JP2002525370A - トロンビン阻害剤 - Google Patents

トロンビン阻害剤

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サンダーソン,フイリツプ・イー
カツトローナ,ケリー
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Abstract

(57)【要約】 式(I)または(II)、例えば(III)で示される本発明の化合物は、トロンビンおよび関連する血栓症閉塞を阻害するのに有効である。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 技術分野 トロンビンは、先駆物質プロトロンビンの形態で血漿に存在するセリンプロテ
アーゼである。トロンビンは、溶液血漿タンパク質、フィブリノーゲンを、不溶
性フィブリンに変換することによって、血液凝固メカニズムにおいて中心的役割
を果たしている。
【0002】 Edwardsら、J. Amer. Chem. Soc.,(1992)
vol.114, pp.1854−63は、セリンプロテアーゼ ヒト白血球
エラスターゼおよびブタ膵エラスターゼの可逆阻害剤であるペプチジルa−ケト
ベンゾオキサゾールを開示している。
【0003】 ヨーロッパ公開第363284号は、基質ペプチドの開裂しやすいアミド基の
窒素原子が水素または置換カルボニル成分によって置換されているペプチダーゼ
基質のアナログを開示している。
【0004】 オーストラリア公開第86245677号は、フルオロメチルケトンまたはa
−ケトカルボキシル誘導体のような活性求電子性ケトン成分を有するペプチダー
ゼ阻害剤を開示している。
【0005】 R.J.Brownら、J.Med.Chem., Vol.37, pp.
1259−1261(1994)は、トリフルオロメチルケトンおよびピリジノ
ン成分を有する、ヒト白血球エラスターゼの経***性非ペプチド阻害剤を記載し
ている。
【0006】 H.Mackら、J.Enzyme Inhibition, Vol.9,
p.73−86(1995)は、ピリジノン成分を中心コア構造として有する
硬直アミジノ−フェニルアラニントロンビン阻害剤を記載している。
【0007】 発明の開示 本発明は、哺乳動物における、血小板の損失を阻害し、血小板凝集物の形成を
阻害し、フィブリンの形成を阻害し、血栓の形成を阻害し、および塞栓の形成を
阻害する、医薬的に許容される担体中に本発明の化合物を含んで成る組成物に関
する。これらの組成物は、抗凝固剤、抗血小板剤および血栓融解剤を任意に含有
することができる。これらの組成物を、血、血液製剤または哺乳動物の器官に添
加して、所望の阻害を得ることができる。
【0008】 本発明は、哺乳動物における、不安定性アンギナ(unstable ang
ina)、難治性アンギナ(refractory angina)、心筋梗塞
、一過性虚血性発作、心房細動、血栓性発作、塞栓性発作、深静脈血栓症、播種
性血管内凝固、フィブリン眼蓄積(ocular build up of f
ibrin)、および再疎通血管の再閉塞または再狭窄を予防または治療する化
合物にも関する。これらの組成物は、抗凝固剤、抗血小板剤および血栓融解剤を
任意に含有することができる。
【0009】 本発明は、哺乳動物の外面(surface)に本発明の化合物を共有結合的
または非共有結合的に付着させることによって、哺乳動物の外面の血餅形成(t
hrombogenicity)を減少させる方法にも関する。
【0010】 発明の詳細な説明および好ましい実施形態 本発明は、下記構造式(式IまたはII):
【0011】
【化3】 [式中: Xは、NまたはCHであり; RおよびRは独立に、 水素、 非置換あるいは下記の1つまたはそれ以上によって置換されている−フェニ
ル、 C1〜4アルキル、 C1〜4アルコキシ、 ハロゲン、 ヒドロキシ、 COOH、または CONH、 ナフチル、 ビフェニル、 N、OおよびSから成る群から選択される1〜4個のヘテロ原子を有する、
飽和または不飽和の、5〜7員の単環式または9〜10員の二環式複素環、 非置換あるいは下記の1つまたはそれ以上によって置換されている−C1〜 アルキル、 ヒドロキシ、 COOH、 アミノ、 アリール、 C3〜7シクロアルキル、 ヘテロアリール、または ヘテロシクロアルキル、 −CF、 C3〜7シクロアルキル、 C7〜12二環式アルキル、または C10〜16三環式アルキル、 であるか、または、 RおよびRは、それらに結合している窒素原子と一緒になって、窒素原子
1個を有する5または6員環を形成し; Rは、 水素、 非置換あるいは下記の1つまたはそれ以上によって置換されている−フェニ
ル、 C1〜4アルキル、 C1〜4アルコキシ、 ハロゲン、 ヒドロキシ、 COOH、または CONH、 ナフチル、 ビフェニル、 N、OおよびSから成る群から選択される1〜4個のヘテロ原子を有する、
飽和または不飽和の、5〜7員の単環式または9〜10員の二環式複素環、 非置換あるいは下記の1つまたはそれ以上によって置換されている−C1〜 アルキル、 ヒドロキシ、 COOH、 アミノ、 アリール、 C3〜7シクロアルキル、 ヘテロアリール、または ヘテロシクロアルキル、 −CF、 C3〜7シクロアルキル、 C7〜12二環式アルキル、または C10〜16三環式アルキル、 であり;および Rは、 水素、 −C1〜4アルキル、 C3〜7シクロアルキル、または トリフルオロメチル、 である] で示される、トロンビン阻害剤として有効な、例えば冠動脈疾患の予防に治療的
有効性を有する、化合物または医薬的に許容されるそれの塩に関する。
【0012】 該化合物の1つの種類において、Rは、水素であり;Rは、−C3〜7
クロアルキルまたは−CH3〜7シクロアルキルであり;あるいは、R
よびRは、窒素原子1個を有する5または6員環を形成し;Rは、水素、ア
リール、−C3〜7シクロアルキルまたは−CH3〜7シクロアルキルであ
り;Rは、水素、−C1〜4アルキル、C3〜7シクロアルキルまたはトリフ
ルオロメチルである。
【0013】 特定の例を、下記表1に示す。本発明の化合物の阻害活性を、5nMまたはそ
れ以上のKを示す「」、5nMより低いKiを示す「**」によって示す。
その数値は、本明細書において下記に説明する生体内アッセイによって測定され
る。
【0014】
【化4】
【0015】 本発明の化合物は、キラル中心を有し、ラセミ酸塩、ラセミ混合物、および個
々のジアステレオ異性体または鏡像異性体として存在することができ、全ての異
性体形が本発明に含まれる。本発明の化合物は、多形結晶形であることもでき、
全ての多形結晶形が本発明に含まれる。
【0016】 成分において、または式Iにおいて、ある変動が2回以上発生する場合に、各
発生におけるそれ定義は、他の全ての発生におけるそれの定義から独立している
。さらに、成分および/または変動の組合せは、そのような組合せが安定な化合
物を生じる場合にのみ許容される。
【0017】 本明細書において使用される「アルキル」という用語は、特に指定されない場
合は、特定の炭素数を有する分岐鎖および直鎖飽和脂肪族炭化水素基の両方を包
含するものとし(Meはメチル、Etはエチル、Prはプロピル、Buはブチル
である);「アルコキシ」という用語は、酸素架橋によって結合している指定の
数の炭素原子を有する直鎖または分岐鎖アルキル基を表し;本明細書において使
用される「ハロ」という用語は、フルオロ、クロロ、ブロモおよびヨードを意味
し;「対イオン」という用語は、小さい1個の陰電荷の種類、例えば、塩化物、
臭化物、水酸化物、酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、過塩素酸塩、硝酸塩、安息香
酸塩、マレイン酸塩、硫酸塩、酒石酸塩、ヘミ酒石酸塩、ベンゼンスルホン酸塩
等を意味する。
【0018】 「C3〜7シクロアルキル」という用語は、シクロプロピル、シクロブチル、
シクロペンチル、シクロヘキシルおよびシクロヘプチル等を包含するものとする
【0019】 「C7〜12二環式アルキル」という用語は、ビシクロ[2.2.1]ヘプチ
ル(ノルボルニル)、ビシクロ[2.2.2]オクチル、1,1,3−トリメチ
ルビシクロ[2.2.1]ヘプチル(ボルニル)等を包含するものとする。「C 10〜16 三環式アルキル」という用語は、環状に配置された10〜16個の炭
素原子を有する環系を意味する。
【0020】 本明細書において使用される「アリール」という用語は、特に指定されない場
合は、安定な6〜10員の単環式または二環式環系を意味する。アリール環は、
非置換であるか、あるいはC1〜4低級アルキル、ヒドロキシ、アルコキシ、ハ
ロゲン、アミノの1つまたはそれ以上によって置換されていてもよい。「アリー
ル」基の例は、フェニルおよびナフチルである。
【0021】 本明細書において使用される「ヘテロ環」または「複素環」という用語は、特
に指定されない場合は、いずれの環が飽和または不飽和であってもよく、炭素原
子ならびにN、OおよびSから成る群から選択される1〜4個のヘテロ原子から
成る、安定な5〜7員の単環式または二環式あるいは安定な9〜10員の二環式
複素環系を表し、窒素および硫黄ヘテロ原子が任意に酸化されていてもよく、窒
素ヘテロ原子が任意に第四級化されていてもよく、前記に定義した複素環のいず
れかがベンゼン環に縮合している二環式基も包含する。二環式不飽和環系は、部
分的に不飽和または完全に不飽和の二環式環系を包含する。部分的に不飽和の二
環式環系は、例えば、シクロペンテノピリジニル、ベンゾジオキサン、メチレン
ジオキシルフェニル基である。1個の酸素原子または硫黄原子、1〜4個の窒素
原子、あるいは1〜2個の窒素原子と組み合わした1個の酸素原子または硫黄原
子を有する環が、特に有効である。複素環は、安定な構造の形成を生じるどのヘ
テロ原子または炭素原子においても結合することができる。そのような複素環基
の例は、ピペリジニル、ピペラジニル、2−オキソピペラジニル、2−オキソピ
ペリジニル、2−オキソピロロジニル、2−オキソアゼピニル、アゼピニル、ピ
ロリル、4−ピペリドニル、ピロリジニル、ピラゾリル、ピラゾリジニル、イミ
ダゾリル、イミダゾリニル、イミダゾリジニル、ピリジル、ピラジニル、ピリミ
ジニル、ピリダジニル、オキサゾリル、オキサゾリジニル、イソオキサゾリル、
イソオキサゾリジニル、モルホリニル、チアゾリル、チオフェニル、オキサゾリ
ル、チアゾリジニル、イソチアゾリル、キヌクリジニル、イソチアゾリジニル、
インドリル、キノリニル、イソキノリニル、ベンズイミダゾリル、チアジアゾリ
ル、ベンゾピラニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、フリル、テトラ
ヒドロフリル、テトラヒドロピラニル、テトラゾール、チエニル、ベンゾチエニ
ル、チアモルホリニル、チアモルホリニルスルホキシド、チアモルホリニルスル
ホン、およびオキサジアゾリルである。モルホリノはモルホリニルと同じである
。不飽和複素環は、以下に「ヘテロアリール」環とも称される。
【0022】 式Iの化合物の医薬的に許容される塩(水または油溶性あるいは分散性生成物
)は、無機酸、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、スルファミド酸、燐酸、硝酸
等から誘導される一般的な非毒性の塩、あるいは、例えば無機または有機酸また
は塩基から形成される第四級アンモニウム塩を包含する。酸付加塩の例は、酢酸
塩、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスパラギン酸塩、安息香酸塩、ベンゼンス
ルホン酸塩、二硫酸塩、酪酸塩、クエン酸塩、樟脳酸塩、樟脳スルホン酸塩、シ
クロペンタンプロピオン酸塩、二グルコン酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホ
ン酸塩、フマル酸塩、グルコヘプタン酸塩、グリセロ燐酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプ
タン酸塩、ヘキサン酸塩、塩酸塩、臭化水素酸塩、沃化水素酸塩、2−ヒドロキ
シエタンスルホン酸塩、乳酸塩、マレイン酸塩、メタンスルホン酸塩、2−ナフ
タレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、硝酸塩、蓚酸塩、パモエート、ペクチン酸
塩、過硫酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、ピクリン酸塩、ピバル酸塩、プロ
ピオン酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、トシレート、お
よびウンデカン酸塩である。塩基性塩は、アンモニウム塩、アルカリ金属塩、例
えばナトリウムおよびカリウム塩、アルカリ土類金属塩、例えばカルシウムおよ
びマグネシウム塩、有機塩基との塩、例えばジシクロヘキシルアミン塩、N−メ
チル−D−グルカミン、ならびにアルギニン、リシン等のようなアミノ酸との塩
を包含する。塩基性窒素含有基を、低級アルキルハロゲン化物、例えば、塩化、
臭化および沃化メチル、エチル、プロピルおよびブチル;硫酸ジアルキル、例え
ば、硫酸ジメチル、ジエチル、ジブチルおよびジアミル;長鎖ハロゲン化物、例
えば、塩化、臭化および沃化デシル、ラウリル、ミリスチルおよびステアリル;
アラルキルハロゲン化物、例えば臭化ベンジルおよびフェネチル等のような物質
によって、第四級化することもできる。
【0023】 本明細書に使用される略語は以下の通りである。
【0024】
【表1】
【0025】 プロテイナーゼ阻害を測定する生体外アッセイ S.D.LewisらによってTrombosis Research, I
ssue No.70, p.173(1993)に詳細に記載されている方法
によって、ヒトα−トロンビンおよびヒトトリプシンのアッセイを行った。
【0026】 0.05M TRIS緩衝剤 pH7.4、0.15M NaCl、0.1%
PEG中で、25℃においてアッセイを行った。トリプシンアッセイは、1mM
CaClも含有した。p−ニトロアニリド(pna)基質の加水分解の速度
を測定するアッセイにおいて、Thermomix 96−well plat
e readerを使用して、p−ニトロアニリンの時間依存性出現を測定した
(405nmにおいて)。sar−PR−pnaを使用して、ヒトα−トロンビ
ン(K=125μM)およびウシトリプシン(K=125μM)を測定した
。8270cm−1−1の吸光係数を使用して342nmにおける吸収を測定
することによって、p−ニトロアニリド基質濃度を求めた。
【0027】 トロンビンの阻害の程度が高かった強力な阻害剤(K<10nM)を使用し
た試験においては、高感受性活性アッセイを使用した。このアッセイにおいて、
蛍光発生(fluorogenic)基質Z−GPR−afc(K=27μM
)のトロンビン触媒加水分解の速度を、7−アミノ−4−トリフルオロメチルク
マリンの生成に伴う500nm(400nmにおける励起)における蛍光の増加
から測定した。Z−GPR−afcの原液の濃度を、トロンビンによる原液のア
リコートの加水分解が終了した際に生成された7−アミノ−4−トリフルオロメ
チルクマリンの380nmにおける吸収を測定することによって求めた。
【0028】 酵素または阻害剤で平衡させた酵素を含有する溶液に、基質の原液を最終濃度 0.1Kに少なくとも10倍で希釈することによって、活性アッセイを行っ
た。酵素と阻害剤との平衡を得るのに要した時間を、対照実験において測定した
。阻害剤の不存在(V)または存在(V)下の、生成物形成の初期速度を測
定した。競合阻害、ならびにユニティー(unity)がK/[S]、[I]
/e、および[I]/e([S]、[I]およびeはそれぞれ、基質、阻害剤お
よび酵素の合計濃度を表す)と比較して極く僅かであると仮定して、酵素からの
阻害剤の分離の平衡定数(K)を、式1に示されるV/Vの[I]への依
存関係から得ることができる: V/V=1+[I]/K (1)
【0029】 このアッセイによって示される活性は、本発明の化合物が、不安定性アンギナ
(unstable angina)、難治性アンギナ(refractory
angina)、心筋梗塞、一過性虚血性発作、心房細動、血栓性発作、塞栓
性発作、深静脈血栓症、播種性血管内凝固、および再疎通血管の再閉塞または再
狭窄に罹患した患者の種々の症状の治療に治療学的に有効であることを示す。本
発明の化合物は、少なくとも1000nMのヒトトリプシンに対する阻害活性(
Kiで表される)によって明示される、選択的化合物である。
【0030】 トロンビン阻害剤−治療的使用−使用法 種々の血栓症状、特に冠動脈または脳血管疾患の治療および予防に、抗凝血療
法が指示されている。この分野の専門者は、抗凝血療法を必要とする状況を容易
に認識することができる。本明細書において使用される「患者」という用語は、
ヒト、ヒツジ、ウマ、ウシ、ブタ、イヌ、ネコ、ラットおよびマウスを含む霊長
類のような哺乳動物を意味するものとする。
【0031】 トロンビン阻害は、血栓症状を有する固体の抗凝血療法に有効であるだけでな
く、保存全血の凝固の防止および試験または保存用の他の生物学的サンプルの凝
固の防止のような、血液凝固の阻害が必要とされる場合に有効である。従って、
トロンビンを含有するかもしくは含有すると考えられる媒体において血液凝固の
阻止が要求される場合、例えば、血管移植片、ステント、整形外科用人工装具、
心臓用人工装具および体外循環システムから成る群から選択される物質に哺乳動
物の血液を接触させる場合に、トロンビン阻害剤をその媒体に添加するかもしく
は接触させることができる。
【0032】 本発明の化合物は、哺乳動物における静脈性血栓塞栓症(例えば、剥離した血
栓による血管の閉塞または閉鎖;剥離した血栓による肺動脈の閉塞または閉鎖)
、心臓性血栓塞栓症(例えば、剥離した血栓による心臓の閉塞または閉鎖)、動
脈性血栓症(例えば、動脈によって供給される組織の梗塞を生じる動脈内の血栓
形成)、アテローム性動脈硬化症(例えば、不規則に分布する脂質沈積物を特徴
とするアテローム性動脈硬化症)の治療または予防、および血液に接触して血液
を凝固させるデバイスの傾向を減少させるのに有効である。
【0033】 本発明の化合物によって治療または予防しうる静脈性血栓塞栓症の例は、静脈
の閉塞、肺動脈の閉塞(肺動脈塞栓症)、深静脈血栓症、癌および癌化学療法に
関係する血栓症、タンパク質C欠乏症、タンパク質S欠乏症、アンチトロンビン
III欠乏症、およびFactor V Leidenのような血栓発現性疾患
に由来する血栓症、ならびに全身紅斑性狼瘡(炎症性結合組織疾患)のような後
天性血栓発現性疾患から生じる血栓を包含する。静脈性血栓塞栓症に関係して、
本発明の化合物は、内在カテーテルの開通性の維持にも有効である。
【0034】 本発明の化合物によって治療または予防しうる心臓性血栓塞栓症の例は、血栓
塞栓性発作(損傷した脳血液供給に関係する神経疾患の原因となる剥離血栓)、
心房細動(上部心室筋原線維の急激な不規則な単収縮)に関係する心臓性血栓塞
栓症、機械的心臓弁のような人工心臓弁に関係する心臓性血栓塞栓症である。
【0035】 動脈性血栓症の例は、不安定性アンギナ(冠状動脈を原因とする重度の狭窄性
胸痛)、心筋梗塞(不充分な血液供給から生じる心筋細胞死)、虚血性心臓疾患
(血液供給の閉塞(例えば動脈狭窄による)による局部貧血)、経皮的経内腔冠
状動脈血管形成術の間のまたは後の再閉塞、経皮的経内腔環状動脈血管形成術後
の再狭窄、環状動脈バイパス移植片の閉塞、および閉塞性大脳血管疾患である。
動脈性血栓症に関して、本発明の化合物は、動静脈カニューレの開通性を維持す
るのにも有効である。
【0036】 アテローム性動脈硬化症の例は、動脈硬化症である。 血液に接触するデバイスの例は、血管移植片、ステント、整形外科用人工装具
、心臓用人工装具、および体外循環システムである。
【0037】 本発明のトロンビン阻害剤は、錠剤、カプセル剤(それぞれ、持続放出または
時限放出製剤を含む)、丸剤、散剤、顆粒剤、エリキシル剤、チンキ剤、懸濁剤
、シロップ剤および乳剤のような経口形態で投与することができる。本発明のト
ロンビン阻害剤は、医薬分野に精通する者によく知られている形態を使用して、
静脈投与(濃縮塊または点滴)、腹膜投与、皮下投与または筋肉投与形態で投与
することもできる。有効かつ非毒性量の所望化合物を、抗凝集剤として使用する
ことができる。フィブリンの眼蓄積を治療するために、眼内投与または局所投与
ならびに経口投与または非経口投与することができる。
【0038】 トロンビン阻害剤は、有効成分の持続放出を可能にするように製剤化される、
デポー剤注入またはインプラント製剤の形態で投与することができる。有効成分
をペレットまたは小さい円柱に圧縮し、貯留注射剤またはインプラントとして、
皮下または筋肉に移植することができる。インプラントは、生分解性ポリマーま
たは合成シリコーンのような不活性物質、例えば、Dow−Corning C
orporationによって製造されるSilastic、シリコーンゴムま
たは他のポリマーを使用する。
【0039】 トロンビン阻害剤は、小さい単層小胞、大きい単層小胞および多層小胞のよう
なリポソーム送達系の形態でも投与することができる。リポソームは、コレステ
ロール、ステアリルアミンまたはホスファチジルコリンのような種々の燐脂質か
ら形成することができる。
【0040】 トロンビン阻害剤は、化合物分子を結合させた個々の担体としてモノクローナ
ル抗体を使用することによっても送達することができる。トロンビン阻害剤は、
標的化しうる薬剤担体としての可溶性ポリマーに結合させることもできる。その
ようなポリマーは、ポリビニルピロリドン、ピランコポリマー、ポリヒドロキシ
プロピル−メタクリルアミド−フェノール、ポリヒドロキシエチル−アスパルタ
ミド−フェノール、パルミトイル残基で置換されたポリエチレンオキシド−ポリ
リシンを包含する。さらに、トロンビン阻害剤を、薬剤の制御放出を得るのに有
効なある種の生分解性ポリマー、例えば、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリ乳
酸とポリグリコール酸とのコポリマー、ポリエプシロンカプロラクトン、ポリヒ
ドロキシ酪酸、ポリオルトエステル、ポリアセタール、ポリジヒドロピラン、ポ
リシアノアクリレート、およびヒドロゲルの架橋または両親媒性ブロックコポリ
マーと結合させることもできる。
【0041】 トロンビン阻害剤を使用する投与計画は、患者の型、種類、年齢、体重、性お
よび医学的状態;治療される疾患の程度;投与経路;患者の腎臓および肝臓機能
;ならびに使用される特定の化合物またはその塩;を含む種々の要因によって選
択される。一般的知識を有する医師および獣医師は、疾患の進行を予防し、対抗
し、抑制するのに必要な薬剤の有効量を容易に決め、処方することができる。
【0042】 トロンビン阻害剤の経口投与量は、指定された効果を得るために使用される場
合に、約0.01mg/kg体重/日(mg/kg/日)〜約30mg/kg/
日、好ましくは0.025〜7.5mg/kg/日、より好ましくは0.1〜2
.5mg/kg/日、最も好ましくは0.1〜0.5mg/kg/日(他に指定
されない場合、有効成分の量は遊離塩基ベースである)。例えば、80kgの患
者は、約0.8mg/日〜2.4g/日、好ましくは2〜600mg/日、より
好ましくは8〜200mg/日、最も好ましくは8〜40mg/kg/日で投与
される。従って、1日に1回の投与に適するように製造される薬剤は、0.8m
g〜2.4g、好ましくは2mg〜600mg、より好ましくは8mg〜200
mg、最も好ましくは8mg〜40mg、例えば、8mg、10mg、20mg
および40mgを含有する。トロンビン阻害剤を、1日に2回、3回または4回
の分割投与によって投与するのが有利である。1日に2回の投与に適するように
製造される薬剤は、0.4mg〜4g、好ましくは1mg〜300mg、より好
ましくは4mg〜100mg、最も好ましくは4mg〜20mg、例えば、4m
g、5mg、10mgおよび20mgを含有する。
【0043】 静脈投与の場合、患者は、0.025〜7.5mg/kg/日、好ましくは0
.1〜2.5mg/kg/日、より好ましくは0.1〜0.5mg/kg/日を
送達するのに充分な量の有効成分を投与される。そのような量を多くの好適な方
法で投与することができ、例えば、長時間で、もしくは1日に数回で低濃度の有
効成分を多容量で投与するか、または短時間、例えば1日に1回で高濃度の有効
成分を少容量で投与することができる。一般に、約0.01〜1.0mg/mL
、例えば、0.1mg/mL、0.3mg/mLおよび0.6mg/mLの有効
成分濃度を有する一般的な静脈製剤が製造され、1日当たり0.01mL/kg
患者体重〜10.0mL/kg患者体重、例えば、0.1mL/kg、0.2m
L/kg、0.5mL/kgの量で投与される。1つの例において、有効成分濃
度0.5mg/mLを有する静脈製剤8mLを1日に2回投与される80kgの
患者は、1日に8mgの有効成分を投与される。グルクロン酸、L−乳酸、酢酸
、クエン酸、または静脈投与に許容されるpH範囲において穏当な緩衝力を有す
る医薬的に許容される酸/共役塩基を、緩衝剤として使用することができる。適
切な緩衝剤および製剤のpHを選択する際に、薬剤の溶解性を考慮しなければな
らない。適切な緩衝剤および製剤のpHの選択は、投与される薬剤の溶解性に依
存して、当業者によって容易に行うことができる。
【0044】 本発明の化合物は、好適な鼻腔賦形剤の局所使用によるか、または経皮経路に
よって、当業者によく知られている経皮パッチの形態を使用して、鼻腔投与する
ことができる。経皮送達系の形態で投与する場合、当然であるが、投与は、投与
計画全体を通じて間欠的ではなく連続的である。
【0045】 トロンビン阻害剤は一般に、意図する投与形態、即ち、経口錠剤、カプセル剤
、エリキシル剤、シロップ剤等に関して適切に選択され、一般的な医薬慣習に一
致する好適な医薬希釈剤、賦形剤または担体(本明細書において、集合的に「担
体」物質と称する)と組み合わせた有効成分として投与される。
【0046】 例えば、錠剤またはカプセル剤の形態での経口投与については、活性薬剤成分
を、ラクトース、スターチ、スクロース、グルコース、メチルセルロース、ステ
アリン酸マグネシウム、燐酸二カルシウム、硫酸カルシウム、マンニトール、ソ
ルビトール等の経口、非毒性の医薬的に許容される不活性担体と組み合わせるこ
とができ;液体形態の投与形態については、経口薬剤成分を、エタノール、グリ
セロール、水等の経口、非毒性の医薬的に許容される不活性担体と組み合わせる
ことができる。さらに、所望されるかまたは必要とされる場合に、好適な結合剤
、潤滑剤、分解剤および着色剤もその混合物に組み込むことができる。好適な結
合剤は、スターチ、ゼラチン、天然糖、例えばグルコースまたはβ−ラクトース
、トウモロコシ甘味料、天然および合成ゴム、例えば、アカシア、トラガカント
、またはアルギン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレング
リコール、ワックス等を包含する。これらの投与形態に使用される潤滑剤は、オ
レイン酸ナトリウム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、安
息香酸ナトリウム、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウム等を包含する。分解剤は、
限定されないが、スターチメチルセルロース、寒天、ベントナイト、キサンタン
ガム等を包含する。
【0047】 トロンビン阻害剤の投与に好適な一般的な非被覆錠剤コアは、限定されないが
下記の量の標準成分から成る:
【0048】
【表2】
【0049】 マンニトール、微結晶性セルロースおよびステアリン酸マグネシウムを、代替
的な医薬的に許容される賦形剤で置き換えることもできる。
【0050】 種々の血管疾患の治療における相乗効果を得るために、限定されないがフィブ
リノーゲン受容体拮抗薬(例えば、不安定性アンギナの治療または予防、あるい
は血管形成術後の再閉塞および再発性狭窄症の予防)を包含する好適な抗血小板
剤、アスピリンのような抗凝血剤、プラスミノゲーンアクチベーターまたはスト
レプトキナーゼのような血栓融解剤、あるいは、アテローム性動脈硬化症を治療
または予防するために、抗高コレステロール血症薬(例えば、ロバスタチンまた
はシンバスタチンのようなHMG CoAリダクターゼ阻害剤、HMG CoA
シンターゼ阻害剤等)を包含する脂質低下剤、と一緒にトロンビン阻害剤を投与
することもできる。例えば、冠状動脈疾患に罹患している患者、および血管形成
術を受ける患者は、フィブリノーゲン受容体拮抗薬およびトロンビン阻害剤の組
合せ投与によって利益を得る。トロンビン阻害剤は、組織プラスミノーゲンアク
チベーター媒介血栓融解再灌流の効果も高める。血栓形成後に先ずトロンビン阻
害剤を投与し、次に、組織プラスミノーゲンアクチベーターまたは他のプラスミ
ノーゲンアクチベーターを投与する。
【0051】 他の好適な抗血小板剤、抗凝血剤または血栓融解剤と組み合わせた本発明のト
ロンビン阻害剤の一般的な投与量は、患者の治療的必要性に依存して、付加的な
抗血小板剤、抗凝血剤または血栓融解剤を組合せ投与せずに投与されるトロンビ
ン阻害剤の投与量と同じである場合もあり、または付加的な抗血小板剤、抗凝血
剤または血栓融解剤を組合せ投与せずに投与されるトロンビン阻害剤の投与量よ
り実質的に少ない場合もある。
【0052】 下記の合成法を使用して、本発明の化合物を製造することができる。
【0053】 方法1 実施例3に例示する。
【0054】 ステップAにおいて、出発物質2,4−ジヒドロキシ−3−ニトロピリジンを
、脱水塩化物源、例えばオキシ塩化燐と反応させて、4−クロロピリジンを得る
。これを、ステップBにおいて、エチルブロモアセテートのようなアセテート相
当物を使用してアルキル化する。ステップCにおいて、エタノール中、トリエチ
ルアミンのようなアミン塩基の存在下に、4−クロロピリジノンを2−メルカプ
トベンゾチアゾールと反応させる。ステップDにおいて、酢酸エチル中、炭素上
のパラジウムでの接触水素添加によって、ニトロ基を還元する。ステップEにお
いて、DMAPを触媒として使用して、アミノ基をそれのビス−BOC誘導体と
して保護し、ステップFにおいて、酢酸水溶液中、過マンガン酸カリウムを使用
してチオエーテルを酸化してスルホンを得る。ステップGにおいて、エタノール
酢酸中、亜鉛を使用して、スルホンをスルフィネート塩に還元し、次に、ステッ
プHにおいて、スルフィネートをNCSと反応させて、塩化スルホニルを得る。
ステップIにおいて、NMMのような塩基の存在下に、塩化スルホニルをアミン
と反応させて、スルホンアミドを得、ステップJにおいて、酢酸エチル中、無水
HClのような強酸を使用してBOC基を除去する。次に、ステップKにおいて
、水酸化リチウムを使用してエステルを加水分解し、ステップLにおいてカルボ
ン酸を適切なアミンとカップリングさせて、最終生成物を得る。
【0055】
【化5】
【0056】 本発明の化合物を製造するアミドカップリング、例えばステップLは、ジシク
ロヘキシルカルボジイミドまたは1−エチル−3−(3−ジメチル−アミノプロ
ピル)カルボジイミドのような試薬を使用するカルボジイミド法によって行うこ
とができる。アミドまたはペプチド結合を形成する他の方法は、限定されないが
、酸塩化物、アジ化物、混合無水物または活性エステルを介する合成経路を包含
する。一般に溶液相アミドカップリングが行われるが、標準的なMerrifi
eld法による固相合成もそれに代わって使用することができる。1個またはそ
れ以上の保護基の付加および除去も、一般的に行われる。同様の明らかなそれら
の変形物を製造する方法の明らかな変法および改良法が、当業者に明らかである
【0057】 方法2 実施例4に例示する。 方法1のステップLの生成物を、過剰のホルムアルデヒドと反応させ、粗反応
生成物を酸水溶液中で加水分解して、最終生成物を得る。
【0058】
【化6】
【0059】 方法3 実施例8に例示する。 ステップAにおいて、方法1のステップKの生成物を、過剰のホルムアルデヒ
ドと反応させ、次に、ステップBにおいて、カルボン酸を適切なアミンとカップ
リングして、最終生成物を得る。
【0060】
【化7】
【0061】 方法4 実施例1に例示する。 ステップAにおいて、方法1のステップBの生成物を、2−メルカプトエタノ
ールと反応させる。次に、ステップBにおいて、チオエーテルを五塩化燐のよう
な脱水塩化物源と反応させて、クロロエチル誘導体を得る。次に、ステップCに
おいて、mCPBAまたはOXONE(登録商標)のような試薬を使用して、チ
オエーテルをスルホンに酸化し、ステップDにおいて、接触水素添加によってニ
トロ基を還元する。次に、ステップEにおいて、炭酸カリウムのような塩基の存
在下に、アミンの溶液を加熱することによって、アミンを環化する。次に、ステ
ップFにおいて、水酸化リチウムを使用してエステルを加水分解し、ステップG
において、カルボン酸を適切なアミンとカップリングさせ、次に、ステップHに
おいて、強酸を使用して脱保護して、最終生成物を得る。
【0062】
【化8】
【0063】 この方法の改良法は、所定の合成段階において適切な試薬または適切な置換出
発物質を使用することによって、請求の範囲に含まれる種々のR基が存在しう
るようにする。同様の明らかなそれらの変形物を製造する方法の明らかな変法お
よび改良法が、当業者に明白である。
【0064】 下記実施例は、発明者らが意図する本発明を例示するものであり、本発明の範
囲または意図を限定するものではないと理解すべきである。
【0065】 実施例1 6−(2−アミノ−6−メチル−5−メチレンカルボキシアミドメチルピリジ ニル)−7−メチル−5−オキソ−3,4,5,6−テトラヒドロピリド−[4 ,3−b]−1,4−チアジン−1,1−ジオキシドの製造
【0066】
【化9】 ステップA1−エチルオキシカルボニルメチル−4−(2−ヒドロキシエ チルチオ)−6−メチル−3−ニトロ−2−ピリジノン エタノール(4mL)中の、4−クロロ−1−エチルオキシカルボニルメチル
−6−メチル−3−ニトロ−2−ピリジノン(実施例3のステップBの生成物、
549mg、2.0ミリモル)およびトリエチルアミン(0.613mL、4.
4ミリモル)の攪拌した混合物に、2−メルカプトエタノール(0.168mL
、2.4ミリモル)を加え、その混合物を15分間にわたって加熱還流した。そ
の反応液を冷却し、蒸発させて、固形物を得、シリカゲルでのフラッシュカラム
クロマトグラフィー(酢酸エチルで溶離)によって精製して、標記化合物を淡黄
色結晶質固形物として得た: NMR(CDCl);d 1.31(t,3H)、2.05(br t,1H
)、2.37(s,3H).3.18(t,2H)、3.93(br q,2H
)、4.26(q,2H)、4.80(s,2H)、6.21(s,1H)。
【0067】 ステップB4−(2−クロロエチルチオ)−1−エチルオキシカルボニル メチル−6−メチル−3−ニトロ−2−ピリジノン 塩化メチレン(5mL)中の、1−エチルオキシカルボニルメチル−4−(2
−ヒドロキシエチルチオ)−6−メチル−3−ニトロ−2−ピリジノン(316
mg、1.0ミリモル)の攪拌した溶液に、五塩化燐(229mg、1.1ミリ
モル)を加えた。15分後、その反応液を塩化メチレンで希釈し、水で洗浄し、
乾燥し(NaSO)、蒸発させて、標記化合物を黄色結晶質固形物として得
た: NMR(CDCl);d 1.31(t,3H)、2.40(s,3H)、3
.32(t,2H).3.70(t,2H)、4.26(q,2H)、4.81
(s,2H)、6.01(s,1H)。
【0068】 ステップC4−(2−クロロエチルスルホニル)−1−エチルオキシカル ボニルメチル−6−メチル−3−ニトロ−2−ピリジノン 1:1のメタノール/水(8mL)中の、OXONE(登録商標)(922m
g、1.5ミリモル)および4−(2−クロロエチルチオ)−1−エチルオキシ
カルボニルメチル−6−メチル−3−ニトロ−2−ピリジノン(168mg、0
.5ミリモル)の混合物を8日間攪拌した。その反応液を酢酸エチルと水の間に
分配し、有機層を乾燥し(NaSO)、蒸発させて、標記化合物を固形物と
して得た: NMR(CDCl);d 1.32(t,3H)、2.48(s,3H)、3
.88(m,4H).4.28(q,2H)、4.88(s,2H)、6.59
(s,1H)。
【0069】 ステップD3−アミノ−4−(2−クロロエチルスルホニル)−1−エチ ルオキシカルボニルメチル−6−メチル−2−ピリジノン エタノール(3.0mL)中の、酸化白金(IV)(24mg)および4−(
2−クロロエチルスルホニル)−1−エチルオキシカルボニルメチル−6−メチ
ル−3−ニトロ−2−ピリジノン(120mg、0.33ミリモル)の混合物を
、水素雰囲気中で16時間攪拌した。その反応液をセライトで濾過し、蒸発させ
て、標記化合物をガラス状物として得た: NMR(CDCl);d 1.31(t,3H)、2.44(s,3H)、3
.57(t,2H).3.80(t,2H)、4.26(q,2H)、4.79
(s,2H)、5.90(br s,2H)、6.23(s,1H)。
【0070】 ステップE6−エチルオキシカルボニルメチル−7−メチル−5−オキソ −3,4,5,6−テトラヒドロピリド−[4,3−b]−1,4−チアジン− 1,1−ジオキシド ジメチルアセタミド(1.0mL)中の、炭酸カリウム(45mg)および3
−アミノ−4−(2−クロロエチルスルホニル)−1−エチルオキシカルボニル
メチル−6−メチル−2−ピリジノン(120mg、0.33ミリモル)の混合
物を、160℃で1時間攪拌した。その反応混合物を冷却し、酢酸エチルと希H
Clの間に分配した。有機層をブラインで洗浄し、乾燥し(NaSO)、蒸
発させて、半固形物を得た。粗生成物を、シリカゲルでのフラッシュカラムクロ
マトグラフィー(70〜100%酢酸エチル/ヘキサンの勾配)によって精製し
て、標記化合物を無色結晶質固形物として得た: NMR(DMSO−d);d 1.21(t,3H)、2.21(s,3H)
、3.36(m,2H).3.74(m,2H)、4.16(q,2H)、4.
79(s,2H)、6.28(s,1H)、6.97(br s,1H)。
【0071】 ステップF〜H6−(2−アミノ−6−メチル−5−メチレンカルボキシ アミドメチルピリジニル)−7−メチル−5−オキソ−3,4,5,6−テトラ ヒドロピリド−[4,3−b]−1,4−チアジン−1,1−ジオキシド 1:1:1のメタノール/THF/水(1.5mL)中の、水酸化リチウム一
水化物(21mg)および6−エチルオキシカルボニルメチル−7−メチル−5
−オキソ−3,4,5,6−テトラヒドロピリド−[4,3−b]−1,4−チ
アジン−1,1−ジオキシド(25.3mg、0.084ミリモル)の混合物を
64時間攪拌した。1M HCl溶液(1mL)を加え、その溶液を真空蒸発し
て固形物を得た。DMF(0.4mL)中の、この固形物、HOBT(14.7
mg、0.109ミリモル)、5−アミノメチル−2−t−ブトキシカルボニル
アミノ−6−メチルピリジン(20.0mg、0.084ミリモル)およびNM
M(0.0212mL、0.193ミリモル)の攪拌した溶液に、EDC.HC
l(20.9mg、0.109ミリモル)を加えた。16時間後、その反応液を
酢酸エチルと水の間に分配した。有機層を希クエン酸溶液およびブラインで洗浄
し、乾燥し(NaSO)、蒸発させて、ガラス状物を得た。その粗生成物を
シリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(0〜10%エタノール/
酢酸エチルの勾配)によって精製して、ガラス状物を得た。この物質と酢酸エチ
ル(5mL)との攪拌した混合物に、HClガスを0℃で15分間にわたって泡
立たせた。室温でさらに1時間後、その混合物を窒素で10分間にわたって脱泡
し、次に、脱脂綿プラグで濾過し、酢酸エチルで洗浄した。固形物をメタノール
に溶解し、蒸発させて、黄褐色固形物を得た。これを酢酸エチル(2mL)中の
懸濁として加熱還流し、冷却し、濾過によって採集して、標記化合物のヒドロク
ロリド塩を黄褐色固形物として得た: NMR(DO);d 2.16(s,3H)、2.33(s,3H)、3.4
3(m,2H).3.86(m,2H)、4.23(s,2H)、6.41(s
,1H)、6.64(d,1H)、7.58(d,1H)。
【0072】 実施例2 6−(2−アミノ−6−メチル−5−メチレンカルボキシアミドメチルピリジ ニル)−7−メチル−5−オキソ−2[RS]−フェニル−3,4,5,6−テ トラヒドロピリド−[4,3−b]−1,4−チアジン−1,1−ジオキシドの 製造
【0073】
【化10】 実施例1のステップA〜Fの手順を使用し、次に、実施例3のステップKおよ
びLの手順を使用して、加水分解し、2−アミノ−5−アミノメチル−6−メチ
ルピリジンビスHCl塩にカップリングし、次に、分取HPLC(アセトニトリ
ル/0.1%TFA水溶液の勾配)によって精製して、標記化合物のTFA塩を
[RS]−1−フェニル−2−メルカプトエタノールからガラス状物として製造
した: HRMS(FAB)C2326S:計算値:468.1706(M+
1)。実測値:468.1709。
【0074】 実施例3 3−アミノ−1−(2−アミノ−6−メチル−5−メチレンカルボキシアミド メチルピリジニル)−4−(N−シクロブチルメチルスルファモイル)−2−ピ リジノンの製造
【0075】
【化11】 ステップA4−クロロ−2−ヒドロキシ−3−ニトロピリジン アセトニトリル(560mL)中の、2,4−ジヒドロキシ−3−ニトロピリ
ジン(28.92g、0.17モル)およびベンジルトリエチルアンモニウムク
ロリド(155g、0.68モル)の攪拌した混合物に、オキシ塩化燐(63.
4mL、0.68モル)を滴下した。その反応混合物を1時間で60℃に加温し
、次に、1時間にわたって加熱還流した。その反応液を冷却し、揮発物を真空蒸
発した。氷/水スラリー(500mL)を残留油状物に加え、その混合物を0℃
で3時間攪拌した。固形物を濾過によって採集し、水およびヘキサンで洗浄して
、標記化合物を固形物として得た: NMR(CDOD);d 2.33(s,3H)、6.39(s,1H)。
【0076】 ステップB4−クロロ−1−エチルオキシカルボニルメチル−3−ニトロ −2−ピリジノン 0℃のTHF(250mL)中の4−クロロ−2−ヒドロキシ−3−ニトリピ
リジン(23.68g、0.126モル)の攪拌した溶液に、水素化ナトリウム
(鉱油中60%分散物、7.5g、0.188モル)を加えた。25分後、エチ
ルブロモアセテート(16.7mL、0.151モル)を加え、反応液を60℃
に加温した。20時間後、反応液を冷却し、1M HClで酸性化したブライン
で洗浄した。有機層を乾燥し(NaSO)、真空蒸発して、固形物を得、酢
酸エチル/ヘキサンから再結晶して、標記化合物を得た: NMR(CDOD);d 1.29(t,3H)、2.43(s,3H)、4
.25(q,2H)、4.92(s,2H)、6.75(s,1H)。
【0077】 ステップC4−(2−ベンゾチアジニルメルカプチル)−1−エチルオキ シカルボニルメチル−3−ニトロ−2−ピリジノン エタノール(200mL)中の、4−クロロ−1−エチルオキシカルボニルメ
チル−3−ニトリ−2−ピリジノン(9.3g、33.86ミリモル)および2
−メルカプトベンゾチアゾール(6.23g、37.25ミリモル)の攪拌した
溶液に、トリエチルアミン(10.38mL、74.5ミリモル)を加え、反応
液を加熱還流した。15分後、反応液を冷却し、揮発物を真空蒸発した。残渣を
クロロホルムと1M HCl溶液の間に分配した。有機層を乾燥し(NaSO )、真空蒸発して、固形物を得、1:1のメタノール/ヘキサンでトリチュレ
ーションして、標記化合物を淡黄色固形物として得た: NMR(CDCl);d 1.30(t,3H)、2.22(s,3H)、4
.25(q,2H)、4.79(s,2H)、5.99(s,1H)、7.55
(m,2H)、7.95(d,1H)、8.16(d,1H)。
【0078】 ステップD3−アミノ−4−(2−ベンゾチアジニルメルカプチル)−1 −エチルオキシカルボニルメチル−2−ピリジノン 4−(2−ベンゾチアジニルメルカプチル)−1−エチルオキシカルボニルメ
チル−3−ニトロ−2−ピリジノン(12.5g、30.83ミリモル)および
炭素上10%パラジウム(6.25g)の混合物を、水素下に、酢酸エチル(4
00mL)中の懸濁液として攪拌した。16時間後、混合物をセライトで濾過し
、真空蒸発して、標記化合物を固形物として得た: NMR(CDCl);d 1.33(t,3H)、2.25(s,3H)、4
.28(q,2H)、4.85(s,2H)、4.98(br s,2H)、6
.24(s,1H)、7.30(t,1H)、7.42(t,1H)、7.70
(d,1H)、7.89(d,1H)。
【0079】 ステップE4−(2−ベンゾチアジニルメルカプチル)−3−(N,N− ジ−t−ブトキシカルボニルアミノ)−1−エチルオキシカルボニルメチル−2 −ピリジノン 塩化メチレン(60mL)中の、3−アミノ−1−エチルオキシカルボニルメ
チル−4−(2−ベンゾチアジニルメルカプチル)−2−ピリジノン(8.66
g、23.05ミリモル)およびジ−t−ブチルジカーボネート(17.6g、
80.66ミリモル)の攪拌した溶液に、DMAP(3.1g、25.35ミリ
モル)を加えた。16時間後、ジ−t−ブチルジカーボネート(5.03g)を
さらに加え、反応液をさらに3時間攪拌した。反応液を塩化メチレンで希釈し、
10%クエン酸溶液で洗浄し、乾燥し(NaSO)、真空蒸発した。残渣を
、加熱した酢酸エチル/ヘキサンでトリチュレーションして、標記化合物を固形
物として得た: NMR(CDCl);d 1.29(t,3H)、1.47(s,18H)、
2.21(s,3H)、4.23(q,2H)、4.78(s,2H)、6.1
0(s,1H)、7.44(t,1H)、7.53(t,1H)、7.84(d
,1H)、8.07(d,1H)。
【0080】 ステップF4−(2−ベンゾチアジニルスルホニル)−3−(N,N−ジ −t−ピリジノン 4:1の酢酸/水(250mL)中の、4−(2−ベンゾチアジニルメルカプ
チル)−3−(N,N−ジ−t−ブトキシカルボニルアミノ)−1−エチルオキ
シカルボニルメチル−2−ピリジノン(9.686g、16.83ミリモル)の
攪拌した溶液に、水(90mL)中の過マンガン酸カリウム(10.6g、67
.31ミリモル)の溶液を加えた。62時間後、反応液を酢酸エチルと10%亜
硫酸ナトリウム溶液の間に分配した。有機層を10%亜硫酸ナトリウム溶液、水
(2x)、炭酸水素ナトリウム溶液(2x)、水およびブラインで洗浄し、乾燥
し(NaSO)、真空蒸発させて、固形物を得た。これをエーテルでトリチ
ュレーションして、標記化合物を固形物として得た: NMR(CDCl);d 1.15(s,18H)、1.28(t,3H)、
2.45(s,3H)、4.21(q,2H)、4.79(s,2H)、6.9
4(s,1H)、7.60(m,2H)、8.01(d,1H)、8.21(d
,1H)。
【0081】 ステップG,H4−クロロスルホニル−3−(N,N−ジ−t−ブトキシ カルボニルアミノ)−1−エチルオキシカルボニルメチル−2−ピリジノン エタノール(63mL)中の、4−(2−ベンゾチアジニルスルホニル)−3
−(N,N−ジ−t−ブトキシカルボニルアミノ)−1−エチルオキシカルボニ
ルメチル−2−ピリジノン(3.94g、6.48ミリモル)および酢酸(8.
73mL)の攪拌した混合物に、亜鉛粉末(6.93g、106ミリモル)を加
えた。16時間後、反応混合物を濾過し、室温で真空蒸発させた。−5℃の塩化
メチレン(100mL)中のこの残渣の混合物に、NCS(0.952g、7.
13ミリモル)を加えた。15分後、反応液を室温に温め、さらに40分後、反
応液をセライトで濾過し、真空蒸発して、ベンゾチアゾール(1当量)で汚染さ
れた標記化合物を黄色固形物として得た: NMR(CDCl);d 1.31(t,3H)、1.44(s,18H)、
2.42(s,3H)、4.26(q,2H)、4.83(s,2H)、6.5
7(s,1H)。
【0082】 ステップI,J3−アミノ−4−(N−シクロブチルメチルスルファモイ ル)−1−エトキシカルボニルメチル−2−ピリジノン 塩化メチレン(15mL)中の、4−クロロスルホニル−3−(N,N−ジ−
t−ブトキシカルボニルアミノ)−1−エチルオキシカルボニルメチル−2−ピ
リジノン(ステップHからの混合物として、0.84g)およびシクロブチルメ
チルアミンヒドロクロリド(348g、2.86ミリモル)の攪拌した混合物に
、NMM(1.43mL、13.0ミリモル)を加えた。16時間後、反応液を
塩化メチレンで希釈し、10%クエン酸溶液で洗浄した。有機層を乾燥し(Na SO)、蒸発させた。残渣を、シリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグ
ラフィー(40%酢酸エチル/ヘキサン)によって精製した。0℃の酢酸エチル
(10mL)中の得られた化合物の攪拌した溶液に、HClガスを15分間泡立
たせた。反応液を室温に加温し、さらに3時間後、蒸発させて、標記化合物を固
形物として得た: NMR(CDCl);d 1.30(t,3H)、1.64(m,2H)、1
.88(m,2H)、2.04(m,2H)、2.24(s,3H)、2.44
(m,1H)、2.99(t,2H)、4.25(q,2H)、4.68(br
t,1H)、4.79(s,2H)、6.26(s,1H)。
【0083】 ステップK3−アミノ−1−カルボキシメチル−4−(N−シクロブチル メチルスルファモイル)−2−ピリジノン 1:3:3の水/メタノール/THF(14mL)中の3−アミノ−4−(N
−シクロブチルメチルスルファモイル)−1−エトキシカルボニルメチル−2−
ピリジノン(170mg、0.476ミリモル)の攪拌した溶液に、水酸化リチ
ウム水化物(40mg、0.952ミリモル)を加えた。2時間後、反応液を1
M HClで酸性化し、その混合物をクロロホルムとブラインの間に分配した。
有機層を乾燥し(NaSO)、蒸発させて、標記化合物を固形物として得た
: NMR(DMSO−d);d 1.59(m,2H)、1.73(m,2H)
、1.90(m,2H)、2.17(s,3H)、2.34(m,1H)、2.
77(t,2H)、4.71(s,2H)、5.93(s,2H)、6.16(
s,1H)、7.68(br t,2H)。
【0084】 ステップL3−アミノ−1−(2−アミノ−6−メチル−5−メチレンカ ルボキシアミドメチルピリジニル)−4−(N−シクロブチルメチルスルファモ イル)−2−ピリジノン DMF(2.5mL)中の、3−アミノ−1−カルボキシメチル−4(N−シ
クロブチルメチルスルファモイル)−2−ピリジノン(121.9mg、0.3
7ミリモル)、2−アミノ−5−アミノメチル−6−メチルピリジンジヒドロク
ロリド(93mg、0.444ミリモル)、HOBT(60mg、0.444ミ
リモル)およびNMM(0.24mL、2.22ミリモル)の攪拌した溶液に、
EDC.HCl(85mg、0.444ミリモル)を加えた。16時間後、反応
液を酢酸エチルと水の間に分配した。有機層を水およびブレインで洗浄し、乾燥
し(NaSO)、蒸発させて、固形物を得た。粗生成物を塩化メチレンから
再結晶して、標記化合物を淡黄色結晶質固形物として得た: NMR(DMSO−d);d 1.60(m,2H)、1.77(m,2H)
、1.91(m,2H)、2.14(s,3H)、2.22(s,3H)、2.
35(m,1H)、2.86(d,2H)、4.10(d,2H)、4.65(
s,2H)、5.72(s,2H)、5.90(s,2H)、6.13(s,1
H)、6.22(d,1H)、7.19(d,1H)、7.65(br t,2
H)、8.43(br t,1H)。 HRMS(FAB)C2029S:計算値:449.1966(M
+1)。実測値:449.1975。
【0085】 実施例4 6−(2−アミノ−6−メチル−5−メチレンカルボキシアミドメチルピリジ ニル)−7−メチル−5−オキソ−2−シクロブチルメチル−3,4,5,6− テトラヒドロピリド−[3,4−e]−1,2,4−チアジン−1,1−ジオキ シドの製造
【0086】
【化12】 2:1のエタノール/水(1.5mL)中の、3−アミノ−1−(2−アミノ
−6−メチル−5−メチレンカルボキシアミドメチルピリジニル)−4−(N−
シクロブチルメチルスルファモイル)−2−ピリジノン(30mg、0.067
ミリモル)、37%のホルムアルデヒド水溶液(0.1mL)および14.8M
の水酸化アンモニウム(0.018mL)の攪拌した懸濁液を加温して還流した
。6時間後、反応液を冷却し、水を加えて、沈殿物を得、濾過によって採集し、
水で洗浄した。その固形物を温かい1M HClに溶解し、次に、その溶液を室
温で静置した。得られた沈殿物を濾過によって採集して、標記化合物を結晶質固
形物として得た: NMR(DMSO−d);d 1.66(m,2H)、1.81(m,2H)
、1.99(m,2H)、2.16(s,3H)、2.42(s,3H)、2.
86(d,2H)、4.14(d,2H)、4.65(s,2H)、4.75(
s,2H)、6.25(s,1H)、6.79(d,1H)、6.98(br
s,1H)、7.65(br s,2H)、7.75(d,1H)、8.74(
br t,1H)。
【0087】 HRMS(FAB)C2129S:計算値461.1966(M+
1)。実測値:461.1956。
【0088】 実施例5 3−アミノ−1−(2−アミノ−6−メチル−5−メチレンカルボキシアミド メチルピリジニル)−4−(N−シクロブチルスルファモイル)−2−ピリジノ ンの製造
【0089】
【化13】 実施例3のステップI〜Lの手順によって、4−クロロスルホニル−3−(N
,N−ジ−t−ブトキシカルボニルアミノ)−1−エチルオキシカルボニルメチ
ル−2−ピリジノンおよびシクロブチルアミンから標記化合物を結晶質固形物と
して製造した; HRMS(FAB)C1927S:計算値435.1809(M+1
。実測値:435.1802。
【0090】 実施例6 6−(2−アミノ−6−メチル−5−メチレンカルボキシアミドメチルピリジ ニル)−7−メチル−5−オキソ−2−シクロブチル−3,4,5,6−テトラ ヒドロピリド−[3,4−e]−1,2,4−チアジン−1,1−ジオキシドの 製造
【0091】
【化14】 実施例4の手順によって、3−アミノ−1−(2−アミノ−6−メチル−5−
メチレンカルボキシアミドメチルピリジニル)−4−(N−シクロブチルスルフ
ァモイル)−2−ピリジノンから、標記化合物のHCl塩を結晶質固形物として
製造した; HRMS(FAB)C2027S:計算値447.1809(M+1
。実測値:447.1803。
【0092】 実施例7 3−アミノ−1−(2−アミノ−6−メチル−5−メチレンカルボキシアミド メチルピリジニル)−4−(N−シクロプロピルスルファモイル)−2−ピリジ ノンの製造
【0093】
【化15】 実施例3のステップI〜Lの手順によって、4−クロロスルホニル−3−(N
,N−ジ−t−ブトキシカルボニルアミノ)−1−エチルオキシカルボニルメチ
ル−2−ピリジノンおよびシクロプロピルアミンから標記化合物を結晶質固形物
として製造した; HRMS(FAB)C1825S:計算値421.1653(M+1
。実測値:421.1643。
【0094】 実施例8 6−(2−アミノ−6−メチル−5−メチレンカルボキシアミドメチルピリジ ニル)−7−メチル−5−オキソ−2−シクロプロピル−3,4,5,6−テト ラヒドロピリド−[3,4−e]−1,2,4−チアジン−1,1−ジオキシド の製造
【0095】
【化16】 2:1のエタノール/水(1.5mL)中の、3−アミノ−1−カルボキシメ
チル−4−(N−シクロプロピルスルファモイル)−2−ピリジノン(0.26
ミリモル;実施例3のステップI〜Kの手順によって、4−クロロスルホニル−
3−(N,N−ジ−t−ブトキシカルボニルアミノ)−1−エチルオキシカルボ
ニルメチル−2−ピリジノンおよびシクロプロピルアミンから製造)、37%の
ホルムアルデヒド水溶液(0.2mL)および14.8Mの水酸化アンモニウム
(0.036mL)の攪拌した溶液を、加温して還流した。1.5時間後、反応
液を冷却し、真空蒸発した。残渣をTHFとブラインの間に分配し、HClで酸
性化し、有機層を乾燥し(NaSO)、蒸発させて、固形物を得た。DMF
(3.0mL)中の、該固形物、2−アミノ−5−アミノメチル−6−メチルピ
リジンジヒドロクロリド(66mg、0.312ミリモル)、HOBT(42m
g、0.312ミリモル)およびNMM(0.17mL、1.56ミリモル)の
攪拌した溶液に、EDC.HCl(60mg、0.312ミリモル)を加えた。
16時間後、反応液を酢酸エチルと水の間に分配した。有機層をブラインで洗浄
し、乾燥し(NaSO)、蒸発させて、固形物を得た。粗生成物を、シリカ
ゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(3〜8%メタノール/クロロホ
ルムの勾配)によって精製し、次に、メタノールでトリチュレーションして、標
記化合物を結晶質固形物として得た; HRMS(FAB)C1925S:計算値433.1658(M+1
。実測値:433.1651。
【0096】 実施例9 3−アミノ−1−(2−アミノ−6−メチル−5−メチレンカルボキシアミド メチルピリジニル)−4−ピロリジニルスルファモイル−2−ピリジノンの製造
【0097】
【化17】 実施例3のステップI〜Lの手順によって、4−クロロスルホニル−3−(N
,N−ジ−t−ブトキシカルボニルアミノ)−1−エチルオキシカルボニルメチ
ル−2−ピリジノンおよびシクロプロピルアミンから、標記化合物のHCl塩を
結晶質固形物として製造した; HRMS(FAB)C1927S:計算値435.1815(M+1
。実測値:435.1817。
【0098】 実施例10 3−アミノ−1−(2−アミノ−6−メチル−5−メチレンカルボキシアミド メチルピリジニル)−4−(N−シクロプロピルメチルスルファモイル)−2− ピリジノンの製造
【0099】
【化18】 実施例3のステップI〜Lの手順、次に分取HPLC(アセトニトリル/0.
1%TFA水溶液の勾配)によって、4−クロロスルホニル−3−(N,N−ジ
−t−ブトキシカルボニルアミノ)−1−エチルオキシカルボニルメチル−2−
ピリジノンおよびシクロプロピルメチルアミンから、標記化合物のTFA塩を固
形物として製造した; HRMS(FAB)C1927S:計算値435.1815(M+1
。実測値:435.1817。
【0100】 実施例11 6−(2−アミノ−6−メチル−5−メチレンカルボキシアミドメチルピリジ ニル)−7−メチル−5−オキソ−2−シクロプロピルメチル−3,4,5,6 −テトラヒドロピリド−[3,4−e]−1,2,4−チアジン−1,1−ジオ キシドの製造
【0101】
【化19】 実施例8の手順、次に分取HPLC(アセトニトリル/0.1%TFA水溶液
の勾配)によって、4−クロロスルホニル−3−(N,N−ジ−t−ブトキシカ
ルボニルアミノ)−1−エチルオキシカルボニルメチル−2−ピリジノンおよび
シクロプロピルメチルアミンから、標記化合物のTFA塩を固形物として製造し
た; HRMS(FAB)C2027S:計算値447.1814(M+1
。実測値:447.1823。
【0102】 実施例12 錠剤の製造 25.0mg、50.0mgおよび100.0mgの下記活性化合物をそれぞ
れ含有する錠剤を、下記に示すように製造した(組成物A〜I)。Active
Iは、3−アミノ−1−(2−アミノ−6−メチル−5−メチレンカルボキシ
アミドメチルピリジニル)−4−(N−シクロブチルメチルスルファモイル)−
2−ピリジノンであり;Active IIは、6−(2−アミノ−6−メチル
−5−メチレンカルボキシアミドメチルピリジニル)−7−メチル−5−オキソ
−2−シクロブチルメチル−3,4,5,6−テトラヒドロピリド−[3,4−
e]−1,2,4−チアジン−1,1−ジオキシドであり;Active II
Iは、3−アミノ−1−(2−アミノ−6−メチル−5−メチレンカルボキシア
ミドメチルピリジニル)−4−(N−シクロブチルスルファモイル)−2−ピリ
ジノンであり;および、Active IVは、3−アミノ−1−(2−アミノ
−6−メチル−5−メチレンカルボキシアミドメチルピリジニル)−4−ピロリ
ジニルスルファモイル−2−ピリジノンである。
【0103】
【表3】
【0104】 全部の活性化合物、セルロース、およびコーンスターチの一部を混合し、粒状
化して、10%コースターチペーストを得た。得られた粒状物を篩にかけ、乾燥
し、残りのコーンスターチおよびステアリン酸マグネシウムとブレンドした。次
に、得られた粒状物を圧縮して、錠剤1個当たり25.0mg、50.0mgお
よび100.0mgをそれぞれ含有する錠剤を得た。
【0105】 実施例13 錠剤の製造 3−アミノ−1−(2−アミノ−6−メチル−5−メチレンカルボキシアミド
メチルピリジニル)−4−(N−シクロブチルメチルスルファモイル)−2−ピ
リジノンの錠剤の例示的配合を下記に示す:
【0106】
【表4】
【0107】 2mg、10mgおよび50mgの錠剤を、ヒドロキシプロピルセルロース、
ヒドロキシプロピルメチルセルロースおよび二酸化チタンの水性分散液でフィル
ムコーティングして、2.4%の呼称重量増加を得た。
【0108】 直接圧縮による錠剤製造 Active IV、マンニトールおよび微結晶性セルロースを、特定の寸法
(一般に250〜750μm)の網目篩を使用して篩いにかけ、好適なブレンダ
ーで合わした。次に、得られる乾燥粉末ブレンドに薬剤が均質に分散されるまで
(一般に15〜30分間)、その混合物をブレンドした。ステアリン酸マグネシ
ウムを篩いにかけ、ブレンダーに装填し、さらに混合した後に(一般に2〜10
分間)、圧縮前錠剤ブレンドを得た。次に、許容される崩壊時間を有する好適な
物理的強度(規格値(specifications)は、圧縮錠剤の寸法およ
びポテンシィ(potency)によって変化する)の錠剤を得るのに充分な、
一般に0.5〜2.5メートルトンの力を加えて、圧縮前錠剤ブレンドを圧縮し
た。2mg、10mgおよび50mgのポテンシィ(petencies)の場
合、錠剤を制塵し(dedust)、水溶性ポリマーおよび着色剤の水性分散液
でフィルムコーティングした。
【0109】 乾燥粒状化による錠剤製造 あるいは、乾燥粉末ブレンドを中適度の力を加えて圧縮し、再粉砕して、特定
の粒度の微粒を得る。次に、微粒をステアリン酸マグネシウムと混合して、前記
のように錠剤化する。
【0110】 実施例14 静脈製剤 3−アミノ−1−(2−アミノ−6−メチル−5−メチレンカルボキシアミド
メチルピリジニル)−4−(N−シクロブチルメチルスルファモイル)−2−ピ
リジノンの静脈製剤を、一般的な静脈製剤法によって製造した。
【0111】
【表5】
【0112】 1N水酸化ナトリウムを使用して、3.9〜4.1のpHの溶液を得た。 例示的組成物A〜Cは以下の通りである:
【0113】
【表6】
【0114】 種々の他の緩衝酸、例えば、L−乳酸、酢酸、クエン酸、または静脈投与に許
容されるpH範囲において穏当な緩衝力を有する医薬的に許容される酸/共役塩
基を、グルクロン酸の代わりに使用することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KR,KZ,L C,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG ,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT, RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,T J,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,US,UZ ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 カツトローナ,ケリー アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 Fターム(参考) 4C084 AA01 AA02 AA03 AA07 BA01 BA07 BA14 BA32 CA59 DC35 MA17 MA35 MA52 MA65 MA66 ZA542 ZC202 4H045 AA10 BA11 DA56 EA24 FA20 FA30 GA40

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式: 【化1】 [式中: Xは、NまたはCHであり; RおよびRは独立に、 水素、 非置換あるいは下記の1つまたはそれ以上によって置換されている−フェニ
    ル、 C1〜4アルキル、 C1〜4アルコキシ、 ハロゲン、 ドロキシ、 COOH、または CONH、 ナフチル、 ビフェニル、 N、OおよびSから成る群から選択される1〜4個のヘテロ原子を有する、
    飽和または不飽和の、5〜7員の単環式または9〜10員の二環式複素環、 非置換あるいは下記の1つまたはそれ以上によって置換されている−C1〜 アルキル、 ヒドロキシ、 COOH、 アミノ、 アリール、 C3〜7シクロアルキル、 ヘテロアリール、または ヘテロシクロアルキル、 −CF、 C3〜7シクロアルキル、 C7〜12二環式アルキル、または C10〜16三環式アルキル、 であるか、または、 RおよびRは、それらに結合している窒素原子と一緒になって、窒素原子
    1個を有する5または6員環を形成し; Rは、 水素、 非置換あるいは下記の1つまたはそれ以上によって置換されている−フェニ
    ル、 C1〜4アルキル、 C1〜4アルコキシ、 ハロゲン、 ヒドロキシ、 COOH、または CONH、 ナフチル、 ビフェニル、 N、OおよびSから成る群から選択される1〜4個のヘテロ原子を有する、
    飽和または不飽和の、5〜7員の単環式または9〜10員の二環式複素環、 非置換あるいは下記の1つまたはそれ以上によって置換されている−C1〜 アルキル、 ヒドロキシ、 COOH、 アミノ、 アリール、 C3〜7シクロアルキル、 ヘテロアリール、または ヘテロシクロアルキル、 −CF、 C3〜7シクロアルキル、 C7〜12二環式アルキル、または C10〜16三環式アルキル、 であり;および Rは、 水素、 −C1〜4アルキル、 C3〜7シクロアルキル、または トリフルオロメチル、 である] で示される化合物または医薬的に許容されるそれの塩。
  2. 【請求項2】 Rが、水素であり;Rが、−C3〜7シクロアルキルま
    たは−CH3〜7シクロアルキルであり;あるいは、RおよびRが、窒
    素原子1個を有する5または6員環を形成し;Rが、水素、アリール、−C 〜7 シクロアルキルまたは−CH3〜7シクロアルキルであり;Rが、水
    素、−C1〜4アルキル、C3〜7シクロアルキルまたはトリフルオロメチルで
    ある;請求項1に記載の化合物または医薬的に許容されるそれの塩。
  3. 【請求項3】 下記式: 【化2】 で示される化合物から成る群から選択される請求項2に記載の化合物または医薬
    的に許容されるそれの塩。
  4. 【請求項4】 治療に有効な量の請求項1に記載の化合物または医薬的に許
    容されるそれの塩を含んで成る医薬組成物。
  5. 【請求項5】 請求項4の組成物を血液に添加することを含んで成る、血液
    中の血栓形成を阻害する方法。
  6. 【請求項6】 哺乳動物において、トロンビンを阻害し、血栓形成を阻害し
    、血栓形成を治療し、または血栓形成を予防する薬剤の製造における、請求項1
    に記載の化合物または医薬的に許容されるそれの塩の使用。
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