JP2003027016A - 接着シート、及びマーキングフィルム - Google Patents

接着シート、及びマーキングフィルム

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JP2003027016A JP2001192951A JP2001192951A JP2003027016A JP 2003027016 A JP2003027016 A JP 2003027016A JP 2001192951 A JP2001192951 A JP 2001192951A JP 2001192951 A JP2001192951 A JP 2001192951A JP 2003027016 A JP2003027016 A JP 2003027016A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低温環境下での保護層の亀裂等のシート破損
を効果的に防止できると同時に、すぐれた保護効果(耐
汚染性と耐候性)を備える接着シートとこの接着シート
を用いたマーキングフィルムを提供する。 【解決手段】 可撓性の支持体1と、支持体1の裏面に
配置された接着層3と、支持体1の表面に配置され、硬
化樹脂と、無機酸化物系親水化剤とを含有する親水化塗
膜からなる保護層2とを備えている接着シート100で
ある。支持体1は、ポリエステルポリオールと多官能イ
ソシアネート化合物との反応生成物からなる第1ポリウ
レタン樹脂を含有する層を含んでなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、可撓性の支持体
と、この支持体の裏面に接着層、表面に保護層を配置し
たもので、屋外で使用される被着体(建築物の壁および
窓ガラスや、車両、航空機、船舶のボディ、など)に接
着される接着シートに関する。本発明の接着シートは、
冬季の屋外における低温環境下でも使用可能である。し
たがって、本発明の接着シートは、季節を問わず屋外で
使用できるので、マーキングフィルムとして使用するの
に特に適している。
【0002】
【従来の技術】 通常、一般的な屋外用粘着剤付きフィ
ルムまたはシート等の接着シートでは、その表面の耐汚
染性を向上させるために、通常その表面に保護層を配置
する。保護層は、通常、アクリル樹脂やフッ素系共重合
体を含む塗膜である。また、この様な塗膜を形成する塗
料も市販されている。
【0003】 しかしながら、上記の様な市販の塗膜か
ら形成した保護層では、その表面の水接触角が比較的高
く(通常70度以上)、汚染物質に対して以下のような
性質を示すことが判明した。親水性汚染物質(汚泥、砂
塵、ほこり、雨だれ跡からなる汚れ等):上記の様な保
護層は表面で水をはじくため、水滴はころがり落ちやす
いが、反面、表面に残った水滴の乾燥跡に汚染物質が付
着し、点状の汚れを形成する。さらに、表面の親水性が
低いため、一度付着したこの様な汚染物質が、雨等の自
然洗浄作用では除去され難い。親油性汚染物質(廃棄ガ
ス、煤煙等):保護層表面は比較的親油性が高いので、
親油性汚染物質は付着しやすい。
【0004】 そこで、上記の様な問題を解決するため
に、本発明者らは、親水化剤(または親水性付与剤とも
呼ばれる。)を含有する塗膜(親水化塗膜)を、接着シ
ートの保護層として用いることを検討した。なお、この
様な塗膜については、以下に紹介するいくつかの文献に
開示されている。
【0005】 たとえば、特開平11−267585号
公報に開示されている様に、不揮発分比で(A)樹脂成
分30〜90重量%、(B)硬化剤成分10〜70重量
%、(C)親水化剤1〜50重量%からなるクリヤーコ
ート塗料が知られている。上記(C)成分の親水化剤と
しては、オルガノシリケート、オルガノシリケート縮合
物、無機酸化物ゾル(酸化アルミニウムゾル、酸化ケイ
素ゾル、酸化ジルコニウムゾル、酸化アンチモンゾル
等)などの無機酸化物系親水化剤が開示されている。こ
のクリヤーコート塗料は、硬化樹脂(硬化された樹脂)
と無機酸化物系親水化剤との組合せにより、その塗料の
塗膜で被覆された物品に、改善された耐汚染性、耐候性
等の保護効果を付与することができる。この様な塗料
は、特開平9−302257号公報にも開示されてい
る。なお、これらの公報には、上記の様な親水化塗料
を、自動車ボディー、交通標識等の物品に直接塗布する
ことは開示されているが、その様な塗膜を接着シートの
保護層として用いることは教示されていない。
【0006】 米国特許第5,820,978号公報に
は、水を薄く広げる層(water-spreading layer)を表
面保護層として備えた反射シート等の物品であって、そ
の水を薄く広げる層が、金属酸化膜を表面に有する酸化
ケイ素化合物を含有する物品が開示されている。金属酸
化膜の金属は、好適には、アルミニウム、ガリウム、ゲ
ルマニウム、錫、インジウム、ヒ素、アンチモニーおよ
びバナジウムからなるグループから選ばれる。この様な
水を薄く広げる層も、親水性の保護層として利用するこ
とができる。
【0007】 一方、従来の接着シートでは、上記の様
な無機酸化物系の親水化剤を含有しないが硬化樹脂を含
有する保護層を支持体の表面に備えたものもある。たと
えば、特開平1−225551号公報に開示されている
様に、電子線硬化性オリゴマーを含む塗料の硬化塗膜か
らなる保護層がある。また、実開平5−76732号に
は、上記と同様な電子線硬化された保護層を有する装飾
フィルム(化粧シート)が開示されている。さらに、特
開2000−191993公報には、支持体の表面に固
定された保護層と、その支持体の背面に配置された接着
層とを有してなる接着シートにおいて、上記保護層は、
硬化樹脂と、その硬化樹脂中に分散された透明ビーズと
を含有する接着シートが開示されている。
【0008】 これらの公報にも記載されているが、従
来の接着シートや化粧シートで使用されている支持体
は、通常は、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリウレ
タン、アクリル系ポリマー、フッ素系ポリマー、ポリオ
レフィン等のプラスチックフィルムであった。しかしな
がら、これらの公報では、支持体の材料や物性について
詳細には議論されていなかった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】 ところで、無機酸化
物系の親水化剤と、硬化樹脂とを含有する親水化塗膜
は、耐汚染性、耐候性等の保護効果はすぐれているが、
通常の接着シートと組合せて用いるには、次の様な解決
すべき課題を有していた。
【0010】 建築物の壁面や看板等の屋外で使用され
る被着体表面に接着される接着シートは、屋外の温度環
境下で接着、すなわち施工される。ところが、冬季(た
とえば、日本の冬)の屋外における低温環境下での施工
の際にシートを折り曲げた場合や、施工中または施工後
にシート表面に飛石が衝突するなどして衝撃を受けた場
合、保護層に亀裂が発生する等のシート破損が起こるこ
とがあった。この様な亀裂は、接着シートの厚み方向全
体にわたる深いものもあり、施工された接着シートの亀
裂を通して被着体が露出してしまうこともあった。本発
明者らが、この様な現象について解析したところ、無機
酸化物系の親水化剤と硬化樹脂との両方を含有する保護
層は特に低温における耐衝撃性が低く、その様な保護層
を備えた接着シートでは、上記の様な亀裂等のシート破
損が生じやすいことが分った。
【0011】 したがって、本発明の目的は、低温環境
下での保護層の亀裂等のシート破損を効果的に防止でき
ると同時に、すぐれた保護効果(耐汚染性と耐候性)を
備える接着シート、およびこの接着シートを用いたマー
キングフィルムを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】 すなわち、本発明によ
れば、可撓性の支持体と、前記支持体の裏面に配置され
た接着層と、前記支持体の表面に配置され、硬化樹脂
と、無機酸化物系親水化剤とを含有する親水化塗膜から
なる保護層とを備えている接着シートにおいて、前記支
持体は、ポリエステルポリオールと多官能イソシアネー
ト化合物との反応生成物からなる第1ポリウレタン樹脂
を含有する層を含んでなることを特徴とする接着シー
ト、が提供される。
【0013】 本発明の接着シートにおいては、前記支
持体の、5℃において300mm/分の引張速度で測定
された破断伸びとして定義される低温伸びが、同様にし
て測定された前記保護層の低温伸びよりも大きく、かつ
前記支持体の厚さは前記保護層の厚さよりも大きいこと
が好ましく、また、前記支持体の、5℃において300
mm/分の引張速度で測定された低温伸びが50〜10
0%の範囲であることが好ましい。さらに、前記支持体
の、5℃において300mm/分の引張速度で測定され
た低温伸びが50%以上で、25℃において300mm
/分の引張速度で測定された破断伸びとして定義される
常温伸びが200%以下であることが望ましい。
【0014】 本発明の接着シートにおける支持体とし
ては、(i)前記第1ポリウレタン樹脂を含んでなる下
層と、(ii)その下層と前記保護層との間に配置され、
前記保護層に密着し、ポリカーボネートポリオールと多
官能イソシアネート化合物との反応生成物からなる第2
ポリウレタン樹脂を含んでなる上層とを含んでなり、前
記下層の厚さは前記上層の厚さよりも大きいことが好ま
しい。
【0015】 また、本発明によれば、上記構成の接着
シートからなるマーキングフィルムであって、前記保護
層は実質的に透明であり、前記支持体の下層は、顔料を
実質的に含まない透明層かまたは白色顔料を含有する白
色層であり、前記支持体の上層が着色顔料を含有し、白
色以外に着色された着色層であるマーキングフィルムが
提供される。
【0016】
【発明の実施の形態】 本発明の接着シートでは、可撓
性の支持体が、ポリエステルポリオールと多官能イソシ
アネート化合物との反応生成物からなるポリウレタン
(第1ポリウレタン樹脂)を含有する層(第1ポリウレ
タン樹脂層)を含んでなることを特徴とする。このこと
により、低温環境下での保護層の亀裂等のシート破損を
効果的に防止できる。また、親水化塗膜からなる保護層
を備えるので、すぐれた保護効果(耐汚染性と耐候性)
を発揮可能である。
【0017】 本発明では、硬化樹脂と、無機酸化物系
親水化剤とを含有する親水化塗膜からなる保護層は、従
来のものと同様にすぐれた保護効果を発揮できる。一
方、支持体は、ポリエステルポリオールベースのポリウ
レタン(第1ポリウレタン樹脂)を含んでなるので、低
温(約5℃)での伸びが大きい。したがって、低温環境
下では、保護層が直接受けた衝撃を支持体がクッション
となって効果的に吸収でき、また、シート全体の柔軟性
が高いので、接着シートの厚み方向全体にわたる様な亀
裂が効果的に防止できる。
【0018】 支持体の低温伸び、すなわち、5℃にお
いて測定された破断伸びは、50〜100%の範囲であ
るのが好ましい。低温伸びが50%未満であると、低温
環境下での亀裂発生を効果的に防止できないおそれがあ
り、反対に100%を超えると、常温(約25℃)また
はそれ以上の温度において施工する際に、シートが伸び
過ぎて塑性変形したり破断したりしやすくなる。この様
な観点から、低温伸びは、60〜95%の範囲であるの
が特に好ましい。なお、本明細書において、低温伸び
は、厚さ約35μmの塗膜からなる試験片に対して、5
℃において300mm/分の引張速度で引張試験を行っ
て測定した値である。
【0019】 上記と同様の観点から、25℃において
300mm/分の引張速度で測定された前記支持体の破
断伸び(常温伸び)は、200%以下であるのが好まし
い。常温伸びが200%を超えると、常温(約25℃)
またはそれ以上の温度において施工する際に、シートが
伸び過ぎて塑性変形したり破断したりしやすくなる。こ
の様な観点から、常温伸びを180%以下にするのが特
に好ましい。常温伸びは、厚さ約35μmの塗膜からな
る試験片に対して、25℃において300mm/分の引
張速度で引張試験を行って測定した値である。
【0020】 保護効果を効果的に高めるには、保護層
は比較的硬質であるのが好ましい。したがって、保護層
の低温伸びは、同様にして測定された支持体の低温伸び
よりも小さくする。この様な場合、保護層の厚さよりも
支持体の厚さの方が大きい方が、前述の様な衝撃吸収作
用を高める点では有利である。
【0021】(接着シート)本発明の好適な形態による
接着シート(100)は、図1に示される様な構造を有
する。図示の様に、接着シート(100)は、可撓性の
支持体(1)と、支持体(1)の裏面に配置された接着
層(3)と、支持体(1)の表面に配置され、硬化樹脂
と、無機酸化物系親水化剤とを含有する親水化塗膜から
なる保護層(2)とを備えている。支持体(1)は、第
1ポリウレタン樹脂を含有する単層からなっていても良
いが、2層以上の積層体からなるのが好ましい。
【0022】 図示の例では、支持体(1)は、互いに
密着した下層(11)と上層(12)とからなる積層体
(積層フィルム)である。すなわち、下層(11)の表
面(111)と上層(12)の裏面(122)とが密着
し、上層(12)の表面(121)に保護層(2)が密
着し、下層(11)の裏面(112)には接着層(3)
が密着している。
【0023】 支持体(1)が、接着層(3)側に配置
される下層(11)と、その下層(11)と密着し、保
護層(2)側に配置される上層(12)とを含んでなる
積層フィルムからなる場合、下層(11)が前記第1ポ
リウレタン樹脂を含んでなり、下層(11)の厚さの方
が上層(12)の厚さよりも大きいのが好ましい。この
様に、相対的厚さの厚いクッション層が接着層(3)に
最も近い最下層に配置することにより、低温での衝撃吸
収作用が効果的に発揮でき、また、低温環境下でもシー
ト全体の柔軟性を効果的に高めることができる。
【0024】 また、保護層(2)と密着する上層(1
2)は、下層(11)に比べて比較的硬質のポリウレタ
ン樹脂、すなわち、ポリカーボネートポリオールと多官
能イソシアネート化合物との反応生成物からなる第2ポ
リウレタン樹脂を含んでなるのが良い。これにより、保
護層(2)の硬化樹脂が比較的硬質で、低温伸びが支持
体下層(11)の低温伸びと大きく異なる場合であって
も上層(12)が仲立ちをして、支持体(1)全体と保
護層(2)との密着性を効果的に高める。これにより、
低温環境下でシートを折り曲げたり、シートが衝撃を受
けたりした場合に、保護層(2)が支持体(1)から剥
離することに起因するシート破損を効果的に防止でき
る。
【0025】 上記の様な場合、支持体上層(12)の
低温伸びは、同様の方法で測定された支持体下層(1
1)の破断伸び(低温伸び)よりも小さい様にするのが
好ましい。なお、前述の方法で測定された下層(11)
の低温伸びは、通常40〜120%、好適には50〜1
10%の範囲であり、上層(12)の低温伸びは、通常
5〜40%、好適には7〜30%の範囲である。また、
前述の方法で測定された下層(11)の常温伸びは、通
常120〜250%、好適には130〜230%の範囲
であり、上層(12)の常温伸びは、通常30〜150
%、好適には40〜140%の範囲である。
【0026】 支持体(1)が前述の様な上層(12)
及び下層(11)を含んでなる場合、本発明の接着シー
トは、マーキングフィルムとして使用するのに適してい
る。この場合、前記支持体の下層(11)は、顔料を実
質的に含まない透明層かまたは白色顔料を含有する白色
層であり、前記上層(12)が着色顔料を含有し、白色
以外に着色された着色層であるのが良い。前述の様に、
下層(11)にはポリエステルポリオールから形成され
たポリウレタンを含むが、この様なポリエステルベース
のポリウレタンは比較的耐候性が低い。したがって、ポ
リエステルベースのポリウレタンを含有する層が着色さ
れ、その層を観察可能にして使用した場合、経時での色
の退色(変色)が生じやすい。一方、ポリカーボネート
ポリオールベースのポリウレタンは耐候性にすぐれる。
したがって、上層(12)を着色層として観察可能にす
るのが好ましい。この場合、着色層としての上層(1
2)は、通常は下層(11)よりも厚みが薄いので、上
層(12)を透過して下層(11)の色が視認されやす
い。したがって、下層(11)を透明または白色にして
おけば、上層(12)の色の鮮明度を効果的に高めるこ
とができる。
【0027】 たとえば、本発明によるマーキングフィ
ルムを不透明な被着体に接着して使用する場合、被着体
の色を隠蔽し、着色層の色の鮮明度を効果的に高めるに
は、下層(11)は白色であるのが好ましい。また、光
透過性の被着体に接着し、被着体背面からの照明光で、
被着体表面から着色層を観察する場合、下層(11)は
透明または白色半透明(拡散半透明)であるのが好まし
い。
【0028】(支持体)支持体(1)は、前述の様に、
第1ポリウレタン樹脂を含んでなる層(第1ポリウレタ
ン樹脂層)だけからなる単層フィルムか、または、第1
ポリウレタン樹脂層と別の層とを含んでなる積層フィル
ムである。第1ポリウレタン樹脂の原料には、通常1
種、または2種以上のポリエステルポリオールが含まれ
る。ポリエステルポリオールとは、分子内にポリエステ
ル結合を有し、少なくとも分子両末端に2つの水酸基を
有するポリマーまたはオリゴマーを意味する。
【0029】 ポリエステルポリオールのOH当量は、
特に限定されないが、通常200〜30,000、好適
には500〜10,000である。OH当量が小さすぎ
ると低温での衝撃吸収効果が低下するおそれがあり、反
対に大きすぎると、常温(約25℃)またはそれ以上の
温度において施工する際に、シートが伸び過ぎて塑性変
形したり破断したりするおそれがある。なお、本明細書
において、ポリオールの「OH(水酸基)当量」は、O
H(水酸基)1個当たりのポリオールの分子量を意味す
る。
【0030】 多官能イソシアネート化合物は、分子内
に2以上のイソシアネート官能基を有する化合物で、所
定のNCO当量を有するものであれば、通常のものが使
用できる。第1ポリウレタン樹脂の原料に含まれるイソ
シアネート化合物のNCO当量は、通常50〜2,00
0、好適には70〜1,000の範囲である。ポリオー
ルのOH当量にもよるが、NCO当量が小さすぎると低
温での衝撃吸収効果が低下するおそれがあり、反対に大
きすぎると、常温(約25℃)またはそれ以上の温度に
おいて施工する際に、シートが伸び過ぎて塑性変形した
り破断したりするおそれがある。なお、多官能イソシア
ネート化合物の「NCO(イソシアネート基)当量」
は、NCO(イソシアネート基)1個当たりのイソシア
ネート化合物の分子量を意味する。また、多官能イソシ
アネート化合物の分子内の官能基数は、支持体全体や第
1ポリウレタン樹脂層の低温伸びが十分大きく、衝撃吸
収性が発揮される限り特に限定されないが、2〜2.8
個であるのが良い。
【0031】 ポリエステルポリオールとしては、たと
えば、アジピン酸、ヘキサメチレンジカルボン酸、イ
ソフタル酸、オルトフタル酸からなる群から選ばれた1
種または2種以上のジカルボン酸と、1,6−ヘキサ
ンジオール、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、及びテトラメチレングリコール、カプロラクトンジ
オ−ルからなる群から選ばれた1種または2種以上のジ
オールとから形成されたポリエステル単位を主鎖に含
み、少なくとも主鎖両末端に水酸基を有するものが使用
できる。また、カプロラクトンの開環重合により得られ
たポリオールも使用できる。また、上記ジオール化合物
に加えて、1,1,1−トリメチロールプロパン、グリ
セリン等のトリオールを主鎖に組み込み、側鎖に水酸基
を有する様にすることもできる。なお、衝撃吸収性を高
めるために好適には、脂肪族ジカルボン酸を原料として
用いたポリエステルポリオールである。
【0032】 イソシアネート化合物は、たとえば、イ
ソホロンジイソシアネート、MDI(ジフェニルメタン
ジイソシアネート)、または、水添MDI、1,6−ヘ
キサンジオールジイソシアネートからなる群から選ばれ
た1種または2種以上のジイソシアネートである。ま
た、この様なジイソシアネートを含む出発原料から合成
されたものも使用できる。たとえば、(A)前掲のトリ
オール(1,1,1−トリメチロールプロパン等)と、
上記ジイソシアネートとをウレタン化反応させて得た化
合物、または(B)上記ジイソシアネートどうしを反応
させて得た、ビウレット構造またはイソシアヌレート構
造を有する化合物などが利用できる。また、NCO当量
を調節するために、上記化合物と、ポリカプロラクトン
ジオール等のジオールとを反応させて得た多官能イソシ
アネート化合物も使用できる。
【0033】 第1ポリウレタン樹脂層は、低温での衝
撃吸収効果を損なわない限り、ポリエステルポリオール
以外のポリオールから形成されたポリウレタンを含有し
ても良い。この様なポリオールとしては、ポリエーテル
ポリオール、アクリルポリオール等を挙げることができ
る。
【0034】 支持体(1)が積層フィルムからなる場
合、前記第1ポリウレタン樹脂層と組合せられる別の層
は、通常、第1ポリウレタン樹脂層の厚さよりも薄い厚
さの層である。また、前述の様に、その別の層は、好適
には第1ポリウレタン樹脂層と保護層(2)との間に配
置される。この様な別の層の構成は特に限定されない
が、好適には、前述の様に、ポリカーボネートポリオー
ルと多官能イソシアネート化合物との反応生成物からな
る第2ポリウレタン樹脂を含んでなる層(第2ポリウレ
タン樹脂層)である。
【0035】 第2ポリウレタン樹脂の原料は、1種ま
たは2種以上のポリカーボネートポリオールを含有す
る。ポリカーボネートポリオールとは、式「−O−R−
O−(C=O)−」で表される、アルキレンポリカーボ
ネート骨格またはアラルキレンポリカーボネート骨格分
子内にを有し、少なくとも分子両末端に2つの水酸基を
有するポリマーまたはオリゴマーを意味する。ポリカー
ボネートポリオールのOH当量は、特に限定されない
が、通常200〜30,000、好適には500〜1
0,000である。
【0036】 上記式におけるRは、芳香族または脂肪
族の炭化水素基である。好適には、Rは脂肪族炭化水素
基であり、特に好適には直鎖脂肪族炭化水素基である。
脂肪族炭化水素基は、保護層(2)及び第1ポリウレタ
ン樹脂層に対する、第2ポリウレタン樹脂層の接着力を
効果的に高めることができる。また、第2ポリウレタン
樹脂層の耐候性を特に効果的に高めることができる。な
お、第2ポリウレタン樹脂層の耐候性を高めるために、
好適には、ポリカーボネートポリオールと反応させるイ
ソシアネート化合物は、脂肪族の多官能イソシアネート
化合物である。
【0037】 第2ポリウレタン樹脂を形成するための
多官能イソシアネート化合物は、前述のものと同様の種
類のものが使用できる。また、そのイソシアネート化合
物のNCO当量は、通常100〜2,000、好適には
200〜1,000の範囲である。なお、多官能イソシ
アネート化合物の分子内の官能基数は、支持体としての
衝撃吸収性の発揮を妨げない限り特に限定されないが、
2〜2.8個であるのが良い。
【0038】 第2ポリウレタン樹脂層は、本発明の効
果を損なわない限り、ポリカーボネートポリオール以外
のポリオールから形成されたポリウレタンを含有しても
良い。この様なポリオールとしては、ポリエーテルポリ
オール、アクリルポリオール等を挙げることができる。
【0039】 支持体は、たとえば次の様にして形成す
る。まず、ポリウレタン樹脂、またはポリウレタン樹脂
を形成するための原料を含有する塗料を用意する。塗料
に含有させるポリウレタン樹脂は、予め反応を完了させ
たポリウレタン樹脂でも良いし、ポリオールと多官能イ
ソシアネート化合物とを含有する原料を塗料に含有さ
せ、その塗料の塗膜中で反応を進めても良い。なお、塗
料全体に含まれる不揮発分(ポリウレタンや、ポリオー
ルと多官能イソシアネート化合物等)の濃度は、通常1
5〜85質量%、好適には30〜80質量%である。
【0040】 この様にして用意した塗料を、工程基材
表面に適用し、加熱乾燥して支持体を形成する。塗料の
適用には、たとえば、シルク印刷等の印刷方法や、ナイ
フコーター、バーコーター等の塗布方法を採用する。塗
布の際の塗布重量は、通常10〜80g/m2、好適に
は12〜70g/m2である。乾燥温度は、通常、60
〜180℃の温度である。また、イソシアネート化合物
とポリオールとの反応を促進するために、通常30〜6
0℃の温度で、1〜21日の間、加熱処理を行っても良
い。
【0041】 支持体(1)が積層フィルムである場
合、上記と同様にして、第1ポリウレタン樹脂塗料の塗
膜と、第2ポリウレタン樹脂塗料の塗膜とを積層して支
持体を形成する。たとえば、第1ポリウレタン樹脂塗料
の塗膜から第1ポリウレタン樹脂層を工程基材の上に形
成した後、第2ポリウレタン樹脂塗料を第1ポリウレタ
ン樹脂層の上に塗布し、乾燥させる。
【0042】 この様にして得られた支持体(1)全体
の厚さは、通常20〜200μm、好適には30〜15
0μmである。また、支持体(1)が積層フィルムであ
る場合、第1ポリウレタン樹脂層の厚さは通常20〜1
50μm、好適には30〜130μmであり、第2ポリ
ウレタン樹脂層の厚さは通常1〜100μm、好適には
2〜70μmである。
【0043】 支持体(1)を構成する層中には、顔料
等の着色剤を含有させても良い。顔料の含有量は、その
層の全質量に対して、通常1〜80質量%である。ま
た、着色剤の他、本発明の効果を損なわない限り、紫外
線吸収剤、熱安定剤、可塑剤等の添加剤を添加しても良
い。
【0044】(保護層)前述の様に、保護層(2)は、
硬化樹脂と、無機酸化物系の親水化剤とからなる必須成
分を含有する親水化塗膜からなる。「親水化塗膜」と
は、表面が親水性を有する塗膜であり、表面の水接触角
は70度未満であり、好ましくは65度以下の所定の範
囲に制御される。保護層表面の水接触角が65度以下で
あれば、耐汚染性を効果的に高め、これを比較的長期に
わたって維持することが可能である。
【0045】 保護層表面の水接触角を65度以下の所
定の範囲に制御するのには、硬化樹脂と無機酸化物系親
水化剤との組合せが有効である。無機酸化物系親水化剤
は、前述の様に、耐汚染性等の保護効果を高める様に作
用するが、硬化樹脂と組合せることで、保護層表面が不
要に親水性(たとえば、水接触角が35度未満)になる
ことを防止できる。
【0046】 耐汚染性の観点からは保護層表面の水接
触角の下限は特に限定されない。しかしながら、次に説
明する様に、本発明の接着シートの保護層表面に別の接
着シートを重ねて接着する(重ね貼りする)場合もあ
る。この様な場合、重ね貼りされた接着シートの耐水接
着力の低下を効果的に防止するために、保護層表面の水
接触角を35度以上にした方が良い。
【0047】 建築物の壁面や看板等の、屋外で使用さ
れる被着体表面に接着された接着シート(第1接着シー
ト)の表面(すなわち、保護層表面)に、別の接着シー
ト(第2接着シート)を重ね貼りすることがしばしばあ
る。たとえば、看板の表面にまず第1接着シートを下地
として接着し、次にその表面に、図案、文字等の形にカ
ットされた第2接着シートを接着し、接着構造体を形成
する。この様な場合、親水化塗膜と接する第2接着シー
トは、通常の状態では十分な接着力で接着可能である
が、接着構造体が雨等の水に長時間されされた時、第1
接着シートの保護層(親水化塗膜)表面と、第2接着シ
ートとの間の接着力(剥離抵抗)、すなわち、耐水接着
力が低下するおそれがある。したがって、この様な観点
からは、保護層表面の水接触角は35度以上が好まし
い。
【0048】 なお、耐汚染性と、第2接着シートの耐
水接着力の低下防止効果とをバランス良く高めるには、
保護層表面の水接触角は、好適には40〜64度であ
る。また、保護層の硬化樹脂は、フッ素系ポリマーを実
質的に含まず、非フッ素系ポリマー(分子内にフッ素原
子を含まないポリマー)を含有するのが良い。第2接着
シートの耐水接着力の低下を効果的に防止するのに特に
有利だからである。
【0049】 上記水接触角は接着シートを使用したば
かりの初期値を意味しているが、初期値が上記範囲にあ
るのに加えて、サンシャインウェザオメーター(WO
M)での1,000時間テスト後の水接触角も上記範囲
であるのが好適である。なお、水接触角は、保護層表面
に水滴を滴下し、接触角計を用いて測定した保護層表面
と水との接触角である。使用する水は、通常、イオン交
換水を蒸留して得た精製水である。
【0050】 一方、保護層(2)の厚みは、通常0.
1〜15μm、好適には1〜10μmである。保護層
(2)の厚みが薄すぎると、保護層(2)の強度が低下
し、保護効果が低下するおそれがある。また、保護層
(2)は硬化樹脂を含むので、反対に保護層(2)が厚
すぎると、接着シート全体の可撓性や伸びが低下するお
それがある。
【0051】 無機酸化物系親水化剤は、たとえば、
(i)オルガノシリケート化合物(オルガノシリケー
ト、オルガノシリケート縮合物等)等のケイ素酸化物含
有化合物、(ii)酸化ケイ素ゾル、酸化アルミニウムゾ
ル、酸化ジルコニウムゾル、酸化アンチモンゾル等の無
機酸化物ゾルの少なくともいずれか1つを含有し、保護
層の水接触角を所定の範囲に制御できる化合物である。
この様な化合物として好適なものは、前掲の特開平9−
302257号公報や特開平11−267585号公報
に開示されているものが有用である。
【0052】 親水化剤として好適なものは、オルガノ
シリケート化合物である。オルガノシリケート化合物
は、たとえば、シリカゾル等の無機酸化物ゾルの表面に
担持されたシランカップリング剤(ケイ素酸化物系表面
処理剤)や、粒子表面が有機ポリマ−で被覆されたシリ
カゾルの形で使用される。ゾルの平均粒子径は、通常1
00nm以下である。
【0053】 親水化剤は、硬化樹脂100質量部に対
して、通常1〜50質量部、好適には3〜40質量部、
特に好適には5〜30質量部の範囲で含まれる。親水化
剤の量が少なすぎると、保護層表面の水接触角が所定の
範囲を超え、耐汚染性等の保護効果が低下するおそれが
あり、反対に量が多すぎると、保護層表面の水接触角が
所定の範囲を下回り、第2接着シートの耐水接着力が低
下するおそれがある。
【0054】(保護層の硬化樹脂)前述の様に保護層
(2)は硬化樹脂を含む。硬化樹脂は、硬化されたポリ
マーを含有する樹脂である。ポリマーを硬化するために
硬化剤を添加する場合、硬化樹脂は、上記ポリマーと硬
化剤との混合物から形成された樹脂組成物を意味する。
【0055】 好適には、非フッ素系ポリマーを含有す
る硬化樹脂が良い。非フッ素系ポリマーは、前述の様に
第2接着シートの耐水接着力を高める作用がある。非フ
ッ素系ポリマーとしては、アクリル系、ポリオレフィン
系、ポリエステル系、ポリウレタン系、シリコーン系
(シリコーンポリウレア等の変性シリコーンも含む)の
ポリマーが使用できる。この様なポリマーは、水酸基、
カルボキシル基、エポキシ基、アミノ基等の硬化剤と反
応可能な官能基や、光硬化性官能基を有する硬化性ポリ
マーである。
【0056】 硬化樹脂が、硬化性ポリマーと硬化剤と
から形成される場合の硬化剤は特に限定されないが、イ
ソシアネート化合物や、エポキシ化合物が好適である。
硬化性ポリマーと硬化剤との含有比率は、通常、硬化性
ポリマー40〜95質量部と、これに対応して硬化剤5
〜60質量部、好適には、硬化性ポリマー30〜90質
量部と、これに対応して硬化剤10〜70質量部であ
る。
【0057】 保護層(2)には、上記の成分に加え
て、耐候性、安定性、その他性能を向上させる目的で、
紫外線吸収剤や安定剤、あるいはその他添加剤を加える
ことも可能である。保護層(2)の形成法は特に限定さ
れないが、親水化剤、ポリマー、硬化剤等の全成分を溶
剤に溶解または分散させて形成した塗布液を、支持体
(1)の表面上に塗布し、乾燥して塗膜化するのが良
い。乾燥条件は比較的温和な方が良く、50〜90℃の
温度、3〜60分の乾燥時間が好ましい。
【0058】(接着層)支持体(1)の裏面に配置され
る接着層(3)は、通常の接着シートにおいて使用され
るものが使用できる。通常、感圧接着剤(粘着剤)、感
熱接着剤(ホットメルト接着剤を含む)、溶剤活性型接
着剤等の接着剤を含む層である。接着剤としては、たと
えば、加工性、施工性、耐候性、価格を考慮した場合、
アクリル系粘着剤を用いるのが好適である。粘着剤中に
は、耐候性を向上させるための紫外線吸収剤、熱安定剤
を添加することができる。また、接着力を向上させるた
めに、架橋剤(硬化剤)、粘着付与剤、可塑剤などを添
加することができる。表面に歪みのある被着体への施工
時や、追従性を必要とする被着体に接着することも考慮
すると、5〜50N/25mmの剥離強度(180度剥
離、300mm/分)を有する接着剤が好適である。
【0059】 接着剤は、アクリル系粘着剤の他、ポリ
オレフィン系、ポリエステル系、ポリウレタン系、シリ
コーン系(シリコーンポリウレア等の変性シリコーンも
含む)、エポキシ系の接着剤も使用できる。接着層は、
接着剤を含む塗布液の塗膜から形成できる。また、接着
層の厚さは、特に限定されないが、通常5〜500μ
m、通常10〜300μmの範囲である。
【0060】
【実施例】(実施例)まず、工程基材(厚さが50μm
のPETフィルム)の上に、次の様にして支持体を形成
した。支持体の下層形成用の塗料として、脂肪族ジカル
ボン酸を原料として用いて形成したポリエステルポリオ
ールと、脂肪族多官能イソシアネート化合物との反応生
成物である、第1ポリウレタン樹脂100質量部と、白
色顔料100質量部とを含有する塗料(不揮発分濃度7
5質量%)を調製した。この塗料を、工程基材の上にナ
イフコーターで塗布し、65℃で1分、85℃で1分、
加熱して乾燥し、厚さが35μmの支持体下層を形成し
た。
【0061】 次に、支持体の上層形成用の塗料とし
て、ポリカーボネートポリオールと脂肪族多官能イソシ
アネート化合物との反応生成物である、第2ポリウレタ
ン樹脂100質量部と、青色顔料50質量部と、黄色顔
料50質量部と、白色顔料25質量部とを含有する塗料
(不揮発分濃度52質量%)を調製した。この塗料を、
工程基材上の下層の表面にナイフコーターで塗布し、6
5℃で1分、85℃で1分、160℃で1分、加熱して
乾燥し、厚さが10μmの支持体上層を形成した。これ
により、工程基材付きの支持体を得た。この支持体で
は、下層の厚さと上層の厚さとの比率は7:2であっ
た。
【0062】 この様にして得られた支持体の低温伸び
は80%であった。なお、低温伸びの測定は、上記と同
様の塗料を用いて作製した積層フィルム(トータル厚さ
が約35μmになる様に、厚さ比率を保ったまま、各層
の厚さを調節した。)を、長さ10cm、幅25mmの
試験片に対して5℃恒温環境で、長さ方向に沿って30
0mm/分の引張速度で引張試験を行い測定した値であ
る。また、支持体の常温伸びは、170%であった。常
温伸びの測定は、低温伸びと同様にして、25℃恒温環
境で測定した値である。
【0063】 上記の様にして得た支持体の(上層の)
表面に、保護層用の塗料をナイフコーターで塗布し、1
00℃で3分、加熱して乾燥し、支持体表面に保護層を
密着させて、保護層付き支持体を得た。保護層の厚さは
3μmであった。
【0064】 保護層用塗料は、日本油脂(株)製の親
水化塗料(商標:ベルクリーンクリアNo.5000)
に、硬化剤塗料(多官能イソシアネート化合物を含有)
を混合して作製した。親水化塗料(不揮発分46質量
%)と硬化剤塗料(不揮発分70質量%)との混合比率
は、65:35(質量比)であった。
【0065】 ここで使用した親水化塗料は、オルガノ
シリケート化合物系親水化剤(シリカゾル表面に担持さ
れたシランカップリング剤)と、アクリルポリオール系
樹脂とを含有するものであった。
【0066】 最後に、保護層付き支持体から工程基材
を取り除き、支持体の(下層の)裏面に、別途用意した
ライナー付き接着層を圧着し、本例の接着シートを完成
させた。なお、接着層はアクリル系粘着剤を含有する、
厚さが30μmの層であった。
【0067】 なお、本例で用いられた支持体下層、支
持体上層及び保護層の低温伸びは、それぞれ、91%、
10%及び7%であった。なお、低温伸びは、それぞれ
の層に用いられた塗膜からなる、厚さ35μm、長さ1
0cm、幅25mmの試験片に対して、前述の方法で測
定した値である。なお、支持体下層、支持体上層及び保
護層の常温伸びは、それぞれ、180%、125%及び
12%であった。なお、常温伸びは、それぞれの層に用
いられた塗膜からなる、厚さ35μm、長さ10cm、
幅25mmの試験片に対して、前述の方法で測定した値
である。本例の接着シートの評価を次の様にして行っ
た。その結果を表1に示す。
【0068】(比較例)支持体として、前出の支持体上
層用塗料の塗膜からなる支持体(厚さ45μm)を用い
て、その支持体上に前出の保護層を形成し、本例の接着
シートを完成させた。本例の接着シートについて、実施
例1と同様にして評価した結果を表1に示す。
【0069】(評価方法) 低温耐衝撃性:長さ250mm×幅25mm×厚さ3m
mのアルミニウム基板の表面に、25℃の恒温室内で各
例の接着シートを接着し、試験片を作製した。この試験
片を5℃環境下で24時間放置した後、5℃環境下で次
の様にして試験を行った。試験片上の接着シート表面か
ら測定した高さが50インチ(約1.27m)のところ
から、1ポンド(約454g)のおもりの尖った先端を
下に向けて落下させて試験片と衝突させた。衝突後の接
着シート表面の目視観察を行った。基板に密着したまま
接着シートが変形し、保護層表面から亀裂が視認されな
かった場合を「良好」とし、保護層または/及び支持体
に亀裂が観察された場合を「不良」とした。なお、比較
例の接着シートでは、シートの深さ方向にわたる亀裂が
発生し、亀裂の間から基板表面が観察された。
【0070】 耐候性:低温耐衝撃性の場合と同様にし
て作製した試験片を、メタルハライドランプ式の促進耐
候性試験機で、70mWの紫外線を300時間照射した
後の接着シートの外観を目視で観察した。対象サンプル
として試験をせずに保存しておいた接着シートを用い、
それと比較して、層間剥離、亀裂、及び色変化のいずれ
かが観察された場合を「不良」とし、そのいずれも観察
されず、対象サンプルと比べてほとんど外観に変化が見
られなかった場合を「良好」とした。
【0071】 耐汚染性:低温耐衝撃性の場合と同様に
して作製した試験片を屋外に放置し、4ヶ月経過後の汚
染状況を目視で観察した。対象サンプルとして屋内に保
存しておいた接着シートを用い、それと比較して、ほと
んど汚れが観察できなかった場合を「良好」とし、汚れ
が観察された場合を「不良」とした。
【0072】 水接触角:接着シートの保護層表面に水
滴を滴下し、協和界面科学社製の接触角計「品番:CA
−Z型」を使用してマニュアル記載の手順に従い、保護
層表面と水との接触角を測定した。なお、使用した水
は、イオン交換水を蒸留して得た精製水であった。ま
た、初期値は、未使用の接着シートについて測定された
値であり、WOM1000h後の値は、JIS規格に順ず
るサンシャインウェザオメーター耐候促進試験、1,0
00時間後に測定された値である。
【0073】
【表1】
【0074】
【発明の効果】 以上説明したように、本発明の接着シ
ートによれば、低温環境下での保護層の亀裂等のシート
破損を効果的に防止でき、しかもすぐれた保護効果(耐
汚染性と耐候性)を備えるという顕著な効果を奏する。
また、このような本発明の接着シートを用いることによ
り、季節を問わず屋外で好適に使用できるマーキングフ
ィルムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明に係る接着シートの一実施形
態を示す断面説明図である。
【符号の説明】
1…支持体、2…保護層、3…接着層、11…支持体の
下層、12…支持体の上層、100…接着シート、11
1…支持体下層の表面、112…支持体下層の裏面、1
21…支持体上層の表面、122…支持体上層の裏面。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 遠藤 秀人 山形県東根市大字若木5500番地 山形スリ ーエム株式会社内 Fターム(参考) 4F100 AA17C AK01C AK51A AR00A AR00B AR00D BA03 BA04 BA07 BA10B BA10C BA25 CA13A CA13D CA30C EH46 GB90 JB12C JK08A JK17A JL06 JL09 JL10A JL10D JL11B JN01A JN01C YY00A 4J004 AA07 AA10 AA11 AA13 AA14 AA15 AB01 AB03 CA06 CC03 CD02 CD05 CD06 EA06 FA01 FA04 4J040 DA001 DF001 EC001 ED001 EF001 EK001 JA09 JB01 JB09 KA16 KA26 KA27 KA29 KA31 LA07 MA03 MA05 MB09 NA12 NA15 PA23 PA30 PA33

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性の支持体と、 前記支持体の裏面に配置された接着層と、 前記支持体の表面に配置され、硬化樹脂と、無機酸化物
    系親水化剤とを含有する親水化塗膜からなる保護層とを
    備えている接着シートにおいて、 前記支持体は、ポリエステルポリオールと多官能イソシ
    アネート化合物との反応生成物からなる第1ポリウレタ
    ン樹脂を含有する層を含んでなることを特徴とする接着
    シート。
  2. 【請求項2】 前記支持体の、5℃において300mm
    /分の引張速度で測定された破断伸びとして定義される
    低温伸びが、同様にして測定された前記保護層の低温伸
    びよりも大きく、かつ前記支持体の厚さは前記保護層の
    厚さよりも大きい、請求項1記載の接着シート。
  3. 【請求項3】 前記支持体の、5℃において300mm
    /分の引張速度で測定された破断伸びとして定義される
    低温伸びが50〜100%の範囲である、請求項1記載
    の接着シート。
  4. 【請求項4】 前記支持体の、5℃において300mm
    /分の引張速度で測定された破断伸びとして定義される
    低温伸びが50%以上で、25℃において300mm/
    分の引張速度で測定された破断伸びとして定義される常
    温伸びが200%以下である、請求項1記載の接着シー
    ト。
  5. 【請求項5】 前記支持体は、(i)前記第1ポリウレ
    タン樹脂を含んでなる下層と、(ii)その下層と前記保
    護層との間に配置され、前記保護層に密着し、ポリカー
    ボネートポリオールと多官能イソシアネート化合物との
    反応生成物からなる第2ポリウレタン樹脂を含んでなる
    上層とを含んでなり、前記下層の厚さは前記上層の厚さ
    よりも大きい、請求項1記載の接着シート。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の接着シートからなるマー
    キングフィルムであって、前記保護層は実質的に透明で
    あり、前記支持体の下層は、顔料を実質的に含まない透
    明層かまたは白色顔料を含有する白色層であり、前記支
    持体の上層が着色顔料を含有し、白色以外に着色された
    着色層であることを特徴とするマーキングフィルム。
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