JP2002534418A - GABA−Aα5受容体のリガンドとしてのテトラヒドロインダゾール誘導体 - Google Patents

GABA−Aα5受容体のリガンドとしてのテトラヒドロインダゾール誘導体

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ブライアント,ヘレン・ジエーン
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    • C07D231/54Heterocyclic compounds containing 1,2-diazole or hydrogenated 1,2-diazole rings condensed with carbocyclic rings or ring systems
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Abstract

(57)【要約】 ある種の4−オキソ−テトラヒドロインダゾール−3−カルボキサミドが開示されている。その化合物はGABAα−5受容体に選択的に結合し、認識強化が必要な治療法、例えばアルツハイマー病の治療において有用である。その化合物は式(I)によって表され、式中、RおよびRは独立に、水素、ハロゲン、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、C2−6ハロアルケニルおよびC2−6ハロアルキニルから選択され;Rは水素またはC1−6アルキルであり;Arはフェニル、N、OおよびSから選択される1、2、3もしくは4個のヘテロ原子を有し、そのヘテロ原子のうちの1個以下がOまたはSである5員複素環基あるいは1個もしくは2個の窒素原子を有する6員複素環基であり;各Ar基は未置換であるか、あるいはハロゲン、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−7シクロアルキル、C1−6アルコキシ、C2−6アルケニルオキシ、C2−6アルキニルオキシ、C3−7シクロアルコキシ、C1−6ハロアルキル、C2−6ハロアルケニル、C2−6ハロアルキニル、アミノ、C1−6アルキルアミノ、ジ(C1−6)アルキルアミノ、水酸基、ヒドロキシC1−6アルキル、シアノ、ニトロ、アミノC1−6アルキル、C1−6アルキルアミノC1−6アルキル、ジ(C1−6アルキル)アミノC1−6アルキルまたはC1−6アルコキシカルボニルアミノC1−6アルキルから独立に選択される1〜3個の基によって置換されている。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、テトラヒドロインダゾール誘導体、それを含む医薬組成物およびそ
れの治療での使用に関する。詳細には本発明は、GABA受容体、特にGAB
α5受容体のリガンドであることから、特に認識強化が必要とされる治療法
で有用である置換誘導体に関係するものである。
【0002】 (背景技術) 主要な抑制性神経伝達物質γ−アミノ酪酸(GABA)の受容体は、(1)リ
ガンド依存性イオンチャンネルスーパーファミリーに属するGABA受容体お
よび(2)G蛋白連結受容体スーパーファミリーに属すると考えられるGABA 受容体という2つの主要な種類に分けられる。個々のGABA受容体サブユ
ニットをコードする最初のcDNAがクローン化されて以来、哺乳動物の既知の
構成メンバーの数は次第に増えて13種類となった(6種類のαサブユニット、
3種類のβサブユニット、3種類のγサブユニットおよび1種類のδサブユニッ
ト)。さらに別のサブユニットが発見される余地があると考えられるが、199
3年以降報告されていない。
【0003】 GABA受容体遺伝子ファミリーの多様性が明らかになったことで、それの
リガンド依存性イオンチャンネルについての理解が大きく進んだが、サブタイプ
の多様性の程度についての理解はなお初期の段階である。αサブユニット、βサ
ブユニットおよびγサブユニットは、cDNAを細胞中に一過性トランスフェク
ションにより発現される完全機能性GABA受容体を形成する上での最低要件
を構成することが示されている。上記のように、1個のδサブユニットも存在す
るが、自然受容体では一般的ではないように思われる。
【0004】 受容体の大きさについての研究および電子顕微鏡による可視化から、他の種類
のリガンド依存性イオンチャンネルファミリー同様、天然GABA受容体は5
量体の形で存在するという結論が得られている。13種類から少なくとも1個の
αサブユニット、1個のβサブユニットおよび1個のγサブユニットを選択する
と、10000種類を超える5量体サブユニットの組み合わせが存在し得る。さ
らに、この計算では、イオンチャンネル周囲のサブユニットの配置に全く制限が
なかった場合に可能と考えられる別の順列を考慮していない(すなわち、5種類
のサブユニットから構成される受容体については、120種類の可能な変形があ
り得る)。
【0005】 存在する受容体サブタイプ組合せには、特にα1β2γ2、α2β2/3γ2
、α3βγ2/3、α2βγ1、α5β3γ2/3、α6βγ2、α6βδおよ
びα4βδなどがある。1個のα1サブユニットを含むサブタイプ組合せは脳の
ほとんどの領域に存在し、ラットにおけるGABA受容体の40%強に相当す
ると考えられている。α2およびα3サブユニットを含むサブタイプ組合せはそ
れぞれ、ラットにおけるGABA受容体の約25%および17%に相当すると
考えられている。α5サブユニットを含むサブタイプ組合せは主として、海馬お
よび大脳皮質で発現され、ラットにおけるGABA受容体の約4%を占めるも
のと考えられている。
【0006】 全ての既知GABA受容体の特徴的性質は、多数の調節部位の存在であり、
そのうちの一つはベンゾジアゼピン(BZ)結合部位である。BZ結合部位は、
GABA受容体調節部位の中で最も研究の進んだものであり、ジアゼパムおよ
びテマゼパムなどの不安緩解薬が働く部位である。GABA受容体遺伝子ファ
ミリーのクローニング以前では、ベンゾジアゼピン結合部位は従来から、放射性
リガンド結合研究に基づいて、BZ1およびBZ2という2種類のサブタイプに
細分されていた。BZ1サブタイプは、βサブユニットおよびγ2とともにα1
サブユニットを含むGABA受容体と薬理的に等価であることが明らかになっ
ている。それは最も豊富なGABA受容体サブタイプであり、脳における全G
ABA受容体のほぼ半分を占めると考えられている。
【0007】 他の2つの主要な群は、α2βγ2サブタイプおよびα3βγ2/3サブタイ
プである。これらを合わせると、GABA受容体の全種類のうちのさらに約3
5%を構成している。薬理的には、その組み合わせは、放射性リガンド結合によ
って以前に定義されたBZ2サブタイプと等価であるように思われる。ただし、
BZ2サブタイプには、ある種のα5含有サブタイプ組合せも含まれていると考
えられる。これまでのところ、十分に選択的な作働薬および拮抗薬が知られてい
ないことから、これらのサブタイプの生理的役割は不明である。
【0008】 現在、α1βγ2、α2βγ2またはα3βγ2サブユニットでBZ作働薬と
して作用する薬剤は、望ましい不安緩解性を有するであろうと考えられている。
α1選択的GABA受容体作働薬であるアルピデム(alpidem)およびゾルピ
デム(zolpidem)は臨床的に催眠薬として処方され、BZ1結合部位で作用する
公知の不安緩解薬に関連する鎮静の少なくとも一部に、α1サブユニットを含む
GABA受容体が介在していることが示唆される。従って、α1よりα2およ
び/またはα3サブユニットと有効に結合するGABA受容体作働薬は、不安
治療に有効であって、しかも鎮静誘発性が軽減されるものと考えられる。さらに
、α1で拮抗薬または逆作働薬である薬剤を用いて、α1作働薬によって生じた
鎮静や催眠を元に戻すことができると考えられる。
【0009】 アルツハイマー病などの多くの痴呆症が、患者における認識の進行性退化を特
徴とする。例えば痴呆症を患う患者の場合、そのような治療が望まれる患者にお
いて認識を高めることが望ましいことは明瞭であろうと考えられる。それは、G
ABAα5受容体サブタイプに関するリガンドである化合物を利用することで
行うことができると考えられている。
【0010】 (発明の開示) 本発明は、下記式(I)の化合物または該化合物の医薬的に許容される塩を提
供する。
【0011】
【化2】 式中、 RおよびRは独立に、水素、ハロゲン、C1−6アルキル、C2−6アル
ケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、C2−6ハロアルケニル
およびC2−6ハロアルキニルから選択され; Rは水素またはC1−6アルキルであり; Arはフェニル、N、OおよびSから選択される1、2、3もしくは4個のヘ
テロ原子を有し、そのヘテロ原子のうちの1個以下がOまたはSである5員複素
環基あるいは1個もしくは2個の窒素原子を有する6員複素環基であり;各Ar
基は未置換であるか、あるいはハロゲン、C1−6アルキル、C2−6アルケニ
ル、C2−6アルキニル、C3−7シクロアルキル、C1−6アルコキシ、C −6 アルケニルオキシ、C2−6アルキニルオキシ、C3−7シクロアルコキシ
、C1−6ハロアルキル、C2−6ハロアルケニル、C2−6ハロアルキニル、
アミノ、C1−6アルキルアミノ、ジ(C1−6)アルキルアミノ、水酸基、ヒ
ドロキシC1−6アルキル、シアノ、ニトロ、アミノC1−6アルキル、C1− アルキルアミノC1−6アルキル、ジ(C1−6アルキル)アミノC1−6
ルキルまたはC1−6アルコキシカルボニルアミノC1−6アルキルから独立に
選択される1〜3個の基によって置換されている。
【0012】 Rは好ましくは水素、ハロゲンまたはC1−6アルキルであり、特には水素
である。
【0013】 Rは好ましくは水素またはメチル、特にはメチルである。
【0014】 Rは好ましくは水素である。
【0015】 Arは好ましくはフェニルまたはピリジルである。Arがピリジンである場合
、それは2−ピリジンであることができる。
【0016】 Arは好ましくは未置換であるか、あるいはメチル、フッ素、塩素、メトキシ
、エトキシ、アミノメチル、アミノエチル、水酸基、メチルアミノエチル、ジメ
チルアミノエチルおよびt−ブトキシカルボニルアミノメチルから独立に選択さ
れ、特にはメトキシ、フッ素、アミノエチル、メチルアミノエチル、ジメチルア
ミノエチルおよびt−ブトキシカルボニルアミノメチルから独立に選択される1
または2個の基で置換されている。
【0017】 本発明による化合物の具体例としては、 4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−3−カル
ボン酸フェニルアミド; 4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−3−カル
ボン酸−2,5−ジフルオロフェニルアミド; 4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−3−カル
ボン酸ピリジン−2−イルアミド; 4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−3−カル
ボン酸4−メトキシフェニルアミド;および 4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−3−カル
ボン酸4−(2−アミノエチル)フェニルアミド、ならびにこれらの医薬的に許
容される塩がある。
【0018】 本発明による化合物のさらに具体的な例としては、 [N−(4−(2−メチルアミノエチル)−フェニル)]−(4−オキソ−4
,5,6,7−テトラヒドロ)−1H−インダゾール−3−カルボキサミド; [4−[(4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール
−3−カルボニル)アミノ]ベンジル]カルバミン酸−tert−ブチルエステ
ル; (N−(4−アミノメチル)フェニル))−4−オキソ−4,5,6,7−テ
トラヒドロ−1H−インダゾール−3−カルボキサミド;および [N−(4−(2−ジメチルアミノエチル)フェニル)]−(4−オキソ−4
,5,6,7−テトラヒドロ)−1H−インダゾール−3−カルボキサミドなら
びにこれらの医薬的に許容される塩がある。
【0019】 (発明を実施するための最良の形態) 本発明による式Iの化合物またはその化合物の医薬的に許容される塩および医
薬的に許容される賦形剤とを含む医薬組成物も提供される。
【0020】 好ましくは本発明による組成物は、経口投与、非経口投与もしくは直腸投与、
吸入もしくは通気、あるいは経皮貼付剤による投与または口腔吸収ウェハーによ
る投与用の錠剤、丸薬、カプセル、粉剤、粒剤、液剤もしくは懸濁液、または坐
剤などの単位製剤とする。
【0021】 錠剤などの固体製剤を製造するには、主要有効成分を、コーンスターチ、ラク
トース、ショ糖、ソルビトール、タルク、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシ
ウム、リン酸二カルシウムもしくはガム類などの従来の打錠成分ならびに水など
の他の医薬用希釈剤と混和して、本発明の化合物または該化合物の無毒性で医薬
的に許容される塩の均一混合物を含む固体予備製剤組成物を得る。これらの予備
製剤組成物が均一であると言う場合、有効成分が組成物全体に均一に分散してい
ることで、組成物を同等の効果を有する錠剤、丸薬およびカプセルなどの単位製
剤に容易に小分けできることを意味する。次に、その固体予備製剤組成物を、本
発明の有効成分0.1mg〜約500mgを含む上記の種類の単位製剤に小分け
する。該新規組成物の錠剤もしくは丸薬には、コーティングその他の調合を行っ
て、作用期間延長の利点を与える製剤を得ることができる。例えば、錠剤もしく
は丸薬には、内側製剤成分と外側製剤成分を含有させ、外側成分を内側成分を覆
う外被の形態とすることができる。胃での崩壊に対して耐久性とする上で役立ち
、内側成分を十二指腸中に無変化のまま通過させるかまたは徐放させることがで
きる腸溶層によって、これら2種類の成分を分離することができる。そのような
腸溶層またはコーティング層には各種材料を用いることができ、そのような材料
には、多くのポリマー酸および例えばシェラック、セチルアルコールおよび酢酸
セルロースなどの材料とポリマー酸との混合物などがある。
【0022】 本発明の新規組成物を組み込んだ、経口投与用または注射用の液剤製剤には、
水溶液、好適に芳香を付けたシロップ、水系もしくは油系の懸濁液、および綿実
油、ゴマ油、ヤシ油、落花生油または大豆油などの食用油との芳香を付けた乳濁
液、ならびにエリキシル剤および類似の医薬媒体などがある。水系懸濁液用の好
適な分散剤もしくは懸濁剤には、トラガカント、アカシア、アルギン酸化合物、
デキストラン、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ポ
リビニルピロリドンまたはゼラチン等の合成および天然のガムなどがある。
【0023】 吸入または通気用の組成物には、医薬的に許容される水系溶媒もしくは有機溶
媒またはそれらの混合液中の液剤および懸濁液ならびに粉剤などがある。液体も
しくは固体組成物は、上記の好適な医薬的に許容される賦形剤を含むことができ
る。好ましくはその組成物は経口もしくは経鼻の呼吸経路によって投与して、局
所効果もしくは全身効果を得るようにする。好ましく滅菌された医薬的に許容さ
れる溶媒を、不活性ガスを用いて噴霧化することができる。噴霧化液剤を噴霧化
装置から直接吸引することができるか、あるいは噴霧化装置を顔面マスク、テン
トまたは間欠陽圧呼吸装置に取り付けることができる。液剤、懸濁液または粉剤
の組成物は、好ましくは経口または経鼻的に、適切な形で製剤を投与する機器か
ら投与することができる。
【0024】 本発明の組成物は、従来の方法を用いて、経皮貼付剤の形で投与用に供するこ
ともできる。組成物は、例えば吸収ウェハーなどを用いて口腔から投与すること
もできる。
【0025】 GABAα受容体に関連する障害では好適な用量レベルは約0.01〜25
0mg/kg/日、好ましくは約0.05〜100mg/kg/日、特には約0
.05〜5mg/kg/日である。化合物は1日1〜4回の投与法で投与するこ
とができる。
【0026】 本発明はさらに、医薬組成物の製造方法であって、式(I)の化合物またはそ
れの医薬的に許容される塩を医薬的に許容される賦形剤に加える段階を有する方
法をも提供するものである。
【0027】 本発明はさらに、ヒトまたは動物の身体の治療での使用される式(I)の化合
物またはそれの医薬的に許容される塩であって、特にアルツハイマー病のように
認識強化剤の投与が望ましい状態の治療または予防用のものをも提供する。
【0028】 式(I)の化合物は、α5サブユニットを含むGABA受容体に対して選択
的なリガンドによって緩和することができる多様な臨床状態の治療または予防に
おいて有用となり得る。特にそれは望ましくは、α5サブユニットの逆作働薬で
ある。
【0029】 そこで例えばそのようなリガンドは、中枢神経系の各種障害で用いることがで
きる。そのような障害には、譫妄、痴呆および健忘症その他の認識障害などがあ
る。譫妄の例としては、薬物中毒もしくは薬物禁断による譫妄、複数の病因によ
る譫妄;ならびにNOS(他に規定されない)譫妄がある。痴呆の例としては、
合併のないまたは譫妄、錯覚もしくは気分抑鬱を伴う場合がある早発性のアルツ
ハイマー型の痴呆;合併のないまたは譫妄、錯覚もしくは気分抑鬱を伴う場合が
ある後発性のアルツハイマー型の痴呆;合併のないまたは譫妄、錯覚もしくは気
分抑鬱を伴う場合がある血管性痴呆;HIV疾患による痴呆;頭部外傷による痴
呆;パーキンソン病による痴呆;ハンチングトン病による痴呆;ピック病による
痴呆;クロイツフェルト−ヤコブ病による痴呆;薬物誘発の持続性のまたは複数
病因による痴呆;ならびにNOSの痴呆などがある。健忘症の例としては、特定
の医学的状態による健忘症あるいは薬物誘発で持続性のまたはNOSの健忘症で
あるものなどがある。詳細には式(I)の化合物は、認識強化が必要な状態で使
用することができる。
【0030】 本発明の化合物がGABAα2およびα3サブタイプ受容体の選択的リガン
ドである場合、それを各種中枢神経系障害の治療および/または予防に用いるこ
とができる。そのような障害には、広場恐怖症を伴うまたは伴わないパニック障
害、パニック障害歴のない広場恐怖症、社会恐怖症などの動物恐怖症その他の恐
怖症、強迫性障害、外傷後および急性ストレス障害などのストレス障害、全身性
または物質誘発性不安障害などの不安障害;神経症;痙攣;片頭痛;ならびに例
えば単発もしくは再発の主要な抑鬱障害、気分変調障害、双極性Iおよび双極性
II躁病障害および循環病などの抑鬱障害または双極性障害などがある。
【0031】 本発明はさらに、α5サブユニットを含むGABA受容体に対して選択的な
リガンドを投与することを必要とする状態、詳細にはアルツハイマー病などの認
識強化が必要な状態の治療または予防のための医薬品製造における式(I)の化
合物またはそれの医薬的に許容される塩の使用をも提供するものである。
【0032】 さらには、α5サブユニットを含むGABA受容体に関連する状態の治療ま
たは予防方法であって、そのような状態を患う患者またはその状態の傾向を有す
る患者に対して、治療上もしくは予防上有効量の式(I)の化合物もしくはそれ
の医薬的に許容される塩を投与する段階を有する方法も開示されている。詳細に
は、アルツハイマー病などの認識強化剤の投与を必要とする状態の治療および予
防が開示されている。
【0033】 本明細書で使用する場合、「C1−6アルキル」という表現は、メチル基およ
びエチル基、ならびに直鎖および分岐のプロピル基、ブチル基、ペンチル基およ
びヘキシル基を含むものである。特定のアルキル基は、メチル、エチル、n−プ
ロピル、イソプロピルおよびt−ブチルである。「C2−6アルケニル」および
「C2−6アルキニル」などの派生表現は、同様に解釈すべきものである。
【0034】 「C3−7シクロアルキル」という表現は、シクロプロピル、シクロブチル、
シクロペンチル、シクロヘキシルおよびシクロヘプチル基を含むものである。
【0035】 好適な5員および6員のヘテロ芳香環には、ピリジニル、ピリダジニル、ピリ
ミジニル、ピラジニル、フリル、チエニル、ピロリル、ピラゾリル、オキサゾリ
ル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、イミダゾリル、テトラゾリル、オキサ
ジアゾリルおよびチアジアゾリル基などがある。それらの環には、チアゾリルお
よびトリアゾリル基などもある。
【0036】 本明細書で使用される「ハロゲン」という用語は、フッ素、塩素、臭素および
ヨウ素を含むものであり、特にはフッ素、塩素および臭素である。
【0037】 医薬品で使用する場合、式(I)の化合物の塩は医薬的に許容される塩である
。しかしながら、本発明による化合物または該化合物の医薬的に許容される塩の
製造において、他の塩が有用な場合がある。本発明の化合物の好適な医薬的に許
容される塩には、例えば、塩酸、硫酸、メタンスルホン酸、フマル酸、マレイン
酸、コハク酸、酢酸、安息香酸、シュウ酸、クエン酸、酒石酸、炭酸またはリン
酸などの医薬的に許容される酸の溶液と本発明の化合物の溶液とを混合すること
で形成することができる酸付加塩などがある。さらに、本発明の化合物が酸性部
分を有する場合、該化合物の好適な医薬的に許容される塩には、例えばナトリウ
ム塩もしくはカリウム塩などのアルカリ金属塩;例えばカルシウム塩もしくはマ
グネシウム塩などのアルカリ土類金属塩;ならびに例えば4級アンモニウム塩な
どの好適な有機配位子で形成される塩などがあり得る。
【0038】 式(I)の化合物が1以上の不斉中心を有する場合、該化合物はそれに従って
、エナンチオマーとして存在することができる。式(I)の化合物が2以上の不
斉中心を有する場合、該化合物はさらに、ジアステレオマーとして存在すること
ができる。そのような異性体およびあらゆる割合でのそれらの混合物はいずれも
、本発明の範囲に含まれることは明らかである。
【0039】 本発明は、式Iの化合物の製造方法であって、下記式IIの化合物を下記式I
IIの化合物と反応させる段階を有する方法をも提供する。
【0040】
【化3】 式中、R、R、RおよびArは上記で定義した通りである。この反応は
通常、DMF/DCMの混合液中、1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−
エチルカルボジイミド塩酸塩およびジメチルアミノピリジンなどのカップリング
剤の存在下に行う。反応は約36時間行う。
【0041】 必要に応じて、部分Arの反応性箇所を、tert−ブチルオキシカルボニル
などの保護基で保護する。そのような保護基は、式IIの化合物と式IIIの化
合物の反応を行って式Iの化合物を得た後に脱離させることができる。
【0042】 式IIの化合物は、下記式IVの化合物
【0043】
【化4】 (式中、R、RおよびRは上記で定義の通りである)を、NaOHなどの
塩基で、EtOHのような溶媒中約3時間加熱還流することで加水分解すること
によって得ることができる、 Rが水素以外である式IVの化合物は、Rが水素である式IVの化合物と
NaHなどの強塩基との反応と、それに続く例えば適切なヨウ化アルキルによる
アルキル化によって得ることができる。
【0044】 式IVの化合物は、下記式Vの化合物と下記式VIの化合物を反応させること
で得られる。
【0045】
【化5】
【0046】 式Vの化合物は、下記式VIIの化合物:
【0047】
【化6】 (式中、RおよびRは上記で定義した通りであり、式VIIの化合物はトリ
メチルシリルクロライドと予め反応させてあり; Rは上記で定義した通りである)を、DMFなどの溶媒中、EtNなどの
塩基存在下に、約50℃で約3日間にわたって上記式VIIIの化合物と反応さ
せることで得られる。
【0048】 式III、V、VI、VIIおよびVIIIの化合物は市販されいるか、ある
いは当業界で公知の方法によって市販の化合物から製造することができる。
【0049】 以下の実施例は、本発明による医薬組成物を示している。
【0050】 組成物例1A:化合物1〜25mgを含む錠剤
【0051】
【表1】
【0052】 組成物例1B:化合物26〜100mgを含む錠剤
【0053】
【表2】 有効成分、セルロース、乳糖およびコーンスターチの一部を混和し、10%コ
ーンスターチペーストとともに造粒する。得られた顆粒を篩に通し、乾燥し、残
りのコーンスターチおよびステアリン酸マグネシウムと混合する。得られた顆粒
を圧縮して、1錠当たり有効成分1.0mg、2.0mg、25.0mg、26
.0mg、50.0mgおよび100mgを含む錠剤とする。
【0054】 組成物例2:非経口注射剤
【0055】
【表3】 リン酸ナトリウム、クエン酸・1水和物および塩化ナトリウムを水の一部に溶
かす。有効成分をその溶液に溶かすか懸濁させ、規定容量とする。
【0056】 組成物例3:局所製剤
【0057】
【表4】 白色軟パラフィンを溶融するまで加熱する。液体パラフィンおよび乳化ロウを
入れ、溶解するまで撹拌する。有効成分を加え、分散するまで撹拌を続ける。次
に、混合物を固化するまで冷却する。
【0058】 以下、実施例によって本発明の化合物について説明する。
【0059】 本発明による化合物は、Ltk細胞で安定に発現されるα5サブユニットを
含むヒトGABA受容体のベンゾジアゼピン結合部位に対する[H]−フル
マゼニル(flumazenil)の結合を強力に阻害する。
【0060】 試薬 ・リン酸緩衝生理食塩水(PBS) ・アッセイ緩衝液:10mM KHPO、100mM KCl(室温でのp
H7.4) ・[H]−フルマゼニル(α1β3γ2細胞については18nM;α2β3
γ2細胞については18nM;α3β3γ2細胞については10nM;α5β3
γ2細胞については10nM)のアッセイ緩衝液溶液 ・フルニトラゼパムの100μMアッセイ緩衝液溶液 ・アッセイ緩衝液に再懸濁させた細胞(1トレイを10mLに)。
【0061】 細胞の回収 細胞から上清を除去する。PBS(約20mL)を加える。細胞を掻き取り、
50mL遠心管に入れる。さらに10mLのPBSでその手順を繰り返して、ほ
とんどの細胞を取るようにする。卓上遠心装置で3000rpmにて20分間遠
心することで細胞をペレット状とし、所望に応じて冷凍する。ペレットを、細胞
トレイ(25cm×25cm)当たり10mLの緩衝液に再懸濁させる。
【0062】 アッセイ 深い96ウェルプレートまたは試験管中で行うことができる。各試験管には、 ・アッセイ緩衝液300μL ・[H]−フルマゼニル50μL(α1β3γ2細胞については1.8nM
;α2β3γ2細胞については1.8nM;α3β3γ2細胞については1.0
nMの最終濃度) ・化合物を10%DMSOに溶解させる場合には緩衝液または溶媒担体(例:
10%DMSO)50μL(合計);最終濃度10μMでの被験化合物またはフ
ルニトラゼパム(非特異的結合を求めるため) ・細胞100μL を入れる。
【0063】 アッセイ液を40℃で1時間インキュベーションし、細胞回収装置(Tomtecま
たはBrandelのいずれか)を用いてGF/Bフィルターで濾過し、次に氷冷アッ
セイ緩衝液3mLで3回洗浄する。フィルターを乾燥し、液体シンチレーション
カウンティングによってカウントを行う。総結合についての予想値は、液体シン
チレーションカウンティングを用いる場合には、総カウントで3000〜400
0dpm、非特異的結合で200dpm未満であり、メルチレックス(meltilex
)固体シンチラント(scintillant)を用いてカウンティングを行う場合には、
総カウントで1500〜2000dpm、非特異的結合で200dpm未満であ
る。結合パラメータを非線形最小二乗回帰分析によって求め、それから、各被験
化合物について阻害定数Kを計算することができる。
【0064】 添付の実施例の化合物を上記のアッセイで調べたところ、全ての化合物が、ヒ
トGABA受容体のα5サブユニットからの[H]Ro15−1788の置
換について500nM以下、好ましくは100nM以下、より詳細には50nM
以下のK値を有することが認められた。
【0065】 より好ましくは本発明の化合物は、GABAα5サブユニットでは逆作働薬
であるが、α、αおよびαサブユニットでは実質的に拮抗薬である。各種
サブユニットでの効果の測定方法に関する詳細は、WO−A−9625948に
記載されている。
【0066】 さらに本発明の化合物は好ましくは、α、αおよびαサブユニットと比
較して、GABAα5サブユニットに対して優先的に結合する。その優先的結
合は好ましくは5倍、より好ましくは10倍、最も好ましくは20倍である。
【0067】 実施例1 4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−3−カル
ボン酸フェニルアミド 段階1:4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール− 3−カルボン酸エチルエステル 2−エチルオキサリルシクロヘキサン−1,3−ジオン(6g、28mmol
)(Synthesis, 1976, 722)のDMF(30mL)溶液をヒドラジン塩酸塩(1
.9g、28mmol)およびトリエチルアミン(3.9mL、28mmol)
で処理し、50℃で3日間加熱した。溶媒留去によって乾固させた後、残留物を
水とDCMとの間で分配し、有機層を分液した。水相をDCMで再度抽出し(2
回)、合わせた有機層を脱水し(MgSO)、溶媒留去した。残留物について
、溶離液としてMeOH:DCM(2:98)を用いるシリカゲルでのカラムク
ロマトグラフィー精製を行って、橙赤色固体を得た。固体をエーテルで磨砕して
、標題化合物(640mg、11%)を黄色固体として得た。
【0068】 H NMR(250MHz、d−DMSO)δ1.28(3H、t、J=
7.1Hz)、2.00〜2.10(2H、m)、2.41(2H、t、J=6
.8Hz)、2.87(2H、t、J=6.2Hz)、4.26(2H、q、J
=7.1Hz)、13.62(1H、brs); MS(CI)209(M+H); 元素分析:C1012 実測値:C、57.39;H、5.76;N、13.37% 理論値:C、57.69;H、5.81;N、13.45%
【0069】 段階2:4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール− 3−カルボン酸 前記エチルエステル(450mg、2.2mmol)のEtOH(3mL)お
よびNaOH(4N、15mL)溶液を3時間加熱還流した。冷却した溶液を酸
性とし(濃HCl)、得られた固体を濾過によって単離し、水で洗浄した。固体
を減圧下に真空乾燥機中で45℃にて乾燥させて、標題化合物(265mg、6
7%)をベージュ固体として得た。
【0070】 H NMR(360MHz、d−DMSO)δ2.08〜2.15(2H
、m)、2.60〜2.64(2H、m)、2.84〜2.98(2H、m)、
14.03(1H、brs); MS(CI)181(M+H); 元素分析:C・0.2HO 実測値:C、52.33;H、4.24;N、15.00% 理論値:C、52.29;H、4.61;N、15.24%
【0071】 段階3:4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール− 3−カルボン酸フェニルアミド 前記カルボン酸(100mg、0.55mmol)のDMF(2mL)および
DCM(5mL)懸濁液を1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカ
ルボジイミド塩酸塩(160mg、0.83mmol)、4−ジメチルアミノピ
リジン(101mg、0.83mmol)およびアニリン(77mg、0.83
mmol)で処理した。得られた溶液を36時間撹拌し、DCM(20mL)で
希釈し、水(1回)、1N HCl(2回)、飽和NaHCO(1回)および
水(1回)で洗浄した。有機層を脱水し(MgSO)、溶媒留去した。残留物
について、溶離液をDCM:MeOH(97:3)とするシリカゲルでのカラム
クロマトグラフィー精製を行って、標題化合物(90mg、64%)を無色固体
として得た。
【0072】 融点244℃(分解); H NMR(500MHz、d−DMSO)δ2.09〜2.14(2H
、m)、2.63〜2.67(2H、m)、2.80〜2.95(2H、m)、
7.05〜7.15(1H、m)、7.30〜7.40(2H、m)、7.70
〜7.75(2H、m)、12.24(1H、brs)、13.68および14
.20(1H、2×brs); MS(CI)256(M+H); 元素分析:C1413・0.3HO 実測値:C、64.22;H、5.00;N、15.97% 理論値:C、64.51;H、5.26;N、16.12%
【0073】 実施例2 4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−3−カル
ボン酸−2,5−ジフルオロフェニルアミド 2,5−ジフルオロアニリンを用いて実施例1段階3に記載の手順を用いるこ
とで、標題化合物を得た。得られたアミド(15mg、19%)を無色固体とし
て単離した。
【0074】 H NMR(400MHz、d−DMSO)δ2.05〜2.15(2H
、m)、2.60〜2.68(2H、m)、2.85〜2.98(2H、brs
)、6.92〜7.04(1H、m)、7.30〜7.40(1H、m)、8.
20〜8.28(1H、m)、12.43(1H、brs)、13.83および
14.35(1H、2×brs); MS(CI)292(M+H)
【0075】 実施例3 4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−3−カル
ボン酸ピリジン−2−イルアミド 2−アミノピリジンを用いて実施例1段階3に記載の手順を用いることで、標
題化合物を得た。
【0076】 融点250℃(分解); H NMR(400MHz、d−DMSO)δ2.05〜2.15(2H
、m)、2.62(2H、t、J=6.2Hz)、2.85〜2.95(2H、
brs)、7.10〜7.20(1H、m)、7.78〜7.88(1H、m)
、8.24(1H、d、J=8.3Hz)、8.35〜8.41(1H、m)、
12.55(1H、s)、13.78および14.26(1H、2×brs); 元素分析:C1312・0.05CHCl 実測値:C、60.34;H、4.34;N、21.19% 理論値:C、60.17;H、4.68;N、21.51% MS(CI)257(M+H)
【0077】 実施例4 4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−3−カル
ボン酸4−メトキシフェニルアミド p−アニシジンを用いて実施例1段階3に記載の手順を用いることで、標題化
合物を得た。得られたアミド(15mg、19%)をベージュ固体として単離し
た。
【0078】 H NMR(400MHz、d−DMSO)δ2.07〜2.13(2H
、m)、2.63(2H、t、J=6.3Hz)、2.82〜2.94(2H、
m)、3.76(3H、s)、6.95(2H、d、J=8.9Hz)、7.6
3(2H、dd、J=6.8および2.1Hz)、12.14(1H、brs)
、13.65および14.20(1H、2×brs); MS(CI)286(M+H)
【0079】 実施例5 4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−3−カル
ボン酸4−(2−アミノエチル)フェニルアミド 段階1:2−(4−アミノフェニル)エチルカルバミン酸tert−ブチルエ ステル 2−(4−アミノフェニル)エチルアミン(1g、7.3mmol)のDCM
(20mL)溶液を室温で、トリエチルアミン(0.82g、7.7mmol)
で処理した。10分後、溶液を冷却して−5℃とした。ジ−tert−ブチルジ
カーボネート(1.68g、7.7mmol)を10分間かけて少量ずつ加え、
30分間撹拌してから昇温させて室温とした。NaHCO(飽和2mL)を加
え、次に水(40mL)を加えた。有機層を分離し、水層をDCMで逆抽出した
(2回)。合わせた有機層を脱水し(KCO)、溶媒留去した。残留物につ
いて、溶離液としてEtOAc:ヘキサン(1:4)を用いるシリカゲルでのカ
ラムクロマトグラフィー精製を行って、標題化合物を黄色固体として得た(1.
4g、80%)。
【0080】 H NMR(360MHz、d−DMSO)δ1.37(9H、s)、2
.49〜2.51(2H、m)、2.99〜3.06(2H、m)、4.83(
2H、s)、6.49(2H、d、J=8.3Hz)、6.77〜6.80(1
H、m)、6.81(2H、d、J=8.3Hz); MS(CI)237(M+H)
【0081】 段階2:[2−[4−(4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H− インダゾール−3−カルボニル)アミノ]フェニル]エチルカルバミン酸ter t−ブチルエステル 前記のアミンを用いて実施例1段階3に記載の手順を用いることで、標題化合
物を得た。残留物について、溶離液としてDCM:MeOH(97:3)を用い
るシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー精製を行ってアミド(100mg、
45%)を得て、それを無色の低融点固体として単離した。
【0082】 H NMR(400MHz、d−DMSO)1.37(9H、s)、2.0
7〜2.14(2H、m)、2.63(2H、t、J=6.4Hz)、2.69
(2H、t、J=7.1Hz)、2.89(2H、t、J=6.2Hz)、3.
13〜3.19(2H、m)、6.52〜6.65(1H、m)、7.20(2
H、d、J=8.3Hz)、7.63(2H、d、J=8.4Hz)、12.1
8(1H、s)、14.00(1H、brs)。
【0083】 段階3:4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール− 3−カルボン酸4−(2−アミノエチル)フェニルアミド 前記のカーバメート(100mg、0.25mmol)のDCM(5mL)懸
濁液をトリフルオロ酢酸(0.5mL)で処理し、室温で5時間撹拌した。混合
物を溶媒留去し、残留物を水とMeOH/DCM(5:95)との間で分配し、
NaHCO(飽和)によって中和した。有機層を分液し、水層をMeOH/D
CM(5:95)によって逆抽出した(2回)。合わせた有機層を脱水し(K CO)、溶媒留去した。残留物について、溶離液としてMeOH:DCM(1
0:90)および次にDCM:MeOH:NH(80:20:1)を用いるシ
リカゲルでのカラムクロマトグラフィー精製を行った。標題化合物(35mg、
47%)をクリーム色固体として単離した。
【0084】 融点:250℃(分解); H NMR(360MHz、d−DMSO)δ2.06〜2.14(2H
、m)、2.63(2H、t、J=6.7Hz)、2.68(2H、t、J=6
.9Hz)、2.84(2H、t、J=7.6Hz)、2.89(2H、t、J
=6.4Hz)、7.24(2H、d、J=8.4Hz)、7.67(2H、d
、J=8.5Hz)、12.39(1H、s); MS(CI)299(M+H)
【0085】 実施例6 [N−(4−(2−メチルアミノエチル)−フェニル)]−(4−オキソ−4
,5,6,7−テトラヒドロ)−1H−インダゾール−3−カルボキサミド 段階1:メチル−[2−(4−ニトロフェニル)エチル]カルバミン酸ter t−ブチルエステル N−メチル−2−(4−ニトロフェニル)エチルアミンを用いて、実施例5段
階1に記載の手順を用いることで、標題化合物を得た。標題化合物(3g)を黄
色固体として得て、それをそれ以上精製せずに用いた。
【0086】 H NMR(400MHz、CDCl)δ1.39(9H、s)、2.8
3(3H、s)、2.88〜2.96(2H、m)、3.48(2H、t、J=
6.5Hz)、7.30〜7.40(2H、m)、8.15(2H、d、J=8
.3Hz)。
【0087】 段階2:[2−(4−アミノフェニル)エチル]−メチル−カルバミン酸te rt−ブチルエステル 前記のニトロ誘導体(3g)のEtOAc(20mL)およびEtOH(20
mL)溶液を、10%Pd/C(200mg)の水中スラリー(水5mL)で処
理した。混合物を約0.345MPa(50psi)にてパールの装置で15分
間振盪し、その後はそれ以上Hは消費されなかった。触媒を濾去し、溶媒を留
去して、標題化合物(2.2g、94%)を淡橙赤色油状物として得た。
【0088】 H NMR(360MHz、CDCl)δ1.42(9H、s)、2.6
8(2H、t、J=7.2Hz)、2.80(3H、s)、3.35(2H、t
、J=6.4Hz)、6.63(2H、d、J=8.3Hz)、6.92〜7.
02(2H、s)。
【0089】 段階3:メチル−(2−{4−[(4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒド ロ−1H−インダゾール−3−カルボニル)−アミノ]フェニル}エチル)−カ ルバミン酸イソブチルエステル 4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−3−カル
ボン酸(200mg、1.1mmol)のクロロギ酸イソブチル(10mL)懸
濁液に室温で、EtN(0.46mL、3.3mmol)を少量ずつ加えた。
30分後、追加のEtN(0.46mL、3.3mmol)を加え、混合物を
30分間撹拌した。混合物を溶媒留去し、残留物を1,2−DCE(15mL)
中に懸濁させた。前記のアミン(0.37g、1.7mmol)を加え、溶液を
6時間加熱還流した。溶媒を留去し、残留物をEtOH(1.5mL)に懸濁さ
せ、4N NaOH(5mL)で処理した。混合物を1時間加熱還流した。水(
50mL)を冷混合物に加え、水相を10%MeOH/DCMで抽出し(3回)
、合わせた有機層を脱水し(MgSO)、溶媒留去した。残留物について、溶
離液をMeOH:DCM(6:94)とするシリカ層クロマトグラフィー精製を
行って、標題化合物(250mg、54%)をクリーム色固体として得た。
【0090】 H NMR(400MHz、CDCl)δ0.94(6H、d、J=6.
4)、1.88〜1.98(2H、m)、2.19〜2.27(2H、m)、2
.7(2H、t、J=6.1Hz)、2.77〜2.92(5H、m)、2.9
8(2H、t、J=5.8Hz)、3.40〜3.51(2H、m)、3.85
(2H、d、J=6.44Hz)、7.18〜7.26(2H、m)、7.74
(2H、d、J=7.9Hz)、11.30(1H、brs)、12.26(1
H、s); MS(CI)413(M+H)
【0091】 段階4:[N−(4−(2−メチルアミノエチル)フェニル)](4−オキソ −4,5,6,7−テトラヒドロ)−1H−インダゾール−3−カルボキサミド 前記カーバメート(150mg、0.36mmol)の45%HBr溶液の酢
酸(10mL)溶液を、封管中で85℃で6時間加熱した。冷却後、溶液を水で
希釈し、4N NaOHで塩基性とした。有機溶媒を留去し、残留物を10%M
eOH/DCMで抽出した(4回)。合わせた有機層を水で洗浄し、脱水し(M
gSO)、濃縮して、白色固体を得た。固体をエーテルで磨砕し、濾過によっ
て単離した。標題化合物(70mg、58%)を白色固体として単離した。
【0092】 H NMR(360MHz、d−DMSO)δ2.05〜2.15(2H
、m)、2.32(3H、s)、2.64(2H、t、J=5.9Hz)、2.
67〜2.78(4H、m)、2.88(2H、t、J=6.2Hz)、7.2
4(2H、d、J=8.4Hz)、7.65(2H、d、J=8.5Hz)、1
2.36(1H、s); MS(CI)313(M+H)
【0093】 実施例7 [4−[(4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール
−3−カルボニル)アミノ]ベンジル]カルバミン酸−tert−ブチルエステ
段階1:(4−ニトロベンジル)カルバミン酸tert−ブチルエステル 4−ニトロベンジルアミン塩酸塩(5g、0.026mol)のDCM(30
0mL)溶液をEtN(4.0mL、0.029mol)で処理し、室温で1
5分間撹拌した。ジ−tert−ブチルカーボネート(5.95g、0.027
mol)のDCM(50mL)溶液を加え、溶液を3時間撹拌した、その後混合
物を濾過し、濾液を溶媒留去した。残留物をEtOAcで処理し、濾過し、濾液
をクエン酸(10%、100mL)で洗浄した。有機層を分液し、脱水し(Mg
SO)、溶媒留去した。残留物を石油:EtOAc(2:1)で処理し、残っ
た無色固体(3.44g、53%)を濾取した。
【0094】 段階2:(4−アミノベンジル)カルバミン酸tert−ブチルエステル 前記ニトロ誘導体(1.05g、4.2mmol)のEtOH(100mL)
溶液を、10%Pd/C(200mg)存在下に約0.172MPa(25ps
i)で20分間水素化した。触媒を濾去し、溶媒を減圧下に留去した。残留物を
エーテルで処理し、混合物を濾過し、濾液を溶媒留去した。残留物について、溶
離液を石油:EtO(1:1)および次に石油:EtOAc(1:1)とする
シリカゲルでのクロマトグラフィー精製を行った。標題化合物(452mg、4
8%)を無色固体として単離した。
【0095】 H NMR(360MHz、CDCl)δ1.45(9H、s)、3.5
5〜3.69(2H、m)、4.18(2H、d、J=5.4Hz)、4.7(
2H、brs)、6.64(2H、d、J=8.4Hz)、7.07(2H、d
、J=8.2Hz); MS(ES)223(M+1)
【0096】 段階3:[4−[(4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−イン ダゾール−3−カルボニル)アミノ]ベンジル]カルバミン酸tert−ブチル エステル 前記のアミンを用いて実施例1段階3に記載の手順を用いることで標題化合物
を得た。アミド(130mg、40%)をクリーム色固体として単離した。
【0097】 H NMR(400MHz、CDCl)δ1.46(9H、s)、2.1
8〜2.27(2H、m)、2.70(2H、t、J=5.9Hz)、2.98
(2H、t、J=5.9Hz)、4.30(2H、d、J=4.8Hz)、4.
80〜4.88(1H、m)、7.30(2H、d、J=8.1Hz)、7.7
8(2H、d、J=8.0Hz)、11.25(1H、brs)、12.30(
1H、s); MS(CI)385(M+H)
【0098】 実施例8 (N−(4−アミノメチル)フェニル))−4−オキソ−4,5,6,7−テ
トラヒドロ−1H−インダゾール−3−カルボキサミド [4−[(4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール
−3−カルボニル)アミノ]ベンジル]カルバミン酸tert−ブチルエステル
を用いて、実施例5段階3に記載の手順を用いることで標題化合物を得た。残留
物を1:1DCM/EtOで磨砕して、標題化合物(35mg、47%)を白
色固体として得た。
【0099】 H NMR(360MHz、d−DMSO)δ2.05〜2.13(2H
、m)、2.64(2H、t、J=6.7Hz)、2.88(2H、t、J=6
.2Hz)、3.73(2H、s)、7.36(2H、d、J=8.5Hz)、
7.68(2H、d、J=8.5Hz)、12.39(1H、s); MS(CI)285(M+H)
【0100】 実施例9 [N−(4−(2−ジメチルアミノエチル)フェニル)]−(4−オキソ−4
,5,6,7−テトラヒドロ)−1H−インダゾール−3−カルボキサミド 段階1:2−(4−アミノフェニル)N,N−ジメチルアセトアミド 4−アミノフェニル酢酸(5g、30mmol)、1−(3−ジメチルアミノ
プロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(6.9g、36mmol)およ
びジメチルアミン(5.6M EtOH溶液6.5mL、36mmol)の1,
2DCE懸濁液を室温で4時間撹拌した。シリカを加え、懸濁液を溶媒留去し、
残留物をシリカ層のカラムに負荷し、DCM:MeOH(98:2)で溶離した
。標題化合物(2.6g、45%)を橙赤色固体として単離した。
【0101】 H NMR(360MHz、CDCl)δ2.94(3H、s)、2.9
8(3H、s)、3.60(2H、s)、6.64(2H、d、J=8.3Hz
)、7.03(2H、d、J=8.2Hz); MS(CI)179(M+H)
【0102】 段階2:4−(2−ジメチルアミノエチルアニリン 前記アミド(100mg、0.56mmol)のTHF(10mL)溶液をL
iAlH(1M THF溶液1.68mL、1.68mmol)で処理し、得
られた混合物を16時間加熱還流した。水(0.05mL)を加え、その後4N NaOH(0.05mL)と次に水(0.05mL)を加えた。懸濁液を濾過
し、溶媒を留去した。標題化合物(80mg)を赤色油状物として単離した。
【0103】 H NMR(400MHz、CDCl)δ2.31(6H、s)、2.4
5〜2.49(2H、m)、2.65〜2.69(2H、m)、3.54(2H
、s)、6.62(2H、d、J=8.2Hz)、6.99(2H、d、J=8
.2Hz); MS(CI)165(M+H)
【0104】 段階3:[N−(4−(2−ジメチルアミノエチル)フェニル)](4−オキ ソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−3−カルボキサミド 前記のアミン(84mg、0.51mmol)を用い、15時間加熱還流した
以外は、実施例1段階3に記載の手順を用いることで標題化合物を得た。シリカ
を加え、混合物を溶媒留去した。残留物をシリカ層カラムに負荷し、標題化合物
をDCM:MeOH:25%NHOH(89:10:1)で溶出して橙赤色固
体として得た(6mg、4%)。
【0105】 H NMR(400MHz、CDCl)δ2.19〜2.28(2H、m
)、2.32(6H、s)、2.54〜2.61(2H、m)、2.69(2H
、t、J=6.7Hz)、2.77〜2.82(2H、m)、2.98(2H、
t、J=6.1Hz)、7.22(2H、d、J=8.3Hz)、7.72(2
H、d、J=8.4Hz); MS(CI)327(M+H)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07D 401/12 C07D 401/12 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 チヤンバーズ,マーク・スチユアート イギリス国、エセツクス・シー・エム・ 20・2・キユー・アール、ハーロウ、イー ストウイツク・ロード、ターリングス・パ ーク(番地なし) Fターム(参考) 4C063 AA01 BB07 CC22 DD12 EE01 4C086 AA01 AA03 BC37 GA07 GA08 MA01 MA04 NA14 ZA16 ZC42

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(I)の化合物または該化合物の医薬的に許容される
    塩。 【化1】 [式中、 RおよびRは独立に、水素、ハロゲン、C1−6アルキル、C2−6アル
    ケニル、C2−6アルキニル、C1−6ハロアルキル、C2−6ハロアルケニル
    およびC2−6ハロアルキニルから選択され; Rは水素またはC1−6アルキルであり; Arはフェニル、N、OおよびSから選択される1、2、3もしくは4個のヘ
    テロ原子を有し、そのヘテロ原子のうちの1個以下がOまたはSである5員複素
    環基あるいは1個もしくは2個の窒素原子を有する6員複素環基であり;各Ar
    基は未置換であるか、あるいはハロゲン、C1−6アルキル、C2−6アルケニ
    ル、C2−6アルキニル、C3−7シクロアルキル、C1−6アルコキシ、C −6 アルケニルオキシ、C2−6アルキニルオキシ、C3−7シクロアルコキシ
    、C1−6ハロアルキル、C2−6ハロアルケニル、C2−6ハロアルキニル、
    アミノ、C1−6アルキルアミノ、ジ(C1−6)アルキルアミノ、水酸基、ヒ
    ドロキシC1−6アルキル、シアノ、ニトロ、アミノC1−6アルキル、C1− アルキルアミノC1−6アルキル、ジ(C1−6アルキル)アミノC1−6
    ルキルまたはC1−6アルコキシカルボニルアミノC1−6アルキルから独立に
    選択される1〜3個の基によって置換されている。]
  2. 【請求項2】 Ar基が未置換であるか、あるいはハロゲン、C1−6アル
    キル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−7シクロアルキル、C 1−6 アルコキシ、C2−6アルケニルオキシ、C2−6アルキニルオキシ、C 3−7 シクロアルコキシ、C1−6ハロアルキル、C2−6ハロアルケニル、C 2−6 ハロアルキニル、アミノ、C1−6アルキルアミノ、ジ(C1−6)アル
    キルアミノ、水酸基、ヒドロキシC1−6アルキル、シアノ、ニトロ、アミノC 1−6 アルキル、C1−6アルキルアミノC1−6アルキルまたはジ(C1−6 アルキル)アミノC1−6アルキルから独立に選択される1〜3個の基によって
    置換されている請求項1に記載の化合物。
  3. 【請求項3】 Rが水素、ハロゲンまたはC1−6アルキルであり; Rが水素またはメチルであり; Rが水素である請求項1または2に記載の化合物。
  4. 【請求項4】 Arがフェニルまたはピリジルであって、未置換であるかメ
    チル、フッ素、塩素、メトキシ、エトキシ、アミノメチル、アミノエチル、水酸
    基、メチルアミノエチル、ジメチルアミノエチルおよびt−ブトキシカルボニル
    アミノメチルから独立に選択される1個もしくは2個の基で置換されている請求
    項1または請求項3に記載の化合物。
  5. 【請求項5】 4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−3−カル
    ボン酸フェニルアミド; 4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−3−カル
    ボン酸−2,5−ジフルオロフェニルアミド; 4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−3−カル
    ボン酸ピリジン−2−イルアミド; 4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−3−カル
    ボン酸4−メトキシフェニルアミド; 4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール−3−カル
    ボン酸4−(2−アミノエチル)フェニルアミド; [N−(4−(2−メチルアミノエチル)−フェニル)]−(4−オキソ−4
    ,5,6,7−テトラヒドロ)−1H−インダゾール−3−カルボキサミド; [4−[(4−オキソ−4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−インダゾール
    −3−カルボニル)アミノ]ベンジル]カルバミン酸−tert−ブチルエステ
    ル; (N−(4−アミノメチル)フェニル))−4−オキソ−4,5,6,7−テ
    トラヒドロ−1H−インダゾール−3−カルボキサミド;および [N−(4−(2−ジメチルアミノエチル)フェニル)]−(4−オキソ−4
    ,5,6,7−テトラヒドロ)−1H−インダゾール−3−カルボキサミド から選択される請求項1に記載の化合物ならびに該化合物の医薬的に許容され
    る塩。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載の化合物または該化合物
    の医薬的に許容される塩および医薬的に許容される賦形剤とを含む医薬組成物。
  7. 【請求項7】 医薬組成物の製造方法であって、請求項1ないし5のいずれ
    かに記載の化合物または該化合物の医薬的に許容される塩を医薬的に許容される
    賦形剤に加える段階を有する方法。
  8. 【請求項8】 ヒトまたは動物の身体を治療する方法において使用される請
    求項1ないし5のいずれかに記載の化合物または該化合物の医薬的に許容される
    塩。
  9. 【請求項9】 前記方法がα5サブユニットを含むGABA受容体に対し
    て選択的なリガンドによって緩和することができる臨床状態の治療または予防の
    ためのものである請求項8に記載の化合物。
  10. 【請求項10】 α5サブユニットを含むGABA受容体に対して選択的
    なリガンドを投与することを必要とする状態の治療または予防のための医薬品製
    造における請求項1ないし5のいずれかに記載の化合物または該化合物の医薬的
    に許容される塩の使用。
  11. 【請求項11】 前記状態がアルツハイマー病である請求項10に記載の使
    用。
  12. 【請求項12】 α5サブユニットを含むGABA受容体に関連する状態
    の治療または予防方法であって、そのような状態を患う患者またはその状態の傾
    向を有する患者に対して、治療上もしくは予防上有効量の請求項1に記載の化合
    物もしくは該化合物の医薬的に許容される塩を投与する段階を有する方法。
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