JP2694745B2 - 電子写真装置 - Google Patents

電子写真装置

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JP2694745B2
JP2694745B2 JP62201835A JP20183587A JP2694745B2 JP 2694745 B2 JP2694745 B2 JP 2694745B2 JP 62201835 A JP62201835 A JP 62201835A JP 20183587 A JP20183587 A JP 20183587A JP 2694745 B2 JP2694745 B2 JP 2694745B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は有機光導電体から成る感光体を用い、さらに
その感光体表面に弾性導電体を接触させ直接電圧印加に
より感光体表面を帯電させる帯電機構を有する電子写真
装置に関する。 〔従来の技術〕 電子写真装置はCdS−樹脂分散系、ZnO−樹脂分散系、
Se、Se−Te蒸着系、アモルファスシリコン系とともに安
価で製造が容易な有機光導電体(OPC)系の各感光体に
帯電、露光、現像、転写定着クリーニングの基本的工程
を行なう事によりコピーを得ている。 この際の帯電工程は従来よりほとんど金属ワイヤーに
高電圧(DC5〜8kV程度)を印加し発生するコロナにより
帯電を行なっている。しかしこの方式ではコロナ発生時
にオゾンNOX等のコロナ生成物を多量に発生し、このコ
ロナ生成物により感光体表面を変質させ画像ボケや劣化
を進行させたり、ワイヤーの汚れがすぐに画像品質に影
響し、画像白抜けや黒スジを生じる等の問題があった。
一方、電力的にも感光体に向う電流はその5〜30%にす
ぎずほとんどがシールド板に流れ帯電手段としては効率
の悪いものであった。 こうした欠点を補うために従来から直接帯電させる方
法が研究され多数提案されている(特開昭57−178267,5
6−104351,58−40566,58−139156,58−150975等)。 また前述のように、電子写真感光体で用いる光導電材
料として、アモルファスシリコン、セレン、硫化カドミ
ウム、酸化亜鉛などの無機光導電性材料が知られてい
る。これらの光導電性材料は、数多くの利点、例えば暗
所で適当な電位に帯電できること、暗所で電荷の逸散が
少ないこと、あるいは光照射によって速かに電荷を逸散
できることなどの利点をもっている反面、各種の欠点を
有している。例えば、セレン系感光体では、温度、湿
度、ごみ、圧力などの要因で容易に結晶化が進み、特に
雰囲気温度が40℃を越えると結晶化が著しくなり、帯電
性の低下や画像に白い斑点が発生するといった欠点があ
る。また、セレン系感光体や硫化カドミウム系感光体
は、多湿下の経時の使用において安定した感度と耐久性
が得られない欠点がある。 また、酸化亜鉛系感光体は、ローズベンガルに代表さ
れる増感色素による増感効果を必要としているが、この
様な増感色素がコロナ帯電による帯電劣化が露光光によ
る光退色を生じるため長期に亘って安定した画像を与え
ることができない欠点を有している。 一方、ポリビニルカルバゾールをはじめとする各種の
有機光導電性ポリマーが提案されて来たが、これらのポ
リマーは前述の無機系光導電材料に較べ成膜性、軽量
性、高生産性などの点で優れているにもかかわらず、今
日までその実用化が困難であったのは、感度、耐久特性
および環境変化による安定性の点で無機系光導電材料に
較べ劣っているためであった。しかも、十分に高感度と
することができる適当な増感剤が未だに見い出されてい
ない。 この様なことから、近年有機光導電物質として高分子
系のものに代わって、低分子量の有機光導電性物質の開
発も多く為されて来ている。低分子量の有機光導電性物
質の利点は、選択できる化合物の範囲が広くなったこと
から、このうち感度や帯電保持性の良いものが選択でき
ることにあり、更に感光層を電荷発生層と電荷輸送層に
機能分離させた積層構造の感光体(OPC感光体と呼ばれ
ている)が提案され、より高感度の感光体の製造が可能
となった。 しかしながら、このOPC感光体は前述のコロナ生成物
による変質、劣化が他の感光体と比較して起こり易いと
いう欠点を有している。 すなわち、現在用いられているOPC感光体は他のアモ
ルファスシリコンやSe感光体に比べ化学的安定性が低
く、該コロナ生成物にさらされると化学反応(主に酸化
反応)を起こし劣化しやすい傾向にある。従ってコロナ
帯電下で繰り返し使用した場合には前記劣化による画像
ボケの発生や感度の低下によるコピー濃度薄等が起こり
これがOPC感光体の耐印刷寿命を短くする原因となって
いた。 従ってOPC感光体を電子写真装置に用いる場合に帯電
効率が高く、コロナ生成物の発生量がきわめて少ない直
接帯電による帯電を行なうことは画像の欠陥(画像ボケ
等)の発生をおさえ、また感光体の耐印刷寿命をのばす
という面から非常に有益である。しかし一方前述のよう
な直接帯電方法は多数の提案があるにもかかわらず市場
実績は全くない。これは帯電の均一性、直接電圧印加す
ることによる感光体の放電絶縁破壊等の発生が原因とし
て挙げられる。ここで帯電の不均一の問題に関しては弾
性のある導電性物質を一定値以上のニップ幅でしかもあ
る一定の荷重によって感光体と均一に接触させることに
より改善され、特にOPC感光体との組み合わせの場合に
はOPC感光体自体にも弾性があるためこの荷重をそれ程
大きくしなくても帯電の均一性が得られる傾向にある。
しかしこのとき荷重をかけすぎるとOPC感光体の表面硬
度が低いため感光体の破損の原因となる。直接帯電にお
ける絶縁破壊の問題に関しては特にOPCでその表面硬度
が他の感光体と比較して低いために感光体上にキズがつ
きやすく、このキズに起因する直接帯電時の電流リーク
が直接帯電法の導入をはばむ大きな原因となっていた。 〔発明が解決しようとする問題点〕 本発明の目的は上記のような問題点を解決して安価で
無公害なOPC感光体を用いた電子写真装置において、画
像流れ、コピー濃度薄等の画像欠陥の発生がなく、OPC
感光体の耐印刷寿命の非常に長い電子写真装置を提供す
ることにある。 〔問題点を解決するための手段〕 すなわち、本発明は、導電性基体上に有機光導電体を
含有する感光層を有する感光体に接触させた弾性導電体
に直流電圧と交流電圧を印加することにより該感光体表
面を帯電させる電子写真装置において、弾性導電体と感
光体間の接触幅が0.5mm以上で、接触面の単位面積当た
りの荷重が0.5gr/mm2以上であり、該感光体の表面硬度
が15gr以上であり、該接触面の単位面積当たりの荷重の
グラム数が該感光体の表面硬度のグラム数の2倍以下で
あることを特徴とする電子写真装置である。 以下、本発明を更に詳しく説明する。 前述のように電子写真装置において導電性物質を感光
体表面に接触させ、これに電圧を印加して感光体表面を
帯電させる(以下直接帯電と略す)方法についてはこれ
まで数々の提案がなされている。本発明における直接帯
電の方法については弾性導電性物質を一定荷重で感光体
に接触させる以外特定の方法に限ったものではない。該
弾性導電性物質の形状としてはローラー、ブラシ、ブレ
ード、ベルトいずれの形状をとっても良く、電子写真装
置の仕様、形態に合わせて選択可能である。またこの弾
性導電性物質の材質としてはポリアセチレン、ポリピロ
ール、ポリテオフェン等の導電性高分子材料、カーボ
ン、金属等を分散させて導電性処理したゴムや人工繊維
又はポリカーボネート、ポリビニル、ポリエチレン等の
絶縁性物質の表面を金属や他の導電性物質によってコー
トしたものなどを用いることができる。これら感光体に
接触させる弾性導電性物質の抵抗は良好な帯電と絶縁破
壊防止の点から好ましくは100〜1012Ωcm、最適には102
〜1010Ωcmの範囲である。 本発明における感光体に接触させる弾性導電性物質の
設置についても特定の方法に限らず、該弾性導電性物質
は固定方式、感光体と同方向又は逆方向で回転等の移動
方式いずれの方式を用いることもできる。さらに該弾性
導電性物質に感光体上のトナーをクリーニングするクリ
ーニング装置としても機能させることも可能である。 本発明の直接帯電における該弾性導電性物質への印加
電圧は直流+交流の形で印加する。さらにその印加方法
に関しては、各々の電子写真装置における仕様にもよる
が瞬時に所望する電圧を印加する方式の他にも感光体の
保護等の目的で段階的に印加電圧を上げていく方式、さ
らには直流→交流又は交流→直流の順序で電圧を印加す
る方式をとることができる。 弾性導電性物質の感光体間のニップ幅はほぼ弾性導電
性物質の弾性と全荷重の関係で決まるが、本発明の電子
写真装置においては該ニップ幅は0.5mm以上必要であ
る。本発明における弾性導電性物質と感光体間の荷重の
かけ方としては特に方法を選ばない。弾性導電性物質の
自重による荷重でもよく、また金属バネ、ゴム等による
外部荷重でもよい。単位面積当りの荷重の計算方法とし
ては弾性導電性物質と感光体の接触幅(ニップ幅)×接
触長を面積Sとし全荷重(gr)をこのSで割算する。こ
こでこの単位面積当りの荷重は好ましくは0.5〜30gr/mm
2最適には1〜20gr/mm2の範囲である。 本発明の電子写真感光体は、感光層が有機光導電体で
構成されているが、感光層に使用する有機光導電体とし
ては、ポリビニルカルバゾール等の有機光導電性ポリマ
ーを用いたもの及び低分子量の有機光導電性物質を絶縁
性ポリマーをバインダーとして用いたものなどがある。
これらのうち感光層が電荷輸送層と電荷発生層とを成分
とする積層構造の機能分離型感光体、とりわけ、導電性
基体側より電荷発生層次いで電荷輸送層の順で積層され
ている構造の感光体が本発明において好ましい。 本発明の電子写真感光体を製造する場合、導電性基体
としては、アルミニウム、ステンレスなどの金属、紙、
プラスチックなどの円筒状シリンダーまたはフィルムが
用いられる。これらの基体の上には、バリアー機能と下
引機能をもつ下引層(接着層)を設けることができる。 下引層は感光層の接着性改良、塗工性改良、基体の保
護、基体上の欠陥の被覆、基体からの電荷注入性改良、
感光層の電気的破壊に対する保護などのために形成され
る。下引層の材料としては、ポリビニルアルコール、ポ
リ−N−ビニルイミダゾール、ポリエチレンオキシド、
エチルセルロース、メチルセルロース、エチレン−アク
リル酸コポリマー、カゼイン、ポリアミド、共重合ナイ
ロン、ニカワ、ゼラチン、等が知られている。これらは
それぞれに適した溶剤に溶解されて基体上に塗布され
る。その膜厚は0.2〜2μm程度である。 機能分離型感光体においては、電荷発生物質として、
ピリリウム、チオピリリウム系染料、フタロシアニン系
顔料、アントアントロン顔料、ジベンズピレンキノン顔
料、ピラトロン顔料、トリスアゾ顔料、ビスアゾ顔料、
アゾ顔料、インジゴ顔料、キナクドリン系顔料、非対称
キノシアニン、キノシアニンなどを用いることができ
る。また、電荷輸送物質としては、ピレン、N−エチル
カルバゾール、N−イソプロピルカルバゾール、N−メ
チル−N−フェニルヒドラジノ−3−メチリデン−9−
エチルカルバゾール、N,N−ジフェニルヒドラジノ−3
−メチリデン−9−エチルカルバゾール、N,N−ジフェ
ニルヒドラジノ−3−メチリデン−10−エチルフェノチ
アジン、N,N−ジフェニルヒドラジノ−3−メチリデン
−10−エチルフェノキサジン、p−ジエチルアミノベン
ズアルデヒド−N,N−ジフェニルヒドラゾン、p−ジエ
チルアミノベンズアルデヒド−N−α−ナフチル−N−
フェニルヒドラゾン、p−ピロリジノベンズアルデヒド
−N,N−ジフェニルヒドラゾン、1,3,3−トリメチルイン
ドレニン−ω−アルデヒド−N,N−ジフェニルヒドラゾ
ン、p−ジエチルベンズアルデヒド−3−メチルベンズ
チアゾリノン−2−ヒドラゾン等のヒドラゾン類、2,5
−ビス(p−ジエチルアミノフェニル)−1,3,4−オキ
サジアゾール、1−フェニル−3−(p−ジェチルアミ
ノスチリル)−5−(p−ジエチルアミノフェニル)ピ
ラゾリン、1−〔キノリル(2)〕−3−(p−ジエチ
ルアミノスチリル)−5−(p−ジエチルアミノフェニ
ル)ピラゾリン、1−〔ピリジル(2)〕−3−(p−
ジエチルアミノスチリル)−5−(p−シエチルアミノ
フェニル)ピラゾリン、1−〔6−メトキシ−ピリジル
(2)〕−3−(p−ジエチルアミノスチリル)−5−
(p−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリン、1−〔ピ
リジル(3)〕−3−(p−ジエチルアミノスチリル)
−5−(p−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリン、1
−〔レピジル(2)〕−3−(p−ジエチルアミノスチ
リル)−5−(p−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリ
ン、1−〔ピリジル(2)〕−3−(p−ジエチルアミ
ノスチリル)−4−メチル−5−(p−ジエチルアミノ
フェニル)ピラゾリン、1−〔ピリジル(2)〕−3−
(α−メチル−p−ジエチルアミノスチリル)−5−
(p−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリン、1−フェ
ニル−3−(p−ジエチルアミノスチリル)−4−メチ
ル−5−(p−ジエチルアミノフェニル)ピラゾリン、
1−フェニル−3−(α−ベンジル−p−ジエチルアミ
ノスチリル)−5−(p−ジエチルアミノフェニル)ピ
ラゾリン、スピロピラゾリンなどのピラゾリン類、2−
(p−ジエチルアミノスチリル)−6−ジエチルアミノ
ベンズオキサゾール、2−(p−ジエチルアミノフェニ
ル)−4−(p−ジメチルアミノフェニル)−5−(2
−クロロフェニル)オキサゾール等のオキサゾール系化
合物、2−(p−ジエチルアミノスチリル)−6−ジエ
チルアミノベンゾチアゾール等のチアゾール系化合物、
ビス(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)−フ
ェニルメタン等のトリアリールメタン系化合物、1,1−
ビス(4−N,N−ジエチルアミノ−2−メチルフェニ
ル)ヘプタン、1,1,2,2−テトラキス−(4−N,N−ジメ
チルアミノ−2−メチルフェニル)エタン等のポリアリ
ールアルカン類などを用いることができる。 電荷発生層は、前記電荷発生物質を0.5〜4倍量の結
着剤樹脂、および溶剤と共に、ホモジナイザー、超音
波、ボールミル、振動ボールミル、サンドミル、アトラ
イター、ロールミルなどの方法でよく分散し、塗布−乾
燥されて形成される。その厚みは0.1〜1μm程度であ
る。 電荷輸送層は一般的には前記の電荷輸送物質と結着剤
樹脂を溶剤に溶解し、電荷発生層上に塗布される。電荷
輸送物質と結着剤樹脂との混合割合は2:1〜1:2程度であ
る。溶剤としてはアセトン、メチルエチルケトンなどの
ケトン類、酢酸メチル、酢酸エチルなどのエステル類、
トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類、クロルベ
ンゼン、クロロホルム、四塩化炭素などの塩素系炭化水
素類などが用いられる。この溶液を塗布する際には、例
えば浸漬コーティング法、スプレーコーティング法、ス
ピンナーコーティング法、等のコーティング法を用いる
ことができ、乾燥は10℃〜200℃、好ましくは20℃〜150
℃の範囲の温度で5分〜5時間、好ましくは10分〜2時
間の時間で送風乾燥または静止乾燥下で行なうことがで
きる。生成した電荷輸送層の膜厚は5〜20μm程度であ
る。 電荷輸送層を設層するのに用いられる結着剤樹脂とし
ては、アクリル樹脂、スチレン系樹脂、ポリエステル、
ポリカーボネート類、ポリアリレート、ポリサルホン、
ポリフェニレンオキシド、エポキシ樹脂、ポリウレタン
樹脂、アルキド樹脂、及び不飽和樹脂等から選ばれる樹
脂が好ましい。とりわけ好適な樹脂としては、ポリメチ
ルメタクリレート、ポリスチレン、スチレン−アクリロ
ニトリル共重合体、ポリカーボネート類又はジアリルフ
タレート樹脂があり、なかでもポリメチルメタクリレー
ト、ポリスチレン、スチレン−アクリロニトリル共重合
体又はジアリルフタレート樹脂が好適である。 また、本発明の電荷輸送層には、種々の添加剤を含有
させることができる。かかる添加剤としては、ジフェニ
ル、塩化ジフェニル、o−ターフェニル、p−ターフェ
ニル、ジブチルフタレート、ジメチルグリコールフタレ
ート、ジオクチルフタレート、トリフェニル燐酸、メチ
ルナフタリン、ベンゾフェノン、塩素化パラフィン、ジ
ラウリルチオプロピオネート、3,5−ジニトロサリチル
酸、各種フルオロカーボン類などを挙げることができ
る。 本発明の電子写真感光体における感光層の表面硬度は
具体的には以下の様に測定する。 感光体を例えばHEIDON14型表面性測定機(新東科学
製)のサンプル台に固定し、感光層表面にダイヤモンド
又はサファイヤ製針(円錐形で、円錐角が90゜、但し先
端は直径0.01mmの半球状になっている。)を介して、垂
直荷重を懸け、サンプル台を50mm/minの速度で動かし、
感光層表面に引っ掻き傷をつける。この傷の幅を、例え
ば微小硬度計MVK−F(明石製作所製)付属の顕微鏡を
用いて測る。 上記の操作を、垂直荷重を例えば10g、15g、20g、25
g、30g、35g、40g…と5gおきに換えてくり返し行ない、
傷幅と荷重の直線回帰の関係より、50μmの引っ掻き傷
をつける荷重を算出し、感光体の硬度とする。ここで感
光体がドラムの場合には、ドラムの軸方向に傷がつけら
れるように、感光体をサンプル上にセットする。 本発明の電子写真感光体における感光層の表面硬度
は、前記の定義により垂直荷重15g以上であることが必
要である。 〔実施例〕 以下本発明を実施例に従って説明する。 まず実施例で用いるOPC感光体として以下のサンプル
1〜5を用意した。 サンプル1. 80φ×360mmのアルミニウムシリンダーを基体とし
た。これに、ポリアミド樹脂(商品名:アミランCM800
0、東レ製)の5%メタノール溶液を浸漬法で塗布し、
1μm厚の下引き層をもうけた。 次に下記構造式のビスアゾ顔料を10部(重量部、以下
同様)、ポリビニルブチラール樹脂(商品名;エスレックBXL,積
水化学(株)製)8部およびシクロヘキサノン60部を1
φガラスビーズを用いたサンドミル装置で20時間分散し
た。この分散液にメチルエチルケトン70〜120(適宜)
部を加えて、下引き層上に塗布した。膜厚は0.12μmで
あった。 次に、 で示される構造式のヒドラゾン化合物7部、ポリスチレ
ン樹脂(商品名:ダイヤレックスHF−55;三菱モンサン
ト化成製)10部をモノクロルベンゼン50部に溶解した。
この液を上記電荷発生層上に塗布した。乾燥後の膜厚は
17μmであった。この様にして作成した感光体表面の硬
度を前述の測定法にて測定したところ、13gの値が得ら
れた。 サンプル2. サンプル1.のポリスチレン樹脂の代わりにスチレン−
アクリロニトリル共重合体(商品名:サンレックスSAN
−C:三菱モンサント化成製)を用いることを除いてはサ
ンプル1と同様にして感光体を作成した。この感光体の
表面硬度は17gであった。 サンプル3. サンプル1のポリスチレン樹脂のかわりにスチレン−
メチルメタクリレート共重合体(商品名エスチレンMS−
300:新日鉄化学製)を用いることを除いてはサンプル1
と同様にして感光体を作成した。この感光体の表面硬度
は21gであった。 サンプル4. サンプル1のビスアゾ顔料の代わりに下記構造式のビ
スアゾ顔料を用い ポリスチレン樹脂の代わりにポリカーボネート樹脂の重
量平均分子量5000のものを用いることを除いてはサンプ
ル1と同様に感光体を作成した。この感光体の表面硬度
は8grであった。 サンプル5. サンプル4のポリカーボネート樹脂の重量平均分子量
22000のものを用いることを除いてはサンプル1と同様
にして感光体を作成した。この感光体の表面硬度は22g
であった。 次に本実施例で用いた電子写真装置を示す。 第1図が本実施例で用いた電子写真装置の概略図であ
り、同図において1はOPC感光体、2は直接帯電を行な
うところの弾性導電性物質、3は、画像露光、4は現像
器、5は転写紙の給紙ローラーと給紙ガイド、6は転写
帯電器、7は分離帯電器、8は定着器(不図示)に転写
紙を送る搬送部、9はクリーナー、10は前露光光源であ
る。 (実施例−1) 第2図は実施例1で用いた導電性帯電ローラーユニッ
トの概念図であり、同図において2は直接帯電を行なう
ところの弾性導電ローラー、11は本体側ガイドレールに
沿って装着し、導電ローラーの支持体となる支持板、12
は導電ローラー芯金に電圧を供給するところの給電ブラ
シ、13は支点15を介してローラー2を感光体1に圧接さ
せるための加圧スプリング、14は本体からの受電コネク
ターである。 次に第1図に示した電子写真装置に第2図に示した帯
電ユニットを装着し、サンプル1〜5の感光体を用いて
1万枚印字の耐久を行なった。 第1図に示す電子写真装置は基本形態としてはキヤノ
ン製NP3525をベースとし、3の画像露光、4の現像器、
5は給紙系、6,7の帯電器、8は搬送系10の前露光はそ
のの使用し、1の感光体はサンプル1〜5を用い、2は
直接帯電方式とし、9のクリーナはシリコンゴム製のブ
レードによるブレードクリーニングのみでクリーニング
を行なう形式に改造した。尚、クリーナーブレードの設
定はブレード圧20g/cm当接角28゜、侵入量1.5mmとし
た。直接帯電用の帯電ユニットに印加する電圧はDC−70
0V+ACピーク差1500V1000Hzとし、第2図の帯電ローラ
ーはウレタンゴムにカーボンを分散させることにより10
6Ω・cmの抵抗となるようにした。 このとき該ローラーと感光体のニップ幅は1.0mmであ
り面積当りの荷重は10gr/mm2であった。また印字耐久は
35℃90%の環境で行ない、この結果の評価項目とし、画
像ボケ、ベタ黒濃度薄、感光体の絶縁破壊数、帯電不均
一による濃度ムラに注目した。結果を表1に示す。 このように表面硬度13gのサンプル1及び8gのサンプ
ル4は直接帯電により絶縁破壊を起こしているが、15g
以上の他のサンプルでは1ケ所も起こっていない。また
後述する比較例−1で示すように通常のコロナ帯電器を
用いた場合にはサンプル1〜5すべてにおいて画像ボ
ケ、ベタ黒濃度等の問題が発生しているが、本実施例の
直接帯電を行なった系ではいずれのサンプルにおいても
画像ボケ、ベタ黒濃度薄の問題は全く起っていない。 (実施例−2) 第2図における2のローラーをカーボンを分散し抵抗
を108Ω・cmとした板状のブレードに換え、これを第1
図において感光体の回転に対して順方向に接するように
設定した他は実施例−1と同様の電子写真装置を用い、
実施例−1と同様の印字耐久を行なった。このときのニ
ップ幅は0.6mm、面積当りの荷重は26grであった。その
結果を表2に示す。 ここでも実施例−1と同様に表面硬度15g以上では上
記の問題は全く発生せず良好な画像が得られた。 (実施例−3) 第2図における2のローラーを第3図の断面図に示さ
れるようなカーボンを66ナイロンに分散した導電性人工
繊維を表面に持つブラシに代え、これを第1図の2の位
置に装置することを除いて実施例−1と全く同様の印字
実験を行なった。 尚第3図17はブラシの鉄芯、16はカーボンを66ナイロ
ンに分散し抵抗を1010Ω・cmとした導電性人工繊維であ
る。このときのニップ幅は1.2mm、単位面積当り3.2grで
あった。その結果を表3に示す。 ここでも実施例−1と同様に表面硬度15g以上では上
記の問題は全く発生せず良好な画像が得られた。 (比較例−1) 比較データとして第1図における2の部分に本来のNP
−3525機のコロナ帯電器をそのまま用いた他は実施例−
1と同様の設定でサンプル1〜5の感光体で同様の印字
耐久を行なった場合のデータを表4に示す。 ここで見られるようにコロナ帯電器を用いた帯電で、
有機光導電体を含有する感光体を用いた電子写真装置で
は印字耐久によりコロナ生成物発生による画像ボケやVL
アップ(ベタ黒濃度薄)がすべてのサンプルで発生して
いる。 (比較例−2) 比較データとして実施例−1において導電ローラーと
感光体間の単位面積当りの荷重を0.3gr/mm2とした他
は、実施例−1と同様の実験を行なった。結果を表5に
示す。 このように単位面積当りの荷重が0.5gr/mm2以下では
直接帯電の不均一による濃度ムラがいずれのサンプルに
おいても発生している。 (比較例−3) 比較データとして実施例−1において導電ローラーと
感光体間のニップ幅を2.3mm、単位面積当りの荷重を40g
r/mm2とした以外は実施例−1と同様に実験を行なっ
た。この結果を表6に示す。 このように単位面積当たりの荷重のグラム数が表面硬
度のグラム数の2倍を超えると表面硬度15gr以上の感光
体サンプルにおいても放電による絶縁破壊が発生してい
る。 〔発明の効果〕 以上説明したように本発明はOPC感光体を用いた電子
写真装置において、潜像形成に先だって行なう帯電につ
いて弾性導電性物質を感光体に接触させ、これに直接電
圧を印加する、直接帯電を行ない、該弾性導電性物質と
感光体のニップ幅を0.5mm以上、単位面積当りの荷重を
0.5gr/mm2以上とし、しかも該OPC感光体の表面硬度が15
gr以上のものを用い、さらに単位面積当たりの荷重のグ
ラム数を表面硬度のグラム数の2倍以下にすることによ
って感光体の(1)耐印刷寿命をのばし、(2)画像ボ
ケ、ベタ黒濃度薄等の発生を防ぎ、(3)感光体に直接
電圧を印加するために発生する絶縁破壊を防止、(4)
直接帯電を繰り返すことによる帯電不均一を防ぐ効果が
あり総合的に非常に高品質なコピー画像を繰り返し供給
しうる電子写真装置を提供することを可能とした。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明を実施した電子写真装置、第2図は直接
帯電用のローラー帯電ユニット、第3図は直接帯電用の
導電性ブラシの断面図。 1……感光体、2……弾性導電性物質、3……画像露
光、4……現像器、5……給紙系、6……転写帯電器、
7……分離帯電器、8……転写紙搬送部、9……クリー
ナー、10……前露光光源、11……支持板、12……給電ブ
ラシ、13……加圧スプリング、14……受電コネクター、
15……支点、16……導電性人工繊維、17……鉄芯。
フロントページの続き (72)発明者 奥貫 正美 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 大森 弘之 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−112153(JP,A) 特開 昭64−7070(JP,A) 特開 昭64−35464(JP,A) 実開 昭58−88645(JP,U) 実開 昭57−199349(JP,U)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.導電性基体上に有機光導電体を含有する感光層を有
    する感光体に接触させた弾性導電体に直流電圧と交流電
    圧を印加することにより該感光体表面を帯電させる電子
    写真装置において、弾性導電体と感光体間の接触幅が0.
    5mm以上で、接触面の単位面積当たりの荷重が0.5gr/mm2
    以上であり、該感光体の表面硬度が15gr以上であり、該
    接触面の単位面積当たりの荷重のグラム数が該感光体の
    表面硬度のグラム数の2倍以下であることを特徴とする
    電子写真装置。 2.感光層が、電荷発生層及び電荷輸送層を有する特許
    請求の範囲第(1)項記載の電子写真装置。 3.感光体が、導電性基体側より電荷発生層次いで電荷
    輸送層の順で有する特許請求の範囲第(2)項記載の電
    子写真装置。
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