JP2003025280A - 粘着シートの切断加工方法 - Google Patents

粘着シートの切断加工方法

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Makoto Kai
誠 甲斐
Katsuyuki Okazaki
功到 岡崎
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粘着層の基材に対する投錨力が小さくても、
粘着剤のはみ出しを防止することができる粘着シートの
切断加工方法を提供する。 【解決手段】 粘着シートの切断加工方法は、基材の少
なくとも片面に、投錨力が7.0N/20mm以下の粘
着層を有する粘着シートを切断する加工方法であって、
粘着シートの切断部を含む部位に押圧操作を行った後
に、切断加工を行うことを特徴とする。押圧操作が、型
押しによる押圧操作であってもよい。基材側から粘着層
に圧力がかかるように押圧操作を行った後に、基材側か
ら切断して切断加工を行うことが好ましい。押圧操作時
の押圧力は、1.0×106〜1.0×107Paであっ
てもよい。切断加工は打抜き加工が好ましく、例えば、
粘着層がセパレータにより保護されている場合、該セパ
レータを切断しないように、基材側から基材及び粘着層
を切断して打抜き加工を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粘着シートの切断
加工方法に関し、さらに詳細には基材と粘着層との間の
投錨力が小さくても、粘着シートの切断面から粘着剤の
はみ出しを起こさない粘着シートの切断加工方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、基材の片面に粘着層が設けられた
粘着シートを、所望の形状に切断する手法は一般的に行
われている。粘着シートを所望の形状に切断加工した際
に、基材と粘着層との間における投錨力が大きい場合、
糊はみだし等の問題は生じないが、投錨力が小さい場合
には、切断刃に粘着剤が付着し、その粘着剤が粘着シー
トの側面や粘着シートの上面端部にはみだしてくるとい
う問題があった。
【0003】このように、粘着シートの切断面より粘着
剤がはみ出していると、熱転写等による印字を粘着シー
トの基材に行う際、はみ出している粘着剤の部分にイン
クが付着することにより、粘着シート周辺がインクで汚
れる問題が生じる。また、セパレータを有する粘着シー
トを巻き形状(ロール形状)にした際に、巻き戻しを行
うと、セパレータへの背面取られが起きることがある。
したがって、粘着シートの加工方法として、粘着シート
の切断面から粘着剤のはみ出し(糊のはみ出し)が起き
ない切断加工方法が求められている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、粘着層の基材に対する投錨力が小さくても、切断加
工後に、粘着シートの切断面からの粘着剤のはみ出しを
抑制又は防止することができる粘着シートの切断加工方
法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の問題
点を解決するために鋭意検討した結果、基材の少なくと
も片面に、基材に対する投錨力が小さい粘着層を有する
粘着シートを、切断加工する前に、粘着シートの切断部
位に押圧操作を行うと、粘着剤の粘着シートの切断面か
らのはみ出しを生じさせずに切断することができること
を見出し、本発明を完成させた。
【0006】すなわち、本発明は、基材の少なくとも片
面に、投錨力が7.0N/20mm以下の粘着層を有す
る粘着シートを切断する加工方法であって、粘着シート
の切断部を含む部位に押圧操作を行った後に、切断加工
を行うことを特徴とする粘着シートの切断加工方法であ
る。
【0007】本発明では、押圧操作は、型押しによる押
圧操作であってもよい。基材側から粘着層に圧力がかか
るように押圧操作を行った後に、基材側から切断して切
断加工を行うことが好ましい。このような押圧操作時の
押圧力は、1.0×106〜1.0×107Paであるこ
とが好ましい。特に、押圧操作は、切断加工する3時間
前以内に行うことが好ましい。
【0008】また、本発明では、切断加工としては、打
抜き加工を好適に用いることができる。特に、粘着層が
セパレータにより保護されている場合は、該セパレータ
を切断しないように、基材側から基材及び粘着層を切断
して打抜き加工を行うことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に基づいて説
明する。図1は本発明の粘着シートの切断加工方法を示
す概略断面図である。図1において、(a)は切断加工
前の粘着シートを示しており、(b)は粘着シートに型
押しを行った状態を示しており、(c)は型押し後の粘
着シートの状態を示しており、(d)は粘着シートに打
抜き加工を行った状態を示しており、(e)は打抜き加
工後の粘着シートの状態を示しており、(f)は耳端を
除去して所望の形状に加工した粘着シートを示してい
る。すなわち、図1は、切断加工としての打抜き加工を
行う方法を示している。図1において、1は粘着シート
原反(切断加工前の粘着シート)、1aは粘着シート
(切断加工後の粘着シート;ラベル)、2は基材、3は
粘着層、4はセパレータ、5は型押し機器、6は打抜き
機器、7は粘着シートの切断部である。粘着シート原反
1は、基材2の片面に粘着層3が形成され、該粘着層3
はセパレータ4により保護されている。該粘着シート原
反1を、押圧操作による押圧工程の後、切断加工する切
断工程に供することにより、所望の形状の粘着シート1
aを作製することができる。より具体的には、本発明の
粘着シートの切断加工方法としては、粘着シート原反1
において、切断加工時に切断する切断部7を含む部位
に、型押し機器5等を用いた押圧による押圧操作を行
い、しかる後に、粘着シート原反1の切断部7を打抜き
機器6等を用いた切断加工により切断する方法を採用す
ることができる。
【0010】[押圧操作]粘着シートの切断加工によ
り、粘着シートの切断面から粘着剤がはみ出すのは、粘
着剤と基材との投錨力が、粘着剤と切断刃との接着力に
比べて弱いためである。例えば、切断加工として打抜き
加工を行った場合、打抜き加工時に切断刃に付着した粘
着剤が、切断刃を引き上げる際に切断刃とともに引き上
げられて、粘着シートの切断面や上面端部に付着するこ
とにより、粘着シートの切断面からの粘着剤のはみ出し
が生じている。しかし、本発明では、切断加工する前
に、押圧操作を行うことにより、粘着層の基材に対する
投錨性を一時的に高めて、切断刃に粘着剤が付着するこ
とを防止し、これにより、粘着シートの切断面及び上面
端部から粘着剤のはみ出し(糊のはみ出し)を防止して
いる。すなわち、粘着層の基材に対する投錨性が低くて
も、粘着層を押圧する押圧操作を行うことにより、粘着
層の基材に対する投錨力を一時的にせよ高め、該投錨力
が高められた状態で切断加工を行うことにより、粘着シ
ートの切断面等からの粘着層の粘着剤のはみ出しを防止
している。
【0011】本発明では、押圧操作は、粘着層3が押圧
される方法により行うことができる。具体的には、押圧
操作としては、基材2を粘着層3に押圧させて、基材2
側から押圧する方法、粘着層3を基材2に押圧させて、
基材2の反対側から押圧する方法、または基材2側およ
び該基材2の反対側の両側から押圧する方法などにより
行うことができる。例えば、図1(b)で示されるよう
に、押圧操作は、型押し機器5により、基材2側から粘
着層3に圧力がかかるように押圧させて行うことができ
る。
【0012】押圧操作としては、型押しによる押圧操作
を好適に用いることができる。型押しによる押圧操作に
おいて用いる型は、切断部や、切断加工に用いられる切
断刃などに対応した形状のものを用いることができる。
【0013】押圧は、粘着シートの切断部7を含む部位
に行うことができる。本発明において、押圧を行う部位
としては、粘着シートの切断部7及びその周辺部である
ことが好ましく、特に粘着シートの切断部7のみである
ことが最適である。なお、粘着シートの切断部7は、粘
着シートを切断する際に用いられる切断刃の形状(刃の
太さなど)に対応した幅を有している。
【0014】押圧力(押圧の圧力)としては、粘着剤の
種類や基材の種類に応じて適宜選択することができ、例
えば、1.0×106〜1.0×107Pa(好ましくは
3.0×106〜8.0×106Pa、さらに好ましくは
5.0×106〜7.0×107Pa)程度である。押圧
力が1.0×106Pa未満であると、粘着剤の基材に
対する投錨力の向上が充分でなく、粘着剤のはみ出し防
止効果が低下する。一方、押圧力が1.0×107Pa
を越えると、粘着シート原反が破損する場合があり、粘
着シートの加工ができなくなる場合がある。
【0015】なお、例えば、基材側から粘着層を押圧す
る際には、基材の上面の押圧部が凹部となるが、該凹部
の深さは、基材の厚みより短いことが重要である。
【0016】本発明では、押圧操作を行う時期として
は、粘着シートの切断加工時に基材に対する粘着層の投
錨性が高められている状態を保持させることができる程
度の切断加工前であればよい。具体的には、粘着剤の種
類にもよるが、押圧操作は、例えば、切断加工を行う3
時間前以内(好ましくは切断加工を行う1時間前以内、
特に切断加工を行う直前)に行うことが望ましい。一般
的に、粘着剤は弾性体であるので、押圧操作後3時間以
上経過すると、押圧効果が減少し、高められた投錨性が
低下し、最終的には元の状態に戻る。従って、逆にいえ
ば、押圧操作を行ってから3時間以内(好ましくは1時
間以内、特に直後)に、切断加工を行うことが望まし
い。
【0017】本発明において、押圧後の粘着層の基材に
対する投錨力としては、例えば、5.0N/20mm以
上(好ましくは7.0N/20mm以上、さらに好まし
くは10N/20mm以上)の範囲から選択することが
できる。なお、押圧後の粘着層の基材に対する投錨力と
しては、その上限は特に制限されない。
【0018】[切断加工]粘着シートを切断する切断加
工方法としては、粘着シートの少なくとも一部を切断す
る加工方法であれば、特に制限されず、公知の粘着シー
トの切断加工方法を採用することができる。切断加工と
しては、例えば、図1(d)に示されるように、打抜き
加工を好適に用いることができる。該打抜き加工では、
粘着層がセパレータにより保護されている場合は、該セ
パレータを切断しないように、基材側から基材及び粘着
層を切断して打抜き加工を行うことができる。
【0019】[粘着シート]切断加工に用いる粘着シー
ト(粘着シート原反)としては、基材の少なくとも片面
(すなわち、片面又は両面)に、粘着層が形成されてい
る粘着シートを用いることができる。従って、粘着シー
ト原反は、片面粘着シートであってもよく、両面粘着シ
ートであってもよい。切断加工に用いる粘着シート(粘
着シート原反)において、基材としては、特に制限され
ず、粘着シートにおいて慣用乃至公知の基材(ラベル基
材)を用いることができる。より具体的には、基材とし
ては、例えば、プラスチックからなるプラスチックフィ
ルム(例えば、アクリル系樹脂からなるアクリル系フィ
ルム、セロハン、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ
素系樹脂からなるフッ素系フィルム、ポリエチレン等の
オレフィン系樹脂からなるポリオレフィン系フィルム、
ポリエチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂か
らなるポリエステル系フィルムなど);天然ゴム、ブチ
ルゴム等からなるゴムシート;ポリウレタン、ポリクロ
ロプレンゴム等からなる発泡体;アルミニウム箔、銅箔
等の金属箔;クラフト紙、クレープ紙、和紙、クレーコ
ート紙、上質紙、グラシン紙等の紙類;レーヨン繊維、
アセテート繊維、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、
ガラス繊維、マニラ麻、パルプなどの合成又は天然繊維
による不織布や織布などが挙げられる。基材は単独で又
は2種以上組み合わせて使用することができる。
【0020】粘着層は、粘着テープ等の粘着シートにお
いて慣用乃至公知の粘着剤を使用できる。具体的には、
粘着剤としては、例えば、アクリル系粘着剤やシリコー
ン系粘着剤の他、エラストマーに粘着付与樹脂などの添
加剤が配合されたゴム系粘着剤などが挙げられる。粘着
剤としては、アクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤を
好適に用いることができる。粘着剤には、例えば、粘着
付与剤、可塑剤、軟化剤、充填剤、着色剤(顔料、染料
など)、老化防止剤、酸化防止剤などの従来公知の各種
添加剤が添加されていてもよい。
【0021】本発明では、粘着剤は、水溶性粘着剤であ
ってもよく、非水溶性粘着剤であってもよい。また、粘
着剤は、熱可塑性粘着剤、熱硬化性粘着剤などのいずれ
の特性を有する粘着剤であってもよい。なお、粘着剤と
しては、感圧性粘着剤が好適である。粘着剤は単独で又
は2種以上組み合わせて使用することができる。
【0022】なお、本発明では、粘着シート全体の厚み
のみならず、基材や粘着層の厚みも特に制限されない。
用途や目的に応じて適宜選択することができる。
【0023】粘着シートは、例えば、基材の少なくとも
一方の面(片面又は両面)に、粘着剤を含む粘着剤組成
物を塗工し、それを必要に応じて加熱等により架橋処理
したり、紫外線照射により重合したりして、粘着層を基
材の少なくとも一方の面に形成することにより、作製す
ることができる。
【0024】粘着シートは、図1(a)などで示されて
いるように、セパレータ4により、粘着層3が保護され
ていてもよい。すなわち、セパレータ4は任意に設ける
ことができる。セパレータ4は、実用に供するまで粘着
層3を保護する保護材としての機能を有している。ま
た、セパレータ4は、さらに、粘着層3を基材に2に転
写する際の支持基材としての機能をも有することができ
る。もちろん、セパレータ4は、粘着シート1aを被着
体に貼着する際に剥がされる。セパレータ4としては、
シリコーン系剥離剤、フッ素系剥離剤、長鎖アルキルア
クリレート系剥離剤など剥離剤により表面コートされた
プラスチックフィルムや紙;ポリエチレン、ポリプロピ
レンや、フッ素樹脂からなる表面エネルギーの低いフィ
ルムなどが挙げられる。
【0025】本発明の粘着シートの切断加工方法は、粘
着層の投錨力が7.0N/20mm以下(好ましくは
5.0N/20mm以下、さらに好ましくは4.0N/
20mm以下)である粘着シートに対して特に有利であ
る。すなわち、本発明の粘着シートの切断加工方法によ
り粘着シートの切断加工(打抜き加工など)を行うと、
粘着層の基材に対する投錨力が小さくても(例えば、
7.0N/20mm以下であっても)、粘着シートの切
断面や上面端部からの粘着剤のはみ出しを抑制又は防止
することができる。そのため、本発明の粘着シートの切
断加工方法により切断加工された粘着シートを用いて、
熱転写等による印字を行っても、粘着シート周辺でのイ
ンクの汚れを防止することができる。また、切断加工し
た粘着シートをロール状に巻いても、巻き戻し時におけ
るセパレータへの背面取られを防止することができる。
【0026】従って、本発明の方法により切断加工され
た粘着シートは、ラベルとして用いるために、印刷して
も、ラベル周辺部を汚さない。また、長尺帯状の形態に
切断加工された粘着シートは、例えば、ロール状に巻回
しても粘着テープとして用いても、巻き戻し時にセパレ
ータの背面取られが生じない。
【0027】そのため、本発明の粘着シートの切断加工
方法は、粘着シートの切断加工方法として極めて有用で
ある。
【0028】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、本発明は実施例のみに限定されるものでは
ない。
【0029】(実施例1)粘着シート原反として、基材
としてアクリルフィルムとジルコニアからなる基材(厚
み55μm)、粘着層として水溶性粘着剤(商品名「S
Kダイン1193」総研化学社製)からなる粘着層(厚
み15μm)、セパレータとして剥離剤(商品名「80
GWブルー」王子製紙社製)が塗布された紙(厚み77
μm)がこの順で積層された3層構造からなる粘着シー
トを用いた。
【0030】前記粘着シート原反の打抜き加工による切
断部位に、図1(b)で示されるように、基材側から粘
着層に型押しによる押圧操作(押圧時の圧力5.0×1
6Pa)を行った後、その1.0秒後に、図1(d)
で示されるように、基材側から粘着層にかけて打抜き加
工を行うことにより、打抜き加工された粘着シートを得
た。
【0031】(比較例1)押圧操作を行わないこと以外
は実施例1と同様にして、粘着シートの打抜き加工を行
って、打抜き加工された粘着シートを得た。すなわち、
粘着シート原反としては、実施例1と同様の3層構造か
らなる粘着シートを用いた。また、粘着シートの打抜き
加工は、図1(d)で示されるような基材側から粘着層
にかけて行う打抜き加工のみを行った。
【0032】(評価方法)実施例1に係る打抜き加工さ
れた粘着シート(すなわち、押圧操作を行った後に打抜
き加工された粘着シート)、および比較例1に係る打抜
き加工された粘着シート(すなわち、押圧操作をせずに
打抜き加工された粘着シート)の打抜き加工の切断面及
び該粘着シート上面の端部などを目視により、粘着剤の
はみ出しが生じているかを観察したところ、実施例1に
係る打抜き加工された粘着シートには、粘着剤のはみ出
しは全く観察されなかった。一方、比較例1に係る打抜
き加工された粘着シートでは、粘着剤のはみ出しが若干
観察された。
【0033】次に、実施例1に係る打抜き加工された粘
着シート、および比較例1に係る打抜き加工された粘着
シートに、それぞれにレジン系インクを用いて熱転写印
字を行い、粘着シート周辺の汚れが生じているかを目視
により観察して、下記の基準により打抜き加工方法の評
価を行った。評価結果は表1に示した。 評価基準 ○:熱転写印字後、粘着シート周辺にインクによる汚れ
無し ×:熱転写印字後、粘着シート周辺にインクによる汚れ
有り
【0034】
【表1】
【0035】表1より、実施例1に係る打抜き加工され
た粘着シートは、熱転写印字しても、粘着シート周辺に
インクによる汚れが生じていない。
【0036】また、実施例1に係る打抜き加工された粘
着シート、および比較例1に係る打抜き加工された粘着
シートにおいて、下記の方法により、粘着層と基材との
間の投錨力を測定したところ、表2に示される結果が得
られた。 (投錨力の測定方法)粘着シートの基材側および粘着層
側のそれぞれに、該粘着シートの投錨力より充分大きな
接着力を有する粘着テープを貼り合わせた後、基材と粘
着層とを剥離させて、基材と粘着層との間の投錨力(N
/20mm)の測定を行った。
【0037】
【表2】
【0038】表2より、実施例1に係る打抜き加工され
た粘着シートは、基材と粘着層との間の投錨力が比較例
1に係る打抜き加工された粘着シートよりも3割程度大
きくなっている。すなわち、粘着シートの切断部を含む
部位に押圧操作を行うことにより、該切断部の投錨力を
高めることができる。
【0039】
【発明の効果】本発明の粘着シートの切断加工方法によ
れば、粘着シートの切断加工前に、押圧操作を行ってい
るので、基材と粘着層と間の投錨力が小さくても、粘着
シートの切断面からの粘着剤のはみ出しを抑制又は防止
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の粘着シートの切断加工方法を示
す概略断面図である。
【符号の説明】
1 粘着シート原反(切断加工前の粘着シート) 1a 粘着シート(切断加工後の粘着シート) 2 基材 3 粘着層 4 セパレータ 5 型押し機器 6 打抜き機器 7 粘着シートの切断部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3C021 EA08 4J004 AA10 AA11 AB01 CC03 DB02 GA03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材の少なくとも片面に、投錨力が7.
    0N/20mm以下の粘着層を有する粘着シートを切断
    する加工方法であって、粘着シートの切断部を含む部位
    に押圧操作を行った後に、切断加工を行うことを特徴と
    する粘着シートの切断加工方法。
  2. 【請求項2】 押圧操作が、型押しによる押圧操作であ
    る請求項1記載の粘着シートの切断加工方法。
  3. 【請求項3】 基材側から粘着層に圧力がかかるように
    押圧操作を行った後に、基材側から切断して切断加工を
    行う請求項1又は2記載の粘着シートの切断加工方法。
  4. 【請求項4】 押圧操作時の押圧力が、1.0×106
    〜1.0×107Paである請求項1〜3の何れかの項
    に記載の粘着シートの切断加工方法。
  5. 【請求項5】 切断加工を行う3時間前以内に、押圧操
    作を行う請求項1〜4の何れかの項に記載の粘着シート
    の切断加工方法。
  6. 【請求項6】 切断加工が、打抜き加工である請求項1
    〜6の何れかの項に記載の粘着シートの切断加工方法。
  7. 【請求項7】 粘着層がセパレータにより保護されてお
    り、該セパレータを切断しないように、基材側から基材
    及び粘着層を切断して打抜き加工を行う請求項6記載の
    粘着シートの切断加工方法。
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