JP2002521351A - スチレン及びプロピレンオエキシドの製造方法 - Google Patents

スチレン及びプロピレンオエキシドの製造方法

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JP2002521351A
JP2002521351A JP2000561143A JP2000561143A JP2002521351A JP 2002521351 A JP2002521351 A JP 2002521351A JP 2000561143 A JP2000561143 A JP 2000561143A JP 2000561143 A JP2000561143 A JP 2000561143A JP 2002521351 A JP2002521351 A JP 2002521351A
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フアン・デル・スライス,ヤコブス,ヨハネス
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シエル・インターナシヨナル・リサーチ・マートスハツペイ・ベー・ヴエー
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    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
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    • C07D301/02Synthesis of the oxirane ring
    • C07D301/03Synthesis of the oxirane ring by oxidation of unsaturated compounds, or of mixtures of unsaturated and saturated compounds
    • C07D301/19Synthesis of the oxirane ring by oxidation of unsaturated compounds, or of mixtures of unsaturated and saturated compounds with organic hydroperoxides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
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    • C07C15/00Cyclic hydrocarbons containing only six-membered aromatic rings as cyclic parts
    • C07C15/40Cyclic hydrocarbons containing only six-membered aromatic rings as cyclic parts substituted by unsaturated carbon radicals
    • C07C15/42Cyclic hydrocarbons containing only six-membered aromatic rings as cyclic parts substituted by unsaturated carbon radicals monocyclic
    • C07C15/44Cyclic hydrocarbons containing only six-membered aromatic rings as cyclic parts substituted by unsaturated carbon radicals monocyclic the hydrocarbon substituent containing a carbon-to-carbon double bond
    • C07C15/46Styrene; Ring-alkylated styrenes

Abstract

(57)【要約】 (a)エテンとベンゼンを反応させてエチルベンゼンを形成するステップ、(b)エチルベンゼンを酸素または空気と反応させてエチルベンゼンヒドロペルオキシドを形成するステップ、(c)得られたエチルベンゼンヒドロペルオキシドの少なくとも一部をエポキシ化触媒の存在下でプロペンと反応させてプロピレンオキシド及び1−フェニルエタノールを形成するステップ、及び(d)得られた1−フェニルエタノールの少なくとも一部を適当な脱水触媒の存在下でスチレンに脱水するステップを含むスチレン及びプロピレンオキシドの同時製造方法であって、ステップ(a)で使用するエテン及びステップ(c)で使用するプロペンの少なくとも一部は流体接触分解ユニットより提供されることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明はスチレン及びプロピレンオキシドの同時製造方法に関する。
【0002】 前記方法は当業界で公知であり、通常スチレンモノマー/プロピレンオキシド
(SM/PO)方法と呼ばれている。通常、SM/PO方法は、 (a)エテンとベンゼンを反応させてエチルベンゼンを形成するステップ、 (b)エチルベンゼンを酸素または空気と反応させてエチルベンゼンヒドロペル
オキシドを形成するステップ (c)得られたエチルベンゼンヒドロペルオキシドの少なくとも一部をエポキシ
化触媒の存在下でプロペンと反応させてプロピレンオキシド及び1−フェニルエ
タノールを形成するステップ、及び (d)得られた1−フェニルエタノールの少なくとも一部を適当な脱水触媒の存
在下でスチレンに脱水するステップを含む。
【0003】 上記したSM/PO方法は当業界で公知である。ステップ(a)では、エチル
ベンゼンをエチルベンゼンユニットにおいてベンゼンをアルキル化することによ
り形成する。ベンゼンは、例えばプラットフォーマーから誘導され得、エテンは
スチームクラッキングユニットから誘導され得る。アルキル化反応は当業界で公
知の各種方法で実施され得る。この反応は、例えば塩化アルミニウムを主成分と
する触媒を用いる気相または液相反応として実施され得る。固体リン酸触媒また
は三フッ化ホウ素で活性化したアルミナを主成分とする固体酸触媒をエチルベン
ゼンを生成するための或るベンゼンアルキル化方法で使用することもできる。更
に好適な方法はMobil/Badger方法として公知の方法である。この方
法では、合成ゼオライトZSM−5を使用する。この方法では、反応は典型的に
は、高温(通常380〜420℃)及び中圧で実施される。ゼオライト触媒を用
いるエテン及びベンゼンからのエチルベンゼンの製造は米国特許第4,107,
224号明細書に記載されている。
【0004】 本発明方法のステップ(a)はステップ(b)〜(d)とは独立して、すなわ
ち別の場所で実施され得る。しかしながら、ステップ(d)におけるスチレン生
成をエチルベンゼン生成と結びつけて、エチルベンゼンユニットをSM/PO方
法の統合部分とするかまたはSM/POプラントの近くに設置することが好まし
い。SM/POプラントをエチルベンゼンユニットと統合することが通常好まし
い。
【0005】 酸化ステップ(b)では、エチルベンゼンのエチルベンゼンヒドロペルオキシ
ドへの液相酸化を100〜160℃(好適には、130〜150℃)の温度及び
1〜4bar(好適には、2〜3bar)の圧力下で実施する。酸化は通常酸化
ガスとして空気を用いて実施されるが、酸素を使用してもよい。このステップで
形成される主副生成物はアセトフェノンであり、これをSM/PO方法において
ステップ(d)でスチレンを生成するために使用される1−フェニルエタノール
に水素化してもよい。
【0006】 エポキシ化ステップ(c)では、エチルベンゼンヒドロペルオキシドをプロペ
ンと反応させてプロピレンオキシド及び1−フェニルエタノールもしくは置換1
−フェニルエタノールを生成させる。このエポキシ化ステップでは、均一触媒ま
たは不均一触媒が使用され得る。均一触媒としてはモリブデン化合物がしばしば
使用され、不均一触媒としてはシリカ担体に担持させたチタンを主成分とする触
媒がしばしば使用される。エポキシ化の実施条件は当業界で公知であり、通常7
5〜150℃の温度及び最高80barの圧力が使用され、反応媒体は液相であ
る。通常、エポキシ化ステップからの流出物はまず形成されたプロピレンオキシ
ドを除去するための分離処理にかけられ、その後1−フェニルエタノールを含む
残部流れを1つ以上の更なる分離処理、特に本発明方法の初期ステップで再使用
されるエチルベンゼンを除去するための分離処理にかけることが好適である。最
終的に得られる1−フェニルエタノールを含む流れはその後ステップ(d)にお
いて脱水処理にかけられる。
【0007】 1−フェニルエタノールのスチレンへの脱水も当業界で公知である。これは気
相でも液相でも実施可能である。好適な脱水触媒の例には、アルミナ、アルカリ
アルミナ、アルミニウムシリケート及びH型合成ゼオライトのような酸性物質が
含まれる。脱水条件も公知であり、通常液相脱水では100〜210℃の反応温
度、気相脱水の場合には210〜320℃(典型的には、280〜310℃)の
反応温度が使用される。圧力は通常0.1〜10barの範囲である。原則とし
て、公知の脱水方法がステップ(d)で適用され得る。
【0008】 商業的SM/PO方法では、ステップ(c)で使用するプロペンは外部源から
供給されるか、または通常スチームクラッキングユニット(通常、エテンプラン
トとも称される)にあるSM/POサイトで調製され得る。後者が好ましい選択
であり、より頻繁に使用されている。
【0009】 上記したステップ(a)〜(d)を含むSM/PO方法では、等量のエテン及
びプロペンが供給原料として必要である。このために、SM/POプラントは通
常、必要なエテンとプロペンの両方を生成するエテンプラントの近くに設置され
ている。従って、新しいSM/POプラントを設計、建造する場合には、このプ
ラントをエテン及びプロペンの設備過剰能力を有する既存のエテンプラントの近
くに配置するか、またはエテンプラントを必要量のエテン及びプロペンを確実に
供給するように設計に加えなければならない。このことは、流れ管理及び経済的
見地から余り有利ではない。なぜならば、SM/POプラントを建造する場所の
選択が制限され、経済性がエテンプラントの経済性に左右されるからである。従
って、エテン及びプロペンが上記した欠点を持たずに別の源から供給され得るな
らば有利である。
【0010】 本発明において、SM/PO方法を流体接触分解(FCC)ユニットと統合す
ると前記した経済及び流れ管理の問題を解消し得ることが知見された。
【0011】 従って、本発明は上記したステップ(a)、(b)、(c)及び(d)を含む
スチレン及びプロピレンオキシドの同時製造方法に関し、ステップ(a)で使用
するエテン及びステップ(c)で使用するプロペンの少なくとも一部がFCCユ
ニットより提供されることを特徴とする。
【0012】 本発明の代表的なFCCユニットは反応器区画及び後処理区画を含む。反応器
区画では、実際分解が生じ、その後の後処理区画では分解した流出物を各種生成
物に分離する。反応器区画は通常反応器、触媒再生器及びストリッパーからなる
。流体接触分解ユニットのFCC反応器の温度は通常500℃未満、好ましくは
500〜525℃の範囲である。
【0013】 その後、反応器区画からの流出物は後処理区画に供給される。好適には、前記
後処理区画の先頭に主精留塔があり、ここに反応器区画からの分解流出物が導入
される。この主精留塔の頂部フラクションは、主にC1〜C4炭化水素である低
沸点成分を含んでいる。更に、硫化水素、硫化カルボニル、水素及び窒素のよう
なガスは少量しか存在しない。この頂部フラクションは通常圧縮され、吸収/精
留カラムに送られる。ここで、主にC1及びC2成分と少量の水素、窒素及び硫
黄成分からなる所謂オフガスが除去され、このオフガスは硫黄成分を除去するた
めのユニット(典型的には、アミンユニット)を介して燃料ガスシステムに送ら
れる。好適には、回収されたC3/C4材料を脱ブタン装置、脱プロパン装置及
び場合によりプロパン/プロペンスプリッターに送って、C4流、プロパン流及
びプロペン流に分離する。主精留塔における分離をはじめとする全ての処理が後
処理区画の部分をなす。
【0014】 上記したように、FCCユニットからのC1及びC2成分を含むオフガスは通
常燃料ガスシステムに送られる。しかしながら、本発明ではこのオフガスをエチ
ルベンゼンユニットにおいて使用すべきエテン源として使用する。同様に、エポ
キシ化ステップ(c)で使用するプロペンはプロパン/プロペンスプリッターか
ら誘導される。しかしながら、FCCユニットではエテン及びプロペンを1:1
の所望比で生成しない。本発明では、FCCユニットでのプロペン及び/または
エテンの生成量がSM/PO方法でのエテン及び/またはプロペン需要量を満た
すのに十分でないならば、FCCユニットで生成したプロペン及びエテンを、好
ましくはSM/POプラントの近傍に配置した他の源からのエテン及び/または
プロペンと一緒に使用してもよい。
【0015】 上記したように、ステップ(a)で使用するエテンは、好適にはC1及びC2
成分を含む流体接触分解ユニットのオフガスから誘導される。しかしながら、ア
ミンユニットを通過させた後のオフガスを水素、窒素及びメタンを除去するため
の吸収/脱着処理及びアセチレンを除去もしくは水素化するための処理に順次か
けた後、生じたエタン及びエテンを含む流れをエチルベンゼン生成ユニットに送
ることが好ましい。
【0016】 本発明の目的のために、エチルベンゼン生成ユニットにおいてエタン及びエテ
ンを含む流れをゼオライト触媒、好適にはZSM−5を主成分とする触媒の存在
下でベンゼンと接触させ、エチルベンゼン及び残りのエタンをその後回収するこ
とが特に有利であることが判明した。
【0017】 FCCユニットの反応器区画で生成したエテンがSM/PO方法でのエテン需
要量を完全に満たすには不十分であるならば、1つ以上のクラッキング炉で必要
とされるエテンの残りを生成し、クラッキング炉に流体接触分解ユニットの反応
器区画で生成したエタン及び任意にプロパンと共に供給することが非常に有効で
あることが判明した。このようにして、FCC方法で生成したC2及びC3成分
は最適にエチルベンゼンユニットに対するエテン供給を構成するために使用され
る。FCCユニットで生成したエタンをクラッキング炉に直接供給してもよい。
しかしながら、エタンをエタン/エテン流としてエチルベンゼン生成ユニットに
送り、ここでエテンをベンゼンと反応させてエチルベンゼンとすることが好まし
い。残りのエタンはエチルベンゼン生成ユニットから回収され、その後クラッキ
ング炉に供給される。
【0018】 FCCユニットのみでは必要量のエテンを供給するために十分量の追加エテン
がクラッキング炉から得られないならば、外部源からエタンを添加してもよい。
FCC方法でSM/PO方法のプロペン需要量を満たすには不十分のプロペンし
か生じないならば、クラッキング炉への供給物は流体接触分解ユニットから回収
したプロパンをも含み、これに場合により外部プロパンまたはブタンをも補充し
てもよい。SM/PO方法のエテン及び/またはプロペン需要量で必要ならば外
部からエタン及び/またはプロパンを添加しなければならないと理解される。
【0019】 FCCユニットの後処理区画を最適に使用し、よって全プロセス効率を高める
ために、エテン及び任意にプロペンを含むクラッキング炉からの流出物は流体接
触分解ユニットの反応器区画からの流出物と一緒に流体接触分解ユニットの後処
理区画で後処理される。前記したクラッキング炉からの流出物は通常、高量のエ
テンに加えて、水素、メタン、未変換エタン及び重質成分を含む。プロパンをも
炉に導入したならば、前記流出物は更にプロペン、未変換プロパン及び重質成分
を含む。従って、炉流出物はFCCユニットの反応器区画からの分解流出物と混
合した後、主精留塔に導入される。このようにして、プロペン及びエテンが効果
的に分離され、クラッキング炉で形成された汚染物及びメタンは後処理区画で除
去される。
【0020】 本発明に従ってFCCユニットとSM/CO方法を統合することは、全体設計
を最適に統合するのでSM/COプラントをFCCプラントと同一場所に同時に
建造するような状況で特に有効である。或いは、通常上記状況と比較すると余り
有効でないが、FCプラントが既に存在する場所にSM/POプラントを建築す
ることも有効であり得る。
【0021】 本発明を図1及び図2を参照して更に説明する。
【0022】 図1において、FCC供給物(例えば、重留出物)をFCC反応器区画2に入
れる。その後、反応器流出物3を後処理区画4で処理すると、エテン流5とプロ
ペン流7が生ずる。エテン流5は場合により外部源からの追加エテン6及びベン
ゼン流17と共にエチルベンゼンユニット9に導入される。次いで、エチルベン
ゼン含有流10を酸化ユニット11に供給し、ここでエチルベンゼンを酸化ガス
として空気または酸素18を用いてエチルベンゼンヒドロペルカキシド(EBH
P)に酸化する。形成されたEBHPを酸化ユニット11から流れ12として取
り出し、エポキシ化ユニット13に供給し、ここでプロペン流7からのプロペン
及び場合により外部源からのプロペン8と反応させて、プロピレンオキシド19
及び1−フェニルエタノール14を形成する。1−フェニルエタノール流14は
脱水ユニット15においてスチレン16及び水20に変換される。
【0023】 図2において、FCC反応器区画1からの流出物2は主精留塔3に送られる。
主精留塔3から回収した頂部フラクション4を吸収/精留カラム5に供給し、こ
こでオフガス流れ7及びC3/C4流6に分離する。オフガス流7は(硫黄成分
を除去するための)アミンユニット8、(水素、窒素及びメタンが方法中に蓄積
するのを避けるべくこれらの成分を除去するために)吸収/脱着ユニット10及
びアセチレン除去もしくは水素化ユニット13を介してエチルベンゼンユニット
15に送られる。アミンユニット8の流出物は本質的に硫黄成分を含まず、吸収
/脱着ユニット10を出た流れ12は窒素、NOx、水素及びメタンを含まず、
これらは流れ11に合体される。アセチレン除去もしくは水素化ユニット13を
出た流れ14は主にエタン及びエテンからなり、エチルベンゼンユニット15に
送られる。ここで、エチルベンゼンに変換され、エチルベンゼンは流れ16とし
てSM/PO方法の酸化ユニット(図示せず)に送られる。C3/C4流6は脱
ブタン装置20に送られ、ここからブタン/C3頂部フラクション21が回収さ
れる。この頂部フラクション21を脱プロパン装置22に供給し、ここでブタン
流23及び主にプロパン及びプロペンからなるC3流24に分離する。微量存在
する他の成分はクラッキング炉18で形成されたメチルアセチレン及びプロパジ
エン(MA/PD)と硫黄成分である。従って、C3流24はアミンユニット2
5を通過し、その後脱硫黄流26をMA/PD除去もしくは水素化ユニット27
を通過させるとプロパン/プロペン流28が生ずる。このプロパン/プロペン流
28はプロパン/プロペンスプリッター29においてプロペン流30及びプロパ
ン流31に分離される。プロペン流31を直接SM/PO方法のエポキシ化ユニ
ット(図示せず)に送られる。場合により追加プロパン32を補充したプロパン
流31はエチルベンゼンユニット15のエタン含有流出物17と合わせる。この
流出物17に外部エタン33を補充してもよい。その後、合わせた流れをクラッ
キング炉18に送り、ここでエテンとプロペンへの分解が生ずる。その後、エテ
ン/プロペンを含有する分解流出物19をFCC反応器区画流出物2と合わせる
ことにより、既に設置されているかまたは設置される予定のFCC後部区画が最
適に使用される。分解した流出物19からのエテンは最終的にエテン/エタン流
14になり、プロペンはプロペン流30となる。
【0024】 下記実施例により本発明を更に説明する。ただし、本発明の範囲はこの特定具
体例に限定されない。
【0025】 実施例 図2に図示するFCCユニットとSM/POプラントの統合を、1日あたり6
,000トンの供給変換容量を有するFCCユニットを用いて実施する。3個の
慣用のクラッキング炉18を使用する。統合された方法は、等量(12.5トン
/時)のエテン及びプロペンを必要とする大規模SM/POプラントを運転する
ように設計されている。
【0026】 表1において、図2に示す図番の各種プロセス流中の水素、窒素、メタン、ア
セチレン、エタン、エテン、プロパン及びプロペンの量をトン/時(t/h)で
示す。
【0027】 表1から分かるように、FCC方法とSM/PO方法の統合により、必要量の
エテン(12.5t/h:流れ14)が生じ、同時にSM/POプラントのエポ
キシ化区画(図2に図示せず)に必要量のプロペンを供給するのに十分量以上の
プロペン(13.80t/h:流れ30)が生ずる。
【0028】 従って、本発明によるFCCユニットとSM/POプラントは必要なエテン及
びプロペンを供給するために完全スチームクラッキングユニットを必要とせずに
非常にうまく統合できることが分かる。
【0029】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の根本的概念を示す。
【図2】 本発明の目的のためのFCCユニット及びエチルベンゼンユニットを統合する
特に好ましい方法を概略的に示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,Z A,ZW Fターム(参考) 4C048 AA01 BB02 CC01 UU03 XX02 4H006 AA02 AC13 AC21 AC40 AC41 BA60 BD70 BE30 FC52 FE11 4H039 CA21 CG10

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)エテンとベンゼンを反応させてエチルベンゼンを形成
    するステップ、(b)エチルベンゼンを酸素または空気と反応させてエチルベン
    ゼンヒドロペルオキシドを形成するステップ、(c)得られたエチルベンゼンヒ
    ドロペルオキシドの少なくとも一部をエポキシ化触媒の存在下でプロペンと反応
    させてプロピレンオキシド及び1−フェニルエタノールを形成するステップ、及
    び(d)得られた1−フェニルエタノールの少なくとも一部を適当な脱水触媒の
    存在下でスチレンに脱水するステップを含むスチレン及びプロピレンオキシドの
    同時製造方法であって、ステップ(a)で使用するエテン及びステップ(c)で
    使用するプロペンの少なくとも一部は流体接触分解ユニットより提供されること
    を特徴とする前記方法。
  2. 【請求項2】 ステップ(a)で使用するエテンがC1及びC2成分を含む
    流体接触分解ユニットのオフガスに由来することを特徴とする請求の範囲第1項
    に記載の方法。
  3. 【請求項3】 アミンユニットを通過させた後のオフガスを水素、窒素及び
    メタンを除去するための吸収/脱着処理並びにアセチレンを除去するための処理
    に順次かけ、その後生じたエタン及びエテンを含む流れをエチルベンゼン生成ユ
    ニットに送ることを特徴とする請求の範囲第2項に記載の方法。
  4. 【請求項4】 エチルベンゼン生成ユニットにおいて、エタン及びエテンを
    含む流れをゼオライト触媒の存在下でベンゼンと接触させ、エチルベンゼン及び
    残りのエタンを回収することを特徴とする請求の範囲第3項に記載の方法。
  5. 【請求項5】 ステップ(a)で使用するエテンの一部を流体接触分解ユニ
    ットの反応器区画で生成し、必要なエテンの他の部分を1つ以上のクラッキング
    炉において生成し、流体接触分解ユニットの反応器区画で生成したエタン及び任
    意にプロパンと共にクラッキング炉に供給することを特徴とする請求の範囲第1
    項〜第4項のいずれか1項に記載の方法。
  6. 【請求項6】 エタンをエタン/エテン流としてエチルベンゼン生成ユニッ
    トにまず送り、その後エチルベンゼン生成ユニットから回収した残りのエタンと
    してクラッキング炉に供給することを特徴とする請求の範囲第4項または第5項
    に記載の方法。
  7. 【請求項7】 クラッキング炉への供給物は流体接触分解ユニットから回収
    したプロパンをも含み、このプロパンに場合により外部エタン及び/プロパンが
    補充されていることを特徴とする請求の範囲第5項または第6項に記載の方法。
  8. 【請求項8】 クラッキング炉からのエテン及び任意にプロペンを含む流出
    物を、流体接触分解ユニットの反応器区画からの流出物と一緒に流体接触分解ユ
    ニットの後処理区画において後処理することを特徴とする請求の範囲第5項〜第
    7項のいずれか1項に記載の方法。
  9. 【請求項9】 流体接触分解ユニットの反応器区画の反応器温度が550℃
    未満、好ましくは500〜525℃の範囲であることを特徴とする請求の範囲第
    1項〜第8項のいずれか1項に記載の方法。
JP2000561143A 1998-07-20 1999-07-15 スチレン及びプロピレンオエキシドの製造方法 Withdrawn JP2002521351A (ja)

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