JP2002528358A - 糸トラバース装置 - Google Patents

糸トラバース装置

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JP2002528358A JP2000578239A JP2000578239A JP2002528358A JP 2002528358 A JP2002528358 A JP 2002528358A JP 2000578239 A JP2000578239 A JP 2000578239A JP 2000578239 A JP2000578239 A JP 2000578239A JP 2002528358 A JP2002528358 A JP 2002528358A
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シャート マルク
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Abstract

(57)【要約】 巻返し機(1)において指針状の糸ガイド(以下、指針7と呼ぶ)によってトラバース行程(H)の範囲内で糸(F)を高速度でトラバース運動させるために、前記指針は、形状及び重量に関して自由端の方へ向かって相応に先細になるように設けられており、その場合有利な実施形態では少なくとも一次多項式が使用される。糸は付加的に1つのガイド定規(6)上を案内され、その場合モータ(8)の制御装置(12)は、前記トラバース行程(H)の範囲内で糸(F)を案内するために前記指針(7)を制御するだけでなく、巻成済みパッケージにエンド・ビードを形成するために前記トラバース行程(H)の範囲内の位置(C)で停止させ、またパッケージ交換の際の糸引込み時に新巻管によって糸を捕捉させるために前記トラバース行程(H)の範囲外の位置(A)で同じく停止させる一方、糸を再び前記指針(7)によってトラバース行程(H)の範囲内へ案内する以前に予備糸巻成のために前記トラバース行程(H)の範囲外の位置(B)で巻管に糸を巻付けるように、指針を制御する。所望の反転点は制御装置内にインプットすることができ、かつ制御装置とモータは協働して、選択した反転点で前記指針を逆転させることができる。このために、殊に無接触式に、例えば電磁式に作業する反転補助手段を設けることも可能である。本発明と同一の原理は、レバーが規定の行程にわたって旋回運動を行わねばならないようなその他の適用例にも使用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 技術分野: 本発明は、特に糸ガイドが、回動可能に支承されたアーム上に設けられている
か、あるいは回動可能に支承されたアームの形態で設けられている場合に、設定
可能な行程にわたって運動されねばならない糸ガイドを備えたトラバースユニッ
トに関する。
【0002】 背景技術: 基本原理はきわめて古い。
【0003】 「指針」と呼ぶことのできるアームは、以前には終端部分に回動可能もしくは
旋回可能にかつ駆動可能に配置され、かつ該アームの他端部は、糸を制御案内で
きるように形成されていた。このようなアームはスイス国特許第153 167
号明細書並びにドイツ連邦共和国特許第11 31 575号明細書に基づいて公
知になっている。前掲スイス国特許第153 167号明細書ではアームは、1
本の糸を案内するために自由端に糸案内用のフォークスリットを備え、かつ他端
部で旋回可能に支承されている。駆動は、パッケージの駆動装置からの機械的伝
動によって行われる。糸はガイド棒を介して案内され、その場合、前記の固定的
なガイド棒配置の幾何的形状が、巻成動作中に巻き太るパッケージの直径に対し
て、行程短縮化を生ぜしめることになる。この装置は、最近の糸巻返し機に適用
するためには不適当である。
【0004】 フォークスリットは、糸がフォークスリットの規定長内でガイド定規の位置と
変化するパッケージの位置とに基づいてフォークスリット内で一層深く案内され
るように設定された長さを有しており、これによって、トラバース運動する糸の
行程短縮化が生じ、しかもレバーの旋回軸線と、糸がフォークスリット内で案内
される部位との間の距離の短縮化に基づいてパッケージの円錐端部が得られる。
カムディスクと、(連接棒によって糸ガイドレバーを駆動する)従動トレースロ
ーラを有するレバーとによって、パッケージの両端部でアームは加速もしくは減
速される。
【0005】 欧州特許第453 622号明細書には、糸ガイドと、1つの溝内で案内され
ている糸ガイド支持体とを備えた装置が提案されている。該装置は、また駆動モ
ータとプログラミング可能な制御装置とを備え、しかも前記駆動モータは、糸ガ
イドが反転点の近傍に位置する間は定格電流よりも高い電流で運転され、また糸
ガイドがその他の領域に位置している間は定格電流よりも低い電流で運転される
。種々異なった巻成区分のための基本プログラムは制御装置において蓄積されて
いる。制御装置内では、適用される巻成法則に基づいて、モータ運動のための距
離、速度及び加速度が算定される。蓄積しておくことのできパラメータは、基本
行程と、軟らかいパッケージエッジを生産するための基本行程バリエーションと
から成っている。
【0006】 例として挙げられた実施形態によれば、駆動モータとしてのステップモータは
、トラバース行程中点と反転点との間ではトーションばねに抗して作業する。1
つの反転点の近傍で、ばね定数が高められ、ステップモータへの給電が高められ
、かつ該ステップモータの作動制御パルスの周波数が低下される。従ってステッ
プモータは反転点において停止することになる。相応の監視装置は反転点には設
けられていない。トラバース行程中点に1つのセンサが設けられており、該セン
サはトラバース行程中にこの部位で、発生可能なエラーを検知することができる
。トラバース行程は常にこの部位からシーケンスパルス列によって制御される。
反転点の正確な特定は、当該刊行物からは推考できず、かつ、モータとばねとの
対抗し合う力から生じることになるので、何れにしても不可能である。
【0007】 欧州特許第556 212号(国際特許第92 086 64号)明細書の図4
には、回動可能に支承されたアームの自由端部に糸ガイドを備えたトラバース装
置が図示されている。当該刊行物はその特許明細書の独立請求項によれば、巻成
体の回転と糸のシフト速度との間の関係を制御することによってパッケージの形
成を制御する方法に関する。これは、巻成体の回転を制御するフィードバック装
置によって実現される。当該明細書では、1回の行程運動中における糸シフト速
度の制御が強調される。しかしこの運動の反転点の規定に関しては何の記載もな
い。
【0008】 欧州特許出願公開第0 838 422号明細書に基づいて、フィンガ状もしく
は指針状に成形された糸ガイドが公知になっており、該糸ガイドの一端はモータ
上に駆動可能に配置されており、かつ該糸ガイドの他端には、糸を案内するため
のスリットが形成されている。前記モータは、指針を旋回させ、ひいては糸をト
ラバース運動させるためにプレ・プログラミングされた制御装置に基づいて制御
され、かつ指針の旋回運動は、光電センサによって連続的に監視され、しかも設
定された運動プログラムからの偏差が生じた場合には旋回運動が補正される。前
記センサは、光学的に検出可能なマーキングに応答する。
【0009】 行程端部における指針の減速及び加速を支援するために、やはり旋回・駆動可
能な支持体上に蓄力器、例えばばねが設けられており、該ばねは、指針の減速時
にはエネルギーを蓄えられ、指針の加速時にはエネルギーを放出される。支持体
は駆動装置によって旋回可能に設けられており、かつ該駆動装置は制御装置によ
って、蓄力器の状態を変化できるように制御されるので、該蓄力器は、例えばパ
ッケージを巻成するために使用すべき行程に適合することができる。
【0010】 前掲の欧州特許出願公開第0 838 422号明細書に記載のトラバース装置
は、供給ボビンから繰出される糸をレイイングするために構想されている。こう
して精密巻成体を形成しようとする。指針の位置を監視する光電センサの役目は
、常に糸ガイドの起点位置、殊に糸ガイドの旋回運動の零点を監視することにあ
る。その監視は、糸ガイドを先ず一方の反転点に、次いで他方の反転点にもたら
すことによって行われ、しかも該光電センサは、この行程に相当するマーキング
数を計数し、それから零点を算定する。しかしながら前掲欧州特許出願公開第0 838 422号明細書では、反転点をどのようにして確定したかについては何
の説明もない。糸ガイドの行程は、前記支持体の旋回運動の行程によって規定れ
、かつ最終行程は第2センサによって監視されねばならない。支持体運動と指針
運動との対応関係は述べられてはいるが、明確に説明されてはいない。当該明細
書によれば、いずれにしても蓄力器の調整可能性は、糸ガイドの行程の「単純な
変化」を可能にするために役立つ。このためには、往復駆動可能な支持体におけ
る蓄力器の配置は、支持体の行程の単純な変化による糸ガイド行程を、蓄力器の
位置の機械的調節なしに変化できなければならない。
【0011】 反転点の位置が蓄力器の位置に関連しているとすれば、蓄力器の位置は制御装
置を介して左右することができる。
【0012】 ドイツ連邦共和国特許出願公開第196 23 771号明細書には、少なくと
も1条のガイドレール(図1及び図2)、場合によっては2条のガイドレール(
図3及び図4)を糸ガイドのために備えたトラバース装置が開示されている。図
1及び図2に示された1実施形態では前記ガイドレールは、リニアサーボモータ
のステータとして構成することができ、このために該ガイドレールは磁石を装備
することができる。別の実施形態では、トラバース運動を糸ガイドに伝達するた
めの旋回アームが設けられているが、このためには該旋回アームと糸ガイドとの
間には「ヒンジ継手」が必要になる。当該ドイツ連邦共和国特許出願公開第19
6 23 771号明細書では、反転点の特定に関しては何の記載もない。リニア
サーボモータの機能態様も当該刊行物からは推考することができない。
【0013】 特公平7−165368号公報には、「リニアモータ」を備えたトラバース装
置が開示されている。該リニアモータの構造もしくは、該リニアモータが糸ガイ
ドと協働する方式は、明細書の説明もしくは図面に基づいては明らかでない。
【0014】 特公平7−137935号公報には、1本のロッドに沿って(糸ガイドを備え
た)キャリッジが往復移動するようにした形式のリニアモータが開示されており
、その場合前記ロッドを通って磁界が導かれる。この場合、反転部位にはばねが
設けられている。
【0015】 特公平7−137934号公報には、前記の技術に類似した装置が開示されて
おり、この場合は、ばねに代えてセンサが使用され、該センサは、反転をレリー
ズするためにクロック制御装置と協働する。
【0016】 リニアモータの構造は、上記の特公平7の諸刊行物に基づいては明確に説明さ
れていない。
【0017】 発明の開示: 本発明の課題は、従来技術の欠点を排除することである。
【0018】 前記課題を解決するための本発明の構成手段は、アームを運動させかつ/又は
制動する力が、補助力又は唯一の動力としてアームに直接発生される点にある。
更にアーム(指針)もしくは該アームのホルダーのための駆動装置は、プログラ
ミング可能な制御装置を装備することができ、かつ行程運動のための反転部位並
びに機能にとって重要なその他の位置は、該制御装置内に固定的に設定すること
ができる。この固定設定は、反転部位を直接インプットすることによって行うこ
とができる。また巻成パラメータをインプットして、該巻成パラメータから制御
装置は反転部位を、そのプログラミングに基づいて求め得るようにするのが有利
である。反転部位の位置は1回の巻上げ周期中に変化することができる。ユニッ
トは、制御駆動が、選択された反転部位における反転を保証するように構成され
ている。所要の反転精度の維持は、適当なセンサ系によって監視されて制御装置
に伝送される。1つの反転部位への接近並びに該反転部位からの隔たりは、何れ
にしてもこの部位における誤差を確認するために殊に監視される。アームの反転
部位は、該アームのホルダーの反転部位に相当する。従って制御装置は、ホルダ
ーの往復運動を直接制御するように設計することができる。これに基づいて、ア
ームに設けた糸ガイドのトラバース行程運動が生じる。
【0019】 前記アームは、形状と重量に関して、該アームを駆動するモータを、規定のパ
ッケージ巻成のために設定された制御プログラムに相応して加速・減速できるよ
うに形成されるのが有利である。第1の有利な実施形態ではアームの横断面は、
少なくとも一次多項式、殊に有利には二次多項式を使用して形成されるので、回
転軸線から指針先端に至るまで直線的に増大する質量慣性モーメント経過が得ら
れる。
【0020】 更に有利な実施形態ではアームの横断面は運動方向で、該運動方向に対して垂
直な方向の寸法よりも大きな寸法を有し、同じく有利には該横断面は、アームの
少なくとも規定の長さ範囲にわたって中空であり、またこの中空範囲は、該中空
範囲のアーム壁の比重よりも小さな比重の充填剤で充填されているのが有利であ
る。
【0021】 また前記アームは、アームの糸案内端部に挿入又は装着された糸案内子を設け
ることによって、1つ以上の部分から成っているのが有利である。
【0022】 更にまた前記アームを少なくとも部分的に炭素繊維複合材料から製作するのが
有利である。また前記アームは、支持部分と、該支持部分に設けられた糸案内部
分とに分割されているのが有利である。支持部分は、サンドイッチ構造に製作す
るか又は中空成形材として製作することができ、この中空成形材の場合、支持部
分の一方の半殻部を、別個に形成された他方の半殻部と組合せることが可能であ
る。
【0023】 アーム及び駆動装置の有利な構成によって得られる該アームの使用可能性は、
アームが、行程長の可変なトラバース行程の範囲内で糸を供給布設でき、かつト
ラバース行程の範囲外では単数又は複数の設定された機能、例えば糸引出し機能
及びパッケージ交換機能を果たすことができる点にある。前記機能の場合、前記
アームはトラバース行程の範囲外に位置決めされ、しかも巻管又はパッケージ心
棒に設けた捕捉スリット又は捕捉ブレードで糸を捕捉するための部位及び巻管端
部に予備糸を形成するための部位にアームは停止させられる。更にアームは巻成
済みパッケーケージにエンド・ビードを形成するために、トラバス行程の範囲内
でも停止することができる。前記の全ての位置はトラバース行程自体を含めて、
アームの作業範囲の部分である。
【0024】 ホルダーの往復回転運動は、例えば45゜〜90゜、例えば60゜の所定の回
転角度を有しているのが有利である。アームの長さは、所望の行程幅に関連して
選ぶことができる。
【0025】 糸ガイドを運動させる動力は、糸ガイドにおいて、或いは該糸ガイドを支持す
るエレメントにおいて直接に発生させることができる。これによって例えば可動
の糸ガイドを備えたトラバースユニットが得られ、その特徴とするところは、(
電)磁界の形で軌道を発生するための定置の手段が設けられており、かつ糸ガイ
ドもしくはその支持体が動力発生手段を備え、該動力発生手段は、前記軌道に沿
って設定行程にわたって前記糸ガイドを往復運動させるために前記磁界と協働す
ることができる。
【0026】 本明細書ではトラバースユニットを例にとって説明したのと同等の構成原理、
駆動原理、制御原理及び調節原理は概して、1本のアームが所定の作業範囲にわ
たって旋回運動を行わねばならないような、その他すべての使用分野についても
適用することができ、その場合、前記の作業範囲とは、1つの行程(すなわち1
つの回転軸線を中心として行うアームの往復運動行程)であり、かつ該行程の範
囲内及び/又は範囲外のその他の位置である。
【0027】 発明を実施するための最良の形態: 次に図面に基づいて本発明の実施例を詳説する。
【0028】 図1に横断面図で略示した巻返し機1では、トラバース装置2によって糸Fが
パッケージ3として巻成される。該パッケージ3は、パッケージ心棒14によっ
て受容された巻管4に沿って巻成される。
【0029】 パッケージ3の駆動は、パッケージ心棒14の駆動装置(図示せず)を介して
か、或いは摩擦ローラ又は接触ローラ5によって行われる。該摩擦ローラ又は接
触ローラ5は(パッケージ心棒が駆動される場合には)更にまた、糸をトラバー
ス運動を行う糸ガイド7(以下本例では指針7と呼ぶ)から受取る機能を有して
いる。該指針7は、ガイド定規6と摩擦ローラ又は接触ローラ5との間、或いは
ガイド定規6の前に配置されており、この場合ガイド定規6は例えば以下の図面
、つまり図2,図3及び図4に示した形式で形成することができる。
【0030】 パッケージ3は巻管4と共に作業位置で図示されており、しかも図1では付加
的に、パッケージ巻成動作の開始時に作業位置に在る空管4.1が摩擦ローラも
しくは接触ローラ5に接した状態で図示されており、また空管4.2は待機位置
で図示されている。これら2つの待機位置は、所謂レボルバ式駆動装置の回転運
動(一点鎖線で図示)のための始点位置であり、該レボルバ式駆動装置によって
空管は摩擦ローラ5に接触運動させられ、或いは満管パッケージ3.1は摩擦ロ
ーラ5から取出し位置へ離間運動させられる。
【0031】 指針7は、形状の点でより大きくかつ重量の点でより重い方の端部でもって、
モータ8のモータ軸9に捩れ不能に固着されており、この場合モータ8は、1つ
のパッケージを巻成するための行程プログラムに応じて制御装置12によって制
御されている。制御装置へのこのようなプログラムの入力は入力器13を介して
行われる。
【0032】 指針7の運動をチェックするために、モータ軸9に固着結合された位置センサ
としての信号発信器10と、これから離隔配置された信号受信器11とから成る
運動監視器16が設けられており、前記信号受信器11は、その受信した信号を
制御装置12に送出する。
【0033】 図2及び図4でもって図示したように、ガイド定規6の成形に相応して糸Fを
、当接角度α又はα1でガイド定規に当接することができ、その場合、該当接角
度は、ガイド定規が、たとえ図2〜図4に示したような対向定規6.1,6.2
を有していなくても、糸Fがガイド定規6から決して離間しないように設定され
ねばならない。なお前記対向定規は、糸が指針7のガイドスリット15,15.
1から決して持上がらないように糸をガイドする。
【0034】 ガイド定規6は、対向定規6.1;6.2を含めて、指針7及び摩擦ローラも
しくは接触ローラ5に対するガイド定規の配置に応じて成形することができ、つ
まりガイド定規6の形態は、図2〜図4の図示に限定されるものではない。
【0035】 当接角度α1に相当する糸走行経路は符号F.1で、また当接角度αに相当す
る糸走行経路は符号Fで表されている。ガイド定規の相応位置の選択又は位置の
必然性は、ガイド定規の前記の形態に関連し、またその逆も該当する。
【0036】 図2には、図1の視線方向Iに見た巻返し機1が図示されているが、なお図面
を簡単にするために入力器13及び制御装置12の図示は省いた。図2に関連し
て先ず最初に述べておくべきことは、指針7がトラバース行程Hの内部で往復動
できるばかりでなく、パッケージ交換側で、巻成済みパッケージに所謂エンド・
ビードを形成するための位置Cに、指針7によって糸Fを停止させ得ることであ
る。
【0037】 更にまた指針7は、巻返し動作開始時又はパッケージ交換時の糸引込みのため
に、トラバース行程H外の位置A及びBで停止することができる。なお前記の位
置Aは、次の巻管の捕捉ブレード又は管ノッチが糸を捕捉できるような位置に糸
を保持するための位置であり、また位置Bは、巻管端部に予備ワインディングを
形成できるような位置で新巻管に糸を保持するための位置である。次いで糸は指
針7によってトラバース行程H内へ案内され、かつ該行程内で往復トラバース運
動させられる。
【0038】 以上の事項から明らかなように、この実施形態の指針は、トラバース行程の両
端で外的な補助手段なしに減速もしくは加速できるばかりでなく、該指針は、ほ
んの束の間のあいだ停止する位置へ極めて迅速にもたらされ、次いで再び高速度
で別の機能域へシフトもしくは加速することができる。
【0039】 図3には指針7の速度経過が付加的に図示されている。この図示の速度経過は
、パッケージの巻成方式に応じて異なるので、図示の速度経過は、指針7の可能
速度経過を決して限定するものではない。
【0040】 図4に図示したガイド定規6の変化態様では、ガイド定規6.3は一面におい
て、図2及び図3に示したガイド定規6に対比して、真直ぐな案内路17.1を
有し、他面において糸Fは、糸ガイドつまり指針7の延長されたガイドスリット
15.1内で案内されている。その場合、パッケージ構造、トラバース速度経過
及び、指針7とガイド定規6とに対する摩擦ローラもしくは接触ローラ5の配置
に応じて、別形状のガイド定規を設けることも可能になる。
【0041】 更にまた、パッケージの形態を最適化するために制御によって指針の可変回転
角度を反転点として選ぶことも可能である。
【0042】 図5の線図では、指針7の回転軸線D並びに糸ガイド15の特定のトラバース
運動の反転部位U1,U2がトラバース行程長Bと共に示されている。指針7の
縦軸線Z1は、トラバース運動を発生するために、旋回角度γにわたって回転軸
線Dを中心として旋回されねばならない。このトラバース運動は制御装置12に
プログラミングすることができ、その場合、反転部位は例えば基準線Rを基準と
して規定される。センサ10(図1)もしくは制御装置12内の評価回路は、モ
ータ8が制御装置によって規定の反転部位U1,U2においてその回転を逆転す
るように設計することもできる。指針7の実際位置は運動監視器16を介して常
時既知であり、かつ、所望の部位でその都度反転を可能にするために制御装置1
2によって所定の反転部位と比較することができる。
【0043】 設定された反転部位U1,U2は、追って詳説するように(設定限界内で)入
力器13を介して変更することができる。例えば糸ガイドの線速度が一定でなけ
ればならない場合、いずれにしてもアーム(指針)の旋回速度は変化されねばな
らない。例えばパッケージ巻成周期も入力することができ、これによってトラバ
ース行程をパッケージ巻成中に変更することが可能になる。パッケージ巻成周期
には例えば、既に説明したように、これに伴う糸捕捉位置の特定も所属する。入
力は例えば、規定の巻成パラメータに基づいて行うことができる。操作工は例え
ば、1つの巻成周期をスタートする以前に、所要のパラメータを入力するように
制御装置12によって要請される。
【0044】 従って図1〜図5に図示した第1の実施形態によれば、設定された反転部位U
1,U2における反転は(また多分にその他の部位における反転も)付加的な補
助手段なしにモータによって実現される訳である。図6に示した実施形態では補
助手段が設けられてはいるが、それにも拘わらず反転部位は、プログラミングさ
れた制御によって特定される。それ故に図5に示した配置構成は、図6に示した
実施形態のための出発位置を形成しており、この場合の相違点は追って明らかに
なる。
【0045】 図6には、アーム(指針)40と駆動兼制御ユニット42が概略的に図示され
ている。アーム40は駆動モータの軸44に固着されているので、アーム40は
該軸44と共に軸44の縦方向の回転軸線Dを中心として回動する。
【0046】 駆動兼制御ユニット42のケーシング45上には、2つのヨーク47,48を
支持する支持セクタ46が固着されている。各ヨーク47,48はU形横断面を
有し、該U形横断面は、ヨークの全長にわたって一定である。ヨークの第1脚片
は支持セクタ46上にぴったり座着しているのに対して、第2脚片はその内面側
に永久磁石49を装備している。両ヨーク47,48は殊に有利には強磁性材料
から形成されている。両ヨーク47,48は支持セクタ46上で、固定的に特定
された位置に装着されており、すなわち永久磁石49は、回転軸線Dに対して夫
々固定的に特定された角度位置を有している。永久磁石49の位置は、追って別
の図面に基づいて説明するように相応の反転部位を得るためにはアーム40がヨ
ーク47,48の脚片間に侵入せざるをえないように選ばれている。
【0047】 アーム40は、該アーム40が相応の反転部位に達した時にコイル50が一方
のヨーク47,48内に位置するような部位に、導電性材料から成るコイル50
を装備している。該コイル50が、一方の電磁石49によって発生された磁界内
へ侵入すると、コイル50内には、該コイルを形成する導体端部の短絡によって
コイル50内に渦電流を惹起する電力が発生する。これによって発生した電界は
、ヨーク内の定常的な磁界内への更なる侵入に抵抗し、この抵抗は、アーム40
において制動力として現れる。制動力の大きさは、磁界の強さ、アーム40の速
度及びコイル50における導体巻数に関連する。これらのパラメータは、モータ
を起点とするアーム40の制動作用が、反転部位に接近するに伴って助成される
ように選ばれており、その場合アーム40の位置は常にモータ制御によって決定
される。
【0048】 ところでヨークのウェブは、一方の特定方向でアーム40が更に運動しようと
することに対する限界線を形成している。ヨーク47,48の底面は、回転軸線
Dに対してほぼ半径方向に延在している。しかし該底面は、アーム40のストッ
パを形成するものではない。プログラミングされた反転部位(図5参照)は、電
界の通流する領域で前記の限界線の前に位置しており、つまりアームは、制御装
置12(図1参照)において設定された反転部位に到達すると即座に、モータに
よって戻り運動させられる。
【0049】 しかも衝撃電流をコイル内に発生することによる磁界とコイル50との間の相
互作用によって前記の戻り運動を助成することも可能である。これによって発生
した電界は磁界と協働して、ヨーク47,48からのアーム40の運動を加速す
ることができる。従って電磁力は、モータを起点とするトルクを支援し、その場
合アーム40の位置は常時、運動監視器16(図1参照)によって監視され、か
つ該アーム40の運動は、それ相応に制御装置12によってモータを介して決定
される。すなわち電磁力が、或る特定例では例えばアーム40をヨーク47もし
くは48から迅速に再び振り払う傾向がある場合、モータは駆動作用よりも早く
制動作用を発生せねばならず、その結果、アーム40は制御プログラムに応じて
動かされることになる。
【0050】 コイル50は接続導体52,53を介して、制御可能の電子スイッチ54(図
7)に接続されており、該電子スイッチは選択的にコイル導体の両端を、互いに
接続(短絡)するか、それともエネルギー源56に接続する。電子スイッチ54
は制御装置12によって、一方ではアーム40の瞬間的な位置に関連して、また
他方ではプログラミングされたトラバース行程に関連して作動される。前記エネ
ルギー源56は例えば、電子スイッチ54が相応に作動されるとコイル50を介
して放電し、かつアーム40がヨーク47もしくは48から離間した後に再び回
路網から、もしくはバッテリ(図示せず)から充電するコンデンサであってもよ
い。原理的には、アーム40の制動時に発生された電気エネルギーを蓄えかつエ
ネルギーの再利得を得ることが可能である。しかしながら、このために必要とさ
れる回路装置の複雑化は一般に割に合わない。制動エネルギーは熱としてコイル
50から放散されるのが有利である。パルス電流は、磁界によって発生される渦
電流と同一方向に流れる。
【0051】 図6に示した実施形態の一般的な構成は、図1に示した実施形態の構成にあら
まし等しい。モータは、アーム40の瞬間的な角度位置を表示する監視器(イン
クレメンタル回転センサもしくは絶対値回転センサ)を備えている。該監視器は
、コンピュータ制御によって直接処理されるデジタル信号を供給するのが有利で
あり、その場合アナログ/デジタル変換器の使用は絶対である。制御装置は、マ
イクロコンピュータと、該コンピュータに蓄えられたプロクラムと組合せて使用
するために巻成パラメータをインプットするための入力器とから成っているのが
有利である。
【0052】 ところでアーム40のトラバース行程(図8のトラバース行程長B)は、行程
区分A1〜A10に分割することができ、その場合、各行程区分のために設定さ
れたパラメータがコンピュータにインプットされねばならない。このようなパラ
メータは例えばアーム40の瞬間速度及び瞬間加速度である。図8には、このよ
うな行程区分が概略的に図示されており、しかも当該図面から判るように、両反
転ゾーンにおける行程区分の数は比較的高く、トラバース行程の中央区域におけ
る行程区分の数は比較的低い。従って各行程区分の限界は、パラメータの変更を
必要とする部位で生じる。従って監視器は、アーム40の角度位置に関連してデ
ンしスイッチ54を切換えるため並びに運動特性曲線の適合のために制御装置と
一緒に併用される。
【0053】 図8では、例えば糸ガイドの左向き運動時に、アーム40が反転点に接近して
いる故にモータが駆動装置によって制動に切換えられる切換え点Pが図示されて
いる。ほぼ同等の時点にコイル50は、対応した電磁石49の磁界へ侵入する。
電子スイッチ54はそれ以前にすでに短絡に切換わっている。それというのは行
程中央区域では切換え回路の状態が作用することはないからである。従って侵入
すると即座に渦電流がコイル50内へ流れ、これによってモータはアーム40の
制動時に支援されることになる。モータの制動作用は行程区分A4〜A1におい
てステップ・バイ・ステップ式に変化される。
【0054】 位置センサ10(図1)から供給される信号の評価が、プログラミングされた
反転部位に到達したことを示すと、モータの回転方向が逆転され、かつ電子スイ
ッチは、コイル50内に衝撃電流を発生するために切換えられる。ところで行程
区分A1〜A4は、制動位相とは逆の意味でも該当するので、アーム40は、制
御されて、中央区域A5,A6のために設定された速度に再び加速される。ここ
では原理を説明するために比較的単純な運動特性曲線が使用されている。しかし
例えば、より大きなトラバース行程B1のために破線で略示したような、比較的
複雑な経過の運動特性曲線を設定することも可能である。
【0055】 ヨーク47の磁界内へのコイル50の侵入を、モータの制動期の開始と正確に
整合することは不可能であるが、必要でもない。それというのは本発明の装置は
、フレキシブルな(プログラミング可能な)トラバース運動を実現するために構
想されているからである。
【0056】 モータの制動位相は、磁界内への侵入後又は磁界内への侵入前に導入すること
ができる。ここで重要な点は、アーム40の瞬間的な位置が常に制御装置によっ
て(運動監視器16の情報に基づくモータとのコンビネーションによって)決定
されることであり、或る特定例において磁界とアームとの間にどのような相互作
用が発生されるかには関わりはない。永久磁石を装備した終端域は、トラバース
行程に関する所要のフレキシビリティ及びその他の位置決め要件(糸捕捉)を可
能にするために充分大きくなければならない。
【0057】 ところで図9には、他の図面に示した実施形態で使用するための指針100が
概略的に図示されている。該指針100は固着部102と中央部104と自由端
部における糸ガイド106とから成っている。該指針100は、回転軸線Dを起
点として糸ガイド106の自由端に至るまで指針長Lを有している。図5から判
るように、旋回角度γが設定されている場合、この指針長Lは行程幅(又はトラ
バース行程長)Bにとって決定的である。例えば図5の指針長が短縮された場合
には、反転部位は例えばU3もしくはU4に位置し、かつそれに相応してより短
い行程幅(特別には図示せず)が生じることになる。原理的には、或る1つの特
定のトラバースユニットの指針は、行程幅を要件に適合させるために、より短い
(又はより長い)指針と取り替えることができる。しかし通常は、或る1つの特
定のトラバースユニットの指針長を不変的に維持し、かつトラバース行程の変更
のためにはプログラミングのフレキシビリティを活用するのが有利である。その
場合(例えば異なった糸本数で巻成するための)種々のトラバースユニットは、
異なった指針長を有することができる。原理的には諸トラバースユニットの最大
旋回角度を個別にプログラミングすること(かつ構成エレメントの幾何学的形状
を相応に適合すること)も可能である。しかし、設定プログラミング(幾何学的
形状)又は少なくとも極く少数の変化プログラミングを設けておくのが有利であ
る。
【0058】 指針長Lは10cm〜50cmであり、旋回角度γは40゜〜100゜、特に
45゜〜90゜であるのが有利である。
【0059】 図10には、中央部104の任意の部位における指針100の変化態様の可能
横断面が図示されている。この変化態様では指針は、(前記の中央部の部位にお
いて)幅Wと深さtを有する中空体104として形成されている。前記深さtは
指針100の全長にわたって一定であるのが有利である。図10から明らかなよ
うに、幅Wは深さtよりも著しく大であり、このことは、指針100の全長にわ
たっても該当する。前記中空体は、曲げ剛さを有しているが軽量の材料から、殊
に繊維強化プラスチックから成っている。繊維は高い弾性係数を有しているのが
有利である(例えば炭素繊維、硼素繊維又はアラミド繊維)。
【0060】 指針は固着部102に、例えば金属から成る補強材108を有している。該補
強材108は本例ではU形のアタッチメント(特別には図示せず)を有し、該補
強材は、押込み部として中空体104内へ延びて其処で該中空体と(例えば接着
剤によって)結合される。この金属部分は、駆動モータの軸44(図6)のため
の受容孔110を有している。アタッチメントのU形形状は本発明にとって主要
な要件ではないが、固着部102と中空体104との間の継手は、中空体104
の耐用寿命にわたって駆動力(トルク)を該中空体に確実に伝達するものでなけ
ればならない。
【0061】 糸ガイド106は、別体部分として構成されて中空体と結合されているのも有
利であり、その場合糸ガイドの、スリットを有する部分は開放されている。この
部分は例えばセラミックから成ることができる。
【0062】 長方形形材の形状の中空体104(図10)は例えばワインディング成形体と
して形成することもできる。(比較的大きな中空体のための)ワインディング成
形法は、欧州特許出願公開第894876号明細書に概略的に示されており、か
つ中空体104を形成するのに適している。しかし中空体104は、択一的な手
段として例えば2つの半殻部分から成ることもでき、両半殻部分は、1つの組合
わさった中空体を形成するために(例えば接着剤によって)互いに接合される。
各半殻部分は例えば比較的僅かな深さのトラフとして形成することもでき、この
場合は両半殻部分の側壁が、中空体を形成するために互いに接合される。
【0063】 図9から判るように、指針100の横断面積は指針長Lの全体にわたって変化
し、しかも回転軸線Dから測定すれば、殊に回転軸線からの距離の関数として変
化する。図9では、指針横断面積と前記距離との間に一次関係を成立させる指針
が図示されているが、本来は二次関係が賞用される。深さtは一定であるので、
横断面積の変化は、指針幅Wの変化で表れる。
【0064】 図11には、変化態様の横断面が図示されており、この場合、指針の幅Wと深
さtは図10に対比して不変である。指針100はこの変化態様では、第1プレ
ート112と第2プレート114と、両者間に介在する充填層116とから成り
、該充填層は例えば接着剤によって第1及び第2プレートと接合されている。両
端部分102及び106は、既に説明した部分に等しく形成することができる。
【0065】 図12には、図6に示したヨーク47と、反転部位に位置する図9に示した指
針100が拡大図で図示されている。ヨーク47の内部のギャップ幅Sは、この
部位におけるアームの自由な運動を保証するために、充分大きくなければならな
いが、著しく大であってはならない。この場合に考慮すべき点は、ヨークギャッ
プ内へ侵入するアーム部分がコイル50を保持していることである。
【0066】 従ってコイル50は、所謂プレーナーコイルとして形成されているのが有利で
ある。導線は例えば銅から形成され、かつ例えば酸化珪素によって相互に絶縁さ
れる。このような材料は、少なくとも短い時限に対して極めて高い電流密度(例
えば約180A/mm )を可能にする。それというのは酸化珪素は優れた熱
伝導体であると共に優れた絶縁体であるからである。このようなプレーナーコイ
ルの導体路は僅かな横断面積を有しているので、これによってコイルの低質量及
び狭いギャップ幅Sが可能になる。
【0067】 殻ヨーク47,48の空隙内には、可能な限り高い磁界が発生されねばならな
い。このために希土類製の永久磁石49を使用することが可能であり、その場合
ヨーク47,48は、殆ど閉じられた磁界線経過を保証するのが有利である。そ
のためにギャップ幅Sは、可能な限り小さくされねばならない。該ギャップ幅S
は例えば0.5mm〜2mm、殊に有利には1mm〜1.5mmのオーダー範囲
にある。各永久磁石の幅Mb(図12)は例えば20mm〜50mm、殊に有利
には25mm〜35mmである。各永久磁石の長さは例えば30mm〜70mm
、殊に有利には45mm〜55mmである。ギャップ幅Sに相当する空隙におけ
る磁界の強さは例えば0.7テスラ〜1.3テスラ、殊に有利には1テスラであ
る。
【0068】 以上の説明は、アームもしくは指針のための反転部位に関する。それというの
は、この反転部位は本来の機能にとって極めて重要だからである。しかし制御装
置は、アームの瞬間位置に対して直接は関わらないが、、アーム(指針)のため
の保持要素として役立つところの、モータ軸(例えば図6の軸44)の瞬間位置
に関わるものである。従って制御装置は、この保持手段(軸)のための反転部位
に基づいてプログラミングされ、この反転部位は、次いでアームのための前述の
反転部位において明示されることになる。
【0069】 軸(保持手段)の瞬間角度位置は、回転センサによって表示することができる
。この回転センサは、インクレメンタル回転センサ又は絶対値回転センサであっ
てもよい。インクレメンタル回転センサの場合システムは、スタート時に1つの
基準点にもたらされねばならず、この基準点からインクレメンタル回転センサは
、位置の変化を順次「計数」する。何れにしても時々、システム状態をチェック
するため、場合によっては補正するために、前記の基準点に戻る必要がある。こ
のような計器によって、例えば±0.25の給糸精度を得ることができる。絶対
値回転センサでは、このような「校正( Kalibrierung )」を省くことが可能で
ある。
【0070】 回転センサの基準化のためには種々異なった(例えば無接触式の)センサを使
用することが可能である。例として光学センサ、空圧センサ、電気センサ及び誘
導(電磁)センサが挙げられる。センサ近傍にアーム「在り」を表示するセンサ
からの供給信号は制御装置に伝送されて、位置決めシステムに対して基準を与え
るために評価される。択一的な実施形態では、アームを機械的ストッパに接触さ
せることも可能であり、その場合エンコーダの相応の出力信号が、位置決めのた
めの基準を与えるために評価される。このステップは、特別の基準化ステップと
して実施されねばならず、その場合モータは、アームと機械的ストッパとが損傷
無く接触できるようにするために、比較的低いトルクを発生する。
【0071】 基準値センサもしくはストッパは、最大トラバース行程範囲外に位置すること
ができる。それというのはモータが、例えば前記の基準化ステップのために、こ
の最大トラバース行程範囲外にアームを運動させることができるからである。然
しまた基準値センサもしくはストッパは、トラバース行程範囲内に位置すること
もできる。後者の場合にストッパは、本来のトラバース運動を行う以前に、アー
ムの運動経路から除かれねばならない。このためにストッパは例えばシリンダ−
ピストンユニットによって、トラバース運動平面外の待機位置とトラバース運動
平面内の作業位置ての間で、例えばトラバース平面に対して直角運動、或いは少
なくとも斜向運動することができる。
【0072】 制御装置のプログラミングは、端末機によっては左右することのできない(或
いは左右してはならない)「固定設定」部分と、殊に或る種の巻成パラメータの
ような、使用者の必要とする要請部分とから成っている。公称行程幅は、殊に固
定設定プログラミング部分に属し、その場合、所定の糸行程のために効果的な行
程幅(パッケージ給糸長)は、使用者によってインプットされた巻成パラメータ
に基づいて制御装置によって算定される。例えば次の巻成パラメータを入力する
ことが可能である。すなわち: 綾巻角度: 綾巻角度は、実際の巻成速度に関わる(平均的な)トラバース運動速度を規定
する。図13には、巻成動作中における綾巻速度経過の変動が概略的に図示され
ており、この場合の図示は、欧州特許第629174号明細書の図8の図示に相
当する。
【0073】 リボン幅: リボン幅は、ステップ精密巻きを所望する場合(欧州特許第629174号明
細書の図8参照)に設定綾巻角度を変化させる必要のある偏差を規定する(図1
3)。リボンの平均綾巻角度からの偏差は例えば0゜〜3゜である。
【0074】 分数表: 分数表は、許容ワインディング状態の端数部分を含んでいる(例えば米国特許
第5,605,295号明細書参照)。選択されたワインディング状態は例えは
巻返し機の制御装置に処方として記憶させておくことができる。
【0075】 行程ブレッシング: 行程ブレッシングによって、給糸長の周期的変化が規定される。この場合も処
方が記憶される。
【0076】 行程経過: 行程経過は、巻成動作にわたる給糸長を規定する。例えば4つの支点に夫々1
つの給糸長が対応配設される。
【0077】 単位:標準行程幅の%、範囲:80〜120% この範囲で公称行程(=100%)がソフトウェアに書込まれる。その場合、
変動は例えば80%〜120%の間でしか実現することができない。例えば公称
行程を250mmと規定した場合、200mm〜300mmの間でトラバース運
動を行うことができる。その場合、行程幅は、全巻成動作にわたって一定に選ぶ
ことができ、或いは例えば直径に関連した経過を(綾巻角度経過のように)イン
プットすることも可能である。これに重畳して行程幅は行程ブレッシングを介し
て変化することができる(綾巻角度経過にわたるステップ精密巻き又はウォッブ
リングに類似)。
【0078】 運転パラメータの経過(例えば綾巻角度もしくは行程経過)は、時間の関数と
して、或いはパッケージ巻成と相関関係にあるその他のパラメータの関数として
規定することもできる。図13の水平軸線は相応に適合されねばならない。可変
経過は、トラバース装置の行程数の関数として規定することができ、その場合、
行程数は巻成動作の開始時点から、或いは先行する1つの支点から規定すること
ができる。
【0079】 制御装置には、種々異なった「トラバース運動処方」を固定的にプログラミン
グすることが可能である(但し、ここで云う「固定的」とは、絶対に不可変とい
うことではなく、巻成パラメータのインプット時に使用者が左右できないと云う
ことを意味しているにすぎない)。使用者はその場合、前記「トラバース運動処
方」の1つを呼出し、かつ、特定のパッケージを形成するために該トラバース運
動処方を、入力した巻成パラメータと「結合」することができる。
【0080】 行程幅は、巻管長を最適に活用するものでなければならない(パッケージ体積
=max)。しかしテクノロジー上の理由から(例えばパッケージ腹部の極度の
膨隆の故に)パッケージ腹部を巻管縁部を超えて張出させることなく、比較的細
いパッケージを巻成することが可能である場合、これは搬送にとって有利である
。このために、図14から判るような新規のトラバース運動能力を活用すること
が可能である。この図面に図示した「コア」Kは円筒パッケージを表わし、該円
筒パッケージは巻管Hの周面に、従来のトラバース運動によって巻成される。こ
のコア・パッケージKの軸方向長は巻管Hの長さよりも著しく短い。それという
のは予期される膨隆部が、許容限度までコアを拡張させることになるからである
。本発明によるトラバース運動によって、少なくとも双円錐形端部Eを有するパ
ッケージが形成される。それというのはトラバース行程長が巻成動作中に変化さ
れ得るからである。これによって各巻管当り、より多量の糸材料が巻上げられ、
しかも特別の蓄積アルゴリズムによってパッケージ構造に影響を及ぼす必要はな
い。新規なトラバース運動能力のフル活用によって、つまり個々のトラバース行
程内で給糸を制御することによって、いかなる場合にも、最大許容の軸方向長を
有する円筒パッケージZを形成することが可能である。
【0081】 実際の巻返し機(例えば米国特許第5,794,868号明細書又は米国特許
第5,553,686号明細書参照)では通常、ただ1本のパッケージ心棒上で
複数本の糸が並列的に夫々1つのパッケージとして巻成される。各パッケージ毎
に本発明の(指針を有する)トラバースユニットを設けることが必要である。し
かし各指針のために独自のモータを設けることは(たとえ明らかに可能であると
しても)必ずしも必要ではない。その代わりに、全てのトラバースユニットに対
して1つの共通のモータを設けることが可能であり、しかもモータ軸の回転運動
は、適当な伝動機構によって(例えばベルトによって)各トラバースユニットに
伝達される。この伝動は、各トラバースユニット毎の監視を省けるように確実に
行われるのが有利であり、つまり集中駆動装置に対して1つのサーボ制御器が設
けられているにすぎない。伝動距離が過度に長くなる場合には、駆動は「グルー
プ別」に行われ、すなわち隣接したトラバースユニットの1つ(又は2つ以上)
のグルーブに対して1つの共通の駆動装置を設けることが可能である。
【0082】 図15A及び図15Bには夫々、グループ駆動装置を備えた多重式トラバース
ユニットの変化態様が図示されている。図15Aではトラバースユニットが複数
対配置されており、但し図面では、1対のトラバースユニットC1,C2だけが
概略的に図示されているにすぎない。各トラバースユニット対には夫々、1つの
駆動モータMが配設され、該駆動モータは、回転可能に支承された保持手段を有
するベルト駆動装置Rを介して各対のトラバースユニットと結合されている。ト
ラバースユニットC1,C2及びモータMはV形形状に配置されている。図15
Bには、モータと、各グループのトラバースユニットとを「線状配列」した類似
の駆動コンセプトが概略的に図示されている。両実施態様では1つのグルーブが
2つ以上のトラバースユニットから成ることもでき、かつ各巻返し機当り、複数
のこのようなグループを設けることも可能である。
【0083】 グループ駆動の場合、起こり得る反転支援装置を何処に設けるべきかという問
題がある。図示の両変化態様において各指針Zには、夫々1対の永久磁石対49
(図6参照)が対応配設されている。また各指針Zは1つのプレーナーコイル5
0を有している。図15Aのプレーナーコイル50が夫々1つの切換え兼エネル
ギー供給ユニットSEに接続されているのに対して、図15Bのプレーナーコイ
ル50は共通の切換え兼エネルギー供給ユニットSEGに接続されている。両変
化態様の場合、駆動装置は、エンコーダEから成るサーボ制御器を有している。
図15Aの切換え兼エネルギー供給ユニットSE及び図15Bの切換え兼エネル
ギー供給ユニットSEGは、対応するエンコーダEからの信号に基づいて切換え
られる。
【0084】 原理的には、1つのグループの全てのトラバースユニットに対して共通の反転
支援装置を当該グループの駆動モータに、例えば該駆動モータの付加巻線の形で
配設することが可能である。しかしこれは特殊なモータ構造を必要とし、大抵は
構造費の点で割に合わない。
【0085】 図16には、回転軸線Dを有する指針102用の軸受ユニット100が図示さ
れている。該軸受ユニットはケーシング104内にエンコーダ(図示せず)を有
し、該エンコーダは、軸の角度位置ひいては指針の角度位置を表示する。ケーシ
ング104上には、略示した複数の細長い永久磁石108のための支持体として
役立つプレート106が装着されており、前記永久磁石は共に、回転軸線Dを中
心とするセクタ状の磁気路を形成しているか、或いはこのような磁気路に沿って
扇形に均等配分されている。複数の永久磁石108はその上向き表面に、図16
において符号NとSで示唆したように、交互にN極性とS極性とを有している。
【0086】 指針102は、図16では概略的に図示したにすぎない(導電路の形の)複数
の(例えば3条の)「電気的ワインディング」110を保持している。導電路は
導体112を介して回転軸線まで導かれており、其処で導電路は、定置の別の回
路素子(図示せず)に接続することができる。この場合前記ワインディング11
0は「コイル」ではなく、各ワインディングは夫々別個に、付加的なスイッチ素
子に接続されているので、図17に基づいて以下に説明する通り、各ワインディ
ング110には個別に電流を負荷することができる。
【0087】 所謂リニアモータの原理は、雑誌”Antriebstechnik”, 29 (1990) No.9 , p.
38 & p.42 において説明されている。図17は前記論文の原理図に相当する。こ
の図示によれば指針102は6個の導電路を保持し、該導電路は1つの外位ワイ
ンディングAWと1つの内位ワインディングIWと、前記内外位の両ワインディ
ング間に介在する4つの中位ワインディングW1,W2,W3,W4とを形成し
ている。外位ワインディングAWは、4つの隣接した永久磁石108を「カバー
」するに足る幅を有している。これらの永久磁石は、以下の説明のために2対の
磁石対108A,108B;108C,108Dと見做すことができる。
【0088】 ところで適当な制御によって、これらのワインディングへの給電は、指針10
0の瞬間位置に関連して接続することができる。図17は、外側の両ワインディ
ングAW,W1が、+/−で略示した第1の方向に電流を通す時点でのシステム
状態の「スナップショット」を表わす。両中位ワインディングW3,W4は同一
の時点では、やはり+/−で略示したように逆方向に電流を通す。内位ワインデ
ィングIWと中位ワインディングはこの時点には無通電である。
【0089】 前記ワインディングは、指針に対して動力を及ぼして該指針を、図17で見て
左向き又は右向きに駆動するところの、電動モータの3つの「位相」を効果的に
形成する。これを略示した図16から判るように、各導電路112はケーシング
100の「下側」においてエネルギー源の3つの位相巻線P1,P2,P3の1
本と結合されている。指針が運動するとき、移動する電界と、導電路に沿って変
動する磁界の強さとの交互作用を最適化するために給電を接続することが可能で
ある。この場合、前記の「最適化」は、必ずしも「最大化」を意味するものでは
ない。図1〜図4に示した実施形態の場合のようにモータは、相応部位で所要の
トラバース運動を発生させるために、位置に関連して制御されねばならない。
【0090】 図16及び図17は有利な配置構成を成している。それというのは回転軸受が
、摩擦の少ない最適の保持手段を形成しているからである。図18及び図19は
、線運動可能なキャリッジ120を有する択一的な実施形態を示す。キャリッジ
120は滑り軌道122に沿って走行し、この場合、定置のワインディング12
4が滑り軌道の下側に配置されている。永久磁石126(図19)はキャリッジ
に装着されている。ワインディング124は、キャリッジを所望の方向に駆動又
は制動するために順々に電流で負荷することができる。前記キャリッジ120が
常時、滑り軌道122と接触して走行せねばならない場合には摩擦損失が過度に
高くなる。これに対処するために雑誌”Antriebstechnik(駆動技術)”の前掲
の論文において提案されているように)空気支承を設けることが可能であり、或
いは「浮動支承路」として構成することも可能であり、その場合磁界が、キャリ
ッジを動かす力並びに、キャリッジを浮動状態に保持する力を発生する。
【0091】 図示の実施例は永久磁石を有している。しかし電磁石を使用することも可能で
あり、その場合電磁石の電界巻線内の電流は、やはり指針もしくはキャリッジの
瞬間位置に関連して接続することができる。
【0092】 図16及び図18に示した実施形態は、図6との関連において説明したエレメ
ントに類似した反転補助手段を備えることができる。従って軌道の終端磁石は、
図6のヨーク47,48に類似したヨークを備えることができ、かつワインディ
ングは相応に短絡して加速補助手段と接続することができる。
【0093】 特許請求の範囲に記載した「糸ガイド」という概念は、糸に接触するエレメン
トを保持して該エレメントと共に運動する(運動せねばならない)構成部材も含
むものである。従って図16の指針及び図18のキャリッジは、本請求範囲で使
用される「糸ガイド」という概念の中に含まれる。
【0094】 図20は、糸ガイドの適当な実施形態に関わるものである。有利な構成は、糸
ガイドとアーム(指針)との間の形状嵌合式の継手も含んでいる。2種の可能態
様が図20A及び図20Bに図示されている。
【0095】 第1の態様(図20A)は、長手方向に先細になる側面131,132を有す
る細長い成形体130Aから成っており、前記の両側面によって、比較的幅広の
足部133と狭幅のヘッド部134が生じる。前記足部133はアーム(図示せ
ず)によって受容されるので、ヘッド部134は自由に張出している(図6参照
)。ヘッド部134は縦スリット135を有し、該縦スリットは糸ガイドの自由
端で開口している。図20Bに示した第2の態様も、足部133と、縦スリット
135を備えたヘッド部134とを有している。しかし成形体130Bは、平行
に延びる2つの側面136を有し、この両側面は、前記縦スリット135の内端
部域にそれぞれ1つの突起137を有している。従ってヘッド部の幅はこの場合
、足部の幅に等しく、但しこの成形体130Bも、先細になる側面を備えること
もできる。成形体130A,130Bの足部133は、突起137及び/又は先
細になる側面131,132がアームと所望の形状嵌合式の継手を形成するよう
に、アーム内に挿入され、或いは埋込まれる。
【0096】 図20Cには、(図20Bに示した態様の足部に類似した)足部133とヘッ
ド部134と縦スリット135とを備えた、細長い成形体130Cの形の糸ガイ
ドが図示されている。しかし縦スリット135によって形成される脚片138,
139はこの場合は不等長であり、これによって一方の回転方向でのアームの回
転運動時における糸ガイドへの糸通しが助成されることになる。
【0097】 糸ガイドは、適当な材料、例えばAl又はSSiCから成ることができ
る。しかし又、成形体130を別の低廉な材料から形成して、これに適当なコー
ティングを施すことも可能である。但しコーティング材料は2つの要件、つまり
第(1)に糸と糸ガイドとの間に僅かな摩擦しか惹起しない表面を形成すること
、第(2)に高い抗摩耗性を有すること、を満たさねばならない。それというの
は高速度巻成の場合(例えば>4000m/min、殊に>6000m/min
、例えば最大約10,000m/minの場合)糸は高い摩耗作用を発生するか
らである。それ故に、説明を省いても、コーティング材料又は成形体材料は硬質
かつ強靭性でなければならない。適当なコーティング法は例えば電気メッキ式コ
ーティング法又はプラズマコーティング法である。
【0098】 糸ガイドは可能な限り低質量に形成されねばならない。従って糸ガイド長は、
可能な限り短く維持され、その場合、或る限度以下の短縮化は、所要機能によっ
て阻止される。従って成形体130は、僅かな肉厚(図10及び図11の寸法t
参照)、すなわち図20A〜図20cの図平面に対して直角に僅かな肉厚を有し
ているのが有利である。成形体130の有利な肉厚は、従って0.2mm〜1.
5mmのオーダー範囲、殊に約0.6mmである。
【0099】 糸と成形体130との摩擦を最小限に抑えるために、成形体130は、縦スリ
ット135の領域に丸味を有し、或いは単に潰されたエッジを有することができ
る。
【0100】 糸ガイドをアームと確実に結合するために、付加的な結合手段、例えば接着剤
又はねじを使用することも可能である。この継手は、アームの製作中に生成する
ことができ、つまり糸ガイドはアームの組立時もしくは形成時に、該アーム内に
組込まれてもよく、或いは糸ガイドは、後になって始めて、つまりアーム自体の
製作を終えた後に、始めてアームと結合されてもよい。
【0101】 糸ガイドは、支持されるように支持アーム内に埋込むことができる。これによ
って、薄肉のセラミック小板から成る糸ガイドの折損が回避される。また比較的
大きな接着面もしくは接合面は力分布を良好にする。糸ガイドを別体に形成して
アームに固着することは、本発明の要旨ではない。また糸ガイドの縦スリットは
アーム内に直接形成されていてもよい。摩耗に対して必要な防護は適当なコーテ
ィングによって保証することができる。
【0102】 糸ガイドから離反した方のアーム他端部には、モータの駆動軸との結合が形成
されねばならない。この結合が重要であるのは、糸ガイド位置を正確に特定する
モータの性能が、アームに対してモータ軸の運動を伝達する伝達精度に関連して
いるからである。この場合も有利に係合接続式継手が実現される。図21Aには
、モータ軸44の自由端部(図6参照)を受容するための貫通孔140を有する
終端部分102A(図9参照)が図示されている。モータ軸44の前記自由端部
はこの場合、面142を形成するために片面側を研削成形されている。終端部分
102Aの一方の側壁143は、固定ねじ144を螺合するための雌ねじ孔(特
別には図示せず)を有しており、この場合、前記固定ねじ144の内端は、前記
面142に固定的に圧着するか、或いはモータ軸端の穴(図示せず)内へ侵入す
る。
【0103】 図21Bは類似の態様を示しており、その場合はモータ軸端からの片面研削は
省かれる。固定ねじ144は、雌ねじ孔(盲穴)又はモータ軸端のキー溝と協働
する。図21Cには終端部分102Bの横断面図が示されている。この終端部分
は、モータ軸44の自由端部に形成した截頭円錐部146を受容するために1つ
の先細穴145を備えている。緊締ねじ147が終端部分102Bを軸端部に緊
締する。図21Dには、2つの弾性変形可能な脚片148,149を形成するた
めに貫通孔140にまで達するスリット150を備えた終端部分102Cが図示
されている。前記の両脚片を相互に圧着し、それによって前記貫通孔140内に
受容された軸端部との摩擦接続式継手を形成するための抗張ねじ151を設ける
ことが可能である。摩擦接続は、場合によっては長期間にわたっては充分でない
ので、付加的な形状嵌合式の継手によって、すなわち例えば終端部分102Cに
形成した対応溝に係合するところの軸端部の縦リブ(図示せず)によって、補充
することができる。
【0104】 終端部分は、低い質量慣性を有しているのが有利であるので、例えば軽金属合
金(アルミニウム合金)から形成することができる。糸ガイドの場合のように前
記終端部分は、支持アームの製作時に該支持アームに一体的に組込むか、或いは
後から例えば接着剤によって支持アーム内に接合することもできる。
【0105】 本明細書の種々の個所で述べたように、本発明によるトラバース装置を用いれ
ば、適当なプログラミングによって(従来は、程度の差こそあれ、巻返し機自体
の大きな適合、つまりトラバース運動の交換によってしか達成できなかった)多
種多様の形式のパッケージが実現されることになる。例は次の通りである: (a)種々の慣習的な巻成種(ワイルド巻き、精密巻き及びステップ精密巻き
); (b)種々の慣習的なパッケージ形態(円筒形、円錐形、双円錐形); (c)トラバース行程短縮、トラバース行程延長及び「トラバース行程ブレッ
シング」のような行程変化。
【0106】 ここで云う「トラバース行程ブレッシング」という概念は、トラバース行程の
一方又は両方の反転点の間欠的もしくは周期的なシフトを意味する。その原理は
当業者には良く知られており、これは、勿論通常は著しく複雑な機構によって、
頻用されている(例えば米国特許第5,275,843号明細書、米国特許第4
,555,069号明細書、欧州特許第27173号明細書及び欧州特許第12
937号明細書参照)。ところで本発明によるトラバース装置は、パッケージの
少なくとも個々のパッケージ層のための行程特性曲線をプログラミングする性能
を有していることによって、いまや高速度巻返し機でも、ノーマルな糸ガイドに
機械的な干渉を及ぼすことなしに、トラバース行程ブレッシングを実現すること
が可能になる。
【0107】 巻返し機自体の構成に関連して重要な点は、その構造が単純であることである
が、これは最新材料の最適な活用(低質量の構造)と最新の制御原理の最適な活
用(デジタル・サーボ制御器)とに起因している。これに基づいて糸ガイドをモ
ータと直結することが可能になるので、ロータ運動は変速なしに糸ガイドに伝達
され、しかもこれによって高速度巻返し機用のトラバース装置の高い動的要求が
満たされる。これに関連して重要なことは、糸ガイドと「糸ガイド案内機構」と
の間に「付加的な」摩擦力が無く、支持体(アーム)に糸ガイドが直接装着され
、前記アーム自体が付加的な案内を必要とせず(すなわち低慣性モーメント時に
必要な曲げ剛さを有している)ことであり、従って巻返しシステムの動的性能を
著しく改良することが可能になる。
【0108】 それにも拘わらず(「オーバーディメンションに設計されたモータ」を使用す
ることなしに)設定された反転機能を正確に維持することが困難になり、従って
少なくとも或る種の適用の場合には例えば反転点への到達の過不足を当然予期せ
ねばならないような事態が生じることがある。このような事態の場合には、誤差
を測定することが可能である。それというのはアームの角度位置もしくは該アー
ムの保持体の角度位置が常に既知であり、かつモータ制御はその場合、トラバー
ス行程の変化によって前記誤差を可能な限り補償するように、最適化されるから
である。従って反転点への到達の過不足に起因した誤差の測定及びそれに続く誤
差補償は、本特許請求の範囲では、「設定された反転点の維持」として考えられ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による適用状態で示した本発明のアームを備えた巻返し機の概略図であ
る。
【図2】 図1に示した視線方向Iで見た巻返し機の概略図である。
【図3】 トラバース行程中のアームの速度経過を併示した図2相当の概略図である。
【図4】 トラバース行程中のアームの速度経過を併示した図2相当の異なった態様の概
略図である。
【図5】 図1、図2、図3又は図4に示した実施形態によるモータ制御装置のプログラ
ミングを説明するための線図である。
【図6】 別の実施形態の斜視図である。
【図7】 図6に示した実施形態で使用するための電子ユニットの図式図である。
【図8】 電子ユニットのプログラミングもしくは糸ガイドの運動に対する電子ユニット
の関係を説明するための線図である。
【図9】 本発明による指針の概略平面図である。
【図10】 図9に示した指針の第1変化態様の横断面図である。
【図11】 図9に示した指針の第2変化態様の横断面図である。
【図12】 図6に示した実施形態の一部分と反転部位におけるアームの横断面図である。
【図13】 制御装置にインプット可能な巻返しパラメータを説明するための線図である。
【図14】 新規なトラバース装置の性能の活用例を説明するための線図である。
【図15A】 多重トラバース用の駆動装置の1実施形態を示す概略図である。
【図15B】 多重トラバース用の駆動装置の異なった実施形態を示す概略図である。
【図16】 本発明による異なった実施形態の概略図である。
【図17】 図16に示した実施形態で使用するための指針の概略図である。
【図18】 本発明の実施形態の概略図である。
【図19】 図18に示した実施形態で使用するためのキャリッジの概略図である。
【図20】 糸ガイドの3種の変化態様(A,B,C)の概略図である。
【図21】 アームと駆動モータとの間の継手の4種の変化態様(A,B,C,D)の概略
図である。
【符号の説明】
1 巻返し機、 2 トラバース装置、 3 パッケージ、 3.1
満管パッケージ、 4 巻管、 4.1,4.2 空管、 5 摩擦ロ
ーラ又は接触ローラ、 6 ガイド定規、 6.1,6.2 対向定規、
6.3 変化態様によるガイド定規、 7 トラバース運動を行う糸ガイド
又は指針、 8 モータ、 9 モータ軸、 10 位置センサとしての
信号発信器、 11 信号受信器、 12 制御装置、 13 入力器、
14 パッケージ心棒、 15,15.1 ガイドスリット、 16
運動監視器、 17 カーブした案内路、 17.1 真直ぐな案内路、
40 アーム(指針)、 42 駆動兼制御ユニット、 44 モータ軸
、 45 ケーシング、 46 支持セクタ、 47,48 ヨーク、
49 永久磁石、 50 コイル、 52,53 接続導体、 54
電子スイッチ、 56 エネルギー源、 100 指針、 102 固着
部、 102A,102B,102C 終端部分、 104 中空体として
の中央部、 106 糸ガイド、 108 補強材、 110 受容孔、
112 第1プレート、 114 第2プレート、 116 充填層、
120 キャリッジ、 122 滑り軌道、 124 ワインディング
、 126 永久磁石、 130A,130B,130C 成形体、 13
1,132 先細の側面、 133 足部、 134 ヘッド部、 13
5 縦スリット、 136 平行な側面、 137 突起、 140
貫通孔、 142 面、 143 側壁、 144 固定ねじ、 145
先細穴、 146 截頭円錐部、 148,149 弾性変形可能な脚
片、 150 スリット、 151 抗張ねじ、 F 糸又は糸走行経路
、 F.1 糸走行経路、 H トラバース行程、 α,α1 当接角度
、 D 指針の回転軸線、 U1,U2,U3,U4 反転部位、 B
トラバース行程長又は行程幅、 Z1 指針の縦軸線、 γ 旋回角度、
R 基準線、 A1〜A10 行程区分、 L 指針長、 W 指針の
幅、 t 深さ、 S ヨーク内部のギャップ幅、 Mb 永久磁石の幅
、 K コア・パッケージ、 E 双円錐形端部、 Z 最大許容軸方向
長の円筒パッケージ、 A,B,C トラバース位置、 C1,C2 トラ
バースユニット、 M 駆動モータ、 R ベルト駆動装置、 SE 切
換え兼エネルギー供給ユニット、 SEG 共通の切換え兼エネルギー供給ユ
ニット、 E エンコーダ、 D 回転軸線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD ,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL, PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,S L,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US ,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 ゲープハルト ルッツ オーストリア国 シュリンス クヴァーデ ルンシュトラーセ 17 Fターム(参考) 3F056 AA05 DB00 【要約の続き】 することができ、かつ制御装置とモータは協働して、選 択した反転点で前記指針を逆転させることができる。こ のために、殊に無接触式に、例えば電磁式に作業する反 転補助手段を設けることも可能である。本発明と同一の 原理は、レバーが規定の行程にわたって旋回運動を行わ ねばならないようなその他の適用例にも使用することが できる。

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アームを運動させかつ/又は制動する力が、補助力又は唯一
    の動力としてアームに直接発生されることを特徴とする、作業範囲にわたって運
    動可能なアームを備えた旋回アームユニット、殊にトラバースユニット。
  2. 【請求項2】 アームが、一種のリニアモータを形成するために磁界発生手
    段と協働する少なくとも1つのエレメントを備えている、請求項1記載の旋回ア
    ームユニット。
  3. 【請求項3】 磁界の形で軌道を発生するための定置の手段が設けられてお
    り、かつアームが動力発生手段を備え、該動力発生手段が、前記軌道に沿って設
    定作業範囲にわたって前記アームを運動させ又は所定の位置で停止させるために
    磁界と協働する、請求項1記載の旋回アームユニット。
  4. 【請求項4】 磁界が永久磁石によって発生される、請求項3記載の旋回ア
    ームユニット。
  5. 【請求項5】 複数の永久磁石が軌道に沿って並列的に分配されている、請
    求項4記載の旋回アームユニット。
  6. 【請求項6】 動力発生手段が、アームに支持される少なくとも1つの導電
    性のワインディングから成っている、請求項3から5までのいずれか1項記載の
    旋回アームユニット。
  7. 【請求項7】 ワインディングが、作業範囲に対するアームの位置に関連し
    て給電を制御可能にするために定置の切換え手段に接続されている、請求項6記
    載の旋回アームユニット。
  8. 【請求項8】 個別的に電流で負荷され得る複数のワインディングが設けら
    れている、請求項6又は7記載の旋回アームユニット。
  9. 【請求項9】 各ワインディングが、1つの多相モータの1つの位相を成し
    ている、請求項8記載の旋回アームユニット。
  10. 【請求項10】 パッケージ巻成時に糸を供給布設するためのトラバースユ
    ニットとして使用される、請求項1から9までのいずれか1項記載の旋回アーム
    ユニット。
  11. 【請求項11】 アームが糸ガイドであり、かつその作業範囲が1つの行程
    であり、かつ/又は前記行程の範囲内及び/又は前記行程の範囲外の別の位置で
    ある、請求項3又は10記載の旋回アームユニット。
  12. 【請求項12】 行程の反転点が、設定された範囲内で可変に選択できる、
    請求項11記載の旋回アームユニット。
  13. 【請求項13】 アームが、所定の機能(例えば1つのプロセスのスタート
    又は特別のプロセス段階のスタート、該旋回アームユニットをトラバースユニッ
    トとして使用する場合には例えばパッケージ交換及び糸捕捉)を実施するために
    作業範囲内の特定位置でモータによって制御されて動かされ又は停止される、請
    求項1から12までのいずれか1項記載の旋回アームユニット。
  14. 【請求項14】 作業範囲内に、正又は負の加速を助成するための補助域が
    設けられている、請求項1記載の旋回アームユニット。
  15. 【請求項15】 正又は負の加速を、無接触式に、殊に電磁式に行う、請求
    項14記載の旋回アームユニット。
  16. 【請求項16】 この形式のリニアモータが(例えばサーボモータ、ステッ
    プモータ又はリニアモータの標準駆動のために加速又は制動を助成する必要のあ
    る、作業範囲の部分域に制限されている、請求項1から15までのいずれか1項
    記載の旋回アームユニット。
  17. 【請求項17】 この形式のリニアモータが、全作業範囲にわたって延在し
    、かつ唯一の駆動手段として構成されている、請求項1から15までのいずれか
    1項記載の旋回アームユニット。
  18. 【請求項18】 電界を発生する手段が、スイッチを介して短絡されるか又
    はエネルギー源に接続されるコイルから成っている、請求項2記載の旋回アーム
    ユニット。
  19. 【請求項19】 1つの行程に沿って糸をトラバース運動させるための、巻
    返し機のトラバース装置としての旋回アームユニットにおいて、制御装置が、設
    定機能のためにトラバース行程の範囲外にもアーム並びに糸を選択的に案内でき
    る、請求項1から18までのいずれか1項記載の旋回アームユニット。
  20. 【請求項20】 アームが、設定プログラムに従ってトラバース行程の範囲
    内で1つのパッケージを形成するために動かされ、かつ糸引込み及びパッケージ
    交換のためにトラバース行程の範囲内及び/又は範囲外で停止できるように、制
    御装置が駆動装置を制御する、請求項19記載の旋回アームユニット。
  21. 【請求項21】 アームが、トラバース行程の範囲外に位置していて新巻管
    の捕捉ブレード又は捕捉スリットによって糸を捕捉するための部位(図2のA)
    及び、パッケージ近傍に位置していて巻管に予備糸を形成するための別の部位(
    図2のB)において停止できる、請求項20記載の旋回アームユニット。
  22. 【請求項22】 制御装置が、巻成済みパッケーケージにエンド・ビードを
    形成するために、トラバス行程の範囲内でも糸ガイドを停止させることができる
    、請求項20又は21記載の旋回アームユニット。
  23. 【請求項23】 パッケージを最適に形成するために、制御装置がアームに
    対して可変の回転角度、ひいては可変の反転点を選択できる、請求項19から2
    2までのいずれか1項記載の旋回アームユニット。
  24. 【請求項24】 糸のトラバース運動を案内するためのガイド定規が設けら
    れており、該ガイド定規が、トラバース行程の範囲内と範囲外で糸を案内するた
    めに夫々規定の形状を有している、請求項1から23までのいずれか1項記載の
    旋回アームユニット。
  25. 【請求項25】 制御装置が、トラバース行程の範囲内と範囲外で糸を案内
    するために、パッケージの巻成、パッケージへの糸引込み及びパッケージ交換に
    それぞれ相当する設定制御プログラムを有している、請求項1から24までのい
    ずれか1項記載の旋回アームユニット。
  26. 【請求項26】 アーム(40)のための回転可能なホルダー、規定の回転
    軸線(D)を中心として前記ホルダーを回転するための駆動装置(42)、該駆
    動装置(42)のためのプログラミング可能な制御装置(12)及びセンサ手段
    が設けられており、該センサ手段の出力信号が前記ホルダーの角度位置に関連し
    ており、前記ホルダーの回転運動のための位置(例えば反転部位U1及びU2)
    が制御装置において固定的に確定可能であり、かつ前記の確定位置及と前記セン
    サ手段から供給される位置情報とに基づいて前記制御装置が、ホルダーを確定位
    置間で運動可能、或いは確定位置に停止可能にするように前記駆動装置(42)
    を制御することができる、請求項1記載の旋回アームユニット。
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