JP2002536452A - 抗ウイルス剤としての(1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シクロペンテン−1−メタノールのホスホルアミダート、ならびに一、二および三リン酸エステル - Google Patents

抗ウイルス剤としての(1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シクロペンテン−1−メタノールのホスホルアミダート、ならびに一、二および三リン酸エステル

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JP2002536452A JP2000598510A JP2000598510A JP2002536452A JP 2002536452 A JP2002536452 A JP 2002536452A JP 2000598510 A JP2000598510 A JP 2000598510A JP 2000598510 A JP2000598510 A JP 2000598510A JP 2002536452 A JP2002536452 A JP 2002536452A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、(1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シクロペンテン−1−メタノール類似体、それらの製造方法、およびウイルス感染の治療におけるそれらの使用に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】
本発明は、(1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)
−2−シクロペンテン−1−メタノールのある種の類似体およびそれらの医療に
おける使用に関する。
【0002】
【発明の背景】
レトロウイルスは、RNAウイルスのサブグループの一つであり、複製のため
には、まずそれらのゲノムのRNAをDNAへと「逆転写」しなければならない
(「転写」とは通常DNAからRNAへの合成をいう)。一旦DNAの形態とな
ると、ウイルスゲノムは宿主細胞ゲノムに組み込まれ、複製を目的とする宿主細
胞の転写/翻訳機構を利用することができる。一旦組み込まれると、ウイルスD
NAは宿主DNAから事実上識別できず、この状態で、そのウイルスはその細胞
の命の限り存続し得る。
【0003】 レトロウイルスの一種であるヒト免疫不全ウイルス(HIV)は、エイズ(後
天性免疫不全症候群)またはエイズへ進行することの多い症状の患者から再現性
よく単離されている。エイズは患者を致命的な日和見感染に罹りやすくする免疫
抑制または免疫欠陥疾患である。特徴的には、エイズは、T細胞、特にCD4表
面マーカーを有するヘルパーインデューサーサブセットの進行性の消耗に関連し
ている。HIVは細胞変性性であり、CD4マーカーを有するT細胞に選択的に
感染してこれを破壊すると考えられ、今では一般にHIVがエイズの病原体であ
ると認識されている。エイズ関連合併症(ARC)、進行性全身性リンパ節症(
PGL)、カポジ肉腫、血小板減少性紫斑、エイズ性痴呆合併症などのエイズ関
連神経症、多発性硬化症、または熱帯性不全対麻痺などの臨床症状、また無症候
性患者における症状を含む抗HIV抗体陽性およびHIV陽性状態もまた、適当
な抗ウイルス療法によって治療され得る症状である。
【0004】 国際的衛生の観点から重大性の増している病原体として認識されているもう一
つのRNAウイルスとしては、非A型、非B型肝炎ウイルスがある。輸血後慢性
非A型、非B型肝炎の少なくとも80%の症例は、現在ではC型肝炎であると確
認されているウイルスによるものであることが分かっており、このウイルスはお
そらく血液製剤がB型肝炎に関してスクリーニングされる臨床条件における輸血
後肝炎の事実上総ての症例を占める。急性C型肝炎感染の症例のおよそ半分は数
ヶ月の期間にわたって自然に消散するが、残りのものは慢性化し、総てのケース
ではないにしても多くの場合、慢性活動性肝炎は肝硬変および肝細胞癌の可能性
を有する。C型肝炎ウイルスゲノムの構造は解明されており、このウイルスはフ
ラビウイルスとの類似性を持つ一本鎖RNAウイルスであることが同定されてい
る。
【0005】 B型肝炎ウイルス(HBV)はヒトに感染する小型のDNAを含むウイルスで
ある。これはヘパドナウイルスとして知られる密接に関連のあるウイルスの群に
属するものであり、その群の各々は哺乳類または鳥類宿主のいずれか、例えば、
ウッドチャックやアヒルなどに選択的に感染する。ヘパドナウイルスゲノム複製
のメカニズムについての最近の研究によれば、RNA中間体の逆転写の重要性が
示され、これにより逆転写酵素が論理的な化学療法標的であることが示唆されて
いる。HBVは世界的に重要なウイルス病原体である。このウイルスは、病因学
上、一次肝細胞癌と関連があり、世界の肝臓癌の80%を引き起こすと考えられ
ている。HBV感染の臨床的症状は、頭痛、発熱、倦怠感、悪心、嘔吐、食欲不
振、および腹痛にまで及ぶ。このウイルスの複製は通常免疫応答によって制御さ
れ、ヒトにおいては回復過程は数週間または数ヶ月続くが、感染がより重篤で、
上述した慢性肝疾患をもたらす可能性もある。
【0006】 米国特許第4,916,224号は2’,3’−ジデオキシ−2’,3’−ジ
デヒドロ−炭素環式ヌクレオシドおよびHIV治療におけるそれらの使用を開示
している。WO96/29336はHIVの治療のためのマスクされた一リン酸
ヌクレオシド類似体を開示している。Wangら(Bioorganic & Medicinal Chemist
ry Letters 8, pp. 1585-1588, 1998)はL−炭素環式2’,3’−ジデヒドロ
−2’,3’−ジデオキシアデノシンおよびHIV感染におけるその使用を開示
している。
【0007】 今般、ある種の(1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イ
ル)−2−シクロペンテン−1−メタノールのホスホルアミダートがウイルス感
染、特にB型肝炎ウイルスおよびレトロウイルス感染、特にHIV感染の治療に
有用であることが見出された。本発明の化合物は、治療薬としての有利性を示す
薬物動態学的特性を有する。
【0008】
【発明の概要】
本発明は、下記式(I)で示される化合物、またはその医薬上許容される誘導
体、およびウイルス感染の治療におけるそれらの使用に関する。
【化11】 {式中、 Rは、水素、C6−14アリール、または、所望により、C1−6アルコキ
シ、ニトロ、ハロゲン、アミノ、ヒドロキシ、カルボン酸塩およびそのエステル
、カルボキシアルキル、−CONHR、および−CONR(ここで、R およびRは同一であっても異なっていてもよく、C1−8アルキル、C1− アルキルアリールまたはC6−14アリールから独立に選択される)からなる
群から選択される1以上の置換基で置換されていてもよいヘテロアリールであり
、 RおよびRは、水素、またはC1−8アルキル、C3−8シクロアルキル
、C2−8アルケニル、C5−8シクロアルケニル、C6−14アリール、また
はアラルキル[ここで、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、C2−8 アルケニル、C5−8シクロアルケニル、C6−14アリールまたはアラルキル
は各々、所望によりC1−8アルキル、ハロ、ヒドロキシ、アルコキシ、アミノ
、アミノアルキル、アミノジアルキル、−SH、チオアルキル、複素環、カルボ
ン酸塩およびそのエステル、カルボキシアルキル、−CONHR、および−C
ONR(ここで、RおよびRは同一であっても異なっていてもよく、
1−8アルキル、C1−8アルキルアリールまたはC6−14アリールから独
立に選択される)からなる群より独立に選択される1以上の置換基で置換されて
いてもよい]から選択されるか、あるいはRおよびRは一緒になって3〜8
員環を形成することができ、 Rは、−OR、−NRまたは−SR[ここで、RおよびR
同一であっても異なっていてもよく、水素、またはC1−8アルキル、C3−8 シクロアルキル、C2−8アルケニル、C5−8シクロアルケニル、アラルキル
、ヘテロアリール、またはC6−14アリール(ここで、C1−8アルキル、C 3−8 シクロアルキル、C2−8アルケニル、C5−8シクロアルケニル、アラ
ルキル、ヘテロアリール、またはC6−14アリールは各々、所望によりハロ、
ヒドロキシ、アルコキシ、アミノ、アミノアルキル、アミノジアルキル、−SH
、チオアルキル、カルボン酸塩およびそのエステル、カルボキシアルキル、−C
ONHR、および−CONR(ここで、RおよびRは同一であって
も異なっていてもよく、C1−8アルキル、C1−8アルキルアリールまたはC 6−14 アリールより独立に選択される)からなる群から選択される1以上の置
換基で置換されていてもよい)から独立に選択される]であり、 Rは、水素、C1−8アルキル、またはC6−14アリールであるか、ある
いはRおよびRが一緒になって5員環または6員環を形成してもよく、また
はRおよびRが一緒になって5員環または6員環を形成してもよい}
【0009】
【発明の具体的な説明】
本発明は、下記式(I)で示される化合物、またはその医薬上許容される誘導
体、およびウイルス感染の治療におけるそれらの使用により特徴づけられる。
【化12】 {式中、 Rは、水素、C6−14アリール、または、所望により、C1−6アルコキ
シ、ニトロ、ハロゲン、アミノ、ヒドロキシ、カルボン酸塩およびそのエステル
、カルボキシアルキル、−CONHR、および−CONR(ここで、R およびRは同一であっても異なっていてもよく、C1−8アルキル、C1− アルキルアリールまたはC6−14アリールから独立に選択される)からなる
群から選択される1以上の置換基で置換されていてもよいヘテロアリールであり
、 RおよびRは、水素、またはC1−8アルキル、C3−8シクロアルキル
、C2−8アルケニル、C5−8シクロアルケニル、C6−14アリール、また
はアラルキル[ここで、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、C2−8 アルケニル、C5−8シクロアルケニル、C6−14アリールまたはアラルキル
は各々、所望によりC1−8アルキル、ハロ、ヒドロキシ、アルコキシ、アミノ
、アミノアルキル、アミノジアルキル、−SH、チオアルキル、複素環、カルボ
ン酸塩およびそのエステル、カルボキシアルキル、−CONHR、および−C
ONR(ここで、RおよびRは同一であっても異なっていてもよく、
1−8アルキル、C1−8アルキルアリールまたはC6−14アリールから独
立に選択される)からなる群より独立に選択される1以上の置換基で置換されて
いてもよい]から選択されるか、あるいはRおよびRは一緒になって3〜8
員環を形成することができ、 Rは、−OR、−NRまたは−SR[ここで、RおよびR
同一であっても異なっていてもよく、水素、またはC1−8アルキル、C3−8 シクロアルキル、C2−8アルケニル、C5−8シクロアルケニル、アラルキル
、ヘテロアリール、またはC6−14アリール(ここで、C1−8アルキル、C 3−8 シクロアルキル、C2−8アルケニル、C5−8シクロアルケニル、アラ
ルキル、ヘテロアリール、またはC6−14アリールは各々、所望によりハロ、
ヒドロキシ、アルコキシ、アミノ、アミノアルキル、アミノジアルキル、−SH
、チオアルキル、カルボン酸塩およびそのエステル、カルボキシアルキル、−C
ONHR、および−CONR(ここで、RおよびRは同一であって
も異なっていてもよく、C1−8アルキル、C1−8アルキルアリールまたはC 6−14 アリールより独立に選択される)からなる群から選択される1以上の置
換基で置換されていてもよい)から独立に選択される]であり、 Rは、水素、C1−8アルキル、またはC6−14アリールであるか、ある
いはRおよびRが一緒になって5員環または6員環を形成してもよく、また
はRおよびRが一緒になって5員環または6員環を形成してもよい}
【0010】 本発明の一つの具体例は、下記式(II)で示される化合物、またはその医薬上
許容される誘導体、およびウイルス感染の治療におけるそれらの使用により特徴
づけられる。
【化13】 {式中、 Rは、水素、C6−14アリール、または、所望により、C1−6アルコキ
シ、ニトロ、ハロゲン、アミノ、カルボン酸塩およびヒドロキシから選択される
1以上の置換基で置換されていてもよいヘテロアリールであり、 RおよびRは、水素、C1−6アルキル、C3−8シクロアルキル、C −14 アリール、またはアラルキルから独立に選択され、 RはOR10、NHR10またはSR10(ここで、R10は、水素、C −6 アルキル、C3−8シクロアルキル、またはアラルキルである)、またはN
HR11(ここで、R11は、C1−6アルキル、アラルキル、またはC6−1 アリールである)である}
【0011】 本発明のさらなる態様は、下記式(III)で示される化合物により特徴づけら
れる。
【化14】 {式中、R12
【化15】 (式中、nは0、1、または2である)であり、R12は所望によりC6−14 アリールにより置換されていてもよい}
【0012】 本発明の化合物には、リンにおける絶対配置が異なる複数のジアステレオマー
が含まれる。ジアステレオマーは、単独異性体として、またはジアステレオマー
混合物として存在し得る。
【0013】 「アルキル」とは、指定された数の炭素原子を含む直鎖または分枝鎖の飽和脂
肪族炭化水素基をいう。数が特に指定されない場合には、「アルキル」は、好ま
しくは1〜約10個、さらに好ましくは1〜約8個の炭素原子を含む。アルキル
基の例としては、限定されるものではないが、メチル、エチル、n−プロピル、
イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、
ペンチル、イソアミル、n−ヘキシルなどが挙げられる。
【0014】 「アルケニル」とは、単独でまたは他の用語と組み合わせて、指定された数の
炭素原子を含む直鎖または分枝鎖のモノまたはポリ不飽和脂肪族炭化水素基をい
う。数が特に指定されない場合には、「アルケニル」は、好ましくは2〜10個
の炭素原子、さらに好ましくは2〜6個の炭素原子を含む。アルケニル基の例と
しては、限定されるものではないが、エテニル、プロペニル、イソプロペニル、
ブテニル、イソブテニル、ペンテニル、ヘキセニル、ヘキサジエニルなどが挙げ
られる。
【0015】 「アルコキシ」とはアルキルエーテル基をいい、ここで「アルキル」とは上記
で定義されている。好適なアルキルエーテル基の例としては、限定されるもので
はないが、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキ
シ、イソブトキシ、sec−ブトキシ、tert−ブトキシなどが挙げられ、メ
トキシが好ましい。
【0016】 「ハロ」または「ハロゲン」とは、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素基をいう
。 「アリール」とは、指定された数の炭素原子、好ましくは6〜14個の炭素原
子、さらに好ましくは6〜10個の炭素原子を含む、(フェニルまたはナフチル
のような)炭素環式芳香族基をいう。「アリール」は、所望によりC1−6アル
コキシ(例えば、メトキシ)、ニトロ、ハロゲン(例えば、クロロ)、アミノ、カ
ルボン酸塩およびヒドロキシから選択される1以上の置換基で置換されていても
よい。アリール基の例としては、限定されるものではないが、フェニル、ナフチ
ル、インデニル、インダニル、アズレニル、フルオレニル、アントラセニルなど
が挙げられる。
【0017】 「複素環」とは、単独でまたは他の用語と組み合わせて、飽和または不飽和の
いずれかである安定な3〜7員の単環式複素環または8〜11員の二環式複素環
をいい、単環の場合には所望によりベンゾ縮合していてもよい。それぞれの複素
環は、1以上の炭素原子、ならびに窒素、酸素および硫黄からなる群から選択さ
れる1〜4個のヘテロ原子からなる。本明細書において「窒素および硫黄ヘテロ
原子」には、窒素および硫黄の全ての酸化型、ならびに塩基性窒素の第四級型が
含まれる。複素環基は、いずれかの内環炭素またはヘテロ原子において結合して
いてもよく、その結果、安定な構造を形成する。好ましい複素環としては、5〜
7員の単環式複素環および8〜10員の二環式複素環が挙げられる。かかる基の
例としては、イミダゾリル、イミダゾリノイル、イミダゾリジニル、キノリル、
イソキノリル、インドリル、インダゾリル、インダゾリノリル、ペルヒドロピリ
ダジル、ピリダジル、ピリジル、ピロリル、ピロリニル、ピロリジニル、ピラゾ
リル、ピラジニル、キノキソリル、ピペリジニル、ピラニル、ピラゾリニル、ピ
ペラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、モルホリニル、チアモルホリニル、
フリル、チエニル、トリアゾリル、チアゾリル、カルボリニル、テトラゾリル、
チアゾリジニル、ベンゾフラノイル、チアモルホリニルスルホン、オキサゾリル
、ベンゾキサゾリル、オキソピペリジニル、オキソピロリジニル、オキソアゼピ
ニル、アゼピニル、イソキソゾリル、イソチアゾリル、フラザニル、テトラヒド
ロピラニル、テトラヒドロフラニル、チアゾリル、チアジアゾイル、ジオキソリ
ル、ジオキシニル、オキサチオリル、ベンゾジオキソリル、ジチオリル、チオフ
ェニル、テトラヒドロチオフェニル、スルホラニル、ジオキサニル、ジオキソラ
ニル、テトラヒドロフロジヒドロフラニル、テトラヒドロピラノジヒドロフラニ
ル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロフロフラニルおよびテトラヒドロピラノフ
ラニルが挙げられる。
【0018】 本明細書において「医薬上許容される誘導体」とは、いずれかの医薬上許容さ
れる塩、エステル、エステルの塩、または受容者への投与に際し、本発明の化合
物または阻害活性のある代謝物もしくはその残基を(直接または間接に)提供す
ることができる本発明の化合物の他の誘導体をいう。特に好ましい誘導体および
プロドラッグは、かかる化合物を哺乳類に(例えば、経口投与された化合物をよ
り容易に血中に吸収させることによって)投与した際に本発明の化合物のバイオ
アベラビリティーを高める、または親種に比べて生体コンパートメント(例えば
、脳またはリンパ系)への親化合物の送達を高めるものである。
【0019】 式(I)、(II)、および(III)の化合物ならびにそれらの医薬上許容され
る誘導体を、以下、本発明の化合物と呼ぶことがある。
【0020】 式(I)および(II)の好ましい化合物には、表1に挙げた化合物が含まれる
表1
【化16】
【表1】
【0021】 本発明の好ましい化合物としては、 (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
ロペンテン−1−メタノールO−(フェニルメトキシ−L−アラニニル)ホスホ
ルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
ロペンテン−1−メタノールO−(フェニルエトキシ−L−アラニニル)ホスホ
ルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
ロペンテン−1−メタノールO−(フェニルメトキシ−D−アラニニル)ホスホ
ルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
ロペンテン−1−メタノールO−(フェニルベンジルオキシ−L−アラニニル)
ホスホルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
ロペンテン−1−メタノールO−(フェニルメトキシ−L−フェニルアラニニル
)ホスホルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
ロペンテン−1−メタノールO−(フェニルエトキシ−L−フェニルアラニニル
)ホスホルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
ロペンテン−1−メタノールO−(L−フェニルアラニニル)ホスホルアミダー
ト二ナトリウム塩; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
ロペンテン−1−メタノールO−(フェニルメトキシ−α,α,−ジメチルグリ
シニル)ホスホルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
ロペンテン−1−メタノールO−[フェニルメトキシ−L−(O−tert−ブ
チルチロシニル)]ホスホルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
ロペンテン−1−メタノールO−(フェニルイソプロポキシ−L−アラニニル)
ホスホルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
ロペンテン−1−メタノールO−(フェニルtert−ブトキシ)−L−アラニ
ニル)ホスホルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
ロペンテン−1−メタノールO−[フェニル(2,2−ジメチルプロポキシ)−
L−アラニニル]ホスホルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
ロペンテン−1−メタノールO−(フェニルシクロプロピルメトキシ−L−アラ
ニニル)ホスホルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
ロペンテン−1−メタノールO−(フェニルメトキシ−L−ロイシニル)ホスホ
ルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
ロペンテン−1−メタノールO−[フェニルメトキシ−L−(O−メチルチロシ
ニル)]ホスホルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
ロペンテン−1−メタノールO−(フェニルメトキシ−D−フェニルアラニニル
)ホスホルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
ロペンテン−1−メタノールO−(フェニルメトキシ−D−ロイシニル)ホスホ
ルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
ロペンテン−1−メタノールO−(フェニルメトキシ−D−トリプトファニル)
ホスホルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
ロペンテン−1−メタノールO−(フェニルメトキシ−D−トリプトファニル)
ホスホルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
ロペンテン−1−メタノールO−(フェニルメトキシ−D−バリニル)ホスホル
アミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
ロペンテン−1−メタノールO−(フェニルジメトキシ−D−アスパルチル)ホ
スホルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
ロペンテン−1−メタノールO−(フェニルメトキシ−L−プロリニル)ホスホ
ルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
ロペンテン−1−メタノールO−(フェニルメトキシ−L−イソロイシニル)ホ
スホルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
ロペンテン−1−メタノールO−(フェニルメトキシ−L−ノルバリニル)ホス
ホルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
ロペンテン−1−メタノールO−(フェニルイソプロポキシ−L−フェニルアラ
ニニル)ホスホルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
ロペンテン−1−メタノールO−(フェニルtert−ブトキシ−L−フェニル
アラニニル)ホスホルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
ロペンテン−1−メタノールO−[フェニル(2,2−ジメチルプロポキシ)−
L−フェニルアラニニル]ホスホルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
ロペンテン−1−メタノールO−(フェニルベンジルオキシ−L−フェニルアラ
ニニル)ホスホルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
ロペンテン−1−メタノールO−[(2−カルボメトキシ)フェニルメトキシ−
L−アラニニル]ホスホルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
ロペンテン−1−メタノールO−[4−(3−オキソ−3−フェニルプロペニル
フェニルメトキシ−L−アラニニル]ホスホルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
ロペンテン−1−メタノールO−(フェニルメトキシグリシニル)ホスホルアミ
ダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
ロペンテン−1−メタノールO−(フェニルメトキシ−L−バリニル)ホスホル
アミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
ロペンテン−1−メタノールO−[フェニル(メトキシ)−L−メチオニニル]
ホスホルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
ロペンテン−1−メタノールO−(フェニルエトキシ−α,α,−ジメチルグリ
シニル)ホスホルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
ロペンテン−1−メタノールO−(フェニルイソプロポキシ−α,α−ジメチル
グリシニル)ホスホルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
ロペンテン−1−メタノールO−[フェニル(2,2−ジメチルプロポキシ)−
α,α−ジメチルグリシニル]ホスホルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
ロペンテン−1−メタノールO−(フェニルメトキシ−シクロペンタングリシニ
ル)ホスホルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
ロペンテン−1−メタノールO−(フェニルメトキシ−シクロヘキサングリシニ
ル)ホスホルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
ロペンテン−1−メタノールO−(フェニルジメトキシ−L−アスパルチル)ホ
スホルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
ロペンテン−1−メタノールO−[(4−クロロ)フェニルメトキシ−L−アラ
ニニル)]ホスホルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
ロペンテン−1−メタノールO−[L−(N−メチル)アミノ)アラニニル]ホ
スホルアミダートナトリウム塩;およびこれらの医薬上許容される誘導体が挙げ
られる。
【0022】 本発明のさらなる態様は、RがHまたはC6−14アリールであり、R
1−6アルキルまたはアラルキルであり、Rが水素、C1−6アルキルまた
はアラルキルであり、かつ、RがOR10(ここで、R10はC1−6アルキ
ルまたはC3−8シクロアルキルである)である、式(II)の化合物により特徴
づけられる。
【0023】 本発明の好ましい態様は、RがC6−14アリールであり、Rがメチルで
あり、Rが水素であり、かつ、RがOR10(ここで、R10はメチルまた
はエチルである)である、式(II)の化合物により特徴づけられる。さらに好ま
しくは、Rはフェニルである。
【0024】 本発明のもう一つの態様によれば、Rが水素である式(II)の化合物が提供
される。
【0025】 本発明のもう一つの態様によれば、RおよびRの双方が同時に水素ではな
い、式(I)および(II)の化合物が提供される。
【0026】 RおよびRが異なる場合には、天然に存在するアミノ酸のL−配置が好ま
しい。
【0027】 本発明のさらに好ましい化合物としては、 (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
ロペンテン−1−メタノールO−(フェニルメトキシ−L−アラニニル)ホスホ
ルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
ロペンテン−1−メタノールO−(フェニルエトキシ−L−アラニニル)ホスホ
ルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
ロペンテン−1−メタノールO−(フェニルメトキシ−D−アラニニル)ホスホ
ルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
ロペンテン−1−メタノールO−(フェニルベンジルオキシ−L−アラニニル)
ホスホルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
ロペンテン−1−メタノールO−(フェニルメトキシ−L−フェニルアラニニル
)ホスホルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
ロペンテン−1−メタノールO−(フェニルエトキシ−L−フェニルアラニニル
)ホスホルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
ロペンテン−1−メタノールO−(L−フェニルアラニニル)ホスホルアミダー
ト二ナトリウム塩; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
ロペンテン−1−メタノールO−(フェニルメトキシ−α,α,−ジメチルグリ
シニル)ホスホルアミダート;およびその医薬上許容される誘導体が挙げられる
【0028】 本発明の化合物の医薬上許容される塩には、分子の塩基性または酸性部分の塩
が含まれる。塩基性部分の塩は、酢酸、乳酸、酒石酸、リンゴ酸、イセチオン酸
、ラクトビオン酸、およびコハク酸などの有機カルボン酸、メタンスルホン酸、
エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸およびp−トルエンスルホン酸などの有
機スルホン酸、ならびに塩酸、硫酸、リン酸およびスルファミン酸などの無機酸
によって形成されてもよい。酸性部分の塩は、アルカリ金属(例えば、ナトリウ
ム)、アルカリ土類(例えば、マグネシウム、カルシウム)、アンモニウムおよ
びアンモニウム塩などの適当な塩基によって形成されてもよい。
【0029】 本発明の化合物の好ましいエステルは、以下の基:(1)水酸基のエステル化
によって得られるカルボン酸エステルであって、エステル基のカルボン酸部分の
非カルボニル部分が直鎖または分枝鎖のアルキル(例えば、アセチル、n−プロ
ピル、t−ブチル、またはn−ブチル)、アルコキシアルキル(例えば、メトキ
シメチル)、アラルキル(例えば、ベンジル)、アリールオキシアルキル(例え
ば、フェノキシメチル)、アリール(例えば、所望により、例えばハロゲン、C 1−4 アルキル、またはC1−4アルコキシまたはアミノによって置換されてい
てもよいフェニル)から選択されるもの;(2)アルキルまたはアラルキルスル
ホニル(例えば、メタンスルホニル)などのスルホン酸エステル;(3)アミノ
酸エステル(例えば、L−バリルまたはL−イソロイシル);(4)ホスホン酸
エステル;および(5)一、ニまたは三リン酸エステル、から独立に選択しても
よい。リン酸エステルは、例えば、C1−20アルコールもしくはその反応性誘
導体によって、または2,3−ジ(C6−24)アシルグリセロールによってさ
らにエステル化されてもよい。
【0030】 特に断らない限り、かかるエステルにおいて存在するいずれのアルキル部分も
、有利には、1〜18個の炭素原子、特には1〜6個の炭素原子、さらに特には
1〜4個の炭素原子を含む。かかるエステル中に存在するどのシクロアルキル部
分も、有利には、3〜6の炭素原子を含む。かかるエステル中に存在するいずれ
のアリール部分も、有利には、フェニル基を含む。
【0031】 カルボン酸のエステルは、アルキル、シクロアルキル、アラルキル、およびア
リールエステルを含んでもよい。
【0032】 式(I)および(II)の化合物はBiochem. Biophys. Res. Commun. 225:363-3
69, 1997に記載された方法の改変によって製造してもよい。
【0033】 本発明は、下記式(IV):
【化17】 の化合物と、下記式(VI):
【化18】 (式中、R〜Rは上記式(I)で定義した通り)の化合物との反応を含んで
なる、式(I)の化合物の製造方法をさらに包含する。
【0034】 この反応は、塩化t−ブチルマグネシウムの存在下のピリジン、ピリジン−テ
トラヒドロフランまたはアセトニトリル中で行えばよい(Balzarini et al., Bio
chem. Biophys. Res. Comm. 225:363-369 (1996))。式(VI)の化合物であるホ
スホクロリダート中間体は、引用することにより本明細書の一部とされる国際公
開第WO96/29336号公報、McGuigan et al, J. Med. Chem., 1996, 39,
1748-1753;およびMcGuigan et al, Antiviral Res., 1997, 35, 195-204に従
って製造してもよい。
【0035】 式(IV)の化合物は実施例1に従い、または当技術分野で公知の方法によって
製造してもよい。
【0036】 本発明は、下記式(IV):
【化19】 の化合物と、下記式(V):
【化20】 (式中、R〜Rは上記式(II)で定義した通り)の化合物との反応を含んで
なる、式(II)の化合物の製造方法をさらに包含する。
【0037】 この反応は、塩化t−ブチルマグネシウムの存在下のピリジン、ピリジン−テ
トラヒドロフランまたはアセトニトリル中で行えばよい(Balzarini et al., Bio
chem. Biophys. Res. Comm. 225:363-369 (1996))。式(V)の化合物であるホ
スホクロリダート中間体は、引用することにより本明細書の一部とされる国際公
開第WO96/29336号公報、McGuigan et al, J. Med. Chem., 1996, 39,
1748-1753 、およびMcGuigan et al, Antiviral Res., 1997, 35, 195-204に従
って製造してもよい。
【0038】 式(III)のO−一リン酸化合物は、式(IV)の化合物を適当なリン酸化剤、
例えば、M. Yoshikawa, T. Kato and T. Takenishi, Bulletin Chem. Soc. Japa
n, 1969, 42, 3505のように塩化ホスホリルで処理することによって製造しても
よい。対応するO−ニおよびO−三リン酸塩は、N. C. Mishra and A. D. Broom
, J. Chem. Soc., Chem. Commun., 1991, 1276の方法によって、または"Nucleot
ide Analogs" K. H. Sheit, John Wiley and Sons, New York 1980, pp.211-215
, およびD. E. Hoard and D. G. Ott, J. Amer. Chem. Soc. 1965, 87, 1785に
記載の方法によって製造してもよい。
【0039】 式(III)の化合物もまた、当技術分野で公知の方法によって製造してもよい
【0040】 異性体の分離は当技術分野で公知の方法によって、例えば、特に移動相として
液体二酸化炭素を用いるキラルカラムでの高速液体クロマトグラフィーによって
、またはキラル酸もしくは塩基による塩の結晶化によって達成してもよい。
【0041】 リン酸塩異性体はChiralpak ASカラムを用い、溶離液として二酸
化炭素中25%メタノールを使用し、流速2mL/分、温度40℃、および圧力
3000psiとした超臨界流体クロマトグラフィーで分離してもよい。
【0042】 本発明の一つの態様は、医療、特にレトロウイルス感染およびB型肝炎ウイル
ス感染の治療または予防に用いられる本発明の化合物により特徴づけられる。
【0043】 本発明のさらなる態様は、ウイルス感染の治療または予防、特にレトロウイル
ス感染、例えばHIV感染、およびB型肝炎ウイルス感染の治療のための薬剤の
製造に用いられる本発明の化合物により特徴づけられる。
【0044】 本発明のさらなる態様によれば、宿主に治療上有効量の本発明の化合物を投与
することを含んでなる、宿主におけるウイルス感染、例えばレトロウイルス感染
、特にHIV感染、およびB型肝炎ウイルス感染の治療方法が提供される。
【0045】 本発明に従って治療または予防され得るレトロウイルス感染の例としては、ヒ
ト免疫不全ウイルス(HIV)、HIV−1、HIV−2およびヒトTリンパ球
ウイルス(HTLV)、例えば、HTLV−IまたはHTLV−II感染などのヒ
トレトロウイルス感染が挙げられる。本発明の化合物は、エイズ、およびエイズ
関連症候群(ARC)、進行性全身性リンパ節症(PGL)、カポジ肉腫のよう
な関連の臨床症状、多発性硬化症、熱帯性不全対麻痺、およびエイズ性痴呆など
のエイズ関連神経症状、抗HIV抗体陽性およびHIV陽性状態および血小板減
少性紫斑の治療に特に有用である。
【0046】 本発明の化合物は、ヒトレトロウイルスによって引き起こされる、またはそれ
と関連があるヒトにおける無症候性感染または疾病の治療に特に適用できる。
【0047】 本発明の化合物を上記感染または症状の治療のための他の治療薬と組み合わせ
て使用してもよい。他の治療薬としては、ウイルス感染または関連症状の治療に
有効な薬剤が挙げられ、このような薬剤としては、例えば、逆転写酵素阻害剤、
例えば、ジドブジンまたはアバカビル;(1α,2β,3α)−9−[2,3−
ビス(ヒドロキシメチル)シクロブチル]グアニン[(−)BHCG,SQ−3
4514];オキセタノシン−G[3,4−ビス−(ヒドロキシメチル)−2−
オキセタノシル]グアニン);非環式ヌクレオシド(例えば、アシクロビル、バ
ラシクロビル、ファムシクロビル、ガンシクロビル、ペンシクロビル);非環式
ヌクレオシドホスホン酸塩(例えば、(S)−1−(3−ヒドロキシ−2−ホス
ホニル−メトキシプロピル)シトシン(HPMPC)もしくはPMEAもしくは
PMPA;ヒドロキシ尿素、2−アセチルピリジン5−[(2−クロロアニリノ
)チオカルボニル]チオカルボノヒドラゾンなどのリボヌクレオチドレダクター
ゼ阻害剤;2’,3’−ジデオキシシチジン、2’,3’−ジデオキシアデノシ
ン、2’,3’−ジデオキシイノシン、3’−デオキシ−2’,3’−ジデヒド
ロチミジン(d4T)などの他の2’,3’−ジデオキシヌクレオシド;サキナ
ビル、インジナビル、リトナビル、ネルフィナビル、アンプレナビルなどのプロ
テアーゼ阻害剤;ラミブジン、cis−1−[2−(ヒドロキシメチル)−1,
3−オキサチオラン−5−イル]−5−フルオロシトシン(FTC)などのオキ
サチオランヌクレオシド類似体;3’−デオキシ−3’−フルオロチミジン、5
−クロロ−2’,3’−ジデオキシ−3’−フルオロウリジン、リバビリン、9
−[4−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)ブト−1−イル]−グアニン(
H2G);7−クロロ−5−(2−ピリル)−3H−1,4−ベンゾジアゼピン
−2−(H)オン(Ro5−3335)、7−クロロ−1,3−ジヒドロ−5−
(1H−ピロル−2−イル)−3H−1,4−ベンゾジアゼピン−2−アミン(
Ro24−7429)などのtat阻害剤;α−インターフェロンなどのインタ
ーフェロン;、プロベネシドなどの腎臓***阻害剤;ジピリダモールなどのヌク
レオシド輸送阻害剤;ペントキシフィリン、N−アセチルシステイン(NAC)
、プロシステイン、α−トリコサンチン、ホスホノギ酸、ならびにインターロイ
キンIIまたはチモシンなどの免疫調節物質、顆粒球マクロファージコロニー刺激
因子、エリトロポエチン、可溶性CDおよびその遺伝子操作された誘導体;あ
るいはネビラピン(BI−RG−587)、イオビリド(α−APA)およびデ
ラブリジン(BHAP)、およびホスホノギ酸などの非ヌクレオシド逆転写酵素
阻害剤(NNRTI)、および(−)−6−クロロ−4−シクロプロピルエチニ
ル−4−トリフルオロメチル−1,4−ジヒドロ−2H−3,1−ベンゾキサジ
ン−2−オン(L−743,726またはDMP−266)などの1,4−ジヒ
ドロ−2H−3,1−ベンゾキサジン−2−オンNNRTI、およびイソプロピ
ル(2S)−7−フルオロ−3,4−ジヒドロ−2−エチル−3−オキソ−1(
2H)−キノキサリンカルボキシラート(HBY1293)などのキノキサリン
NNRTIなどが挙げられる。かかる組み合わせ療法の成分化合物は、個別もし
くは組み合わせた製剤のいずれかで同時に、または例えば組み合わせ効果が達成
されるように逐次の異なる時点で投与してもよい。
【0048】 本発明のもう一つ態様は、上記で定義した式(I)または(II)の化合物で細
胞を処理することによって、式(III)(ここで、R12およびnは上記で定義
した通り)の化合物を細胞に送達する方法により特徴づけられる。治療される細
胞はヒト内部のものであっても、またはex vivo、例えば培養物であってもよい
【0049】 本発明の化合物(本明細書では「有効成分」とも呼ばれる)は、治療のため、
経口、直腸、経鼻、局所(口内および舌下を含む)、膣内および非経口(皮下、
筋肉内、静脈内および皮内を含む)を含むいずれの好適な経路によって投与して
もよい。好ましい経路は受容者の状態および年齢、感染の特徴、および選択され
る有効成分によって異なると考えられる。
【0050】 必要とする有効成分量は、治療される症状の重篤度および受容者の特徴を含む
いくつかの因子に依存し、最終的には主治医または獣医の判断によるであろう。
しかしながら、一般には、これらの用途および指示の各々について、式(I)の
化合物の好適な有効量は0.01〜200mg/患者体重kg/日の範囲、有利
には1〜100mg/患者体重kg/日の範囲であろう。
【0051】 所望の用量は、好ましくは1日を通じて適当な間隔で投与される1、2、3ま
たは4以上の分割量で提供される。これらの分割量は、例えば約0.5〜200
0mg、好ましくは約5、25、50,150、200または250mg有効成
分/単位投与形を含む単位投与形で投与すればよい。
【0052】 本発明のさらなる態様は、式(I)、(II)および(III)の化合物から選択
される少なくとも1種の有効成分とその化合物の使用説明書を含む添付書類を含
んでなる患者用パックにより特徴づけられる。
【0053】 有効成分は単独で投与することもできるが、医薬組成物として提供するのが好
ましい。本発明のさらなる態様は式(I)、(II)もしくは(III)の化合物ま
たはその医薬上許容される誘導体、および医薬上許容される担体を含んでなる医
薬組成物により特徴づけられる。
【0054】 本発明の組成物は、上記で定義された少なくとも1種の有効成分を、医薬上許
容される1以上の担体、および所望によりその他の治療薬とともに含んでなる。
各担体はその組成物の他の成分と適合し、かつ、その受容者に害がないという点
で「許容され」なければならない。組成物としては、経口、直腸、経鼻、局所(
口内および舌下を含む)、膣内、または非経口(皮下、筋肉内、静脈内および皮
内を含む)投与に好適なものが含まれる。
【0055】 これらの組成物は、便宜上、製薬分野で十分公知の方法のいずれかによって製
造される単位投与形で提供されてもよい。かかる方法には有効成分を、1以上の
補助成分をなす担体と会合させるステップが含まれる。一般に、これらの組成物
は、有効成分を液体担体もしくは再粉固体担体またはその双方と均一かつ緊密に
会合させ、次いで、必要であれば製品に整形することで製造される。
【0056】 経口投与に好適な本発明の組成物は、各々所定量の有効成分を含有するカプセ
ル剤、カシェ剤、顆粒サシェ剤または錠剤(嚥下錠、分散錠またはチュアブル錠
など)などの個別単位として;散剤または顆粒剤として;水性または非水性液体
中の溶液または懸濁液として;または水中油型液体エマルションもしくは油中水
型液体エマルションとして提供してもよい。有効成分はまた、ボーラス剤、舐剤
またはペースト剤として提供してもよい。
【0057】 錠剤は、所望により1以上の補助成分とともに、圧縮または成型することによ
り製造することができる。圧縮錠剤は、所望により結合剤、滑沢剤、不活性希釈
剤、保存剤、界面活性剤または分散剤と混合した、粉末または顆粒のような流動
形態の有効成分を好適な機械で圧縮することにより製造すればよい。成型錠剤は
、不活性液体希釈剤で湿らせた粉末状化合物の混合物を好適な機械で成型するこ
とにより製造すればよい。これらの錠剤は所望により被覆または刻み目をつけて
よく、その中の有効成分の遅延放出性または徐放性を与えるように製剤化しても
よい。錠剤は腸溶被覆を施してもよい。
【0058】 口腔内局所投与に好適な組成物としては、通常スクロースおよびアラビアゴム
またはトラガントゴムなどの矯味基剤中に有効成分を含んでなるトローチ剤;ゼ
ラチンおよびグリセリン、またはスクロースおよびアラビアゴムなどの不活性基
剤に有効成分を含んでなる香錠;および好適な液体担体に有効成分を含んでなる
口中洗浄剤が挙げられる。
【0059】 直腸投与のための組成物は、例えばココアバターまたはサリチル酸塩を含んで
なる好適な基剤とともに坐剤として提供すればよい。
【0060】 膣内投与に好適な組成物としては、有効成分に加えて、当技術分野で適当であ
ることが知られている担体を含む、ペッサリー、タンポン、クリーム剤、ゲル剤
、ペースト剤、フォームまたはスプレー製剤として提供してよい。
【0061】 非経口投与に好適な組成物としては、抗酸化剤、緩衝剤、静菌剤および製剤を
水性および非水性滅菌懸濁液(沈殿防止剤および増粘剤を含んでもよい)とする
溶質を含んでもよい水性および非水性等張滅菌注射液が挙げられる。これらの組
成物は、例えばアンプルまたはバイアルのような単位用量用または複用量用の密
封容器として提供してもよく、また、使用直前に、例えば注射用水などの滅菌液
状担体を加えるだけの凍結乾燥品として保存してもよい。即時調合注射溶液およ
び懸濁液は、これまでに記載された種類の滅菌散剤、顆粒剤および錠剤から調製
すればよい。
【0062】 また、有効成分は、マイクロメーターサイズまたはナノメーターサイズの有効
成分粒子を含んでなる組成物として提供してもよい。
【0063】 好ましい単位投与組成物は、有効成分の1日用量または1日分割用量(本明細
書で上記した)、またはその適当な画分を含有するものである。
【0064】 特に上記した成分に加え、本発明の組成物は、対象となる製剤のタイプを考慮
して当技術分野で通常の他の薬剤を含んでもよいものと理解すべきであり、例え
ば経口投与に好適なものとしては矯味または味覚マスキング剤が挙げられる。
【0065】 本発明のさらなる態様はウイルス感染患者の治療に用いられるキットに関する
。これらのキットは式(I)、(II)または(III)の化合物の1種以上の経口
用量を含み、1以上の付加的な治療薬を含んでもよい。例示すれば、本発明のキ
ットは式(I)の化合物を含有する1以上の錠剤、カプセル剤、カプレット剤、
ゲルキャップ剤、または液体製剤、および式(I)の化合物を含有する1以上の
錠剤、カプセル剤、カプレット剤、ゲルキャップ剤、または液体製剤を上記範囲
内の用量で含めばよい。これらのキットは薬剤の同時投与に関する投与情報を印
刷した添付書類を含んでもよい。
【0066】 以下の実施例は例示を意図するものであって、本発明の範囲を何ら限定するも
のではない。
【0067】実施例1 (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シクロ
ペンテン−1−メタノール (a)(1S,4R)−tert−ブチル3−オキソ−2−アザビシクロ[2.2 .1]ヘプト−5−エン−2−カルボキシレート (+)−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−3−オン(Chir
oscience, Cambridge, England;54.565g,0.500モル)を乾燥テト
ラヒドロフラン(350ml)に溶かした。炭酸ジ−tert−ブチル(Aldric
h,114.87g,97%として0.510モル)および4−ジメチルアミノ
ピリジン(Aldrich,600mg)を攪拌混合物に加えた。得られた溶液を周囲
温度で2時間攪拌した。溶媒を減圧下で蒸発させ、残った橙色の固体をトルエン
−ヘキサンから結晶化させると、標題の化合物が白色結晶として得られた(95
.72g,91%);融点85−86℃;1H-NMR (CDCl3) δ 1.50 (s, 9H)、2.
24 (app AB q, J = 8.4 Hz, 2H)、3.39 (br s, 1H)、4.96 (m, 1H)、6.66 (m, 1
H)、6.89 (m, 1H)。 元素分析値;C11H15NO3についての計算値: C, 63.14; H, 7.21; N, 6.69;実測
値: C, 63.20; H, 7.26; N, 6.65。
【0068】(b)(1S,cis)−tert−ブチルN−[4−(ヒドロキシメチル)− 2−シクロペンテン−1−イル]カルバメート テトラヒドロフラン(500ml)−水(50ml)中の(1S,4R)−te
rt−ブチル3−オキソ−2−アザビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−
2−カルボキシレート(本実施例のパート(a)、95.50g,0.456モ
ル)の溶液を10分間にわたって、水(100ml)中の水素化ホウ素ナトリウ
ム(Aldrich,21.96g,99%として0.580モル)の激しく攪拌して
いる溶液に加えた。温度を35℃以下に維持した。2時間後、溶液を冷却して2
5℃以下の温度を維持しつつ、濃塩酸(50ml)を10分間にわたって加えた
。さらに水(100ml)を加えて固体を溶かし、溶液をトルエン(4×300
ml)で抽出した。混合した有機層を9:1の飽和硫酸ナトリウム/飽和炭酸ナ
トリウム(200ml)で洗浄し、乾燥させた(硫酸ナトリウム)。減圧下で溶
媒を蒸発させると無色のシロップが残り、それをヘキサン(200ml)ととも
に攪拌して結晶化させると、標題の化合物が白色微粉末として得られた(87.
16g、90%);融点72−73℃;1H-NMR (DMSO-d6) δ 6.78 (d, J = 7.6
Hz, 1H)、5.80および5.60 (two m, 2H)、4.58 (t, J = 5.25 Hz, 2H)、4.45 (m
, 1 H)、3.35 (m 重複水)、2.60 (m, 1H)、2.30 (m, 1H)、1.38 (s, 9H)、1.20
(m, 1H) : [α]589 20+2.80 °(c 5.0, メタノール)。 元素分析値;C11H19NO3についての計算値: C, 61.95; H, 8.98; N, 6.57;実測
値: C, 61.87; H, 8.97; N, 6.55。
【0069】(c)(1R,cis)−4−アミノ−2−シクロペンテン−1−メタノール塩
酸塩 (1S,cis)−tert−ブチルN−[4−(ヒドロキシメチル)−2−
シクロペンテン−1−イル]カルバメート(本実施例のパート(b)、10.6
6g,50.0ミリモル)を濃塩酸(5.0mL,60ミリ当量)とともに2.
5時間無水エタノール(25mL)中で還流させた。揮発成分を蒸発させると標
題の化合物が白色固体として残った;質量スペクトル(ES):114 (M+1); 1H-
NMR (DMSO-d6) δ 7.9 (m, 3H)、6.03および5.75 (two m, 2H)、4.11 (m, 1H)、
3.41 (d, J = 5.4 Hz, 2H)、2.8 (m, 1H)、2.36 (m, 1H)、1.4 (m, 1H)。この固
体を直ちに次の実施例に使用した。
【0070】(d)(1R,cis)−4−[(5−アミノ−6−クロロ−4−ピリミジニル
)アミノ]−2−シクロペンテン−1−メタノール 1−ブタノール(25mL)中の(+)−(1R,cis)−4−アミノ−2
−シクロペンテン−1−メタノール塩酸塩(本実施例のパート(c)に記載した
ように、10.66g,50.0ミリモルの(+)−(1S,cis)−ter
t−ブチルN−[4−(ヒドロキシメチル)−2−シクロペンテン−1−イル]
カルバメートを脱保護することで得られる)、5−アミノ−4,6−ジクロロピ
リミジン(Aldrich,16.40g,0.100モル)、およびトリエチルアミ
ン(15.2g,0.150モル)の溶液を窒素下で18時間還流させた。溶液
を冷却し、1N水酸化ナトリウム(100mL)を加えた。減圧下で揮発成分を
蒸発させ、残った固体をシリカゲルクロマトグラフィーに付した。標題の化合物
を5%メタノール−クロロホルムで淡黄色のガラス質として溶出した(10.8
g)。かかるサンプルを酢酸エチルから結晶化させると、標題の化合物が白色針
状結晶として得られた;融点144−146℃;1H-NMR (DMSO-d6) δ 7.75 (s,
1H)、6.76 (d, J = 6.8 Hz, 1H)、5.93および5.82 (two m, 2H)、5.11 (m, 3H)
、4.66 (t, J = 5.3 Hz, 1H)、3.40 (br t, J = 6.1Hz, 2H)、2.75 (m, 1H)、2.
20 (m, 1H)、1.38 (m, 1H)。 元素分析値;C13H13N4ClOについての計算値: C, 49.90; H, 5.44; N, 23.28. 実
測値: C, 49.92; H, 5.57; N, 23.10。
【0071】(e)(1R,cis)−4−(6−クロロ−9H−プリン−9−イル)−2−
シクロペンテン−1−メタノール (1R,cis)−4−[(5−アミノ−6−クロロ−4−ピリミジニル)ア
ミノ]−2−シクロペンテン−1−メタノール(本実施例のパート(d)から得
られたもの、9.63g,40.0ミリモル)、オルトギ酸トリエチル(150
mL)、および濃塩酸(14mL)を3時間攪拌した。揮発成分を蒸発させ、残
った固体をクロロホルム(300mL)と炭酸ナトリウム飽和水溶液(100m
L)とで分液した。水層をクロロホルム(2×100mL)で抽出した。混合し
たクロロホルム層を乾燥させた(硫酸ナトリウム)。減圧下で揮発成分を蒸発さ
せ、残った黄色のガラス質をシリカゲルクロマトグラフィーに付した。酢酸エチ
ルで溶出すると、標題の化合物が酢酸エチルから白色針状結晶として得られた(
7.45g,74%);融点121−124℃;1H-NMR (DMSO-d6) δ 8.81 (s,
1H)、8.64 (s, 1H)、6.24および6.21 (two m, 2H)、5.75 (m, 1H)、4.75 (t, J
= 5.4 Hz, 1H)、3.34 (m, 2H)、2.95 (m, 1H)、2.75 (m, 1H)、1.75 (m, 1H)。
元素分析値;C11H11N4ClOについての計算値: C, 52.70; H, 4.42; N, 22.35; Cl
, 14.14;実測値: C, 52.81; H, 4.46; N, 22.31; 14.22。
【0072】(f)(1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−
シクロペンテン−1−メタノール (1R,cis)−4−(6−クロロ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
ロペンテン−1−メタノール(本実施例のパート(e)から得られたもの、2.
00g,7.98ミリモル)を、25℃で18時間、Parrボンベの中の液体
アンモニア(50mL)中で攪拌した。減圧下で揮発成分を蒸発させ、残った固
体をメタノール−アセトニトリルから結晶化させると、標題の化合物が白色プリ
ズム状晶として得られた(1.61g,87%);融点195−200℃;1H-N
MR (DMSO-d6) δ 8.15 (s, 1H)、8.06 (s, 1H)、7.21 (br s, 2H)、6.15および5
.95 (two m, 2H)、5.61 (m, 1H)、4.76 (t, J = 5.4 Hz, 1H)、3.48 (t, J = 5.
5 Hz, 2H)、2.92 (m, 1H)、2.71 (m, 1H)、1.67 (m, 1H); [α]589 20 +4.5°(c
0.5, メタノール)。 元素分析値;C11H13N5Oについての計算値: C, 57.13; H, 5.67; N, 30.28;実測
値: C, 57.25; H, 5.67; N, 30.33。
【0073】実施例2 (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シクロ
ペンテン−1−メタノールO−(フェニルメトキシ−L−アラニニル)ホスホル アミダート (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
ロペンテン−1−メタノール(実施例1のパート(f)、1.925mg,4.
00ミリモル)を乾燥ピリジン(100ml)中で攪拌し、塩化tert−ブチ
ルマグネシウム(Aldrich,テトラヒドロフラン中1M,4.3ml)を加えた
。15分後、テトラヒドロフラン(10ml)中のフェニル(メトキシ−L−ア
ラニニル)ホスホロクロリダート(McGuigan, C. et al., J. Med. Chem. 1993,
36: 1048-1052の記載通りに製造)(2.22g,8.00ミリモル)の溶液を加
えた。24時間後、さらに塩化tert−ブチルマグネシウム(4.4ml)お
よびフェニル(メトキシ−L−アラニニル)ホスホロクロリダート(2.22g
)を加え、攪拌をさらに24時間続けた。揮発成分を除去し、残ったゴム質固体
をクロロホルム(200ml)と水(50ml)とで分液した。クロロホルム層
を乾燥させて(硫酸ナトリウム)濃縮すると無色のガラス質が得られた。このガ
ラス質をシリカゲルクロマトグラフィーに付した。標題の化合物を5%メタノー
ル−クロロホルムで溶出した。メタノール溶液を蒸発させると、標題の化合物が
白色泡沫固体として残った(1.02g、54%);高分解能質量スペクトルC 2126P(M+H)についての計算値:m/z473.1702
;実測値:473.1707;1H-NMR (CDCI3) δ 8.39 (s, 1H)、8.04および7.
99 (ともに s, 1H)、7.2 (m, 5H)、6.50 (m, 1H)、6.2 (m, 1H)、6.0 (m, 1H)、
5.79 (m, 1H)、4.3-3.95 (m, 3H)、3.74および3.71 (two s, 3H)、3.25 (m, 1H)
、2.95 (m, 1H)、1.80 (m, 1H)、1.38および1.37 (two d, それぞれ J = 7.0 Hz
, 3H) ; 31P-NMR (CDCI3): 3.12, 2.80。 元素分析値;C21H25N6O5P-0.19 CH3OH 0.35 H2Oについての計算値: C, 52.49; H
, 5.50; N, 17.73;実測値: C, 52.51; H, 5.49; N, 17.35。
【0074】実施例3 (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シクロ
ペンテン−1−メタノールO−(フェニルエトキシ−L−アラニニル)ホスフェ ート 実施例2と同様の方法で、(1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリ
ン−9−イル)−2−シクロペンテン−1−メタノール(実施例1のパート(f
))をフェニル(エトキシ−L−アラニニル)ホスホロクロリダート(McGuigan,
C. et al., J. Med. Chem. 1993, 36: 1048-1052の記載のように製造)と反応さ
せた。標題の化合物を5%メタノール−クロロホルムで溶出した。メタノール溶
液を蒸発させると、標題の化合物が白色泡沫固体として残った;高分解能質量ス
ペクトルC2228P(M+H)についての計算値:m/z487
.1859;実測値:187.1841;1H-NMR (DMSO-d6) δ 8.16 (s, 1H)、
8.05および8.01 (ともに s, 計 1H)、7.36 (m, 2H)、7.24 (br s, 2H)、7.19 (m
, 3H)、6.13 (m, 1H)、6.02 (m, 2H)、5.63 (m, 1H)、4.03 (m 重複 q, J = 7.0
Hz, 4H)、3.77 (m, 1H)、3.15 (m, 1H)、2.75 (m, 1H)、1.70 (m, 1H)、1.21 (
d, J = 7.1Hz, 3H)、1.14および1.12 (two t, J = 7.0, 7.0 Hz, total 3H); 31 P-NMR (DMSO-d6) 4.23, 3.88。
【0075】実施例4 (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シクロ
ペンテン−1−メタノールO−[フェニル(メトキシ)−D−アラニニル]ホス ホルアミダート 実施例2と同様の方法で、(1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリ
ン−9−イル)−2−シクロペンテン−1−メタノール(実施例1のパート(f
),200mg,0.860ミリモル)をフェニル(メトキシ−D−アラニニル
)ホスホロクロリダート(McGuigan, C. et al., J. Med. Chem. 1993, 36: 1048
-1052の記載のように製造)と反応させた。標題の化合物を5%メタノール−クロ
ロホルムで溶出した。メタノール溶液を蒸発させると、標題の化合物が白色泡沫
固体として残った(290mg,71%);1H-NMR (DMSO-d6) δ 8.13 (s, 1H)
、8.02および8.01 (ともに s, 計 1H)、7.36 (m, 1H)、7.34 (m, 1H)、7.19 (m,
5H)、6.13 (m, 1H)、6.02 (m, 2H)、5.63 (m, 1H)、4.1 (m, 2H)、3.8 (m, 1H)
、3.57 (s, 3H)、3.12 (m, 1H)、2.72 (m, 1H)、1.68 (m, 1H)、1.20 (m, 3H) ;
31P-NMR (DMSO-d6) 3.96, 3.625。 元素分析値;C21H25N6O5P-0.48 H20についての計算値: C, 52.43; H, 5.44; N,
17.47;実測値: C, 52.43; H, 5.43; N, 17.43。
【0076】実施例5 (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シクロ
ペンテン−1−メタノールO−[フェニル(ベンジルオキシ)−L−アラニニル ]ホスホルアミダート 実施例2と同様の方法で、(1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリ
ン−9−イル)−2−シクロペンテン−1−メタノール(実施例1のパート(f
),200mg,0.860ミリモル)をフェニル(ベンジルオキシ−L−アラ
ニニル)ホスホロクロリダート(McGuigan, C. et al., J. Med. Chem. 1993, 36
: 1048-1052の記載のように製造)と反応させた。標題の化合物を5%メタノール
−クロロホルムで溶出した。メタノール溶液を蒸発させると、標題の化合物が白
色泡沫固体として残った(270mg,57%);1H-NMR (DMSO-d6) δ 8.13 (
s, 1H)、8.01および7.985 (ともに s, 計 1H)、7.2-7.4 (m, 12H)、6.02 (m, 3H
)、5.59 (m, 1H)、5.06 (m, 2H)、4.03 (m, 2H)、3.83 (m, 1H)、3.05 (m, 1H)
、2.65 (m, 1H)、1.62 (m, 1H)、1.22 (d, J = 7. 0 Hz, 3H); 31P-NMR (DMSO-d 6 ) 4.00, 3.55。 元素分析値;C27H29N6O5P-0.47 H2Oについての計算値: C, 58.22; H, 5.42; N,
15.09;実測値: C, 58.22; H, 5.44; N, 14.84。
【0077】実施例6 (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シクロ
ペンテン−1−メタノールO−[フェニル(メトキシ)−L−フェニルアラニニ
ル]ホスホルアミダート 実施例2と同様の方法で、(1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリ
ン−9−イル)−2−シクロペンテン−1−メタノール(実施例1のパート(f
),500mg,2.16ミリモル)をフェニル(メトキシ−L−フェニルアラ
ニニル)ホスホロクロリダート(McGuigan, C. et al., J. Med. Chem. 1993, 36
: 1048-1052の記載のように製造)と反応させた。標題の化合物を5%メタノール
−クロロホルムで溶出した。メタノール溶液を蒸発させると、標題の化合物が白
色泡沫固体として残った(500mg,42%);1H-NMR (DMSO-d6) δ 8.14お
よび8.13 (ともに s, 計 1H)、8.01および7.985 (ともに s, 計 1H)、7.2-7.4 (
m, 5H)、6.95-7.05 (m, 5H)、7.00および6.98 (ともに br s, 計 2H)、6.1 (m,
1H)、5.975 (m, 2H)、5.58 (m, 1H)、3.55-4.0 (m, 3H)、3.57 (s, 3H)、2.95 (
m, 2H)、2.7 (m, 2H)、1.55 (m, 1H) ; 31P-NMR (DMSO-d6) 3.605, 3.25。 元素分析値;C27H29N6O5P-0.38 H2O-0.16 CH3CNについての計算値: C, 58.39; H
, 5.42; N, 15.35;実測値: C, 58.39; H, 5.41; N, 15.36。
【0078】実施例7 (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シクロ
ペンテン−1−メタノールO−[フェニル(エトキシ)−L−フェニルアラニニ
ル]ホスホルアミダート 実施例2と同様の方法で、(1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリ
ン−9−イル)−2−シクロペンテン−1−メタノール(実施例1のパート(f
),150mg,0.27ミリモル)をフェニル(メトキシ−L−フェニルアラ
ニニル)ホスホロクロリダート(McGuigan, C. et al., J. Med. Chem. 1993, 36
: 1048-1052の記載のように製造)と反応させた。標題の化合物を5%メタノール
−クロロホルムで溶出した。メタノール溶液を蒸発させると、標題の化合物が白
色泡沫固体として残った(120mg,80%);1H-NMR (CDCl3) δ 8.38 (tw
o s, 1H)、7.83 (two s, 1H)、7.0-7.3 (m, 10H)、6.25 (ブロード s, 2H)、6.1
0 (m, 1H)、5.92 (m, 1H)、5.70 (m, 1H)、3.7-4.3 (m, 5H)、2,6-3.2 (m, 5H)
、1.60 (m, 1H)、1.17 (two t, 3H); 31P-NMR (CDCl3) δ 3.86;質量分析;C28 H31N6O5Pについての計算値:(M+H)+ m/z 563;実測値:563。 元素分析値;C28H31N6O5P-2/3 H2Oについての計算値:C, 58.53; H, 5.67; N, 1
4.63;実測値: C, 58.77; H, 5.51; N, 14.65。
【0079】実施例8 (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シクロ
ペンテン−1−メタノールO−(L−フェニルアラニニル)ホスホルアミダート
ニナトリウム塩 (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
ロペンテン−1−メタノールO−[フェニル(メトキシ)−L−フェニルアラニ
ニル]ホスホルアミダート(0.060g,0.11ミリモル)をトリエチルア
ミン(2mL)および脱イオン水(2mL)の溶液に懸濁させ、室温で18時間
攪拌した。揮発成分を減圧下での回転蒸発によって除去し、残渣を水(20mL
)に溶かし、ジクロロメタン(2×20mL)で抽出し、水性重炭酸アンモニウ
ムバッファー(0〜0.5M勾配,1L)を用いたSep−Pak(登録商標)
Vac 35cc Accell(商標)Plus QMAカートリッジ(Wate
rs Corp.,P/N WAT054725)(HCO 型)上での陰イオン交換
クロマトグラフィーによって精製した。適当な画分を混合し、揮発成分を減圧下
での回転蒸発によって除去した。残渣を2回脱イオン水に溶かし、減圧下で回転
蒸発させると、標題の化合物がアンモニウム塩として得られた。この塩を脱イオ
ン水に溶かし、脱イオン水を用いてSep−Pak(登録商標)Vac 20c
c Accell(登録商標)Plus CMカートリッジ(Waters Corp.,P
/N WAT054675)(Na型)に通した。適当な画分を凍結乾燥させ
ると、標題の化合物のニナトリウム塩3.2水和物が白色固体として残った(3
5mg,51%);1H-NMR (D2O) δ 8.02 (s, 1H)、7.96 (s, 1H)、6.98-7.10
(m, 3H)、6.84-6.92 (m, 2H)、6.14-6.20 (m, 1H)、5.88-5.90 (m, 1H)、5.42-5
.50 (m, 1H)、4.4-5.0 (br m, 3H + HOD)、3.58-3.66 (m, 1H)、3.36-3.48 (m,
2H)、2.94-3.06 (bm, 1H)、2.64-2.78 (m, 1H)、2.40 (d, J = 6.6 Hz, 2H)、1.
54-1.64 (m, 1H); 31P-NMR (D2O) 7.8;MS (ES-) m/e 457 (MH-)。 元素分析値;C20H21N6Na2O5P 3.2 H2Oについての計算値: C, 42.89; H, 4.93; N
, 15.01;実測値: C, 42.92; H, 4.58; N, 14.70。
【0080】実施例9 (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シクロ
ペンテン−1−メタノールO−[フェニル(メトキシ)−α,α−ジメチルグリ シニル]ホスホルアミダート 実施例2と同様の方法で、(1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリ
ン−9−イル)−2−シクロペンテン−1−メタノール(実施例1のパート(f
),200mg,0.86ミリモル)をフェニル(メトキシ−α,α−アラニニ
ル)ホスホロクロリダート(McGuigan, C. et al., J. Med. Chem. 1993, 36: 10
48-1052の記載のように製造)と反応させた。標題の化合物を5%メタノール−
クロロホルムで溶出した。メタノール溶液を蒸発させると、標題の化合物が白色
泡沫固体として残った(200mg,48%);1H-NMR (DMSO-d6) δ 8.15 (s,
1H)、8.03および8.01 (ともに s, 計 1H)、7.1-7.4 (m, 7H)、6.10 (m, 1H)、6
.00 (m, 1H)、5.89 (m, 1H)、5.625 (m, 1H)、4.08 (m, 2H)、3.55 (s, 3H)、3.
12 (m, 1H)、2.74 (m, 1H)、1.70 (m, 1H)、1.35 (m, 6H); 31P-NMR (DMSO-d6)
2.43, 2.39。 元素分析値;C22H27N6O5P-0.53 H2O-0.03 CH3CNについての計算値: C, 53.29; H
, 5.71; N, 16.99;実測値: C, 53.29; H, 5.67; N, 16.99。
【0081】標準的な方法 以下の一般操作を、実施例10〜41の化合物の製造に用いた。
【0082】ホスホロクロリダート製造のための標準法 窒素下、−78℃で、乾燥ジクロロメタン(40ml)中の乾燥トリエチルア
ミン(2.0モル当量)を、乾燥ジクロロメタン(40ml)中のジクロロリン
酸フェニル(1.0モル当量)および適切なアミノ酸エステル塩(1.0モル当
量)の攪拌溶液に滴下した。滴下の後、反応混合物をゆっくりと室温まで温めて
一晩攪拌した。溶媒を減圧下で除去し、粗残渣を乾燥ジエチルエーテルまたはT
HFに再懸濁させ、窒素下で濾過した。溶媒を減圧下で除去すると、粗生成物が
油状物質として残った。
【0083】 すべての粗ホスホロクロリダートを、次のカップリング反応において、乾燥T
HFまたは乾燥アセトニトリル中の溶液として使用した。
【0084】ホスホルアミダート製造のための標準法1 窒素雰囲気下、無水アセトニトリル(15ml)に懸濁させた(1R,cis
)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シクロペンテン−1−
メタノール(200mg,0.87ミリモル)に、テトラヒドロフラン(1.7
3ml,1.74ミリモル)に溶かした1M 塩化t−ブチルマグネシウムを加
えた。15分後、アセトニトリル(15ml)に溶かしたホスホロクロリダート
(2.61ミリモル)を1分間にわたって滴下し、反応混合物をさらに4時間攪
拌した。減圧下で揮発成分を除去した後、生成物をクロロホルムまたはジクロロ
メタン中の4〜5%MeOHで溶出するカラムクロマトグラフィー(シリカ)に
よって精製した。
【0085】ホスホルアミダート製造のための標準法2 窒素雰囲気下、無水テトラヒドロフラン(15ml)に懸濁させた(1R,c
is)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シクロペンテン−
1−メタノール(200mg,0.87ミリモル)に、テトラヒドロフラン(1
.73ml,1.74ミリモル)に溶かした1M 塩化t−ブチルマグネシウム
を加えた。15分後、アセトニトリル(15ml)に溶かしたホスホロクロリダ
ート(2.61ミリモル)を1分間にわたって滴下し、反応混合物をさらに4時
間攪拌した。減圧下で揮発成分を除去した後、生成物をクロロホルムまたはジク
ロロメタン中の4〜5%MeOHで溶出するカラムクロマトグラフィー(シリカ
)によって精製した。
【0086】ホスホルアミダート製造のための標準法3 窒素雰囲気下、無水ピリジン(15ml)に懸濁させた(1R,cis)−4
−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シクロペンテン−1−メタノ
ール(200mg,0.87ミリモル)に、テトラヒドロフラン(1.73ml
,1.74ミリモル)に溶かした1M 塩化t−ブチルマグネシウムを加えた。
15分後、アセトニトリル(15ml)に溶かしたホスホロクロリダート(2.
61ミリモル)を1分間にわたって滴下し、反応混合物をさらに4時間攪拌した
。減圧下で揮発成分を除去した後、生成物をクロロホルムまたはジクロロメタン
中の4〜5%MeOHで溶出するカラムクロマトグラフィー(シリカ)によって
精製した。
【0087】実施例10 (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シクロ
ペンテン−1−メタノールO−[フェニルメトキシ−L−(O−tert−ブチルチ ロシニル)]ホスホルアミダート 標準法1に従って合成。標題の化合物は脆い白色泡沫として単離(60%);
δp 3.98, 4.04; δH 1.32 (9H, s)、1.64 (1H, m)、2.83 (1H, m)、2.95 (2H,
m)、3.08 (1H, m)、3.61,3.66 (3H, s)、4.07 (4H, m)、5.73 (1H, m)、5.94 (1
H, m)、6.11 (1H, m)、6.39 (2H, br s)、6.88 (2H, d)、6.98 (2H, d)、7.16 (
2H, m)、7.29 (3H, m)、7.84, 7.88 (1H, s)、8.37, 8.38 (1H, s); m/z (ES+)
643.2405 (MH+, C31H37N6O6NaPは643.2410を必要とする)。
【0088】実施例11 (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シクロ
ペンテン−1−メタノールO−(フェニルイソプロポキシ−L−アラニニル)ホ スホルアミダート 標準法1に従って合成。標題の化合物は脆い白色泡沫として単離(89%);
δp 3.97, 4.20; δH 1.14 (6H, m)、1.31 (3H, m)、1.63 (1H, m)、2.79 (1H,
m)、3.12 (1H, m)、4.05 (3H, m)、4.92 (1H, m)、5.66 (1H, m)、5.87 (1H, m)
、6.08 (1H, m)、6.22 (2H, br s)、7.06 (2H, m)、7.19 (3H, m)、7.78, 7.82
(1H, s)、8.29 (1H, s); m/z (ES+) 523.1832 (MH+, C23H29N6O5NaPは523.1835
を必要とする)。
【0089】実施例12 (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シクロ
ペンテン−1−メタノールO−(フェニルtert−ブトキシ−L−アラニニル )ホスホルアミダート 標準法1に従って合成。標題の化合物は脆い白色泡沫として単離(59%);
δp 4.10, 4.27; δH 1.24 (3H, m)、1.35 (9H, s)、1.54 (1H, m)、2.79 (1H,
m)、3.13 (1H, m)、3.80 (1H, m)、4.09 (3H, m)、5.66 (1H, m)、5.87 (1H, m)
、6.08 (1H, m)、6.22 (2H, br s)、7.15 (5H, m)、7.78, 7.82 (1H, s)、8.29
(1H, s); m/z (ES+) 537.2001 (MH+, C24H31N6O5NaPは537.1991を必要とする)。
【0090】実施例13 (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シクロ
ペンテン−1−メタノールO−[フェニル(2,2−ジメチルプロポキシ)−L −アラニニル]ホスホルアミダート 標準法1に従って合成。標題の化合物は脆い白色泡沫として単離(66%);
δp 3.89, 4.18; δH 0.94 (9H, d)、1.41 (3H, m)、1.73 (1H, m)、2.89 (1H,
m)、3.23 (1H, m)、3.83 (2H, m)、4.14 (4H, m)、5.77 (1H, m)、5.98 (1H, m)
、6.20 (3H, m)、7.18 (2H, m)、7.32 (3H, m)、7.88, 7.94 (1H, s)、8.38 (1H
, s); m/z (ES+) 551.2145 (MH+, C25H33N6O5NaPは551.2148を必要とする)。
【0091】実施例14 (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シクロ
ペンテン−1−メタノールO−(フェニルシクロプロピル−メトキシ−L−アラ ニニル)ホスホルアミダート 標準法1に従って合成。標題の化合物は脆い白色泡沫として単離(59%);
δp 3.99, 4.21; δH 0.14 (2H, m)、0.45 (2H, m)、0.99 (1H, m)、1.28 (3H,
m)、1.61 (1H, m)、2.76 (1H, m)、3.10 (1H, m)、3.84 (2H, m)、4.06 (2H, m)
、4.50 (1H, m)、5.64 (1H, m)、5.85 (1H, m)、6.06 (1H, m)、6.42 (2H, br s
)、7.13 (5H, m)、7.77, 7.80 (1H, s)、8.27 (1H, s); m/z (ES+) 535.1834 (M
H+, C24H29N6O5NaPは535.1835を必要とする)。
【0092】実施例15 (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シクロ
ペンテン−1−メタノールO−(フェニルメトキシ−L−ロイシニル)ホスホル アミダート 標準法1に従って合成。標題の化合物は脆い白色泡沫として単離(79%);
δp 4.14, 4.37; δH 0.78 (6H, m)、1.39 (2H, m)、1.58 (2H, m)、2.77 (1H,
m)、3.10 (1H, m)、3.56, 3.59 (3H, s)、4.02 (4H, m)、5.65 (1H, m)、5.86 (
1H, m)、6.00 (1H, m)、6.26 (2H, br s)、7.06 (2H, m)、7.21 (3H, m)、7.77,
7.84 (1H, s)、8.28 (1H, s); m/z (ES+) 537.2000 (MH+, C24H31N6O5NaPは537
.1991を必要とする)。
【0093】実施例16 (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シクロ
ペンテン−1−メタノールO−[フェニルメトキシ−L−(O−メチルチロシニ ル)]ホスホルアミダート 標準法1に従って合成。標題の化合物は脆い白色泡沫として単離(89%);
δp 4.07; δH 1.62 (1H, m)、2.81 (1H, m)、2.93 (2H, m)、3.12 (1H, m)、3.
64, 3.68 (3H, s)、3.74 (3H, m)、4.09 (3H, m)、4.47 (1H, m)、5.73 (1H, m)
、5.94 (1H, m)、6.11 (1H, m)、6.43 (2H, br s)、6.75 (2H, d)、6.98 (2H, d
)、7.16 (3H, m)、7.27 (2H, m)、7.83, 7.85 (1H, s)、8.36, 8.37 (1H, s)。
【0094】実施例17 (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シクロ
ペンテン−1−メタノールO−(フェニルメトキシ−D−フェニルアラニニル) ホスホルアミダート 標準法1に従って合成。標題の化合物は脆い白色泡沫として単離(24%);
δp 3.92, 4.04; δH 1.7 (1H, m)、2.8 (1H, m)、3.1 (1H, m)、3.2 (1H, m)、
3.7 (3H, d)、4.1 (2H, m)、4.6 (1H, q)、5.7 (1H, m)、5.9 (1H, m)、6.1 (1H
, m)、6.5 (2H, d)、7.2 (10H, m)、7.85 (1H, d)、8.4 (1H, d)。
【0095】実施例18 (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シクロ
ペンテン−1−メタノールO−(フェニルメトキシ−D−ロイシニル)ホスホル アミダート 標準法1に従って合成。標題の化合物は脆い白色泡沫として単離(28%);
δp 4.27, 4.36; δH 0.8 (6H, m)、1.5 (2H, m)、5.9 (1H, m)、6.05 (1H, m)
、6.55 (2H, s)、7.2 (5H, m)、7.8 (1H, d)、8.23 (1H, d)。
【0096】実施例19 (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シクロ
ペンテン−1−メタノールO−(フェニルメトキシ−D−トリプトファニル)ホ スホルアミダート(ジアステレオマー混合物) 標準法1に従って合成。塩化メチレン中の5%メタノールを用いてシリカゲル
カラムから溶出させると、脆い白色泡沫として単離される高:低Rf値異性体の
1.15:1混合物(31P−NMRより)が得られた(23%);δp 4.13,
4.23; δH 1.5 (1H, m)、2.65 (1H, m)、3.2 (2H, m)、3.62 (3H, d)、3.95 (2H
, m)、4.35 (1H, m)、5.67 (1H, m)、5.9 (1H, m)、6.0 (1H, m)、6.4 (2H, s)
、7.2 (9H, m)、7.5 (1H, d)、7.73 (1H, s)、8.35 (1H, s)、9.05 (1H, s)。
【0097】実施例20 (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シクロ
ペンテン−1−メタノールO−(フェニルメトキシ−D−トリプトファニル)ホ スホルアミダート(単独ジアステレオマー) 標準法1に従って合成。塩化メチレン中の5%メタノールを用いてシリカゲル
カラムから溶出させると、脆い白色泡沫として単離される、実施例19に記載の
混合物の純粋な高Rf値異性体(31P−NMRより)を含む最初の画分が得ら
れた(34%);δp 4.02; δH 1.5 (1H, m)、2.7 (1H, m)、3.2 (2H, m)、3.6
(3H, d)、4 (2H, m)、4.3 (1H, m)、5.7 (1H, m)、5.85 (1H, m)、6 (1H, m)、
6.5 (2H, s)、7.3 (9H, m)、7.5 (1H, d)、7.8 (1H, s)、8.4 (1H, s)、9.2 (1H
, s)。
【0098】実施例21 (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シクロ
ペンテン−1−メタノールO−(フェニルメトキシ−D−バリニル)ホスホルア ミダート 標準法1に従って合成。標題の化合物は脆い白色泡沫として単離(26%);
δp 4.76, 4.85; δH 0.9 (6H, m)、1.8 (1H, m)、2.1 (1H, m)、3.25 (1H, m)
、3.7 (3H, d)、3.9 (1H, m)、4.2 (2H, m)、5.8 (1H, m)、6 (1H, m)、6.2 (1H
, m)、6.3 (2H, s)、7.25 (5H, m)、7.9 (1H, d)、8.4 (1H, s)。
【0099】実施例22 (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シクロ
ペンテン−1−メタノールO−(フェニルジメトキシ−D−アスパルチル)ホス ホルアミダート 標準法1に従って合成。標題の化合物は脆い白色泡沫として単離(28%);
δp 3.79, 4.24; δH 1.7 (1H, m)、2.8 (3H, m)、3.1 (1H, m)、3.6 (3H, d)、
3.7 (3H, d)、4.1 (2H, m)、4.4 (1H, m)、5.5 (1H, m)、5.9 (1H, m)、6.1 (1H
, m)、6.3 (2H, s)、7.15 (5H, m)、7.8 (1H, d)、8.3 (1H, d)。
【0100】実施例23 (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シクロ
ペンテン−1−メタノールO−(フェニルメトキシ−L−プロリニル)ホスホル アミダート 標準法1に従って合成。標題の化合物は脆い白色泡沫として単離(19%);
δp 2.89, 3.04; δH 1.68-2.19 (5H, br m)、2.94 (1H, m)、3.32 (2H, m)、3.
42 (1H, m) 3.61, 3.74 (3H, s)、4.12, 4.30 (m, 5'-H)、5.70 (2H, br s) 5.8
1 (1H, m)、5.98 (1H, m)、6.19, 6.25 (1H, m)、7.21 (2H, m)、7.35 (3H, m)
、7.88, 8.02 (1H, s)、8.43 (1H, s)。
【0101】実施例24 (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シクロ
ペンテン−1−メタノールO−(フェニルメトキシ−L−イソロイシニル)ホス ホルアミダート 標準法1に従って合成。標題の化合物は脆い白色泡沫として単離(45%);
δp 4.55, 4.72; δH 0.92 (6H, m)、1.16 (1H, m)、1.42 (1H, m)、1.77 (2H,
m)、2.99 (1H, m)、3.22 (1H, m)、3.62, 3.66 (3H, s)、3.84 (2H, m)、4.22 (
2H, m)、5.74 (1H, m)、5.99 (3H, m)、6.17 (1H, m)、7.11 (2H)、7.29 (3H, m
)、7.86, 7.92 (1H, s)、8.36 (1H, s)。
【0102】実施例25 (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シクロ
ペンテン−1−メタノールO−(フェニルメトキシ−L−ノルバリニル)ホスホ ルアミダート 標準法1に従って合成。標題の化合物は脆い白色泡沫として単離(73%);
δp 4.10, 4.35; δH 0.88 (3H, t, J 8.4)、1.32 (2H, m)、1.71 (3H, m)、2.9
1 (1H, m)、3.20 (1H, m)、3.65, 3.68 (3H, s)、3.87 (1H, m)、4.03 (2H, m)
、4.19 (1H, m)、5.74 (1H, m)、5.93 (1H, m)、6.05 (2H, br s)、6.13 (1H, m
)、7.14 (2H, m)、7.28 (3H, m,)、7.83, 7.90 (1H, s)、8.34 (1H, s)。
【0103】実施例26 (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シクロ
ペンテン−1−メタノールO−(フェニルi−プロポキシ−L−フェニルアラニ ニル)ホスホルアミダート 標準法1に従って合成。標題の化合物は脆い白色泡沫として単離(76%);
δp 3.97; δH 1.20 (6H, m)、1.66 (1H, m)、2.82 (1H, m)、2.98 (2H, m)、3.
11 (1H, m) 3.79-4.06 (4H, br m)、4.99 (1H, m)、5.72 (1H, m)、5.96 (1H, m
)、6.08 (3H, m)、7.23 (10H, m)、7.87 (1H, s)、8.34 (1H, s)。
【0104】実施例27 (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シクロ
ペンテン−1−メタノールO−(フェニルtert−ブトキシ−L−フェニルア ラニニル)ホスホルアミダート 標準法1に従って合成。標題の化合物は脆い白色泡沫として単離(51%);
δp 4.14, 4.09; δH 1.31, 1.34 (9H, s)、1.56 (1H, m)、2.75 (1H, m)、2.90
(2H, m)、3.20 (1H, m)、3.94 (4H, m)、5.63 (1H, m)、5.86 (1H, m)、6.02 (
3H, m)、7.13 (10H, m)、7.73 (1H, s)、8.29 (1H, s)。
【0105】実施例28 (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シクロ
ペンテン−1−メタノールO−[フェニル(2,2−ジメチルプロポキシ)−L −フェニルアラニニル)ホスホルアミダート 標準法1に従って合成。標題の化合物は脆い白色泡沫として単離(23%);
δp 3.94, 3.99; δH 0.85, 0.92 (9H, s)、1.62 (1H, m)、2.80 (1H, m)、3.03
(2H, m)、3.20 (1H, m)、3.79 (3H, m)、4.02 (2H, m)、4.29 (1H, m)、5.73 (
1H, m)、5.92 (1H, m)、6.02 (2H, br s)、6.09 (1H, m)、7.18 (10H, m)、7.81
, 7.83 (1H, s)、8.36, 8.37 (1H, s)。
【0106】実施例29 (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シクロ
ペンテン−1−メタノールO−(フェニルベンジルオキシ−L−フェニルアラニ ニル)ホスホルアミダート 標準法1に従って合成。標題の化合物は脆い白色泡沫として単離(53%);
δp 3.84, 3.90; δH 1.56 (1H, m)、2.81 (1H, m)、3.02 (3H, m)、3.92 (3H,
m)、4.27 (1H, m)、5.11 (2H, m) 5.69 (1H, m)、5.85 (1H, m)、6.03 (3H, br
s)、6.94 (2H, m)、7.13 (13H, m)、7.77, 7.78, 7.80 (1H, s)、8.34 (1H, s)
【0107】実施例30 (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シクロ
ペンテン−1−メタノールO−[(2−カルボメトキシ)フェニルメトキシ−L −アラニニル]ホスホルアミダート 標準法3に従って合成。標題の化合物は脆い白色泡沫として単離(39%);
δp 3.95, 4.05; δH 1.28 (6H, m)、1.69 (1H, m)、2.80 (1H, m)、3.15 (1H,
m)、3.52, 3.60 (3H, s)、4.18 (5 H, m)、5.70 (1H, m)、5.88 (1H, m)、7.16
(1H, m)、7.44 (2H, m)、7.80 (1H, m)、7.87, 7.92 (1H, s)、8.28 (1H, s); M
S (E/l) 567.1722 (calc. 567.1733)。
【0108】実施例31 (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シクロ
ペンテン−1−メタノールO−[4−(3−オキソ−3−フェニルプロペニルフ ェニルメトキシ−L−アラニニル]ホスホルアミダート 標準法1に従って合成。標題の化合物は脆い白色泡沫として単離(74%);
δp 3.68, 3.97; δH 1.40 (3H, m)、1.78 (1H, m)、2.93 (1H, m)、3.25 (1H,
br, s)、3.75 (3H, s)、4.27 (3H, m)、5.78 (1H, m)、6.10 (1H, m)、6.19 (1H
, m)、7.25 (1H, m)、7.32 (2H, m)、7.58 (4H, m)、7.90 (1H, s)、8.05 (2H,
s)、8.50 (1H, s); MS (E/I) 625.1956 (calc. 625.1940)。
【0109】実施例32 (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シクロ
ペンテン−1−メタノールO−(フェニルメトキシグリシニル)ホスホルアミダ ート 標準法1に従って合成。標題の化合物は脆い白色泡沫として単離(38%);
δp 4.51; δH 1.72 (1H, m)、2.82 (1H, m)、3.20 (1H, m)、3.70 (3H, s)、4.
00 (2H, m)、4.20 (2H, m)、 5.68 (1H, m)、5.90 (1H, m)、6.15 (1H, m)、7.2
0 (5H, m)、7.99 (1H, s)、8.31 (1H, s); MS (EI) 481.1373 (calc. 481.1365)
【0110】実施例33 (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シクロ
ペンテン−1−メタノールO−(フェニルメトキシ−L−バリニル)ホスホルア ミダート 標準法1に従って合成。標題の化合物は脆い白色泡沫として単離(86%);
δp 4.64, 4.84; δH 0.83 (6H, m)、1.65 (1H, m)、1.95 (1H, m)、2.82 (1H,
m)、3.15 (1H, M)、3.60, 3.65 (3H, s)、3.78 (1H, m)、4.11 (2H, m)、5.68 (
1H, m)、5.89 (1H, m)、6.12 (1H, m)、7.10 (2H, m)、7.22 (3H, m)、7.84, 7.
92 (1H, s)、8.29 (1H, s); MS (EI) 523.1855 (calc. 523.1835)。
【0111】実施例34 (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シクロ
ペンテン−1−メタノールO−(フェニルメトキシ−L−メチオニニル)ホスホ ルアミダート 標準法1に従って合成。標題の化合物は脆い白色泡沫として単離(96%);
δp 3.79, 4.19; δH 1.70 (1H, m)、1.85 (2H, m)、1.97 (3H, s)、2.39 (2H,
t)、2.81 (1H, m)、3.15 (1H, m)、3.64, 3.67 (3H, s)、3.91 (1H, m)、4.13 (
2H, m)、5.68 (1H, m)、5.89 (1H, m)、6.12 (1H, m)、7.12 (2H, m)、7.28 (3H
, m)、7.90, 8.00 (1H, s)、8.29 (1H, s); MS (E/I) 555.1567 (calc. 555.155
5)。
【0112】実施例35 (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シクロ
ペンテン−1−メタノールO−(フェニルエトキシ−α,α−ジメチルグリシニ ル)ホスホルアミダート 標準法1に従って合成。標題の化合物は脆い白色泡沫として単離(91%);
δp 2.51; δH 1.30 (3H, t)、1.57 (6H, m)、1.73 (1H, m)、2.88 (1H, m)、3.
22 (1H, m)、4.19 (4H, m)、5.74 (1H, m)、5.95 (1H, m)、6.19 (1H, m)、7.23
(5H, m)、7.92, 7.96 (1H, s)、8.35 (1H, s)。
【0113】実施例36 (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シクロ
ペンテン−1−メタノールO−(フェニルイソプロポキシ−α,α−ジメチルグ リシニル)ホスホルアミダート 標準法1に従って合成。標題の化合物は脆い白色泡沫として単離(21%);
δp 2.56; δH 1.30 (6H, m)、1.58 (6H, m)、1.78 (1H, m)、2.90 (1H, m)、3.
24 (1H, m)、4.08 (1H, m)、4.20 (2H, m)、5.07 (1H, m)、5.65 (2H, br, s)、
6.00 (1H, m)、6.20 (1H, m)、7.26 (5H, m)、7.83, 7.89 (1H, s)、8.43 (1H,
s)。
【0114】実施例37 (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シクロ
ペンテン−1−メタノールO−[フェニル(2,2−ジメチルプロポキシ−α, α−ジメチルグリシニル)ホスホルアミダート 標準法2に従って合成。標題の化合物は脆い白色泡沫として単離(38%);
δp 2.42, 2.44; δH 0.99 (9H, s)、1.61 (6H, dd)、1.74 (1H, m)、2.90 (1H,
m)、3.23 (1H, m)、3.86 (2H, s)、4.20 (2H, m)、5.78 (1H, m)、6.00 (1H, m
)、6.20 (1H, m)、7.28 (5H, m)、7.86, 7.92 (1H, s)、8.40 (1H, s)。
【0115】実施例38 (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シクロ
ペンテン−1−メタノールO−(フェニルメトキシ−シクロペンタングリシニル )ホスホルアミダート 標準法1に従って合成。標題の化合物は脆い白色泡沫として単離(54%);
δp 2.94; δH 1.67 (1H, m)、2.04 (8 H, m)、2.91 (1H, m)、3.24 (1H, m)、3
.75 (3H, s)、4.25 (2H, m)、5.80 (1H, m)、6.02 (1H, m)、6.22 (1H, m)、7.2
5 (5H, m)、7.90, 8.00 (1H, s)、8.45 (1H, s); MS (EI) 535.1816 (calc. 535
.1835)。
【0116】実施例39 (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シクロ
ペンテン−1−メタノールO−(フェニルメトキシシクロヘキサングリシニル) ホスホルアミダート 標準法1に従って合成。標題の化合物は脆い白色泡沫として単離(44%);
δp 2.88; δH 1.64 (10H, m)、1.71 (1H, m)、2.85 (1H, m)、3.20 (1H, m)、3
.71 (3H, s)、4.19 (2H, m)、5.76 (1H, m)、5.98 (1H. m)、6.17 (1H, m)、7.2
5 (5H, m)、7.85, 7.95 (1H. s)、8.42 (1H, s); MS (EI) 549.2008 (calc. 549
.1991)。
【0117】実施例40 (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シクロ
ペンテン−1−メタノールO−(フェニルジメトキシ−L−アスパルチル)ホス ホルアミダート 標準法2に従って合成。標題の化合物は脆い白色泡沫として単離(34%);
δp 3.78, 4.38; δH 1.74 (1H, m)、2.85 (1H, m)、3.22 (1H, m)、3.50 (2H,
s)、3.65 (3H, s)、3.75 (3H, s)、4.13 (1H, m)、4.26 (2H, m)、5.71 (1H, m)
、5.92 (1H. m)、 6.23 (1H, m)、7.16 (5H, m)、8.00 (1H, m)、8.13, 8.21 (1
H, s)。
【0118】実施例41 (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シクロ
ペンテン−1−メタノールO−[(4−クロロフェニル)メトキシ−L−アラニ ニル)ホスホルアミダート 標準法1に従って合成。標題の化合物は脆い白色泡沫として単離(28%);
δp 3.88, 4.16; δH [CDCl3] 1.3 (3H, m)、1.7 (1H, m)、2.9 (1H, m)、3.2 (
1H, m)、3.7 (3H, d)、4.2 (2H, m)、5.7 (1H, m)、6 (1H, m)、6.2 (1H, m)、7
.3 (4H, m)、7.95 (1H, d)、8.4 (1H, d)。
【0119】実施例42 (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シクロ
ペンテン−1−メタノールO−[L−(メチルアミノ)アラニニル]ホスホルア
ミダート (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
ロペンテン−1−メタノールO−[フェニル(メトキシ)−L−アラニニル]ホ
スホルアミダート(実施例2,60mg,0.127ミリモル)を40%メチル
アミン(2mL)溶液に懸濁させ、室温で4時間攪拌した。揮発成分を減圧下で
の回転蒸発によって除去し、残渣を水(20mL)に溶かし、ジクロロメタン(
2×20mL)で抽出し、水性重炭酸アンモニウムバッファー(0〜0.5M勾
配,1L)を用いたSep−Pak(登録商標)Vac 35cc Accel
l(商標)Plus QMAカートリッジ(Waters Corp.,P/N WAT05
4725)(HCO 型)上での陰イオン交換クロマトグラフィーによって精
製した。適当な画分を合し、揮発成分を減圧下での回転蒸発によって除去した。
残渣を2回脱イオン水に溶かし、減圧下で回転蒸発させると、標題の化合物がア
ンモニウム塩として得られた。この塩を脱イオン水に溶かし、脱イオン水を用い
てSep−Pak(登録商標)Vac 20cc Accell(商標)Plu
s CMカートリッジ(Waters Corp.,P/N WAT054675)(Na
型)に通した。適当な画分を凍結乾燥させると、標題の化合物のナトリウム塩が
白色固体として残った(26mg,52%);1H-NMR (D2O) δ 7.92 (s, 1H)、
7.91 (s, 1H)、6.09-6.15 (m, 1H)、5.83-5.88 (m, 1H)、5.30-5.40 (m, 1H)、3
.62 (t, J = 5.3 Hz, 1H)、3.28-3.48 (m, 2H)、2.92-3.04 (bm, 1H)、2.58-2.7
1 (m, 1H)、2.44-2.51 (m, 3H)、1.36-1.46 (m, 1H)、1.01 (d, J = 6.8 Hz, 3H
) ; 31P-NMR (D2O) 6.55. 質量分析 (ES-) m/e 394 (M-H)。
【0120】実施例43 (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シクロ
ペンテン−1−メタノールO−(フェニル)ホスフェート 塩化ホスホリルをジクロロリン酸フェニルに置き換え、実施例42と同じよう
な方法でこの化合物を製造した。揮発成分を減圧下での回転蒸発によって除去す
ると、標題の化合物のアンモニウム塩が吸湿性固体として得られた(99mg,
57%);1H-NMR (D2O) δ 7.92 (s, 1H)、7.75 (s, 1H)、6.82-6.92 (m, 2H)
、6.62-6.76 (m, 3H)、6.08-6.16 (m, 1H)、5.81-5.88 (m, 1H)、5.16-5.25 (m,
1H)、3.79-3.88 (m, 1H)、3.61-3.72 (m, 1H)、3.2.95-3.3.06 (bm, 1H)、2.42
-2.58 (m, 1H)、 1.18-1.30 (m, 1H) ; 31P-NMR (D2O) -4.56 (m, 1P)、質量分
析 (ES-) m/e 386 (M-H)。
【0121】実施例44 (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シクロ
ペンテン−1−メタノールO−モノホスフェート (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
ロペンテン−1−メタノール(実施例1,200mg,0.865ミリモル)を
1,3−ジメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2(1H)−ピリミジノン
(2mL)に溶かした。塩化ホスホリル(0.24mL,0.26ミリモル)を
冷却した(0℃)攪拌溶液に加えた。1分後、1.0M炭酸水素ナトリウム(3
.3mL,3.3ミリモル)を加え、0℃で30分間、次いで25℃で1時間攪
拌を続けた。反応溶液を脱イオン水で125mLに希釈し、1.0M重炭酸アン
モニウムバッファーで洗浄し、次いで脱イオン水で平衡化した1.1×7.0c
m DEAE Sepahadex A25(Aldrich)イオン交換クロマトグラ
フィーカラムに付した。標題の化合物を0〜0.5M勾配(2L)の重炭酸アン
モニウムで溶出させた。適当な画分を合し、揮発成分を減圧下での蒸発によって
除去した。残渣を脱イオン水(20mL)に溶かし、3回減圧下で蒸発させた。
残渣を水から凍結乾燥させると、標題の化合物のアンモニウム塩が得られた(2
70mg,一アンモニウム塩一水和物として90%);1H-NMR (D2O) δ 8.10 (
s, 2H)、6.14-6.20 (m, 1H)、5.84-5.90 (m, 1H)、5.48-5.58 (m, 1H)、3.71-3.
86 (m, 2H)、3.02-3.14 (br m, 1H)、2.66-2.80 (m, 1H)、 1.56-1.66 (m, 1H)
; 31P-NMR (D2O) 0.62;質量分析 (ES-) m/e 310 (M-H)。
【0122】実施例45 (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シクロ
ペンテン−1−メタノールO−ジホスフェート 標題の分子はBroom の方法(Mishra, N. C., and Broom, A. D., J. Che
m. Soc., Chem. Commun., 1991, 1276)の方法を改変したものによって製造して
もよい。(1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2
−シクロペンテン−1−メタノール(実施例1,231mg,1.0ミリモル)
をリン酸トリメチル(5mL)に溶かした。塩化ホスホリル(0.27mL,3
.0ミリモル)を冷却した(0℃)攪拌溶液に加えた。3時間後、ジメチルホル
ムアミド(15mL)中の86%リン酸(1.14g,10ミリモル)およびト
リ−n−ブチルアミン(2.4mL,10ミリモル)の溶液を冷却した(0℃)
攪拌溶液に加え、次いで直ちにトリ−n−ブチルアミン(3mL)を加えた。1
分後、1M炭酸水素トリエチルアンモニウムバッファー(100mL)を加え、
攪拌を30分間続けた。反応溶液を脱イオン水で3Lに希釈し、1.0M重炭酸
アンモニウムバッファーで洗浄し、次いで脱イオン水で平衡化した1.1×7.
0cm DEAE Sepahadex A25(Aldrich)イオン交換クロマト
グラフィーカラムに付した。標題の化合物を0〜0.5M勾配(4L)の重炭酸
アンモニウムで溶出させた。適当な画分を合し、揮発成分を減圧下での蒸発によ
って除去し、水に溶かして再び蒸発させると、標題の化合物のアンモニウム塩が
得られた(0.37ミリモル,37%)。UV(0.1M HCl)λ 最大=
260nm。UV純度(254nm検出)は、分析用強陰イオン交換HPLC(
Whatman Partisil 5,SAX RAC II,リン酸アンモ
ニウムバッファー(pH5.5),5%メタノールで0.05M〜0.95M勾
配)によれば100%であった;1H-NMR (D2O) δ 8..06 (s, 1H)、8.05 (s, 1H
)、6.13-6.21 (m, 1H)、5.82-5.88 (m, 1H)、5.45-5.53 (m, 1H)、3.76-3.90 (m
, 2H)、3.02-3.16 (br m, 1H)、2.64-2.78 (m, 1H)、1.52-1.64 (m, 1H) ; 31P-
NMR (D2O) -9.90 (d, 1P, J=20.3 Hz)、-10.84 (d, 1P, J=20.3);質量分析 (ES - ) m/e 390 (M-H)。
【0123】実施例46 (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シクロ
ペンテン−1−メタノールO−トリホスフェート 実施例45に記載したカラムの溶出を続け、蒸発させると標題の化合物のアン
モニウム塩が得られた(11.4ミリモル,11.4%)。UV(0.1M H
Cl)λ 最大=260nm。UV純度(254nm検出)は、分析用強陰イオ
ン交換HPLC(Whatman Partisil 5,SAX RAC I
I,リン酸アンモニウムバッファー(pH5.5),5%メタノールで0.05
M〜0.95M勾配)によれば98%であった;1H-NMR (D2O) δ 8.10 (s, 2H)
、6.18-6.23 (m, 1H)、5.84- 5.90 (m, 1H)、5.41-5.59 (m, 1H)、3.82-3.98 (m
, 2H)、3.04-3.18 (br m, 1H)、2.54-2.66 (m, 1H)、 1.52-1.64 (m, 1H) ; 31P
-NMR (D2O) -8.38 (m, 1P)、10.85 (d, 1P, J=19.3 Hz)、-22.73 (m, 1P);質量
分析 (ES-) m/e 470 (M-H)。
【0124】実施例47 抗HIV活性 本発明の化合物を、Averett, D.R., J. Virol. Methods, 23, 1989, 263-276
に記載された方法に従い、MT細胞における抗HIV活性に関して試験した。
化合物の活性はIC500.009〜2.1μMの範囲であった。
【0125】実施例48 抗B型肝炎ウイルス活性 化合物を、Jansen, R. et al., Antimicrobial Agents and Chemotherapy, Vo
l.37, N0.3, pp.441-447, 1993に記載された方法に従い、抗B型肝炎ウイルス活
性に関して試験た。結果を下の表に示す。本発明の化合物のIC50値によって
、対応するヌクレオシド類似体、(1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−
プリン−9−イル)−2−シクロペンテン−1−メタノールの活性を500倍も
向上したことが実証された。
【0126】
【表2】
【0127】実施例49:錠剤 以下の製剤A、BおよびCは成分をポビドン溶液とともに湿式造粒した後、ス
テアリン酸マグネシウムを添加して打錠することにより製造する。
【0128】製剤A mg/錠剤 有効成分 250 ラクトースB.P. 210 ポビドンB.P. 15 グリコール酸ナトリウムデンプン 20 ステアリン酸マグネシウム 500
【0129】製剤B mg/錠剤 有効成分 250 ラクトースB.P. 150 アビセルPH101 60 ポビドンB.P. 15 グリコール酸ナトリウムデンプン 20 ステアリン酸マグネシウム 500
【0130】製剤C mg/錠剤 有効成分 250 ラクトースB.P. 200 デンプン 50 ポビドン 5 ステアリン酸マグネシウム 359
【0131】 以下の製剤DおよびEは混合した成分を直接打錠することによって製造する。
製剤E中のラクトースは直接打錠型のもの(Dairy Crest-"Zeparox")である。
【0132】製剤D mg/錠剤 有効成分 250 アルファーデンプンNF15 150 400
【0133】製剤E mg/錠剤 有効成分 250 ラクトースB.P. 150 アビセル 100 500
【0134】製剤F(徐放性製剤) この製剤は成分をポビドン溶液とともに湿式造粒した後、ステアリン酸マグネ
シウムを加え、さらに打錠することによって製造する。 mg/錠剤 有効成分 500 ヒドロキシプロピルメチルセルロース 112 (メトセルK4Mプレミアム) ラクトースB.P. 53 ポビドンB.P. 28 ステアリン酸マグネシウム 700
【0135】 薬剤放出は約6〜8時間にわたって起こり、12時間後に完了した。
【0136】実施例50:カプセル剤 製剤A カプセル剤は前記の実施例49における製剤Dの成分を混合し、2ツ割硬ゼラ
チンカプセルに充填することによって製造する。製剤B(下記)も同様にして製
造する。
【0137】製剤B mg/カプセル 有効成分 250 ラクトースB.P. 143 グリコール酸ナトリウムデンプン 25 ステアリン酸マグネシウム 420
【0138】製剤C mg/カプセル 有効成分 250 マクロゲル4000B.P. 350 600
【0139】 製剤Cのカプセル剤はマクロゲル4000B.P.を融解し、有効成分を融解
物に分散させ、融解物を2ツ割硬ゼラチンカプセルに充填することによって製造
する。
【0140】製剤D mg/カプセル 有効成分 250 レシチン 100 落花生油 100 450
【0141】 製剤Dのカプセル剤は有効成分をレシチンおよび落花生油に分散させ、分散物
を弾力性のある軟ゼラチンカプセルに充填することによって製造する。
【0142】製剤E mg/カプセル 有効成分 150.0 ビタミンE TPGS 400.0 ポリエチレングリコール400NF 200.5 プロピレングリコールUSP 39.5
【0143】 4kgのビタミンE TPGS(Eastman Chemical Co.から入手)を液化する
まで50℃で加熱した。液化したビタミンE TPGSに50℃に加熱した2.
005kgのポリエチレングリコール400(PEG400)(低アルデヒド型
、<10ppm、Union CarbideまたはDow Chemical Co.から入手)を加え、均
一な溶液となるまで混合した。得られた溶液を65℃に加熱した。1.5kgの
有効成分をビタミンE TPGSおよびPEG400の液化溶液に溶かした。室
温で0.395kgのプロピレングリコールを加え、均一な溶液となるまで混合
した。この溶液を28〜35℃まで冷却した。次ぎにこの溶液を脱気した。この
混合物はカプセル充填機を用いて、28〜35℃で、揮発成分を含まない化合物
150mgに相当する充填量でサイズ12の卵形の白色不透明軟ゼラチンカプセ
ルに好ましく封入された。カプセル外被を3〜6%の一定水分量、外被硬度7〜
10ニュートンになるまで乾燥させ、適当な容器に入れた。
【0144】製剤E(徐放性カプセル剤) 以下の徐放性カプセル剤は成分a、b、およびcを押出成形機を用いて押出成
形した後、押出品を球形化し乾燥することによって製造する。次いで、乾燥ペレ
ットを徐放性膜(d)で被覆し、2ツ割硬ゼラチンカプセルに充填する。 mg/カプセル (a)有効成分 250 (b)微晶質セルロース 125 (c)ラクトースB.P. 125 (d)エチルセルロース 13 513
【0145】実施例51:注射剤 製剤A mg 有効成分 200 0.1M塩酸溶液または 0.1M水酸化ナトリウム溶液 pH4.0〜7.0まで適量 滅菌水 10mlまで適量
【0146】 有効成分を水(35℃〜40℃)の大部分に溶解し、塩酸または水酸化ナトリ
ウムでpHを4.0〜7.0の間に適宜調整する。次いで、このバッチを水で一
定容量にし、滅菌微孔質フィルターを通して滅菌した10mlの琥珀色のガラス
バイアル(1型)中へ濾過し、滅菌クロージャーおよびオーバーシールで密閉す
る。
【0147】製剤B 有効成分 125mg 発熱物質を含まない滅菌リン酸バッファー、pH7 25mlまで適量
【0148】実施例52:筋肉内注射剤 有効成分 200mg ベンジルアルコール 0.10g グリコフロール75 1.45g 注射水 3.00mlまで適量
【0149】 有効成分をグリコフロールに溶解する。次いで、ベンジルアルコールを加えて
溶解し、水を加えて3mlとする。その後、混合物を滅菌微孔質フィルターを通
して濾過し、滅菌3mlガラスバイアル(1型)に密閉する。
【0150】実施例53:シロップ剤 有効成分 250mg ソルビトール溶液 1.50g グリセロール 2.00g 安息香酸ナトリウム 0.005g 香料、ピーチ17.42.3169 0.0125ml 精製水 5.00mlまで適量
【0151】 グリセロールと大部分の精製水の混合物に有効成分を溶かす。次いで、この溶
液に安息香酸ナトリウム水溶液を加えた後、ソルビトール溶液と、最後に香料を
加える。精製水で一定容量にしてよく混合する。
【0152】実施例54:坐剤 mg/カプセル坐剤 有効成分 250 ハードファット、B.P. (Witepsol H15-Dynamit Nobel) 1770 2020
【0153】 Witepsol H15の1/5を最高45℃にて蒸気ジャケット付きパン
で融解する。有効成分を200μm篩を通して篩い分け、滑らかな分散系が得ら
れるまで、カッティングヘッドを取り付けたシルバーソンを用いて混合しながら
融解した基剤に加えた。この混合物を45℃で維持し、懸濁液に残りのWite
psol H15を加え、攪拌して確実に均質な混合物とする。全懸濁液を25
0μmステンレス鋼製の篩を通し、連続攪拌しながら45℃まで放冷する。38
℃〜40℃の温度で2.02gの混合物を好適な2mlプラスチック鋳型に充填
する。この坐剤を室温まで放冷する。
【0154】実施例55:ペッサリー mg/ペッサリー 有効成分 250 無水デキストロース 380 ジャガイモデンプン 363 ステアリン酸マグネシウム 1000 上記成分を直接混合する。
【0155】実施例56:酸安定性 本発明の化合物を、胃の条件をシミュレートするよう計画された試験を用いて
、酸に媒介される加水分解に対するそれらの安定性に関して試験した。各化合物
を37℃にてpH1の希塩酸中0.3mg/mlの初期濃度でインキュベートし
た。直ちにt=0について、さらに24時間まで一定間隔でHPLCを行った。
実施例7からの標題化合物の半減期はこれらの条件下で76時間であった。PC
T/GB96/00580に記載の2’,3’−ジデオキシ−アデノシン(化合
物1093)および2’,3’−ジデヒドロ−2’,3’−ジデオキシ−アデノ
シン(化合物1001)の対応するホスホルアミダートは、pH1では著しく安
定性を欠いていた。化合物1001はpH1(25℃)では1分以内に完全に分
解した。化合物1093はpH1(25℃)で13時間後に完全に分解された。
【0156】実施例57:生物学的安定性 実施例7の標題化合物、ならびにCT/GB96/00580に記載の2’,
3’−ジデオキシ−アデノシン(化合物1093)および2’,3’−ジデヒド
ロ−2’,3’−ジデオキシ−アデノシン(化合物1001)のホスホルアミダ
ートを、生物学的分解に対するそれらの安定性に関して試験した。各化合物を3
7℃で通常のヘパリン処理したヒト血漿中でインキュベートした。選択された時
点で二反復のサンプルを取り出し、アセトニトリル抽出によってタンパク除去し
た。次いで、標準的な方法を用い、LC/MS/MS分析によって薬剤濃度を測
定した。半減期を算出し、これを下記の表に示した。
【0157】
【表3】
【0158】 本発明の化合物のヒト血漿中での半減期は化合物1001および1093のそ
れより10倍長かった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/675 A61K 31/675 45/00 45/00 A61P 31/12 A61P 31/12 31/18 31/18 // C07B 53/00 C07B 53/00 F C07M 7:00 C07M 7:00 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (71)出願人 ユニバーシティ、カレッジ、カーディフ、 コンサルタンツ、リミテッド UNIVERSITY COLLEGE CARDIFF CONSULTANTS LIMITED イギリス国カーディフ、パーク、プレイ ス、56、ピー.オー.ボックス、497 (72)発明者 スーザン、メアリー、ダルージ アメリカ合衆国ノースカロライナ州、リサ ーチ、トライアングル、パーク、ピーオ ー、ボックス、13398、ファイブ、ムーア、 ドライブ、グラクソスミスクライン内 (72)発明者 クリストファー、マッガイガン イギリス国カーディフ、ホワイトチャー チ、アルフレダ、ロード、2 Fターム(参考) 4C076 AA11 AA22 AA36 AA53 AA99 CC35 DD41 DD67 EE06 EE38 4C084 AA19 MA17 MA21 MA23 MA35 MA37 NA05 ZB33 ZC55 ZC75 4C086 AA01 AA02 DA34 GA13 MA01 MA02 MA04 MA05 MA17 MA23 MA35 MA37 NA14 ZB33 ZC55 ZC75 4H006 AA01 AA02 AA03 AB20 AB29 AC81 4H050 AB20 AB29 BA06 BA37 BB21 BB24 BB25 BE54 WA15 WA23 (54)【発明の名称】 抗ウイルス剤としての(1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2− シクロペンテン−1−メタノールのホスホルアミダート、ならびに一、二および三リン酸エステ ル

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I)で示される化合物、またはその医薬上許容される誘導体、およびウイ
    ルス感染の治療におけるそれらの使用。 【化1】 {式中、 Rは、水素、C6−14アリール、または、所望により、C1−6アルコキ
    シ、ニトロ、ハロゲン、アミノ、ヒドロキシ、カルボン酸塩およびそのエステル
    、カルボキシアルキル、−CONHR、および−CONR(ここで、R およびRは同一であっても異なっていてもよく、C1−8アルキル、C1− アルキルアリールまたはC6−14アリールから独立に選択される)からなる
    群から選択される1以上の置換基で置換されていてもよいヘテロアリールであり
    、 RおよびRは、水素、またはC1−8アルキル、C3−8シクロアルキル
    、C2−8アルケニル、C5−8シクロアルケニル、C6−14アリール、また
    はアラルキル[ここで、C1−8アルキル、C3−8シクロアルキル、C2−8 アルケニル、C5−8シクロアルケニル、C6−14アリールまたはアラルキル
    は各々、所望により、C1−8アルキル、ハロ、ヒドロキシ、アルコキシ、アミ
    ノ、アミノアルキル、アミノジアルキル、−SH、チオアルキル、複素環、カル
    ボン酸塩およびそのエステル、カルボキシアルキル、−CONHR、および−
    CONR(ここで、RおよびRは同一であっても異なっていてもよく
    、C1−8アルキル、C1−8アルキルアリールまたはC6−14アリールから
    独立に選択される)からなる群より独立に選択される1以上の置換基で置換され
    ていてもよい]から選択されるか、あるいはRおよびRが一緒になって3〜
    8員環を形成することができ、 Rは、−OR、−NRまたは−SR[ここで、RおよびR
    同一であっても異なっていてもよく、水素、またはC1−8アルキル、C3−8 シクロアルキル、C2−8アルケニル、C5−8シクロアルケニル、アラルキル
    、ヘテロアリール、またはC6−14アリール(ここで、C1−8アルキル、C 3−8 シクロアルキル、C2−8アルケニル、C5−8シクロアルケニル、アラ
    ルキル、ヘテロアリール、またはC6−14アリールは各々、所望により、ハロ
    、ヒドロキシ、アルコキシ、アミノ、アミノアルキル、アミノジアルキル、−S
    H、チオアルキル、カルボン酸塩およびそのエステル、カルボキシアルキル、−
    CONHR、および−CONR(ここで、RおよびRは同一であっ
    ても異なっていてもよく、C1−8アルキル、C1−8アルキルアリールまたは
    6−14アリールより独立に選択される)からなる群から選択される1以上の
    置換基で置換されていてもよい)から独立に選択される]であり、 Rは、水素、C1−8アルキル、またはC6−14アリールであるか、ある
    いはRおよびRが一緒になって5員環または6員環を形成してもよく、また
    はRおよびRが一緒になって5員環または6員環を形成してもよい}
  2. 【請求項2】 式(II)で示される化合物、またはその医薬上許容される誘導体。 【化2】 {式中、 Rは、水素、C6−14アリール、または、所望により、C1−6アルコキ
    シ、ニトロ、ハロゲン、アミノ、カルボン酸塩およびヒドロキシから選択される
    1以上の置換基で置換されていてもよいヘテロアリールであり、 RおよびRは、水素、C1−6アルキル、C3−8シクロアルキル、C −14 アリール、またはアラルキルから独立に選択され、 RはOR10、NHR10またはSR10(ここで、R10は、水素、C −6 アルキル、C3−8シクロアルキル、またはアラルキルである)、またはN
    HR11(ここで、R11は、C1−6アルキル、アラルキル、またはC6−1 アリールである)である}
  3. 【請求項3】 RがHまたはC6−14アリールであり、RがC1−6アルキルまたはア
    ラルキルであり、Rが水素、C1−6アルキルまたはアラルキルであり、かつ
    、RがOR10(ここで、R10はC1−6アルキルまたはC3−8シクロア
    ルキルである)である、請求項2に記載の式(II)の化合物。
  4. 【請求項4】 RがC6−14アリールであり、Rがメチルであり、Rが水素であり、
    かつ、RがOR10(ここで、R10はメチルまたはエチルである)である、
    請求項2に記載の式(II)の化合物。
  5. 【請求項5】 Rが水素である、請求項2に記載の式(II)の化合物。
  6. 【請求項6】 RがC6−14アリールである、請求項2に記載の式(II)の化合物。
  7. 【請求項7】 RおよびRが双方同時に水素ではない、請求項1に記載の式(I)の化合
    物。
  8. 【請求項8】 (1R,4S)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シクロ
    ペンテン−1−メタノールO−(フェニルエトキシ−L−アラニニル)ホスフェ
    ートまたはその医薬上許容される誘導体である、請求項2に記載の式(II)の化
    合物。
  9. 【請求項9】 式(III)で示される化合物。 【化3】 {式中、R12は 【化4】 (式中、nは0、1、または2である)であり、R12は所望によりC6−14 アリールにより置換されていてもよい}
  10. 【請求項10】 (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
    ロペンテン−1−メタノールO−(フェニルメトキシ−L−アラニニル)ホスホ
    ルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
    ロペンテン−1−メタノールO−(フェニルエトキシ−L−アラニニル)ホスホ
    ルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
    ロペンテン−1−メタノールO−(フェニルメトキシ−D−アラニニル)ホスホ
    ルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
    ロペンテン−1−メタノールO−(フェニルベンジルオキシ−L−アラニニル)
    ホスホルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
    ロペンテン−1−メタノールO−(フェニルメトキシ−L−フェニルアラニニル
    )ホスホルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
    ロペンテン−1−メタノールO−(フェニルエトキシ−L−フェニルアラニニル
    )ホスホルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
    ロペンテン−1−メタノールO−(L−フェニルアラニニル)ホスホルアミダー
    ト二ナトリウム塩; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
    ロペンテン−1−メタノールO−(フェニルメトキシ−α,α,−ジメチルグリ
    シニル)ホスホルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
    ロペンテン−1−メタノールO−[フェニルメトキシ−L−(O−tert−ブ
    チルチロシニル)]ホスホルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
    ロペンテン−1−メタノールO−(フェニルイソプロポキシ−L−アラニニル)
    ホスホルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
    ロペンテン−1−メタノールO−(フェニルtert−ブトキシ)−L−アラニ
    ニル)ホスホルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
    ロペンテン−1−メタノールO−[フェニル(2,2−ジメチルプロポキシ)−
    L−アラニニル]ホスホルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
    ロペンテン−1−メタノールO−(フェニルシクロプロピルメトキシ−L−アラ
    ニニル)ホスホルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
    ロペンテン−1−メタノールO−(フェニルメトキシ−L−ロイシニル)ホスホ
    ルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
    ロペンテン−1−メタノールO−[フェニルメトキシ−L−(O−メチルチロシ
    ニル)]ホスホルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
    ロペンテン−1−メタノールO−(フェニルメトキシ−D−フェニルアラニニル
    )ホスホルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
    ロペンテン−1−メタノールO−(フェニルメトキシ−D−ロイシニル)ホスホ
    ルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
    ロペンテン−1−メタノールO−(フェニルメトキシ−D−トリプトファニル)
    ホスホルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
    ロペンテン−1−メタノールO−(フェニルメトキシ−D−トリプトファニル)
    ホスホルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
    ロペンテン−1−メタノールO−(フェニルメトキシ−D−バリニル)ホスホル
    アミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
    ロペンテン−1−メタノールO−(フェニルジメトキシ−D−アスパルチル)ホ
    スホルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
    ロペンテン−1−メタノールO−(フェニルメトキシ−L−プロリニル)ホスホ
    ルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
    ロペンテン−1−メタノールO−(フェニルメトキシ−L−イソロイシニル)ホ
    スホルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
    ロペンテン−1−メタノールO−(フェニルメトキシ−L−ノルバリニル)ホス
    ホルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
    ロペンテン−1−メタノールO−(フェニルイソプロポキシ−L−フェニルアラ
    ニニル)ホスホルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
    ロペンテン−1−メタノールO−(フェニルtert−ブトキシ−L−フェニル
    アラニニル)ホスホルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
    ロペンテン−1−メタノールO−[フェニル(2,2−ジメチルプロポキシ)−
    L−フェニルアラニニル]ホスホルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
    ロペンテン−1−メタノールO−(フェニルベンジルオキシ−L−フェニルアラ
    ニニル)ホスホルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
    ロペンテン−1−メタノールO−[(2−カルボメトキシ)フェニルメトキシ−
    L−アラニニル]ホスホルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
    ロペンテン−1−メタノールO−[4−(3−オキソ−3−フェニルプロペニル
    フェニルメトキシ−L−アラニニル]ホスホルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
    ロペンテン−1−メタノールO−(フェニルメトキシグリシニル)ホスホルアミ
    ダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
    ロペンテン−1−メタノールO−(フェニルメトキシ−L−バリニル)ホスホル
    アミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
    ロペンテン−1−メタノールO−[フェニル(メトキシ)−L−メチオニニル]
    ホスホルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
    ロペンテン−1−メタノールO−(フェニルエトキシ−α,α,−ジメチルグリ
    シニル)ホスホルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
    ロペンテン−1−メタノールO−(フェニルイソプロポキシ−α,α−ジメチル
    グリシニル)ホスホルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
    ロペンテン−1−メタノールO−[フェニル(2,2−ジメチルプロポキシ)−
    α,α−ジメチルグリシニル]ホスホルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
    ロペンテン−1−メタノールO−(フェニルメトキシ−シクロペンタングリシニ
    ル)ホスホルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
    ロペンテン−1−メタノールO−(フェニルメトキシ−シクロヘキサングリシニ
    ル)ホスホルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
    ロペンテン−1−メタノールO−(フェニルジメトキシ−L−アスパルチル)ホ
    スホルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
    ロペンテン−1−メタノールO−[(4−クロロ)フェニルメトキシ−L−アラ
    ニニル)]ホスホルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
    ロペンテン−1−メタノールO−[L−(N−メチル)アミノ)アラニニル]ホ
    スホルアミダートナトリウム塩;および これらの医薬上許容される誘導体 からなる群から選択される請求項1に記載の化合物。
  11. 【請求項11】 (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
    ロペンテン−1−メタノールO−(フェニルメトキシ−L−アラニニル)ホスホ
    ルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
    ロペンテン−1−メタノールO−(フェニルエトキシ−L−アラニニル)ホスホ
    ルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
    ロペンテン−1−メタノールO−(フェニルメトキシ−D−アラニニル)ホスホ
    ルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
    ロペンテン−1−メタノールO−(フェニルベンジルオキシ−L−アラニニル)
    ホスホルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
    ロペンテン−1−メタノールO−(フェニルメトキシ−L−フェニルアラニニル
    )ホスホルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
    ロペンテン−1−メタノールO−(フェニルエトキシ−L−フェニルアラニニル
    )ホスホルアミダート; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
    ロペンテン−1−メタノールO−(L−フェニルアラニニル)ホスホルアミダー
    ト二ナトリウム塩; (1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−イル)−2−シク
    ロペンテン−1−メタノールO−(フェニルメトキシ−α,α,−ジメチルグリ
    シニル)ホスホルアミダート;および その医薬上許容される誘導体 からなる群から選択される請求項10に記載の化合物。
  12. 【請求項12】 単独異性体の形態である、請求項1〜11のいずれか一項に記載の化合物。
  13. 【請求項13】 ジアステレオマー混合物の形態である、請求項1〜11のいずれか一項に記載
    の化合物。
  14. 【請求項14】 ヒトにおけるウイルス感染を治療する方法であって、ヒトに抗ウイルス治療に
    有効な量の請求項1〜13のいずれか一項に記載の式(I)、(II)もしくは(
    III)の化合物またはその医薬上許容される誘導体を投与することを含んでなる
    、方法。
  15. 【請求項15】 ウイルスがヒト免疫不全ウイルスおよびB型肝炎ウイルスから選択される、請
    求項14に記載の方法。
  16. 【請求項16】 ヒトにおけるB型肝炎ウイルス感染を治療する方法であって、ヒトに抗B型肝
    炎治療に有効な量の(1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−プリン−9−
    イル)−2−シクロペンテン−1−メタノールO−(フェニルエトキシ−L−ア
    ラニニル)ホスフェートもしくは(1R,cis)−4−(6−アミノ−9H−
    プリン−9−イル)−2−シクロペンテン−1−メタノールO−(フェニルエト
    キシ−L−フェニルアラニニル)ホスフェートまたはその医薬上許容される誘導
    体を投与することを含んでなる、方法。
  17. 【請求項17】 医薬上許容される誘導体が塩である、請求項1〜13のいずれか一項に記載の
    の化合物。
  18. 【請求項18】 有効な抗ウイルス量の式(I)、(II)もしくは(III)の化合物またはその
    医薬上許容される誘導体を、医薬上許容される担体とともに含んでなる、医薬組
    成物。
  19. 【請求項19】 式(I)、(II)または(III)の化合物以外の抗ウイルス剤をさらに含んで
    なる、請求項18に記載の医薬組成物。
  20. 【請求項20】 錠剤またはカプセル剤の形態である、請求項18または19に記載の医薬組成
    物。
  21. 【請求項21】 溶液、懸濁液、またはシロップの形態である、請求項18または19に記載の
    医薬組成物。
  22. 【請求項22】 ウイルス感染の治療または予防用薬剤の製造における、請求項1〜13のいず
    れか一項に記載の式(I)、(II)または(III)の化合物の使用。
  23. 【請求項23】 医療に用いるための、請求項1〜13のいずれか一項に記載の式(I)、(II
    I)または(III)の化合物。
  24. 【請求項24】 請求項1〜8のいずれか一項に記載の式(I)または(II)の化合物で細胞を
    処理することにより、式(III)で示される化合物を細胞に送達する方法。 【化5】 {式中、R12は 【化6】 (式中、nは0、1、または2である)であり、R12は所望によりC6−14 アリールにより置換されていてもよい}
  25. 【請求項25】 請求項1〜13のいずれか一項に記載の式(I)、(II)もしくは(III)の
    化合物から選択される少なくとも1つの有効成分を含んでなる患者パック。
  26. 【請求項26】 請求項1に記載の式(I)の化合物を製造する方法であって、式(IV): 【化7】 の化合物と式(VI): 【化8】 (式中、R〜Rは上記式(I)で定義した通り) の化合物との反応を含んでなる、方法。
  27. 【請求項27】 反応のための溶媒が塩化t−ブチルマグネシウムの存在下のピリジン、ピリジ
    ン−テトラヒドロフランまたはアセトニトリルである、請求項26に記載の方法
  28. 【請求項28】 請求項2に記載の式(II)の化合物を製造する方法であって、式(IV): 【化9】 の化合物と式(V): 【化10】 (式中、R〜Rは上記式(II)で定義した通り)の化合物との反応を含んで
    なる、方法。
  29. 【請求項29】 反応のための溶媒が塩化t−ブチルマグネシウムの存在下のピリジン、ピリジ
    ン−テトラヒドロフランまたはアセトニトリルである、請求項28に記載の方法
  30. 【請求項30】 請求項9に記載の式(III)の化合物を製造する方法であって、上記定義の式
    (IV)の化合物を適当なリン酸化剤で処理することを含んでなる、方法。
  31. 【請求項31】 リン酸化剤が塩化ホスホリルである、請求項30に記載の方法。
  32. 【請求項32】 得られた化合物が単独異性体、ジアステレオマー混合物、または塩の形態であ
    る、請求項26〜31のいずれか一項に記載の方法。
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