JP2003001363A - 圧縮機用シューの製造方法 - Google Patents

圧縮機用シューの製造方法

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JP2003001363A
JP2003001363A JP2001181812A JP2001181812A JP2003001363A JP 2003001363 A JP2003001363 A JP 2003001363A JP 2001181812 A JP2001181812 A JP 2001181812A JP 2001181812 A JP2001181812 A JP 2001181812A JP 2003001363 A JP2003001363 A JP 2003001363A
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Masanobu Tomita
正伸 冨田
Takamitsu Mukai
孝光 向井
Yasuhiro Miura
康弘 三浦
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    • B21J5/02Die forging; Trimming by making use of special dies ; Punching during forging
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    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】製造時間を短期化できるとともに、製造コスト
の低廉化を実現可能な圧縮機用シューの製造方法を提供
する。 【解決手段】切断工程S1では線材1を所望するシュー
11と略同等の容量毎に切断する。鍛造工程S2では、
3つのキャビティ13c、23d、33eを持つ鍛造型
13、23、33で順次切断片2の鍛造を行い、鋼球8
を得る。最終工程S3では、鋼球8から熱処理を施すこ
となくシュー形状の素材10を得、素材10に熱処理を
施して圧縮機用シュー11を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は圧縮機用シューの製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば車両用空調装置等に用いられる冷
凍回路には、冷媒ガスを圧縮するための圧縮機が組み込
まれている。例えば、公知の容量可変型斜板式圧縮機で
は、図10に示すように、シリンダブロック91に複数
個のシリンダボア91aが形成されており、各シリンダ
ボア91a内にはそれぞれピストン92が往復運動可能
に収容されている。また、回転可能に支承された図示し
ない駆動軸には同期回転かつ傾動可能に斜板93が支承
されており、この斜板93と各ピストン92との間に前
後一対のシュー94が斜板93を挟んで設けられてい
る。各シュー94は、図11に示すように、上面が球面
部94aとして球面の一部をなし、底面が平面部94b
として略平面となっており、その中間にRを介して円筒
状部94cが形成されている。
【0003】上記のように構成された圧縮機では、駆動
軸が回転することにより、図10に示すように、斜板9
3が同期回転かつ傾動し、シュー94を介してピストン
92がシリンダボア91a内を往復動する。これによ
り、ピストン92のヘッド側において、冷媒ガスの吸
入、圧縮及び吐出行程が行われることとなる。この間、
シュー94は、球面部94aがピストン92の球面座9
2aの表面を摺動するとともに、平面部94bが斜板9
3の表面を摺動することとなる。このため、シュー94
には、円滑な摺動のため、高い寸法精度と小さな表面粗
さとが求められることとなる。
【0004】従来、このようなシュー94は、切断工程
と、鍛造工程と、最終工程とからなる以下に示す方法に
より製造されている。
【0005】<切断工程>すなわち、図12に示すよう
に、まず高炭素クロム軸受鋼としてのSUJ2(JIS
G4805)からなる線材70を用意し、この線材7
0を切断する切断工程S90により、切断片71を得
る。
【0006】<鍛造工程>次に、鍛造工程S91とし
て、図13に示す球を成形するための単一のキャビティ
95cを持つ鍛造型95を用い、下型95aと上型95
bとで切断片71を鍛造することにより、図14に示す
ように、若干のバリ72aを有する略球形の鋼球72を
得る。
【0007】<最終工程>そして、図12に示す最終工
程S92として以下の工程を行う。まずバリ取り工程S
92aとして、図示しない2枚の回転鋳物盤で挟んでバ
リ取りを行い、バリ取り済みボール73を得る。
【0008】次に、熱処理工程S92bとして焼入れ及
び焼戻しを行い、熱処理が施された熱処理済みボール7
4を得る。
【0009】そして、この熱処理済みボール74に対
し、前記と同様な鋳物盤による研摩と、それに続く砥石
による研摩とからなる研摩工程S92cを行うことによ
り、研摩済みボール75を得る。こうして得られた硬い
研摩済みボール75は転がり軸受の玉にも用いられ得る
【0010】さらに、研摩済みボール75に焼鈍を行う
焼鈍工程S92dを施すことにより、研摩済みボール7
5の硬さをやや低下させるとともに内部歪みを除去した
焼鈍済みボール76を得る。
【0011】そして、転摩工程S92eとして、この焼
鈍済みボール76と洗浄液とを図示しない転摩機に入れ
て回転させる。これにより、焼鈍済みボール76同士が
接触して互いに研摩され、光沢が付与されるとともに、
表面に付着している汚れが落とされる。
【0012】さらに、洗浄工程S92fとして超音波洗
浄を行い、表面に付着している僅かな汚れを除去し、目
視による検査工程S92gを行った後、防錆剤の塗布を
行う防錆処理工程S92hを施し、真球状の生ボール7
7を得る。
【0013】そして、生ボール77にプレス成形を行う
プレス工程S92iを施すことにより、シュー形状とさ
れた素材78を得る。
【0014】さらに、焼入れ及び焼戻しを行う熱処理工
程S92jを施した後、シューの形状及び表面粗さを規
格内のものとするための研摩等を行う仕上研摩工程S9
2kを施し、さらに洗浄工程S92l、乾燥工程S92
mを経て圧縮機用シュー94を得る。
【0015】ところで、従来の製造方法では、バリ取り
工程S92aの採用を前提としており、従って研摩工程
S92c及び転摩工程S92eが必要になっている。す
なわち、鍛造工程S91では下型95aと上型95bと
からなる鍛造型95による1工程で鋼球72を得るよう
にしているため、所望の形状とし難く、所望のシューの
容積より僅かに大き目の切断片71として、バリ72a
が生じるようにしている。鍛造型95は厳密には上下型
95a、95b間に隙間が生じるので、バリ72aはそ
の隙間に膨出することになる。このようにして得られた
バリ72aが付いた鋼球72に対し、バリ取り工程S9
2a、研摩工程S92c及び転摩工程S92eを行うこ
とにより、生ボール77の容量のばらつきがなくされ
る。そして、こうして所望するシュー94と略同等の容
量とされる生ボール77をプレス工程S92iに供する
ことから、シュー形状の素材78も一定容量となり、最
終的に得られる圧縮機用シュー94の寸法精度も高くさ
れている。なお、得られたシュー94は熱処理工程S9
2j、仕上研摩工程S92k等により小さな表面粗さと
されている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の製
造方法では、生ボール77を一旦製造した後、その生ボ
ール77からシュー94を製造している。
【0017】すなわち、従来の製造方法では、鍛造工程
S91後の鋼球72に対し、バリ取り工程S92a、熱
処理工程S92b、研摩工程S92c、焼鈍工程S92
d、転摩工程S92e等の多くの工程を行うことによ
り、一旦生ボール77を完成させる。この後、それら生
ボール77に再度大きな変形を施すプレス工程S92i
を行い、その素材78に対し、再度熱処理工程S92
j、仕上研摩工程S92k等を施している。このため、
線材70に対し、極めて多くの工程を施すこととなり、
製造時間が長期化するとともに、大きな製造コストを要
する。
【0018】本発明は、上記従来の実情に鑑みなされた
ものであって、製造時間を短期化できるとともに、製造
コストの低廉化を実現可能な圧縮機用シューの製造方法
を提供することを解決すべき課題としている。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明の圧縮機用シュー
の製造方法は、鋼からなる線材を切断し、切断片を得る
切断工程と、該切断片を鍛造し、鋼球を得る鍛造工程
と、該鋼球から圧縮機用シューを得る最終工程とからな
る圧縮機用シューの製造方法において、前記切断工程で
は前記線材を所望するシューと略同等の容量毎に切断
し、前記鍛造工程では3以上のキャビティを持つ鍛造型
で順次前記切断片の鍛造を行い、前記最終工程では、前
記鋼球から熱処理を施すことなくシュー形状の素材を
得、該素材に少なくとも熱処理を施して前記圧縮機用シ
ューを得ることを特徴とする。
【0020】本発明の圧縮機用シューの製造方法では、
切断工程において線材を所望するシューと略同等の容量
毎に切断する。このため、鍛造工程で得られる鋼球がバ
リ等の余剰の肉を生じ難い。その上、この製造方法で
は、鍛造工程において、3以上のキャビティを持つ鍛造
型で順次切断片の鍛造を行うことから、各回毎の鍛造に
おける切断片の変形量は小さく、バリの出る要素はさら
に減る。このため、従来行われていたバリ取り工程等は
不要となる。
【0021】また、この製造方法では、最終工程におい
て、鋼球からシュー形状の素材を得る迄の工程内では熱
処理を施すことがない。このため、従来の鋼球に対して
行っていた熱処理工程が不要となり、この熱処理を酸化
雰囲気中で行っていたのであれば、その熱処理工程後の
研摩工程も不要となる。また、従来の熱処理工程を省略
し、その後の研摩工程も省略することから、従来の焼鈍
工程も不要となる。こうして得られた素材に対し、少な
くとも熱処理を施し、圧縮機用シューが得られる。この
ため、線材に対して少ない工程でシューが得られる。ま
た、省略できる工程の設備や消耗品も不要となる。
【0022】したがって、この製造方法によれば、製造
時間を短期化できるとともに、製造コストの低廉化を実
現することができる。また、工程数が減少することか
ら、エネルギーの無駄な消費も防止することができる。
【0023】鍛造工程は、切断片の両端面と周面とが曲
面で連続し、第1素材とする第1工程と、その第1素材
を樽形状の第2素材とする第2工程と、その第2素材を
略球形状の鋼球とする第3工程とからなることができ
る。発明者らの試験によれば、これにより鋼球は確実に
バリを生じない。
【0024】第1工程は、切断片の一端面と周面とが曲
面で連続する一端面鍛造工程と、切断片の他端面と周面
とが曲面で連続する他端面鍛造工程とからなり、一端面
鍛造工程と他端面鍛造工程とは同一の鍛造型のキャビテ
ィを用いることが好ましい。この場合、一切断片に対し
て一端面鍛造工程を行った後、その切断片を反転させ、
他端面鍛造工程を行うことにより第1工程を終えること
ができる。これにより同一の鍛造型のキャビティで切断
片の一端面及び他端面を周面に曲面で連続させることが
できることから、鍛造型の製作が容易になる。このた
め、鍛造型の製造コストが安価となり、ひいてはシュー
の製造コストが安価になる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した実施例
及び比較例を図面を参照しつつ説明する。
【0026】(実施例) <切断工程>実施例の圧縮機用シューの製造方法では、
図1に示すように、まず高炭素クロム軸受鋼としてのS
UJ2(JIS G4805)からなる線材1を用意
し、所望するシュー11と略同等の容量毎に切断する切
断工程S1を行う。こうして、図2に示すように、一端
面2aと他端面2bとを有する円柱状の切断片2を得
る。
【0027】<鍛造工程>次に、図1に示す鍛造工程S
2を行う。このため、図3、図5及び図7に示す3つの
鍛造型13、23、33を用意する。これらの鍛造型1
3、23、33は下型13a、23a、33aと各下型
13a、23a、33aに対して相対移動可能な上型1
3b、23b、33bとからなる。各下型13a、23
a、33a及び上型13b、23b、33bはそれぞれ
キャビティ13c、23d、33eを有している。
【0028】まず、図1に示す第1工程S2aの一端面
鍛造工程S2aaとして、図3に示す鍛造型13は、周
面を規定する下型13aと、底面から該周面へ断面曲線
で連なる形状を規定する上型13bとでキャビティ13
cを形成している。このキャビティ13c内で切断片2
を鍛造することにより、切断片2の一端面2aと周面と
が曲面で連続するようになり、切断片2の一端面2aの
R出しが行われる。この場合、上型13bは切断片2の
一端面2aに曲面を形成すれば足りるので、下型13a
に接合するまで極く接近する必要はない。
【0029】続いて、図1に示す第1工程S2aの他端
面鍛造工程S2abとして、一端面2aのR出しが終了
した切断片2を反転させ、他端面2bを同一の鍛造型1
3のキャビティ13cにより鍛造する。この場合も上型
13bは下型13aに極く接近することなくしても曲面
を形成できる。こうして、他端面2bの周縁のR出しも
行う。これにより、第1工程S2aを終了し、図1及び
図4に示すように、一端面2a及び他端面2bのR出し
がなされた第1素材4を得る。
【0030】そして、図1に示す第2工程S2cとし
て、図5に示す樽形状すなわち、周面が中央で膨出した
形状のキャビティ23dを持つ鍛造型23で第1素材4
を鍛造する。これにより、図6に示す樽形状の第2素材
6を得る。この場合、キャビティ23dは所望のシュー
11の容積に対して厳密に同等か僅かに大きい方が好ま
しい。鍛造型23を構成する上型23b及び下型23a
は厳密には接合できず、僅かの隙間を生ずるため、そこ
への膨出であるバリの要因を無くすほうがよい。このよ
うにして球形状に少し近づいた樽形状の第2素材の周面
にバリは生じない。
【0031】さらに、図1に示す第3工程S2dとし
て、図7に示す球形のキャビティ33eを持つ鍛造型3
3で樽形状の第2素材6を鍛造する。これにより、図8
に示す略球形状の鋼球8を得る。こうして、鍛造工程S
2が終了する。この場合も、キャビティ33eは、所望
のシュー11の容積に対して厳密に同等か僅かに大きい
方が好ましい。球形状に近い樽形状からの変形のため、
変形量が小さく、一層バリ発生の要因が少なくなる。鋼
球8には少なくともバリは生じないが、中央に極く僅少
な帯状の凹みの発生が考えられる程度である。
【0032】<最終工程>そして、図1に示すように、
最終工程S3として以下の各工程を行う。
【0033】まず、転摩工程S3aとして、鋼球8と洗
浄液とを図示しない転摩機に入れて回転させる。これに
より、鋼球8同士が接触して互いに研摩され、光沢が付
与されるとともに、表面に付着している汚れが落とされ
る。
【0034】さらに、洗浄工程S3bとして超音波洗浄
を行い、表面に付着している僅かな汚れを除去し、さら
に目視による検査工程S3cを行った後、防錆剤の塗布
を行う防錆処理工程S3dを施し、球素材9を得る。
【0035】そして、球素材9にプレス成形を行うプレ
ス工程S3eを施すことにより、シュー形状とされた素
材10を得る。すなわち、図9に示すように、プレス型
12を構成する下型12aと上型12bとでプレスする
場合、シュー11の球面部11aに相当する部分を成形
する上型12bと、平面部11bに相当する部分を成形
する下型12aとは離間している。そして、前記のよう
に、鋼球8に極く僅少な帯状凹みが発生していても、そ
れは、球面部11aと平面部11bとの中間の円筒状部
11cに形成されるので、圧縮機に組み込まれても、ピ
ストン92の球面座92aや斜板93に対する摺動部と
はならず、何ら影響が出ない部分である。
【0036】さらに、焼入れ及び焼戻しを行う熱処理工
程S3fを施した後、仕上研摩工程S3gを施し、さら
に洗浄工程S3h、乾燥工程S3iを経て、圧縮機用シ
ュー11を得る。
【0037】(比較例)比較例の製造方法では、図12
に示す従来の圧縮機用シューの製造方法を採用し、圧縮
機用シュー94を得る。
【0038】以上のような実施例及び比較例の製造方法
並びに得られたシュー11、94について、以下のよう
な比較が成立する。すなわち、実施例の製造方法では、
切断工程S1において線材1を所望するシュー11と略
同等の容量毎に切断しているため、鍛造工程S2で得ら
れる鋼球8がバリ等の余剰の肉を生じ難い。特に、実施
例の方法では、3つのキャビティ13c、23d、33
eを持つ鍛造型13、23、33を用い、4段階からな
る鍛造工程S2によって鋼球8を製造するため、その鋼
球8には、ただ1つのキャビティ95cを持つ鍛造型9
5から製造される比較例の鋼球72に認められるバリ7
2aは発生しない。このため、実施例の球素材9は、バ
リ取り工程及び研摩工程が施されないにもかかわらず、
比較例のシュー94を製造するために必要とされる容量
を略有することができる。
【0039】また、実施例の製造方法では、比較例と異
なり、熱処理工程及び焼鈍工程を行なわないため、線材
1に対して少ない工程でシュー11を得ることができ
る。また、省略できる工程の設備や消耗品も不要とな
る。このため、製造時間を短期化することができるとと
もに、製造コストの低廉化が実現される。また、工程数
が減少することから、エネルギーの無駄な消費も防止す
ることができる。
【0040】なお、実施例では鍛造工程S2を3工程、
すなわち3つのキャビティ13c、23d、33eを持
つ鍛造型13、23、33で鍛造工程S2を行っている
が、例えば樽形状の第2素材6を得る第2工程S2c
と、鋼球8を得る第3工程S2dとの間に、さらに別の
キャビティを持つ鍛造型による工程を入れ込むようにし
てもよい。これにより樽形状の素材を一層球形状に近い
素材に形成し、鋼球8の鍛造時の変形量をさらに少なく
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の工程図である。
【図2】切断片の斜視図である。
【図3】切断片を入れた状態の鍛造型の部分断面図であ
る。
【図4】第1素材の側面図である。
【図5】鍛造型の部分断面図である。
【図6】第2素材の側面図である。
【図7】鍛造型の部分断面図である。
【図8】鋼球の側面図である。
【図9】鋼球をシュー形状の素材に成形するプレス型の
部分断面図である。
【図10】実施例及び比較例のシューを組み込んだ圧縮
機の要部断面図である。
【図11】実施例及び比較例のシューの側面図である。
【図12】従来及び比較例の工程図である。
【図13】従来及び比較例の鍛造型の部分断面図であ
る。
【図14】従来及び比較例の鋼球の側面図である。
【符号の説明】
1…線材 2…切断片 2a…一端面 2b…他端面 S1…切断工程 8…鋼球 S2…鍛造工程(S2aa、S2ab…第1工程(S2
aa…一端面鍛造工程、S2ab…他端面鍛造工程)、
S2b…第2工程、S2c…第3工程) 11…圧縮機用シュー S3…最終工程 13c、23d、33e…キャビティ 13、23、33…鍛造型 10…素材 S3f…熱処理(熱処理工程)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三浦 康弘 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 Fターム(参考) 3H076 AA05 BB50 CC33 4E087 AA10 BA02 CA11 DB03 DB14 DB24 EC01 HA00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋼からなる線材を切断し、切断片を得る切
    断工程と、 該切断片を鍛造し、鋼球を得る鍛造工程と、 該鋼球から圧縮機用シューを得る最終工程とからなる圧
    縮機用シューの製造方法において、 前記切断工程では前記線材を所望するシューと略同等の
    容量毎に切断し、前記鍛造工程では3以上のキャビティ
    を持つ鍛造型で順次前記切断片の鍛造を行い、前記最終
    工程では、前記鋼球から熱処理を施すことなくシュー形
    状の素材を得、該素材に少なくとも熱処理を施して前記
    圧縮機用シューを得ることを特徴とする圧縮機用シュー
    の製造方法。
  2. 【請求項2】鍛造工程は、切断片の両端面と周面とが曲
    面で連続する形状の第1素材とする第1工程と、該第1
    素材を樽形状の第2素材とする第2工程と、該第2素材
    を略球形状の鋼球とする第3工程とからなることを特徴
    とする請求項1記載の圧縮機用シューの製造方法。
  3. 【請求項3】第1工程は、切断片の一端面と周面とが曲
    面で連続する一端面鍛造工程と、該切断片の他端面と周
    面とが曲面で連続する他端面鍛造工程とからなり、該一
    端面鍛造工程と該他端面鍛造工程とは同一の鍛造型のキ
    ャビティを用いることを特徴とする請求項2記載の圧縮
    機用シューの製造方法。
JP2001181812A 2001-06-15 2001-06-15 圧縮機用シューの製造方法 Pending JP2003001363A (ja)

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