JP2003005410A - 電子写真感光体、及び該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置 - Google Patents

電子写真感光体、及び該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置

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JP2003005410A
JP2003005410A JP2001188612A JP2001188612A JP2003005410A JP 2003005410 A JP2003005410 A JP 2003005410A JP 2001188612 A JP2001188612 A JP 2001188612A JP 2001188612 A JP2001188612 A JP 2001188612A JP 2003005410 A JP2003005410 A JP 2003005410A
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Shinji Takagi
進司 高木
Shunkai Sako
春海 酒匂
Haruyuki Tsuji
晴之 辻
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 帯電不良によるカブリ画像などの画像欠陥が
発生しない注入帯電方式の電子写真感光体を提供する。 【解決手段】 粒径が10μm〜10nmである帯電粒
子と、該帯電粒子を担持する弾性の帯電粒子担持体によ
り構成され、該担持体上に担持した粒子の抵抗が1012
〜10-1Ω・cmであり、該粒子の担持量が0.1mg
/cm2〜50mg/cm2である注入帯電方式の帯電装
置を有する電子写真装置において用いられる電子写真感
光体において、該感光体の表面層に対する表面皮膜物性
試験におけるHと圧子の押し込み深さとの関係を示す曲
線が変曲点を持たず、かつHUが200以上であり、か
つ(1)Eが6.0〜9.0、(2)H plastがHUに対して
1.2倍以上、(3)WeがWtに対して30%以上のい
ずれかを満足する電子写真感光体、及び該電子写真感光
体を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、注入帯電プロセス
に用いる電子写真感光体、及び該電子写真感光体を有す
るプロセスカートリッジ及び電子写真装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真装置の帯電手段として、
コロナ帯電器が広く利用されていた。コロナ帯電器は非
接触型の帯電装置であり、例えば、ワイヤ電極などの放
電電極と該放電電極を囲むシールド電極を備え、放電開
口部を被帯電体である像担持体に対向させて非接触に配
置し、放電電極とシールド電極に高圧を印加することに
より生じる放電電流に像担持体をさらすことで、像担持
体面を所定の電位に帯電するものである。
【0003】それに対し、近年、コロナ帯電器に比べて
低オゾンや低電力などの利点があることから、被帯電体
に電圧を印加した帯電部材を当接させて被帯電体を帯電
する接触方式の帯電装置(接触帯電装置)が実用化され
ている。
【0004】接触帯電装置は、像担持体である被帯電体
に、ローラ型(帯電ローラ)、ファーブラシ型、磁気ブ
ラシ型及びブレード型などの導電性の帯電部材を接触さ
せ、この帯電部材に所定の帯電バイアスを印加して、被
帯電体を所定の電位に帯電させるものである。
【0005】また、接触帯電の帯電機構には、(1)放
電帯電機構と(2)直接注入帯電機構の2種類の帯電機
構が混在する。
【0006】例えば、接触帯電部材として導電ローラ
(帯電ローラ)を用いたローラ帯電方式は帯電の安定性
という点で好ましく、広く用いられているが、このロー
ラ帯電ではその帯電機構は放電帯電機構が支配的であ
る。
【0007】放電帯電系は接触帯電部材と被帯電体に一
定の放電しきい値を有するため、帯電電位より大きな電
圧を接触帯電部材に印加する必要がある。また、コロナ
帯電器に比べれば発生量は格段に少ないが、放電生成物
を生じることが避けられないため、オゾンなど活性イオ
ンによる弊害は避けられない。
【0008】そこで、接触帯電部材から被帯電体へ電荷
が直接注入されることで、被帯電体表面を帯電する直接
注入帯電方式が、特願平04−158128号や特開平
06−003921号などで提案されている。
【0009】これによると、中抵抗の接触帯電部材が被
帯電体表面に接触して、放電現象を介さずに、つまり放
電機構を基本的に用いないで、被帯電体表面に直接電荷
注入を行うものである。よって、接触帯電部材への印加
電圧が放電しきい値以下であっても、被帯電体を印加電
圧相当の電位に帯電することができる。この直接注入帯
電機構はイオンの発生を伴わないため放電生成による弊
害は生じない。
【0010】この注入帯電方式のうちで、帯電ローラや
ファーブラシなどの簡易でローコストな帯電部材によ
り、帯電均一性に優れかつ長期にわたり安定した帯電を
実現する手段として、以下のような帯電手段・装置が挙
げられる。粒径が10μm〜10nmである導電粒子を
主成分とする帯電粒子と、導電性と弾性を有した表面を
備え、該帯電粒子を担持する帯電粒子担持体により構成
され、該帯電粒子は電子写真感光体に接触し、該電子写
真感光体表面を帯電する帯電手段であり、該担持体上に
担持した粒子の抵抗が1012〜10-1Ω・cmであり、
該粒子の担持量が0.1mg/cm2〜50mg/cm2
である。これにより、直接帯電において十分な接触性を
得られ、均一な帯電が可能となる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような、帯電部材と感光体との接触面に導電粒子が介在
する注入帯電の系においては、導電粒子と感光体の摺擦
によって感光体に傷が発生し、その部分において帯電不
良が生じ、そこからカブリ画像などの画像欠陥が発生す
る、という問題があった。
【0012】本発明の目的は、注入帯電方式を用いた場
合に、導電粒子によって感光体に発生する傷を抑制する
ことによって、帯電不良によるカブリ画像などの画像欠
陥が発生しない電子写真感光体、及び該電子写真感光体
を有するプロセスカートリッジ及び電子写真装置を提供
することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、粒径が
10μm〜10nmである導電粒子を主成分とする帯電
粒子と、導電性と弾性を有した表面を備え、該帯電粒子
を担持する帯電粒子担持体により構成され、該帯電粒子
は電子写真感光体に接触し、該電子写真感光体表面を帯
電する帯電手段であり、該担持体上に担持した粒子の抵
抗が1012〜10-1Ω・cmであり、該粒子の担持量が
0.1mg/cm2〜50mg/cm2である帯電装置を
有する電子写真装置において用いられる電子写真感光体
において、該感光体の表面層に対する一定環境(22.
5℃、50%RH)での表面皮膜物性試験における硬さ
Hと圧子の押し込み深さとの関係を示す曲線が変曲点を
持たず、かつユニバーサル硬さ値HUが200以上であ
り、かつ以下の(1)、(2)、(3)の全てを満足す
ることを特徴とする電子写真感光体である。
【0014】(1)前記電子写真感光体の一定環境(2
2.5℃、50%RH)での表面皮膜物性試験における
ヤング率Eが、6.0[GPa]以上、9.0[GP
a]以下である。
【0015】(2)前記電子写真感光体の一定環境(2
2.5℃、50%RH)での表面皮膜物性試験における
塑性変形の硬さ値H plastが、HUに対して1.2倍以
上である。
【0016】(3)前記電子写真感光体の一定環境(2
2.5℃、50%RH)での表面皮膜物性試験における
弾性変形の仕事量Weが、全仕事量Wtに対して30%
以上である。
【0017】また、本発明は、電子写真感光体の表面層
に対する一定環境(22.5℃、50%RH)での表面
皮膜物性試験における硬さHと圧子の押し込み深さとの
関係を示す曲線が変曲点を持たず、かつユニバーサル硬
さ値HUが200以上であり、かつ上記の(1)、
(2)、(3)の全てを満足することを特徴とする電子
写真感光体。
【0018】また、本発明は、上記電子写真感光体を有
するプロセスカートリッジ及び電子写真装置である。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の表面皮膜物性試験は、ド
イツ・フィッシャー社製硬度計フィッシャースコープH
100を用いて行った(図5参照)。当試験は、薄膜、
硬化皮膜や有機皮膜などの硬度の解析が可能であり、サ
ンプルの作成時においては、下地の影響を受けないよう
約10μmの膜厚に成膜した。よって、下地はガラスプ
レート、アルミニウム板やアルミニウムシリンダーなど
で特に限定されるものではない。硬化条件などは、感光
体作製の時と全く同様にした。測定においては、形状が
四角錐で対面角度が136゜に規定されているダイヤモ
ンド圧子7を使用し、設定荷重を段階的にかけて皮膜に
押し込んでいったときの、荷重をかけた状態での押し込
み深さを電気的に検出して読み取り、硬さ値Hは試験荷
重をその試験荷重で生じた圧痕の表面積で除した比率で
表示される。また、ユニバーサル硬さ値HUは設定最大
押し込み深さでの硬さ値で表される。図5中、5は表面
層のみ成膜されたアルミニウムシリンダー、6は感光体
置き台、8は移動式テーブル、9は顕微鏡位置である。
【0020】上記硬度計を用いて表面皮膜物性試験を行
った結果の一例を示すグラフを図1に示す。本発明にお
ける各物性の単位も合わせて示す。
【0021】 (1) HU…ユニバーサル硬度[N/mm2] 224.9 (2) Wt…全仕事量[nJ] 48.73 (3) We…弾性変形の仕事量[nJ] 20.43 41.92% (4) Wr…塑性変形の仕事量[nJ] 28.30 58.08% (5) E/(1−ν2)≒E…ヤング率[GPa] ν(<<1)…ポアソン比 5.87±0.15 (6) H plast…塑性変形の硬さ値[N/mm2] 370±5 (7) hr’…曲線BCの接線とx軸との交点[μm]2.262±0.015
【0022】点Aが測定開始点である。A→Bが圧子の
押し込みに対応する曲線である。点Bは最大設定押し込
み深さに到達したときの点であり、点Bでの荷重を、そ
のとき生じた圧痕の表面積で除した値がユニバーサル硬
さ値HUである。B→Cの曲線が、圧子を押し込んだ後
の「戻り」に対応する曲線である。即ち、この曲線は測
定サンプルの弾性分に対応する。曲線BCにおいて、最
大荷重の95%、60%に対応する2点を通る直線を引
くと、経験的にその傾きがヤング率Eとなる。また、そ
の直線とx軸との交点をhr’とすると、塑性変形の硬
さ値H plastは、押し込み深さhr’での硬さ値で求め
られる。また、測定における弾性変形の仕事量WeはC
−B−D−Cの囲む面積で表され、塑性変形の仕事量W
rはA−B−C−Aの囲む面積で表される。全仕事量W
tはWe+Wrで、A−B−D−Aの囲む面積で表され
る。
【0023】電子写真感光体の表面層において、ユニバ
ーサル硬さ値HUが200を下回るようであれば、帯電
促進粒子によって感光体に傷が付き易くなる。
【0024】樹脂の弾性が不足する場合、帯電促進粒子
が感光体に押し付けられた際に感光体の表面が割れると
いった現象が生じる。これは即ち、表面皮膜物性試験に
おける硬さ値Hと押し込み深さhとの関係を示す曲線
が、図2に示されるように、表面が割れるときの押し込
み深さhで硬度の急激な変化を示す変曲点Pを持つこと
を意味する。このように表面が割れることが、深傷につ
ながるものと考えられる。
【0025】また、感光体表面層において、ヤング率E
が6.0を下回るようであれば、帯電促進粒子の押し付
けによって傷が付き易く、ヤング率Eが9.0を大幅に
上回る樹脂を用いた場合、樹脂の弾性不足により上記と
同様に表面が割れ、深傷が発生する。
【0026】塑性変形、即ち傷付きの硬さ値であるH p
lastは、前述のようにHUの値と相関があり、HUに対
するH plastの比率が大きいほど弾性分が大きいことに
なる。そして上記と同様に、H plast値がHUの1.2
倍未満の樹脂を用いると、樹脂の弾性不足になる。
【0027】弾性変形の仕事量Weが、全仕事量Wt
(=We+Wr)に対して30%未満である場合、即ち We/(We+Wr)×100<30% のときも、樹脂の弾性分不足による深傷に発展する。
【0028】次に、感光層について説明する。
【0029】本発明の電子写真感光体の感光層は、単層
または積層構造を有する。積層構造の場合、光キャリア
を生成する電荷発生層と、キャリアが移動する電荷輸送
層とが積層される。表面層を形成するのは電荷発生層ま
たは電荷輸送層どちらの場合もある。しかしながら、本
発明の注入帯電プロセスにおいては、帯電性を成立させ
るために最表面に注入層を設けることが好ましい。
【0030】単層感光層の膜厚は5〜100μmである
ことが好ましく、10〜60μmであることがより好ま
しい。電荷発生材料及び電荷輸送材料の含有量は20〜
80質量%であることが好ましく、30〜70質量%で
あることがより好ましい。積層感光体においては、電荷
発生層の膜厚は0.001〜6μmであることが好まし
く、0.01〜2μmであることがより好ましい。電荷
発生材料の含有量は10〜100質量%であることが好
ましく、40〜100質量%であることがより好まし
い。電荷輸送層の膜厚は5〜100μmであることが好
ましく、10〜60μmであることがより好ましい。電
荷輸送材料の含有量は20〜80質量%であることが好
ましく、30〜70質量%であることがより好ましい。
【0031】本発明に用いられる電荷発生材料として
は、フタロシアニン顔料、多環キノン顔料、アゾ顔料、
ペリレン顔料、インジゴ顔料、キナクリドン顔料、アズ
レニウム塩染料、スクアリリウム染料、シアニン染料、
ピリリウム染料、チオピリリウム染料、キサンテン色
素、キノンイミン色素、トリフェニルメタン色素、スチ
リル色素、セレン、セレン−テルル、アモルファスシリ
コン、硫化カドミウム及び酸化亜鉛などが挙げられる。
【0032】電荷発生層用塗料に用いる溶剤は、使用す
る樹脂や電荷発生材料の溶解性や分散安定性から選択さ
れるが、有機溶剤としてはアルコール類、スルホキシド
類、ケトン類、エーテル類、エステル類、脂肪族ハロゲ
ン化炭化水素類及び芳香族化合物などを用いることがで
きる。
【0033】電荷発生層は、前記の電荷発生材料を質量
基準で0.3〜4倍量の結着性樹脂、及び溶剤と共に、
ホモジナイザー、超音波、ボールミル、サンドミル、ア
トライター及びロールミルなどの方法でよく分散し、塗
布し、乾燥して形成される。
【0034】本発明に用いられる電荷輸送材料として
は、ピレン化合物、カルバゾール化合物、ヒドラゾン化
合物、N,N−ジアルキルアニリン化合物、ジフェニル
アミン化合物、トリフェニルアミン化合物、トリフェニ
ルメタン化合物、ピラゾリン化合物、スチリル化合物及
びスチルベン化合物などが挙げられる。
【0035】電荷輸送層は一般的には前記の電荷輸送材
料と結着性樹脂を溶剤に溶解し、塗布して形成する。電
荷輸送材料と結着性樹脂との混合割合は質量基準で2:
1〜1:2程度であることが好ましい。溶剤としてはク
ロロベンゼン、クロロホルム及び四塩化炭素などの塩素
系炭化水素類などが用いられる。この溶液を塗布する際
には、例えば浸漬コーティング法及びスプレーコーティ
ング法などのコーティング法を用いることができ、乾燥
は10℃〜200℃、好ましくは20℃〜150℃の範
囲の温度で、5分〜5時間、好ましくは10分〜2時間
で送風乾燥または静止乾燥下で行うことができる。
【0036】電荷輸送層を形成するのに用いられる結着
性樹脂としては、アクリル樹脂、スチレン系樹脂、ポリ
エステル、ポリカーボネート樹脂、ポリアリレート、ポ
リサルホン、ポリフェニレンオキシド、エポキシ樹脂、
ポリウレタン樹脂、アルキド樹脂及び不飽和樹脂などか
ら選ばれる樹脂が好ましい。電荷輸送層の膜厚は、5〜
40μmであることが好ましく、10〜30μmである
ことがより好ましい。
【0037】また、前述したように、本発明において
は、単層及び積層いずれの場合においても、最表面に注
入層(保護層)を設けることが好ましい。そのときは、
保護層(表面層)に対して表面皮膜物性試験を行う。保
護層の膜厚は1〜20μmであることが好ましく、1〜
10μmであることがより好ましい。保護層には前述し
た電荷発生材料、電荷輸送材料や、金属及びその酸化
物、窒化物、塩、合金、更にはカーボンなどの導電材料
などを含有してもよい。保護層に用いられる結着性樹脂
としては、アクリル樹脂、キシレン樹脂、シリコーン樹
脂、エポキシ樹脂、ユリア樹脂、アルキド樹脂及びブチ
ラール樹脂などが挙げられる。
【0038】本発明の電子写真感光体に用いられる導電
性支持体は、鉄、銅、ニッケル、アルミニウム、チタ
ン、スズ、アンチモン、インジウム、鉛、亜鉛、金及び
銀などの金属や合金、あるいはそれらの酸化物やカーボ
ン、導電性樹脂などが使用可能である。形状は円筒形、
ベルト状やシート状のものがある。また、前記導電性材
料は、成形加工される場合もあるが、塗料として塗布し
たり、蒸着してもよい。
【0039】また、導電性支持体と電荷発生層の間に、
結着層、更には干渉縞防止などを目的とする下引層を設
けてもよい。
【0040】結着層は感光層の接着性改良、塗工性改
良、支持体の保護、支持体の欠陥の被覆、支持体からの
電荷注入性改良、また感光層の電気的破壊に対する保護
などのために形成される。結着層にはカゼイン、ポリビ
ニルアルコール、エチルセルロース、エチレン−アクリ
ル酸コポリマー、ポリアミド、変性ポリアミド、ポリウ
レタン及びゼラチンなどによって形成できる。結着層の
膜厚は、5μm以下であることが好ましく、0.2〜3
μmであることがより好ましい。
【0041】本発明においては、弾性体で構成され、感
光体に接触配置された帯電部材が、感光体面に対して周
速差を持ち、かつ少なくとも帯電部材と感光体の接触部
に導電粒子が担持され、かつ帯電部材に電圧を印加する
ことにより感光体を注入帯電している。
【0042】図3及び4は、導電粒子を帯電部材と感光
体との接触部に供給する手段であるが、その方法はこれ
らに限定されるものではない。図3及び4中の1は感光
体、2は該感光体に接触させて配置した接触帯電部材、
3は導電粒子、4は導電粒子供給手段である。S1は電
源である。帯電ローラ2は芯金2a上にゴムあるいは発
泡体の中抵抗層2bを形成することにより作製される。
中抵抗層2bは樹脂(例えばウレタン)、導電性粒子
(例えばカーボンブラック)、硫化剤及び発泡剤などに
より処方され、芯金2aの上にローラ状に形成した。そ
の後必要に応じて表面を研磨してもよい。被帯電体とし
て電子写真感光体を用いた場合、十分な帯電性と耐リー
ク性を得るには104〜107Ωの抵抗が望ましい。帯電
ローラの材質としては、弾性発泡体に限定されものでは
なく、弾性体の材料として、EPDM、ウレタン、NB
R、シリコーンゴムやIRなどに抵抗調整のためにカー
ボンブラックや金属酸化物などの導電性物質を分散した
ゴム材料や、またこれらを発泡させたものが挙げられ
る。また、特に導電性物質を分散せずに、イオン導電性
の材料を用いて抵抗調整をすることも可能である。
【0043】後述の実施例における帯電部材と感光体と
のニップ部に介在する導電粒子は、帯電補助を目的とし
た帯電促進粒子である。以下、帯電促進粒子とする。本
発明においては、帯電促進粒子の比抵抗が106Ω・c
m、平均粒径3μmの導電性酸化亜鉛粒子3を用いた。
粒子の材料としては、他の金属酸化物などの導電性無機
粒子や有機物との混合物など各種導電粒子が使用可能で
ある。ここで、粒子抵抗は粒子を介した電荷の授受を行
うため比抵抗としては1010Ω・cm以下が好ましい。
また、粒径は良好な帯電均一性を得るために50μm以
下であることが好ましく、画像露光時に粒子による光散
乱を防止するためにもその粒径は構成画素サイズ以下で
あることが好ましい。粒径の下限値は、粒子が安定して
得られるものとして10nmが限界である。また、感光
体の帯電に用いる場合に潜像露光時に妨げにならないよ
う、無色あるいは白色に近い粒子が適切である。更に、
カラー記録を行う場合、帯電促進粒子が感光体上から記
録紙に転写した場合を考えると、無色、あるいは白色に
近いものが望ましい。
【0044】
【実施例】次に、本発明の具体例を以下に示す。
【0045】[実施例1]導電性酸化チタン(酸化錫コ
ート、平均一次粒径0.4μm)10質量部、フェノー
ル樹脂前駆体(レゾール型)10質量部、メタノール1
0質量部、及びブタノール10質量部をサンドミル分散
した後に、外径29.92mm、長さ357.5mmの
アルミニウムシリンダーに浸漬コーティング法により塗
布し、140℃で硬化した後、体積抵抗5×109Ω・
cm、膜厚が20μmの導電層を設けた。次に、下記メ
トキシメチル化ナイロン(メトキシメチル化度約30
%)10質量部
【0046】
【化1】 及びイソプロパノール150質量部を混合溶解した後
に、前記導電層上に浸漬コーティング法により塗布し
て、膜厚が1μmの下引層(結着層)を設けた。
【0047】次に、CuKα特性X線回折におけるブラ
ッグ角2θ±0.2゜の9.0゜、14.2゜、23.
9゜及び27.1゜に強いピークを有するオキシチタニ
ウムフタロシアニン(TiOPc)4質量部とポリビニ
ルブチラール(商品名:エスレックBM2、積水化学
(株)製)2質量部及びシクロヘキサノン60質量部を
φ1mmのガラスビーズを用いたサンドミル装置で4時
間分散した後、エチルアセテート100質量部を加えて
電荷発生層用分散液を調製した。これを浸漬コーティン
グ法により塗布して、膜厚が0.3μmの電荷発生層を
設けた。
【0048】次に、下記トリフェニルアミン10質量
部、
【0049】
【化2】 ポリカーボネート樹脂(ビスフェノールZ、分子量40
000)10質量部、モノクロロベンゼン50質量部及
びジクロロメタン15質量部を撹拌混合した後、前記電
荷発生層上に浸漬コーティング法により塗布して、膜厚
が17μmの電荷輸送層を設けた。
【0050】次に、下記の6官能アクリル系モノマー2
0質量部、
【0051】
【化3】 そして下記の2官能アクリルモノマー5質量部、
【0052】
【化4】 分散前の平均粒径が400Åの酸化錫微粒子50質量
部、ポリテトラフルオロエチレン樹脂微粉末(平均粒径
0.18μm)20質量部、光重合開始剤として2−メ
チルチオキサンソン18質量部及びエタノール150質
量部をサンドミルにて66時間分散を行った。
【0053】ここで、官能数とは、各バインダーが持つ
下記構造式で示される官能基の数を意味する。
【0054】
【化5】 この調合液を用いて、先の電荷輸送層上に浸漬コーティ
ング法により塗布法により膜を形成し、高圧水銀灯にて
800mW/cm2の光強度で、30秒間光硬化を行
い、その後120℃で100分熱風乾燥して表面層を設
けた。この時、得られた表面層の膜厚は4μmであっ
た。このようにして感光体Aを作製した。これとは別
に、外径29.92mm、長さ357.5mmのアルミ
ニウムシリンダー上に12μmの表面層を設けたシリン
ダーA’を作製した。表面皮膜物性試験での圧子の押し
込み深さ1μmの10倍以上の厚さの層を設けることに
より、測定時の下地の影響を除外することができる。
【0055】このように作製したシリンダーA’につい
て、表面皮膜物性試験(フィッシャーインストルメンツ
製、フィッシャースコープH100V)で表面皮膜物性
試験を行い、表面層のユニバーサル硬度HU、ヤング率
E、塑性変形の硬さH plast、弾性変形の仕事量Weと
全仕事量Wtをそれぞれ求めた。
【0056】このときの測定条件は、最大押し込み深さ
1μm、深さ方向測定点は60点とし、一定環境(室温
22.5℃、湿度50%RH)で測定を行った。
【0057】その結果ユニバーサル硬度HUは250
[N/mm2 ]、ヤング率Eは8.3、塑性変形の硬さ
値H plastは350、弾性変形の仕事量Weは、Wtの
35%であった。
【0058】画像評価は、キヤノン(株)製複写機GP
−55を以下のように注入帯電用に改造して用いた。注
入帯電を行うために、図4に示すような、弾性体である
帯電用ローラと図中3に示す導電粒子を用い、この帯電
用ローラは芯金上にゴムの中抵抗層を形成することによ
り作製した。中抵抗層は、ウレタン樹脂、導電性粒子
(カーボンブラック)、硫化剤及び発泡剤などにより処
方され、芯金の上にローラ状に成形した後、表面を研磨
して直径12mm、長手長さ250mmの弾性導電ロー
ラを作製した。このローラの抵抗を測定したところ10
0kΩであった。ローラの芯金の総圧9.8N(1k
g)の荷重がかかるように感光体に圧着した状態で、芯
金と導電性支持体に100Vを印加することで計測し
た。本例では、この帯電ローラ2の帯電接触幅は3mm
であった。この帯電ローラを帯電接触部において帯電ロ
ーラ表面と感光体表面とが互いに逆方向に移動するよう
におよそ80rpmで矢印の時計方向に回転駆動させ
た。即ち、接触帯電部材としての帯電ローラ2の表面
は、被帯電体としての感光体1の面に対して速度差を持
たせるようにした。
【0059】導電粒子3は、帯電促進を目的とした帯電
促進粒子であり、本例では比抵抗106Ω・cm、二次
凝集体を含めた平均粒径が3μmの導電性酸化亜鉛粒子
を用いた。
【0060】[実施例2]上記式(4)で示した6官能
アクリル系モノマーを15質量部、式(5)で示した2
官能アクリル系モノマーを5質量部にした以外は実施例
1と同様にして感光体B、シリンダーB’を作製し、画
像評価した。表面皮膜物性試験による試験結果は、HU
が230、Eは8.0、H plastは385、WeはWt
の42%であった。
【0061】[実施例3]上記ポリテトラフルオロエチ
レン樹脂微粉末を15質量部にする以外は、実施例1と
同様にして感光体C、シリンダーC’を作製し、画像評
価した。表面皮膜物性試験による結果は、HUが27
5、Eは8.3、H plastは400、WeはWtの35
%であった。
【0062】[実施例4]上記高圧水銀灯での光硬化の
ときの条件を、光量700mW/cm2、時間25秒に
した以外は、実施例1と同様にして感光体D、シリンダ
ーD’を作製し、画像評価した。表面皮膜物性試験によ
る結果は、HUが230、Eは8.2、Hplastは31
0、WeはWtの34%であった。
【0063】[実施例5]上記熱風乾燥温度を100℃
にした以外は、実施例1と同様にして感光体E、シリン
ダーE’を作製し、画像評価した。表面皮膜物性試験に
よる試験結果は、HUが245、Eは8.3、H plast
は348、WeはWtの36%であった。
【0064】[実施例6]上記酸化亜鉛微粒子の粒径を
10μmにし、感光体Aを用いて実施例1と同様に画像
評価を行った。
【0065】[実施例7]上記式(4)で示した6官能ア
クリルモノマーを22.5質量部、式(5)で示した2
官能アクリルモノマーを2.5質量部にする以外は、実
施例1と同様にして、感光体F、シリンダーF’を作製
し、画像評価を行った。表面皮膜物性試験による結果、
HUが283、Eは9.1、H plastは335、Weは
Wtの31%であった。
【0066】[実施例8]上記ポリテトラフルオロエチ
レン樹脂微粉末を10質量部にする以外は、実施例1と
同様にして感光体G、シリンダーG’を作製し、画像評
価した。表面皮膜物性試験による結果は、HUが27
5、Eは9.1、H plastは400、WeはWtの29
%であった。
【0067】[実施例9]上記熱風乾燥温度を90℃に
した以外は、実施例1と同様にして感光体H、シリンダ
ーH’を作製し、画像評価した。表面皮膜物性試験によ
る試験結果は、HUが245、Eは8.3、H plastは
293、WeはWtの29%であった。
【0068】[比較例1]上記注入帯電器をコロナ帯電
器に変更し、耐刷試験が可能なように複写機を改造し
て、感光体、シリンダーはそれぞれA、A’を使用して
耐刷試験、画像評価を行った。
【0069】[比較例2]上記式(4)で示した6官能
アクリルモノマーを25質量部、式(5)で示した2官
能アクリルモノマーを0にする以外は、実施例1と同様
にして、感光体I、シリンダーI’を作製し、画像評価
を行った。表面皮膜物性試験による結果、硬さHと圧子
の押し込み深さhの関係を示す曲線が変曲点を持ち、H
Uが295、Eは9.6、H plastは328、WeはW
tの28%であった。
【0070】[比較例3]上記式(4)で示した6官能
アクリルモノマーを22.5質量部、式(5)で示した
2官能アクリルモノマーを2.5質量部にする以外は、
実施例1と同様にして、感光体J、シリンダーJ’を作
製し、画像評価を行った。表面皮膜物性試験による結
果、HUが283、Eは9.1、H plastは335、W
eはWtの28%であった。
【0071】[比較例4]上記式(4)で示した6官能
アクリルモノマーを0、式(5)で示した2官能アクリ
ルモノマーを25質量部にする以外は、実施例1と同様
にして、感光体K、シリンダーK’を作製し、画像評価
を行った。表面皮膜物性試験による結果、HUが19
0、Eは7.1、H plastは520、WeはWtの51
%であった。
【0072】[比較例5]上記高圧水銀灯での光硬化の
ときの条件を、光量100mW/cm2、時間を10秒
にした以外は、実施例1と同様にして感光体L、L’を
作製し、画像評価を行った。表面皮膜物性試験による結
果、表面層の光硬化不良によって、HUが150であっ
た。
【0073】[比較例6]実施例1において、帯電部材
と感光体の接触部に介在する帯電促進粒子の酸化亜鉛微
粒子を用いずに、感光体Aを用いて同様に画像評価を行
った。
【0074】[比較例7]実施例1において、帯電部材
の回転をフリーにして感光体の回転に従動するように
し、感光体Aを用いて同様に画像評価を行った。
【0075】これらの感光体A〜Lを、実施例1で記載
したように、注入帯電用に改造したキヤノン(株)製複
写機GP−55に組み込んで、22.5℃、50%RH
の一定環境の下で10K枚の複写耐刷試験を行い、感光
体上の傷、耐刷試験後の画像を検討、評価した。複写耐
刷試験結果は表1に示した通りである。表1における表
面皮膜物性試験の結果基準は以下の通りである。
【0076】○…表面皮膜物性試験において、HU≧2
00かつ硬さH−押し込み深さh曲線が変曲点を持た
ず、かつ、6.0≦E≦9.0、H plast≧1.2×H
U、We/Wt≧0.3を全て達成する。
【0077】△…表面皮膜物性試験において、HU≧2
00かつ硬さH−押し込み深さh曲線が変曲点を持た
ず、かつ、6.0≦E≦9.0またはH plast≧1.2
×HUまたはWe/Wt≧0.3のいずれかを達成す
る。
【0078】×…上記条件を達成しない。
【0079】
【表1】
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
注入帯電方式を用いた場合に、導電粒子によって感光体
に発生する傷を抑制することによって、帯電不良による
カブリ画像などの画像欠陥が発生しない電子写真感光
体、及び該電子写真感光体を有するプロセスカートリッ
ジ及び電子写真装置を可能にした。
【図面の簡単な説明】
【図1】表面皮膜物性試験の結果を示すグラフ。
【図2】表面皮膜物性試験における押し込み深さhと硬
さHとの関係を示し、変曲点Pが発生している場合のグ
ラフ。
【図3】本発明に用いる接触帯電部材の構成図。
【図4】本発明に用いる接触帯電部材の構成図。
【図5】表面皮膜物性試験の測定方法を示す図。
【符号の説明】
1 感光体(像担持体、被帯電体) 2 帯電ローラ(接触帯電部材) 3 帯電促進粒子(導電粒子) 4 規制ブレード(粒子供給手段) 5 表面層のみ成膜されたアルミニウムシリンダー 6 感光体置き台 7 圧子 8 移動式テーブル 9 顕微鏡位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 辻 晴之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2H068 AA08 2H200 GA23 GA44 HA02 HB12 HB17 LA12

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒径が10μm〜10nmである導電粒
    子を主成分とする帯電粒子と、導電性と弾性を有した表
    面を備え、該帯電粒子を担持する帯電粒子担持体により
    構成され、該帯電粒子は電子写真感光体に接触し、該電
    子写真感光体表面を帯電する帯電手段であり、該担持体
    上に担持した粒子の抵抗が1012〜10-1Ω・cmであ
    り、該粒子の担持量が0.1mg/cm2〜50mg/
    cm2である帯電装置を有する電子写真装置において用
    いられる電子写真感光体において、該感光体の表面層に
    対する一定環境(22.5℃、50%RH)での表面皮
    膜物性試験における硬さHと圧子の押し込み深さとの関
    係を示す曲線が変曲点を持たず、かつユニバーサル硬さ
    値HUが200以上であり、かつ以下の(1)、
    (2)、(3)のいずれかを満足することを特徴とする
    電子写真感光体。 (1)前記電子写真感光体の一定環境(22.5℃、5
    0%RH)での表面皮膜物性試験におけるヤング率E
    が、6.0[GPa]以上、9.0[GPa]以下であ
    る。 (2)前記電子写真感光体の一定環境(22.5℃、5
    0%RH)での表面皮膜物性試験における塑性変形の硬
    さ値H plastが、HUに対して1.2倍以上である。 (3)前記電子写真感光体の一定環境(22.5℃、5
    0%RH)での表面皮膜物性試験における弾性変形の仕
    事量Weが、全仕事量Wtに対して30%以上である。
  2. 【請求項2】 電子写真感光体の表面層に対する一定環
    境(22.5℃、50%RH)での表面皮膜物性試験に
    おける硬さHと圧子の押し込み深さとの関係を示す曲線
    が変曲点を持たず、かつユニバーサル硬さ値HUが20
    0以上であり、かつ以下の(1)、(2)、(3)の全
    てを満足することを特徴とする電子写真感光体。 (1)前記電子写真感光体の一定環境(22.5℃、5
    0%RH)での表面皮膜物性試験におけるヤング率E
    が、6.0[GPa]以上、9.0[GPa]以下であ
    る。 (2)前記電子写真感光体の一定環境(22.5℃、5
    0%RH)での表面皮膜物性試験における塑性変形の硬
    さ値H plastが、HUに対して1.2倍以上である。 (3)前記電子写真感光体の一定環境(22.5℃、5
    0%RH)での表面皮膜物性試験における弾性変形の仕
    事量Weが、全仕事量Wtに対して30%以上である。
  3. 【請求項3】 電子写真感光体、弾性体で構成され、該
    感光体に接触配置された帯電部材、及び現像手段及びク
    リーニング手段より選ばれる少なくとも一つの手段を一
    体に支持し、電子写真装置本体に脱着自在であるプロセ
    スカートリッジであって、該帯電部材が、粒径が10μ
    m〜10nmである導電粒子を主成分とする帯電粒子
    と、導電性と弾性を有した表面を備え、該帯電粒子を担
    持する帯電粒子担持体により構成され、該帯電粒子は電
    子写真感光体に接触し、該電子写真感光体表面を帯電す
    る帯電手段であり、該担持体上に担持した粒子の抵抗が
    1012〜10-1Ω・cmであり、該粒子の担持量が0.
    1mg/cm2〜50mg/cm2であるプロセスカート
    リッジにおいて、該感光体の表面層に対する一定環境
    (22.5℃、50%RH)での表面皮膜物性試験にお
    ける硬さHと圧子の押し込み深さとの関係を示す曲線が
    変曲点を持たず、かつユニバーサル硬さ値HUが200
    以上であり、かつ以下の(1)、(2)、(3)のいず
    れかを満足する感光体を用いることを特徴とするプロセ
    スカートリッジ。 (1)前記電子写真感光体の一定環境(22.5℃、5
    0%RH)での表面皮膜物性試験におけるヤング率E
    が、6.0[GPa]以上、9.0[GPa]以下であ
    る。 (2)前記電子写真感光体の一定環境(22.5℃、5
    0%RH)での表面皮膜物性試験における塑性変形の硬
    さ値H plastが、HUに対して1.2倍以上である。 (3)前記電子写真感光体の一定環境(22.5℃、5
    0%RH)での表面皮膜物性試験における弾性変形の仕
    事量Weが、全仕事量Wtに対して30%以上である。
  4. 【請求項4】 電子写真感光体の表面層に対する一定環
    境(22.5℃、50%RH)での表面皮膜物性試験に
    おける硬さHと圧子の押し込み深さとの関係を示す曲線
    が変曲点を持たず、かつユニバーサル硬さ値HUが20
    0以上であり、かつ以下の(1)、(2)、(3)の全
    てを満足する電子写真感光体を用いることを特徴とする
    プロセスカートリッジ。 (1)前記電子写真感光体の一定環境(22.5℃、5
    0%RH)での表面皮膜物性試験におけるヤング率E
    が、6.0[GPa]以上、9.0[GPa]以下であ
    る。 (2)前記電子写真感光体の一定環境(22.5℃、5
    0%RH)での表面皮膜物性試験における塑性変形の硬
    さ値H plastが、HUに対して1.2倍以上である。 (3)前記電子写真感光体の一定環境(22.5℃、5
    0%RH)での表面皮膜物性試験における弾性変形の仕
    事量Weが、全仕事量Wtに対して30%以上である。
  5. 【請求項5】 前記一次帯電手段に用いる帯電粒子供給
    手段が、帯電粒子が現像剤と共に現像手段内に蓄えら
    れ、前記感光体上に転移し、被記録体に転写される時、
    一部が転写されずに感光体上に残留して帯電手段に供給
    される請求項3または4に記載のプロセスカートリッ
    ジ。
  6. 【請求項6】 電子写真感光体、弾性体で構成され、該
    感光体に接触配置された帯電部材、像露光手段、現像手
    段及び転写手段を有する電子写真装置であって、該帯電
    部材が、粒径が10μm〜10nmである導電粒子を主
    成分とする帯電粒子と、導電性と弾性を有した表面を備
    え、該帯電粒子を担持する帯電粒子担持体により構成さ
    れ、該帯電粒子は電子写真感光体に接触し、該電子写真
    感光体表面を帯電する帯電手段であり、該担持体上に担
    持した粒子の抵抗が1012〜10-1Ω・cmであり、該
    粒子の担持量が0.1mg/cm2〜50mg/cm2
    ある電子写真装置において、該感光体の表面層に対する
    一定環境(22.5℃、50%RH)での表面皮膜物性
    試験における硬さHと圧子の押し込み深さとの関係を示
    す曲線が変曲点を持たず、かつユニバーサル硬さ値HU
    が200以上であり、かつ以下の(1)、(2)、
    (3)のいずれかを満足することを特徴とする電子写真
    装置。 (1)前記電子写真感光体の一定環境(22.5℃、5
    0%RH)での表面皮膜物性試験におけるヤング率E
    が、6.0[GPa]以上、9.0[GPa]以下であ
    る。 (2)前記電子写真感光体の一定環境(22.5℃、5
    0%RH)での表面皮膜物性試験における塑性変形の硬
    さ値H plastが、HUに対して1.2倍以上である。 (3)前記電子写真感光体の一定環境(22.5℃、5
    0%RH)での表面皮膜物性試験における弾性変形の仕
    事量Weが、全仕事量Wtに対して30%以上である。
  7. 【請求項7】 電子写真感光体の表面層に対する一定環
    境(22.5℃、50%RH)での表面皮膜物性試験に
    おける硬さHと圧子の押し込み深さとの関係を示す曲線
    が変曲点を持たず、かつユニバーサル硬さ値HUが20
    0以上であり、かつ以下の(1)、(2)、(3)の全
    てを満足することを特徴とする電子写真装置。 (1)前記電子写真感光体の一定環境(22.5℃、5
    0%RH)での表面皮膜物性試験におけるヤング率E
    が、6.0[GPa]以上、9.0[GPa]以下であ
    る。 (2)前記電子写真感光体の一定環境(22.5℃、5
    0%RH)での表面皮膜物性試験における塑性変形の硬
    さ値H plastが、HUに対して1.2倍以上である。 (3)前記電子写真感光体の一定環境(22.5℃、5
    0%RH)での表面皮膜物性試験における弾性変形の仕
    事量Weが、全仕事量Wtに対して30%以上である。
  8. 【請求項8】 前記一次帯電手段に用いる帯電粒子供給
    手段が、帯電粒子が現像剤と共に現像手段内に蓄えら
    れ、前記感光体上に転移し、被記録体に転写される時、
    一部が転写されずに感光体上に残留して帯電手段に供給
    される請求項6または7に記載の電子写真装置。
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