小さく、粉落ち(汚れ)がなく、走行
耐久性に優れ、最もバランスのとれた磁気テープであ
る。(B)及び(C)が本発明に比べて多い比較例2は
エラーレートも高い傾向であり、粉落ち等によるDO、
目詰まりが発生し、信頼性も劣る結果である。これは磁
性層面の表面突起個数が多いと突起部分の先端が削られ
たために、このような現象を引き起こしたと考えられ
る。(B)及び(C)が本発明に比べて少ない比較例1
はエラーレートも高く、ヘッド摩耗量も大きく且つ、走
行耐久性において張り付きを起こして638pでストッ
プしている。また、磁性層表面が削れスリキズ発生が多
く、磁性層の耐久性が劣る。この様に本発明の磁気テー
プは突起高さの突起分布を特定範囲としたためにエラー
レートが低く信頼性が高い、かつ摩擦係数が低く摩耗の
少ない使い勝手に優れた良好な結果を示し、高密度磁気
記録コンピュータデータ記録用テープとして最適であ
る。 【0054】 【発明の効果】本発明の磁気記録媒体は媒体全体の厚味
が非常に薄型化されているために、大きな記録容量を達
成することが出来た。また磁気記録媒体の全体の厚みが
非常に薄いにも拘わらず、エラーレートが低く信頼性の
高い高密度記録にふさわしい良好な電磁変換特性と共
に、摩耗性が低く走行耐久性且つ、使い勝手のよいテー
プが実現された。更に上層の磁性層が極めて薄く高密度
記録に有利な構成の磁気記録媒体を経済的に提供でき
る。従って、本発明の磁気記録媒体は、コンピュータデ
ータ記録用磁気テープとして有利に用いる事が出来る。
また、本発明の磁気記録媒体は狭いトラックピッチへの
記録再生が可能な磁気記録再生システム用の磁気テープ
として用いた場合でも、オフトラックなどが生じること
が少なく、従って信頼性の高いデータの記録再生が可能
である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 支持体上に強磁性粉末及び結合剤を含む
    磁性層を有する磁気記録媒体において、該磁性層表面に
    以下の突起高さの突起分布を有してなることを特徴とす
    る磁気記録媒体。 突起分布 A領域(20nm以上30nm未満)の突起高さの突起
    個数aが52.5〜92.5%(A) B領域(30nm以上40nm未満)の突起高さの突起
    個数bが9〜29%(B) C領域(40nm以上)の突起高さの突起個数cが0〜
    18.5%(C) ここで、100×a/(a+b+c)=A、100×b
    /(a+b+c)=B、100×c/(a+b+c)=
    Cである。
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