JP2002521135A - ソフトな適合性中空バッグタンポンおよびタンポン伸展アプリケーター - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 膣管内にタンポン（２６）を挿入でき、膣腔内にタンポンを開いて伸展できる、月経用タンポン用のアプリケーター（２０）である。アプリケーターは、内部（I）を有するチューブ（２２）、及び可撓性で伸展性のループ（２４）に形成される１端を有する可撓性材料を備える。可撓性ループは、チューブ内に、摺動可能に取り付けられている。可撓性ループは、タンポンを配置するように望まれるまでチューブ内に保持されている。タンポンを配置するように望まれたとき、タンポンを備えている可撓性ループは、チューブの排出端部に押出される。可撓性ループは、側方に拡張されるとともに、タンポンを膣腔内に開くように伸展する。ソフトで適合性のある中空バッグの形状でのタンポンも開示する。タンポンは、指にて挿入できるか、または、上記のアプリケーターの使用により挿入できる。ここに記載されたタンポンとアプリケーターとの独特な組み合わせも開示されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 （発明の分野） 本発明は、月経用タンポンおよび関連するアプリケーターに関する。より具体
的には、本発明は、ソフトで適合性のある中空バッグの形状で、膣腔内部の大部
分を覆う改良されたタンポンに関する。本発明はまた、月経用タンポンのための
アプリケーターに関するものであり、より具体的には、タンポンを膣管内へ挿入
し、膣腔内でそのタンポンを開いて伸展することのできるアプリケーターに関す
る。 （発明の背景） 通常の虚脱状態での膣腔内部は、垂直面におけるよりも横断面のほうがはるか
に広い寸法であることが長い間認識されていた。膣の最小寸法は、入り口付近で
あり、一方この最大寸法は、子宮頚部付近であることが同様によく知られている
。それ故、月経時使用するためのタンポンを考慮する際、最初の状態において不
快感なしに膣口を通過するのに十分に小さなサイズであり、一旦膣腔内部および
入り口の制限を越えて、特に側面方向に伸張される際は、子宮頚部から月経***
物の早期バイパスを防ぐために、膣腔の一方側から他方側に膣壁の全ての面に実
質的に接触する構造体を提供することが望ましい。通常の虚脱状態における膣壁
は、弛緩性であり、月経液体の相当の部分が正常に流出する経路を供する多数の
ひだおよびしわを有するので、膣腔の形状に合わせ、また漏れを最小にするよう
にこれらの経路内に適合させるために、吸収性タンポンは、できるだけ柔軟で適
合し得ることもまた重要である。

【０００２】 現在、一般に使用されている、吸収性月経用タンポン類は、直径が約３/８か
ら０．５インチ（約１．０ｃｍから１．３ｃｍ）で、長さが３/２から５/２イン
チ（約３．８ｃｍから６．４ｃｍ）の小型で、高度に圧縮された円筒状のプラグ
を備えている。吸収容量を必要とするために、それらは、通常膣口よりもはるか
に大きなサイズの綿毛類から形成され、挿入を容易にするために上記の小さなサ
イズに圧縮される。液体が吸収される際、これらの圧縮されたタンポンは、元々
予め圧縮されたサイズ方向に拡張（または再拡張）し、その結果、液体漏れまた
はバイパスに対して膣腔を効果的にブロックするのに十分な大きさになるように
期待される。これらの圧縮されたタンポンは、かなりよくそれらの意図された機
能を実行することが判っているが、たとえ垂直ブロックが十分であるとしても、
これらの最良のものでも漏れに対する良好な横のブロックを供するのに十分にま
たは迅速に拡張しない。さらに、これらのタンポンの殆どは一般に、これらの吸
収容量の１部分を使用しただけで漏れてしまうことが多い。これらのタンポンは
、拡張するためにある程度の液体吸収に依っているので、液体のバイパスおよび
漏れが、早期に生じ、特に挿入時の後直ちに生じ得ることが明らかである。

【０００３】 この問題を解決するために、多くの試みがなされてきており、幾つかの試みは
、アプリケーターに焦点を合わせ、他の試みはタンポンそれ自体に焦点を合わせ
ていた。

【０００４】 例えば、特許技術における幾つかのアプローチは、内蔵された機械的拡張手段
を有するタンポンを示唆しており、代表的な例では、Kohxらに対する米国特許第
３，７０６，３１１号がある。しかしながら、良好な横ブロックは生じるようで
あるが、該特許に開示された機械的な拡張手段は、挿入後タンポンの伸展した形
態を半永久的に維持する平面スプリング様の要素の形状であり、それを除去する
のが困難となる可能性がある。

【０００５】 他のアプローチは、Whiteheadらに対する米国特許第３，５１２，５２８号に
記載され、それは挿入用に小さなサイズに折りたたんだ吸収性材料、および挿入
後サック内部へのガスまたは液体の導入により拡張されるサックの使用を教示す
る。このタイプのタンポンを使用する際、多くのステップおよびガスまたは液体
導入の複雑な操作が必要とされる、これがそうでなければ明らかにこの問題を効
果的に解決していると思われるものを損ねている。

【０００６】 さらに他のアップローチは、Johnsonらに対する米国特許第３，８５７，３９
５号に記載されている。このJohnsonらの特許は、平面のタンポンが、ひだを寄
せている延伸された挿入体装置の利用を教示する。この挿入体は、タンポンが挿
入体の先端に支持されている地点からタンポンのひだを寄せた部分が、腔内に押
されるというよりもむしろ引っ張られるようにすると述べられている。挿入体の
手段は、使用者の随意で挿入時に横広がりにタンポンを操作し得る両側の拡張メ
カニズムを備えている。しかしながら、Johnsonらの特許に記載された挿入体装
置は、多くの欠点を有する。Johnsonの挿入体装置は、蝶番または継ぎ手で側面
に分岐し得る１対の蝶番アームを供える複雑な装置である。蝶番アームの角ばっ
た性質は、その挿入体の使用を不快にさせることとなるであろう。蝶番アームの
複雑な性質は、製造を困難にし、コスト高となるであろう。その結果、それは使
い捨てアプリケーターとして好適とはならないであろう。

【０００７】 より大きな横寸法を有するタンポンを膣腔内に配置する上で存在するもう１つ
の問題は、膣腔のより大きな横広がりが、膣口に対して概ね垂直なことである。

【０００８】 この後者の問題に対する１つの試みは、Bletzingerらに対する米国特許第３、
０６８，８６７号に記載されている。Bletzingerらの特許は、上に位置決め指示
器を有するタンポン挿入装置に向けられている。Bletzingerらの特許に記載され
ている装置は、円筒形断面または非円筒形断面のいずれかであるが。液体を受け
ると、非円筒形状に拡張するように構築された、タンポン用挿入装置を備える。
この挿入装置は、タンポン挿入時に使用者を補助する膣口の主軸を横断する主断
面軸を有する指示器を備える。

【０００９】 しかし、Bletzingerの装置は、膣口の最小寸法に逆らってタンポンの最大幅寸
法を挿入する必要があるという点で不便である。したがって、非円筒形を有する
タンポンを膣腔に効果的に展開することができ、膣口の最小寸法に逆らってタン
ポンの最大幅を配置する必要のないタンポンアプリケーターに対する必要性が存
在している。

【００１０】 従来の高圧縮、液体拡張タンポンに関連する問題を克服するための他の一連の
試みは、Duncanに発行された米国特許第３，７４９，０９４号、およびDulleに
発行された２つの米国特許第３，７９４，０２９号および米国特許第３，７６６
，９２１号に記載されている。このDuncanおよびDulleの装置は、全て一般に円
錐形であり、ドライ拡張するように設計されている。これらの装置は、高圧縮で
液体拡張タンポンに関連する幾つかの問題を克服するものと期待されようが、Du
ncanおよびDulleの装置は、それらの設計対象である従来の「チューブおよびプ
ランジャー」タイプのアプリケーターにそれらの利用を可能にするためには、か
なりの剛性と圧縮をまだ必要とする。

【００１１】 本発明の開発中、ここに述べられた発明に従って構築されたタンポンは、現在
市販されているタンポンや、このようなタンポンを改良するための上述の試みな
どの先行する試みに比べて、快適さ、低い装着意識および性能において、はるか
に改良性を供することができることが判った。本発明によるタンポンは、指によ
る挿入用に設計することができる。他に、ここに述べられたタイプのタンポンを
効果的に展開することのできる独特なタンポンアプリケーターも供することがで
きる。 （発明の概要） 本発明は、月経用タンポンおよび月経用タンポンのためのアプリケーターに関
する。より具体的には、本発明は、タンポンを膣管内へ挿入し、膣腔内でそのタ
ンポンを開いて伸展することのできるアプリケーターに関する。本発明のタンポ
ンは、ソフトで適合性のある中空バッグの形状で、膣腔内部の大部分を覆う。本
発明はまた、拡張し得る月経用タンポンとタンポンを伸展するアプリケーターの
組み合わせに向けられている。

【００１２】 １つの実施の形態において、本発明のタンポンは、バッグ様の適合性のある吸
収体を有する。該タンポンは、外表面、内表面、頭部および尾部を有する。タン
ポンの内表面とは、頭部がその中で閉じているタンポン内面であり、尾部とは、
タンポン内部への開口である。該タンポンは、０．０５ポンド力未満の圧縮率の
形状を有する。該タンポンはまた、タンポンの吸収体に取り付けられた引き込み
針を備える。この引き込み針は、吸収体の頭部に取り付けることができる。この
針はまた、タンポンの内部に配置することもできる。幾つかの好ましい実施の形
態においては、除去のために、この引き込み針を引く際にタンポンが反転するよ
うに、この針とタンポンの頭部に取り付け、針の部分をタンポンの内部に配置し
てもよい。

【００１３】 １つの実施の形態において、該タンポンは、レーヨン、綿、超吸収性材料およ
びこれらのブレンドから成る群から選ばれる吸収性材料を備える。

【００１４】 他の実施の形態では、該タンポンの外表面は、織り要素を備えてもよい。１つ
の好ましい実施の形態における織り要素は、超微小繊維を含む。該織り要素は、
毛細管繊維を含んでもよい。さらに、密度勾配が、織り要素からタンポンの外表
面へと生じるように、該織り要素は、前記タンポンの外表面よりも低密度を有し
てもよい。

【００１５】 他の実施の形態では、該タンポンは、前記外表面に少なくとも１つの折りたた
みひだを備える。該タンポンは、前記外表面の反対側に配置される１組のひだを
備えてもよい。

【００１６】 １つの実施の形態において、タンポンの外表面の材料組成が、タンポンの内表
面の材料組成または密度と異なるように、該タンポンは、層状構造を備えてもよ
い。該タンポンは、少なくとも外層の１部分が、外表面を限定し、少なくとも内
層の１部分が、内表面を限定する少なくとも１層の外層および内層を備えてもよ
い。内層は、液体不浸透のバリヤーを備えてもよい。タンポンの内層は、外層よ
りも高密度を有してもよい。内層は、主に綿を含んでもよい。外層は、主にレー
ヨンを含んでもよい。

【００１７】 本発明のタンポンの１つの実施の形態において、タンポンが平たい形状に圧縮
された時、外表面がタンポンの尾部の開口幅を超える最大幅を有する。該タンポ
ンは、圧縮された時、一般に風船形の設計図を有してもよい。該タンポンは、約
５グラムから約３０グラムのシンジャイナ（syngyna）吸収性を有することがで
きる。

【００１８】 タンポン伸展アプリケーターは、最初挿入し、次に膣腔内で、部分的に、また
は全開状態へと両側に伸展できることが好ましい。タンポンアプリケーターは、
先端と尾端を有するアプリケーター要素を備える。簡便さの点から、あまり好ま
しくない実施の形態では、挿入具は、タンポン挿入用に使用される１本のロッド
または他の構造を備えてもよく、挿入具は、タンポンを展開するために手で左右
に動かす。簡便さの点でより好ましい実施例では、アプリケーターは、使用者の
側でのこのような動作なしでタンポンを拡張する構造を含む。

【００１９】 このようなより簡便な実施の形態では、タンポン伸展アプリケーターは、挿入
端、グリップエンド、内部および内径を有する延長した管状のホルダーを備える
ことが好ましい。該タンポン伸展アプリケーターは、挿入端から押出されまでは
、管状ホルダーの内側に存するように構成された少なくとも１つの可撓性で可動
性の構造体を、さらに備えることが好ましい。この可撓性で可動性の構造体は、
管状ホルダーに閉じ込められない時の拡張のため、斜めにされている弾力性のあ
る反対部分を有することが好ましい。この可撓性構造体が、管状ホルダーの内側
にある時は、中空「バッグ様」タンポンは、可撓性構造体の上に据えられること
が好ましい。可撓性構造体が、ホルダーの挿入端から押出される時、それはタン
ポンを展開するために伸展する。可撓性の可動性構造体は、１つ以上の要素を備
えることができる。これらの要素は、撓み、互いから離れて拡張し合うことので
きる反対部分を有することが好ましい。好ましい実施の形態では、これらの要素
は、装着者の身体に対して快適な表面を提供するために、凸状で丸みを帯びてい
る。

【００２０】 １つの好ましい実施の形態では、可撓性の可動性構造体が、少なくとも１つの
可撓性のループ材料を備える。ループ材料は、延伸片の材料であり、可撓性ロッ
ドの形状で２端を有することが好ましい。好ましい実施例では、材料片の１部が
、拡張可能なループへと形成され、ループの反対側の材料片の端が、全体に互い
に同じ方向に拡張するように、可撓性ロッドが曲げられている。ループは、管状
ホルダー内で、滑りが可能なように固定されていることが好ましい。「バッグ様
タンポン」は、可撓性ループの上方に置かれていることが好ましい。ループは最
初、管状ホルダーの内径未満かまたはそれに等しい幅を有し、管状ホルダーの内
径よりも大きな展開幅を有するように拡張し得る。

【００２１】 ここに記述されるタンポン伸展アプリケーターは、過度の伸張または摩擦なし
で膣口を通過するのに、十分小さなサイズである。可撓性ループが、膣腔内にあ
る時は、タンポンを横方向へ拡張し、タンポンを膣腔内で適切な配向に配置する
。ここに記述される全ての実施の形態において、アプリケーターによって行使さ
れる伸展力は、装着者によって制御することができる。本発明のタンポン伸展ア
プリケーターは、先行の角張った蝶番装置とは異なり、使用するのに非常に快適
で、製造するのに簡便でコスト安である。

【００２２】 本発明の多くの非限定的実施の形態が可能である。ループタイプの実施の形態
の最も基本的な形では、アプリケーターは、単一のループ材料を備える（そして
、このような実施の形態は、管状ホルダーなしの単独で用いることもできる）。
１つの特に好ましい実施の形態では、アプリケーターは２つの（またはそれ以上
の）ループ材料を備える。このように特に好ましい実施の形態を管状ホルダーと
共に、または無しで用いることが好ましい。この特に好ましい実施の形態では、
ループ材料は、アプリケーターを端から見た時、互いに相対的に約９０度の角度
で配向することが好ましい。この実施の形態は、ループ材料の１つが膣腔と同じ
平面上に配向することを保証する可能性を増加させるという利点を有する。他の
実施の形態では、ループは、それが展開する際に、回転する能力を備えることが
できる。このような実施の形態では、最初タンポンが膣口を通って挿入される時
は、ループを膣口に平行に揃え、次にタンポンが展開される時は、膣腔に平行に
揃えるように、ループの配向を変化させる点で有用である。さらに、他の実施の
形態では、アプリケーターは、展開する際に、ループの一部を挿入具と接合する
ことによって、長さを拘束させるループを有する。この実施の形態のループは、
外見が「子ヒツジの角」に似ている。

【００２３】 他の実施の形態もまた可能である。例えば、可撓性の可動性構造体は、ループ
形状である必要はない。それは、例えば代わりに、互いから離れて撓み、そして
伸展するように斜めにされた分離プロングを備える。その他、多数の実施の形態
が可能である。ここに記載された実施の形態の多くは、タンポンが適切に配向さ
れ、膣腔中の横方向に伸展されるという「合図」を使用者に提供するために有用
である。ここに記述したアプリケーターはまた、膣腔の断面に接近してフィット
するタンポンを展開することができる。特に、ここに記述したアプリケーターは
、上方を縮めた「Ｈ」の字に似た断面を有する膣腔の部分にタンポンをフィット
させるのに好適であり得る。 （発明の詳細な説明） 本発明は、月経用タンポンおよび月経用タンポンのアプリケーターに関する。
より具体的には、本発明は、膣腔内へタンポンを挿入し、膣腔内でタンポンを開
いて伸展できるアプリケーターに関する。本発明のタンポンは、ソフトで適合性
のある中空バッグの形状で、膣腔内部の大部分を覆う。本発明はまた、拡張可能
な月経用タンポンとタンポン伸展アプリケーターとの組み合わせに向けられる。

【００２４】 本発明のタンポンは、膣面を大きく歪めることなく、最高度のフィットを達成
する（膣面領域の左右の範囲）ために設計される。図１は、本発明のタンポンの
１つの実施の形態、であるタンポン２６を示す。図１に示されるように、タンポ
ン２６は、一般に中空バッグ様または反転したソックス様（すなわち、着用者の
くるぶしの上方に着けられている曲がり部分を含まない、着用者の足に着けられ
る１本のソックス部分のような形状）の形状である。

【００２５】 タンポン２６は、膣腔内へタンポン２６を挿入する最初の部分である頭部２６
Ａまたは端、尾端２６Ｂ，表面２６Ｃおよび縁２６Ｄを有する。タンポン２６は
、尾端２６Ｂが開いており、内部は中身があるのでなく中空であることが好まし
い「バッグ様」または「バッグ形」をしている。したがって、タンポン２６は、
接合している２つの以上の表面（または側面）、閉じた頭端２６Ａおよび開いた
尾端２６Ｂを有することが好ましい。

【００２６】 タンポン２６は、身体の動きを補い、それに応ずるように身体に対して高度に
虚脱性で適合することが好ましい。タンポン２６は、液体の吸収の際に、繊維が
「整復」し、再拡張する点までは予備圧縮する必要はないし、また、されないこ
とが好ましい。タンポン２６は、指による挿入、または独特なアプリケーターを
用いての挿入のために設計される可能性があるので、弾性またはタンポン自体の
繊維内の「スプリング」に頼って再拡張する必要はない。この特徴は、タンポン
２６を以前のタンポンよりも著しく虚脱性があり、適合的であることを可能にし
、その結果、そのような装置よりも液体捕捉に関して、より快適かつ効果的であ
ることを可能にする。

【００２７】 タンポン２６の大きさと形は、その快適性と効果にとって重要である。前述し
たように、タンポン２６は、中空の内部を有し、概して「オーブンミット」また
は、「靴下」に似た形などの多様な形状をとることができる。タンポン２６は、
展開時に膣腔の形状に適合できる概して平たい形状を有することが好ましい（膣
腔の形状は、１９７３年７月３１日にＤｕｎｃａｎに発行された米国特許第３，
７４９，０９４号によく詳述されている）。タンポン２６は、多数の好適な平面
図形を有し得る。好適な平面図形は、限定されないが、概して円端を有する長方
形、概して台形、円錐形、または図２に示されるようなオーブンミット（親指部
分のない）に似た形状を含む。タンポン２６は、任意の好適な大きさであり得る
。図１に示されたタンポン２６は、頭部２６Ａから尾端２６Ｂまで測定された長
さが、約４ｃｍから約７．５ｃｍの範囲であることが好ましく、より好ましくは
約３ｃｍから約５ｃｍ、さらにより好ましくは、約３ｃｍから約４ｃｍである。

【００２８】 ここで与えられたキャリパー（または厚さ）測定値は、０．２５ｐｓｉ（１．
７ｋＰａ）（ゲージ）の負荷および０．９６インチ（２．４４ｃｍ）のフット径
を有するＡＭＥＳ計器を用いて測定した。０．９６インチ（２．４４ｃｍ）フッ
ト径が具体的なサンプルサイズに適切でない場合は、フットのサイズを変えそれ
に従って計器上の負荷が０．２５ｐｓｉ（１．７ｋＰａ）の限定された圧力を維
持するように、計器上の負荷を変化させることは、当業者は認めるであろう。タ
ンポン２６のキャリパーは、約２ｍｍから約８ｍｍの範囲にあることが好ましく
、より好ましくは、約３ｍｍから約６ｍｍである。

【００２９】 タンポン２６はまた、図２で示されるようなオーブンミット、または電球の形
状で構築されてもよい。このような実施の形態では、タンポン２６の最大幅の部
分は、頭部２６Ａの近辺にあり、Ｗ_Ｈと称される。図２に示される実施の形態に
おいて、Ｗ_Ｈは、約１．５ｃｍから約８ｃｍの範囲にあることが好ましく、より
好ましくは、約４ｃｍから約６ｃｍである。タンポン２６は、尾端２６Ｂにおい
て、より幅が小さい。尾端２６Ｂの幅は、図２でＷ_Ｂと称される。このＷ_Ｂは、
約１ｃｍから約３ｃｍにあることが好ましく、より好ましくは、約２．５ｃｍで
ある。

【００３０】 タンポン２６は、レーヨン、綿、または一般にエアフェルトと称される微粉砕
木材パルプなどの吸収体に通常使用される広範な液体吸収材料から構築され得る
。他の好適な吸収性材料の例として、クレープセルロースワッディング；コフォ
ームを含むメルトブロウンポリマー；化学的剛性化、変性化または架橋化セルロ
ース繊維；ひだをつけたポリエステル繊維などの合成繊維；ピートモス；ティッ
シューラップおよびティッシューラミネートを含むティッシュー；または任意の
同等の材料または材料の組み合わせ、またはこれらの混合物が挙げられる。好ま
しい吸収性材料は、綿、レーヨン（トリロバ−ルおよび従来のレーヨン繊維、お
よびニードルパンチレーヨンを含む）、折りたたみティッシュー、織布材料、不
織布ウェブ、合成および/または天然繊維を備える。タンポン２６は、単独材料
または材料の組み合わせを備えてもよい。さらに、超吸収性ポリマーまたは吸収
性ゲル化材料などの超吸収性材料を、タンポン２６に組み込んでもよい。

【００３１】 図１に示される好ましい実施の形態において、タンポン２６は、レーヨン、綿
（長繊維棉または糸くず棉のいずれかを含む）または他の好適な天然または合成
繊維またはシートなどのソフト吸収材料から形成される。タンポン２６の材料は
、任意の好適な工程によりタンポン２６における使用のために好適である織物、
ウェブまたはバットに形成され得る。好適なタイプの材料は、織布、ニードルパ
ンチ不織布を含む不織布、ハイドロエンタングル構造物、化学的エンタングル構
造物および他のタイプの座量を含む。タンポン２６に織り地の外面を与えること
が望ましい場合は、ニードルパンチ生地が特に好適である。タンポン２６は、浸
透性の膨張材料を含んでもよい。

【００３２】 タンポン２６を構成する単純化した様式の１つの非限定的な例は、次のとおり
である。この例において、タンポン２６は、従来のタンポンに現在使用されてい
る材料と類似した材料から製造する（たとえば、レーヨンまたは綿またはそれら
の混合物）。従来の圧縮タンポン用のタンポンプレジェットを形成するために用
いられたものに類似した吸収性材料の長方形ウェブを出発原料として使用するこ
とができる。この吸収性材料のウェブは、ここに記載されるように、適合性のあ
るバッグに形成することのできる任意の好適な厚さであり得る。このようなウェ
ブの好ましい厚さの範囲は、完全なアタンポン２６の好ましい全体のキャリパー
範囲として上記された範囲の約２分の１である。

【００３３】 上記したように、本発明のタンポン２６を構築するには、多様な材料が好適で
ある。このようなタンポンは、密度、基礎重量などの多様な性質を有してもよい
。例えば、本発明のタンポン２６は、約１６５ｇ/ｍ^２の基礎重量を有するレー
ヨンおよび綿のウェブ（従来のタンポンに使用されたような）から構築されてよ
い。他の好適な例は、約１８０ｇ/ｍ^２の基礎重量を有する化学的エンタングル
綿のウェブである。ニードルパンチレーヨン（トリローブレーヨンなどの）また
は、ニードルパンチ綿もまた、好適なウェブへ形成され得る。

【００３４】 吸収性材料のウェブは、次に上包み材料の薄い単一層で覆われることが好まし
い。この上包みは、任意の好適な材料から製造してもよく、表面繊維を保護して
タンポン２６が装着者の身体内で緩くなることを防ぐのを助ける。タンポン２６
を製造し得る材料が、必ずしも全て上包みの使用を要するわけではないことに注
意する必要がある。例えば、タンポン２６を形成するのに、ニードルパンチまた
はハイドロエンタングルウェブを用いる場合、上包みは、必ずしも必要ではなく
省くことが好ましい。それでも、上包み材料の有無でのタンポンは、本発明の範
囲内にある。

【００３５】 上包み用の好ましい材料は、レーヨンであるが、２成分繊維または他の天然お
よび合成繊維を含む他の材料もまた好適であり得る。上包み材料は、吸収性材料
のウェブの綿の周囲に折り重ねられる。上包み材料は、吸収性材料の端を超えて
広がるように十分な大きさであることが好ましい。ウェブ端を越えて広がる上包
み部分は、封じ合わせることが好ましい。吸収性材料の包まれたウェブは、次に
それ自体の周りで管状（または平坦な管状）に折り重ねられ、１端で１側面に沿
って封じられ、吸収性材料の包まれたウェブをバッグ構造へと形成する。望まれ
る場合、このバッグは、継ぎ目がバッグ構造体の内側になるように裏返しにする
ことができる。

【００３６】 他の実施の形態では、２つのウェブが使用され、次に任意の好適な方法で封じ
合わされてもよい。このような方法は、縫い閉じ、超音波接着、接着剤による接
着、また当業界に知られた任意の好適な手段を含む。２つのウェブは、タンポン
２６の側端２６Ｄに沿って配置され得る２本の継ぎ目に沿って接合され得る。示
された方法で接合された２つの材料ウェブからの本発明のタンポン２６の構築は
、タンポン２６が図２に示されるような全体的に不変形を有する場合には、より
簡便形であり得る。タンポン２６は、タンポン２６の側端２６Ｄ全部に沿って封
じて本発明のバッグ様構造体を形成する必要はない。タンポン２６は、バッグ様
の上部（タンポンの頭部２６Ａ方向の部分）を有し、タンポン２６の下部方向で
、より開いた「フラップ」（すなわち、継ぎ目のない部分）を有してもよい。

【００３７】 図１に示されるタンポン２６は、適合性が高く柔軟である。好ましい実施の形
態では、タンポン２６は、弾性が殆どないか全くない。言い換えると、図１に示
されるタンポン２６は、外力に供されない時は、その虚脱した「バッグ様」状態
に留まる傾向がある。タンポン２６は、いずれかの具体的な開いた状態または形
状に「スプリング」する傾向をほとんど有してはいけない。タンポン２６は、０
．０５ポンド以下の圧縮率、すなわちタンポン２６を虚脱状態に変形するのに必
要な均一方向ポンド力、すなわち、いずれの内腔も大部分除去され、内面が図３
に示されるように、向い合う点の間で縮まって線接触するように虚脱する形で有
し得る。

【００３８】 本発明のタンポン２６は、その独特な設計のために（および後述する独特なア
プリケーターの使用によって）、以前は、ドライ拡張する実質的に非弾性のタン
ポンに利用されなかった材料から製造し得る。先行するドライ拡張するタンポン
は、Ｄｕｎｃａｎに発行された米国特許第３，７９４，０９４号、及びＤｕｌｌ
ｅに発行された米国特許第３，７９４，０２９号並びに３，７６６，９２１号に
示されたようなものである。ドライ拡張タンポンを製造するこれらの、および類
似の試みは、その弾性によって、吸収性フォームの利用に焦点を当てた。本発明
のタンポン２６は、タンポンの主要な吸収性材料としてフォームを組み入れる必
要はなく、また組み入れないことが好ましい。

【００３９】 本発明のタンポン２６の利点の１つは、その効率の高い形状および繊維圧縮の
なさにより、従来のタンポンよりも全体に吸収性材料の使用の必要性が少ないこ
とである。標準シンジャイナ（ｓｙｎｇｙｎａ）試験において６〜９グラムの全
体吸収性を得るために、高圧縮型の従来のタンポンに見られる吸収性材料の約半
分しか、本発明のタンポン２６では必要とされない。好ましい実施の形態では、
タンポン２６の全体の吸収性は、標準シンジャイナ（ｓｙｎｇｙｎａ）試験にお
いて約５グラムから約３０グラムの範囲にある。

【００４０】 タンポン２６は、それに取り付けられている除去ひも４４を有することが好ま
しい。除去ひも４４は、タンポン２６の内表面４２または外表面４０に取り付け
ることができる。除去ひも４は、一般にタンポン２６の１つの面２６Ｃの中心に
沿って（図１に示されるように）取り付けられてもよいし、また、除去ひも４４
は、図４に示されるように、一般にタンポン２６の縁２６Ｄの１つに沿って取り
付けられてもよい。特に好ましいタンポンの１つ（図１０に示され、さらに後述
される）においては、除去ひも４４は、タンポン２６の頭部２６Ａに隣接するタ
ンポン２６の内表面に取り付けられ、除去の際にタンポン２６の反転を促す。

【００４１】 図７に示されるように、タンポン２６は、タンポン２６の開口端を覗く時、紙
の買い物バッグに類似するように、その２側面がひだをとった断面を有してもよ
い。ひだ５４は、タンポン２６の側面を横に拡張することを可能にする。図７に
示された実施の形態の他の変形では、タンポン２６は、その断面の周囲に配置さ
れ、任意の所望の方向に開くことのできる複数のひだ５４を備えてよい。タンポ
ン２６はまた、アコーディオンに類似した様式で横に拡張する傾向となるように
主要平面２６Ｃを横断する複数のひだ５４を備えてもよい。タンポン２６のひだ
５４は、また、「Ｈ型」の断面を有するものとしてよく記される膣腔の形状に適
合する能力を改良することができる。図７に示されるようなひだ付きタンポン２
６は、もとは図２中に示されているものと類似した形状を初めから有するタンポ
ンから製造すると好都合である。図２のタンポン２６の幅広くなっている頭部を
内側にひだを寄せて、図７に示されるようなひだ付きタンポン２６を形成する。

【００４２】 タンポン２６の外表面は、無地でもよく、また織り地であることもできる。そ
れは織り地であることが好ましい。このような織られた外表面４０の１例が図５
に示されている。この織り地は、図５に示されたような微小繊維５６の形状をと
ることができる。織り地は、タンポン２６の外表面４０をニードルパンチするこ
とにより供されてもよい。さらに、微小繊維は、タンポン２６の外表面に取り付
けるか、またはタンポンの内部に取り付けられて、そこを通過してもよい。微小
繊維５６は、タンポン２６の内表面と外表面との間の中間の位置に取り付けるか
、又は、これらの位置の任意の組み合わせでもよい。

【００４３】 タンポン２６は、そこから外方へ伸びる複数の微小繊維５６、または他の織り
地要素を有するプラッシュまたはテリー織りタイプの生地を備える外表面４０を
有することが好ましい。微小繊維は、ランダムに配向されてよく、または、特別
な１つの方向に、または複数の方向に配列されていてもよい。これらの織り地要
素は、拡張されたタンポン２６の表面に対して、概して垂直であることが好まし
い。これは、繊維が拡張されたタンポンの表面に相対的に概して平坦に寝ている
現行のタンポンとは対照的である。これらの微小原要素５６または他の織り地要
素は、膣腔のルゴサイト（ｒｕｇｏｓｉｔｅ）中に貫通して月経をさえぎり、か
つ「バイパス」の不成功（これらのルゴサイトおよびタンポンの周囲へ移送する
月経からの不成功）を低減する。好ましくは、織り地要素３８は、膣表面により
働く力に応じてそれら自体を曲げたりおよび/または配向させる傾向を有し得る
。

【００４４】 微小源線維５６または他の織り要素は、「ループ」となり、両端でタンポン２
６の表面に取り付けられてもよい。好適な織り地要素は、タンポン２６の表面の
内および外へパンチされ、複数のループを形成する単一の長繊維または一連の繊
維から形成されてもよい。幾つかの実施の形態では、タンポン２６の外表面４０
および内表面の双方が、微小繊維５６のような織り地要素を備える。タンポン２
６の内部の織り面は、バッグの吸収性表面の一方の側から吸収性表面の他方の側
へ液体を移動するのを助けることになり、その結果、タンポン２６の収容力は、
最大限に最も効果的に使われる。内部の織り地要素は、また、後により十分に検
討されるように、タンポン２６の除去の際に反転される場合に有用である。

【００４５】 微小繊維５６または他の織り地要素は、膣面からタンポン２６への液体の速や
かな移動を促すために、親水性であることが好ましい。微小繊維５６または他の
織り地要素は、密度勾配、親水性勾配、浸透性駆動力、毛細管現象または類似の
メカニズムによって、液体を膣面からタンポン２６へ移動するように構築されて
もよい。液体捕捉/移動複合体３０に使用される好適な材料は、レーヨン（例え
ば、従来のトリローブまたはマルチローブレーヨン繊維を含む）、ポリエチレン
、ポリプロピレン、ポリエステル、合成２成分繊維、吸収性フォームおよびそれ
らの組み合わせがあり、それら繊維の全ては、単独にか或いは当業者に知られて
いる他の繊維と組み合わせるかのいずれかを用いることができる。毛細管チャネ
ル繊維は、微小繊維５６にとって非常に好ましい繊維である。

【００４６】 図６に示される実施の形態では、タンポン２６は、膣面に接触してタンポンを
助ける環状リング５８を備える。タンポン２６はまた、大きな面を持たない断面
が、概して円筒形または、円形であるように構成されてもよい。言い換えると、
図１に示されるタンポン２６とは違って、他の実施の形態では、タンポンは、具
体的な平面または方向に平たくなる傾向性に関して、無方向性であってよい。こ
のような特徴は、タンポン２６が挿入される際に、横方向に効果的に拡張する能
力を失わずに、いずれの配向においても挿入されることを可能にする。これは、
タンポンが指によって、または、無方向性の挿入具を用いて挿入される場合に特
に有用である。

【００４７】 本発明のタンポン２６は、その内部が完全に中空である必要はない。図８に示
された実施の形態において、タンポン２６は、主要「バッグ」部分の内側に内部
突出部７８を備える。この内部突出部７８は、吸収性材料から構成されることが
好ましく、高度に圧縮された吸収性材料であってもよい。内部突出部７８が、圧
縮された吸収性材料から成っている場合は、タンポン２６全体を構成する高度に
適合性のあるバック構造体全体の内にある「小タンポン」として考えることがで
きる。内部突出部７８は、タンポン２６の頭部２６Ａの内表面上に取り付けられ
ることが好ましい。

【００４８】 内部突出部７８は、タンポンの頭部２６Ａに、最初にいくらか硬さを加え、指
による挿入またはプッシュロッドタイプのアプリケーターを用いての挿入を助け
る。タンポン２６の主要成分の軟弱性は、挿入後に横へ伸展されることを可能に
し、一方、内部突出部７８により供される安定性は、挿入の補助として働く。内
部突出部７８はまた、タンポン２６の収容力を増加させるために用いられてもよ
く、また、吸収された液体を最大量保存するために用いられてもよい。すなわち
、タンポン２６の外表面は、毛細管の働き、密度勾配、または他の類似のメカニ
ズムを用いて、液体を最大量保存するために、内部突出部７８の法へ輸送する親
水性材料から構成されることができる。

【００４９】 図８に示された内部突出部７８に関して、上記のものに類似した挿入補助は、
また内部の弾性部材の形で供されてもよい。弾性部材は、タンポン２６の頭部２
６Ａに配置されてよい。弾性部材は、弾性スポンジ、またはフォームなどの吸収
性材料を含む任意の好適な材料を含んでもよく、また非吸収性であってもよい。
弾性部材は、軟弱なタンポン２６の挿入を助け、また、膣内に展開される際は、
その伸展を助けるように働くこともできる。

【００５０】 本発明の開発中、タンポン２６は、多くの材料から構成できることが見出され
た。これらの材料は、材料の混合物であってもよく、または、タンポン２６全体
に亘って層化されてもよい。図９は、本発明の１つの実施の形態であり、ここで
は、タンポン２６は、外層６６および内層６８から構成される。上記のように、
タンポン２６にとり２つの好ましい材料は、レーヨンと綿である。

【００５１】 レーヨンは、その液体吸収率が高いことから、タンポンでの使用に好ましい材
料である。さらに、レーヨンは、圧縮性が高く、また液体収容力も基体グラム比
において高い。しかし、レーヨンの欠点の１つは、外部の閉じ込め圧に供された
場合、前に吸収した液体を放出する傾向があることである。この現象は、時に圧
搾ミスまたは「スクィーズアウト」と呼ばれ、さらに米国特許第３，７４９，０
９４号で検討されている。装着者の身体の動き、または筋肉の収縮によってタン
ポンにかかる力が圧搾ミスを招く。

【００５２】 綿は、レーヨンよりも液体捕捉率が低く、また吸収容量も基体グラム比におい
て、レーヨンよりも低い。それにもかかわらず、綿は、外部の閉じ込め圧に供さ
れる場合、補足液体を保持する能力が優れているために、タンポンでの使用にと
って好ましい材料である。

【００５３】 レーヨンと綿、双方の利点を、図９に示されような層構造でタンポン２６を構
成することにより、組み合わせることができる。図９に示される実施の形態にお
いて、外層６６は、主にレーヨンを含み、内層８は、主に綿を含む。この実施の
形態の変形では、タンポン２６をレーヨンと綿５０％／５０％の均一な混合物な
どの、このような材料の混合物を含む単一層から構成することができる。このよ
うな混合物の多層もまた採用できる。層は、エアレイド不織布ウェブ、または他
の好適なウェブ、または材料の綿毛の形状であり得る。

【００５４】 図９に示される実施の形態はまた、内層６８と外層６６との間に配置される液
体非透過性バリヤーを備えてもよい。他に、このような液体非透過性バリヤーは
、タンポン２６の内表面を裏打ちしてもよい。

【００５５】 上記のレーヨンと綿の層状構造は、レーヨン層の働きにより、タンポンが速や
かに液体を吸収することを可能にする。次に綿の内層は、保存液体の保持に効果
が高い。この構造は、図１０に示されるように、タンポンの除去の際、反転され
る場合に特に効果的である。図１０に示されるように、タンポンを除去するため
に裏返しにされる時、綿は身体に接触する層となる。このようにして、タンポン
が膣口を通って引きぬかれ、恥骨・股関節筋によって圧搾される際、これは吸収
された液体を保持する傾向を有することになる。

【００５６】 タンポン２６が、内層６８と６６との間に、液体非透過性バリヤーを備える場
合、図１０に示されるように、タンポン２６が反転され、除去の際に身体に接触
する層は、汚れていない吸収面となる。このことは、タンポンが引き抜かれる際
、膣面から残っている液体を吸収する傾向をもつ「拭き取り」作用を供する。

【００５７】 図９に示されるタンポン２６の内層６８はまた、外層６とは異なる織り地を備
えてもよい。外層６６は、上記の図５に示された微小繊維を備えてもよく、内層
６８は、滑らかな生地を備えてもよい。このことは、タンポンが除去の際、任意
に反転される場合の快適かつ滑らかな引き抜きと合わせて、使用中の良好な膣接
触および吸収作用を可能にする。タンポン２６の内面４２は、外表面よりも装着
者の身体に対する摩擦係数の低い材料を備えることができる。内表面４２はまた
、タンポン２６が除去される際に、装着者の膣領域を清潔にできる洗浄または潤
滑組成などの特徴を備えてもよい。同様にタンポン２６の外表面４０は、タンポ
ン２６の挿入（特に指による挿入）を促すために潤滑剤を備えてもよい。

【００５８】 微小繊維５６または他の織り地要素に加えて、タンポン２６は、ひだをさらに
保証するために、「ふさ」または「指状物」の例が図１１に示されている。ふさ
、または指状物７２は、柔軟で、タンポン２６の本体に関して独立した動きをす
ることができる必要がある。このようにして、これらは、幾分ランダムに伸展し
、これらの伸展された配置では、膣面に生来の接着性にとって保持される傾向を
もつこととなる。ふさまたは指状物７２は、液体をタンポン２６の表面および内
面へと導くために、密度勾配、親水性勾配、または類似のメカニズムを備え得る
ことが好ましい。

【００５９】 本発明のタンポン２６は、指によって（図１２に示されるように）または、独
特なアプリケーター２０の使用によって挿入されるように設計される。タンポン
２６は、好ましくは中空の内部を有するため、使用者は、タンポン２６の中に指
を挿入して、挿入と進展を促すことができる。タンポン２６は、より高度に圧縮
された従来のタンポンよりも膣腔の「より下方」にあるように設計されており、
膣面全体を覆った時、それらの快適性および効果に寄与する。図８に示されるタ
イプのタンポン２６は、内部突出部７８が、タンポン２６を挿入する面を提供す
るので、指による挿入のために特に効果的である。さらに、タンポン２６は、従
来のタンポンよりも膣腔の「より下方」にあるように設計されているが、内部突
出部７８は、製品の最大効果のために受容できる挿入の深さを達成する上で、あ
る使用者（指の小さい人達など）を助けることができる。

【００６０】 指による挿入の他に、本発明のタンポン２６は、また、アプリケーター２０を
用いて挿入することもでき、その実施の形態が図１３に示されている。

【００６１】 図１３は、本発明のタンポンアプリケーター２０の実施の形態の１つを示す。
図１３に示されたアプリケーター２０は、本発明の１つの実施の形態の単純化し
た形の１例である。図１３に示されたタンポンアプリケーター２０は、一般に管
形の好ましくは、延長された管２２の形のホルダー、および管２２の端から押し
出されるまでは管内にあるように構成された少なくとも１つの可撓性かつ可動性
の構造体を備える。図１３に示される実施の形態において、可撓性かつ可動性の
構造体は、可撓性ループ２４を備える。可撓性ループ２４は、このような実施の
形態では、アプリケーター要素を備える。実施の形態の１つが図１５および図１
６に示されているタンポン２６は、ループ２４の上にはまり、ループ２４が拡張
する時、拡張することができる。図１３に示されるように、タンポンアプリケー
ター２０は、また、タンポン２６を排出するためのプランジャー２８を含むこと
が好ましい。プランジャー２８は、管状のホルダー２２の内側に伸縮自在に滑走
できるように据えつけられる。アプリケーター２０は再利用も可能である。次に
、本発明のタンポンアプリケーターの実施の形態の成分をより詳細に考察する。

【００６２】 ホルダー２２は、挿入端（または「排出端」）２２Ａ，グリップ端２２Ｂ，内
部Ｉおよび内径ＩＤを有する延伸した中空管であることが好ましい。ホルダー２
２は、開口端タイプ、または閉塞端タイプの何れかであり得る。ホルダー２２は
、現在利用されているタンポンアプリケーターに使用されているタイプの管状ホ
ルダーと同様に構成することができる。このような管状ホルダーの例は、１９９
４年９月１３日にＣａｍｐｉｏｎらに発行された発行された米国特許第５，３４
６，４６８号に、および１９９６年９月２４日にＣａｍｐｉｏｎらに発行された
発行された米国特許第５，５５８，６３１号に記載されている。ホルダー２２は
、任意の好適な断面形であり得る。好適な断面形は、限定されないが、円形、楕
円形、平坦な円形、および長楕円形を含む。ホルダー２２は、円形の断面形態を
有することが好ましい。ホルダー２２が閉塞端タイプである場合、挿入端２２Ａ
の開口２５を定める「花弁（ペタル）」２３は、任意の従来タイプのものであり
得る。ペタル２３は、十分に柔軟であって可撓性ループ２４から外れて動けるの
で、可撓性ループ２４が開口部を通って押し出されることを可能にするために挿
入端２２Ａの開口部２５の形状を変更する必要は無いことが判った。図面に示さ
れた実施の形態において、開口部２５は、十字形を有している。

【００６３】 図１３に示された実施の形態において、タンポンを挿入する際、およびプラン
ジャー２８を押し出す際、使用者が管状ホルダー２２を掴むのを助けるために、
管状ホルダー２２は、任意のフィンガーグリップ３０を備える。管状ホルダー２
２は、使用者がタンポン２６を挿入するのを助けるために、このような任意のフ
ィンガーグリップ３０を備えても、備えなくてもよい。使用時のフィンガーグリ
ップ３０は、任意の好適な形状であってよく、限定されないが、***した形態、
くぼみ、および開口を含む。図１３に示された実施の形態において、フィンガー
グリップ３０は、１対の浮き出しリング３２を備える。

【００６４】 可撓性で可動性の構造体２４は、タンポンの展開が望まれるまで、ホルダー２
２の中に留まることのできる任意のタイプの可撓性の拡張可能で、好ましくはは
、丸形の要素を備えることができる。展開時、タンポンは起立し、可撓性で可動
性構造体２４は、ホルダー２２内を移動し（これ以後、可動性）、拡張して膣腔
内でタンポンを伸張させることができる。このように、ここに述べたタンポンア
プリケーターは、その変形も加えて、この明細書を読んだ後の当業者には、明ら
かとなるであろうが、タンポンを膣に拡張させる手段を備えることとして記載す
ることができる。

【００６５】 可撓性で可動性構造体２４は、展開時に最も快適であるようなる−プの形状で
あることが好ましい。可撓性で可動性構造体２４は、タンポン２６が膣口を通っ
て挿入される際、膣口の歪みを最小にするように、また、タンポン２６が膣腔内
で展開する際に、膣腔の歪みを最小にするように、比較的低い拡張力（開く時、
それに接触している対象物にかかる力）を有することが好ましい。可撓性で可動
性構造体２４は、膣腔内にタンポン２６を適切に展開するのに必要な程度に膣腔
を歪めるだけであることが好ましい。可撓性で可動性構造体２４はまた、膣腔の
形状に合うために曲げられることが好ましい。このことは、拡張するために、蝶
番アームを採用する構造体を使用する装置と対照的である。

【００６６】 可撓性ループ２４は、全体に同一の方向へ拡張する２つの端３６および３８を
有する可撓性ロッドまたはチューブのような延伸した材料片３４を備えることが
好ましい。可撓性ループ２４は、また、調理に使われタイプのウィスク（例えば
、卵をかき混ぜるための）に似ているが、ここでは「ウィスク」と称することも
できる。（そのような調理器具についているループは、一般に可撓性でも拡張可
能でもないが）。可撓性ループを備える材料片３４は、可撓性で可動性構造体２
４へと形成される部分を有する。可撓性ループは、装着者の身体に接触すること
になる全ての部分が、好ましくは、凸状に丸みを帯び、その結果、角張った蝶番
タイプのメカニズムを有する以前の装置とは違って、装着者の身体への接触に関
して、快適な構造を提供するという点で有利である。しかし、可撓性ループを変
形して、その１つ以上の部分に、縦に沿って、凸状に丸みを帯びた、直線的な、
または双方の部分を備えさせることもまた可能である。

【００６７】 斯様に、可撓性ループ２４の先端２４Ａは、凸状に丸味を帯びているのみなら
ず、好ましくは可撓性ループ２４の縦側２４Ｂもまた、凸状に丸味を帯びている
。幾つかの実施の形態において、可撓性ループ２４の縦側２４Ｂの全体が、凸状
に丸味を帯びている。縦側２４Ｂが凸状に丸味を帯びる事実は、可撓性ループが
ホルダー２２に存在するような、それが幅で拘束される場合、それらが互いに離
れて外側に傾くことになる。その結果、ホルダー２２の端から押出される場合、
可撓性ループ２４は、それ自身で拡張し、機械的メカニズムが、可撓性ループ２
４を伸展するためにアプリケーター２０に存在する必要はない。

【００６８】 可撓性ループ２４に形成される材料片３４は、ここに記載された特性を有する
任意の好適な材料を備えられ得る。材料片（またはロッド）３４は、任意の断面
形を有することができる。好ましくは、それは丸い断面形を有する。材料片３４
は、好ましくは、使用者の身体の微妙な部分に接触する際に、非常に快適となる
必要がある。材料片３４は、好ましくは、弾力的に弾性があり、その結果それが
ホルダー２２内にある時「セット」を受け入れなく、ホルダー２２の外側にある
時拡張できる。材料片３４は、好ましくは実質的にぞっとするような感じになっ
てはならない。材料片３４にとって好ましい材料は、代表的には天然ゴム、ラテ
ックス、ニトリルおよびシリコーンンゴムなどのゴムを含む、あるタイプの弾性
材料を備える。金属膜のスプリング材料などのスプリング様性質を有する構造体
に形成できる他の材料もまた使用してもよい。そのような他の材料は、快適さを
改良するために、別の材料で任意に被覆されてもよい。好適な被覆は、限定され
ないが、前述の任意のゴム材料を含む。

【００６９】 可撓性ループ２４は、管状のホルダー２２に可動し、好ましくは管状ホルダー
２２内に滑らせて据えつけられる。可撓性ループ２４は、図１５に示される、管
状ホルダー２２の内径ＩＤ未満かまたは等しい最初の幅ＩＷ、および管状ホルダ
ー２２の内径ＩＤよりも大きな配置幅ＤＷを有する。すなわち、可撓性ループ２
４は、第１の横幅から第２の横幅に拡張する。１つの非限定例では、可撓性ルー
プ２４は、約７/１６インチ（約１ｃｍ）の最初の幅ＩＷおよび約１インチ（約
２．５ｃｍ）から約５/４インチ（約３．０ｃｍから約３．５ｃｍ）の配置幅Ｄ
Ｗを有する。

【００７０】 タンポン２６の１つの実施の形態は、図１５に示される。タンポン２６は、可
撓性ループ２４にフィットし、ループ２４が拡張する際、両側に拡張することが
できる。前述のように、ここに記載されるタンポン２６の１つの利点は、従来の
圧縮タンポンに使用される材料の約半分の量だけで「標準」吸収性（すなわち、
液体の約６〜９グラム）と考えられる吸収性を備えることができる。これは、他
の物のなかで、タンポン２６が膣腔のようにフラットであり、同じものを満たす
ために伸展することができるが、膣口を通して快適にフィットするために、圧縮
する必要がないことによる。

【００７１】 プランジャー２８は、プランジャー２８を手動でホルダー２２に押す際に、ホ
ルダー２２内のその位置からタンポン２６を追い出すために使用される成分を備
える。プランジャー２８は、この目的に好適な任意のタイプの成分であり得る。
好ましくは、プランジャーは、伸縮自在にかつ滑走させてホルダー２２に据えつ
けられる。プランジャー２８は、現在使用中のタンポンアプリケーターに用いら
れるタイプのプランジャー類と同様に構築され得る。好適なプランジャーの例は
、１９９４年９月１３日にＣａｍｐｉｏｎらに発行された米国特許第５，３４６
，４６８号、および１９９６年９月２４日にＣａｍｐｉｏｎらに発行された米国
特許第５，５５８，６３１号に記載されている。

【００７２】 図面の図１３〜図１６に示された実施の形態において、プランジャー２８は、
グリップ部５０に形成されたその遠位端（ホルダー２２の駆逐端２２Ａから最も
遠い端）２８Ｂを有するチューブを備える。図１３〜図１６に示されるように、
該グリップ部５０は、プランジャー２８の遠位端２８Ｂにおいてタブ構造に平ら
に形成されるプランジャー２８の一部を備える。該タブは、プランジャー２８の
遠位端２８Ｂの平面状の延長を備える。グリップ部５０は、位置決め指示器とし
て仕え、タンポン２６の配置後、可撓性ループ２４を引き込ませ易くすることを
含む幾つかの目的に役立つことができる。

【００７３】 しかしながら、プランジャー２８は、図面に示された形状を有する成分に限定
されず、多数の他の形状もまた使用できることも解される必要がある。例えば、
グリップ部に形成される替わりに、プランジャー２８の遠位端２８Ｂは、図１７
〜図２０の実施の形態に示されるように未変更のまま残すこともできよう。他の
別の実施の形態において、プランジャー２８は、使用者がプランジャー２８をよ
り良く握ることができるように任意の形態を備えることができる。好適なグリッ
プ形態は、膨らみ形成、くぼみ、および開口（管状ホルダー２２のフィンガーグ
リップとして利用され得るこれらの構造と同様に）が挙げられる。

【００７４】 プランジャー２８は任意であるが、しかし、本発明での使用において好ましい
成分であり、およびプランジャー２８が省かれるか、またはプランジャー２８が
ループ２４の一部を備えたら、本発明は完全に機能的になることもまた解さなけ
ればならない。したがって、図１３〜図１６に示された管状プランジャー２８は
、完全に省略でき、および可撓性ループ２４に形成される材料片３４の端の反対
側にある材料片３４の端３６および３８を使用者が押すと、タンポン２６を押し
出すことができる。

【００７５】 本発明のタンポンアプリケーターを使用するために、使用者は、同じ物の上の
フィンガーグリップに片手でホルダー２２を一般に保持する。ホルダー２２は、
整列された指示器（ある場合）により膣口に隣接して位置決めすべきで、その結
果、タンポン２６が配置されると、それは、使用者の膣腔内で側面に拡張する。
使用者は、親指および人差し指などでプランジャー２８の端を保持し、ホルダー
２２内にプランジャー２８を内側に滑らせてプランジャー２８を押す。ループ２
４が開くまで使用者はプランジャー２８を前進させ、タンポン２６は、図１５に
示されるように配置される。使用者は、次にループ２４を引き込ませるためにプ
ランジャー２８を外側に戻すように引張り、膣口からアプリケーター２０を外す
。

【００７６】 ここで述べられたアプリケーター２０とタンポンの組み合わせは、多くの利点
を提供する。とりわけ１つの利点は、ここに記載されたアプリケーター２０が、
ここに記載されたタイプのタンポンの先端すなわち「頭部」の内側に力を加える
ことができることである。すなわち、それは、装着者の子宮頚に向けて配向され
るタンポンの部分に対して力を加える。好ましくは、この力は、先端２６Ａに隣
接するタンポン２６のサイド２６Ｄに働く側面の外側に配向されるベクトル成分
（より好ましくは、ここに記載されたアプリケーターは、反対方向に配向される
外側に配向されたベクトル成分を有する２つの力を供する）を有する。これは、
タンポン２６が、タンポン２６の頭部において最大幅寸法に拡張され得ることを
確実にする。斯様に、本発明のアプリケーター２０は、最大拡張がアプリケータ
ーの長さに沿ってある中間部分に生じる先行するタンポン伸展アプリケーターと
は異なり、ここに記載されたバッグ様タンポンを完全に配置できる。

【００７７】 しかしながら、本発明は、タンポンの最大拡張が、その中間部分に生じるアプ
リケーター（またはタンポン）の実施の形態を除外しない。例えば、ここに記載
されたアプリケーターは、タンポン２６の尾端２６Ｂからタンポンの頭部２６Ａ
の中途（または中間）にあるタンポン２６の内面の部分に、力を加えるように構
成できる。他の実施の形態において、アプリケーター２０は、タンポン２６の尾
端２６Ｂからタンポンの頭部２６Ａ、またはそのような点とタンポンの頭部２６
Ａとの間に位置する、あるそのようなタンポン部分の１/３の距離であるタンポ
ン２６の内部の部分に力を加えることができる。

【００７８】 さらに、タンポン２６の別の実施の形態では、ここに記載されたアプリケータ
ーが、タンポンの中間部分において最大拡張を提供するように形成され、構築さ
れ得る。例えば、ここに記載されたバッグ様タンポンは、タンポン２６の頭端２
６Ａでのその内側に挿入体（吸収性材料の小さく圧縮された綿毛また小さく圧縮
されたタンポン）を備える場合、ここに記載されたアプリケーター２０は、バッ
グ様の頭端よりもむしろそのような小さな圧縮タンポンの末端に押してもよい。
その結果、最大拡張は、バッグ様タンポンのある中間の部分に生じ得る。さらに
他の実施の形態では、ここに記載されたアプリケーター類は、タンポンの尾端に
最大拡張を供するように使用できるかまたは改造できる。

【００７９】 非限定数の本発明の別の実施の形態もまた可能である。図１３乃至図１６に示
される形状で、アプリケーター２０は、単独のループ材料２４を備える。

【００８０】 図１７〜図２０は、他の実施の形態において、可撓性ループ２４が、それが配
置する際に回転する能力を備えることができる。そのような実施の形態は、タン
ポンが膣口を通って挿入される際に、膣口に平行にループを最初に整列させ、次
いでループの配向を変えるのに有用であり、その結果、タンポンが配置される際
にそれが膣腔に平行に配列される。

【００８１】 図１７〜図２０に示されるアプリケーターは、開口端タイプであり、フィンガ
ーグリップなどを備えないように単純化される。図１９に示されるように、この
実施の形態のプランジャー２８は、先端２８Ａおよび遠位端２８Ｂを有する。図
１９に示されるように、可撓性ループ２４は、好ましくはプランジャー２８に接
合される。本明細書に用いられる用語「接合された」とは、要素を他の要素に直
接的に添付させることによって、１つの要素を別の要素に直接的に固定する構成
；要素を、他の要素に順に添付する中間部材に添付することによって、要素を別
の要素に間接的に固定する構成；および１つの要素を他の要素に積重ね、例えば
、１つの要素が他の要素の本質的な部分である構成を含む。可撓性ループ２４は
、任意の好適な方法でプランジャー２８に接合できる。この特別な実施の形態に
おいて、可撓性ループ２４の端３６および３８は、プランジャー２８の先端２８
Ａの内部を満たすプラスティック材料５４のような材料にはめ込まれる。

【００８２】 しかしながら、ここに記載されたアプリケーターの任意の実施の形態は、ここ
に記載された任意の形状、またはその組み合わせを備えることができ、かつ示さ
れた実施の形態は、図面に示された個々の形状を有することに限定されないこと
を解する必要がある。図１７〜図２０に示されたアプリケーターはまた、図解を
単純化するためにその上にタンポンなしで示される。

【００８３】 図１７は、可撓性ループ２４が、まさに配置し始める際のアプリケーター２０
を示す。図１８は、回転する前に部分的に配置される際の可撓性ループ２４を示
す。図１８に示されるように、可撓性ループ２４は、膣口の配向に適合する垂直
位置にある。すなわち、可撓性ループ２４は、Ｙ−Ｚ平面にある。図１９は、可
撓性ループ２４が完全に配置され、膣腔の配向に相当する図１７および図１８に
示された位置から９０度回転される際のアプリケーター２０を示す。すなわち、
該ループは、Ｘ−Ｙ平面にある。

【００８４】 図２０は、可撓性ループ２４を回転させるために用いられる１つの好ましいメ
カニズムを示す。図２０に示されるように、ピン６０は、ホルダー２２を通って
滑るアプリケーターの少なくとも１つの成分を通過する。ピン６０は、可撓性ル
ープ２４に、好ましくは直接または間接的に接続される。ピン６０の末端は、管
状ホルダー２２の内面に１対のチャネル６２に携わる。チャネル６２は、ホルダ
ー２２の縦の中心線Ｌに、好ましくは、最初平行に配向される。これは、図８の
ピン６０の左にあるチャネル６２の部分として示される。チャネル６２は、次に
ホルダー２２の排出端２２Ａに向けてホルダー２２の縦の中心線から曲げられる
。ピン６０は、チャネル６２を通って滑る際に、排出端２２Ａへチャネル６２の
この曲げは、可撓性ループ２４が回転するために生じる。

【００８５】 図１７〜図２０に示される実施の形態は、好ましくは、使用者が正しい配向で
タンポンを挿入する際に、正しく操作だけできるように意図される。これは、膣
腔の幅を横切って側面にタンポンを正しく自動的に伸展する。図１７〜図２０に
示された実施の形態は、一旦それが正しい挿入配向にあると、それにより使用者
にタンポンが正しく配置される「シグナル」を提供する。

【００８６】 他の実施の形態、図２１および図２２に示される特に好ましい実施の形態にお
いて、アプリケーターは、２つ（またはそれ以上）のループ材料を備える。ルー
プ材料２４は、互いに関連する任意の好適な関係で配向できる。この特に好まし
い実施の形態において、アプリケーター２０を末端から眺める場合、ループ材料
２４Ａおよび２４Ｂは、互いに関連して約９０度の角度で配向することが好まし
い。この実施の形態は、それが膣腔に挿入され際、アプリケーター２０の配向に
かかわらず、少なくとも１つのループ材料が膣腔と同一面で配向されることを確
実にする可能性を増加して提供する利点を有する。図２２に示されるように、た
とえループ２４Ａおよび２４Ｂが、最初に直角に配向されていても、ループの１
つ（この場合２４Ａ）が、「平坦にする」ことができ、その配向を他のループの
それに調整できる低い力の下で、それは十分に曲げられる。このことは、膣腔の
崩れた配向に適合できる。図２１および図２２に示された実施の形態は、ループ
が最初に膣腔に関連して配向される如何にかかわらず、この様式で調整できる。
その結果、使用者が、膣口に関連してアプリケーター２０を正しく配向させるの
に係る必要はない。

【００８７】 図２３〜図２５は、別の実施の形態において、アプリケーター２０が、配置す
る際、長さで拘束されるループ２４を有することを示す。これは、所望の横広が
りの作用するようなループ２４を提供するが、しかし、配置された際、より短い
長さを有する構造体の形状である。この実施の形態における拘束されたループ２
４はまた、前述の図に示されたループタイプと比較して、横方向に（すなわち、
幅において）より大きな伸展を供し得る。

【００８８】 図２３〜図２５において、ループ２４は、ループ２４をアプリケーター２０の
別の部分に接合することにより、好ましくは長さにおいて拘束される。より具体
的には、この実施の形態では、ループ２４の先端２４Ａは、ループ２４の先端２
４Ａに接合された１方の端６４Ａ、及びホルダー２２のようなアプリケーターの
部分に接合されたその反対の端２４Ｂを有するひも６４のような要素により接合
される。好ましくは、この実施の形態において、ひも２４の端２４Ｂは、可撓性
ループ２４の端をはめ込む材料５４中のホール６６を通る。示された本実施の形
態において、ひもの端は、ホルダー２２を通るピン６８（前の実施の形態で用い
られたピンと同様であり得る）に接合される。プランジャー２８が、ホルダー２
２に押される際、ピン６８のそこに適応する１対のチャネル７０を有する。そこ
に取り付けられたピン６８とひも６４Ｂの端は、ひも６４の決まった位置に固定
されたままである。ひも６４は、一定の長さであるので、これは、可撓性ループ
２４が配置される前後の同じ相対位置でループの先端２４Ａを維持する。図２４
および図２５に示されるように、配置される際、この実施の形態におけるループ
２４は、外見では「子ヒツジの角」に似ている。

【００８９】 図２６は、ループが、アプリケーター要素として役立つ幾つかのプロング７４
で置き換えた本発明の別の実施の形態を示す。図２６に示された実施の形態では
、互いに関連するそれらの列において図９および図１０に示される実施の形態の
ループに似ている４つのプロング７４Ａ，Ｂ、Ｃ，Ｄがある。この実施の形態は
、１つまたは複数の要素のプロング７４を備える可撓性で可動性の構造体の例で
ある。該プロング７４は、装着者の身体に対して快適な表面を提供するように、
好ましくは凸状に丸みを帯びている。プロング７４は、好ましくは、対に配列さ
れており、各々が、互いに曲げて拡張できる２つの向い合ったプロング７４を有
する。

【００９０】 多くの他の実施の形態および形状を提供することができる。例えば、図２７に
示されるように、使い易さに劣るが１つの簡便な実施の形態におけるタンポン伸
展アプリケーターは、中空バッグ様タンポン２６と接続して用いられる簡単な剛
性または半剛性ロッドまたはチューブのような部材を備えることができる。ロッ
ド２０は、最初に装着者の膣に入れるタンポンの部分に挿入するための先端（ま
たは遠位端）２０Ａ、および使用者が保持する尾端（または、それが挿入中装着
者の手に最も近いことから近位端）２０Ｂを有する。

【００９１】 図２７に示されるアプリケーター２０のタイプは、しかしながら、ロッドまた
はチューブに似た構造に限定されない。そのようなアプリケーターは、多くの好
適な形状からなり得る。例えば、アプリケーター２０は、従来タイプの円筒状カ
ードボードアプリケーターを平らにすることにより、および平坦な状態を残すよ
うにアプリケーターを結合させることにより形成できる。別途に、アプリケータ
ー２０は、分析用スパーテルに似せることができる。アプリケーター２０は、装
着者の子宮頚にフィットさせるために、スプーン形（または「靴べら」形）であ
る先端２０Ａに隣接する部分を有する。他の実施の形態において、先端２０Ａ（
例えば、アプリケーターの遠位端の半分）に隣接するアプリケーター２０の部分
は、平らなスティックに似た構造を備えることができる。アプリケーターのこの
部分は、舌圧子に似ているようである。

【００９２】 そのようなアプリケーターの形状にかかわらず、先端２０Ａは、好ましくは丸
みを帯びさせソフトにするので、それは使用者にとって快適となる。先端２０Ａ
は、丸みを帯びた形状で、または多くの好適な方法でソフト性を提供できる。先
端２０Ａは、例えば、ボール様要素、球根状突出物、または円形または半円形要
素を備えることができる。これら、または他の要素において、ロッド２０の先端
２０Ａは、限定されないが、圧縮フォームを含んでよい圧縮性材料またはソフト
材料を備えることができる。さらに、図２７に示されるタイプのよりコンパクト
なアプリケーターを提供したい場合、アプリケーターは、１つまたは複数の伸縮
自在の断片および拡張形状で該断片をロックするロックメカニズムを備えること
ができる。

【００９３】 中空バッグ様タンポン２６は、ロッド２０にフィットし、タンポン２６は、タ
ンポン２６の「頭部」（または先端）２６Ａに隣接するタンポンの内表面に対し
て押すことにより膣内に挿入される。タンポン２６は、アプリケーター２０にフ
ィットされる時、最初の幅を有する。使用者は、次により大きな配置幅にタンポ
ンを拡張できる。好ましくは、使用者は、ある好適な方法でタンポン２６の縦側
２６Ｄを広げ、その結果、タンポン２６は、膣の幅を横切って広がる。もっとも
簡単な実施の形態では、使用者は、タンポン２６が所望の状態に広がるまでロッ
ド２０を手で左右に動かすことである。

【００９４】 上記のように、タンポンが膣腔に正しく配置されることを保証するために、ア
プリケーター２０は位置決め指示器を任意に備えてもよい。位置決め指示器は、
タンポンが正しく配置されることを保証する任意の好適なタイプの要素であって
よい。好適な位置決め指示器は、限定されないが、アプリケーター２０の１つ又
は複数部分の切れ目またはアプリケーター２０（同じ物の平らな部分など）の１
つ又は複数部分の形状での違い；アプリケーター２０の１つ又は複数のマークの
ような印または任意の前述の組み合わせ、が挙げられる。位置決め指示器が使用
される場合、正しい挿入を確実にするために、使用者が指示器を見る必要がなく
、正しくタンポンの挿入のためにアプリケーターを位置決めできるように、それ
は、好ましくは接触することに鋭敏である。図１３〜図１６に示される実施の形
態では、プランジャー２８の尾端２８Ｂ上のグリップ部５０は、位置決め指示器
として役立たせることができる。しかしながら好ましくは、アプリケーター２０
は、それが最初に配向されているか、また位置決め指示器を必要としないタイプ
の如何にかかわらず、使用され得るものである。

【００９５】 さらに、図２６に示されるように、アプリケーター２０は、引き込み位置に向
けてプランジャー２８を傾けるプランジャー２８の尾端２８Ｂ（または、アプリ
ケーターのある他の要素上）の近くにスプリング８０を備えることによるなど、
スプリング負荷されてもよい。斯様に、使用者が、タンポンを配置するためにプ
ランジャー２８を前進させる際に、スプリング８０は圧縮される。スプリング８
０は、引き込み位置に向けてプランジャー２８を戻せるように傾く力を働かす。
使用者が、プランジャー２８を前進させた後、プランジャー２８は、使用者の部
分に必要な作用なしに引き込み位置に自動的に戻る。

【００９６】 全ての特許、特許出願（および、対応して公表された如何なる外国特許出願と
同様にそれに発行される如何なる特許）の開示、および本特許出願を通して述べ
られた刊行物は、ここに参照として組み込まれる。しかしながら、ここで参照と
して組み込まれた如何なる文書にも、本発明を教示するかまたは開示することが
明確には認められない。また、ここで記載された如何なる商品として入手できる
材料または製品にも、本発明を教示するかまたは開示することが明確には認めら
れない。

【００９７】 本発明の個々の実施の形態は、図解され説明されたが、種々の他の変化および
修飾は、本発明の精神および範囲から逸脱することなく作製できることは、当業
者らにとって明らかになるであろう。

【図面の簡単な説明】

【図１】 図１は、本発明のタンポンの斜視図である。

【図２】 図２は、本発明のタンポンのさらなる実施の形態の斜視図である。

【図３】 図３は、平たい形状においての図１のタンポンである。

【図４】 図４は、除去ひもが、タンポンの１つの側端に沿って取り付けられている本発
明のタンポンの正面図である。

【図５】 図５は、タンポンの外表面が織り要素を備えている本発明のタンポンの１つの
実施の形態を示す。

【図６】 図６は、タンポンが内部環状リングを備える本発明のタンポンの１つの実施の
形態を示す。

【図７】 図７は、タンポンの側部にひだがつけられた本発明のタンポンの１つの実施の
形態を示す。

【図８】 図８は、タンポンの内部が、内部突出部を含む本発明のタンポンの１つの実施
の形態を示す。

【図９】 図９は、層状構造を有する本発明のタンポンの１つの実施の形態を示す。

【図１０】 図１０は、除去ひもで除去中の本発明のタンポンの反転を示す。

【図１１】 図１１は、タンポンが挿入端にふさまたは指状物を有する本発明のタンポンの
１つの実施の形態を示す。

【図１２】 図１２は、本発明のタンポンの指による挿入を示す。

【図１３】 図１３は、本発明によるタンポンアプリケーターの１つの実施の形態の斜視図
である。

【図１４】 図１４は、ループが部分的に展開された図１３に示されたタンポンアプリケー
ターの斜視図である。

【図１５】 図１５は、可撓性ループが完全に展開された図１３に示されたタンポンアプリ
ケーターの斜視図である。

【図１６】 図１６は、ループが引っ込められた図１３に示されたタンポンアプリケーター
の斜視図である。

【図１７】 図１７は、膣口と膣腔との間の向きの違いを調整するために、展開中可撓性ル
ープが９０度回転する能力を備えた本発明のタンポンアプリケーターのも１つの
別の実施の形態の斜視図である。

【図１８】 図１８は、膣口を通って挿入するために、垂直位置にある可撓性ループを示す
図１７に示されたタンポンアプリケーターの斜視図である。

【図１９】 図１９は、膣腔内へのタンポン挿入のために、９０度回転した可撓性ループを
示す図１７に示されたタンポンアプリケーターの斜視図である。

【図２０】 図２０は、可撓性ループに回転する能力を提供するメカニズムを示す図１７に
示されたタンポンアプリケーターの一部切欠側面図である。

【図２１】 図２１は、互いに相対的に９０度で配向している２つの可撓性ループを備える
本発明のタンポンアプリケーターの好ましい別の実施の形態の斜視図である。

【図２２】 図２２は、膣腔の形状に適応するために、どのようにして２つのループが同一
の平面的関係で共に来るかを示す図２１に示されたタンポンアプリケーターの斜
視図である。

【図２３】 図２３は、展開時に可撓性ループが、その一部をホルダーと接合することによ
って、長さが拘束される本発明のタンポンアプリケーターのもう１つの別の実施
の形態の一部を分解した斜視図である。

【図２４】 図２４は、部分的に展開した状態において図２３に示されたタンポンアプリケ
ーターの斜視図である。

【図２５】 図２５は、完全に展開した状態において図２３に示されたタンポンアプリケー
ターの斜視図である。

【図２６】 図２６は、可撓性ループの替わりに、幾つかの可撓性プロングを備えるもう１
つの別のタンポンアプリケーターの斜視図である。

【図２７】 図２７は、アプリケーターを手で左右に動かすことにより、伸展するために使
用できるタンポンアプリケーターとタンポンの単純化した形の斜視図である。

【手続補正書】特許協力条約第３４条補正の翻訳文提出書

【提出日】平成１２年８月１７日（２０００．８．１７）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】特許請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【特許請求の範囲】

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 ０９／１７７，２２１ (32)優先日 平成10年10月22日(1998．10．22) (33)優先権主張国 米国（ＵＳ） (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，Ｅ Ａ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ， ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，Ｇ Ｅ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ， ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，Ｍ Ｎ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ， ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＡ，Ｚ Ｗ (71)出願人 ＯＮＥ ＰＲＯＣＴＥＲ ＆ ＧＡＮＢＬ Ｅ ＰＬＡＺＡ，ＣＩＮＣＩＮＮＡＴＩ， ＯＨＩＯ，ＵＮＩＴＥＤ ＳＴＡＴＥＳ ＯＦ ＡＭＥＲＩＣＡ (72)発明者 オズボーン、トーマス・ワード・ザ・サー ド アメリカ合衆国、オハイオ州 45224 シ ンシナティ、ディーンビュー・ドライブ 400 (72)発明者 マッケイ、リサ・アン アメリカ合衆国、オハイオ州 45215 シ ンシナティ、バークハート 239 (72)発明者 カーステンズ、ジェリー・エドワード アメリカ合衆国、オハイオ州 45069 ウ エスト・チェスター、ウェザリントン・ド ライブ 7451 (72)発明者 バック、キンバリー・アン アメリカ合衆国、オハイオ州 45215 リ ーディング、レノア・ドライブ 10 (72)発明者 ビッシャー、ロナルド・ボスマン アメリカ合衆国、オハイオ州 45246 シ ンシナティ、キングフィッシャー 829

Claims (22)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】凸状の丸みをおびた先端、及び１対の対面する凸状の丸みをお
   びた側面を有する材料の少なくとも１つの可撓性ループを備えることを特徴とす
   る月経用タンポンアプリケーター。
2. 【請求項２】１つまたは複数の可撓性要素を具備し、近位端並びに遠位端を
   有している、可撓性で伸張性かつ可動性の構造体、及び ２つの末端及び内部を有している管式ホルダーであって、前記可撓性の可動性
   構造体は、前記遠位端が管式ホルダーの末端の１つから押出されるように操作さ
   れるまで、前記管式ホルダー内に在り、そして、前記可撓性構造体が管式ホルダ
   ーの末端から押出される際、前記可撓性構造体が、前記管式ホルダー内で有して
   いた幅よりも大きな幅に拡張する管式ホルダー を備えることを特徴とするタンポン伸展アプリケーター。
3. 【請求項３】前記可塑性構造体は、少なくとも１つの材料の可塑性ループを
   具備しており、前記材料の可塑性ループが、配置し得る長さに好ましくは束縛さ
   れており、また、前記可塑性構造体は、好ましくは２つの前記可塑性ループを具
   備しており、前記材料の可塑性ループが、前記アプリケーターが管式ホルダーの
   末端の一方から眺められたときに、好ましくは、各々に関した角度で配向されて
   いる請求項２に記載のタンポン伸展アプリケーター。
4. 【請求項４】前記可撓性構造体が、少なくとも１対の対面するプロングを備
   える請求項２に記載のタンポン伸展アプリケーター。
5. 【請求項５】挿入端、グリップエンド、内面および内径を有する延伸チュー
   ブを備えるタンポン伸展アプリケーターにおいて、 前記アプリケーターは、少なくとも１つの可撓性ループを具備しており、前記
   可塑性ループは２つの末端を有する延伸材料片を備えており、前記材料片は、前
   記末端が同一の一般方向に拡張するように伸長性ループに形成される１部分を有
   し、前記ループは、前記延伸チューブ内に摺動可能に取り付けられると共に前記
   延伸チューブの内径よりも小さいか等しい初期の幅を有し、そして前記延伸チュ
   ーブの内径よりも大きな配置幅を備えることを特徴とするタンポン伸展アプリケ
   ーター。
6. 【請求項６】月経用タンポンにおいて、前記タンポンは、バッグ様の適合性
   吸収体を備え、前記タンポンは、外表面、内表面、頭部および尾部を有し、前記
   タンポンの前記内表面は、前記頭部が閉じているとともに前記尾部が前記タンポ
   ンの前記内部に開口を規定するように、前記タンポンの内部を規定しており、前
   記タンポンは、レーヨン、綿、超吸収性材料、並びにこれらの混合物から成る群
   から選択される吸収性材料を備えることを特徴とする月経用タンポン。
7. 【請求項７】月経用タンポンにおいて、前記タンポンは、バッグ様の適合性
   吸収体を備え、前記タンポンは、外表面、内表面、頭部および尾部を有し、前記
   タンポンの前記内表面は、前記頭部が閉じているとともに前記尾部が前記タンポ
   ンの前記内部に開口を規定するように、前記タンポンの内部を規定しており、前
   記タンポンは、０．０５ポンド力よりも小さな圧力の形状係数を有し、前記タン
   ポンは、レーヨン、綿、超吸収性材料、並びにこれらの混合物から成る群から選
   択される吸収性材料を備えることを特徴とする月経用タンポン。
8. 【請求項８】前記タンポンの前記吸収体の前記頭部に取り付けられる除去ひ
   もをさらに備え、好ましくは前記除去ひもが、除去のために引っ張られる際に前
   記タンポンが反転するように、好ましくは前記除去ひもの少なくとも１部が前記
   タンポンの前記内部に配置される請求項７に記載のタンポン。
9. 【請求項９】月経用タンポンにおいて、前記タンポンは、バッグ様の適合性
   吸収体を備え、前記タンポンは、外表面、内表面、頭部、及び尾部を有し、前記
   タンポンの前記内表面は、前記頭部が閉じているとともに前記尾部が前記タンポ
   ンの前記内部に開口を規定するように、前記タンポンの内部を規定しており、前
   記タンポンの前記外表面が織り要素を備え、前記織り要素は好ましくは、密度勾
   配が前記織り要素から前記外表面に造られるように、前記タンポンの前記外表面
   よりも低い密度を有することを特徴とする月経用タンポン。
10. 【請求項１０】月経用タンポンにおいて、前記タンポンは、バッグ様の適合
    性吸収体を備え、前記タンポンは、外表面、内表面、頭部および尾部を有し、前
    記タンポンの前記内表面は、前記頭部が閉じているとともに前記尾部が前記タン
    ポンの前記内部に開口を規定するように、前記タンポンの内部を規定しており、
    前記タンポンが、前記外表面に少なくとも１つのひだの付けられた折りたたみを
    備えることを特徴とする月経用タンポン。
11. 【請求項１１】月経用タンポンにおいて、前記タンポンは、バッグ様の適合
    性吸収体を備え、前記タンポンは、外表面、内表面、頭部および尾部を有し、前
    記タンポンの前記内表面は、前記頭部が閉じているとともに前記尾部が前記タン
    ポンの前記内部に開口を規定するように、前記タンポンの内部を規定しており、
    前記吸収体は、前記外表面の材料組成物が前記内表面の材料組成物とは異なるよ
    うな、層化構造体を備えることを特徴とする月経用タンポン。
12. 【請求項１２】前記タンポンが、少なくとも外層および内層を備え、前記外
    層の少なくとも一部が、前記外表面を規定し、および前記内層の少なくとも一部
    が前記内表面を規定し、好ましくは前記内層が、前記外層よりも高い密度を有し
    、およびここで前記内表面が液体不浸透バリヤーを備える請求項１１に記載のタ
    ンポン。
13. 【請求項１３】月経用タンポンにおいて、前記タンポンは、バッグ様の適合
    性吸収体を備え、前記タンポンは、外表面、内表面、頭部および尾部を有し、前
    記タンポンの前記内表面は、前記頭部が閉じているとともに前記尾部が前記タン
    ポンの前記内部に開口を規定するように、前記タンポンの内部を規定しており、
    平坦形状に圧縮差される際に、前記外表面が、前記尾部の前記開口幅を超える最
    大幅を有することを特徴とする月経用タンポン。
14. 【請求項１４】月経用タンポンアプリケーターおよびタンポンの組み合わせ
    において、 前記組み合わせは、 先端および尾端を有するアプリケーター要素を備えるアプリケーター、及び バッグ構造を有するタンポン、を具備しており、前記タンポンは、初期の幅を
    規定する初期の弛み形状と、前記タンポンが前記アプリケーター要素の先端の少
    なくとも１部に適合するより大きな配置幅を規定する伸展された配置形状とを有
    していることを特徴とする月経用タンポンアプリケーターおよびタンポンの組み
    合わせ。
15. 【請求項１５】前記タンポンが、内表面、外表面および２つの末端を有し、
    前記２つの末端が、配置される際に装着者の子宮頚部に向けて配向される頭部と
    、尾端とを備え、前記アプリケーター要素が、タンポン頭部に沿って前記タンポ
    ンの内表面の部分に接触するように構成される請求項１４に記載の組み合わせ。
16. 【請求項１６】前記アプリケーター要素が、ロッドを備え、好ましくは前記
    ロッドが球根状の突出部を備え、好ましくはまた、前記ロッドが少なくとも２枚
    のはめ込まれた断片と、前記断片を所定の位置にロックするための少なくとも１
    枚の前記断片上のロックメカニズムとを備える請求項１４に記載の組み合わせ。
17. 【請求項１７】月経用タンポンアプリケーターおよびタンポンの組み合わせ
    において、 前記組み合わせは、 先端および尾端を有するアプリケーター要素を備えており、前記アプリケータ
    ー要素が少なくとも１つの側部拡張構造体を備えているアプリケーター；及び バッグ構造を有するタンポン、を具備しており、前記タンポンは、初期の幅を
    規定する初期の弛み形状と、前記タンポンが前記アプリケーター要素の先端の少
    なくとも１部に適合するより大きな配置幅を規定する伸展された配置形状とを有
    していることを特徴とする月経用タンポンアプリケーターおよびタンポンの組み
    合わせ。
18. 【請求項１８】前記アプリケーター要素が、少なくとも１つの材料の可撓性
    ループを備える請求項１７に記載の組み合わせ。
19. 【請求項１９】前記アプリケーター要素が、少なくとも１対の対面するプロ
    ングを備える請求項１７に記載の組み合わせ。
20. 【請求項２０】月経用タンポンアプリケーターおよびタンポンの組み合わせ
    において、 前記タンポンは、前記アプリケーター要素の少なくとも１部に適合するバッグ
    構造を有し、そして前記アプリケーターが、少なくとも間接的に共に接合し、前
    記タンポンを開いて伸展するように個別に動くことのできる少なくとも１対の対
    面するプロングを備えることを特徴とする月経用タンポンアプリケーターおよび
    タンポンの組み合わせ。
21. 【請求項２１】前記タンポンが、前記アプリケーター要素の少なくとも１部
    に適合するバッグ構造を有し、前記アプリケーターが、使用者により保持される
    膣内に挿入された遠位端および近位端を有するアプリケーター要素および配置幅
    が、最初の幅よりも大きくなるように、使用者が膣幅を横断して前記タンポンを
    拡張できる手段を備えることを特徴とする月経用タンポンアプリケーターおよび
    タンポンの組み合わせ。
22. 【請求項２２】前記タンポンが、配置される際に装着者の子宮頚部に向けて
    配向される頭部を備えて、内表面、外表面、側面および２つの末端を有し、前記
    アプリケーター要素が、タンポン頭部に沿って前記タンポンの内表面の部分に接
    触するように構成され、そして前記アプリケーターが、タンポン頭部に隣接する
    タンポン側部を拡張するために、タンポン内表面のこの部分に対して側面の外側
    に配向するベクトル要素を有する力を適用できる請求項２１に記載の組み合わせ
    。