JP2002538335A - 中空筒状構造体の補修 - Google Patents

中空筒状構造体の補修

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JP2002538335A
JP2002538335A JP2000601251A JP2000601251A JP2002538335A JP 2002538335 A JP2002538335 A JP 2002538335A JP 2000601251 A JP2000601251 A JP 2000601251A JP 2000601251 A JP2000601251 A JP 2000601251A JP 2002538335 A JP2002538335 A JP 2002538335A
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シンコック、ポール
ポッツ、アンドリュー・エルムハースト
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アモッグ・テクノロジーズ・ピーティーワイ・リミテッド
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    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
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    • E02D5/00Bulkheads, piles, or other structural elements specially adapted to foundation engineering
    • E02D5/22Piles
    • E02D5/64Repairing piles

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 【解決手段】特に、損傷したパイルを補修する目的で、パイル(12)のような中空負荷受け部材の構造上の強度を強くする方法であって、これは、前記パイル(12)の中に堅い構造挿入体(17)を、相互空間(18)を形成するように、パイルから離間させて装着させる工程と、前記相互空間(18)に膨張可能な充填材(19)を充填する工程と、この充填材(19)を前記相互空間(18)中で硬化かつ膨張させて、パイル(12)に引張りフープストレスを、また、前記挿入体(17)に対応した圧縮フープストレスを生じさせて、パイル(12)と挿入体(17)との間の負荷の伝達を促進させる、工程とを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、構造体の補修に関し、特に、パイルのような構造体のその場での補
修をする改良された方法並びに装置に関する。 本発明は、パイルのような構造体の補修を果たすように特に説明されるが、本
発明は、スチール製のジャケット沿岸構造体、橋等の構造体、あらゆる形式の筒
状のポスト、柱、ポール並びにピラーを含む広範囲の筒状構造体の、維持、保護
、補修に広く適用されることは、理解されよう。 本発明は、また、円筒形の金属パイルにつき特に説明されるが、本発明は、筒
状のコンクリートパイル等を含む他の形態の構造体に適用可能であることは、理
解されよう。
【0002】
【従来の技術】
桟橋、埠頭、防波堤、スチール製のジャケットプラットホーム等の沿岸構造体
、並びにこれらと同等の構造体を支持するのに使用されるようなパイルは、腐食
、侵食もしくは電気化学錆びにより、また、船舶等による衝撃により、損傷され
る。水、特に、海水に浸漬されているパイルは、一般的に、潮の干満の海面間の
パイルの領域で最も腐食される。パイルのこのような部分は、周期的に水中に浸
漬され、そして、大気に曝されるので、パイルの他の部分と比較して腐食が加速
される。桟橋、埠頭、防波堤、橋並びに沿岸構造体の構造上の一体性は、パイル
に対する損傷により実質的に損なわれるので、実質的に損傷したパイルを補修も
しくは交換することが必要である。 従来、中空でスチール製の筒状パイルの補修は、パイルの外側で全体的もしく
は部分的なスリーブを溶接し、これらスリーブで損傷された部分を覆うようにす
ることにより、なされている。
【0003】 全体的なスリーブは、長手方向の端部エッジに沿ってパイルへ2つの半体スリ
ーブを溶接することにより形成され得る。かくして、外側覆い体を損傷したパイ
ルに効果的に付加し得る。しかし、パイルへの最もひどい損傷は、最高海面と最
低海面との間の領域で生じ、また、補修スリーブもしくは部分的なスリーブはね
適当な補修を果たすのに必要な強度を与えるために、損傷した領域を越えて延び
ていなければならないので、一般的には、干満領域もしくは水中で、スリーブの
溶接をする必要がある。このような溶接は、比較的高価となり、時間がかかり、
また、特別な装置を必要とする。さらに、熟練工でなければ溶接は、完璧ではな
く、補修されたパイルの構造的一体性に対して妥協しなければならない。
【0004】 オーストラリア特許明細書No.59285/86には、スチール製のスリー
ブを使用し、スリーブとの間にグラウトを充填することにより、コンクリートパ
イルを補修する方法が開示されている。この方法は、スリーブを配置する前に、
パイルから損傷したコンクリートを除去する必要がある。また、この明細書には
、矩形のパイル対する方法が開示されており、スリーブには、このスリーブの一
部として形成された外側の一体的金属スペーサが設けられている。これらスペー
サは、パイルの表面を支持する。このようなスリーブは、比較的高価であり、夫
々異なる形式、形状並びにディメンションのパイルに対して特注しなければなら
ない。
【0005】 米国特許No.4,306,821には、ビルディング用の充填材(フィラー
)が可撓性のシートホームと損傷したパイルとの間の隙間に配置される、構造的
パイルを調整する方法が開示されている。この充填材は、損傷したパイルに保護
並びに構造コーティングを与える。この方法において、補修されたパイルの強度
は、好ましくはエポキシ材である充填材の強度と、パイルとの接着界面とに、ほ
とんど依存している。このために、必要な充填材の量は、パイルに所望の強度を
与えるのに必要な量である。
【0006】 米国特許No.4,697,649には、ケース回転駆動機構により地中へと
駆動されるヘリカルねじを一端に備えたスプリットケースを与えることにより、
地中で損傷したポストを補強する方法が開示されている。このケーストポストと
の間の間隙は、適当な充填材で充填される。しかし、このシステムは、地面のポ
ストに対してデザインされており、水中のパイルに対してではない。さらに、前
記駆動機構は、比較的複雑かつ高価であり、補修コストが高くなる。
【0007】 米国特許No.4,439,070には、パイルの周りに配置される可撓性の
ジャケットを使用し、パイルとジャケットとの間の環状空間に適当なエポキシ樹
脂を充填する、水中でのパイルの補修方法が開示されている。上側シールと下側
シールとがジャケットとパイルとの間に設けられており、また、ジャケットは、
エポキシ樹脂の注入のための入口ポートと、環状空間から水を排出するための出
口ポートとを有する。この方法においても、補修されたパイルの強度は、エポキ
シ樹脂の強度並びに量と、パイルとの接着界面とに依存している。このシステム
は、閉じた環状空間を形成するための両端でのシールの効果的機能に依存してい
る。同様のシステムが、スイス特許No.573520に開示されている。
【0008】 オーストラリア特許明細書No.72002/98で、本発明者は、外側スリ
ーブを使用してパイルの強度を増す方法を開示している。しかし、ある場合には
、上記方法で外側スリーブを使用することができない。例えば、ある種のパイル
は、外側スリーブを与えることは実用的ではないように、半田付けされたブレス
で補強される。他のファクターは、本出願人のオーストラリア特許明細書で開示
された方法での外側スリーブの使用に対しては防ぐか緩和し得る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
かくして、能率的かつ効果的に果たされる、損傷したパイルの修復を可能にす
る改良された方法と装置とを提供することが望ましい。 また、干満領域もしくは、水面下での溶接の必要性を無くした、損傷されたパ
イルの修復を果たす方法を提供することが望ましい。 また、上述したようなパイル,柱、ポスト等の種々のものに対して,広範囲の
適用で使用され得る損傷したパイルの補修をするための方法と装置とを提供する
ことが望ましい。
【0010】 また、比較的安価で、かつ比較的早く経済的に修復をすることができる損傷し
たパイルの修復を果たす方法と装置とを提供することが望ましい。 また、比較的熟練者でも使用することの可能なパイルの修復を果たす改良され
た方法と装置とを提供することが望ましい。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明の一態様に係れば、パイルのような中空負荷受け部材の構造上の強度を
強くする方法であって、前記部材との間に相互空間を形成するように、部材の内
方ディメンションよりも小さい外方ディメンションを有する堅い構造挿入体を前
記部材の中に装着させる工程と、この挿入体を前記部材から離間するように挿入
体を支持する工程と、前記部材と挿入体との間の前記相互空間に膨張可能な充填
材を充填する工程と、この充填材の硬化が前記部材に引張り力を、また、前記挿
入体に圧縮力を生じさせるように、この充填材を膨張するように硬化させる工程
とを具備する方法を提供する。 前記挿入体は、適用のためには単一の部材の挿入体であり得、この単一部材の
挿入体は、部材の中でこれと係合可能である。さもなければ、挿入体は、溶接、
ボルトもしくは他の機械的接続により、クリップ留めにより、接着もしくは、化
学的ボンディングにより、ヒンジ手段の使用により、または、これらの組合わせ
により、相互接続される1もしくは複数の部品により形成され得る。 前記挿入体は、スペーサ手段の使用により前記部材から好ましくは離間される
。このようなスペーサ手段は、離間させるタブ、きざみ目、もしくは挿入体材の
他の変形部を、または,挿入体の外面に取着され、合成樹脂もしくはゴム材で形
成されたスペーサ等を含む別体のスペーサを含み得る。代わって、スペーサ手段
は、挿入体との係合の前に部材に取着され得るか、または、スペーサ手段は、部
材内での挿入体の係合の後に部材と挿入体との間に挿入され得る。 ある構成において、シールは、挿入体と部材との間の相互空間をこれの下端で
シールするように、挿入体の下端と部材との間に設けられている。また、第2の
シールが、第1のシールから離間して、好ましくは、パイルの下端に設けられ得
る。1もしくは複数のシールは、充填材が硬化並びに膨張される前に、挿入体と
部材との間の空間内に膨張可能な充填材を保持するように機能する。挿入体が複
数の部品で形成される場合には、シールは、また、挿入体部品を互いに固定する
手段に応じて、挿入体部品間で使用され得る。
【0012】 前記膨張可能な充填材は、グラウトが硬化し、硬化で膨張するように膨張剤が
添加されたセメント状のグラウトのようなグラウトであり得る。このような膨張
可能な充填材は、硬化されているときに、部材に作用する負荷が部材と挿入体と
の間で伝達され得るように、挿入体に圧縮フープストレスを、そして部材に引張
りフープストレスを発生させる。セメント状のグラウトにおいて、膨張可能な充
填材は、カルシウムースルホアルミナもしくは石灰ベースの混合物(lime
based mixture)で良い。本発明の方法において、部材と挿入体と
の間の負荷の伝達は、グラウトと部材との間の界面並びにグラウトと挿入体との
間の界面での摩擦により主として果たされる。
【0013】 本発明は、また、損傷したパイルを修復もしくは負荷受け部材の強度を強める
ための装置であって、前記部材内で係合するようになされた挿入体と、この挿入
体と部材との間に空間を生じさせる手段と、前記空間に充填され、硬化で膨張し
、挿入体にプレテンション(post−tension)を生じさせるように硬
化し、挿入体と部材との間に堅い界面を形成する膨張可能な充填材とを具備する
装置を含む。 本発明の一形態において、せん断キー(shear key)が、挿入体を膨
張可能な充填材に、また充填材を部材にしっかりと強固に接続するように設けら
れている。これらせん断キーは、スタッド、もしくは部材に締め付けられるコー
チねじ等のボルトを含み得る。また、挿入体自体が、ボルト、挿入体のポンチも
しくはプレスされた変形部、溶接されたピン等を含む適当な手段により形成され
、外方に突出したせん断キーを有し得る。これらせん断キーは、スペーサ手段を
また構成するように、予め形成され得る。
【0014】 本発明の他の態様に係れば、損傷された領域を有する、パイルのようなほぼ円
筒形状の構造部材を補修する方法であって、前記部材の内径よりも小さい外径を
有し、前記損傷された領域の長手方向両側に延びるように取着されかつ軸方向に
長い挿入体を前記部材の中に装着させる工程と、ほぼ環状の空間を挿入体と部材
との間に形成するように、前記挿入体を前記部材から離間させるようにスベーサ
手段を与える工程と、前記環状の空間に、膨張可能なグラウトを充填し、このグ
ラウトが前記空間内で硬化して膨張し、前記部材に引張り力を、挿入体に圧縮力
を与え、硬化されたグラウトが、部材と、グラウトと、挿入体との間の界面での
摩擦により主として部材と挿入体との間の負荷の伝達を促進させる、工程とを具
備する方法を提供する。 本発明がより良く理解され得るように、これの実施の形態が以下に図面を参照
して説明される。
【0015】
【発明の実施の形態】
図面において、図1並びに2に示された実施の形態は、桟橋等に使用されるよ
うな円筒形のパイル12の補修に対して、特にデザインされている。図1は、海
水中のパイル12により支持された桟橋の上部構造体14を示す。海水は、干満
の境界にほぼ対応したパイル12の領域で、パイル12に腐食破損部16を所定
の期間で生じさせる。
【0016】 パイル12の一体性を適当の補修並びに復元させるために、挿入体17をパイ
ル12に、挿入体がパイル12への負荷の少なくとも一部を受けるように、取着
させる必要がある。本発明に係れば、補修は、挿入体17をパイル12の中に配
置させ、実質的な環状空間18を形成するように、挿入体17をパイルから離間
させることにより、なされる。そして、この環状空間18は、膨張可能なグラウ
ト19が充填される。このグラウトは、環状空間内で膨張し、挿入体17を圧縮
すると共に、パイルを引張り、パイル12と挿入体17との間に実質的にしっか
りとしたもくしは堅い界面を形成する。
【0017】 硬化の前に、グラウトが環状空間18内に維持されるように、シール21が挿
入体17とパイル12との間で延びるようにして、挿入体17の少なくとも下端
の周りに設けられている。図1に示されたシールは、挿入体17の端部の周りに
係合され、可撓性を有し、変形可能なゴムリングにより形成されている。しかし
、このシール21は、合成樹脂、マスティク等を含む適当な手段もしくは材料に
より形成され得る。
【0018】 好ましくは、第2のシール22が、初期の硬化並びに膨張期間の間、環状空
間内のグラウトを維持するように、環状空間18の上端に設けられている。この
シール22は、グラウトが環状空間中18に挿入され、全ての水と空気とが排出
された後に、前記位置に装着される。このようにしなければ、水と空気とを逃が
すことができるようにする処置が必要である。
【0019】 2もしくはこれ以上の部品で形成され得る前記挿入体17は、組み合わされ
たときに、パイルへの負荷の少なくとも一部を受けることが可能な負荷受け部材
を構成する。さらに、膨張可能なグラウトは、硬化されたときに、パイルと挿入
体との間の負荷の伝達を促進する材料で形成されていなければならない。本発明
で使用するための好ましいグラウトは、膨張剤としてカルシウムースルホアルミ
ナ調合材(calcium−sulpho−aluminate formul
ation)が入ったセメント状のグラウト混合物(cementitious
grout mixture)である。このような調合剤は、グラウトが硬化
する初期硬化期間(setting period)を有している。この期間に
続いて、グラウトが膨張し、径方向のプレストレス(pre−stress)を
生じさせて、挿入体17に圧縮周方向(フープ)ストレス(compressi
ve hoop dtress)を、そしてパイル12に引張り周方向(フープ
)ストレス(tensile hoop stress)を生じさせる他の硬化
期間(curing period)となる。12Mpa以上のプレストレスが
達成可能である。さらに、挿入体17の外面を粗くすることにより、グラウトと
挿入体との間のスリップに対する耐性を高くすることができる。この表面の粗さ
は、マシーンニング、スタンピング、ショットブラステング等を含む適当な手段
ににより増すことができる。グラウト混合物への添加剤の混合割合は、グラウト
の前記硬化(curing)時の膨張によって特定のプレストレスを生じさせる
ように可変の重要のデザイン上の問題である。
【0020】 図2において、挿入体17は、パイル12内に組み立てられて示されており
、1組の変形可能な内側ゴムスペーサ27により、パイルから離間されている。
こられスペーサは、接着もしくは機械的取り付けにより、挿入体の外面に固定さ
れている。また、これらスペーサ27は、挿入体の長手方向に沿う幾つかの場所
に設けられ得る。かくして、挿入体が図示のように配置されているときには、ス
ペーサは、挿入体17をパイル12の中心に位置させるように機能し、ほぼ環状
の空間18が、挿入体17とパイル12との間に規定される。そして、この空間は
、上記膨張可能なグラウト混合物で満たされる。この混合物は、硬化により、膨
張して、挿入体17に圧縮ストレスを、またパイル12に引張りストレスを夫々
生じさせる。このグラウトは、パイルと挿入体との間の負荷の伝達を促進させる
材料であ。
【0021】 前記スペーサの異なる形態(図示せず)は、ばねスチール等のような可撓性
部材で形成され、挿入体17の周りにクリップ留めされ得るリングで構成され得
る。このリングは、本体がパイルから離間するようにパイルの表面と係合するよ
うになっているエッジを備え、突出するように外方に延びた複数の脚部を有する
。このリングは、挿入体17の下端全体に渡って係合して、挿入体17がパイル
から均一に離間するように、下端を支持する。
【0022】 前記下方のシールは、ゴム、合成樹脂も布等のような可撓性材料でできた1
もしくは複数のポケットで形成され得る。ポケットは、上端が開口しており、取
着もしくは他の適当な取り付け手段により挿入体17の下端部分に取着されてい
る。
【0023】 使用に際して、膨張可能なグラウトが、環状空間に上端から導入されると、
グラウトは、前記ポケットを満たして、パイルの表面に対して係合並びにシール
させる力を生じさせる。かくして、グラウトが満たされたポケットは、膨張可能
なグラウトが下降して環状空間18の外に出てしまう防止するシールを形成して
いる。前記挿入体17が相互接続可能な複数の部品で形成されているとき、ポケ
ットは、個々の挿入体形成部品に設けられ、端部のポケットは、挿入体形成部品
が互いに接続されたときに、互いに当接することが理解されるであろう。
【0024】 前記挿入体は、図示するように環体もしくは詰まった(solid)構造で
良く、金属、木材等により形成され得ることは判るであろう。 本発明の構造、シール、スペーサ等の変形は、上記国際出願で開示されたも
のから適用され得ることは判るであろう。この明細書の記載は、参照としてここ
に導入される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明に係る桟橋用パイルと覆われる補修用挿入体との部分断面図で
ある。
【図2】 本発明の一実施の形態に係る円筒形状のパイルと、挿入体との横断面図である
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年1月12日(2001.1.12)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】 補修される筒状の中空部材の一端がアクセス可能である場合、挿入体は、アク
セス可能な一端を通して中空部材の中に導入され得る。そして、この挿入体は、
アクセス可能な一端から操作されるロッドもしくはケーブルにより、または他の
機械的手段により、筒状の中空部材の軸に沿って所望の位置に配置され得る。こ
の挿入体を配置するロッド、ケーブル、もしくは他の機械的手段は、膨張可能な
導入されて硬化されるようなときまで、挿入体をその位置に維持するのに使用さ
れ得る。代わって、挿入体は、上述したスペーサ手段と部材との間の摩擦により
、このときにその位置に維持され得る。 補修される筒状の中空部材の両端がアクセス可能でない場合には、挿入体は、
この筒状の中空部材を補修もしくは強化される場所で2もしくは複数の部分に分
離することにより、筒状の中空部材の中へ導入され得る。そして、挿入体は、筒
状の中空部材の分離された部分の中に導入され、この筒状の中空部材の分離され
た部分は、挿入体と筒状の中空部材との間の相互空間の中への膨張可能な充填材
り導入の前に、再度組み合わされ得る。この挿入体は、膨張可能な充填材が導入
されて硬化されるようなときまで、上述したスペーサ手段と部材との間の摩擦に
よるか、挿入体と部材との間の一時的な機械的取着、接着もしくは機械的ボンデ
ィングにより、その位置に維持され得る。 代わって、挿入体は、筒状の中空部材の1もしくは複数の分離された部分の中
に導入され得、挿入体と筒状の中空部材のこれら部分との間の接続が、部材のこ
れら部分と挿入体との間の相互空間の中に膨張可能な充填材を導入することによ
り、なされ得る。これに続く工程で、挿入体は、筒状の中空部材の他の部分に導
入され、挿入体と他の部分との間の接続が、膨張可能な充填材によりなされ得る
。 前記膨張可能な充填材は、グラウトが硬化し、硬化で膨張するように膨張剤が
添加されたセメント状のグラウトのようなグラウトであり得る。このような膨張
可能な充填材は、硬化されているときに、部材に作用する負荷が部材と挿入体と
の間で伝達され得るように、挿入体に圧縮フープストレスを、そして部材に引張
りフープストレスを発生させる。セメント状のグラウトにおいて、膨張可能な充
填材は、カルシウムースルホアルミナもしくは石灰ベースの混合物(lime
based mixture)で良い。本発明の方法において、部材と挿入体と
の間の負荷の伝達は、グラウトと部材との間の界面並びにグラウトと挿入体との
間の界面での摩擦により主として果たされる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ポッツ、アンドリュー・エルムハースト オーストラリア国、ビクトリア州 3104 ノース・バルウィン、チェルムスフォー ド・ストリート 18 Fターム(参考) 2D041 AA02 BA04 BA08 CA01 CB06

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空負荷受け部材の構造上の強度を強くする方法であって、
    前記部材との間に相互空間を形成するように、部材の内方ディメンションよりも
    小さい外方ディメンションを有する堅い構造挿入体を前記部材の中に装着させる
    工程と、この挿入体を前記部材から離間するように挿入体を支持する工程と、前
    記相互空間に膨張可能な充填材を充填する工程と、この充填材の硬化が前記部材
    に引張り力を、また、前記挿入体に少なくとも径方向の圧縮力を生じさせるよう
    に、この充填材を膨張するように硬化させる工程とを具備する方法。
  2. 【請求項2】 前記部材の中で前記挿入体を形成するように複数の部品を互
    いに取着させる工程を具備する請求項1の方法。
  3. 【請求項3】 前記挿入体は、機械的手段、化学的接着により、長手方向に
    沿って互いに取着される2つの部品により形成される請求項2の方法。
  4. 【請求項4】 前記部材から挿入体を均一に離間させるようにスペーサを設
    ける工程を有する請求項1ないし3のいずれか1の方法。
  5. 【請求項5】 前記相互空間を、これの下端でシールする工程を有する請求
    項1ないし4のいずれか1の方法。
  6. 【請求項6】 前記相互空間を、これの上端でシールする工程を有する請求
    項5の方法。
  7. 【請求項7】 前記相互空間に膨張可能な充填材を充填する工程は、前記相
    互空間にカルシウムースルホアルミナ構成の膨張剤を含むセメント状のグラウト
    を充填することを含む請求項1ないし6のいずれか1の方法。
  8. 【請求項8】 充填材中に留めるように、前記挿入体と部材とのどちらか一
    方もしくは両方にせん断キーを与える工程を具備する請求項1ないし7のいずれ
    か1の方法。
  9. 【請求項9】 中空の負荷受け部材内で係合され得る複数の細長い部分によ
    り形成される堅い構造挿入体と、前記部材から挿入体を離間させて、これらの間
    に相互間隔を形成させる複数のスペーサと、この相互空間の下端の周りに配置さ
    れたシールと、前記相互空間を満たす膨張可能な充填材とを有し、充填材が硬化
    されたときに、挿入体に圧縮フープストレスを、そして部材に引張りフープスト
    レスを発生させるように挿入体と部材とに圧縮力が生じ、さらに、前記充填材は
    、挿入体と部材との間に堅い界面を形成させる請求項1ないし8のいずれか1の
    方法を実施するための装置。
  10. 【請求項10】 前記シールは、挿入体の下端に取着され、前記充填材が充
    填される、可撓性のバックのような1もしくは複数の部分環状の袋を有し、袋は
    、挿入体の上端から延びた充填ラインもしくはチューブを有する請求項9の装置
  11. 【請求項11】 損傷された領域を有する、パイルのような構造部材を補修
    する方法であって、前記部材の内方ディメンションよりも小さい外方ディメンシ
    ョンを有し、前記損傷された領域の長手方向両側に延びるように取着されかつ軸
    方向に長い挿入体を前記部材の中に装着させる工程と、相互空間を形成するよう
    に、前記挿入体を前記部材から離間させるスベーサを与える工程と、前記相互間
    隔の下端をシールする工程と、前記相互空間に、これの上端から充填材を導入す
    ることにより膨張可能な充填材を充填する工程と、前記相互空間から水もしくは
    空気を排出させる工程と、前記充填材を硬化させて、前記部材に圧縮フープスト
    レスを、挿入体に引張りフープストレスを、そして部材に引張りフープストレス
    を発生させるように、前記部材に引張り力を、また、前記挿入体圧縮力、また挿
    入体に圧縮フープストレスを生じさせる工程とを具備し、前記充填材は、充填材
    と部材との間の界面並びに充填材と挿入体との間の界面での摩擦により主として
    負荷の伝達を促進させる方法。
  12. 【請求項12】 前記膨張可能な充填材は、カルシウムースルホアルミナ構
    成もしくはカルシウムベース剤の膨張剤を含むセメント状のグラウトである請求
    項11の方法。
  13. 【請求項13】 前記相互空間の下端は、挿入体の下端に取着され、前記膨
    張可能な充填材もしくはグラウトが充填されて相互空間の中に充填材を維持し部
    材をシールするように膨らむ、可撓性のバックのような1もしくは複数の部分環
    状の袋によりシールされている請求項11もしくは12の方法。
  14. 【請求項14】 前記相互空間の下端は、挿入体の下端に取着された複
    数のポケットからなるシールによりシールされており、これらシールは、相互空
    間に導入された充填材を受けるように上端が開口しており、また、充填材は、ポ
    ケットの内端が前記部材に対して係合してシールするようにポケットに充填され
    る請求項11もしくは12の方法。
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