JP2002509145A - 置換β,γ−縮合ラクトン - Google Patents

置換β,γ−縮合ラクトン

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JP2002509145A JP2000540133A JP2000540133A JP2002509145A JP 2002509145 A JP2002509145 A JP 2002509145A JP 2000540133 A JP2000540133 A JP 2000540133A JP 2000540133 A JP2000540133 A JP 2000540133A JP 2002509145 A JP2002509145 A JP 2002509145A
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フエルステ,アルント
ミユラー,トマス
バウムガルテン,イエルク
フオン・デム・ブルフ,カルステン
ミユラー,ゲルハルト
シユトロツプ,ウド
ホルフエト,エルフイン
ド・ブリ,ジヤン−マリー−ビクトル
シユライバー,ルデイ
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    • C07D409/06Heterocyclic compounds containing two or more hetero rings, at least one ring having sulfur atoms as the only ring hetero atoms containing two hetero rings linked by a carbon chain containing only aliphatic carbon atoms

Abstract

(57)【要約】 本発明は新規な置換β,γ−縮合ラクトン、該β,γ−縮合ラクトンの製造法及びグルタメート作動性系の機能亢進もしくは機能低下により引き起こされる病気、特に脳虚血、頭蓋/脳外傷、痛み又はCNS−媒介痙攣の予防及び/又は処置のためのその使用に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明はβ,γ−縮合ラクトン(anellated lactones)、
その製造法及び薬剤としてのその使用に関する。
【0002】 アミノ酸L−グルタメートは脳における最も重要な興奮性神経伝達物質である
。グルタメートレセプターは2つの主な種類:1.イオンチャンネルを直接調節
するイオノトロピックレセプター(ionotropic receptors
)及び2.メタボトロピックレセプター(metabotropic rece
ptors)(mGluRs)に分けられ得る。
【0003】 メタボトロピックグルタメートレセプターは不均質な種類のG−タンパク質−
結合レセプターである。それは前−及び後シナプス的に(pre− and p
ostsynaptically)、それぞれグルタメートの放出及びグルタメ
ートに対する細胞の感受性を調節する。影響は種々の二次メッセンジャーカスケ
ードを介して引き起こされる。この応答が今度はイオノトロピックグルタメート
レセプターに影響を有する。
【0004】 現在、二次メッセンジャーカスケード、薬理学及び脳における局在位置が異な
るメタボトロピックグルタメートレセプターの8種のサブタイプが既知である(
Ann.Rev.Pharmacol.Toxicol.1997,37,20
5の総説)。
【0005】 本発明は一般式(I)
【0006】
【化8】
【0007】 [式中、 R1及びR2は一緒になって式
【0008】
【化9】
【0009】 の基を示し、それらは場合によりヒドロキシルによって最高で3回置換されてい
ることができ、 R3は水素、(C1−C6)−アルキルを示すか、又は(C2−C6)−アルケニル を示し、 R4は式−CH2−R5の基を示し、 ここで R5は炭素数が6〜10のアリール又は複素環を介して結合しているベンゾチオ フェンを示し、ここで環系は場合によりハロゲン及び(C1−C6)−アルキルよ
り成る群からの同一もしくは異なる置換基により単−〜多置換されていることが
できるか、 あるいは R3は(C2−C6)−アルケニルを示し、 R4は水素を示す] のβ,γ−縮合ラクトン及びその製薬学的に許容され得る塩に関する。
【0010】 本発明に従う化合物は像と鏡像として挙動する(エナンチオマー)か、又は像
と鏡像として挙動しない(ジアステレオマー)立体異性体として存在することが
できる。本発明はエナンチオマー又はジアステレオマー及びそれらのそれぞれの
混合物の両方に関する。ジアステレオマーと同様に、ラセミ体を既知の方法で立
体異性体的に均一な成分に分離することができる。
【0011】 本発明に従う化合物の生理学的に許容され得る塩は、無機酸、カルボン酸又は
スルホン酸との本発明に従う物質の塩であることができる。例えば塩酸、臭化水
素酸、硫酸、リン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、トルエンスルホン
酸、ベンゼンスルホン酸、ナフタレンジスルホン酸、酢酸、プロピオン酸、乳酸
、酒石酸、クエン酸、フマル酸、マレイン酸又は安息香酸との塩が特に好ましい
【0012】 通常の塩基との塩、例えばアルカリ金属塩(例えばナトリウムもしくはカリウ
ム塩)、アルカリ土類金属塩(例えばカルシウムもしくはマグネシウム塩)又は
アンモニアもしくは有機アミン、例えばジエチルアミン、トリエチルアミン、エ
チルジイソプロピルアミン、プロカイン、ジベンジルアミン、N−メチルモルホ
リン、ジヒドロアビエチルアミン、1−エフェナミンもしくはメチルピペリジン
から誘導されるアンモニウム塩は挙げることができる塩である。
【0013】 一般にアリールは炭素数が6〜10の芳香族基を示す。好ましいアリール基は
フェニル及びナフチルである。
【0014】 本発明の範囲内で、(C1−C6)−アルキルは炭素数が1〜6の直鎖状もしく
は分枝鎖状アルキル基を示す。炭素数が1〜4の直鎖状もしくは分枝鎖状アルキ
ル基が好ましい。挙げることができる例は:メチル、エチル、プロピル、イソプ
ロピル、tert−ブチル、n−ペンチル及びn−ヘキシルである。
【0015】 本発明の範囲内で、(C2−C6)−アルケニルは炭素数が2〜6の直鎖状もし
くは分枝鎖状アルケニル基を示す。炭素数が3〜5の直鎖状もしくは分枝鎖状ア
ルケニル基が好ましい。挙げることができる例は:ビニル、アリル、イソプロペ
ニル、ブテ−3−エン−1−イル、n−ペンテ−3−エン−1−イル及びn−ヘ
キセ−3−エン−1−イルである。
【0016】 R1及びR2が一緒になって式
【0017】
【化10】
【0018】 の基を示し、それらは場合によりヒドロキシルによって最高で3回置換されてい
ることができ、 R3が水素を示すか、又は(C2−C5)−アルケニルを示し、 R4が式−CH2−R5の基を示し、 ここで R5はフェニル、ナフチル又は複素環を介して結合しているベンゾチオフェンを 示し、ここで環系は場合によりフッ素、塩素、臭素及び(C1−C4)−アルキル
より成る群からの同一もしくは異なる置換基により単−〜多置換されていること
ができるか、 あるいは R3が(C2−C5)−アルケニルを示し、 R4が水素を示す 本発明に従う一般式(I)の化合物及びその製薬学的に許容され得る塩が好まし
い。
【0019】 R1及びR2が一緒になって式
【0020】
【化11】
【0021】 の基を示し、それらは場合によりヒドロキシルによって最高で2回置換されてい
ることができ、 R3が水素を示すか、又は(C3−C5)−アルケニルを示し、 R4が式−CH2−R5の基を示し、 ここで R5はフェニル、ナフチル又は複素環を介して結合しているベンゾチオフェンを 示し、ここで環系は場合によりフッ素、塩素、臭素及び(C1−C3)−アルキル
より成る群からの同一もしくは異なる置換基により単−〜二置換されていること
ができるか、 あるいは R3が(C3−C5)−アルケニルを示し、 R4が水素を示す 本発明に従う一般式(I)の化合物及びその塩が特に好ましい。
【0022】 以下の構造の本発明に従う化合物が特別に好ましい:
【0023】
【表1】
【0024】 本発明に従う一般式(I)の化合物は、 [A]一般式(II)
【0025】
【化12】
【0026】 [式中、 R1及びR2は上記で定義した通りである] の化合物を一般式(III) R4−A (III) [式中、 R4は上記で定義した通りであり、 Aはハロゲン、好ましくは臭素を示す] の化合物と、不活性溶媒中且つ塩基の存在下で反応させて一般式(Ia)
【0027】
【化13】
【0028】 [式中、 R1、R2及びR4は上記で定義した通りである] の化合物を得、R3が水素を示さない場合には、一般式(Ia)の化合物を一般 式(IV) R3’−D (IV) [式中、 R3’は上記で示したR3の意味を有するが水素を示さず、 Dはハロゲン、好ましくは臭素を示す] の化合物と、不活性溶媒中且つ塩基の存在下で反応させるか、 あるいは [B][A]の下に記載した一般式(II)の化合物を最初に一般式(IV)の
化合物と反応させて一般式(Ib)
【0029】
【化14】
【0030】 [式中、 R1、R2及びR3’は上記で定義した通りである] の化合物を得、第2段階で一般式(III)の化合物と反応させる ことにより製造することができる。
【0031】 本発明に従う方法は例として以下の反応式により示すことができる:
【0032】
【化15】
【0033】 適した溶媒は反応条件下で変化しないすべての不活性溶媒である。これらには
好ましくはエーテル類、例えばジエチルエーテル、ジオキサン、テトラヒドロフ
ラン、グリコールジメチルエーテル又はジエチレングリコールジメチルエーテル
が含まれる。テトラヒドロフランが特に好ましい。
【0034】 適した塩基は通常の無機もしくは有機塩基である。これらには好ましくはアル
カリ金属水酸化物、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム又はアルカリ金属
炭酸塩、例えば炭酸ナトリウム又は炭酸カリウムあるいはナトリウムメトキシド
もしくはカリウムメトキシド又はナトリウムエトキシドもしくはカリウムエトキ
シド又はカリウムtert−ブトキシドあるいはアミド類、例えばナトリウムア
ミド、リチウム ビス−(トリメチルシリル)アミド、リチウム ジイソプロピ
ルアミドあるいは有機金属化合物、例えばブチルリチウム又はフェニルリチウム
が含まれる。リチウム ジイソプロピルアミド及びリチウム ビス−(トリメチ
ルシリル)アミドが好ましい。
【0035】 この場合、塩基は一般式(III)及び(IV)の化合物の1モルに基づいて
1〜5、好ましくは1〜2モルの量で用いられる。
【0036】 反応は一般に−78℃から還流温度、好ましくは−78℃から+20℃の温度
範囲内で行われる。
【0037】 大気圧下、加圧下又は減圧下(例えば0.5〜5バール)において反応を行う
ことができる。一般に反応は大気圧において行われる。
【0038】 本発明に従う一般式(I)の化合物はヒト及び動物の処置において薬剤として
用いるために適している。
【0039】 本発明に従う一般式(I)の化合物はメタボトロピックグルタメートレセプタ
ーの調節に適しており、したがってグルタメート作動性(glutamater
gic)神経伝達物質系に影響する。
【0040】 本発明の目的の場合、メタボトロピックグルタメートレセプターのモジュレー
ターはこのレセプターのアゴニスト又はアンタゴニストである。
【0041】 本発明に従う化合物は、特にサブタイプ1のメタボトロピックグルタメートレ
セプターのモジュレーターとして、特別にはこのレセプターサブタイプのアンタ
ゴニストとして適している。
【0042】 その薬理学的性質のために、本発明に従う化合物を中枢及び末梢神経系のグル
タメート作動性系の生理学的もしくは病態生理学的状態の代償不全を伴う神経損
傷もしくは障害の処置及び/又は予防に、それのみで、又は他の薬剤と組合わせ
て用いることができる。
【0043】 例えば虚血性、塞栓−及び/又は血栓塞栓性及び出血性発作、脳及び頭蓋の領
域における直接的及び間接的損傷の後の状態により引き起こされる神経損傷の処
置及び/又は予防のため。さらに脳又は末梢器官もしくは体部におけるすべての
外科手術的介入の後の脳虚血ならびにそれに伴うか、又はそれに先行し、一次的
及び/又は二次的に神経損傷に導き得る病原的もしくはアレルギー的性質の状態
の処置及び/又は予防のため。
【0044】 同様に、本発明の化合物は、例えば脳血管痙攣、前に言及しなかった起源の低
酸素症及び/又は無酸素症、周産期仮死、自己免疫障害、脳への損傷が伴い得る
代謝性及び器官障害ならびに一次的脳障害、例えば痙攣状態及びアテローム性(
atero−)及び/又は動脈硬化性変化の結果としての脳への損傷の間もしく
は後の脳の一次的及び/又は二次的病理学的状態の治療にも適している。慢性又
は精神医学的状態、例えばうつ病、神経変性障害、例えばアルツハイマー病、パ
ーキンソン病又はハンチントン病、多発性硬化症、筋萎縮性側索硬化症、急性及
び/又は慢性ウィルスもしくはバクテリア感染の故の神経変性ならびに多発脳梗
塞性痴呆の処置のため。
【0045】 さらに、種々の起源の痴呆、老齢のために損なわれた脳の能力、記憶障害、脊
髄損傷、痛みの状態、種々の起源の不安の状態、薬剤−関連パーキンソン症候群
、精神病(例えば精神***病)、脳水腫、低血糖後の神経損傷、嘔吐、悪心、肥
満、嗜癖及び禁断症候群、CNS−媒介痙攣、鎮静及び運動障害の予防及び/又
は処置のための薬剤としてそれを用いることができる。
【0046】 さらに、脳損傷の急性−後段階又は神経系の慢性障害における神経再生を促進
するために該化合物を用いることができる。
【0047】 それらは好ましくは脳虚血、頭蓋脳外傷、痛みの状態又はCNS−媒介痙攣(
例えばてんかん)の予防及び/又は処置のための薬剤として用いられる。
【0048】 メタボトロピックグルタメートレセプターにおける物質の調節(グルタメート
レセプターのG−タンパク質への結合効率に対する直接的もしくは間接的影響)
を小脳からの顆粒細胞の初代培養を用いて調べることができる。「細胞付着」モ
ード(“cell attached” mode)におけるこれらの細胞培養
に関する電気生理学的測定は、この試料中のL−型Ca2+−チャンネルがmGl
uR1−グルタメートレセプターにより活性化されるが(J.Neurosci
.1995,15,135)、それはII群レセプターにより遮断される(J.
Neurosci.1994,14,7067)ことを示す。適した実験の配置
により、グルタメートレセプターへの薬理学的試験物質の調節効果を監視するこ
とが可能である。適したmGluRサブタイプDNAをクセノプス(Xenop
us)卵母細胞中に注入することにより、制御された条件下におけるサブタイプ
特異性の詳細な試験を行うことができる(WO92/10583)。
【0049】 下記の試験モデルを用い、化合物の抗虚血活性を生体内で示すことが可能であ
る。ラットにおける永久病巣脳虚血(MCA−O) イソフルラン麻酔下で片側において中大脳動脈を露出し、後者とその側枝を電
気凝固を用いて不可逆的に封止する。介入の結果として脳梗塞が形成される。手
術の間、動物の体温は37℃に保たれる。傷の縫合及び麻酔からの覚醒(wea
ring off of the anaesthesia)の後、動物を再び
そのおりの中に放す。閉塞の後、種々の時間計画に従って、そして種々の投与経
路(静脈内、腹腔内)を介して物質の投与を行う。7日後に梗塞の寸法を決定す
る。これを行うために、脳を取り出し、組織学的に仕上げ、梗塞の体積をコンピ
ューター−援助分析システムを用いて決定する。ラットにおける硬膜下血腫(haematoma)(SDH) 麻酔下で動物自身の血液を片側において硬膜下に注入する。血腫下に梗塞が形
成される。種々の時間計画に従い、種々の投与経路(静脈内、腹腔内)を介して
物質投与を行う。ラットにおける永久病巣虚血(MCA−O)のモデルの場合に
記載した通りに梗塞の寸法の決定を行う。
【0050】 NeuroReport 1996,7,1469−1474に記載されてい
る方法を用い、抗てんかん活性に関して調べることができる。
【0051】 精神***病の処置のための本発明に従う化合物の適性をScience 19
98,281,1349−1352及びEur.J.Pharmacol.19
96,316,129−136に記載されている方法により決定することができ
る。
【0052】 本発明は、不活性、無毒性の製薬学的に適した助剤及び賦形剤に加えて1種も
しくはそれより多くの一般式(I)、(Ia)及び(Ib)の化合物を含むか、
あるいは1種もしくはそれより多くの式(I)、(Ia)及び(Ib)の活性化
合物から成る製薬学的調剤ならびにこれらの調剤を調製するための方法を含む。
【0053】 これらの調剤において、式(I)、(Ia)及び(Ib)の活性化合物は、混
合物全体の0.1〜99.5重量%、好ましくは0.5〜95重量%の濃度で存
在しなければならない。
【0054】 製薬学的調剤は、式(I)、(Ia)及び(Ib)の活性化合物に加えて他の
製薬学的に活性な化合物も含むことができる。
【0055】 上記の製薬学的調剤は、例えば助剤又は賦形剤を用いて既知の方法により通常
のやり方で調製することができる。
【0056】 所望の結果を達成するために、一般に式(I)、(Ia)及び(Ib)の活性
化合物を24時間当たりに体重のkgにつき約0.01〜約100mgの合計量
で、好ましくは約1mg〜50mgの合計量で、適宜複数の個別の投与の形態で
投与するのが有利であることが証明された。
【0057】 しかしながら適宜、すなわち処置される患者の型及び体重、薬剤に対する患者
の応答、障害の性質及び重度、調製及び投与の方法ならびに投与を行う時間もし
くは間隔に依存して、上記の量から逸脱するのが有利であり得る。
【0058】
【実施例】一般部門 クロマトグラフィーのための移動相 I ジクロロメタン/メタノール II ジクロロメタン/エタノール III シクロヘキサン/酢酸エチル IV シクロヘキサン/ジクロロメタン V 酢酸ブチル(200)、ブタノール(26)、酢酸(100)、リン酸
塩緩衝液pH=6(60)略字 DME 1,2−ジメトキシエタン HMPA ヘキサメチルリン酸トリアミド LiHMDS リチウム ビストリメチルシリルアミド LDA リチウムジイソプロピルアミド MTBE メチル tert−ブチルエーテル THF テトラヒドロフラン出発材料 実施例1A ヘキサヒドロ−ベンゾフラン−2−オン
【0059】
【化16】
【0060】 2−オキソシクロヘキシル酢酸(31.2g、200ミリモル)を125ml
の0.2N水酸化ナトリウム水溶液中に溶解し、室温において150mlの0.
2N水酸化ナトリウム水溶液中のホウ水素化ナトリウム(18.9g、500ミ
リモル)の溶液に滴下する。混合物を20時間撹拌し、次いで0℃に冷却し、6
NのHClを用いて注意深く酸性化する。強い酸性の溶液を次いで100℃にお
いて30分間加熱し、続いて終夜撹拌する。冷混合物を次いでMTBEで抽出し
、合わせたエーテル相を5%濃度の炭酸ナトリウム溶液及び飽和NaCl溶液で
洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥し、濾過し、濃縮する。蒸留により精製を行
う(沸点:75℃/0.01mm)。収量:22.9g(81.7%)。 MS(CI):m/e=141[M+H+製造実施例 実施例1、2及び3 3−(ナフト−2−イルメチル)−ヘキサヒドロ−シクロペンタ[b]フラン−
2−オン
【0061】
【化17】
【0062】 アルゴン下に、THF中のリチウム ビス−(トリメチルシリル)−アミドの
1モル溶液の8.7mlを−78℃に冷却された20mlのTHF中の1g(7
.9ミリモル)のヘキサヒドロ−シクロペンタ[b]フラン−2−オンの溶液に
、混合物の温度が−65℃を越えないようにして滴下する。滴下が収量した後、
−78℃において10分間撹拌を続け、次いで1.93g(8.7ミリモル)の
ナフト−2−イルメチルブロミドを1度に加える。直後に冷却浴を取り除き、混
合物が室温に温まるのを許す。室温で16時間撹拌した後、混合物を水/ジエチ
ルエーテル中に取り上げ、水相をジエチルエーテルで2回抽出する。合わせた有
機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、次いで濃縮する。残留物をシリカゲル上でク
ロマトグラフィーにかける(移動相:ジクロロメタン); 収量:1.2g、無色の油、ジアステレオマー混合物:87:13(実施例1) 1 H−NMR(200MHz;[d6]−DMSO):δ[ppm]=1.2−1
.9(br m,7H),2.6(m,1H),2.87(dd,1H);2.
93(dd,1H),4.72/4.75(m;1H),7.48−7.55(
m;3H),7.76(s;1H),7.81−7.95(m;3H)。
【0063】 分取HPLC(Rainin C18、アセトニトリル/H2O 55:45 )を用いてジアステレオマー及びエナンチオマーを分離する。 実施例2(画分1、ジアステレオマーA)及び実施例3(画分2、ジアステレオ
マーB)。実施例4 (3R*,3aR*,6aS*)−3−アリル−3−(ナフト−2−イルメチル
)−ヘキサヒドロシクロペンタ[b]フラン−2−オン
【0064】
【化18】
【0065】 アルゴン下に、THF中のリチウム ビス−(トリメチルシリル)−アミドの
1モル溶液の1.9mlを−78℃に冷却された20mlのTHF中の0.5g
(1.88ミリモル)の実施例1からの化合物の溶液に、混合物の温度が−65
℃を越えないようにして滴下する。滴下が収量した後、−78℃において10分
間撹拌を続け、次いで0.26g(2.25ミリモル)のアリルブロミドを1度
に加える。直後に冷却浴を取り除き、混合物が室温に温まるのを許す。室温で1
6時間撹拌した後、混合物を塩化アンモニウム溶液及び酢酸エチル中に取り上げ
、水相を酢酸エチルで2回抽出する。合わせた有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥
し、次いで濃縮する。残留物をシリカゲル上でクロマトグラフィーにかける(移
動相:ジクロロメタン); 収量:255mg(44%)の無色の油。1 H−NMR(200MHz;CDCl3):δ[ppm]=1.55−2.2(
br m,6H),2.3(m,2H),2.61(m,1H),3.12(d
,1H),3.3(d,1H),4.91(m,1H),5.05(dd,1H
),5.11(dd,1H),5.8(ddt,1H),7.35−7.5(b
r m,3H),7.72(s,1H),7.80(m,3H)。 ジアステレオマー純度:>99%de(HPLC)。実施例5 3−アリル−ヘキサヒドロ−シクロペンタ[b]フラン−2−オン
【0066】
【化19】
【0067】 実施例1の方法と同様にして、1.2g(9.5ミリモル)のヘキサヒドロ−
シクロペンタ[b]フラン−2−オン、THF中のリチウム ビス−(トリメチ
ルシリル)−アミドの1モル溶液の10ml及び20mlのTHF中の1.29
g(9.5ミリモル)のアリルブロミドから表題化合物を製造する。 収量:1.25g(79%)の無色の油。1 H−NMR(200MHz;[d6]−DMSO):δ[ppm]:1.47−
1.89(br m,6H),2.15−2.55(br m,4H),4.4
1(m,1H),5.12(dd,1H),5.18(dd,1H),5.76
(ddt,1H)。実施例6 (3S*,3aR*,6aS*)−3−アリル−3−(ナフト−2−イルメチル
)ヘキサヒドロシクロペンタ[b]フラン−2−オン
【0068】
【化20】
【0069】 実施例4の方法と同様にして、0.55g(3.3ミリモル)の実施例3から
の化合物、THF中のリチウム ビス−(トリメチルシリル)−アミドの1モル
溶液の4ml及び15mlのTHF中の0.73g(3.3ミリモル)の2−(
ブロモメチル)−ナフタレンから表題化合物を製造する。 収量:823mg(81.2%)の無色の油。1 H−NMR(200MHz;CDCl3):δ[ppm]:1.4−1.85(
br m,6H),2.47(ddt,1H),2.61(br m,2H),
3.01(d,1H),3.11(d,1H),3.62(m,1H),5.2
5(dd,1H),5.29(dd,1H),5.96(ddt,1H),7.
33(dd,1H),7.48(m,2H),7.67(s,1H),7.73
−7.86(br m,3H)。 ジアステレオマー純度:>99%de(HPLC)。実施例7、8、9、10及び11: 3−(ナフト−2−イルメチル)−3,3a,6,6a−テトラヒドロ−シクロ
ペンタ[b]フラン−2−オン
【0070】
【化21】
【0071】 実施例1の方法と同様にして、7.4g(59.6ミリモル)の3,3a,6
,6a−テトラヒドロ−シクロペンタ[b]フラン−2−オン、THF中のリチ
ウム ビス−(トリメチルシリル)−アミドの1モル溶液の60ml及び180
mlのTHF中の13.2g(59.7ミリモル)の2−(ブロモメチル)−ナ
フタレンから表題化合物を製造する。100:4の比率におけるジクロロメタン
と石油エーテル(40−60)の混合物を用いてクロマトグラフィー精製を行う
。 収量:10.6g(67.3%)、淡黄色油、ジアステレオマー混合物:2.5
:1(実施例7)。 MS(ESI)[m/e]:287[M+Na+] 分取HPLC(Daicel Chiralpak AD、ヘプタン/エタノ
ール 9:1)を用いてジアステレオマー及びエナンチオマーへの分離を行う。
これは実施例8、9、10及び11を与える。 実施例8(画分1) 実施例9(画分2) 実施例10(画分3) 実施例11(画分4) 下記の表1に挙げる化合物を実施例1〜7の方法と同様にして製造した。
【0072】
【表2】
【0073】
【表3】
【0074】実施例19: (3R*,3aR*,6aS*)−3−アリル−3−(ナフト−2−イルメチル
)−3,3a,6,6a−テトラヒドロシクロペンタ[b]フラン−2−オン
【0075】
【化22】
【0076】 実施例3の方法と同様にして、0.79g(3ミリモル)の実施例7からの化
合物、THF中のリチウム ビス−(トリメチルシリル)−アミドの1モル溶液
の3ml及び10mlのTHF中の0.36g(3ミリモル)のアリルブロミド
から表題化合物を製造した。100:4の比率におけるジクロロメタンと石油エ
ーテル(40−60)の混合物を用いてクロマトグラフィー精製を行った。 収量:684mg(74.8%)の淡黄色油; ジアステレオマー純度:>99%de(HPLC)。 MS(DCI/NH3)[m/e]:322(100,M+NH4 +1 H−NMR(200MHz;CDCl3):δ[ppm]=2.24(dd,1
H);2.37(dd,1H),2.72(m,2H),3.16(d,1H)
,3.28(d,1H),3.48(m,1H),5.03(dd,1H),5
.05(m,1H),5.12(dd,1H),5.78(ddt,1H),5
.89(m,1H),6.04(m,1H),7.4−7.5(br m,3H
),7.75(s,1H),7.8(m,3H)。実施例20 (3R*,3aR*,6aS*)−3−アリル−3−(ナフト−2−イルメチル
)−3,3a,6,6a−テトラヒドロシクロペンタ[b]フラン−2−オン
【0077】
【化23】
【0078】 実施例3の方法と同様にして、0.42g(2.56ミリモル)の実施例12
からの化合物、THF中のリチウム ビス−(トリメチルシリル)−アミドの1
モル溶液の2.6ml及び5mlのTHF中の0.57g(2.56ミリモル)
の2−ブロモメチルナフタレンから表題化合物を製造した。100:4の比率に
おけるジクロロメタンと石油エーテル(40−60)の混合物を用いてクロマト
グラフィー精製を行った。 収量:487mg(62.6%)の淡黄色油; ジアステレオマー純度:>99%de(HPLC)。 MS(DCI/NH3)[m/e]:322(100,M+NH4 +1 H−NMR(200MHz;CDCl3):δ[ppm]=2.42(m,2H
),2.45(dd,1H),2.67(dd,1H),3.03(d,1H)
,3.15(d,1H),3.51(m,1H),3.53(m,H),5.3
1(dd,1H),5.33(dd,1H),5.72(m,H),6.03(
ddt,H),7.36(dd,1),7.48(m,2H),7.69(s,
1H),7.75−7.88(br m,3H)。実施例21、22、23、24及び25 3−(ナフト−2−イルメチル)−3,3a,4,6a−テトラヒドロ−シクロ
ペンタ[b]フラン−2−オン
【0079】
【化24】
【0080】 実施例1の方法と同様にして、0.31g(2.5ミリモル)の3,3a,4
,6a−テトラヒドロ−シクロペンタ[b]フラン−2−オン、THF中のリチ
ウム ビス−(トリメチルシリル)−アミドの1モル溶液の2.5ml及び10
mlのTHF中の0.55g(2.5ミリモル)の2−(ブロモメチル)−ナフ
タレンから表題化合物を製造した。 収量:498mg(75.4%)の淡黄色油(実施例21)。 ジアステレオマー混合物:94:6(HPLC) MS(EI):m/e=264[M+] 分取HPLCを用いてジアステレオマー及びエナンチオマーへの分離を行う:
実施例22、23、24及び25。実施例26 3−アリル−3,3a,4,6a−テトラヒドロ−シクロペンタ[b]フラン−
2−オン
【0081】
【化25】
【0082】 実施例1の方法と同様にして、0.31g(2.5ミリモル)の3,3a,4
,6a−テトラヒドロ−シクロペンタ[b]フラン−2−オン、THF中のリチ
ウム ビス−(トリメチルシリル)−アミドの1モル溶液の2.5ml及び7m
lのTHF中の0.36g(2.5ミリモル)のアリルブロミドから表題化合物
を製造した。 収量:278mg(67.8%)の無色の油。 MS(DCI/NH3):m/e=182[M+NH4 +実施例27 (3R*,3aR*,6aS*)−3−アリル−3−(ナフト−2−イルメチル
)−3,3a,4,6a−テトラヒドロシクロペンタ[b]フラン−2−オン
【0083】
【化26】
【0084】 実施例4の方法と同様にして、0.4g(1.5ミリモル)の実施例15から
の化合物、THF中のリチウム ビス−(トリメチルシリル)−アミドの1モル
溶液の1.5ml及び10mlのTHF中の0.22g(1.8ミリモル)のア
リルブロミドから表題化合物を製造した。 収量:198mg(43.2%)の淡黄色油; ジアステレオマー純度:72%de(HPLC)。 MS(DCI/NH3):m/e=322(M+NH4 +1 H−NMR(200MHz;CDCl3):δ[ppm]:2.29(dd;1
H),2.41(dd;1H),2.79(m;2H),2.85(m;1H)
,3.14(d;1H),3.34(d;1H),5.09(dd;1H),5
.16(dd;1H),5.31(m;1H),5.82(ddt;1H),5
.92(m;1H),6.22(m;1H),7.48(dd;1H),7.4
9(m;2H),7.7(s;1H),7.8(m;3H)。実施例28 (3R*,3aR*,6aS*)−3−アリル−3−(ナフト−2−イルメチル
)−3,3a,4,6a−テトラヒドロシクロペンタ[b]フラン−2−オン
【0085】
【化27】
【0086】 実施例4の方法と同様にして、0.23g(1.38ミリモル)の実施例16
からの化合物、THF中のリチウム ビス−(トリメチルシリル)−アミドの1
モル溶液の1.4ml及び5mlのTHF中の0.3g(1.38ミリモル)の
2−ブロモメチルナフタレンから表題化合物を製造した。 収量:259mg(61.8%)の淡黄色油。 ジアステレオマー純度:>99%de(HPLC)。1 H−NMR(200MHz;CDCl3):δ[ppm]:2.62(m;4H
),2.95(dd;1H),3.5(d;1H),3.17(d;1H),4
.11(m;1H),5.28(m;2H),5.53(m;1H),5.96
(ddt;2H),6.07(m;1H),7.36(dd;1H),7.49
(m;2H),7.60(s;1H),7.78−7.88(br m;3H)
実施例29及び実施例30 8−ナフ−2−イル−メチル−2,3−エポキシ−6−オキサビシクロ[3.3
.0]オクタン−7−オン
【0087】
【化28】
【0088】 50mlのクロロホルム中の1.3g(4.92ミリモル)の実施例7からの
化合物及び2g(10ミリモル)のm−クロロ過安息香酸を還流下に、4時間煮
沸した。室温に冷却した後、混合物を亜硫酸水素ナトリウム溶液及び飽和炭酸ナ
トリウム溶液で洗浄し、有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、次いで濃縮した。
残留物をシリカゲル上のクロマトグラフィーにかけた(移動相:ジクロロメタン
/メタノール(100:0.5)。 収量:約1:1でエピマー性エポキシドを含有する2種のジアステレオマー混合
物(実施例29(315mg;22.8%)及び実施例30(409mg;29
%)。実施例29: MS(ESI):m/e=281[M+H]実施例30: MS(ESI):m/e=281[M+H]実施例31 4,5−ジヒドロキシ−3−(ナフト−2−イルメチル)−ヘキサヒドロ−シク
ロペンタ[b]フラン−2−オン
【0089】
【化29】
【0090】 200mg(0.75ミリモル)の実施例7からの化合物、tert−ブタノ
ール中の2.5%濃度四酸化オスミウム溶液の0.08ml及び180mgのN
−メチルモルホリン N−オキシドを2.5mlのアセトン中に溶解し、室温で
15時間撹拌した。混合物を濃縮し、残留物をシリカゲル上でクロマトグラフィ
ーにかけた(移動相:ジクロロメタン/メタノール(100:4))。 収量:161mgのジアステレオマー混合物。 ジアステレオマー比:1:5:5:1(HPLC)。 MS(DCI/NH3):m/e=316(M+NH4実施例32 3−(2−ナフチルメチル)−ヘキサヒドロ−ベンゾフラン−2−オン
【0091】
【化30】
【0092】 アルゴン下に、20mlの乾燥THF中のジイソプロピルアミン(3.36m
l、24ミリモル)の溶液を0℃に冷却し、ブチルリチウム(9.6ml、24
ミリモル、ヘキサン中の2.5M)と混合した。溶液を氷−冷しながら15分間
撹拌し、−78℃に冷却し、10mlのTHF中のヘキサヒドロ−ベンゾフラン
−2−オン(2.8g、20ミリモル)の溶液と混合した。この混合物を−78
℃で1時間撹拌し、次いで20mlのTHF中の2−ブロモメチルナフタレン(
5.31g、24ミリモル)の溶液を加えた。混合物を−78℃でさらに2時間
撹拌し、次いで室温で終夜撹拌した。次いで水を加え、有機溶媒を減圧下で除去
し、水相をMTBEで抽出した。合わせたエーテル相を硫酸マグネシウム上で乾
燥し、濾過し、濃縮した。カラムクロマトグラフィーにより精製を行った。収量
:2.5g(44.6%)。 Rf(シクロヘキサン/酢酸エチル 3:1)=0.69、Rf(シクロヘキサン
/酢酸エチル 1:1)=0.83 MS(CI):m/e=281[M+H+
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 25/08 A61P 25/08 43/00 111 43/00 111 C07D 409/06 C07D 409/06 493/04 101 493/04 101A (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM ,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE, KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,L T,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX ,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE, SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,U A,UG,US,UZ,VN,YU,ZW (71)出願人 Bayerwrk,Leverkuse n,BRD (72)発明者 フエルステ,アルント ドイツ・デー−50670ケルン・キヨートシ ユトラーセ19 (72)発明者 ミユラー,トマス ドイツ・デー−53225ボン−ボイエル・リ ルケシユトラーセ86 (72)発明者 バウムガルテン,イエルク ドイツ・デー−42115ブツペルタール・ヘ ンゼルベーク13 (72)発明者 フオン・デム・ブルフ,カルステン ドイツ・デー−51375レーフエルクーゼ ン・ボニフアテイウスシユトラーセ2 (72)発明者 ミユラー,ゲルハルト ドイツ・デー−51377レーフエルクーゼ ン・ベルリナーシユトラーセ70 (72)発明者 シユトロツプ,ウド ドイツ・デー−42781ハーン・ズイトベル トウスベーク8 (72)発明者 ホルフエト,エルフイン ドイツ・デー−51373レーフエルクーゼ ン・テオドア−シユトルム−シユトラーセ 4 (72)発明者 ド・ブリ,ジヤン−マリー−ビクトル ドイツ・デー−51503レスラト・アデレン ホフ36 (72)発明者 シユライバー,ルデイ ドイツ・デー−50935ケルン・アムベート ーベンパルク34 Fターム(参考) 4C037 UA05 4C063 AA01 BB03 CC94 DD76 EE01 4C071 AA01 AA08 BB01 BB05 CC12 EE02 FF14 GG01 HH09 JJ01 LL01 4C086 AA01 AA02 BA17 BB02 GA02 MA01 MA04 NA14 ZA02 ZA08 ZA15 ZC02

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 [式中、 R1及びR2は一緒になって式 【化2】 の基を示し、それらは場合によりヒドロキシルによって最高で3回置換されてい
    ることができ、 R3は水素、(C1−C6)−アルキルを示すか、又は(C2−C6)−アルケニル を示し、 R4は式−CH2−R5の基を示し、 ここで R5は炭素数が6〜10のアリール又は複素環を介して結合しているベンゾチオ フェンを示し、ここで環系は場合によりハロゲン及び(C1−C6)−アルキルよ
    り成る群からの同一もしくは異なる置換基により単−〜多置換されていることが
    できるか、 あるいは R3は(C2−C6)−アルケニルを示し、 R4は水素を示す] の化合物及びその製薬学的に許容され得る塩。
  2. 【請求項2】 R1及びR2が一緒になって式 【化3】 の基を示し、それらは場合によりヒドロキシルによって最高で3回置換されてい
    ることができ、 R3が水素を示すか、又は(C2−C5)−アルケニルを示し、 R4が式−CH2−R5の基を示し、 ここで R5はフェニル、ナフチル又は複素環を介して結合しているベンゾチオフェンを 示し、ここで環系は場合によりフッ素、塩素、臭素及び(C1−C4)−アルキル
    より成る群からの同一もしくは異なる置換基により単−〜多置換されていること
    ができるか、 あるいは R3が(C2−C5)−アルケニルを示し、 R4が水素を示す 請求項1に従う式(I)の化合物及びその製薬学的に許容され得る塩。
  3. 【請求項3】 R1及びR2が一緒になって式 【化4】 の基を示し、それらは場合によりヒドロキシルによって最高で2回置換されてい
    ることができ、 R3が水素を示すか、又は(C3−C5)−アルケニルを示し、 R4が式−CH2−R5の基を示し、 ここで R5はフェニル、ナフチル又は複素環を介して結合しているベンゾチオフェンを 示し、ここで環系は場合によりフッ素、塩素、臭素及び(C1−C3)−アルキル
    より成る群からの同一もしくは異なる置換基により単−〜二置換されていること
    ができるか、 あるいは R3が(C3−C5)−アルケニルを示し、 R4が水素を示す 請求項1又は2に従う式(I)の化合物及びその塩。
  4. 【請求項4】 3−アリル−3−(ナフト−2−イルメチル)ヘキサヒドロ
    −シクロペンタ[b]フラン−2−オン; 3−(ナフト−2−イルメチル)−3,3a,6,6a−テトラヒドロ−シクロ
    ペンタ[b]フラン−2−オン; 3−(ナフト−2−イルメチル)−3,3a,4,6a−テトラヒドロ−シクロ
    ペンタ[b]フラン−2−オン; より成る群から選ばれる請求項1〜3のいずれかに従う化合物。
  5. 【請求項5】 [A]一般式(II) 【化5】 [式中、 R1及びR2は上記で定義した通りである] の化合物を一般式(III) R4−A (III) [式中、 R4は上記で定義した通りであり、 Aはハロゲン、好ましくは臭素を示す] の化合物と、不活性溶媒中且つ塩基の存在下で反応させて一般式(Ia) 【化6】 [式中、 R1、R2及びR4は上記で定義した通りである] の化合物を得、R3が水素を示さない場合には、一般式(Ia)の化合物を一般 式(IV) R3’−D (IV) [式中、 R3’は上記で示したR3の意味を有するが水素を示さず、 Dはハロゲン、好ましくは臭素を示す] の化合物と、不活性溶媒中且つ塩基の存在下で反応させるか、 あるいは [B][A]の下に記載した一般式(II)の化合物を最初に一般式(IV)の
    化合物と反応させて一般式(Ib) 【化7】 [式中、 R1、R2及びR3’は上記で定義した通りである] の化合物を得、第2段階で一般式(III)の化合物と反応させる ことにより請求項1〜4のいずれかに従う式(I)の化合物を製造する方法。
  6. 【請求項6】 ヒト及び動物の処置において薬剤として用いるための請求項
    1に従う化合物。
  7. 【請求項7】 活性成分として少なくとも1種の請求項6に従う化合物を少
    なくとも1種の製薬学的に許容され得る本質的に無毒性の担体もしくは賦形剤と
    の混合物として含んでなる製薬学的組成物。
  8. 【請求項8】 グルタメート作動性系の機能亢進又は機能低下により引き起
    こされる障害の予防及び/又は処置のための薬剤の製造のための請求項6に従う
    化合物の使用。
  9. 【請求項9】 脳虚血、頭蓋脳外傷、痛みの状態又はCNS−媒介痙攣の予
    防及び/又は処置のための薬剤の製造のための請求項6に従う化合物の使用。
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