JP2003032739A - 移動無線通信装置 - Google Patents

移動無線通信装置

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JP2003032739A
JP2003032739A JP2001211252A JP2001211252A JP2003032739A JP 2003032739 A JP2003032739 A JP 2003032739A JP 2001211252 A JP2001211252 A JP 2001211252A JP 2001211252 A JP2001211252 A JP 2001211252A JP 2003032739 A JP2003032739 A JP 2003032739A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の航空機を使用し柔軟に捜索活動をする
ため、長距離広帯域移動無線通信において、端局と中継
局の両方の機能を持つ移動無線通信装置を提供する。 【解決手段】 複数の指向性アンテナ201、202を
対向する局に合わせて切替えて通信することができ、端
局としても中継局としても使用できる無線通信装置で、
指向性アンテナ201、202の指向制御及び切替制御
は、自機と対向局の位置とのデータによりアンテナ制御
装置209により行われ、端局として機能するときと中
継局として機能するときで制御プログラム216を切替
えて使用できる無線通信装置を提供する。なお、この装
置は、指向性アンテナ201、202と送受信機の間の
電波周波数での伝送における減衰を防ぐため、増幅・送
受共用部203、204を指向性アンテナ201、20
2の近傍に設置し、この間を中間周波数に変換して伝送
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は移動無線通信装置に
関し、特に長距離広帯域移動無線通信に使用される中継
局及び端局両用の移動無線通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ヘリコプター等の航空機(以下、
航空機等)によるTV中継のような映像撮影・伝送にお
いては、撮影機等の端局(以下、端局)から地上局へ空
中の移動可能な中継局(中継機などの航空機等、以下中
継局)なしで直接伝送している場合が多く伝送距離が制
限されていた。また、中継局なしで直接伝送する場合、
距離の制限があることに加え、端局が低空を飛行する場
合等は地形等の影響で電波が遮蔽され伝送できない場合
や、電波の遮蔽を回避するため端局の行動範囲が限定さ
れる場合が発生した。
【0003】そこで、現在は通信距離を延ばすため、も
しくは、障害物を回避して中継するため、固定の中継局
もしくは移動可能な中継局を使用する場合がある。
【0004】また、端局、中継局のアンテナには、対向
局への指向制御が不要な無指向性アンテナを用いる場合
が多い。しかし、航空機等に搭載する場合(特に小型の
航空機に搭載する場合)、放熱の問題、消費電力の制約
などから、送信出力を増大するなどの方法により伝送距
離を延ばすことに限界がある。このため、消費電力に対
し伝送距離の長い指向性アンテナを用いる方法がとられ
る場合がある。指向性アンテナを使用することは、他の
通信系との妨害・干渉の軽減に加え周波数資源の有効利
用上も有効である。
【0005】しかし、指向性アンテナを使用する場合、
端局は地上局もしくは中継局の位置、中継局は端局並び
に地上局の位置、地上局は端局もしくは中継局の位置を
確認しアンテナの向きを制御する必要がある。
【0006】また、指向性アンテナは、端局もしくは中
継局が移動もしくは旋回等しながら通信する場合に、自
機の機体等により電波が遮蔽される問題が発生する。特
に、航空機に指向性アンテナを搭載して通信する場合、
航空機が大型・低速でアンテナを支柱等により大きく機
外に突出させられるような場合を除き、指向性アンテナ
は航空機の形状・姿勢、対向局との相対方位等による電
波の遮蔽(ブランキング)を回避するために2個以上搭
載し送受信器と接続替えしながら使用する方法がとられ
る。
【0007】また、従来の比較的長距離・高速通信でな
い場合は、増幅・送受共用部と送受信部が一体化された
送受信器が使用されている。このため、高周波帯域を使
用した高速データ通信においては、アンテナと送受信器
間のケーブルによる高周波信号の減衰の問題が発生する
か、もしくは、アンテナと送受信器間のケーブルによる
高周波信号の減衰を避けるため送受信器とアンテナの設
置位置が制限される問題が発生する。
【0008】また、端局用と中継局用の移動無線通信装
置のそれぞれの機能は各々専用化されていて、端局用の
ものを中継局用に使用できないため、状況に応じた柔軟
な対応が困難である。
【0009】図4に従来型の指向性アンテナ201、2
02を使用した端局用移動無線通信装置系統図の例を示
す。通常、増幅・送受共用部204と送受信部208
が、送受信器221として一体化されている。
【0010】図4は、2個の指向性アンテナ201、2
02を使用し、自機の機体等による電波の遮蔽を防ぐた
め、自機と対向局(中継局または地上局)の位置関係に
より指向性アンテナ201、202を切替えて使用する
装置の例を示している。増幅・送受共用部204と送受
信部208を一体化した送受信器221と、指向性アン
テナ201、202は、信号ケーブルで接続され、この
間で信号は電波周波数(高周波)で伝送される。このよ
うに増幅・送受共用部204と送受信部208とを送受
信器221として一体化する方式では、設置した航空機
の搭載制限や搭載位置により、送受信器からアンテナの
間の信号が高周波で伝送される信号ケーブルは、数m以
上の長さが必要になることが多い。また、指向性アンテ
ナ201、202は2個装備されているが、増幅・送受
共用部204、送受信部208、エンコーダ・デコーダ
210は一系統しか無く、指向性アンテナ201、20
2のどちらか一つを一つの対向局に対してしか使用でき
ない。
【0011】図6は従来の端局用移動無線通信装置の増
幅・送受共用部204を示す。増幅・送受共用部204
は、アンテナ送受共用部301、送信用電力増幅器30
2、送信用フィルタ303、受信用フィルタ304、送
信用周波数変換器305、受信用周波数変換器306、
低雑音増幅器307、局部発振器308により構成され
る。通常端局は、中継局と通信するほか、中継局を介さ
ないで直接地上局と通信をする場合もあるので、それぞ
れの対向局に合わせた2種の周波数に対応した送信用フ
ィルタ303、受信用フィルタ304と送受信に使用す
る周波数に対応した局部発振器308を装備している。
【0012】図5に従来型の中継局用移動無線通信装置
の系統図(本例では対端局用に指向性アンテナ201、
202を、対地上局用に無指向性アンテナ222を使用
した場合)を示す。通常、増幅・送受共用部203、2
25と送受信部207、224が、送受信器224、2
23として一体化されている。
【0013】図5の中継局用移動無線通信装置は、対端
局用として2個の指向性アンテナ201、202を使用
し、自機の機体等による電波の遮蔽を防ぐため、自機と
端局の位置関係により指向性アンテナを切替えて使用す
る。対端局用の増幅・送受共用部203と送受信部20
7を一体化した送受信器224は指向性アンテナ20
1、202と、信号ケーブルで接続され、この間で信号
は電波周波数(高周波)で伝送される。このように増幅
・送受共用部203と送受信部207とを送受信器22
4として一体化する方式では、設置した航空機の搭載制
限や搭載位置により、送受信器224と指向性アンテナ
201、202の間で高周波信号が伝送される信号ケー
ブルは、数m以上の長さが必要になることが多い。ま
た、指向性アンテナ201、202に対応する通信系統
は1系統しかなく、一方の指向性アンテナが通信してい
る間は、他の指向性アンテナは通信することができな
い。
【0014】図7に中継局用移動無線通信装置の対端局
用増幅・送受共用部203を示す。増幅・送受共用部2
03は、アンテナ送受共用部301、送信用電力増幅器
302、送信用フィルタ303、受信用フィルタ30
4、送信用周波数変換器305、受信用周波数変換器3
06、低雑音増幅器307、局部発振器308により構
成される。通常、端局と通信する場合しか想定していな
いので、1種の周波数の電波に対応した送信用フィルタ
303と受信用フィルタ304、および送受信に使用す
る周波数に対応した局部発振器308しか具備していな
い。
【0015】また、図5に示す中継局用移動無線通信装
置は対地上局用アンテナとして、無指向性アンテナ22
2を使用している。この場合も、送受信部224と増幅
・送受共用部225は、送受信器223として一体とし
て使用するのが一般的である。
【0016】図8に中継局用移動無線通信装置の対地上
局用増幅・送受共用部225を示す。増幅・送受共用部
225は、アンテナ送受共用部301、送信用電力増幅
器302、送信用フィルタ303、受信用フィルタ30
4、送信用周波数変換器305、受信用周波数変換器3
06、低雑音増幅器307、局部発振器308により構
成される。地上局と通信する場合しか想定していないの
で、1種類の周波数に対応した送信用フィルタ303と
受信用フィルタ304、及び送受信に使用する周波数に
対応した局部発振器308しか具備していない。
【0017】上記のように、従来の端局用移動無線通信
装置、中継局用移動無線通信装置ではその機能及び、そ
れぞれのアンテナの対向局が専用化されてしまう。
【0018】上記に示す端局と中継局の機能が専用化し
ている従来の端局専用及び中継局専用の無線通信装置を
用いて、複数の航空機等により長距離もしくは広域を偵
察する場合、航空機に搭載した装置の種類により航空機
の端局、中継局の役割が固定される。即ち、装置を交換
しなければ、端局用、中継局用として使用できないた
め、状況に合わせて柔軟に対応することができない。
【0019】また、指向性アンテナを用いて通信する場
合、航空機等に搭載できるアンテナの大きさ、重量を考
慮すると、高い周波数帯域を使用するほど指向性利得が
大きくなり有利である。ただし、周波数帯域が高くなる
ほど大気、水蒸気等による吸収損失、ケーブル伝搬損
失、消費電力に対する発射電波電力効率等が不利となる
ので、使用する周波数帯域は、通信系に適した範囲の高
周波帯域が使用される。
【0020】しかし、上記に示す従来の移動無線通信装
置では、航空機内のアンテナと送受信部の設置位置の制
限等により、アンテナと送受信器間の信号ケーブルの長
さが長くなる場合がある。このため、ケーブルにおける
高周波の電波周波数での信号の伝送は損失が大きく、特
に高周波帯域で映像などの広帯域を長距離通信する場合
には、ケーブルでの信号の減衰の影響が大きくなる。ま
た、このケーブルでの信号の減衰を防ぐため、アンテナ
と送受信器を近接して設置しなければいけないといった
設置上の制限が発生し、自由な設置レイアウトができな
い問題が発生する。
【0021】また、通常、映像等の高速データを長距離
伝送するためには、SHF等の高い周波数で指向性アン
テナを用いて通信する必要があるが、自己の位置及び通
信ステータス等のの低速データの場合には、通達しやす
いため、必ずしも映像と同じ周波数・指向性アンテナで
送受する必要はない場合があり、VHF等の低い周波数
で無指向性アンテナを用いてできる場合がある。このよ
うな場合には、指向性アンテナ等を用いる回路系統は、
映像等伝送系統のみでよく、送受でのアンテナ送受共用
部等も不要となり単純化される。しかし、システム構築
上は、低周波・無指向性的アンテナ使用システムを併用
することになり、映像等伝送系とは別の装置(発振器、
変調・復調部、増幅部等、アンテナ等)が必要となるこ
と、低周波では長距離伝搬しやすいことに加え無指向性
的なアンテナを介して同一周波数を使用している広域の
多くのシステム等からの雑音が多いことが予想されるこ
と、ひいては周波数の逼迫などの理由から利用できない
場合も多いことなどの問題が発生する。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、災害
時等の事前情報が無くかつ流動的な状況に柔軟に対応
し、迅速な広域捜査・監視活動をするため、複数の航空
機等に端局及び中継局両方の機能をもたせ、状況に合わ
せ柔軟にその機能を変更しながら通信することができる
移動無線通信装置を提供することである。
【0023】また、本発明の別の目的は、指向性アンテ
ナを使用して映像等の高速データを高周波・広帯域で長
距離通信する場合に、アンテナ部と送受信部の間の信号
ケーブルにおいて発生する高周波信号の伝送時の減衰
を、無視できる範囲に減少させることができる移動無線
通信装置を提供することである。
【0024】
【課題を解決するための手段】以下に、[発明の実施の
形態]で使用する番号・符号を用いて、課題を解決する
ための手段を説明する。これらの番号・符号は、[特許
請求の範囲]の記載と[発明の実施の形態]の記載との
対応関係を明らかにするために付加されたものである
が、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的
範囲の解釈に用いてはならない。
【0025】本発明の移動無線通信は、装置航空機を含
む移動機器に搭載され、端局101用及び中継局102
用の両方の機能を有し、前記端局101、前記中継局1
02、及び地上局103を含む複数の対向局との通信に
使用される切替え可能な複数の指向性アンテナ201、
202を具備する。従来の技術では複数の指向性アンテ
ナは、特定の対向局とのみと通信する点で本発明とは異
なる。
【0026】本発明の移動無線通信装置は、前記航空機
を含む前記移動機器に搭載され、前記端局101用及び
前記中継局102用の両方の機能を有し、前記端局10
1、前記中継局102、及び前記地上局103を含む前
記複数の対向局との通信に使用される切替え可能な前記
複数の指向性アンテナ201、202と、前記複数の指
向性アンテナ201、202の送受信に使用される通信
系統と、前記複数の指向性アンテナ201、202の指
向を制御し、前記通信系統の切替え制御をするアンテナ
制御装置209とを具備する。
【0027】前記複数の指向性アンテナ201、202
のうち第1の前記指向性アンテナ201が前記複数の対
向局のうち第1の前記対向局101との通信に使用され
るときは、前記複数の指向性アンテナ201、202の
うち第2の前記指向性アンテナ202は前記複数の対向
局のうち第2の前記対向局103との通信に使用される
ことができる。また、前記第1の指向性アンテナ201
が、前記第2の対向局103との通信に使用されるとき
は、前記第2の指向性アンテナ202が前記第1の対向
局101との通信に使用されることができる。
【0028】前記移動無線通信装置の前記通信系統は、
前記複数の指向性アンテナ201、202にそれぞれ対
応して設置される複数の増幅・送受共用部203、20
4と、前記複数の対向局にそれぞれ対応して設置される
複数の送受信部207、208と、スイッチ205、2
06とを具備する。
【0029】前記スイッチ205、206は、前記第1
の指向性アンテナ201が前記第1の対向局101と通
信し前記第2の指向性アンテナ202が前記第2の対向
局103と通信するときは、前記第1の指向性アンテナ
201に対応する前記増幅・送受共用部203を、前記
第1の対向局101に対応する前記送受信部207と接
続し、前記第2の指向性アンテナ202に対応する前記
増幅・送受共用部204を、前記第2の対向局103に
対応する前記送受信部208と接続するように切替えら
れる。
【0030】また、前記第1の指向性アンテナ201が
前記第2の対向局103と通信し前記第2の指向性アン
テナ202が前記第1の対向局101と通信するとき
は、前記第1の指向性アンテナ201に対応する前記増
幅・送受共用部203を、前記第2の対向局103に対
応する前記送受信部208と接続し、前記第2の指向性
アンテナ202に対応する前記増幅・送受共用部204
を、前記第1の対向局101に対応する前期送受信部2
07と接続するように切替えられる。
【0031】前記移動無線通信装置の前記複数の増幅・
送受共用部203、204のそれぞれは、前記複数の対
向局との受信に使用される複数の電波周波数に対応して
設けられる切替え可能な複数の受信用フィルタ304
と、前記複数の対向局との送信に使用される複数の電波
周波数に対応して設けられる切替え可能な複数の送信用
フィルタ303と、前記複数の対向局との送受信に使用
される複数の電波周波数に対応して設けられる切替え可
能な複数の局部発振器308とを具備する。
【0032】前記移動無線通信装置の前記アンテナ制御
装置209は、前記移動無線通信装置が前記端局101
として一つの前記対向局と通信する場合に使用される端
局用制御プログラム216(端局用)と、前記移動無線
通信装置が前記中継局102として前記複数の対向局と
の通信を中継する場合に使用される中継局用制御プログ
ラム216(中継局用)とを使用する。
【0033】前記移動無線通信装置の前記アンテナ制御
装置209は、前記移動無線通信装置が前記端局101
として通信するときに、前記第1の指向性アンテナ20
1が通信している前記対向局の位置等のデータと前記端
局101である自機の位置等のデータとに基づいて、前
記第1の指向性アンテナ201が前記対向局との通信に
使用されるように前記第1の指向性アンテナ201を指
向制御し、前記第1の指向性アンテナ201と前記対向
局との通信が遮蔽される前に前記第2の指向性アンテナ
202と前記対向局が通信するように前記第2の指向性
アンテナ202を指向制御する。このとき前記アンテナ
制御装置209は前記通信系統も切替制御する。
【0034】前記移動無線通信装置の前記アンテナ制御
装置209は、前記移動無線通信装置が前記中継局10
2として通信するときに、前記複数の指向性アンテナ2
01、202がそれぞれ通信している前記複数の対向局
の位置等のデータと前記中継局102である自機の位置
等のデータとに基づいて、前記第1の指向性アンテナ2
01が前記第1の対向局101との通信に使用されるよ
うに指向制御し、前記第2の指向性アンテナ202が前
記第2の対向局103との通信に使用されるように指向
制御し、前記複数の指向性アンテナ201、202と前
記複数の対向局101、103との通信のうち少なくと
も一つが遮蔽される前に、前記複数の指向性アンテナ2
01、202が通信可能な前記複数の対向局へ前記複数
の指向性アンテナ201、202をそれぞれ指向制御す
る。このとき前記アンテナ制御装置209は前記通信系
統も切替制御する。
【0035】前記自機の位置等のデータは、前記自機の
位置、方位、姿勢、速度のデータの少なくとも一つのデ
ータであり、前記対向局の位置等のデータは、前記対向
局の位置、方位、姿勢、速度のデータの少なくとも一つ
のデータである。
【0036】前記移動無線通信装置の前記複数の増幅・
送受共用部203、204は、それぞれ前記複数の指向
性アンテナ201、202の近傍に設置され、前記送受
信部207、208は、前記増幅・送受共用部203、
204と分離して設置され、前記増幅・送受共用部20
3、204と前記送受信部207、208との間は中間
周波数帯で伝送される。
【0037】本発明の通信システムは、前記移動無線通
信装置がそれぞれ搭載されている複数の前記移動機器を
備え、前記複数の移動機器のうち第1の前記移動機器
が、前記複数の移動機器のうち第2の前記移動機器と通
信し、かつ、前記第2の移動機器が、前記第1の移動機
器からの通信を、前記複数の移動機器のうち第3の前記
移動機器または前記地上局103に中継する。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の実施例における構成と各装置の役割を説明する。
【0039】図1は、ヘリコプター等の複数の航空機
(以下、航空機)を使用して、その一つを、撮影等を実
施する端局とし、他を中継局とすることで、長距離広帯
域通信をする場合の実施例を示す。
【0040】捜索等を行う航空機101、102は、捜
索活動等のため飛行を開始する時点では、端局・中継局
の役割を固定されていない。各航空機101、102
は、後述する端局・中継局両用の長距離広帯域用移動無
線通信装置を搭載し、端局、中継局の両方としての機能
を有している。
【0041】状況に応じ航空機101が撮影等を実施す
る端局として動作する場合で、かつ航空機101が障害
物の存在や遠距離通信により地上局103と直接通信で
きない場合は、他の航空機102が、端局となる航空機
101と地上局103の両方と通信可能な場所に移動し
適宜中継局となり通信を中継する。もしくは複数の航空
機の中から中継可能な位置にいる機が選択され中継が行
われる場合もある。航空機101、102の役割は相互
に変更可能で、航空機102が端局となった場合は、航
空機101が中継局となることもできる。
【0042】なお、端局101の位置が、地上局103
と直接通信することができる場合は、中継局102を使
用しない場合もある。
【0043】航空機は2機に限られず複数の場合もあ
る。また、中継局が複数となる場合もある。航空機は有
人機、無人機に限られず、機種は固定翼、旋回翼に限ら
れない。航空機の代りに、車両、船舶を含む移動機器を
使用する場合もある。また、地上局は最終的に通信を受
信する目的地を意味し、固定されている場合もあるし、
航空機、車両、船舶を含む移動機器で移動しながら通信
する場合もある(例えば、移動可能な指令車等による指
令部、指令艦、指令機などの場合。)。
【0044】また、端局、中継局は、移動しながら通信
をすることができるし、必要に応じ、地上停止(着
陸)、空中停止、旋回しながら通信することもできる。
【0045】また、通信する内容は、撮影した映像を含
むデータに限られず、音声、プログラムを含むの情報デ
ータの場合もある。また、端局―中継局―地上局の間
は、双方向に映像等の高速データを通信する場合もあ
る。
【0046】また、通信を行うとき、各航空機101、
102は、後述する方法で地上局103及び自機以外の
機の位置等を確認しているので、最適な中継方法ができ
る各機の役割を、アンテナ制御装置209または別途用
意される航空機管理システムで自動的に、もしくは通信
制御装置212に入力することにより手動で、選択もし
くは変更することができる。
【0047】以下においては、航空機101を端局と、
航空機102を中継局とした場合の実施例を記載する。
【0048】本例では、長距離、高速通信で電力効率、
伝送距離上有利な周波数分割受信方式を採用しているの
で、それぞれの通信に別の周波数の電波を使用する。図
1の各周波数f1、f2、f3、f4は、それぞれ別の
周波数の電波を示す。
【0049】端局101から中継局102へ、映像等の
データが周波数f1で送信される。このデータには、自
機(=端局)101の位置及び通信ステータス等の必要
なデータが多重化により加えられ同時に送信される。
【0050】中継局102から端局101へ、自機(=
中継局)102の位置及び通信ステータス等の必要なデ
ータに、必要に応じ地上局103から受信されたデータ
が加えられたデータが、周波数f2で送信される。双方
向で映像等の通信をする場合(中継局102から端局1
01へ映像等の高速データを送信する場合)は、データ
が多重化され同時に送信される。
【0051】中継局102から地上局103へ、端局1
01から受信した映像等のデータ、端局101の位置及
び通信ステータス等を含むデータに加え、自機(=中継
局)102の位置及び通信ステータス等を含む必要なデ
ータが、多重化され周波数f3で送信される。端局10
1からのデータに中継局102のデータを加えて送信さ
れるよう信号をフォーマット等することもできる。
【0052】地上局103から中継局102へ、必要に
より地上局103の位置及び通信ステータス等を含むデ
ータが、周波数f4で送信される。双方向で映像等の通
信をする場合(地上局103から中継局へ映像の高速デ
ータを送信する場合)は、データは多重化され同時に送
信される。
【0053】使用する各周波数は、対向局に対応する周
波数及び後述する長距離広帯域移動無線通信装置の増幅
・送受共用部203、204に含まれる送信用フィルタ
303、受信用フィルタ304、局部発振器308の装
備されている範囲で、アンテナ制御装置209により選
択され、もしくは通信制御装置212又は入力装置22
0へ手動で選択することにより決定される。通信に使用
する電波の周波数は事前に決めておくこともできるし、
使用できる範囲から選択することもできる。中継局を介
さない場合は、端局101と地上局103が選択可能な
2種の周波数の電波で送受信する。
【0054】図2は端局・中継局両用の長距離広帯域移
動無線通信装置200の構成を示す。長距離広帯域移動
無線通信装置200は、複数の指向性アンテナ201、
202、各指向性アンテナの近傍に設置される各増幅・
送受共用部203、204、送受信部(変復調部)20
7、208、増幅・送受共用部203、204と送受信
部207、208を接続する中間周波数用のケーブル2
13及び中間周波数用スイッチ205、206、エンコ
ーダ・デコーダ210、211、通信制御装置212、
アンテナ制御装置209、アンテナ制御装置209から
の指向制御信号により指向性アンテナを駆動するアンテ
ナ駆動部214、215、アンテナ制御装置209で使
用される制御プログラム(端局用/中継局用)216で
構成され、別途、撮影したデータ等を出力する撮影機器
等の装置217、その他自機の位置等のデータを検出す
る装置218等から必要なデータが入力される。
【0055】また、必要に応じ映像や各種データを写す
外部ディスプレイ219が設置される場合もあるし、デ
ータの修正や所要データを入力する場合は入力装置22
0が設置される場合もある。なお、外部ディスプレイ2
19、入力装置220は、通信制御装置212と一体と
することもできるし、別途設置して接続することもでき
る。
【0056】指向性アンテナ201、202は、搭載さ
れる機体の特性や制限、要求される伝送する映像等の安
定性等に応じて複数が適宜配置される。
【0057】特に、航空機に指向性アンテナ201、2
02を搭載して通信する場合、航空機が大型・低速でア
ンテナを支柱等により大きく機外に突出させられるよう
な場合を除き、指向性アンテナ201、202は航空機
の形状・姿勢、対向局との相対方位等による電波の遮蔽
(ブランキング)を回避するために2個以上搭載し送受
信器と接続替えしながら使用する方法が必要となる。こ
の場合のアンテナの指向(ステアリング)制御要領、使
用するアンテナへの切替タイミング制御要領等は、でき
るだけ通信の中断を避けるため、端局及び中継局では異
なる(例えば、端局は2つのアンテナのうちのどちらか
を中継局もしくは地上局方向に向けるよう制御すればよ
いが、中継局は空中をぐるぐる旋回・滞空しながら2つ
のアンテナの一方を端局に、もう一方を地上局に向ける
ように制御する必要がある。)。
【0058】端局として機能する場合、中継局または地
上局のどちらかに対し、自機位置・方位・姿勢、対向局
の位置等に応じ電波的に見通し可能なアンテナの一つが
選択され対向局(中継局または中継局を使用しない場合
は地上局)に向くよう駆動される。指向すべき方向等の
計算は、後述のアンテナ制御装置209と制御プログラ
ム端局用216によりなされ、アンテナ駆動部214、
215で駆動される。この場合、複数の指向性アンテナ
201、202は全て一つの対向局(中継局もしくは地
上局)の方向を向くように制御され、通信に使用してい
る指向性アンテナ201(または202)と対向局との
間が機体で遮蔽される場合は、遮蔽がおきる前に伝搬経
路が遮蔽されていない別の指向性アンテナ202(また
は201)に切替るよう制御する。アンテナ制御に必要
な自機のデータは、GPS、慣性センサ、高度計、姿勢
制御装置等の自機の位置等のデータを検出する装置21
8から得られ、対向局の位置等のデータは対向局からの
通信により得られる(地上局が固定局の場合は、位置デ
ータを入力することもできる)。
【0059】中継局として機能する場合、通常、機体は
中継対象局(端局及び地上局)の両方から電波が通じる
空域で移動または旋回(回転翼の場合でも燃料効率をよ
くする等のため通常一定の速度で旋回する場合が多
い。)もしくは停止しながら双方向の中継をする。この
ため自機の旋回、動揺等に応じ、また対向する端局の移
動に応じ、指向性アンテナ201、202の一つは端局
に、同時に別の一つは地上局に向けて指向制御され、こ
の2つの対向局と同時に通信する。指向すべき方向等の
計算はアンテナ制御装置209と制御プログラム(中継
局用)216によりなされ、指向性アンテナ201、2
02の駆動はアンテナ駆動部214、215で行われ
る。アンテナ制御に必要な、自機の位置等のデータはG
PS、慣性センサ、高度計、姿勢制御装置等の自機の位
置等のデータを検出する装置218から得られ、対向局
の位置等のデータは通信により得られる(地上局が固定
局に場合は位置データを入力することもできる。)少な
くともどちらか一方のアンテナの対向局との通信が自機
の機体等で遮蔽される前に、両方の指向性アンテナが通
信可能な対向局と通信するように指向制御され、同時に
対端局及び対地上局に使用している両通信系統が切替制
御される。
【0060】本件の例のように中継局で使用する指向性
アンテナが2個のみの場合、中継局の旋回による各指向
性アンテナの対向局への接続替えの際、指向性アンテナ
をほぼ180゜回転させる必要があり、この間通信は断
になるので、高品質の通信が必要な場合にはアンテナ個
数等を増加させて接続替えさせることもできる。
【0061】増幅・送受共用部203、204は各指向
性アンテナ201、202の近傍にそれぞれ設置され
る。各々の増幅・送受共用部203、204の内部構造
は同じで、それぞれ同じ機能を有し、図3で示すよう
に、アンテナ送受共用部301、送信用電力増幅器30
2、送信用フィルタ303、受信用フィルタ304、送
信用周波数変換器305、受信用周波数変換器306、
低雑音増幅器307、局部発振器308により構成され
る。
【0062】アンテナ送受共用部301は、その系統の
指向性アンテナを使用しているときは受信・送信に使用
される。
【0063】送信用電力増幅器302は、送信用の出力
を通信に必要なレベルまで増幅する。
【0064】送信用フィルタ303は各送信用周波数に
応じたものを複数備え、対応するアンテナが送信に使用
する周波数に応じ切替接続する。切替は指向性アンテナ
201、202の切替に対応し、アンテナ制御部209
により制御される。フィルタの種類は全体の送信周波数
配置、要求する性能、価格許容度などに応じて、個別の
バンドパスフィルタ(「BPF」と略記)とする場合も
あれば、低域通過フィルタ(「LPF」と略記)あるい
は高域通過フィルタ(「HPF」と略記)などとする場
合もある。高周波応答性能、雑音性能等を満たしたディ
ジタルフィルタとすることもできる。
【0065】受信用フィルタ304は、各受信用周波数
に応じたものを複数備え、対応するアンテナが受信に使
用する周波数に応じ切替接続する。切替は指向性アンテ
ナ201、202の切替に対応し、アンテナ制御部20
9により制御される。送信用フィルタ303と同様BP
F、LPF、HPF、ディジタルフィルタとする場合が
ある。
【0066】なお、中継局となる場合は端局と地上局の
両方と同時に送受信し、かつアンテナの切替によりそれ
ぞれのアンテナで使用する電波の周波数が切替えられる
ため、それぞれのアンテナに対応する送信用フィルタ3
03及び受信用フィルタ304は、それぞれの対向局と
の通信に使用する電波の周波数に対応するのに必要な数
が装備される。また、端局になる場合があるため、端局
として使用するのに対応した電波の周波数に対応したも
のが装備される。したがって、例えば図1の場合、端
局、中継局両方の機能を持たせるためには、送信用にf
1、f2、f3、受信用にf1、f2、f4、の周波数
に対応することが必要となる。なお、柔軟な対応を可能
とするため、対応する周波数を増やして装備することが
できる。
【0067】送信用周波数変換器305は、中間周波数
で受信した信号を送信する電波周波数に変換する。
【0068】受信用周波数変換器306は、受信電波周
波数で受信した信号を中間周波数に変換する。
【0069】低雑音増幅器307は、受信した電波の微
弱な電波周波数の信号を受信用フィルタ304を通した
後に増幅する。周波数帯を分担させること、全受信周波
数帯域に対応させておくこともできる。
【0070】局部発振器308は、使用周波数に応じ送
信用周波数変換器305および受信用周波数変換器30
6に切替接続され、各送信及び受信用に応じた周波数の
信号を発生する。切替接続は、指向性アンテナ201、
202の切替に対応し、アンテナ制御部209により制
御される。局部発振器308の対応周波数は、送受信に
使用する周波数に対応した数が装備される。
【0071】なお、使用する局部発振器308はシンセ
サイザとすることもできるし、長距離・高速通信のため
には低雑音の周波数発生が必要なので、水晶発振子・逓
倍回路等から構成することもできる。
【0072】端局101として機能する場合、一つの指
向性アンテナ201(もしくは202)を使用するの
で、使用する送受信周波数は、対向する一つの局に応じ
た送信用・受信用各1波、計2波を使用する。使用する
周波数は予め定めておく場合も、後から可能な範囲で変
更する場合もある。増幅・送受共用部203、204の
内通信に使用される一つで使用される増幅・送受共用部
内の系統は、例えば図1のような周波数配分の場合、送
信系統はf1、受信系統はf2の周波数に対応した送信
用フィルタ303、受信用フィルタ304及び局部発振
器308に接続するよう制御される。
【0073】中継局102の場合、端局と地上局に対し
同時に2つの指向性アンテナ201、202を使用する
ので、使用する送受信周波数は、同時に各2波づつ計4
波となる。アンテナ切替の際に、各増幅・送受共用部2
03、204内の周波数発生回路系統も4波分一挙に接
続替えするよう制御される。図1のような周波数配分の
場合、対端局用アンテナ側では、送信系はf2に、受信
系はf1に対応するように接続され、対地上局用アンテ
ナ側では受信系はf3に、送信系はf4に対応するよう
に接続される。そして、機体の旋回等に応じて各アンテ
ナの対向局が切替えられる。その際、各増福・送受共用
部203、204のそれぞれの送信フィルタ303、受
信フィルタ304及び局部発振器308の送信・受信周
波数も一挙に、次の対向局との通信に使用される周波数
に対応するよう切替えられる。
【0074】また、中継局を増やす場合は、使用する電
波の周波数が増加するので、増加する中継局の数、切替
発生の状況、担当する可能性がある役割に合わせて、対
応する周波数に応じた送信フィルタ303、受信フィル
タ304及び局部発振器308を備える必要がある。
【0075】送受信部(変復調部)207、208はエ
ンコーダ210、211からのデータビットストリーム
を所要の変調型式、周波数帯の中間周波数に変調、増幅
して、増幅・送受共用部203、204に向けて送出す
るとともに、増幅・送受共用部203、204から中間
周波数で伝送された信号を復調してデコーダ210、2
11に送出する。
【0076】映像等の高速データの双方向通信をしない
で、一方が高速データ、一方が位置及び通信ステータス
等の低速データの場合、対向局が端局の場合と、中継局
または地上局の場合で伝送すべき信号内容が、高速デー
タか低速データか異なり、それに対応して信号の帯域・
周波数等が大きく異なる。このため送受信部の機能は送
受信部(対端局用)207と送受信部(対地上局用また
は対中継局用用)208に区分される。送受信部(対端
局用)207と送受信部(対中継局用)208は、同じ
容器に収納される場合もあるし別々に収納される場合も
ある。自機が端局101の場合は、送受信部(対端局
用)207は使用されない。
【0077】端局として動作する時、エンコーダ・デコ
ーダ211は、撮影したデータ等を出力する撮影機器等
の装置217からの映像等のデータ信号をシリアル・パ
ラレル変換、速度変換、多重化等し、送受信部208に
送出するとともに、送受信部208からのビットストリ
ームを同期、信号分離、内容解読等し、機体の表示装置
(=ディスプレイ)219、アンテナ制御装置209、
データバス(図示なし)、に送出する。
【0078】なお、図2では撮影したデータ等を出力す
る撮影機器等の装置217からの映像等のデータは、通
信制御装置212を経由して入力される例を示している
が、入力経路は特に限定されない。
【0079】中継局として動作する時は、エンコーダ・
デコーダ210は、端局から受信した送受信部207か
らのデータ信号を同期、信号分離、内容解読等し、一方
のエンコーダ・デコーダ211に送出する。エンコーダ
・デコーダ211は、受信したデータ信号に自機のデー
タ等を加え、シリアル・パラレル変換、速度変換、多重
化等し、送受信部208へ送出する。また、エンコーダ
・デコーダ211は、地上局または中継局から受信した
送受信部208からのデータ信号を同期、信号分離、内
容解読等し、一方のエンコーダ・デコーダ210に送出
する。エンコーダ・デコーダ210は、受信したデータ
信号に自機のデータ等を加え、シリアル・パラレル変
換、速度変換、多重化等し、送受信部207へ送出す
る。また、エンコーダ・デコーダ210、211は内容
解読したデータを、機体の表示装置(=ディスプレイ)
219、アンテナ制御装置209、データバス(図示な
し)、に送出することができる。
【0080】映像等の高速データの双方向通信をしない
で、一方が高速データ、一方が位置及び通信ステータス
等の低速データ場合、対向局が端局の場合と、中継機ま
たは地上局の場合で伝送すべき信号内容が、高速データ
か低速データか異なるので、機能的には、エンコーダ・
デコーダ(対端局用)210とエンコーダ・デコーダ
(対地上局用または対中継局用)211に区分される。
エンコーダ・デコーダ(対端局用)210とエンコーダ
・デコーダ(対地上局用または対中継局用)211は同
じ容器に収納する場合もあるし、別々に収納する場合も
ある。端局の場合には、エンコーダ・デコーダ(対端局
用)210は使用されない。
【0081】自機の位置等のデータを検出する装置21
8は、GPS、慣性センサ、高度計、速度計、方位計、
姿勢制御装置等の少なくとも一つを含む装置で、自機の
位置、方位、姿勢、速度の少なくとも一つを検出する装
置である。自機の位置等のデータを検出する装置218
からのデータは自機の位置等のデータとして、エンコー
ダ・デコーダ210、211へ送られるとともに、アン
テナ制御部209へ送出される。
【0082】中間周波数系統切替スイッチ205、20
6は増幅・送受共用部203、204と増幅・送受共用
部203、204の間に設置され、それぞれの送受信の
接続、切替えを行なう。この中間周波数系統切替スイッ
チ205、206は各対向局と通信している増幅・送受
共用部203、204と各対向局に対応している送受信
部207、208を接続するよう配置される。また、中
間周波数系統切替スイッチ205、206は指向性アン
テナ201、201の切替に対応し、アンテナ制御装置
209で制御される。
【0083】各増幅・送受共用部203、204と各送
受信部207、208の間は、中間周波数系統切替スイ
ッチ205、206と、中間周波数用ケーブル213に
より、図2に示すように、中間周波数系統切替スイッチ
205、206により各送受信部207、208と各増
幅・送受共用部203、204が、それぞれの送受信の
2系統をそれぞれ切替られるように接続される。送受信
部207、208と増幅・送受共用部203、204の
間は各増幅・送受共用部203、204もしくは送受信
部207、208で適当な中間周波数に変換された中間
周波数信号で伝送される。
【0084】各増幅・送受共用部203、204及び各
送受信部207、208で各データ信号は伝送距離に応
じ十分増幅されると共に、データ信号は中間周波数帯で
伝送されるので、信号が高周波数帯(電波周波数)のま
ま伝送される場合のケーブルによる信号減衰に比べ、信
号のケーブル損失が十分小さい。このため複数のアンテ
ナが機体の左右等に離隔されたような場合でも、最終的
な信号品質(信号対雑音等)には殆ど影響しない。した
がって指向性アンテナ201、202と送受信部20
7、208を離して設置でき、自由な配置が可能とな
る。
【0085】通信制御装置212は航空機のコックピッ
ト等操作に適した場所に設置され本通信システム全体の
電源オン、OFF、各装置状況表示、端局・中継局のモ
ード切替などを含む操作板を具備することができる。ス
イッチ、キーなどにより手動で所要の情報入力・制御が
される場合もある。また、撮影したデータ等を出力する
撮影機器等の装置217からの入力を受けたり、データ
の修正や所要データを入力する場合は入力装置220か
らの入力を受けたりする。必要に応じ映像を写す外部デ
ィスプレイ219が接続され、所要データや映像データ
等が出力される。なお、入力装置220や外部ディスプ
レイ219は、通信制御装置212に含める場合もある
し、別個に接続できるようにする場合もある。その他必
要なデータの入出力を中継する場合もある。
【0086】アンテナ制御装置209は、自機の位置、
方位・姿勢等のデータ(GPS、慣性センサ、高度計、
姿勢制御装置等を含む自機の位置等のデータを検出する
装置218から入力される。)及び対向局の位置等のデ
ータ(各局が相互に送受信する。ただし、地上局の位置
データは電波で送信してもらってもよいし、簡単のため
入力装置220により予め手動で入力してもよい。)か
ら指向性アンテナ201、202の指向方向を計算し、
アンテナ駆動部214、215を駆動する指向制御及び
切替制御信号を出力する。また、アンテナの切替に対応
し、送信フィルタ303、受信フィルタ304、局部発
振器308、中間周波数系統切替スイッチ205、20
6、送受信部207、208、エンコーダ・デコーダ2
10、211、電源(図示なし)などの一部もしくは全
てを含む各系統・機能を切替える制御信号を出力するこ
ともできる。さらに、アンテナ制御装置209は自機の
各機器の通信ステータス等の情報を、他局へ送信するた
めの情報を収集し送出することもできる。
【0087】これらの制御信号は、端局の場合と中継局
の場合で、切替タイミング、制御するアンテナの指向方
向、制御する対象数等が異なるので、それぞれに応じた
制御プログラム216をメモリ等に保有し、役割に応じ
て切替えられるようにする。
【0088】なお、制御プログラム216の切替は、そ
の機の役割切替に応じてモード切替と同時に自動的に切
替えることもできるし、マニュアルで選択することもで
きる。
【0089】また、制御プログラム216は、端局用、
中継局用を別個のプログラムとして使用するものとする
こともできるし、一つのプログラムの中に、2つの機能
を含めて使用するものとすることもできる。
【0090】なお、制御プログラム216については上
記のように機上装置のメモリに蓄積しておく方法のほ
か、必要に応じて地上等から無線回線を通じてダウンロ
ードする方法としてもよい。また、制御プログラム21
6を格納するメモリ及び読み込み装置(図示なし)は、
通信制御装置またはアンテナ制御装置と一体とする場合
もあるし、分離して設置してもよい。
【0091】アンテナ制御部209は、送受信部20
7、208及びエンコーダ・デコーダ210、211と
一体化してもよいし、通常小型の航空機等のコックピッ
ト等は狭隘なため、両機能を分離できるようにしてもよ
い。
【0092】次に、図1の例のように、航空機101が
端局となり撮影を実施し、航空機102が中継局とな
り、地上局103と通信を中継する場合の動作例を示
す。
【0093】端局101は、撮影等をし映像等のデータ
と、自機(=端局)101のデータ(位置及び通信ステ
ータス等のデータを含む、以下同じ)を、周波数f1で
中継局102に送信している。また、端局101は中継
局102から、周波数f2で、自機(=中継局)102
のデータ(必要に応じ地上局103のデータ)を受信し
ている。
【0094】このとき、端局101では、映像等のデー
タ信号が撮影したデータ等を出力する撮影機器等の装置
217から通信制御装置212に入力され、エンコーダ
(対地上局用または対中継局用)211に伝送される。
映像等のデータ信号はエンコーダ(対地上局用または対
中継局用)211で変換され、送受信部(対地上局用ま
たは対中継局用)208に送られる。このとき、自機の
位置等のデータを検出する装置218からのデータ信号
もエンコーダ(対地上局用または対中継局用)211で
変換、多重化され、映像等のデータと合わせて送受信部
(対地上局用または対中継局用)208に送られる。自
機の位置等のデータを検出する装置218からのデータ
信号は、同時にアンテナ制御装置209にも送られる。
また、各種データをディスプレイ219で確認する場
合、各種データ信号は通信制御装置を経て、ディスプレ
イ219に送ることもできる。
【0095】送受信部(対地上局用または対中継局用)
208に送られたデータ信号は、所要の変調型式、周波
数帯の中間周波数に変調、増幅される。送受信部(対地
上局用または対中継局用)208から送出されたデータ
信号は、中間周波数系統切替スイッチ206で、使用し
ている指向性アンテナ(ここでは202とする)の増幅
・送信共用部204に接続される。送受信部(対地上局
用または対中継局用)208と増幅・送信共用部204
の間は、信号が中間周波数で伝送されるので減衰を抑え
ることができ、ケーブルを長くすることができる。
【0096】増幅・送信共用部204に送られたデータ
信号は、増幅・送信共用部204内の送信用周波数変換
器305で、中間周波数から送信用の電波周波数f1に
変換される。また、送信用周波数変換器305はf1に
対応した局部発振器308に接続される。変換されたデ
ータ信号は、f1に対応した送信用フィルタ303を通
り、送信用電力増幅器302により増幅され、送受共用
部301を経て、指向性アンテナ202から高周波・広
帯域の電波で中継局102へ送信される。
【0097】同時に、端局の指向性アンテナ202は、
中継局102から周波数f2で送信された電波を受信す
る。この電波に含まれるデータは、中継局102の位置
及び通信ステータス等を含むデータ(必要に応じ地上局
103のデータも含む)でアンテナ制御等に使用され
る。地上局または中継局から映像等のデータを送信する
場合はこれらのデータを含むこともできる。受信された
電波からのデータ信号は、増幅・送信共用部204内の
送受共用部301経て、f2に対応する受信用フィルタ
304を通り、低雑音増幅器307で増幅される。増幅
された信号は、受信用周波数変換器306で、中間周波
数に変換され送出される。また、受信用周波数変換器3
06はf2に対応した局部発振器に接続される。
【0098】増幅・送受信共用部204から送出された
データ信号は、中間周波数系統切替スイッチ205で送
受信部(対地上局用または対中継局用)208へ接続さ
る。増幅・送信共用部204と送受信部(対地上局用ま
たは対中継局用)208の間は中間周波数で伝送される
ので減衰を抑えることができ、ケーブルを長くすること
ができる。送受信部(対地上局用または対中継局用)2
08で所要の周波数に変調、増幅されたデータ信号は、
デコーダ(対地上局用または対中継局用)211に送ら
れる。デコーダ(対地上局用または対中継局用)211
で、脱コード化されたデータ信号は、アンテナ制御装置
に送られる。映像等のデータを含む場合は外部ディスプ
レイ219等に向けて送られる。
【0099】端局においてアンテナ制御装置209で
は、中継局からの位置等のデータと、自機の位置等のデ
ータを検出する装置218からのデータを用い、指向性
アンテナ202の向きを計算し、アンテナ駆動部215
に指向制御信号を出力する。また、中継局102と自機
(=端局)101の位置等のデータと旋回等の飛行状況
により、使用している指向性アンテナ202が自機(=
端局)101の機体等により電波が遮蔽されるタイミン
グを計算し、電波が遮蔽される前に、他の使用できる指
向性アンテナ201に切替える切替制御信号を出力す
る。通信系統の切替は、アンテナ制御装置209の切替
制御信号により中間周波数系統切替スイッチ205、2
06により行われる。使用していなかった指向性アンテ
ナ201は、切替える前から中継局と通信できる向きに
制御しておくことでスムーズに切替えることができる。
また、アンテナ切替前に次に使われる指向性アンテナ2
01に対応する増幅・送受信共用部203内の送信用フ
ィルタ303、受信用フィルタ304、局部発振器30
8を対応する周波数に切替えておくこともできる。
【0100】端局として使用する場合は、送受信部(対
端局用)207、エンコーダ・デコーダ(対端局用)2
10は使用しない。また、端局として機能する場合は、
制御プログラム(端局用)316が使用される。
【0101】次に中継局として本発明の移動無線通信装
置が使用される場合の動作を示す。中継局102は、端
局101から、映像データと端局のデータを周波数f1
で受信し、端局103に、中継局102のデータ(必要
に応じ地上局103のデータ)をf2で送信している。
また、中継局102は、地上局103へ、端局101か
ら受信したデータ(映像データと端局のデータ)に加え
自機(=中継局)102のデータをf3で送信し、地上
局103から、地上局103のデータを、f4で受信し
ている。
【0102】本例では、中継局における指向性アンテナ
201が端局101に対向し、指向性アンテナ202
が、地上局103へ向かって使用している場合を説明す
る。
【0103】中継局の指向性アンテナ201において端
局101から周波数f1で受信した電波はデータ信号と
して、増幅・送受共用部203内の送受共用部301、
f1に対応した受信用フィルタ304、低雑音増幅器3
07、受信用周波数変換器306を経て送出される。受
信用周波数変換器306はf1に対応した局部発振器3
08に接続される。送出されたデータ信号は中間周波数
系統切替スイッチ205で、送受信部(対端局用)20
7に接続される。増幅・送受共用部203から送受信部
(対端局用)207の間は、中間周波数で伝送されるた
め、距離が長くなっても減衰が抑えられる。送受信部
(対端局用)207で復調されたデータ信号は、エンコ
ーダ・デコーダ(対端局用)210を経てエンコーダ・
デコーダ(対地上局用)211に送られる。このとき、
端局101の位置及び通信ステータス等の必要なデータ
は、アンテナ制御部209へ送られる。エンコーダ・デ
コーダ(対地上局用または対中継局用)211で、自機
の位置等のデータを検出する装置218からの自機(=
中継局)102のデータが、映像等のデータを含む端局
101からのデータに加えられ、送受信部(対地上局用
または対中継局用)208へ送られる。送受信部(対地
上局用または対中継局用)208でデータ信号は中間周
波数に変調され送出される。送受信部(対地上局用また
は対中継局用)208が、中間周波数系統切替スイッチ
206により、地上局103に対応する指向性アンテナ
201の増幅・送受共用部204に接続される。送受信
部(対地上局用または対中継局用)208と増幅・送受
共用部204の間は信号が中間周波数で伝送されるの
で、距離が長くなっても信号の減衰を抑えることができ
る。増幅・送受共用部204内では、送信用周波数変換
器305、f3に対応した送信フィルタ303、送信用
電力増幅器302、送受共用部301を経て、指向性ア
ンテナ202から地上局103へ向け周波数f3で送信
される。また、送信用周波数変換器305は、f3に対
応した局部発振器308に接続される。
【0104】また、中継局102は地上局103から指
向性アンテナ202を使用して、周波数f4の電波を受
信している。受信した電波から変換されたデータ信号
は、増幅・送受共用部204内で、送受共用部301、
f4に対応した受信用フィルタ304、低雑音増幅器3
07、受信用周波数変換器306を経て送出される。ま
た、受信用周波数変換器306で、f4に対応する局部
発振器308に接続される。増幅・送受共用部204か
ら送出されたデータ信号は中間周波数系統切替スイッチ
205を経て送受信部(対地上局用または対中継局用)
208に伝送される。増幅・送受共用部204と送受信
部(対地上局用または対中継局用)208の間は、信号
が中間周波数で伝送されるので、距離が長くなっても減
衰を抑えることができる。送受信部(対地上局用または
対中継局用)208で復調されたデータ信号はエンコー
ダ・デコーダ(対地上局用または対中継局用)211に
送られる。エンコーダ・デコーダ(対地上局用または対
中継局用)211から地上局の位置等のデータ信号はア
ンテナ制御装置に送られる。また、エンコーダ・デコー
ダ(対地上局用または対中継局用)211に送られたデ
ータのうち、端局101へ送信する必要のあるデータ
は、自機の位置等のデータを検出する装置218からの
データと合わせて、エンコーダ・デコーダ(対端局用)
210を経て、送受信部(対端局用)207へ送られ
る。送受信部(対端局用)207からのデータ信号は、
中間周波数系統切替スイッチ206で、対端局用に使用
されている指向性アンテナに対応する増幅・送受共用部
203に接続される。送受信部(対端局用)207と増
幅・送受共用部203の間は、電波が中間周波数で伝送
されるので、距離が長くなっても減衰を抑えることがで
きる。増幅・送受共用部203内では送信用周波数変換
器305、f2に対応した送信フィルタ303、送信用
電力増幅器302、送受共用部301を経て、指向性ア
ンテナ202から端局101へ向け周波数f2で送信さ
れる。また、送信用周波数変換器305は、f2に対応
した局部発振器308に接続される。
【0105】なお、端局101、中継局102それぞれ
で、自機もしくは他機のデータ、受信した映像データ等
を確認したい場合は、エンコーダ・デコーダ210、2
11から、通信制御装置212にデータを送り、ディス
プレイ等219で確認することができるようにすること
もできる。
【0106】また、地上局103から映像等のデータも
しくは中継局102からの映像等のデータを端局101
に送信することもできる。
【0107】中継局102においてアンテナ制御装置2
09は、端局101の位置、自機(=中継局)102の
位置、地上局103の位置、および端局101、自機
(=中継局)102、地上局103の旋回等の動き及び
移動状況から、制御プログラム(対中継局用)216に
より、複数の指向性アンテナ201、202の向きを制
御する。
【0108】また、アンテナ制御装置209は端局10
1または地上局103のどちらかとの通信が、自機(=
中継局)102の旋回等の動きまたは端局101の移動
により、自機(=中継局)102の機体等により電波が
遮蔽される前に、指向性アンテナ201、202の対向
局を同時に切替える。切替時期はアンテナ制御装置20
9により計算され、アンテナ制御装置209からの制御
信号により通信系統が中間周波数系統切替スイッチ20
5、206で切替えられ、同時に、それぞれの指向性ア
ンテナ201、202に対応する増幅・送受共用部20
3、204内の、送信用フィルタ303、受信用フィル
タ304、局部発振器308の周波数が、新たに対向す
る局と通信に使用される電波の周波数に対応するように
切替えられる。切替と同時に指向性アンテナ201、2
02は、アンテナ制御装置209からの制御信号でアン
テナ駆動部214、215により新たな対向局へ向くよ
う駆動される。また、エンコーダ・デコーダ210、2
11、送受信部203、204、電源等の各系統で切
替、調整が発生する場合は同時に制御される。
【0109】中継局102でのアンテナ等の制御は、端
局101でのアンテナ等の制御と異なるため、中継局1
02では端局のときとは別の制御プログラム(中継局
用)216が使用される。制御プログラム(中端局用・
継局用)316の切替は、通信制御装置212の手動に
よるモード切替によりすることもできるし、アンテナ制
御装置により自動的に切替えることとすることもでき
る。また、同一プログラムの中に、2つのモードを含
め、自動的にもしくは手動で、切替えられるようにする
こともできる。
【0110】なお、本例のように指向性アンテナ20
1、202が2個のみの中継局102では、指向性アン
テナ201、202を切替えるとき、対向局の位置にも
よるが、ほぼ180°回転させる必要があるので、この
間通信が断となる。高品質の通信が必要な場合は、アン
テナ個数を増加させて、通信の切断が発生しないように
制御することもできる。この場合は、複数(3個以上)
の指向性アンテナにおいて、通信している指向性アンテ
ナは通信が維持できるようにそれぞれ指向制御され、通
信していない指向性アンテナは次に通信する対向局に向
け指向制御される。この場合、通信している2個または
複数の指向性アンテナを同時に切替える必要はない。
【0111】また、上記の無線通信装置は、高速デーを
含むデータの相互伝送が必要なn:nの移動体間のネッ
トワーク的な通信形態の骨幹部分にも適用できる。
【0112】
【発明の効果】災害時等の事前情報が無くかつ流動的な
状況に柔軟に対応し、迅速な広域捜査・監視活動ができ
るよう、複数の航空機等に端局及び中継局両方の機能を
もたせ、状況に合わせ、柔軟にその機能を変更しながら
通信するシステムが可能となる。
【0113】複数の航空機等に、端局、中継局両方の機
能がある共通の装置を搭載し、制御プログラムを切替え
ることにより、その機能を状況により柔軟に変更しなが
ら、長距離、広範囲を長距離通信することができる。
【0114】複数の指向性アンテナ及び送受信共用部
が、それぞれ対端局、対地上局の両方に対応できる機能
を持ち、端局と地上局を中継する中継局が、移動、旋回
等しても、自機による遮蔽等を受けないように、複数の
指向性アンテナを切替ながら中継ができる。
【0115】高周波を使用した通信において、映像等の
広帯域、高速データを、指向性アンテナにより長距離通
信をする場合に、指向性アンテナの近傍に増幅・受信共
用部を配置し、ケーブルでの伝送に中間周波数を使用す
ることで、ケーブルでの減衰を無視できる範囲まで減じ
ることができることにより、高周波を使用した長距離通
信が可能となる。
【0116】映像等の広帯域、高速データを、高周波を
使用した指向性アンテナにより長距離通信をする場合
に、指向性アンテナの近傍に増幅・受信共用部を配置し
ケーブルでの信号の伝送に中間周波数を使用することで
ケーブルでの減衰を無視することができる範囲まで減じ
ることができることにより、指向性アンテナと送受信部
を離して配置できる。
【0117】中継局が、対端局、対地上局に指向性アン
テナを使用することにより、双方向の映像等の広帯域、
高速データ通信が可能となる。
【0118】機上用装置は、現状では端局用装置及び周
波数並びに中継局用装置及び周波数のように、専用装置
として構築されているが、本発明のような方法により、
簡単な操作(モード設定のためのスイッチ操作等)で、
端局として動作できると共に随時中継局としても動作で
きるようになる。これにより、災害時等の事前不明かつ
流動的な状況に柔軟に対応し、迅速な広域捜索・監視活
動が可能なシステムの実現を可能とする(即ち、現用の
一部中継システムのように空対地の通信をする機(即ち
中継局)と、途中に中継局を介さないと地上と通信がで
きない機(即ち端局)が固定化されず、航空機の運用融
通性を増加する。)。
【0119】さらに、周波数を多数保有し、それに対応
したフィルタ、LO等の系統を準備すれば、中継区間を
増加することができる等、システム構築の自由度・拡張
性が大きく、さらに運用融通性を向上できる。
【0120】また、器材に同じ機能を保有させるので、
相互の器材の不調等に対しても柔軟に対応できる。
【0121】増幅・送受共用部をアンテナの近傍に設置
する方法を採用することにより、機体の大きさ(アンテ
ナ〜送受信機の距離)・形状にとらわれず、アンテナ設
置自由度も増大するので、各種のプラットーフォームに
て、長距離高速双方向中継通信システム構築が可能にな
る。
【0122】端局、中継局用装置の主にハードウェアは
極力共通化し、アンテナ指向制御、回路切替制御のため
のプログラム(ソフトウェア)を切り替える方法によ
り、端局・中継局用で専用装置を製造する場合に比べシ
ステム構築費低減の面で量産効果を得やすい。
【0123】また、高周波回路も、フィルタ等のディジ
タル処理技術の進歩による処理のソフトウェア化・高集
積化、シンセサイザの高品質化等によっては、格段の小
型化・低価格化が可能となる。
【0124】高周波フィルタを高精度のBPFとするこ
となどにより、撮影機〜中継機〜地上局の間で、妨害・
干渉等の低減が容易となり、また、妨害等の状況に応じ
アップリンク及びダウンリンク用の周波数の専用化を回
避し随時の周波数変更が容易になり、限られた周波数で
融通性をもって効率的に運用できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】中継局を使用した通信形態の実施例を示す図で
ある。
【図2】端局用、中継局用両用の移動無線通信装置の構
成を示す図である。
【図3】端局用、中継局用両用の移動無線通信装置の増
幅・送受共用部の構成を示す図である。
【図4】端局用移動無線通信装置の構成を示す図であ
る。
【図5】中継局用移動無線通信装置の構成を示す図であ
る。
【図6】端局用移動無線通信装置の増幅・送受共用部の
構成を示す図である。
【図7】中継局用移動無線通信装置の対端局用増幅・送
受共用部の構成を示す図である。
【図8】中継局用移動無線通信装置の対地上局用増幅・
送受共用部の構成を示す図である。
【符号の説明】
101 端局 102 中継局 103 地上局 200 長距離広帯域用移動無線通信装
置 201、202 指向性アンテナ 203、204 増幅・送受共用部 205、206 中間周波数用スイッチ (205‘、206’ スイッチ(高周波信号で使用さ
れる)) 207 送受信部(対端局用) 208 送受信部(対地上局用または対
中継局用) 209 アンテナ制御装置 210 エンコーダ・デコーダ(対端局
用) 211 エンコーダ・デコーダ(対地上
局用または対中継局用) 212 通信制御装置 213 中間周波数用のケーブル 214、215 アンテナ駆動部 216 制御プログラム(端局用/中継
局用) 217 撮影したデータ等を入力する撮
影機器等の装置 218 自機の位置等のデータを検出す
る装置 219 外部ディスプレイ(219) 220 入力装置 221 送受信器(端局の対端局用) 222 無指向性アンテナ 223 送受信器(中継局の対地上局
用) 224 増幅・送受信共用部(中継局の
対地上局用) 225 増幅・送受信共用部(中継局の
対端局用) 301 アンテナ送受共用部 302 送信用電力増幅器 303 送信用フィルタ 304 受信用フィルタ 305 送信用周波数変換器 306 受信用周波数変換器 307 低雑音増幅器 308 局部発振器 f1、f2、f3、f4 周波数
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K011 DA02 DA06 DA12 DA27 JA01 5K067 AA22 BB41 EE02 EE06 KK02 KK03 5K072 AA29 BB13 BB27 CC34 DD13 DD15 GG02 GG04 GG05 GG11 GG22 GG24 GG26

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】航空機を含む移動機器に搭載される端局用
    及び中継局用の両方の機能を有する移動無線通信装置で
    あって、 前記端局、前記中継局、及び地上局を含む複数の対向局
    との通信に使用される切替え可能な複数の指向性アンテ
    ナを具備する、 移動無線通信装置。
  2. 【請求項2】航空機を含む移動機器に搭載される端局用
    及び中継局用の両方の機能を有する移動無線通信装置で
    あって、 前記端局、前記中継局、及び地上局を含む複数の対向局
    との通信に使用される切替え可能な複数の指向性アンテ
    ナと、 前記複数の指向性アンテナの送受信に使用される通信系
    統と、 前記複数の指向性アンテナの指向を制御し、前記通信系
    統の切替え制御をするアンテナ制御装置と、 を具備し、 前記複数の指向性アンテナのうち第1の前記指向性アン
    テナが前記複数の対向局のうち第1の前記対向局との通
    信に使用されるときは、前記複数の指向性アンテナのう
    ち第2の前記指向性アンテナが前記複数の対向局のうち
    第2の前記対向局との通信に使用可能に構成され、 前記第1の指向性アンテナが、前記第2の対向局との通
    信に使用されるときは、前記第2の指向性アンテナが前
    記第1の対向局との通信に使用可能に構成される、 移動無線通信装置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の移動無線通信装置におい
    て、 前記通信系統は、 前記複数の指向性アンテナにそれぞれ対応して設置され
    る複数の増幅・送受共用部と、 前記複数の対向局にそれぞれ対応して設置される複数の
    送受信部と、 スイッチと、 を具備し、 前記スイッチは、 前記第1の指向性アンテナが前記第1の対向局と通信し
    前記第2の指向性アンテナが前記第2の対向局と通信す
    るときは、前記第1の指向性アンテナに対応する前記増
    幅・送受共用部を、前記第1の対向局に対応する前記送
    受信部と接続し、前記第2の指向性アンテナに対応する
    前記増幅・送受共用部を、前記第2の対向局に対応する
    前記送受信部と接続するように切替えられ、 前記第1の指向性アンテナが前記第2の対向局と通信し
    前記第2の指向性アンテナが前記第1の対向局と通信す
    るときは、前記第1の指向性アンテナに対応する前記増
    幅・送受共用部を、前記第2の対向局に対応する前記送
    受信部と接続し、前記第2の指向性アンテナに対応する
    前記増幅・送受共用部を、前記第1の対向局に対応する
    前記送受信部と接続するように切替えられる、 移動無線通信装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の移動無線通信装置におい
    て、 前記複数の増幅・送受共用部のそれぞれは、 前記複数の対向局との受信に使用される複数の電波周波
    数に対応して設けられる切替え可能な複数の受信用フィ
    ルタと、 前記複数の対向局との送信に使用される複数の電波周波
    数に対応して設けられる切替え可能な複数の送信用フィ
    ルタと、 前記複数の対向局との送受信に使用される複数の電波周
    波数に対応して設けられる切替え可能な複数の局部発振
    器と、 を具備する、 移動無線通信装置。
  5. 【請求項5】請求項2に記載の移動無線通信装置におい
    て、 前記アンテナ制御装置は、 前記移動無線通信装置が前記端局として一つの前記対向
    局と通信する場合に使用される端局用制御プログラム
    と、 前記移動無線通信装置が前記中継局として前記複数の対
    向局との通信を中継する場合に使用される中継局用制御
    プログラムと、 を切替えて使用する、 移動無線通信装置。
  6. 【請求項6】請求項2または5に記載の移動無線通信装
    置において、 前記アンテナ制御装置は、 前記移動無線通信装置が前記端局として通信するとき
    に、 前記第1の指向性アンテナが通信している前記対向局の
    位置等のデータと前記端局である自機の位置等のデータ
    とに基づいて、前記第1の指向性アンテナが前記対向局
    との通信に使用されるように前記第1の指向性アンテナ
    を指向制御し、前記第1の指向性アンテナと前記対向局
    との通信が遮蔽される前に前記第2の指向性アンテナと
    前記対向局が通信するように前記第2の指向性アンテナ
    を指向制御し、 前記移動無線通信装置が前記中継局として通信するとき
    に、 前記複数の指向性アンテナがそれぞれ通信している前記
    複数の対向局の位置等のデータと前記中継局である自機
    の位置等のデータとに基づいて、前記第1の指向性アン
    テナが前記第1の対向局との通信に使用されるように指
    向制御し、前記第2の指向性アンテナが前記第2の対向
    局との通信に使用されるように指向制御し、前記複数の
    指向性アンテナと前記複数の対向局との通信のうち少な
    くとも一つが遮蔽される前に、前記複数の指向性アンテ
    ナが通信可能な前記複数の対向局へ前記複数の指向性ア
    ンテナをそれぞれ指向制御する、 移動無線通信装置。
  7. 【請求項7】請求項6に記載の移動無線通信装置におい
    て、 前記自機の位置等のデータは、前記自機の位置、方位、
    姿勢、速度のデータの少なくとも一つのデータであり、 前記対向局の位置等のデータは、前記対向局の位置、方
    位、姿勢、速度のデータの少なくとも一つのデータであ
    る、移動無線通信装置。
  8. 【請求項8】請求項3に記載の移動無線通信装置におい
    て、 前記複数の増幅・送受共用部は、それぞれ前記複数の指
    向性アンテナの近傍に設置され、 前記送受信部は、前記増幅・送受共用部と分離して設置
    され、 前記増幅・送受共用部と前記送受信部との間は中間周波
    数帯で伝送される、 移動無線通信装置。
  9. 【請求項9】請求項1から8に記載のいずれかの移動無
    線通信装置がそれぞれ搭載されている複数の前記移動機
    器を備え、 前記複数の移動機器のうち第1の前記移動機器が、前記
    複数の移動機器のうち第2の前記移動機器と通信し、か
    つ、前記第2の移動機器が、前記第1の移動機器からの
    通信を、前記複数の移動機器のうち第3の前記移動機器
    または前記地上局に中継する、 通信システム。
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