JP2003020378A - 透明摺動性熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

透明摺動性熱可塑性樹脂組成物

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JP2003020378A
JP2003020378A JP2001205629A JP2001205629A JP2003020378A JP 2003020378 A JP2003020378 A JP 2003020378A JP 2001205629 A JP2001205629 A JP 2001205629A JP 2001205629 A JP2001205629 A JP 2001205629A JP 2003020378 A JP2003020378 A JP 2003020378A
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polymer
thermoplastic resin
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Koichi Tabuse
浩一 田伏
Hiromitsu Aoki
寛充 青木
Bunzo Mori
文三 森
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 摺動性、耐熱性に優れ、かつ成形加工性に優
れた、ゴム強化スチレン系樹脂をベースとする透明摺動
性熱可塑性樹脂組成物の提供。 【解決手段】ゴム状重合体の存在下に芳香族ビニル系単
量体、シアン化ビニル系単量体および(メタ)アクリル
酸エステル系単量体の中から選ばれた1種以上の単量体
を重合してなるグラフト重合体(a−1)または該グラ
フト重合体(a−1)と芳香族ビニル系単量体、シアン
化ビニル系単量体および(メタ)アクリル酸エステル系
単量体等の中から選ばれた1種以上の単量体を重合して
なる(共)重合体(a−2)からなるゴム強化スチレン
系樹脂(A)と少なくともフェニル基含有ポリシロキサ
ンを含有するポリシロキサン化合物(B)からなり、樹
脂成形品(3mm厚み)とした時の全光線透過率が75
%以上であり、かつヘイズが10.0以下である透明摺
動性熱可塑性樹脂組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、摺動性、耐熱性に
優れ、且つ成形加工性に優れた透明摺動性熱可塑性樹脂
組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】HIPS、ABSなどの名称にて製造・
販売されているゴム強化スチレン系樹脂は、外観、機械
的特性ならびに成形加工性に優れ、車両部品、電気製品
など種々の分野にて利用されている。しかしながら、こ
のようなゴム強化スチレン系樹脂は一般的に不透明であ
るが、製品によってはPMMAやポリカーボネート樹脂
のような透明性が要求される場合がある。このような要
求に対しては、例えば特開平4−180907号公報に
記載されているように、樹脂を構成する各構成成分の組
成割合を調整することによりゴム強化スチレン系樹脂に
おいても透明性を得ることが知られている。
【0003】しかしながら、ゲーム機や家電用途におい
てはこのような透明性のみならず、摺動性が必要とされ
る場合がある。摺動性とは、製品が擦れ合った際に発生
する傷が著しい場合や削り粉が製品価値を損なうことか
ら、傷つきにくくするための手法であり、一般的にスチ
レン系樹脂においては摺動剤としてシリコン系、フッ
素、高分子オレフィン系などを添加する手法が知られて
いる。但し、これらの摺動剤を透明性樹脂に対し満足す
る摺動性を付与するべく多量に添加すると透明性が保持
できないことから、現状においては透明性と摺動性の両
方を持ち合わせた満足のできる材料が得られていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、該課題を解
決すべくなされたもので、摺動性、耐熱性に優れ、かつ
成形加工性に優れた、ゴム強化スチレン系樹脂をベース
とする透明摺動性熱可塑性樹脂組成物を提供することを
目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる課
題に鑑み鋭意検討を行った結果、特定のゴム強化スチレ
ン系樹脂と、特定の化合物を特定の範囲で使用すること
により、摺動性、耐熱性に優れ、かつ成形加工性に優れ
た透明摺動性熱可塑性樹脂組成物が得られることを見出
し、本発明に達したものである。すなわち、本発明は、
(1)ゴム状重合体の存在下に芳香族ビニル系単量体、
シアン化ビニル系単量体および(メタ)アクリル酸エス
テル系単量体の中から選ばれた1種以上の単量体を重合
してなるグラフト重合体(a−1)または(a−1)と
芳香族ビニル系単量体、シアン化ビニル系単量体および
(メタ)アクリル酸エステル系単量体等の中から選ばれ
た1種以上の単量体を重合してなる(共)重合体(a−
2)からなるゴム強化スチレン系樹脂(A)と少なくと
もフェニル基含有ポリシロキサンを含有するポリシロキ
サン化合物(B)からなり、樹脂成形品とした時の全光
線透過率が75%以上であり、かつヘイズが10.0以
下である透明摺動性熱可塑性樹脂組成物、(2)グラフ
ト重合体(a−1)を構成するゴム状重合体の重量平均
粒子径が0.05〜2.0μ、ゴム強化スチレン系樹脂
(A)のアセトン可溶分の固有粘度が0.2〜0.8d
l/gである(1)記載の透明摺動性熱可塑性樹脂組成
物、(3)ゴム強化スチレン系樹脂(A)100重量部
に対して少なくともフェニル基含有ポリシロキサンを含
有するポリシロキサン化合物(B)0.1〜10重量部
を配合してなる(1)又は(2)記載の透明摺動性熱可
塑性樹脂組成物、(4)ポリシロキサン(B)の粘度
(50℃以下)が50〜2000csである請求項1又
は2、又は3記載の透明摺動性熱可塑性樹脂組成物を提
供するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の透明摺動性熱可
塑性樹脂組成物につき詳細に説明する。
【0007】本発明において使用されるゴム強化スチレ
ン系樹脂(A)とは、ゴム状重合体の存在下に芳香族ビ
ニル系単量体、シアン化ビニル系単量体および(メタ)
アクリル酸エステル系単量体の中から選ばれた1種以上
の単量体を重合してなるグラフト重合体(a−1)また
は該グラフト重合体(a−1)と芳香族ビニル系単量
体、シアン化ビニル系単量体および(メタ)アクリル酸
エステル系単量体等の中から選ばれた1種以上の単量体
を重合してなる(共)重合体(a−2)からなるゴム強
化スチレン系樹脂である。
【0008】ゴム強化スチレン系樹脂(A)におけるグ
ラフト重合体(a−1)を構成するゴム状重合体として
は、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ブタジエン−ス
チレン共重合体、イソプレン−スチレン共重合体、ブタ
ジエン−アクリロニトリル共重合体、ブタジエン−イソ
プレン−スチレン共重合体、ポリクロロプレンなどのジ
エン系ゴム、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン
−プロピレン−非共役ジエン(エチリデンノルボルネ
ン、ジシクロペンタジエン等)共重合体などのエチレン
−プロピレン系ゴム、ポリブチルアクリレートなどのア
クリル系ゴムなどが挙げられ、一種又は二種以上用いる
ことができる。
【0009】グラフト重合体(a−1)または(共)重
合体(a−2)を構成する芳香族ビニル系単量体として
は、スチレン、α−メチルスチレン、パラメチルスチレ
ン、等が挙げられ、一種または二種以上用いることがで
きる。シアン化ビニル系単量体としては、アクリロニト
リル、メタクリロニトリル等が挙げられ、一種または二
種以上用いることができる。(メタ)アクリル酸エステ
ル系単量体としては、メタクリル酸メチル、アクリル酸
メチル等が挙げられ、一種または二種以上用いることが
できる。また、本発明においては、上記芳香族ビニル系
単量体、シアン化ビニル系単量体および(メタ)アクリ
ル酸エステル系単量体と共に必要に応じて他の共重合可
能な単量体、例えばN−フェニルマレイミド、N−シク
ロヘキシルマレイミド等のマレイミド系単量体、アクリ
ル酸、メタクリル酸等の不飽和カルボン酸等を使用する
ことも可能である。
【0010】本発明で用いるグラフト重合体(a−1)
を構成するゴム状重合体の重量平均粒子径については
0.05〜2.0μ、またゴム強化スチレン系樹脂
(A)のアセトン可溶分の固有粘度(30℃、ジメチル
ホルムアミド溶媒)は0.2〜0.8dl/gの範囲に
あることが好ましい。ここで、グラフト重合体(a−
1)を構成するゴム状重合体の重量平均粒子径が0.0
5μ未満では耐衝撃性に劣り、また2.0μを超えると
透明性が低下する。また、ゴム強化スチレン系樹脂
(A)のアセトン可溶分の固有粘度が0.2dl/g未
満では耐衝撃性に劣り、また0.8dl/gを超えると
成形加工性が低下する。
【0011】また、本発明において使用されるポリシロ
キサン化合物(B)としては、少なくともフェニル基含
有ポリシロキサンを含有することが必要である。このフ
ェニル基含有ポリシロキサンを含有することにより、ゴ
ム強化スチレン系樹脂(A)の透明性を維持したままで
摺動性を付与することができるものであり、このフェニ
ル基含有ポリシロキサンを含有しない場合には透明性が
低下するため好ましくない。このようなフェニル基含有
ポリシロキサンとしては、例えばフェニルポリシロキサ
ン、フェニルメチルポリシロキサン等が挙げられ、また
これ以外のポリシロキサン化合物としては、メチルポリ
シロキサン、ジメチルポリシロキサン、メチルエチルポ
リシロキサン等が挙げられ、それそれ1種または2種以
上用いることができる。また、本発明においては、上記
のとおりポリシロキサン化合物(B)として少なくとも
フェニル基含有ポリシロキサンを含有することが必要で
あるが、使用する全ポリシロキサン化合物(B)中、好
ましくはフェニル基含有ポリシロキサンを50重量%以
上含有することが好ましい。
【0012】上記ポリシロキサン化合物(B)の使用割
合については、ゴム強化スチレン系樹脂(A)100重
量部に対して0.1〜10重量部であることが好まし
い。ポリシロキサン化合物(B)が0.1重量部未満で
は十分な摺動性が得られず、また10重量部を超えると
透明性及び耐熱性が低下する。
【0013】また、上記ポリシロキサン化合物(B)の
粘度は、50℃以下の使用環境下において50〜200
0csであることが好ましい。ポリシロキサン化合物
(B)が50cs未満では射出成形においては金型汚染
の原因になり、シート加工においてはロール汚れの原因
となるため好ましくない。更に、2000csを超える
と取り扱いが困難であり生産性が低下する。
【0014】本発明は、上記のとおり、特定のゴム強化
スチレン系樹脂(A)と特定ポリシロキサン化合物
(B)からなり、樹脂成形品(3mm厚み)とした時の
全光線透過率が75%以上であり、かつヘイズが10.
0以下である樹脂組成物である。該樹脂成形品の全光線
透過率を75%以上、かつヘイズを10.0以下とする
には、(A)におけるゴム状重合体と単量体の種類およ
びその使用割合、グラフト重合体(a−1)の重量平均
粒子径、グラフト率、(A)のアセトン可溶分の固有粘
度、さらにこれら特定のゴム強化スチレン系樹脂(A)
と組み合せて使用する特定ポリシロキサン化合物(B)
の種類およびその使用割合によって設定することができ
る。
【0015】本発明における各成分の混合方法には特に
制限はなく、押出機、バンバリーミキサー、ロール、ニ
ーダー等を用いて混合することができる。
【0016】また、本発明の透明摺動性熱可塑性樹脂組
成物には、公知の添加剤、例えば酸化防止剤〔2,6−
ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、2−(1−メ
チルシクロヘキシル)−4,6−ジメチルフェノール、
2、2−メチレンビス−(4−エチル−6−t−メチル
フェノール)、4,4’−チオビス−(6−t−ブチル
−3−メチルフェノール)、ジラウリルチオジプロピオ
ネート、トリス(ジ−ノニルフェニル)ホスファイト等
が例示される。〕、紫外線吸収剤〔p−t−ブチルフェ
ニルサリシレート、2,2’−ジヒドロキシ−4−メト
キシベンゾフェノン、2−(2’−ヒドロキシ−4’−
n−オクトキシフェニル)ベンゾトリアゾール等が例示
される。〕、滑剤〔パラフィンワックス、ステアリン
酸、硬化油、ステアロアミド、メチレンビスステアロア
ミド、エチレンビスステアロアミド、n−ブチルステア
レート、ケトンワックス、オクチルアルコール、ラウリ
ルアルコール、ヒドロキシステアリン酸トリグリセリド
等が例示される。〕、着色剤〔例えば酸化チタン、カー
ボンブラック〕、充填剤〔例えば炭酸カルシウム、クレ
ー、シリカ、ガラス繊維、ガラス球、カーボン繊維等が
例示される。〕等を必要に応じて添加することができ
る。
【0017】さらに、本発明においてはポリカーボネー
ト、ポリアミド、ポリブチレンテレフタレート、ポリフ
ェニレンオキサイド、ポリオキシメチレン、塩素化ポリ
エチレン等の他の熱可塑性樹脂を必要に応じて透明性を
保持する範囲内にて混合することができる。
【0018】本発明をさらに具体的に説明するために以
下に実施例及び比較例を挙げて説明する。しかし、これ
らによって本発明は何ら制限されるものではない。
【0019】〔実施例〕 −ゴム強化スチレン系樹脂(A)− グラフト重合体(a−1−1):窒素置換した反応器に
ポリブタジエンラテックス(重量平均粒子径0.30
μ、ゲル含有量85%)50部(固形分)、水150
部、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩0.1部、
硫酸第2鉄0.001部、ナトリウムホルムアルデヒド
スルホキシレート0.3部を入れ、60℃に加熱後、ア
クリロニトリル3部、スチレン12部、メタクリル酸メ
チル35部およびキュメンハイドロパーオキサイド0.
2部からなる混合物を3時間に亘り連続的に添加し、更
に60℃で2時間重合した。その後、塩析・脱水・乾燥
後、グラフト共重合体(a−1−1)を得た。得られた
グラフト共重合体のグラフト率およびアセトン可溶成分
の固有粘度はそれぞれ52%および0.50dl/gで
あった。
【0020】グラフト重合体(a−1−2):ポリブタ
ジエンラテックス(重量平均粒子径0.50μ、ゲル含
有量90%)20部、アクリロニトリル5部、スチレン
19部、メタクリル酸メチル56部、およびナトリウム
ホルムアルデヒドスルホキシレート0.4部、キュメン
ハイドロパーオキサイド0.3部に変更した以外は(a
−1−1)と同様にして、グラフト共重合体(a−1−
2)を得た。得られたグラフト共重合体のグラフト率お
よびアセトン可溶成分の固有粘度は、それぞれ60%お
よび0.45dl/gであった。
【0021】グラフト重合体(a−1−3):窒素置換
した反応器にポリブタジエンラテックス(重量平均粒子
径035μ、ゲル含有量90%)50部(固形分)、水
150部、エチレンジアミン四酢酸二ナトリウム塩0.
1部、硫酸第2鉄0.001部、ナトリウムホルムアル
デヒドスルホキシレート0.3部を入れ、60℃に加熱
後、アクリロニトリル15部、スチレン35部およびキ
ュメンハイドロパーオキサイド0.2部からなる混合物
を3時間に亘り連続的に添加し、更に60℃で2時間重
合した。その後、塩析・脱水・乾燥後、グラフト共重合
体(a−1−1)を得た。得られたグラフト共重合体の
グラフト率およびアセトン可溶成分の固有粘度はそれぞ
れ55%および0.52dl/gであった。
【0022】共重合体(a−2−1):窒素置換した反
応器に、純水130部および過硫酸カリウム0.3部を
仕込んだ後、攪拌下に65℃に昇温した。その後、アク
リロニトリル10部、スチレン30部、メタクリル酸メ
チル60部およびt−ドデシルメルカプタン0.35部
からなる混合モノマー溶液および不均化ロジン酸カリウ
ム2部を含む乳化剤水溶液30部を各々4時間に亘って
連続添加し、その後重合系を70℃に昇温し、2時間熟
成を行ない重合を終了した。塩析、脱水、乾燥後、固有
粘度0.50の共重合体C−1を得た。
【0023】共重合体(a−2−2):モノマーとして
アクリロニトリル30部およびスチレン70部とする以
外は(a−2−1)と同様の操作を行い、固有粘度0.
5の共重合体を得た。
【0024】−ポリシロキサン化合物(B)− B−1:フェニルメチルポリシロキサン(東レダウコー
ニング製 SH550粘度:125cs ) B−2:フェニルメチルポリシロキサン(東レダウコー
ニング製 SH710粘度:500cs) B−3:ジメチルポリシロキサン(東レダウコーニング
製 SH200 粘度:100cs)
【0025】〔実施例1〜4、比較例1〜6〕上記各成
分につき、表1に示された配合割合で混合し、40mm
二軸押出機を用いて200℃で溶融混練し、ペレットを
得た。また、得られたペレットにつき山城精機3.5オ
ンス射出成形機を用い、シリンダー設定温度200℃に
て各試験片を作成し、次の各評価を行った。評価結果を
表1に示す。なお、実施例及び比較例にて使用するゴム
強化スチレン系樹脂の固有粘度については、上記の混合
とは別に、表1に示した割合にてグラフト重合体および
共重合体を押出機にて混合した後、アセトン可溶成分を
抽出し、固有粘度を測定した。
【0026】全光線透過率:厚さ3mmの試験片を用い
て、(株)村上色彩技術研究所製反射・透過率計HR−1
00で測定した。
【0027】ヘイズ:全光線透過率測定と同一試験片を
用いて、(株)村上色彩技術研究所製反射・透過率計HR
−100で測定した。
【0028】耐衝撃性:ASTM D−256に準じて
ノッチ付アイゾット衝撃強度を測定。単位:MPa。
【0029】成形加工性:ASTM D−1238に準
じてメルトフローレイトを測定した。220℃×10k
g、単位:g/10min。
【0030】摺動性:JIS K−7218(B法)に
準拠し、以下の測定条件にて摺動試験を行い、試験前後
の重量差を測定した。単位:mg。
【0031】
【表1】
【0032】
【発明の効果】上記のとおり、本発明の透明摺動性熱可
塑性樹脂組成物は、摺動性、耐熱性に優れ、かつ成形加
工性に優れるものであり、透明性が要求され、かつ摺動
性の必要とされる家電・OA機器、ゲーム機等の分野に
て好適に使用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 55/02 C08L 55/02 83/04 83/04 Fターム(参考) 4J002 BN06W BN061 BN12W BN121 BN14W BN141 BN15W BN151 BN16W BN161 CP032 CP033 FD010 FD050 FD070 FD090 FD170 GC00 GQ00 4J026 AA12 AA13 AA17 AA45 AA49 AA68 AA69 AA71 AA72 AC01 AC02 AC09 AC10 AC11 AC12 AC36 BA05 BA06 BA25 BA27 BA31 BA38 BB01 BB03 BB04 GA09

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ゴム状重合体の存在下に芳香族ビニル系単
    量体、シアン化ビニル系単量体および(メタ)アクリル
    酸エステル系単量体の中から選ばれた1種以上の単量体
    を重合してなるグラフト重合体(a−1)または該グラ
    フト重合体(a−1)と芳香族ビニル系単量体、シアン
    化ビニル系単量体および(メタ)アクリル酸エステル系
    単量体等の中から選ばれた1種以上の単量体を重合して
    なる(共)重合体(a−2)からなるゴム強化スチレン
    系樹脂(A)と少なくともフェニル基含有ポリシロキサ
    ンを含有するポリシロキサン化合物(B)からなり、樹
    脂成形品(3mm厚み)とした時の全光線透過率が75
    %以上であり、かつヘイズが10.0以下である透明摺
    動性熱可塑性樹脂組成物。
  2. 【請求項2】グラフト重合体(a−1)を構成するゴム
    状重合体の重量平均粒子径が0.05〜2.0μ、ゴム
    強化スチレン系樹脂(A)のアセトン可溶分の固有粘度
    が0.2〜0.8dl/gである請求項1記載の透明摺
    動性熱可塑性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】ゴム強化スチレン系樹脂(A)100重量
    部に対して少なくともフェニル基含有ポリシロキサンを
    含有するポリシロキサン化合物(B)0.1〜10重量
    部を配合してなる請求項1又は2記載の透明摺動性熱可
    塑性樹脂組成物。
  4. 【請求項4】ポリシロキサン化合物(B)の粘度(50
    ℃以下)が50〜2000csである請求項1又は2、
    又は3記載の透明摺動性熱可塑性樹脂組成物。
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