JP2002532274A - 不織研摩物品およびその作成方法 - Google Patents

不織研摩物品およびその作成方法

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Abstract

(57)【要約】 再膨張可能な不織ウェブと、不織ウェブの第1の主面に結合した連続したシート状研摩コーティングとを有する研摩物品が提供される。研摩コーティングは、バインダー中に分散された複数の研摩粒子を含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 背景 本発明は、不織研摩物品およびその製造方法に関する。特に、本発明は、連続
したシート状研摩コーティングを備えた再膨張可能な(rebulkable)
不織ウェブを有する不織研摩物品、およびその製造方法に関する。
【0002】 金属、木材、プラスチック、セラミック等の表面を研摩、研削、洗浄、調整お
よび/または装飾するのに不織研摩製品を用いることは知られている。不織研摩
製品は、バインダーと接触する点で結合されていて、任意で研摩粒子を含有する
不規則に配置されたステープル繊維から形成されている。一般的に、ステープル
繊維は捲縮されており、「Rando−Webber」マシン(Rando M
achine社(ニューヨーク州、マセドン)より入手可能)のような装置によ
りかさ高いオープンウェブ(lofty open webs)にされている。
かかる研摩物品のある市販の実施形態は、「SCOTCH−BRITE」(ミネ
ソタマイニングアンドマニュアクチュアリングカンパニー(ミネソタ州、セント
ポール)より入手可能)という商品名で入手可能である。
【0003】 この種類の不織研摩物品は、米国特許第2,958,593号(Hoover
ら)に開示された方法により作成することができる。Hooverらは、かかる
不織ウェブは、不規則に配置された可撓性と耐久性のある多数の交絡した有機繊
維から構成されていると報告している。不織ウェブの繊維は、有機バインダーの
粒と交差および互いに接触する点で固く結合しており、これによって三次元統合
構造が形成されている。不織ウェブ全体に分配されているのは、バインダーによ
り繊維に結合している研摩粒子である。こうした研摩物品は、不織ウェブの内部
が研摩されている表面に対して開放されているという点で、「開放」されている
と説明される。開放構造によって、不織ウェブはワークからの削り屑を拾い上げ
ることができる。
【0004】 内部に研摩剤のない再膨張可能な不織磨き物品は、WO第94/04738号
(Heyerら)に報告されている。ウェブを高密度化状態に保って研摩粒子を
再膨張可能な不織ウェブに適用することによって不織ウェブの外側のほぼ3分の
1に研摩粒子は集中している。高密度化不織ウェブを再膨張させて、開放不織研
摩物品を与える。
【0005】 不織研摩物品には数多くの用途が見出されているが、不織研摩物品の製造業者
は、新しい用途に好適な研摩物品を作り出す方法を求めている。特にニーズのあ
る分野は自動車体の修理である。許容できない引っ掻き傷を残すことなく周囲の
元のコーティングと合わせるために、研摩物品は、コートされた(塗装された)
修理領域を即時に平滑にし、これとブレンドされることが求められている。
【0006】 概要 本発明は、不織研摩物品および不織研摩物品の製造方法を提供する。本発明の
研摩物品は、多くの仕上げおよび平滑化用途に有用であり、特に、自動車の修理
表面を平滑にし、かつ/またはこれとブレンドするのに有用である。
【0007】 特に、本発明は、連続したシート状研摩コーティングの少なくとも一つの主面
の最外部分に結合した再膨張可能な不織ウェブを含む研摩物品を提供する。研摩
コーティングは、バインダー中に分散された複数の研摩粒子を含んでいる。本明
細書において、「シート状」とは、シートまたはフィルムの形態で存在する研摩
コーティングの構造を説明するのに用いる。本明細書において、「連続」とは、
研摩コーティングが、動作表面に実質的に大きな空隙、穴または隙間なしで塊と
して与えられていることを意味している。連続したシート状研摩コーティングは
、研摩物品の動作表面を、不織ウェブの内部部分から分離または遮断する。本明
細書において、「動作表面」とは、研摩中にワークと接触する研摩物品の部分の
ことをいう。研摩コーティングは連続しているが、これは、研摩物品の動作表面
の外側にある研摩コーティング中にある空隙、穴または隙間がないということで
はない。
【0008】 研摩コーティングは、所望のトポグラフィーを有する動作表面を有している。
例えば、トポグラフィーは平滑、テクスチャードまたは構造化されたものであっ
てもよい。一実施形態において、動作表面はテクスチャードトポグラフィーを有
している。本明細書において、「テクスチャード」とは、直線でなく、区別され
ていない、厳密でない、または不完全な形状の複数の***を含む表面のことをい
う。テクスチャードトポグラフィーは、例えば、研摩スラリーを不織ウェブにグ
ラビアコーティングすることにより形成してもよい。
【0009】 好ましい実施形態において、動作表面は構造化トポグラフィーを有している。
本明細書において、「構造化」とは、所定のパターンまたは配列に構成された複
数の正確に成形された研摩複合体を含む表面のことをいう。各研摩複合体は、所
定の形状を有しており、バインダー中に分散された複数の研摩粒子からできてい
る。研摩複合体の所定のパターンは、不規則でないか、不規則のいずれかである
【0010】 研摩物品には、再膨張可能な不織ウェブが含まれる。本明細書において、「再
膨張可能」とは、高密度化または圧縮状態(高密度/かさ高さの低い状態)から
、再膨張または非圧縮状態(低密度/かさ高さの高い状態)へと変換(少なくと
も1回)される不織ウェブのことを説明するのに用いられる。好ましい再膨張可
能な不織ウェブは、開放されたかさ高い不織ウェブの形態に構成された2種類の
捲縮ステープル熱可塑性繊維を含んでいる。かかる再膨張可能な不織ウェブは、
WO第94/04738号(Heyerら)に報告されている。
【0011】 他の態様において、本発明は、 (a)高密度化された再膨張可能な不織ウェブの主面に研摩スラリーをコート
する工程と、 (b)研摩スラリーを固化して連続したシート状研摩コーティングを形成する
工程と、 (c)高密度化された再膨張可能な不織ウェブを、不織ウェブが再膨張するの
に十分な温度および十分な時間加熱する工程と を含む研摩物品の製造方法を提供する。
【0012】 高密度化された再膨張可能な不織ウェブの少なくとも一つの主面は研摩スラリ
ーでコートされている。研摩スラリーは、バインダー前駆体中に分散された複数
の研摩粒子を含んでいる。本明細書において、「バインダー前駆体」とは、固化
してバインダーを形成する流動可能または固化されていない材料のことをいう。
好ましいバインダー前駆体は、アクリレートやメタクリレートのような遊離基重
合可能な材料である。研摩粒子としては、酸化アルミニウムや炭化ケイ素といっ
た研摩業界において一般的に用いられているものが挙げられる。
【0013】 研摩スラリーは、好適なコーティング技術(例えば、グラビアコーティング、
ロールコーティング、押出しダイコーティング)を用いて、高密度化された再膨
張可能な不織ウェブに適用することができる。他の要件の中でも、研摩コーティ
ングの動作表面に所望のトポグラフィーを与えるコーティング技術を選ぶ。
【0014】 研摩スラリーをコーティングした後、バインダー前駆体を固化する。バインダ
ー前駆体の種類によるが、固化は、硬化(例えば、重合および/または架橋)、
乾燥(例えば、液体を溶解または分散固体から蒸発)、冷却(例えば、ホットメ
ルトタイプのバインダーについては)またはこれらプロセスの組み合わせにより
成される。好ましい実施形態において、製造ツールの複数の正確に成形されたキ
ャビティに保持されながら、研摩スラリーは固化される。このやり方だと、構造
化トポグラフィーを有する研摩コーティングが形成される。
【0015】 研摩スラリーを固化した後、不織ウェブを再膨張させる。再膨張化には、ウェ
ブが元のバルクまたはかさ高さを実質的に回復するような十分な温度および十分
な時間まで高密度化された再膨張可能なウェブを加熱する工程が含まれる。
【0016】 詳細な説明 本発明は、不織研磨物品および不織研摩物品の製造方法に関する。本発明の研
摩物品は、連続したシート状研摩コーティングの少なくとも一つの主面の最外部
分に結合した再膨張可能な不織ウェブを含む研摩物品を含む。研摩コーティング
は、バインダー中に分散された複数の研摩粒子を含んでいる。本発明の研摩物品
において、研摩スラリーはウェブを高密度化形態にしながら不織ウェブの主面に
適用される。高密度化形態において不織ウェブは、体積当たりの繊維の数が多い
ため、研摩スラリーを適用するのに、より連続していて中断されていない主面が
与えられる。研摩スラリーの高密度化ウェブへの適用によって、連続したシート
状の研摩コーティングが不織ウェブの表面に形成される。
【0017】 連続したシート状研摩コーティングを有する本発明の研摩物品は、表面平滑化
タイプの研摩操作に好適である。すなわち、こうした研摩物品は、最初は不均一
または粗い表面に僅かな寸法変更を行ったり、表面(例えば、塗装面)から尖っ
た先端やみかん膚テクスチャーを除去するのに有用である。これに対して、オー
プンウェブタイプの構造を有する不織研摩物品は、一般に、洗浄(例えば、皿か
ら食物を除去したり、塗装を剥がす)および表面調整(例えば、表面テクスチャ
ーや引っ掻きパターンを与える)タイプの研摩用途に用いられる。
【0018】 図1に、本発明の研摩物品の一実施形態の断面図を示す。研摩物品10は、第
1の主面14と第2の主面16を有する再膨張可能な不織ウェブ12から構成さ
れている。本実施形態において、第1の主面14および第2の主面16は平面で
あり、第1の主面14は、第2の主面16と平行である。再膨張可能な不織ウェ
ブ12は、互いに接触する点で溶融結合されている多数の第1の繊維と、多数の
第2のコンジュゲート繊維から構成されている。
【0019】 ある実施形態において、再膨張可能な不織ウェブ12は、不織ウェブ12のバ
ルク全体よりも第1の主面14近傍でより密度が高い(単位体積当たりの繊維の
数が多い)。すなわち、不織ウェブ12に高密度化形態で適用される研摩コーテ
ィング18によって、繊維と繊維の結合が形成されて、主面14近傍のトータル
の再膨張が減じる、あるいはこれを防ぐ。
【0020】 研摩コーティング18は、バインダー20と複数の研摩粒子22から構成され
る。研摩コーティング18は、再膨張可能な不織ウェブ12の第1の主面14に
結合されたシートまたはフィルム形態にある。研摩コーティング18は、所望の
表面トポグラフィーを有する動作表面19を有している。図1において、研摩コ
ーティング18の動作表面19は、複数の不規則形状の***を有するテクスチャ
ードトポグラフィーを有している。研摩物品10の第2の主面16は、バックア
ップパッドまたはサンディングブロックに取付けるのに用いてもよい。
【0021】 図2に、本発明の研摩物品の第2の実施形態の断面図を示す。研摩物品30は
、第1の主面34と第2の主面36を有する再膨張可能な不織ウェブ32から構
成されている。再膨張可能な不織ウェブ32は、互いに接触する点で溶融結合さ
れている多数の第1の繊維と、多数の第2のコンジュゲート繊維から構成されて
いる。第1の主面34は、研摩コーティング42に結合されている。研摩コーテ
ィング42は、バインダー44と複数の研摩粒子46から構成されている。研摩
コーティング42は、所望の表面トポグラフィーを有する動作表面43を有して
いる。図2において、動作表面43は、複数の正確に成形された角錐研摩複合体
48を有する構造化トポグラフィー(a structured topogr
aphy)を有している。研摩複合体48の末端50が、研摩操作中ワークと接
触する。研磨複合体の第1列からはオフセットである第2列を示す。図2aに、
図2の実施形態の透視図を示す。研摩物品30はディスクの形態である。
【0022】 再膨張可能な不織ウェブ: 本発明に有用な不織ウェブは再膨張可能である。再膨張可能な不織ウェブは、
高密度化または圧縮状態(高密度/かさ高さの低い状態)から、再膨張または非
圧縮状態(低密度/かさ高さの高い状態)へと変換(少なくとも1回)される。
再膨張可能なウェブを高密度化状態から再膨張状態へと変換するプロセスは「再
膨張化」と呼ばれる。一般に、ウェブを再膨張化させるプロセスは、ウェブを加
熱することによりなされる。ウェブを加熱すると、ウェブの繊維間に形成される
結合の少なくとも一部が軟化する。これによって、繊維の少なくとも一部が元の
長さより膨張して、元のバルクの少なくとも一部が不織ウェブへと回復される。
高密度化形態において、本発明に有用な不織ウェブは、好ましくは平面または平
らな少なくとも1つの主面を有している。主面は、研摩スラリーが適用されて固
化すると研摩コーティングを形成する表面を提供する。
【0023】 好ましい再膨張可能な不織ウェブ組成物は、その開示内容がここに参考文献と
して組み込まれるWO第94/04738号(Heyerら)に報告されている
。かかる再膨張可能な不織ウェブは、互いに交絡して溶融結合している多数の第
1の繊維と、多数の第2の繊維を含んでいる。第1の繊維は捲縮ステープル熱可
塑性有機繊維である。繊維は、パッキン箱捲縮、ギヤ捲縮または螺旋捲縮されて
いてもよい。2種類以上の捲縮タイプの繊維の混合物もまた本発明の範囲内であ
る。好適な第1の繊維は、ポリエステル、ポリアミド、レーヨンまたはポリオレ
フィンからできている。好適なポリアミドとしては、例えば、ポリカプロラクタ
ムおよびポリ(ヘキサメチレンアジパミド)(例えば、ナイロン6およびナイロ
ン6,6)が挙げられる。好適なポリオレフィンとしては、例えば、ポリプロピ
レンとポリエチレンが挙げられる。第1の繊維は、好ましくはポリエステルから
、最も好ましくはポリエチレンテレフタレートからできている。
【0024】 再膨張可能な不織ウェブを形成している第2の繊維は、一般的に、第1の熱安
定性の高い成分と、第2の熱安定性の低い成分から構成されるコンジュゲート繊
維である。再膨張可能な不織ウェブの形成中、コンジュゲート繊維の第2の成分
は溶融してこれら繊維を不織ウェブ中の他の繊維に接合させる。コンジュゲート
繊維の第2の成分が、コンジュゲート繊維の第1の成分の融点または分解温度よ
りも低い温度、そして、第1の繊維の捲縮プロセスの熱硬化温度よりも低い温度
で溶融することが重要である。第2の成分の融点は、処理中によくありがちな約
150℃という温度に晒されることによる過剰の軟化を防ぐために、少なくとも
約130℃であるのが好ましい。さらに、第2の成分の融点は、コンジュゲート
繊維の第1の成分の融点より少なくとも約30℃低いのが好ましい。
【0025】 コンジュゲート繊維の第1の成分は、一般に、ポリエステル(例えば、ポリエ
チレンテレフタレート)、ポリ(硫化フェニレン)、ポリアミド(例えば、ナイ
ロン)、ポリイミド、ポリエーテルイミドまたはポリオレフィン(例えば、ポリ
プロピレン)から選択される。
【0026】 コンジュゲート繊維の第2の成分は、一般に、結晶性または部分結晶性ポリマ
ーとアモルファスポリマーのブレンドを含む。本明細書で用いる「アモルファス
ポリマー」とは、明らかな一次遷移温度(融点)を示さない溶融押出しポリマー
のことである。結晶対アモルファスポリマーの比率は、不織ウェブの収縮度と、
コンジュゲート遷移の第1と第2の成分間の結合度の両方に影響する。コンジュ
ゲート繊維の第2の成分中のアモルファス対部分結晶性ポリマーの重量比は、一
般に、約15:85〜約90:10である。
【0027】 コンジュゲート繊維の第2の成分を形成する好適な結晶性およびアモルファス
ポリマーは、互いに相容性がなければならない(例えば、単一相中に存在する)
、あるいは相容性を与えることができるものでなければならない。さらに、第2
の成分は第1の成分に結合可能でなければならない。コンジュゲート繊維の第2
の成分を形成するポリマーのブレンドは、同じ一般ポリマータイプの結晶性およ
びアモルファスポリマーを含むのが好ましい。第1と第2の成分の両方に同種の
ポリマーを用いると、繊維の紡績、伸張、捲縮中そして不織ウェブ形成中の分離
に対する抵抗性の増したコンジュゲート繊維が生成される。第2の成分として用
いるのに好適なポリマーとしては、ポリエステル、ポリオレフィンおよびポリア
ミドが挙げられる。他の部類のポリマー材料よりも接着性が良好なことから、ポ
リエステルが一般的に好ましい。
【0028】 本発明に有用な好ましい第2の繊維は同心コア−シース構造を有し、25mm
当たり約6〜約12の捲縮でパッキン箱捲縮されているのが好ましい。この代わ
りに、第2の繊維は、並列構造または同心でないコア−シース構造であってもよ
い。コンジュゲート繊維の切断ステープル長は約25〜約100mm、靭性は約
2〜3グラム/デニールであるのが好ましい。好ましいコンジュゲート繊維は、
米国特許第5,082,720号(Hayes)に報告されている。
【0029】 米国特許第3,595,738号(Hensonら)には、本発明に用いるの
に好適な逆螺旋捲縮コンジュゲートポリエステル繊維の製造方法が開示されてい
る。逆螺旋捲縮繊維は、コイル状構造で捲縮されている繊維より好ましい。しか
しながら、両方のタイプの繊維とも本発明には好適である。米国特許第3,86
8,749号(Cate)、第3,619,874号(Liら)および第2,9
31,089号(Evans)には、螺旋捲縮繊維を生成するための合成有機繊
維の様々な端部捲縮方法が開示されている。
【0030】 螺旋捲縮繊維は、一般に、そして好ましくは、25mmの繊維長さ当たり約1
〜約15のフルサイクル捲縮を有しており、一方、パッキン箱捲縮繊維は、25
mmの繊維長さ当たり約3〜約15のフルサイクル捲縮を有している。螺旋捲縮
繊維を、パッキン箱捲縮繊維と共に用いるときは、螺旋捲縮繊維は、パッキン箱
繊維よりも、所定の長さ当たりの捲縮が少ないのが好ましい。
【0031】 繊維の弾性の尺度を与える捲縮指数は、一般に、螺旋捲縮およびパッキン箱捲
縮繊維について約35〜約70パーセントの範囲である。捲縮指数は、完全に伸
張したときの繊維の長さ(「伸張長さ」)を測り、繊維が弛緩したときの繊維の
長さ(「弛緩長さ」)を測り、伸張長さから弛緩長さを引き、得られた値を伸張
長さで割って、その値に100を掛けることにより求めることができる。繊維を
伸張するのに用いる適切な荷重の値は、繊維のデニールによって異なる。50〜
100デニールの繊維については、約0.1〜0.2グラムの荷重を用いる。こ
れより大きなデニールの繊維については、約5〜10グラムの荷重を用いる。繊
維の捲縮指数は、約135℃〜175℃の温度に5〜15分間晒しても大幅に変
化しないのが好ましい。
【0032】 第1および第2の繊維の長さは、不織オープンウェブを形成する処理装置の制
限によって異なる。螺旋捲縮繊維に好適な繊維の長さは、一般に約60mm〜1
50mmである。パッキン箱繊維に好適な繊維の長さは、約25mm〜70mm
である。
【0033】 繊維のデニールは、多孔度や強度といった不織ウェブの所望の特性を最良にす
るように選んでよい。デニールの高い繊維は、一般に、交絡が少なく、繊維−繊
維の結合点の少ない、より多孔性のあるウェブを生成する。従って、ウェブの強
度は弱くなり、コーティングの前に高密度状態にウェブを維持するのは難しい。
デニールの低い繊維は、通常、強く密度の高いウェブを生成する。好適な繊維の
デニールは、約1〜500、より好ましくは約1〜200、最も好ましくは約1
〜70である。研摩物品を長く使用するのに必要な程度の靭性を与えるために、
第1および第2の繊維の破断強度は1デニール当たり少なくとも1グラムである
のが好ましい。
【0034】 捲縮ステープル繊維を、「RANDO−WEBBER」(Rando Mac
hine社(ニューヨーク州、マセドン)より市販)という商品名で販売されて
いるようなウェブ形成機により処理して、不織ウェブへと交絡させてもよい。捲
縮ステープル合成繊維から、本発明に用いるのに好適な不織ウェブをのに有用な
作成する方法は、米国特許第2,958,593号(Hooverら)および第
3,537,121(McAvoy)に報告されている。この代わりに、捲縮ス
テープル繊維は、カーディングまたはガーネッティングに続いて、クロスラッピ
ングすることによって処理および交絡させて不織ウェブとし、適正な厚さのウェ
ブを形成することができる。かかるクロスラップ構造は、通常、ニードルタック
して、成分繊維の一部を再配向させて、「z」軸(すなわち、厚さ方向)に位置
合わせし、さらにウェブを交絡および統合させる。
【0035】 本発明に有用な再膨張可能な不織ウェブは、一般に、少なくとも約0.5cm
、より好ましくは約2cm〜約4cmの再膨張厚さを有している。
【0036】 研磨スラリー: 本発明の研摩物品の研摩コーティングは研摩スラリーを固化することにより形
成される。研摩スラリーは、研摩粒子、バインダー前駆体を含み、任意で、反応
性シロキサンポリマー、開始剤、硬化剤、充填剤、研削助剤、カップリング剤お
よび可塑剤のようなその他の添加剤を含む。
【0037】 研摩スラリーの成分は、低剪断または高剪断混合のような好適な混合技術を用
いて混合してよい。高剪断混合が一般に好ましい。研摩スラリーの粘度を下げる
ために、混合工程と組み合わせて超音波エネルギーを用いてもよい。研摩粒子は
バインダー前駆体に徐々に添加されるのが一般的である。研摩スラリーは、バイ
ンダー前駆体、研摩粒子および任意の添加剤の均一な混合物とするのが好ましい
。必要であれば、水または溶剤を加えて粘度を下げてもよい。場合によっては、
研摩スラリーを加熱して粘度を下げるのが好ましいこともある。
【0038】 研摩粒子: 有用な研摩粒子は、約0.01〜約1500マイクロメートル、好ましくは約
0.1〜約50マイクロメートルの平均粒子サイズを有している。本明細書で用
いる研摩粒子にはまた研摩凝集体も含まれる。凝集体中の研摩粒子は、凝集体バ
インダーにより化学結合されていたり、粒子間力により結合されていてもよい。
【0039】 好適な研摩粒子としては、溶融酸化アルミニウム、熱処理済み酸化アルミニウ
ム、白色溶融酸化アルミニウム、黒色炭化ケイ素、緑色炭化ケイ素、二ホウ化チ
タン、炭化ホウ素、窒化ケイ素、炭化タングステン、炭化チタン、単結晶または
多結晶ダイアモンド、単結晶または多結晶立方晶窒化ホウ素、六角窒化ホウ素、
ざくろ石、酸化鉄、ジルコニア、酸化錫、セリア、クロミア、溶融アルミナジル
コニア、アルミナ系ゾルゲル誘導研摩粒子等が例示される。アルミナ系ゾルゲル
誘導研摩粒子は任意で、金属酸化物改質剤を含んでいてもよい。アルミナ系ゾル
ゲル誘導研摩粒子は、米国特許第4,314,827号(Leitheiser
ら)、第4,623,364号(Cottringerら)、第4,744,8
02号(Schwabel)、第4,770,671号(Monroeら)およ
び第4,881,951号(Woodら)に記載されている。研摩物品はまた、
2種類以上の種類および/または等級の研摩粒子の混合物を含んでいてもよい。
【0040】 バインダー/バインダー前駆体: 本発明の研摩物品のバインダーは、バインダー前駆体から形成される。バイン
ダー前駆体は、コート可能となるのに十分流動化することができ、固化可能な相
を有している。バインダー前駆体の固化は、硬化(例えば、重合および/または
架橋)、乾燥(例えば、液体を溶解または分散固体から蒸発)、冷却(例えば、
ホットメルトタイプのバインダーについては)またはこれらプロセスの組み合わ
せにより成される。バインダー前駆体は有機溶剤含有、水含有または100%固
体(実質的に溶剤を含まない)とすることができる。熱可塑性と熱硬化性の材料
の両方、およびこれらの組み合わせが好適なバインダー前駆体である。
【0041】 好ましいバインダー前駆体は、熱、電子ビーム、紫外線、可視光に晒した際、
または化学触媒、水分またはこの組み合わせを加えた際に重合かつ/または架橋
する硬化可能な材料である。製造中、バインダー前駆体は、バインダー前駆体の
硬化を開始するのに適切な条件に晒される。硬化後、バインダー前駆体は非流動
可能な固体バインダーへと変換される。
【0042】 バインダー前駆体としては、エポキシ樹脂、アルキル化尿素−ホルムアルデヒ
ド樹脂、メラミン−ホルムアルデヒド樹脂、アルキル化ベンゾグアナミン−ホル
ムアルデヒド樹脂のようなアミノ樹脂(アミノプラスト樹脂)、アクリレート樹
脂(アクリレートおよびメタクリレートを含む)、アクリル化エポキシ、アクリ
ル化ウレタン、アクリレートポリエステル、アクリル化ポリエーテル、ビニルエ
ーテル、アクリル化油およびアクリル化シリコーン、ウレタンアルキド樹脂のよ
うなアルキド樹脂、ポリエステル樹脂、反応性ウレタン樹脂、レゾールやノボラ
ック樹脂のようなフェノール樹脂、フェノール/ラテックス樹脂、ビスフェノー
ルエポキシ樹脂のようなエポキシ樹脂、イソシアネート、イソシアヌレート、ポ
リシロキサン樹脂(アルキルアルコキシシラン樹脂を含む)、反応性ビニル樹脂
等が例示される。樹脂はモノマー、オリゴマー、ポリマーまたはこれらの組み合
わせの形態としてよい。
【0043】 好ましいバインダー前駆体は、遊離基機構により硬化する。これらのバインダ
ー前駆体は、熱および/または放射線エネルギーに晒すと即時に重合可能である
。遊離基硬化可能なバインダー前駆体の好ましいサブセットとしては、エチレン
化不飽和バインダー前駆体が挙げられる。エチレン化不飽和バインダー前駆体と
しては、懸垂アルファ、ベータ不飽和カルボニル基を有するアミノ樹脂モノマー
またはオリゴマー、エチレン化不飽和モノマーまたはオリゴマー、アクリル化イ
ソシアヌレートモノマー、アクリル化ウレタンオリゴマー、アクリル化エポキシ
モノマーまたはオリゴマー、エチレン化不飽和モノマーまたは希釈剤、アクリレ
ート分散液またはこれらの混合物が例示される。アクリレートという用語には、
アクリレートとメタクリレートの両方が含まれる。
【0044】 アミノ樹脂バインダー前駆体は、1分子当たり、少なくとも1つの懸垂アルフ
ァ、ベータ−不飽和カルボニル基を有している。これらの材料については、米国
特許第4,903,440号(Larsonら)および第5,236,472号
(Kirkら)に記載されている。
【0045】 エチレン化不飽和モノマーは、単官能性、二官能性、三官能性、四官能性また
はこれより高い官能性としてよく、アクリレートとメタクリレート系のモノマー
の両方が含まれる。好適なエチレン化不飽和化合物の分子量は好ましくは約4,
000未満であり、脂肪族水酸基を含有する化合物と、アクリル酸、メタクリル
酸、イタコン酸、クロトン酸、イソクロトン酸、マレイン酸のような不飽和カル
ボン酸との反応から作成されたエステルであるのが好ましい。エチレン化不飽和
モノマーの代表例としては、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、ス
チレン、ジビニルベンゼン、ヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチル
メタクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロキシプロピルメタク
リレート、ヒドロキシブチルアクリレート、ヒドロキシブチルメタクリレート、
ラウリルアクリレート、オクチルアクリレート、2(2−エトキシエトキシ)エ
チルアクリレート、テトラヒドロフルフイルメタクリレート、シクロヘキシルア
クリレート、ステアリルアクリレート、2−フェノキシエチルアクリレート、イ
ソオクチルアクリレート、イソボルニルアクリレート、イソデシルアクリレート
、ポリエチレングリコールモノアクリレート、ポリプロピレングリコールモノア
クリレート、ビニルトルエン、エチレングリコールジアクリレート、ポリエチレ
ングリコールジアクリレート、エチレングリコールジメタクリレート、ヘキサン
ジオールジアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、2−(2−
エトキシエトキシ)エチルアクリレート、2−フェノキシエチルアクリレート、
プロポキシル化トリメチロールプロパントリアクリレート、トリメチロールプロ
パントリアクリレート、グリセロールトリアクリレート、ペンタエリスリトール
トリアクリレート、ペンタエリスリトールトリメタクリレート、ペンタエリスリ
トールテトラアクリレートおよびペンタエリスリトールテトラメタクリレートが
挙げられる。その他のエチレン化不飽和材料としては、モノアリル、ポリアリル
およびポリメソアリルエステルおよび、ジアリルフタレート、ジアリルアジペー
トおよびN,N−ジアリルアジパミドのようなカルボン酸のアミドが挙げられる
。さらに他の窒素含有化合物としては、トリス(2−アクリル−オキシエチル)
イソシアヌレート、1,3,5−トリ(2−メタクリルオキシエチル)−s−ト
リアジン、アクリルアミド、メチルアクリルアミド、N−メチル−アクリルアミ
ド、N,N−ジメチルアクリルアミド、N−ビニル−ピロリドンおよびN−ビニ
ル−ピペリドンが挙げられる。
【0046】 好ましいバインダー前駆体は、多官能性アクリレートと単官能性アクリレート
、例えば、三官能性アクリレート樹脂と単官能性アクリレート樹脂とのブレンド
を含む。この代わりに、バインダー前駆体は、四官能性アクリレート樹脂と単官
能性アクリレート樹脂とのブレンドを含んでいてもよい。あるバインダー前駆体
の一例としては、プロポキシル化トリメチロールプロパントリアクリレートと2
(2−エトキシエトキシ)エチルアクリレートとのブレンドがある。多官能性ア
クリレート/単官能性アクリレートブレンドは、一般に、約10〜90重量部の
多官能性アクリレート樹脂と、約10〜90重量部の単官能性アクリレート樹脂
を含む。バインダー前駆体ブレンドは、約30〜70重量部の多官能性アクリレ
ート樹脂と、約30〜70重量部の単官能性アクリレート樹脂を含むのが好まし
い。バインダー前駆体ブレンドは、約40〜60重量部の多官能性アクリレート
樹脂と、約40〜60重量部の単官能性アクリレート樹脂を含むのが最も好まし
い。
【0047】 米国特許第4,751,138号(Tumeyら)に報告されているようなア
クリレート樹脂とエポキシ樹脂の混合物を含むバインダー前駆体の処方もまた本
発明の範囲内である。
【0048】 少なくとも1つの懸垂アクリレート基を有するイソシアヌレート誘導体と、少
なくとも1つの懸垂アクリレート基を有するイソシアネート誘導体についてはさ
らに、米国特許第4,652,274号(Boettcherら)に報告されて
いる。好ましいイソシアヌレートは、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレ
ートのトリアクリレートである。
【0049】 アクリル化ウレタンは、ヒドロキシ末端イソシアネート伸張ポリエステルまた
はポリエーテルの多官能性アクリレートエステルである。市販のアクリル化ウレ
タンとしては、「UVITHANE 782」(モートンケミカルより市販)、
「CMD 6600」、「CMD 8400」および「CMD 8805」(U
CBラドキュアスペシャルティーズ(ジョージア州、Smyrna)より市販)
、「PHOTOMER 6010」(ヘンケル社(ニュージャージー州、Hob
oken)より市販)、「EBECRYL 220」(分子量1000の六官能
性芳香族ウレタンアクリレート)、「EBECRYL 284」(1,6−ヘキ
サンジオールで希釈された分子量1200の脂肪族ウレタンジアクリレート)、
「EBECRYL 4827」(分子量1600の芳香族ウレタンジアクリレー
ト)、「EBECRYL 4830」(テトラエチレングリコールジアクリレー
トで希釈された分子量1200の脂肪族ウレタンジアクリレート)、「EBEC
RYL 6602」(トリメチロールプロパンエトキシトリアクリレートで希釈
された分子量1300の三官能性芳香族ウレタンアクリレート)、「EBECR
YL 840」(分子量1000の脂肪族ウレタンジアクリレート)および「E
BECRYL 8402」(脂肪族ウレタンジアクリレートオリゴマー)(「E
BECRYL」樹脂はUCBラドキュアスペシャルティーズ(ジョージア州、S
myrna)より市販)、「SARTOMER 9635」、「SARTOME
R 9645」、「SARTOMER 9655」、「SARTOMER 96
3−B80」および「SARTOMER 966−A80」(サートマー社(ペ
ンシルバニア州、エクストン)より市販)という商品名で入手可能なものが例示
される。
【0050】 アクリル化エポキシは、ビスフェノールAエポキシ樹脂のジアクリレートエス
テルのようなエポキシ樹脂のジアクリレートエステルである。アクリル化エポキ
シとしては、「CMD3500」、「CMD3600」および「CMD3700
」(UCBラドキュアスペシャルティーズ(ジョージア州、Smyrna)より
市販)という商品名で入手可能なものが例示される。
【0051】 アクリル化ポリエステルは、アクリル酸と、二塩基酸/脂肪族ジオール系ポリ
エステルの反応生成物である。市販のアクリル化ポリエステルとしては、「PH
OTOMER 5007」(分子量2000の六官能性アクリレート)および「
PHOTOMER 5018」(分子量1000の四官能性アクリレート)(ヘ
ンケル社より市販)、「EBECRYL 80」(分子量1000の四官能性変
性ポリエステルアクリレート)、「EBECRYL 450」(脂肪酸変性ポリ
エステルヘキサアクリレート)および「EBECRYL 830」(分子量15
00の六官能性ポリエステルアクリレート)(UCBラドキュアスペシャルティ
ーズ(ジョージア州、Smyrna)より市販)という商品名で入手可能なもの
が例示される。
【0052】 好ましいバインダー前駆体は、アクリル化オリゴマー樹脂とアクリレートモノ
マー樹脂とのブレンド、例えば、アクリル化ウレタン樹脂とアクリレートモノマ
ー樹脂とのブレンドを含む。アクリレートモノマー樹脂は、四官能性、三官能性
、二官能性、単官能性またはこれらの組み合わせの形態としてよい。例えば、バ
インダー前駆体は、アクリル化ウレタン樹脂と、1種類以上の単官能性アクリレ
ート樹脂とのブレンドを含んでいてもよい。
【0053】 エチレン化不飽和希釈剤またはモノマーについては、米国特許第5,236,
472号(Kirkら)および第5,580,647号(Larsonら)にあ
る。水と相容する傾向にあることからこれらのエチレン化不飽和希釈剤が有用な
場合がある。反応性希釈剤についてはさらに、米国特許第5,178,646号
(Barberら)に開示されている。
【0054】 バインダー前駆体はまた、米国特許第5,378,252号(Follens
bee)に記載されているようなアクリレート分散液であってもよい。
【0055】 熱可塑性バインダーもまた好適である。熱可塑性バインダーとしては、ポリア
ミド(例えば、ナイロン)、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、ポ
リウレタン、ポリエーテルイミド、ポリスルホン、ポリスチレン、アクリロニト
リル−ブタジエン−スチレンブロックコポリマー、アセタールポリマー、ポリ塩
化ビニルおよびこれらの組み合わせが例示される。
【0056】 熱硬化性樹脂とさらにブレンドしてもよい水溶性バインダー前駆体を用いるこ
とも可能である。水溶性バインダー前駆体としては、ポリビニルアルコール、に
かわおよび水溶性セルロースエーテル(例えば、ヒドロキシプロピルメチルセル
ロース、メチルセルロースおよびヒドロキシエチルメチルセルロース)が例示さ
れる。この種の化学のさらなる詳細についてはさらに、米国特許第4,255,
164号(Butkzeら)にある。
【0057】 反応性シロキサンポリマー: 研摩コーティングは任意で、バインダー前駆体と反応可能なシロキサンポリマ
ーを含んでいてもよい。好適な反応性シロキサンポリマーは、1998年12月
22日出願の特許出願第09/218,386号(Wooら)に報告されている
【0058】 本明細書において、「反応性ポリシロキサンポリマー」または「ポリシロキサ
ンポリマー」とは、式(I)、式(II)によって表されるポリマーまたはこれ
らの混合物のことをいう。
【0059】 式(I)は、
【化13】 (I) であり、式中、nは50〜1000である。 式(I)において、Rは、
【化14】 または であり、式中、nは3〜12の整数であり、nは3〜10の整数であり、 Rは独立にメチル、エチルまたはフェニルであり、 Rは、 1〜10個の炭素原子を有する脂肪族基、 好ましくは6〜12個の炭素原子を有する芳香族基、
【化15】 または であり、式中、nは3〜12の整数であり、nは3〜10の整数である。
【0060】 式(II)は、
【化16】 (II) であり、式(II)において、Xは、
【化17】 であり、nは5〜500の整数であり、Xの末端酸素原子は式(II)のSi
原子に連結されている。 Rは独立にメチル、エチルまたはフェニルであり、 Rは独立に、
【化18】 または であり、式中、nは3〜12の整数であり、nは3〜10の整数である。
【0061】 式(I)および(II)により表される反応性シロキサンポリマーは、バイン
ダー前駆体と反応可能な少なくとも1つの官能基を有している。官能基としては
、アルファ、ベータ−不飽和カルボニル基(例えば、アクリレート、メタクリレ
ート、チオアクリレート、チオメタクリレート)またはビニルエーテル基が挙げ
られる。反応性ポリシロキサンポリマーを組み込むときは、好適なバインダー前
駆体は、反応性シロキサンポリマーと反応可能な官能基を有している。好ましい
バインダー前駆体は、アクリレートやメタクリレートのような遊離基重合可能な
材料である。特に好ましいシロキサンポリマーは、数平均分子量が約9,000
〜12,000グラム/モルのポリ(ジメチルシロキサン)モノメタクリレート
(シグマ−アルドリッチ社(ミズーリ州、セントルイス)よりカタログ番号39
,630−3で市販)である。
【0062】 本発明の研摩物品を製造するとき、研摩コーティングと製造ツール間の接着力
は、不織バッキングの内部強度および/または研摩コーティングと不織バッキン
グ間の結合より大きい。この場合、研摩コーティングを製造ツールから除去する
とき、バッキングが裂けたり、かつ/または研摩コーティングがバッキングから
分離する恐れがある。反応性シロキサンポリマーを研摩コーティングに入れるに
は、研摩コーティングと製造ツール間の接着力を減じて、研摩コーティングが製
造ツールからより容易に剥がれるようにする。製造ツールからの剥離が重要なの
は、研摩物品に対する損傷を防ぐためだけではない。研摩コーティングが製造ツ
ールに貼着すると、残渣の研摩コーティングで詰まるため、製造ツールの再使用
回数が減じる。
【0063】 反応性シロキサンポリマーの利用は、バインダーに化学的に結合しているこれ
らの材料が、研摩中にワーク表面へと一般に移動しない点で、製造ツールからの
剥離を促すことから特に有利である。研摩物品による剥離促進材料のワーク表面
への移動は、通常好ましくない。というのは、研摩表面に続けて適用されるコー
ティングの接着および/または湿潤を妨げる恐れがあるためである。
【0064】 充填剤: 研摩コーティングは任意で充填剤を含んでいてもよい。充填剤は、研摩コーテ
ィングの受食性を変え、研摩物品のコストを下げ、研摩スラリーのレオロジーを
変え、かつ/または研摩物品の研摩特性を変えるのに有利である。充填剤として
は、タルク、ガラス粒子、ガラス球、ガラス泡、その他無機または有機材料の泡
構造体、シリカヒューム、タルク、木粉、木粒子、有機または無機繊維、微細研
摩粒子、熱可塑性粒子、熱硬化性粒子等が例示される。その他の充填剤としては
、無機塩、硫黄、有機硫黄化合物、グラファイト、窒化ホウ素および金属硫化物
が挙げられる。充填剤にはまた、研摩粒子について上述したような表面処理を行
ってもよい。
【0065】 可塑剤: 研摩コーティングは任意で可塑剤を含んでいてもよい。一般に、可塑剤を添加
するとバインダーが軟化されて、研摩コーティングの受食性が増大する。可塑剤
は、相分離を最小にすべくバインダーと相容性があるのが好ましい。可塑剤とし
ては、ポリエチレングリコール、ポリ塩化ビニル、ジブチルフタレート、アルキ
ルベンジルフタレート、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、セルロースエ
ステル、フタレート、シリコーン油(例えば、米国特許第5,453,312号
(Haasら)に報告されているような)、アジピン酸およびセバシン酸エステ
ル、ポリオール、ポリオール誘導体、t−ブチルフェニルジフェニルホスフェー
ト、トリクレジルホスフェート、ひまし油、これらの組み合わせ等が例示される
。好ましい可塑剤はフタレート誘導体である。
【0066】 開始剤: エチレン化不飽和モノマーおよびオリゴマーを含有するバインダーの場合には
、重合開始剤を用いてよい。開始剤としては、有機過酸化物、アゾ化合物、キノ
ン、ニトロソ化合物、ハロゲン化アシル、ヒドラゾン、メルカプト化合物、ピリ
リウム化合物、イミダゾール、クロロトリアジン、ベンゾイン、ベンゾインアル
キルエーテル、ジケトン、フェノンおよびこれらの混合物が例示される。好適な
紫外線活性光開始剤としては、「IRGACUR 651」および「IRGAC
URE 184」(チバガイギー社(ニューヨーク州、テリータウン)より市販
)および「DAROCUR 1173」(メルク社、メルク化学部門(ニューヨ
ーク州、ラーウェイ)より市販)という商品名で販売されているものが挙げられ
る。好適な可視光活性開始剤としては、米国特許第4,735,632号(La
rsonら)にあり、「IRGACURE 369」(チバガイギー社より入手
可能)という商品名で販売されている開始剤が例示される。
【0067】 一般的に、開始剤は、バインダー前駆体の重量に基づいて約0.1重量%〜1
0重量%、好ましくは2重量%〜4重量%の量で用いる。研摩粒子や充填剤粒子
のような微粒子材料を添加する前に、バインダー前駆体中に開始剤を均一に分散
させるのが好ましい。
【0068】 光活性化重合の場合には、研摩スラリーは任意で光増感剤を含んでいてもよい
。光増感剤としては、カルボニル基または第3級アミノ基を有する化合物および
その混合物が例示される。カルボニル基を有する好ましい化合物には、ベンゾフ
ェノン、アセトフェノン、ベンジル、ベンズアルデヒド、o−クロロベンズアル
デヒド、キサントン、チオキサントン、9,10−アントラキノンおよび光増感
剤として作用可能なその他の芳香族ケトンがある。好ましい第3級アミンには、
メチルジエタノールアミン、エチルジエタノールアミン、トリエタノールアミン
、フェニルメチル−エタノールアミンおよびジメチルアミノエチルベンゾエート
がある。市販の光増感剤としては、「QUANTICURE ITX」、「QU
ANTICURE QTX」、「QUANTICURE PTX」、「QUAN
TICURE EPD」(Biddle Sawyer社(ニューヨーク州、ニ
ューヨーク)製)という商品名で販売されているものが挙げられる。光増感剤の
量は、一般的に、バインダー前駆体の重量に基づいて約0.01重量%〜10重
量%、より好ましくは0.25重量%〜4.0重量%である。
【0069】 一般に、バインダー前駆体は放射線エネルギー、好ましくは紫外線および/ま
たは可視光に露光させてバインダーを形成するのが好ましい。場合によっては、
特定の研摩粒子および/または特定の添加剤が、紫外および可視光を吸収すると
、バインダー前駆体を適正に硬化させるのが難しくなる。この現象は、例えば、
セリア研摩粒子や炭化ケイ素研摩粒子の場合に生じる。ホスフェート含有光開始
剤、特にアシルホスフィンオキシド含有光開始剤を用いるとこの問題を回避する
傾向があることが分かっている。かかる光開始剤の一例としては、「LR889
3」(BASF社(ニュージャージー州、マウントオリーブより市販)という商
品名で販売されている2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィン
オキシドがある。市販のアシルホスフィンオキシド含有光開始剤の一例としては
、「DAROCUR 4263」および「DAROCUR 4265」(メルク
社、メルク化学部門(ニュージャージー州、ラーウェイ)より市販)という商品
名で販売されているものが挙げられる。
【0070】 エポキシやビニルエーテルのようなバインダー前駆体については、カチオン性
開始剤を用いて重合を開始してもよい。オニウムカチオンの塩(例えば、アリー
ルスルホニウム塩)およびイオンアレーン系のような有機金属塩が例示される。
カチオン性開始剤の例については、米国特許第4,751,138号(Tume
yら)、第5,256,170号(Harmerら)、第4,985,340号
(Palazotto)および第4,950,696号(Brown−Wens
leyら)に記載されている。
【0071】 二重硬化およびハイブリッド硬化系も用いてよい。二重硬化系においては、硬
化は、同一あるいは異なる反応機構を通じて、二段階で個別に生じる。ハイブリ
ッド硬化系においては、2種の異なる硬化機構が、紫外/可視または電子ビーム
に露光した際に同時に生じる。
【0072】 その他添加剤: 研摩コーティングは、研摩粒子表面修正添加剤、カップリング剤、膨張剤、繊
維、帯電防止剤、沈殿防止剤、潤滑剤、湿潤剤、界面活性剤、顔料、染料、UV
安定化剤、錯化剤、連鎖移動剤、促進剤、触媒および活性剤のような任意の添加
剤をさらに含んでいてもよい。これらの材料の量は、所望の特性を与えるように
選択される。
【0073】 水または有機溶剤もまた研摩スラリーに組み込んでもよい。水または有機溶剤
の量は、所望のコーティング粘度が得られるように選択される。一般に、水また
は有機溶剤はバインダー前駆体と相容性がなければならない。水または溶剤は、
前駆体の重合後除去しても、バインダーと共に残してもよい。ポリビニルアルコ
ール、ポリビニルアセテート、セルロース系粒子等のような水溶性および/また
は水感応性添加剤もまた、研摩表面の受食性を増大するために含ませてもよい。
【0074】 構造化研磨コーティング: 図2において、研摩コーティングの動作表面は、複数の正確に成形された形状
の成形済み研摩複合体を有する構造化トポグラフィーを有している。研摩複合体
は、所定のパターンでバッキングに配置されているのが好ましい。一般的に、そ
して好ましくは、研摩複合体は、複数の正確に成形されたキャビティを有する製
造ツールにより正確な形状に形成または鋳造される。従って、複合体の所定のパ
ターンは、製造ツールのキャビティのパターンに対応する。このように、パター
ンは、物品毎に再現可能である。
【0075】 所定のパターンは規則的または不規則な配列とすることができる。規則配列と
しては、例えば、研摩複合体の整列された縦横配列、研摩複合体のオフセット列
が挙げられる。すなわち、研摩複合体の一列が、研摩複合体の第2列の前に直接
整列されている。あるいは、研摩複合体の一列が、研摩複合体の第2列の前から
はオフセットされている。研摩複合体の近接する列は互いにオフセットであるの
が好ましい。
【0076】 この代わりに、所定のパターンは不規則な配列であってもよい。不規則とは、
複合体が上述した縦横の規則配列にないことを意味している。例えば、研摩複合
体は、WO PCT第95/07797号(Hoopmanら)およびWO P
CT第95/22436号(Hoopmanら)に記載された方法で配列されて
もよい。しかしながら、この不規則配列は、研摩物品の複合体の位置が所定であ
り、研摩物品を作成するのに用いられる製造ツールのキャビティの位置に対応し
ているという点で所定のパターンであると考えられる。
【0077】 研摩複合体の形状は、一般に、立方体、円柱、プリズム、角錐、角錐台、円錐
、円錐台、半楕円および十字または上部平面を有するポスト状のような幾何学的
形状である。角錐複合体は、四面、五面または六面を有していてもよい。2種類
以上の形状の研摩複合体の混合物もまた本発明の範囲内である。
【0078】 研摩複合体を形成する側は、バッキングに対して垂直であっても、複合体の遠
心端(不織ウェブから離れた端部)に対して幅が減少していくようにテーパがつ
いていてもよい。テーパのついた側を有する研摩複合体は、製造ツールから剥が
しやすいことから好ましい。テーパを形成する角度は、一般に、約1°〜75°
、好ましくは約2°〜50°、より好ましくは約3°〜35°、最も好ましくは
約5°〜15°である。研摩複合体の高さに沿ってより均一な断面領域が得られ
るため、角度は低い方が好ましい。均一な断面領域は、研摩中、より一定した動
作表面を与えることから好ましい。このように、テーパーの角度は、製造ツール
から容易に剥がせるよう十分に大きな角度と、比較的均一な断面領域を与えるよ
う十分に小さな角度との間での妥協である。
【0079】 研摩複合体の高さは、一般に、約800マイクロメートル未満、特に、約25
〜約200マイクロメートルである。研摩物品上の各研摩複合体の高さは同じで
あるのが好ましい。しかしながら、同じ研摩物品において異なる高さの複合体を
形成することも可能である。
【0080】 研摩複合体の直径または断面幅は、約5〜約500マイクロメートル、好まし
くは約10〜約250マイクロメートル、最も好ましくは約15〜約150マイ
クロメートルである。
【0081】 研摩複合体の間隔は、直線1センチメートル当たり約1〜100個の研摩複合
体、好ましくは直線1センチメートル当たり約5〜80個の研摩複合体、より好
ましくは直線1センチメートル当たり約10〜60個の研摩複合体、最も好まし
くは直線1センチメートル当たり約15〜50個の研摩複合体と変えることがで
きる。さらに、間隔を変えて、研摩複合体の集中度をある場所で他の場所より大
きくしてもよい。例えば、研摩複合体の集中度を、研摩物品の中心で最大にして
もよい。
【0082】 研摩複合体の面密度は、約1〜12,000個の複合体/cm、好ましくは
約50〜7,500個の研摩複合体/cm、最も好ましくは約50〜5,00
0個の複合体/cmである。
【0083】 研摩複合体は、実質的に同じ方位にあってもよく、また個々の研摩複合体の方
位が互いに異なっていてもよい。異なる配向を有する一つの利点は、研摩複合体
の充填密度が増大することである。例えば、一実施形態において、近接する研摩
複合体は互いに約45度回転している。他の実施形態において、近接する研摩複
合体は互いに鏡像となっている。本明細書において、複合体の中心間に引かれた
直接想像線上に妨害する複合体がない場合には、2つの複合体は「近接した複合
体」である。
【0084】 研摩複合体の基部は互いに接することができ、近接する研摩複合体の基部同士
は、ある距離でもって互いに分離されていてもよい。ある実施形態において、近
接する研摩複合体間の物理的接触は、各接触する複合体の垂直高さ寸法の33%
以下である。より好ましくは、接する複合体間の物理接触量は、各接触している
複合体の垂直高さの約1〜約25%の範囲である。この接触の定義にはまた、近
接する複合体が、共通ランド、または複合体の対向する側壁間で接触および伸張
する橋状構造を共有する構成も含まれる。ランド構造の高さは、各近接する複合
体の垂直高さ寸法の約33%以下であるのが好ましい。ランドは、研摩複合体を
形成するのに用いられる同じスラリーから形成される。研摩複合体の少なくとも
一部分は、互いに分離されていて、上述した複合体の***部分間にくぼみ領域を
提供するのが好ましい。
【0085】 研摩物品はまた、可変の研摩コーティング組成物を有していてもよい。例えば
、研摩ディスクの中心には、研摩ディスクの外側領域とは異なる(例えば、柔ら
かい、硬い、または多少の受食性のある)研摩コーティングが含まれていてもよ
い。
【0086】 研磨物品の製造方法: 図3に、本発明の研摩物品の好ましい実施形態を製造するための一般的なプロ
セスと装置を示す。まず、多数の第1のステープル繊維54と第2の(コンジュ
ゲート)繊維55が、米国特許第2,958,593号(Hooverら)に記
載の方法または米国特許第3,537,121号(McAvoy)に記載の方法
を用いてウェブ形成ステーション56で結合されて不織ウェブ前駆体60を形成
する。ウェブ前駆体60は、ニードルタッキングステーション61で任意でニー
ドルタックされる。これに続いて、ウェブ前駆体60は、溶融結合ステーション
62を通過させることにより好ましくは溶融結合されて、溶融結合ウェブ64を
形成する。溶融結合ステーション62は、一般に、加熱空気空間、例えば、オー
ブンである。溶融結合ウェブ64は、第2の繊維の熱安定性の低い成分を溶融さ
せるのに十分な温度である間に、対向するベルト66および68に通過させる。
ベルト66および68は、溶融結合ウェブ64を圧縮し、高密度化する。圧縮状
態に保持されている間に、一連のローラーにより駆動される溶融結合ウェブ64
を対向するベルト67および69に通過させる。ベルト67と69の間で圧縮状
態に保持されている間に、ウェブを高密度化状態に「硬化」するために、溶融結
合ウェブ64を室温まで、またはそれ以下に冷やす。ベルト67および/または
69の背後にある、例えば、ファンや水冷板により冷却してもよい。高密度化ウ
ェブ80対溶融結合ウェブ64の密度の比率はかなり変わってもよい。しかしな
がら、高密度化比(高密度化後のウェブの厚さに対する高密度化前のウェブの厚
さとして表される)は、約2:1〜15:1、より好ましくは約4:1〜7:1
である。
【0087】 高密度化ウェブ80は、均一または不均一に高密度化されてよい。不均一に高
密度化されたウェブは、例えば、圧縮工程中のウェブのバルクより高い温度まで
ウェブの一表面を加熱することにより生成することができる。これは、例えば、
ウェブの主面を、高密度化中に加熱板のような加熱表面と接触させることにより
成される。高密度化は、一般に、不織ウェブの剛性を増大することから、高い可
撓性を保持しつつ、高密度化主面を有するウェブを与えるためには、不均一高密
度化が好ましい。研摩スラリーの適用中、製造ツールにウェブを容易に合わせる
ことができることから高密度化ウェブに可撓性があるのが望ましい。コーティン
グ工程後、ウェブを任意で温冷圧縮ゾーンに通して処理し、最終的に望ましい形
態へと再膨張させる前に強度および寸法安定性を改善してもよい。
【0088】 高密度化不織ウェブ80は、比較的連続していて平滑な主面81を有している
。ウェブの高密度化主面(不規則繊維配列により作成)中にくぼみ領域または空
隙があると研摩複合体の形状が悪くなることがあるため、比較的連続していて平
滑な主面が好ましい。すなわち、くぼみまたは空隙を有する不織ウェブの領域を
覆うように形成された複合体は正確に成形はされない。所望の研摩コーティング
が小さな(約0.17mm未満の高さを有する)正確に成形された研摩複合体を
有するときは、特に形状が悪くなりやすい。
【0089】 任意で、高密度化ウェブ80の主面81は、この主面81を火炎処理し、主面
81にタイコーティングを適用する、またはこれらを組み合わせることによって
、さらに連続していて、かつ/または平滑に形成してもよい。ある実施形態にお
いて、火炎処理および/またはタイコーティングはまた、研摩コーティングと不
織ウェブ間の接着力を増大することもできる。不織ウェブの主面81を高強度火
炎処理で処理すると、フローする表面繊維の少なくともある部分を溶融して、さ
らに連続していて、かつ/または平滑な高密度化主面が与えられる。この代わり
に、薄い可撓性タイコーティングを主面81に適用して、不織ウェブの表面のく
ぼみ領域および/または空隙を充填してもよい。本明細書において「タイコーテ
ィング」とは、本発明の研摩物品において、研摩コーティングと不織ウェブ間に
適用されるコーティングのことをいう。好ましいタイコーティングは、1%の遊
離基光開始剤(チバスペシャルティケミカルズより「IRGACURE 651
」という商品名で市販)により硬化された、ポリアミドホットメルト(ハルスア
メリカより「VESTAMELT 732」という商品名で市販)70%と、ア
クリレート官能性エポキシオリゴマー(UCBケミカルズより「EBECRYL
3720」という商品名で市販)30%とのブレンドを含む。かかるタイコー
ティングは、1998年12月22日に出願された特許出願第09/219,2
89号(Folensbeeら)に報告されている。図3において、デバイス7
0は、火炎処理デバイスおよび/またはかかるタイコーティングを適用するため
のコーティングステーションを表している。
【0090】 シート状研摩コーティングを高密度化不織ウェブ80に適用するのに好ましい
密度は、不織ウェブ中の繊維の種類およびサイズ、研摩スラリーの粘度、火炎処
理またはタイコーティングを用いるか、ウェブが均一または不均一高密度化され
ているか、ウェブの速度、研摩スラリーの硬化速度、コーティング技術のような
プロセスの特徴等といった因子に応じて異なる。
【0091】 高密度化ウェブ80の形成後、研摩スラリーを適用する。研摩スラリーは、不
織ウェブの製造プロセス(例えば、図3を参照のこと)と連続したプロセスで適
用してもよいし、また別個のプロセスで適用してもよい。
【0092】 次に、研摩スラリーを固化して研摩コーティングを形成する。研摩コーティン
グは、テクスチャード(図1参照)または構造化(図2参照)トポグラフィーを
有する動作表面を有している。構造化トポグラフィーを有する研摩コーティング
を適用するのに好ましい方法については、米国特許第5,152,917号(P
ieperら)および第5,435,816号(Spurgeonら)に報告さ
れている。その他の好適な方法は、米国特許第5,437,754号(Calh
oun)、第5,454,844号(Hibbardら)、第5,437,75
43号(Calhoun)、第5,435,816号(Spurgeonら)お
よび第5,304,223号(Pieperら)にある。
【0093】 構造化研摩コーティングを適用する好ましい方法は、 (a)主面を有する製造ツールを複数の正確に成形されたキャビティに提供す
る工程と、 (b)製造ツールのキャビティを研摩スラリーで少なくとも部分的に充填する
工程と、 (c)スラリーがウェブの主面を濡らすように、高密度化不織ウェブを製造ツ
ールの表面に導入する工程と、 (d)不織ウェブを研摩スラリーと接触させて、研摩スラリーを製造ツールの
キャビティ内に保持しながらバインダー前駆体を少なくとも部分的に固化する工
程と、 (e)不織ウェブを製造ツールから分離する工程とを具備する。
【0094】 図3を参照すると、研摩スラリー82(タンク82に保持された)が供給ライ
ン85を通じてコーティングステーション86へと供給されている。コーティン
グステーション86で、製造ツール84の正確に成形されたキャビティ87が研
摩スラリー82で少なくとも部分的に(好ましくは完全に)充填される。
【0095】 製造ツール: 製造ツール84は、主面から刻み目が膨張している複数の正確に成形されたキ
ャビティ87を有している。キャビティは、本質的には研摩複合体の逆形状であ
り、研摩物品上の研摩複合体の成形および配置を行うためのものである。
【0096】 これらのキャビティは、研摩複合体に好適な幾何学形状の逆形状である幾何学
形状であればいずれの形状であってもよい。キャビティの寸法は、研摩複合体に
所望の数面密度が得られるように選ぶ。
【0097】 製造ツールは、ベルト、シート、連続シートまたはウェブ、コーティングロー
ル(輪転グラビアロール)、コーティングコール上に据え付けられたスリーブ、
ダイの形態であってもよい。図3において、製造ツールはベルトの形態である。
製造ツールは、金属(例えば、ニッケル)、金属合金またはポリマーからできて
いる。製造ツールは、フォトリソグラフィー、ローレット切り、型彫り、ホブ切
り、電鋳またはダイアモンド旋削をはじめとする通常の技術により作成してよい
。例えば、銅ツールをダイアモンド施削し、ニッケル金属ツールを電気めっきし
て銅ツールを剥がしてもよい。フォトリソグラフィープロセスが望ましい場合が
ある。というのは、ダイアモンド施削のような他の技術により生成することがで
きない、あるいは困難で、費用がかかるパターンを作成するためである。
【0098】 熱可塑性ポリマーからできた製造ツールは、マスターツールから複製される。
マスターツールは、製造ツールに望まれるものの逆パターンを有している。マス
ターツールは、金属(例えば、ニッケルめっきアルミニウム、銅または青銅)か
らできているのが好ましい。熱可塑性ポリマーシート材料をマスターツールと共
に加熱し、両者を合わせて圧縮することによってマスターツールパターンで熱可
塑性シート材料にエンボス加工が施される。この代わりに、熱可塑性ポリマーを
マスターツールから押出す、またはマスターツールに鋳造してもよい。熱可塑性
材料を非流動状態まで冷却し、マスターツールから分離して、熱可塑性製造ツー
ルを作成する。製造ツールを形成するのに有用な熱可塑性ポリマー材料としては
、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアミド、ポリウレタン、
ポリカーボネート、これらの組み合わせ等が挙げられる。さらに、場合によって
は、熱可塑性製造ツールは、酸化防止剤および/またはUV安定化剤のような添
加剤を含んでいるのが好ましい。これらの添加剤は、製造ツールの耐用寿命を延
ばす。製造ツールはまた、研摩粒子の製造ツールからの剥離を容易にするために
剥離コーティングも有していてよい。かかる剥離コーティングとしてはシリコー
ンおよびフルオロケミカルが例示される。
【0099】 製造ツールの作成方法のさらなる詳細については、米国特許第5,152,9
17号(Pieperら)、第5,489,235号(Gagliardiら)
、第5,454,844号(Hibbardら)、第5,435,816号(S
purgeonら)、PCT WO第95/07797号(Hoopmanら)
およびPCT WO第95/22436号(Hoopmanら)にある。
【0100】 コーティングステーション: コーティングステーション86は、ドロップダイコーター、ナイフコーター、
カーテンコーター、真空ダイコーターまたはダイコーターのような通常のコーテ
ィング手段のいずれかとしてよい。好ましいコーティング技術は、米国特許第3
,594,865号(Erb)、第4,959,265号(Wood)および第
5,077,870号(Millage)に報告されているような真空流体含有
ダイである。コーティング中、気泡の形成は最小にするのが好ましい。しかしな
がら、場合によってはスラリーに空気を入れるのが好ましいこともある。エント
ラップドエアは研摩コーティングの多孔性をもたらし、研摩コーティングの受食
性を増大させる。
【0101】 コーティングステーション86にて製造ツールのキャビティを研摩スラリーで
充填した後、研摩スラリーが高密度化不織ウェブの前表面を濡らすように、高密
度化ウェブ80と研摩スラリーのコートされた製造ツールをニップロール88に
より接触させる。ニップロール88は、金属、金属合金、ゴムまたはセラミック
からできているのが好ましい。ニップロールの硬度は、約30〜約120ジュロ
メーター、一般に約60〜約100ジュロメーター、好ましくは約90ジュロメ
ーターである。
【0102】 次に、研摩スラリー中のバインダー前駆体を、エネルギー源90に晒すことに
より、少なくとも部分的に固化(好ましくは完全に固化)する。
【0103】 エネルギー源: エネルギー源90は、熱エネルギーおよび放射エネルギー源(例えば、電子ビ
ーム、紫外線または可視光)である。必要なエネルギーの量は、バインダー前駆
体中の反応性基の化学的性質およびバインダー前駆体コーティングの厚さおよび
密度に応じて異なる。
【0104】 熱エネルギーについては、約50℃〜約250℃のオーブン温度で、約15分
〜約16時間の間で通常十分である。電子ビームは、約0.1〜約10Mrad
、好ましくは約1〜約10Mradのエネルギーレベルで用いる。紫外線は、約
200〜約400ナノメートルの範囲、好ましくは約250〜400ナノメート
ルの範囲の波長を有する放射線のことである。118〜236ワット/cmの紫
外線ランプを紫外線源として用いるのが好ましい。可視光は、約400〜約80
0ナノメートルの範囲、好ましくは約400〜550ナノメートルの範囲の波長
を有する放射線のことである。
【0105】 エネルギー源は放射線エネルギーであるのが好ましい。製造ツールが、可視光
または紫外線を透過する材料(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエ
ステル、ポリカーボネート、ポリ(エーテルスルホン)、ポリ(メチルメタクリ
レート)、ポリウレタン、ポリ塩化ビニルまたはこれらの組み合わせ)からでき
ている場合には、可視光または紫外線が製造ツールを透過して、バインダー前駆
体を硬化させてもよい。エネルギー源は、製造ツールまたはバッキングをあまり
劣化させないように選ばなければならない。
【0106】 部分的に固化したら、研摩コート高密度化不織ウェブ95は、製造ツール84
から分離される。製造ツールと研摩物品は、分離が改善されるような角度で分離
されるのが好ましい。得られる研摩コーティングは、製造ツールの逆パターンを
有する研摩複合体を有している。バインダー前駆体を製造ツールにある間に少な
くとも部分的に硬化または固化することにより、研摩複合体は正確な形状および
所定のパターンを有する。製造ツールから除去するときにバインダー前駆体が完
全に硬化されていない場合は、バインダー前駆体をさらに、好適なエネルギー源
に晒すことにより硬化させてもよい。
【0107】 テクスチャード研磨コーティング: 本発明の他の実施形態において、研摩コーティングの動作表面はテクスチャー
ドトポグラフィーを有していてもよい(図1参照)。本明細書において、「テク
スチャード」とは、直線でなく、区別されていない、厳密でない、または不完全
な形状の複数の***を含むトポグラフィーのことをいう。
【0108】 テクスチャードトポグラフィーを有する研摩コーティングを形成する一つの方
法において、研摩スラリーをまず、製造ツールの正確に成形されたキャビティに
コートする。しかしながら、この方法においては、バインダー前駆体がその形状
を保持するのに十分固化される前に研摩スラリーを製造ツールから剥がす。従っ
て、研摩スラリーは、製造ツールから除去する際、流れて変形する。スラリーコ
ートバッキングを製造ツールから除去するのから、バインダー前駆体の固化まで
の時間は比較的短いのが一般に好ましい。この時間が長すぎると、スラリーが流
れて、テクスチャーが現れない。製造ツールから除去した後、バインダー前駆体
を固化する。任意で、バインダー前駆体がその形状を保持するのに十分固化され
る前にスラリーが除去される場合には、スラリーを製造ツールと接触させながら
部分的に固化してもよい。これに続いて、上述したエネルギー源に晒すことによ
りバインダー前駆体を硬化または固化する。このタイプの研摩物品の作成方法の
さらなる詳細については、米国特許第4,773,920号(Chasmanら
)および第5,014,468号(Ravipatiら)にある。
【0109】 テクスチャードトポグラフィーを作成する他の方法において、研摩スラリーは
まず輪転グラビアロールの表面にコートされる。高密度化不織ウェブをスラリー
のコートされたグラビアロールと接触させて、研摩スラリーの少なくとも一部を
高密度化不織ウェブに移す。輪転グラビアロールが、移された研摩スラリーの表
面にテクスチャーを与える。
【0110】 テクスチャードトポグラフィーを作成する他の方法は、研摩スラリーをスクリ
ーンを通してスプレーまたはコートするものである。その後バインダー前駆体を
固化して、テクスチャード動作表面を有する研摩コーティングを形成する。この
タイプのプロセスについてはさらに、米国特許第3,605,349号(Ant
hon)に記載されている。
【0111】 テクスチャードトポグラフィーを作成するさらに他の技術は、高密度化再膨張
化可能な不織ウェブの表面にテクスチャーを与えるものである。これは、例えば
、不織ウェブの表面にエンボス加工を施すことによりなされる。エンボス化加工
したら、研摩スラリーをエンボス化加工表面にコートして、テクスチャードトポ
グラフィーを与える。ロールコーティング、スプレー、ダイコーティングまたは
ナイフコーティングのような好適な技術によりスラリーをテクスチャードバッキ
ングに適用する。エンボス化加工されたバッキングに適用される研摩コーティン
グの例は、米国特許第5,015,266号(Yamamotoら)にある。
【0112】 再膨張化: 研摩コーティングの適用後、研摩コートされた高密度化ウェブ92を再膨張化
ステーション94に通過させて、高密度化ウェブの再膨張化を行う。一般に、再
膨張化ステーション94はオーブンである。不織ウェブがコンジュゲート繊維を
含む好ましい実施形態においては、ウェブを加熱して、コンジュゲート繊維の融
点の低い成分を溶融する。再膨張化温度は、例えば、不織ウェブを形成するのに
用いる繊維の組成およびバインダー前駆体の種類に応じて異なる。温度は、熱安
定性の低い成分を溶融するのに十分高くなくてはならないが、その成分を分解す
るほど高くてはいけない。再膨張化の程度は、再膨張化ステーションの温度、再
膨張化ステーションでの滞留時間、繊維の捲縮の程度および種類をはじめとする
ウェブ中の繊維の組成といった因子により制御することができる。
【0113】 再膨張化後、研摩コートされた再膨張化ウェブ96を、研摩物品として用いる
のに望ましい形態(例えば、サイズ、形状等)へと変換する。この代わりに、研
摩コートされた高密度化ウェブ92をまず、所望の形状に変換してから再膨張化
してもよい。この場合は、バッチタイプの再膨張化プロセスが好ましい。本発明
の研摩物品は、様々な形状およびサイズとすることができる。例えば、物品は、
円形、楕円または四角であってもよい。好ましい物品は円形で、回転研摩デバイ
ス上で用いるのに適正なサイズのものである。一般に、円形パッドは直径約2〜
16cm、厚さ約0.5〜約30cmである。
【0114】 本発明の最も好ましい実施形態には、電気駆動または空気圧駆動の回転手工具
上に取付けるためのディスク形物品が含まれる。かかる取付けのためには、研摩
物品を、手工具に取付けるためのマンドレルを有するバックアップパッドに固定
することのできる、例えば、感圧接着剤や機械−インターロックファスナーがあ
る。
【0115】 実施例 本発明をさらに以下の実施例により例証する。特に断りのない限り、部および
パーセンテージはすべて重量基準である。
【0116】 以下の材料を実施例での作成に用いた。 TATHEIC:サートマー社より「SR368」という商品名で市販されて
いるトリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートのトリアクリレート TMPTA:サートマー社より「SR351」という商品名で市販されている
トリメチロールプロパントリアクリレート THF−A:サートマー社より「SR285」という商品名で市販されている
テトラヒドロフランアクリレート D111:Byk Chemie(コネチカット州、ウォリングフォード)よ
り「DISPERBYK 111」という商品名で市販されているイオン性分散
剤 IRG907:チバガイギー社より「IRGACURE 907」という商品
名で市販されている2−メチル−1−(4−(メチルチオ)フェニル)−2−(
4−モルホリニル)−1−プロパノン ITX:Biddle−Sawyer社(ニューヨーク州、ニューヨーク)(
オクテルケミカルズ(英国)の代理店)より「QUANTICURE ITX」
という商品名で市販されている2−イソプロピルチオキサントン OX50:デグサ社より「OX−50」という商品名で市販されているアモル
ファスシリカ充填剤 RSP:シグマ−アルドリッチ社(ミズーリ州、セントルイス)よりカタログ
番号39,630−3で市販されている数平均分子量が約9,000〜12,0
00グラム/モルのポリ(ジメチルシロキサン)モノメタクリレート GC1000:Fujimi Abrasives(日本)より市販されてい
るANSI等級1000の緑色炭化ケイ素研摩粒子 FIB1:ヘキストセラネーゼ社(ノースカロライナ州、シャーロット)より
「Type 295」という商品名で市販されている1.5”のステープル長さ
の15−デニールのポリエステルステープル繊維 FIB2:米国特許第5,082,720号(Hayes)の実施例1により
作成された15−デニールのコンジュゲートバインダー繊維
【0117】 以下の実施例は、一般的な自動車のクリアコーティングの平滑化およびブレン
ドに用いたときの本発明の研摩物品の有効性を示すものである。特に、この研摩
物品は、比較的固い最終クリアコーティングを平滑化およびブレンドするために
作られている。
【0118】 実施例1の作成: 65重量%のFIB−1と35重量%のFIB−2をブレンドし、カーディン
グおよびクロスラッピングウェブ処理ラインにより処理して、450g/m
重量の不織ウェブを形成した。不織ウェブを、1分当たり約7フィートの移動速
度(約2.1m/分)にて1分当たり110ストロークでニードルタックした。
ニードルタックしたウェブを2本のベルトの間のニップに入れた。ベルトを5フ
ィート/分(約1.5m/分)の速度で移動し、1/16”(1.6mm)の距
離で分離した。剛性プラテンによりベルトをその裏側に固定して、ベルト間の距
離を一定にした。ベルト間に形成されたニップを通して進めながら、ウェブを、
上部はホットプレートで、下部はホットエアで300°F(149℃)の温度で
加熱した。1組目のベルトを通ったら、ウェブを2本の同じベルト間の第2のニ
ップへと入れた。2組目のベルト間に形成されたニップを通して進めながら、ウ
ェブを下部は室温の空気で、上部は水道冷水冷却板で冷やした。この手順でウェ
ブは1/8”(3.2mm)の厚さで高密度化および硬化された。
【0119】 得られた溶融結合および高密度化ウェブの一主面を、プロパントーチを用いて
別個の操作により火炎処理した。火炎処理操作中、火炎の長さのほぼ三分の一が
高密度化ウェブと接触した。トーチを、1ft./分(0.30m/分)の速度
でウェブの全主面に動かした。
【0120】
【表1】 表1
【0121】 表1に示した組成を有する研摩スラリーを、40フィート/分(12.2m/
分)の速度で、隙間が0.003ミル(0.076mm)のナイフコーターを用
いて連続ループポリプロピレン製造ツールに適用した。製造ツールの主面は、深
さ2.5ミル(0.06mm)および密度57,000キャビティ/in(8
,835キャビティ/cm)の三角錐のキャビティの均一なパターンを有して
いた。
【0122】 高密度化不織ウェブを、製造ツールのコートされた側と接触させるように置い
て、得られた構造体を2本のローラー間のニップへと入れた。伸張を防ぐために
、コーティングの前に高密度化ウェブをキャリアフィルムにより支持した。次に
、研摩スラリーを、600ワット/インチ(236ワット/cm)で動作するあ
る種類のD電球(フュージョンシステムズ社(メリーランド州、ゲイザースバー
グ)より市販)から紫外線に露光した。紫外線電球を、研摩スラリーに入る前に
紫外線が製造ツールを通過するように配置した。紫外線への露光中、構造体のウ
ェブ側を、130°Fまで加熱された移動マンドレルと接触させた。紫外線が、
バインダー前駆体の遊離基重合を開始し、これによって研摩スラリーが固化した
。研摩スラリーの固化後、研摩コーティングの結合された不織ウェブを製造ツー
ルから除去した。
【0123】 不織ウェブを6−インチ(15.24cm)の円形ディスクに切断した。ディ
スクを、150℃に設定されたオーブンに2分間入れて、不織ウェブを再膨張さ
せた。再膨張後、ディスクの厚さは約3/8インチ(9.5mm)と測定された
【0124】 比較例A: 比較例Aは、ミネソタマイニングアンドマニュアクチュアリングカンパニー(
ミネソタ州、セントポール)より「260L/1000」という商品名で市販さ
れている乾燥研磨ディスクであった。
【0125】 試験パネルの作成: 15”×15”(38cm×38cm)の鋼パネルに、自動車用ベースコーテ
ィングおよびクリアコーティング(PPGインダストリー(ペンシルバニア州、
ピッツバーグ)より「PPG2020」という商品名で市販)をコートした。ク
リアコーティングを、試験の前、室温で約24時間乾燥させた。
【0126】 クリアコート研摩および研削試験手順: 「3M Hookitディスクパッド05725番」バックアップパッド(ミ
ネソタマイニングアンドマニュアクチュアリングカンパニー(ミネソタ州、セン
トポール)より入手可能)を実施例1および比較例Aの両方に用いた。比較例A
については、「3M Hookitインタフェースパッド5774番」を用いて
、ディスクをバックアップパッドに固定し、基材上の研摩物品の動きから保護し
た。実施例1は直接バックアップパッドに取付けた。研磨中、バックアップパッ
ドを、2,000rev/分で動作する二重動作研磨機(ナショナルデトロイト
(イリノイ州、ロックフォード)より「DAQ」という商品名で市販)により駆
動した。実施例1および比較例Aを、一つの試験パネルで並べて試験した。試験
パネルの半分を実施例1を用いて1分間研摩した。実施例1は、湿らせて(同パ
ネルに軽く水をスプレーした後)用いた。試験パネルの残り半分は比較例Aを用
いて1分間研摩した。比較例Aは、この種の研摩物品の一般的な手法に従って乾
燥させて用いた。研摩後、試験パネルの各側の仕上げ面を、目視およびPert
hometer(Feinpruf GmbH(ドイツ、ゲッティンゲン))で
観察した。研摩結果を表2にまとめてある。
【0127】 研摩後、各パネルを、3M 5717番バックアップパッドに取付けられ、S
nap−On7/9電気研磨機/ポリッシャー(Snap−On Tools(
ウィスコンシン州、ケノシャ)より入手可能)により駆動された3M Perf
ect−It泡研削パッド05725番を用いて22,000RPMで研削した
。研削パッドを、3M Perfect−It泡研削パッドグレーズ05996
番で処理した。1.5分の研削後、試験パネルの片側の表面仕上げを目視により
評価した。研削結果を表2にまとめてある。
【0128】
【表2】 表2
【0129】 本発明の研摩物品(実施例1)を用いたところ、比較例Aよりもクリアコート
中の引っ掻き傷が少なく、浅かった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の研摩物品の一実施形態の断面図。
【図2】 本発明の研摩物品の第2の実施形態を示す透視図。
【図2a】 本発明の研摩物品の第2の実施形態の断面図。
【図3】 本発明の研摩物品を作成するのに有用な方法および装置の概略図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C08L 101:00 C08L 101:00 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 トーマス・エル・ジョーンズ アメリカ合衆国55133−3427ミネソタ州セ ント・ポール、ポスト・オフィス・ボック ス33427 (72)発明者 エドワード・ジェイ・ウー アメリカ合衆国55133−3427ミネソタ州セ ント・ポール、ポスト・オフィス・ボック ス33427 Fターム(参考) 3C063 AB07 BB02 BB03 BB04 BB06 BC03 BG18 CC02 CC16 EE26 4F071 AA33 AA37 AA41 AA42 AA53 AA60 AA67 AA78 AB03 AB11 AB18 AB26 AB27 AD02 AE13 AF45 AH17 DA19

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1と第2の主面を有する再膨張可能な不織ウェブと、 前記不織ウェブの前記第1の主面に結合し、バインダー中に分散された複数の
    研摩粒子を含む連続したシート状研摩コーティングと、 を有する研摩物品。
  2. 【請求項2】 前記研摩コーティングが、複数の正確に成形された研摩複合
    体を含む構造化トポグラフィーを有する動作表面を有している請求項1記載の研
    摩物品。
  3. 【請求項3】 前記正確に成形された研摩複合体が、立方体、円柱、プリズ
    ム、角錐、角錐台、円錐、円錐台、半楕円および十字からなる群より選択された
    形状を有している請求項2記載の研摩物品。
  4. 【請求項4】 前記研摩コーティングが、テクスチャードトポグラフィーを
    有する動作表面を有している請求項1記載の研摩物品。
  5. 【請求項5】 前記バインダーが、フェノール樹脂、アミノ樹脂、ウレタン
    、エポキシ、アクリレート、アクリル化イソシアヌレート、尿素−ホルムアルデ
    ヒド、イソシアヌレート、アクリル化ウレタン、アクリル化エポキシおよびこれ
    らの混合物からなる群より選択されたバインダー前駆体から形成されている請求
    項1記載の研摩物品。
  6. 【請求項6】 前記バインダーが、遊離基重合可能なバインダー前駆体から
    形成されている請求項1記載の研摩物品。
  7. 【請求項7】 前記バインダーが、バインダー前駆体と、前記バインダー前
    駆体と反応可能な少なくとも1つの官能基を有する反応性シロキサンポリマーと
    の反応生成物を含んでおり、前記反応性シロキサンポリマーが、式(I)または
    (II)あるいはその混合物のうちの少なくとも1つを含み、 式(I)は、 【化1】 (I) であり、式中、nは50〜1000であり、 Rは独立にメチル、エチルまたはフェニルであり、 Rは、 【化2】 または であり、式中、nは3〜12の整数であり、nは0〜10の整数であり、 Rは、 1〜10個の炭素原子を有する脂肪族基、 芳香族基、 【化3】 または であり、式中、nは3〜12の整数であり、nは0〜10の整数であり、 式(II)は、 【化4】 (II) であり、式中、Xは、 【化5】 であり、Xは、式(II)のケイ素原子に結合した末端酸素原子を有し、n
    5〜500の整数であり、Rは独立にメチル、エチルまたはフェニルであり、
    は独立に、 【化6】 または であり、式中、nは3〜12の整数であり、nは0〜10の整数である請求
    項1記載の研摩物品。
  8. 【請求項8】 前記反応性シロキサンポリマーが、ポリ(ジメチルシロキサ
    ン)モノメタクリレートである請求項7記載の研摩物品。
  9. 【請求項9】 前記研摩粒子が、炭化ホウ素、立方晶窒化ホウ素、溶融アル
    ミナ、セラミック酸化アルミニウム、熱処理済み酸化アルミニウム、アルミナジ
    ルコニア、炭化ケイ素、酸化鉄、炭化タンタル、酸化セリウム、ざくろ石、炭化
    チタン、合成ダイアモンド、天然ダイアモンド、酸化ジルコニウム、窒化ケイ素
    およびこれらの組み合わせからなる群より選択される請求項1記載の研摩物品。
  10. 【請求項10】 前記再膨張可能な不織ウェブが、第1および第2の捲縮ス
    テープル有機熱可塑性繊維のかさ高いオープンウェブを含み、前記第1の有機熱
    可塑性繊維が、ポリアミド、ポリオレフィンおよびポリエステルからなる群より
    選択されたポリマーを含み、前記第2の繊維が、熱安定性の異なる少なくとも2
    種類のポリマーを含み、第2の繊維の熱安定性の低い成分の熱安定性が、第1の
    繊維の熱安定性より低く、前記第1および第2の繊維が少なくとも第1の繊維が
    第2の繊維と接触する点の一部で溶融結合されている請求項1記載の研摩物品。
  11. 【請求項11】 前記第1の繊維が、前記第2の繊維の熱安定性の低い成分
    の融点より高い融点を有するポリエステルであり、前記第2の繊維が、ポリアミ
    ド、ポリオレフィンおよびポリエステルからなる群より選択されたコアと、前記
    コアおよび前記第1の繊維より低い熱安定性を有する材料を含むシースとを有す
    るコア−シース繊維である請求項10記載の研摩物品。
  12. 【請求項12】 前記第1および第2の繊維が約1〜200デニールである
    請求項1記載の研摩物品。
  13. 【請求項13】 前記第1および第2の繊維が約3〜15デニールである請
    求項1記載の研摩物品。
  14. 【請求項14】 (a)再膨張可能な不織ウェブを提供する工程と、 (b)前記再膨張可能な不織ウェブを加熱する工程と、 (c)前記再膨張可能な不織ウェブを圧縮して、少なくとも1つの主面を有す
    る高密度化不織ウェブを形成する工程と、 (d)前記高密度化不織ウェブの前記主面を、バインダー前駆体に分散された
    複数の研摩粒子を含む研摩スラリーでコートする工程と、 (e)前記研摩スラリーの前記バインダー前駆体を固化して、前記不織ウェブ
    の前記主面に結合した連続したシート状研摩コーティングを形成する工程と、 (f)前記高密度化不織ウェブを前記不織ウェブを再膨張させるのに十分な温
    度および十分な時間加熱する工程と を含む研摩物品の製造方法。
  15. 【請求項15】 前記再膨張可能な不織ウェブが、第1および第2の捲縮ス
    テープル有機熱可塑性繊維を含み、前記第1の有機熱可塑性繊維が、ポリアミド
    、ポリオレフィンおよびポリエステルからなる群より選択された材料を含み、前
    記第2の繊維が、熱安定性の異なる少なくとも2種類の材料を含み、前記第2の
    繊維の熱安定性の低い成分の熱安定性が、前記第1の繊維の熱安定性より低く、
    前記第1および第2の繊維が少なくとも第1の繊維が第2の繊維と接触する点の
    一部で溶融結合されている請求項14記載の研摩物品の製造方法。
  16. 【請求項16】 工程(c)の前記高密度化不織ウェブが、工程(a)の前
    記再膨張可能な不織ウェブの密度の約2〜15倍の密度を有している請求項14
    記載の研摩物品の製造方法。
  17. 【請求項17】 工程(c)の前記高密度化不織ウェブが、工程(a)の前
    記再膨張可能な不織ウェブの密度の約2〜7倍の密度を有している請求項14記
    載の研摩物品の製造方法。
  18. 【請求項18】 前記研摩コーティングが、複数の正確に成形された研摩複
    合体を含む構造化トポグラフィーを有する動作表面を有している請求項14記載
    の研摩物品の製造方法。
  19. 【請求項19】 前記正確に成形された研摩複合体が、立方体、円柱、プリ
    ズム、角錐、角錐台、円錐、円錐台、半楕円および十字からなる群より選択され
    た形状を有している請求項18記載の研摩物品の製造方法。
  20. 【請求項20】 前記研摩コーティングが、テクスチャードトポグラフィー
    を有する動作表面を有している請求項14記載の研摩物品の製造方法。
  21. 【請求項21】 前記バインダー前駆体が、フェノール樹脂、アミノ樹脂、
    ウレタン、エポキシ、アクリレート、アクリル化イソシアヌレート、尿素−ホル
    ムアルデヒド、イソシアヌレート、アクリル化ウレタン、アクリル化エポキシお
    よびこれらの混合物からなる群より選択される請求項14記載の研摩物品の製造
    方法。
  22. 【請求項22】 前記バインダーが、遊離基重合可能なバインダー前駆体か
    ら形成されている請求項14記載の研摩物品の製造方法。
  23. 【請求項23】 前記コートする工程(d)が、 (a)複数の正確に成形されたキャビティが形成された主面を有する製造ツー
    ルを提供する工程と、 (b)前記製造ツールの前記主面を、バインダー前駆体に分散された複数の研
    摩粒子を含む前記研摩スラリーでコートする工程と、 (c)前記高密度化不織ウェブの前記主面を前記製造ツールの前記主面に積層
    する工程と、 を含む請求項14記載の研摩物品の製造方法。
  24. 【請求項24】 前記研摩スラリーが、 複数の研摩粒子と、 バインダー前駆体と、 前記バインダー前駆体と反応可能な少なくとも1つの官能基を有する反応性シ
    ロキサンポリマーとを含んでおり、前記反応性シロキサンポリマーが、式(I)
    または(II)あるいはその混合物のうち少なくとも1つを含み、 式(I)は、 【化7】 (I) であり、式中、nは50〜1000であり、 Rは独立にメチル、エチルまたはフェニルであり、 Rは、 【化8】 または であり、式中、n1は3〜12の整数であり、n2は0〜10の整数であり、 Rは、 1〜10個の炭素原子を有する脂肪族基、 芳香族基、 【化9】 または であり、式中、nは3〜12の整数であり、nは0〜10の整数であり、 式(II)は、 【化10】 (II) であり、式中、Xは、 【化11】 であり、Xは、式(II)のケイ素原子に結合した末端酸素原子を有し、n
    5〜500の整数であり、Rは独立にメチル、エチルまたはフェニルであり、
    は独立に、 【化12】 または であり、式中、nは3〜12の整数であり、nは0〜10の整数である請求
    項14記載の研摩物品の製造方法。
  25. 【請求項25】 前記反応性シロキサンポリマーが、ポリ(ジメチルシロキ
    サン)モノメタクリレートである請求項24記載の研摩物品の製造方法。
  26. 【請求項26】 前記硬化工程が、前記研摩スラリーを紫外線に露光する工
    程を含む請求項14記載の研摩物品の製造方法。
  27. 【請求項27】 前記硬化工程が、前記研摩スラリーを電子ビームに露光す
    る工程を含む請求項14記載の研摩物品の製造方法。
  28. 【請求項28】 (a)前記高密度化不織ウェブの前記主面にコートした後
    、前記研摩スラリーをグラビアシリンダーと接触させることにより、前記研摩ス
    ラリーにテクスチャーを与える工程をさらに含む請求項14記載の研摩物品の製
    造方法。
  29. 【請求項29】 前記コートする工程が、 (a)複数のくぼみが形成された主面を有するグラビアシリンダーを提供する
    工程と、 (b)前記グラビアシリンダーの前記主面を前記研摩スラリーでコートする工
    程と、 (c)前記高密度化不織ウェブの前記主面を前記グラビアシリンダーのコート
    された前記主面と接触させて、前記研摩スラリーの少なくとも一部が、前記高密
    度化不織ウェブの前記主面に移るようにする工程と を含む請求項14記載の研摩物品の製造方法。
  30. 【請求項30】 (a)前記高密度化不織ウェブの前記主面を火炎で加熱す
    る工程をさらに含む請求項14記載の研摩物品の製造方法。
  31. 【請求項31】 (a)前記高密度化不織ウェブの前記主面を、ポリアミド
    ホットメルトおよびアクリレート−官能性エポキシオリゴマーの混合物を含むタ
    イコートでコートする工程をさらに含む請求項14記載の研摩物品の製造方法。
  32. 【請求項32】 (a)第1および第2の捲縮ステープル有機熱可塑性繊維
    のかさ高いオープン不織ウェブであって、前記第1の有機熱可塑性繊維が、ポリ
    アミド、ポリオレフィンおよびポリエステルからなる群より選択された材料を含
    み、前記第2の繊維が、熱安定性の異なる少なくとも2種類の材料を含み、前記
    第2の繊維の熱安定性の低い成分の熱安定性が、前記第1の繊維の熱安定性より
    低い不織ウェブを提供する工程と、 (b)前記不織ウェブを、前記第2の繊維の熱安定性の低い成分を溶融するの
    に十分な状態とする工程と、 (c)工程(b)の状態で前記不織ウェブを圧縮する工程と、 (d)工程(c)の圧縮された前記不織ウェブを冷却して、少なくとも1つの
    主面を有する高密度化不織ウェブを形成する工程と、 (e)複数の正確に成形されたキャビティを備えた主面を有する製造ツールを
    提供する工程と、 (f)前記製造ツールの前記キャビティを、バインダー前駆体に分散された複
    数の研摩粒子を含む研摩スラリーで充填する工程と、 (g)前記高密度化不織ウェブの前記主面を、前記製造ツールの前記主面に積
    層する工程と、 (h)前記バインダー前駆体を少なくとも部分的に固化して、前記高密度化不
    織ウェブの前記主面に結合されていて、構造化トポグラフィーを有する動作表面
    を持つ連続したシート状の研摩コーティングを形成する工程と、 (i)前記製造ツールから前記研摩物品を分離する工程と、 (j)前記研摩物品に、前記高密度化不織ウェブが再膨張するのに十分な温度
    を与える工程と、 を含む研摩物品の製造方法。
  33. 【請求項33】 (a)第1および第2の主面を有する再膨張可能な不織ウ
    ェブであって、 (i)複数の第1の捲縮ステープル有機熱可塑性繊維と、 (ii)複数の第2の捲縮ステープル有機熱可塑性繊維とを含み、前記第1
    の有機熱可塑性繊維が、ポリアミド、ポリオレフィンおよびポリエステルからな
    る群より選択された材料を含み、前記第2の繊維が、熱安定性の異なる少なくと
    も2種類の材料を含み、前記第1および第2の繊維が少なくとも第1の繊維が第
    2の繊維と接触する点の一部で溶融結合されている再膨張可能な不織ウェブと、 (b)前記不織ウェブの前記第1の主面に結合していて、バインダーに分散さ
    れた複数の研摩粒子を含み、構造化トポグラフィーを有する動作表面を画成して
    いる連続したシート状研摩コーティングと、 を含む研摩物品。
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