JP2003012613A - プロパルギルアミン誘導体の製造方法 - Google Patents

プロパルギルアミン誘導体の製造方法

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JP2003012613A
JP2003012613A JP2001205756A JP2001205756A JP2003012613A JP 2003012613 A JP2003012613 A JP 2003012613A JP 2001205756 A JP2001205756 A JP 2001205756A JP 2001205756 A JP2001205756 A JP 2001205756A JP 2003012613 A JP2003012613 A JP 2003012613A
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mol
group
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copper
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JP2001205756A
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Yoshiichi Kimura
芳一 木村
Kozo Matsukawa
浩三 松川
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Ihara Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Ihara Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】殺菌活性の優れたフェニルアルカン酸アミド誘
導体の中間体であるプロパルギルアミン誘導体の製造方
法を提供する。 【解決手段】一般式1 (R、Rは独立に水素、C〜Cアルキル基等を
表すか、RとRは互いに結合して結合炭素と共にシ
クロペンチル基、又はシクロヘキシル基を形成し、R
はC〜Cアルキル基を示す。)のエステル誘導体と
アンモニアとを、1価の銅触媒及び相間移動触媒の存在
下に、或いは1〜2価の銅触媒及び還元剤の存在下に反
応させる、一般式2 (R、Rは前記と同じ。)のプロパルギルアミン誘
導体の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプロパルギルアミン
誘導体の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プロパルギルアミン誘導体の製造方法と
しては、一般的にプロパルギルクロリド誘導体をアミノ
化する方法が知られている。例えば、特開平10−11
4727号公報明細書には、プロパルギルアルコール誘
導体を塩素化してプロパルギルクロリド誘導体とした
後、アンモニア水中、苛性ソーダと反応させることによ
りプロパルギルアミン誘導体を製造する方法が開示され
ている。しかしながら塩素化及び次工程のアミノ化にお
いて、急激に発生する反応熱を制御するために低温下で
反応させる必要があり、なおかつアミノ化は収率が不充
分なために工業的な製造法としては好ましくないといっ
た欠点があった。
【0003】従って、従来はプロパルギルアミン誘導体
を、収率良く工業的に製造しうる合成方法は提案されて
いなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来技術の欠点を解消し、優れた殺菌活性を示すフェ
ニルアルカン酸アミド誘導体の重要中間体であるプロパ
ルギルアミン誘導体の、収率の良い、工業的に有利な製
造方法を提供することを課題としてなされたものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決すべく種々検討した結果、工業的に安価で入手容
易なエステル誘導体を出発原料として用い、アンモニア
を一価の銅触媒及び相間移動触媒の存在下反応させるこ
とにより、或いはアンモニアを一価又は二価のの銅触媒
及び還元剤、好ましくは更に相間移動触媒の存在下で反
応させることにより、意外にも、殺菌活性を示すフェニ
ルアルカン酸アミド誘導体の重要中間体であるプロパル
ギルアミン誘導体を高い収率で製造できることを見い出
し、この知見を基に本発明を完成するに至った。
【0006】即ち、本発明は下記〔1〕乃至〔7〕項に
記載の発明を提供する事により前記課題を解決したもの
である。
【0007】〔1〕一般式(1)
【0008】
【化5】
【0009】(式中、R、Rは各々独立に水素原
子、C〜Cアルキル基、又はC〜Cシクロアル
キル基を表すか、あるいはRとRは互いに結合して
これらが結合している炭素原子と共にシクロペンチル
基、又はシクロヘキシル基を形成し、RはC〜C
アルキル基を示す。)
【0010】で表されるエステル誘導体とアンモニア
を、1価の銅触媒及び相間移動触媒の存在下に反応させ
ることを特徴とする、一般式(2)
【0011】
【化6】
【0012】(式中、R、Rは前記と同じ意味を示
す。)
【0013】で表されるプロパルギルアミン誘導体の製
造方法。
【0014】〔2〕一般式(1)
【化7】
【0015】(式中、R、Rは各々独立に水素原
子、C〜Cアルキル基、又はC〜Cシクロアル
キル基を表すか、あるいはRとRは互いに結合して
これらが結合している炭素原子と共にシクロペンチル
基、又はシクロヘキシル基を形成し、RはC〜C
アルキル基を示す。)
【0016】で表されるエステル誘導体とアンモニアと
を、1価又は2価の銅触媒、及び還元剤の存在下に反応
させることを特徴とする、一般式(2)
【0017】
【化8】
【0018】(式中、R、Rは前記と同じ意味を示
す。)
【0019】で表されるプロパルギルアミン誘導体の製
造方法。
【0020】〔3〕還元剤がヒドロキシルアミン塩酸
塩、N−メチルヒドロキシルアミン塩酸塩又はヒドラジ
ン水和物である、〔2〕項に記載のプロパルギルアミン
誘導体の製造方法。
【0021】〔4〕更に、相間移動触媒の存在下に反応
させるものである、〔2〕項又は〔3〕項に記載のプロ
パルギルアミン誘導体の製造方法。
【0022】〔5〕相間移動触媒がテトラアルキルアン
モニウム塩である、〔1〕項又は〔4〕項に記載のプロ
パルギルアミン誘導体の製造方法。
【0023】〔6〕一般式(1)において、R
、Rが各々独立にC〜Cアルキル基である、
〔1〕項乃至〔5〕項のいずれか1項に記載のプロパル
ギルアミン誘導体の製造方法。
【0024】〔7〕一般式(1)において、Rがメチ
ル基又はエチル基であり、Rがメチル基、エチル基、
又はイソプロピル基であり、Rがメチル基である、
〔1〕項乃至〔5〕項のいずれか1項に記載のプロパル
ギルアミン誘導体の製造方法。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。
【0026】本明細書において用いる「C〜C」等
の表記は、この後に続く置換基の炭素数が、この場合1
乃至6であることを示す。
【0027】まず、〔1〕項記載の発明について説明す
る。
【0028】〔1〕項記載の本発明は、一般式(1)で
示されるエステル誘導体とアンモニアとを、一価の銅触
媒及び相間移動触媒の存在下、好ましくは還元剤を添加
して反応させることを特徴とする、一般式(2)で示さ
れるプロパルギルアミン誘導体の製造方法を提供するも
のである。
【0029】〔1〕項記載の本発明の原料である一般式
(1)で示されるエステル化合物において、式中の
、Rは各々独立に水素原子、C〜Cアルキル
基、又はC〜Cシクロアルキル基を表すか、あるい
はRとRは互いに結合してこれらが結合している炭
素原子と共にシクロペンチル基、又はシクロヘキシル基
を形成し、RはC〜Cアルキル基を表す。
【0030】ここで、C〜Cアルキル基とは、直鎖
又は分岐鎖状の炭素数が1乃至6であるアルキル基を示
し、例えばメチル基、エチル基、n−プロピル基、イソ
プロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブ
チル基、tert−ブチル基、n−ペンチル基、イソペ
ンチル基、ネオペンチル基、n−ヘキシル基、イソヘキ
シル基、又は3,3−ジメチルブチル基等を挙げること
ができる。C〜Cシクロアルキル基とは、例えばシ
クロプロピル基、シクロペンチル基、又はシクロヘキシ
ル基等を挙げることができる。
【0031】〔1〕項記載の本発明の原料である一般式
(1)で示される化合物中、好ましい化合物は、置換基
、R、Rは各々独立にC〜Cアルキル基で
あるものであり、さらに好ましい化合物としては置換基
はメチル基又はエチル基、Rはメチル基、エチル
基、又はイソプロピル基、Rはメチル基のものであ
る。
【0032】〔1〕項記載の本発明において使用できる
一般式(1)で示されるエステル誘導体としては、一般
式(1)で示される誘導体ならいずれでもよいが、具体
的には例えば、酢酸 2−プロピニル エステル、酢酸
1−メチル−2−プロピニル エステル、酢酸 1,
1−ジメチル−2−プロピニル エステル、酢酸 1−
エチル−1−メチル−2−プロピニルエステル、酢酸
1,1−ジエチル−2−プロピニル エステル、酢酸
1−イソプロピル−1−メチル−2−プロピニル エス
テル、酢酸 1−エチニルシクロペンチル エステル、
酢酸 1−エチニルシクロヘキシル エステル、酢酸
1−シクロプロピル−1−メチル−2−プロピニル エ
ステル、酢酸 1−シクロペンチル−1−メチル−2−
プロピニル エステル、又はプロピオン酸 1−イソプ
ロピル−1−メチル−2−プロピニル エステル等を挙
げることができる。好ましくは、酢酸 1−エチル−1
−メチル−2−プロピニル エステル、酢酸 1,1−
ジエチル−2−プロピニルエステル、又は酢酸 1−イ
ソプロピル−1−メチル−2−プロピニル エステルを
挙げることができる。
【0033】一般式(1)で示されるエステル誘導体
は、公知の化合物であるか、あるいは対応するプロパル
ギルアルコール誘導体を、例えば無水酢酸、無水プロピ
オン酸等の酸無水物、或いは塩化アセチル等のハロゲン
化アシル等のアシル化剤との反応によってアシル化する
ことにより製造することができる化合物である。
【0034】〔1〕項記載の本発明において、アンモニ
アとしては、アンモニアガス又はアンモニア水溶液を用
いることができる。好ましくは操作が簡便なアンモニア
水溶液がよい。アンモニア水溶液を用いる場合、その濃
度は温度にもよるが1〜50%、好ましくは5〜30%
のものを使用でき、簡便には市販の25〜30%水溶液
をそのまま使用してよい。アンモニアの使用量は一般式
(1)で示されるエステル誘導体1モルに対し過剰モル
あればよいが、反応速度や収率の点から10〜40モ
ル、好ましくは15〜40モルの範囲であればよい。更
に、反応速度を高く維持する目的で、反応中にアンモニ
アを吹き込み続ける方法を採用してもよく、また、高圧
反応器(オートクレーブ等)を用いる高圧反応としても
よく、例えば1.013MPa(10気圧)程度までの
自然発生圧下で行う高圧反応とした場合、反応時の反応
温度を高く設定できて反応速度や収率に有効な場合があ
る。
【0035】〔1〕項記載の本発明において用いる一価
の銅触媒としては例えば、塩化銅(I)(CuCl)、
臭化銅(I)(CuBr)、ヨウ化銅(I)(CuI)
等の一価のハロゲン化銅(I);酸化銅(I)(Cu
O)等の一価の酸化銅化合物;酢酸銅(I)等の一価の
銅化合物等を挙げることができる。これらは二種以上を
混用しても構わず、また、好ましいものとして、塩化銅
(I)、臭化銅(I)、ヨウ化銅(I)、酸化銅(I)
を例示することができ、特に好ましいものとしては塩化
銅(I)を例示することができる。
【0036】〔1〕項記載の本発明における一価の銅触
媒の使用量は、一般式(1)で示されるエステル誘導体
1モルに対して0.1モル〜1モル、好ましくは0.1
モル〜0.5モル、特に好ましくは0.1〜0.2モル
の範囲を例示できる。
【0037】〔1〕項記載の本発明において使用する相
間移動触媒としては、カチオン性、中性、アニオン性い
ずれの相間移動触媒も使用することができる。カチオン
性の相間移動触媒としては例えば、臭化テトラメチルア
ンモニウム、塩化テトラブチルアンモニウム、臭化テト
ラブチルアンモニウム、塩化トリ−n−オクチルメチル
アンモニウム、臭化トリ−n−オクチルメチルアンモニ
ウム、Capriquat(カプリコート(商品名)、
(株)同仁化学研究所製品、塩化トリ−n−オクチルメ
チルアンモニウムを主成分とする塩化テトラアルキルア
ンモニウム混合物)、ALIQUAT(アリクアト、ヘ
ンケル コーポレイション社の登録商標)336(商品
名、塩化トリ−n−オクチルメチルアンモニウムを主成
分とする塩化テトラアルキルアンモニウム混合物)、臭
化トリ−n−オクチルプロピルアンモニウム、及び臭化
セチルトリメチルアンモニウム等のテトラアルキルアン
モニウム塩;臭化テトラメチルホスホニウム、臭化セチ
ルトリブチルホスホニウム等のテトラアルキルホスホニ
ウム塩を挙げることができる。中性の相間移動触媒とし
ては例えばポリエチレングリコール400、ポリエチレ
ングリコールジメチルエーテル500、TRITON
(トリトン、ユニオン カーバイド ケミカルス アン
ド プラスチックス テクノロジー コーポレーション
社の登録商標)X100(商品名:tert−オクチル
フェノキシポリエトキシエタノール)、及びポリオキシ
エチレンソルビタンモノオレエート等のポリエチレング
リコール類や18−クラウン−6等のクラウンエーテル
類が挙げることができる。アニオン性の相間移動触媒と
しては例えばドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等
を挙げることができる。相間移動触媒の中で、好ましい
ものとしてはテトラアルキルアンモニウム塩を例示する
ことができ、特に好ましいものとしてCapriqua
t(カプリコート)、ALIQUAT(アリクアト)3
36、及び臭化セチルトリメチルアンモニウムを例示す
ることができる。
【0038】〔1〕項記載の本発明において使用する相
間移動触媒の使用量は、一般式(1)で示されるエステ
ル誘導体1モルに対して0.001モル〜1モル、好ま
しくは0.005モル〜0.3モル、特に好ましくは
0.01モル〜0.1モルの範囲であればよい。
【0039】〔1〕項記載の本発明において、反応にア
ンモニア(NH)水溶液を用いる場合、水のみを溶媒
として実施することもできるが、通常は溶媒を使用して
行う。使用できる溶媒としては、反応を阻害しない溶媒
であればよく、例えば水;ペンタン、ヘキサン、ヘプタ
ン、シクロヘキサン、石油エーテル、リグロイン、ベン
ゼン、トルエン又はキシレン等の炭化水素類;ジクロロ
メタン、ジクロロエタン、クロロホルム、クロロベンゼ
ン又はジクロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素;ジエ
チルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロ
フラン又はジオキサン等のエーテル類;酢酸メチル、又
は酢酸エチル等の酢酸エステル類;アセトニトリル又は
プロピオニトリル等のニトリル類、アセトン、メチルエ
チルケトン、メチルイソプロピルケトン又はメチルイソ
ブチルケトン等のケトン類、あるいはこれらから選択さ
れる溶媒を組み合わせた混合溶媒を用いることができ
る。これらは二種以上を混用しても構わないが、好まし
くは水、又は炭化水素類を挙げることができる。特に好
ましくは水、トルエン、キシレン、又はクロロベンゼン
を挙げることができる。
【0040】〔1〕項記載の本発明における溶媒の使用
量は、特に制限されるものではないが、一般式(1)で
示されるエステル誘導体1モルに対して0.3L(リッ
トル)〜10L、好ましくは0.5L〜3Lの範囲を例
示することができる。尚、〔1〕項記載の本発明におい
ては、反応系は溶媒により均一系になる場合や二相系に
なる場合があるが、本発明はどのような反応系でも実施
しうる。
【0041】〔1〕項記載の本発明の反応温度として
は、−20℃〜使用する溶媒の還流温度、好ましくは−
10℃〜30℃の範囲を例示できる。
【0042】〔1〕項記載の本発明の反応時間は、特に
制限されるものではないが、好ましくは1時間〜15時
間がよい。
【0043】〔1〕項記載の本発明においては、反応終
了後、目的物たるプロパルギルアミン誘導体を、溶媒抽
出及び/或いは蒸留等により遊離のプロパルギルアミン
誘導体として取り出すこともできるし、反応終了後、例
えば塩化水素、塩酸、硫酸、リン酸、又は硝酸等の無機
酸;酢酸等のカルボン酸;p−トルエンスルホン酸、又
はメタンスルホン酸等の有機スルホン酸等で処理するこ
とにより、塩を形成させ、塩の形で取り出すこともでき
る。
【0044】続いて〔2〕項記載の本発明について説明
する。
【0045】〔2〕項記載の本発明は、一般式(1)で
示されるエステル誘導体とアンモニアとを、一価又は二
価の銅触媒及び還元剤の存在下、好ましくは相間移動触
媒を添加して反応させることを特徴とする、一般式
(2)で示されるプロパルギルアミン誘導体の製造方法
を提供するものである。
【0046】〔2〕項記載の本発明において原料として
使用する一般式(1)で示されるエステル誘導体、及び
その中でも好ましいものは、〔1〕項の発明の記載と同
様である。
【0047】〔2〕項記載の本発明において使用するア
ンモニア、その中で好ましいもの、濃度、使用モル比、
採用できる導入方法、採用できる反応系は、〔1〕項の
発明の記載と同様である。
【0048】〔2〕項記載の本発明において用い得る一
価の銅触媒としては、例えば、〔1〕項記載の発明と同
様の、塩化銅(I)(CuCl)、臭化銅(I)(Cu
Br)、ヨウ化銅(I)(CuI)等のハロゲン化銅
(I);酸化銅(I)(CuO)等の一価の銅化合
物;又は酢酸銅(I)の様な一価の銅化合物を挙げるこ
とができる。また、〔2〕項記載の本発明において用い
得る二価の銅触媒としては、硫酸銅(CuSO)、酢
酸銅(Cu(CHCOO))等の二価の銅塩;塩化
銅(II)(CuCl)等の二価のハロゲン化銅(I
I);銅アセチルアセトナート(II)、キノリン銅
(II)、オキシン銅(II)等の二価の銅化合物を挙
げることができる。これらは二種以上を混用しても構わ
ず、また、〔2〕項記載の本発明においては、好ましい
ものとしては塩化銅(I)、臭化銅(I)、ヨウ化銅
(I)、又は酸化銅(I)等の一価の銅触媒を例示する
ことができ、特に好ましいものとして塩化銅(I)を例
示することができる。
【0049】〔2〕項記載の本発明における一価又は二
価の銅触媒の使用量は、一般式(1)で示されるエステ
ル誘導体1モルに対して0.1モル〜1モル、好ましく
は0.1〜0.5モル、特に好ましくは0.1〜0.2
モルの範囲で用いればよい。
【0050】〔2〕項記載の本発明においては還元剤を
用いる。この還元剤としては、銅触媒の価数を反応系内
で一価に保持すると云う、或いは二価のものを一価に還
元しその価数を保持すると云う目的を満たすもの全てが
使用できるが、具体的には例えばヒドロキシルアミン塩
酸塩、ヒドロキシルアミン硫酸塩、ヒドロキシルアミン
硝酸塩等のヒドロキシルアミン酸付加塩類、N−メチル
ヒドロキシルアミン塩酸塩等のN−アルキルヒドロキシ
ルアミン酸付加塩類、ヒドラジン水和物、及びヒドロキ
シルアミン水溶液等を挙げることができる。好ましいも
のとしてヒドロキシルアミン塩酸塩、N−メチルヒドロ
キシルアミン塩酸塩、ヒドラジン水和物を例示でき、特
に好ましいものとしてヒドロキシルアミン塩酸塩を例示
できる。また、還元剤は二種以上を混用しても構わな
い。
【0051】〔2〕項記載の本発明において使用する還
元剤の使用量は、一般式(1)で示されるエステル誘導
体1モルに対して0.5モル〜3モル、好ましくは1モ
ル〜2モルの範囲を例示できるのであるが、同時に、用
いる一価又は二価の銅触媒1モルに対して0.1モル〜
10モル、好ましくは0.5モル〜5モル、特に好まし
くは1モル〜2モルとなるようにするのがよい。
【0052】〔2〕項記載の本発明において使用するこ
とができる相間移動触媒、その中で好ましいもの、使用
法、使用モル比は、〔1〕項の発明の記載と同様であ
る。
【0053】〔2〕項記載の本発明において使用するこ
とができる溶媒、その中で好ましいもの、使用法、使用
量は、〔1〕項の発明の記載と同様である。
【0054】〔2〕項記載の本発明において採用するこ
とができる反応系、反応温度、反応時間、目的物の取り
出し方法は、〔1〕項の発明の記載と同様である。
【0055】
【発明の効果】本発明により、優れた殺菌効果を示すフ
ェニルアルカン酸アミド誘導体の重要中間体であるプロ
パルギルアミン誘導体の好収率で工業的に有用な製造法
が提供される。意外にも、一価の銅触媒存在下、相間移
動触媒を使用することにより、或いは、一価又は二価の
銅触媒存在下、還元剤を使用して、系内で銅の価数を一
価に還元し、その価数を保持することにより、従来の方
法に比べて収率良く、工業的にも有利にプロパルギルア
ミン誘導体が得られるようになった。更に、相間移動触
媒と還元剤を併用することにより、それらの効果がより
強く現れ、短時間で、簡便な操作で、従来の方法に比べ
て非常に高い収率で工業的にも有利に目的物であるプロ
パルギルアミン誘導体を得られるようになった。
【0056】
【実施例】次に本発明化合物の製造方法について、参考
例、実施例、比較例を挙げて具体的に説明するが、本発
明はこれら実施例によって何ら限定されるものではな
い。
【0057】参考例1:酢酸 1−メチル−1−(メチ
ルエチル)−2−プロピニルの合成 3,4−ジメチル−1−ペンチン−3−オール22.4
g(0.20モル)、無水酢酸32.50g(0.32
モル)の混合物に、氷浴中冷却しながら35%塩酸2m
Lをゆっくり滴下した。滴下終了後氷浴を取り除き、室
温で23時間攪拌した。氷水200mLを入れた別容器
に反応液を移し、飽和重曹水及び酢酸エチル100mL
を加えてよく振りまぜ、水層を分液除去した。有機層を
飽和食塩水100mLで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで
乾燥させた後、溶媒を、ロータリーエバポレーターを用
いて留去し、酢酸 1−メチル−1−(メチルエチル)
−2−プロピニルを30.3g得た(収率98%、純度
96.7%)。
【0058】一部を減圧蒸留して以下のデータを得た。 沸点73〜76℃/3.7kPa
【0059】H−NMR(300MHz,CHCl
−d,δ):1.02(d,J=6.9Hz,3
H),1.05(d,J=6.9Hz,3H),1.6
5(s,3H),2.04(s,3H),2.14−
2.23(m,1H),2.55(s,1H) IR(neat,cm−1):3274,2974,2
118,1742 GC−MS(m/z):154(M),111(ba
se)
【0060】実施例1:3,4−ジメチル−1−ペンチ
ン−3−イルアミンの製造 25%アンモニア水15mL(0.236モル)、トル
エン10mL、臭化セチルトリメチルアンモニウム0.
18g(0.0005モル)、及び塩化銅(I)0.0
99g(0.001モル)の混合物に、室温で酢酸 1
−メチル−1−(メチルエチル)−2−プロピニル1.
50g(0.01モル)のトルエン5mL溶液を滴下
し、次にヒドロキシルアミン塩酸塩0.135g(0.
00194モル;塩化銅に対し2当量)を加え、室温で
攪拌した。6時間後、ガスクロマトグラフィーで内部標
準法により分析したところ、0.972gの3,4−ジ
メチル−1−ペンチン−3−イルアミンが生成したこと
を確認した(収率90%)。
【0061】上記有機層の一部を取り、これに2モル/
Lに調製した塩酸を50mL加え、有機層を除去し、水
層に2モル/Lに調製した水酸化ナトリウムとジエチル
エーテルを加えてよく振りまぜた。分液後、有機層から
蒸留にて標題化合物を取り出し、物性やスペクトルデー
タを測定した。
【0062】 沸点:125℃〜130℃(101.3kPa) H−NMR(300MHz,CHCl−d
δ):1.01(d,J=6.9Hz,3H),1.0
2(d,J=6.6Hz,3H),1.34(s,3
H),1.62−1.73(m,1H),2.26
(s,1H) IR(neat,cm−1):3370,3304,2
100,1591 GC−MS(m/z):110(M−1),68(b
ase)
【0063】実施例2:3,4−ジメチル−1−ペンチ
ン−3−イルアミンの製造 25%アンモニア水75mL(1.18モル)、キシレ
ン50mL、Capriquat(カプリコート)1.
01g(0.0025モル)、及び塩化銅(I)0.4
95g(0.005モル)の混合物に、室温で酢酸 1
−メチル−1−(メチルエチル)−2−プロピニル8.
03g(0.05モル:純度96%)のキシレン25m
L溶液を滴下し、次にヒドロキシルアミン塩酸塩0.6
95g(0.05モル;塩化銅に対し2当量)を加え、
室温で攪拌した。6時間後、反応液をキシレン250m
Lで抽出し、分液後水層をジエチルエーテル150mL
で抽出した。抽出液を混合して水150mLで洗浄し
た。
【0064】有機層をジエチルエーテル200mLで希
釈し、塩化水素ガスを吹込んだ。得られた沈殿物を吸引
濾過後ジエチルエーテル10mLで結晶を洗浄、乾燥さ
せ、白色結晶の3,4−ジメチル−1−ペンチン−3−
イルアミン塩酸塩6.30gを得た(収率85%、純度
92%、中和処理した標題化合物についてのガスクロマ
トグラフィー分析値)。
【0065】比較例1:3,4−ジメチル−1−ペンチ
ン−3−イルアミンの製造 25%アンモニア水15mL(0.236モル)、テト
ラヒドロフラン10mL及び塩化銅(I)0.05g
(0.0005モル)の混合物に、酢酸 1−メチル−
1−(メチルエチル)−2−プロピニル1.50g
(0.01モル)のテトラヒドロフラン5mL溶液を滴
下し、室温で7時間攪拌した。ガスクロマトグラフィー
を用いた内部標準法による定量分析の結果、3,4−ジ
メチル−1−ペンチン−3−イルアミンが0.04g生
成していた。(収率4%)また、原料である酢酸 1−
メチル−1−(メチルエチル)−2−プロピニルは1.
25g残存していた(原料回収率83%)。
【0066】比較例2:3,4−ジメチル−1−ペンチ
ン−3−イルアミンの製造 25%アンモニア水15mL(0.236モル)、トル
エン10mL及び塩化銅(I)0.099g(0.00
1モル)の混合物に、室温で酢酸 1−メチル−1−
(メチルエチル)−2−プロピニル1.50g(0.0
1モル)のトルエン5mL溶液を滴下し、室温で攪拌し
た。6時間後のガスクロマトグラフィーを用いた内部標
準法による定量分析の結果、3,4−ジメチル−1−ペ
ンチン−3−イルアミンが0.47g生成していたこと
を確認した。(収率44%)また、原料である酢酸 1
−メチル−1−(メチルエチル)−2−プロピニルは
0.75g残存していた(原料回収率55%)。攪拌を
継続したが、これ以上反応は進行しなかった。相間移動
触媒及び還元剤なしでは、目的物収率が低いことが確認
できた。
【0067】実施例3:3,4−ジメチル−1−ペンチ
ン−3−イルアミンの製造 25%アンモニア水15mL(0.236モル)、トル
エン10mL、カプリコート(Capriquat)
0.2g(0.0005モル)、及び塩化銅(I)0.
099g(0.001モル)の混合物に、室温で酢酸
1−メチル−1−(メチルエチル)−2−プロピニル
1.50g(0.01モル)のトルエン5mL溶液を滴
下し、室温で攪拌した。6時間後のガスクロマトグラフ
ィーを用いた内部標準法による定量分析の結果、3,4
−ジメチル−1−ペンチン−3−イルアミンが0.55
g生成していたことを確認した(収率51%)。また、
原料である酢酸 1−メチル−1−(メチルエチル)−
2−プロピニルは0.66g残存していた(原料回収率
44%)。相間移動触媒の効果を確認できた。
【0068】実施例4:3,4−ジメチル−1−ペンチ
ン−3−イルアミンの製造 25%アンモニア水15mL(0.236モル)、トル
エン10mL、及び塩化銅(I)0.099g(0.0
01モル)の混合物に、室温で酢酸 1−メチル−1−
(メチルエチル)−2−プロピニル1.50g(0.0
1モル)のトルエン5mL溶液を滴下し、次にヒドロキ
シルアミン塩酸塩0.135g(0.0019モル)を
加え、室温で攪拌した。6時間後のガスクロマトグラフ
ィーを用いた内部標準法による定量分析の結果、3,4
−ジメチル−1−ペンチン−3−イルアミンが0.53
g生成していたことを確認した。(収率49%)また、
原料である酢酸 1−メチル−1−(メチルエチル)−
2−プロピニルは0.76g残存していた(原料回収率
50%)。還元剤の効果を確認できた。
【0069】実施例5:3,4−ジメチル−1−ペンチ
ン−3−イルアミンの製造 25%アンモニア水15mL(0.236モル)、トル
エン10mL、カプリコート(Capriquat)
0.19g(0.0005モル)、及び塩化銅(I)
0.100g(0.001モル)の混合物に、室温で純
度96%の酢酸 1−メチル−1−(メチルエチル)−
2−プロピニル1.50g(0.009モル)のトルエ
ン5mL溶液を滴下し、次にN−メチルヒドロキシルア
ミン塩酸塩0.160g(0.0019モル)を加え、
室温で攪拌した。6時間後のガスクロマトグラフィーを
用いた内部標準法による定量分析の結果、3,4−ジメ
チル−1−ペンチン−3−イルアミンが0.73g生成
していたことを確認した(収率71%)。
【0070】実施例6:3,4−ジメチル−1−ペンチ
ン−3−イルアミンの製造 25%アンモニア水15mL(0.236モル)、トル
エン10mL、カプリコート(Capriquat)
0.19g(0.0005モル)、及び塩化銅(I)
0.099g(0.001モル)の混合物に、室温で酢
酸 1−メチル−1−(メチルエチル)−2−プロピニ
ル1.50g(0.01モル)のトルエン5mL溶液を
滴下し、次にヒドラジン水和物0.097g(0.00
194モル)を加え、室温で攪拌した。2時間後、ガス
クロマトグラフィーで内部標準法により定量分析したと
ころ、0.82gの3,4−ジメチル−1−ペンチン−
3−イルアミンが生成したことを確認した(収率76
%)。
【0071】参考例2:酢酸 1−メチル−1−エチル
−2−プロピニルの合成 3−メチル−1−ペンチン−3−オール9.81g
(0.10モル)、無水酢酸16.25g(0.16モ
ル)の混合物に、氷浴中冷却しながら35%塩酸1mL
をゆっくり滴下した。滴下終了後氷浴を取り除き、室温
で23時間攪拌した。氷水100mLを入れた別容器に
反応液を移し、飽和重曹水及び酢酸エチル50mLを加
えてよく振りまぜ、水層を分液除去した。有機層を飽和
食塩水10mLで洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥さ
せた後、溶媒を、ロータリーエバポレーターを用いて留
去し、酢酸 1−メチル−1−エチル−2−プロピニル
を13.9g得た(収率99%、純度94.5%)。
【0072】H−NMR(300MHz,CHCl
−d,δ):1.03(t,J=7.5Hz,3
H),1.66(s,3H),1.81−2.04
(m,2H),2.05(s,3H),2.55(s,
1H) IR(neat,cm−1):3276,2982,1
745 GC−MS(m/z):139(M−1),79(b
ase)
【0073】実施例7:3−メチル−1−ペンチン−3
−イルアミンの製造 25%アンモニア水15mL(0.236モル)、トル
エン10mL及びCapriquat(カプリコート)
0.2g(0.0005モル)、及び塩化銅(I)0.
099g(0.001モル)の混合物に、室温で酢酸
1−エチル−1−メチル−2−プロピニル1.36g
(0.01モル)のトルエン5mL溶液を滴下し、続け
てヒドロキシルアミン塩酸塩0.135g(0.002
モル;塩化銅に対し2当量)を加え、室温で攪拌した。
6時間後、反応液にジエチルエーテル50mLを加え、
よく振りまぜた後、取り出したエーテル層を水50mL
で洗浄した。2モル/Lに調製した塩酸100mLを加
え、エーテル層を分液除去した後、水層をジエチルエー
テル50mLで洗浄し、2モル/Lに調製した水酸化ナ
トリウム100mL及びジエチルエーテル60mLを加
えてよく振り、有機層を取り出した。有機層からジエチ
ルエーテルを留去し、油状の3−メチル−1−ペンチン
−3−イルアミン0.88gを得た(収率93%)。
【0074】H−NMR(300MHz,CHCl
−d,δ):1.04(t,J=7.8Hz,3H)
1.37(s,3H),1.60(q,J=7.8H
z,2H),2.29(s,1H) IR(neat,cm−1):3436,2980,2
868,1639,1077. GC−MS(m/z):96(M−1),68(ba
se)
【0075】実施例8〜13:3,4−ジメチル−1−
ペンチン−3−イルアミンの製造 実施例1の臭化セチルトリメチルアンモニウムを、他の
相間移動触媒に変えた以外は実施例1と同様にして(モ
ル数は実施例1と同じ)、3,4−ジメチル−1−ペン
チン−3−イルアミンを製造した。6時間反応させ、ガ
スクロマトグラフィー(GC)で内部標準法にて定量分
析した結果を(表1)に示す。
【0076】
【表1】
【0077】実施例1、2、5、6、7と同様に、還元
剤及び相間移動触媒を使用することにより、従来法に比
べて非常に高い収率で目的物が得られることを確認でき
た。
【0078】実施例14:3,4−ジメチル−1−ペン
チン−3−イルアミンの製造 25%アンモニア水15mL(0.236モル)、トル
エン10mL、トリトン(TRITON) X100を
0.3g(0.0005モル)、及び酸化銅(I)0.
29g(0.002モル)の混合物に、室温で酢酸 1
−メチル−1−(メチルエチル)−2−プロピニル1.
50g(0.01モル)のトルエン5mL溶液を滴下
し、室温で攪拌した。1時間後のガスクロマトグラフィ
ーを用いた内部標準法による定量分析の結果、3,4−
ジメチル−1−ペンチン−3−イルアミンが0.72g
生成していたことを確認した(収率67%)。相間移動
触媒の効果を確認できた。
【0079】実施例15:3,4−ジメチル−1−ペン
チン−3−イルアミンの製造 25%アンモニア水15mL(0.236モル)、トル
エン10mL、臭化セチルトリメチルアンモニウム0.
18g(0.0005モル)及び塩化銅(II)0.1
8g(0.001モル)の混合物に、室温で酢酸 1−
メチル−1−(メチルエチル)−2−プロピニル1.5
0g(0.01モル)のトルエン5mL溶液を滴下し、
室温で攪拌した。4時間後のガスクロマトグラフィーを
用いた内部標準法による定量分析の結果、原料である酢
酸 1−メチル−1−(メチルエチル)−2−プロピニ
ルが1.49g残存していた。
【0080】反応液にヒドロキシルアミン塩酸塩0.1
35g(0.002モル;塩化銅(II)に対し2当
量)を加え、2時間後にガスクロマトグラフィーにて定
量分析したところ、3,4−ジメチル−1−ペンチン−
3−イルアミンが0.68g生成したことを確認した
(収率62%)。還元剤の効果を確認できた。
【0081】実施例16:3,4−ジメチル−1−ペン
チン−3−イルアミンの製造 25%アンモニア水15mL(0.236モル)、トル
エン10mL、トリトン(TRITON) X100の
0.31g(0.0005モル)及び硫酸銅(II)・
五水和物0.484g(0.002モル)の混合物に、
室温で酢酸 1−メチル−1−(メチルエチル)−2−
プロピニル1.50g(0.01モル)のトルエン5m
L溶液を滴下し、ヒドロキシルアミン塩酸塩0.270
g(0.004モル;硫酸銅(II)に対し2当量)を
加え、室温で攪拌した。2.5時間後にガスクロマトグ
ラフィーにて内部標準法により定量分析したところ、
3,4−ジメチル−1−ペンチン−3−イルアミンが
0.65g生成したことを確認した(収率60.5
%)。還元剤の効果を確認できた。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(1) 【化1】 (式中、R、Rは各々独立に水素原子、C〜C
    アルキル基、又はC〜Cシクロアルキル基を表す
    か、あるいはRとRは互いに結合してこれらが結合
    している炭素原子と共にシクロペンチル基、又はシクロ
    ヘキシル基を形成し、RはC〜Cアルキル基を示
    す。)で表されるエステル誘導体とアンモニアを、1価
    の銅触媒及び相間移動触媒の存在下に反応させることを
    特徴とする、一般式(2) 【化2】 (式中、R、Rは前記と同じ意味を示す。)で表さ
    れるプロパルギルアミン誘導体の製造方法。
  2. 【請求項2】一般式(1) 【化3】 (式中、R、Rは各々独立に水素原子、C〜C
    アルキル基、又はC〜Cシクロアルキル基を表す
    か、あるいはRとRは互いに結合してこれらが結合
    している炭素原子と共にシクロペンチル基、又はシクロ
    ヘキシル基を形成し、RはC〜Cアルキル基を示
    す。)で表されるエステル誘導体とアンモニアとを、1
    価又は2価の銅触媒、及び還元剤の存在下に反応させる
    ことを特徴とする、一般式(2) 【化4】 (式中、R、Rは前記と同じ意味を示す。)で表さ
    れるプロパルギルアミン誘導体の製造方法。
  3. 【請求項3】還元剤がヒドロキシルアミン塩酸塩、N−
    メチルヒドロキシルアミン塩酸塩又はヒドラジン水和物
    である、請求項2に記載のプロパルギルアミン誘導体の
    製造方法。
  4. 【請求項4】更に、相間移動触媒の存在下に反応させる
    ものである、請求項2又は請求項3に記載のプロパルギ
    ルアミン誘導体の製造方法。
  5. 【請求項5】相間移動触媒がテトラアルキルアンモニウ
    ム塩である、請求項1又は請求項4に記載のプロパルギ
    ルアミン誘導体の製造方法。
  6. 【請求項6】一般式(1)において、R、R、R
    が各々独立にC〜Cアルキル基である、請求項1乃
    至請求項5のいずれか1項に記載のプロパルギルアミン
    誘導体の製造方法。
  7. 【請求項7】一般式(1)において、Rがメチル基又
    はエチル基であり、Rがメチル基、エチル基、又はイ
    ソプロピル基であり、Rがメチル基である、請求項1
    乃至請求項5のいずれか1項に記載のプロパルギルアミ
    ン誘導体の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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