JP2003030992A - メモリセルおよびそれを用いる半導体集積回路装置 - Google Patents

メモリセルおよびそれを用いる半導体集積回路装置

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JP2003030992A
JP2003030992A JP2001218000A JP2001218000A JP2003030992A JP 2003030992 A JP2003030992 A JP 2003030992A JP 2001218000 A JP2001218000 A JP 2001218000A JP 2001218000 A JP2001218000 A JP 2001218000A JP 2003030992 A JP2003030992 A JP 2003030992A
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Tomoya Kawagoe
知也 河越
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数メモリセルに同時にデータを書込むCA
Mセルに対して、レイアウト面積の増大を抑制可能な半
導体集積回路装置を提供する。 【解決手段】 メモリセルCAMC1は、第1のワード
線TWLにより制御されて、第1のビット線ASL1と
第1の内部ノードn1とを結合する第1のトランジスタ
TA1と、第2のワード線WLaにより制御されて第1
の内部ノードn1と第2の内部ノードn2とを結合する
第2のトランジスタZWTrと、第1のノードn1と入
力ノードが結合するインバータINV2と、インバータ
INV2の出力と入力ノードが結合するインバータIN
V1と、一致検出線MHLと接地電位との間にそれぞれ
直列に接続される第3および第4のトランジスタT1
1、T12ならびに第5および第6のトランジスタT1
3、T14とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体集積回路
装置、特に、データを記憶することが可能な回路部分を
含む半導体集積回路装置の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、予め記憶されるデータと、後から
入力される比較データとの一致不一致を検出して、デー
タの検索、照合を行なうための半導体記憶装置の構成と
して、いわゆる連想型メモリセル(Content Addressabl
e Memory cell:以下、「CAMセル」と呼ぶ)を有する
半導体記憶装置が知られている。
【0003】このようなCAMセルを有する記憶装置に
おいては、ビット線、ワード線を共有するCAMセルア
レイにおいて、各メモリセル行に対応して、一致検出線
が設けられる。
【0004】一致検出線は、たとえば、比較動作に先だ
って、予め内部電源電位にプリチャージされている。そ
の上で、ビット線対に、比較データに対応する電位レベ
ルが与えられると、CAMセルに記憶されているデータ
と、ビット線対に与えられたデータとが一致している場
合は、一致検出線のレベルは内部電源電位に維持され
る。これに対して、両者が一致しない場合には、一致検
出線が放電されて、その電位レベルが低下する。このよ
うな構成では、一致検出線のレベルをモニタするだけ
で、連想型メモリセルアレイ中に格納されたデータと、
ビット線に与えられたデータとの比較結果を外部から読
出すことができることになる。
【0005】このようなCAMセルアレイを、たとえ
ば、半導体記憶装置の冗長解析において、不良メモリセ
ルの行アドレスまたは列アドレスを記憶するために使用
する構成が、特開2001−6387号公報に開示され
ている。
【0006】以下、このような冗長解析でのCAMセル
アレイについて説明する。図11は、半導体記憶装置の
メモリアレイ部8010に対して設けられる冗長回路の
構成の一例を示す概略ブロック図である。
【0007】メモリアレイ部8010中の1つのメモリ
セルが、外部から入力されたロウアドレス信号RA0−
13、コラムアドレス信号CA0−8により選択され
る。この選択された1つのメモリセルに対し、書込動作
においては、データ入出力端子DQ(図示せず)に与え
られたデータの書込が行なわれる、また、読出動作にお
いては、このデータ入出力端子DQに対して、メモリア
レイ部8010からの読出データが出力される。
【0008】ロウデコーダ8020は、入力されたロウ
アドレスに応じて、読出あるいは書込動作を行なう1行
(ロウ)分のメモリセルの選択を行なう。また、コラム
デコーダ8030は、入力されたコラムアドレスにより
1列(コラム)の選択を行い、ロウアドレスにより選択
された1ロウ分のメモリセルのうちから、さらに1つの
メモリセルを選択する。
【0009】図11に示した構成においては、予備のメ
モリセルとして、2つのスペアロウSR1およびSR2
と、2つのスペアコラムSC1およびSC2がそれぞれ
設けられている。スペアロウSR1は、1行分のメモリ
セルSRM1とスペアロウデコーダSRD1からなる。
また、スペアロウSR2は1行分のメモリセルSRM2
と、スペアロウデコーダSRD2からなる。
【0010】また、スペアコラムSC1は、1列分のメ
モリセルSCM1とスペアコラムデコーダSCD1から
なる。スペアコラムSC2は、1列分のメモリセルSC
M2とスペアコラムデコーダSCD2からなる。
【0011】スペアロウデコーダSRD1およびSRD
2は、それぞれその内部に予め不良メモリセルのあるロ
ウアドレスを記録しており、入力されたロウアドレス
と、この不良メモリセルのあるロウアドレスとを比較
し、一致している場合は、対応するスペアのメモリセル
SRM1またはSRM2を選択する。スペアロウメモリ
セルSRM1またはSRM2が選択される場合は、スペ
アロウデコーダSRD1およびSRD2は、ロウデコー
ダ8020を制御して、正規のメモリアレイのメモリセ
ルが選択されないようにする。また、スペアコラムデコ
ーダSCD1およびSCD2についても、同様である。
【0012】ここで、たとえば、図11に示すように、
メモリアレイ中に不良メモリセルDBM1からDBM8
が存在する場合を考える。
【0013】このとき、不良メモリセルDBM2〜DB
M4は、同一の行アドレスRF2に対応し、不良メモリ
セルDBM3、DBM5〜DBM7は、同一の列アドレ
スCF3に対応しているものとする。
【0014】不良メモリセルを発見するためのテストに
おいては、順次行アドレスを変化させながら、かつ列ア
ドレスを変化させつつ、これら不良メモリセルDBM1
〜DBM8を検出していくとき、不良メモリセルDBM
1〜DBM8の順で、不良メモリセルの存在の検出をし
ていくことになる。
【0015】このとき、2本のスペアロウSR1および
SR2と、2本のスペアコラムSC1とSC2で、これ
ら不良メモリセルに対応する不良アドレスの置換処理を
行なう場合に、スペアロウとスペアコラムをいかなる順
番で、不良メモリセルに対応する正規メモリセル行また
は正規メモリセル列と置換していくかに依存して、すべ
ての不良メモリセルが救済される場合とそうでない場合
とが存在する。
【0016】たとえば、不良メモリセルDBM1(行ア
ドレスRF1,列アドレスCF1)を、スペアロウメモ
リセルSRM1で置換し、不良メモリセルDBM2〜D
BM4(行アドレスはRF2で共通、列アドレスは、そ
れぞれCF2、CF3、CF4)を2番目のスペアロウ
メモリセルSRM2で置換し、不良メモリセルDBM5
〜DBM7(列アドレスはCF5で共通、行アドレス
は、それぞれRF3,RF4,RF5)を1番目のスペ
アコラムメモリセルSCM1で置換し、不良メモリセル
DBM8(行アドレスRF8,列アドレスCF8)を、
2番目のスペアコラムメモリセルSCM2で置換した場
合は、すべての不良メモリセルDBM1〜DBM8を、
2本のスペアロウSR1,SR2および2本のスペアコ
ラムSC1,SC2で置換することが可能である。ただ
し、異なる順序で置換した場合は、救済できない場合も
存在する。
【0017】ここで、スペアロウが2本あり、スペアコ
ラムも2本ある場合、順次検出される不良メモリセル
を、いかなる順序でスペアロウおよびスペアコラムと置
換していくかには、各置換を行なう4つのステップ中に
おいて何番目のステップでスペアロウあるいはスペアコ
ラムとの置換を行なうかにより、以下の6通りの組合せ
がある。
【0018】以下では、スペアロウとの置換を行なう場
合をRで表わし、スペアコラムとの置換を行なう場合を
Cで表わすものとする。
【0019】 ケース1:R→R→C→C ケース2:R→C→R→C ケース3:R→C→C→R ケース4:C→R→R→C ケース5:C→R→C→R ケース6:C→C→R→R 図12は、このような救済可能な置換順序を判定するた
めの従来のアドレス置換判定器8000の構成を説明す
るための概略ブロック図である。このような置換判定器
8000は、例えば、メモリアレイ部8010を備える
半導体記憶装置において、不良メモリセルの自己テスト
を行なうためのビルトインセルフテスト回路内に設けら
れる。
【0020】図12に示されたアドレス置換判定器80
00においては、上述したようなスペアロウ2本および
スペアコラム2本による置換の6通りの場合をそれぞれ
並列に判定していくことが可能なように、6通りの系統
について並列処理をする構成となっている。
【0021】図12を参照して、アドレス置換判定器8
000は、上記ケース1からケース6のそれぞれに対応
して、不良アドレスの置換処理を行なった場合に、不良
アドレスの置換により、救済可能であるかをそれぞれ判
定するための第1から第6の置換判定部8100.1〜
8100.6を備える。
【0022】アドレス置換判定器8000は、さらに、
第1の置換判定部8100.1から第6の置換判定部8
100.6に対応して、各々が2本のスペアロウと置換
するべきロウアドレスを記憶するロウアドレス記憶部R
M1〜RM6と、2本のコラムアドレスと置換されるべ
き列アドレスを記憶するためのコラムアドレス記憶部C
M1〜CM6を備える。
【0023】たとえば、上記ケース1の場合、すなわ
ち、スペアロウによる置換処理を2回続けて行なった
後、スペアコラムによる置換を2回続けて行なう処理に
対応して設けられる第1の置換判定部8100.1に対
応して、ロウアドレス記憶部RM1およびコラムアドレ
ス記憶部CM1がそれぞれ設けられている。
【0024】ロウアドレス記憶部RM1は、第1のスペ
アロウSR1により置換されるべきロウアドレスを記憶
するための記憶セル列MCR11と、第2のスペアロウ
SR2で置換されるべき行アドレスを記憶するための記
憶セル列MCR12とを含む。
【0025】一方、コラムアドレス記憶部CM1は、第
1のスペアコラムSC1により置換されるべき列アドレ
スを記憶するための記憶セル列MCC11と、第2のス
ペアコラムSC2で置換されるべき列アドレスを記憶す
るための記憶セル列MCC12とを含む。
【0026】第1の置換判定部8100.1は、上述の
とおりケース1の場合に対応しているので、対応してい
るロウアドレス記憶部RM1およびコラムアドレス記憶
部CM1中の記憶セル列を、記憶セル列MCR11、記
憶セル列MCR12、記憶セル列MCC11、記憶セル
列MCC12の順序で、順次テストされるメモリセルの
テスト結果の良・不良を示すパス/フェール信号P/F
が活性化するごとに、その時点での内部アドレス信号を
記憶セル列に書込むか否かの判定をしていく。
【0027】メモリセル列MCR11、MCR12、M
CC11、MCC12に対応して、プリチャージ回路C
PR11、CPR12、CPC11、CPC12がそれ
ぞれ設けられている。プリチャージ回路CPR11〜C
PC12は、それぞれ、対応する記憶セル列MCR11
〜MCC12に対して設けられている一致判定線MHL
を、信号φに応じて“H”レベルにプリチャージする。
【0028】メモリセル列MCR11およびMCR12
は、それぞれ内部行アドレス信号RA0,/RA0の組
〜信号RA13,/RA13の組の14個の組に対応し
て設けられ、これら信号のレベルを記憶するための連想
記憶型セルを含んでいる。
【0029】同様にして、記憶セル列MCC11および
MCC12は、それぞれ、内部列アドレス信号CA0,
/CA0の組〜信号CA8,/CA8の組に対応してそ
れぞれ設けられ、これら信号レベルを記憶するための連
想記憶型セルを含んでいる。
【0030】ロウアドレス記憶部RM1およびコラムア
ドレス記憶部CM1中の連想記憶型セルは、対応する第
1の置換判定部8100.1からの指示に応じて、書込
活性化線TWLのレベルが活性レベル(“H”レベル)
となることに応じて、それぞれ対応する内部行アドレス
信号または内部列アドレス信号のレベルを記憶する。
【0031】一方、予め“H”レベルにプリチャージさ
れている一致判定線MHLのレベルは、記憶セル列が既
に記憶しているアドレス信号のレベルと、その時点でア
ドレス置換判定器8000に与えられている内部アドレ
ス信号RA0,/RA0〜RA13,/RA13または
内部列アドレス信号CA0,/CA0〜CA8,/CA
8のレベルとが一致している場合には“H”レベルを維
持する。一方、一致していない場合には、一致判定線M
HLのレベルは、“L”レベルとなる。
【0032】さらに、記憶セル列MCR11,MCR1
2,MCC11およびMCC12に対応して、フリップ
フロップ回路SFR11、SFR12、SFC11、S
FC12がそれぞれ設けられている。フリップフロップ
回路SFR11〜SFC12のレベルは、テスト動作が
開始される前に、リセット信号RSTによりリセットさ
れており、対応する記憶セル列の書込選択線TWLが活
性状態(“H”)となることに応じて、セットされる。
【0033】第2の置換判定部8100.2は、ケース
2に対応し、第3から第6の置換判定部8100.3〜
8100.6についても、それぞれが、ケース3からケ
ース6に応じて、対応する記憶セル列と記憶セル列への
書込みを行う順序とが異なるのみで、その他の構成は置
換判定部8100.1の構成と同様である。
【0034】以上のような構成において、置換判定部8
100.1の動作の大略を述べると以下のとおりであ
る。
【0035】すなわち、たとえば、パス/フェイル信号
P/Fが活性状態となった時点で、第1の置換判定部8
100.1は、記憶セル列MCR11の書込選択線TW
Lを活性状態とする。これに応じて、記憶セル列MCR
11に対応するフリップフロップ回路SFR11のレベ
ルがセットされ、この記憶セル列MCR11へのアドレ
ス信号の書込が既に行なわれたことがデータとして保持
される。
【0036】続いて、再びパス/フェイル信号P/Fが
活性状態となった際に、記憶セル列MCR11中に保持
されている内部行アドレス信号と、この時点での内部行
アドレス信号のレベルとの比較を、それぞれのTGセル
が行ない、その比較結果に応じて、記憶セル列MCR1
1の一致検出線MHLのレベルが駆動される。これに応
じて、第1の置換判定部8100.1は、既に記憶セル
列MCR11に保持されている内部行アドレスと、新た
に検出された不良メモリセルに対応する内部行アドレス
とが一致している場合には、記憶セル列MCR12の活
性化を行なわない。
【0037】これに対して、記憶セル列MCR11に既
に記憶されている内部行アドレスと、新たに発見された
不良メモリセルに対応する内部行アドレスとが一致して
いない場合には、第1の置換判定部8100.1は、2
番目に活性化されるべき記憶セル列MCR12の書込選
択線TWLを活性状態とする。
【0038】すると、2番目の記憶セル列MCR12
に、新たに発見された不良メモリセルに対応する内部行
アドレスが書込まれるとともに、記憶セル列MCR12
に対応するフリップフロップ回路SFR12のレベルが
セット状態とされる。
【0039】以下同様にして、順次不良メモリセルが検
出されるたびに、既に記憶セル列中に保持されている内
部行アドレスあるいは内部列アドレスと、新たに検出さ
れた不良メモリセルに対応する内部行アドレスまたは内
部列アドレスが一致しない場合には、第1の置換判定部
8100.1の対応するケース1の順番に従って、記憶
セル列が活性化されていく。
【0040】一方で、既に記憶セル列中に記憶されてい
る内部行アドレスまたは内部列アドレスと、新たに検出
された不良メモリセルに対応する内部行アドレスまたは
内部列アドレスとが一致する場合には、第1の置換判定
部8100.1は、次の順番に対応する記憶セル列の活
性化は行なわない。
【0041】最終的に、ビルトインセルフテスト中にお
いて正規メモリセルを検査していったときに、順次検出
されるすべての不良メモリセルの内部行アドレスおよび
内部列アドレスが、ロウアドレス記憶部MR1およびコ
ラムアドレス記憶部CM1中に既に記憶されている内部
行アドレスまたは内部列アドレスと一致しているなら
ば、第1の置換判定部8100.1に対応した順序で不
良メモリセルをスペアロウまたはスペアコラムで置換す
ることで、すべての不良メモリセルを置換救済すること
が可能と判定される。その判定結果は、リペアフェイル
信号RFとして、アドレス置換判定器8000から外部
に出力される。
【0042】上述のとおり、第1の置換判定部810
0.1およびそれに対応するロウアドレス記憶部RM1
ならびにコラムアドレス記憶部CM1に対応するのと同
様の構成が、第2の置換判定部8100.2〜第6の置
換判定部8100.6に対応しても設けられている。し
かも、第2の置換判定部8100.2から第6の置換判
定部8100.6のそれぞれが、ケース2からケース6
にそれぞれ対応していることに応じて、各置換判定部
は、対応する順序に従ってロウアドレス記憶部の記憶セ
ル列およびコラムアドレス記憶部の記憶セル列を活性化
していく。
【0043】したがって、図11に示したように、2個
のスペアロウおよび2個のスペアコラムにより、正規メ
モリセルアレイ100R中の不良メモリセルの救済が可
能であるならば、第1の置換判定部8100.1から第
6の置換判定部8100.6のいずれか少なくとも1つ
からのリペアフェイル信号RFは、最後の不良メモリセ
ルが検出された時点でも、不活性状態(“L”レベル)
を維持していることになる。
【0044】このような内部行アドレスを記憶するため
の複数の記憶セル列は、全体として、1つのCAMセル
アレイを構成する。同様に、内部列アドレスを記憶する
ための複数の記憶セル列も、全体として、1つのCAM
セルアレイを構成する。
【0045】
【発明が解決しようとする課題】図13は、このような
CAMセルアレイのうち、1つのビット線対に対応する
CAMセルCAMC1およびCAMC2の構成を抜き出
して示す回路図である。ここで、このビット線対は、内
部列アドレス信号CAnおよび/CAn(n:自然数、
n=0〜8)を伝達するものとする。
【0046】図13を参照して、CAMセルCAMC1
は、記憶ノードn2と入力が結合するインバータINV
1および記憶ノードn1と入力が結合するインバータI
NV2を備える。インバータINV1の出力ノードは、
インバータINV2の入力ノードと結合し、インバータ
INV2の出力ノードは、インバータINV1の入力ノ
ードと結合して、双安定記憶素子を構成する。
【0047】インバータINV1は、電源電位Vccと
接地電位の間に直列に接続されるPチャネルMOSトラ
ンジスタTP1およびNチャネルMOSトランジスタT
N1を含む。インバータINV2は、電源電位Vccと
接地電位の間に直列に接続されるPチャネルMOSトラ
ンジスタTP2およびNチャネルMOSトランジスタT
N2を含む。
【0048】CAMセルCAMC1は、さらに、内部列
アドレス信号CAnを伝達するためのビット線(以下、
アドレス信号線)ASL1と記憶ノードn1とを、ワー
ド線TWLのレベルに応じて接続するためのNチャネル
型アクセストランジスタTA1と、アドレス信号CAn
と相補な内部アドレス信号/CAnを伝達するためのビ
ット線ASL2と記憶ノードn2との間の接続を、ワー
ド線TWLのレベルに応じて接続するためのNチャネル
型アクセストランジスタTA2と、一致検出線MHLと
接地電位との間に直列に接続されるNチャネルトランジ
スタT11およびT12と、一致検出線MHLと接地電
位との間に直列に接続されるトランジスタT13および
T14とを含む。
【0049】トランジスタT11のゲートは、アドレス
信号線ASL1と接続し、トランジスタT12のゲート
は、記憶ノードn2と接続している。トランジスタT1
3のゲートは、記憶ノードn1と接続し、トランジスタ
T14のゲートはアドレス信号線ASL2と接続してい
る。
【0050】すなわち、ワード線TWLの活性化に応じ
て、双安定記憶素子は、アドレス信号線ASL1および
ASL2と接続される。一方、双安定記憶素子に保持さ
れているデータと、アドレス信号線ASL1およびAS
L2上の内部アドレス信号とが一致しない場合には、一
致検出線MHLは、トランジスタT11およびT12の
経路またはトランジスタT13およびT14の経路のい
ずれかを介して、接地電位と接続され放電されることに
なる。
【0051】なお、CAMセルCAMC2の構成も、C
AMセルCAMC1の構成と同様である。
【0052】次に、このような構成のCAMセルアレイ
へのデータ書込みについて説明する。データの書込みに
おいては、ビット線ドライバ回路BLDRVが、アドレ
ス信号線ASL1およびASL2のレベルを駆動する。
【0053】図13に示したような構成のCAMセルア
レイを、図12に示したアドレス置換判定器8000に
用いる場合、アドレス信号線(ビット線)、ワード線を
共用するCAMセルアレイにおいて、同時に複数のワー
ド線を活性状態にして、ビット線のデータを複数のメモ
リセルに同時に書込む必要がある。
【0054】そのため、ビット線ドライバ回路BLDR
Vは、書込データと反対データが記憶された複数CAM
セルに、データを書込む場合が発生する。
【0055】たとえば、図13においては、CAMセル
CAMC1およびCAMC2とも、記憶ノードn1に
は、書込み動作前には、”L”レベルが保持されている
とする。さらに、書込み動作において、アドレス信号線
ASL1のレベルが、ビット線ドライバ回路BLDRV
により”H”レベルに駆動される。ワード線TWLが活
性状態となると、CAMセルCAMC1およびCAMC
2の双方のインバータINV1中のトランジスタTN1
を介して、ビット線ドライバ回路BLDRVからアドレ
ス信号線ASL1を介して接地電位に電流が流れること
になる。
【0056】そのため、このような複数のメモリセルに
同時にデータの書込を行なう場合に対応するため、ビッ
ト線ドライバは、CAMセルの電流に抗して電流を流す
必要がある。したがって、ビット線ドライバのサイズを
大きくする必要があり、レイアウト面積が大きくなり、
かつ消費電流も大きいという問題点があった。
【0057】本発明は、このような問題点に対応するた
めになされたものであって、その目的は、ビット線、ワ
ード線を共用するCAMアレイにおいて、複数のワード
線をイネーブルにして、ビット線のデータを複数メモリ
セルに同時に書込むCAMセルに対して、レイアウト面
積の増大を抑制しつつ、消費電流を抑制可能な半導体集
積回路装置を提供することである。
【0058】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のメモリセ
ルは、第1のワード線により制御されて、読出しデータ
および書込みデータを伝達するための第1のビット線と
第1の内部ノードとを結合する第1のトランジスタと、
第2のワード線により制御されて第1の内部ノードと第
2の内部ノードとを結合する第2のトランジスタと、第
1のノードと入力ノードが結合する第1のインバータ
と、第1のインバータの出力と入力ノードが結合し、出
力ノードが第2の内部ノードと結合する第2のインバー
タとを備える。
【0059】請求項2記載のメモリセルは、請求項1記
載のメモリセルの構成に加えて、一致検出線と所定電位
との間に直列に接続される第3および第4のトランジス
タと、一致検出線と所定電位との間に直列に接続される
第5および第6のトランジスタとをさらに備え、第3の
トランジスタは、第2のインバータの出力レベルに応じ
て導通状態となり、第4のトランジスタは、第1のビッ
ト線のレベルに応じて導通状態となり、第5のトランジ
スタは、第1の内部ノードのレベルに応じて導通状態と
なり、第6のトランジスタは、第2のビット線のレベル
に応じて導通状態となる。
【0060】請求項3記載の半導体集積回路装置は、複
数のメモリセルが行列状に配置されたメモリセルアレイ
を備え、各メモリセルは、第1のワード線により制御さ
れて、読出しデータおよび書込みデータを伝達するため
の第1のビット線と第1の内部ノードとを結合する第1
のトランジスタと、第2のワード線により制御されて第
1の内部ノードと第2の内部ノードとを結合する第2の
トランジスタと、第1のノードと入力ノードが結合する
第1のインバータと、第1のインバータの出力と入力ノ
ードが結合し、出力ノードが第2の内部ノードと結合す
る第2のインバータとを含み、アドレス信号に応じて、
第1および第2のワード線レベルを選択的に駆動する行
選択回路と、アドレス信号と書込みデータとに応じて、
第1のビット線レベルを選択的に駆動する列選択回路と
を備える。
【0061】請求項4記載の半導体集積回路装置は、請
求項3記載の半導体集積回路装置の構成に加えて、行選
択回路は、書込み動作において、第2のトランジスタを
遮断状態とした後に、第1のトランジスタを選択的に導
通状態とする。
【0062】請求項5記載の半導体集積回路装置は、各
々が記憶データを保持するための複数のメモリセルが行
列状に配置されるメモリセルアレイを備え、メモリセル
アレイは、複数の正規メモリセルを含む正規メモリセル
アレイと、複数の予備メモリセルを含む予備メモリセル
アレイとを含み、アドレス信号に応じて、第1および第
2のサブメモリセルアレイの正規メモリセルアレイに共
通なメモリセル行およびメモリセル列の少なくとも一方
を選択するための正規メモリセル選択回路と、正規メモ
リセルアレイに欠陥メモリセルがある場合に、正規メモ
リセル選択回路に選択されるべき共通なメモリセル行お
よびメモリセル列のいずれか一方の代わりに、予備メモ
リセルアレイ中のメモリセル行およびメモリセル列のい
ずれか一方を選択するための予備メモリセル選択回路
と、正規メモリセル中の不良メモリセルを検出し、か
つ、いずれの予備メモリセルで置換するかを判定するた
めのテストを行なう自己テスト回路とをさらに備え、自
己テスト回路は、すでに検出された不良アドレスと新た
に検出された不良アドレスとの比較結果を得るための行
列状に配列された複数の連想型メモリセルを有する連想
型メモリセルアレイを含み、連想型メモリセルの各々
は、第1のワード線により制御されて、検出された不良
アドレスを伝達するための第1のビット線と第1の内部
ノードとを結合する第1のトランジスタと、第2のワー
ド線により制御されて第1の内部ノードと第2の内部ノ
ードとを結合する第2のトランジスタと、第1のノード
と入力ノードが結合する第1のインバータと、第1のイ
ンバータの出力と入力ノードが結合し、出力ノードが第
2の内部ノードと結合する第2のインバータと、比較結
果を伝達するための一致検出線と所定電位との間に直列
に接続される第3および第4のトランジスタと、一致検
出線と所定電位との間に直列に接続される第5および第
6のトランジスタとをさらに備え、第3のトランジスタ
は、第2のインバータの出力レベルに応じて導通状態と
なり、第4のトランジスタは、第1のビット線のレベル
に応じて導通状態となり、第5のトランジスタは、第1
の内部ノードのレベルに応じて導通状態となり、第6の
トランジスタは、第2のビット線のレベルに応じて導通
状態となる。
【0063】請求項6記載の半導体集積回路装置は、請
求項5記載の半導体集積回路装置の構成に加えて、連想
型メモリセルは、書込み動作において、第2のトランジ
スタを遮断状態とした後に、第1のトランジスタを選択
的に導通状態とする。
【0064】
【発明の実施の形態】[実施の形態1]図1は、本発明
の実施の形態1のダイナミック型半導体記憶装置(以
下、DRAMと呼ぶ)1000の全体構成を示す概略ブ
ロック図である。
【0065】なお、以下の説明で明らかとなるように、
本発明に係るCAMセルアレイは、図1に示したような
DRAM1000に搭載されるビルトインセルフテスト
回路中に使用される場合に限定されることなく、より一
般的に、半導体集積回路装置に搭載されるデータ記憶の
ための回路に適用することが可能である。
【0066】特に、本発明に係る記憶セルは、複数のワ
ード線を同時にイネーブルして、これら複数のワード線
に対応する複数のメモリセルに対して同時にデータを書
込む必要が存在する場合に有効なものである。
【0067】図1を参照して、DRAM1000は、行
アドレスストローブ信号/RAS、列アドレスストロー
ブ信号/CAS、ライトイネーブル信号/WE、チップ
イネーブル信号/CE、クロックイネーブル信号CKE
等の制御信号を受ける制御信号入力端子群11と、アド
レス信号A0〜Ai(i:自然数)を受けるアドレス入
力端子群13と、データの入出力を行なうためのデータ
入出力端子群15と、外部電源電位Vccを受けるVc
c端子18と、接地電位Vssを受けるVss端子19
とを備える。
【0068】ここで、制御信号入力端子群11に与えら
れる信号CKEは、チップへの制御信号の入力を可能と
することを指示するための信号である。
【0069】DRAM1000は、さらに、制御信号に
応じて、DRAM1000全体の動作を制御する内部制
御信号を発生するコントロール回路26と、内部制御信
号を伝達する内部制御信号バス72と、アドレス入力端
子群13から外部アドレス信号を受けて、内部アドレス
信号を発生するアドレスバッファ30と、行列状に配置
された複数のメモリセルMCを有するメモリセルアレイ
100とを備える。
【0070】内部アドレス信号とは、たとえば外部行ア
ドレス信号RA0−RAiから生成される互いに相補な
内部行アドレス信号RA0〜RAiおよび/RA0〜R
Aiと、外部列アドレス信号CAjから生成される互い
に相補な内部列アドレス信号CA0〜CAjおよび/C
A0〜CAjとを意味する。
【0071】メモリセルMCは、データを保持するため
のキャパシタと、各行に対応するワード線WLに接続さ
れたゲートを有するアクセストランジスタGMとによっ
て構成される。
【0072】メモリセルアレイ100においては、メモ
リセルの各行に対してワード線WLが設けられ、メモリ
セルの各列に対してビット線BL,/BLが設けられ
る。
【0073】また、図1に示したメモリセルアレイ10
0は、正規のメモリセルアレイ100Rと、スペアロウ
SRとスペアコラムSCとを含む。
【0074】メモリセルアレイ100においても、スペ
アロウSRとしては、2本のスペアロウSR1およびS
R2が設けられ、スペアコラムSCとしては、1本のス
ペアコラムSC1が設けられているものとする。
【0075】DRAM1000は、さらに、DRAM1
000の不良メモリセルを検出し、スペアロウSRまた
はスペアコラムSCで置換するためのテスト動作を行な
うビルトインセルフテスト回路(以下、BIST回路と
呼ぶ)2000を備える。
【0076】BIST回路200は、コントロール回路
26により制御されて、通常動作時においては、アドレ
スバッファ30からの内部行アドレス信号および内部列
アドレス信号を、そのまま行デコーダ40、スペアロウ
デコーダ42、列デコーダ50およびスペアコラムデコ
ーダ52にそれぞれ出力する。さらに、BIST回路2
000は、通常動作においては、データ入出力端子群1
5から与えられ、入出力バッファ85によりバッファ処
理され、書込ドライバ回路80から出力される書込デー
タを受けて、そのまま列選択ゲート200に出力する。
【0077】これに対して、BIST回路2000は、
テスト動作においては、アドレスバッファ30からの内
部アドレス信号ではなく、BIST回路2000内部で
生成した内部アドレス信号を、行デコーダ40、スペア
ロウデコーダ42、列デコーダ50およびスペアコラム
デコーダ52にそれぞれ与える。さらに、書込ドライバ
80から与えられるデータではなく、BIST回路20
00内部で生成されたテスト用書込データTDを列選択
ゲート200に与えることで、テストデータをメモリセ
ルアレイ100に書込む。なお、テスト用書込データT
Dとしては、DRAM1000の外部から与えられる構
成としてもよい。
【0078】このようなテスト動作における書込動作が
終了した後、BIST回路2000は、再び内部アドレ
ス信号を生成して、順次書込まれたデータの読出を行な
う。BIST回路2000は、この読出されたデータと
期待値データEDとの比較結果に応じて、正規メモリセ
ルアレイ100R中の不良メモリセル位置を順次検出し
ていき、このような複数の不良メモリセルに対応する複
数の不良行アドレスおよび不良列アドレスを、スペアロ
ウSRおよびスペアコラムSCのどのような組合せで置
換するかを決定する。なお、ここでも、期待値データE
Dは、DRAM1000の外部から与えられる構成とし
てもよい。
【0079】図2は、図1に示したBIST回路200
0の構成を説明するための概略ブロック図である。
【0080】BIST回路2000は、コントロール回
路26からの制御に応じて、ビルトインテスト動作を制
御するためのBIST制御部2010と、BIST制御
部2010に制御されて、ビルトインテスト動作中に内
部行アドレス信号RA0〜RAi,/RA0〜/RAi
および内部列アドレス信号CA0〜CAj,/CA0〜
/CAj、テスト書込データTDおよび期待値データE
Dをそれぞれ生成するテスト信号発生器2020と、B
IST制御部2010により制御され、アドレスバッフ
ァ30からの内部行アドレス信号RA0〜RAi,/R
A0〜/RAiと、テスト信号発生器からの内部行アド
レス信号とを受けて、動作モードに応じていずれか一方
を選択的に行デコーダ40およびスペアロウデコーダ4
2に与えるマルチプレクサ2030と、BIST制御部
2010により制御されて、アドレスバッファ30から
の内部列アドレス信号CA0〜CAj,/CA0〜/C
Ajと、テスト信号発生器2020からの内部列アドレ
ス信号とを受けて、動作モードに応じていずれか一方を
列デコーダ50およびスペアコラムデコーダ52に出力
するマルチプレクサ2040と、BIST制御部201
0により制御され、書込ドライバ80からの書込データ
WDと、テスト信号発生器2020からのテスト書込デ
ータTDとを受けて、動作モードに応じていずれか一方
で選択ゲート200に与えるマルチプレクサ2050
と、ビルトインテストモードにおける読出動作におい
て、列選択回路200からの読出データRDと、テスト
信号発生器2020からの期待値データEDとを比較
し、比較結果の一致/不一致に応答してパス/フェイル
信号P/Fを出力する比較器2060と、ビルトインテ
ストモード中にテスト信号発生器から出力される内部行
アドレス信号および内部列アドレス信号とを受けて、比
較器2060からのパス/フェイル信号P/Fが活性化
(データEDとデータRDとが一致しなかった場合)す
るのに応じて、正規メモリセルアレイ100R中の不良
アドレスを記憶し、かつ、スペアロウSRおよびスペア
コラムSCにより置換されるべき不良アドレスを決定す
るアドレス置換判定器3000とを含む。
【0081】BIST制御部2010は、アドレス置換
判定器3000の判定結果に応じて、スペアロウデコー
ダ42およびスペアコラムデコーダ52が電気的に書換
可能な不揮発性記憶素子を備える場合は、これら不揮発
性記憶素子に置換されるべき不良アドレスをプログラム
する。または、BIST制御部2010は、アドレス置
換判定器3000の判定結果に応じて、置換されるべき
不良アドレスを読出アンプ80、入出力バッファを介し
て、入出力端子群15から外部へ出力する。
【0082】図3は、図2に示したアドレス置換判定器
3000の構成を説明するための概略ブロック図であ
る。
【0083】まず、アドレス置換判定回路3000の構
成について説明する前に、図1におけるメモリセルアレ
イ100中の不良アドレスを、スペアロウSR1および
SR2ならびにスペアコラムSCIで置換する処理手続
について簡単にまとめておく。
【0084】ここで、上述したとおり、メモリセルアレ
イ100には、スペアロウが2本あり、スペアコラムが
1本設けられているので、順次検出される不良メモリセ
ルを、いかなる順序でスペアロウおよびスペアコラムと
置換していくかには、各置換を行なう3つのステップ中
において何番目のステップでスペアロウあるいはスペア
コラムとの置換を行なうかにより、以下の3通りの組合
せがある。
【0085】以下でも、スペアロウとの置換を行なう場
合をRで表わし、スペアコラムとの置換を行なう場合を
Cで表わすものとする。
【0086】 ケース1:R→R→C ケース2:R→C→R ケース3:C→R→R すなわち、3つのステップのうち、何番目のステップ
で、スペアコラムとの置換を行なうかが決定されれば、
このような組合せが決定されることになり、このような
組合せの総数は全部で3個(スペアロウ2個+スペアコ
ラム1個)のものから1個を取出す場合の組合せの数
(2+1)1=(2+1)!/{2!・1!}=3通りだけ
あることになる。ここで、自然数kに対し、k!は、自
然数kの階乗を表わす。
【0087】より一般的には、スペアロウがm本、スペ
アコラムがn本ある場合、このような組合せの数は
(m+n)n(m+n)m=(m+n)!/(m!×n!)通
りだけ存在することになる。
【0088】スペアロウ2本およびスペアコラム1本に
より、最終的にすべての不良メモリセルの置換および救
済が可能である場合は、上記3通りの順序のうちに必
ず、救済を行うことが可能なスペアロウおよびスペアコ
ラムとの置換処理の順序が存在することになる。
【0089】図3に示されたアドレス置換判定回路30
00においては、上述のような3通りの場合をそれぞれ
並列に判定していくことが可能なように、3通りの系統
について並列処理を行なう構成となっている。
【0090】図3を参照して、アドレス置換判定回路3
000は、上述したケース1からケース3のそれぞれに
対応して、不良アドレスの置換処理を行なった場合に、
不良アドレスの置換により救済可能であるかをそれぞれ
判定するための第1から第3の置換判定部3100.1
〜3100.3を備える。
【0091】アドレス置換判定回路3000は、さら
に、第1の置換判定部3100.1から第3の置換判定
部3100.3に対応して、各々が2本のスペアロウと
置換するべきロウアドレスを記憶するロウアドレス記憶
部RM1〜RM3と、1本のコラムアドレスと置換され
るべき列アドレスを記憶するためのコラムアドレス記憶
部CM1〜CM3を備える。
【0092】たとえば、上記ケース1の場合、すなわ
ち、スペアロウによる置換処理を2回続けて行なった
後、スペアコラムによる置換を1回行なう処理に対応し
て設けられる第1の置換判定部3100.1に対応し
て、ロウアドレス記憶部RM1およびコラムアドレス記
憶部CM1がそれぞれ設けられている。
【0093】ロウアドレス記憶部RM1は、第1のスペ
アロウSR1により置換されるべきロウアドレスを記憶
するための記憶セル列MCR11と、第2のスペアロウ
SR2で置換されるべき行アドレスを記憶するための記
憶セル列MCR12とを含む。
【0094】一方、コラムアドレス記憶部CM1は、第
1のスペアコラムSC1により置換されるべき列アドレ
スを記憶するための記憶セル列MCC11を含む。
【0095】記憶セル列へのアドレス信号の伝達は、ア
ドレス信号線(CAMセルビット線)のレベルを、ドラ
イバ回路3002.1または3002.2が駆動するこ
とにより行なわれる。
【0096】第1の置換判定部3100.1は、上述の
とおりケース1の場合に対応しているので、対応してい
るロウアドレス記憶部RM1およびコラムアドレス記憶
部CM1の記憶セル列を、記憶セル列MCR11、記憶
セル列MCR12、記憶セル列MCC11の順序で、パ
ス/フェイル信号P/Fが活性化するごとに、その時点
での内部アドレス信号を記憶セル列に取込むか否かの判
定をしていく。
【0097】メモリセル列MCR11、MCR12およ
びMCC11に対応して、プリチャージ回路CPR1
1、CPR12、CPC11がそれぞれ設けられてい
る。プリチャージ回路CPR11〜CPC11は、それ
ぞれ対応する記憶セル列MCR11〜MCC11に対応
して設けられている一致判定線MHLを、BIST制御
部2010からの信号φに応じて、“H”レベルにプリ
チャージする。
【0098】メモリセル列MCR11およびMCR12
は、それぞれ内部行アドレス信号RA0,/RA0の組
〜信号RAi,/RAiの組の各々に対応して設けら
れ、これらの信号のレベルを記憶するための連想型メモ
リセルを含んでいる。この連想型メモリセルに対して
は、後に説明するように、ワード線TWLおよび書込み
ワード線WLaが設けられる構成となっている。
【0099】同様にして、記憶セル列MCC11は、内
部列アドレス信号CA0,/CA0の組〜信号CAj,
/CAjの組に対応して設けられ、これらの信号レベル
を記憶するための連想型メモリセルを含んでいる。
【0100】ロウアドレス記憶部RM1およびコラムア
ドレス記憶部CM1中の連想型メモリセルは、対応する
第1の置換判定部3100.1からの指示に応じて書込
読出駆動回路3200により、まず、書込みワード線W
Laのレベルが”L”とされ、所定時間経過後にCAM
セルワード線TWLのレベルが活性レベル(“H”レベ
ル)とされることに応じて、それぞれ対応する内部行ア
ドレス信号または内部アドレス信号のレベルを記憶す
る。
【0101】一方、予め“H”レベルにプリチャージさ
れている一致判定線MHLのレベルは、記憶セル列が既
に記憶しているアドレス信号のレベルと、その時点でア
ドレス置換判定回路3000.1に与えられている内部
アドレス信号RA0,/RA0〜RA0i,/RAiま
たは内部列アドレス信号CA0,/CA0〜CAj,/
CAjのレベルとが一致している場合は“H”レベルを
維持する。一方、一致していない場合には、一致判定線
MHLのレベルは、“L”レベルとなる。
【0102】さらに、記憶セル列MCR11、MCR1
2およびMCC11に対応して、フリップフロップ回路
SFR11、SFR12およびSFC11がそれぞれ設
けられている。フリップフロップ回路SFR11〜SF
C11のレベルは、テスト動作が開始される前に、リセ
ット信号RSTによりリセットされている。フリップフ
ロップ回路SFR11〜SFC11のレベルは、対応す
る記憶セル列のCAMワード線TWLが活性状態
(“H”レベル)となることに応じて、セットされる。
【0103】第2の置換判定部3100.2は、ケース
2に対応しており、スペアロウによる置換処理と、スペ
アコラムによる置換を交互に行なう処理に対応して、ロ
ウアドレス記憶部RM2およびコラムアドレス記憶部C
M2がそれぞれ設けられている。第2の置換判定部31
00.2は、対応しているロウアドレス記憶部RM2お
よびコラムアドレス記憶部CM2中の記憶セル列を、記
憶セル列MCR21、記憶セル列MCC21、記憶セル
列MCR22の順序で、パス/フェイル信号P/Fが活
性化するごとに、その時点での内部アドレス信号を記憶
セル列に書込むか否かの判定をしていく。その他の構成
は、第1の置換判定部3100.1の構成と同様であ
る。
【0104】第3の置換判定部3100.3について
も、ケース3に応じて、対応する記憶セル列と記憶セル
列への書込みを行う順序とが異なるのみで、その他の構
成は置換判定部3100.1の構成と同様であるのでそ
の説明は繰り返さない。
【0105】また、以上のような構成において、置換判
定部3100.1の判定中の動作は、連想型メモリセル
へのデータ書込み時のワード線TWLおよび書込みワー
ド線WLaの駆動方法を除いて、図12において説明し
たものと同様であるので、その説明は繰り返さない。
【0106】また、連想型メモリセルからのデータの読
出し動作においては、信号線SRLのレベルが活性状態
(“H”レベル)とされて書込みワード線WLaが活性
状態とされるとともに、後に説明するようにBIST制
御部2010の制御にしたがって、ワード線TWLも活
性状態とされる。
【0107】図4は、図3に示した連想型メモリセルの
構成および連想型メモリセルへのデータ書込を行なうた
めの構成を示す回路図である。
【0108】図4においても、図3に示した連想型メモ
リセルアレイのうち、1つのビット線対に対応する連想
型メモリセルCAMC1およびCAMC2の構成を抜き
出して示す。ここで、このビット線対は、たとえば、内
部列アドレス信号CAnおよび/CAn(n:自然数)
を伝達するものとする。
【0109】図4を参照して、連想型メモリセルCAM
C1は、ノードn1と入力が結合するインバータINV
2およびインバータINV2の出力ノードと入力が結合
するインバータINV1を備える。インバータINV1
の出力ノードn2とノードn1との間には、ゲート電位
が書込みワード線WLaで制御されるNチャンネルMO
SトランジスタZWTrが設けられる。インバータIN
V1とインバータINV2とで、トランジスタZWTr
がオン状態では、双安定記憶素子を構成する。
【0110】インバータINV1は、電源電位Vccと
接地電位の間に直列に接続されるPチャネルMOSトラ
ンジスタTP1およびNチャネルMOSトランジスタT
N1を含む。インバータINV2は、電源電位Vccと
接地電位の間に直列に接続されるPチャネルMOSトラ
ンジスタTP2およびNチャネルMOSトランジスタT
N2を含む。
【0111】連想型メモリセルCAMC1は、さらに、
内部列アドレス信号CAnを伝達するためのビット線
(以下、アドレス信号線)ASL1とノードn1とを、
ワード線TWLのレベルに応じて接続するためのNチャ
ネル型アクセストランジスタTA1と、一致検出線MH
L1と接地電位との間に直列に接続されるNチャネルト
ランジスタT11およびT12と、一致検出線MHL1
と接地電位との間に直列に接続されるトランジスタT1
3およびT14とを含む。
【0112】トランジスタT11のゲートは、アドレス
信号線ASL1と接続し、トランジスタT12のゲート
は、インバータINV2の出力ノードと接続している。
トランジスタT13のゲートは、ノードn1と接続し、
トランジスタT14のゲートはアドレス信号線ASL2
と接続している。
【0113】すなわち、データの書込み動作において
は、ワード線TWL1の活性化に応じて、インバータI
NV2の入力ノードは、アドレス信号線ASL1と接続
される。データの読出し動作においては、ワード線TW
L1および書込みワード線WLa1の活性化に応じて、
インバータINV1の出力ノードは、アドレス信号線A
SL1と接続される。
【0114】一方、比較動作においては、双安定記憶素
子に保持されているデータと、アドレス信号線ASL1
およびASL2上の内部アドレス信号とが一致しない場
合には、一致検出線MHLは、トランジスタT11およ
びT12の経路またはトランジスタT13およびT14
の経路のいずれかを介して、接地電位と接続され放電さ
れることになる。
【0115】なお、連想型メモリセルCAMC2の構成
も、連想型メモリセルCAMC1の構成と同様である。
【0116】すなわち、図4に示した連想型メモリセル
の構成は、図13に示した構成に加えて、書込みワード
線WLaをさらに設け、書込みワード線WLaでオンオ
フされるトランジスタZWTrを、記憶素子の2つのイ
ンバータとビット線(アドレス信号線)ASL1との間
に設けている。また、アクセストランジスタの片方TA
2を削除する。データの書込時には、ワード線WLaを
ワード線TWLを立上げる前に立下げてトランジスタZ
WTrをオフ状態にする。
【0117】連想型メモリセルのインバータINV1の
出力ノードを介して、ビット線(アドレス信号線)AS
L1から接地電位に抜ける電流をカットできるので、ビ
ット線ドライバBLDRVのサイズは小さくすることが
できる。
【0118】データ保持/判定時と、データの読出時に
は、この新たに挿入されたトランジスタZWTrはオン
状態とする。
【0119】このような構成とすることで、ビット線ド
ライバBLDRVは大きな電流を流す必要がなくなり、
そのサイズを小さくすることができるので、書込動作時
の電流を小さくすることができる。
【0120】また、ワード線の本数は、従来の構成と比
べて増えることになるが、トランジスタ数は従来と同様
であるので、アレイ面積の増加を抑制することが可能で
ある。したがって、ビット線ドライバのサイズを低減す
ることにより、CAMセルアレイとその書込回路全体と
しては、レイアウト面積を低減することが可能となる。
【0121】図5は、図4に示した連想型メモリセルに
対する書込動作、データ保持/判定動作および読出動作
におけるワード線TWL1と書込ワード線WLa1の電
位レベルの時間変化を説明するためのタイミングチャー
トである。
【0122】たとえば、時刻t1からデータの書込動作
が開始されるとすると、この時刻t1の時点で、書込用
ワード線WLa1の電位レベルは不活性状態(“L”レ
ベルとされる)。その後に、アクセストランジスタTA
1を制御するワード線TWLが活性状態となって、ビッ
ト線ドライバBLDRVからデータの書込が行なわれ
て、時刻t2において、書込動作が終了する。
【0123】データ保持動作または一致判定動作におい
ては、ワード線TWL1は不活性状態が維持される。一
方、書込用ワード線WLa1は、活性状態を維持して、
トランジスタZWTrは導通状態のままである。
【0124】時刻t3において、読出動作が開始される
場合は、ワード線TWLは活性状態となって、ビット線
ASL1と対応するノードn1との接続を行なう。さら
に、書込用ワード線WLa1も活性状態(“H”)レベ
ルを維持している。
【0125】図6は、図3に示した書込読出駆動回路3
200の構成を示す回路図である。図6においては、記
憶セル列MCR11に対応する構成のみを抜き出して示
している。
【0126】図6を参照して、書込読出駆動回路320
0は、置換判定部3100.1のノードWEaからの信
号を受けて、反転するインバータINV32と、一方入
力が信号線SRLと結合し他方入力がインバータINV
32の出力と結合するOR回路GOR10と、インバー
タINV32の出力を受けて、反転した信号を連想型メ
モリセルのワード線TWLに与えるインバータINV3
4と、一方入力が一致検出線MHLと結合し他方入力が
フリップフロップ回路SFR11の出力と結合して、論
理積演算の結果を置換判定部3100.1のノードMH
aに与えるAND回路GAD10とを備える。
【0127】データ保持動作または一致判定動作におい
ては、ノードWEaのレベルは、“L”レベルであっ
て、書込みワード線WLaのレベルは、“H”に維持さ
れる。一方、読出し動作においても、信号線SRLのレ
ベルが“H”となるため、書込みワード線WLaのレベ
ルは、“H”に維持される。
【0128】これに対して、書込み動作においては、ノ
ードWEaのレベルが、“H”レベルとなると、書込み
ワード線WLaのレベルは、“L”となる。その後、イ
ンバータINV34の信号伝達遅延時間分だけ遅れて、
ワード線TWLのレベルが“H”となる。
【0129】図7は、図3に示した第1の置換判定部3
100.1の構成を説明するための概略ブロック図であ
る。
【0130】第2の置換判定部3100.2〜第3の置
換判定部3100.3の構成も、接続される記憶セル列
が異なるのみで、その基本的な構成は同様である。
【0131】第1の置換判定部3100.1は、記憶セ
ル列MCR11の一致検出線MHLとフリップフロップ
回路SFR11の出力とが入力ノードと接続するAND
回路GAD10からの出力と、記憶セル列MCR12の
一致検出線MHLとフリップフロップ回路SFR12の
出力とが入力ノードと接続するAND回路GAD10か
らの出力と、記憶セル列MCC11の一致検出線MHL
と、フリップフロップ回路SFC11の出力とが入力ノ
ードと接続するAND回路GAD10の出力とを受け
て、信号MSを出力する3入力NOR回路3110を含
む。
【0132】第1の置換判定部3100.1において、
記憶セル列MCR11、MCR12およびMCC11の
AND回路GAD10の出力ノードと結合するノードを
それぞれノードMHa、MHb、MHcで表わし、フリ
ップフロップ回路SFR11〜SFC11の出力と接続
する入力ノードをノードMVa、MVb、MVcで表わ
すことにする。
【0133】第1の置換判定部3100.1は、さら
に、信号MSとパスフェイル信号P/Fとを受けて、こ
れらの信号の論理積を出力するAND回路3120と、
ノードMVaのレベルの反転信号、ノードMVbのレベ
ルの反転信号、ノードMVcのレベルの反転信号と、A
ND回路3120の出力とを受けて、これらの信号の論
理積を出力する論理ゲート3300と、論理ゲート33
00の出力と、BIST制御部2010から与えられる
テスト動作終了後のデータ読出時に活性化状態となる信
号Ew1とを受けるOR回路3302と、BIST制御
部2010から与えられる活性化信号WLEとOR回路
3302の出力とを受けるAND回路3304と、AN
D回路3304の出力を反転するインバータ3306
と、インバータ3306の出力を反転して、記憶セル列
MCR11のCAMセルワード線TWLに与えるための
選択信号WEaを出力するインバータ3308とを備え
る。
【0134】第1の置換判定部3100.1は、さら
に、ノードMVaのレベルの信号、ノードMVbのレベ
ルの反転信号、ノードMVcのレベルの反転信号と、A
ND回路3120の出力とを受けて、これらの信号の論
理積を出力する論理ゲート3310と、論理ゲート33
10の出力と、BIST制御部2010から与えられる
信号Ew2とを受けるOR回路3312と、BIST制
御部2010から与えられる活性化信号WLEとOR回
路3312の出力とを受けるAND回路3314と、A
ND回路3314の出力を反転するインバータ3316
と、インバータ3316の出力を反転して、記憶セル列
MCR12のCAMセルワード線TWLに与えるための
選択信号WEbを出力するインバータ3318とを備え
る。
【0135】第1の置換判定部3100.1は、さら
に、ノードMVaのレベルの信号、ノードMVbのレベ
ルの信号、ノードMVcのレベルの反転信号と、AND
回路3120の出力とを受けて、これらの信号の論理積
を出力する論理ゲート3320と、論理ゲート3320
の出力と、BIST制御部2010から与えられる信号
Ew3とを受けるOR回路3322と、BIST制御部
2010から与えられる活性化信号WLEとOR回路3
322の出力とを受けるAND回路3312と、AND
回路3324の出力を反転するインバータ3326と、
インバータ3326の出力を反転して、記憶セル列MC
C11のCAMセルワード線TWLに与えるための選択
信号WEcを出力するインバータ3328とを備える。
【0136】第1の置換反転部3100.1は、さら
に、ノードMVaのレベル、ノードMVbのレベル、ノ
ードMVcのレベル、AND回路3120の出力を受け
て、これらの論理積を出力する4入力AND回路333
0と、リセット信号RSTに応じてリセットされ、AN
D回路3330の出力に応じてセットされて、ケース1
に対するリペアフェイル信号CS1−RFを出力するフ
リップフロップ回路3340とを含む。
【0137】したがって、リペアフェイル信号CS1−
RFは、2本のスペアロウおよび1本のスペアコラムの
範囲内で、対応するサブメモリセルアレイ100.1中
の不良メモリセルの置換救済がR→R→Cとの置換順序
で可能であるならば、“L”レベルであるのに対し、置
換不可である場合には、“H”レベルとなる。
【0138】また、活性化信号WLEは、書込み動作お
よび読出し動作において、“H”レベルとされる信号で
ある。
【0139】以上のような構成により、連想型メモリセ
ルアレイに対する書込みドライバ回路の占める領域を抑
制しつつ、セルフテストにより、メモリセルアレイ10
0中の欠陥メモリセルを救済するための冗長救済を行う
ことが可能である。
【0140】[実施の形態2]実施の形態1において
は、連想型メモリセルアレイについて説明したが、実施
の形態2では、実施の形態1と類似の構成をスタティッ
ク型ランダムアクセスメモリ(以下、SRAMと呼ぶ)
に適用する構成について説明する。
【0141】図8は、実施の形態2のSRAM4000
の構成のうち、メモリセルアレイ100およびメモリセ
ルの選択のための回路のみを抜き出して示す。
【0142】メモリセルアレイ100には、後に説明す
るメモリセルMCが行列状に配置されている。メモリセ
ル行の各々に対応して、ワード線TWLおよび書込みW
Laが設けられる。一方、メモリセル列に対応して、ビ
ット線BL1〜BLんが設けられる。
【0143】行デコーダ40は、アドレス信号ADDに
応じて、選択されたメモリセル行に対して、選択信号W
Eを出力する。選択信号WEは、インバータINV32
で反転され、さらに、インバータINV34で反転され
て、選択されたメモリセル行のワード線TWLに伝達さ
れる。
【0144】一方、インバータINV32の出力を一方
入力に受けるOR回路GOR10は、他方入力に、読出
動作においては“H”レベルで書込み動作においては
“L”レベルとなる信号R/Wを受ける。OR回路GO
R10の出力が書込みワード線WLaに与えられる。
【0145】一方、列デコーダ50は、アドレス信号A
DDに応じてメモリセル列を選択し、選択されたメモリ
セル列のビット線の電位レベルを書込みデータDQに応
じて駆動する。
【0146】図9は、図8に示したメモリセルMCの構
成を示す回路図である。図9を参照して、メモリセルM
Cは、ノードn1と入力が結合するインバータINV2
およびインバータINV2の出力ノードと入力が結合す
るインバータINV1を備える。インバータINV1の
出力ノードn2とノードn1との間には、ゲート電位が
書込みワード線WLaで制御されるNチャンネルMOS
トランジスタZWTrが設けられる。インバータINV
1とインバータINV2とで、トランジスタZWTrが
オン状態では、双安定記憶素子を構成する。
【0147】メモリセルMCは、さらに、ビット線BL
1とノードn1とを、ワード線TWLのレベルに応じて
接続するためのNチャネル型アクセストランジスタTA
1を含む。
【0148】すなわち、データの書込み動作において
は、ワード線WLaをワード線TWLを立上げる前に立
下げてトランジスタZWTrをオフ状態にする。したが
って、データの書込時には、ワード線TWLの活性化に
応じて、インバータINV2の入力ノードは、ビット線
BL1と接続される。
【0149】データの読出し動作においては、ワード線
TWLおよび書込みワード線WLaの活性化に応じて、
インバータINV1の出力ノードは、ビット線BL1と
接続される。データ保持動作時と、データの読出時に
は、トランジスタZWTrはオン状態とされる。
【0150】このような構成とすることで、列デコーダ
50中のビット線ドライバ(図示せず)は大きな電流を
流す必要がなくなり、そのサイズを小さくすることがで
きるので、書込動作時の電流を小さくすることができ
る。
【0151】図10は、図9に示したメモリセルMCに
対する書込動作、データ保持動作および読出動作におけ
るワード線TWLと書込ワード線WLaの電位レベルの
時間変化を説明するためのタイミングチャートである。
【0152】たとえば、時刻t1からデータの書込動作
が開始されるとすると、この時刻t1の時点で、信号R
/Wは“L”レベルとされ、書込用ワード線WLaの電
位レベルは不活性状態(“L”レベルとされる)。その
後に、アドレス信号ADDにより選択されたメモリセル
行のアクセストランジスタTA1を制御するワード線T
WLが活性状態となって、ビット線ドライバからデータ
の書込が行なわれて、時刻t2において、書込動作が終
了する。
【0153】データ保持動作においては、ワード線TW
Lは不活性状態が維持される。一方、書込用ワード線W
Laは、活性状態を維持して、トランジスタZWTrは
導通状態のままである。このとき、信号WEが“L”レ
ベルであるので、信号R/Wは“L”または“H”レベ
ルのいずれでもよい。
【0154】時刻t3において、読出動作が開始される
場合は、ワード線TWLは活性状態となって、ビット線
BL1と対応するノードn1との接続を行なう。さら
に、書込用ワード線WLaも活性状態(“H”)レベル
を維持している。
【0155】このような構成とすることで、SRAM4
000において、複数のワード線を同時にイネーブルし
て、これら複数のワード線に対応する複数のメモリセル
に対して同時にデータを書込む必要がある場合でも、ビ
ット線ドライバ回路の回路規模を抑制し、かつ、データ
書込み時の消費電力を低減できる。
【0156】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求
の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味お
よび範囲内でのすべての変更が含まれることが意図され
る。
【0157】
【発明の効果】請求項1および2記載のメモリセルは、
データ書込み時に、すでに格納されているデータと逆デ
ータを書込むときでも、第1のビット線から第1のイン
バータを介して流れる電流を抑制できるので、書込み時
の消費電流を減少できる。しかも、書込みのためのドラ
イバ回路を小さくすることも可能である。
【0158】請求項3ないし6記載の半導体集積回路装
置は、データ書込み時に、複数のワード線を同時に活性
化して、かつ、すでに格納されているデータと逆データ
を複数のメモリセルに書込むときでも、第1のビット線
からメモリセルを介して流れる電流を抑制できるので、
書込み時の消費電流を減少できる。しかも、書込みのた
めのドライバ回路を小さくすることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1のダイナミック型半導
体記憶装置1000の全体構成を示す概略ブロック図で
ある。
【図2】 図1に示したBIST回路2000の構成を
説明するための概略ブロック図である。
【図3】 図2に示したアドレス置換判定器3000の
構成を説明するための概略ブロック図である。
【図4】 図3に示した連想型メモリセルの構成および
連想型メモリセルへのデータ書込を行なうための構成を
示す回路図である。
【図5】 連想型メモリセルに対する書込動作、データ
保持/判定動作、読出動作における信号の時間変化を説
明するためのタイミングチャートである。
【図6】 図3に示した書込読出駆動回路3200の構
成を示す回路図である。
【図7】 図3に示した第1の置換判定部3100.1
の構成を説明するための概略ブロック図である。
【図8】 実施の形態2のSRAM4000の構成のう
ち、メモリセルアレイ100およびメモリセルの選択の
ための構成のみを抜き出して示す回路図である。
【図9】 図8に示したメモリセルMCの構成を示す回
路図である。
【図10】 メモリセルMCに対する書込動作、データ
保持動作および読出動作におけるワード線TWLと書込
ワード線WLaの電位レベルの時間変化を説明するため
のタイミングチャートである。
【図11】 半導体記憶装置のメモリアレイ部8010
に対して設けられる冗長回路の構成の一例を示す概略ブ
ロック図である。
【図12】 救済可能な置換順序を判定するための従来
のアドレス置換判定器8000の構成を説明するための
概略ブロック図である。
【図13】 1つのビット線対に対応するCAMセルC
AMC1およびCAMC2の構成を抜き出して示す回路
図である。
【符号の説明】
11 制御信号入力端子群、13 アドレス信号入力端
子群、15 データ入出力端子群、18 外部電源端
子、19 外部接地端子、26 コントロール回路、3
0 アドレスバッファ、40 行デコーダ、42 スペ
アロウデコーダ、50 列デコーダ、52 スペアコラ
ムデコーダ、70 内部電位発生回路、72 内部制御
信号バス、80 読出アンプ/書込ドライバ、85 入
出力バッファ、100 メモリセルアレイ、200 列
選択/センスアンプ回路、1000DARM、200
0,2002 BIST回路、3000 アドレス置換
判定回路、3100.1〜3100.3 置換判定部、
RM1〜RM3 ロウアドレス記憶部、CM1〜CM
3 コラムアドレス記憶部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11C 29/00 671 G01R 31/28 B V

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のワード線により制御されて、読出
    しデータおよび書込みデータを伝達するための第1のビ
    ット線と第1の内部ノードとを結合する第1のトランジ
    スタと、 第2のワード線により制御されて前記第1の内部ノード
    と第2の内部ノードとを結合する第2のトランジスタ
    と、 前記第1のノードと入力ノードが結合する第1のインバ
    ータと、 前記第1のインバータの出力と入力ノードが結合し、出
    力ノードが前記第2の内部ノードと結合する第2のイン
    バータとを備える、メモリセル。
  2. 【請求項2】 一致検出線と所定電位との間に直列に接
    続される第3および第4のトランジスタと、 前記一致検出線と前記所定電位との間に直列に接続され
    る第5および第6のトランジスタとをさらに備え、 前記第3のトランジスタは、前記第2のインバータの出
    力レベルに応じて導通状態となり、 前記第4のトランジスタは、前記第1のビット線のレベ
    ルに応じて導通状態となり、 前記第5のトランジスタは、前記第1の内部ノードのレ
    ベルに応じて導通状態となり、 前記第6のトランジスタは、第2のビット線のレベルに
    応じて導通状態となる、請求項1記載のメモリセル。
  3. 【請求項3】 複数のメモリセルが行列状に配置された
    メモリセルアレイを備え、 各前記メモリセルは、 第1のワード線により制御されて、読出しデータおよび
    書込みデータを伝達するための第1のビット線と第1の
    内部ノードとを結合する第1のトランジスタと、 第2のワード線により制御されて前記第1の内部ノード
    と第2の内部ノードとを結合する第2のトランジスタ
    と、 前記第1のノードと入力ノードが結合する第1のインバ
    ータと、 前記第1のインバータの出力と入力ノードが結合し、出
    力ノードが前記第2の内部ノードと結合する第2のイン
    バータとを含み、 アドレス信号に応じて、前記第1および第2のワード線
    レベルを選択的に駆動する行選択回路と、 前記アドレス信号と書込みデータとに応じて、前記第1
    のビット線レベルを選択的に駆動する列選択回路とを備
    える、半導体集積回路装置。
  4. 【請求項4】 前記行選択回路は、書込み動作におい
    て、前記第2のトランジスタを遮断状態とした後に、前
    記第1のトランジスタを選択的に導通状態とする、請求
    項3記載の半導体集積回路装置。
  5. 【請求項5】 各々が記憶データを保持するための複数
    のメモリセルが行列状に配置されるメモリセルアレイを
    備え、 前記メモリセルアレイは、 複数の正規メモリセルを含む正規メモリセルアレイと、 複数の予備メモリセルを含む予備メモリセルアレイとを
    含み、 アドレス信号に応じて、前記第1および第2のサブメモ
    リセルアレイの前記正規メモリセルアレイに共通なメモ
    リセル行およびメモリセル列の少なくとも一方を選択す
    るための正規メモリセル選択回路と、 前記正規メモリセルアレイに欠陥メモリセルがある場合
    に、前記正規メモリセル選択回路に選択されるべき前記
    共通なメモリセル行およびメモリセル列のいずれか一方
    の代わりに、前記予備メモリセルアレイ中のメモリセル
    行およびメモリセル列のいずれか一方を選択するための
    予備メモリセル選択回路と、 前記正規メモリセル中の不良メモリセルを検出し、か
    つ、いずれの前記予備メモリセルで置換するかを判定す
    るためのテストを行なう自己テスト回路とをさらに備
    え、 前記自己テスト回路は、 前記すでに検出された不良アドレスと新たに検出された
    不良アドレスとの比較結果を得るための行列状に配列さ
    れた複数の連想型メモリセルを有する連想型メモリセル
    アレイを含み、 前記連想型メモリセルの各々は、 第1のワード線により制御されて、検出された不良アド
    レスを伝達するための第1のビット線と第1の内部ノー
    ドとを結合する第1のトランジスタと、 第2のワード線により制御されて前記第1の内部ノード
    と第2の内部ノードとを結合する第2のトランジスタ
    と、 前記第1のノードと入力ノードが結合する第1のインバ
    ータと、 前記第1のインバータの出力と入力ノードが結合し、出
    力ノードが前記第2の内部ノードと結合する第2のイン
    バータと、 前記比較結果を伝達するための一致検出線と所定電位と
    の間に直列に接続される第3および第4のトランジスタ
    と、 前記一致検出線と前記所定電位との間に直列に接続され
    る第5および第6のトランジスタとをさらに備え、 前記第3のトランジスタは、前記第2のインバータの出
    力レベルに応じて導通状態となり、 前記第4のトランジスタは、前記第1のビット線のレベ
    ルに応じて導通状態となり、 前記第5のトランジスタは、前記第1の内部ノードのレ
    ベルに応じて導通状態となり、 前記第6のトランジスタは、第2のビット線のレベルに
    応じて導通状態となる、半導体集積回路装置。
  6. 【請求項6】 前記連想型メモリセルは、書込み動作に
    おいて、前記第2のトランジスタを遮断状態とした後
    に、前記第1のトランジスタを選択的に導通状態とす
    る、請求項5記載の半導体集積回路装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7741563B2 (en) 2006-11-27 2010-06-22 Tsubakimoto Chain Co. Closed type cable or the like protection and guide device

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7741563B2 (en) 2006-11-27 2010-06-22 Tsubakimoto Chain Co. Closed type cable or the like protection and guide device

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