JP2003020221A - アンモニア水製造装置 - Google Patents

アンモニア水製造装置

Info

Publication number
JP2003020221A
JP2003020221A JP2001204553A JP2001204553A JP2003020221A JP 2003020221 A JP2003020221 A JP 2003020221A JP 2001204553 A JP2001204553 A JP 2001204553A JP 2001204553 A JP2001204553 A JP 2001204553A JP 2003020221 A JP2003020221 A JP 2003020221A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ammonia
gas
water
reactor
nitrogen
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001204553A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiro Hasegawa
義洋 長谷川
Yoshitaka Moriyama
喜貴 森山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NKK Corp, Nippon Kokan Ltd filed Critical NKK Corp
Priority to JP2001204553A priority Critical patent/JP2003020221A/ja
Publication of JP2003020221A publication Critical patent/JP2003020221A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Abstract

(57)【要約】 【課題】 機動性に富み、効率よくアンモニア水を
製造しうる装置を提供する。 【解決手段】 上記の課題は、反応温度が一定となるよ
う自動制御で冷却される反応器と、液面が一定となるよ
う自動制御で水が供給され、かつアンモニア水温度が一
定となるよう自動制御で冷却される水吸収式アンモニア
分離器と、除湿器と、ガス昇圧装置とが、循環流量が一
定となるように自動制御される循環ライン中に配置さ
れ、循環ライン中の圧力が一定となるように原料である
水素および窒素を自動制御で供給する機構を有し、前記
反応器内ではアンモニア原料ガスとアンモニア合成ガス
との反応平衡を保ち、水吸収式アンモニア分離器内では
アンモニア含有ガスとアンモニア水との気液平衡を保つ
ようにした、アンモニア水の需要に応じて水、水素、窒
素を自動制御で供給し、反応量を自動制御できるように
したアンモニア水製造装置によって解決される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、排煙脱硝等に用
いられるアンモニア水の生産装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アンモニアは、工業、農業、医療など広
範囲な用途で用いられている化学品である。このためア
ンモニア生産設備は、様々な用途を想定し高純度製品を
製造する大規模な装置である。通常のアンモニア生産設
備では、水素、窒素を原料に、鉄系触媒を用いてアンモ
ニア合成を行う。鉄系触媒の反応条件は、この触媒の活
性が高くなる400℃〜600℃、10〜50MPaG
の高温高圧である。合成したアンモニアは、深冷分離法
により液安として回収している。アンモニア水は通常こ
のような設備から生産したアンモニアを水に吸収させる
ことで生産している。
【0003】このアンモニアの製造方法としては、アン
モニア合成反応塔と生成アンモニアの湿式回収塔の間を
主に水素と窒素よりなる合成ガスを循環し、反応塔で生
成したアンモニアを回収塔で連続的に湿式回収するに当
たり、粗製水素と窒素からなる合成用原料ガスを反応塔
出口から回収塔入口の間で循環ガスに注入し、該粗製水
素に由来する触媒毒成分などの不純物を湿式回収塔でア
ンモニウム塩として回収・除去することを特徴とするア
ンモニア水溶液の製造方法が知られている(特開200
0−44230号公報)。
【0004】このアンモニアの利用例として、事業用火
力発電所、コージェネ発電、ゴミ焼却炉などの固定発生
源から放出される窒素酸化物(NOx)を除去する排煙
脱硝においては、還元剤として主にアンモニアを使用し
ている。
【0005】このアンモニアは、通常、液体アンモニア
をアンモニア生産工場からローリー車、タンカーなどで
排煙脱硝装置近傍の貯蔵設備まで輸送して一時貯蔵して
いる。そして、使用する直前にアンモニアを気化させ空
気で1〜10%程度まで希釈して、排ガス中に噴霧して
いる。一方、アンモニア水を用いる場合は、通常、アン
モニア水(25%など)をアンモニア水生産工場からロ
ーリー車、タンカーなどで排煙脱硝装置近傍の貯蔵設備
まで輸送して一時貯蔵し、場合によっては気化した後、
排ガス中に噴霧している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の方法では、排煙
脱硝を行う時、還元剤の輸送・貯蔵が問題になる。特
に、アンモニアは毒性が強く、爆発・可燃性の物質であ
り、危険であるため、輸送・貯蔵の管理に大きな労力、
コストが必要となっている。また船舶などの移動発生源
では、狭い船舶上で一航海に必要なアンモニアを積載す
ることが難しいため、脱硝装置を設置している船舶は非
常に少なく、大量のNOxを排出している。また従来の
アンモニア製造装置は、高純度のアンモニアを大量生産
するための装置であり、反応条件は高温・高圧で、機器
数も多く、運転が煩雑で難しいため、大きな労力をかけ
ないで脱硝用のアンモニアを製造することは難しいとい
う問題点があった。
【0007】本発明は、排煙脱硝用にのみ限定するもの
ではないが、効果的な使い方として排煙脱硝における上
記のような問題点を解決するためになされたもので、機
動性に富み、穏和な反応条件で効率よくアンモニア水を
製造しうる装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題は、反応温度が
一定となるよう自動制御で冷却される反応器と、液面が
一定となるよう自動制御で水が供給され、かつアンモニ
ア水温度が一定となるよう自動制御で冷却される水吸収
式アンモニア分離器と、除湿器と、ガス昇圧装置とが、
循環流量が一定となるように自動制御される循環ライン
中に配置され、循環ライン中の圧力が一定となるように
原料である水素および窒素を自動制御で供給する機構を
有し、前記反応器内ではアンモニア原料ガスとアンモニ
ア合成ガスとの反応平衡を利用し、水吸収式アンモニア
分離器内ではアンモニア含有ガスとアンモニア水との気
液平衡を利用した、アンモニア水の需要に応じて水、水
素、窒素を自動制御で供給し、反応量を自動制御できる
ようにしたアンモニア水製造装置により解決できる。
【0009】また、前記反応器にルテニウム触媒を充填
して用いることによって上記課題をより好ましく達成で
きる。
【0010】かかる本発明の装置は次のような特徴を有
する。簡単な装置で運転も容易なためNOxの固定発生
源や移動発生源用の脱硝装置などのアンモニアの需要が
ある場所で、その場に設置することが可能である(液体
アンモニアまたはアンモニア水の輸送、貯蔵が不要なた
めコストとリスクを低下させる。)。脱硝装置への噴霧
濃度に適当な濃度、純度のアンモニア水を製造すること
が可能なため希釈が不要である(希釈装置が不要)。排
ガス中のNOx負荷に対し、アンモニア需要量は刻々と
変化するが、追従良く対応が可能であるため、装置の頻
繁な起動/停止が無く、作り置きも必要無い、あるいは
少なくて済む。水素製造装置の選定によっては、原料は
水と空気と電力のみとすることが可能で、入手が容易で
しかもクリーンであり、複雑な装置を必要としない。ま
た、ルテニウム触媒を反応器に充填することで、穏和な
条件で運転することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】<プロセス説明>図1に概略フロ
ーを示す。PSAまたは深冷分離または膜などの空気分
離方式で得た窒素と、水の電気分解または炭化水素のス
チームリフォーミングなどにより得た水素とを、循環ラ
インに供給する。窒素と水素の供給量は、循環ラインに
圧力指示調節計を設置しておき、循環ラインの圧力が所
定の圧力に一定となるように決定される。この循環ライ
ンの圧力は1〜50MPa程度、通常10〜40MPa
程度、アンモニア合成触媒にRu系触媒を用いた場合に
は、0.1〜10MPa程度、通常0.5〜3MPa程
度である。
【0012】窒素と水素の供給量比は、基本的には反応
量論比の1:3となる。また、循環ガス中での窒素と水
素の分圧比には、使用する触媒・運転条件・機器費用・
ユーティリティー費用などから決められる最適値が存在
し、装置はこの最適値となるよう運転されるが、アンモ
ニア分離器での水素と窒素の安水への溶解度の違いなど
により、分圧比は徐々に変化してしまう。そこで窒素と
水素の供給量比は、循環ラインにガス濃度指示調節計を
設置しておき、循環ラインのガス成分が所定の分圧比に
一定となるように決定される。
【0013】この具体的方法として、図6のように、水
素および窒素の供給ラインには、それぞれ流量指示調節
計+調節弁を設置しておき、循環ラインの圧力指示調節
計からの信号をどちらかの原料の供給ラインの流量指示
調節計+調節弁に伝達し、制御し、この流量指示調節計
からの信号を、もう片方の原料の供給ラインの流量指示
調節計に比率設定器を介した後に伝達し、制御する。比
率設定器での比率は、循環ラインのガス濃度指示調節計
からの信号により演算して決定する。
【0014】あるいは図7のように、水素および窒素の
供給ラインには、それぞれ流量指示調節計+調節弁を設
置しておき、循環ラインの圧力指示調節計からの信号を
どちらかの原料の供給ラインの流量指示調節計+調節弁
に伝達し、制御し、また循環ラインの圧力指示調節計か
らの信号を、比率設定器を介した後にもう片方の原料の
供給ラインの流量指示調節計+調節弁に伝達し、制御す
る。比率設定器での比率は、循環ラインのガス濃度指示
調節計からの信号により演算して決定する。
【0015】あるいは図8のように、水素および窒素の
供給ラインには、それぞれ流量指示調節計+調節弁を設
置しておき、循環ラインの圧力指示調節計とガス濃度指
示調節計からの両方の信号を比率設定器を介した後に、
それぞれの原料の供給ラインの流量指示調節計+調節弁
に伝達し、制御する。
【0016】あるいは図9のように、水素および窒素の
供給ラインに、それぞれ流量指示調節計+調節弁(A)
と調節弁(B)を設置しておき、循環ラインの圧力指示
調節計からの信号をどちらかの原料の供給ラインの流量
指示調節計+調節弁(A)に伝達し、制御し、この流量
計からの信号を、もう片方の原料の供給ラインの流量指
示調節計+調節弁(A)に比率設定器を介した後に伝達
し、制御する。比率設定器での比率設定は、予想される
比率をあらかじめ入力しておく。しかし、これでは運転
状態の変動により、循環ライン中の分圧比が徐々に変化
するため、ガス濃度指示調節計からの信号は、それぞれ
の調節弁(B)に伝達し、循環ライン中で過剰になって
いる原料は所定の濃度比になるまで調節弁(B)を閉じ
るようにし、その原料を供給しないようにする。
【0017】あるいは図10のように、水素および窒素
の供給ラインに、それぞれ流量指示調節計+調節弁
(A)と調節弁(B)を設置しておき、循環ラインの圧
力指示調節計からの信号をどちらかの原料の供給ライン
の流量指示調節計+調節弁(A)に伝達し、制御し、ま
た循環ラインの圧力指示調節計からの信号を比率設定器
に介した後に、もう片方の原料の供給ラインの流量指示
調節計+調節弁(A)に伝達し、制御する。比率設定器
での比率設定は、予想される比率をあらかじめ入力して
おく。しかし、これでは運転状態の変動により、循環ラ
イン中の分圧比が徐々に変化するため、ガス濃度指示調
節計からの信号は、それぞれの調節弁(B)に伝達し、
循環ライン中で過剰になっている原料は所定の濃度比に
なるまで調節弁(B)を閉じるようにし、その原料を供
給しないようにする。
【0018】あるいは図11のように、水素および窒素
の供給ラインに、それぞれ流量指示調節計+調節弁
(A)と調節弁(B)を設置しておき、循環ラインの圧
力指示調節計からの信号を比率設定器を介した後に、そ
れぞれの原料の供給ラインの流量指示調節計+調節弁
(A)に伝達し、制御する。比率設定器での比率設定
は、予想される比率をあらかじめ入力しておく。しか
し、これでは運転状態の変動により、循環ライン中の分
圧比が徐々に変化するため、ガス濃度指示調節計からの
信号は、それぞれの調節弁(B)に伝達し、循環ライン
中で過剰になっている原料は所定の濃度比になるまで調
節弁(B)を閉じるようにし、その原料を供給しないよ
うにする。
【0019】またそれぞれの信号は、それぞれの原料製
造装置にも伝達し、例えば水電気分解装置の通電量を制
御したり、炭化水素や空気の供給量などの1次原料の供
給量を制御しても良い。あるいは、原料製造装置は常に
一定量の生産量で運転しておき、過剰生産した原料は大
気放散や、燃料電池による発電などの別用途の利用や、
フレアでの燃焼することなどで循環ラインへの供給量を
制御しても良い。原料製造装置の出口圧力が循環ガス圧
力よりも低圧の場合には原料ガス昇圧装置を設置する。
【0020】このような方法で原料の窒素と水素が供給
された循環ガスは、コンプレッサーにより所定圧力に昇
圧され、また所定流量になるようコンプレッサーの回転
数制御やスピルバックにより制御する。この圧力は、1
〜50MPa程度、通常10〜40MPa程度、アンモ
ニア合成触媒にRu系触媒を用いた場合には、0.1〜
10MPa程度、通常0.5〜3MPa程度である。こ
の後、循環ガスは所定温度に昇温されて反応器に導入さ
れる。この温度は、200〜600℃程度、通常400
〜550℃程度、アンモニア合成触媒にRu系触媒を用
いた場合には、200〜500℃程度、通常350〜4
50℃程度である。循環ガスは、反応器に導入する前に
反応器出口ガスの熱を利用して昇温する熱交換器を設置
しておくと効率が良い。反応器内には、アンモニア合成
触媒を充填しておき、次に示すアンモニア合成反応が行
われる。この合成反応の温度は、300〜600℃程
度、通常400〜550℃程度、アンモニア合成触媒に
Ru系触媒を用いた場合には、300〜500℃程度、
通常350〜420℃程度である。圧力は、1〜50M
Pa程度、通常10〜40MPa程度、アンモニア合成
触媒にRu系触媒を用いた場合には、0.1〜10MP
a程度、通常0.5〜3MPa程度である。SV(空間
速度)は、1,000〜30,000h−1程度、通常
3,000〜15,000h−1程度である。なお、ア
ンモニア合成触媒にRu系触媒を用いた場合には、ガス
中の水分により失活しにくいので、後述の除湿器が不用
になるか、あるいは簡単な装置とすることができる。1
/2N+3/2H → NH
【0021】この反応は発熱反応であるため、反応器内
部の触媒層にいくつかの温度指示調節計を設置してお
き、外部から水・スチーム・空気・冷媒・循環ガス等の
流量を制御して冷却するか、昇温前の循環ガスの流量を
制御して反応器内に導入するなどして、触媒温度が常に
所定の温度となるように制御しておくと良い。
【0022】反応器出口のガスは、反応器入口のガスと
熱交換して冷却するなどして、さらに外部からスチーム
・水・空気・冷媒等により所定の温度に冷却し、アンモ
ニア分離器に導入する。アンモニア分離器は、充填塔や
気泡塔などのガス吸収装置である。アンモニア分離器内
には液面指示調節計を設置しておき、液面が一定となる
ように水の供給量が制御される。また温度指示調節計を
設置しておき、液温が一定となるように冷却装置により
制御される。反応後の循環ガス中のアンモニアは、アン
モニア分離器内のアンモニア水により吸収され、吸収さ
れなかったガス(水素+窒素+(微量の)アンモニア+
アルゴンなどの不活性物質)および蒸気圧分の水蒸気は
アンモニア分離器から出る。製品のアンモニア水は、ア
ンモニア分離器に設けたノズルより抜き出す。
【0023】アンモニア分離器から出た循環ガスは、冷
却式や吸着式の除湿器により除湿された後、循環ライン
の原料供給部に循環され、原料供給後に再び反応器に導
入する。なおアンモニア分離器出口に圧力指示調節計と
調節弁を設置し、分離器側の圧力変動を少なくすると、
全体の制御が安定して良い。
【0024】原料の水素ガスおよび窒素ガスには、通
常、アルゴンやメタンなどの不活性物質が含まれてい
る。これらの不活性ガスは、製品アンモニア水に溶解し
て循環ラインの系外に排出される以外は、循環ラインに
蓄積していく。循環ラインの全圧は、前述のとおり循環
ラインに設置した圧力指示調節計により所定の圧力に一
定に制御されているため、不活性ガスが循環ラインに蓄
積し、不活性ガスの分圧が高くなると、循環ライン中の
水素および窒素の分圧が低下する。水素および窒素の分
圧が低下すると、反応器でのアンモニア合成の効率が悪
くなる。そこで、不活性物質が所定の濃度以上に蓄積し
ないように、循環ラインにパージする機構を設けると良
い。パージラインは、分離器出口に設置すると良い。ま
たこの機構は、循環ライン中の不活性物質の濃度が一定
となるよう自動制御で循環ガスをパージする機構にする
と、製品アンモニア水の濃度の変動を無くしたり、少な
くすることができる。循環ラインの不活性物質の濃度に
ついては、原料ガスの純度・価格、触媒性能、反応器等
の装置形状、循環ラインの温度・圧力・流量等条件、ユ
ーティリティー費用、建設費などから求められる最適点
が存在し、この最適点を目標に一定となるよう自動制御
で循環ガスをパージする。この濃度は、条件により概ね
40%以下程度、通常20%以下程度である。
【0025】本発明の装置の温度・圧力・流量・液面・
濃度などの自動制御する項目の実際の運転値は、目標と
する設定値に対し、±50%以内程度、通常±20%以
内程度となるように制御する。
【0026】<運転方法>以上のような機器および制御
方法で組上げたプロセスのアンモニア水製造装置は次の
ように運転することができる。
【0027】アンモニア水をアンモニア分離器から抜き
出すと、アンモニア分離器の液面が一定に保たれるよう
に水が供給され、分離器内のアンモニア水の濃度がわず
かに低下する(製品アンモニア水の濃度変化が許容され
る範囲内になるように、使用量を考慮し、分離器内のア
ンモニア水保有量を設計しておく)。これによりアンモ
ニア合成ガス中のアンモニアは、アンモニアガス−アン
モニア水の気液平衡状態に戻すようアンモニア水に吸収
される。これにより分離器出口ガスのアンモニア濃度と
圧力がわずかに低下する。圧力が低下すると、循環ガス
ライン中に設置した圧力指示調節計がこれを検知し、こ
れを一定に保つように原料ガスが導入される。
【0028】原料ガスが導入されたことでさらにアンモ
ニア濃度が低下した循環ガスは、反応器に導入され、ア
ンモニア合成反応が行われる。アンモニア合成において
も、温度、圧力に従った反応平衡が存在し、反応器入口
においてアンモニア濃度が平衡濃度よりも低くなると、
反応器で合成反応が起こり、平衡濃度に近づこうとす
る。反応器入口ガスのアンモニア濃度が平衡に近い場合
には、反応量はわずかとなり、平衡から大きくずれてい
る場合には反応量は増加する(この機構により反応量を
制御する)。反応器から出た循環ガスは、再び分離器に
導入される。
【0029】逆に、アンモニア分離器からのアンモニア
水の抜き出しが無い時には、分離器内では、アンモニア
水と循環ガス中のアンモニア濃度がその温度、圧力にお
ける気液平衡状態となっており、分離器の入口、出口で
は、循環ガスの濃度が同じになっている。このため圧力
指示調節計の検知圧力も所定の設定値と同じになってお
り、原料ガスの供給が行われない。このため反応器入口
ガスのアンモニア濃度は反応器出口濃度と同じで、反応
平衡のアンモニア濃度となっている。そしてこの循環ガ
スが再び分離器に導入される。このように循環ガスは、
循環ライン中、見かけ上、反応、吸収は行われない。
【0030】アンモニア水の濃度は、反応器の温度およ
び圧力と、アンモニア分離器内の温度および圧力を変化
させることで得たい濃度にすることができる。
【0031】以上のような装置および運転方法により、
アンモニア水が必要な時に必要な量だけアンモニア分離
器からアンモニア水を抜出せば、アンモニア合成量を自
動的に制御することができ、また原料を自動供給するこ
とができるため、運転が非常に容易である。また装置の
頻繁な起動や停止が要らなくなり、作り置きも必要なく
なる。
【0032】<その他に考えられる実施の形態>上記以
外に考えられる実施の形態を次に示す。
【0033】(1) 主要機器の配置、原料供給箇所、ガ
スパージ箇所について 循環ライン中の主要機器の配置による組合せの他の例を
図2〜5に示す。
【0034】
【表1】 注:(a)〜(d)は原料供給箇所 本発明を限定するものではないが、効率が良い供給箇所
は、パターン1の(b),(c)と、パターン2の(b)であ
る。
【0035】さらに、上記の2パターン(8種類)それ
ぞれについて、ガスパージラインの箇所は次が可能であ
る。
【0036】
【表2】 注:(e)〜(h)はガスパージ箇所本発明を限定するもの
ではないが、効率が良いガスパージ箇所は、パターン1 ,2の(f)である。
【0037】これらのうち、実施例には次の2種類の場
合を示した。
【0038】
【表3】
【0039】上記の実施例では次の利点がある。反応器
の上流側にコンプレッサーを設置すると、原料ガスは圧
縮により昇温するため、ヒーターでの加熱量が少なくて
済み、効率が良くなる。原料供給箇所は、循環ラインの
中で圧力が最も低くなるコンプレッサーの上流側が良
い。また原料製造方式によって原料中に水分が多く含ま
れている場合には、原料供給箇所は除湿器の上流側が良
い。ガスパージ箇所は、分離器下流側が良い。
【0040】(2) 付属機器等について なお状況に応じて、プロセスライン各所にタンク(バッ
ファー)、混合器、熱交換器、バイパス配管やドレン配
管、ベント配管、サンプリング配管、分析装置、各種計
装機器類、弁、安全弁、逆止弁、調節弁、付属配管等を
組込む。各機器の基数についても、1基でも良く、2基
以上を直列・並列に設置しても良い。本装置に気化装
置、蒸留装置を設置しても良い。
【0041】(3) 除湿器について 水素製造装置には除湿器を設けず、原料供給後の循環ラ
インの除湿器と共用しても良い。反応器に充填する触媒
が、Ru触媒のように水分に対して失活しにくい触媒を
選定した場合には、除湿率があまり高くない除湿器を選
定し、あるいは設置しなくても良い。水分に対して失活
し易い触媒を選定した場合には、除湿率が高い除湿器を
選定する。ただしこれは触媒の失活の程度と触媒コス
ト、除湿器コスト、建設費、運転費、スペース等を考慮
し、総合的に判断する。
【0042】(4) 原料供給方法について 図6〜11に示す方法が考えられる。
【0043】
【実施例】[実施例1] (1) 生産運転 図12に示す装置で運転した。水素製造装置は水電気分
解方式を用い、窒素製造装置はPSA装置を用いた。な
お循環ラインへの水素供給量は、循環ガス圧力指示調節
計からの信号を水素流量指示調節計に伝達し、制御し、
さらにこの信号により、水電気分解装置の電流量を調整
して水素製造量を制御した。また循環ラインへの窒素供
給量は、循環ガス濃度指示調節計からの信号により比率
を設定した水素/窒素流量比率設定器に、水素流量指示
調節計からの信号を伝達し、変換後の信号を窒素流量指
示調節計に伝達し、制御した。窒素製造装置は常に一定
流量の窒素を製造するように運転しておき、過剰な窒素
は大気放散した。また水電気分解式水素製造装置からの
水素ガスは、除湿せずにそのまま循環ラインに導入し、
循環ライン中の除湿器を用いて循環ガスと共に除湿し
た。
【0044】表4、5、6には、アンモニア水の需要が
アンモニアベースで1mol−NH /h換算の運転状
態を示す。
【0045】反応器は、内部に熱交換器を有する型式
で、Ru触媒を充填し、350℃、0.99MPaGと
なるよう制御しながら運転し、出口アンモニア濃度が反
応平衡に近い7.35%の反応後ガスを得た。反応後ガ
スは入口ガスと原料ガス−反応後ガス熱交換器で、熱交
換し、熱回収した後、反応後ガス冷却器で冷却水により
50℃に冷却し、3段の気泡塔型式のアンモニア分離器
に導入した。分離器には液面が一定となるよう制御され
て、30℃の水が3.99mol/hで供給された。1
段目のアンモニア分離器のアンモニア水の温度は43℃
となるよう冷却されており、アンモニア濃度は20.0
mol%(19.1wt%)で、ほぼ気液平衡の状態で
あった。3段目のアンモニア分離器を出たガスは、アン
モニア濃度が0.08mol%であった。ここで反応器
入口でのアルゴン濃度が5.0%となるように循環ガス
の一部を流量調整しながらパージした。この後、循環ガ
ス圧力指示調節計設置部の圧力が一定になるよう水素お
よび窒素を制御しながら供給し、水素流量は1.6mo
l/hで、窒素流量は0.5mol/hであった。原料
を供給した後の循環ガスは除湿器に導入し、除湿した。
分離した水分は、アンモニア分離器に導入した。水素お
よび窒素を供給した後のガスは循環コンプレッサーで
0.99MPaGまで昇圧し、また循環コンプレッサー
の回転数制御により流量を調節した。昇圧後、流量調節
後のガスは、原料ガス−反応後ガス熱交換器で反応器出
口ガスの熱を利用して昇温し、さらにヒーターにより温
度を微調整した後に反応器に導入した。
【0046】本プロセスにより20.0mol%(1
9.1wt%)のアンモニア水を得ることができた。ま
たアンモニア水の需要が変動しても本制御方法により追
従良く運転することができた。
【0047】(2) 待機運転 (1)の運転状態で、アンモニア水の需要が0mol−N
/hになった時を示す。表7、8、9に、この時の
運転状態を示す。
【0048】アンモニア需要が無くなりアンモニア水の
抜き出し量が0になり、分離器の液面は所定のレベルか
ら減少しないので、供給水が供給されなかった。1段目
のアンモニア分離器のアンモニア水の温度は43℃で、
アンモニア濃度は20.0mol%(19.1wt%)
で、気液平衡の状態であった。3段目のアンモニア分離
器を出たガスは、アンモニア濃度が7.35mol%
で、分離器入口濃度と同じであった。パージガス量は0
であった。循環ガス圧力指示調節計の圧力は一定で、原
料は供給されなかった。この後循環ガスはコンプレッサ
ーで0.99MPaGまで昇圧し、また循環コンプレッ
サーの回転数制御により流量を調節した。昇圧後、流量
調節後のガスは、原料ガス−反応後ガス熱交換器で反応
器出口ガスの熱を利用して昇温し、さらにヒーターによ
り温度を微調整した後に反応器に導入した。反応器入口
ガスと出口ガスのアンモニア濃度は共に7.35%で、
見かけ上新たな反応は起らなかった。
【0049】本プロセスにより、アンモニア水の需要が
0になった時でも、装置は自動待機することができた。
アンモニア分離器内部には、20.0mol%(19.
1wt%)のアンモニア水が蓄積されており、アンモニ
ア水の需要が出た時にはすぐに取出すことができ、取出
すと、すぐに実施例1の運転状態(生産状態)になっ
た。
【0050】[実施例2] (1) 生産運転 実施例1と同じシステムで、必要なアンモニア水の濃度
が40.5mol%(39.2wt%)の時を示す。実
施例1の運転状態から、次の条件を変化させた。反応器
は、420℃、6.0MPaG。この時の反応平衡濃度
は12.3mol%。反応器入口のアルゴン濃度を8m
ol%となるようパージガス流量を調整。分離器は、6
6℃、5.9MPaG。気液平衡に近い40.5mol
%(39.2wt%)のアンモニア水が得られた。表1
0、11、12には、アンモニア水の需要がアンモニア
ベースで1ml−NH/h換算の運転状態を示す。
【0051】(2) 待機運転 (1)のシステムの運転状態で、アンモニア水の抜き出し
が無い時を示す(自動待機)。表13、14、15に、
この時の運転状態を示す。
【0052】[実施例3] (1) 生産運転 図13に示す装置で運転した。水素製造装置は炭化水素
のリフォーミング装置を用い、窒素製造装置は膜装置を
用いた。循環ラインへの水素供給量は循環ガス圧力指示
調節計からの信号を水素流量指示調節計に伝達し、制御
し、さらにこの制御信号は水素製造装置の炭化水素供給
量指示調節計にも伝達し、炭化水素の供給量を制御し
た。循環ラインへの窒素供給量は、水素流量指示調節計
からの信号を水素/窒素流量比率設定器を介した後、窒
素流量指示調節計に伝達し、制御し、さらにこの信号は
窒素製造装置への空気供給量指示調節計にも伝達し、空
気供給量を制御した。窒素製造装置で生産される窒素ガ
ス中の不純物が通常運転時に1.0%であったため、比
率設定器は0.3367に設定しておいた。また水素供
給ラインおよび窒素供給ラインには調節弁を設置し、循
環ガス濃度指示調節計からの信号により過剰側の供給量
を減少または停止させるように調節した。
【0053】表16、17、18に、アンモニア水の需
要がアンモニアベースで1mol−NH/h換算の運
転状態を示す。
【0054】反応器は、内部に熱交換器を有する型式
で、Ru触媒を充填し、330℃、0.3MPaGとな
るよう制御しながら運転し、出口アンモニア濃度が反応
平衡に近い4.17%の反応後ガスを得た。反応後ガス
は入口ガスと原料ガス−反応後ガス熱交換器で、熱交換
し、熱回収した後、反応後ガス冷却器で冷却水により4
0℃に冷却し、充填塔型吸収塔型式のアンモニア分離器
に導入した。分離器には液面のレベルが一定となるよう
制御されて、30℃の水が13.3mol/hで供給さ
れた。塔底部のアンモニア水の温度は32℃で、アンモ
ニア濃度は7.0mol%(6.6wt%)で、ほぼ気
液平衡の状態であった。分離器を出たガスは、熱交換器
で28℃に冷却し、この時に発生したドレンは吸収塔に
戻した。塔頂部のガスはアンモニア濃度が0.04mo
l%であった。ここで反応器入口でのアルゴン濃度が
3.0%となるように循環ガスの一部を流量調整しなが
らパージした。この後、循環ガス圧力指示調節計の圧力
が一定になるよう水素および窒素を制御しながら供給
し、水素流量は1.6mol/hで、窒素流量は0.5
mol/hであった。水素および窒素を供給した後のガ
スは循環コンプレッサーで0.30MPaGまで昇圧
し、昇圧後のガスは流量調節するため、余分なガスは循
環コンプレッサーの吸込側にスピルバックした。昇圧
後、流量調節後のガスは、原料ガス−反応後ガス熱交換
器で反応器出口ガスの熱を利用して昇温し、さらにヒー
ターにより温度を微調整した後に反応器に導入した。
【0055】本プロセスにより、7.0mol%(6.
6wt%)のアンモニア水を得ることができた。また、
アンモニア水の需要が変動しても本制御方法により追従
良く運転することができた。
【0056】(2) 待機運転 (1)の運転状態で、アンモニア需要が0になった時を示
す。表19、20、21に、この時の運転状態を示す。
【0057】アンモニア需要が無くなりアンモニア水の
抜き出し量が0になり、分離器の液面は所定のレベルか
ら減少しないので、供給水が供給されなかった。塔底部
のアンモニア水の温度は32℃で、アンモニア濃度は
7.0mol%(6.6wt%)で、気液平衡の状態で
あった。分離器を出たガスは、分離器出口ガス熱交換器
で28℃に冷却され、この時に発生したドレンは吸収塔
に戻した。塔頂部のガスはアンモニア濃度が4.17m
ol%で、吸収塔入口濃度と同じであった。パージガス
量は0であった。循環ガス圧力指示調節計の圧力は一定
で、原料供給されなかった。この後ガスは循環コンプレ
ッサーで0.30MPaGまで昇圧し、昇圧後のガスは
流量調節するため余分なガスは循環コンプレッサーの吸
込側にスピルバックした。昇圧後、流量調節後のガス
は、原料ガス−反応後ガス熱交換器で反応器出口ガスの
熱を利用して昇温し、さらにヒーターにより温度を微調
整した後に反応器に導入した。反応器入口ガスと出口ガ
スのアンモニア濃度は共に4.17%で、見かけ上新た
な反応は起らなかった。
【0058】本プロセスにより、アンモニア水の需要が
無くなった時でも、装置は自動待機することができ、内
部には、7.0mol%(6.6wt%)のアンモニア
水が蓄積されており、すぐに取出すことができた。取出
すと実施例1の運転状態になった。
【0059】
【表4】
【0060】
【表5】
【0061】
【表6】
【0062】
【表7】
【0063】
【表8】
【0064】
【表9】
【0065】
【表10】
【0066】
【表11】
【0067】
【表12】
【0068】
【表13】
【0069】
【表14】
【0070】
【表15】
【0071】
【表16】
【0072】
【表17】
【0073】
【表18】
【0074】
【表19】
【0075】
【表20】
【0076】
【表21】
【0077】
【発明の効果】脱硝装置などのアンモニア水を利用する
設備近傍のその場に設置可能な運転が容易なアンモニア
水製造装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のアンモニア水製造装置の構成の一例
を示す図である。
【図2】 本発明のアンモニア水製造装置の一例の循環
ライン部と原料ガス供給位置を示す図である。
【図3】 本発明のアンモニア水製造装置の別の例の循
環ライン部と原料ガス供給位置を示す図である。
【図4】 本発明のアンモニア水製造装置の一例の循環
ライン部とガスパージを示す図である。
【図5】 本発明のアンモニア水製造装置の別の例の循
環ライン部とガスパージを示す図である。
【図6】 原料ガス供給部の構成の一例を示す図であ
る。
【図7】 原料ガス供給部の構成の別の例を示す図であ
る。
【図8】 原料ガス供給部の構成の別の例を示す図であ
る。
【図9】 原料ガス供給部の構成の別の例を示す図であ
る。
【図10】 原料ガス供給部の構成の別の例を示す図で
ある。
【図11】 原料ガス供給部の構成の別の例を示す図で
ある。
【図12】 本発明のアンモニア水製造装置の構成の一
例の説明を示す図である。
【図13】 本発明のアンモニア水製造装置の構成の別
の例の説明を示す図である。
【符号の説明】
101…循環コンプレッサー 102…原料ガス−反応後ガス熱交換器 103…ヒーター 104…反応器 105…アンモニア合成触媒 106…反応後ガス冷却器 107…アンモニア分離器 108…充填物 109…分離器出口ガス冷却器 110…気液分離器 111…安水ポンプ 112…安水冷却器 113…除湿器 120…アンモニア水 201…循環ガス圧力指示調節計 202…水素/窒素流量比率設定器 203…水素流量指示調節計 204…窒素流量指示調節計 205…アンモニア水温度指示調節計 206…アンモニア水液面指示調節計 207…循環ガス濃度指示調節計 208…パージガス流量指示調節計 209…循環ガス圧力指示調節計 212…循環ガス流量指示調節計 213…アンモニア水流量指示調節計 303…水素流量調節弁 304…窒素流量調節弁 305…冷却水流量調節弁 306…水供給量調節弁 308…パージガス流量調節弁 309…循環ガス圧力調節弁 310…水素供給量調整弁 311…窒素供給量調整弁 312…循環ガス流量調節弁 313…アンモニア水流量調節弁 350…弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // B01D 53/94 B01D 53/36 101A Fターム(参考) 4D048 AA06 AC04 CC61 CD10 4G035 AA01 AE13 AE15 4G037 BA01 BB30 CA18

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反応温度が一定となるよう自動制御で冷
    却される反応器と、液面が一定となるよう自動制御で水
    が供給され、かつアンモニア水温度が一定となるよう自
    動制御で冷却される水吸収式アンモニア分離器と、除湿
    器と、ガス昇圧装置とが、循環流量が一定となるように
    自動制御される循環ライン中に配置され、循環ライン中
    の圧力が一定となるように原料である水素および窒素を
    自動制御で供給する機構を有し、前記反応器内ではアン
    モニア原料ガスとアンモニア合成ガスとの反応平衡を利
    用し、水吸収式アンモニア分離器内ではアンモニア含有
    ガスとアンモニア水との気液平衡を利用した、アンモニ
    ア水の需要に応じて水、水素、窒素を自動制御で供給
    し、反応量を自動制御できるようにしたアンモニア水製
    造装置
  2. 【請求項2】 ルテニウム触媒を反応器に充填した請求
    項1記載のアンモニア水製造装置
JP2001204553A 2001-07-05 2001-07-05 アンモニア水製造装置 Pending JP2003020221A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001204553A JP2003020221A (ja) 2001-07-05 2001-07-05 アンモニア水製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001204553A JP2003020221A (ja) 2001-07-05 2001-07-05 アンモニア水製造装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003020221A true JP2003020221A (ja) 2003-01-24

Family

ID=19040999

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001204553A Pending JP2003020221A (ja) 2001-07-05 2001-07-05 アンモニア水製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003020221A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005347182A (ja) * 2004-06-04 2005-12-15 Idemitsu Kosan Co Ltd 負荷が消費する電力を発電するために必要な量のみの水素を燃料電池に提供する燃料電池システムおよび燃料電池システム制御方法
JP2005347181A (ja) * 2004-06-04 2005-12-15 Idemitsu Kosan Co Ltd 燃料電池が必要とする水素を過不足なく、迅速に供給する燃料電池システムおよび燃料電池システム制御方法
WO2016035376A1 (ja) * 2014-09-05 2016-03-10 三菱重工業株式会社 アンモニア合成システム及び方法
WO2016133133A1 (ja) * 2015-02-17 2016-08-25 味の素株式会社 含窒素製品及び発酵・培養生産物から選択される製品の製造システム及び製造方法
WO2016133134A1 (ja) * 2015-02-17 2016-08-25 味の素株式会社 有機化合物又は微生物の製造システム及び製造方法
KR20180004542A (ko) * 2016-07-04 2018-01-12 (주) 맥코이교역 암모니아수 제조장치 및 이의 제조방법
CN108334118A (zh) * 2018-03-15 2018-07-27 中石化宁波工程有限公司 一种乙醇胺装置中高压吸收塔出口氨水浓度控制***及控制方法
KR20190070388A (ko) * 2017-12-12 2019-06-21 (주)동양화학 농도별 생산이 가능한 수산화암모늄 제조시스템
KR102257467B1 (ko) * 2020-12-24 2021-06-01 한국해양과학기술원 암모니아 생산 플랫폼 및 생산 방법
CN113756997A (zh) * 2021-10-06 2021-12-07 石荣明 一种用于含有氨气的气体透气的氨水循环***和方法

Cited By (20)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005347181A (ja) * 2004-06-04 2005-12-15 Idemitsu Kosan Co Ltd 燃料電池が必要とする水素を過不足なく、迅速に供給する燃料電池システムおよび燃料電池システム制御方法
JP2005347182A (ja) * 2004-06-04 2005-12-15 Idemitsu Kosan Co Ltd 負荷が消費する電力を発電するために必要な量のみの水素を燃料電池に提供する燃料電池システムおよび燃料電池システム制御方法
US10246340B2 (en) 2014-09-05 2019-04-02 Mitsubishi Heavy Industries Engineering, Ltd. Ammonia synthesis system and method
WO2016035376A1 (ja) * 2014-09-05 2016-03-10 三菱重工業株式会社 アンモニア合成システム及び方法
JP2016056039A (ja) * 2014-09-05 2016-04-21 三菱重工業株式会社 アンモニア合成システム及び方法
JP2021027837A (ja) * 2015-02-17 2021-02-25 味の素株式会社 有機化合物又は微生物の製造システム及び製造方法
US10808267B2 (en) 2015-02-17 2020-10-20 Ajinomoto Co., Inc. Production system and method of production for organic compound or microorganism
CN107406266A (zh) * 2015-02-17 2017-11-28 味之素株式会社 用于选自含氮产品和经发酵及培养的产品的产品的生产***和生产方法
JPWO2016133134A1 (ja) * 2015-02-17 2018-01-11 味の素株式会社 有機化合物又は微生物の製造システム及び製造方法
CN107250342A (zh) * 2015-02-17 2017-10-13 味之素株式会社 有机化合物或微生物的制造***及制造方法
US10941427B2 (en) 2015-02-17 2021-03-09 Ajinomoto Co., Inc. Production system and method of production for product selected from nitrogen-containing product and fermented and cultured product
WO2016133134A1 (ja) * 2015-02-17 2016-08-25 味の素株式会社 有機化合物又は微生物の製造システム及び製造方法
WO2016133133A1 (ja) * 2015-02-17 2016-08-25 味の素株式会社 含窒素製品及び発酵・培養生産物から選択される製品の製造システム及び製造方法
KR20180004542A (ko) * 2016-07-04 2018-01-12 (주) 맥코이교역 암모니아수 제조장치 및 이의 제조방법
KR102070686B1 (ko) * 2017-12-12 2020-01-30 (주)동양화학 농도별 생산이 가능한 수산화암모늄 제조시스템
KR20190070388A (ko) * 2017-12-12 2019-06-21 (주)동양화학 농도별 생산이 가능한 수산화암모늄 제조시스템
CN108334118A (zh) * 2018-03-15 2018-07-27 中石化宁波工程有限公司 一种乙醇胺装置中高压吸收塔出口氨水浓度控制***及控制方法
CN108334118B (zh) * 2018-03-15 2023-08-18 中石化宁波工程有限公司 一种乙醇胺装置中高压吸收塔出口氨水浓度控制***及控制方法
KR102257467B1 (ko) * 2020-12-24 2021-06-01 한국해양과학기술원 암모니아 생산 플랫폼 및 생산 방법
CN113756997A (zh) * 2021-10-06 2021-12-07 石荣明 一种用于含有氨气的气体透气的氨水循环***和方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20210156560A1 (en) Method for removing nitrogen oxides from combustion fumes with on-site generation of ammonia
US5656557A (en) Process for producing various gases for semiconductor production factories
JP4556175B2 (ja) 製油所水素製造装置の生成ガスからの一酸化炭素分離回収方法。
US10787367B2 (en) Removal of gaseous NH3 from an NH3 reactor product stream
JP2003020221A (ja) アンモニア水製造装置
CN101166714B (zh) 尿素合成装置
CN105120984A (zh) 压缩机杂质分离机构的碱性调节剂供给方法及装置
WO2004056453A1 (en) Remediation process and apparatus
CN214528167U (zh) 一种尿素水解制氨撬装装置
US20040219088A1 (en) Mini ammonia plant
CA3223160A1 (en) Ammonia cracking for green hydrogen
WO2022265648A1 (en) Ammonia cracking for green hydrogen with nox removal
JPH0255210A (ja) 硫化水素の製造方法
JP3924669B2 (ja) アンモニア水溶液の製造方法
CN220803166U (zh) 一种草酸二甲酯合成中甲酸甲酯的脱除回收利用装置
JP3467178B2 (ja) 空気分離装置
CA3223144A1 (en) Recovery of a renewable hydrogen product from an ammonia cracking process
WO2012140995A1 (ja) 高効率メタノール製造方法及びこれを利用した酢酸原料又はmma原料の製造方法
Lu et al. Slipstream Testing and Modeling of a Novel Integrated Catalytic System for Flue Gas Purification from Pressurized Oxy-Combustion Systems
JPH05116915A (ja) 窒素ガスの製造方法
JP2023081618A (ja) 化学反応システム
Agarwal Operational Experience of De-hydrogen Reactor at CFCL
JP2011073909A (ja) Co2回収方法及びco2回収装置