JP2002516327A - 細胞増殖の阻害剤としての二環式ピリミジンおよび二環式3,4−ジヒドロピリミジン - Google Patents

細胞増殖の阻害剤としての二環式ピリミジンおよび二環式3,4−ジヒドロピリミジン

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、細胞増殖性疾患、例えば癌および再狭窄ならびに血管新生およびアテローム性動脈硬化症を治療するのに有用である二環式複素環化合物を提供する。本発明者等は、サイクリン−依存性キナーゼ(cdks)、増殖因子−仲介キナーゼおよび非−受容体キナーゼの強力な阻害剤である一群の二環式化合物を発見した。この化合物は、容易に合成され、経口的を包含する種々な経路によって投与することができそして臨床的に使用するのに十分な生物学的利用能を有している、本発明は、式(I) 【化1】 (式中、ZはNまたはCHであり;GはNまたはCHであり;WはNH、S、SOまたはSO2であり;R1はフェニルおよび置換されたフェニルを包含し;R2はアルキルおよびシクロアルキルを包含し;R3はアルキルおよび水素を包含し;R8およびR9は水素およびアルキルを包含する)の化合物およびその医薬的に許容し得る塩を提供する。本発明は、また、医薬的に許容し得る担体、希釈剤または賦形剤と一緒に式(I)の化合物を含有する医薬処方物を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野】
本発明は、サイクリン−依存性キナーゼおよびチロシンキナーゼ酵素を阻害し
、それ自体で細胞増殖性疾患、例えば血管新生、アテローム性動脈硬化症、再狭
窄および癌を治療するのに有用である二環式複素環化合物に関する。
【0002】
【関連した技術の要約】
細胞周期キナーゼは、細胞周期の調節に関係する天然に存在する酵素である(
Meijer L.,“Chemical Inhibitors of Cyclin-Dependent kinases", Progress i
n Cell Cycle Research, 1995; 1: 351-363)。典型的な酵素は、サイクリン−
依存性キナーゼ(cdk)cdk−1(cdc2としても知られている)、cd
k2、cdk4、cdk5、cdk6およびwee−1キナーゼを包含する。こ
れらのキナーゼの増加された活性または一時的な異常な活性化は、ヒトの腫瘍お
よび再狭窄のような他の増殖性疾患を発現することが証明されている。サイクリ
ンとそのキナーゼパートナーとの間の相互作用をブロックすることによってまた
はキナーゼに結合しそしてキナーゼを不活性化することによってcdksを阻害
する化合物は、細胞増殖の阻害を起こし、その結果、腫瘍または他の異常に増殖
する細胞を処置するのに有用である。
【0003】 cdksを阻害するいくつかの化合物は、前臨床学的および臨床学的な抗腫瘍
活性を示す。例えば、フラボピリドールは、いくつかの型の乳癌および肺癌細胞
の強力な阻害剤であることが証明されているフラボノイドである(Kaur等, J. N
atl. Cancer Inst., 1992; 84: 1736-1740; Int. J. Oncol., 1996; 9: 1143-11
68)。この化合物は、cdk2およびcdk4を阻害することが証明されている
。オロモウシン[2−(ヒドロキシエチルアミン)−6−ベンジルアミン−9−
メチルプリン]は、cdk2およびcdk5の強力な阻害剤であり(Vesely等,
Eur. J. Biochem., 1994; 224: 771-786)、そして新規な癌療法をスクリーンす
るためにNational Cancer Institute (NCI)によって使用されている約60種の
異なるヒトの腫瘍細胞系の増殖を阻害することが証明されている(Abraham等, B
iology of the Cell, 1995; 83: 105-120)。
【0004】 さらに、チロシンキナーゼは、タンパク質基質上のチロシン残基へのアデノシ
ン三リン酸(ATP)の末端リン酸の転移を触媒する酵素の級である。チロシン
キナーゼは、増殖因子受容体の絶対必要な一部分であり、細胞の増殖、分化およ
び移動をもたらす増殖因子シグナル伝達の伝播に不可欠のものである。増殖因子
受容体は、また受容体チロシンキナーゼ(RTKs)としても知られている。増
殖因子またこれらの同系統の受容体の異常な調節は、増殖性疾患の進行において
重要な役割を果たす。例えば繊維芽細胞増殖因子(FGF)および血管内皮細胞
増殖因子(VEGF)は、腫瘍促進された血管新生の重要なメジエーターとして
関与する。充実性腫瘍は、生長を助長し、転移の導管を与える先在血管からの新
しい血管の形成(血管新生)に依存する。したがって、FGFおよびVEGF
RTKsならびに他のチロシンキナーゼの阻害剤は、これらの酵素に依存する増
殖性疾患の予防および治療に対して有用な剤である。
【0005】 進歩しているにもかかわらず、経口的に生物学的に利用することができ、広範
囲の種々のヒトの腫瘍および他の増殖性疾患、例えば再狭窄、血管新生、糖尿病
性網膜症、乾癬、外科癒着、黄斑変性およびアテローム性動脈硬化症の治療に有
用である小さな分子量の化合物に対する研究がつづけられている。
【0006】
【発明の要約】
本発明は、細胞増殖性疾患、例えば癌、アテローム性動脈硬化症、再狭窄、血
管新生、糖尿病性網膜症、乾癬および子宮内膜症を治療するのに有用である二環
式複素環化合物を提供する。本発明者等は、サイクリン−依存性キナーゼ(cd
ks)およびチロシンキナーゼの強力な阻害剤である二環式のピリミジン同族体
の群を発見した。これらの化合物は、容易に合成され、経口的および非経口的を
包含する種々の経路によって投与することができ、殆どまたは全く毒性を有して
いない。
【0007】 本発明の化合物は、式I
【化24】 の化合物のクラスのメンバーおよびその医薬的に許容し得る塩である。
【0008】 上記式において、 点線は、任意の二重結合を示し; Zは、NまたはCHであり; Gは、NまたはCHであり; Wは、NH、S、SOまたはSO2であり; Xは、O、SまたはNR10であり; R1、R2およびR10は、独立して、H、(CH2)nAr、COR4、(CH2)n
テロアリール、(CH2)nヘテロシクリル、C1〜C10アルキル、C3〜C10シクロ
アルキル、C2〜C10アルケニルおよびC2〜C10アルキニル[nは、0、1、2
または3であり、(CH2)nAr、(CH2)nヘテロアリール、アルキル、シクロア
ルキル、アルケニルおよびアルキニル基は、場合によっては、NR45、N(O)
45、NR456Y、アルキル、フェニル、置換されたフェニル、(CH2)n
ヘテロアリール、ヒドロキシ、アルコキシ、フェノキシ、チオール、チオアルキ
ル、ハロゲン、COR4、CO24、CONR45、SO2NR45、SO34
PO34、アルデヒド、ニトリル、ニトロ、ヘテロアリールオキシ、T(CH2)m QR4
【化25】 C(O)T(CH2)mQR4、NHC(O)T(CH2)mQR4、T(CH2)mC(O)NR4
NR5またはT(CH2)mCO24(それぞれのmは、独立して1〜6であり、T
はO、S、NR4、N(O)R4、NR46YまたはCR45であり、そしてQはO
、S、NR5、N(O)R5またはNR56Yである)から選択された5個までの基
によって置換されていてもよい]からなる群から選択されたものであり;
【0009】 点線が存在する場合は、R3は存在せず; そうでなければ、R3は、R2(R2は上述した通りである)ならびにOH、NR 45、COOR4、OR4、CONR45、SO2NR45、SO34、PO34
、T(CH2)mQR4
【化26】 (式中、TおよびQは、上述した通りである)の意義を有し; R4およびR5は、それぞれ独立して、水素、C1〜C6アルキル、置換されたア
ルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、N(C1〜C6アルキル)ま
たはN(C1〜C6アルキル)2、(CH2)nAr、C3〜C10シクロアルキル、ヘテロ
シクリルおよびヘテロアリールからなる群から選択されたものであるかまたはR 4 およびR5は、これらが結合している窒素と一緒になって場合によっては3〜7
個の炭素原子を有する環(この環は、場合によっては窒素、置換された窒素、酸
素および硫黄からなる群からの1、2または3個のヘテロ原子を含有していても
よい)を形成し; R4およびR5がこれらが結合している窒素原子と一緒になって環を形成する場
合は、この環は場合によっては、OH、OR4、NR45、(CH2)mOR4、(C
2)mNR45、T−(CH2)mQR4、CO−T−(CH2)mQR4、NH(CO)T(
CH2)mQR4、T−(CH2)mCO24またはT(CH2)mCONR45から選択さ
れた1〜3個の基によって置換されていてもよく; R6は、アルキルであり; R8およびR9は、独立して、H、C1〜C3アルキル、NR45、N(O)R45 、NR456Y、ヒドロキシ、アルコキシ、チオール、チオアルキル、ハロゲ
ン、COR4、CO24、CONR45、SO2NR45、SO34、PO34
CHO、CNまたはNO2であり; 点線が存在しない場合は、R9は、さらにカルボニル、チオカルボニル、イミ
ンおよび置換されたイミン、オキシムおよびオキシムエーテルであり、そして Yはハロゲン対イオンである。
【0010】 好ましい態様においては、本発明は、式II、 IIIおよびIV
【化27】 (式中、R1、R2、R3、W、R8およびR9は上述した通りである)の化合物を
提供する。
【0011】 さらに好ましい化合物は、WがNHである上記の式を有する。また、R1が置
換されたアルキル、フェニルまたはピリジルである化合物が好ましい。 本発明は、また医薬的に許容し得る担体、希釈剤または賦形剤と一緒に式Iの
化合物を含有する医薬処方物を提供する。
【0012】 本発明の範囲内の化合物は、サイクリン−依存性キナーゼ、例えばcdk2、
cdc2およびcdk4の阻害剤である。本発明の化合物の若干は、また血小板
由来増殖因子(PDGF)、繊維芽細胞増殖因子(FGF)および上皮増殖因子
(EGF)のチロシンキナーゼを包含する増殖因子仲介チロシンキナーゼならび
に非受容体チロシンキナーゼ、例えばc−Srcを阻害する。サイクリン−依存
性ならびに増殖因子−仲介および非−受容体チロシンキナーゼの阻害剤として、
本発明の化合物は、増殖性疾患、例えば癌、乾癬、アテローム性動脈硬化症と関
係ある血管平滑筋細胞増殖、糖尿病性網膜症および血管新生、および哺乳動物に
おける術後血管狭窄および再狭窄を抑制するのに有用である。
【0013】 本発明の他の態様は、細胞増殖によって起こる疾患にかかっている患者を治療
する方法である。方法は、式Iの化合物の治療的に有効な量を治療を必要とする
患者に投与することによって、上皮源の腫瘍発生細胞の増殖および血管平滑筋増
殖および/または細胞転移を阻害することからなる。 本発明の他の態様は、ヘルペルウイルスのようなDNA腫瘍ウイルスによって
起こる疾患にかかっている患者を治療する方法である。
【0014】
【発明の詳述】
本発明者等は、異常な細胞増殖によって起こる疾患にかかっている患者を治療
するのに有用な剤であるサイクリン−依存性キナーゼ(cdks)およびチロシ
ンキナーゼの強力な阻害剤である新規なクラスの化合物を発見した。本発明の範
囲内にある化合物は、サイクリン−依存性キナーゼ、例えばcdc2、cdk2
およびcdk4およびチロシンキナーゼ、例えばPDGFr、FGFrおよびc
−Srcの阻害剤である。これらのキナーゼの阻害剤として、本発明の化合物は
、哺乳動物における増殖性疾患、例えば癌、乾癬、アテローム性動脈硬化症と関
係する血管平滑筋細胞増殖、術後血管狭窄、血管新生、糖尿病性網膜症および再
狭窄を抑制するのに有用である。
【0015】 本発明の化合物は、式I
【化28】 の化合物のクラスのメンバーおよびその医薬的に許容し得る塩である。
【0016】 上記式において、 点線(----)は、任意の二重結合を示し; Zは、NまたはCHであり; Gは、NまたはCHであり; Wは、NH、S、SOまたはSO2であり; Xは、O、SまたはNR10であり; R1、R2およびR10は、独立して、H、(CH2)nAr、COR4、(CH2)n
テロアリール、(CH2)nヘテロシクリル、C1〜C10アルキル、C3〜C10シクロ
アルキル、C2〜C10アルケニルおよびC2〜C10アルキニル[nは、0、1、2
または3であり、(CH2)nAr、(CH2)nヘテロアリール、アルキル、シクロア
ルキル、アルケニルおよびアルキニル基は、場合によっては、NR45、N(O)
45、NR456Y、アルキル、フェニル、置換されたフェニル、(CH2)n
ヘテロアリール、ヒドロキシ、アルコキシ、フェノキシ、チオール、チオアルキ
ル、ハロゲン、COR4、CO24、CONR45、SO2NR45、SO34
PO34、アルデヒド、ニトリル、ニトロ、ヘテロアリールオキシ、T(CH2)m QR4
【化29】 C(O)T(CH2)mQR4、NHC(O)T(CH2)mQR4、T(CH2)mC(O)NR4
NR5またはT(CH2)mCO24(それぞれのmは、独立して1〜6であり、T
はO、S、NR4、N(O)R4、NR46YまたはCR45であり、そしてQはO
、S、NR5、N(O)R5またはNR56Yである)から選択された5個までの基
によって置換されていてもよい]からなる群から選択されたものであり;
【0017】 点線が存在する場合は、R3は存在せず; そうでなければ(----が存在しない場合は)、R3は、R2(R2は上述した通り
である)ならびにOH、NR45、COOR4、OR4、CONR45、SO2
45、SO34、PO34、T(CH2)mQR4
【化30】 (式中、TおよびQは、上述した通りである)の意義を有し; R4およびR5は、それぞれ独立して、水素、C1〜C6アルキル、置換されたア
ルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、N(C1〜C6アルキル)ま
たはN(C1〜C6アルキル)2、(CH2)nAr、C3〜C10シクロアルキル、ヘテロ
シクリルおよびヘテロアリールからなる群から選択されたものであるかまたはR 4 およびR5は、これらが結合している窒素と一緒になって場合によっては3〜7
個の炭素原子を有する環(この環は、場合によっては窒素、置換された窒素、酸
素および硫黄からなる群からの1、2または3個のヘテロ原子を含有していても
よい)を形成し; R4およびR5がこれらが結合している窒素原子と一緒になって環を形成する場
合は、この環は場合によっては、OH、OR4、NR45、(CH2)mOR4、(C
2)mNR45、T−(CH2)mQR4、CO−T−(CH2)mQR4、NH(CO)T(
CH2)mQR4、T−(CH2)mCO24またはT(CH2)mCONR45から選択さ
れた1〜3個の基によって置換されていてもよく; R6は、アルキルであり; R8およびR9は、独立して、H、C1〜C3アルキル、NR45、N(O)R45 、NR456Y、ヒドロキシ、アルコキシ、チオール、チオアルキル、ハロゲ
ン、COR4、CO24、CONR45、SO2NR45、SO34、PO34
CHO、CNまたはNO2であり; 点線が存在しない場合は、R9は、さらにカルボニル、チオカルボニル、イミ
ンおよび置換されたイミン、オキシムおよびオキシムエーテルであり、そして Yはハロゲン対イオンである。
【0018】 特に好ましい群の化合物は、XがOである上記式を有する。 他の好ましい群の化合物は、WがNHである化合物である。 好ましい群の式Iの化合物は、XがOまたはNHR10であり、R3がHまたは
置換されたアリールである上記式を有する。 また、R8およびR9が両方水素である式Iの化合物が好ましい。
【0019】 他の好ましい群の式Iの化合物は、XがOであり、R2がEt、Pr、i−P
r、i−Bu、i−ペンチルまたはシクロアルキルである上記式を有する。特に
好ましい群の化合物においては、XはOであり、R2はシクロペンチルまたはエ
チルである。
【0020】 他の好ましい群の式Iの化合物においては、XはOであり、WはNHであり、
1はアルキル、置換されたアルキル、フェニルまたは置換されたフェニル、ピ
リジルまたは置換されたピリジルである。好ましいR1置換されたフェニル基は
、4−ピペリジニル(置換されているかまたは置換されていない)、4−(2−
ジエチルアミノエトキシ)、4−ピロール、4−ピラゾールおよび4−(4−メ
チルピペラジン−1−イル)を包含する。特に好ましい群の化合物においては、
XはOであり、R1はヒドロキシ、アルコキシ、NR45またはT(CH2)mQR4 (R4およびR5、T、mおよびQはすべて上述した通りである)によって置換さ
れたフェニルである。より好ましい群の化合物においては、XはOであり、R1
はNR45またはT(CH2)mQR4(R4およびR5、T、mおよびQはすべて上
述した通りである)で置換されたフェニルである。 他の好ましい群の式Iの化合物は、XがNHである化合物である。 さらに好ましい化合物は、ZがNである式Iのピリミド[4,5−d)ピリミ
ジンである。
【0021】 本発明によって提供される特に好ましい化合物は、式II、 IIIおよびIV
【化31】 (式中、R1、R2、R3、W、R8、R9およびXは上述した通りである)を有す
る。 さらに好ましい化合物は、WがNHである上記式を有する。また、R1がアル
キル、置換されたフェニルまたはピリジルである化合物が好ましい。
【0022】 さらに、本発明の好ましい化合物は、式V
【化32】 (式中、R2は上述した通りであり、Arはフェニル、置換されたフェニルまた
はヘテロアリールである)を有する。理想的には、R2はアルキル、例えばエチ
ル、イソプロピル、プロピル、ブチルまたはイソペンチルまたはシクロアルキル
、例えばノルボルニル、シクロペンチル、シクロヘキシルまたはアダマンチルで
ある。もっとも好ましいAr基は、好ましくはフェニル、塩素、臭素、メチル、
メトキシ、ヒドロキシ、ヒドロキシメチル、2−ジエチルアミノエトキシ、メト
キシカルボニルメチル、カルボキシ、カルボキシメチル、エトキシカルボニル、
2−カルボキシエチル、2−エトキシカルボニルエチル、NR45およびO(C
2)0-6NR45(式中、R4およびR5は上述した通りである)から選択された
1、2または3個の基により置換されたフェニルである。他の好ましいAr基は
、ピリジルおよびチアゾリル、例えば3−ピリジル、2−チアゾリル(それぞれ
は、場合によってはアルキル、ハロゲン、フェニル、ヒドロキシフェニルまたは
アルコキシフェニルによって置換されていてもよい)である。
【0023】 他の好ましい化合物は、式VI
【化33】 (式中、アルキル、Ar、アリール、ヘテロアリール、R2およびXは上述した
通りである)を有する。特に好ましい式VIの化合物は、XがOまたはNHCOR 4 、例えばNHCOアルキルおよびNHCONHアルキルである化合物である。
好ましいアリール基は、フェニルおよび置換されたフェニルである。好ましいヘ
テロアリール基は、ピリジルおよび置換されたピリジルである。 WがS、SOまたはSO2である式Iの化合物は、WがNHである化合物を与
える中間体として特に有用であるが、このような化合物もまたサイクリン−依存
性キナーゼおよひチロシンキナーゼに対して阻害活性を示す。
【0024】 別に説明しない限り、以下の定義が明細書における開示を通じて使用される。 “アルキル”は、とくにことわらない限り1〜10個の炭素原子を有する直鎖
状または分枝鎖状の炭化水素基を意味し、例えばメチル、エチル、n−プロピル
、イソプロピル、n−ブチル、第2ブチル、イソブチル、第3ブチル、n−ペン
チル、イソペンチル、n−ヘキシルなどを包含する。 “ハロゲン”は、弗素、塩素、臭素および沃素を包含する。
【0025】 “アルケニル”は、2〜10個の炭素原子および1または2個の二重結合を有
する直鎖状および分枝鎖状の炭化水素基を意味し、エテニル、3−ブテン−1−
イル、2−エテニルブチル、3−ヘキセン−1−イル、3,6−オクタジエン−
1−イルなどを包含する。
【0026】 “アルキニル”は、2〜10個の炭素原子および1または2個の三重結合を有
する直鎖状および分枝鎖状の炭化水素基を意味し、エチニル、3−ブチン−1−
イル、プロピニル、2−ブチン−1−イル、3−ペンチン−1−イル、3,6−
オクタジエン−1−イルなどを包含する。
【0027】 “シクロアルキル”は単環式または多環式のヒドロカルビル基、例えばシクロ
プロピル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロデシル、シクロブチル、ア
ダマンチル、ノルピナニル、デカリニル、ノルボルニル、シクロヘキシルおよび
シクロペンチルを意味する。このような基は、ヒドロキシ、ケトなどのような基
で置換されていてもよい。また、1〜3個のヘテロ原子が炭素を置換した環を包
含する。このような基は、“ヘテロシクリル”と称され、これはO、SまたはN
2から選択された少なくとも1個のヘテロ原子を有するシクロアルキル基、例
えばオキシラニル、ピロリジニル、ピペリジル、テトラヒドロフランおよびモル
ホリンを意味する。
【0028】 “アルコキシ”は、酸素を経て結合した上述したアルキル基、例えばメトキシ
、エトキシ、イソプロポキシ、第3ブトキシなどを意味する。さらに、アルコキ
シは−O−(CH2)2−O−OH3のようなポリエーテルなどを意味する。 “アルカノイル”基は、カルボニルを経て結合したアルキル、すなわち、C1
〜C9−C(O)−である。このような基は、ホルミル、アセチル、プロピオニル
、ブチリルおよびイソブチリルを包含する。
【0029】 “アシル”は、カルボニル基を経て結合したアルキルまたはアリール(Ar)
基、すなわち、R−C(O)−を意味する。例えば、アシルは、置換されたアルカ
ノイルを包含するC1〜C10アルカノイル(アルキル部分はNR45または炭素
環式または複素環式基によって置換されていてもよい)を含む。典型的なアシル
基は、アセチル、ベンゾイルなどを包含する。
【0030】 上述したアルキル、アルケニル、アルコキシおよびアルキニル基は、場合によ
っては、好ましくは、NR45、N(O)R45、NR456Y、フェニル、置
換されたフェニル、チオC1〜C10アルキル、C1〜C10アルコキシ、ヒドロキシ
、カルボキシ、C1〜C10アルコキシカルボニル、ハロゲン、ニトリル、シクロ
アルキルおよび5−または6−員の炭素環式環または窒素、置換された窒素、酸
素および硫黄から選択された1または2個のヘテロ原子を有する5−または6−
員の複素環式環から選択された1〜3個の基によって置換されていてもよい。“
置換された窒素”は、C1〜C10アルキルまたは(CH2)nPh(式中、nは0、
1、2または3である)を有する窒素を意味する。ペルハロおよびポリハロ置換
もまた包含される。
【0031】 置換されたアルキル基の例は、2−アミノエチル、ペンタクロロエチル、トリ
フルオロメチル、2−ジエチルアミノエチル、2−ジメチルアミノプロピル、エ
トキシカルボニルメチル、3−フェニルブチル、メタニルスルファニルメチル、
メトキシメチル、3−ヒドロキシペンチル、2−カルボキシブチル、4−クロロ
ブチル、3−シクロプロピルプロピル、ペンタフルオロエチル、3−モルホリノ
プロピル、ピペラジニルメチルおよび2−(4−メチルピペラジニル)エチルを
包含する。
【0032】 置換されたアルキニル基の例は、2−メトキシエチニル、2−エチルスルファ
ニルエチニル、4−(1−ピペラジニル)−3−(ブチニル)、3−フェニル−
5−ヘキシニル、3−ジエチルアミノ−3−ブチニル、4−クロロ−3−ブチニ
ル、4−シクロブチル−4−ヘキセニルなどを包含する。 典型的な置換されたアルコキシ基は、2−アミノエトキシ、トリフルオロメト
キシ、2−ジエチルアミノエトキシ、2−エトキシカルボニルエトキシ、3−ヒ
ドロキシプロポキシ、6−カルボキシヘキシルオキシなどを包含する。
【0033】 さらに、置換されたアルキル、アルケニルおよびアルキニル基の例は、ジメチ
ルアミノメチル、カルボキシメチル、4−ジメチルアミノ−3−ブテン−1−イ
ル、5−エチルメチルアミノ−3−ペンチル−1−イル、4−モルホリノブチル
、4−テトラヒドロピリニジルブチル、3−イミダゾリジン−1−イルプロピル
、4−テトラヒドロチアゾール−3−イル−ブチル、フェニルメチル、3−クロ
ロフェニルメチルなどを包含する。
【0034】 “Ar”および“アリール”なる用語は、置換されないおよび置換された芳香
族基を意味する。ヘテロアリール基は、4〜9個の環原子を有し、そのうちの1
〜4個は、O、SおよびNからなる群から選択されたものである。好ましいヘテ
ロアリール基は、5−または6−員の芳香族環中に1または2個のヘテロ原子を
有する。一環式および二環式芳香族環系がアリールおよびヘテロアリールの定義
に包含される。典型的なアリールおよびヘテロアリール基は、フェニル、3−ク
ロロフェニル、2,6−ジブロモフェニル、2−ピリジル、3−メチル−2−ピ
リジル、3−ベンゾチエニル、2,4,6−トリブロモフェニル、4−エチル−2
−ベンゾチエニル、2−フラニル、3,4−ジエチル−2−フラニル、1−ナフ
チル、4,7−ジクロロ−2−ナフチル、ピロール、ピラゾール、イミダゾール
、チアゾールなどを包含する。特に好ましいヘテロアリール基は、ピリジルであ
る。
【0035】 好ましいAr基は、フェニルおよび独立してアルキル、アルコキシ、チオ、チ
オアルキル、ヒドロキシ、−COOR7、式−NR45のアミノ、CONR45
およびT(CH2)mQR4またはT(CH2)mCO24[mは1〜6であり、TはO
、S、NR4、N(O)R4、NR46YまたはCR45であり、QはO、S、NR 5 、N(O)R5またはNR56Yであり(R4およびR5は上述した通りである)、
そしてR7はH、アルキルまたは置換されたアルキル、例えばメチル、2−アミ
ノエチル、トリクロロエチル、ジフェニルメチルなどである]からなる群から選
択された1、2または3個の基によって置換さたフェニルである。アルキルおよ
びアルコキシ基は、上述したように置換されていてもよい。例えば、典型的な基
は、カルボキシアルキル、アルコキシカルボニルアルキル、ヒドロキシアルキル
、ヒドロキシアルコキシおよびアルコキシアルキルである。
【0036】 本発明の化合物は、以下の位置割りあてによって命名される。
【化34】
【0037】 当業者によって理解されるように、上記式によって定義された化合物は、互変
異性形態で存在することができる。例えば、2−ケト化合物は、R2が水素であ
る場合は、以下の通り2−エノールに互変異性化することができる。
【化35】
【0038】 同様に、2−イミノ化合物は、以下の通り2−アミノ化合物に互変異性化する
ことができる。
【化36】
【0039】 2−チオンは、以下の通りチオールに互変異性化することができる。
【化37】 式I〜IVの化合物の互変異性形態は、すべて、予想されそして本発明の範囲に
包含される。
【0040】 本発明の化合物は、非溶媒和形態ならびに水和形態を包含する溶媒和形態で存
在することができる。一般に、水和形態を包含する溶媒和形態は、非溶媒和形態
と均等であり、本発明の範囲に包含される。 式Iの化合物は、酸付加および/または塩基塩を包含する塩、溶媒和物および
N−オキシドを含有する医薬的に許容し得る処方物を形成することができる。本
発明は、また医薬的に許容し得る担体、希釈剤または賦形剤と一緒に式Iの化合
物を含有する医薬処方物を提供する。これらの形態のすべてが、本発明の範囲に
包含される。
【0041】 式Iの化合物の医薬的に許容し得る酸付加塩は、無機酸、例えば塩酸、硝酸、
リン酸、硫酸、臭化水素酸、沃化水素酸、ホスホラス酸などから誘導された塩、
ならびに有機酸、例えば脂肪族モノ−およびジカルボン酸、フェニル−置換され
たアルカン酸、ヒドロキシアルカン酸、アルカン二酸、芳香族酸、脂肪族および
芳香族スルホン酸などから誘導された塩を包含する。すなわち、このような塩は
、硫酸塩、ピロ硫酸塩、重硫酸塩、亜硫酸塩、重亜硫酸塩、硝酸塩、リン酸塩、
第一リン酸塩、第二リン酸塩、メタリン酸塩、ピロリン酸塩、塩酸塩、臭化水素
酸塩、沃化水素酸塩、酢酸塩、プロピオン酸塩、カプリル酸塩、イソ酪酸塩、蓚
酸塩、マロン酸塩、コハク酸塩、スベリン酸塩、セバシン酸塩、フマル酸塩、マ
レイン酸塩、マンデル酸塩、安息香酸塩、クロロ安息香酸塩、メチル安息香酸塩
、ジニトロ安息香酸塩、フタル酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、トルエンスルホン
酸塩、フェニル酢酸塩、クエン酸塩、乳酸塩、リンゴ酸塩、酒石酸塩、メタンス
ルホン酸塩などを包含する。また、アミノ酸の塩、例えばアルギネート、グルコ
ネート、ガラクトウロネートなども予想される。例えば、Berge等,“Pharmaceut
ical Salts", J. of Pharmaceutical Science, 1977; 66: 1-19参照。
【0042】 塩基性化合物の酸付加塩は、慣用の方法で、遊離塩基形態を塩と生成させるの
に十分な量の所望の酸と接触させることによって製造される。遊離塩基形態は、
慣用の方法で、塩形態を塩基と接触させ、遊離塩基を単離することによって再生
することができる。遊離塩基形態は、ある種の物理的性質、例えば極性溶剤中の
溶解度において若干そのそれぞれの塩形態とは異なっているが、他の点において
は、塩は、本発明の目的に対して、そのそれぞれの遊離塩基と均等である。
【0043】 医薬的に許容し得る塩基付加塩は、金属またはアミン、例えばアルカリおよび
アルカリ土類金属の水酸化物または有機アミンを使用して形成される。カチオン
として使用される金属の例は、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウ
ムなどである。適当なアミンの例は、N,N′−ジベンジルエチレンジアミン、
クロロプロカイン、コリン、ジエタノールアミン、エチレンジアミン、N−メチ
ルグルカミンおよびプロカインである。例えば、Berge等の上記文献参照。
【0044】 酸性化合物の塩基付加塩は、慣用の方法で、遊離酸形態を塩を生成させるのに
十分な量の所望の塩基と接触させることによって製造される。遊離酸形態は、慣
用の方法で塩形態を酸と接触させ、遊離酸を単離することによって再生すること
ができる。遊離酸形態は、ある種の物理的性質、例えば極性溶剤中の溶解度にお
いて若干そのそれぞれの塩形態とは異なっているが、他の点においては、塩は、
本発明の目的に対してそのそれぞれの遊離酸と均等である。
【0045】 本発明の化合物は、癌(例えば、白血病および肺、***、前立腺および皮膚の
癌、例えば黒色腫)および乾癬、HSV、HIV再狭窄およびアテローム性動脈
硬化症を包含する他の増殖性疾患を治療するのに有用である。癌の治療に本発明
の化合物を利用するために、本発明の化合物を含有する医薬的に許容し得る組成
物の治療的に有効な量が、癌を有する患者に投与される。
【0046】 本発明の他の形態は、血管平滑筋細胞増殖によって起こる疾患にかかっている
患者を治療する方法である。本発明の範囲内の化合物は、血管平滑筋細胞増殖お
よび転移を有効に阻害する。この方法は、式Iの化合物の有効量を治療を必要と
する患者に投与することによって、血管平滑筋細胞増殖および/または転移を阻
害することからなる。
【0047】 本発明の化合物は、広範囲な種々の経口的および非経口的投与形態で処方し、
投与(経皮的および直腸的投与を包含する)することができる。当業者に理解さ
れるように、以下の投与形態は、活性成分として、式Iの化合物またはその相当
する医薬的に許容し得る塩または溶媒和物を含有することができる。 本発明の他の態様は、医薬的に許容し得る担体、希釈剤または賦形剤と一緒に
式Iの化合物を含有する医薬処方物である。本発明の化合物を含有する医薬組成
物を製造するに際して、医薬的に許容し得る担体は、固体または液体であること
ができる。固体の形態の製剤は、散剤、錠剤、丸剤、カプセル剤、カシエ剤、坐
剤および調剤することのできる顆粒剤を包含する。固体の担体は、希釈剤、風味
剤、結合剤、防腐剤、錠剤崩壊剤または封入物質としても作用することのできる
1種または2種以上の物質であることができる。 散剤においては、担体は、微細な活性成分と混合されるタルクまたは澱粉のよ
うな微細な固体である。錠剤においては、活性成分を、適当な割合で必要な結合
性を有する担体と混合し、所望の形状および大きさに圧縮する。
【0048】 本発明の処方物は、好ましくは活性化合物約5%〜約70%またはそれ以上を
含有する。適当な担体は、炭酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、タル
ク、糖、ラクトース、ペクチン、デキストリン、澱粉、ゼラチン、トラガントゴ
ム、メチルセルロース、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、低融点のワッ
クス、ココア脂などを包含する。経口的使用に対する好ましい形態は、他の担体
を有しているかまたは有していない活性成分が担体によって囲まれ、その結果担
体が活性成分と一緒になったカプセル剤を与える担体としての封入物質と活性化
合物との処方物を含有するカプセル剤である。同様に、カシエ剤およびロゼンジ
も包含される。錠剤、散剤、カプセル剤、丸剤、カシエ剤およびロゼンジは、経
口投与に適した固体の投与形態として使用することができる。
【0049】 坐剤の製造に際しては、低融点のワックス、例えば脂肪酸グリセライドの混合
物またはココア脂をはじめに融解し、活性成分を例えば撹拌によってその中に一
様に分散する。それから、融解した均質な混合物を都合のよい大きさの型に注入
し、冷却し、そしてそれによって固化させる。
【0050】 液体の形態の製剤は、溶液、懸濁液および乳濁液、例えば水または水/プロピ
レングリコール溶液を包含する。非経口的注射に対しては、液状の製剤は、ポリ
エチレングリコール水溶液、等張生理食塩水、5%水性グルコースなど中におけ
る溶液として処方することができる。経口的使用に適した水溶液は、活性成分を
水に溶解し、必要に応じて適当な着色剤、風味剤、安定剤および濃化剤を加える
ことによって製造することができる。経口的使用に適した水性懸濁液は、微細な
活性成分を水に分散し、粘稠な物質、例えば天然または合成ゴム、樹脂、メチル
セルロース、ナトリウムカルボキシメチルセルロースまたは他の公知の懸濁剤と
混合することによって製造することができる。
【0051】 また、使用直前に経口的投与用の液体の形態の製剤に変換すべく企図された固
体の形態の製剤も包含される。このような液体の形態は、溶液、懸濁液および乳
濁液を包含する。これらの製剤は、活性成分のほかに、着色剤、風味剤、安定剤
、緩衝剤、人工および天然の甘味剤、分散剤、濃化剤、可溶化剤などを含有する
ことができる。徐放性の投与形態を製造するために、ワックス、重合体、微小粒
子などを利用することができる。また、活性化合物を延長された期間にわたって
一様に送るために浸透ポンプを使用することもできる。
【0052】 本発明の医薬製剤は、好ましくは単位投与形態にある。このような形態におい
ては、製剤は、活性成分の適当な量を含有する単位投与量に小分けされる。単位
投与形態は、包装された錠剤、カプセル剤およびバイアルまたはアンプル中の散
剤のような別個の量の製剤を含有する包装された製剤であることができる。また
、単位投与形態は、カプセル剤、錠剤、カシエ剤またはロゼンジそれ自体である
ことができる。または、それは、包装された形態におけるこれらの何れかの適当
な数であることができる。
【0053】 式Iおよび/または式IIの化合物の治療的に有効な投与量は、一般に一日につ
き体重1kg当たり約1mg〜約100mgである。典型的な成人の投与量は、一日当
たり約50mg〜約800mgである。単位投与製剤中の活性成分の量は、特定の適
用および活性成分の力価によって約0.1mg〜約500mg、好ましくは約0.5mg
〜約100mgに変化または調節することができる。必要に応じて、組成物は、ま
た他の相容性の治療剤を含有することができる。式Iおよび/または式IIの化合
物による治療を必要とする患者は、24時間にわたって1回または多数回の投与
で一日当たり約1mg〜約500mgの用量を投与される。
【0054】 本発明の化合物は、結合してcdks、PDGFr、FGFr、c−Srcお
よびEGFr−FLのような他のタンパク質をリン酸化する能力を有するタンパ
ク質の活性を阻害することができる。cdksは、サイクリンと複合体を形成し
、そしてこれらの複合体は重要なタンパク質をリン酸化して細胞を細胞周期によ
って進行させる(Meijer L., Progress in Cell Cycle Research, 1995; 1: 351
-363)。本発明の化合物は、このリン酸化を阻害し、それ故に、癌および/また
は再狭窄および他の増殖性疾患を治療する抗−増殖剤として使用することができ
る。 cdksおよび他のキナーゼに対する阻害活性のために、本発明の化合物は、
またこれらのキナーゼの作用の機序を試験管内的および生体内的に研究する有用
な研究道具である。
【0055】 本明細書中における本発明の形態は現在好ましい実施態様を構成するが、多く
の他の形態が可能である。ここでは、本発明の可能な均等な形態または分枝した
形態のすべてを述べようとするものではない。本明細書において使用した用語は
、限定ではなく単に説明のためのものであり、当業者によって理解されるように
、本発明の精神または範囲から逸脱することなく種々の変化をなし得ることは理
解されるべきである。
【0056】 以下の化合物は、本発明によって与えられる具体的な実施態様を説明しそして
以下に挙げた化合物は、好ましい実施態様である。 1−メチル−7−[4−(ピラゾール−1−イル)フェニルアミノ]−3,4
−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 1−メチル−7−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニルアミノ]
−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 1−メチル−7−[4−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)フェニルア
ミノ]−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オ
ン; 1−メチル−7−{4−[4−(ジメチルアミノ)ピペリジン−1−イル]フ
ェニルアミノ}−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1
H)−オン; 1−イソプロピル−7−[4−(ピラゾール−1−イル)フェニルアミノ]−
3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 1−イソプロピル−7−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル
アミノ]−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−
オン; 1−イソプロピル−7−[4−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)フェ
ニルアミノ]−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)
−オン; 1−イソプロピル−7−{4−[4−(ジメチルアミノ)ピペリジン−1−イ
ル]フェニルアミノ}−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−
2(1H)−オン; 1−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル−7−[4−(ピラゾール−1−
イル)フェニルアミノ]−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン
−2(1H)−オン(エキソ); 1−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル−7−[4−(4−メチルピペラ
ジン−1−イル)フェニルアミノ]−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]
ピリミジン−2(1H)−オン(エキソ);
【0057】 1−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル−7−[4−(4−ヒドロキシピ
ペリジン−1−イル)フェニルアミノ]−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−
d]ピリミジン−2(1H)−オン(エキソ); 1−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル−7−{4−[4−(ジメチルア
ミノ)ピペリジン−1−イル]フェニルアミノ}−3,4−ジヒドロ−ピリミド
[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン(エキソ); 7−[4−(4−アミノアセチル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミノ]
−1−シクロペンチル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−
2(1H)−オン; 7−{4−[4−(2−アミノ−4−メチル−ペンタノイル)−ピペラジン−
1−イル]−フェニルアミノ}−1−シクロペンチル−3,4−ジヒドロ−ピリ
ミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 1−メチル−7−{4−[4−(3−モルホリン−4−イルプロピル)ピペリ
ジン−1−イル]フェニルアミノ}−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]
ピリミジン−2(1H)−オン; 1−イソプロピル−7−{4−[4−(3−モルホリン−4−イルプロピル)
ピペリジン−1−イル]フェニルアミノ}−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5
−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 1−シクロペンチル−7−{4−[4−(3−モルホリン−4−イルプロピル)
ピペリジン−1−イル]フェニルアミノ}−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5
−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 1−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル−7−{4−[4−(3−モルホ
リン−4−イルプロピル)ピペリジン−1−イル]フェニルアミノ}−3,4−
ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン(エキソ); 1−シクロペンチル−7−(ピリジン−4−イルアミノ)−3,4−ジヒドロ
−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 1−シクロペンチル−7−(4−メタンスルホニル−フェニルアミノ)−3,
4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン;
【0058】 1−シクロペンチル−7−(4−フルオロ−3−メチル−フェニルアミノ)−
3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 7−[4−(3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−フェニルアミノ]−1−
シクロペンチル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1
H)−オン; 7−[4−(4−アセチル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミノ]−1
−シクロペンチル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(
1H)−オン; 1−シクロペンチル−7−(4−ピペラジン−1−イル−フェニルアミノ)−
3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 1−シクロペンチル−7−[4−(5−メチル−ヘキサヒドロ−ピロロ[3,
4−c]ピロール−2−イル)−フェニルアミノ]−3,4−ジヒドロ−ピリミ
ド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 7−[4−(4−アミノアセチル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミノ]
−3−(3,5−ジメトキシ−フェニル)−1−エチル−3,4−ジヒドロ−ピリ
ミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 7−[4−(4−アミノアセチル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミノ]
−3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)−1−エチル−3,4−ジ
ヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 7−[4−(4−アミノアセチル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミノ]
−3−(2,6−ジクロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)−1−エチル−3,
4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 7−[4−(4−アミノアセチル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミノ]
−3−(2−メチル−3,5−ジメトキシ−フェニル)−1−エチル−3,4−ジ
ヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 7−[4−(4−アミノアセチル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミノ]
−3−(2,6−ジメチル−3,5−ジメトキシ−フェニル)−1−エチル−3,
4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン;
【0059】 7−[4−(2−ジエチルアミノ−エトキシ)−フェニルアミノ]−3−(3
,5−ジメトキシ−フェニル)−1−エチル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,
5−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 7−[4−(2−ジエチルアミノ−エトキシ)−フェニルアミノ]−3−(2
−クロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)−1−エチル−3,4−ジヒドロ−ピ
リミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 7−[4−(2−ジエチルアミノ−エトキシ)−フェニルアミノ]−3−(2
,6−ジクロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)−1−エチル−3,4−ジヒド
ロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 7−[4−(2−ジエチルアミノ−エトキシ)−フェニルアミノ]−3−(2
−メチル−3,5−ジメトキシ−フェニル)−1−エチル−3,4−ジヒドロ−ピ
リミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 7−[4−(2−ジエチルアミノ−エトキシ)−フェニルアミノ]−3−(2
,6−ジメチル−3,5−ジメトキシ−フェニル)−1−エチル−3,4−ジヒド
ロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 7−(4−ジエチルアミノ−ブチルアミノ)−3−(3,5−ジメトキシ−フ
ェニル)−1−エチル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−
2(1H)−オン; 7−(4−ジエチルアミノ−ブチルアミノ)−3−(2−クロロ−3,5−ジ
メトキシ−フェニル)−1−エチル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]
ピリミジン−2(1H)−オン; 7−(4−ジエチルアミノ−ブチルアミノ)−3−(2,6−ジクロロ−3,5
−ジメトキシ−フェニル)−1−エチル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−
d]ピリミジン−2(1H)−オン; 7−(4−ジエチルアミノ−ブチルアミノ)−3−(2−メチル−3,5−ジ
メトキシ−フェニル)−1−エチル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]
ピリミジン−2(1H)−オン; 7−(4−ジエチルアミノ−ブチルアミノ)−3−(2,6−ジメチル−3,5
−ジメトキシ−フェニル)−1−エチル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−
d]ピリミジン−2(1H)−オン;
【0060】 7−(ピリジン−4−イルアミノ)−3−(3,5−ジメトキシ−フェニル)
−1−エチル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)
−オン; 7−(ピリジン−4−イルアミノ)−3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシ
−フェニル)−1−エチル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジ
ン−2(1H)−オン; 7−(ピリジン−4−イルアミノ)−3−(2,6−ジクロロ−3,5−ジメト
キシ−フェニル)−1−エチル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリ
ミジン−2(1H)−オン; 7−(ピリジン−4−イルアミノ)−3−(2,6−ジメチル−3,5−ジメト
キシ−フェニル)−1−エチル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリ
ミジン−2(1H)−オン; 7−(ピリジン−4−イルアミノ)−3−(2−メチル−3,5−ジメトキシ
−フェニル)−1−エチル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジ
ン−2(1H)−オン; 7−(ピリジン−4−イルアミノ)−3−(2,6−ジクロロ−3,5−ジメト
キシ−フェニル)−1−シクロペンチル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−
d]ピリミジン−2(1H)−オン; 3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)−7−(4−ジエチルア
ミノ−ブチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−
2(1H)−オン; 3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)−7−[4−(2−ジエ
チルアミノ−エトキシ)−フェニルアミノ]−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,
5−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)−7−(ピリジン−4−
イルアミノ)−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)
−オン;
【0061】 3−(3,5−ジメトキシ−フェニル)−7−(ピリジン−4−イルアミノ)
−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 7−[4−(2−ジエチルアミノ−エトキシ)−フェニルアミノ]−3−(3
,5−ジメトキシ−フェニル)−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリ
ミジン−2(1H)−オン; 3−(2,6−ジクロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)−7−(ピリジン−
4−イルアミノ)−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(
1H)−オン; 3−(2,6−ジクロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)−7−[4−(2−
ジエチルアミノ−エトキシ)−フェニルアミノ]−3,4−ジヒドロ−ピリミド
[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 7−[3−(カルボキシ)−フェニルアミノ]−3−(2,6−ジクロロ−フ
ェニル)−1−メチル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−
2(1H)−オン; 7−[3−(N−ジメチルアミノプロピル−カルボキサミド)−フェニルアミ
ノ]−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−1−メチル−3,4−ジヒドロ−ピ
リミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 7−[3−(N−ジメチルアミノプロピル−カルボキサミド)−フェニルアミ
ノ]−3−(2,6−ジクロロ−3−ヒドロキシ−フェニル)−1−メチル−3,
4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 7−[3−(カルボキシ)−フェニルアミノ]−3−(2,6−ジクロロ−3
−ヒドロキシ−フェニル)−1−メチル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−
d]ピリミジン−2(1H)−オン; 3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−7−[4−(2−エチルアミノ−エト
キシ)−フェニルアミノ]−1−メチル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−
d]ピリミジン−2(1H)−オン; 3−(2,6−ジクロロ−3−ヒドロキシ−フェニル)−7−[4−(2−エ
チルアミノ−エトキシ)−フェニルアミノ]−1−メチル−3,4−ジヒドロ−
ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン;
【0062】 7−[4−(カルボキサミド)−フェニルアミノ]−3−(2,6−ジクロロ
−フェニル)−1−メチル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジ
ン−2(1H)−オン; 7−[4−(カルボキサミド)−フェニルアミノ]−3−(2,6−ジクロロ
−3−ヒドロキシ−フェニル)−1−メチル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,
5−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−7−(3−ヒドロキシメチル−フェニ
ルアミノ)−1−メチル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン
−2(1H)−オン; 3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−7−(4−モルホリン−4−イル−フ
ェニルアミノ)−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1
H)−オン; 3−(2,6−ジクロロ−3−ヒドロキシ−フェニル)−1−メチル−7−(
4−モルホリン−4−イル−フェニルアミノ)−3,4−ジヒドロ−ピリミド[
4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 3−(2,6−ジクロロ−3−ヒドロキシ−フェニル)−7−(3−ヒドロキ
シメチル−フェニルアミノ)−1−メチル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5
−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 7−[4−(3−カルボキシプロピル)−フェニルアミノ]−3−(2,6−
ジクロロ−フェニル)−1−メチル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]
ピリミジン−2(1H)−オン; 7−[4−(3−カルボキシプロピル)−フェニルアミノ]−3−(2,6−
ジクロロ−3−ヒドロキシ−フェニル)−1−メチル−3,4−ジヒドロ−ピリ
ミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−7−[4−(ホルミル−フェニルアミ
ノ]−1−メチル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(
1H)−オン;
【0063】 3−(2,6−ジクロロ−3−ヒドロキシ−フェニル)−7−[4−(ホルミ
ル−フェニルアミノ]−1−メチル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]
ピリミジン−2(1H)−オン; 1−メチル−7−[4−(ピラゾール−1−イル)フェニルアミノ]ピリミド
[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 1−メチル−7−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニルアミノ]
ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 1−メチル−7−[4−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)フェニルア
ミノ]ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 1−メチル−7−{4−[4−(ジメチルアミノ)ピペリジン−1−イル]フ
ェニルアミノ}−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 1−イソプロピル−7−[4−(ピラゾール−1−イル)フェニルアミノ]ピ
リミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 1−イソプロピル−7−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル
アミノ]ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 1−イソプロピル−7−[4−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)フェ
ニルアミノ]ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 1−イソプロピル−7−{4−[4−(ジメチルアミノ)ピペリジン−1−イ
ル]フェニルアミノ}−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 1−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル−7−[4−(ピラゾール−1−
イル)フェニルアミノ]−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オ
ン(エキソ); 1−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル−7−[4−(4−メチルピペラ
ジン−1−イル)フェニルアミノ]ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1
H)−オン(エキソ); 1−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル−7−[4−(4−ヒドロキシピ
ペリジン−1−イル)フェニルアミノ]ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2
(1H)−オン(エキソ);
【0064】 1−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル−7−{4−[4−(ジメチルア
ミノ)ピペリジン−1−イル]フェニルアミノ}ピリミド[4,5−d]ピリミ
ジン−2(1H)−オン(エキソ); 7−[4−(4−アミノアセチル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミノ]
−1−シクロペンチル−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 7−{4−[4−(2−アミノ−4−メチル−ペンタノイル)−ピペラジン−
1−イル]−フェニルアミノ}−1−シクロペンチル−ピリミド[4,5−d]
ピリミジン−2(1H)−オン; 1−メチル−7−{4−[4−(3−モルホリン−4−イルプロピル)ピペリ
ジン−1−イル]フェニルアミノ}ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1
H)−オン; 1−イソプロピル−7−{4−[4−(3−モルホリン−4−イルプロピル)
ピペリジン−1−イル]フェニルアミノ}ピリミド[4,5−d]ピリミジン−
2(1H)−オン; 1−シクロペンチル−7−{4−[4−(3−モルホリン−4−イルプロピル)
ピペリジン−1−イル]フェニルアミノ}ピリミド[4,5−d]ピリミジン−
2(1H)−オン; 1−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル−7−{4−[4−(3−モルホ
リン−4−イルプロピル)ピペリジン−1−イル]フェニルアミノ}ピリミド[
4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン(エキソ); 1−シクロペンチル−7−(4−メタンスルホニル−フェニルアミノ)−ピリ
ミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 1−シクロペンチル−7−(4−フルオロ−3−メチル−フェニルアミノ)−
ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 7−[4−(3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−フェニルアミノ]−1−
シクロペンチル−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン;
【0065】 1−シクロペンチル−7−(4−ピペラジン−1−イル−フェニルアミノ)−
ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 1−シクロペンチル−7−[4−(5−メチル−ヘキサヒドロ−ピロロ[3,
4−c]ピロール−2−イル)−フェニルアミノ]−ピリミド[4,5−d]ピ
リミジン−2(1H)−オン; 7−[4−(4−アセチル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミノ]−1
−シクロヘプチル−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 1−シクロペンチル−7−(ピリジン−4−イルアミノ)ピリミド[4,5−
d]ピリミジン−2(1H)−オン; 1−[7−(4−フルオロ−フェニルアミノ)−ピリミド[4,5−d]ピリ
ミジン−2−イル]−3−メチル−尿素; 1−イソプロピル−3−(7−フェニルアミノ−ピリミド[4,5−d]ピリ
ミジン−2−イル]−尿素; 1−{7−[4−(3−アミノメチル−ピロリジン−1−イル)−フェニルア
ミノ]−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2−イル}−3−イソプロピル−
尿素; 1−イソプロピル−3−[7−(4−ピペラジン−1−イル−フェニルアミノ)
−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2−イル]−尿素; 1−{7−[4−(4−アセチル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミノ]
−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2−イル}−3−イソプロピル−尿素; N−{7−[4−(3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−フェニルアミノ]−
ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2−イル}−3−メチル−ブチルアミド; N−[7−(4−ピペラジン−1−イル−フェニルアミノ)−ピリミド[4,
5−d]ピリミジン−2−イル]−イソブチルアミド; N−{7−[4−(4−アセチル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミノ
]−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2−イル}−3−メチル−ブチルアミ
ド;
【0066】 3−メチル−N−[7−(ピリジン−4−イルアミノ)−ピリミド[4,5−
d]ピリミジン−2−イル]−ブチルアミド; 1−イソプロピル−3−[7−(ピリジン−4−イルアミノ)−ピリミド[4
,5−d]ピリミジン−2−イル]−尿素; N−{7−[4−(3−アミノメチル−ピロリジン−1−イル)−フェニルア
ミノ]−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2−イル}−3−メチル−ブチル
アミド; 3−メチル−N−{7−[4−(5−メチル−ヘキサヒドロ−ピロロ[3,4
−c]ピロール−2−イル)−フェニルアミノ]−3,4−ジヒドロ−ピリミド
[4,5−d]ピリミジン−2−イル}−ブチルアミド; 1−{7−[4−(4−アセチル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミノ]
−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2−イル}−3−イソ
プロピル尿素; 1−[7−[4−(2−ジエチルアミノ−エトキシ)−フェニルアミノ]−3
−(3,5−ジメトキシ−フェニル)−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]
ピリミジン−2−イル]−3−エチル−尿素; 1−{3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)−7−[4−(2
−ジエチルアミノ−エトキシ)−フェニルアミノ]−3,4−ジヒドロ−ピリミ
ド[4,5−d]ピリミジン−2−イル}−3−エチル−尿素; 1−第3ブチル−3−[7−[4−(2−ジエチルアミノ−エトキシ)−フェ
ニルアミノ]−3−(3,5−ジメトキシ−フェニル)−3,4−ジヒドロ−ピリ
ミド[4,5−d]ピリミジン−2−イル]−尿素; 1−第3ブチル−3−{3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)
−7−[4−(2−ジエチルアミノ−エトキシ)−フェニルアミノ]−3,4−
ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2−イル}−尿素; 1−第3ブチル−3−[3−(3,5−ジメトキシ−フェニル)−7−(ピリ
ジン−4−イルアミノ)−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン
−2−イル]−尿素;
【0067】 1−[3−(3,5−ジメトキシ−フェニル)−7−(ピリジン−4−イルア
ミノ)−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2−イル]−3
−エチル−尿素; 1−第3ブチル−3−[3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)
−7−(ピリジン−4−イルアミノ)−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]
ピリミジン−2−イル]−尿素; 1−[3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)−7−(ピリジン
−4−イルアミノ)−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2
−イル]−3−エチル−尿素; 1−[3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)−7−(4−ジエ
チルアミノ−ブチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミ
ジン−2−イル]−3−エチル−尿素; 1−第3ブチル−3−[3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)
−7−(4−ジエチルアミノ−ブチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−ピリミド[
4,5−d]ピリミジン−2−イル]−尿素; 1−(2−ベンジルオキシエチル)−7−[4−(4−メチルピペラジン−1
−イル)フェニルアミノ]−3,4−ジヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
−2(1H)−オン; 1−(チオフェン−2−イル)−7−[4−(4−メチルピペラジン−1−イ
ル)フェニルアミノ]−3,4−ジヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン−2
(1H)−オン; 1−(チオフェン−2−イルメチル)−7−[4−(4−メチルピペラジン−
1−イル)フェニルアミノ]−3,4−ジヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジ
ン−2(1H)−オン; 1−(テトラヒドロフラン−2−イル)−7−[4−(4−メチルピペラジン
−1−イル)フェニルアミノ]−3,4−ジヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミ
ジン−2(1H)−オン;
【0068】 1−(ヘキサ−2,4−ジエン−1−イル)−7−[4−(4−メチルピペラ
ジン−1−イル)フェニルアミノ]−3,4−ジヒドロ−ピリド[4,3−d]ピ
リミジン−2(1H)−オン; 1−(プロパ−2−イン−1−イル)−7−[4−(4−メチルピペラジン−
1−イル)フェニルアミノ]−3,4−ジヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジ
ン−2(1H)−オン; 1−[3−(ジメチルアミノ)プロパ−1−イル]−7−[4−(4−メチル
ピペラジン−1−イル)フェニルアミノ]−3,4−ジヒドロ−ピリド[4,3−
d]ピリミジン−2(1H)−オン; 1−(3−ヒドロキシプロパ−1−イル)−7−[4−(4−メチルピペラジ
ン−1−イル)フェニルアミノ]−3,4−ジヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリ
ミジン−2(1H)−オン; 1−(ピリジン−4−イルメチル)−7−[4−(4−メチルピペラジン−1
−イル)フェニルアミノ]−3,4−ジヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
−2(1H)−オン; 1−(3,5−ジメチルヘプタ−1−イル)−7−[4−(4−メチルピペラ
ジン−1−イル)フェニルアミノ]−3,4−ジヒドロ−ピリド[4,3−d]ピ
リミジン−2(1H)−オン; 3−(3,5−ジメトキシ−フェニル)−7−(ピリジン−4−イルアミノ)
−1−エチル−3,4−ジヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン−2(1H)
−オン; 3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)−7−(ピリジン−4−
イルアミノ)−1−エチル−3,4−ジヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
−2(1H)−オン; 3−(2,6−ジクロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)−7−(ピリジン−
4−イルアミノ)−1−エチル−3,4−ジヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミ
ジン−2(1H)−オン;
【0069】 3−(2−メチル−3,5−ジメトキシ−フェニル)−7−(ピリジン−4−
イルアミノ)−1−エチル−3,4−ジヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
−2(1H)−オン; 3−(2,6−ジメチル−3,5−ジメトキシ−フェニル)−7−(ピリジン−
4−イルアミノ)−1−エチル−3,4−ジヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミ
ジン−2(1H)−オン; 7−[4−(4−アミノアセチル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミノ]
−3−(3,5−ジメトキシ−フェニル)−1−エチル−3,4−ジヒドロ−ピリ
ド[4,3−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 7−[4−(4−アミノアセチル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミノ]
−3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)−1−エチル−3,4−ジ
ヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 7−[4−(4−アミノアセチル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミノ]
−3−(2,6−ジクロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)−1−エチル−3,
4−ジヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 7−[4−(4−アミノアセチル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミノ]
−3−(2−メチル−3,5−ジメトキシ−フェニル)−1−エチル−3,4−ジ
ヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 7−[4−(4−アミノアセチル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミノ]
−3−(2,6−ジメチル−3,5−ジメトキシ−フェニル)−1−エチル−3,
4−ジヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 1−(2−ベンジルオキシエチル)−7−[4−(4−メチルピペラジン−1
−イル)フェニルアミノ]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 1−(チオフェン−2−イル)−7−[4−(4−メチルピペラジン−1−イ
ル)フェニルアミノ]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 1−(チオフェン−2−イルメチル)−7−[4−(4−メチルピペラジン−
1−イル)フェニルアミノ]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2(1H)−オ
ン;
【0070】 1−(テトラヒドロフラン−2−イル)−7−[4−(4−メチルピペラジン
−1−イル)フェニルアミノ]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2(1H)−
オン; 1−(ヘキサ−2,4−ジエン−1−イル)−7−[4−(4−メチルピペラ
ジン−1−イル)フェニルアミノ]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2(1H)
−オン; 1−(プロパ−2−イン−1−イル)−7−[4−(4−メチルピペラジン−
1−イル)フェニルアミノ]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2(1H)−オ
ン; 1−[3−(ジメチルアミノ)プロパ−1−イル]−7−[4−(4−メチル
ピペラジン−1−イル)フェニルアミノ]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2
(1H)−オン; 1−(3−ヒドロキシプロパ−1−イル)−7−[4−(4−メチルピペラジ
ン−1−イル)フェニルアミノ]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2(1H)
−オン; 1−(ピリジン−4−イルメチル)−7−[4−(4−メチルピペラジン−1
−イル)フェニルアミノ]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 1−(3,5−ジメチルヘプタ−1−イル)−7−[4−(4−メチルピペラ
ジン−1−イル)フェニルアミノ]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2(1H)
−オン; 1−シクロペンチル−7−(4−ピペラジン−1−イルフェニルアミノ)ピリ
ド[4,3−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 7−[4−(3−アミノピロリジン−1−イル)フェニルアミノ]−1−シク
ロペンチルピリド[4,3−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 2−[4−(3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−フェニルアミノ]−8−
イソプロピル−8H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−7−オン;
【0071】 8−シクロペンチル−2−[4−(ヘキサヒドロ−ピロロ[3,4−c]ピロ
ール−2−イル)−フェニルアミノ]−8H−ピリド[4,3−d]ピリミジン
−7−オン; 2−[4−(4−アセチル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミノ]−8
−シクロペンチル−8H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−7−オン; N−{2−[4−(4−アミノアセチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル
アミノ]−8−シクロペンチル−ピリド[4,3−d]ピリミジン−7−イル}
−2,2−ジメチル−プロピオンアミド; N−(2−{4−[4−(2−アミノ−4−メチル−ペンタノイル)−ピペラ
ジン−1−イル]−フェニルアミノ}−8−シクロペンチル−ピリド[4,3−
d]ピリミジン−7−イル)−2,2−ジメチル−プロピオンアミド; 1−イソプロピル−7−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル
アミノ]−1H−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2,4−ジオン; 7−[4−(2−ジエチルアミノエトキシ)フェニルアミノ]−1−イソプロ
ピル−1H−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2,4−ジオン; 7−(4−ジエチルアミノ−ブチルアミノ)−3−(3,5−ジメトキシ−フ
ェニル)−1−エチル−1H−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2,4−ジオ
ン; 7−[4−(2−ジエチルアミノ−エトキシ)−フェニルアミノ]−3−(3
,5−ジメトキシ−フェニル)−1−エチル−1H−ピリミド[4,5−d]ピリ
ミジン−2,4−ジオン; 7−(ピリジン−4−イルアミノ)−3−(3,5−ジメトキシ−フェニル)
−1−エチル−1H−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2,4−ジオン。
【0072】 ZがNまたはCHである式Iの化合物は、スキーム1〜3に概略した合成によ
って製造することができる。これらのスキームはしばしば正確な構造を示すが、
当業者によって理解されるように、有機化学の技術において標準である方法によ
って反応性の官能基を保護および脱保護することを考慮に入れれば、方法は広く
式Iの類似化合物に適用される。例えば、望ましくない副反応を防止するために
、ヒドロキシ基は、一般に、分子中の他の位置における化学反応の間エーテルま
たはエステルに変換することが必要である。ヒドロキシ保護基は、遊離ヒドロキ
シ基を与えるために容易に除去される。アミノ基およびカルボン酸基は、同様に
誘導化して、これらの基を望ましくない副反応に対して保護することができる。
典型的な保護基およびこれらの保護基を結合および開裂させる方法は、Greeneお
よびWuts“有機合成における保護基", John Wiley and Sons, New York (2nd Ed
., 1991) およびMcOmie“有機化学における保護基", Plenum Press, New York,
1973によって詳細に説明されている。
【0073】 スキーム1は、本発明の二環式ピリミジンおよび二環式3,4−ジヒドロピリ
ミジンの製法を説明する。合成は、普通の反応剤から容易に製造される4−クロ
ロ−2−(メチルチオ)−5−ピリミジンカルボニトリルまたは4−クロロ−6
−(メチルチオ)−3−ピリジンカルボニトリルを使用して開始される。トリエ
チルアミンのような第三級アミンの存在下または不存在下におけるテトラヒドロ
フラン(THF)のような溶剤中でのアミンによる4−クロロ基の置換は、相当
する4−アミノ−2−(メチルチオ)−5−ピリミジンカルボニトリルまたは4
−アミノ−6−(メチルチオ)−3−ピリジンカルボニトリルを与える。使用さ
れるアミンは、無水のまたは水溶液中のメチルまたはエチルアミンまたはシクロ
ペンチルアミンのようなアミンであることができる。水性水酸化アンモニウムの
使用は、4−位における相当する第一級アミンを与える。LAHのような普通の
還元剤によるシアノ基の還元は、相当するアミノメチル類似体を与える。環化は
、1,1′−カルボニルジイミダゾール(CDI)のような剤との反応によって
達成される。室温でクロロホルムのような溶剤中でメチルチオ基をオキサジリジ
ンのような酸化剤で酸化してメチルスルホキシド誘導体を得る。このスルホキシ
ドをアミン(H2NR1)で置換して、相当する7−アミノ−3,4−ジヒドロ二
環式ピリミジンを形成させる。この置換に対して必要な温度は、使用されるアミ
ンに依存する。芳香族、第二級および第三級アミンは、普通、第一級脂肪族また
はベンジルアミンよりも高い温度を必要とする。アニリンのような芳香族アミン
を使用する場合は、反応は、普通溶剤としてアミンを使用して高温度(例えば8
0〜150℃)で実施される。 二環式3,4−ジヒドロピリミジンは、カリウム第三級ブトキシドおよび酸素
のような酸化剤との反応によって容易に酸化して、本発明の相当する二環式ピリ
ミジンを得ることができる。
【0074】
【化38】
【0075】 スキーム1aは、R2がHであり、XがNHR10である式Iの二環式ピリミジ
ンを製造する典型的な方法を説明する。はじめに、適当に置換された2−メチル
チオ−5−アミノメチル−4−アミノ−ピリミジンを、臭化シアンと反応させて
ジヒドロピリミドピリミジンへの環化を行なう。メチルチオ基は、オキサジリジ
ンまたは過安息香酸のような酸化剤との反応によって、スルホキシドに酸化する
。メチルスルホキシド部分は、アミン(R1NH2)との反応によって容易に置換
して2−位にアミノ基を有する7−アミノ−3,4−ジヒドロ二環式ピリミジン
を得ることができる。これらのジヒドロピリミジンは、カリウム第三級ブトキシ
ドおよび酸素のような普通の酸化剤による酸化によって相当する芳香族ピリミジ
ンに容易に変換される。2−アミノジヒドロピリミジンおよび2−アミノピリミ
ジンは、価値ある生物学的剤であり、中間体として役立つ。2−アミノ基は、標
準法、例えばアルキル化またはアシル化によって誘導化してXがNHR10である
式Iの化合物、例えば
【化39】 の化合物を得ることができる。
【0076】
【化40】
【0077】 スキーム1bおよび1cは、GがCである式Iの二環式ピリミジンを製造する
一般的方法を説明する。スキーム1bにおいては、塩基、例えば水素化ナトリウ
ムの存在下において2−メチルチオ−4−ハロ−5−シアノピリミジンをマロン
酸アルキルと反応させてピリミジルマロネート誘導体を得る。塩基、例えば炭酸
ナトリウムまたはトリエチルアミンの存在下においてピリミジルマロネート中間
体をハロゲン化アルキルまたはシクロアルキルと反応させることによってアルキ
ルおよびシクロアルキルのようなR2基を導入することができる。ピリミジルマ
ロネート中間体の5−シアノ基は、還元剤と反応させて容易にアミノメチル基へ
の還元を行なうことができる。それから、このアミノは、マロネート部分のアル
コキシ基の一方によって置換されて閉環を行い相当するジヒドロピリドピリミジ
ンを与える。残ったマロネートカルボキシ基の脱カルボキシル化は、アルカリ水
酸化物のような塩基との反応によって容易に達成され、2−メチルチオ−5,6
−ジヒドロピリドピリミジンが得られる。このメチルチオ基をスルホキシドに酸
化、それからアミン(R1NH2)との反応によって置換して容易に2−アミノ−
5,6−ジヒドロピリドピリミジンを得る。さらに、アルカリ金属アルコキシド
および酸素との反応による酸化によって、式
【化41】 の芳香族7−ヒドロキシ−ピリドピリミジンを得る。
【0078】
【化42】
【0079】 スキーム1cは、上述したようにして製造された7−ヒドロキシピリドピリミ
ジンを式I(X=NHR10)の7−置換アミノ化合物に変換する典型的な方法を
説明する。はじめに、7−ヒドロキシ化合物をオキシハロゲン化燐と反応させて
相当する7−ハロピリドピリミジンを得る。7−ハロ基は、アンモニアのような
アミンとの反応によって容易に置換されて7−アミノ化合物を与える。このもの
を、標準方法によって誘導化して、XがNHR10、例えばNHC(=O)R4であ
る式Iのピリドピリミジンを得ることができる。
【化43】
【0080】 スキーム2は、式
【化44】 (式中、R2は、例えばHまたはアルキル、例えばエチルである)の適当に置換
されたピリジルまたはピリミジルアルデヒドをもって出発して、本発明の化合物
を製造する僅かに異なる方法を説明する。スキーム2における反応は、すべて、
公知の操作によって実施される。アルデヒドをN−置換されたアミン(H2NR3 )と縮合させてイミンを得る。このイミンを第二級アミンに還元し、還元したア
ミンを環化し、次に、重要なスルホキシド中間体に変換する。スルホキシド基は
実際にすべての第一級アミンとの反応によって容易に置換され一般式
【化45】 の本発明の化合物を得ることができる。
【0081】
【化46】
【0082】 本発明の化合物の好ましい群は、R3がアリール、例えばジ置換された、トリ
置換されたまたはテトラ置換されたフェニルである式Iを有する。これらは、上
述した方法によって、例えば適当に置換されたアニリンをスキーム2に示された
ようなピリジルまたはピリミジルアルデヒドと反応させることによって容易に製
造される。反応に使用することのできる典型的なアニリンは、式
【化47】 [式中、置換分は、フェニル、塩素、臭素、メチル、メトキシ、ヒドロキシ、ヒ
ドロキシメチル、2−ジエチルアミノエトキシ、メトキシカルボニルメチル、カ
ルボキシ、カルボキシメチル、エトキシカルボニル、2−カルボキシエチル、2
−エトキシカルボニルエチル、NR45およびO(CH2)0-6NR45(式中、R4 およびR5は上述した通りである)から選択されたものである]を有するもので
ある。
【0083】 上述したように、本発明の化合物の好ましい群は、XがNR10である式Iの化
合物ならびにXがOである式Iの化合物である。典型的な本発明の化合物は、ス
キーム2に記載した還元されたイミン(R2=H)をもって出発して、スキーム
3によって製造される。上述したように、還元されたイミンを臭化シアンとの反
応によって環化し、7−メチルチオ基を相当するスルホキシドに酸化する。メチ
ルスルホキシド基を、第一級アミン(H2NR1)との反応によって置換し、次い
でアルキル化剤またはアシル化剤(例えばイソシアン酸アルキルまたはハロゲン
化アシル)との反応によって2−アミノ基を誘導化して、XがNHR10である式
Iの本発明の化合物、例えば式
【化48】 の化合物を得る。
【0084】
【化49】
【0085】 必要に応じて、本発明の化合物は、すべて、標準方法によって容易に精製され
る。使用される典型的な精製工程は、シリカゲルまたはアルミナのような固体支
持体上のクロマトグラフィーを包含する。溶離は、一般に普通の溶剤、例えばア
セトン、酢酸エチル、テトラヒドロフラン、エタノール、トリエチルアミンおよ
びこのような溶剤の混合物を使用して実施される。同様に、普通の溶剤、例えば
メタノール、エタノール、ジエチルエーテル、酢酸エチルなどからの結晶化を包
含する他の精製方法も使用することができる。時には、このような結晶化は、溶
媒和物、例えばエタノール溶媒和物ならびに水和物を与えることができ、このよ
うな溶媒和物および水和物は、すべて本発明の範囲に包含される。
【0086】 上述した一般的反応スキームを、さらに以下の詳細な実施例によって説明する
。以下の実施例は、説明の目的のためにのみ示すものであって、如何なる点にお
いても本発明を限定するものとして解釈されるべきではない。当業者によって理
解されるように、本発明の精神または範囲から逸脱することなく変化および変形
させることができる。 製造1〜10および実施例1〜47は、上記のスキーム1に示した一般的反応
スキームの具体的な実施態様である。
【0087】 製造1 4−ヒドロキシ−2−(メチルチオ)−5−ピリミジンカルボニトリル メタノール800ml中の新しく蒸溜した(エトキシメチレン)シアノ酢酸エチ
ル119g(703ミリモル)の5℃の溶液に、2−メチル−2−チオプソイド
尿素108g(599ミリモル)を加える。この混合物に、ナトリウム金属35
.6g(1.55モル)をメタノール800mlに溶解することによって製造された
ナトリウムメトキシドの溶液を加える。溶液を室温に加温し、6時間撹拌する。
一夜放置した後、溶剤を減圧下で除去し、残留物を撹拌しながら50℃の水1.
5Lに溶解し、溶液を熱時濾過する。濾液を、濃HClでpH2に酸性化しそし
て室温で一夜保持する。沈殿した生成物を集め、乾燥させて標記化合物48.3
g(48%)を得、これを直接次の工程に使用した。
【0088】 製造2 4−クロロ−2−(メチルチオ)−5−ピリミジンカルボニトリル 4−ヒドロキシ−2−(メチルチオ)−5−ピリミジンカルボニトリル48.
3g(289ミリモル)およびオキシ塩化燐150mlの混合物を、3時間加熱還
流する。反応混合物を、室温に冷却し、濾過しそして濾液を濃縮乾固する。残留
物を、ジクロロメタンと氷水との間に分配する。有機相を水で洗浄し、硫酸マグ
ネシウム上で乾燥させ、濃縮して残留物を得る。これをヘキサン750mlでうす
める。撹拌した混合物を加熱還流し、熱ヘキサン溶液を不溶性物質から傾瀉分離
する。室温に冷却することによって結晶を形成させ、そして集めて標記化合物3
2g(60%)を得た。
【0089】 製造3 4−(シクロペンチルアミノ)−2−(メチルチオ)−5−ピリミジンカルボニ
トリル ジクロロメタン100ml中の4−クロロ−2−(メチルチオ)−5−ピリミジ
ンカルボニトリル10.0g(53.9ミリモル)の0℃の溶液に、トリエチルア
ミン9.0ml(64.6ミリモル)を加え、次いでシクロペンチルアミン6.4ml
(64.6ミリモル)を滴加する。反応混合物を0〜10℃で16時間貯蔵し、
ヘキサン100mlでうすめ、濾過する。濾液を、溶離剤として1:4:5の酢酸
エチル/ジクロロメタン/ヘキサンを使用してシリカゲル上でクロマトグラフィ
ー処理して、生成物4.6g(36%)を得た。生成物およびトリエチルアミン
塩酸塩を含有する濾過した固体を、ジクロロメタン50mlに再懸濁し、上述した
ようにクロマトグラフィー処理して追加の生成物7.2g(57%)を得た。融
点119〜122℃。 C11H14N4Sに対する分析値: 計算値:C 56.38;H 6.02;N 23.91 実測値:C 56.48;H 5.99;N 24.12
【0090】 製造4 4−(イソプロピルアミノ)−2−(メチルチオ)−5−ピリミジンカルボニト
リル ジクロロメタン200ml中の4−クロロ−2−(メチルチオ)−5−ピリミジ
ンカルボニトリル20.0g(107.7ミリモル)の0℃の溶液に、トリエチル
アミン18.0ml(129.3ミリモル)を加え次いでイソプロピルアミン11.
0ml(129.3ミリモル)を滴加する。反応混合物を、0℃で3時間、それか
ら室温で30分撹拌する。得られたトリエチルアミン塩酸塩の沈澱を濾過する。
濾液を、溶離剤とてジクロロメタンを使用してシリカゲルの短カラム上でクロマ
トグラフィー処理する。純粋なフラクションをプールし、濃縮し、ヘキサンに懸
濁し、濾過して生成物13.7g(61%)を得た。生成物およびトリエチルア
ミン塩酸塩を含有する不純なフラクションを、酢酸エチルでうすめ、水で2回そ
してブラインで1回洗浄する。有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濃縮す
る。残留物を1:9の酢酸エチル/ヘキサンから結晶化して追加の生成物3.6
g(16%)を得た。融点121.0〜122.5℃。 C9H12N4Sに対する分析値: 計算値:C 51.90;H 5.81;N 26.90 実測値:C 51.80;H 5.82;N 26.73
【0091】 製造5 4−(ビシクロ[2,2,1]ヘプタ−2−イルアミノ)−2−(メチルチオ)−
5−ピリミジンカルボニトリル(エキソ) ジクロロメタン100ml中の4−クロロ−2−(メチルチオ)−5−ピリミジ
ンカルボニトリル10.0g(53.9ミリモル)の0℃の溶液に、トリエチルア
ミン9.0ml(64.6ミリモル)を加え次いでエキソ−2−アミノノルボルナン
7.0ml(59.3ミリモル)を滴加する。反応混合物を0℃で2時間撹拌する。
得られたトリエチルアミン塩酸塩の沈澱を濾過する。濾液を重炭酸ナトリウムの
飽和水溶液で3回洗浄する。水性相をジクロロメタンで2回逆抽出する。合した
有機相を濃縮し、残留物を溶離剤としてジクロロメタンを使用してシリカゲルの
短カラムを通して濾過することによって精製して、標記化合物8.9g(64%
)を得た。 C13H16N4Sに対する分析値: 計算値:C 59.97;H 6.19;N 21.52 実測値:C 59.70;H 6.08;N 21.41
【0092】 製造6 4−(メチルアミノ)−2−(メチルチオ)−5−ピリミジンカルボニトリル ジエチルエーテル800ml中の4−クロロ−2−(メチルチオ)−5−ピリミ
ジンカルボニトリル14.5g(78.1ミリモル)の5℃の溶液を通して、メチ
ルアミンガスを15分間泡立ち導入する。反応混合物を室温に加温し、一夜放置
し、そして濾過する。固体をジエチルエーテル、次いで水50mlで有効に洗浄し
、乾燥させて標記化合物12.0g(81%)を得た。融点189〜190℃。 C7H8N4Sに対する分析値: 計算値:C 46.65;H 4.47;N 31.09 実測値:C 46.79;H 4.60;N 31.26
【0093】 製造7 5−(アミノメチル)−4−(シクロペンチルアミノ)−2−(メチルチオ)ピ
リミジン テトラヒドロフラン70ml中のLAH 1.7g(44.8ミリモル)の撹拌し
た0℃の懸濁液に、テトラヒドロフラン250ml中の4−(シクロペンチルアミ
ノ)−2−(メチルチオ)−5−ピリミジンカルボニトリル5.0g(21.3ミ
リモル)の溶液を滴加する。反応混合物を徐々に一夜室温に加温する。混合物を
0℃に再冷却し、泡立ちがなくなるまで硫酸アンモニウムの飽和溶液で処理する
。さらに15分撹拌した後に灰色の固体を濾過し、熱酢酸エチルで4回洗浄する
。合した有機洗液を濃縮し、残留物を溶離剤として1:1:8のメタノール/ヘ
キサン/クロロホルムを使用してシリカゲル上でクロマトグラフィー処理して、
標記化合物4.0g(79%)を得た。融点58〜60。 C11H18N4Sに対する分析値: 計算値:C 55.43;H 7.61;N 23.51 実測値:C 55.45;H 7.56;N 23.49
【0094】 製造8 5−(アミノメチル)−4−(イソプロピルアミノ)−2−(メチルチオ)ピリ
ミジン テトラヒドロフラン200ml中のLAH 5.9g(156.3ミリモル)の撹
拌した0℃の懸濁液に、テトラヒドロフラン500ml中の4−(イソプロピルア
ミノ)−2−(メチルチオ)−5−ピリミジンカルボニトリル15.5g(74.
4ミリモル)の溶液を滴加する。反応混合物を徐々に一夜室温に加温する。混合
物を0℃に再冷却し、泡立ちがなくなるまで硫酸アンモニウムの飽和溶液で処理
する。さらに15分撹拌した後に、灰色の固体を濾過し、熱酢酸エチルで6回洗
浄する。合した有機洗液を濃縮し、残留物を溶離剤として60:38:2のアセ
トニトリル/ジクロロメタン/トリエチルアミン次いで60:33:5:2のア
セトニトリル/ジクロロメタン/メタノール/トリエチルアミンを使用して4×
15cmのBiotageシリカゲルカラム上で2回クロマトグラフィー処理することに
よって精製して、黄色の油状物として標記化合物12.9g(82%)を得た。 質量スペクトル(CI)(m+1)/z 213。
【0095】 製造9 5−(アミノメチル)−4−(ビシクロ[2,2,1]ヘプタ−2−イルアミノ)
−2−(メチルチオ)ピリミジン(エキソ) テトラヒドロフラン100ml中のLAH 2.5g(65.3ミリモル)の撹拌
した0℃の懸濁液に、テトラヒドロフラン375ml中の4−(ビシクロ[2,2,
1]ヘプト−2−イル−アミノ)−2−(メチルチオ)−5−ピリミジンカルボ
ニトリル8.5g(32.6ミリモル)の溶液を滴加する。反応混合物を徐々に一
夜室温に加温する。混合物を0℃に再冷却し、泡立ちがなくなるまで硫酸アンモ
ニウムの飽和溶液で処理する。さらに15分撹拌した後に、灰色の固体を濾過し
そして熱酢酸エチルで4回洗浄する。合した有機洗液を濃縮し、残留物を溶離剤
として1:9次いで2:8のメタノール/ジクロロメタンを使用してシリカゲル
上でクロマトグラフィー処理することによって精製して、標記化合物5.8g(
68%)を得た。 C13H20N4Sに対する分析値: 計算値:C 59.06;H 7.62;N 21.19 実測値:C 58.94;H 7.86;N 21.04
【0096】 製造10 5−(アミノメチル)−4−(メチルアミノ)−2−(メチルチオ)ピリミジン テトラヒドロフラン500ml中の水素化アルミニウムリチウム17.0g(4
48ミリモル)の撹拌した0℃の懸濁液に、テトラヒドロフラン1.5L中の4
−(メチルアミノ)−2−(メチルチオ)−5−ピリミジンカルボニトリル30
.0g(166ミリモル)の溶液を滴加する。反応混合物を、徐々に一夜室温に
加温する。混合物を0℃に再冷却し、泡立ちがなくなるまで硫酸アンモニウムの
飽和溶液(80〜100ml)で処理する。さらに15分撹拌した後に、灰色の固
体を濾過し、熱テトラヒドロフランで3回および熱酢酸エチルで1回洗浄する。
合した有機洗液を濃縮し、残留物を溶離剤として0.5:25:75のトリエチ
ルアミン/メタノール/クロロホルムを使用してシリカゲル上でクロマトグラフ
ィー処理して油状物21.6g(70%)を得た。この油状物は、放置によって
固化して標記化合物を与える。 質量スペクトル(CI)(m+1)/z 185。
【0097】 実施例1 1−シクロペンチル−7−メタンスルファニル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[
4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン テトラヒドロフラン100ml中の5−(アミノメチル)−4−(シクロペンチ
ルアミノ)−2−(メチルチオ)ピリミジン4.2g(17.6ミリモル)の0℃
の溶液に、1,1′−カルボニルジイミダゾール3.4g(21.1ミリモル)を
加える。溶液を0℃で30分撹拌し、それからおだやかな還流下で一夜加熱する
。混合物を濃縮して固体の残留物を得、これをクロロホルム中の懸濁液として4
時間撹拌する。粉末状の固体を集め、乾燥して約5%のイミダゾールで不純化さ
れた生成物2.6gを得た。濾液を、溶離剤として6:4の酢酸エチル/ジクロ
ロメタンを使用してシリカゲル上でクロマトグラフィー処理して約10%のイミ
ダゾールで不純化された生成物1.6gを得た。小量をクロロホルムから結晶化
させて標記化合物の分析的に純粋な試料を得た。融点179〜182℃。 C12H16N4OSに対する分析値: 計算値:C 54.52;H 6.10;N 21.19 実測値:C 54.42;H 6.11;N 21.29
【0098】 実施例2 1−イソプロピル−7−メタンスルファニル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,
5−d]ピリミジン−2(1H)−オン テトラヒドロフラン300ml中の5−(アミノメチル)−4−(イソプロピル
アミノ)−2−(メチルチオ)ピリミジン12.0g(56.5ミリモル)の0℃
の溶液に、1,1′−カルボニルジイミダゾール11.0g(67.8ミリモル)
を加える。溶液を0℃で30分撹拌し、それからおだやかな還流下で一夜加熱す
る。混合物を濃縮して固体の残留物を得、これをクロロホルムに溶解し、1N
HClで2回、水、重炭酸ナトリウムの飽和溶液およびブラインで洗浄する。有
機相を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濃縮する。粗製の固体残留物を、クロロ
ホルム/ヘキサンから結晶化させて標記化合物9.7g(72%)を得た。融点
175.0〜176.5℃。 C10H14N4OSに対する分析値: 計算値:C 50.40;H 5.92;N 23.51 実測値:C 50.35;H 5.90;N 23.54
【0099】 実施例3 1−ビシクロ[2,2,1]ヘプタ−2−イル−7−メタンスルファニル−3,4
−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン(エキソ) テトラヒドロフラン100ml中の5−(アミノメチル)−4−(ビシクロ)−
[2,2,1]ヘプタ−2−イル−アミノ)−2−(メチルチオ)ピリミジン4.
6g(17.6ミリモル)の0℃の溶液に、1,1′−カルボニルジイミダゾール
3.7g(22.7ミリモル)を加える。溶液を0℃で30分撹拌し、室温で2時
間撹拌し、それからおだやかな還流下で48時間加熱する。混合物をブラインで
うすめ、ジエチルエーテルで抽出する。有機相を濃縮し、残留物を溶離剤として
5:95それから10:90のメタノール/ジクロロメタンを使用してシリカゲ
ル上でクロマトグラフィー処理することによって精製して、標記化合物2.2g
(85%)を得た。融点133〜134℃。 C14H18N4OSに対する分析値: 計算値:C 57.91;H 6.25;N 19.29 実測値:C 57.61;H 6.09;N 19.12
【0100】 実施例4 7−メタンスルファニル−1−メチル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d
]ピリミジン−2(1H)−オン テトラヒドロフラン900mlおよびジメチルホルムアミド100ml中の5−(
アミノメチル)−4−(メチルアミノ)−2−(メチルチオ)ピリミジン21.
2g(152.2ミリモル)の0℃の溶液に、1,1′−カルボニルジイミダゾー
ル3.4g(21.1ミリモル)を加える。溶液を0℃で1時間撹拌し、それから
おだやかな還流下で10時間加熱する。混合物を冷却し、固体を集めジエチルエ
ーテルで洗浄し、乾燥させて標記化合物18.6g(78%)を得た。融点26
3〜265℃。 C8H10N4OSに対する分析値: 計算値:C 45.70;H 4.79;N 26.65;S 15.25 実測値:C 46.15;H 4.59;N 26.62;S 15.51
【0101】 実施例5 1−シクロペンチル−7−メタンスルフィニル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[
4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン クロロホルム40ml中の1−シクロペンチル−7−メタンスルファニル−3,
4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン3.7g(
14.0ミリモル)の室温の溶液に、3−フェニル−2−(フェニルスルホニル
)−オキサジリジン4.4g(16.8ミリモル)を加える。反応混合物を3時間
撹拌し、濾過し、1:1のクロロホルム/ヘキサンで洗浄して、標記化合物2.
85g(73%)を得た。融点235〜236℃(分解)。 C12H16N4O2Sに対する分析値: 計算値:C 51.41;H 5.75;N 19.98 実測値:C 50.43;H 5.55;N 19.52
【0102】 実施例6 1−イソプロピル−7−メタンスルフィニル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,
5−d]ピリミジン−2(1H)−オン クロロホルム80ml中の1−イソプロピル−7−メタンスルファニル−3,4
−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン7.0g(2
9.4ミリモル)の室温溶液に、3−フェニル−2−(フェニルスルホニル)−
オキサジリジン9.2g(35.2ミリモル)を加える。反応混合物を一夜撹拌し
、ヘキサン40mlでうすめ、濾過しそして1:1のクロロホルム/ヘキサンで洗
浄して、標記化合物6.4g(85%)を得た。融点218〜219℃(分解)
。 C10H14N4O2Sに対する分析値: 計算値:C 47.23;H 5.55;N 22.03 実測値:C 46.88;H 5.40;N 21.56
【0103】 実施例7 1−ビシクロ[2,2,1]ヘプタ−2−イル−7−メタンスルフィニル−3,4
−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン(エキソ) クロロホルム20ml中の1−ビシクロ[2,2,1]ヘプタ−2−イル−7−メ
タンスルファニル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(
1H)−オン2.0g(6.9ミリモル)の室温の溶液に3−フェニル−2−(フ
ェニルスルホニル)オキサジリジン2.1g(8.3ミ)を加える。反応混合物を
一夜撹拌し、さらに3−フェニル−2−(フェニルスルホニル)オキサジリジン
200mg(0.76ミリモル)を加え、一夜撹拌する。反応混合物をカラムに適
用し、2:98それから4:96それから8:92のメタノール/クロロホルム
で勾配方式で溶離することにより4×15cmのBiotageシリカゲル上でクロマト
グラフィー処理することによって生成物を単離して、標記化合物1.1g(51
%)を得た。融点220〜222℃(分解)。 質量スペクトル(CI)(m+1)/z 307および264。
【0104】 実施例8 7−メタンスルフィニル−1−メチル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d
]ピリミジン−2(1H)−オン クロロホルム100ml中の7−メタンスルファニル−1−メチル−3,4−ジ
ヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン9.0g(42.
8ミリモル)の室温の溶液に、3−フェニル−2−(フェニルスルホニル)−オ
キサジリジン12.5g(47.8ミリモル)を加える。反応混合物を6時間撹拌
し、さらに3−フェニル−2−(フェニルスルホニル)−オキサジリジン3.1
g(11.9ミリモル)を加え、一夜撹拌する。反応混合物を0℃で一夜貯蔵し
、濾過し、真空下75℃で一定の重量になるまで乾燥させて標記化合物9.7g
(100%)を得た。融点225〜228℃(分解)。 質量スペクトル(CI)(m+1)/z 227。
【0105】 実施例9 1−シクロペンチル−7−(4−メトキシフェニルアミノ)−3,4−ジヒドロ
−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン 1−シクロペンチル−7−メタンスルフィニル−3,4−ジヒドロ−ピリミド
[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン300mg(1.07ミリモル)、p
−アニシジン527mg(4.28ミリモル)およびジメチルスルホキシド1.5ml
の溶液を、130℃で30分間加熱し、それから冷却し、そして酢酸エチルでう
すめる。混合物を塩化ナトリウム水溶液で3回洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾
燥させ、濃縮する。残留した固体を9:1:0.1:0.1のクロロホルム/酢酸
エチル/エタノール/トリエチルアミンそれからクロロホルムで洗浄し、そして
7:3のクロロホルム/メタノールに懸濁する。懸濁液をヘキサン20mlでうす
め、3時間撹拌し、濾過してホワイトの粉末として標記化合物88mg(24%)
を得た。融点247〜249℃(分解)。 C18H21N5O2に対する分析値: 計算値:C 63.70;H 6.24;N 20.63 実測値:C 63.45;H 6.04;N 20.62
【0106】 実施例10 1−シクロペンチル−7−[4−(ピペリジン−1−イル)フェニルアミノ]−
3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン 1−(4−アミノフェニル)ピペリジン377mg(2.14ミリモル)、1−
シクロペンチル−7−メタンスルフィニル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5
−d]ピリミジン−2(1H)−オン300mg(1.07ミリモル)、樟脳スル
ホン酸745mg(3.21ミリモル)およびp−ジオキサン2mlの溶液を、密閉
管中で130℃で1時間加熱する。混合物を冷却し、クロロホルムでうすめる。
溶液を飽和水性重炭酸ナトリウムで2回そして水性塩化ナトリウムそれからブラ
インでそれぞれ1回洗浄する。有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濃縮し
て暗緑色の残留物を得、これをクロロホルムに溶解し、溶離剤として9:1:0
.5の酢酸エチル/エタノール/トリエチルアミンを使用してシリカゲル上でク
ロマトグフィー処理する。生成物フラクションをプールし、濃縮して残留物を得
、これをクロロホルムに溶解する。クロロホルムの大部分を沸騰除去しながら、
溶液を酢酸エチルでうすめる。冷却によって結晶を形成させ、次いで結晶を集め
て標記化合物101mg(24%)を得た。融点254〜277℃(分解)。 C22H28N6Oに対する分析値: 計算値:C 67.32;H 7.19;N 21.41 実測値:C 67.10;H 7.06;N 21.58
【0107】 実施例11 1−シクロペンチル−7−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル
アミノ]−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−
オン アセトニトリル32ml中の1−シクロペンチル−7−メタンスルフィニル−3
,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン2.0g
(7.1ミリモル)、および1−(4−アミノフェニル)−4−メチルピペラジ
ン2.7g(14.3ミリモル)の溶液に、トリフルオロ酢酸2.75ml(35.7
ミリモル)を加える。混合物を85℃で一夜加熱する。冷却した反応混合物を酢
酸エチルでうすめ、飽和重炭酸ナトリウム水溶液で2回そしてブラインで1回洗
浄する。合した水性相をジクロロメタンで逆抽出する。合した有機相を硫酸マグ
ネシウム上で乾燥させ、濃縮する。暗色の固体の残留物を1:1のジクロロメタ
ン/酢酸エチル30mlで2時間撹拌し、濾過し、酢酸エチルで洗浄し、乾燥させ
て標記化合物2.3g(80%)を得た。融点236〜239℃(分解)。 C22H29N7Oに対する分析値: 計算値:C 64.84;H 7.71;N 24.06 実測値:C 64.55;H 7.00;N 24.00
【0108】 他の1−シクロペンチル−7−(置換されたフェニルアミノ)−3,4−ジヒ
ドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オンの一般的製法。 アセトニトリル3.2ml中の1−シクロペンチル−7−メタンスルフィニル−
3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン200
mg(0.71ミリモル)および置換されたアニリン2当量の溶液に、トリフルオ
ロ酢酸を加える。混合物を85℃で一夜加熱し、室温に冷却し、酢酸エチルまた
はジクロロメタンでうすめ、飽和重炭酸ナトリウム水溶液で2回そしてブライン
で1回洗浄する。有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濃縮して残留物を得
、これをさらに上述したように処理して式Iの化合物を得る。 次の特定の本発明の化合物は、上述した一般的方法によって製造した。
【0109】 実施例12 1−シクロペンチル−7−[4−(ピラゾール−1−イル)フェニルアミノ]−
3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン 1−(4−アミノフェニル)−4−(ピラゾール−1−イル)ピペリジン22
2mg(1.43ミリモル)およびトリフルオロ酢酸165μl(2.1ミリモル)
から製造した。加熱後、重質の沈澱が形成される。冷却した反応混合物を酢酸エ
チル4mlでうすめ、濾過する。固体を酢酸エチルで洗浄し、乾燥させて標記化合
物のトリフルオロ酢酸塩275mg(79%)を得た。融点256〜258℃(分
解)。 C22H28N6O2・C2HF3O2に対する分析値: 計算値:C 53.99;H 4.53;N 20.03 実測値:C 53.82;H 4.52;N 20.05
【0110】 実施例13 1−シクロペンチル−7−{3−メチル−4−[2−(ジエチルアミノ)エトキ
シ]フェニルアミノ}−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−
2(1H)−オン 3−メチル−4−[2−(ジエチルアミノ)エトキシ]アニリン317mg(1
.43ミリモル)およびトリフルオロ酢酸165μl(2.1ミリモル)から製造
した。粗製残留物を酢酸エチル/ジクロロメタンに懸濁し、数時間撹拌する。固
体を集め、酢酸エチルで洗浄し、乾燥させて標記化合物210mg(67%)を得
た。融点175〜177℃。 C24H34N6O2に対する分析値: 計算値:C 65.73;H 7.81;N 19.16 実測値:C 65.42;H 7.73;N 19.17
【0111】 実施例14 1−シクロペンチル−7−[4−(ピロール−1−イル)フェニルアミノ]−3
,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン 1−(4−アミノフェニル)ピロール226mg(1.43ミリモル)およびト
リフルオロ酢酸165μl(2.1ミリモル)から製造した。粗製残留物を酢酸エ
チル/ジクロロメタン/アセトニトリルに懸濁し、数時間撹拌する。固体を集め
、酢酸エチルで洗浄し、乾燥させて標記化合物90mg(32%)を得た。融点>
200℃(分解)。 C21H22N6O・0.33 H2Oに対する分析値: 計算値:C 66.31;H 6.00;N 22.09 実測値:C 66.35;H 5.92;N 21.94
【0112】 実施例15 1−シクロペンチル−7−[4−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)フェ
ニルアミノ]−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H
)−オン 1−(4−アミノフェニル)−4−ヒドロキシピペリジン274mg(1.43
ミリモル)およびトリフルオロ酢酸330μl(4.3ミリモル)から製造した。
粗製残留物を酢酸エチル/ジクロロメタン/アセトニトリルに懸濁し、数時間撹
拌する。固体を集め、酢酸エチルで洗浄し、乾燥させて標記化合物140mg(4
7%)を得た。融点>200℃(分解)。 C22H28N6O・0.5 H2Oに対する分析値: 計算値:C 63.29;H 7.00;N 20.13 実測値:C 63.27;H 6.65;N 19.99
【0113】 実施例16 1−シクロペンチル−7−[4−(3−ヒドロキシピペリジン−1−イル)フェ
ニルアミノ]−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H
)−オン 1−(4−アミノフェニル)−3−ヒドロキシピペリジン274mg(1.43
ミリモル)およびトリフルオロ酢酸330μl(4.3ミリモル)から製造した。
粗製残留物を酢酸エチル/ジクロロメタンに懸濁し、数時間撹拌する。固体を集
め、酢酸エチルで洗浄し、乾燥させて標記化合物135mg(42%)を得た。融
点>200℃(分解)。 C22H28N6O2・0.15CH2Cl2に対する分析値: 計算値:C 63.16;H 6.77;N 19.95 実測値:C 63.18;H 6.66;N 19.97
【0114】 実施例17 1−シクロペンチル−7−{4−[4−(ジメチルアミノ)ピペリジン−1−イ
ル]フェニルアミノ}−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−
2(1H)−オン 1−(4−アミノフェニル)−4−(ジメチルアミノ)ピペリジン−313mg
(1.43ミリモル)およびトリフルオロ酢酸275μl(3.75ミリモル)か
ら製造した。粗製残留物を酢酸エチル/ジクロロメタンに懸濁し、数時間撹拌す
る。固体を集め、酢酸エチルで洗浄し、乾燥させて標記化合物80mg(24%)
を得た。融点>200℃(分解)。 C24H33N7O2・0.23CH2Cl2に対する分析値: 計算値:C 63.95;H 7.41;N 21.54 実測値:C 63.99;H 7.38;N 21.28
【0115】 実施例18 1−シクロペンチル−7−[4−(3,5−ジメチルピペラジン−1−イル)フ
ェニルアミノ]−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1
H)−オン 1−(4−アミノフェニル)−3,5−ジメチルピペラジン292mg(1.43
ミリモル)およびトリフルオロ酢酸165ml(2.1ミリモル)から製造した。
粗製残留物を溶離剤として50:40:5:5のアセトニトリル/酢酸エチル/
メタノール/トリエチルアミンを使用して1.2×7cmのBiotageシリカゲルカラ
ム上でクロマトグフィー処理することによって精製する。生成物フラクションを
プールし、濃縮して残留物を得、これをジクロロメタン/酢酸エチルから結晶化
させて標記化合物16mg(5%)を得た。融点>200℃(分解)。 C23H31N7O・0.15 CH2Cl2・0.01C4H8O2に対する分析値: 計算値:C 64.01;H 7.27;N 22.53 実測値:C 63.98;H 7.06;N 22.60
【0116】 実施例19 1−シクロペンチル−7−[4−(2−ヒドロキシメチルピペリジン−1−イル
)フェニルアミノ]−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2
(1H)−オン 1−(4−アミノフェニル)−2−ヒドロキシメチルピペリジン294mg(1
.43ミリモル)およびトリフルオロ酢酸330μl(4.3ミリモル)から製造
した。粗製残留物を溶離剤として3:2の酢酸エチル/ジクロロメタンを使用し
て1.2×7cmのBiotageシリカゲルカラム上でクロマトグフィー処理す
ることによって精製する。生成物フラクションをプールし、濃縮して標記化合物
130mg(43%)を得た。融点220〜221℃。 C23H30N6O2に対する分析値: 計算値:C 65.38;H 7.16;N 19.89 実測値:C 65.13;H 7.15;N 19.87
【0117】 実施例20 1−シクロペンチル−7−{4−[4−(3−ヒドロキシプロピル)ピペリジン
−1−イル]フェニルアミノ}−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリ
ミジン−2(1H)−オン 1−(4−アミノフェニル)−4−(3−ヒドロキシプロピル)ピペリジン3
35mg(1.43ミリモル)およびトリフルオロ酢酸330μl(4.3ミリモル
)から製造した。粗製残留物を酢酸エチル/ジクロロメタンに懸濁し、数時間撹
拌した。固体を集め、酢酸エチル/ジクロロメタンから結晶化させる。さらに、
不純な生成物を9:2:1の酢酸エチル/エタノール/トリエチルアミンに溶解
し、それから溶離剤として同じ溶剤を使用してシリカゲルのカラムを通過させる
ことによって精製して標記化合物31mg(10%)を得た。融点>230℃。 C25H34N6O2に対する分析値: 計算値:C 65.67;H 7.51;N 18.31 実測値:C 65.50;H 7.40;N 18.30
【0118】 実施例21 1−シクロペンチル−7−[4−(2−(モルホリン−1−イル)エチル)ピペ
リジン−1−イル)フェニルアミノ]−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d
]ピリミジン−2(1H)−オン 1−(4−アミノフェニル)−4−(2−(1−モルホリノ)エチル)ピペリ
ジン500mg(1.43ミリモル)およびトリフルオロ酢酸275μl(4.3ミ
リモル)から製造した。粗製残留物をジクロロメタン15mlに溶解し、溶液を5
mlに濃縮し、それから酢酸エチル15mlでうすめて固体を沈澱させる。懸濁液を
2時間撹拌し、濾過し、酢酸エチルで洗浄する。褐色の粉末をジクロロメタンに
溶解し、1:9のメタノール/クロロホルムを使用してシリカの短カラムを通し
て濾過する。濾液を濃縮してピンク色の粉末を得、これをジクロロメタン20ml
およびメタノール3滴に溶解する。溶液を酢酸エチル30mlでうすめ、それから
徐々に撹拌しながら、窒素の流れ下で30mlに濃縮する。沈澱した淡色の粉末を
濾過し、乾燥させて標記化合物54mg(11%)を得た。融点218〜20℃。 C22H28N6O2・0.1CH2Cl2・0.1H2Oに対する分析値: 計算値:C 65.41;H 7.70;N 19.00 実測値:C 65.70;H 7.74;N 19.37
【0119】 1−イソプロピル−7−(置換されたフェニルアミノ)−3,4−ジヒドロ−ピ
リミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オンの一般的製法 アセトニトリル中の1−イソプロピル−7−メタンスルフィニル−3,4−ジ
ヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オンおよび置換され
たアニリン2当量の溶液に、トリフルオロ酢酸を加える。混合物を85℃で一夜
加熱し、室温に冷却し、酢酸エチルまたはジクロロメタンでうすめ、飽和重炭酸
ナトリウム水溶液で2回そしてブラインで1回洗浄する。有機相を硫酸マグネシ
ウム上で乾燥させ、濃縮して残留物を得、これをさらに以下の実施例に記載した
ように処理して式Iの化合物を得る。 以下の特定の本発明の化合物は、上述した一般的方法によって製造した。
【0120】 実施例22 1−イソプロピル−7−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニルア
ミノ]−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オ
ン アセトニトリル6.4ml中の1−イソプロピル−7−メタンスルフィニル−3,
4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン400mg
(1.57ミリモル)、1−(4−アミノフェニル)−4−メチルピペラジン6
00mg(3.14ミリモル)およびトリフルオロ酢酸605μl(7.85ミリモ
ル)から製造した。反応混合物を85℃で48時間加熱する。処理後、粗製残留
物を酢酸エチル/ジクロロメタン中ですりつぶし、濾過する。固体をジクロロメ
タンに再溶解し、酢酸エチルを5mlの容量を維持するように加えながら、溶剤を
窒素の流れ下で蒸発させる。懸濁液を濾過し、固体を酢酸エチル/ジクロロメタ
ンで洗浄し、乾燥させて標記化合物470mg(78%)を得た。融点234〜2
37℃(分解)。 C20H27N7O・0.15 C4H8O2・0.05CH2Clに対する分析値: 計算値:C 62.17; H 7.15; N 24.58 実測値:C 62.01; H 7.06; N 24.57
【0121】 実施例23 7−[4−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)フェニルアミノ]−1−イ
ソプロピル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)
−オン アセトニトリル3.2ml中の1−イソプロピル−7−メタンスルフィニル−3,
4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン200mg
(0.79ミリモル)、1−(4−アミノフェニル)−4−ヒドロキシピペリジ
ン302mg(1.57ミリモル)およびトリフルオロ酢酸182μl(2.36ミ
リモル))から製造した。処理後、粗製残留物を酢酸エチル/ジクロロメタン中
ですりつぶし、濾過する。濾液をさらに濃縮して結晶の第二の収量を得る。これ
ら2つを合し、乾燥させて標記化合物45mg(13%)を得た。融点>120℃
(分解)。 C20H26N6O2・0.3C4H8O2・0.5H2Oに対する分析値: 計算値:C 60.93; H 7.09; N 20.11 実測値:C 60.95; H 6.82; N 20.35
【0122】 実施例24 7−{4−[4−(ジメチルアミノ)ピペリジン−1−イル]フェニルアミノ}
−1−イソプロピル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2
(1H)−オン;トリフルオロ酢酸を有する化合物 アセトニトリル5ml中の1−イソプロピル−7−メタンスルフィニル−3,4
−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン400mg(
1.57ミリモル)、1−(4−アミノフェニル)−4−(ジメチルアミノ)ピ
ペリジン690mg(3.14ミリモル)およびトリフルオロ酢酸605μl(7.
86ミリモル))から製造した。反応混合物を一夜加熱した後、重質の沈澱が形
成する。冷却した反応混合物を酢酸エチル6mlでうすめ、濾過する。固体を酢酸
エチルで2回、酢酸エチル/ジクロロメタンで1回洗浄し、乾燥させて標記化合
物のトリフルオロ酢酸塩389mg(38%)を得た。融点215〜217℃(分
解)。 C22H31N7O2・2.0C2HF3O2・0.1C4H8O2・0.25H2Oに対する分析値: 計算値:C 48.72; H 5.31; N 15.06 実測値:C 48.67; H 5.15; N 15.05
【0123】 実施例25 1−イソプロピル−7−[4−(ピラゾール−1−イル)フェニルアミノ]−3
,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン;トリフ
ルオロ酢酸塩を有する化合物 アセトニトリル3.2ml中の1−イソプロピル−7−メタンスルフィニル−3,
4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン200mg
(0.79ミリモル)、1−(4−アミノフェニル)ピラゾール250mg(1.5
7ミリモル)およびトリフルオロ酢酸182μl(2.36ミリモル))から製造
した。反応混合物を一夜加熱した後、重質の沈澱を形成する。冷却した反応混合
物を酢酸エチルでうすめ、濾過する。固体を酢酸エチルで洗浄し、乾燥させて標
記化合物のトリフルオロ酢酸塩315mg(86%)を得た。融点249〜252
℃(分解)。 C18H19N7O・C2HF3O2に対する分析値: 計算値:C 51.84; H 4.35; N 21.16 実測値:C 51.94; H 4.37; N 21.02
【0124】 実施例26 1−イソプロピル−7−{4−[4−(3−(モルホリノ−イル)プロピル)ピ
ペリジン−1−イル]フェニルアミノ}−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−
d]ピリミジン−2(1H)−オン アセトニトリル3.2ml中の1−イソプロピル−7−メタンスルフィニル−3,
4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン200mg
(0.79ミリモル)、1−(4−アミノフェニル)−4−(3−(1−モルホ
リノ)プロピル)ピペリジン477mg(1.57ミリモル)およびトリフルオロ
酢酸303μl(3.93ミリモル))から製造した。処理後、粗製残留物を酢酸
エチル/ジクロロメタン中ですりつぶし、濾過する。固体を酢酸エチルで洗浄し
、乾燥させて標記化合物140mg(33%)を得た。融点203〜205℃(分
解)。 C27H39N7O2・0.1C4H8O2・0.25H2Oに対する分析値: 計算値:C 64.92; H 8.01; N 29.34 実測値:C 65.14; H 7.96; N 19.27
【0125】 実施例27 1−ビシクロ[2,2,1]ヘプタ−2−イル−7−[4−(4−(メチルピペラ
ジン−1−イル)フェニルアミノ]−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]
ピリミジン−2(1H)−オン(エキソ) アセトニトリル4.0ml中の1−ビシクロ[2,2,1]ヘプタ−2−イル−7
−メタンスルフィニル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−
2(1H)−オン300mg(0.98ミリモル)および1−(4−アミノフェニ
ル)−4−メチルピペラジン374mg(1.96ミリモル)の懸濁液に、トリフ
ルオロ酢酸377μl(4.90ミリモル)を加える。混合物を85℃で一夜加熱
した。冷却した反応混合物を酢酸エチルでうすめ、飽和重炭酸ナトリウム水溶液
で2回そしてブラインで1回洗浄する。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させて
濃縮する。暗色の固体の残留物を1:1のジクロロメタン/酢酸エチル4ml中で
すりつぶし、濾過し、酢酸エチルで洗浄し、乾燥させて標記化合物266mg(6
3%)を得た。融点251〜254℃(分解)。 C24H31N7Oに対する分析値: 計算値:C 66.49; H 7.21; N 22.61 実測値:C 66.14; H 7.16; N 22.22
【0126】 実施例28 1−メチル−7−[4−(4−(メチルピペラジン−イル)フェニルアミノ]−
3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン;トリ
フルオロ酢酸を有する化合物 アセトニトリル5ml中の7−メタンスルフィニル−1−メチル−3,4−ジヒ
ドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン300mg(1.32
ミリモル)および1−(4−アミノフェニル)−4−メチルピペラジン507mg
(2.65ミリモル)の溶液に、トリフルオロ酢酸510μl(6.6ミリモル)
を加える。反応混合物を85℃で一夜加熱した後に、重質の沈澱が形成する。冷
却した反応混合物を酢酸エチル2mlでうすめ、濾過する。固体を酢酸エチル/ア
セトニトリルで3回洗浄し、乾燥させて標記化合物のトリフルオロ酢酸塩560
mg(84%)を得た。融点234〜235℃(分解)。 C18H23N7O・2.0 C2HF3O2に対する分析値: 計算値:C 45.44; H 4.33; N 16.77 実測値:C 45.49; H 4.35; N 16.77
【0127】 実施例29 7−[4−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)フェニルアミノ]−1−メ
チル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン
;トリフルオロ酢酸を有する化合物 アセトニトリル6ml中の7−メタンスルフィニル−1−メチル−3,4−ジヒ
ドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン400mg(1.77
ミリモル)および1−(4−アミノフェニル)−4−ヒドロキシピペリジン68
0mg(3.53ミリモル)の溶液に、トリフルオロ酢酸408μl(5.3ミリモ
ル)を加える。反応混合物を85℃で一夜加熱した後に、重質の沈澱が形成され
る。冷却した反応混合物を酢酸エチル2mlでうすめ、濾過する。固体を酢酸エチ
ルで洗浄し、アセトニトリルから再結晶して標記化合物のトリフルオロ酢酸塩5
65mg(51%)を得た。融点228〜229℃(分解)。 C18H22N6O2・2.0C2HF3O2・C2H3Nに対する分析値: 計算値:C 46.23; H 4.36; N 15.72 実測値:C 46.55; H 4.48; N 15.52
【0128】 実施例30 7−{4−[4−(ジメチルアミノ)ピペリジン−イル]フェニルアミノ}−1
−メチル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−
オン;トリフルオロ酢酸を有する化合物 アセトニトリル6ml中の7−メタンスルフィニル−1−メチル−3,4−ジヒ
ドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン400mg(1.77
ミリモル)および1−(4−アミノフェニル)−4−(ジメチルアミノ)ピペリ
ジン775mg(3.53ミリモル)の溶液に、トリフルオロ酢酸680μl(8.
8ミリモル)を加える。反応混合物を85℃で一夜加熱した後に、重質の沈澱が
形成される。冷却した反応混合物を酢酸エチル6mlでうすめ、濾過する。固体を
酢酸エチルで洗浄し、アセトニトリルそれからアセトニトリル/ジクロロメタン
/トリフルオロ酢酸から再結晶して標記化合物のトリフルオロ酢酸塩202mg(
17%)を得た。融点190〜191℃(分解)。 C20H27N7O・2.0 C2HF3O2・H20・0.3 C2H3N・0.2 CH2Cl2に対する分析値: 計算値:C 45.39; H 4.96; N 15.59 実測値:C 45.37; H 5.12; N 15.42
【0129】 実施例31 1−メチル−7−[4−(ピラゾール−1−イル]フェニルアミノ]−3,4−
ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン;トリフルオ
ロ酢酸を有する化合物 アセトニトリル3.2ml中の7−メタンスルフィニル−1−メチル−3,4−ジ
ヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン200mg(0.8
8ミリモル)および1−(4−アミノフェニル)ピラゾール281mg(1.77
ミリモル)の溶液に、トリフルオロ酢酸204μl(2.65ミリモル)を加える
。反応混合物を85℃で一夜加熱した後に、重質の沈澱が形成する。冷却した反
応混合物を酢酸エチル2mlでうすめ、濾過する。固体を酢酸エチルで洗浄して、
標記化合物のトリフルオロ酢酸塩356mg(93%)を得た。融点250〜25
1℃(分解)。 C16H15N7O・C2HF3O2に対する分析値: 計算値:C 49.66; H 3.70; N 22.52 実測値:C 49.70; H 3.60; N 22.18
【0130】 1−アルキル−7−[(置換された)フェニルアミノ]−3,4−ジヒドロ−
ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オンを酸化して1−アルキル
−7−[(置換された)フェニルアミノ]−ピリミド[4,5−d]ピリミジン
−2(1H)−オンを得る一般的操作 THFまたはDMSO中の1−アルキル−7−[(置換された)フェニルアミ
ノ]−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン
の室温の溶液に、カリウム第三級ブトキシド4当量を加える。酸素雰囲気を導入
し、溶液を一夜撹拌する。混合物を酢酸エチルでうすめ、連続的に飽和水性重炭
酸ナトリウム、水およびブラインで洗浄する。有機相を硫酸マグネシウム上で乾
燥させ、濃縮して残留物を得、これを適当な溶剤中ですりつぶし、次いで沈澱し
た生成物を集める。さらに、精製を標準操作によって実施して式Iの化合物を得
ることができる。
【0131】 実施例32 1−シクロペンチル−7−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル
アミノ]−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン THF6ml中の1−シクロペンチル−7−[4−(4−メチルピペラジン−1
−イル)フェニルアミノ]−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジ
ン−2(1H)−オン150mg(0.37ミリモル)およびカリウム第三級ブト
キシド165mg(1.47ミリモル)から製造した。暗オレンジ色の半固体をジ
エチルエーテル中ですりつぶし、黄色の粉末を集め、乾燥させて標記化合物10
0mg(67%)を得た。融点220〜225℃(分解)。 C22H27N7Oに対する分析値: 計算値:C 65.16; H 6.71; N 24.18 実測値:C 65.22; H 6.55; N 23.78
【0132】 実施例33 1−シクロペンチル−7−[4−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)フェ
ニルアミノ]−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン DMSO 1.5ml中の1−シクロペンチル−7−[4−(4−ヒドロキシピペ
リジン−1−イル)フェニルアミノ]−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d
]ピリミジン−2(1H)−オン60mg(0.15ミリモル)およびカリウム第
三級ブトキシド66mg(0.58ミリモル)から製造した。粗製の半固体の残留
物を2:1のジエチルエーテル/ヘキサン15ml中ですりつぶし、オレンジ色の
無定形の固体を集め、乾燥させて標記化合物20mg(30%)を得た。融点>1
85℃(分解)。 MS (CI) (m+1)/z 407
【0133】 実施例34 1−シクロペンチル−7−{3−メチル−4−[2−(ジエチルアミノ)エトキ
シ]フェニルアミノ}ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン DMSO 3.0ml中の1−シクロペンチル−7−{3−メチル−4−[2−(
ジエチルアミノ)エトキシ]フェニルアミノ}−3,4−ジヒドロ−ピリミド[
4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン70mg(0.16ミリモル)およびカ
リウム第三級ブトキシド72mg(0.56ミリモル)から製造した。粗製の半固
体の残留物を第三ブチルメチルエーテルおよびヘキサンの混合物に溶解する。溶
液を徐々に1ml以下に蒸発させ、それから1:3のジエチルエーテル/ヘキサン
2mlでうすめる。沈澱した固体を集め、乾燥させて標記化合物17mg(24%)
を得た。融点>95℃(分解)。 MS (CI) (m+1)/z 437および232
【0134】 実施例35 1−シクロペンチル−7−[4−(3−ヒドロキシピペリジン−1−イル)フェ
ニルアミノ]ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン THF 4.0ml中の1−シクロペンチル−7−[4−(3−ヒドロキシピペリ
ジン−1−イル)フェニルアミノ]−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]
ピリミジン−2(1H)−オン75mg(0.18ミリモル)およびカリウム第三
級ブトキシド82mg(0.73ミリモル)から製造した。半固体の残留物をジエ
チルエーテル中ですりつぶし、オレンジ色の無定形の固体を集め、乾燥させて標
記化合物35mg(45%)を得た。融点>135℃(分解)。 C22H26N6O2・0.15C2H10O・0.75 H2Oに対する分析値: 計算値:C 62.96; H 6.78; N 19.49 実測値:C 62.98; H 6.54; N 19.47
【0135】 実施例36 1−シクロペンチル−7−[4−(ピラゾール−1−イル)フェニルアミノ]ピ
リミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン THF 5.0ml中の1−シクロペンチル−7−[4−(ピラゾール−1−イル
)フェニルアミノ]−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2
(1H)−オンのトリフルオロ酢酸塩100mg(0.20ミリモル)およびカリ
ウム第三級ブトキシド115mg(1.02ミリモル)から製造した。半固体の残
留物をジエチルエーテル中ですりつぶし、オレンジ色の無定形の固体を集め、乾
燥させて標記化合物31mg(40%)を得た。融点>135℃(分解)。 C20H19N7O・0.1 C2H10O・0.5 H2Oに対する分析値: 計算値:C 62.85; H 5.43; N 25.15 実測値:C 63.09; H 5.30; N 25.04
【0136】 実施例37 1−シクロペンチル−7−(4−メトキシフェニルアミノ)ピリミド[4,5−
d]ピリミジン−2(1H)−オン 上述した一般的操作によって1−シクロペンチル−7−(4−メトキシフェニ
ルアミノ)−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)
−オンを反応させて、標記化合物を得た。 MS (CI) (m+1)/z 338
【0137】 実施例38 1−シクロペンチル−7−[4−(ピペリジン−1−イル)フェニルアミノ]ピ
リミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン 上述した一般的操作によって1−シクロペンチル−7−[4−(ピペリジン−
1−イル)フェニルアミノ]−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミ
ジン−2(1H)−オンを反応させて、標記化合物を得た。 MS (CI) (m+1)/z 391
【0138】 実施例39 1−シクロペンチル−7−[4−(2−(モルホリン−1−イル)エチル)ピペ
リジン−1−イル)フェニルアミノ]ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(
1H)−オン THF 2.0ml中の1−シクロペンチル−7−[4−(2−(モルホリン−1
−イル)エチル)ピペリジン−1−イル)フェニルアミノ]−3,4−ジヒドロ
−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン37mg(0.07ミリモ
ル)およびカリウム第三級ブトキシド33mg(0.29ミリモル)から製造した
。半固体の残留物をジエチルエーテル中ですりつぶし、オレンジ色の無定形の固
体を集め、乾燥させて標記化合物11.8mg(32%)を得た。融点>140℃
(分解)。 MS (CI) (m+1)/z 504
【0139】 実施例40 1−イソプロピル−7−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニルア
ミノ]ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン テトラヒドロフラン10ml中の1−イソプロピル−7−[4−(4−メチルピ
ペラジン−1−イル)フェニルアミノ]−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−
d]ピリミジン−2(1H)−オン200mg(0.52ミリモル)およびカリウ
ム第三級ブトキシド235mg(2.10ミリモル)から製造した。半固体を1:
1のジエチルエーテル/ヘキサン14ml中ですりつぶし、粉末を集め、乾燥させ
て標記化合物135mg(68%)を得た。融点228〜229℃(分解)。 C20H25N7O・0.03 C6H14・0.5 H2Oに対する分析値: 計算値:C 61.98; H 6.81; N 25.07 実測値:C 61.95; H 6.73; N 25.04
【0140】 実施例41 7−{4−[4−(ジメチルアミノ)ピペリジン−1−イル]フェニルアミノ}
−1−イソプロピル−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン テトラヒドロフラン7ml中の7−{4−[4−(ジメチルアミノ)ピペリジン
−1−イル]フェニルアミノ}−1−イソプロピル−3,4−ジヒドロ−ピリミ
ド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン、トリフルオロ酢酸200mg(
0.31ミリモル)およびカリウム第三級ブトキシド211mg(1.88ミリモル
)から製造した。反応混合物を48時間撹拌し、そして処理を一般的操作に記載
したように行い、それから反応を72時間反復する。処理後、半固体をジエチル
エーテル中ですりつぶし、粉末を集め、乾燥させて標記化合物24mg(18%)
を得た。融点>100℃(分解)。 C22H29N7O・H2O・0.1 CH2Cl2に対する分析値: 計算値:C 61.16; H 7.25; N 22.59 実測値:C 61.11; H 6.98; N 22.49
【0141】 実施例42 1−イソプロピル−7−[4−(ピラゾール−1−イル)フェニルアミノ]ピリ
ミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン テトラヒドロフラン10ml中の1−イソプロピル−7−[4−(ピラゾール−
1−イル)フェニルアミノ]−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミ
ジン−2(1H)−オン、トリフルオロ酢酸150mg(0.32ミリモル)およ
びカリウム第三級ブトキシド218mg(1.94ミリモル)から製造した。反応
混合物を48時間撹拌し、カリウム第三級ブトキシド50mg(0.44ミリモル
)を加えそして反応を72時間つづける。処理後、半固体をジエチルエーテル中
ですりつぶし、粉末を集め、乾燥させて標記化合物86mg(73%)を得た。融
点243〜247℃(分解)。 C18H17N7O・0.75 H2O・0.15 C4H10Oに対する分析値: 計算値:C 60.05; H 5.42; N 26.36 実測値:C 60.19; H 5.36; N 26.09
【0142】 実施例43 1−イソプロピル−7−{4−[4−(3−(モルホリン−4−イル)プロピル
)ピペリジン−1−イル]フェニルアミノ}−ピリミド[4,5−d]ピリミジ
ン−2(1H)−オン テトラヒドロフラン10ml中の1−イソプロピル−7−{4−[4−(3−(
モルホリン−4−イル)プロピル)ピペリジン−1−イル]フェニルアミノ}−
3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン100
mg(0.20ミリモル)およびカリウム第三級ブトキシド88.5mg(0.79ミ
リモル)から製造した。反応混合物を一夜撹拌し、カリウム第三級ブトキシド8
8.5mg(0.79ミリモル)を加え、反応を48時間つづけた。処理後、半固体
を5回ジエチルエーテルに懸濁し、回転蒸発乾固して標記化合物87mg(85%
)を得た。融点>95℃(分解)。 C18H17N7O・0.8 H2O・0.1 C4H10Oに対する分析値: 計算値:C 64.09; H 7.77; N 19.10 実測値:C 64.02; H 7.50; N 19.08
【0143】 実施例44 1−ビシクロ[2,2,1]ヘプタ−2−イル−7−[4−(4−メチルピペラジ
ン−1−イル)フェニルアミノ]ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H
)−オン テトラヒドロフラン10ml中の1−ビシクロ[2,2,1]ヘプタ−2−イル−
7−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニルアミノ]−3,4−ジ
ヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン(エキソ)20
0mg(0.46ミリモル)およびカリウム第三級ブトキシド207mg(1.84ミ
リモル)から製造した。反応混合物を48時間撹拌する。処理後、半固体をジエ
チルエーテル/ヘキサン中ですりつぶし、粉末を集め、乾燥させて標記化合物1
40mg(70%)を得た。融点>210℃(分解)。 C24H29N7O・0.5 H2Oに対する分析値: 計算値:C 65.43; H 6.86; N 22.26 実測値:C 65.29; H 6.74; N 21.90
【0144】 実施例45 1−メチル−7−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニルアミノ]
−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン テトラヒドロフラン12ml中の1−メチル−7−[4−(4−メチルピペラジ
ン−1−イル)フェニルアミノ]−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピ
リミジン−2(1H)−オン、トリフルオロ酢酸250mg(0.50ミリモル)
およびカリウム第三級ブトキシド336mg(2.99ミリモル)から製造した。
反応混合物を48時間撹拌する。処理後、半固体をジエチルエーテル中ですりつ
ぶし、粉末を集め、乾燥させて標記化合物110mg(61%)を得た。融点25
9〜260℃(分解)。 C18H21N7O・0.4 H2Oに対する分析値: 計算値:C 60.29; H 6.13; N 27.34 実測値:C 60.54; H 5.99; N 27.05
【0145】 実施例46 7−{4−[4−(ジメチルアミノ)ピペリジン−1−イル]フェニルアミノ}
−1−メチル−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン テトラヒドロフラン20ml中の7−{4−[4−(ジメチルアミノ)ピペリジ
ン−1−イル]フェニルアミノ}−1−メチル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[
4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン、トリフルオロ酢酸170mg(0.2
6ミリモル)およびカリウム第三級ブトキシド233mg(2.07ミリモル)か
ら製造した。反応混合物を6日間撹拌し、クロロホルムによる合した水性相の逆
抽出を包含する処理を、一般的操作に記載したように行う。合した有機相を硫酸
マグネシウム上で乾燥させ、濾過しそして濃縮した。半固体をジエチルエーテル
/ヘキサン中ですりつぶし、粉末を集め、乾燥させて標記化合物64mg(60%
)を得た。融点198〜202℃(分解)。 C20H25N7O・1.7 H2Oに対する分析値: 計算値:C 58.58; H 6.98; N 23.91 実測値:C 58.73; H 6.71; N 23.92
【0146】 実施例47 1−メチル−7−[4−(ピラゾール−1−イル)フェニルアミノ]−ピリミド
[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン テトラヒドロフラン15ml中の1−メチル−7−[4−(ピラゾール−1−イ
ル)フェニルアミノ]−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−
2(1H)−オン、トリフルオロ酢酸200mg(0.46ミリモル)およびカリ
ウム第三級ブトキシド309mg(2.76ミリモル)から製造した。反応混合物
を一夜撹拌する。処理後、半固体をジエチルエーテル中ですりつぶし、粉末を集
め、乾燥させて標記化合物102mg(65%)を得た。融点>290℃(分解)
。 C16H13N7O・0.4 H2O・0.2 C4H10Oに対する分析値: 計算値:C 59.11; H 4.67; N 28.72 実測値:C 59.42; H 4.39; N 28.46 実施例48〜65は、スキーム2に示した一般的反応スキームの特定の実施態
様である。
【0147】 実施例48 5−[(3,5−ジメトキシ−フェニルイミノ)−メチル]−2−メチルスルフ
ァニル−ピリミジン−4−イルアミン 水165ml中の4−アミノ−2−メチルスルファニル−ピリミジン−5−カル
ブアルデヒド(WO 98/33798に記載されているようにして製造した)4.36g
(23.7ミリモル)および3,5−ジメトキシアニリン3.65g(23.7ミリ
モル)の懸濁液に、氷酢酸4.5mlを加えた。反応混合物を25℃で一夜撹拌し
、濾過した。濾過床を水で洗浄し、濾液を真空中で乾燥させて標記化合物7.0
2g(96%)を得、これを次の工程に使用した。 MS (APCI) (m+1)/z 305.1
【0148】 実施例48a {5−[(3,5−ジメトキシ−フェニルイミノ)−メチル]−2−メチルスル
ファニル−ピリミジン−4−イル}−エチルアミン 水(190ml)中の4−エチルアミノ−2−メチルスルファニル−ピリミジン
−5−カルブアルデヒド(5.0g、25.09ミリモル、J. Med. Cham. 1998;
41(17): 3276-3292に記載されている方法によって製造した)および3,5−ジメ
トキシアニリン(3.84g、25.09ミリモル)の撹拌懸濁液に、氷酢酸(5m
l)を加えた。反応混合物を周囲温度で24時間撹拌し、懸濁液を濾過した。不
溶性生成物をフィルター上で乾燥させて標記化合物7.79g(92%)を得た
。融点100〜105℃。 質量スペクトル(APCI、80/20のCH3CN/H2O、ブローブ=450℃) (m+1)/z
333.1 C16H20N4O2S1に対する分析値: 計算値:C 57.81; H 6.06; N 16.85 実測値:C 57.63; H 6.06; N 16.86
【0149】 実施例49 5−[(3,5−ジメトキシ−フェニルアミノ)−メチル]−2−メチルスルフ
ァニル−ピリミジン−4−イルアミン 5℃によって冷却したテトラヒドロフラン(THF)中の水素化アルミニウム
リチウム(LAH)の1M溶液に18.2ml(18.2ミリモル)に20分にわた
って、乾燥THF94ml中の5−[(3,5−ジメトキシ−フェニルアミノ)−
メチル]−2−メチルスルファニル−ピリミジン−4−イルアミン5.55g(
18.3ミリモル)の溶液を加えた。反応混合物を5℃で1.5時間撹拌し、それ
から緩慢な連続的な水0.72ml、25% NaOH 3.0mlおよび追加の水1.
66mlの添加によってクエンチした。反応混合物をセライトを通して濾過し、濾
過床をTHFでよく洗浄した。濾液を真空中で濃縮乾固した。残留物を酢酸エチ
ルに溶解した。酢酸エチル溶液を飽和塩化ナトリウムの溶液で3回洗浄し、硫酸
マグネシウム上で乾燥させ、真空中で濃縮して標記化合物5.10g(91%)
を得た。 C14H18N4O2Sに対する分析値: 計算値:C 54.88; H 5.92; N 18.29; S 10.47 実測値:C 54.92; H 5.93; N 18.32; S 10.68
【0150】 実施例49a {5−[4−(3,5−ジメトキシ−フェニルアミノ)−メチル]−2−メチル
スルファニル−ピリミジン−4−イル}−エチル−アミン 5℃の乾燥THF(100ml)中の{5−[(3,5−ジメトキシ−フェニル
イミノ)−メチル]−2−メチルスルファニル−ピリミジン−4−イル}−エチ
ル−アミン(5.91g、17.78ミリモル)の溶液に、20分にわたってTH
F中のLAHの1M溶液17.78mlを滴加した。反応混合物を5℃で1時間撹
拌し、次いで次の順序で水0.8ml、25% NaOH 3.2mlおよび水1.8ml
を滴加することによってクエンチした。反応混合物を半飽和フラインとEtOA
cとの間に分配した。有機層を分離し、水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥
し、濾過しそして蒸発させた。残留物を溶離剤としてジクロロメタン中の1%〜
3%メタノールの溶剤勾配を使用してカラムクロマトグラフィー処理することに
よって精製して、標記化合物5.4g(91%)を得た。 質量スペクトル(APCI、80/20のCH3CN/H2O、プローブ=450℃)(m+1)/z
335.2 C16H22N4O2S1に対する分析値: 計算値:C 57.46; H 6.63; N 16.75 実測値:C 57.75; H 6.62; N 16.52
【0151】 実施例50 3−(3,5−ジメトキシ−フェニル)−7−メチルスルファニル−3,4−ジヒ
ドロ−ピリミド−[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン 5℃に冷却したジメチルホルムアミド55ml中5−[(3,5−ジメトキシ−
フェニルアミノ)−メチル]−2−メチルスルファニル−ピリミジン−4−イル
アミン5.0g(16.3ミリモル)の溶液に、60%鉱油懸濁液としての水素化
ナトリウム1.63g(40.8ミリモル)を加えた。氷浴を除去し、反応混合物
を1時間撹拌した。それから反応混合物に、1,1′−カルボニルジイミダゾー
ル7.94g(48.9ミリモル)を加えた。混合物をさらに2.5時間撹拌した
後に、混合物を真空中で濃縮した。残留物をジクロロメタンと塩化アンモニウム
の飽和溶液との間に分配した。ジクロロメタン層を、飽和塩化アンモニウム、水
および塩化ナトリウムの飽和溶液のそれぞれで2回洗浄した。ジクロロメタン溶
液を、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、真空中で濃縮した。残留物を、溶離剤と
してクロロホルム/メタノール(10:0.25v/v)を使用してシリカゲル
上でクロマトグラフィー処理して、標記化合物3.24g(60%)を得た。 MS (APCI) (m+1)/z 333.2
【0152】 実施例50a 3−(3,5−ジメトキシ−フェニル)−1−エチル−7−メチルスルファニル
−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン 5℃のジクロロメタン(120ml)中の{5−[4−(3,5−ジメトキシ−
フェニルアミノ)−メチル]−2−メチルスルファニル−ピリミジン−4−イル
}−エチル−アミン(6.42g、19.2ミリモル)およびジイソプロピルエチ
ルアミン(4.96g、38.39ミミリモル)の溶液に、20分にわたって、
トルエン中のホスゲンの20%溶液10mlを滴加した。反応混合物を周囲温度に
加温し、4時間撹拌した。混合物を半飽和NaHCO3および水で洗浄し、それ
から硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過した。濾液を減圧下で蒸発させ、残留
物を溶離剤としてジクロロメタン中の1%〜3%メタノールの溶剤勾配を使用し
てカラムクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物5.96g(86%)
を得た。融点134〜136℃。 質量スペクトル(APCI、80/20のCH3CN/H2O、プローブ=450℃)(m+I)/z
361.2 C17H20N4O3Sに対する分析値: 計算値:C 56.65; H 5.59; N 15.54 実測値:C 56.49; H 5.54; N 15.33
【0153】 実施例51 3−(3,5−ジメトキシ−フェニル)−7−メタンスルフィニル−3,4−ジヒ
ドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン クロロホル450ml中の3−(3,5−ジメトキシ−フェニル)−7−メチル
スルファニル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H
)−オン2.0g(6.02ミリモル)の溶液に、トランス−2−(フェニルスル
ホニル)−3−フェニルオキサジリジン1.73g(6.62ミリモル)を加えた
。反応混合物を室温で一夜撹拌し、それから真空中で濃縮した。残留物を、溶離
剤としてはじめにクロロホルムそれからクロロホルム/メタノール(10/0.
25v/v)そして最後にクロロホルム/メタノール(9:1v/v)を使用し
てシリカゲル上でクロマトグラフィー処理して標記化合物1.87g(85%)
を得た。融点220〜222℃。 C15H16N4O4S・0.03 H2O・0.10 CHCl3に対する分析値: 計算値:C 49.59; H 4.60; N 15.32; S 8.77; H2O 1.48 実測値:C 49.62; H 4.34; N 15.20; S 8.87; H20 1.42
【0154】 実施例51a 3−(3,5−ジメトキシ−フェニル)−1−エチル−7−メタンスルフィニル
−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン 周囲温度のジクロロメタン(100ml)中の3−(3,5−ジメトキシ−フェ
ニル)−1−エチル−7−メチルスルファニル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[
4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン(5.61g、15.57ミリモル)
の溶液に、3−フェニル−2−(フェニルスルホニル)オキサジリジン(4.8
8g、18.69ミリモル、PD 0191006、Org. Synth. 1987; 66: 203-
210)を小量ずつ加えた。反応混合物を一夜撹拌し、それからブラインおよび水
で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で蒸発さ
せた。残留物を、溶離剤としジクロロメタン中の3%メタノールの溶剤混合物を
使用してカラムクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物4.6g(78
%)を得た。融点167〜169℃。 質量スペクトル(APCI、80/20のCH3CN/H2O、プローブ=450℃)(m+1)/z
377.1 C17H29N4O3Sに対する分析値: 計算値:C 54.24; H 5.36; N 14.88 実測値:C 53.95; H 5.27; N 14.51
【0155】 実施例52 7−(4−ジエチルアミノ−ブチルアミノ)−3−(3,5−ジメトキシ−フェ
ニル)−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オ
ン 乾燥ジオキサン10ml中の3−(3,5−ジメトキシ−フェニル)−7−メタ
ンスルフィニル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1
H)−オン−0.2261g(0.65ミリモル)およびジエチルアミノブチルア
ミン0.103g(0.71ミリモル)の懸濁液を、6O℃に加温し、一夜撹拌し
た。反応混合物に、ジエチルアミノブチルアミン0.306g(2.13ミリモル
)および樟脳スルホン酸0.165g(0.71ミリモル)を加えた。反応混合物
を、60℃でさらに18時間撹拌した。反応溶液を真空中で濃縮し、残留物を酢
酸エチルと重炭酸ナトリウムの飽和溶液との間に分配した。酢酸エチル層を重炭
酸ナトリウムの飽和溶液それから水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、
真空中で濃縮した。残留物を、溶離剤として酢酸エチル/エタノール/トリエチ
ルアミン(9:2:1v/v/v)を使用してシリカゲル上でクロマトグラフィ
ー処理して、標記化合物0.173g(62%)を得た。融点203〜207℃
。 C22H32N6O3に対する分析値: 計算値:C 61.66; H 7.53; N 19.61 実測値:C 61.31; H 7.32; N 19.23
【0156】 実施例53 7−(4−ジエチルアミノ−ブチルアミノ)−3−(3,5−ジメトキシ−フェ
ニル)−1−エチル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2
(1H)−オン アセトニトリル(6ml)中の3−(3,5−ジメトキシ−フェニル)−1−エ
チル−7−メタンスルフィニル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリ
ミジン−2(1H)−オン−(0.5g、1.33ミリモル)、4−ジエチルアミ
ノブチルアミン(0.38g、2.66ミリモル)およびトリフルオロ酢酸(0.
31g、2.66ミリモル)の混合物を、密閉管中で90℃で18時間加熱した
。溶剤を減圧下で除去し、残留物を1N HClにとった。溶液を50%NaO
Hで塩基性とし、ジクロロメタンで2回抽出した。合した有機層を硫酸マグネシ
ウム上で乾燥させ、濾過し、蒸発させた。残留物を、溶離剤として酢酸エチル/
エタノール/エチル(89:10:1v/v/v)の溶剤混合物を使用して円形
クロマトグラフィーにより精製して、標記化合物0.34g(56%)を得た。
融点83〜85℃。 質量スペクトル(APCI、80/20のCH3CN/H2O、プローブ=450℃)(m+1)/z
458.2 C24H36N6O3に対する分析値: 計算値:C 63.13; H 7.95; N 8.41 実測値:C 62.85; H 7.84; N 18.06
【0157】 実施例53a 7−[4−(2−ジエチルアミノ−エトキシ)フェニルアミノ]−3−(3,5
−ジメトキシ−フェニル)−1−エチル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−
d]ピリミジン−2(1H)−オン アセトニトリル(6ml)中の3−(3,5−ジメトキシ−フェニル)−1−エ
チル−7−メタンスルフィニル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリ
ミジン−2(1H)−オン−(0.5g、1.33ミリモル)、4−(2−ジエチ
ルアミノエトキシ)アニリン(0.55g、2.66ミリモル、Helv. Chim. Acta
1960; 43: 1971-1979)およびトリフルオロ酢酸(0.46g、3.98ミリモル
)の混合物を、密閉管中で100℃で18時間加熱した。溶剤を減圧下で除去し
、残留物を水に溶解した。溶液を1N NaOHで塩基性とし、EtOAcで2
回抽出した。合した有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、蒸発させ
た。残留物を、エーテル(20ml)に懸濁し、トリエチルアミン(0.27g、
2.66ミリモル)およびBOC2O(0.32g、1.46ミリモル)を加え、混
合物を周囲温度で4時間撹拌した。反応混合物をヘキサンでうすめ、0℃に冷却
した。不溶性の生成物を濾過によって集め、ヘキサンで洗浄して標記化合物0.
56g(81%)を得た。融点139〜141℃。 質量スペクトル(APCI、80/20のCH3CN/H2O、プローブ=450℃)(m+1)/z
521.3 C28H36N6O4・0.19CF3CO2Hに対する分析値: 計算値:C 62.86; H 6.73; N 15.50 実測値:C 62.85; H 6.65; N 15.56
【0158】 3−アリール−7−(置換されたアルキルアミノ)−3,4−ジヒドロ−ピリミ
ド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オンおよび3−アリール−1−アル
キル−7−(置換されたアルキルアミノ)−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5
−d]ピリミジン−2(1H)−オンの平行合成の一般実験 Argonaut Technologies' Quest 210 10m反応器中に、乾燥ジオキサン5ml中の
3−(3,5−ジメトキシ−フェニル)−7−メタンスルフィニル−3,4−ジヒ
ドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン0.100g(0.
287ミリモル)または乾燥ジオキサン4ml中の3−(3,5−ジメトキシ−フ
ェニル)−1−エチル−7−メタンスルフィニル−3,4−ジヒドロ−ピリミド
[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン0.100g(0.266ミリモル
)および乾燥ジオキサン2ml中の樟脳スルホン酸0.0753g(0.3157ミ
リモル)を加えた。反応混合物に、ジオキサン1ml中のアミン(R′NH2)2.
7〜3.3当量の溶液を加えた。反応混合物を65℃で18時間撹拌し、それか
ら室温に冷却した。ジオキサンを窒素の流れ下で蒸発させ、残留物を酢酸エチル
と飽和重炭酸ナトリウムの溶液との間に分配した。酢酸エチル層を重炭酸ナトリ
ウムの希釈溶液で2回それから水で1回洗浄した。酢酸エチル層を硫酸マグネシ
ウム上で乾燥させ、窒素の流れを使用して濃縮乾固した。残留物をシリカゲル上
でクロマトグラフィー処理して標記化合物を得た。
【0159】 実施例54 3−(3,5−ジメトキシ−フェニル)−7−{2−[(ピリジン−4−イルメ
チル)−アミノ]−エチルアミノ}−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]
ピリミジン−2(1H)−オン 上述した一般的操作を使用して、3−(3,5−ジメトキシ−フェニル)−7
−メタンスルフィニル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−
2(1H)−オンおよびN−(4−ピコリ)エチレンジアミン0.1423g(
0.941ミリモル)を反応させた。残留物を溶離剤として酢酸エチル/エタノ
ール/トリエチルアミン(9:2:1v/v/v)、それから酢酸エチル/エタ
ノール/トリエチルアミン(9:3:2v/v/v)を使用してクロマトグラフ
ィー処理して標記化合物0.0162g(13%)を得た。HPLC=92%純
度。 MS(APCI)(m+1)/z 436.2
【0160】 実施例54a 3−(3,5−ジメトキシ−フェニル)−7−[3−(4−メチル−ピペラジン
−1−イル)−プロピルアミノ]−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピ
リミジン−2(1H)−オン 上述した一般的操作を使用して、3−(3,5−ジメトキシ−フェニル)−7
−メタンスルフィニル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−
2(1H)−オンおよび3−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)プロピルア
ミン0.1234g(0.785ミリモル)を反応させた。残留物を溶離剤として
酢酸エチル/エタノール/トリエチルアミン(9:2:1v/v/v)、それか
ら酢酸エチル/エタノール/トリエチルアミン(9:3:2v/v/v)を使用
してシリカゲル上でクロマトグラフィー処理して、標記化合物0.0443g(
35%)を得た。HPLC=92%純度。 MS(APCI)(m+1)/z 442.2
【0161】 実施例54b 3−(3,5−ジメトキシ−フェニル)−7−[4−(4−メチル−ピペラジン
−1−イル)−ブチルアミノ]−3,4−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−d
]ピリミジン−2(1H)−オン 上述した一般的操作を使用して、3−(3,5−ジメトキシ−フェニル)−7
−メタンスルフィニル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−
2(1H)−オンおよび4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)ブチルアミ
ン0.1354g(0.791ミリモル)を反応させた。残留物を溶離剤として酢
酸エチル/エタノール/トリエチルアミン(9:2:1v/v/v)、それから
酢酸エチル/エタノール/トリエチルアミン(9:3:2v/v/v)を使用し
てシリカゲル上でクロマトグラフィー処理して、標記化合物0.0401g(3
1%)を得た。HPLC=99%純度。 MS(APCI)(m+1)/z 456.2
【0162】 実施例54c 3−(3,5−ジメトキシ−フェニル)−7−[5−(4−メチル−ピペラジン
−1−イル)−ペンチルアミノ]−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピ
リミジン−2(1H)−オン 上述した一般的操作を使用して、3−(3,5−ジメトキシ−フェニル)−7
−メタンスルフィニル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピミリジン−
2(1H)−オンおよび5−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)ペンチルア
ミン0.1475g(0.805ミリモル)を反応させた。残留物を溶離剤として
酢酸エチル/エタノール/トリエチルアミン(9:2:1v/v/v)、それか
ら酢酸エチル/エタノール/トリエチルアミン(9:3:2v/v/v)を使用
してシリカゲル上でクロマトグラフィー処理して、標記化合物0.0322g(
24%)を得た。HPLC=97%純度。 MS(APCI)(m+1)/z 470.2
【0163】 実施例55 7−(3−ジエチルアミノ−プロピルアミノ)−3−(3,5−ジメトキシ−フ
ェニル)−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−
オン 上述した一般的操作を使用して、3−(3,5−ジメトキシ−フェニル)−7
−メタンスルフィニル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−
2(1H)−オンおよびジエチルアミノプロピルアミン0.1121g(0.86
1ミリモル)を反応させた。残留物を溶離剤としてアセトニトリル/エタノール
/トリエチルアミン(8:1:0.5v/v/v)を使用してクロマトグラフィ
ー処理して、標記化合物0.0476g(40%)を得た。HPLC=89%純
度。 MS(APCI)(m+1)/z 415.2
【0164】 実施例56 3−(3,5−ジメトキシ−フェニル)−1−エチル−7−{2−[(ピリジン
−4−イルメチル)−アミノ]−エチルアミノ}−3,4−ジヒドロ−ピリミド
[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン 上述した一般的操作を使用して、3−(3,5−ジメトキシ−フェニル)−1
−エチル−7−メタンスルフィニル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]
ピリミジン−2(1H)−オンおよびN−(4−ピコリ)エチレンジアミン0.
1317g(0.871ミリモル)を反応させた。残留物を溶離剤として酢酸エ
チル/エタノール/トリエチルアミン(9:2:1v/v/v)を使用してシリ
カゲル上でクロマトグラフィー処理して、標記化合物0.0307g(25%)
を得た。HPLC=87%純度。 MS(APCI)(m+1)/z 464.2
【0165】 実施例57 3−(3,5−ジメトキシ−フェニル)−1−エチル−7−[3−(4−メチル
−ピペラジン−1−イル)−プロピルアミノ]−3,4−ジヒドロ−ピリミド[
4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン 上述した一般的操作を使用して、3−(3,5−ジメトキシ−フェニル)−1
−エチル−7−メタンスルフィニル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]
ピリミジン−2(1H)−オンおよび3−(4−メチル−ピペラジン−1−イル
)プロピルアミン0.1142g(0.726ミリモル)を反応させた。残留物を
溶離剤として酢酸エチル/エタノール/トリエチルアミン(9:2:1v/v/
v)を使用してシリカゲル上でクロマトグラフィー処理して、標記化合物0.0
712g(57%)を得た。HPLC=96%純度。 MS(APCI)(m+1)/z 470.2
【0166】 実施例58 3−(3,5−ジメトキシ−フェニル)−1−エチル−7−[4−(4−メチル
−ピペラジン−1−イル)−ブチルアミノ]−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,
5−d]ピリミジン−2(1H)−オン 上述した一般的操作を使用して、3−(3,5−ジメトキシ−フェニル)−1
−エチル−7−メタンスルフィニル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]
ピリミジン−2(1H)−オンおよび4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル
)ブチルアミン0.1253g(0.732ミリモル)を反応させた。残留物を溶
離剤として酢酸エチル/エタノール/トリエチルアミン(9:2:1v/v/v
)を使用してシリカゲル上でクロマトグラフィー処理して、標記化合物0.05
27g(41%)を得た。HPLC=94%純度。 MS(APCI)(m+1)/z 484.3
【0167】 実施例59 3−(3,5−ジメトキシ−フェニル)−1−エチル−7−[5−(4−メチル
−ピペラジン−1−イル)−ペンチルアミノ]−3,4−ジヒドロ−ピリミド[
4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン 上述した一般的操作を使用して、3−(3,5−ジメトキシ−フェニル)−1
−エチル−7−メタンスルフィニル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]
ピリミジン−2(1H)−オンおよび5−(4−メチル−ピペラジン−1−イル
)ペンチルアミン0.1365g(0.745ミリモル)を反応させた。残留物を
溶離剤として酢酸エチル/エタノール/トリエチルアミン(9:2:1v/v/
v)を使用してシリカゲル上でクロマトグラフィー処理して、標記化合物0.0
41g(31%)を得た。HPLC=98%純度。 MS(APCI)(m+1)/z 498.3
【0168】 実施例60 7−(3−ジエチルアミノ−プロピルアミノ)−3−(3,5−ジメトキシ−フ
ェニル)−1−エチル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−
2(1H)−オン 上述した一般的操作を使用して、3−(3,5−ジメトキシ−フェニル)−1
−エチル−7−メタンスルフィニル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]
ピリミジン−2(1H)−オンおよびジエチルアミノプロピルアミン0.103
8g(0.797ミリモル)を反応させた。残留物を溶離剤としてアセトニトリ
ル/エタノール/トリエチルアミン(8:1:0.5v/v/v)を使用してシ
リカゲル上でクロマトグラフィー処理して、標記化合物0.0719g(61%
)を得た。HPLC=81%純度。 MS(APCI)(m+1)/z 443.2
【0169】 製造11 2−クロロ−3,5−ジメトキシ−安息香酸 メタノール40ml中の2−クロロ−3,5−ジメトキシ−安息香酸メチルエテ
ステル(T. R. KasturiおよびE. M. Abraham, Indian Journal of Chemistry 19
73; 11: 1099-1104の方法によって製造した)12g(52.0ミリモル)の溶液
に、1N 水酸化カリウム溶液60ml(60ミリモル)を加えた。室温で一夜撹
拌した後に、メタノールを真空中で除去し、残留物を水800mlに懸濁した。水
性層をジエチルエーテルで3回抽出し、濃塩酸でpH3に酸性化した。得られた
白色の固体を濾過し、水でよく洗浄し、空気乾燥させて標記化合物9.82g(
87%)を得た。 MS (APCI) (m+1)/z 217
【0170】 製造12 (2−クロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)−カルバミン酸 第三級ブチルエ
ステル トルエン250ml中の2−クロロ−3,5−ジメトキシ−安息香酸9.57g(
44.18ミリモル)およびトリエチルアミン4.78g(47.3ミリモル)の
溶液に、ジフェニルホスホリルアジド13.57ml(49.3ミリモル)を加えた
。反応混合物を4時間還流した。反応混合物に、第三級ブタノール3.63g(
49.0ミリモル)を加えた。反応混合物を一夜還流し、それから真空中で濃縮
した。残留物を、クエン酸の冷1N溶液と酢酸エチルとの間に分配した。酢酸エ
チル層を冷1Nクエン酸溶液、水、それから飽和重炭酸ナトリウム溶液のそれぞ
れ2回洗浄した。酢酸エチル層を硫酸マグネシウム上で乾燥させて真空中で濃縮
した。残留物をテトラヒドロフランに溶解し、シリカゲルを加えそして濃縮乾固
した。残留物を溶離剤としてヘキサン/ジエチルエーテル(9:1v/v)を使
用してシリカゲル上でクロマトグラフィー処理して、標記化合物8.14g(6
4%)を得た。融点94.5〜95.5℃。 C13H18NO4Clに対する分析値: 計算値:C 54.26; H 6.31; N 4.87; Cl 12.32 実測値:C 54.20; H 6.17; N 4.90; Cl 12.08
【0171】 製造13 2−クロロ−3,5−ジメトキシ−フェニルアミン (2−クロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)−カルバミン酸第三級ブチル
エステル6.01g(0.021ミリモル)に、トリフルオロ酢酸15mlを加えた
。反応混合物を室温で3時間撹拌し、それから真空中で濃縮した。残留物を、重
炭酸ナトリウムの飽和溶液で塩基性にし、それからジクロロメタンで3回抽出し
た。合したジクロロメタン層を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、真空中で濃縮し
て標記化合物3.98gを得、これを以下の実施例に使用した。 MS (APCI) (m+1)/z 188
【0172】 実施例61 {5−[(2−クロロ−3,5−ジメトキシ−フェニルイミノ)−メチル]−2
−メチルスルファニル−ピリミジン−4−イル}−エチル−アミン トルエン110ml中の2−クロロ−3,5−ジメトキシ−フェニルアミン3.7
8g(20.2ミリモル)の溶液に、4−エチルアミノ−2−メチルスルファニ
ル−ピリミジン−5−カルブアルデヒド3.97g(20.15ミリモル)を加え
た。反応容器にDean-Starkトラップを見備させ、反応混合物を還流温度に加温し
た。3時間後に、濃硫酸2滴を反応混合物に加えた。反応混合物を一夜還流し、
それから真空中で濃縮して標記化合物7.36g(93%)を得た。これを以下
の実施例に使用した。融点196.5〜198.5℃。 MS (APCI) (m+1)/z 367.0
【0173】 実施例62 {5−[(2−クロロ−3,5−ジメトキシ−フェニルアミノ)−メチル]−2
−メチルスルファニル−ピリミジン−4−イル}−エチル−アミン 5℃に冷却した乾燥THF200ml中の{5−[(2−クロロ−3,5−ジメ
トキシ−フェニルイミノ)−メチル]−2−メチルスルファニル−ピリミジン−
4−イル}−エチル−アミン6.96g(18.97ミリモル)の懸濁液に、TH
F中のLAHの1M溶液18.97ml(18.97ミリモル)を加えた。1時間撹
拌した後に、冷反応を、水0.8ml、25 NaOH 3.0mおよび水1.7mlの
連続添加によってクエンチした。反応混合物をセライトを通して濾過し、濾過床
をTHFでよく洗浄し、濾過を真空中で濃縮した。残留物をジクロロメタンに溶
解しシリカゲルを加え、真空中で濃縮した。この残留物を、溶離剤としてヘキサ
ン/酢酸エチル(2:1v/v)を使用しシリカゲル上でクロマトグラフィー処
理して標記化合物5.15g(74%)を得た。融点116.5〜118.5℃。 C16H21N4O2ClSに対する分析値: 計算値:C 52.10; H 5.74; N 15.19; Cl 9.61; S 8.69 実測値:C 52.45; H 5.67; N 14.99; Cl 9.38; S 8.66
【0174】 実施例63 3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)−1−エチル−7−メチル
スルファニル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H
)−オン 5℃に冷却した乾燥DMF 7ml中の{5−[(2−クロロ−3,5−ジメトキ
シ−フェニルアミノ)−メチル]−2−メチルスルファニル−ピリミジン−4−
イル}−エチル−アミン1.00g(2.71ミリモル)の溶液に、60%鉱油懸
濁液としての水酸化ナトリウム0.271g(6.78ミリモル)を加えた。氷浴
を除去し、反応混合物1時間撹拌した。それから、反応混合物に、1,1′−カ
ルボニルジイミダゾール1.32g(8.13ミリモル)を加えた。さらに2時間
撹拌した後に、反応混合物を真空中で濃縮した。残留物を、ジクロロメタンと塩
化アンモニウムの飽和溶液との間に分配した。水性層をジクロロメタンで2回洗
浄した。ジクロロメタン層を合し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、真空中で濃
縮した。残留物をジクロロメタンに溶解し、シリカゲルを加え、真空中で濃縮し
た。残留物を、溶離剤としてジクロロメタン/酢酸エチル(9:0.5v/v)
を使用してシリカゲル上でクロマトグラフィー処理して、標記化合物0.750
7g(70%)を得た。融点189〜191℃。 C17H19N4O3ClSに対する分析値: 計算値:C 51.71; H 4.85; N 14.19 実測値:C 51.95; H 4.81; N 13.88
【0175】 実施例64 3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)−1−エチル−7−メタン
スルフィニル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H
)−オン クロロホルム7ml中の3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)−
−1−エチル−7−メチルスルファニル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−
d]ピリミジン−2(1H)−オン0.7457g(1.89ミリモル)の溶液に
、トランス−2−(フェニルスルホニル)−3−フェニルオキサジリジン0.5
428g(2.08ミリモル)を加えた。反応混合物を室温で1夜撹拌し、それ
から真空中で濃縮した。残留物を、溶離剤として酢酸エチル/エタノール(9:
1v/v)を使用しシリカゲル上でクロマトグラフィー処理して、標記化合物0
.697g(90%)を得た。 C17H19N4O4ClS・0.06 CH2Cl2に対する分析値: 計算値:C 49.26; H 4.63; N 13.47 実測値:C 49.58; H 4.69; N 13.08
【0176】 実施例65 3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)−7−(4−ジエチルアミ
ノ−ブチルアミノ)−1−エチル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピ
リミジン−2(1H)−オン 乾燥ジオキサン4ml中の3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)
−7−(4−ジエチルアミノ−ブチルアミノ)−1−エチル−3,4−ジヒドロ
−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン0.1074g(0.2
614ミリモル)、ジエチルアミノブチルアミン0.113g(0.784ミリモ
ル)および樟脳スルホン酸0.067g(0.287ミリモル)の溶液を60℃に
加温した。一夜撹拌した後、反応混合物を真空中で濃縮し、残留物をジクロロメ
タンに溶解した。ジクロロメタン溶液を重炭酸ナトリウムの飽和溶液で3回抽出
し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、真空中で濃縮した。残留物を、溶離剤とし
て酢酸エチル/エタノール/トリエチルアミン(9:1:0.5v/v/v)を
使用しシリカゲル上でクロマトグラフィー処理して、標記化合物0.106g(
82%)を得た。 MS (APCI) (m+1)/z 491.1 実施例66〜67は、スキーム3に示される通りである。
【0177】 実施例66 3−(3,5−ジメトキシ−フェニル)−7−メチルスルファニル−3,4−ジヒ
ドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2−イルアミン 5℃に冷却した乾燥ジメチルホルムアミド125ml中の5−[(3,5−ジメ
トキシ−フェニルアミノ)−メチル]−2−メチルスルファニル−ピリミジン−
4−イルアミン25.0g(81.6ミリモル)の溶液に、乾燥ジメチルホルムア
ミド25ml中の臭化シアン10.1g(95.5ミリモル)の溶液を少しずつ加え
た。臭化シアン溶液の添加後、氷浴を除去し、反応混合物を30分にわたって室
温に加温した。反応混合物を4時間80℃に加温し、それから1N NaOH 5
00mlに加えた。水性懸濁液をジクロロメタン(7×150ml)で抽出した。ジ
クロロメタン層を合し、真空中で濃縮した。残留物をジクロロメタンに溶解し、
塩化ナトリウムの飽和溶液で3回抽出し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、真空
中で濃縮した。残留物をテトラヒドロフランに溶解し、シリカゲルを加え、真空
中で濃縮した。残留物を、溶離剤としてはじめに酢酸エチルを使用し、それから
酢酸エチル/エタノール(9:1v/v)に切り換えてシリカゲル上でクロマト
グラフィー処理して、僅かに不純である生成物を径た。この生成物を、溶離剤と
してはじめにクロロホルムを使用し、それからクロロホルム/メタノール(9:
0.5v/v)に切り換えてシリカゲル上で再クロマトグラフィー処理して、標
記化合物7.34g(24%)を得た。融点198〜204℃。 C15H17N5O2S・0.30 CHCl3に対する分析値: 計算値:C 50.04; H 4.75; N 19.07; S 8.73 実測値:C 50.11; H 4.59; N 19.18; S 8.91
【0178】 実施例67 3−(3,5−ジメトキシ−フェニル)−7−メタンスルフィニル−3,4−ジヒ
ドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2−イルアミン クロロホルム50ml中の3−(3,5−ジメトキシ−フェニル)−7−メチル
スルファニル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2−イル
アミン2.00g(6.04ミリモル)の溶液に、クロロホルム20ml中のトラン
ス−2−(フェニルスルホニル)−3−フェニルオキサジリジン1.73g(6.
64ミリモル)の溶液を加えた。反応混合物を室温で一夜撹拌し、それから真空
中で濃縮した。残留物をジクロロメタンに溶解し、シリカゲルを加え、真空中で
濃縮した。残留物を、溶離剤としてはじめに酢酸エチル、それから酢酸エチル/
エタノール/トリエチルアミン(9:2:1v/v/v)を使用しシリカゲル上
でクロマトグラフィー処理して、標記化合物1.4306g(68%)を得た。 C15H17N5O3S・0.25 EtOAc・0.25 H2Oに対する分析値: 計算値:C 51.37; H 5.26; N 18.73 実測値:C 51.15; H 5.23; N 18.44
【0179】 製造14 4−(イソプロピルアミノ)−2−(メチルチオ)ピリミジン−5−カルボン酸
エチル ジクロロメタン100ml中の4−クロロ−2−(メチルチオ)ピリミジン−5
−カルボン酸エチル10.0g(43.0ミリモル)およびトリエチルアミン7.
2ml(51.6ミリモル)の0℃の溶液に、イソプロピルアミン4.4ml(51.
6ミリモル)を加える。反応混合物を0℃で2時間撹拌し、それから室温に加温
する。反応混合物を酢酸エチルでうすめ、水性HClで2回、水で2回、重炭酸
ナトリウムの飽和溶液で1回そしてブラインで洗浄する。有機相を硫酸マグネシ
ウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して油状物として標記化合物11.1g(定量
的)を得た。この油状物は、放置によって固化した。融点159〜160℃。 質量スペクトル(CI)(m+1)/z 256
【0180】 製造15 4−(イソプロピルアミノ)−2−(メチルチオ)ピリミジン−5−カルボン酸 エタノール20ml中の4−(イソプロピルアミノ)−2−(メチルチオ)ピリ
ミジン−5−カルボン酸エチル5.0g(19.6ミリモル)の溶液に、水30ml
中の水酸化ナトリウム0.8g(20.6ミリモル)の溶液を加える。反応懸濁液
を室温で一夜撹拌する。反応溶液を水100mlでうすめ、ジエチルエーテルで2
回洗浄する。水性相を1N HCl20.6mlで中和する。沈殿を濾過し、水で2
回洗浄し、真空下70℃で乾燥させて標記化合物4.0g(90%)を得た。融
点202〜203℃(分解)。 C9H13N3SO2に対する分析値: 計算値:C 47.56; H 5.77; N 18.49 実測値:C 47.38; H 5.70; N 18.29
【0181】 製造16 N−アリル−4−(イソプロピルアミノ)−2−(メチルチオ)ピリミジン−5
−カルボキサミド 4−(イソプロピルアミノ)−2−(メチルチオ)ピリミジン−5−カルボン
酸3.5g(15.4ミリモル)に、塩化チオニル9.0ml(123.2ミリモル)
を加え、反応混合物を50℃で1時間加熱し、室温に冷却し、濃縮する。残留物
を2回無水のトルエンに懸濁し、濃縮して無色の固体4−(イソプロピルアミノ
)−2−(メチルチオ)ピリミジン−5−カルボン酸クロライドを得た。 テトラヒドロフラン10ml中の4−(イソプロピルアミノ)−2−(メチルチ
オ)ピリミジン−5−カルボン酸クロライドの0℃の懸濁液に、アリルアミン3
.5ml(46.2ミリモル)およびテトラヒドロフラン20mlを加える。反応懸濁
液を簡単に室温に加温し、それから0℃で一夜貯蔵する。反応混合物を酢酸エチ
ルでうすめ、1N HCl、重炭酸ナトリウムの飽和溶液およびブラインで洗浄
する。有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮して標記化合物2
.1g(51%)を得た。融点159〜161℃。 C12H18N4SOに対する分析値: 計算値:C 54.11; H 6.81; N 21.03 実測値:C 54.42; H 6.69; N 21.13
【0182】 製造17 N−(4−メトキシベンジル)−4−(イソプロピルアミノ)−2−(メチルチ
オ)ピリミジン−5−カルボキサミド テトラヒドロフラン30ml中の4−(イソプロピルアミノ)−2−(メチルチ
オ)ピリミジン−5−カルボン酸クロライド(上記例の製造16におけるように
して製造した)の0℃の懸濁液に、4−メトキシベンジルアミン6.0ml(46.
3ミリモル)およびテトラヒドロフラン30mlを加える。反応懸濁液を簡単に室
温に加温し、それから0℃で一夜貯蔵する。反応混合物をジクロロメタンでうす
め、1N HClおよび水で洗浄する。合した水性相をジクロロメタンで洗浄す
る。合した有機相を重炭酸ナトリウムの飽和溶液およびブラインで洗浄し、硫酸
マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、濃縮した。残留物を酢酸エチル/ヘキサン
から結晶化させて標記化合物3.27g(61%)を得た。融点176〜177
℃。 C17H22N4SO2に対する分析値: 計算値:C 58.94; H 6.40; N 16.17 実測値:C 58.87; H 6.34; N 16.26
【0183】 実施例68 3−アリル−7−(イミダゾール−1−イル)−1−イソプロピル−1H−ピリ
ミド[4,5−d]ピリミジン−2,4−ジオン 水素化ナトリウム(60%分散液)563mg(14.1ミリモル)の0℃の懸
濁液に、N−アリル−4−(イソプロピルアミノ)−2−(メチルチオ)ピリミ
ジン−5−カルボキサミド1.5g(5.63ミリモル)を加え、反応混合物を1
5分撹拌する。反応混合物に1,1′−カルボニルジイミダゾール2.7g(16
.9ミリモル)を小量ずつ加える。反応混合物を室温で一夜撹拌し、酢酸エチル
でうすめ、重炭酸ナトリウムの飽和溶液、水およびブラインで洗浄する。合した
水性相を酢酸エチルで洗浄する。合した有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥させ
、濾過し、濃縮した。残留物を、溶離剤として4:6の酢酸エチル/ヘキサンを
使用しシリカ上でクロマトグラフィー処理する。単一の成分フラクションを集め
、ジクロロメタン/ヘキサンから結晶化させて標記化合物457mg(26%)を
得た。融点158〜160℃。 C15H16N6O2に対する分析値: 計算値:C 57.68; H 5.16; N 26.91 実測値:C 57.57; H 4.90; N 26.98 混合した成分フラクションもまた集め、上述したように結晶化させて分析的に
純粋な標記化合物782mg(44%)を得た。
【0184】 実施例69 7−(イミダゾール−1−イル)−1−イソプロピル−3−(4−メトキシベン
ジル)−1H−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2,4−ジオン 水素化ナトリウム(60%分散液)865mg(21.6ミリモル)の0℃の懸
濁液に、N−(4−メトキシベンジル)−4−(イソプロピルアミノ)−2−(
メチルチオ)ピリミジン−5−カルボキサミド3.0g(8.66ミリモル)を加
え、反応混合物を1時間撹拌する。反応混合物に1,1′−カルボニルジイミダ
ゾール4.2g(26.0ミリモル)を小量ずつ加える。反応混合物を50℃で5
時間加温し、濃縮乾固し、6N HCl 300mlに溶解する。溶液をジエチルエ
ーテルで洗浄し、溶液温度を40℃以下に保持しながら、水酸化ナトリウムの5
0%水溶液で塩基性にする。懸濁液を15℃に冷却し、沈澱を濾過し、水で洗浄
し、真空下65℃で乾燥させて標記化合物3.1g(91%)を得た。融点14
8〜150℃(分解)。 C20H20N6O3に対する分析値: 計算値:C 61.22; H 5.14; N 21.42 実測値:C 60.92; H 5.25; N 21.17
【0185】 実施例70 3−アリル−1−イソプロピル−7−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル
)フェニルアミノ]−1H−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2,4−ジオン 3−アリル−7−(イミダゾール−1−イル)−1−イソプロピル−1H−ピ
リミド[4,5−d]ピリミジン−2,4−ジオン300mg(0.96ミリモル)
および1−(4−アミノフェニル)−4−メチルピペラジン551mg(2.88
ミリモル)の混合物を、180℃で2時間加熱する。反応混合物を冷却し、クロ
ロホルムに溶解し、溶離剤として4:96のメタノール/クロロホルムを使用し
シリカ上でクロマトグラフィー処理する。得られた物質をメタノール/水から結
晶化させて標記化合物251mg(60%)を得た。融点176〜177℃。 C23H29N7O2・H2Oに対する分析値: 計算値:C 60.91; H 6.89; N 21.62 実測値:C 60.79; H 6.80; N 21.54
【0186】 実施例71 1−イソプロピル−3−(4−メトキシベンジル)−7−[4−(4−メチルピ
ペラジン−1−イル)フェニルアミノ]−1H−ピリミド[4,5−d]ピリミジ
ン−2,4−ジオン 7−(イミダゾール−1−イル)−1−イソプロピル−3−(4−メトキシベ
ンジル)−1H−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2,4−ジオン700mg(
1.78ミリモル)および1−(4−アミノフェニル)−4−メチルピペラジン
1.02g(5.35ミリモル)の混合物を、180℃で2時間加熱する。反応混
合物を冷却し、クロロホルムに溶解し、溶離剤として5:95のメタノール/ク
ロロホルムを使用しシリカ上でクロマトグラフィー処理する。得られた物質をメ
タノール/水から結晶化させて標記化合物530g(58%)を得た。融点21
5〜216℃。 C28H33N7O3に対する分析値: 計算値:C 65.22; H 6.45; N 19.02 実測値:C 65.28; H 6.41; N 19.00
【0187】 実施例72 3−アリル−7−[4−(2−ジエチルアミノエトキシ)フェニルアミノ]−1
−イソプロピル−1H−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2,4−ジオン 3−アリル−7−(イミダゾール−1−イル)−1−イソプロピル−1H−ピ
リミド[4,5−d]ピリミジン−2,4−ジオン200mg(0.64ミリモル)
および4−(2−ジエチルアミノエトキシ)アニリン400mg(1.92ミリモ
ル)の混合物を、180℃で3時間加熱する。反応混合物を冷却し、クロロホル
ムに溶解し、溶離剤として4:96のメタノール/クロロホルムを使用しシリカ
上でクロマトグラフィー処理する。得られた油状物は、放置によって部分的に結
晶化する。混合物をジエチルエーテル/ヘキサンとともにすりつぶし、濾過して
標記化合物106mg(36%)を得た。融点90〜96℃。 C24H32N6O3に対する分析値: 計算値:C 63.70; H 7.13; N 18.57 実測値:C 63.39; H 7.15; N 18.36
【0188】 実施例73 7−[4−(2−ジエチルアミノエトキシ)フェニルアミノ]−1−イソプロピ
ル−3−(4−メトキシベンジル)−1H−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−
2,4−ジオン 7−(イミダゾール−1−イル)−1−イソプロピル−3−(4−メトキシベ
ンジル)−1H−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2,4−ジオン700mg(
1.78ミリモル)および4−(2−ジエチルアミノエトキシ)アニリン1.1g
(5.35ミリモル)の混合物を、180℃で4時間加熱し、それから冷却する
。反応混合物に、無水コハク酸357mg(3.6ミリモル)、クロロホルム1ml
およびジメチルホルムアミド3mlを加える。反応混合物を50℃で2時間加熱し
、冷却し、クロロホルムでうすめる。混合物を重炭酸ナトリウムの飽和溶液およ
びブラインで洗浄する。有機相を硫酸マグネシウム上で乾燥させ、濾過し、そし
て濃縮する。残留物を、溶離剤として5:95のメタノール/クロロホルムを使
用しシリカ上でクロマトグラフィー処理して黄色の固体を得、これをメタノール
/水から結晶化させて標記化合物590mg(61%)を得た。融点139〜14
1℃。 C29H36N6O4に対する分析値: 計算値:C 65.39; H 6.81; N 15.78 実測値:C 65.35; H 6.83; N 15.70
【0189】 上述したように、本発明の化合物は、サイクリン−依存性キナーゼおよびチロ
シンキナーゼの強力な阻害剤であり、したがって、アテローム性動脈硬化症およ
び他の細胞増殖性疾患、例えば癌を治療および予防するのに有用である。これら
の化合物は、低毒性を有している。これらの化合物は、このような活性を測定す
るために通常使用されるすべてのアッセイ系において広範囲の種々のサイクリン
−依存性キナーゼに対してすぐれた阻害活性を示す。例えば、典型的なアッセイ
は、サイクリンD依存性キナーゼ4酵素(cdk4/D)に対する阻害活性を測
定する。式Iの本発明の化合物は、一般に約0.04μM〜>40μMの範囲のI
50値を示す。cdk4アッセイは、以下の通り実施した。
【0190】 サイクリン−依存性キナーゼ4(cdk4)アッセイ IC50測定に対する酵素アッセイ(表1および2)および動的(kinetic)評
価を、96−ウエルのフィルタープレート(Millipore MADVN 6550)において遂
行した。全容量は、20mM TRIS(トリス[ヒドロキシメチル]アミノメタン)
(pH7.4)、50mM NaCl、1mMジチオトレイトール、10mM MgCl232P]ATPの0.25μCiを含有する25μM ATP、cdk4 20mg、
網膜芽腫1μgおよび本発明の化合物の適当な希釈液の最終濃度を含有する0.1
mlである。ATPを除くすべての成分をウエルに加え、プレートをプレートミキ
サー上に2分間置いた。反応を、[32P]ATPを加えることによって開始し、
プレートを25℃で15分間インキュベートした。反応は、20%トリクロロ酢
酸(TCA)0.1mlの添加によって終了した。プレートを少なくとも1時間4
℃で保持して基質を沈澱させた。それから、ウエルを10%TCA 0.2mlで5
回洗浄し、そして32P取り込みをベータプレートカウンター(Wallac Inc., Gai
thersburg, MD)で測定した。
【0191】 サイクリン−依存性キナーゼアッセイ(cdk2/サイクリンE、cdk2/サ
イクリンA、cdc2/サイクリンB) IC50測定に対する酵素アッセイおよび動的評価は、96−ウエルフィルター
プレート(Millipore MADVN 6550)において、20mM TRIS(トリス[ヒドロキ
シメチル]アミノメタン)(pH7.4)、50mM NaCl、1mMジチオトレイ
トール、10mM MgCl2、[32P]ATPの0.25μCiを含有する12mM
ATP、酵素(cdk2/サイクリンE、cdk2/サイクリンA、cdc2
/サイクリンB)の20mg、網膜芽腫1μgおよび本発明の化合物の適当な希釈
液を含有する0.1mlの全容量で遂行した。ATPを除くすべての成分をウエル
に加え、プレートとプレートミキサー上に2分間置いた。反応を[32P]ATP
の添加によって開始し、そしてプレートを25℃で15分インキュベートした。
反応は、20%TCA 0.1mlの添加によって終了した。プレートを少なくとも
1時間4℃に保持して基質を沈澱させた。それから、ウエルを10%TCA 0.
2mlで5回洗浄し、32P取り込みをベータプレートカウンター(Wallac Inc., G
aithersburg, MD)で測定した。
【0192】 cdk2/Eに対して測定した場合、本発明の化合物は、一般に約0,9μM〜
>40μMの範囲のIC50値を示す。cdk2/Aに対しては化合物は、約0.5
μM〜>40μMの範囲のIC50値を示し、cdc2/Bに対しては、一般に約5
μM〜>40μMのIC50値を示す。アッセイを上述したように実施し、本発明の
化合物に対する具体的なデータを以下の表に示した。
【0193】
【表1】
【0194】
【表2】
【0195】 表2は具体的なピリミド[4,5−d]ピリミジン(3,4位における2重結合
)に対するデータを示す。
【0196】
【表3】
【0197】 本発明の化合物のいくつかは、また、cdk6/D2およびcdk6/D3酵素
に対して良好な阻害活性を示す。これらのアッセイは、単に適当なcdk6キナ
ーゼ酵素を使用してcdk4に対して上述した方法と同様な方法で実施される。 式Iの化合物は、また繊維芽細胞増殖因子(FGF)および血小板由来増殖因
子(PDGF)の受容体チロシンキナーゼ酵素を包含するある種の増殖因子受容
体チロシンキナーゼ酵素に対して良好な阻害活性を示す。本発明の化合物は、F
GFチロシンキナーゼに対して一般に約0.3μM〜>50μMのIC50阻害を示
す。PDGFチロシンキナーゼに対しては、本発明の化合物は約0.02μM〜>
50μMのIC50阻害を示す。これらの活性度を測定するために使用したアッセ
イは、以下の通り実施した。
【0198】 PDGFおよびFGF受容体チロシンキナーゼアッセイ マウスPDGF−βおよびヒトFGF−1(flg)受容体チロシンキナーゼに
対する十分の長さのcDNAをJ. Escobedoから得、そしてJ. Biol. Chem., 199
1; 262: 1482-1487に記載されているように製造した。PCRプライマーは細胞
内チロシンキナーゼドメインをコードするDNAのフラグメントを増幅するように
設計された。このフラグメントをバキュロウイルスベクターに挿入し、AcMNPV DN
Aでコトランスフェクトし、そして組換え体ウイルスを単離した。SF9昆虫細
胞をこのウイルスで感染してタンパク質を過発現させそして細胞溶菌液をアッセ
イに対して使用した。アッセイは96−ウェルプレート(100μl/インキュ
ベーション/ウェル)において遂行し、そして条件はグルタミン酸−チロシン共
重合体基質へのγ32P−ATPからの32Pの取り込みを測定するのに最適化した
。簡単に言えば、それぞれのウェルに25mM Hepes(pH7.0)、150mM NaC
l、0.1%トライトン X-100、0.2mM PMSF、0.2mM Na3VO4、1
0mM MnCl2および750μg/mlのポリ(4:1)グルタン酸−チロシンを
含有するインキュベーション緩衝液82.5μlを加え、次いで阻害剤2.5μlお
よび酵素溶菌液5μl(7.5μg/μlのFGF−TKまたは6.0μg/μlのP
DGF−TK)を加えて反応を開始した。25℃で10分のインキュベーション
後に、γ32P−ATP(0.4μCi+50μM ATP)10mlをそれぞれのウ
ェルに加え、試料を25℃でさらに10分インキュベートした。反応は20mMピ
ロリン酸ナトリウムを含有する30%トリクロロ酢酸(TCA)100μl添加
およびガラスファイバーマット(Wallac)上の物質の沈殿によって終了した。フ
ィルターを100mMピロリン酸ナトリウムを含有する15%TCAで3回洗浄し
、そしてフィルター上に保持された放射能をWallac 1250ベータプレートリーダ
ーでカウントした。非特異的活性は緩衝剤単独(酵素なし)を有する試料のイン
キュベーション後のフィルター上に保持された放射能として定義される。特異的
酵素活性(酵素+緩衝液)は、全体の活性−非特異的活性として定義される。特
異的活性を50%阻害する化合物の濃度(IC50)は阻害曲線を基にして測定し
、そして典型的な結果は以下の表に示す通りである。
【0199】
【表4】
【0200】
【表5】
【0201】
【表6】
【0202】
【表7】
【0203】 SH2ドメインを含有する非−受容体タンパク質キナーゼのSrc(ラウス肉
腫レトロウイルスのトランスホーミング遺伝子)ファミリーは、多数の細胞シグ
ナリング経路に関係する。例えば、Srcは増殖因子受容体シグナリング;イン
テグリン−仲介シグナリング;T−およびB−細胞活性化および破骨細胞活性化
に関係する。Src SH2ドメインが、いくつかの重要な受容体および非−受
容体チロシンキナーゼ、例えばPDGF、EGF、HER2/Neu(EGFの
腫瘍遺伝子)、FGF、フォーカルアドヒージョンキナーゼ、p130タンパク
質およびp68タンパク質に対するチロシンキナーゼ含有受容体に結合すること
が知られている。さらにpp60c−Srcは、DNA合成、有糸***および他
の細胞活性の調節に関係することが証明されている。
【0204】 すなわち、同系統のリン酸化タンパク質に対するSH2ドメインを含有するタ
ンパク質の結合の阻害は、増殖性疾患、例えば癌、骨粗しょう症、炎症、アレル
ギー、再狭窄を治療するために使用することができるので、同系統のリン酸化タ
ンパク質に対するSH2ドメインを含有するタンパク質の結合を阻害する化合物
は有用である。これらの疾患は全て細胞シグナリングプロセスの間リン酸化タン
パク質に結合するSH2ドメインを含有するタンパク質を必要とするシグナル伝
達に依存する。
【0205】 いくつかの本発明の化合物を、細胞Srcタンパク質キナーゼ(c−Src)
を阻害する能力を測定するために標準アッセイにおいて評価した。本発明の化合
物は、一般に、約0.4〜約50μMの範囲のIC50値を示す。アッセイは以下の
通り実施した。
【0206】 c−Srcキナーゼは、c−SrcのN−末端アミノ酸(アミノ酸2〜17)
に対するアンチペプチドモノクローナル抗体を使用してバキュロウイルス感染し
た昆虫細胞溶菌液から精製した。0.65μmのラテックスビーズに共有的に結合
した抗体を、150mM NaCl、50mMトリス(pH7.5)、1mM DTT、
1%NP−40、2mM EGTA、1mMバナジン酸ナトリウム、1mM PMSF、
ロイペプチン、ペプスタチンおよびアプロチニンのそれぞれ1μg/mlからなる
昆虫細胞溶菌緩衝液の懸濁液に加えた。c−Srcタンパク質を含有する昆虫細
胞溶菌液を、これらのビーズと一緒に回転下で4℃で3〜4時間インキュベート
した。溶菌液インキュベーションの終わりにビーズを溶菌緩衝液中で3回すすぎ
、10%グリセロールを含有する溶菌緩衝液に再懸濁し、そして凍結した。これ
らのラテックスビーズを解凍し、アッセイ緩衝液(40mMトリス(pH7.5)、
5mM μg Cl2)中で3回すすぎ、そして同じ緩衝液に懸濁した。0.65μmの
ポリビニリジン膜底部を有するMillipore 96−ウェルプレートに、反応成分:c
−Srcビーズ10μl、2.5mg/mlのポリGluTyr基質10μl、0.2μCi標識
した32P−ATPを含有する5μM ATP、阻害剤を含有するかまたは溶剤対照
としてのDMSO 5μlおよび緩衝剤を加えて最終容量125μlにした。反応
を室温でATPの添加によって開始し、そして10分後に氷上における5分間の
30%TCA、0.1Mピロリン酸ナトリウム125μlの添加によってクエンチ
した。それからプレートを濾過し、そしてウェルを15%TCA、0.1Mピロ
リン酸塩の250mlアリコートで2回洗浄した。それからフィルターをパンチし
、液体シンチレーションカウンター中でカウントしそしてデータをエルブスタチ
ンのような既知の阻害剤に比較して阻害活性度について検査した。方法はまた、
J. Med. Chem., 1994; 37; 598-609に記載されている。表5および表6は代表的
な本発明の化合物に対するc−Src阻害濃度(IC50)を示す。
【0207】
【表8】
【0208】
【表9】
【0209】 式Iの化合物は血管新生に関する細胞増殖性疾患を治療するのに有用であり、
試験管内アッセイでヒトの臍静脈内皮細胞において評価した。以下に記載したア
ッセイを使用してヒトの臍静脈内皮細胞に対する本発明の化合物の抗増殖作用を
測定しそして結果を表7に示した。
【0210】 ヒトの臍静脈内皮細胞(HUVEC)増殖アッセイ 96−ウェル組織培養プレートの列A→Gのすべてのウェルに細胞100μl
を種子として加え、列Hをブランクとして空のまま残す。HUVEC(Clonetic
s, San Diego, CA)は、2%のウシ胎仔血清を含有する内皮増殖培地(EGM培地
、Clonetics)中で増殖させる。HUVEC細胞に対する細胞種子密度は、1ml
当たり20,000である。C6細胞(ATCC Cat.No. CCL-107)を15%の馬血
清、2.5%のウシ胎仔血清および培地600ml当たり200mMグルタミン6.0
mlを補給したF10培地(栄養混合物 Hemes)中に1ml当たり6000を種子と
して加える。A90細胞(Suny Buffalo, NY)もまた1ml当たり6000を種子
として加えるが、これらはRPMI 1640(Roswell Park Memorial Institute)+1
0%ウシ胎仔血清中で増殖させる。特に断らない限り、組織培養培地および成分
はGIBCOからのものである。細胞は37℃、5%CO2および100%相対
湿度で16〜24時間インキュベートする。
【0211】 本発明の化合物は、これらをDSMOに5mMの濃度で溶解し、次いでEGM培
地中で50μMに希釈することによって製造する。化合物100ミクロリットル
を、上述したようにして製造した細胞プレートのカラム1における二重ウェルに
適用する。カラム1の列Hには、EGM培地100μlを与える。カラム1にお
ける化合物は連続的2倍希釈を使用してプレートを横切って希釈する。
【0212】 プレートは上述したように更に4日間インキュベートし、その後、スルホロダ
ミンBで染色する。染色は以下のようにして遂行する。培地をプレートから除去
し、細胞を10%トリクロロ酢酸を使用して4℃で30分間固定する。固定後、
プレートを蒸溜水で5回洗浄し、その後スルホローダミンB 100μlをそれぞ
れのウェルに加える。スルホローダミンBは1%酢酸中に0.075%の濃度で
溶解する。染色後、過剰の染剤をウェルから除去し、プレートを1%酢酸で4回
洗浄する。プレートを完全乾燥し、その後、結合した染料を10mM未緩衝化TRIS
ベース100μlに溶解する。吸光度は630mMの参照フィルター波長を使用し
て540mMにおける96ウェルプレートリーダー上で測定する。細胞増殖の50
%を抑えるのに必要な化合物の濃度(IC50)を吸光度測定から測定する。スル
ホローダミンBおよびTRISは、Sigma Chemical Companyから入手した。酢酸
およびトリクロロ酢酸は、Mallinckrodt AR から入手した。
【0213】
【表10】
【0214】 式Iの化合物はまた、いくつかの標準生体内細胞培養アッセイにおいて評価し
、そしてチロシンキナーゼ酵素に対して良好な阻害活性を有することが証明され
た。
【0215】 本発明の化合物は経口的、非経口的(すなわち皮下的、静脈内的および筋肉内
的)、経皮的、例えば徐放性皮膚貼剤またはクリームを包含する種々の経路によ
って並びに徐放性送達装置、例えば浸透ポンプ、坐剤および口腔シールによって
哺乳動物に送達するための有利な投与形態を提供する普通の方法で処方すること
ができる。以下の実施例は、さらに化合物を容易に処方する方法でーを説明する
【0216】 実施例75 50mgの錠剤処方物
【表11】
【0217】 ピリミドピリミジン、ラクトースおよびとうもろこし澱粉(混合用)を均質に
混合する。とうもろこし澱粉(ペースト用)を水600mlに懸濁し、撹拌しなが
ら加熱してペーストを形成させる。このペーストを使用して混合粉末を顆粒化す
る。この湿潤顆粒をNo.8手動スクリーンを通過させ、そして80℃で乾燥させ
る。それから乾燥した顆粒をNo.16スクリーンを通過させる。混合物を1%ス
テアリン酸マグネシウムで滑沢させそして普通の打錠機で錠剤に圧縮する。これ
らの錠剤ならびに全ての本発明の化合物は、癌、例えば乳癌、前立腺癌、肺癌、
卵巣癌、結腸癌、膵臓癌、黒色腫、食道癌、脳癌、カポシ肉腫およびリンパ腫を
治療するのに有用である。処理される特定の関係は、小細胞肺癌、低級のヒトの
膀胱癌およびヒトの結腸直腸癌を包含する。
【0218】 実施例76 経口的懸濁液の製造 成 分 1−シクロペンチル−7−{4−[4−(ジメチルアミノ) ピペリジン−1−イル]フェニルアミノ}−3,4−ジヒドロ− 1H−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2−オン 500mg ソルビトール溶液(70%N.F.) 40ml 安息香酸ナトリウム 150mg サッカリン 10mg チェリー風味料 50mg 蒸溜水 100mlにする十分な量
【0219】 ソルビトール溶液を蒸溜水40mlに加え、ピリドピリミジンをその中に懸濁し
た。サッカリン、安息香酸ナトリウムおよび風味料を加え、溶解する。容量を蒸
溜水で100mlに調節する。シロップのそれぞれの1mlは本発明の化合物5mgを
含有する。
【0220】 実施例77 非経口的溶液の製造 プロピレングリコール700mlおよび注射用の水200mlの溶液に、撹拌しな
がら1−シクロペンチル−7−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェ
ニルアミノ]ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン20.0gを懸
濁する。懸濁が完了した後、pHを塩酸で5.5に調節し、容量を注射用の水で
1000mlまでにする。処方物を滅菌し、5.0mlのアンプルに充填し〔それぞ
れが2.0ml(本発明の化合物40mgを示す)を含有する〕、そして窒素下で密
閉する。
【0221】 実施例78 坐 剤 1−シクロペンチル−7−[4−(ピペリジン−1−イル)フェニルアミノ]
ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン400mgおよびカカオバタ
ー600mgの混合物を60℃で均質になるまで撹拌する。混合物を冷却し、先細
りした型中で硬化させて1gの坐剤を得る。
【0222】 実施例79 徐放性処方物 1−シクロペンチル−7−[4−(3−ヒドロキシピペリジン−1−イル)フ
ェニルアミノ]−3,4−ジヒドロ−1H−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−
2−オン500mgを塩酸塩に変換し、アテローム性動脈硬化症を治療するための
調節された放出のためのOros浸透ポンプ中に入れる。
【0223】 実施例80 皮膚貼剤処方物 1−シクロペンチル−7−{3−メチル−4−[2−(ジエチルアミノ)−エ
トキシ]フェニルアミノ}−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オ
ン50mgを、ポリジメチルシロキサン接着剤中でプロピレングリコールモノラウ
レート50mgと混合する。この混合物をポリブテン、ポリイソブチレンおよびプ
ロピレングリコールモノラウレートの接着処方物で製造した弾性フィルム上に重
層する。層をポリウレタンフィルムの2層間に置く。剥離ライナーを接着表面に
付着させ、そして皮膚表面に適用する前に除去する。プロピレングリコールモノ
ラウレートは透過−強化剤として役立つ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 27/02 A61P 27/02 35/00 35/00 43/00 111 43/00 111 C07D 471/04 117 C07D 471/04 117N (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AU,BA,BB,BG,BR ,CA,CN,CU,CZ,EE,GD,GE,HR, HU,ID,IL,IS,JP,KP,KR,LC,L K,LR,LT,LV,MG,MK,MN,MX,NO ,NZ,PL,RO,SG,SI,SK,SL,TR, TT,UA,US,UZ,VN,YU,ZA (72)発明者 ジェイムズ・バーナード・クレイマー アメリカ合衆国オハイオ州43560.シルヴ ェイニア.グレンロックドライブ7128 (72)発明者 メル・コンラッド・シュレーダー アメリカ合衆国ミシガン州48130.デクス ター.リッジウェイコート7858 (72)発明者 ハワード・ダニエル・ホリス・ショーウォ ールター アメリカ合衆国ミシガン州48103.アンア ーバー.ランプライタードライブ3578 (72)発明者 ピーター・トゥーグッド アメリカ合衆国ミシガン州48108.アンア ーバー.サンバレードライブ2281 (72)発明者 ズザネ・アー・トルムプ−カルマイアー スウェーデン国エス−431 51メルンダー ル.グンデフィエルスガータン411 Fターム(参考) 4C050 AA01 BB08 CC08 EE04 FF01 GG04 HH04 4C065 AA05 BB11 CC01 DD03 EE02 HH01 JJ07 KK01 KK09 LL04 PP12 PP15 4C086 AA01 AA02 AA03 CB09 CB10 MA01 MA04 ZA33 ZA36 ZA45 ZA89 ZB26 ZC20

Claims (43)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式I 【化1】 の化合物およびその医薬的に許容し得る塩。 上記式において、 点線は、任意の二重結合を示し; Zは、NまたはCHであり; Gは、NまたはCHであり; Wは、NH、S、SOまたはSO2であり; Xは、O、SまたはNR10であり; R1、R2およびR10は、独立して、H、(CH2)nAr、COR4、(CH2)n
    テロアリール、(CH2)nヘテロシクリル、C1〜C10アルキル、C3〜C10シクロ
    アルキル、C2〜C10アルケニルおよびC2〜C10アルキニル[nは、0、1、2
    または3であり、(CH2)nAr、(CH2)nヘテロアリール、アルキル、シクロア
    ルキル、アルケニルおよびアルキニル基は、場合によっては、NR45、N(O)
    45、NR456Y、アルキル、フェニル、置換されたフェニル、(CH2)n
    ヘテロアリール、ヒドロキシ、アルコキシ、フェノキシ、チオール、チオアルキ
    ル、ハロゲン、COR4、CO24、CONR45、SO2NR45、SO34
    PO34、アルデヒド、ニトリル、ニトロ、ヘテロアリールオキシ、T(CH2)m QR4、 【化2】 C(O)T(CH2)mQR4、NHC(O)T(CH2)mQR4、T(CH2)mC(O)NR4
    NR5またはT(CH2)mCO24(それぞれのmは、独立して1〜6であり、T
    はO、S、NR4、N(O)R4、NR46YまたはCR45であり、そしてQはO
    、S、NR5、N(O)R5またはNR56Yである)から選択された5個までの基
    によって置換されていてもよい]からなる群から選択されたものであり; 点線が存在する場合は、R3は存在せず; そうでなければ、R3は、R2(R2は上述した通りである)ならびにOH、NR 45、COOR4、OR4、CONR45、SO2NR45、SO34、PO34
    、T(CH2)mQR4、 【化3】 (式中、TおよびQは、上述した通りである)の意義を有し; R4およびR5は、それぞれ独立して、水素、C1〜C6アルキル、置換されたア
    ルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、N(C1〜C6アルキル)ま
    たはN(C1〜C6アルキル)2、(CH2)nAr、C3〜C10シクロアルキル、ヘテロ
    シクリルおよびヘテロアリールからなる群から選択されたものであるかまたはR 4 およびR5は、これらが結合している窒素と一緒になって場合によっては3〜7
    個の炭素原子を有する環(この環は、場合によっては窒素、置換された窒素、酸
    素および硫黄からなる群からの1、2または3個のヘテロ原子を含有していても
    よい)を形成し; R4およびR5がこれらが結合している窒素原子と一緒になって環を形成する場
    合は、この環は場合によっては、OH、OR4、NR45、(CH2)mOR4、(C
    2)mNR45、T−(CH2)mQR4、CO−T−(CH2)mQR4、NH(CO)T(
    CH2)mQR4、T−(CH2)mCO24またはT(CH2)mCONR45から選択さ
    れた1〜3個の基によって置換されていてもよく; R6は、アルキルであり; R8およびR9は、独立して、H、C1〜C3アルキル、NR45、N(O)R45 、NR456Y、ヒドロキシ、アルコキシ、チオール、チオアルキル、ハロゲ
    ン、COR4、CO24、CONR45、SO2NR45、SO34、PO34
    CHO、CNまたはNO2であり; 点線が存在しない場合は、R9は、さらにカルボニル、チオカルボニル、イミ
    ンおよび置換されたイミン、オキシムおよびオキシムエーテルであり、そして Yはハロゲン対イオンである。
  2. 【請求項2】 ZおよびGが両方Nであり、WがNHであり、そしてR8
    よびR9が両方水素である請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 式 【化4】 を有する請求項2記載の化合物。
  4. 【請求項4】 R1がフェニルまたは置換されたフェニル、ピリジルまたは
    置換されたピリジルである請求項3記載の化合物。
  5. 【請求項5】 R2がアルキル、置換されたアルキル、または置換されない
    かまたは置換されたシクロアルキルである請求項4記載の化合物。
  6. 【請求項6】 1−メチル−7−[4−(ピラゾール−1−イル)フェニル
    アミノ]ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 1−メチル−7−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニルアミノ]
    ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 1−メチル−7−[4−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)フェニルア
    ミノ]ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 1−メチル−7−{4−[4−(ジメチルアミノ)ピペリジン−1−イル]フ
    ェニルアミノ}−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 1−イソプロピル−7−[4−(ピラゾール−1−イル)フェニルアミノ]ピ
    リミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 1−イソプロピル−7−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル
    アミノ]ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 1−イソプロピル−7−[4−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)フェ
    ニルアミノ]ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 1−イソプロピル−7−{4−[4−(ジメチルアミノ)ピペリジン−1−イ
    ル]フェニルアミノ}−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 1−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル−7−[4−(ピラゾール−1−
    イル)フェニルアミノ]−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オ
    ン(エキソ); 1−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル−7−[4−(4−メチルピペラ
    ジン−1−イル)フェニルアミノ]ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1
    H)−オン(エキソ); 1−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル−7−[4−(4−ヒドロキシピ
    ペリジン−1−イル)フェニルアミノ]ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2
    (1H)−オン(エキソ); 1−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル−7−{4−[4−(ジメチルア
    ミノ)ピペリジン−1−イル]フェニルアミノ}ピリミド[4,5−d]ピリミ
    ジン−2(1H)−オン(エキソ); 7−[4−(4−アミノアセチル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミノ]
    −1−シクロペンチル−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 7−{4−[4−(2−アミノ−4−メチル−ペンタノイル)−ピペラジン−
    1−イル]−フェニルアミノ}−1−シクロペンチル−ピリミド[4,5−d]
    ピリミジン−2(1H)−オン; 1−メチル−7−{4−[4−(3−モルホリン−4−イルプロピル)ピペリ
    ジン−1−イル]フェニルアミノ}ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1
    H)−オン; 1−イソプロピル−7−{4−[4−(3−モルホリン−4−イルプロピル)
    ピペリジン−1−イル]フェニルアミノ}ピリミド[4,5−d]ピリミジン−
    2(1H)−オン; 1−シクロペンチル−7−{4−[4−(3−モルホリン−4−イルプロピル)
    ピペリジン−1−イル]フェニルアミノ}ピリミド[4,5−d]ピリミジン−
    2(1H)−オン; 1−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル−7−{4−[4−(3−モルホ
    リン−4−イルプロピル)ピペリジン−1−イル]フェニルアミノ}ピリミド[
    4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン(エキソ); 1−シクロペンチル−7−(4−メタンスルホニル−フェニルアミノ)−ピリ
    ミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 1−シクロペンチル−7−(4−フルオロ−3−メチル−フェニルアミノ)−
    ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 7−[4−(3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−フェニルアミノ]−1−
    シクロペンチル−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 1−シクロペンチル−7−(4−ピペラジン−1−イル−フェニルアミノ)−
    ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 1−シクロペンチル−7−[4−(5−メチル−ヘキサヒドロ−ピロロ[3,
    4−c]ピロール−2−イル)−フェニルアミノ]−ピリミド[4,5−d]ピ
    リミジン−2(1H)−オン; 7−[4−(4−アセチル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミノ]−1
    −シクロヘプチル−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン;お
    よび 1−シクロペンチル−7−(ピリジン−4−イルアミノ)ピリミド[4,5−
    d]ピリミジン−2(1H)−オン から選択された化合物。
  7. 【請求項7】 式 【化5】 を有する請求項2記載の化合物。
  8. 【請求項8】 R1がアルキル、ピリジルまたはフェニル(それぞれは、場
    合によってはヒドロキシ、アルコキシ、NR45またはT(CH2)mQR4によっ
    て置換されていてもよい)である請求項7記載の化合物。
  9. 【請求項9】 1−メチル−7−[4−(ピラゾール−1−イル)フェニル
    アミノ]−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−
    オン; 1−メチル−7−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニルアミノ]
    −3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 1−メチル−7−[4−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)フェニルア
    ミノ]−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オ
    ン; 1−メチル−7−{4−[4−(ジメチルアミノ)ピペリジン−1−イル]フ
    ェニルアミノ}−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1
    H)−オン; 1−イソプロピル−7−[4−(ピラゾール−1−イル)フェニルアミノ]−
    3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 1−イソプロピル−7−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル
    アミノ]−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−
    オン; 1−イソプロピル−7−[4−(4−ヒドロキシピペリジン−1−イル)フェ
    ニルアミノ]−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)
    −オン; 1−イソプロピル−7−{4−[4−(ジメチルアミノ)ピペリジン−1−イ
    ル]フェニルアミノ}−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−
    2(1H)−オン; 1−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル−7−[4−(ピラゾール−1−
    イル)フェニルアミノ]−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン
    −2(1H)−オン(エキソ); 1−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル−7−[4−(4−メチルピペラ
    ジン−1−イル)フェニルアミノ]−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]
    ピリミジン−2(1H)−オン(エキソ); 1−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル−7−[4−(4−ヒドロキシピ
    ペリジン−1−イル)フェニルアミノ]−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−
    d]ピリミジン−2(1H)−オン(エキソ); 1−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル−7−{4−[4−(ジメチルア
    ミノ)ピペリジン−1−イル]フェニルアミノ}−3,4−ジヒドロ−ピリミド
    [4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン(エキソ); 7−[4−(4−アミノアセチル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミノ]
    −1−シクロペンチル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−
    2(1H)−オン; 7−{4−[4−(2−アミノ−4−メチル−ペンタノイル)−ピペラジン−
    1−イル]−フェニルアミノ}−1−シクロペンチル−3,4−ジヒドロ−ピリ
    ミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 1−メチル−7−{4−[4−(3−モルホリン−4−イルプロピル)ピペリ
    ジン−1−イル]フェニルアミノ}−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]
    ピリミジン−2(1H)−オン; 1−イソプロピル−7−{4−[4−(3−モルホリン−4−イルプロピル)
    ピペリジン−1−イル]フェニルアミノ}−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5
    −d]ピリミジン−2(1H)−オン; 1−シクロペンチル−7−{4−[4−(3−モルホリン−4−イルプロピル)
    ピペリジン−1−イル]フェニルアミノ}−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5
    −d]ピリミジン−2(1H)−オン; 1−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−2−イル−7−{4−[4−(3−モルホ
    リン−4−イルプロピル)ピペリジン−1−イル]フェニルアミノ}−3,4−
    ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン(エキソ); 1−シクロペンチル−7−(ピリジン−4−イルアミノ)−3,4−ジヒドロ
    −ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 1−シクロペンチル−7−(4−メタンスルホニル−フェニルアミノ)−3,
    4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 1−シクロペンチル−7−(4−フルオロ−3−メチル−フェニルアミノ)−
    3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 7−[4−(3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−フェニルアミノ]−1−
    シクロペンチル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1
    H)−オン; 7−[4−(4−アセチル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミノ]−1
    −シクロペンチル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(
    1H)−オン; 1−シクロペンチル−7−(4−ピペラジン−1−イル−フェニルアミノ)−
    3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 1−シクロペンチル−7−[4−(5−メチル−ヘキサヒドロ−ピロロ[3,
    4−c]ピロール−2−イル)−フェニルアミノ]−3,4−ジヒドロ−ピリミ
    ド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 7−[4−(4−アミノアセチル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミノ]
    −3−(3,5−ジメトキシ−フェニル)−1−エチル−3,4−ジヒドロ−ピリ
    ミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 7−[4−(4−アミノアセチル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミノ]
    −3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)−1−エチル−3,4−ジ
    ヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 7−[4−(4−アミノアセチル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミノ]
    −3−(2,6−ジクロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)−1−エチル−3,
    4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 7−[4−(4−アミノアセチル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミノ]
    −3−(2−メチル−3,5−ジメトキシ−フェニル)−1−エチル−3,4−ジ
    ヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 7−[4−(4−アミノアセチル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミノ]
    −3−(2,6−ジメチル−3,5−ジメトキシ−フェニル)−1−エチル−3,
    4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 7−[4−(2−ジエチルアミノ−エトキシ)−フェニルアミノ]−3−(3
    ,5−ジメトキシ−フェニル)−1−エチル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,
    5−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 7−[4−(2−ジエチルアミノ−エトキシ)−フェニルアミノ]−3−(2
    −クロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)−1−エチル−3,4−ジヒドロ−ピ
    リミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 7−[4−(2−ジエチルアミノ−エトキシ)−フェニルアミノ]−3−(2
    ,6−ジクロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)−1−エチル−3,4−ジヒド
    ロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 7−[4−(2−ジエチルアミノ−エトキシ)−フェニルアミノ]−3−(2
    −メチル−3,5−ジメトキシ−フェニル)−1−エチル−3,4−ジヒドロ−ピ
    リミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 7−[4−(2−ジエチルアミノ−エトキシ)−フェニルアミノ]−3−(2
    ,6−ジメチル−3,5−ジメトキシ−フェニル)−1−エチル−3,4−ジヒド
    ロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 7−(4−ジエチルアミノ−ブチルアミノ)−3−(3,5−ジメトキシ−フ
    ェニル)−1−エチル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−
    2(1H)−オン; 7−(4−ジエチルアミノ−ブチルアミノ)−3−(2−クロロ−3,5−ジ
    メトキシ−フェニル)−1−エチル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]
    ピリミジン−2(1H)−オン; 7−(4−ジエチルアミノ−ブチルアミノ)−3−(2,6−ジクロロ−3,5
    −ジメトキシ−フェニル)−1−エチル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−
    d]ピリミジン−2(1H)−オン; 7−(4−ジエチルアミノ−ブチルアミノ)−3−(2−メチル−3,5−ジ
    メトキシ−フェニル)−1−エチル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]
    ピリミジン−2(1H)−オン; 7−(4−ジエチルアミノ−ブチルアミノ)−3−(2,6−ジメチル−3,5
    −ジメトキシ−フェニル)−1−エチル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−
    d]ピリミジン−2(1H)−オン; 7−(ピリジン−4−イルアミノ)−3−(3,5−ジメトキシ−フェニル)
    −1−エチル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)
    −オン; 7−(ピリジン−4−イルアミノ)−3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシ
    −フェニル)−1−エチル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジ
    ン−2(1H)−オン; 7−(ピリジン−4−イルアミノ)−3−(2,6−ジクロロ−3,5−ジメト
    キシ−フェニル)−1−エチル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリ
    ミジン−2(1H)−オン; 7−(ピリジン−4−イルアミノ)−3−(2,6−ジメチル−3,5−ジメト
    キシ−フェニル)−1−エチル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリ
    ミジン−2(1H)−オン; 7−(ピリジン−4−イルアミノ)−3−(2−メチル−3,5−ジメトキシ
    −フェニル)−1−エチル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジ
    ン−2(1H)−オン; 7−(ピリジン−4−イルアミノ)−3−(2,6−ジクロロ−3,5−ジメト
    キシ−フェニル)−1−シクロペンチル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−
    d]ピリミジン−2(1H)−オン; 3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)−7−(4−ジエチルア
    ミノ−ブチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−
    2(1H)−オン; 3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)−7−[4−(2−ジエ
    チルアミノ−エトキシ)−フェニルアミノ]−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,
    5−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)−7−(ピリジン−4−
    イルアミノ)−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)
    −オン; 3−(3,5−ジメトキシ−フェニル)−7−(ピリジン−4−イルアミノ)
    −3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 7−[4−(2−ジエチルアミノ−エトキシ)−フェニルアミノ]−3−(3
    ,5−ジメトキシ−フェニル)−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリ
    ミジン−2(1H)−オン; 3−(2,6−ジクロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)−7−(ピリジン−
    4−イルアミノ)−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(
    1H)−オン;および 3−(2,6−ジクロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)−7−[4−(2−
    ジエチルアミノ−エトキシ)−フェニルアミノ]−3,4−ジヒドロ−ピリミド
    [4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン から選択された化合物。
  10. 【請求項10】 式 【化6】 を有する請求項2記載の化合物。
  11. 【請求項11】 1−[7−[4−(2−ジエチルアミノ−エトキシ)−フェ
    ニルアミノ]−3−(3,5−ジメトキシ−フェニル)−3,4−ジヒドロ−ピリ
    ミド[4,5−d]ピリミジン−2−イル]−3−エチル−尿素; 1−{3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)−7−[4−(2
    −ジエチルアミノ−エトキシ)−フェニルアミノ]−3,4−ジヒドロ−ピリミ
    ド[4,5−d]ピリミジン−2−イル}−3−エチル−尿素; 1−第3ブチル−3−[7−[4−(2−ジエチルアミノ−エトキシ)−フェ
    ニルアミノ]−3−(3,5−ジメトキシ−フェニル)−3,4−ジヒドロ−ピリ
    ミド[4,5−d]ピリミジン−2−イル]−尿素; 1−第3ブチル−3−{3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)
    −7−[4−(2−ジエチルアミノ−エトキシ)−フェニルアミノ]−3,4−
    ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2−イル}−尿素; 1−第3ブチル−3−[3−(3,5−ジメトキシ−フェニル)−7−(ピリ
    ジン−4−イルアミノ)−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン
    −2−イル]−尿素; 1−[3−(3,5−ジメトキシ−フェニル)−7−(ピリジン−4−イルア
    ミノ)−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2−イル]−3
    −エチル−尿素; 1−第3ブチル−3−[3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)
    −7−(ピリジン−4−イルアミノ)−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]
    ピリミジン−2−イル]−尿素; 1−[3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)−7−(ピリジン
    −4−イルアミノ)−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2
    −イル]−3−エチル−尿素; 1−[3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)−7−(4−ジエ
    チルアミノ−ブチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミ
    ジン−2−イル]−3−エチル−尿素; 3−メチル−N−{7−[4−(5−メチル−ヘキサヒドロ−ピロロ[3,4
    −c]ピロール−2−イル)−フェニルアミノ]−3,4−ジヒドロ−ピリミド
    [4,5−d]ピリミジン−2−イル}−ブチルアミド; 1−{7−[4−(4−アセチル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミノ]
    −3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2−イル}−3−イソ
    プロピル尿素;および 1−第3ブチル−3−[3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)
    −7−(4−ジエチルアミノ−ブチルアミノ)−3,4−ジヒドロ−ピリミド[
    4,5−d]ピリミジン−2−イル]−尿素 から選択された化合物。
  12. 【請求項12】 式 【化7】 を有する請求項2記載の化合物。
  13. 【請求項13】 1−[7−(4−フルオロ−フェニルアミノ)−ピリミド
    [4,5−d]ピリミジン−2−イル]−3−メチル−尿素; 1−イソプロピル−3−(7−フェニルアミノ−ピリミド[4,5−d]ピリ
    ミジン−2−イル]−尿素; 1−{7−[4−(3−アミノメチル−ピロリジン−1−イル)−フェニルア
    ミノ]−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2−イル}−3−イソプロピル−
    尿素; 1−イソプロピル−3−[7−(4−ピペラジン−1−イル−フェニルアミノ)
    −ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2−イル]−尿素; 1−{7−[4−(4−アセチル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミノ]
    −ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2−イル}−3−イソプロピル−尿素; N−{7−[4−(3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−フェニルアミノ]
    −ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2−イル}−3−メチル−ブチルアミド
    ; N−[7−(4−ピペラジン−1−イル−フェニルアミノ)−ピリミド[4,
    5−d]ピリミジン−2−イル]−イソブチルアミド; N−{7−[4−(4−アセチル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミノ]
    −ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2−イル}−3−メチル−ブチルアミド
    ; 3−メチル−N−[7−(ピリジン−4−イルアミノ)−ピリミド[4,5−
    d]ピリミジン−2−イル]−ブチルアミド; 1−イソプロピル−3−[7−(ピリジン−4−イルアミノ)−ピリミド[4
    ,5−d]ピリミジン−2−イル]−尿素;および N−{7−[4−(3−アミノメチル−ピロリジン−1−イル)−フェニルア
    ミノ]−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2−イル}−3−メチル−ブチル
    アミド から選択された化合物。
  14. 【請求項14】 WがS、SOまたはSO2である請求項1記載の化合物。
  15. 【請求項15】 式 【化8】 を有する請求項1記載の化合物。
  16. 【請求項16】 1−イソプロピル−7−[4−(4−メチルピペラジン−
    1−イル)フェニルアミノ]−1H−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2,4
    −ジオン; 7−[4−(2−ジエチルアミノエトキシ)フェニルアミノ]−1−イソプロ
    ピル−1H−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2,4−ジオン; 7−(4−ジエチルアミノ−ブチルアミノ)−3−(3,5−ジメトキシ−フ
    ェニル)−1−エチル−1H−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2,4−ジオ
    ン; 7−[4−(2−ジエチルアミノ−エトキシ)−フェニルアミノ]−3−(3
    ,5−ジメトキシ−フェニル)−1−エチル−1H−ピリミド[4,5−d]ピリ
    ミジン−2,4−ジオン;および 7−(ピリジン−4−イルアミノ)−3−(3,5−ジメトキシ−フェニル)
    −1−エチル−1H−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2,4−ジオン から選択された化合物。
  17. 【請求項17】 ZがNであり、GがCHであり、WがNHであり、そして
    8およびR9が両方水素である請求項1記載の化合物。
  18. 【請求項18】 式 【化9】 を有する請求項17記載の化合物。
  19. 【請求項19】 2−[4−(3−アミノ−ピロリジン−1−イル)−フェ
    ニルアミノ]−8−イソプロピル−8H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−7
    −オン; 8−シクロペンチル−2−[4−(ヘキサヒドロ−ピロロ[3,4−c]ピロ
    ール−2−イル)−フェニルアミノ]−8H−ピリド[4,3−d]ピリミジン
    −7−オン; 2−[4−(4−アセチル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミノ]−8
    −シクロペンチル−8H−ピリド[4,3−d]ピリミジン−7−オン; N−{2−[4−(4−アミノアセチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル
    アミノ]−8−シクロペンチル−ピリド[4,3−d]ピリミジン−7−イル}
    −2,2−ジメチル−プロピオンアミド;および N−(2−{4−[4−(2−アミノ−4−メチル−ペンタノイル)−ピペラ
    ジン−1−イル]−フェニルアミノ}−8−シクロペンチル−ピリド[4,3−
    d]ピリミジン−7−イル)−2,2−ジメチル−プロピオンアミド から選択された化合物。
  20. 【請求項20】 ZがCHであり、GがNであり、WがNHであり、そして
    8およびR9が両方水素である請求項1記載の化合物。
  21. 【請求項21】 式 【化10】 を有する請求項20記載の化合物。
  22. 【請求項22】 1−(2−ベンジルオキシエチル)−7−[4−(4−メ
    チルピペラジン−1−イル)フェニルアミノ]ピリド[4,3−d]ピリミジン
    −2(1H)−オン; 1−(チオフェン−2−イル)−7−[4−(4−メチルピペラジン−1−イ
    ル)フェニルアミノ]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 1−(チオフェン−2−イルメチル)−7−[4−(4−メチルピペラジン−
    1−イル)フェニルアミノ]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2(1H)−オ
    ン; 1−(テトラヒドロフラン−2−イル)−7−[4−(4−メチルピペラジン
    −1−イル)フェニルアミノ]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2(1H)−
    オン; 1−(ヘキサ−2,4−ジエン−1−イル)−7−[4−(4−メチルピペラ
    ジン−1−イル)フェニルアミノ]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2(1H)
    −オン; 1−(プロパ−2−イン−1−イル)−7−[4−(4−メチルピペラジン−
    1−イル)フェニルアミノ]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2(1H)−オ
    ン; 1−[3−(ジメチルアミノ)プロパ−1−イル]−7−[4−(4−メチル
    ピペラジン−1−イル)フェニルアミノ]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2
    (1H)−オン; 1−(3−ヒドロキシプロパ−1−イル)−7−[4−(4−メチルピペラジ
    ン−1−イル)フェニルアミノ]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2(1H)
    −オン; 1−(ピリジン−4−イルメチル)−7−[4−(4−メチルピペラジン−1
    −イル)フェニルアミノ]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2(1H)−オン
    ; 1−(3,5−ジメチルヘプタ−1−イル)−7−[4−(4−メチルピペラ
    ジン−1−イル)フェニルアミノ]ピリド[4,3−d]ピリミジン−2(1H)
    −オン; 1−シクロペンチル−7−(4−ピペラジン−1−イルフェニルアミノ)ピリ
    ド[4,3−d]ピリミジン−2(1H)−オン;および 7−[4−(3−アミノピロリジン−1−イル)フェニルアミノ]−1−シク
    ロペンチルピリド[4,3−d]ピリミジン−2(1H)−オン から選択された化合物。
  23. 【請求項23】 式 【化11】 を有する請求項20記載の化合物。
  24. 【請求項24】 1−(2−ベンジルオキシエチル)−7−[4−(4−メ
    チルピペラジン−1−イル)フェニルアミノ]−3,4−ジヒドロ−ピリド[4,
    3−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 1−(チオフェン−2−イル)−7−[4−(4−メチルピペラジン−1−イ
    ル)フェニルアミノ]−3,4−ジヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン−2
    (1H)−オン; 1−(チオフェン−2−イルメチル)−7−[4−(4−メチルピペラジン−
    1−イル)フェニルアミノ]−3,4−ジヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジ
    ン−2(1H)−オン; 1−(テトラヒドロフラン−2−イル)−7−[4−(4−メチルピペラジン
    −1−イル)フェニルアミノ]−3,4−ジヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミ
    ジン−2(1H)−オン; 1−(ヘキサ−2,4−ジエン−1−イル)−7−[4−(4−メチルピペラ
    ジン−1−イル)フェニルアミノ]−3,4−ジヒドロ−ピリド[4,3−d]ピ
    リミジン−2(1H)−オン; 1−(プロパ−2−イン−1−イル)−7−[4−(4−メチルピペラジン−
    1−イル)フェニルアミノ]−3,4−ジヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジ
    ン−2(1H)−オン; 1−[3−(ジメチルアミノ)プロパ−1−イル]−7−[4−(4−メチル
    ピペラジン−1−イル)フェニルアミノ]−3,4−ジヒドロ−ピリド[4,3−
    d]ピリミジン−2(1H)−オン; 1−(3−ヒドロキシプロパ−1−イル)−7−[4−(4−メチルピペラジ
    ン−1−イル)フェニルアミノ]−3,4−ジヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリ
    ミジン−2(1H)−オン; 1−(ピリジン−4−イルメチル)−7−[4−(4−メチルピペラジン−1
    −イル)フェニルアミノ]−3,4−ジヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
    −2(1H)−オン; 1−(3,5−ジメチルヘプタ−1−イル)−7−[4−(4−メチルピペラ
    ジン−1−イル)フェニルアミノ]−3,4−ジヒドロ−ピリド[4,3−d]ピ
    リミジン−2(1H)−オン; 3−(3,5−ジメトキシ−フェニル)−7−(ピリジン−4−イルアミノ)
    −1−エチル−3,4−ジヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン−2(1H)
    −オン; 3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)−7−(ピリジン−4−
    イルアミノ)−1−エチル−3,4−ジヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
    −2(1H)−オン; 3−(2,6−ジクロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)−7−(ピリジン−
    4−イルアミノ)−1−エチル−3,4−ジヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミ
    ジン−2(1H)−オン; 3−(2−メチル−3,5−ジメトキシ−フェニル)−7−(ピリジン−4−
    イルアミノ)−1−エチル−3,4−ジヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン
    −2(1H)−オン; 3−(2,6−ジメチル−3,5−ジメトキシ−フェニル)−7−(ピリジン−
    4−イルアミノ)−1−エチル−3,4−ジヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミ
    ジン−2(1H)−オン; 7−[4−(4−アミノアセチル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミノ
    ]−3−(3,5−ジメトキシ−フェニル)−1−エチル−3,4−ジヒドロ−ピ
    リド[4,3−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 7−[4−(4−アミノアセチル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミノ
    ]−3−(2−クロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)−1−エチル−3,4−
    ジヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 7−[4−(4−アミノアセチル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミノ
    ]−3−(2,6−ジクロロ−3,5−ジメトキシ−フェニル)−1−エチル−3
    ,4−ジヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 7−[4−(4−アミノアセチル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミノ
    ]−3−(2−メチル−3,5−ジメトキシ−フェニル)−1−エチル−3,4−
    ジヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン−2(1H)−オン;および 7−[4−(4−アミノアセチル−ピペラジン−1−イル)−フェニルアミノ
    ]−3−(2,6−ジメチル−3,5−ジメトキシ−フェニル)−1−エチル−3
    ,4−ジヒドロ−ピリド[4,3−d]ピリミジン−2(1H)−オン から選択された化合物。
  25. 【請求項25】 式I 【化12】 {式中、 R1、R2およびR10は、独立して、H、(CH2)nAr、COR4、(CH2)n
    テロアリール、(CH2)nヘテロシクリル、C1〜C10アルキル、C3〜C10シクロ
    アルキル、C2〜C10アルケニルおよびC2〜C10アルキニル[nは、0、1、2
    または3であり、(CH2)nAr、(CH2)nヘテロアリール、アルキル、シクロア
    ルキル、アルケニルおよびアルキニル基は、場合によっては、NR45、N(O)
    45、NR456Y、アルキル、フェニル、置換されたフェニル、(CH2)n
    ヘテロアリール、ヒドロキシ、アルコキシ、フェノキシ、チオール、チオアルキ
    ル、ハロゲン、COR4、CO24、CONR45、SO2NR45、SO34
    PO34、アルデヒド、ニトリル、ニトロ、ヘテロアリールオキシ、T(CH2)m QR4、 【化13】 C(O)T(CH2)mQR4、NHC(O)T(CH2)mQR4、T(CH2)mC(O)NR4
    NR5またはT(CH2)mCO24(それぞれのmは、独立して1〜6であり、T
    はO、S、NR4、N(O)R4、NR46YまたはCR45であり、そしてQはO
    、S、NR5、N(O)R5またはNR56Yである)から選択された5個までの基
    によって置換されていてもよい]からなる群から選択されたものであり; 点線が存在する場合は、R3は存在せず; そうでなければ、R3は、R2(R2は上述した通りである)ならびにOH、N
    45、COOR4、OR4、CONR45、SO2NR45、SO34、PO3 4 、T(CH2)mQR4、 【化14】 (式中、TおよびQは、上述した通りである)の意義を有し; R4およびR5は、それぞれ独立して、水素、C1〜C6アルキル、置換されたア
    ルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、N(C1〜C6アルキル)ま
    たはN(C1〜C6アルキル)2、(CH2)nAr、C3〜C10シクロアルキル、ヘテロ
    シクリルおよびヘテロアリールからなる群から選択されたものであるかまたはR 4 およびR5は、これらが結合している窒素と一緒になって場合によっては3〜7
    個の炭素原子を有する環(この環は、場合によっては窒素、置換された窒素、酸
    素および硫黄からなる群からの1、2または3個のヘテロ原子を含有していても
    よい)を形成し; R4およびR5がこれらが結合している窒素原子と一緒になって環を形成する場
    合は、この環は場合によっては、OH、OR4、NR45、(CH2)mOR4、(C
    2)mNR45、T−(CH2)mQR4、CO−T−(CH2)mQR4、NH(CO)T(
    CH2)mQR4、T−(CH2)mCO24またはT(CH2)mCONR45から選択さ
    れた1〜3個の基によって置換されていてもよく; R6は、アルキルであり; R8およびR9は、独立して、H、C1〜C3アルキル、NR45、N(O)R45 、NR456Y、ヒドロキシ、アルコキシ、チオール、チオアルキル、ハロゲ
    ン、COR4、CO24、CONR45、SO2NR45、SO34、PO34
    CHO、CNまたはNO2であり; 点線が存在しない場合は、R9は、さらにカルボニル、チオカルボニル、イミ
    ンおよび置換されたイミン、オキシムおよびオキシムエーテルであり、そして Yはハロゲン対イオンである} の化合物の治療的に有効な量を哺乳動物に投与することからなる癌、乾癬、哺乳
    動物におけるアテローム性動脈硬化症、術後血管狭窄および再狭窄からなる群か
    ら選択された疾患と関連した血管平滑筋増殖、糖尿病性網膜症および血管新生か
    らなる群から選択された増殖性疾患を抑制する方法。
  26. 【請求項26】 サイクリン−依存性キナーゼを式I 【化15】 {式中、 R1、R2およびR10は、独立して、H、(CH2)nAr、COR4、(CH2)n
    テロアリール、(CH2)nヘテロシクリル、C1〜C10アルキル、C3〜C10シクロ
    アルキル、C2〜C10アルケニルおよびC2〜C10アルキニル[nは、0、1、2
    または3であり、(CH2)nAr、(CH2)nヘテロアリール、アルキル、シクロア
    ルキル、アルケニルおよびアルキニル基は、場合によっては、NR45、N(O)
    45、NR456Y、アルキル、フェニル、置換されたフェニル、(CH2)n
    ヘテロアリール、ヒドロキシ、アルコキシ、フェノキシ、チオール、チオアルキ
    ル、ハロゲン、COR4、CO24、CONR45、SO2NR45、SO34
    PO34、アルデヒド、ニトリル、ニトロ、ヘテロアリールオキシ、T(CH2)m QR4、 【化16】 C(O)T(CH2)mQR4、NHC(O)T(CH2)mQR4、T(CH2)mC(O)NR4
    NR5またはT(CH2)mCO24(それぞれのmは、独立して1〜6であり、T
    はO、S、NR4、N(O)R4、NR46YまたはCR45であり、そしてQはO
    、S、NR5、N(O)R5またはNR56Yである)から選択された5個までの基
    によって置換されていてもよい]からなる群から選択されたものであり; 点線が存在する場合は、R3は存在せず; そうでなければ、R3は、R2(R2は上述した通りである)ならびにOH、N
    45、COOR4、OR4、CONR45、SO2NR45、SO34、PO3 4 、T(CH2)mQR4、 【化17】 (式中、TおよびQは、上述した通りである)の意義を有し; R4およびR5は、それぞれ独立して、水素、C1〜C6アルキル、置換されたア
    ルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、N(C1〜C6アルキル)ま
    たはN(C1〜C6アルキル)2、(CH2)nAr、C3〜C10シクロアルキル、ヘテロ
    シクリルおよびヘテロアリールからなる群から選択されたものであるかまたはR 4 およびR5は、これらが結合している窒素と一緒になって場合によっては3〜7
    個の炭素原子を有する環(この環は、場合によっては窒素、置換された窒素、酸
    素および硫黄からなる群からの1、2または3個のヘテロ原子を含有していても
    よい)を形成し; R4およびR5がこれらが結合している窒素原子と一緒になって環を形成する場
    合は、この環は場合によっては、OH、OR4、NR45、(CH2)mOR4、(C
    2)mNR45、T−(CH2)mQR4、CO−T−(CH2)mQR4、NH(CO)T(
    CH2)mQR4、T−(CH2)mCO24またはT(CH2)mCONR45から選択さ
    れた1〜3個の基によって置換されていてもよく; R6は、アルキルであり; R8およびR9は、独立して、H、C1〜C3アルキル、NR45、N(O)R45 、NR456Y、ヒドロキシ、アルコキシ、チオール、チオアルキル、ハロゲ
    ン、COR4、CO24、CONR45、SO2NR45、SO34、PO34
    CHO、CNまたはNO2であり; 点線が存在しない場合は、R9は、さらにカルボニル、チオカルボニル、イミ
    ンおよび置換されたイミン、オキシムおよびオキシムエーテルであり、そして Yはハロゲン対イオンである} の化合物と接触させることからなるサイクリン−依存性キナーゼを阻害する方法
  27. 【請求項27】 サイクリン−依存性キナーゼがcdc2である請求項26
    記載の方法。
  28. 【請求項28】 サイクリン−依存性キナーゼがcdk2である請求項26
    記載の方法。
  29. 【請求項29】 サイクリン−依存性キナーゼがcdk4またはcdk6で
    ある請求項26記載の方法。
  30. 【請求項30】 増殖因子−仲介キナーゼを式I 【化18】 {上記式において、 点線は、任意の二重結合を示し; Zは、NまたはCHであり; Gは、NまたはCHであり; Wは、NH、S、SOまたはSO2であり; Xは、O、SまたはNR10であり; R1、R2およびR10は、独立して、H、(CH2)nAr、COR4、(CH2)n
    テロアリール、(CH2)nヘテロシクリル、C1〜C10アルキル、C3〜C10シクロ
    アルキル、C2〜C10アルケニルおよびC2〜C10アルキニル[nは、0、1、2
    または3であり、(CH2)nAr、(CH2)nヘテロアリール、アルキル、シクロア
    ルキル、アルケニルおよびアルキニル基は、場合によっては、NR45、N(O)
    45、NR456Y、アルキル、フェニル、置換されたフェニル、(CH2)n
    ヘテロアリール、ヒドロキシ、アルコキシ、フェノキシ、チオール、チオアルキ
    ル、ハロゲン、COR4、CO24、CONR45、SO2NR45、SO34
    PO34、アルデヒド、ニトリル、ニトロ、ヘテロアリールオキシ、T(CH2)m QR4、 【化19】 C(O)T(CH2)mQR4、NHC(O)T(CH2)mQR4、T(CH2)mC(O)NR4
    NR5またはT(CH2)mCO24(それぞれのmは、独立して1〜6であり、T
    はO、S、NR4、N(O)R4、NR46YまたはCR45であり、そしてQはO
    、S、NR5、N(O)R5またはNR56Yである)から選択された5個までの基
    によって置換されていてもよい]からなる群から選択されたものであり; 点線が存在する場合は、R3は存在せず; そうでなければ、R3は、R2(R2は上述した通りである)ならびにOH、N
    45、COOR4、OR4、CONR45、SO2NR45、SO34、PO3 4 、T(CH2)mQR4、 【化20】 (式中、TおよびQは、上述した通りである)の意義を有し; R4およびR5は、それぞれ独立して、水素、C1〜C6アルキル、置換されたア
    ルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、N(C1〜C6アルキル)ま
    たはN(C1〜C6アルキル)2、(CH2)nAr、C3〜C10シクロアルキル、ヘテロ
    シクリルおよびヘテロアリールからなる群から選択されたものであるかまたはR 4 およびR5は、これらが結合している窒素と一緒になって場合によっては3〜7
    個の炭素原子を有する環(この環は、場合によっては窒素、置換された窒素、酸
    素および硫黄からなる群からの1、2または3個のヘテロ原子を含有していても
    よい)を形成し; R4およびR5がこれらが結合している窒素原子と一緒になって環を形成する場
    合は、この環は場合によっては、OH、OR4、NR45、(CH2)mOR4、(C
    2)mNR45、T−(CH2)mQR4、CO−T−(CH2)mQR4、NH(CO)T(
    CH2)mQR4、T−(CH2)mCO24またはT(CH2)mCONR45から選択さ
    れた1〜3個の基によって置換されていてもよく; R6は、アルキルであり; R8およびR9は、独立して、H、C1〜C3アルキル、NR45、N(O)R45 、NR456Y、ヒドロキシ、アルコキシ、チオール、チオアルキル、ハロゲ
    ン、COR4、CO24、CONR45、SO2NR45、SO34、PO34
    CHO、CNまたはNO2であり; 点線が存在しない場合は、R9は、さらにカルボニル、チオカルボニル、イミ
    ンおよび置換されたイミン、オキシムおよびオキシムエーテルであり、そして Yはハロゲン対イオンである} の化合物およびその医薬的に許容し得る塩と接触させることからなる増殖因子−
    仲介チロシンキナーゼを阻害する方法。
  31. 【請求項31】 増殖因子−仲介チロシンキナーゼが血小板由来増殖因子(
    PDGF)である請求項30記載の方法。
  32. 【請求項32】 増殖因子−仲介チロシンキナーゼが繊維芽細胞増殖因子(
    FGF)である請求項30記載の方法。
  33. 【請求項33】 増殖因子−仲介チロシンキナーゼが血管内皮増殖因子(V
    EGF)である請求項30記載の方法。
  34. 【請求項34】 非−受容体チロシンキナーゼを式I 【化21】 {上記式において、 点線は、任意の二重結合を示し; Zは、NまたはCHであり; Gは、NまたはCHであり; Wは、NH、S、SOまたはSO2であり; Xは、O、SまたはNR10であり; R1、R2およびR10は、独立して、H、(CH2)nAr、COR4、(CH2)n
    テロアリール、(CH2)nヘテロシクリル、C1〜C10アルキル、C3〜C10シクロ
    アルキル、C2〜C10アルケニルおよびC2〜C10アルキニル[nは、0、1、2
    または3であり、(CH2)nAr、(CH2)nヘテロアリール、アルキル、シクロア
    ルキル、アルケニルおよびアルキニル基は、場合によっては、NR45、N(O)
    45、NR456Y、アルキル、フェニル、置換されたフェニル、(CH2)n
    ヘテロアリール、ヒドロキシ、アルコキシ、フェノキシ、チオール、チオアルキ
    ル、ハロゲン、COR4、CO24、CONR45、SO2NR45、SO34
    PO34、アルデヒド、ニトリル、ニトロ、ヘテロアリールオキシ、T(CH2)m QR4、 【化22】 C(O)T(CH2)mQR4、NHC(O)T(CH2)mQR4、T(CH2)mC(O)NR4
    NR5またはT(CH2)mCO24(それぞれのmは、独立して1〜6であり、T
    はO、S、NR4、N(O)R4、NR46YまたはCR45であり、そしてQはO
    、S、NR5、N(O)R5またはNR56Yである)から選択された5個までの基
    によって置換されていてもよい]からなる群から選択されたものであり; 点線が存在する場合は、R3は存在せず; そうでなければ、R3は、R2(R2は上述した通りである)ならびにOH、N
    45、COOR4、OR4、CONR45、SO2NR45、SO34、PO3 4 、T(CH2)mQR4、 【化23】 (式中、TおよびQは、上述した通りである)の意義を有し; R4およびR5は、それぞれ独立して、水素、C1〜C6アルキル、置換されたア
    ルキル、C2〜C6アルケニル、C2〜C6アルキニル、N(C1〜C6アルキル)ま
    たはN(C1〜C6アルキル)2、(CH2)nAr、C3〜C10シクロアルキル、ヘテロ
    シクリルおよびヘテロアリールからなる群から選択されたものであるかまたはR 4 およびR5は、これらが結合している窒素と一緒になって場合によっては3〜7
    個の炭素原子を有する環(この環は、場合によっては窒素、置換された窒素、酸
    素および硫黄からなる群からの1、2または3個のヘテロ原子を含有していても
    よい)を形成し; R4およびR5がこれらが結合している窒素原子と一緒になって環を形成する場
    合は、この環は場合によっては、OH、OR4、NR45、(CH2)mOR4、(C
    2)mNR45、T−(CH2)mQR4、CO−T−(CH2)mQR4、NH(CO)T(
    CH2)mQR4、T−(CH2)mCO24またはT(CH2)mCONR45から選択さ
    れた1〜3個の基によって置換されていてもよく; R6は、アルキルであり; R8およびR9は、独立して、H、C1〜C3アルキル、NR45、N(O)R45 、NR456Y、ヒドロキシ、アルコキシ、チオール、チオアルキル、ハロゲ
    ン、COR4、CO24、CONR45、SO2NR45、SO34、PO34
    CHO、CNまたはNO2であり; 点線が存在しない場合は、R9は、さらにカルボニル、チオカルボニル、イミ
    ンおよび置換されたイミン、オキシムおよびオキシムエーテルであり、そして Yはハロゲン対イオンである} の化合物およびその医薬的に許容し得る塩と接触させることからなる非−受容体
    チロシンキナーゼを阻害する方法。
  35. 【請求項35】 非−受容体チロシンキナーゼがラウス肉腫レトロウイルス
    (Src)ファミリーのトランスフォーミング遺伝子から選択されたものである
    請求項33記載の方法。
  36. 【請求項36】 請求項1記載の化合物のセリンキナーゼ阻害量を投与する
    ことからなる哺乳動物におけるセリンキナーゼを阻害する方法。
  37. 【請求項37】 請求項1記載の化合物の治療的に有効な量を患者に投与す
    ることからなる血管平滑筋細胞増殖により起こる疾患にかかっている患者を治療
    する方法。
  38. 【請求項38】 請求項1記載の化合物の治療的に有効な量を患者に投与す
    ることからなる癌にかかっている患者を治療する方法。
  39. 【請求項39】 請求項1記載の化合物の抗−血管新生的に有効な量を投与
    することからなる哺乳動物における血管新生を阻害する方法。
  40. 【請求項40】 血管新生によって起こる疾患病態が、ヒトの癌、黄斑変性
    症、糖尿病性網膜症、外科的接着および乾癬から選択されたものである請求項3
    9記載の方法。
  41. 【請求項41】 請求項1記載の化合物のwee−1キナーゼ阻害量を投与
    することからなる哺乳動物におけるwee−1キナーゼ酵素を阻害する方法。
  42. 【請求項42】 7−[3−(カルボキシ)−フェニルアミノ]−3−(2
    ,6−ジクロロ−フェニル)−1−メチル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5
    −d]ピリミジン−2(1H)−オン; 7−[3−(N−ジメチルアミノプロピル−カルボキサミド)−フェニルアミ
    ノ]−3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−1−メチル−3,4−ジヒドロ−ピ
    リミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 7−[3−(N−ジメチルアミノプロピル−カルボキサミド)−フェニルアミ
    ノ]−3−(2,6−ジクロロ−3−ヒドロキシ−フェニル)−1−メチル−3,
    4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 7−[3−(カルボキシ)−フェニルアミノ]−3−(2,6−ジクロロ−3
    −ヒドロキシ−フェニル)−1−メチル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−
    d]ピリミジン−2(1H)−オン; 3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−7−[4−(2−エチルアミノ−エト
    キシ)−フェニルアミノ]−1−メチル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−
    d]ピリミジン−2(1H)−オン; 3−(2,6−ジクロロ−3−ヒドロキシ−フェニル)−7−[4−(2−エ
    チルアミノ−エトキシ)−フェニルアミノ]−1−メチル−3,4−ジヒドロ−
    ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 7−[4−(カルボキサミド)−フェニルアミノ]−3−(2,6−ジクロロ
    −フェニル)−1−メチル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジ
    ン−2(1H)−オン; 7−[4−(カルボキサミド)−フェニルアミノ]−3−(2,6−ジクロロ
    −3−ヒドロキシ−フェニル)−1−メチル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,
    5−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−7−(3−ヒドロキシメチル−フェニ
    ルアミノ)−1−メチル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン
    −2(1H)−オン; 3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−7−(4−モルホリン−4−イル−フ
    ェニルアミノ)−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(1
    H)−オン; 3−(2,6−ジクロロ−3−ヒドロキシ−フェニル)−1−メチル−7−(
    4−モルホリン−4−イル−フェニルアミノ)−3,4−ジヒドロ−ピリミド[
    4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 3−(2,6−ジクロロ−3−ヒドロキシ−フェニル)−7−(3−ヒドロキ
    シメチル−フェニルアミノ)−1−メチル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5
    −d]ピリミジン−2(1H)−オン; 7−[4−(3−カルボキシプロピル)−フェニルアミノ]−3−(2,6−
    ジクロロ−フェニル)−1−メチル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]
    ピリミジン−2(1H)−オン; 7−[4−(3−カルボキシプロピル)−フェニルアミノ]−3−(2,6−
    ジクロロ−3−ヒドロキシ−フェニル)−1−メチル−3,4−ジヒドロ−ピリ
    ミド[4,5−d]ピリミジン−2(1H)−オン; 3−(2,6−ジクロロ−フェニル)−7−[4−(ホルミル−フェニルアミ
    ノ]−1−メチル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]ピリミジン−2(
    1H)−オン;および 3−(2,6−ジクロロ−3−ヒドロキシ−フェニル)−7−[4−(ホルミ
    ル−フェニルアミノ]−1−メチル−3,4−ジヒドロ−ピリミド[4,5−d]
    ピリミジン−2(1H)−オン から選択された化合物。
  43. 【請求項43】 医薬的に許容し得る担体、希釈剤または賦形剤と組み合わ
    された請求項1記載の化合物を含有する医薬処方物。
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