JP2002530511A - 接着テープ用の裏材及びかかるテープ - Google Patents

接着テープ用の裏材及びかかるテープ

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JP2002530511A JP2000584019A JP2000584019A JP2002530511A JP 2002530511 A JP2002530511 A JP 2002530511A JP 2000584019 A JP2000584019 A JP 2000584019A JP 2000584019 A JP2000584019 A JP 2000584019A JP 2002530511 A JP2002530511 A JP 2002530511A
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    • C09J7/20Adhesives in the form of films or foils characterised by their carriers
    • C09J7/22Plastics; Metallised plastics
    • C09J7/24Plastics; Metallised plastics based on macromolecular compounds obtained by reactions involving only carbon-to-carbon unsaturated bonds
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Abstract

(57)【要約】 テープ裏材として有用なフィルム、より詳しくは二軸延伸ポリプロピレンフィルム裏材と、かかる裏材を備えるテープ。脆性の、二軸延伸ポリプロピレンフィルムが、押出及び急冷されたポリプロピレンポリマーキャストシートの核形成密度を最小にし、その後に、得られた急冷されたポリマーの球晶成長速度を最大にすることによって提供される。そのように形成されたキャストシートが、二軸延伸ポリプロピレンフィルムを製造するための後続の延伸工程で、常温より高い温度で延伸される。これは、より脆性のフィルムを製造する。ポリプロピレン組成物、押出し温度、キャストロールの温度(すなわち、急冷温度)、及び延伸温度及び他のパラメータが、得られた裏材またはテープが、個々に、または何れかの好ましい組合せを行うことで、以下の好ましい性質(すなわち、A)破断点のMD引張エネルギーが、約90N−mm/mmまでであり、B)MDに破断する伸びが、少なくとも70%であり、C)破壊エネルギーが、約130N−mmまでであり、D)分取のエネルギーが、約350N−cm/cmまでであり、E)市販の鋸歯状プラスチックまたは金属ディスペンサーの刃で分取されるとき、テープまたは裏材の鋸歯状端縁が分取用刃の輪郭にぴったり合致し、F)手で引き裂くことができる。)を有するように本明細書に記載した教示内容に従って選択される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 技術分野 本発明は概して、テープ裏材として有用なフィルムに関し、より詳しくは、二
軸延伸ポリプロピレンフィルム裏材及びこのような裏材を備えるテープに関する
【0002】 背景技術 二軸延伸ポリプロピレンフィルムは一般に、低コスト及びすぐれた機械的及び
光学性質の組合せが有利である適用において用いられる。このようなフィルムの
ための適用には、包装用オーバーラップ及び接着テープ基材などがある。
【0003】 ポリプロピレンなど、半結晶質ポリマーの性質を決定する重要な因子はポリマ
ー鎖の充填秩序(packing order)である。結晶化は、ポリマー鎖
の充填の程度及びモフォロジーを制御するための手段である。この秩序の程度及
び性質は、材料の最終的な機械的性質に非常に大きな影響を有する。
【0004】 ポリプロピレンの結晶化を制御する重要なパラメータは、(1)全結晶化度、
(2)核形成密度としても周知の単位容積当たりの結晶実体(crystall
ine entities)の数、(3)(球晶と呼ばれる)微結晶または微結
晶の凝集体の平均直径またはサイズ、及び(4)結晶実体の間の平均の距離、で
ある。ポリプロピレンポリマーを溶融体から押出し、急冷するとき、前記のポリ
マーは完成キャストシート中の球晶マクロ構造体につながるラメラ構造体に晶出
する。これらのラメラ及び球晶構造体はタイ分子によって接合される。タイ分子
は、1つのラメラから別のラメラまで伸びるポリマー鎖の一部分である。これら
のタイ分子は、完成材料の全体にわたって応力を集中及び分散させる。
【0005】 先行技術は、ポリマーを急冷する間に生成した球晶マクロ構造体ができるだけ
小さいことが有利であることを示唆する。これを達成するために、単位容積当た
りの結晶実体の数が大きくなければならず、このため、急冷によるキャストポリ
マーの「過冷」が大きく、急速でなければならないことが示唆されている。更に
、ラメラ並びに球晶構造体の成長速度を最大にすることが望ましいことが示唆さ
れている。D.W.ファン クレベレン、チミア、32(8)、1978年8月
。ファン クレベレンは、結晶化温度のポリマー溶融温度に対する比の関数とし
て球晶の「成長速度」を関連づける一般合成曲線を開発した。ポリプロピレンに
ついて、ファン クレベレンは、最大球晶成長速度が約90℃の結晶化温度にお
いて起こると報告している。
【0006】 市販の感圧接着テープは通常、テープディスペンサー上のロールの形状で提供
される(例えば、米国特許第4,451,533号及び4,908,278号を
参照のこと)。テープディスペンサーは一般に、金属またはプラスチックの鋸歯
状切り刃を有する。接着テープの「切断性(Severability)」は、
テープディスペンサーのカッティング端縁上の鋸歯形成部の上でテープを引くこ
とによって一定の長さのテープを切り分けまたは切断するために必要とされるエ
ネルギーまたは仕事の量と規定される。切断性はまた、「分取性(dispen
sability)」とも称される。
【0007】 きれいな鋸歯状の切り口が切断されたテープストリップに形成されるように、
切断されたテープが予想できない仕方で欠けたり、裂けたり、破断するか、また
は破壊しないことが望ましい(米国特許第4,451,533号及び4,908
,278号を参照のこと)。きれいな鋸歯状の端縁は、贈り物のラッピング、修
繕などの適用に美的な理由のために好ましい。
【0008】 切断性は主に、接着テープの裏材の機械的性質によって左右される。接着テー
プを切断することができる容易さは、基材とも称される、テープ裏材用フィルム
の耐変形性(靭性)に依存する。一般に、この裏材に表面層を被覆または積層し
、接着剤表面及び剥離表面を提供する。多くの場合、テープを切断するために必
要とされるエネルギーは、接着剤及び他の層または被膜による寄与がほとんどな
く、主に裏材によって左右される。
【0009】 望ましい二軸延伸ポリプロピレンフィルムを提供するいろいろな試みが、本技
術分野により周知である。例えば、米国特許第4,451,533号、5,25
2,389号、及び5,366,796号を参照のこと。(一般に裏材の横断方
向に)手で引き裂くことができるテープ裏材を提供するいろいろな試みが、本技
術分野により周知である。例えば、米国特許第3,491,877号、3,85
3,598号、3,887,745号、4,045,515号、4,137,3
62号、4,139,669号、4,173,676号、4,393,115号
、4,414,261号、4,447,485号、4,513,028号、4,
563,441号、4,581,087号、5,374,482号、及び5,7
95,834号を参照のこと。
【0010】 発明の要旨 脆性の、二軸延伸ポリプロピレンフィルムが、押出及び急冷されたポリプロピ
レンポリマーキャストシートの核形成密度を最小にし、その後に、得られた急冷
されたポリマーの球晶成長速度を最大にすることによって提供される。更に、二
軸延伸ポリプロピレンフィルムを製造するための後続の延伸工程で、常温より高
い温度でそのように形成されたキャストシートを延伸することが好ましい。この
プロセスは、より脆性のフィルムを製造する。
【0011】 ポリプロピレン組成物、押出し温度、キャストロールの温度(すなわち、急冷
温度)、及び延伸温度及び他のパラメータが、得られたフィルム、裏材、または
テープが個々に、または何れかの好ましい組合せでとられた以下の好ましい性質
を有するように本明細書に記載した教示内容に従って選択される。 A)破断点のMD引張エネルギーが、約90N−mm/mmまで、より好ま
しくは約30〜90N−mm/mm、更により好ましくは約60N−mm/m
まで、及び最も好ましくは約30〜60N−mm/mmまでである。 B)MDに破断する伸びが、少なくとも70%、好ましくは約70〜150%
である。 C)以下に記載した破壊試験によって試験されるとき、破壊エネルギーが、約
130N−mmまで、より好ましくは約70N−mmまでである。 D)以下に記載した分取試験によって試験されるとき、ディスペンサーのエネ
ルギーが、約350N−cm/cmまで、より好ましくは約170N−cm/
cmまでである。 E)市販の鋸歯状プラスチックまたは金属ディスペンサーの刃で分取されると
き、テープまたは裏材の鋸歯状端縁は分取用刃の輪郭にぴったり合致する。 F)以下に記載したように少なくとも50%の成功率によって規定される、T
Dに手で引き裂くことができること。より好ましくは裏材またはテープを、以下
に記載したように少なくとも90%の成功率で、最も好ましくは100%で、手
で引き裂くことができる。及び G)以下に記載したように少なくとも50%の成功率によって規定される、M
Dに手で引き裂くことができること。より好ましくは裏材またはテープを、以下
に記載したように少なくとも90%の成功率で、最も好ましくは100%で、手
で引き裂くことができる。
【0012】 本発明の1つの態様は、裏材と、裏材上の接着剤層とを含む、接着テープを提
供する。裏材はポリプロピレンを含み、裏材のMD及びTDに二軸延伸されてい
る。裏材はTDに手で引き裂くことができ、裏材が、鋸歯状のプラスチック切り
刃で切断されるとき、裏材は刃の輪郭にぴったり合致する鋸歯状の端縁を示す。
【0013】 上記のテープの1つの好ましい実施態様において、裏材は単層を含む。
【0014】 上記のテープの別の好ましい実施態様において、裏材が、分取試験によって切
断されるとき、裏材はMDに切断するエネルギーが350N−cm/cmまで
である。更により好ましくは、裏材は、MDに切断するエネルギーが170N−
cm/cmまでである。
【0015】 上記のテープの別の好ましい実施態様において、裏材が破壊試験によって試験
されるとき、裏材は破壊エネルギーが130N−mmまでである。更により好ま
しくは、裏材は、破壊エネルギーが70N−mmまでである。
【0016】 上記のテープの別の好ましい実施態様において、裏材はMDに破断する引張エ
ネルギーが90N−mm/mmまでである。
【0017】 上記のテープの別の好ましい実施態様において、裏材はMDに破断する引張伸
びが少なくとも70%である。
【0018】 上記のテープの別の好ましい実施態様において、裏材はMDに手で引き裂くこ
とができる。
【0019】 別の態様において、本発明は裏材と、裏材上の接着剤層とを含む別の接着テー
プを提供する。裏材はポリプロピレンを含み、二軸延伸されている。裏材は、第
1の方向に破断する引張エネルギーが90N−mm/mmまでであり、裏材が
、鋸歯状プラスチック切り刃で切断されるとき、裏材は刃の輪郭にぴったり合致
する鋸歯状端縁を示す。
【0020】 上記のテープの1つの好ましい実施態様で、裏材は単層を含む。
【0021】 上記のテープの別の好ましい実施態様において、第1の方向はMDである。
【0022】 上記のテープの別の好ましい実施態様において、裏材はMDに破断する引張伸
びが少なくとも70%である。
【0023】 上記のテープの別の好ましい実施態様において、裏材はTDに手で引き裂くこ
とができる。より好ましくは、裏材はまた、MDに手で引き裂くことができる。
【0024】 上記のテープの別の好ましい実施態様において、裏材が、分取試験によって切
断されるとき、裏材はMDに切断するエネルギーが350N−cm/cmまで
である。より好ましくは、裏材はMDに切断するエネルギーが170N−cm/
cmまでである。
【0025】 上記のテープの別の好ましい実施態様において、裏材が前記破壊試験によって
試験されるとき、裏材は破壊エネルギーが130N−mmまでである。より好ま
しくは、裏材は破壊エネルギーが70N−mmまでである。
【0026】 更に別の態様において、本発明は、裏材と、裏材上の接着剤層とを含むもう1
つの別の接着テープを提供する。裏材はポリプロピレンを含み、MD及びTDに
二軸延伸されている。裏材は、MDに破断する引張伸びが70%〜150%であ
り、TDに手で引き裂くことができる。
【0027】 上記のテープの1つの好ましい実施態様において、裏材は単層を含む。
【0028】 上記のテープの別の好ましい実施態様において、裏材が破壊試験によって試験
されるとき、裏材は破壊エネルギーが130N−mmまでである。より好ましく
は、裏材は破壊エネルギーが70N−mmまでである。
【0029】 上記のテープの別の好ましい実施態様において、裏材が、鋸歯状のプラスチッ
ク切り刃で切断されるとき、裏材は刃の輪郭にぴったり合致する鋸歯状端縁を示
す。
【0030】 上記のテープの別の好ましい実施態様において、裏材が、分取試験によって切
断されるとき、裏材はMDに切断するエネルギーが350N−cm/cmまで
である。より好ましくは、裏材は、MDに切断するエネルギーが170N−cm
/cmまでである。
【0031】 上記のテープの別の好ましい実施態様において、裏材は、MDに破断する引張
エネルギーが90N−mm/mmまでである。
【0032】 上記のテープの別の好ましい実施態様において、裏材はMDに手で引き裂くこ
とができる。
【0033】 更に別の態様において、本発明は、裏材と、裏材上の接着剤層とを含むもう1
つの別の接着テープを提供する。裏材はポリプロピレンを含み、MD及びTDに
二軸延伸されている。裏材はTD及びMDに手で引き裂くことができる。
【0034】 上記のテープの1つの好ましい実施態様において、裏材は単層を含む。
【0035】 上記のテープの別の好ましい実施態様において、裏材が破壊試験によって試験
されるとき、裏材は破壊エネルギーが130N−mmまでである。より好ましく
は、裏材は、破壊エネルギーが70N−mmまでである。
【0036】 上記のテープの別の好ましい実施態様において、裏材が、鋸歯状プラスチック
切り刃で切断されるとき、裏材は刃の輪郭にぴったり合致する鋸歯状端縁を示す
【0037】 上記のテープの別の好ましい実施態様において、裏材が、分取試験によって切
断されるとき、裏材はMDに切断するエネルギーが350N−cm/cmまで
である。より好ましくは、裏材は、MDに切断するエネルギーが170N−cm
/cmまでである。
【0038】 上記のテープの別の好ましい実施態様において、裏材は、MDに破断する引張
エネルギーが90N−mm/mmまでである。
【0039】 上記のテープの別の好ましい実施態様において、裏材はMDに破断する引張伸
びが少なくとも70%である。
【0040】 上に記載したテープの何れにおいても、裏材は好ましくは少なくとも4:1の
MD延伸比を有する。
【0041】 上に記載したテープの何れにおいても、裏材は好ましくは少なくとも7:1の
TD延伸比を有する。
【0042】 上に記載したテープの何れにおいても、裏材は好ましくは少なくとも4:1の
MD延伸比を有し、少なくとも7:1のTD延伸比を有する。
【0043】 本発明は、上に記載したフィルム、このようなフィルムから作製されたテープ
裏材、前記の裏材を備えるテープ、及びフィルム、裏材、及びテープの作製方法
を提供する。
【0044】 特定の用語が説明及び請求項において用いられ、大部分は周知であるが、若干
の説明を必要とするものもある。フィルムについて記載するために本明細書中で
用いられるとき、「二軸延伸された」は、フィルムの平面において、2つの異な
った方向、第1の方向及び第2の方向、にフィルムが延伸されたことを示す。常
にではないが一般に、前記の2つの方向は実質的に垂直であり、フィルムの縦方
向(「MD」)(フィルムがフィルム作製機上で製造される方向)及びフィルム
の横断方向(「TD」)(フィルムのMDに垂直な方向)にある。二軸延伸フィ
ルムは、逐次に延伸、同時に延伸されてもよく、または同時及び逐次の延伸の或
る組合せによって延伸されてもよい。「同時に二軸延伸された」は、フィルムに
ついて記載するために本明細書中で用いられるとき、2つの方向の各々の延伸の
相当な部分が同時に行われることを示す。文脈が他の方法で必要としない限り、
「延伸(orient)」、「延伸(draw)」及び「延伸(stretch
)」は、用語「延伸された(oriented)」、「延伸された(drawn
)」、及び「延伸された(stretched)」、及び用語「延伸(orie
nting)」、「延伸(drawing)」、及び「延伸(stretchi
ng)」と同様に、交換可能に全体で用いられる。
【0045】 延伸方法または延伸フィルムを説明するために本明細書で用いた用語「延伸比
」は、延伸されたフィルムの所定の部分の線寸法の延伸前の同じ部分の線寸法に
対する比を示す。例えば、5:1のMD延伸比(「MDR」)を有する延伸され
たフィルムにおいて、縦方向に1cmの線測定値を有する延伸されていないフィ
ルムの所定の部分が延伸後に縦方向に5cmの測定値を有する。9:1のTD延
伸比(「TDR」)を有する延伸されたフィルムにおいて、横断方向に1cmの
線測定値を有する延伸されていないフィルムの所定の部分が延伸後に横断方向に
9cmの測定値を有する。
【0046】 本明細書中で用いた「面積延伸比」は、延伸されたフィルムの所定の部分の面
積の延伸前の同じ部分の面積に対する比を示す。例えば、50:1の全面積延伸
比を有する二軸延伸されたフィルムにおいて、延伸されていないフィルムの所定
の1cm部分は、延伸後に50cmの面積を有する。
【0047】 公称延伸比としても周知の機械延伸比は、全フィルムの延伸されていない及び
延伸された寸法によって求められ、用いられている特定の装置内でフィルムを延
伸するために用いたフィルムの端縁のフィルムグリッパにおいて一般に測定され
得る。大域延伸比(Global stretch ratio)は、グリッパ
の近くにあるため延伸の間にグリッパの存在に影響される部分が考慮して除去さ
れた後のフィルムの全延伸比を指す。投入側の延伸されていないフィルムがその
全幅にわたって一定の厚さを有するとき、及びグリッパに近接していることが延
伸に及ぼす効果が小さいとき、大域延伸比は機械延伸比と等しい場合がある。し
かしながら、より一般的には、投入側の延伸されていないフィルムの厚さは、フ
ィルムの中心におけるよりグリッパの近くでより厚いまたはより薄いように調節
される。このような場合、大域延伸比は機械的または公称延伸比と異なる。これ
らの大域または機械的比は共に局部延伸比から区別されなければならない。延伸
の前と後にフィルムの特定の部分(例えば1cmの部分)を測ることによって、
局部延伸比は求められる。延伸が、端縁のトリミングされた実質的に全フィルム
について均一ではないとき、局部比は大域比と異なっている場合がある。延伸が
(端縁のすぐ近く及び端縁に沿ってグリッパを囲む領域を除く)実質的に全フィ
ルムについて均一であるとき、局部比は実質的に大域比と等しい。文脈が他の方
法で必要としない限り、延伸比という用語は、大域延伸比を説明するために本明
細書中で用いられる。
【0048】 本発明の詳細な説明 図1を参照すると、本発明の1つの好ましい実施態様による一定の長さのテー
プ10が示される。テープ10は、第1の主表面14及び第2の主表面16を含
む二軸延伸ポリプロピレンフィルム裏材12を含む。好ましくは、裏材12は、
約0.002〜約0.006センチメートルの範囲の厚さを有する。テープ10
の裏材12は、接着剤18の層を第1の主表面14の上に被覆される。接着剤1
8は、本技術分野で周知の何れの適した接着剤であってもよい。裏材12は、本
技術分野に周知であるように第2の主表面16の上に被覆された任意の剥離また
は低粘着バックサイズ層20を有してもよい。
【0049】 裏材フィルム12は好ましくはポリプロピレンを含む。本発明の目的のために
、用語「ポリプロピレン」は、少なくとも約90重量%のプロピレンモノマー単
位を含むコポリマーを含むことを意図している。「ポリプロピレン」はまた、少
なくとも約75重量%のポリプロピレンを含むポリマー混合物を含むことを意図
している。本発明に用いるためのポリプロピレンは好ましくは、主にアイソタク
チックである。アイソタクチックポリプロピレンは、少なくとも約80%の鎖ア
イソタクチシティ指数、約15重量%より少ないn−ヘプタン可溶性含有量、及
びASTM D1505−96(「密度−勾配技術によるプラスチックの密度」
)に従って測定した約0.86〜0.92グラム/cmの密度を有する。本発
明に用いるための代表的なポリプロピレンは、230℃の温度及び2160gの
力でASTM D1238−95(「押出可塑度計による熱可塑性物質の流量」
)に従って約0.1〜15グラム/10分のメルトフローインデックスを有し、
約100,000〜400,000の重量平均分子量、及び約2〜15の多分散
度指数を有する。本発明に用いるための代表的なポリプロピレンは、示差走査熱
量測定を用いて求めたときのピーク融点が約130℃より大きく、好ましくは約
140℃より大きく、最も好ましくは約150℃より大きい。更に、この発明に
有用なポリプロピレンは、4〜8個の炭素原子を有するエチレンモノマー単位及
び/またはアルファ−オレフィンモノマー単位を有する、コポリマー、ターポリ
マーなど、であってもよく、前記のコモノマーは、本明細書に記載した裏材及び
テープの望ましい性質及び特徴に悪影響を与えないような量で存在し、一般にそ
の含有量は、10重量%より少ない。1つの適したポリプロピレン樹脂は、テキ
サス州、ダラスのフィナオイルアンドケミカルカンパニー製の製品名3374と
して市販の、2.5g/10分のメルトフローインデックスを有するアイソタク
チックポリプロピレンホモポリマー樹脂である。
【0050】 本発明に用いるためのポリプロピレンは任意に、約300〜8000の分子量
を有し、約60℃〜180℃の軟化点を有する、合成または天然産の樹脂を、本
明細書に記載した望ましい特徴及び性質に悪影響を与えないような量で、含有し
てもよい。一般に、このような樹脂は、4つのメインクラス:石油樹脂、スチレ
ン樹脂、シクロペンタジエン樹脂、及びテルペン樹脂、の1つから選ばれる。任
意に、これらのクラスの何れかからの樹脂を部分的にまたは完全に水素化しても
よい。石油樹脂は一般に、モノマーの成分として、スチレン、メチルスチレン、
ビニルトルエン、インデン、メチルインデン、ブタジエン、イソプレン、ピペリ
レン、及び/またはペンチレンを有する。スチレン樹脂は一般に、モノマーの成
分として、スチレン、メチルスチレン、ビニルトルエン、及び/またはブタジエ
ンを有する。シクロペンタジエン樹脂は一般に、モノマーの成分として、シクロ
ペンタジエン及び任意に他のモノマーを有する。テルペン樹脂は一般に、モノマ
ーの成分として、ピネン、アルファ−ピネン、ジペンテン、リモネン、ミルセン
、及びカンフェンを有する。
【0051】 本発明に用いるためのポリプロピレンは任意に、本技術分野に周知の添加剤及
び他の成分を含有してもよい。例えば、本発明のフィルムは、充填剤、顔料及び
他の着色剤、粘着防止剤、潤滑剤、可塑剤、加工助剤、帯電防止剤、酸化防止剤
及び熱安定剤、紫外線光安定剤、及び他の性質改質剤を含有してもよい。充填剤
及び他の添加剤は好ましくは、キャストフィルムの核形成に実質的に影響を及ぼ
さないように及び本明細書に記載した好ましい実施態様によって達成された性質
に悪影響を与えないように選択された有効量で添加される。一般にこのような材
料は、延伸フィルムに作製される前に、(例えば、フィルムに押出す前に溶融し
たポリマー中で)ポリマーに加えられる。
【0052】 ポリプロピレンが本明細書に記載した好ましい温度及び方法に従って流延され
る場合、ポリプロピレンを、当業者に周知の装置によってシートの形状に流延す
ることができる。次に、このようなキャストフィルムは、本明細書に記載された
好ましいフィルムに達するために延伸される。ポリプロピレンフィルムを作製す
るとき、シートを流延するための適した方法は、前記の樹脂を単一スクリュー、
双スクリュー、カスケード、または押出機バレル温度が安定性がある均一な溶融
体を製造するように調節された他の押出機システムの供給ホッパー中に供給する
ことである。前記のポリプロピレン溶融体をシートダイを通して回転冷却金属キ
ャスチングホイール上に押出すことができる。任意に、キャスチングホイールを
、流体の満たされた冷却浴中に部分的に浸漬してもよく、または、同様に任意に
、前記の流延シートを、キャスチングホイールから除去した後に流体の満たされ
た冷却浴に通してもよい。この操作の温度は、得られた延伸フィルムが本明細書
に記載した所望の特徴及び性質を有するような所望の核形成密度、サイズ、及び
成長速度を提供する本明細書に記載した教示内容の利点と共に、当業者によって
選択され得る。これらの温度は、用いられた材料によって、及び用いられた特定
の装置の熱伝達の特徴によって変化する。1つの特定の配置のために、次の温度
が好ましい。好ましくは、ポリプロピレン組成物は約245〜250℃の温度で
押出される。好ましくは、キャストロールは、少なくとも90℃の温度であり、
より好ましくは約90〜94℃である。
【0053】 次に、シートを延伸し、本明細書に記載した望ましい特徴及び性質を有する裏
材12を提供する。好ましくは、裏材は二軸延伸される。
【0054】 1つの好ましい逐次延伸の実施態様において、MD延伸比は約4:1〜6:1
である。より好ましくは、MD延伸比は約4.5:1〜約5.5:1である。別
の好ましい逐次延伸の実施態様において、TD延伸比は少なくとも7:1である
。より好ましくは、TD延伸比は約7:1〜約12:1である。別の好ましい逐
次延伸の実施態様において、MD延伸比は約4:1〜約6:1であり、TD延伸
比は少なくとも7:1である。より好ましくは、MD延伸比は約4.5:1〜約
5.5:1であり、TD延伸比は約7:1〜約11:1である。1つの特に好ま
しい裏材は、約5:1のMD延伸比及び約8:1〜10:1のTD延伸比を有す
る逐次二軸延伸された裏材である。
【0055】 一つの好ましい同時二軸延伸の実施態様において、面積延伸比(area s
tretch ratio)は、約35:1〜約108:1である。より好まし
くは、面積延伸比は、約45:1〜約60:1である。これらの実施態様のMD
成分及びTD成分は、本明細書に記載した望ましいフィルム性質及び特徴を有す
るように選択される。
【0056】 本明細書に記載した好ましい性質は、本明細書に記載した好ましい方法に従っ
て裏材12を二軸延伸するための何れかの適した装置によって得られることがあ
る。すべての延伸方法のうち、テープ裏材のためのフィルムの商業製造のための
好ましい装置には、その速度が投入速度より大きな出力フィルムライン速度を提
供する回転ローラーの連続の上にフィルムを通すことによって最初にMDに一般
に延伸し、その後に、末広レール上のテンタでTD延伸する周知の逐次二軸延伸
装置、米国特許第4,330,499号及び4,595,738号に開示された
装置などの機械テンタによる同時二軸延伸、米国特許第4,675,582号、
4,825,111号、4,853,602号、5,036,262号、5,0
51,225号、及び5,072,493号に開示された同時二軸延伸のための
テンタ装置、などがある。二軸延伸フィルムはチューブ状ブローフィルムまたは
フラットフィルムテンタ延伸プロセスによって作製され得るが、この発明のフィ
ルムは、テープ裏材として用いられるとき、チューブ状ブローフィルムプロセス
で生ずることがある加工の支障を避けるためにフラットフィルム延伸装置によっ
て作製されることが好ましい。
【0057】 延伸操作の温度は、本明細書に記載した望ましい特徴及び性質を有するフィル
ムを提供するために本明細書に記載した教示内容の利点と共に当業者によって選
択され得る。これらの温度は用いられた材料によって、及び用いられた特定の装
置の熱伝達の特徴によって変化する。1つの好ましい逐次延伸装置について、予
熱ロール及びMD延伸のための延伸ロールは、約120〜135℃に維持される
のが好ましい。テンタでのTD延伸については、予熱領域は約180〜190℃
に維持され、延伸領域は約160〜177℃に維持されることも好ましい。同時
延伸された裏材については、予熱及び延伸は約170℃〜200℃であるのが好
ましい。
【0058】 この発明に有用な裏材12は、テープ10のための裏材として用いられるとき
、好ましくは約0.002〜0.006cmの最終厚さを有する。フィルム厚さ
のばらつきは好ましくは約5%より小さい。より厚い、及びより薄いフィルムが
用いられてもよいが、ただし、フィルムは、有害に硬質または剛性で取り扱いま
たは使用が難しいほど厚くないが、過度のもろさ及び取り扱いの困難を避けるの
に十分に厚いのがよい。
【0059】 ポリプロピレン組成物、押出し温度、キャストロールの温度(すなわち、急冷
温度)、及び延伸温度及び他のパラメータが、得られたフィルム、裏材、または
テープが個々に、または何れかの好ましい組合せでとられた以下の好ましい性質
を有するように本明細書に記載した教示内容に従って選択される。 A)破断点のMD引張エネルギーが、約90N−mm/mmまで、より好ま
しくは約30〜90N−mm/mm、更により好ましくは約60N−mm/m
まで、及び最も好ましくは約30〜60N−mm/mmまでである。 B)MDに破断する伸びが、少なくとも70%、好ましくは約70〜150%
である。 C)以下に記載した破壊試験によって試験されるとき、破壊エネルギーが、約
130N−mmまで、より好ましくは約70N−mmまでである。 D)以下に記載した分取試験によって試験されるとき、ディスペンサーのエネ
ルギーが、約350N−cm/cmまで、より好ましくは約170N−cm/
cmまでである。 E)市販の鋸歯状プラスチックまたは金属分取用刃で分取されるとき、テープ
または裏材の鋸歯状端縁は分取用刃の輪郭にぴったり合致する。 F)以下に記載したように少なくとも50%の成功率によって規定される、T
Dに手で引き裂くことができること。より好ましくは裏材またはテープを、以下
に記載したように少なくとも90%の成功率で、最も好ましくは100%で、手
で引き裂くことができる。及び G)以下に記載したように少なくとも50%の成功率によって規定される、M
Dに手で引き裂くことができること。より好ましくは裏材またはテープが以下に
記載したように少なくとも90%の成功率で、及び最も好ましくは100%手で
引き裂くことができる。
【0060】 上記の性質及び特徴は、接着剤18がその表面にないフィルムまたは裏材12
について、好ましい実施態様に対して本明細書に記載され、本明細書に報告され
る。たいていの場合、前記の特徴及び性質は、主に裏材によって左右され、接着
剤または他の層または被膜による影響はほとんどないと思われる。このため、上
記の好ましい特徴及び性質はまた、本発明の接着テープに当てはまる。
【0061】 本発明の1つの好ましい実施態様は、単層の裏材を含む。本明細書に用いた用
語、単層、は、実質的に同じ材料の多数の層を含める。
【0062】 テープ裏材12の第1の主表面14の上に被覆された接着剤18は、本技術分
野に周知である何れの適した接着剤であってもよい。好ましい接着剤は、圧力、
熱またはそれらの組合せによって活性化可能な接着剤である。適した接着剤には
、アクリレート、ゴム樹脂、エポキシ、ウレタンまたはそれらの組合せをベース
とした接着剤などがある。接着剤18は溶液、水性、またはホットメルト被覆方
法によって適用されてもよい。接着剤には、ホットメルト被覆調合物、転写被覆
調合物、溶剤被覆調合物、及びラテックス調合物、並びに積層用、熱活性化、及
び水活性化接着剤などが挙げられる。本発明による有用な接着剤は、すべての感
圧接着剤を含めることができる。感圧接着剤は、攻撃的且つ永久的な粘着性、指
の圧力だけによる付着、及び被着体上にとまる十分な能力などの性質を有するこ
とがよく知られている。本発明に有用な接着剤の例には、ポリアクリレート、ポ
リビニルエーテル、天然ゴム、ポリイソプレン、及びポリブタジエンなどのジエ
ンゴム、ポリイソブチレン、ポリクロロプレン、ブチルゴム、ブタジエン−アク
リロニトリルポリマー、熱可塑性エラストマー、スチレン−イソプレン及びスチ
レン−イソプレン−スチレン(SIS)ブロックコポリマー、エチレン−プロピ
レン−ジエンポリマー、及びスチレン−ブタジエンポリマーなどのブロックコポ
リマー、ポリ−アルファ−オレフィン、非晶質ポリオレフィン、シリコーン、エ
チレンビニルアセテート、エチルアクリレート及びエチルメタクリレートなどの
エチレン含有コポリマー、ポリウレタン、ポリアミド、エポキシ、ポリビニルピ
ロリドン及びビニルピロリドンコポリマー、ポリエステル、及び上記の混合物ま
たはブレンド(連続または不連続相)などの一般的な組成物をベースとした接着
剤などがある。更に、前記の接着剤は、粘着付与剤、可塑剤、充填剤、酸化防止
剤、安定剤、顔料、拡散材料、硬化剤、繊維、フィラメント、及び溶剤などの添
加剤を含有することができる。同様に、前記の接着剤は任意に、何れかの周知の
方法によって硬化され得る。
【0063】 有用な感圧接着剤の一般的な説明は、「Encyclopedia of P
olymer Science and Engineering」、Vol.
13、ワイリー−インターサイエンス出版(ニューヨーク、1988年)にみら
れる。有用な感圧接着剤の更に別の説明は、「Encyclopedia of
Polymer Science and Technology」、Vol
.1、インターサイエンス出版(ニューヨーク、1964年)に見いだされる。
【0064】 テープ10のフィルム裏材12は任意に、後続の被覆層の粘着を改善するため
に火炎またはコロナ放電または化学物質の下塗りを含めて他の表面処理にかける
ことによって処理されてもよい。更に、フィルム裏材12の第2の表面16は、
任意の低粘着バックサイズ材料20で被覆され、反対側の表面接着剤層18とフ
ィルム12との間の粘着を制限してもよく、それによって、接着剤被覆テープの
作製技術に周知であるように、簡単に巻出すことのできる接着テープロールの製
造を可能にする。テープ10を螺旋状に捲回して、図2に示したように、ロール
22を、任意に芯材24の上に作製することができる。
【0065】 本明細書に記載した裏材は、多くの接着テープの裏材の用途に適切である。裏
材がなじみやすいので、それは、マスキングテープ裏材として有用である。裏材
はまた、多目的テープ及び軽量ボックス封止用テープなどの他の用途にも適切で
ある。
【0066】 本発明の操作は、以下の詳細な実施例に対して更に記載される。これらの実施
例は、いろいろな特定の、好ましい実施態様及び技術を更に示すために提供され
る。しかしながら、多くの変型及び改良物を、本発明の範囲内のまま、作製する
ことができると理解されるべきである。
【0067】 試験方法 フィルムの引張性質の測定 フィルムの縦方向(MD)の破断点の引張エネルギー及び破断点の伸びを、AS
TM D−882、「薄いプラスチックシート材料の引張性質」、方法A、に記
載された手順に従って測定した。前記のフィルムは、試験前に24時間22℃(
72°F)及び50パーセントの相対湿度(RH)で状態調節した。試験を、ミ
ネソタ州、エデンプレイリーのMTSシステムコーポレーション製のモデル番号
シンテック400/Sとして市販されている引張試験機を用いて行った。この試
験のための試験片は、幅1.25cm及び長さ15cmであった。5cmの初期
のジョー分離及び50.8cm/分のクロスヘッド速度を用いた。10個の試験
片を、各々の試料についてMDに試験した。
【0068】 破壊エネルギーの測定 破壊エネルギーを、ミネソタ州、エデンプレイリーのMTSシステムコーポレ
ーション製のモデル番号シンテック400/Sの引張試験機を用いて行った。各
々のプレートの中心に直径7.62cmの孔を有する2つの硬質なプレートから
なる、クランプ集成体を用いた。半球状先端を有する直径0.318cmの鋼ロ
ッドからなるプランジャーを利用した。プランジャー集成体の移動を、各試験の
試験片の負荷及び完全な貫通の間に測定した。試験のための試験片を、幅1.9
cmのストリップにMDに平行に切り分けた。試験片は、クランプ集成体中に十
分に掴まれるように長さ12.7cmであった。各試験を、254cm/分の速
度で行った。少なくとも5つの試験片を、各々の測定のために試験した。
【0069】 各試験のために、試験片を集成体中にクランプした。各試験片を、プレートの
開口部にわたって真中に置いた。1つの感圧接着テープ片を用いて、試料が一定
の応力下で負荷されることを確実にするように試験片の他方の面の上に重り(7
5g)を掛けたまま、試料をクランプ集成体の下部プレートの一方の面に保持し
た。次に、試料が試験の間に滑らないようにクランププレートをつまみねじを用
いて締めた。プランジャーの通路が試料の中心を通るように、クランプ集成体を
プランジャー下に配置した。試料を破壊するために必要とされる総エネルギーを
確認した。
【0070】 請求項を含めて、本明細書に記載した用語「破壊試験」は、いま記載した試験
を指す。
【0071】 TDの手での引き裂きの測定 フィルムの10個の試験片を、かみそりの刃を用いて幅2.5cmにMDに平
行に切った。このように試料は平滑な端縁、すなわち、意図的な不規則さ、粗さ
、欠陥、または他の引き裂き−開始部位を有さない端縁を有する。TDに沿う手
での引き裂きを、22°で10回、試みた。成功した引き裂きのパーセンテージ
はTDの引き裂き性質を示すと考えられる。
【0072】 MDの手での引き裂き測定 フィルムの10個の試験片を、かみそりの刃を用いて幅2.5cmにTDに平
行に切った。このように試料は平滑な端縁、すなわち、意図的な不規則さ、粗さ
、欠陥、または他の引き裂き−開始部位を有さない端縁を有する。MDに沿う手
での引き裂きを、22°で10回、試みた。成功した引き裂きのパーセンテージ
はMDの引き裂き性質を示すと考えられる。
【0073】 フィルム上の鋸歯状端縁の外観の測定 この発明に従って製造されたフィルム及び本明細書に記載した比較用のフィル
ムを、鋸歯状のプラスチック刃(ミネソタ州、セントポールのミネソタマイニン
グアンドマニュファクチュアリングカンパニー製のこの出願日の時点で3Mカタ
ログ#105)で分取した。この刃に押し当てて分取されたフィルムは、ドイツ
のヴェッツラーのライツによって製造されたモデル ラボルルックス 12PO
L顕微鏡を用いて写真に撮られた。試料は1/4波長シフトのプレートを有する
直交偏光子の間で50倍の倍率を用いて調べた。本発明の実施例E1〜E5の各
々は、プラスチック切り刃の輪郭にぴったり合致する鋸歯状端縁を有するのが観
察された。比較例C1〜C7の各々が、不規則である鋸歯状端縁を有し、切り刃
の輪郭にぴったり合致しなかった。
【0074】 図8は、本発明の、実施例E5によるポリプロピレンフィルムの10Xの拡大
写真である。切断された裏材の鋸歯状端縁がプラスチック切り刃の輪郭にぴった
り合致することが見られる。図9は、先行技術のポリプロピレンフィルムの実施
例C1の10Xの拡大写真である。鋸歯状端縁がプラスチックディスペンサーの
刃の切り歯の輪郭にぴったり合致しないことがわかる。
【0075】 切断(Severance)の性質 フィルムの分取試験 新しい刃を備えたカミソリの刃のカッターを用いて被覆されていない試料フィ
ルムから幅1.91cm及び長さ15cmの試験片をスリットした。試験片を、
試験前に24時間、25℃及び50%の相対湿度で状態調節した。
【0076】 切断性を測定するために用いた試験取付具を図3に示す。試験取り付け具は、
15.2cm×15.2cm×1.1cmのアルミニウム後部取付プレート10
2に取付けられた市販のテープディスペンサー100M(ミネソタ州、セントポ
ールのミネソタマイニングアンドマニュファクチャリングカンパニー製の、この
出願日の時点で入手可能な、金属製切り刃を備えたScotchTM H−12
7の二個構成のポリスチレン成形ディスペンサー)を備えた。ディスペンサーは
、後部取付プレート102と試験ディスペンサー100Mの輪郭に工作処理され
た厚さ0.3cmのアルミニウム前部取付プレート104との間に置かれること
によって、切断試験の間に屈曲するのを制限された。試験ディスペンサーは、前
部104と後部102の取付プレートの間の適所にねじ込みちょうねじ106に
よってしっかりと保持された。後部取付プレート102を、小ねじ110によっ
て直径2.4cmの円筒状基礎取付スタッド108に付けた。基礎取付スタッド
108は、後部取付プレート102が引張試験機の垂直の中心線に保持されるよ
うに90°角度の切欠きを備えるように工作処理され、すなわち、後部取付プレ
ート102の軸と試験ディスペンサー100Mとの間の角度は機械の中心線に対
して0°であった。基礎スタッド108を、基礎スタッド中の穴あけ部分109
に挿入された止めピンによって試験機のデッキに付けた。
【0077】 試験ディスペンサー100Mは、後部取付プレート102にねじで締められる
アルミニウムハブ取付シャフト112の上にディスペンサーハブを差し込むこと
によって、後部取付プレート102上に取付けられた。ディスペンサーの下部は
、試験の間にディスペンサーの回転を妨ぐ座115にもたせかけられた。試験デ
ィスペンサーを、ディスペンサーの切り刃の歯の列が機械の中心線に垂直である
ように、取り付けた。このようにして、試験されるフィルムは、切断されるとき
にその幅の端から端まで実質的に均一に負荷された。
【0078】 ディスペンサー100Mは、図4及び5に示した鋼製鋸歯状切り刃120を備
えた。鋼製切り刃120は、厚さ約0.05cmのニッケルメッキ鋼から形成さ
れ、フィルム12の少なくとも同じ幅であると共に刃の端から端まで延びるフィ
ルム12の基準方向Rに相当する方向に長さ約0.3cmの矩形のランド部分1
22を備えた。ランド部分122は、試験試料が一時的に固定される略平面の表
面を規定する。刃120はまた、ランド部分122の後端縁の刃支持部分126
を備え、ランド部分は支持体126と80°の角度βを形成した。刃の支持体1
26は長さ約1.32cmである。刃120は更に、その末端の端縁に沿って歯
130の列を有する支持部分の反対側のランド部分の端縁に略U形の部分128
を備えた。各々の歯130は略三角形であり、ランド122の平面にまたはやや
下に先端を有し、隣接した歯130の先端から約0.12cm離隔され、約0.
06cmの高さ、約0.003cmの曲率半径によって規定された鋭さによって
規定され、及び前記歯130の頂点132が60°の歯先角を形成する。歯13
0は、約50°の角度αで刃支持部分126の平面から外へ突き出る。略U形の
部分128の側面同士は、72°の角度γである。
【0079】 両面被覆接着テープ(ScotchTM Cat.665)の一片を、ランド
領域122に適用し、試験片を両面被覆テープの接着剤表面に指圧でしっかりと
付着させ、切断試験の間に前方に動くのを妨いだ。ディスペンサーの力が試料の
幅にわたって実質的に均一に分散させられるように、試験片を機械の中心線に0
°の角度で整列した。切り刃120の先端がジョー162のすぐ下にあるように
、ディスペンサー100Mを方向付けした。ディスペンサーは、ランド122が
試験機の行程Aの垂直方向に対して110°の角度σであるように斜めに方向
付けされた(図6を参照のこと。ジョー162に対してカッターの刃120だけ
を示す。ディスペンサー及び試験取り付け具の他の部分を、説明に役立てる目的
だけのために取り除いた)。
【0080】 次に、上ジョーと切り刃120との間の距離が10.2cmであるように、試
験片の自由端を引張試験機の上ジョー162で掴んだ。試験片を、切り刃が試験
の開始前に試験片と接触しないように、引張応力を生じさせずに装填した。上ジ
ョーを、支持レール103上で移動する機械のクロスヘッドに付けた。次に、試
験片を、切り刃120と接触させるために0.9Nの値まで引張応力で前もって
負荷した。次いで、裏材12を、30cm/分の速度でジョー162によって方
向Aに引いた。試験片の負荷及び伸びを測定及び記録し、切断するエネルギーを
図7に示したように、負荷/伸びのもとでの面積から計算し、表2に記録した。
図7において、負荷は縦軸に沿って示され、伸びは、横軸上に示される。負荷及
び伸びは、ピーク負荷202が達せられるまで、曲線の部分200に沿って増大
し、そこにおいて、伸びは204によって示される。次いで、負荷は、伸びが曲
線の部分206に沿って続くときに減少する。本明細書に記載したように、エネ
ルギーは、ゼロの伸びから最大負荷202での伸び204までの曲線のその部分
について計算される。ディスペンサーの歯が、最大負荷202の点あたりでフィ
ルムを破壊し、その時に、フィルムの中の破壊が大きくなって切断を完了すると
きに負荷が減少すると考えられる。
【0081】 請求項を含めて本明細書に用いた用語「分取試験」は、いま記載した試験を指
す。
【0082】 実施例の作製 実施例E1 0.030mmの最終厚さを有する単一層フィルムを作製するために、230
℃及び2160gの負荷で2.8グラム/10分のメルトフローインデックスを
有し(ASTM D1238)157.8℃の融解温度を有するポリプロピレン
ホモポリマーを押し出した。押し出されたフィルムをキャスティングロール上に
引取り、冷却し、縦に延伸し、次いで横方向に延伸し、及びヒートセットした。
【0083】 実施例E2 0.033mmの最終厚さを有する単一層フィルムを作製するために、230
℃及び2160gの負荷で1.8グラム/10分のメルトフローインデックスを
有し(ASTM D1238)164.0℃の融解温度を有するポリプロピレン
ホモポリマーを押し出した。押し出されたフィルムをキャスティングロール上に
引取り、冷却し、縦に延伸し、次いで横方向に延伸し、及びヒートセットした。
【0084】 実施例E3 0.020mmの最終厚さを有する単一層フィルムを作製するために、230
℃及び2160gの負荷で2.5グラム/10分のメルトフローインデックスを
有し161.5℃の融解温度を有するポリプロピレンホモポリマーを押し出した
。押し出されたフィルムをキャスティングロール上に引取り、冷却した。次に、
押し出されたフィルムを長さ方向及び横断方向の両方に同時に延伸した。
【0085】 実施例E4 実施例E4を、0.022mmである最終厚さ及び延伸比を除いて、実施例E
3について記載したように作製した。
【0086】 実施例E5 0.036mmの最終厚さを有する単一層フィルムを作製するために、230
℃及び2160gの負荷で2.5グラム/10分のメルトフローインデックスを
有し161.5℃の融解温度を有するポリプロピレンホモポリマーを押し出した
。押し出されたフィルムをキャスティングロール上に引取り、冷却し、縦に延伸
し、横方向に延伸し、及びヒートセットした。
【0087】 比較例C1 0.030mmの最終厚さを有する単一層フィルムを作製するために、230
℃及び2160gの負荷で2.8グラム/10分のメルトフローインデックスを
有し(ASTM D1238)157.8℃の融解温度を有するポリプロピレン
ホモポリマーを押し出した。押し出されたフィルムをキャスティングロール上に
引取り、冷却し、縦に延伸し、横方向に延伸し、及びヒートセットした。
【0088】 比較例C2 0.039mmの最終厚さを有する単一層フィルムを作製するために、230
℃及び2160gの負荷で2.5グラム/10分のメルトフローインデックスを
有し161.5℃の融解温度を有するポリプロピレンホモポリマーを押し出した
。押し出されたフィルムをキャスティングロール上に引取り、冷却し、縦に延伸
し、横方向に延伸し、及びヒートセットした。
【0089】 比較例C3 0.038mmの最終厚さを有する単一層フィルムを作製するために、230
℃及び2160gの負荷で2.5グラム/10分のメルトフローインデックスを
有し161.5℃の融解温度を有するポリプロピレンホモポリマーを押し出した
。押し出されたフィルムをキャスティングロール上に引取り、冷却し、縦に延伸
し、横方向に延伸し、及びヒートセットした。
【0090】 比較例C4 0.038mmの最終厚さを有する単一層フィルムを作製するために、230
℃及び2160gの負荷で2.5グラム/10分のメルトフローインデックスを
有し161.5℃の融解温度を有するポリプロピレンホモポリマーを押し出した
。押し出されたフィルムをキャスティングロール上に引取り、冷却し、縦に延伸
し、横方向に延伸し、及びヒートセットした。
【0091】 比較例C5 0.038mmの最終厚さを有する単一層フィルムを作製するために、230
℃及び2160gの負荷で2.5グラム/10分のメルトフローインデックスを
有し161.5℃の融解温度を有するポリプロピレンホモポリマーを押し出した
。押し出されたフィルムをキャスティングロール上に引取り、冷却し、縦に延伸
し、横方向に延伸し、及びヒートセットした。
【0092】 比較例C6 0.031mmの最終厚さを有する単一層フィルムを作製するために、230
℃及び2160gの負荷で2.5グラム/10分のメルトフローインデックスを
有し161.5℃の融解温度を有するポリプロピレンホモポリマーを押し出した
。次に、押し出されたフィルムを、長さ方向及び横断方向の両方に同時に延伸し
た。
【0093】 比較例C7 比較例C7を、0.028mmである最終厚さ及び延伸比を除いて、C6につ
いて記載したように作製した。
【0094】 実施例を下の表1に記載したように作製した。示した延伸比は、大域延伸比で
ある。実施例のいくつかを上に記載した方法のいくつかによって試験した。この
ような試験の結果を下の表2に記載する。
【0095】
【表1】
【0096】
【表2】
【0097】 上に記載した試験及び試験結果は予示的ではなく、もっぱら説明に役立つよう
に意図され、試験手順の変型が異なった数値の結果を生じることを予想すること
ができる。
【0098】 本発明は、そのいろいろな実施態様に対して記載された。前述の詳細な説明及
び実施例は理解を明快にするためにだけ提供された。不必要な制限条件をそれら
から理解するべきではない。多くの変更が、本発明の範囲から外れずに記載され
た実施例に加えうることは、当業者には明らかであろう。従って、本発明の範囲
は本明細書に記載した正確な詳細及び構造体に制限されるべきではなく、請求項
によって記載された構造体、及びそれらの構造体の同等物によって制限されるべ
きである。
【図面の簡単な説明】
本発明は、添付した図に対して更に説明され、そこにおいて、同じ構造体は、
いろいろな図にわたって同じ数字によって言及される。
【図1】 本発明による一定の長さのテープの等角投影図である。
【図2】 本発明による接着テープのロールの側面図である。
【図3】 本発明によるフィルムの切断特徴を試験するために用いられる試
験取付具の等角投影図である。
【図4】 図4は図3の試験取付具に有用な金属ディスペンサーの刃の等角
投影図である。
【図5】 図4の金属ディスペンサーの刃の側面図である。
【図6】 図3の装置及び図6の金属ディスペンサーの刃の一部分の側面図
である。
【図7】 本発明のポリプロピレンテープ裏材の代表的な切断または分取試
験の曲線の図である。
【図8】 本明細書に記載された試験方法に従って切断された本発明による
ポリプロピレンフィルム(実施例E5)の拡大写真である。
【図9】 本明細書に記載された試験方法に従って切断された先行技術のポ
リプロピレンフィルム(実施例C1)の拡大写真である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM ,HR,HU,ID,IL,IS,JP,KE,KG, KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,L U,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO ,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG, SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,UA,U G,US,UZ,VN,YU,ZW Fターム(参考) 4J004 AA02 AA04 AA05 AA07 AA10 AA11 AA13 AA14 AA15 AA17 AA18 CA04 CC06 CD02 CD07 CD08 EA01 EA03 FA06 【要約の続き】 鋸歯状プラスチックまたは金属ディスペンサーの刃で分 取されるとき、テープまたは裏材の鋸歯状端縁が分取用 刃の輪郭にぴったり合致し、F)手で引き裂くことがで きる。)を有するように本明細書に記載した教示内容に 従って選択される。

Claims (49)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 裏材と、前記裏材上の接着剤層とを含む接着テープであって
    、前記裏材がポリプロピレンを含み、前記裏材が、前記裏材のMD及びTDに二
    軸延伸され、手でTDに引き裂くことができ、前記裏材が、鋸歯状プラスチック
    切り刃で切断されるとき、前記刃の輪郭にぴったり合致する鋸歯状端縁を示す、
    接着テープ。
  2. 【請求項2】 前記裏材が単層を含む、請求項1に記載の接着テープ。
  3. 【請求項3】 前記裏材が、分取試験によって切断されるとき、前記裏材の
    MDに切断するエネルギーが350N−cm/cmまでである、請求項1に記
    載の接着テープ。
  4. 【請求項4】 前記裏材が、前記分取試験によって切断されるとき、前記裏
    材のMDに切断するエネルギーが170N−cm/cmまでである、請求項3
    に記載の接着テープ。
  5. 【請求項5】 前記裏材が、前記破壊試験によって試験されるとき、前記裏
    材の破壊エネルギーが130N−mmまでである、請求項1に記載の接着テープ
  6. 【請求項6】 前記裏材が、前記破壊試験によって試験されるとき、前記裏
    材の破壊エネルギーが70N−mmまでである、請求項5に記載の接着テープ。
  7. 【請求項7】 前記裏材のMDに破断する引張エネルギーが90N−mm/
    mmまでである、請求項1に記載の接着テープ。
  8. 【請求項8】 前記裏材のMDに破断する引張伸びが少なくとも70%であ
    る、請求項1に記載の接着テープ。
  9. 【請求項9】 前記裏材が少なくとも4:1のMD延伸比を有する、請求項
    1に記載の接着テープ。
  10. 【請求項10】 前記裏材が少なくとも7:1のTD延伸比を有する、請求
    項1に記載の接着テープ。
  11. 【請求項11】 前記裏材が、少なくとも4:1のMD延伸比を有し、少な
    くとも7:1のTD延伸比を有する、請求項1に記載の接着テープ。
  12. 【請求項12】 前記裏材がMDに手で引き裂くことができる、請求項1に
    記載の接着テープ。
  13. 【請求項13】 裏材と、前記裏材上の接着剤層とを含む接着テープであっ
    て、前記裏材がポリプロピレンを含み、前記裏材が二軸延伸され、前記裏材の第
    1の方向に破断する引張エネルギーが90N−mm/mmまでであり、前記裏
    材が、鋸歯状プラスチック切り刃で切断されるとき、前記刃の輪郭にぴったり合
    致する鋸歯状端縁を示す、接着テープ。
  14. 【請求項14】 前記裏材が単層を含む、請求項13に記載の接着テープ。
  15. 【請求項15】 前記第1の方向がMDである、請求項13に記載の接着テ
    ープ。
  16. 【請求項16】 前記裏材のMDに破断する引張伸びが少なくとも70%で
    ある、請求項15に記載の接着テープ。
  17. 【請求項17】 前記裏材がTDに手で引き裂くことができる、請求項15
    に記載の接着テープ。
  18. 【請求項18】 前記裏材がMDに手で引き裂くことができる、請求項17
    に記載の接着テープ。
  19. 【請求項19】 前記裏材が、前記分取試験によって切断されるとき、前記
    裏材のMDに切断するエネルギーが350N−cm/cmまでである、請求項
    15に記載の接着テープ。
  20. 【請求項20】 前記裏材が、前記分取試験によって切断されるとき、前記
    裏材のMDに切断するエネルギーが170N−cm/cmまでである、請求項
    19の接着テープ。
  21. 【請求項21】 前記裏材が、前記破壊試験によって試験されるとき、前記
    裏材の破壊エネルギーが130N−mmまでである、請求項13に記載の接着テ
    ープ。
  22. 【請求項22】 前記裏材が、前記破壊試験によって試験されるとき、前記
    裏材の破壊エネルギーが70N−mmまでである、請求項21に記載の接着テー
    プ。
  23. 【請求項23】 前記裏材が少なくとも4:1のMD延伸比を有する、請求
    項15に記載の接着テープ。
  24. 【請求項24】 前記裏材が少なくとも7:1のTD延伸比を有する、請求
    項15に記載の接着テープ。
  25. 【請求項25】 前記裏材が、少なくとも4:1のMD延伸比を有し、少な
    くとも7:1のTD延伸比を有する、請求項15に記載の接着テープ。
  26. 【請求項26】 裏材と、前記裏材上の接着剤層とを含む接着テープであっ
    て、前記裏材がポリプロピレンを含み、前記裏材が、MD及びTDに二軸延伸さ
    れ、前記裏材のMDに破断する引張伸びが70%〜150%までであり、前記裏
    材がTDに手で引き裂くことができる、接着テープ。
  27. 【請求項27】 前記裏材が単層を含む、請求項26に記載の接着テープ。
  28. 【請求項28】 前記裏材が、前記破壊試験によって試験されるとき、前記
    裏材の破壊エネルギーが130N−mmまでである、請求項26に記載の接着テ
    ープ。
  29. 【請求項29】 前記裏材が、前記破壊試験によって試験されるとき、前記
    裏材の破壊エネルギーが70N−mmまでである、請求項28に記載の接着テー
    プ。
  30. 【請求項30】 前記裏材が、鋸歯状プラスチック切り刃で切断されるとき
    、前記刃の輪郭にぴったり合致する鋸歯状端縁を示す、請求項26の接着テープ
  31. 【請求項31】 前記裏材が、分取試験によって切断されるとき、前記裏材
    のMDに切断するエネルギーが350N−cm/cmまでである、請求項26
    に記載の接着テープ。
  32. 【請求項32】 前記裏材が、分取試験によって切断されるとき、前記裏材
    のMDに切断するエネルギーが170N−cm/cmまでである、請求項31
    に記載の接着テープ。
  33. 【請求項33】 前記裏材のMDに破断する引張エネルギーが90N−mm
    /mmまでである、請求項26に記載の接着テープ。
  34. 【請求項34】 前記裏材がMDに手で引き裂くことができる、請求項26
    の接着テープ。
  35. 【請求項35】 前記裏材が少なくとも4:1のMD延伸比を有する、請求
    項26に記載の接着テープ。
  36. 【請求項36】 前記裏材が少なくとも7:1のTD延伸比を有する、請求
    項26に記載の接着テープ。
  37. 【請求項37】 前記裏材が、少なくとも4:1のMD延伸比を有し、少な
    くとも7:1のTD延伸比を有する、請求項26に記載の接着テープ。
  38. 【請求項38】 裏材と、前記裏材上の接着剤層とを含む接着テープであっ
    て、前記裏材がポリプロピレンを含み、前記裏材が、MD及びTDに二軸延伸さ
    れ、TDに手で引き裂くことができ、MDに手で引き裂くことができる、接着テ
    ープ。
  39. 【請求項39】 前記裏材が単層を含む、請求項38に記載の接着テープ。
  40. 【請求項40】 前記裏材が、前記破壊試験によって試験されるとき、前記
    裏材の破壊エネルギーが130N−mmまでである、請求項38の接着テープ。
  41. 【請求項41】 前記裏材が、前記破壊試験によって試験されるとき、前記
    裏材の破壊エネルギーが70N−mmまでである、請求項40に記載の接着テー
    プ。
  42. 【請求項42】 前記裏材が、鋸歯状プラスチック切り刃で切断されるとき
    、前記刃の輪郭にぴったり合致する鋸歯状端縁を示す、請求項38に記載の接着
    テープ。
  43. 【請求項43】 前記裏材が、前記分取試験によって切断されるとき、前記
    裏材のMDに切断するエネルギーが350N−cm/cmまでである、請求項
    38に記載の接着テープ。
  44. 【請求項44】 前記裏材が、前記分取試験によって切断されるとき、前記
    裏材のMDに切断するエネルギーが170N−cm/cmまでである、請求項
    43に記載の接着テープ。
  45. 【請求項45】 前記裏材のMDに破断する引張エネルギーが90N−mm
    /mmまでである、請求項38に記載の接着テープ。
  46. 【請求項46】 前記裏材のMDに破断する引張伸びが少なくとも70%で
    ある、請求項38の接着テープ。
  47. 【請求項47】 前記裏材が少なくとも4:1のMD延伸比を有する、請求
    項38に記載の接着テープ。
  48. 【請求項48】 前記裏材が少なくとも7:1のTD延伸比を有する、請求
    項38に記載の接着テープ。
  49. 【請求項49】 前記裏材が、少なくとも4:1のMD延伸比を有し、少な
    くとも7:1のTD延伸比を有する、請求項38に記載の接着テープ。
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