JP2003025993A - 鉄道車両用一軸台車 - Google Patents

鉄道車両用一軸台車

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JP2003025993A JP2001212384A JP2001212384A JP2003025993A JP 2003025993 A JP2003025993 A JP 2003025993A JP 2001212384 A JP2001212384 A JP 2001212384A JP 2001212384 A JP2001212384 A JP 2001212384A JP 2003025993 A JP2003025993 A JP 2003025993A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軸はりの重量の一部をばね上の車体やばね間
の台車枠はりなどに分散して支持させ、軌道にかかる負
荷を軽減でき、しかも最小回転半径が30m以下の急な
曲線路においても車輪が線路に沿って円滑に操向する鉄
道車両用一軸台車を提供する。 【解決手段】 側はり部分11aを備えた台車枠はり1
1の一端部両側を車体2の底面に台車枠はりピン17を
介して他端側が上下方向に揺動可能に連結し、車体2と
台車枠はり11間に枕ばね21を介設し、台車枠はり1
1の下方で側はり部分11aにほぼ平行に左右一対の軸
はり12を配置し、台車枠はり12の台車枠はりピン1
7側の端部に各軸はり11の一端部を軸はりピン19を
介して他端側が上下方向に揺動可能に連結し、台車枠は
り11と軸はり12間に軸ばね24を介設し、各軸はり
12にそれぞれ軸受により回転自在に支持した車輪14
をナックル28を介してキングピン26を中心に操向可
能に取り付けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鉄道車両用一軸台
車(一つの台車枠に一対の車輪を備えた)に関するもの
で、鉄道車両のうちでも、とくに低床式路面電車に好適
であり、詳しくは回転半径の小さな(たとえば30m未
満)曲線路を走行可能で、左右の各車輪がそれぞれ個々
に独立して操向(水平旋回)する方式の一軸台車に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、省エネルギー、低公害およびバリ
アフリーなどの特性を有することから、LRT(Lig
ht Rail Transit)と称される路面電車
が再評価され、欧米をはじめ各都市で導入が進んでい
る。この種の路面電車は、車両重量が軽く、軌道上を走
行する台車部分を一軸台車で構成することができる。一
軸台車は周知のように、台車枠には左右に車輪を一つず
つしか備えていないことから、台車がピッチングしやす
いという欠点がある。
【0003】そこで、たとえば車両の床面が軌道上から
かなり高い位置(800〜1100mm)に位置してい
る高床式の一軸台車では、台車枠の前後に上下一対のラ
ジアスロッドを配置して、これらのロッドの踏ん張りに
よってピッチングを防止することを基本にした、DSB
(Danske Stads Banen:デンマーク
国鉄)の一軸台車が運用されている。
【0004】その他の先行技術として、特開平10−2
50573号公報に記載の一軸台車がある。この台車
は、1本の輪軸の両端を高弾性率の軸ばねを介して台車
枠に支持し、この台車枠と車体との間に複数個の枕ばね
を介して車体を支持し、前記台車枠と前記車体とを前後
方向の相対的な移動を規制する牽引機構により連結した
構造からなっている。また、特開昭60−64065号
公報に記載の台車もある。
【0005】ところで、上記した先行技術に係る各台車
は、いずれも左右の車輪を軸支した台車ごと旋回させて
曲線路を走行する構造からなることから、曲線路の回転
半径が例えば30m以下のような急なカーブになると、
カーブした軌道に沿って車輪が追随して操向(水平旋
回)できなくおそれがある。つまり、そのような急カー
ブでは、車輪の持つ踏面勾配のみでは左右の車輪の半径
差を補足しきれず、車輪がレールに対して逆アタックア
ングルを持つような挙動が見られる。これを回避するた
めに、左右の車輪を個々に独立して操向させる必要がで
てくるが、こうした構造の台車については、たとえば欧
州特許公開第308720号に提案されている。この台
車においては、台車枠の内側に垂直なピン(一種のキン
グピン)を介して相対向する一対の車輪をそれぞれ水平
旋回自在に支持している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のDSB台車および上記公報に記載の台車では、
次のような点で不都合がある。
【0007】すなわち、車両の床面の高さが軌道から3
00mm程度しかない低床式の路面電車に適用しようと
する場合に、台車が配置される位置の床面をかなり高く
する必要があり、床面に凹凸が生じる。いいかえれば、
100%低床式の路面電車には適用できない。また、特
開昭60−64065号公報に記載の台車などの従来の
技術にかかる台車は、鉄道の一般の台車と曲線通過性を
向上した操舵台車に関する二軸台車であり、また各車軸
は回転式で左右の車輪を一体回転可能に連結した構成で
あるから、一軸台車を対象とし、左右の車輪を連結する
車軸部分を省こうとする本発明の対象とする台車には不
向きである。
【0008】さらに、上記した従来の台車は、台車枠又
は連結はりに駆動用モータが搭載され、台車枠又は連結
はりに装着された減速機を介して車輪に駆動力が伝達さ
れるが、たわみ継手などを用いて減速機を介し車輪を駆
動するために非常に構造が複雑になり、またこの台車の
ばね下重量は車輪車軸と車軸に装架される減速機の重量
のほか、連結はりから減速機および駆動用モータの一部
までが含まれることから、ばね下重量がきわめて大きく
なるために、レール等の軌道に対する負荷が膨大で損傷
しやすく、乗り心地にも悪い影響を与える。
【0009】また、上記欧州特許公開公報に記載の、操
舵式車輪を備えた台車では、車軸部材が拡大されて台車
枠部材となり、この台車枠部材に駆動用モータや減速機
が直接搭載されているため、ばね下重量は車輪車軸のほ
かモータや減速機ならびに台車枠部材など全ての重量が
含まれ大きくなる。このために、モータへの振動や軌道
に対する振動荷重が大きく、耐久性ならびに乗り心地に
悪い影響を与える。しかも、車輪を操舵する方式である
ため、台車枠と車体間の結合用を含めてリンク機構が多
くて構造が複雑である。
【0010】本発明は上述の点に鑑みなされたもので、
低床式の路面電車に好適であり、軌道上に載置される車
輪を操向可能に取り付ける軸はりに搭載される減速機や
駆動用モータの重量の一部を、ばね上の車体やばね間の
台車枠はりなどに分散して支持させ、軌道にかかる負荷
を軽減でき、しかも最小回転半径が30m以下の急な曲
線路においても車輪が線路に沿って円滑に操向する鉄道
車両用一軸台車を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明にかかる鉄道車両用一軸台車(非駆動台車お
よび駆動台車)は、a)側はり部分を備えた台車枠はり
の一端部両側を車体の底面に台車枠はりピンを介して他
端側が上下方向に揺動可能に連結し、車体と台車枠はり
の他端部間に空気ばね等の弾性体を介設し、b)前記台
車枠はりの下方で前記側はり部分にほぼ平行に左右一対
の軸はりを配置し、前記台車枠はりの前記台車枠はりピ
ン側の端部に前記各軸はりの一端部を軸はりピンを介し
て他端側が上下方向に揺動可能に連結し、前記台車枠は
りの他端部と軸はり間に軸ばね等の弾性体を介設し、
c)前記各軸はりにそれぞれ軸受により回転自在に支持
した車輪をナックルを介してキングピンを中心に操向可
能に取り付けたことを特徴とする。
【0012】上記の目的を達成するために本発明にかか
る鉄道車両用一軸台車(駆動台車)は、a)側はり部分
を備えた台車枠はりの一端部両側を車体の底面に台車枠
はりピンを介して他端側が上下方向に揺動可能に連結
し、車体と台車枠はりの他端部間に空気ばね等の弾性体
を介設し、b)前記台車枠はりの下方で前記側はり部分
にほぼ平行に左右一対の軸はりを配置し、前記台車枠は
りの前記台車枠はりピン側の端部に前記各軸はりの一端
部を軸はりピンを介して他端側が上下方向に揺動可能に
連結し、前記台車枠はりの他端部と軸はり間に軸ばね等
の弾性体を介設し、c)前記各軸はりにそれぞれ軸受に
より回転自在に支持した車輪をナックルを介してキング
ピンを中心に操向可能に取り付け、d)前記各軸はりの
前記軸はりピン側に駆動用モータを設けて該モータを前
記軸はりに内装した減速機を介して前記車輪に接続した
ことを特徴とする。
【0013】上記の構成を有する本発明(請求項1およ
び請求項2)にかかる一軸台車によれば、左右の各車輪
は軸はりに軸受を介して回転自在にかつキングピンを介
して操向自在に取り付けられているので、左右の車輪は
キングピン回りをほぼ水平に旋回するから、最小回転半
径が30m以下の曲線路においても各車輪がレール(軌
道)のカーブに沿って円滑に操向する。
【0014】また、軸はりは一端が台車枠はりにピンを
介して上下方向に揺動可能に連結され、台車枠はりは一
端が車体にピンを介して上下方向に揺動可能に連結され
ており、台車枠はりの他端と軸はりの間および台車枠は
りの他端と車体の間には、それぞればね部材などの弾性
体が介設されている。軸はりピンとモータ重心位置を接
近させることによって、モータが軸はりに取り付けられ
ているとしてもモータの重量の大部分が軸はりピンに作
用し、台車全体の振動挙動はモータが台車枠はりに取り
付けられた状態に近似したものになる。同様に、軸はり
ピンと台車枠はりピンの位置を相互に接近させることに
よって、モータが軸はりに取り付けられているとして
も、モータの重量の大半が台車枠はりピンに作用し、台
車全体の振動挙動はモータが車体に取り付けられた状態
に近似したものになる。重量的な配分は各部材の重心位
置とピンおよび支持する弾性体との関係位置によって、
自由に設定することが可能になる。この結果、モータが
台車枠あるいは車体に取り付けられた状態に近似したも
のとなり、いわゆるばね下重量が軽減されるために、レ
ール等の軌道から受ける振動がばね下で吸収され、車体
に伝わる振動が低減されるとともに、軌道に対する負担
が軽減される。
【0015】さらに、乗り心地に関しては、図18に示
すばね系において、m0を軸はりの一部重量(等価重
量)、m1を台車枠はりの一部重量(等価重量)および
軸はりの一部重量(等価重量)、m2を車体の重量およ
び台車枠はりの一部重量(等価重量)と仮定し、m1
2間のばね定数をk2、同ダンパーの減衰係数をC2
0とm1間のばね定数をk1、同ダンパーの減衰係数を
1と仮定すれば、 m1/m2≒0.3 k2/k1≒0.5 前後
にすることが理論的に好ましいと言われているが、本発
明によれば、上記のように台車枠ピン、軸はりピン、モ
ータ重心の位置を調整することにより、軸はりおよび台
車枠はりの見かけの(あるいは等価な)重量(あるいは
質量)m0、m1を上記式を満足するように設定し、併
せて各弾性体のばね定数を上記式を満足するように選択
することによって比較的容易に達成できる。
【0016】なお、図18において、レールの下にばね
を配置し、このばね定数をkrとしているのは、道床を
含めレール等のばね系を簡易的に表現したもので、m0
が小さいほど道床に与える衝撃荷重が少ないことを伺い
知ることができる。
【0017】また、図19は上記図18のばね系に対応
する共振曲線を各固有振動数との関係で表した線図であ
る。ここで、C2=∞の場合はm1とm2とが一体化され
た状態を表すものであり、図19の線図において乗り心
地を良好にするためには、f1・f3・f2を適当に離す
必要があり、結論的に m1/m2≒0.3およびk2/k
1≒0.5前後にすることが好ましい。
【0018】請求項1記載の一軸台車は非駆動台車に限
らず、たとえば駆動装置を軸はりには内蔵せず、外部に
露呈させるタイプの駆動台車にも適用できることは言う
までもない。
【0019】請求項2記載の駆動台車では、駆動用モー
タのケーシングや減速機のケーシングにより軸はりの一
部を形成できるから、軸はりに別個にモータや減速機を
装着する場合に比べて構造が簡素化されかつ軽量化され
る。なお、本構成は駆動系台車に限られるもので、非駆
動系台車の場合には請求項1に記載のように駆動用モー
タおよび減速機は省かれる。また、本請求項2にかかる
一軸台車では、軸はり自体の重量に加えて車輪やナック
ルおよび軸受などの重量がかかるうえに、駆動用モータ
や減速機の重量も加わるが、上記の構成によれば、軸は
り自体や車輪などの重量の一部とともに駆動用モータや
減速機の重量の一部は一端側の軸はりピンと他端側の弾
性体とによって軸はりから台車枠はり側へ、また一端側
の台車枠はりピンと他端側の弾性体とによって軸はりか
ら台車枠はり側あるいは車体側へそれぞれ重量が移行し
て分散される(重量が移行し分散される場合は、重心ま
たは着力点と、支点および支持弾性との距離の逆比で按
分する。)ことから、乗り心地を良好にし、かつ走行軌
道への負担を軽減するうえでとくに有効である。
【0020】請求項3に記載のように、前記台車枠はり
は、前記台車枠はりピン側で垂下させて垂下部両側を横
はりにより一体に連結し、前記軸はりは、軸はりピンと
反対側で端部同士を横リンクにより枢支連結することが
できる。
【0021】請求項3記載の一軸台車によれば、一端開
放の台車枠はりの構成部材が横はりにより剛性高く連結
される。軸はりは軸はりピン側で台車枠はりに上下方向
の揺動運動が可能なことを除いて、高い剛性で枢支(実
施例では、とくに車輪が受ける横荷重に耐えるようにピ
ンを2分割にして隔てて配置し、レールから車輪が受け
る横荷重に対して踏ん張るように配慮している。)さ
れ、また、他端の開放側では横リンクによって左右の軸
はりを枢支連結していることから、車輪を介してレール
から受ける横方向の荷重に対して車輪を十分な剛性のも
とに保持し、車輪の間隔をも確保することを可能にして
いる。
【0022】請求項4に記載のように、前記駆動用モー
タを前記軸はりに一体に設けるとともに、駆動用モータ
のケーシングから突設したブラケットを介して前記軸は
りピンにより前記台車枠はりに対し軸はりを揺動可能に
連結し、前記軸はりを中空構造にして前記減速機を軸は
り内に組み込むことができる。
【0023】請求項4記載の一軸台車によれば、駆動用
モータが台車枠はりの一端に吊設されるから、駆動用モ
ータの重量のかなりの部分が軸はりから台車枠はり側に
移行され、軸はり側の重量が軽減される。また、軸はり
の一部を減速機箱に併用でき、構造が簡略化できるとと
もに、減速機が外部に露呈せず軸はり内に収納され、コ
ンパクトにまとまり小型化が図られる。
【0024】請求項5に記載のように、前記台車枠はり
ピンを車体に対し、前記車体と前記台車枠はり間の相対
的な左右移動を許容するように設けるとともに、車体と
台車枠はり間の相対的な左右移動時に該移動を抑制する
ように弾性体を、台車枠はりピンの周囲に設けることが
好ましい。
【0025】請求項5記載の一軸台車によれば、車体に
対する一軸台車の幅(左右)方向の相対移動が可能にな
り、また車体と一軸台車間に弾性体を介在させたことに
より車体の横振動等が低減される。
【0026】また請求項6に記載のように、前記台車枠
はりの一端(台車枠はりピン側)を車体に対し、弾性体
又は吊りリンクを介して左右方向に揺動自在に連結する
とともにラジアスロッドを介して前後方向にも連結する
ことが好ましい。
【0027】この構成により、車体に対する一軸台車の
幅(左右)方向の相対移動が可能になり、また車体と一
軸台車間に介在させた緩衝ばねなどの弾性体又は吊りリ
ンクにより車体の横振動等が低減される。
【0028】請求項7に記載のように、前記車輪の車軸
と前記減速機の出力軸とを、前記キングピン付近で等速
ボールジョイント等の折曲可能な動力伝達軸継手により
接続することができる。
【0029】請求項7記載の一軸台車によれば、軸はり
にナックルを介して取り付けられた車輪がキングピンを
中心に移行する際に、軌道上に載置され走行する車輪の
車軸と減速機の出力軸とが折れ曲がりながら等速ジョイ
ント等の折曲可能な動力伝達軸継手によって駆動用モー
タからの駆動力が操向可能な車輪の車軸に確実に伝達さ
れる。
【0030】請求項8に記載のように、前記左右の操舵
用アームを、内軌側車輪が外軌側車輪に比べて大きく操
向されるように傾斜角度をつけてタイロッドにより枢支
連結するのがよい。
【0031】この構成により、内外の車輪の回転角(操
舵角)が曲線部における軌道の曲率にほぼ一致するよう
になって外軌道側に大きな押圧力が作用するのが防止さ
れるから、軌道の曲線部に沿ってスムーズに旋回する。
【0032】請求項9に記載のように、前記台車枠はり
の一端下端部に対し、前記台車枠はりピンのほぼ真下に
配置した軸はりピンを介して前記軸はりの一端を他端側
が上下方向に揺動可能に連結し、該軸はりの他端側を前
記台車枠はりの他端より外方へ突出させ、軸はりの他端
部に前記車輪を操向可能に取り付けることができる。
【0033】この構成の一軸台車によれば、連接車両の
連接箇所付近で一方の車両を一軸台車上に完全に搭載す
ることが可能になり、他方の車両との干渉が起こりにく
いので、連接車両の連接箇所に配置するのに最適であ
る。
【0034】請求項10記載の一軸台車は、左右一対の
軸はりの一端部を車体の底面に軸はりピンを介して他端
側が上下方向に揺動可能に連結し、前記各軸はりの他端
側と前記車体との間に軸ばね等の弾性体を介設し、前記
各軸はりにそれぞれ軸受に回転自在に支持した車輪をナ
ックルを介してキングピンを中心に操向可能に取り付
け、前記各軸はりの前記軸はりピン側に駆動用モータを
設けて該モーターを前記軸はりに内装した減速機を介し
て前記車輪に接続したことを特徴としている。
【0035】上記の構成を有する本発明(請求項10)
にかかる一軸台車(駆動台車)によれば、左右の各車輪
は軸はりに軸受を介して回転自在にかつキングピンを介
して操向自在に取り付けられているので、左右の車輪は
キングピン回りをほぼ水平に旋回するから、最小回転半
径が30m以下の曲線路においても各車輪がレール(軌
道)のカーブに沿って円滑に操向する。
【0036】また、軸はりは一端が車体に軸はりピンを
介して上下方向に揺動可能に連結され、軸はりの他端側
と車体との間には、軸ばねなどの弾性体が介設されてい
るため、軸はりに取り付けられる車輪や駆動用モータや
減速機および軸はり自体の重量の一部は、その重心位置
と軸はりピンとの関係によって上方の車体に移行され軸
はり側の重量の一部が分散されて支持される。この結
果、軸はりから軌道に作用する負荷は削減され、軌道に
対する負担が軽減される。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の鉄道車両用一軸台
車を低床式路面電車に適用した実施例について図面を参
照して説明する。
【0038】図1は本発明の実施例にかかる一軸台車を
適用した100%低床式2両編成の連接車両を示す側面
図で、図2は本発明の実施例にかかる一軸台車を適用し
た100%低床式単一車両を示す側面図である。図4は
本発明の実施例にかかる図1・図2の車両の右端に配置
した一軸台車を示すもので、図4(a)は右半分を省略
した拡大平面図、図4(b)は左側面図、図5(a)は
図4(a)の正面図で、図5(b)は図5(a)の一軸
台車の車輪を左右方向に操向させた状態を示す平面図で
台車枠はりおよび横はりを省略している。
【0039】図1および図2に示すように、各路面電車
1・1’は床面3が軌道としてのレール9から300m
m前後の高さに位置する100%低床式で、台車は全て
一軸台車10からなり、床面3は一軸台車10の位置で
幅がやや狭くなっているが、車体2の全長にわたり連続
して平坦な床面から構成されている。
【0040】図3は部分定床式の2両編成路面電車を示
すもので、車両の前部又は後部(端部)の床面3’を他
の部分の床面3に比べて高くしている。このため、本例
の路面電車1”では、連接部の台車10”を除いて後述
する本発明の一軸台車10〜10−2に限らず、左右の
車輪14・14間を車軸で連結した従来の一般的な台車
(不図示)を使用することもできる。
【0041】図4に示すように、一軸台車10は台車枠
はり11、軸はり12、軸受13、車輪14および駆動
用モータ15などを備えている。台車枠はり11は側は
り部分11aを備え、この一端部(後端側、ただし前後
の向きが変わることがあり、その場合には前端側にな
る)から垂直はり部分11cが下方に延設されて側方よ
り見て略L形に形成されており、左右の垂直はり部分1
1cの下端部間が横はり11dにより一体に連結されて
平面視「略コ」の字形からなる。台車枠はり11の両側
上部後端は、車体2の底面に下向きに固設されたブラケ
ット16に水平な台車枠はりピン17を介して連結さ
れ、台車枠はり11の他端側(前端側)が上下方向に揺
動(回転)可能である。
【0042】つまり、台車枠はりピン17の両端は、図
6(a)のように台車枠はり11側の一対のブラケット
18・18間に固定され、ピン17上で一定の範囲内で
横移動可能に被装されたボールスプライン構造のスリー
ブ20cの外周面に、外周に外筒20aを一体に備えた
ゴムブッシュの状防振ゴム20が結合されてユニットが
形成されている。このユニットはスリーブ20cと外筒
20aとの間に、防振ゴム20を加硫接着又は圧入して
構成される。そして、このユニットと車体2側のブラケ
ット16とが一体に固定されている。なお、ピン17上
でスリーブ20cの移動範囲が規制されるように、たと
えばストッパーゴム(図示せず)が移動範囲の両側に取
り付けられる。そのほか、たとえば図6(c)に示すよ
うに、円筒状のゴム体を複数層積層した防振ゴム20’
をピン17上に連結してもよい。
【0043】この構成により、車体2に対して台車枠は
り11がピン17を中心に上下方向に揺動可能で、かつ
車体2と台車枠はり11の相対的な横移動が許容され
る。ボールスプライン構造に代えてリニアボールやリニ
アブッシュを備えたスリーブを用いてもよく、また横移
動はボールスプラインあるいはリニアブッシュなどによ
って分担させ、台車から車体2へ伝わってくる振動はゴ
ムブッシュなどの防振ゴム20で遮断する。
【0044】横移動量が少ないかあるいは防振ゴム20
・20’のスペースを大きくとれる場合には、ボールス
プラインのように機械的に摺動するものを使用せずに、
たとえばピン17上にスリーブ20cを一体的に装着
し、ゴムブッシュの剪断変形のみで台車枠はり11のピ
ン17に沿った横移動およびピン17を中心とした上下
方向の揺動を可能にできる。さらに、台車から車体2に
伝わる振動をゴムブッシュで遮断することもでき、メン
テナンス上からもゴムブッシュは有効な手段である。
【0045】図4(b)に示すように、台車枠はり11
の他端側は下向きに傾斜して水平に延設され、この水平
部11eと車体2の底面との間に空気ばねやゴムばねや
コイルばねなどの弾性体からなる枕ばね21が介設され
ている。
【0046】軸はり12は台車枠はり11の下方にほぼ
平行に配置され、軸はり12の後端部内面に駆動用電動
モータ15のケーシング15aが一体的に固設されてい
る。モータケーシング15aの下部から一対のブラケッ
ト22・22が下向きに突設され、横はり11dの両側
部分にブラケット22・22に対応する一対の支持片2
3・23が後方へ突設され、軸はりピン19により台車
枠はり11に対し軸はり12を他端側が上下方向に揺動
可能に連結している。そして軸はり12の他端側と台車
枠はり11の他端側との間に積層ゴムや圧縮スプリング
などの弾性体からなる軸ばね24が介設されている。ま
た、左右の軸はり12の他端間には、横リンク25の両
端部がそれぞれ回転可能に支持ピン25aにより枢支連
結され、平面視で断面略「コ」の字形に形成されてい
る。ただし、「コ」の字形の向きは台車枠はり11と軸
はり12とでは逆である。
【0047】左右の軸はり12の内側に、車輪14がそ
れぞれ垂直な軸であるキングピン26およびナックル2
8を介して操向(水平旋回)可能かつ軸受13を介して
回転可能に設けられる。詳しくは、たとえば図13に示
すように、車輪14の内周部は車軸28bの周囲に軸受
13を介して回転可能に支持されるとともに、車輪14
と駆動軸27とは一体回転可能に連結されている。本例
の場合、車軸28bはナックル28と一体であり、この
構成により、車輪14はキングピン26を中心にナック
ル28を介して車軸28bおよび軸受13とともに水平
旋回する。
【0048】図5(b)に示すように、ナックル28か
らアーム28aを一体にして前方へそれぞれ延設し、各
ナックルアーム28aの先端側を内側へ湾曲して傾斜さ
せ、両側のナックルアーム28a先端部をタイロッド2
9により垂直な連結ピン29aを介してそれぞれ回転可
能に枢支連結する。左右のナックルアーム28a先端部
の傾斜度合いは、内軌側の車輪14の操向角度が外軌側
車輪14の操向角度よりも大きくなるように設定する。
図5(a)に示すように、車体2の床面3は左右の車輪
14を回避して設けられ、前後の一軸台車10を配置し
ていない部分の床面と同一高さとすることができる。ま
た両側の車輪14の位置する部分には、座席や連接部の
幌で囲まれた部分を配置することで、床面高さ300m
m程度の100%低床の車両が実現できる。
【0049】軸はり12は、図14のように中空構造の
ケーシング12aを備えており、電動モータ15の駆動
軸15cと車輪14の駆動軸27(図13)との間を接
続するための減速機30が軸はり12内に配置されてい
る。本例では、減速機30は大小の複数の減速歯車を組
み合わせて噛合させた構造からなる。電動モータ15の
駆動軸15cと一体回転する駆動ピニオン15bに減速
ギヤ30aが噛合されている。最終の減速ギヤ30cに
は、図13のようにスプライン31aを介して一体回転
可能に出力軸31が接続され、この出力軸31は軸はり
12内で軸受32により、減速ギヤ30cを介して回転
可能に支持されている。また、出力軸31は軸はり12
の内方のナックル28に向けて突出され、等速ボールジ
ョイント33(図23)を介在させて駆動軸27に接続
されている。
【0050】等速ジョイント33はレール9上の車輪1
4がキングピン26を中心に操向することによって、軸
はり12と車輪14との相対関係が平行でなくなった状
態でも、車輪14に対して駆動力を伝達可能としてい
る。なお、図13中の符号48はブーツ、符号49はプ
レーンベアリング、符号49aはスラスト軸受である。
なお、等速ボールジョイント33(図23)に代えて、
図21(a)・(b)および図22(a)・(b)に示
すような折曲可能な駆動力伝達継手33'・33"を使用
することもできる。図21の駆動力伝達継手33’は十
字自在継手を2段組みした構造で、図中の符号41はス
リーブであり、スリーブ41の内周面と十字ピンとの間
で回動可能にするとともに駆動力を伝達する。そして、
2段組みとすることにより、等速性が得られる。図22
の駆動力伝達継手は歯車式の駆動力伝達継手33”で、
等速性がある。図22において符号42はインターナル
ギヤで、符号43はエクスターナルギヤである。
【0051】上記のようにして本例の一軸台車10が構
成されるが、連接車両1の左端および単一車両1の左端
の一軸台車10’は、一軸台車10の各構成部材と前後
方向が中心対称に配置されるだけで、基本的に共通す
る。また、連接車両1の連接箇所に配置される一軸台車
10”は、一軸台車10と共通のものを使用することが
できるが、連接箇所に好適な一軸台車10−3について
は、実施例を挙げて後述する。
【0052】ところで、図6(b)は車体2の中央位置
が台車10に対して一方へ距離s(通常25mm前後)
だけ横移動した状態を表すもので、台車枠はりピン17
とスリーブ20cとで構成されるボールスプラインによ
り、防振ゴム20がピン17の軸方向に移動するととも
に、枕ばね21も一方(側方)へ変形し、車体2の横振
動を抑制している。
【0053】また、図7(a)は台車枠はり11に対し
軸はり12の前端側が上方へ揺動した状態を表すもの
で、軸はりピン19を中心に軸はり12が上下に揺動し
て、軸ばね24を伸縮することで、車輪14の振動が吸
収される。図7(b)は車体2に対し台車枠はり11の
前端部側が上方へ揺動した状態を表すもので、台車枠は
りピン17を中心に台車枠はり11が上下に揺動して枕
ばね21が伸縮するで、車輪14から軸ばね24を経由
して伝達された振動が吸収される。
【0054】図8は本発明の一軸台車についての他の実
施例を示すもので、本例の一軸台車10−1では、ナッ
クルアーム28a上に踏面ブレーキユニット34をその
ブレーキパッド34aを車輪14の踏面に対向して配備
している。この踏面ブレーキユニット34は簡単な構造
で、スプリング(図示せず)に抗して油圧力により車輪
14の踏面からブレーキパッド34aを浮かして、ブレ
ーキを緩解するところの、ばね作用油圧緩め方式あるい
は油圧作動方式にすることによって軽量小型化が図られ
る。超低床を要求されるLRTの場合には、通常のブレ
ーキに、回生ブレーキ又は自車両で電気エネルギーを消
費する方式の発電ブレーキシステムを搭載することが多
いので、機械的なブレーキの負担が軽減されることか
ら、設置スペースに余裕がない場合には踏面ブレーキユ
ニット34で対応するのが有利である。その他の構成お
よび作用については上記台車10の場合と共通するの
で、共通の部材を同一の符号を用いて示し説明を省略す
る。
【0055】図9は本発明の一軸台車についての他の実
施例を示すもので、図9(a)は左半分を省略した平面
図、図9(b)は同側面図である。本例では、一軸台車
10−2の駆動力を含む前後方向の力を車体2に伝達す
るため、車体2と台車枠はり11の横はり11dとをラ
ジアスロッド35で連結している。つまり、横はり11
dの両側部にブラケット35aを後方へ向けて突設し、
車体2側から前方へ向けてブラケット35bを突設し、
ラジアスロッド35を左右の相対移動を許容するように
ピン35c・35dを両ブラケット35a・35b間に
遊嵌して連結している。なお、ピン35c・35dとブ
ラケット35a・35bとの空隙部にはボルスターのよ
うな緩衝用ゴムブッシュが嵌め込まれたり、ピンに代え
て球面軸受けが装填されたりする。
【0056】また一軸台車10−2は、図10に示すよ
うに、横はり11dの長手方向の中央位置から横長穴3
6aを穿設した板材36を後ろ向きに突設し、車体2の
下面から支持ピン37aを介して配設した一対の板材3
7と板材36とをゴム体38を介してそれぞれ一体に接
着するとともに、支持ピン37aは横長穴36aに遊嵌
する。この構成により、車体2と台車枠はり11(台車
10−2)との相対的な横移動が許容され、車輪14か
ら軸はり12を介して台車枠はり11に伝達される横振
動をゴム体38の剪断変形で吸収する。板材36・37
・ゴム体38に代えて、垂直方向の吊りリンクによって
車体2と台車枠はり11とを連結しても同様の効果が期
待できる。図示は省略するが、吊りリンクは車体2側の
ブラケットに上端を枢支するとともに、下端を台車枠は
り11側のブラケットに枢支し、上下のいずれの枢支部
も左右の揺動を可能に構成する。
【0057】また、図10に示すラジアスロッド35の
前後連結部や吊りリンクの上下連結部に、ゴム体38に
代えて、たとえば図20に示すような球面軸受54を使
用することができる。球面軸受54は、図20に示すよ
うに車体2と台車枠はり11との間に配置される。球面
状の内輪体54aの周囲に球面状の外輪体54bが回転
自在に外装され、台車枠はり11側の取付孔内に外輪体
54bがサークリップ54cを介して嵌着されている。
一方、内輪体54aの中心部の貫通孔54dを上下方向
に貫通して支持ピン54eが嵌挿され、支持ピン54e
のねじ部にナット54fが螺合して締め付けられる。支
持ピン54eの周囲には、内輪体54aを上下から挟持
するように座金54gが嵌挿されている。また、球面軸
受54に代えて、ユニバーサルジョイント又は縦断面山
形のゴムを積層したゴムなどの弾性体からなる連結具を
用いて全方向(横方向には柔らかく、他の方向には比較
的硬く支持する)の揺動を許容して連結することができ
る。
【0058】なお、図11(a)は車輪14から軸ばね
24を介して伝達された振動を空気ばねなどからなる枕
ばね21が縮んで吸収している様子を示したもので、前
記したようにゴム体38を台車枠はりピン17に代用し
た場合には、台車枠はり11はゴム体38を中心に上下
方向に揺動し、枕ばね21が伸縮して振動を吸収する。
図11(b)は台車枠はり11に対して軸はり12が上
下方向に揺動した状態を表しており、軸はりピン19を
中心に軸はり12が上下に揺動し、軸ばね24を伸縮す
ることで、車輪14からの振動を吸収する。その他の構
成および作用については上記台車10の場合と共通する
ので、共通の部材を同一の符号を用いて示し説明を省略
する。
【0059】図12は本発明のさらに別の実施例を示す
側面図で、本例の一軸台車10−3は、台車枠はり11
の車体2との台車枠はりピン17による連結部分が略4
5°下向きに傾斜しており、図12のように傾斜はり部
分11eの上端部にブラケット39が突設され、車体2
の下面から下向きに突設されたブラケット16との間に
台車枠はりピン17が枢着される。軸はり12の後部内
側に電動モータ15が取り付けられ、軸はり12の前部
内側に車輪14が操向可能にかつ回転自在に装着される
が、軸はり12の前部は車輪14を含めて台車枠はり1
1の他端(前端)側から前方へ張り出している。軸はり
12の後端から後方へ下向きに傾斜して支持部材12e
が延設され、電動モータ15のケーシング15aから後
方下向きに延設されたブラケット22とともに軸はりピ
ン19により軸はり12のブラケット23に軸着され、
その前端側が上下方向に揺動自在に支持される。台車枠
はり11の前端部と軸はり12の間に軸ばね24が介設
され、台車枠はり11の前端部と車体2との間に枕ばね
21が介設される。
【0060】上記の構成からなる本例の一軸台車10−
3は、図12のように連接車両の一方の下面が完全に搭
載され、軸はり12の端部および車輪14が他方の連接
車両の下方へ張り出すように配置される。このため、一
軸台車10に2両の車体2が跨って搭載されることがな
いので、連接箇所に設置するのに好適である。なお、軸
はり12の端部および車輪14が一方の車両内に収ま
り、他方の車両に張り出さないようにすることもでき
る。その他の構成および作用については上記台車10の
場合と共通するので、共通の部材を同一の符号を用いて
示し説明を省略する。
【0061】図15は本発明の一軸台車に使用される歯
車減速機のギヤトレーンの他の実施例を示す一部を切り
欠いて表した平面図で、減速歯車列を2段に組み合わせ
て減速比を大きくし、電動モータ15の回転数を上げて
高出力を得られるようにしている。なお、図中の15b
は駆動ピニオン、30bはピニオン・ギヤユニット、3
0dはアイドルギヤ、30cは最終減速ギヤである。
【0062】図16も本発明の一軸台車に使用される歯
車減速機のギヤトレーンの他の実施例を示す一部を切り
欠いて表した平面図で、減速歯車列を2段に組み合わせ
て減速比を大きくし、電動モータ15の回転数を上げて
高出力を得られるようにしているところは図15と共通
するが、本例の場合には車輪14と電動モータ15との
間隔を拡げて電動モータ15の設置スペースを大きくし
ている。なお、図中の15bは駆動ピニオン、30bは
ピニオン・ギヤユニット、30dはアイドルギヤ、30
cは最終減速ギヤである。その他の構成および作用につ
いては上記台車10の場合と共通するので、共通の部材
を同一の符号を用いて示し説明を省略する。
【0063】図17は本発明の一軸台車に使用される減
速機のさらに他の実施例を示す一部を切り欠いて表した
平面図である。本例では、歯車減速機30に代えてドラ
イブシャフト40とベベルギヤ41〜43を組み合わせ
て用いている。すなわち、図に示すように、車輪14の
出力軸側に大型の減速用ベベルギヤ43を配置し、小型
のベベルギヤ42に噛合させている。電動モータ15の
駆動用ベベルギヤ41を別の小型のベベルギヤ42aと
噛合させ、各ベベルギヤ42と一体回転可能なシャフト
44を軸はり12のケーシング12a内に軸受45によ
り回転可能に支持し、二つのシャフト44をドライブシ
ャフト46によりカップリング47を介してそれぞれ連
結している。
【0064】なお、歯車減速機30およびドライブシャ
フト40に代えて、スティールベルトとプーリあるいは
チェーンとスプロケットを組み合わせて使用することも
できる。
【0065】以上に本発明の一軸台車に関する実施例を
示したが、本発明は低床式路面電車に限らず、床の位置
が高い一般的な路面電車や軽量化を図った鉄道車両に適
用できることは言うまでもない。
【0066】また、上記に複数の実施例を上げた本発明
にかかる一軸台車によれば、図18において車両の振動
系を示すように、m0を軽くする必要があり、またm1
2,k1,k2も適値があり、軸はりピン19と台車枠
はりピン17とを接近させ、かつ電動モータ15の付近
に位置させることによって、m0の重量を軽減するとと
もに、電動モータ15をm1又はm2に含ませることが可
能になる。いいかえれば、図19において車両の乗り心
地の状況を表す共振曲線を示すように、m1,m2
1,k2を適値に設定することで、乗り心地の良い車両
にすることができる。とくに本発明にかかる一軸台車で
は、上記したとおり、軸はりピン19と台車枠はりピン
17の設定位置によって、モータの重量をばね下重量と
するのではなく、m1又はm2に含ませることが可能で、
良い結果をもたらせる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明にかかる鉄道車両用一軸台車には、次のような優
れた効果がある。
【0068】(1)100%低床式の路面電車に好適で
連接台車にも適用可能であり、しかも構造が簡単で軽量
で、軌道上に載置される車輪を操向可能に取り付ける軸
はりに搭載される減速機や駆動用モータの重量の一部
を、ばね上やばね間の台車枠はりなどに分散して支持さ
せ、軌道にかかる負荷を軽減できる。また、最小回転半
径が30m以下の急な曲線路においても、車輪が線路に
沿って円滑に旋回して走行する。
【0069】(2)一端開放の台車枠はりの構成部材が
横はりにより剛性高く連結され、軸はりは軸はりピン側
で台車枠はりに上下方向の揺動運動が可能なことを除い
て、高い剛性で枢支され、また、他端の開放側では横リ
ンクによって左右の軸はりが枢支連結されているので、
車輪を介してレールから受ける横方向の荷重に対して車
輪を十分な剛性のもとに保持でき、車輪の間隔も確保す
ることができる。
【0070】(3)駆動用モータを軸はりに一体に設
け、駆動用モータのケーシングから突設したブラケット
を介して軸はりピンにより台車枠はりに対し軸はりを揺
動可能に連結し、軸はりを中空構造にして前記減速機を
軸はり内に組み込み、駆動用モータ重心と軸はりピンの
位置を配慮することにより、駆動用モータの重量のかな
りの部分が軸はりから台車枠はり側に移行され、軸はり
側のばね下重量に配分される部分が軽減され、また軸は
りの一部を減速機箱に併用でき、構造が簡略化できると
ともに、減速機が外部に露呈せず、軸はり内に収納され
る。
【0071】(4)台車枠はりピンを車体に対し、車体
と台車枠はり間の相対的な左右移動を許容するように設
けるとともに、台車枠はりピンを経由して台車枠はりか
ら車体へ伝達される振動や騒音の遮断を図るために弾性
体を台車枠はりピンの周囲に設けるか、あるいは台車枠
はりの一端を車体に対し、弾性体又は吊りリンクを介し
て左右方向に揺動自在に連結するとともにラジアスロッ
ドを介して前後方向にも連結することにより、車体に対
する一軸台車の幅(左右)方向の相対移動が可能にな
り、また車体と一軸台車間に弾性体を介在させたことに
より車体の横振動等が緩和される。
【0072】(5)車輪の車軸と減速機の出力軸とをキ
ングピン付近で等速ボールジョイントにより折曲可能に
接続することにより、軸はりにナックルを介して取り付
けられた車輪がキングピンを中心に移行する際に、軌道
上に載置され走行する車輪の車軸と減速機の出力軸とが
折れ曲がりながら等速ジョイントによって駆動用モータ
からの駆動力が車軸に伝達されるとともに、軸はりの上
下揺動が円滑に行なわれる。
【0073】(6)左右の操舵用ナックルアームを、内
軌側車輪が外軌側車輪に比べて大きく操向されるように
傾斜角度をつけてタイロッドにより枢支連結することに
より、内外の車輪の回転角(操舵角)が曲線部における
軌道の曲率にほぼ一致するようになって外軌道側に大き
な押圧力が作用するのが防止されるから、軌道の曲線部
に沿ってスムーズに旋回する。
【0074】(7)台車枠はりの一端下端部に対し、前
記台車枠はりピンのほぼ真下に配置した軸はりピンを介
して前記軸はりの一端を他端側が上下方向に揺動可能に
連結し、該軸はりの他端側を前記台車枠はりの他端より
外方へ突出させ、軸はりの他端部に前記車輪を操向可能
に取り付けることにより、連接車両の連接箇所付近で一
方の車両を一軸台車上に完全に搭載することが可能にな
り、他方の車両との干渉が起こりにくいので、連接車両
の連接箇所に配置するのに最適である。
【0075】(8)台車枠はりを省いて車体に軸はり
を、上記の構成により設けることにより、上記したのと
ほぼ同様の効果が生じ、構成が簡素化され、小型軽量化
が容易に図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る一軸台車を適用した10
0%低床式2両編成の連接車両を示す側面図である。
【図2】本発明の実施例に係る一軸台車を適用した10
0%低床式単一車両を示す側面図である。
【図3】本発明の実施例に係る一軸台車を連設箇所に適
用した部分低床式2両編成の連接車両を示す側面図であ
る。
【図4】本発明の実施例にかかる図1・図2の車両の右
端に配置した一軸台車10を示すもので、図4(a)は
右半分を省略した拡大平面図で、図4(b)は左側面図
である。
【図5】図5(a)は図4(a)の正面図で、図5
(b)は図5(a)の一軸台車の車輪を左右方向に操向
させた状態を示す平面図で、台車枠はりおよび横はりを
省略している。
【図6】図6(a)は図4(a)の台車枠はりピン部分
を拡大して示す断面図で、図6(b)は台車10に対し
車体2がsだけ横移動した状態を示す右半分を省略した
拡大平面図である。図6(c)は防振ゴムの他の実施例
を示す断面図である。
【図7】図7(a)は台車枠はり11に対し軸はり12
の前端側が上方へ揺動した状態を表す側面図、図7
(b)は車体2に対し台車枠はり11の前端部側が上方
へ揺動した状態を表す側面図である。
【図8】本発明の他の実施例にかかる一軸台車10−1
を示す、右半分を省略した拡大平面図である。
【図9】本発明の第3実施例にかかる一軸台車10−2
を示すもので、図9(a)は右半分を省略した拡大平面
図、図9(b)は同左側面図である。
【図10】図10(a)は一軸台車10−2に対し車体
2がsだけ横移動した状態を示す右半分を省略した拡大
平面図、図10(b)は図10(a)のA方向から見た
拡大断面図である。
【図11】図11(a)は台車枠はり11に対し軸はり
12の前端側が上方へ揺動した状態を表す側面図、図1
1(b)は車体2に対し台車枠はり11の前端部側が上
方へ揺動した状態を表す側面図である。
【図12】本発明の第4実施例にかかる一軸台車10−
3を示す左側面図である。
【図13】本発明の各実施例にかかる一軸台車10〜1
0−3に用いられる、車輪14・ナックル28・減速機
30の関係を拡大して示す断面図である。
【図14】本発明の一軸台車10等に使用される歯車減
速機のギヤトレーンの実施例を示す一部を切り欠いて表
した平面図である。
【図15】本発明の一軸台車10等に使用される歯車減
速機のギヤトレーンの他の実施例を示す一部を切り欠い
て表した平面図である。
【図16】本発明の一軸台車10等に使用される歯車減
速機のギヤトレーンの他の実施例を示す一部を切り欠い
て表した平面図である。
【図17】本発明の一軸台車10等に使用される歯車減
速機のギヤトレーンのさらに他の実施例を示す一部を切
り欠いて表した平面図である。
【図18】鉄道車両の振動系を示す模式図である。
【図19】鉄道車両の乗り心地の状況を表す共振曲線で
ある。
【図20】球面軸受54の一例を表わすもので、図20
(a)は図20(b)のa−a線拡大断面図、図20
(b)は右半分を省略した拡大平面図である。
【図21】図21(a)・(b)は折曲可能な駆動力伝
達継手33’を示す断面図で、図21(a)は図21
(b)のa−a線断面図、図21(b)は図21(a)
のb−b線断面図である。
【図22】図22(a)(b)は他の実施例にかかる折
曲可能な駆動力伝達継手33”を示す断面図で、図22
(a)は常態を図22(b)は折曲常態を表す。
【図23】折曲可能な駆動力伝達継手の一つである等速
ボールジョイント33を示す断面図である。
【符号の説明】
1・1’・1” 路面電車 2 車体 3 床面 9 レール 10〜10−3 一軸台車 11 台車枠はり 12 軸はり 13 軸受 14 車輪 15 駆動用電動モータ 17 台車枠はり 19 軸はりピン 20・20’ロール状防振ゴム 21 枕ばね 24 軸ばね 30 減速機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 明石 秀二 兵庫県神戸市兵庫区和田山通2丁目1番18 号 川崎重工業株式会社兵庫工場内 (72)発明者 寺井 淳一 兵庫県神戸市兵庫区和田山通2丁目1番18 号 川崎重工業株式会社兵庫工場内 (72)発明者 松木 信哉 兵庫県神戸市兵庫区和田山通2丁目1番18 号 川崎重工業株式会社兵庫工場内 (72)発明者 奥 保政 兵庫県神戸市兵庫区和田山通2丁目1番18 号 川崎重工業株式会社兵庫工場内 (72)発明者 門田 浩次 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内 (72)発明者 河野 行伸 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内 (72)発明者 松嶋 博英 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内 (72)発明者 江崎 秀明 兵庫県明石市川崎町1番1号 川崎重工業 株式会社明石工場内 (72)発明者 小林 昇 兵庫県神戸市兵庫区和田山通2丁目12番14 号 川重車両エンジニアリング株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 側はり部分を備えた台車枠はりの一端部
    両側を車体の底面に台車枠はりピンを介して他端側が上
    下方向に揺動可能に連結し、車体と台車枠はりの他端部
    間に空気ばね等の弾性体を介設し、 前記台車枠はりの下方で前記側はり部分にほぼ平行に左
    右一対の軸はりを配置し、前記台車枠はりの前記台車枠
    はりピン側の端部に前記各軸はりの一端部を軸はりピン
    を介して他端側が上下方向に揺動可能に連結し、前記台
    車枠はりの他端部と軸はり間に軸ばね等の弾性体を介設
    し、 前記各軸はりにそれぞれ軸受により回転自在に支持した
    車輪をナックルを介してキングピンを中心に操向可能に
    取り付けたことを特徴とする鉄道車両用一軸台車。
  2. 【請求項2】 側はり部分を備えた台車枠はりの一端部
    両側を車体の底面に台車枠はりピンを介して他端側が上
    下方向に揺動可能に連結し、車体と台車枠はりの他端部
    間に空気ばね等の弾性体を介設し、 前記台車枠はりの下方で前記側はり部分にほぼ平行に左
    右一対の軸はりを配置し、前記台車枠はりの前記台車枠
    はりピン側の端部に前記各軸はりの一端部を軸はりピン
    を介して他端側が上下方向に揺動可能に連結し、前記台
    車枠はりの他端部と軸はり間に軸ばね等の弾性体を介設
    し、 前記各軸はりにそれぞれ軸受により回転自在に支持した
    車輪をナックルを介してキングピンを中心に操向可能に
    取り付け、 前記各軸はりの前記軸はりピン側に駆動用モータを設け
    て該モータを前記軸はりに内装した減速機を介して前記
    車輪に接続したことを特徴とする鉄道車両用一軸台車。
  3. 【請求項3】 前記台車枠はりは、前記台車枠はりピン
    側で垂下させて垂下部両側を横はりにより一体に連結
    し、 前記軸はりは、軸はりピンと反対側で端部同士を横リン
    クにより枢支連結した請求項1又は2記載の鉄道車両用
    一軸台車。
  4. 【請求項4】 前記駆動用モータを前記軸はりに一体に
    設けるとともに、駆動用モータのケーシングから突設し
    たブラケットを介して前記軸はりピンにより前記台車枠
    はりに対し軸はりを揺動可能に連結し、前記軸はりを中
    空構造にして前記減速機を軸はり内に組み込んだ請求項
    2又は3記載の鉄道車両用一軸台車。
  5. 【請求項5】 前記台車枠はりピンを前記車体に対し、
    前記車体と前記台車枠はり間の相対的な左右移動を許容
    するように設けるとともに、弾性体を台車枠はりピンの
    周囲に、車体と台車枠はり間の相対的な左右移動時に該
    移動を抑制するように設けた請求項1〜4のいずれかに
    記載の鉄道車両用一軸台車。
  6. 【請求項6】 前記台車枠はりの一端(前記台車枠はり
    ピン側)を車体に対し、弾性体又は吊りリンクを介して
    左右方向に揺動自在に連結するとともにラジアスロッド
    を介して前後方向にも連結した請求項1〜4のいずれか
    に記載の鉄道車両用一軸台車。
  7. 【請求項7】 前記車輪の車軸と前記減速機の出力軸と
    を、前記キングピン付近で等速ボールジョイント等の折
    曲可能な動力伝達軸継手により接続した請求項1〜6の
    いずれかに記載の鉄道車両用一軸台車。
  8. 【請求項8】 前記左右のナックルから前方へ操舵用ア
    ームを延設し、内軌側車輪が外軌側車輪に比べて大きく
    操向されるように傾斜角度をつけてタイロッドにより枢
    支連結した請求項1〜7のいずれかに記載の鉄道車両用
    一軸台車。
  9. 【請求項9】 前記台車枠はりの一端下端部に対し、前
    記台車枠はりピンのほぼ真下に配置した軸はりピンを介
    して前記軸はりの一端を他端側が上下方向に揺動可能に
    連結し、該軸はりの他端側を前記台車枠はりの他端より
    外方へ突出させ、軸はりの他端部に前記車輪を操向可能
    に取り付けた請求項1〜8のいずれかに記載の鉄道車両
    用一軸台車。
  10. 【請求項10】 左右一対の軸はりの一端部を車体の底
    面に軸はりピンを介して他端側が上下方向に揺動可能に
    連結し、前記各軸はりの他端側と前記車体との間に軸ば
    ね等の弾性体を介設し、 前記各軸はりにそれぞれ軸受により回転自在に支持した
    車輪をナックルを介してキングピンを中心に操向可能に
    取り付け、 前記各軸はりの前記軸はりピン側に駆動用モータを設け
    て該モーターを前記軸はりに内装した減速機を介して前
    記車輪に接続したことを特徴とする鉄道車両用一軸台
    車。
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