JP2003013993A - ベッド等における過負荷解放機能を有する手動操作手段 - Google Patents

ベッド等における過負荷解放機能を有する手動操作手段

Info

Publication number
JP2003013993A
JP2003013993A JP2001199941A JP2001199941A JP2003013993A JP 2003013993 A JP2003013993 A JP 2003013993A JP 2001199941 A JP2001199941 A JP 2001199941A JP 2001199941 A JP2001199941 A JP 2001199941A JP 2003013993 A JP2003013993 A JP 2003013993A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
spring member
leaf spring
bearing
drive shaft
section
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001199941A
Other languages
English (en)
Inventor
Akio Ishimoto
昭雄 石本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Paramount Bed Co Ltd
Original Assignee
Paramount Bed Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Paramount Bed Co Ltd filed Critical Paramount Bed Co Ltd
Priority to JP2001199941A priority Critical patent/JP2003013993A/ja
Publication of JP2003013993A publication Critical patent/JP2003013993A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Invalid Beds And Related Equipment (AREA)
  • Springs (AREA)
  • Mechanical Control Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 動作範囲を越えて操作しても、駆動力を逃が
して、ベッド等の機構部等の破損を防止することができ
るようにする。 【解決手段】 ハンドル本体3内底面の受穴6に、軸受
4を歯合させる。この軸受4は、前記ハンドル本体3内
における受穴6に嵌入して歯合させるようにした外面テ
ーパ形状の嵌入部4aと、フランジ部4bとを有する。
前記駆動軸2における保持部2bに、過負荷解放手段と
して、受動手段である板ばね部材13とこの板ばね部材
13を押さえるばね押さえ部材14を装着し、前記板ば
ね部材13は、前記軸受4のフランジ部4bに形成した
ギヤ部15と噛み合う状態で当接させるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動作範囲を越えて
操作しても、駆動力を逃がして、作動すべきベッド等
(例えば病院用ベッド、ストレッチャー、在宅ベッド)
の機構部等の破損を防止することができるようにした、
ベッド等における過負荷解放機能を有する手動操作手段
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、様々なベッド等の機構部に動
力を与える手動操作手段として、例えばクランクハンド
ルが、製品化されてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかるクランクハンド
ルにおいて、機構部に必要範囲を越えて動力を与えた場
合、クランクハンドル自体、クランクハンドルと機構部
の連結手段、機構部の破損のおそれがあり、クランクハ
ンドルから機構部に至る箇所に、機構部に必要範囲を越
えて動力が伝わらないようにする手段が求められてい
る。本発明は、このような背景から提案されたものであ
って、動作範囲を越えて操作しても、駆動力を逃がし
て、ベッド等の機構部等の破損を防止することができる
ようにした、ベッド等における過負荷解放機能を有する
手動操作手段を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記した課題を達成する
ために、本発明では、請求項1において、作動すべきベ
ッド等の機構部に連結する駆動軸と、駆動軸を回動操作
してなるハンドル本体とを有し、前記ハンドル本体は、
一端寄りの内面に、前記駆動軸を過負荷解放機構を介し
て保持すると共に、他端寄りにハンドル本体を回動操作
する握部とを有し、前記過負荷解放機構は、前記ハンド
ル本体側に保持してなる原動手段と駆動軸側に保持して
なる受動手段とを有し、前記原動手段と受動手段とは、
圧接手段により駆動軸回転方向を含む面に対して傾斜し
た角度で、圧接した構成とし、前記ハンドル本体を機構
部動作限界を越えて操作することで、前記原動手段と受
動手段との圧接力に抗して、ハンドル本体および原動手
段を、受動手段および駆動軸に対して空転させてなるベ
ッド等における過負荷解放機能を有する手動操作手段を
開示する。また本発明では、請求項2において、前記駆
動軸は、前記ハンドル本体に挿通して取り付ける断面丸
棒状の先端部と、断面多角形状の保持部と、前記機構部
に結合する結合部とを有し、前記原動手段は、ハンドル
本体内底面に向かって絞り込んでなる形状の受穴に保持
してなる軸受によって構成し、この軸受にフランジ部を
設けてフランジ部にギヤ部を形成し、前記受動手段は、
駆動軸における保持部に保持してなる板ばね部材によっ
て構成して、この板ばね部材の円周方向に指向する複数
のばね片を形成すると共に、これらばね片の先端側に屈
曲部を形成して、前記軸受のフランジ部におけるギヤ部
に前記板ばね部材の屈曲部を歯合させるようにし、前記
ハンドル本体を機構部動作限界を越えて操作すること
で、前記板ばね部材における屈曲部が前記軸受のフラン
ジ部におけるギヤ部を乗り越えて、ハンドル本体および
軸受を、駆動軸に対して空転させてなるベッド等におけ
る過負荷解放機能を有する手動操作手段を開示する。ま
た本発明では、請求項3において、前記駆動軸は、前記
ハンドル本体に挿通して取り付ける断面丸棒状の先端部
と、前記機構部に結合する結合部とを有し、前記原動手
段は、前記駆動軸の先端部に回動可能に保持すると共
に、ハンドル本体側に固定してなる板ばね部材によって
構成し、前記受動手段は前記駆動軸に固設してなるクラ
ッチ部材によって構成し、前記板ばね部材に、爪部を切
り起こし形成する一方、前記クラッチ部材に、前記板ば
ね部材の爪部に対向して切込部を形成し、板ばね部材に
おける爪部を、前記クラッチ部材の切込部に係止した状
態で、前記板ばね部材とクラッチ部材とをハンドル本体
に組み込んでなり、前記ハンドル本体を機構部動作限界
を越えて操作することで、前記板ばね部材における爪部
が前記クラッチ部材の切込部を乗り越えて、ハンドル本
体および板ばね部材を、クラッチ部材に対して空転させ
てなるベッド等における過負荷解放機能を有する手動操
作手段を開示する。また本発明では、請求項4におい
て、前記駆動軸は、前記ハンドル本体に挿通して取り付
ける断面丸棒状の先端部と、断面多角形状の保持部と、
前記機構部に結合する結合部とを有し、前記原動手段は
ハンドル本体内においてハンドル本体側に保持してなる
軸受によって構成し、前記受動手段は、前記駆動軸にお
ける断面多角形状の保持部に保持した、板ばね押さえと
第1の板ばね部材と、前記駆動軸の先端部側に回動可能
に保持したクラッチ部材と、第2の板ばね部材とによっ
て構成し、前記第1板ばね部材は、先端を前記クラッチ
部材側に突出させると共に円周一方向に指向させてなる
爪部を有し、前記クラッチ部材の第1板ばね部材と対向
する面に、前記爪部が係止すべき切込部を有し、この切
込部は、円周一方向側に位置する鉛直部と、円周他方向
側に指向する緩斜面部とを有し、前記クラッチ部材の第
2板ばね部材側に対向する側に、クラッチ部材と共に第
2板ばね部材を連動回動するための連結突部を有し、前
記第2板ばね部材は、前記第1板ばね部材における爪部
とは逆方向に、且つ軸受に対向する側に突出形成した爪
部を有し、前記軸受の第2板ばね部材に対向する側に、
第2板ばね部材の爪部に対応して形成した切込部を有
し、この切込部は、円周他方向側に位置する鉛直部と、
円周一方向側に指向する緩斜面部とを有し、前記ハンド
ル本体を円周一方向側に機構部動作限界を越えて操作す
ることで、第1板ばね部材における爪部がクラッチ部材
における切込部の緩斜面部を乗り越えて、ハンドル本
体、軸受、第2板ばね部材およびクラッチ部材を、第1
板ばね部材に対して空転させ、前記ハンドル本体を円周
他方向側に機構部動作限界を越えて操作することで、第
2板ばね部材における爪部が、軸受における切込部の緩
斜面部を乗り越えて、ハンドル本体および軸受を、第2
板ばね部材に対して空転させてなるベッド等における過
負荷解放機能を有する手動操作手段を開示する。また本
発明では、請求項5において、前記駆動軸は、前記ハン
ドル本体に挿通して取り付ける断面丸棒状の先端部と、
断面多角形状の保持部と、前記機構部に結合する結合部
とを有し、前記原動手段はハンドル本体内においてハン
ドル本体側に保持してなる軸受によって構成し、前記受
動手段は、前記駆動軸における断面多角形状の保持部に
保持した、板ばね押さえと第1の板ばね部材と、前記駆
動軸の先端部側に回動可能に保持したクラッチ部材と、
第2の板ばね部材とによって構成し、前記第1板ばね部
材は、先端を前記クラッチ部材側に突出させると共に円
周一方向に指向させてなる爪部を有し、前記クラッチ部
材の第1板ばね部材と対向する面に、前記爪部が係止す
べき切込部を有し、この切込部は、円周一方向側に位置
する鉛直部と、円周他方向側に指向する緩斜面部とを有
し、前記クラッチ部材と第2板ばね部材とを、駆動軸の
先端部に保持した外形多角形状のカラーによって連動回
転させる構造とし、前記第2板ばね部材は、前記第1板
ばね部材における爪部とは逆方向に、且つ軸受に対向す
る側に突出形成した爪部を有し、前記軸受の第2板ばね
部材に対向する側に、第2板ばね部材の爪部に対応して
形成した切込部を有し、この切込部は、円周他方向側に
位置する鉛直部と、円周一方向側に指向する緩斜面部と
を有し、前記ハンドル本体を円周一方向側に機構部動作
限界を越えて操作することで、第1板ばね部材における
爪部がクラッチ部材における切込部の緩斜面部を乗り越
えて、ハンドル本体、軸受、第2板ばね部材およびクラ
ッチ部材を、第1板ばね部材に対して空転させ、前記ハ
ンドル本体を円周他方向側に機構部動作限界を越えて操
作することで、第2板ばね部材における爪部が、軸受に
おける切込部の緩斜面部を乗り越えて、ハンドル本体お
よび軸受を、第2板ばね部材に対して空転させてなるベ
ッド等における過負荷解放機能を有する手動操作手段を
開示する。また本発明では、請求項6において、前記駆
動軸は、前記ハンドル本体に挿通して取り付ける断面丸
棒状の先端部と、断面多角形状の保持部と、前記機構部
に結合する結合部とを有し、前記原動手段は、ハンドル
本体内底面に向かって絞り込んでなる形状の受穴に保持
してなる軸受によって構成し、この軸受にフランジ部を
設けてフランジ部にギヤ部を形成し、前記受動手段は、
前記駆動軸における保持部に保持したばね部材と、ばね
押さえと、スペーサとによって構成し、前記軸受のばね
部材との対向面に、中心の最深部から内部斜面が双方に
等角度拡開する断面三角溝を形成し、ばね部材側に断面
三角歯を形成して、軸受の三角溝とばね部材の三角歯を
歯合させ、前記ばね部材は、中心に駆動軸の保持部に嵌
挿するための多角穴を有し、前記ハンドル本体を円周双
方向に機構部動作限界を越えて操作することで、ばね部
材側の三角歯が軸受の三角溝側の内部斜面を乗り越え
て、ハンドル本体および軸受を、ばね部材に対して空転
させてなるベッド等における過負荷解放機能を有する手
動操作手段を開示する。また本発明では、請求項7にお
いて、前記駆動軸は、前記ハンドル本体に挿通して取り
付ける断面丸棒状の先端部と、断面多角形状の保持部
と、前記機構部に結合する結合部とを有し、前記原動手
段は、ハンドル本体内底面に向かって絞り込んでなる形
状の受穴に保持してなる軸受によって構成し、この軸受
にフランジ部を設けてフランジ部に切込部を形成し、前
記受動手段は、前記駆動軸における保持部に保持してな
るクラッチ部材によって構成し、このクラッチ部材はコ
イルばね押さえによって支持したコイルばねの弾発力に
よって、軸受におけるフランジ部に形成した切込部に、
クラッチ部材側に形成した傾斜突部を噛み合わせる構成
とし、前記軸受における切込み部は、鉛直部と緩斜面部
とを有し、前記クラッチ部材の傾斜突部は、前記切込部
の緩斜面部に当接する傾斜突面と、鉛直面部とを有し、
前記ハンドル本体を機構部動作限界を越えて操作するこ
とで、前記クラッチ部材の傾斜突面が前記軸受における
切込部の緩斜面部を乗り越えて、ハンドル本体および軸
受を、クラッチ部材に対して空転させてなるベッド等に
おける過負荷解放機能を有する手動操作手段を開示す
る。さらに本発明では、請求項8において、前記原動手
段は前記ハンドル本体内に形成したギヤによって構成
し、前記受動手段は、ハンドル本体に挿通した、ベッド
等の機構部に連なるシャフトと、シャフト側に形成した
ギヤとによって構成して、キャップによって保持したコ
イルばねによって押し込み噛み合わせるようにし、前記
ハンドル本体を機構部動作限界を越えて操作すること
で、ハンドル本体内のギヤが、シャフト側のギヤを乗り
越えて、ハンドル本体をシャフト側に対し、空転させて
なるベッド等における過負荷解放機能を有する手動操作
手段を開示する。
【0005】請求項1によれば、ハンドル本体を機構部
動作限界を越えて操作すると、原動手段と受動手段との
圧接力に抗して、ハンドル本体および原動手段を、受動
手段および駆動軸に対して空転させることができ、過大
負荷がベッド等の機構部側に伝達されることはない。
【0006】請求項2によれば、ハンドル本体をベッド
等の機構部動作限界を越えて操作すると、板ばね部材に
おけるばね片先端側の屈曲部と軸受のフランジ部におけ
るギヤ部との間に、通常動作時にかかる負荷を越えた過
大負荷がかかる。これによって前記屈曲部がギヤ部を乗
り越えて、ハンドル本体および軸受を、駆動軸に対して
空転させることができ、過大負荷がベッド等の機構部側
に伝達されることはない。
【0007】請求項3によれば、ハンドル本体をベッド
等の機構部動作限界を越えて操作すると、板ばね部材の
爪部とクラッチ部材の切込部における緩斜面部との間
に、通常動作時にかかる負荷を越えた過大負荷がかか
る。これによって、板ばね部材の爪部が前記クラッチ部
材の切込部における緩斜面部により、押し戻され、前記
板ばね部材とクラッチ部材と噛み合った状態が解除さ
れ、ハンドル本体と板ばね部材とが、駆動軸側に固定し
たクラッチ部材に対して空転する。
【0008】請求項4によれば、ハンドル本体を円周一
方向に回しすぎると、クラッチ部材の切込部の緩斜面部
に当接している、第1板ばね部材における爪部が、クラ
ッチ部材の第1板ばね部材との対向面の位置まで押し戻
され、これによって、クラッチ部材が、ハンドル本体と
共に、駆動軸側に固定した第1ばね部材に対し、空転す
る。一方、ハンドル本体を円周他方向に回しすぎると、
軸受のフランジ部における切込部の緩斜面部が、円周他
方向に移動することにより、第2板ばね部材の爪部が、
軸受のフランジ部と第2板ばね部材との対向面の位置ま
で押し戻され、これによって、軸受が、ハンドル本体と
共に、クラッチ部材によって駆動軸側に固定された第2
板ばね部材に対し、空転することとなる。
【0009】請求項5によれば、クラッチ部材と第2板
ばね部材とを、駆動軸の断面丸棒状の先端部に保持した
外形多角形状のカラーによって連動回転させることがで
きる。
【0010】請求項6によれば、何れの方向、ベッド等
の機構部の動作範囲以上にハンドル本体を回しても、過
大負荷によって、ばね部材側の三角歯が、軸受のフラン
ジ部の三角溝の内部斜面を伝って乗り越え、これによっ
てハンドル本体および軸受を空転させ、機構部側に負担
がかからないようにすることができる。
【0011】請求項7によれば、ハンドル本体を限界以
上に回すことで、ハンドル本体側に取り付けた軸受も、
ハンドル本体に従って回転する。すると、軸受における
フランジ部端面の切込部が回転方向に移動するので、切
込部の緩斜面部が、クラッチ部材の傾斜突部を介して、
コイルばねの弾発力に抗して、クラッチ部材を押し戻
し、この状態で、ハンドル本体と軸受側が、機構部側に
連なる、駆動軸側に保持されたクラッチ部材に対し、空
転する。なお、コイルばねのばね定数により、空転する
トルクを調節することができ、機構部の動作負荷に合わ
せた使い方が可能である。
【0012】請求項8によれば、ハンドル本体を動作範
囲以上に回そうとすると、シャフト側のギヤと噛み合
う、ハンドル本体側のギヤが、コイルばねの弾発力に抗
して、シャフト側のギヤの山部を乗り越える。これによ
って、ハンドル本体が、機構部側に連なるシャフトに対
して空転し、過大負荷からハンドル本体や、機構部を保
護することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】次に、本発明にかかるベッド等に
おける過負荷解放機能を有する手動操作手段の実施の形
態の一例を挙げ、添付の図面を参照しながら以下説明す
る。図1に、過負荷解放機能を有する手動操作手段1を
示し、この手動操作手段1は、クランクハンドルであっ
て、駆動軸2と、駆動軸2を駆動軸2の軸方向に対して
直交する方向に固定してなるハンドル本体3とを有して
いる。
【0014】前記駆動軸2は、作動すべきベッド等の機
構部と動力的に連結しており、前記ハンドル本体3内に
嵌入して取り付ける断面丸棒状の先端部2aと、後述す
る過負荷解放機能を有する構成部品を保持する断面多角
形状の(六角形)保持部2bと、作動すべき機構部に結
合する結合部2cとを有し、前記先端部2aを細径とし
て、順次径を段階的に拡大した加工としている。また、
前記先端部2aには、後述する抜け止め部材を装着する
ための絞部sを設けている。
【0015】また前記ハンドル本体3は、回転半径を決
める細長形状のもので、一端寄りの内面に、前記駆動軸
2の先端部2aを原動手段である軸受4を介して保持す
る円筒縁部5を形成している。この円筒縁部5は、ハン
ドル本体3内底面に向かって内径をテーパ状に絞り込ん
だ形状の受穴6を形成すると共に、この受穴6内側面
に、前記軸受4と歯合するための複数の溝部dを形成し
ている。また、前記円筒縁部5の受穴6底面に対応する
ハンドル本体3外側面に凹所7を形成し、前記受穴6か
ら凹所7に向けて駆動軸2の先端部2aを挿通してな
る、挿通孔8を形成している。そして、駆動軸2の先端
部2aを前記ハンドル本体3の挿通孔8に挿通した際
に、円筒縁部5の受穴6に対応する凹所7に、前記先端
部2aの絞部sに抜け止め部材である、抜止ワッシャ9
を嵌め込むと共に、さらにこの抜止ワッシャ9外周に固
定ワッシャ10,10を嵌着するようにしている。な
お、前記ハンドル本体3の他端側には、ハンドル本体3
に折畳み/格納可能に設けたグリップ11を有してい
る。
【0016】前記軸受4は、前記ハンドル本体3内にお
ける受穴6に嵌入して歯合させるようにした外面テーパ
形状の嵌入部4aと、フランジ部4bとを有している。
すなわち、前記嵌入部4aには、前記受穴6における溝
部dと歯合させるためのリブrを形成している。なお、
かかる軸受4においても、中心軸に沿って、駆動軸2に
おける先端部2aを挿通する通孔12を有している。
【0017】そして、前記駆動軸2における保持部2b
には、過負荷解放手段として、受動手段である板ばね部
材13とこの板ばね部材13を押さえるばね押さえ部材
14を装着し、前記板ばね部材13は、前記軸受4のフ
ランジ部4bに形成したギヤ部15と噛み合う状態で当
接させるようにしている。すなわち、前記板ばね部材1
3は、円盤状のばね部材を等角度(約120°)ごと円
周方向に指向するばね片16,16,16に打ち抜き加
工し、これらばね片16の先端側に、略くの字型に屈曲
加工した屈曲部16aを形成している。そして、三枚の
板ばね部材13を、密接した状態で重ね合わせるように
している(図3参照)。
【0018】また、これら板ばね部材13と当接する前
記軸受4のフランジ部4bに形成したギヤ部15は、フ
ランジ部4b端面に亘って形成された、台形状の山部1
5a、谷部15bよりなり、前記板ばね部材13におけ
るばね片16の屈曲部16aが前記ギヤ部15における
一つの山部15aから谷部15bにかけて係合してい
る。
【0019】また、前記ばね押さえ部材14は、駆動軸
2における保持部2bに装着された三枚の板ばね部材1
3を、前記軸受4のフランジ部4bにおけるギヤ部15
に当接した状態を維持するように押し込むためのもの
で、スペーサ17により保持部2bで保持されている。
なお、これら軸受4、板ばね部材13およびばね押さえ
部材14は、ハンドル本体3内に収まる構成としてい
る。
【0020】以上のような構造の手動操作手段1におい
て、ベッド等の機構部の動作範囲内において、機構部を
動作させるときは、ハンドル本体3の他端側のグリップ
11を引き出して握り、グリップ11から、ハンドル本
体3一端寄りの円筒縁部5に装着した駆動軸2までの距
離を回転半径として、ハンドル本体3を回転させて、駆
動軸2から機構部に回転力を伝達させることができる。
このとき、ハンドル本体3を回転させることで、回転力
は軸受4からギヤ部15を介し、板ばね部材13、駆動
軸2における保持部2b、結合部2cへと伝達されるわ
けであるが、機構部の動作範囲内においては、回転力は
所定の範囲内であるから、板ばね部材13におけるばね
片16の屈曲部16aが前記ギヤ部15における一つの
山部15aから谷部15bにかけての係合状態を維持
し、前記回転力をギヤ部15から、板ばね部材13、駆
動軸2における保持部2b、結合部2cへと伝達し、機
構部を作動することができる(図3参照)。
【0021】やがて、機構部が限界まで動作すると、前
記回転力を受けても機構部をそれ以上、動かすことはで
きず、操作者は機構部が限界まで動作したことを認識し
ていないと、操作者は続けてグリップ11を回そうとす
る。このときの回転力は機構部の動作範囲内においての
回転力に比較して、増大することになる。
【0022】すると、この過大な回転力は、軸受4から
ギヤ部15の山部15aから谷部15bにかけて係合し
た、板ばね部材13におけるばね片16の屈曲部16a
が、山部15aから谷部15bにかけての斜面により、
山部15aの位置まで押し上げ変形し(図4参照)、こ
の結果、ハンドル本体3及び軸受4のみを、駆動軸2の
先端部2aを中心に、板ばね部材13と動力的に断たれ
た状態で回転させることができるのである。これによっ
て、過大な負荷が機構部側に伝わることはなく、ハンド
ル本体3および機構部側の破損を防止することができ
る。
【0023】また本発明にかかるベッド等における過負
荷解放機能を有する手動操作手段は、以下のように実施
することもできる。なお、前述の手動操作手段1と実質
的に同構成体のものは、同符号を付している。すなわ
ち、図5、図6に示す手動操作手段1では、ベッド等の
機構部側と連結する駆動軸2と、駆動軸2に固設してな
る受動手段であるクラッチ部材20と、前記駆動軸2の
丸軸部21に回動可能に保持して、前記クラッチ部材2
0の切込部(後述)に歯合させてなる原動手段である板
ばね部材13と、ハンドル本体3と、前記駆動軸2の丸
軸部21先端側を、ハンドル本体3に抜けないように固
定する抜止ボルト22とによって構成している。
【0024】前記クラッチ部材20は、前記駆動軸2に
固定した、円形状の外周を有するもので、例えば、焼結
体や、ダイキャスト部材によって構成することができ
る。かかるクラッチ部材20の前記板ばね部材13と対
向する側には、等角度毎に放射状に、複数の切込部23
を形成している。これら切込部23は、円周方向の一方
側を鉛直方向に切削した鉛直部23aと、他方側を緩斜
面状に切削した緩斜面部23bとを有している。そし
て、前記板ばね部材13は、前記クラッチ部材20の切
込部23に対応して、等角度毎、切り起こし形成した爪
部24を有し、3枚重ね合わせた状態で、前記前記駆動
軸2における丸軸部21に回動可能に保持するようにし
ている。前記爪部24は、クラッチ部材20の切込部2
3における緩斜面部23bに係止した状態で、板ばね部
材13がクラッチ部材20と噛み合った状態でハンドル
本体3に組み込まれている(図7参照)。なお、これら
板ばね部材13は、ハンドル本体3側に拘束した状態で
組み込まれている。
【0025】上述のような構成によれば、駆動軸2と、
駆動軸2に固設してなるクラッチ部材20と、クラッチ
部材20の切込部23に歯合させてなる板ばね部材13
と、ハンドル本体3と、ハンドル本体3に抜けないよう
に固定する抜止ボルト22と、部品点数を、図1に示す
手動操作手段1に比較して格段に少なくすることがで
き、従って組立て性も向上し、しかも製造コストを抑制
することが可能となる。
【0026】図7に示すように、機構部の動作範囲内
で、A方向へ操作する時には、板ばね部材13の爪部2
4が、クラッチ部材20の切込部23における緩斜面部
23bに係止した状態で、操作力が駆動軸2へと伝達す
ることができる。そして、機構部の動作限界に達し、そ
のまま続けて回していくと、動作範囲内での操作力に比
較して操作力が増大するので、板ばね部材13の爪部2
4が、クラッチ部材20の切込部23における緩斜面部
23bを乗り越えて変形し、ハンドル本体3および板ば
ね部材13が、駆動軸2における丸軸部21を中心に空
転し、これによって、過大な回転力が機構部側に伝わる
ことはなく、ハンドル本体3および機構部側の破損を防
止することができる。
【0027】また、本発明におけるベッド等における過
負荷解放機能を有する手動操作手段1では、図8に示す
ように構成することもできる。この場合の手動操作手段
1は、双方向の過負荷解放機能を有するもので、駆動軸
2中間の断面六角形状の保持部2bに保持した、受動手
段である板ばね押さえ30と、第1の板ばね部材31
と、駆動軸2の断面丸棒状の先端部2a側に回動可能に
保持したクラッチ部材20と、第2の板ばね部材32
と、原動手段である軸受4とを有している。なお、軸受
4は、ハンドル本体3内における受穴6に嵌入部4aを
嵌入して歯合させている。
【0028】前記第1板ばね部材31は、図中、先端を
円周X方向に向かう、爪部31aを所定角度毎形成して
いる。
【0029】また、前記クラッチ部材20の前記第1板
ばね部材31と対向する面には、前記爪部31aが係止
するように切込部23を設けている。この場合、切込部
23の鉛直部23aは、円周X方向側にあり、緩斜面部
23bは、円周Y方向側に指向している。さらに、クラ
ッチ部材20の第2板ばね部材32側に面する側には、
クラッチ部材20と第2板ばね部材32とが一体的に回
動するための連結突部33を突設している。
【0030】一方、前記第2板ばね部材32は、前記第
1板ばね部材31における爪部31aとは逆方向に、軸
受4に面する側に所定角度毎形成した爪部32aを有し
ている。
【0031】そして、前記軸受4のフランジ部4bに
は、第2板ばね部材32の爪部32aに対応して、切込
部23を形成している。この場合、切込部23の鉛直部
23aは、前記クラッチ部材20における切込部23の
鉛直部23aとは逆の、円周Y方向側にあり、緩斜面部
23bは、円周X方向側に指向している。
【0032】以上のような構造の手動操作手段1によれ
ば、円周X方向側、円周Y方向側に、ハンドル本体3
を、機構部の動作範囲以上回すことによる過負荷を解放
し、駆動軸2における断面丸棒状の先端部2aを中心に
空転し、これによって、過大な回転力が機構部側に伝わ
ることはなく、ハンドル本体3および機構部側の破損を
防止することができる。
【0033】例えば、ハンドル本体3を円周X方向に回
しすぎると、クラッチ部材20が、ハンドル本体3と共
に軸受4、第2板ばね部材32を介し回転しようとす
る。すると、クラッチ部材20の切込部23の緩斜面部
23bが円周X方向に移動することにより、この緩斜面
部23bに当接している、第1板ばね部材31における
爪部31aが、クラッチ部材20の第1板ばね部材31
との対向面の位置まで押し戻され、これによって、クラ
ッチ部材20が、ハンドル本体3と共に、駆動軸2側に
固定した第1ばね部材31に対し、空転する。
【0034】一方、ハンドル本体3を円周Y方向に回し
すぎると、ハンドル本体3と共に軸受4が円周Y方向に
回ろうとする。すると、軸受4のフランジ部4bにおけ
る切込部23の緩斜面部23bが、円周Y方向に移動す
ることにより、第2板ばね部材32の爪部32aが、軸
受4のフランジ部4bと第2板ばね部材32との対向面
の位置まで押し戻され、これによって、軸受4が、ハン
ドル本体3と共に、クラッチ部材20によって駆動軸2
側に固定された第2板ばね部材32に対し、空転するこ
ととなる。
【0035】また、双方向のベッド等における過負荷解
放機能を有する手動操作手段1としては、図9、図10
に示すように構成することもできる。この場合の手動操
作手段1は、基本的には、前述の手動操作手段1と同構
成であるが、クラッチ部材20と第2板ばね部材32と
を、駆動軸2の断面丸棒状の先端部2aに保持した外形
六角形状のカラー40によって連動回転させる構造とし
ている。なお、かかる手動操作手段1によっても、双方
向の過負荷を解放することができ、ハンドル本体3や、
ベッド等の機構部などの破損を防止することができる。
【0036】さらに、双方向のベッド等における過負荷
解放機能を有する手動操作手段1としては、図11に示
すように構成することもできる。この場合の手動操作手
段1では、ハンドル本体3内における受穴6に保持した
原動手段である軸受4と、駆動軸2中間の断面六角形状
の保持部2bに保持した受動手段であるばね部材50
と、ばね押さえ51と、スペーサ52とで実質的に構成
している。
【0037】前記軸受4とばね部材50とは、前記ばね
押さえ51によって軸受4のフランジ部4bに形成した
三角溝53と、ばね部材50側に形成した、前記三角溝
53に対応した三角歯54と噛み合うことで当接してい
る。これら三角溝53は、前記軸受4のフランジ部4b
に、等角度(例えば120°)毎形成され、中心の最深
の形成深さに対してフランジ部4b端面における形成幅
は、倍以上の寸法としている。また、三角溝53の形成
断面形状は、中心の最深部から内部斜面が双方に等角度
拡開している(図12参照)。
【0038】前記ばね部材50は、図13に示すよう
に、中心に駆動軸2中間の断面六角形状の保持部2bに
嵌挿するための六角穴50aを有し、六角穴50a周囲
に、通孔50b,50b,50bが形成され、さらに通
孔50b外側に前記三角歯54をそれぞれプレス加工し
て形成している。これら三角歯54は、外形が前記三角
溝53に、係合する形状としている。
【0039】以上のような構成の手動操作手段1におい
ても、何れの方向に、ベッド等の機構部の動作範囲以上
にハンドル本体3を回しても、過剰トルクによって、ば
ね部材50側の三角歯54が、軸受4のフランジ部4b
の三角溝53の内部斜面を伝ってフランジ部4b端面に
もたらされ、これによってハンドル本体3および軸受4
を空転させ、機構部側に負担がかからないようにするこ
とができる。なお、前記手動操作手段1は、ハンドル本
体3内における受穴6に保持した軸受4と、ばね部材5
0と、ばね押さえ51と、スペーサ52とで構成したも
のであるので、構造が単純であり、部品点数も寄り少な
く、組立て工程を簡略化できて組立て性が向上し、製造
コストを抑えることができる。
【0040】本発明におけるベッド等における過負荷解
放機能を有する手動操作手段1では、図14、図15に
示すように構成することもできる。この場合の手動操作
手段1では、板ばね部材13の代わりに例えばコイルば
ねを用いている。なお、板ばね部材13の代わりとして
他の付勢手段を用いることもできる。すなわち図に示す
ように、ハンドル本体3内における受穴6に保持した原
動手段である軸受4におけるフランジ部4b端面に対
し、直接受動手段であるクラッチ部材20を対向させ、
これをコイルばね押さえ60によって支えられたコイル
ばね61の弾発力によって、軸受4におけるフランジ部
4b端面の切込部23に、クラッチ部材20側に形成し
た傾斜突部62を噛み合わせる構成としている。このク
ラッチ部材20の傾斜突部62は、前記切込部23に係
止する形状としている。すなわち、前記傾斜突部62
は、切込部23の緩斜面部23bに当接する傾斜突面6
2aと、鉛直面部62bとを有している。
【0041】以上のような構造の手動操作手段1によれ
ば、ハンドル本体3を限界以上に回すことで、ハンドル
本体3側に取り付けた軸受4も、ハンドル本体3に従っ
て回転する。すると、軸受4におけるフランジ部4b端
面の切込部23が回転方向に移動するので、切込部23
の緩斜面部23bが、クラッチ部材20の傾斜突部62
を介して、コイルばね61の弾発力に抗して、クラッチ
部材20を押し戻し、この状態で、ハンドル本体3と軸
受4側が、機構部側に連なる、駆動軸2側に保持された
クラッチ部材20に対し、空転するのである。なお、コ
イルばね61のばね定数により、空転させるためのトル
クを調節することができ、機構部の動作負荷に合わせた
使い方が可能である。
【0042】さらに、コイルばね方式の手動操作手段1
は、図16に示すように構成することもできる。この場
合の手動操作手段1では、ハンドル本体3に、ベッド等
の機構部に連なるシャフト70を挿通し、原動手段とし
てのハンドル本体3内に形成したギヤ(図示省略)と、
受動手段としてのシャフト70側のギヤ(後述)とを、
キャップ71によって保持されたコイルばね61によっ
て噛み合わせている。
【0043】前記シャフト70は、末端側に円形頭部7
2を固定しており、この円形頭部72に前記コイルばね
61を当接させている。また、前記円形頭部72は、シ
ャフト70先端側方向に起曲した縁部72aを有し、こ
の縁部72aに、ハンドル本体3内に形成したギヤと噛
み合う、ギヤ73を形成している。このギヤ73は、三
角形状で、山部を形成する角度が鈍角で高さを抑えた形
状としている。
【0044】以上のような手動操作手段1によれば、ハ
ンドル本体3を動作範囲以上に回そうとすると、シャフ
ト70における円形頭部72のギヤ73と噛み合う、ハ
ンドル本体3側のギヤが、コイルばね61の弾発力に抗
して、シャフト70側のギヤ73の山部を乗り越える。
これによって、ハンドル本体3が、機構部側に連なるシ
ャフト70に対して、空転することとなり、過負荷から
ハンドル本体3や、機構部を保護することができる。
【0045】
【発明の効果】本発明によれば、ベッド等の機構部の動
作範囲を越えて、駆動力を与えた場合でも、機構部の破
損を生ずることはない。また、部品点数が少なく構造は
単純であるので、組立て性はよく、製造コストを抑制す
ることができる。
【0046】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるベッド等における過負荷解放機
能を有する手動操作手段の一つの実施の形態を示す、要
部断面説明図である。
【図2】図1に示す手動操作手段の分解斜視説明図であ
る。
【図3】図1に示す手動操作手段における過負荷解放手
段を示す、要部側面図である。
【図4】図3に示す過負荷解放手段の作用を説明する要
部側面図である。
【図5】本発明にかかるベッド等における過負荷解放機
能を有する手動操作手段の別の実施の形態を示す、省略
的な要部分解斜視図である。
【図6】図5に示す手動操作手段の分解斜視図である。
【図7】図5に示す手動操作手段における過負荷解放手
段を示す、要部側面図である。
【図8】本発明にかかるベッド等における過負荷解放機
能を有する手動操作手段の別の実施の形態を示す、分解
構成説明図である。
【図9】本発明にかかるベッド等における過負荷解放機
能を有する手動操作手段の別の実施の形態を示す、要部
断面説明図である。
【図10】図9に示す手動操作手段の、分解構成説明図
である。
【図11】本発明にかかるベッド等における過負荷解放
機能を有する手動操作手段の別の実施の形態を示す、要
部断面説明図である。
【図12】図11に示す手動操作手段における軸受の断
面説明図である。
【図13】図11に示す手動操作手段におけるばね部材
の平面図である。
【図14】本発明にかかるベッド等における過負荷解放
機能を有する手動操作手段の別の実施の形態を示す、省
略的な要部分解斜視図である。
【図15】図14に示す手動操作手段の、分解構成説明
図である。
【図16】本発明にかかるベッド等における過負荷解放
機能を有する手動操作手段の別の実施の形態を示す、要
部断面図である。
【図17】図16に示す手動操作手段における過負荷解
放手段の拡大断面図である。
【図18】図16に示す手動操作手段の分解斜視説明図
である。
【符号の説明】
1 手動操作手段 2 駆動軸 2a 先端部 2b 保持部 2c 結合部 3 ハンドル本体 4 軸受 4a 嵌入部 4b フランジ部 5 円筒縁部 6 受穴 7 凹所 8 挿通孔 9 抜止ワッシャ 10 固定ワッシャ 11 グリップ 12 通孔 13 板ばね部材 14 ばね押さえ部材 15 ギヤ部 15a 山部 15b 谷部 16 ばね片 16a 屈曲部 17 スペーサ 20 クラッチ部材 21 丸軸部 22 抜止ボルト 23 切込部 23a 鉛直部 23b 緩斜面部 24 爪部 30 板ばね押さえ 31 第1板ばね部材 31a 爪部 32 第2板ばね部材 32a 爪部 33 連結突部 40 カラー 50 ばね部材 50a 六角穴 50b 通孔 51 ばね押さえ 52 スペーサ 53 三角溝 54 三角歯 60 コイルばね押さえ 61 コイルばね 62 傾斜突部 62a 傾斜突面 62b 鉛直面部 70 シャフト 71 キャップ 72 円形頭部 72a 縁部 73 ギヤ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16F 1/18 F16F 1/18 Z G05G 1/08 G05G 1/08 A

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作動すべきベッド等の機構部に連結す
    る駆動軸と、駆動軸を回動操作してなるハンドル本体と
    を有し、前記ハンドル本体は、一端寄りの内面に、前記
    駆動軸を過負荷解放機構を介して保持すると共に、他端
    寄りにハンドル本体を回動操作する握部とを有し、前記
    過負荷解放機構は、前記ハンドル本体側に保持してなる
    原動手段と駆動軸側に保持してなる受動手段とを有し、
    前記原動手段と受動手段とは、圧接手段により駆動軸回
    転方向を含む面に対して傾斜した角度で、圧接した構成
    とし、前記ハンドル本体を機構部動作限界を越えて操作
    することで、前記原動手段と受動手段との圧接力に抗し
    て、ハンドル本体および原動手段を、受動手段および駆
    動軸に対して空転させてなることを特徴とするベッド等
    における過負荷解放機能を有する手動操作手段。
  2. 【請求項2】 前記駆動軸は、前記ハンドル本体に挿
    通して取り付ける断面丸棒状の先端部と、断面多角形状
    の保持部と、前記機構部に結合する結合部とを有し、前
    記原動手段は、ハンドル本体内底面に向かって絞り込ん
    でなる形状の受穴に保持してなる軸受によって構成し、
    この軸受にフランジ部を設けてフランジ部にギヤ部を形
    成し、前記受動手段は、駆動軸における保持部に保持し
    てなる板ばね部材によって構成して、この板ばね部材の
    円周方向に指向する複数のばね片を形成すると共に、こ
    れらばね片の先端側に屈曲部を形成して、前記軸受のフ
    ランジ部におけるギヤ部に前記板ばね部材の屈曲部を歯
    合させるようにし、前記ハンドル本体を機構部動作限界
    を越えて操作することで、前記板ばね部材における屈曲
    部が前記軸受のフランジ部におけるギヤ部を乗り越え
    て、ハンドル本体および軸受を、駆動軸に対して空転さ
    せてなることを特徴とする請求項1記載のベッド等にお
    ける過負荷解放機能を有する手動操作手段。
  3. 【請求項3】 前記駆動軸は、前記ハンドル本体に挿
    通して取り付ける断面丸棒状の先端部と、前記機構部に
    結合する結合部とを有し、前記原動手段は、前記駆動軸
    の先端部に回動可能に保持すると共に、ハンドル本体側
    に固定してなる板ばね部材によって構成し、前記受動手
    段は前記駆動軸に固設してなるクラッチ部材によって構
    成し、前記板ばね部材に、爪部を切り起こし形成する一
    方、前記クラッチ部材に、前記板ばね部材の爪部に対向
    して切込部を形成し、板ばね部材における爪部を、前記
    クラッチ部材の切込部に係止した状態で、前記板ばね部
    材とクラッチ部材とをハンドル本体に組み込んでなり、
    前記ハンドル本体を機構部動作限界を越えて操作するこ
    とで、前記板ばね部材における爪部が前記クラッチ部材
    の切込部を乗り越えて、ハンドル本体および板ばね部材
    を、クラッチ部材に対して空転させてなることを特徴と
    する請求項1記載のベッド等における過負荷解放機能を
    有する手動操作手段。
  4. 【請求項4】 前記駆動軸は、前記ハンドル本体に挿
    通して取り付ける断面丸棒状の先端部と、断面多角形状
    の保持部と、前記機構部に結合する結合部とを有し、前
    記原動手段はハンドル本体内においてハンドル本体側に
    保持してなる軸受によって構成し、前記受動手段は、前
    記駆動軸における断面多角形状の保持部に保持した、板
    ばね押さえと第1の板ばね部材と、前記駆動軸の先端部
    側に回動可能に保持したクラッチ部材と、第2の板ばね
    部材とによって構成し、前記第1板ばね部材は、先端を
    前記クラッチ部材側に突出させると共に円周一方向に指
    向させてなる爪部を有し、前記クラッチ部材の第1板ば
    ね部材と対向する面に、前記爪部が係止すべき切込部を
    有し、この切込部は、円周一方向側に位置する鉛直部
    と、円周他方向側に指向する緩斜面部とを有し、前記ク
    ラッチ部材の第2板ばね部材側に対向する側に、クラッ
    チ部材と共に第2板ばね部材を連動回動するための連結
    突部を有し、前記第2板ばね部材は、前記第1板ばね部
    材における爪部とは逆方向に、且つ軸受に対向する側に
    突出形成した爪部を有し、前記軸受の第2板ばね部材に
    対向する側に、第2板ばね部材の爪部に対応して形成し
    た切込部を有し、この切込部は、円周他方向側に位置す
    る鉛直部と、円周一方向側に指向する緩斜面部とを有
    し、前記ハンドル本体を円周一方向側に機構部動作限界
    を越えて操作することで、第1板ばね部材における爪部
    がクラッチ部材における切込部の緩斜面部を乗り越え
    て、ハンドル本体、軸受、第2板ばね部材およびクラッ
    チ部材を、第1板ばね部材に対して空転させ、前記ハン
    ドル本体を円周他方向側に機構部動作限界を越えて操作
    することで、第2板ばね部材における爪部が、軸受にお
    ける切込部の緩斜面部を乗り越えて、ハンドル本体およ
    び軸受を、第2板ばね部材に対して空転させてなること
    を特徴とする請求項1記載のベッド等における過負荷解
    放機能を有する手動操作手段。
  5. 【請求項5】 前記駆動軸は、前記ハンドル本体に挿
    通して取り付ける断面丸棒状の先端部と、断面多角形状
    の保持部と、前記機構部に結合する結合部とを有し、前
    記原動手段はハンドル本体内においてハンドル本体側に
    保持してなる軸受によって構成し、前記受動手段は、前
    記駆動軸における断面多角形状の保持部に保持した、板
    ばね押さえと第1の板ばね部材と、前記駆動軸の先端部
    側に回動可能に保持したクラッチ部材と、第2の板ばね
    部材とによって構成し、前記第1板ばね部材は、先端を
    前記クラッチ部材側に突出させると共に円周一方向に指
    向させてなる爪部を有し、前記クラッチ部材の第1板ば
    ね部材と対向する面に、前記爪部が係止すべき切込部を
    有し、この切込部は、円周一方向側に位置する鉛直部
    と、円周他方向側に指向する緩斜面部とを有し、前記ク
    ラッチ部材と第2板ばね部材とを、駆動軸の先端部に保
    持した外形多角形状のカラーによって連動回転させる構
    造とし、前記第2板ばね部材は、前記第1板ばね部材に
    おける爪部とは逆方向に、且つ軸受に対向する側に突出
    形成した爪部を有し、前記軸受の第2板ばね部材に対向
    する側に、第2板ばね部材の爪部に対応して形成した切
    込部を有し、この切込部は、円周他方向側に位置する鉛
    直部と、円周一方向側に指向する緩斜面部とを有し、前
    記ハンドル本体を円周一方向側に機構部動作限界を越え
    て操作することで、第1板ばね部材における爪部がクラ
    ッチ部材における切込部の緩斜面部を乗り越えて、ハン
    ドル本体、軸受、第2板ばね部材およびクラッチ部材
    を、第1板ばね部材に対して空転させ、前記ハンドル本
    体を円周他方向側に機構部動作限界を越えて操作するこ
    とで、第2板ばね部材における爪部が、軸受における切
    込部の緩斜面部を乗り越えて、ハンドル本体および軸受
    を、第2板ばね部材に対して空転させてなることを特徴
    とする請求項1記載のベッド等における過負荷解放機能
    を有する手動操作手段。
  6. 【請求項6】 前記駆動軸は、前記ハンドル本体に挿
    通して取り付ける断面丸棒状の先端部と、断面多角形状
    の保持部と、前記機構部に結合する結合部とを有し、前
    記原動手段は、ハンドル本体内底面に向かって絞り込ん
    でなる形状の受穴に保持してなる軸受によって構成し、
    この軸受にフランジ部を設けてフランジ部にギヤ部を形
    成し、前記受動手段は、前記駆動軸における保持部に保
    持したばね部材と、ばね押さえと、スペーサとによって
    構成し、前記軸受のばね部材との対向面に、中心の最深
    部から内部斜面が双方に等角度拡開する断面三角溝を形
    成し、ばね部材側に断面三角歯を形成して、軸受の三角
    溝とばね部材の三角歯を歯合させ、前記ばね部材は、中
    心に駆動軸の保持部に嵌挿するための多角穴を有し、前
    記ハンドル本体を円周双方向に機構部動作限界を越えて
    操作することで、ばね部材側の三角歯が軸受の三角溝側
    の内部斜面を乗り越えて、ハンドル本体および軸受を、
    ばね部材に対して空転させてなることを特徴とする請求
    項1記載のベッド等における過負荷解放機能を有する手
    動操作手段。
  7. 【請求項7】 前記駆動軸は、前記ハンドル本体に挿
    通して取り付ける断面丸棒状の先端部と、断面多角形状
    の保持部と、前記機構部に結合する結合部とを有し、前
    記原動手段は、ハンドル本体内底面に向かって絞り込ん
    でなる形状の受穴に保持してなる軸受によって構成し、
    この軸受にフランジ部を設けてフランジ部に切込部を形
    成し、前記受動手段は、前記駆動軸における保持部に保
    持してなるクラッチ部材によって構成し、このクラッチ
    部材はコイルばね押さえによって支持したコイルばねの
    弾発力によって、軸受におけるフランジ部に形成した切
    込部に、クラッチ部材側に形成した傾斜突部を噛み合わ
    せる構成とし、前記軸受における切込み部は、鉛直部と
    緩斜面部とを有し、前記クラッチ部材の傾斜突部は、前
    記切込部の緩斜面部に当接する傾斜突面と、鉛直面部と
    を有し、前記ハンドル本体を機構部動作限界を越えて操
    作することで、前記クラッチ部材の傾斜突面が前記軸受
    における切込部の緩斜面部を乗り越えて、ハンドル本体
    および軸受を、クラッチ部材に対して空転させてなるこ
    とを特徴とする請求項1記載のベッド等における過負荷
    解放機能を有する手動操作手段。
  8. 【請求項8】 前記原動手段は前記ハンドル本体内に
    形成したギヤによって構成し、前記受動手段は、ハンド
    ル本体に挿通した、ベッド等の機構部に連なるシャフト
    と、シャフト側に形成したギヤとによって構成して、キ
    ャップによって保持したコイルばねによって押し込み噛
    み合わせるようにし、前記ハンドル本体を機構部動作限
    界を越えて操作することで、ハンドル本体内のギヤが、
    シャフト側のギヤを乗り越えて、ハンドル本体をシャフ
    ト側に対し、空転させてなることを特徴とする請求項1
    記載のベッド等における過負荷解放機能を有する手動操
    作手段。
JP2001199941A 2001-06-29 2001-06-29 ベッド等における過負荷解放機能を有する手動操作手段 Pending JP2003013993A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001199941A JP2003013993A (ja) 2001-06-29 2001-06-29 ベッド等における過負荷解放機能を有する手動操作手段

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001199941A JP2003013993A (ja) 2001-06-29 2001-06-29 ベッド等における過負荷解放機能を有する手動操作手段

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003013993A true JP2003013993A (ja) 2003-01-15

Family

ID=19037151

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001199941A Pending JP2003013993A (ja) 2001-06-29 2001-06-29 ベッド等における過負荷解放機能を有する手動操作手段

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003013993A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004065603A (ja) * 2002-08-07 2004-03-04 National Maritime Research Institute 手動車いす
JP2007000166A (ja) * 2005-06-21 2007-01-11 Family Co Ltd マッサージ機構とそれを備えたマッサージ機
CN101922520A (zh) * 2009-06-10 2010-12-22 八乐梦医用床有限公司 操作手柄的转矩释放机构
JP2014094317A (ja) * 2014-02-13 2014-05-22 Panasonic Age-Free Life Tech Co Ltd 浴槽用手摺り

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004065603A (ja) * 2002-08-07 2004-03-04 National Maritime Research Institute 手動車いす
JP2007000166A (ja) * 2005-06-21 2007-01-11 Family Co Ltd マッサージ機構とそれを備えたマッサージ機
CN101922520A (zh) * 2009-06-10 2010-12-22 八乐梦医用床有限公司 操作手柄的转矩释放机构
JP2014094317A (ja) * 2014-02-13 2014-05-22 Panasonic Age-Free Life Tech Co Ltd 浴槽用手摺り

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101627054B1 (ko) 오버런 모드를 가진 커플링 어셈블리 및 그 안에서 사용하기 위한 래칫형 리버스 스트럿 또는 방사상 래칫
EP1133018B1 (en) Anti-decoupling arrangement for an electrical connector
JP3559759B2 (ja) 電気コネクタ用の切離し防止装置
JP4394548B2 (ja) 無張力パワー・ラチェット・レンチ・アセンブリ
JP5897601B2 (ja) 速度制御式のロードリミッタ装置を備えるベルトリトラクタ
US8540470B2 (en) Locking nut
TW201219162A (en) Wrench ratchet mechanisms and wrenches
US7950511B2 (en) Vehicle seat with a device for a seat height adjustment mechanism thereof, and device for seat height adjustment mechanism of a vehicle seat
JPH0516838A (ja) タイヤリフト装置
JP2003013993A (ja) ベッド等における過負荷解放機能を有する手動操作手段
JP2018002087A (ja) ウェビング巻取装置
JP2782061B2 (ja) レバー式捲上機
JPH0552376U (ja) 逆転防止装置
JP2003004064A (ja) ベッド等における過負荷解放機構
WO1999067058A2 (en) Ratchet wrench
JP2004011784A (ja) 一方向クラッチ
JP2020101252A (ja) コイルばねを利用したロックタイプ双方向クラッチ
JPH0744451Y2 (ja) ラチェットレンチ
US6116579A (en) Torque limiting cam
JPH09329211A (ja) クラッチ付きモータ
JP2020041587A (ja) 減速機構、及び減速機付モータ
JP2568934B2 (ja) ワンウェイクラッチ
JP2005155778A (ja) 一方向回転伝達歯車及び一方向回転伝達装置
JP2004075241A (ja) 過負荷防止装置付き巻上機
JP5637779B2 (ja) トルクリミッタ

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040512