JP2002522992A - ヘッドホン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 ヘッドホンは、使用者の耳の外面に当接しかつ支持手段（８）によって所定位置に保持されるスピーカユニット（１０）を備えており、このスピーカユニット（１０）は、使用時に使用者の耳管の中に短い距離配置される音集中ダクト（５〜７）を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 発明の属する技術分野 本発明は新しいヘッドホンのデザインに関する。とりわけ、本発明は、一つ又
は二つのスピーカユニット用支持手段を有するヘッドホンに関し、このスピーカ
ユニットは、使用者の耳の外面に当接するタイプである。

【０００２】 従来の技術 変換器原理（例えば、動的タイプ、静電タイプ）と、取付手段（例えば、ヘッ
ドフレーム、自己支持式耳プラグ）と、使用者の耳への音響的な結合（例えば、
閉鎖タイプ、開放タイプ、耳プラグタイプ）とに関連したヘッドホンが種々の実
施形態で以前より公知である。

【０００３】 本出願はおおよそ前述の分野に関し、この分野は、音変換器から使用者の耳管
への音響的な結合方法に関する。

【０００４】 特に音響の分野、例えば人体で検出した音を増幅して与える電子音響分野にお
いて、完全な周波数範囲を良好に伝送することが可能である軽くて快適なヘッド
ホンを使用することが重要である。これに関連して、低い周波数は興味があるが
、特に重く大きなスピーカの変換器に頼ることは不利である。

【０００５】 「二動作」ヘッドホンが米国特許第５３３３２０６号から以前より公知である
。このヘッドホンにおいて、使用者の耳の外面と開放的に係合するための「普通
に」配置されたスピーカ要素に加え、最高音周波数を生成するために、小さな補
足的な要素がいくぶん耳管の中に延びている。しかしながら、残りの部分につい
ては、従来の外側及び開放タイプであり、これは良好な低音応答を提供する比較
的に大きな変換器を必要とする。

【０００６】 本発明は、著しく軽いタイプとすることができる従来のように支持されたヘッ
ドホンから耳管の中に特に低い周波数を良好に結合することが目的である。

【０００７】 したがって、本発明によれば、例えばヘッドフレーム等のスピーカ用支持手段
と共に、使用者の耳の外面に当接するタイプの少なくとも一つ、好ましくは二つ
のスピーカを備えたヘッドホンが付与されている。本発明によるヘッドホンは、
使用時に耳管の中に短い距離位置するように配置されている音集中ダクトを音伝
達側面において備えているということを特徴とする。

【０００８】 本発明によるヘッドホンの好ましい形態において、音集中ダクトは、使用者の
耳に適合するために少なくとも部分的に柔軟な材料でつくられている。

【０００９】 音集中ダクトは、耳管の縁に対してシールするために弾性シール材料が付与さ
れてもよい。

【００１０】 好適な実施形態において、音集中ダクトはほぼ漏斗状であり、スピーカの音生
成領域周りに取り付けられ、使用者の耳に向けて傾斜している。

【００１１】 さらに好適な実施形態において、スピーカユニットは、使用者に適合するため
に、支持手段上に回動可能に取り付けられている。

【００１２】 また、好適な実施形態において、音集中ダクトは、特定の使用者の耳に向けて
音集中ダクトの角度に適合するためにボールジョイントをスピーカユニットの音
伝達側面近傍において備えている。

【００１３】 本発明の別の態様において、体の音を検出してこのような音を電子信号へ変換
するための音センサユニットと、増幅及び処理ユニットと、前記使用者の耳の外
面に当接するタイプの少なくとも一つ、好ましくは二つのスピーカユニットと、
例えばヘッドフレーム等の前記スピーカユニット用の支持手段とを備えたヘッド
ホンが付与されている。本発明による聴診器は、各スピーカは、音伝達側面にお
いて、使用時に耳管の中に短い距離位置するように配置されている音集中ダクト
を備えているということを特徴とする。

【００１４】 以後、本発明は、添付図面から明らかになる実施形態の例を参照してさらに詳
細に説明される。ハイファイ品質又はほとんどハイファイ品質で音を再生するよ
うに構成されたイヤホンは、（ａ）耳の外面に当接するピースと、耳全体を包囲
するシールリング（「閉鎖」システム）、又はこのようなシールなしで（「開放
」システム）、（ｂ）耳の中に挿入され、携帯用ラジオカセットプレイヤーやＣ
Ｄ・ＭＤプレイヤーと一般に関連した非常に小さなスピーカユニットを有するピ
ースの形態で特に公知である。さらに、ディクタホン（商標）の使用に関連して
、耳の中に挿入されかつ非常に小さなスピーカユニットを有し、かつ好ましくは
ヘッドバンド又はダウンハンギングフレームに取り付けられた公知のピースがあ
る。通常、このようなヘッドホンは、完全なスペクトルを再生することができず
、特に低い周波数が減衰する。

【００１５】 本発明は、二つの重要な特徴、特に、耳の外面に当接している大きなスピーカ
と、耳の中に短い距離位置する短い音ダクトの特徴とを組み合わせている。この
音ダクトは、耳管の縁に対して弾性シール材料を好ましくは有する。低音応答は
、携帯可能な装置用の小さなイヤホンと比較して優れており、シール特性は非常
に良好であり、音が漏れない。低音応答が良好であるので、耳の中に第二のダク
トを入れた結果、スピーカ変換器の要素自体の寸法を低減でき、その結果、比較
的に軽いヘッドホンを提供することができる。

【００１６】 図１ａ〜１ｅにおいて、一緒に組み付ける時に、本発明によるヘッドホンの本
質的な要素であるタイプのスピーカを構成する部品に関する実施形態が示されて
いる。図１ａは、スピーカ変換器１の特別な実施形態を示している。ここに示さ
れている圧電タイプの変換器１は、商品であり、例えばMolex Norge社によって
供給されることができる。しかしながら、本発明は、特別なタイプの変換器に限
定されず、本発明の主要な特徴は、以上に説明されているように、従来のスピー
カユニットよりも重くない電気音響変換器を使用する機会を与えている。

【００１７】 図１ｂにおいて、ヘッドフレーム（８、図２参照）への取付部３をさらに備え
たスピーカハウジング２の主部分が示されている。スピーカハウジング２は、回
動ジョイントによって取付部３上に支持されており、使用者の頭又は耳に向かう
ハウジングの角度を調節することができる。

【００１８】 図１ｃにおいて、スピーカハウジング２の中に置かれた変換器１が示されてい
る。図１ｃ、図１ｄ及び図１ｅは、完全なスピーカユニットの分解図として全体
的に見られている。図１ｄは、ハウジングを完全にするために部分２にねじ込ま
れるのに適している、スピーカハウジング用の閉鎖部４を実際に示している。使
用者の耳管を向いている音ダクト５が、中央で閉鎖部４から延びている。図１は
、音ダクト５の外面にねじ込まれるのに適した耳プラグ６を示している。耳プラ
グ６は、音集中ダクト５にプラグをねじ込むのを容易にしかつ使用者の耳に適合
するために、柔軟な材料で好ましくはつくられている。参照番号７は、耳管の縁
に対してシール及び適合する弾性襟部である。

【００１９】 例えば図２に示されているように、ダクト５自体がスピーカユニット１０の残
りの部分に関して角度が付けられることができるように、スピーカ変換器近傍で
、音集中ダクト５と閉鎖部４の間の界面にボールジョイント１１を導入すること
によって、特定の使用者の耳への適合をさらに改良することができる。

【００２０】 図１ｄ及び１ｅに示される実施形態において、ほぼ筒状音集中ダクトが示され
ているが、ダクトは、使用者の耳に向ったテーパ状の漏斗のように形成すること
ができる。

【００２１】 図３において、本発明による完全なヘッドホンの実施形態が示されている。二
つのスピーカユニット１０がヘッドフレーム８へ取り付けられており、参照番号
９は、おおよそフレーム取付部３上のスピーカユニット１０用の回動可能な支持
ジョイントである。したがって、使用者自身が、耳に向けてスピーカ要素１０を
整列させることができる。その他については、ここに示されているスピーカユニ
ット１０は、図１ａ〜１ｅに示されている部品で構成されている。

【００２２】 図４においてヘッドホンが示されており、図４の左の部分（代替例１）におい
て、電子聴診器の一部分であり、図４の右の部分（代替例２）において、無関係
な外部音を遮断するのに重要な、例えば短時間の使用のための特別な装置である
。これを実現するために、二つの耳ベル１２は、好ましくは「スナップ嵌め」の
組み付けによって、スピーカユニット１０の外側に取り付けられている。ベル１
２上の柔らかい縁が使用者の耳周りでシールする。

【００２３】 ここに示されている耳ベル１２は、より進歩したタイプとすることができ、「
アンチサウンド」装置、すなわち、無関係な音をなくすのに適した音を生成する
音生成装置が組み込まれている。このような装置は公知であり、より好ましい聴
診状況を提供する。

【図面の簡単な説明】

【図１ａ】 スピーカ変換器を示す。

【図１ｂ】 スピーカハウジングの主部を示す。

【図１ｃ】 共に取り付けられた図１ａ及び図１ｂの部分を示す。

【図１ｄ】 スピーカハウジング用閉鎖部を示す。

【図１ｅ】 耳プラグを示す。

【図２】 音集中ダクト上のボールジョイントの配置を示す。

【図３】 本発明による完全なヘッドホンを示す。

【図４】 電子補聴器の一部分として、スピーカユニット外面上の耳ベルの形態の選択的
な装置を有する完全なヘッドホンを示す。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，Ｅ Ａ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ， ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，Ｇ Ｅ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ， ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，Ｍ Ｎ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ， ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，Ｚ Ａ，ＺＷ

Claims (9)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 例えばヘッドフレームなどのスピーカユニット（１０）用支
   持手段と共に、使用者の耳の外面に当接するタイプの少なくとも一つ好ましくは
   二つのスピーカユニット（１０）を備えたヘッドホンにおいて、 前記各スピーカユニット（１０）は、音生成側面において、使用時に耳管内に
   短い距離位置するように配置されている音集中ダクト（５〜７）を備えたことを
   特徴とするヘッドホン。
2. 【請求項２】 前記音集中ダクト（５〜７）は、前記使用者の耳に適合する
   ために少なくとも部分的に柔軟な材料でつくられていることを特徴とする請求項
   １に記載のヘッドホン。
3. 【請求項３】 前記音集中ダクト（５〜７）には、前記耳管の縁に対してシ
   ールするために弾性シール材料が付与されていることを特徴とする請求項１又は
   ２に記載のヘッドホン。
4. 【請求項４】 前記音集中ダクト（５〜７）は、ほぼ漏斗状であり、かつ前
   記スピーカの音生成領域周りに取り付けられ、かつ前記使用者の耳に向けて傾斜
   していることを特徴とする請求項１〜３のいずれか１項に記載のヘッドホン。
5. 【請求項５】 前記スピーカ（１０）は、前記使用者に適合するために前記
   支持手段（８）上に回動可能に取り付けられていることを特徴とする請求項１〜
   ４のいずれか１項に記載のヘッドホン。
6. 【請求項６】 前記音集中ダクト（５〜７）は、前記特定の使用者の耳に向
   けて前記音集中ダクト（５〜７）の角度を適合させるために、前記スピーカユニ
   ット（１０）の前記音生成側面近傍においてボールジョイント（１１）を備えて
   いることを特徴とする請求項１〜５のいずれか１項に記載のヘッドホン。
7. 【請求項７】 無関係な外部音を遮断するために、包囲する耳ベル（１２）
   が各スピーカユニット（１０）の外面において取り付けられていることを特徴と
   する請求項１〜６のいずれか１項に記載のヘッドホン。
8. 【請求項８】 各耳ベル（１２）は、アンチサウンド、すなわち前記使用者
   の耳管に向けた無関係の外音をなくすのに適した音を生成するための内蔵装置を
   有することを特徴とする請求項７に記載のヘッドホン。
9. 【請求項９】 体の音を検出してこのような音を電子信号へ変換するための
   音センサユニットと、増幅及び処理ユニットと、前記使用者の耳の外面に当接す
   るタイプの少なくとも一つ好ましくは二つのスピーカユニット（１０）と例えば
   ヘッドバンド等の、前記スピーカユニット用の支持手段（８）とを備えたヘッド
   ホンとを備えた電子聴診器において、 前記各スピーカユニット（１０）は、音生成側面において、使用時に耳管内に
   短い距離位置するように配置されている音集中ダクト（５〜７）を備えたことを
   特徴とする電子聴診器。