JP2003017493A - 配線構造体の形成方法 - Google Patents

配線構造体の形成方法

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JP2003017493A
JP2003017493A JP2001200579A JP2001200579A JP2003017493A JP 2003017493 A JP2003017493 A JP 2003017493A JP 2001200579 A JP2001200579 A JP 2001200579A JP 2001200579 A JP2001200579 A JP 2001200579A JP 2003017493 A JP2003017493 A JP 2003017493A
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film
forming
silicon
insulating film
groove
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JP2001200579A
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Takeshi Mitsushima
猛 光嶋
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 銅に対する拡散防止性能と、層間絶縁膜及び
銅との密着性とを兼ね備えた拡散バリア膜を形成する。 【解決手段】 半導体基板11上に、絶縁膜12、シリ
コン窒化酸化膜13、シリコン酸化膜14を形成し、配
線溝15を形成する。配線溝15にTaN膜16を形成
し、さらにCu膜17を形成する。次にシリコン酸化膜
14とTaN膜16を熱反応させることによりTaSi
N膜18を形成する。次にシリコン窒化酸化膜13上の
Cu膜17を研磨することによりCu配線層17aを形
成する。熱処理によりTaSiN膜が形成されることに
より、シリコン酸化膜とTaN膜の密着力が向上し、膜
はがれを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配線構造体の形成
方法に関するものであり、特に、配線材料の下に形成す
るバリア層に関するものである。
【0002】
【従来の技術】銅配線を用いた半導体装置においては、
銅の層間絶縁膜への拡散を防止するため、拡散防止膜
(拡散バリア膜)を設けることが必要である。また拡散
バリア膜は、配線信頼性を保持するため、層間絶縁膜お
よび銅との密着性が高くなくてはならない。このため、
これまでに、銅の拡散を防止するバリアメタルについて
提案がなされている。
【0003】バリアメタルを用いた配線構造体の形成は
以下の工程により行われていた。まず、下地銅配線上に
絶縁膜を形成し、この絶縁膜に配線溝と、下地配線層に
至る孔とを形成する。次に、配線溝と孔の表面層に薄い
拡散バリア膜を形成する。この際、配線溝と孔の表面層
が完全に拡散バリア膜で覆われているようにする。未覆
領域からの銅の拡散を防止するためである。その後、拡
散バリア膜で覆われた配線溝と孔とを埋め込みながら銅
膜を成長し、CMP法によって絶縁膜表面に形成された
銅膜と拡散バリア膜とを選択的に除去する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】銅の拡散バリア膜は、
銅に対する拡散防止性能と層間絶縁膜及び銅との密着性
を兼ね備える必要があるがこのような拡散バリア膜を形
成することが困難である。たとえば特開2000−72
04号公報のように、アモルファスTaNのような微粒
子からなる金属膜を用いた場合には、比抵抗も約200
−250μΩ−cmと低く、結晶化した金属膜と異な
り、銅の拡散経路も存在しないため、銅拡散に対するバ
リア性は非常に高いものとなるが、金属膜の表面はアモ
ルファス状で結晶格子が均等に配列されていないため、
このアモルファス状膜上に銅を成膜すると、銅の結晶性
と銅に対する密着性が劣化する。
【0005】さらに、下地層間絶縁膜との密着性も劣っ
ているため、銅配線を形成するため、研磨する際に層間
絶縁膜とバリア層である金属膜の膜はがれが生じて配線
歩留りが低下する。
【0006】以上に鑑み、本発明は銅配線を用いた半導
体装置において、銅の半導体装置中への拡散を防止する
拡散バリア性能と、銅及び配線層間膜の間の密着性能と
を兼ね備えた拡散バリア膜を有する配線構造体の形成方
法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明では、シリコン含有絶縁膜に溝部を形成する工程
と、前記シリコン含有絶縁膜の表面および溝部内部に高
融点金属窒化物を形成する工程と、前記溝部が埋まるよ
うに導電膜を形成する工程と、前記溝部からはみ出した
前記導電膜を、除去して配線層を形成する工程とを備
え、さらに熱処理により前記シリコン含有絶縁膜と前記
高融点金属窒化物とを反応させ、前記シリコン含有絶縁
膜の表面にシリコン含有高融点金属窒化物を形成する工
程とを含む、配線構造体の形成方法とする。
【0008】また層間絶縁膜上に、シリコン窒化膜と、
シリコン含有絶縁膜とを堆積する工程と、これらの絶縁
膜に、その底面が層間絶縁膜に到達する溝部を形成する
工程と、前記シリコン含有絶縁膜の表面および溝部の内
部に、拡散バリア層として機能するTaNを、前記溝部
が埋まってしまわないよう形成する工程と、前記シリコ
ン含有絶縁膜上および前記溝部を埋めるように銅を主成
分とする導電膜を形成する工程と、前記導電膜および、
前記シリコン含有絶縁膜を除去し、前記溝部内に導電膜
を埋め込むことにより、配線層を形成する工程とを備
え、さらに熱処理により前記シリコン含有絶縁膜と前記
高融点金属窒化物とを反応させ、前記シリコン含有絶縁
膜の表面にシリコン含有高融点金属窒化物を形成する工
程とを含む、配線構造体の形成方法とする。
【0009】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、本発明
の第1の実施形態に対して図面を参照しながら説明す
る。
【0010】図1(a)から図1(d)は本発明の第1
の実施形態による配線構造体の形成方法を説明する工程
断面図である。
【0011】図1(a)に示すように、シリコンからな
る半導体基板11上に、シリコン酸化膜からなる絶縁膜
12を、原料ガスにTEOSとO2を用いたプラズマC
VD法により形成する。絶縁膜12上にプラズマCVD
法により原料ガスにSiH4、N2O、N2を用い膜厚8
0nmのシリコン窒化酸化膜13を形成する。このシリ
コン窒化酸化膜13はリソグラフィの際に下地からの反
射防止膜として作用する。例えば溝15形成のためのレ
ジスト露光時に、溝15よりも下に位置する配線からの
反射により、レジストが不必要に感光されるのを防止す
る。
【0012】次にシリコン窒化酸化膜13を形成した真
空チャンバ内で半導体基板11を大気雰囲気に曝すこと
なく、シリコン窒化酸化膜13上にプラズマCVD法に
より、原料ガスとしてSiH4 70sccm、N2
250sccm、N2 1300sccmを用い、基板
温度360℃、圧力350Pa、13.56MHzの高
周波電力130Wの条件において、シリコン原子濃度が
50at%程度の膜厚30nmのシリコン酸化膜14を
形成する(図1(a))。
【0013】引き続き、リソグラフィとドライエッチン
グ法を用いて、底部が絶縁膜12に達する深さ300n
mの配線溝15を形成する。そしてシリコン酸化膜14
及び配線溝15上によりターゲットにTa、反応ガスに
Ar、N2を用いたリアクティブスパッタ法により膜厚
50nmのTaN膜16を形成する(図1(b))。T
aN膜16は配線溝15の底部および側面に、溝15を
埋め込んでしまわないように形成している。
【0014】TaN膜16上にスパッタ法及び電解めっ
き法によりCu膜17を形成する。詳細なCu膜17の
形成では、まず銅のシード層をスパッタにより形成した
後、この銅のシード層を用いた電解メッキにより銅を形
成する。
【0015】次に熱処理炉で200℃100分の熱処理
を加えてCu膜17をアニールしてCu膜17の結晶構
造を安定化させるとともに、シリコン酸化膜14とTa
N膜16を熱反応させることにより膜厚約5nmのTa
SiN膜18を形成する(図1(c))。TaSiN膜
18は、シリコン酸化膜14の表面部分および配線溝と
なっているその側面部にも形成されているが、少なくと
も表面部分に形成することでCu膜17との密着力を高
くすることができる。
【0016】次にシリコン窒化酸化膜13上のCu膜1
7、TaSiN膜18、TaN膜16及びシリコン酸化
膜14とシリコン窒化酸化膜13を、CMP法を用いて
研磨、除去することにより、Cu配線層17aを形成す
る(図1(d))。このCu配線層17aが埋め込み配
線として機能する。この研磨により、配線溝以外の部分
では、シリコン窒化酸化膜13が露出する。
【0017】埋め込み配線の材料となるCu膜17を形
成した後の熱処理により、シリコン酸化膜とTaN膜と
が熱反応することにより、TaSiN膜が形成される。
これにより、シリコン酸化膜とTaN膜の密着力が向上
し、CMP法を用いて銅膜を研磨する際のシリコン酸化
膜とTaN膜及びCu膜の膜はがれが低減する。
【0018】また、シリコン窒化酸化膜13を形成後に
半導体基板11を大気雰囲気に曝すことなく、シリコン
酸化膜14を形成することでシリコン窒化酸化膜13と
シリコン酸化膜14の界面の膜はがれを抑制できる。
【0019】図4に第1の実施形態と従来の技術により
形成したCu配線の欠陥数を表面検査装置により測定し
た結果を示す。CMP法を用いて研磨する際の層間絶縁
膜と、TaN膜及びCu膜からなる金属膜の膜はがれが
低減したことにより、従来の技術より欠陥数が減少し
た。
【0020】また、一般的なシリコン酸化膜のシリコン
原子濃度は35at%程度であるが、熱反応でTaSi
N膜を形成するためには、シリコン酸化膜14のシリコ
ン原子濃度が40at%以上が望ましい。一方、シリコ
ン原子濃度が80at%を超えると、CMP法を用いて
シリコン窒化酸化膜13及びTaN膜16と同時に研
磨、除去することが困難になるため望ましくない。
【0021】(第2の実施形態)次に本発明の第2の実
施形態について図面を参照しながら説明する。
【0022】図2(a)から図2(d)は本発明の第2
の実施形態による配線構造体の形成方法を説明する工程
断面図である。この実施形態では、第1の実施形態と比
較して、TaNの下にTaを形成している。
【0023】図2(a) に示すように、シリコンから
なる半導体基板11上には、シリコン酸化膜からなる絶
縁膜12をプラズマCVD法により原料ガスにTEOS
とO 2を用いて形成する。
【0024】絶縁膜12上にプラズマCVD法により原
料ガスにSiH4、N2O、N2を用い膜厚80nmのシ
リコン窒化酸化膜13を形成する。シリコン窒化酸化膜
13は次のリソグラフィの際に下地からの反射防止膜と
して作用する。例えば溝15形成のためのレジスト露光
時に、溝15よりも下に位置する配線からの反射によ
り、レジストが不必要に感光されるのを防止する。
【0025】次にシリコン窒化酸化膜13を形成した真
空チャンバ内で半導体基板11を大気雰囲気に曝すこと
なく、シリコン窒化酸化膜13上にプラズマCVD法に
より、原料ガスとしてSiH4 70sccm、N2
250sccm、N2 1300sccmを用い、基板
温度360℃、圧力350Pa、13.56MHzの高
周波電力130Wの条件において、シリコン原子濃度が
50%程度の膜厚30nmのシリコン酸化膜14を形成
する(図2(a))。
【0026】リソグラフィとドライエッチングの手法を
用いて、底部が絶縁膜12に達する深さ300nmの配
線溝15を形成する。シリコン酸化膜14及び配線溝1
5上によりターゲットにTa(タンタル)、反応ガスに
Arを用いたスパッタ法により膜厚10nmのTa膜1
9を形成する。Ta膜19はシリコン酸化膜14上と、
配線溝15の内部の底面、側面に堆積する。Ta膜19
は配線溝15の内部を埋め込まないように形成してい
る。
【0027】次にTaN膜19を形成した真空チャンバ
内で半導体基板11を大気雰囲気に曝すことなく、反応
ガスにAr、N2を用いたリアクティブスパッタ法によ
り膜厚50nmのTaN膜16を形成する(図2
(b))。TaN膜16はシリコン酸化膜14上に形成
したTa膜19上と、配線溝15の内部の底面、側面に
堆積したTa膜19上に形成する。このときTaN膜1
6は配線溝の内部を埋め込まないように形成している。
【0028】引き続き、TaN膜16上にスパッタ法及
び電解めっき法によりCu膜17を形成する。詳細なC
u膜17の形成では、まず銅のシード層をスパッタによ
り形成した後、この銅のシード層を用いた電解メッキに
より銅を形成する。
【0029】次に熱処理炉で200℃100分の熱処理
を加えてCu膜17をアニールしてCu膜17の結晶構
造を安定化させるとともに、シリコン酸化膜14とTa
膜19及びTaN膜16を熱反応させることにより膜厚
約10nmのTaSiN膜18を形成する(図2
(c))。TaSiN膜18は、シリコン酸化膜14の
表面部分および配線溝となっているその側面部にも形成
されているが、少なくとも表面部分に形成することでC
u膜17との密着力を高くすることができる。
【0030】次にシリコン窒化酸化膜13上のCu膜1
7、TaSiN膜18、TaN膜16、Ta膜19及び
シリコン酸化膜14とシリコン窒化酸化膜13を、CM
P法を用いて研磨、除去することにより、Cu配線層1
7aを形成する(図2(d))。このCu配線層17a
が埋め込み配線として機能する。この研磨により、配線
溝以外の部分では、シリコン窒化酸化膜13が露出す
る。
【0031】シリコン酸化膜とTa膜及びTaN膜の熱
反応により、TaSiN膜が形成されることにより、シ
リコン酸化膜とTaN膜の密着力が向上し、CMP法を
用いて研磨する際のシリコン酸化膜とTaN膜及びCu
膜の膜はがれが低減する。
【0032】また、シリコン窒化酸化膜13を形成後に
半導体基板11を大気雰囲気に曝すことなく、シリコン
酸化膜14を形成することでシリコン窒化酸化膜13と
シリコン酸化膜14の界面の膜はがれを抑制できる。ま
た、Ta膜19を形成後に半導体基板11を大気雰囲気
に曝すことなく、TaN膜16を形成することでTa膜
19とTaN膜16の界面の膜はがれを抑制できる。
【0033】図4に本発明の望ましい第2の実施形態と
第1の実施形態と従来の技術により形成したCu配線の
欠陥数を表面検査装置により測定した結果を示す。CM
P法を用いて研磨する際の層間絶縁膜とTaN膜及びC
u膜からなる金属膜の膜はがれが低減したことにより、
第1の実施形態よりさらに欠陥数が減少した。
【0034】(第3の実施形態)次に本発明の第3の実
施形態について図面を参照しながら説明する。
【0035】図3(a)から図3(e)は第3の実施形
態による配線構造体の形成方法を説明する工程断面図で
ある。この実施形態では、第2の実施形態に比べて、T
aSiNの形成を、TaNの形成後の熱処理により行っ
ている。
【0036】図3(a)に示すように、シリコンからな
る半導体基板11上には、シリコン酸化膜からなる絶縁
膜12をプラズマCVD法により原料ガスにTEOSと
2を用いて形成する。
【0037】この絶縁膜12上にプラズマCVD法によ
り原料ガスにSiH4、N2O、N2を用い膜厚80nm
のシリコン窒化酸化膜13を形成する。シリコン窒化酸
化膜13は下に記すリソグラフィの際に下地からの反射
防止膜として作用する。このシリコン窒化酸化膜13は
リソグラフィの際に下地からの反射防止膜として作用す
る。例えば溝15形成のためのレジスト露光時に、溝1
5よりも下に位置する配線からの反射により、レジスト
が不必要に感光されるのを防止する。
【0038】次にシリコン窒化酸化膜13を形成した真
空チャンバ内で半導体基板11を大気雰囲気に曝すこと
なく、シリコン窒化酸化膜13上にプラズマCVD法に
より、原料ガスとしてSiH4 70sccm、N2
250sccm、N2 1300sccmを用い、基板
温度360℃、圧力350Pa、13.56MHzの高
周波電力130Wの条件において、シリコン原子濃度が
50%程度の膜厚30nmのシリコン酸化膜14を形成す
る(図3(a))。
【0039】引き続き、リソグラフィとドライエッチン
グの手法を用いて底部が絶縁膜12に達する深さ300
nmの配線溝15を形成する。
【0040】シリコン酸化膜14及び配線溝15上によ
りターゲットにTa、反応ガスにArを用いたスパッタ
法により膜厚10nmのTa膜19を形成する。Ta膜
19はシリコン酸化膜14上と、配線溝15の内部の底
面、側面に堆積する。Ta膜19は配線溝15の内部を
埋め込まないように形成している。
【0041】次にTa膜19を形成した真空チャンバ内
で半導体基板11を大気雰囲気に曝すことなく、反応ガ
スにAr、N2を用いたリアクティブスパッタ法により
膜厚50nmのTaN膜16を形成する(図3
(b))。TaN膜16はシリコン酸化膜14上に形成
したTa膜19上と、配線溝15の内部の底面、側面に
堆積したTa膜19上に形成する。このときTaN膜1
6は配線溝の内部を埋め込まないように形成している。
【0042】次に熱処理炉で400℃、10分の熱処理
を加えて、シリコン酸化膜14とTa膜19及びTaN
膜16を熱反応させることにより、膜厚約15nmのT
aSiN膜18を形成する(図3(c))。TaSiN
膜18は、シリコン酸化膜14の表面部分および配線溝
となっているその側面部にも形成されているが、少なく
とも表面部分に形成することでCu膜17との密着力を
高くすることができる。
【0043】TaN膜16上にスパッタ法及び電解めっ
き法によりCu膜17を形成する。詳細なCu膜17の
形成では、まず銅のシード層をスパッタにより形成した
後、この銅のシード層を用いた電解メッキにより銅を形
成する。
【0044】次に熱処理炉で200℃、100分の熱処
理を加えてCu膜17をアニールしCu膜17の結晶構
造を安定化させる(図3(d))。
【0045】スパッタ法及び電解めっき法によりCu膜
17を形成する前の熱処理は、TaSiN膜18を充分
形成するためであり、Cu膜17形成後の熱処理はCu
膜17の結晶構造を安定化させるためである。別々の熱
処理により、それぞれに最適な熱処理条件での熱処理が
可能となる。
【0046】次にシリコン窒化酸化膜13上のCu膜1
7、TaSiN膜18、TaN膜16、Ta膜19及び
シリコン酸化膜14とシリコン窒化酸化膜13をCMP
法を用いて研磨、除去することにより、Cu配線層17
aを形成する(図3(e))。このCu配線層17aが
埋め込み配線として機能する。この研磨により、配線溝
以外の部分では、シリコン窒化酸化膜13が露出する。
【0047】400℃、10分の熱処理により、シリコ
ン酸化膜14とTa膜19及びTaN膜16の熱反応に
よってTaSiN膜が形成されることにより、シリコン
酸化膜14とTaN膜16の密着力が向上し、CMP法
を用いて研磨する際のシリコン酸化膜14とTaN膜1
6及びCu膜17の膜はがれが低減する。
【0048】熱処理は300℃1分以上の熱処理で密着
力の向上があり、一方、500℃を超える熱処理を行う
と、TaN膜16からTaSiN膜18への反応が顕著
に進行するため、TaN膜16の銅配線の拡散バリア膜
としての性能が低下するために不適切である。
【0049】また、シリコン窒化酸化膜13を形成後に
半導体基板11を大気雰囲気に曝すことなく、シリコン
酸化膜14を形成することでシリコン窒化酸化膜13と
シリコン酸化膜14の界面の膜はがれを抑制できる。ま
た、Ta膜19を形成後に半導体基板11を大気雰囲気
に曝すことなく、TaN膜16を形成することでTa膜
19とTaN膜16の界面の膜はがれを抑制できる。
【0050】図4に第3の実施形態と第2の実施形態と
第1の実施形態と従来の技術により形成したCu配線の
欠陥数を表面検査装置により測定した結果を示す。CM
P法を用いて研磨する際の層間絶縁膜とTaN膜及びC
u膜からなる金属膜の膜はがれが低減したことにより、
第2の実施形態よりさらに欠陥数が減少した。
【0051】なお、第1〜第3の実施形態では、拡散バ
リア層として、TaNを用いたが、これ以外にも、窒化
タングステン(WN)、窒化チタン(TiN)のような
高融点金属の窒化物を用いることができる。このとき、
第2、第3の実施形態では、TaNにかえてWNを用い
るときには、TaにかえてWを用いるのが好ましい。同
様に、TaNにかえてTiNを用いるときには、Taに
かえてTiを用いるのが好ましい。要は高融点金属窒化
物と、高融点金属窒化物と同一の金属との組合せが好ま
しい。
【0052】また第1〜第3の実施形態では、TaNの
上に直接銅膜を形成しているが、TaNと銅との間にβ
構造のTaをはさむこともできる。Taの結晶構造がβ
構造(β‐Ta)である場合は、銅が凝集しにくく、T
a(タンタル)と銅との密着性をよりよくできるからで
ある。
【0053】
【発明の効果】以上のように本発明の方法により、シリ
コン含有絶縁膜とバリア層との密着力を向上させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る銅配線層の製造
方法の工程を示す断面図
【図2】本発明の第2の実施形態に係る銅配線層の製造
方法の工程を示す断面図
【図3】本発明の第3の実施形態に係る銅配線層の製造
方法の工程を示す断面図
【図4】本発明の実施形態と従来の方法により形成した
Cu配線の欠陥数を示す特性図
【符号の説明】
11 半導体基板 12 絶縁膜 13 シリコン窒化酸化膜 14 シリコン酸化膜 15 配線溝 16 TaN膜 17 Cu膜 17a Cu配線層 18 TaSiN膜 19 Ta膜

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコン含有絶縁膜に溝部を形成する工
    程と、 前記シリコン含有絶縁膜の表面および溝部内部に高融点
    金属窒化物を形成する工程と、 前記溝部が埋まるように導電膜を形成する工程と、 前記溝部からはみ出した前記導電膜を、除去して配線層
    を形成する工程とを備え、 さらに熱処理により前記シリコン含有絶縁膜と前記高融
    点金属窒化物とを反応させ、前記シリコン含有絶縁膜の
    表面にシリコン含有高融点金属窒化物を形成する工程と
    を含む、配線構造体の形成方法。
  2. 【請求項2】 前記熱処理によりシリコン含有高融点金
    属窒化物を形成する工程は、 前記導電膜を形成した後であって、前記導電膜を除去し
    て配線層を形成する前に行う、請求項1に記載の配線構
    造体の形成方法。
  3. 【請求項3】 この熱処理は銅の結晶の安定化を兼用し
    ている、請求項2に記載の配線構造体の形成方法。
  4. 【請求項4】 前記熱処理によりシリコン含有高融点金
    属窒化物を形成する工程は、 前記導電膜を形成する前に行う、請求項1に記載の配線
    構造体の形成方法。
  5. 【請求項5】 前記熱処理によりシリコン含有高融点金
    属窒化物を形成する工程は、 前記導電膜を形成する前に行い、この熱処理の温度は、
    導電膜形成後の熱処理温度よりも高い、請求項4に記載
    の配線構造体の形成方法。
  6. 【請求項6】 前記高融点金属窒化物と前記シリコン含
    有絶縁膜との間に、前記高融点金属窒化物の金属と同一
    金属膜を備えた、請求項1に記載の配線構造体の形成方
    法。
  7. 【請求項7】 前記高融点金属窒化物はTaNであり、
    前記金属はTaであり、前記Ta膜とTaN膜とは、大
    気雰囲気に曝すことなく同一真空チャンバー内で連続し
    て形成する、請求項6に記載の配線構造体の形成方法。
  8. 【請求項8】 層間絶縁膜上に、シリコン窒化膜と、シ
    リコン含有絶縁膜とを堆積する工程と、 これらの絶縁膜に、その底面が層間絶縁膜に到達する溝
    部を形成する工程と、 前記シリコン含有絶縁膜の表面および溝部の内部に、拡
    散バリア層として機能するTaNを、前記溝部が埋まっ
    てしまわないよう形成する工程と、 前記シリコン含有絶縁膜上および前記溝部を埋めるよう
    に銅を主成分とする導電膜を形成する工程と、 前記導電膜および、前記シリコン含有絶縁膜を除去し、
    前記溝部内に導電膜を埋め込むことにより、配線層を形
    成する工程とを備え、 さらに熱処理により前記シリコン含有絶縁膜と前記高融
    点金属窒化物とを反応させ、前記シリコン含有絶縁膜の
    表面にシリコン含有高融点金属窒化物を形成する工程と
    を含む、配線構造体の形成方法。
  9. 【請求項9】 前記シリコン窒化酸化膜、シリコン酸化
    膜は前記半導体基板を大気雰囲気に曝すことなく同一真
    空チャンバー内で連続して形成する、請求項8に記載の
    配線構造体の形成方法。
  10. 【請求項10】 前記シリコン含有絶縁膜の組成は、シ
    リコンが40at%以上80at%以下である、請求項
    1〜9のいずれかに記載の配線構造体の形成方法。
  11. 【請求項11】 前記高融点金属窒化物と前記導電膜と
    の間に、金属膜を備えた、請求項1〜10のいずれかに
    記載の配線構造体の形成方法。
  12. 【請求項12】 前記金属膜はTaであり、前記導電膜
    は銅であり、この銅のシード層の下に結晶構造がβ構造
    のTaを形成する、請求項11に記載の配線構造体の形
    成方法。
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