JP2003013192A - 成形性に優れた溶融亜鉛めっき鋼板 - Google Patents

成形性に優れた溶融亜鉛めっき鋼板

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JP2003013192A JP2001195127A JP2001195127A JP2003013192A JP 2003013192 A JP2003013192 A JP 2003013192A JP 2001195127 A JP2001195127 A JP 2001195127A JP 2001195127 A JP2001195127 A JP 2001195127A JP 2003013192 A JP2003013192 A JP 2003013192A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 酸化物を生成させたり、被膜を形成させたり
する設備を必要とせずに、成形性に優れた溶融亜鉛めっ
き鋼板を提供すること。 【解決手段】 Al:0.05〜10重量%、必要に応
じてMg:0.01〜5重量%、更にSi:0.01〜
2重量%を含有し,残部がZnおよび不可避的不純物か
らなる亜鉛めっき層を有する溶融亜鉛めっき鋼板におい
て,該めっき鋼板表面の中心線平均粗さRaが0.5〜
1.5μm,PPI(1インチ(2.54cm)あたりに
含まれる1.27μm以上の大きさのピークの数)が1
50〜300,Pc(1cmあたりに含まれる0.5μm
以上の大きさのピークの数)がPc≧PPI/2.54
+10であることを特徴とする成形性に優れた溶融亜鉛
めっき鋼板。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,溶融亜鉛めっき鋼
板に係わり,更に詳しくは優れた成形性を有し,種々の
用途,例えば建材用や自動車用鋼板として適用できるめ
っき鋼板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】耐食性の良好なめっき鋼板として溶融亜
鉛めっき鋼板がある。この溶融亜鉛めっき鋼板は,通
常,鋼板を脱脂後,無酸化炉にて予熱し,表面の清浄化
および材質確保のために還元炉にて還元焼鈍を行い,溶
融亜鉛浴に浸漬し,付着量制御することによって製造さ
れる。その特徴として,耐食性およびめっき密着性等に
優れることから,自動車,建材用途等を中心として広く
使用されている。
【0003】特に自動車用鋼板の場合には,複雑な成形
加工を受けて自動車に組み込まれるため,優れた成形性
が要求される.また,溶融亜鉛めっき鋼板は合金化溶融
亜鉛めっき鋼板に比べ,めっきが柔らかいため金型とか
じり易く摺動性を向上させる必要がある。
【0004】溶融亜鉛めっき鋼板の摺動性を向上させる
技術としては,特開平4−325665号公報のごとく
表面にZnOを主体とする20〜3000mg/m2
酸化物を生成させる技術,特開平3−249180号公
報のごとく亜鉛系めっき鋼板表面に,特定量のMn酸化
物と,特定量のリン酸とMo酸化物等とを含有する皮膜
を被覆する技術,特開平9−111473号公報のごと
く潤滑作用を有する化合物を含む被覆組成物を形成させ
る技術,特開2000−256874号公報のごとくリ
ン酸化物系無機皮膜を形成させる技術等が挙げられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし,上記技術では
酸化物を生成させたり,被膜を形成させる設備が必要と
なるため,そのスペースがない場合は採用できない。又
こうした設備設置により生産コストが上昇する問題も生
じる。そこで,本発明は,上記問題点を解決して,成形
性に優れた溶融亜鉛めっき鋼板とその製造方法を提供す
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは,成形性に
優れた溶融亜鉛めっき鋼板について鋭意研究を重ねた結
果,めっき鋼板表面の粗度を制御することにより溶融亜
鉛めっき鋼板の成形性を向上させることができることを
見いだして本発明をなした。また,めっき層のZn結晶
の特定面の配向性が強い場合,さらに成形性を向上させ
ることを見いだして本発明をなした。
【0007】すなわち,本発明の要旨とするところは,
次のとおりである。 (1) Al:0.05〜10質量%を含有し,残部が
Znおよび不可避的不純物からなる亜鉛めっき層を有す
る溶融亜鉛めっき鋼板において,該めっき鋼板表面の中
心線平均粗さRaが0.5〜1.5μm,PPI(1イ
ンチ(2.54cm)あたりに含まれる1.27μm以上
の大きさのピークの数)が150〜300,Pc(1cm
あたりに含まれる0.5μm以上の大きさのピークの
数)がPc≧PPI/2.54+10であることを特徴
とする成形性に優れた溶融亜鉛めっき鋼板。 (2) Al:0.05〜10質量%,Mg:0.01
〜5質量%を含有し,残部がZnおよび不可避的不純物
からなる亜鉛めっき層を有する溶融亜鉛めっき鋼板にお
いて,該めっき鋼板表面の中心線平均粗さRaが0.5
〜1.5μm,PPI(1インチ(2.54cm)あたり
に含まれる1.27μm以上の大きさのピークの数)が
150〜300,Pc(1cmあたりに含まれる0.5μ
m以上の大きさのピークの数)がPc≧PPI/2.5
4+10であることを特徴とする成形性に優れた溶融亜
鉛めっき鋼板。 (3) Al:4〜20質量%,Mg:2〜10質量
%,Si:0.01〜2質量%を含有し,残部がZnお
よび不可避的不純物からなる亜鉛めっき層を有する溶融
亜鉛めっき鋼板において,該めっき鋼板表面の中心線平
均粗さRaが0.5〜1.5μm,PPI(1インチ
(2.54cm)あたりに含まれる1.27μm以上の大
きさのピークの数)が150〜300,Pc(1cmあた
りに含まれる0.5μm以上の大きさのピークの数)が
Pc≧PPI/2.54+10であることを特徴とする
成形性に優れた溶融亜鉛めっき鋼板。 (4) めっき層のZn結晶のミラー指数(002)面
と(101)面のX線回折強度比が2以上であることを
特徴とする前記(1)〜(3)に記載の成形性に優れた
溶融亜鉛めっき鋼板。 (5) 鋼中添加元素の含有量が質量%で,C: 0.
0001〜0.004%,Si:0.001〜0.10
%,Mn:0.01〜0.50%,P: 0.001〜
0.015%,S: 0.015%以下,Al:0.0
05〜0.10%,Ti:0.002〜0.10%,
N: 0.0005〜0.004%,を含有し,残部F
eおよび不可避不純物からなることを特徴とする前記
(1)〜(4)に記載の成形性に優れた溶融亜鉛めっき
鋼板。 (6) 鋼板が付加成分としてさらに,質量%で,N
b:0.002〜0.10%を含有することを特徴とす
る前記(5)に記載の成形性に優れた溶融亜鉛めっき鋼
板。 (7) 鋼中Ti含有量が,下記(1)式([ %X]
は,質量%で表わした合金元素Xの含有量)で与えられ
る条件を満足することを特徴とする前記(5)に記載の
成形性に優れた溶融亜鉛めっき鋼板。
【数3】 (8) 鋼中TiおよびNbの含有量が,下記(2)〜
(3)式([ %X]は,質量%で表わした合金元素Xの
含有量)で与えられる条件を満足することを特徴とする
前記(6)に記載の成形性に優れた溶融亜鉛めっき鋼
板。
【数4】 (9) 鋼板が付加成分としてさらに,質量%で,B:
0.0002〜0.003%を含有することを特徴とす
る前記(5)〜(8)に記載の溶融亜鉛めっき鋼板。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。
本発明において溶融亜鉛めっき鋼板とは鋼板上にZn−Al
めっき層を付与したもの,Zn−Al−Mgめっき層を付与し
たもの,及びZn−Al−Mg−Siめっき層を付与したもので
ある。
【0009】本発明においてZn−Alめっき層及びZn−Al
―Mgめっき層のAl組成を0.05〜10質量%に限定
した理由は,0.05質量%未満のAl量で通常の溶融
めっき処理を行うと,めっき処理時においてZn―Fe
合金化反応が起こり,地鉄界面に脆い合金層が発達し,
めっき密着性が劣化するためであり,10質量%を超え
るとFe−Al合金層の成長が顕著となりめっき密着性
を阻害するためである。
【0010】Zn−Al―Mgめっき層のMg組成を0.01
〜5質量%に限定した理由は,0.01質量%未満では
耐食性を向上する効果が見られないためであり,5質量
%を超えるとめっき浴中にドロスが多量に発生し製造が
困難となるためである。
【0011】また,本発明において高Al高Mg組成の
溶融亜鉛めっき浴では,低温でSiを溶解させることが
可能となる。この溶融亜鉛めっき浴にSiを添加するとF
e−Al合金層の成長を抑制するため,Alの添加量を
増加させることが可能となる.さらにAlの添加量を増
加させるとMgの添加によるめっき浴中のドロス発生を
抑制することができ,Mgの添加量を増加させることが
可能となる。
【0012】本発明においてZn−Al−Mg−Siめっき層の
Al組成を4〜20質量%に限定した理由は,4質量%
未満のAl量では,めっき浴中にSiを溶解させる効果
が見られないと共にMgの添加によるめっき浴中のドロ
ス発生を抑制する効果が見られないためであり,20質
量%を超えるとめっき浴の融点が上昇し製造が困難とな
るためである。
【0013】Mg組成を2〜10質量%に限定した理由
は,2質量%未満ではめっき浴中にSiを溶解させる効
果が見られないためであり,10質量%を超えるとめっ
き浴中にドロスが多量に発生し製造が困難となるためで
ある。
【0014】Si組成を0.01〜2質量%に限定した
理由は,0.01質量%未満ではFe−Al合金層の成
長を抑制する効果が見られないためであり,2質量%を
超えるとめっき浴の融点が上昇し製造が困難となるため
である。
【0015】また,さらに,めっき浴中には,通常利用
される微量添加元素として,Fe,Ni,Sb,Pb,
Sn,Cuを含んでいても,本発明の効果に特に影響は
ない。めっき付着量についても,特に制約は設けない
が,耐食性の観点から片面10g/m2 以上,加工性の
観点からすると片面150g/m2 以下であることが望
ましい。なお,下地の鋼板としては,熱延鋼板,冷延鋼
板共に使用できるが,特に後述するTi,Nb,Bなど
を添加した極低炭素系の鋼板は加工性が優れており望ま
しい。
【0016】本発明において,めっき鋼板の製造方法に
ついては特に限定するところはなく,通常の無酸化炉方
式の溶融めっき法が適用できる。
【0017】めっき鋼板表面の粗度は,中心線平均粗さ
Ra(JIS B 0601規格)で0.5〜1.5μ
m,及びPPI(1インチ(2.54cm)当たりに含ま
れる1.27μm以上の大きさのピークの数,SAE,
J911規格)で150〜300,且つPc(1cm当
たりに含まれる0.5μm以上の大きさのピークの数)
がPc≧PPI/2.54+10であることが好まし
い。ここでピークの数とは,粗さ曲線の平均線から,正
負,両方向に一定の基準レベルHを設け,負の基準レベ
ルを越えたあと,正の基準レベルを越えたときを1カウ
ントとし,このカウントを評価長さLnに達するまで繰
り返し,数えた個数で表示したものである。PPIは基
準レベル間の幅2Hを1.27μmとし,評価長さを1
インチ(2.54cm)として測定した。Pcは基準レベ
ル間の幅2Hを0.5μmとし,評価長さを1cmとし
て測定した。
【0018】本発明において,Raを0.5〜1.5μ
m,PPIを150〜300,Pc≧PPI/2.54
+10に限定した理由は,Raで0.5μm未満,PP
I150未満,Pc70未満では,成形時の摺動面に型
かじりが起こり易く,潤滑性が低下するためであり,R
aで1.5μm,PPI300を超える粗度を付与する
ためには,高圧下が必要であり材質の低下に繋がるため
である。好ましくはRaで0.7μm以上,PPIで2
00以上である。また,Pc≧PPI/2.54+10
に限定した理由は,Pc<PPI/2.54+10では
摺動性の向上が十分ではないためである.Pc≧PPI
/2.54+10で摺動性が向上する理由は明らかでは
ないが,摺動性向上には深い凹凸のみでは不十分であ
り,深い凹凸と中程度の凹凸をある程度バランスさせて
おくことにより,潤滑油保持性を上げることができると
考えられる。元々めっき作製時に凹凸が適当な深さで分
布している合金化溶融亜鉛めっきと違い,溶融亜鉛めっ
きはめっき直後にはほとんど凹凸がないため,粗度を付
与する際,この深い凹凸と中程度の凹凸をある程度バラ
ンスさせることは極めて重要である.好ましくはPc≧
PPI/2.54+20である。
【0019】上記めっき鋼板の表面粗度は,めっき後ス
キンパス圧延のロール粗度,スキンパス圧延圧下率等に
よって制御することができる。但し,高Ra,高PPI
を目的として粗度の大きなスキンパスロールを使用する
と,めっきの表面は深い凹凸のみとなり,摺動性向上に
重要な中程度の凹凸が得られなくなるため,上記粗度を
得るためには,深い凹凸と中程度の凹凸を適度にバラン
スさせたロールを使用するか,深い凹凸のロールと中程
度の凹凸のロールを組み合わせて使用し目的の粗度を得
る必要がある。
【0020】本発明において,さらに摺動性を向上させ
るためには,めっき層のZn結晶のミラー指数(00
2)面と(101)面のX線回折強度比を2以上とする
ことが有効である。ミラー指数(002)面はZn結晶
格子のなかで最も密度の高い面であるため,(002)
面の配向性を高めることによりめっき表面の摺動性が向
上すると考えられる。めっき層のZn結晶のミラー指数
(002)面と(101)面のX線回折強度比が2未満
ではこの摺動性向上効果が十分ではないが,このX線回
折強度比が2以上では明確な摺動性の向上が認められ
る。
【0021】下地の鋼板としては,熱延鋼板,冷延鋼板
共に使用でき,何れの鋼板においてもめっきに本発明の
粗度を付与することにより潤滑性を向上することがで
き,さらにZn結晶の特定面の配向性が強いめっき層を
形成させることにより成形性を向上させることができる
が,特に深絞り性の優れた極低炭素系の鋼板に本発明の
めっき層を付与するとその効果は著しい。一般に冷延鋼
板の深絞り性はr値が大きいほど良好であるが,めっき
鋼板では冷延鋼板ほどr値の影響が顕著でない。これ
は,深絞り性に与えるめっき表面の潤滑性の影響の方が
r値の影響より大きいためであり,めっき表面の潤滑性
を向上させることによって鋼板が本来持つ性能を引き出
すことが可能となる。
【0022】本発明において極低炭素系の鋼板とは,鋼
中添加元素の含有量が質量%で,C: 0.0001〜
0.004%,Si:0.001〜0.10%,Mn:
0.01〜0.50%,P: 0.001〜0.015
%,S: 0.015%以下,Al:0.005〜0.
10%,Ti:0.002〜0.10%,N: 0.0
005〜0.004%,を含有し,残部Feおよび不可
避不純物からなる鋼板,及び上記鋼板に、Nb:0.0
02〜0.10%をさらに添加した鋼板,及びこれらの
鋼板に、B:0.0002〜0.003%をさらに添加
した鋼板のことである。
【0023】次に本発明において,C,Si,Mn,
P,S,Al,Ti,N,Nb,Bの数値を限定した理
由を以下に示す。尚,以下に示す%はいずれも質量%を
表す。
【0024】Cは鋼の強度を高める元素であって0.0
001%以上を含有させることが有効であるが,過剰に
含有すると強度が上昇しすぎて加工性が低下するので上
限含有量は0.004%とする。特に高い加工性を必要
とする場合には,C含有量は0.003%以下とするこ
とが好ましく,0.002%以下とすると特に好まし
い。
【0025】Siも鋼の強度を向上させる元素であって
0.001%以上を含有させるが,過剰に含有すると加
工性および溶融亜鉛めっき性を損なうので,上限は0.
10%とする。特に高い加工性を必要とする場合には,
Si含有量は0.05%以下とする。
【0026】Mnも鋼の強度を高める一方で加工性を低
下させる元素であるので,上限含有量は0.50%とす
る。Mnが少ないほど加工性は良好であるが,0.01
%未満とするためには精練コストが多大となるので下限
含有量は0.01%とする。強度,加工性とコストのバ
ランスからは,Mn含有量は0.05〜0.30%とす
ることがより好ましい。
【0027】Pも鋼の強度を高める一方で加工性を低下
させる元素であるので,上限含有量は0.015%とす
る。Pが少ないほど加工性は良好であり,0.010%
以下とするとより好ましい,一方,P含有量を0.00
1%未満に低減するためには精練コストが多大となるの
で,下限含有量は0.001%とする。強度,加工性と
コストのバランスからはP含有量は0.003〜0.0
10%とすることがより好ましい。
【0028】Sは鋼の熱間加工性,耐食性を低下させる
元素であるから少ないほど好ましく,上限含有量は0.
015%とし,より好ましくは0.010%以下とす
る。但し,本発明のような極低炭素鋼のS量を低減する
ためにはコストがかかるので,加工性およびめっき密着
性の観点からはSを過度に低減する必要はなく,熱間加
工性,耐食性等から必要なレベルにまでSを低減すれば
良い。
【0029】Alは鋼の脱酸元素として0.005%以
上を含有させることが必要であるが,過剰に含有させる
と粗大な非金属介在物を生成して加工性を損なうので,
上限含有量は0.10%とし,良好な鋼板品質の観点か
らは0.070%以下とすることがより好ましい。
【0030】Tiは鋼中のCおよびNを炭化物,窒化物
として固定するために,0.002%以上の添加が必要
であり,0.010%以上含有させるとより好ましい。
一方,0.10%を超えて添加してももはやその効果は
飽和しているのに対して,いたずらに合金添加コストが
上昇するだけであるので,上限含有量は0.10%とす
る.過剰な固溶Tiは鋼板の加工性および表面品質を損
なう場合があるので,0.050%以下とするとより好
ましい。
【0031】Nは鋼の強度を上昇させる一方で加工性を
低下させるので上限は0.004%とし,特に高い加工
性を必要とする場合には0.003%以下とすることが
より好ましく,0.002%以下とすると特に好まし
い。Nはより少ないほど好ましいが,0.0005%未
満に低減することは過剰なコストを要するので,下限含
有量は0.0005%とする。
【0032】本願発明では上記に加えて,さらに付加成
分として,鋼中のCおよびNを炭化物,窒化物として固
定するために,前記のTi添加のもとでNbを添加する
ことができるが,Nb添加によるC,N固定効果を充分
発揮させるためには0.002%以上の添加が必要であ
り,0.005%以上とするとより好ましい。Nbを
0.10%を超えて添加しても,もはやその効果は飽和
している一方,いたずらにコストが上昇するだけである
ので,上限含有量は0.10%とする。過剰なNb添加
は鋼板の再結晶温度を上昇させ,溶融亜鉛めっきライン
の生産性を低下させるので,0.050%以下とすると
より好ましい。
【0033】本願発明においては,さらに鋼板の成形
性,加工性を一段と高くする場合には,Tiの含有量を
下記(1)式を満足する範囲とする。
【数5】 これは,Ti含有量を上記の範囲とすると,加工性を阻
害する元素であるCおよびNをTiで有効に固定し,鋼
板の加工性を高めることができるからである。あるい
は,TiおよびNbの含有量を下記(2)式および
(3)式を満足する範囲とする。
【数6】 これは,TiおよびNbの含有量を上記の範囲とする
と,加工性を阻害する元素であるCおよびNをTiとN
bの複合効果で有効に固定し,鋼板の加工性を高めるこ
とができるからであるが,Nb単独の添加ではかかる加
工性向上効果は充分ではなく,Ti含有量が0.009
%以上である場合にTiとNbの複合添加効果が顕著と
なり,この場合においてTiおよびNbの含有量が
(2)式を満足すると,CおよびNをTiとNbとで有
効に固定することができる。
【0034】本願発明においてはさらに,鋼板に付加成
分として,Bを0.0002〜0.003%含有させる
ことができるが,これは2次加工性の改善を目的として
いる。Bの含有量が0.0002%未満では2次加工性
改善効果が充分ではなく,0.003%を超えて添加し
てももはやその効果は飽和しているのに加えて,成形性
が低下するので,Bを添加する場合にはその範囲は0.
0002〜0.003%とする。特に高い深絞り性を必
要とする場合には,Bの添加量は0.0015%以下と
するとより好ましい。
【0035】
【実施例】以下,実施例により本発明を具体的に説明す
る.
【0036】(実施例1)まず,厚さ0.8mmの冷延鋼板
を準備し,これを連続式溶融亜鉛めっきラインの前処理
炉にて焼鈍し,浴中のAl量を変化させた460℃の溶
融亜鉛めっき浴で3秒溶融めっきを行った後,N2ガス
ワイピングで表1に示すめっき付着量に調整し,ロール
粗度,圧延圧下率を変化させたスキンパス圧延を行っ
た。得られためっき鋼板のめっき層中組成と表面粗度を
表1に示す。
【0037】成形性はめっきの摺動性を調べるため,肩
R2Rの金型を使用し,市販の防錆油を塗布してドロー
ビード試験を実施した。押し付け力1200kgで引き
抜き,引き抜けた物を○,押し付け力1000kgで引
き抜き,引き抜けた物を△,途中で破断した物を×とし
た。密着性は,デュポン衝撃試験後の溶融めっき鋼板に
セロハンテープを貼り,その後引き剥がし,めっきが剥
離しなかった場合を○,めっきが剥離した場合を×とし
た。デュポン試験は先端に1/2インチ(1.27cm)
の丸みを持つ撃ち型を使用し,1kgの重りを1mの高
さから落下させて行った。
【0038】結果を表1に示す。番号1,8はめっき中
のAl%が本発明の範囲外であるためめっき密着性が不
合格となった。番号13は鋼板表面のRaが本発明の範
囲外であるため成形性が不合格となった。番号18は鋼
板表面のPPIが本発明の範囲外であるため成形性が不
合格となった。番号23は鋼板表面のPcが本発明の範
囲外であるため成形性が不合格となった。これら以外は
いずれも,成形性,めっき密着性共に良好な結果となっ
た。
【0039】(実施例2)まず,厚さ0.8mmの冷延鋼板
を準備し,これを連続式溶融亜鉛めっきラインの前処理
炉にて焼鈍し,浴中のAl量,Mg量を変化させた46
0℃の溶融亜鉛めっき浴で3秒溶融めっきを行った後,
2ガスワイピングで表2に示すめっき付着量に調整
し,ロール粗度,圧延圧下率を変化させたスキンパス圧
延を行った。得られためっき鋼板のめっき層中組成と表
面粗度を表2に示す。
【0040】成形性はめっきの摺動性を調べるため,肩
R2Rの金型を使用し,市販の防錆油を塗布してドロー
ビード試験を実施した。押し付け力1200kgで引き
抜き,引き抜けた物を○,押し付け力1000kgで引
き抜き,引き抜けた物を△,途中で破断した物を×とし
た。密着性は,デュポン衝撃試験後の溶融めっき鋼板に
セロハンテープを貼り,その後引き剥がし,めっきが剥
離しなかった場合を○,めっきが剥離した場合を×とし
た。デュポン試験は先端に1/2インチ(1.27cm)
の丸みを持つ撃ち型を使用し,1kgの重りを1mの高
さから落下させて行った。
【0041】結果を表2に示す。番号1,8はめっき中
のAl%が本発明の範囲外であるためめっき密着性が不
合格となった。番号21は鋼板表面のRaが本発明の範
囲外であるため成形性が不合格となった。番号26は鋼
板表面のPPIが本発明の範囲外であるため成形性が不
合格となった。番号31は鋼板表面のPcが本発明の範
囲外であるため成形性が不合格となった。これら以外は
いずれも,成形性,めっき密着性共に良好な結果となっ
た。
【0042】(実施例3)まず,厚さ0.8mmの冷延鋼板
を準備し,これを連続式溶融亜鉛めっきラインの前処理
炉にて焼鈍し,浴中のAl量,Mg量,Si量を変化さ
せた460〜600℃の溶融亜鉛めっき浴で3秒溶融め
っきを行った後,N2ガスワイピングで表3に示すめっ
き付着量に調整し,ロール粗度,圧延圧下率を変化させ
たスキンパス圧延を行った。得られためっき鋼板のめっ
き層中組成と表面粗度を表3に示す。
【0043】成形性はめっきの摺動性を調べるため,肩
R2Rの金型を使用し,市販の防錆油を塗布してドロー
ビード試験を実施した。押し付け力1200kgで引き
抜き,引き抜けた物を○,押し付け力1000kgで引
き抜き,引き抜けた物を△,途中で破断した物を×とし
た。密着性は,デュポン衝撃試験後の溶融めっき鋼板に
セロハンテープを貼り,その後引き剥がし,めっきが剥
離しなかった場合を○,めっきが剥離した場合を×とし
た。デュポン試験は先端に1/2インチ(1.27cm)
の丸みを持つ撃ち型を使用し,1kgの重りを1mの高
さから落下させて行った。
【0044】結果を表3に示す。番号11はめっき中の
Si%が本発明の範囲外であるためめっき密着性が不合
格となった。番号12は鋼板表面のRaが本発明の範囲
外であるため成形性が不合格となった。番号17は鋼板
表面のPPIが本発明の範囲外であるため成形性が不合
格となった。番号22は鋼板表面のPcが本発明の範囲
外であるため成形性が不合格となった。これら以外はい
ずれも,成形性,めっき密着性共に良好な結果となっ
た。
【0045】(実施例4)まず,厚さ0.8mmの冷延鋼板
を準備し,これを連続式溶融亜鉛めっきラインの前処理
炉にて焼鈍し,浴中のAl量,Mg量,Si量を変化さ
せた460〜600℃の溶融亜鉛めっき浴で3秒溶融め
っきを行った後,N2ガスワイピングで表4に示すめっ
き付着量に調整し,ロール粗度,圧延圧下率を変化させ
たスキンパス圧延を行った。得られためっき鋼板のめっ
き層中組成と表面粗度を表4に示す。
【0046】成形性はめっきの摺動性を調べるため,肩
R1Rの金型と肩R2Rの金型を使用し,市販の防錆油
を塗布してドロービード試験を実施した。肩R1Rの金
型を使用し,押し付け力1000kgで引き抜けた物を
◎とし,肩R2Rの金型を使用し押し付け力1200k
gで引き抜けた物を○,途中で破断した物を×とした。
結晶配向性は,25×25mmに切断したサンプルをθ
−2θ法により測定し,d=2.4730Åに観察され
る(002)面の積分強度I002とd=2.0910Å
に観察される(101)面の積分強度I101の比I002
101を使用した。
【0047】結果を表4に示す。番号4,8,12,1
6,20は鋼板表面のPPIが本発明の範囲外であるた
め成形性が不合格となった.これら以外はいずれも成形
性が良好な結果となった。
【0048】(実施例5)まず,表5に示す成分の冷延
鋼板を準備し,これを連続式溶融亜鉛めっきラインの前
処理炉にて焼鈍し,浴中のAl量,Mg量,Si量を変
化させた460〜600℃の溶融亜鉛めっき浴で3秒溶
融めっきを行った後,N2ガスワイピングで表6〜8に
示すめっき付着量に調整し,ロール粗度,圧延圧下率を
変化させたスキンパス圧延を行った。得られためっき鋼
板のめっき層中組成と表面粗度を表6〜8に示す。
【0049】結晶配向性は,25×25mmに切断した
サンプルをθ−2θ法により測定し,d=2.4730
Åに観察される(002)面の積分強度I002とd=
2.0910Åに観察される(101)面の積分強度I
101の比I002/I101を使用した。
【0050】成形性はパンチ径50mmの金型を使用
し,市販の防錆油を塗布後,円筒深絞り試験で評価し
た。ブランク径としわ押さえ荷重を変化させて評価し,
ブランク径110mmで絞り抜けたものを◎,ブランク
径105mmで絞り抜けたものを○,ブランク径100
mmで絞り抜けたものを△,絞り抜けなかったものを×
として評価した。
【0051】結果を表6〜8に示す。番号81〜96は
鋼板表面のPPIが本発明の範囲外であるため成形性が
不合格となった。これら以外はいずれも成形性が良好な
結果となった。
【0052】
【表1】
【0053】
【表2】
【0054】
【表3】
【0055】
【表4】
【0056】
【表5】
【0057】
【表6】
【0058】
【表7】
【0059】
【表8】
【0060】
【発明の効果】以上、述べてきたように、本発明によれ
ば酸化物を生成させたり、被膜を形成させたりする設備
を必要とせずに、成形性に優れた溶融亜鉛めっき鋼板を
製造することができ、産業上極めて大きな効果を奏する
ものである。
フロントページの続き (72)発明者 小松 久芳 千葉県君津市君津1番地 新日本製鐵株式 会社君津製鐵所内 (72)発明者 三宅 豪 千葉県君津市君津1番地 新日本製鐵株式 会社君津製鐵所内 Fターム(参考) 4K027 AA02 AA05 AA23 AB02 AB44 AC52 AC86 AE03 AE25

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Al:0.05〜10質量%を含有し,
    残部がZnおよび不可避的不純物からなる亜鉛めっき層
    を有する溶融亜鉛めっき鋼板において,該めっき鋼板表
    面の中心線平均粗さRaが0.5〜1.5μm,PPI
    (1インチ(2.54cm)あたりに含まれる1.27μ
    m以上の大きさのピークの数)が150〜300,Pc
    (1cmあたりに含まれる0.5μm以上の大きさのピー
    クの数)がPc≧PPI/2.54+10であることを
    特徴とする成形性に優れた溶融亜鉛めっき鋼板。
  2. 【請求項2】 Al:0.05〜10質量%,Mg:
    0.01〜5質量%を含有し,残部がZnおよび不可避
    的不純物からなる亜鉛めっき層を有する溶融亜鉛めっき
    鋼板において,該めっき鋼板表面の中心線平均粗さRa
    が0.5〜1.5μm,PPI(1インチ(2.54c
    m)あたりに含まれる1.27μm以上の大きさのピーク
    の数)が150〜300,Pc(1cmあたりに含まれる
    0.5μm以上の大きさのピークの数)がPc≧PPI
    /2.54+10であることを特徴とする成形性に優れ
    た溶融亜鉛めっき鋼板。
  3. 【請求項3】 Al:4〜20質量%,Mg:2〜10
    質量%,Si:0.01〜2質量%を含有し,残部がZ
    nおよび不可避的不純物からなる亜鉛めっき層を有する
    溶融亜鉛めっき鋼板において,該めっき鋼板表面の中心
    線平均粗さRaが0.5〜1.5μm,PPI(1イン
    チ(2.54cm)あたりに含まれる1.27μm以上の
    大きさのピークの数)が150〜300,Pc(1cmあ
    たりに含まれる0.5μm以上の大きさのピークの数)
    がPc≧PPI/2.54+10であることを特徴とす
    る成形性に優れた溶融亜鉛めっき鋼板。
  4. 【請求項4】 めっき層のZn結晶のミラー指数(00
    2)面と(101)面のX線回折強度比が2以上である
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の
    成形性に優れた溶融亜鉛めっき鋼板。
  5. 【請求項5】 鋼中添加元素の含有量が質量%で,C:
    0.0001〜0.004%,Si:0.001〜
    0.10%,Mn:0.01〜0.50%,P: 0.
    001〜0.015%,S: 0.015%以下,A
    l:0.005〜0.10%,Ti:0.002〜0.
    10%,N: 0.0005〜0.004%,を含有
    し,残部Feおよび不可避不純物からなることを特徴と
    する請求項1〜4のいずれか1つに記載の成形性に優れ
    た溶融亜鉛めっき鋼板。
  6. 【請求項6】 鋼板が付加成分としてさらに,質量%
    で,Nb:0.002〜0.10%を含有することを特
    徴とする請求項5に記載の成形性に優れた溶融亜鉛めっ
    き鋼板。
  7. 【請求項7】 鋼中Ti含有量が,下記(1)式([ %
    X] は,質量%で表わした合金元素Xの含有量)で与え
    られる条件を満足することを特徴とする請求項5に記載
    の成形性に優れた溶融亜鉛めっき鋼板。 【数1】
  8. 【請求項8】 鋼中TiおよびNbの含有量が,下記
    (2)〜(3)式([%X]は,質量%で表わした合金元
    素Xの含有量)で与えられる条件を満足することを特徴
    とする請求項6に記載の成形性に優れた溶融亜鉛めっき
    鋼板。 【数2】
  9. 【請求項9】 鋼板が付加成分としてさらに,質量%
    で,B:0.0002〜0.003%を含有することを
    特徴とする請求項5〜8のいずれか1つに記載の溶融亜
    鉛めっき鋼板。
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