JP2003012869A - 木目調模様を有する押出成形品 - Google Patents

木目調模様を有する押出成形品

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JP2003012869A
JP2003012869A JP2001193147A JP2001193147A JP2003012869A JP 2003012869 A JP2003012869 A JP 2003012869A JP 2001193147 A JP2001193147 A JP 2001193147A JP 2001193147 A JP2001193147 A JP 2001193147A JP 2003012869 A JP2003012869 A JP 2003012869A
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copolymer
styrene
ethylene
resin composition
component
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JP2001193147A
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English (en)
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Hiroji Itaya
博治 板谷
Naohiko Sato
尚彦 佐藤
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Asahi Kasei Corp
Original Assignee
Asahi Kasei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 天然木の木目模様に近い、美しい木目調模様
を有する押出成形品を提供する。 【解決手段】 2種以上の異なる色調を有する樹脂組成
物が混合された成形材料から得られる押出成形品であっ
て、該樹脂組成物のメルトフローレイトの最大値と最小
値との比が3〜10000であることを特徴とする、木
目調模様を有する押出成形品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、天然木に近い木目
模様状の加飾を実現した、木目調模様を有する軟質系の
押出成形品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、住宅における建材・家具部材とし
て、木材を使用する代わりに押出成形、発泡押出成形に
より成形された樹脂製品が使用されている。該樹脂とし
ては、成形性、物性、コストなどの理由からポリ塩化ビ
ニル樹脂が主として使用されてきた。殊に軟質系の素材
に関しては軟質ポリ塩化ビニルを用いた押出し成形品が
主流となっており、建材・家具分野、手摺り等多種多様
な用途に実際に用いられている。
【0003】しかしながら、近年環境問題意識が高まる
中、ポリ塩化ビニル樹脂の使用が見直されつつあり、ハ
ロゲンを実質的に含まない、環境に対する負荷が少な
く、リサイクルも可能な素材への転換が試みられてい
る。代替樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン
などのオレフィン系樹脂や、ABS樹脂、ポリスチレン
樹脂などのスチレン系樹脂が挙げられる。これらのスチ
レン系樹脂は、木材代替材料として必要な成形加工性、
低い線膨張係数、耐衝撃性の点で好ましい特性を有して
いる。
【0004】一方、軟質の分野では、ポリオレフィン系
熱可塑性エラストマーが軟質ポリ塩化ビニル代替の候補
に上がっている。その1つに、特開平11−33628
2号公報に、オレフィン系エラストマーを主体とした、
木目調模様を有する手摺りに関する技術が開示されてい
る。該公報による技術では、手摺りとしての機能に関し
ては全く問題ないものの、用いる着色された複数の合成
樹脂に関する溶融時の粘性等に関する記載がないため、
その合成樹脂の組み合わせによっては、美しい木目調模
様が得られず、木目模様が単調となったりする等、とり
わけ、軟質の分野における加飾技術に関する課題が未だ
に残されたままであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、天然木に近
い木目調模様を有する押出成形品に関する。更には、特
定の組成と溶融特性を有する樹脂組成物を用いているた
め、卓越した柔軟性と美しい木目調模様を発現した押出
成形品を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
鑑み、鋭意検討を重ねた結果、以下に示す木目調模様を
有する押出成形品が前記課題を解決することを見出し、
本発明に至った。すなわち本発明は、2種以上の異なる
色調を有する樹脂組成物が混合された成形材料から得ら
れる押出成形品であって、該樹脂組成物のメルトフロー
レイの最大値と最小値との比が3〜10000の範囲で
あることを特徴とする、木目調模様を有する押出成形品
である。ただし、メルトフローレイトはISO R11
33に規定される200℃、5kg荷重の条件による。
【0007】以下、本発明に関して詳細に説明する。ま
ず本発明の標記押出成形品を成形するための成形材料を
構成する、異なる色調を有する樹脂組成物について詳細
に説明する。本発明における上記成形材料は、少なくと
も2種以上の異なる色調を有する樹脂組成物が混合され
た状態のものであることが重要である。好ましくは3種
以上である。1種類のみでは、当然のことながら木目調
模様は得られない。また、その組み合わせる樹脂組成物
の量比は目標とする木目調模様や全体の色の濃さに応じ
て自由に設定が可能である。
【0008】色調に関しては、色差計による定量的な評
価手段もあるが、実際は人の目で見て美しいと感じる色
調の組み合わせであることが好ましい。色調が近いもの
のみの組み合わせでは、美しい色調の木目調模様は得に
くく、色調はある程度異なっていることが好ましい。ま
た、本成形品は押出成形により得られるが、押出条件も
大きくその木目調模様の外観に影響する。一般的に、大
きな混練効果を成形材料に与えると、色調が均一になり
単調化し、美しい木目調模様が得られなくなる。個々の
押出機の特性を鑑みて、設定温度や吐出量(線速)、ス
クリュー回転数、スクリューデザイン等に適切な配慮が
必要である。
【0009】また、樹脂組成物の色調は好ましく染顔料
を用いて調色することが好ましい。用いられる染顔料に
は特に制限は無く、また、有機染料や無機顔料等を所望
の色調を出すために好ましく組み合わせることができ
る。また、染顔料を含まないナチュラルの樹脂を少量組
み合わせることも可能である。本発明の木目調模様を有
する押出成形品を得るための成形材料である、2種以上
の該樹脂組成物のメルトフローレイトの最大値と最小値
との比が3〜10000の範囲内であることが必要であ
る。所望の色調に調色された合成樹脂の組み合わせが、
この範囲内のメルトフローレイト比を有することによ
り、美しい木目調模様を有する押出成形品を得ることが
できる。
【0010】メルトフローレイト比が3より小さいと、
各色相互の溶融粘度が近づくため、木目模様が単調にな
り、美しい木目調模様を得ることが出来なくなる。一
方、該比が10000を越えて比が大きくなってしまう
と、押出成形加工が不安定になり、良好な外観を有する
押出成形品を得ることが困難となることから好ましくな
い。より好ましいメルトフローレイト比は3〜1000
であり、最も好ましいメルトフローレイト比は3〜10
0である。ただし、メルトフローレイトはISOR11
33の規定される200℃、5kg荷重の条件による。
【0011】次いで、本発明の該押出成形品の成形材料
である樹脂組成物について説明する。本発明における上
記合成樹脂は、(A)エチレン系共重合体および/また
は共役ジエン系重合体と、(B)スチレン系重合体から
構成されていることが好ましい。樹脂組成物を構成する
(A)、(B)各成分のメルトフローレイトに関して
は、本発明では特に制限はない。ただ、好ましく用いら
れる範囲は、ISO R1133に準拠した200℃、
5kg荷重の条件で0.1〜100の範囲である。ただ
し(A)成分を架橋させて用いる場合、(A)成分のメ
ルトフローレイトは架橋させる前の未架橋のポリマーで
の値を用いる。
【0012】ここで、樹脂組成物を構成することが好ま
しい各成分について詳細に説明する。ここで述べている
(A)成分の1種であるエチレン系共重合体とは、エチ
レンと、炭素数3〜20のα−オレフィン、芳香族ビニ
ル化合物、酢酸ビニル、アクリル酸エステルおよびメタ
クリル酸エステルの群から選ばれる単量体の少なくとも
1種を1〜60重量%とからなる共重合体である。ここ
で、炭素数3〜20のα−オレフィンの具体的な例とし
て、プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1、4−メチ
ルペンテン−1、ヘキセン−1、ヘプテン−1、オクテ
ン−1、ノネン−1、デセン−1、ウンデセン−1、ド
デセン−1等が挙げられ、中でも、ブテン−1、ヘキセ
ン−1、オクテン−1が好ましく用いられる。なお、少
量のエチリデンノルボルネン等の非共役ジエン成分を含
むエチレン・α−オレフィン・ジエン系ターポリマー
も、前記共重合体の概念に含まれる。
【0013】上記のエチレン・α−オレフィン系重合体
は、公知のチーグラー系あるいはメタロセン系触媒によ
り製造されていることが好ましく、中でもメタロセン系
触媒により製造された該重合体がより好ましく用いられ
る。一般に、メタロセン系触媒とは、チタン、ジルコニ
ウム等のIV族金属のシクロペンタジエニル誘導体と助
触媒からなり、重合触媒として高活性であるだけでな
く、チーグラー系触媒と比較して、得られる重合体の分
子量分布が狭く、共重合体中のコモノマーである炭素数
3〜20のα−オレフィンの分布が均一であることが特
徴である。
【0014】更に上記のエチレン系共重合体として好ま
しく使用されるエチレン/芳香族ビニル化合物との共重
合体について説明する。芳香族ビニル化合物の具体的な
例を挙げると、スチレン、p−メチルスチレン、p−エ
チルスチレン、p−t−ブチルスチレン、α−メチルス
チレン等が挙げられ、中でもスチレン、α−メチルスチ
レンが好ましく用いられる。実際、米国ザ・ダウケミカ
ルカンパニーより上市されているエチレン/スチレンラ
ンダム共重合体(商品名:インデックス)がその代表例
であり、構成モノマー単位がエチレンとスチレンのごと
き芳香族ビニル化合物とのランダム共重合体である。
【0015】更に、アクリル酸エステル、メタクリル酸
エステルの具体的な例としては、アクリル酸エチル、ア
クリル酸プロピル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ステ
アリル、アクリル酸グリシジル、メタクリル酸エチル、
メタクリル酸プロピル、メタクリル酸ブチル、メタクリ
ル酸ステアリル、メタクリル酸グリシジル等があり、中
でもアクリル酸エチル、メタクリル酸エチルが好ましく
用いられる。ここで、エチレン系共重合体は、該エチレ
ン系共重合体全体に対するコモノマーの共重合比率が1
〜60重量%であることが好ましく、更に好ましくは5
〜50重量%、最も好ましくは10〜45重量%であ
る。
【0016】更に上記樹脂組成物の成分として好ましく
使用される(A)成分の1種である共役ジエン系重合体
について説明する。ここで述べる共役ジエン系重合体と
は、共役ジエン系化合物から誘導される共役ジエン系重
合体ならびにその水素添加物、芳香族ビニル系化合物/
共役ジエン系化合物からなる共重合体(ブロック、ラン
ダム、テーパード、並びにこれらの組み合わせのいずれ
でも良い)ならびにこれらの水素添加物を指しており、
更には前記水素添加物の水素添加率は任意に設定可能で
ある。
【0017】共役ジエン系化合物とは、ブタジエン、イ
ソプレン等の総称であり、公知の重合法により、ポリブ
タジエン、ポリイソプレン等の共役ジエン系重合体を形
成する。一方、芳香族ビニル化合物は先述の通り、スチ
レンに代表される化合物であり、ブタジエン、イソプレ
ン等と公知の重合法により共重合せしめ、芳香族ビニル
/共役ジエン系共重合体を得ることができる。この際、
芳香族ビニル単量体と共役ジエン系単量体の序列に関し
てはなんら制限は無く、ランダム、テーパード、ブロッ
ク、およびこれらの任意の組み合わせ等あらゆる構造を
包含する。
【0018】また、重合法に関しては溶液重合や乳化重
合等、公知のいかなる製造方法を用いても良い。また、
連続重合あるいはバッチ重合のいずれの重合法でもよ
い。本発明では、共役ジエン系重合体および/または芳
香族ビニル/共役ジエン系共重合体について、このまま
合成樹脂の重合体成分として使用しても良いが、耐熱
性、耐候性等の観点から、分子鎖中の不飽和結合を水素
添加することが好ましい。水素添加を行う技術としては
チタン系水添触媒の使用が推奨され、例えば、特開昭6
0−220147号公報にその技術内容が開示されてい
る。水素添加率は、必要とされる特性や生産性を鑑み、
任意に設定することが可能である。
【0019】また、(A)成分としてエチレン系共重合
体と共役ジエン系共重合体の内、一方のみを用いても良
いし、任意の組成で組み合わせて用いても良い。更に
は、共重合体組成、あるいは分子量の異なるエチレン系
共重合体および/または共役ジエン系共重合体どうしを
組み合わせても良い。エチレン系共重合体および/また
は共役ジエン系共重合体の数平均分子量は、3万〜30
万の範囲が好ましい。この範囲の該重合体を用いること
により、該樹脂組成物を製造する際の加工性や機械的特
性のバランスに優れたものとなる。また、該重合体の分
子量分布[重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(M
n)との比(Mw/Mn)]は好ましくは10以下、更
に好ましくは5以下、最も好ましくは3以下である。分
子量分布が10を超えると、架橋特性が大きく低下し、
得られる該樹脂組成物の機械的特性が大きく低下するこ
とから好ましくない。
【0020】これらの数平均分子量、分子量分布はゲル
パーミエーションクロマトグラフィーにより、標準ポリ
スチレンを用いて容易に求めることができる。具体的な
測定法を例示すると、 装置:ポリマーラボラトリー社製PL−GPC−210 カラム:PLゲル 10μm MIXED−B 300×7.5mm 2本 PLゲル 10μm GUARD 10×7.5mm 1本 カラム温度:140℃ 溶媒:O−ジクロロベンゼン 試料濃度0.1重量% 溶解後、フィルターによりろ過を実施。
【0021】上記の高温ゲルパーミエーションクロマト
グラフィーを用いることにより、共役ジエン系重合体あ
るいは芳香族ビニル/共役ジエン共重合体はもちろん、
結晶性を有し、常温では難溶性のエチレン系共重合体も
分子量の測定が可能となる。本発明のエチレン系共重合
体および/または共役ジエン系共重合体には、異なる共
重合組成や水添率の重合体を組み合わせて用いても良
い。このエチレン系共重合体および/または共役ジエン
系共重合体の個々の該樹脂組成物に対する含有率は特に
限定されない。極端に言えば0でも良い。なぜなら、例
えばある着色された樹脂組成物は全く上記エチレン系共
重合体および/または共役ジエン系共重合体が含まれ
ず、後述のスチレン系熱可塑性樹脂のみであっても、他
方の着色樹脂組成物の方で上記エチレン系共重合体およ
び/または共役ジエン系共重合体が70重量%の含量
で、そのブレンド割合が前者3、後者7の場合、全体と
してのエチレン系共重合体および/または共役ジエン系
共重合体の含量は49重量%となり、全く問題の無い、
美しい軟質の木目調模様の押出成形品を得ることができ
るからである。
【0022】次に、本発明における該押出成形品を得る
ための成形材料である樹脂組成物を構成する(B)成分
であるスチレン系熱可塑性樹脂について説明する。ここ
で言うスチレン系熱可塑性樹脂とは、芳香族ビニル単独
重合体あるいは芳香族ビニル単量体とこれに共重合可能
な単量体からなる共重合体、更にはこれらにグラフト体
を含有するものを意味している。芳香族ビニル単量体の
例は先述の通りであり、中でもスチレンが好ましい。ス
チレン系熱可塑性樹脂としては、これに限定はされない
が、好ましくは次のものを挙げることができる。
【0023】例えば、芳香族ビニル単量体の単独重合
体、共役ジエン系重合体に芳香族ビニル単量体をグラフ
トさせたグラフト重合体を含む芳香族ビニル系重合体、
ゴム質重合体に芳香族ビニル単量体および(メタ)アク
リル酸エステル単量体を含む単量体混合物をグラフト重
合させて得られるグラフト重合体、芳香族ビニル単量体
および(メタ)アクリル酸エステル単量体を含む単量体
混合物を共重合させて得られる重合体、ゴム質重合体に
芳香族ビニル単量体および不飽和ニトリル単量体を含む
単量体混合物をグラフト重合させて得られるグラフト重
合体、芳香族ビニル単量体および不飽和ニトリル単量体
を含む単量体混合物を共重合させて得られる重合体、ゴ
ム質重合体に芳香族ビニル単量体、(メタ)アクリル酸
エステル単量体および不飽和ニトリル単量体を含む単量
体混合物をグラフト重合させて得られるグラフト重合
体、芳香族ビニル単量体、(メタ)アクリル酸エステル
単量体および不飽和ニトリル単量体を含む単量体混合物
を共重合させて得られるグラフト重合体等、あるいはこ
れらの混合物が含まれる。
【0024】ここで、グラフトの対象となるゴム質重合
体としては、具体的にはポリブタジエン(BR)、スチ
レン−ブタジエン共重合体(SBR)、アクリロニトリ
ル−ブタジエン共重合体(NBR)等の共役ジエン系重
合体、ポリアクリル酸ブチル等のアクリル系ゴム(A
R)、ポリイソプレン(IR)、ポリクロロプレン(C
R)、エチレン−プロピレン共重合体(EPM)、エチ
レン−プロピレン−ジエン三元共重合体(EPDM)、
スチレン−ブタジエンブロック共重合体、スチレン−イ
ソプレンブロック共重合体等のブロック共重合体、およ
び上記ゴム質重合体全てにおける水素添加物等を使用す
ることができる。
【0025】これらの重合体の中で、BR、SBR、N
BR、ARおよびこれらの水素添加物がより好ましい例
として挙げられる。不飽和ニトリル単量体としては、ア
クリロニトリル、メタクリロニトリル等が挙げられる。
好ましくは、アクリロニトリルである。(メタ)アクリ
ル酸エステル単量体としては、メチルメタクリレート、
メチルアクリレート、ブチルアクリレート、エチルアク
リレート等が挙げられる。
【0026】上記のうち、スチレン系熱可塑性樹脂とし
てより好ましいものの具体例としては、ポリスチレン
(GPPS)、ゴム補強ポリスチレン(HIPS)、ア
クリロニトリル−スチレン−ブタジエン共重合体(AB
S)、アクリロニトリル−スチレン共重合体(AS)、
(メタ)アクリル酸メチル−スチレン共重合体(M
S)、(メタ)アクリル酸メチル−スチレン−ブタジエ
ン共重合体(MBS)、(メタ)アクリル酸メチル−ア
クリロニトリル−スチレン−ブタジエン共重合体(MA
BS)等が挙げられる。
【0027】これらの樹脂のうち、GPPS、HIP
S、ABS、AS、MBS、MABSが好ましく、特
に、アクリロニトリルを20〜40重量%含有するA
S、アクリロニトリルを20〜40重量%含有しかつブ
タジエンゴムを30〜50重量%含有するABS、ブタ
ジエンゴムを10〜40重量%含有するMBS、MAB
Sが好ましい。本発明の木目調模様を有する押出成形品
を成形するための成形材料を構成する各々の樹脂組成物
における(B)成分は、相互に相溶性を有することが望
ましい。(B)成分が全く同一の組み合わせでもよい
し、相互に相溶する異種の(B)スチレン系熱可塑性樹
脂の組み合わせであっても良い。この相溶性が良好な組
み合わせを選択しないと、押出成形品が相剥離を起こ
し、機械的強度が低いものとなってしまうため、望まし
くない。
【0028】例えば、GPPSとASとを各々含む樹脂
組成物からなるペレットを混合して成形材料とする場
合、AS中のアクリロニトリル含量は5重量%以下であ
ることが望ましい。(B)成分であるスチレン系熱可塑
性樹脂の製造方法としては特に限定はされず、公知の重
合方法を用いることが可能である。例を挙げると、乳化
重合、懸濁重合、塊状重合、溶液重合、およびこれらの
重合法の組み合わせ等による方法がある。
【0029】この各成分(A)エチレン系共重合体およ
び/または共役ジエン系共重合体、あるいは(B)スチ
レン系熱可塑性樹脂の該樹脂組成物に対する含有率も、
先述のように個々の樹脂組成物に対しては、全く制限さ
れないが、該成形材料全体としては1〜99重量%の範
囲である。より好ましくは、10〜90重量%の範囲で
ある。本発明の上記樹脂組成物がエチレン系共重合体お
よび/または共役ジエン系共重合体とスチレン系熱可塑
性樹脂との組み合わせの場合、好ましく相容化材を添加
することができる。相容化材の種類や添加する量に関し
てはなんら限定はされないが、添加することにより良好
な機械的特性を示すものとして、共役ジエン系共重合体
の箇所でも述べたが、水素添加芳香族ビニル−共役ジエ
ンブロック共重合体が最も好ましい特性を示す。これら
は、市中より入手可能であり、例えば「クレイトン−
G」(シェル化学)、「セプトン」(クラレ)、「タフ
テック」(旭化成)等が挙げられる。
【0030】また、必要に応じて酸無水物等の反応性基
をグラフトさせることも好ましい。具体的な反応性基の
例としては、酸無水物基、エポキシ基、グリシジル基、
カルボキシル基、メタクリロイル基、ヒドロキシル基等
が挙げられる。反応性基を導入する方法には、エポキシ
基、グリシジル基、カルボキシル基、メタクリロイル
基、ヒドロキシル基等を有する単量体を共重合させる方
法がある。カルボキシル基を持つビニル単量体として
は、例えば、アクリル酸、クロトン酸、ケイ皮酸、イタ
コン酸、マレイン酸等の遊離カルボキル基を含有する不
飽和化合物、無水マレイン酸、無水イタコン酸、クロロ
無水マレイン酸、無水シトラコン酸などの酸無水物型カ
ルボキシル基を含有する不飽和化合物等があげられる
が、これらの中で、アクリル酸、メタクリル酸、無水マ
レイン酸が好適である。また、グリシジル基を含有する
ビニル単量体としては、例えば、メタクリル酸グリシジ
ル、アクリル酸グリシジル、アリルグリシジルエーテ
ル、メチルグリシジルエーテル、メチルグリシジルメタ
クリレート等が挙げられるが、これらの中でもメタクリ
ル酸グリシジルが好適である。
【0031】本発明の木目調模様を有する押出成形品を
構成する各樹脂組成物中に含まれる(A)エチレン系共
重合体および/または共役ジエン系共重合体は、好まし
く部分的に架橋させることができる。架橋をさせること
により、機械的強度や耐摩耗性が飛躍的に向上すること
から、より好ましい押出成形品を得ることが可能とな
る。架橋させる手段については本発明ではなんら限定さ
れないが、動的架橋法が最も推奨される。各々の樹脂組
成物を製造する際に動的架橋法で(A)成分を架橋させ
る場合、(B)成分も同時に存在していることが望まし
い。その場合の(A)成分と(B)成分との組成比は前
述の通り、99/1〜1/99(重量%)である。
【0032】本発明ではゴム状重合体を部分的または完
全に架橋せしめる手段についてはなんら規定はされない
が、架橋剤として有機過酸化物等のラジカル開始剤を用
いて、あるいはラジカル開始剤および架橋助剤を併用し
て動的に架橋させる手法が最も推奨される。ここで、好
ましく使用される有機過酸化物の具体的な例として、
1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−
トリメチルシクロヘキサン、ジ−t−ブチルパーオキサ
イド、ジクミルパーオキサイド、2,5−ジメチル−
2,5−ビス(t−ブチルパーオキシ)ヘキサンおよび
2,5−ジメチル−2,5−ビス(t−ブチルパーオキ
シ)ヘキシン−3が挙げられる。
【0033】これらの有機過酸化物は、(A)成分10
0重量部に対し0.02〜3重量部、好ましくは0.0
5〜1.5重量部の量で用いられる。0.02重量部未
満では架橋反応が不十分であり、一方、3重量部を越え
て添加しても本発明の押出成形品における機械的強度等
の物性は頭打ちとなり、無意味なものとなる。更に、架
橋助剤としては、ジビニルベンゼン、トリアリルイソシ
アヌレート等の多官能性の化合物が好ましく使用され
る。また、これらの架橋助剤は単独で使用してもよい
し、複数のものを併用してもよい。
【0034】これらの架橋助剤は、(A)成分100重
量部に対し0.1〜5重量部、好ましくは0.5〜3重
量部の量で用いられる。0.1重量部未満では架橋助剤
としての役割が不十分であり、5重量部を越えて添加し
ても組成物の機械的強度等の物性は向上せず、むしろ過
剰の架橋助剤が組成物中に残存する結果となり、品質上
好ましくない。本発明の(A)成分であるエチレン系共
重合体および/または共役ジエン系共重合体は部分的に
架橋されていることが機械的特性の面からより好まし
い。ただし、本発明では架橋させる手段は必須ではない
ため、全く架橋していない場合も当然本発明の範囲に含
まれる。
【0035】部分的な架橋とは、架橋されていない
(A)を含んでいること、つまり、樹脂組成物中の
(A)成分において、架橋しているものの割合が100
%未満であることを意味している。これらは、熱キシレ
ン等を溶媒に用いてソクスレー抽出を行うことにより確
認することができる。架橋度が100%であると、場合
によっては押出成形品の肌が荒れるなど、押出加工性が
低下する可能性があることから好ましくない。ただし、
上記に例示したラジカル開始剤と架橋助剤との組み合わ
せにおいて動的架橋を行った場合は、ほぼ部分架橋にな
ることが従来の知見から判っていることから、差し当た
り、部分架橋となるか否かについて懸念する必要性は極
めて低い。
【0036】本発明の標記押出成形品中における樹脂組
成物の(A)成分、(B)成分の少なくとも2成分以上
を溶融混合する方法については特に制限はなく、単軸押
出機、2軸押出機、バンバリーミキサー、加圧ニーダ
ー、ミキシングロール等、公知の方法を用いることがで
きる。とりわけ(A)成分を効率的に架橋させ、部分的
に(A)成分が架橋された樹脂組成物を得るためには、
前述の通り動的架橋法が好ましく用いられ、そのため2
軸押出機が好ましく用いられる。2軸押出機は、未架橋
体の(A)成分と(B)成分とを均一かつ微細に分散さ
せ、次いで(A)成分の架橋反応を生じせしめ、所望の
樹脂組成物を連続的に製造するのに最も適している。
【0037】上記の樹脂組成物は、下記の例の如き製造
工程を経由して製造することができる。その製造工程の
例として、架橋させる前の(A)成分と(B)成分と必
要に応じて所望の染顔料を配合し、よくドライブレンド
して押出機のホッパーに投入する。動的架橋を施す場
合、ラジカル開始剤と架橋助剤は(A)成分と共に当初
から添加してもよいし、押出機の途中から添加してもよ
い。更には、(A)成分の一部(または全部)および/
または(B)成分の一部(または全部)を押出機の途中
から添加してもよい。
【0038】また、ゴム用軟化剤を添加する場合は、予
め(A)成分に油展させておいても良いし、ポンプを用
いて押出機の途中から液添を行っても良い。押出機内で
加熱溶融し混練される際に、前記(A)成分とラジカル
開始剤および架橋助剤とが架橋反応を起こし、更に混練
分散を充分させた後、押出機から取り出す。最後にペレ
タイズを行い、所望の(着色された)樹脂組成物のペレ
ットを得ることができる。また、本発明の標記押出成形
品は発泡させて使用することもできる。発泡させる方法
は特に制限されないが、例えば熱分解型発泡剤を樹脂組
成物に配合する方法などが挙げられる。
【0039】本発明の木目調模様を有する押出成形品を
得るための成形材料を構成している樹脂組成物は、必要
に応じて以下の配合剤・添加剤を配合することができ
る。配合可能な量に関しては何ら制限されないが、本発
明の趣旨に合致する範囲で配合することが前提である。
例を挙げると、酸化防止剤、耐候剤、金属不活性剤、紫
外線吸収剤、光安定剤、抗ブリード・ブルーム剤、シー
ル性改良剤、結晶核剤、難燃化剤、防菌・防カビ剤、分
散剤、軟化剤、可塑剤、鉱物油、シリコンオイル、粘度
調整剤、着色(変色)防止剤、発泡剤、発泡助剤、有機
染顔料、無機染顔料、酸化チタン、カーボンブラック、
フェライト等の金属粉末、ガラス繊維、金属繊維などの
無機繊維、炭素繊維、アラミド繊維などの有機繊維、複
合繊維、チタン酸カリウムウィスカーなどの無機ウィス
カー、ガラスビーズ、ガラスバルーン、ガラスフレー
ク、マイカ、炭酸カルシウム、タルク、シリカ、ケイ酸
カルシウム、ハイドロタルサイト、カオリン、ケイソウ
土、グラファイト、軽石、エボ粉、コットンフロック、
コルク粉、木粉、硫酸バリウム、フッ素樹脂、ポリマー
ビーズなどの充填剤、またはこれらの混合物などが例示
される。中でも、酸化防止剤は加工時の熱劣化を防止す
るのに役立ち、その使用は特に推奨される。
【0040】また、軟化剤を用いることは低硬度化と良
流動化に寄与することから、目的に応じて軟化剤を添加
することができる。該軟化剤の種類等には特に制限はな
いが、(A)成分との相溶性の観点から、パラフィン系
オイル、ナフテン系オイルおよびエステル系オイルが推
奨される。ただし、これらを添加する量としては機械的
特性や触感の観点から、(A)成分100重量部に対し
て100重量部以下、望ましくは60重量部以下とする
ことが好ましい。このゴム用軟化剤を用いることによ
り、ある特定の範囲内での樹脂組成物の硬度やメルトフ
ローレイトの調整が可能である。
【0041】本発明の木目調模様を有する押出成形品
は、表面の外観が木目調を有していることが重要であ
る。その点を鑑みれば、木目調模様を有する表層の内部
の構造に関しては、なんら本発明では限定されない。押
出成形品の断面を観察した際、その内部まで表層と同一
の樹脂組成物でも良いし、木目調模様を有するとは限ら
ない、表層とは異なる樹脂組成物であっても良い。ま
た、金属、セラミック、実際の木材等の異種材料が内部
に組み込まれていても良い。
【0042】本発明の木目調模様を有する押出成形品を
得るための、成形材料を成形する押出機の種類や押出成
形法、得られる押出成形品の断面形状に関して制限はな
く、如何なる手法を用いても良い。しかしながら、とり
わけ異型押出成形が代表的である。異型押出成形品は用
途が広く、かつ汎用的である。本発明の木目調模様を有
する押出成形品は、多種多様な用途に応用することが可
能であり、例えば、木口材、戸あたり、敷居板、サッ
シ、巾木、グレーチング、テーブルエッジ、手摺り、滑
り止め等、多種多様な用途に応用することが可能であ
る。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例によりさら
に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定さ
れるものではない。実施例および比較例に使用した評価
法は下記の通りである。 (成形材料を構成する各樹脂組成物の評価) (1) 色調 目視による色の判別を行った。 (2) メルトフローレイト(MFR) ISO R1133に準拠し、200℃、5kg荷重の
条件下で測定した。 (3) 架橋形態 200℃の熱キシレンを用いた16時間のソクスレー抽
出により、部分架橋であるか否かの確認を行った。ただ
し、ラジカル開始剤等の架橋剤を使用しない単純ブレン
ド系では、ソクスレー抽出を行うまでも無く架橋度は0
とした。 (4) 硬度 各樹脂組成物からなるペレットをミキシングロールで一
旦溶融させ、その後加熱プレス成形を行い、各々厚さ3
mmのシートを成形し、それを3枚重ねて、JIS K
7215に準拠し、硬度(AあるいはD)を測定した。
【0044】(木目模様を有する押出成形品の評価) (1) 木目調模様の美しさ 目視による木目調模様の美しさを判定した。天然木の木
目を理想とし、特に模様が単調になっていないかどうか
を判断の基準とした。 ○:美しい木目調模様で、天然木に近い外観を有してい
る。 ×:木目模様が単調で、天然木の美しさを感じさせな
い。
【0045】なお、本発明の実施例および比較例にて使
用した原材料は以下の通りである。 (A)エチレン系重合体、共役ジエン系重合体 成分(A−1)エチレン・酢酸ビニル共重合体; 日本ユニカー製、NUC3810、酢酸ビニル27重量
% MFR13(JIS K6730、条件190℃ 2.
16kgf) 成分(A−2)エチレン・オクテン−1共重合体; デュポンダウエラストマーズ製、ENGAGE8180 オクテン−1 28重量%、MFR0.5(同上) 成分(A−3)エチレン・プロピレン・ジエン系共重合
体; デュポンダウエラストマーズ製、ノーデルIP 374
5P エチレン/プロピレン/エチリデンノルボルネン=69
/30.5/0.5 ムーニー粘度45(125℃)
【0046】成分(A−4)ポリブタジエンの水素添加
物; 連続式溶液重合法により合成され、数平均分子量120
000、分子量分布2.80、水素添加前のポリブタジ
エン部の1,2−ビニル結合量が40重量%、水素添加
率99%のポリブタジエンの水素添加物を特開昭60−
220147号公報に記載された方法により合成し、成
分(A−4)を得た。 成分(A−5)スチレン/ブタジエン共重合体の水素添
加物; バッチ式溶液重合法により合成され、数平均分子量14
5000、分子量分布1.20、一方の端部にスチレン
ブロック鎖を有し、全結合スチレン量20重量%、ブロ
ック部スチレン量12重量%、水素添加前のポリブタジ
エン部の1,2−ビニル結合量が35重量%、ポリブタ
ジエン部の水素添加率99%のスチレン/ブタジエンブ
ロックランダム共重合体の水素添加物を特開昭60−2
20147号公報に記載された方法により合成し、成分
(A−5)を得た。
【0047】(B)スチレン系熱可塑性樹脂 成分(B−1)ポリスチレン; エー・アンド・エム スチレン製 エー・アンド・エム ポリスチレン 403R ゴム補強タイプ、MFR=3.0(200℃、5kg
f) 成分(B−2)アクリロニトリル・スチレン共重合体; 公知の重合により重合し、実施例に用いた。 アクリロニトリル含量:5重量%、MFR=9.0(2
20℃、10kgf)
【0048】成分(B−3)アクリロニトリル・スチレ
ン共重合体; 公知の重合法により重合し、実施例に用いた。 アクリロニトリル含量:30重量%、MFR=15(2
20℃、10kgf) 成分(B−4)メタクリレート・ブタジエン・スチレン
共重合体; 公知の重合法により重合し、実施例に用いた。 ブタジエン含量20重量% 残りのMS部分に占めるメタクリレート含量70重量% MFR=2.1(200℃、5kgf)
【0049】相溶化材 水素添加スチレンブタジエンブ
ロック共重合体; 旭化成製 タフテックH1043 全結合スチレン量67重量%、MFR=5(200℃、
5kgf) ラジカル開始剤; 日本油脂製 有機過酸化物 パーヘキサ25B 化学名:2,5−ジメチル−2,5−ビス(t−ブチル
パーオキシ)ヘキサン
【0050】架橋助剤; 日本化成製 タイク 化学名:トリアリルイソシアヌレート 軟化剤; 出光興産製 ダイアナプロセスオイルPW−380 パラフィン系プロセスオイル、動粘度;381.6cs
t(40℃)、30.1cst(100℃)、環分析
値;CN=27%、CP=73%
【0051】実施例、比較例は、表1中の比率に混合し
た原料を、25mm径2軸押出機(L/D=46)を用
いて220℃にて溶融混練を行った。架橋剤および架橋
助剤を添加する場合は、(A)成分に予め添着させた
後、(B)成分および染顔料、必要に応じて相溶化材を
配合してドライブレンド後、原料をホッパーに投入す
る。押出混練を行いながら所望の組成物を得た。また、
一方で軟化剤を添加する場合、押出機の途中から液添を
行い、所望の樹脂組成物を得た。結果および詳細を表1
にまとめた。なお、樹脂組成物1を「樹脂1」と略記し
た。
【0052】
【表1】
【0053】表1中の各々の樹脂組成物を組み合わせて
各成形材料とした。これらの各成形材料を用いて、それ
ぞれについて押出成形品を作成した。該押出成形品は、
断面の直径が3cmの円である円柱の形状である。用い
た押出機は単軸のフルフライトスクリューを有し、L/
D=24、押出温度190℃にて実施した。
【0054】
【実施例1〜10、比較例1〜2】結果を表2に示す。
この結果からも明らかなように、本発明における特定の
樹脂組成物からなる成形材料を成形してなる木目調模様
を有する押出成形品は、美しい外観と卓越した各種特性
を有することは明らかである。
【0055】
【表2】
【0056】
【発明の効果】本発明の木目調模様を有する押出成形品
は柔軟性を有し、かつスチレン系樹脂由来の接着性等に
優れていることから、とりわけ建材や家具部材等の用途
に有用であり、その工業的価値は極めて大きい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E04F 13/18 E04F 13/18 A // B29K 9:00 B29K 9:00 23:00 23:00 55:02 55:02 Fターム(参考) 2E110 AA57 BA12 EA05 GA03W GB43W 4F071 AA12 AA12X AA15X AA20X AA21X AA22X AA28X AA33X AA34X AA76 AA77 AA78 AA88 AH03 BB06 BC06 4F207 AA04 AA13 AA46 AF08 AR17 AR18 KA01 KA17 KB28 KW33 4J002 AC031 AC032 AC061 AC062 AC111 AC112 BB041 BB051 BB061 BB071 BC033 BC053 BC063 BN143 BN153 BN163 GL01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2種以上の異なる色調を有する樹脂組成
    物が混合された成形材料から得られる押出成形品であっ
    て、該樹脂組成物のメルトフローレイトの最大値と最小
    値との比が3〜10000であることを特徴とする、木
    目調模様を有する押出成形品。ただし、メルトフローレ
    イトはISO R1133に規定される200℃、5k
    g荷重の条件による。
  2. 【請求項2】 2種以上の異なる色調を有する樹脂組成
    物が混合された成形材料が、少なくとも(A)エチレン
    系共重合体および/または共役ジエン系重合体と、
    (B)スチレン系熱可塑性樹脂から構成されていること
    を特徴とする請求項1に記載の木目調模様を有する押出
    成形品。
  3. 【請求項3】 (A)エチレン系共重合体および/また
    はジエン系重合体が、部分的に架橋されていることを特
    徴とする請求項2に記載の木目調模様を有する押出成形
    品。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015183016A (ja) * 2014-03-20 2015-10-22 リンテック株式会社 導電性樹脂シート
JP2020114986A (ja) * 2015-10-27 2020-07-30 株式会社ノザワ 仕上げ材貼り付けパネル及び仕上げ材貼り付けパネルの製造方法

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