JP2002508401A - ポリロタキサン - Google Patents

ポリロタキサン

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JP2002508401A
JP2002508401A JP2000538722A JP2000538722A JP2002508401A JP 2002508401 A JP2002508401 A JP 2002508401A JP 2000538722 A JP2000538722 A JP 2000538722A JP 2000538722 A JP2000538722 A JP 2000538722A JP 2002508401 A JP2002508401 A JP 2002508401A
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mmol
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polyrotaxane
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JP2000538722A
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English (en)
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プラツェク ヨハネス
シュミット−ヴィリッヒ ヘリベルト
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Bayer Pharma AG
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Schering AG
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、MRT診断法およびレントゲン診断法のための造影成分として金属錯体またはヨウ素含有ベンゼン誘導体を含有しているポリロタキサンに関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、特許請求の範囲で特徴付けられた対象、つまり新規のポリロタキサ
ン、該化合物を含有している薬剤、診断法における該化合物の使用ならびに該化
合物および薬剤の製造方法に関する。
【0002】 ポリロタキサンは、その中で複数の環状の分子が適切なポリマー主鎖上でネッ
クレス状になっている化合物である。このような高分子の形成物は特にA. Harad
a et al., J. Am. Chem., Soc. 1994, 116, 3191-96およびG. Wenz et al., Ang
ew. Chem. 104, 201-204(1992)に記載されている。
【0003】 現代の造影法である核スピン断層撮影法(MRI)およびコンピューター断層
撮影法(CT)のために現在臨床的に使用されている造影剤[Magnevist(R)、Pr
o Hance(R)、Ultravist(R)およびOmniscan(R)]は、体のすべての細胞外間隙( 脈管内および間質)に分散する。この分布領域は体の体積の約20%を含む。
【0004】 細胞外MRI造影剤は、臨床ではまず脳および脊髄疾患の経過を診断する際に
効果的に使用されている。というのも、ここでは局所的な分布領域に関して全く
特別な状況が生じるからである。脳内および脊髄内で細胞外造影剤は、血液脳関
門に基づいて健康な組織中では脈管内から出ていかない。血液脳関門の障害を有
する病気のプロセス(例えば悪性腫瘍、炎症、脱髄疾患等)では、脳の内部にこ
れらの細胞外造影剤に対して高められた血管の透過性(浸透性)を有する領域が
生じる(Schmiedl et al., MRI of blood-brain barrier permeability in astr
ocytic gliomas: application of small and large molecular weight contrast
media, Magn. Reson. Med. 22: 288, 1991)。血管透過性のこれらの障害を利 用することにより、健康な組織に対して高いコントラストを有する罹病組織を認
識することができる。
【0005】 脳および脊髄の外部には確かに上記の造影剤に対するこのような透過性の関門
が存在していない(Canty et al., First-pass entry of nonionic contrast ag
ent into the myocardial extravascular space. Effects on radiographic est
imate of transit time and blood volume. Circulation 84: 2071, 1991)。従
って造影剤の富化は血管透過性にもはや依存せずに、相応する組織における細胞
外領域の大きさに依存するのみである。その周囲を取り巻く間質領域から血管を
区別することはこれらの造影剤を用いては不可能である。
【0006】 特に脈管の描出のために、脈管領域(脈管間隙)内にのみ分散する造影剤が所
望される。そのような血液プール剤は、核スピン断層撮影法を用いて血行のよい
組織を血行の悪い組織から区別し、ひいては虚血の診断を可能にする。梗塞組織
もまた、脈管造影剤を適用すると、その貧血により周囲の健康な組織または虚血
組織から区別することができる。このことは例えば心筋梗塞を虚血から区別する
ことが重要である場合には、特に重要である。
【0007】 従来、心臓血管疾患(この疾患は西側工業国で最も頻度の高い死因である)の
疑いが生じた患者の大部分は、観血的診断検査を受けなくてはならない。従って
脈管領域をマーキングすることができるNMR造影剤およびレントゲン造影剤(
血液プール剤)に対する要求が生じうる。これらの化合物は良好な認容性および
高い作用(MRIにおける信号強度の高い上昇)により優れているべきである。
【0008】 高分子または生体分子に結合する錯体を使用することによりこの問題の少なく
とも1部を解決するための手がかりは従来限定的に成功していたのみであった。
【0009】 例えば欧州特許出願第0088695号および第0150844号中に記載さ
れている錯体中の常磁性中心の数は、満足のいく造影のためには不十分である。
【0010】 錯化単位を高分子の生体分子中に複数回導入することにより、必要とされる金
属イオンの数を増大することは、これらの生体分子の親和性および/または特異
性の認容不可能な損傷に結びつく[J. Nucl. Med. 24, 1158(1983)]。
【0011】 高分子は一般に血管造影法のための造影剤として適切である。しかし例えばア
ルブミン−GdDTPA(Radiology, 1987; 162: 205)はラットにおける静脈 内注射の24時間後に肝組織中で、合計で投与量のほぼ30%となる富化を示す
。さらに24時間で投与量のわずか20%が***されるのみである。高分子であ
るポリリジン−GdDTPA(欧州特許出願公開第0233619号)は、同様
に血液プール剤として適切であることが判明した。しかしこれらの化合物は、製
造条件により種々の大きさの分子の混合物からなる。ラットにおける***試験で
は、この高分子は変化せずに糸球体濾過により腎臓を介して***されることを示
すことができた。あるいはまた合成条件付によりポリリジン−GdDTPAは、
大きすぎて糸球体濾過の際に腎臓の毛細管を通過することができず、ひいては体
内に残留する高分子を含有している場合がある。
【0012】 炭水化物、例えばデキストランをベースとする高分子の造影剤もまた記載され
ている(欧州特許出願公開第0326226号)。これらの化合物の欠点は、通
例わずか約5%の信号強化常磁性カチオンを有しているのみであることである。
【0013】 従って、上記の欠点を有していない、特に血管の疾患の認識および位置確認の
ための新規の診断薬を提供するという課題が生じた。この課題は本発明により解
決される。
【0014】 本発明によるポリロタキサンは、一般式I:
【0015】
【化15】
【0016】 [式中、 nは、6、7または8の数を表し、 mは、2〜50の数を表し、 Aは、酸素原子または基−XNH−を表し、その際、Xは、直接結合またはx
が0または1の数を表し、かつyが0〜10の数を表す基−O−(CO)x−C HR−(CH2y−を表し、 R1は、コントラストを与える基II、III、IV、V、VI、VII、V III、IXまたはX:
【0017】
【化16】
【0018】
【化17】
【0019】 の基を表し、上記式中で R5は、相互に無関係に水素原子または原子番号20〜32、37〜39、4 2〜44、49または57〜83の元素の金属イオン等価物を表し、 R6は、水素原子、直鎖状もしくは分枝鎖状のC1〜C7−アルキル基、フェニ ル基またはベンジル基を表し、 Vは、基:
【0020】
【化18】
【0021】 を表し、ここで oは、0〜10の数を表し、 pおよびeは、それぞれ0または1の数を表すが、ただしその際、pはeが数
1を表すときのみに数1を表し、 T1は、−NHCS−基または−CO−基を表し、 Uは、−CHR7−CONR7′−M1−または−CH2−CH(OH)−M2− 基を表し、ここでR7およびR7′は相互に無関係にR6を表すか、または基−C H2−(CH2o−COOHおよびM1およびM2はそれぞれフェニレン基または 直鎖状、分枝鎖状の飽和もしくは不飽和C1〜C20−アルキレン鎖を表し、これ は1〜5個の(CH2o−COOH、1〜5個のOR6基もしくは1〜8個の酸 素原子により置換されてていてもよく、1〜2個の−NH−、1〜2個の−C(
=NH)−、1〜5個の−CONR7−、1〜5個の−NR7CO−、1〜2個の
フェニレン基もしくは1〜2個のフェニレンオキシ基を有していてもよく、ただ
しその際、基R5の少なくとも2個は、上記の原子番号の元素の金属イオン等価 物を表し、ならびに無機および/または有機塩基、アミノ酸もしくはアミノ酸ア
ミドのカチオン
【0022】
【化19】
【0023】 を表してもよく、 ここで、R8、R8′、R10、R10′、R11、R11′は、同じかまたは異なって
いてもよく、水素を表すか、または2〜6個の炭素原子を有する直鎖状のアルキ
ルまたは3〜6個の炭素原子を有する分枝鎖状のアルキルを表し、その際、両方
のアルキル基は1〜5個のOH基で置換されていてもよく、 R9、R9′、R12は、同じか、または異なっていてもよく、水素またはメチル
を表し、かつ Yは、基:
【0024】
【化20】
【0025】 を表し、上記式中、qは、8〜200の数を表し、Wは、NH基または酸素原子
を表し、かつ R3およびR4は、相互に無関係に少なくとも0.6nmの直径を有する置換基
を表す]により記載することができる。
【0026】 R6およびR7もしくはR7′のために有利な置換基として、水素原子およびメ チル基が挙げられる。R8、R8′、R10、R10′、R11およびR11′の有利な置
換基として水素、メチル基、ならびに6個までの炭素原子を有する直鎖状もしく
は分枝鎖状のアルキル基が挙げられ、該基は1〜5個のヒドロキシ基により置換
されていてもよい。後者の例として:
【0027】
【化21】
【0028】 が挙げられる。
【0029】 qについては、有利な範囲は15〜80である。
【0030】 wについては、有利な範囲は5〜30である。
【0031】 Vを表す有利な基として例えばCH264基、CH2−O−C64基、(CH 24基、(CH26基および(CH210基を挙げることができ、その際、C6 4 基は、T1に結合している。
【0032】 R7について有利な置換基は、水素原子、メチル基、CH2COOH基および(
CH22COOH基である。
【0033】 基M1として、例えば
【0034】
【化22】
【0035】 が挙げられ、その際、αは、基−CONR7への結合箇所を表し、かつβはT1
の結合箇所を表す。
【0036】 有利には基:
【0037】
【化23】
【0038】 である。
【0039】 基M2として例えば:
【0040】
【化24】
【0041】 が挙げられ、その際、αは基−CH(OH)−への結合箇所およびβはT1への 結合箇所を表す。
【0042】 有利には基:
【0043】
【化25】
【0044】
【化26】
【0045】 である。
【0046】 特に有利には基:
【0047】
【化27】
【0048】 である。
【0049】 有利な基R1もしくはR3およびR4としては、コントラストを与える基II、 IIIa、Vであり、特にVa、Vb、VcおよびVd、VIIIa、VIII
b:
【0050】
【化28】
【0051】
【化29】
【0052】
【化30】
【0053】 が挙げられる。
【0054】 R3およびR4に関してさらなる有利な基として、式中でZが酸素原子を表すか
、または硫黄原子を表し、かつrが0または1の数を表す一般式:
【0055】
【化31】
【0056】 の基、特に
【0057】
【化32】
【0058】
【化33】
【0059】
【化34】
【0060】
【化35】
【0061】 が挙げられる。
【0062】 本発明による薬剤をNMR診断法のために適用する場合、錯塩の中心イオンは
常磁性でなくてはならない。これは特に原子番号21〜29、42、44および
58〜70の元素の二価および三価のイオンである。適切なイオンは例えばクロ
ム(III)イオン、鉄(II)イオン、コバルト(II)イオン、ニッケル(
II)イオン、銅(II)イオン、プラセオジム(III)イオン、ネオジム(
III)イオン、サマリウム(III)イオンおよびイッテルビウム(III)
イオンである。これらの極めて強力な磁性モーメントのために、ガドリニウム(
III)イオン、テルビウム(III)イオン、ジスプロシウム(III)イオ
ン、ホルミウム(III)イオン、エルビウム(III)イオン、マンガン(I
I)イオンおよび鉄(III)イオンが特に有利である。
【0063】 本発明による化合物をレントゲン診断法に適用する場合、金属イオンは有利に
は、X線の十分な吸収を達成するために、より大きい原子番号の元素から誘導さ
れる。この目的のために、原子番号25および26ならびに57〜83の元素の
金属イオンを有する生理学的に認容性の錯塩を含有している診断薬が適切である
【0064】 有利にはマンガン(II)イオン、鉄(II)イオン、鉄(III)イオン、
プラセオジム(III)イオン、ネオジム(III)イオン、サマリウム(II
I)イオン、ガドリニウム(III)イオン、イッテルビウム(III)イオン
またはビスマス(III)イオン、特にジスプロシウム(III)イオンである
【0065】 本発明におるポリロタキサン錯体は、上記の原子番号の元素の少なくとも12
個のイオンを含有している。
【0066】 残りの酸性の水素原子、つまり中心イオンにより置換されていない水素原子は
、場合により完全に、または部分的に無機および/または有機塩基、アミノ酸ま
たはアミノ酸アミドのカチオンにより置換されていてもよい。
【0067】 適切な無機カチオンは例えばリチウムイオン、カリウムイオン、カルシウムイ
オン、マグネシウムイオンおよび特にナトリウムイオンである。適切な有機塩基
のカチオンは、特に第一級、第二級または第三級アミン、例えばエタノールアミ
ン、ジエタノールアミン、モルホリン、グルカミン、N,N−ジメチルグルカミ
ンおよび特にN−メチルグルカミンである。適切なアミノ酸のカチオンは、例え
ばリジン、アルギニンおよびオルニチンのカチオン、ならびにその他の酸性もし
くは中性のアミノ酸のアミドである。
【0068】 10000〜200000、有利には20000〜80000Daの分子量を
有する本発明による化合物は、冒頭に記載した所望の特性を有している。該化合
物は、これらの使用のために必要とされる数の金属イオンを錯体中に安定に結合
して含有している。
【0069】 中性のポリロタキサンは、高められた血管透過性を有する領域、例えば腫瘍中
で富化し、組織の潅流に関する描出を可能にし、組織中の血液の体積を測定し、
緩和時間もしくは血液の濃度を選択的に短縮し、かつ血管の透過性の造影を行う
可能性を与える。このような生理学的な情報は、細胞外造影剤、例えばGd−D
TPA[Magnevist(R)]の使用によっては得られない。これらの観点から現代の
造影法である核スピン断層撮影法およびコンピューター断層撮影法において、次
の使用領域もまた生じる:悪性腫瘍の特異的な診断、細胞増殖抑制、抗炎症また
は血管拡張療法の場合の早期の治療コントロール、低潅流領域(例えば心筋中)
の早期の識別、血管の病気の際の血管造影法および(無菌または感染性の)炎症
の識別および診断。さらに本発明によるポリロタキサン錯体はリンパ管の描出(
間質および静脈内リンパ管造影法)のために著しく適切である。
【0070】 細胞外造影剤、例えばGd−DTPA[Magnevist(R)]に対するさらなる利点
として、核スピン断層撮影法のための造影剤としてより高い効果(より高い緩和
率(Relaxivitaet)を挙げなくてはならないが、これは診断のために必要とされる
投与量の明らかな減少につながる。同時に本発明による造影剤は溶液として血液
に対して同一の浸透圧に調製することができ、かつこのことにより浸透圧による
体への負荷を低減し、このことは該物質の減少した毒性(より高い毒性閾値)に
おいて現れる。より少ない投与量およびより高い毒性閾値は、現代の造影法にお
ける造影剤の適用の安全性の顕著な向上につながる。
【0071】 上記の通り、炭水化物、例えばデキストランをベースとする(欧州特許出願第
0326226号)その他の、通常わずか約5%の信号強化性の常磁性カチオン
を有しているのみである高分子造影剤と比較して、本発明によるポリロタキサン
錯体は通例常磁性カチオン約10〜20%の含有率を有している。従って本発明
による高分子は分子あたり、はるかに高い信号強度をもたらし、このことは同時
に核スピン断層断層撮影のために必要とされる投与量を著しく低減する。
【0072】 本発明によるポリロタキサン錯体を用いて、高分子の造影剤を提供することが
でき、これは意外なことに平均分子量が明らかに腎臓の濾過閾値を超えているに
も関わらず完全に***される。
【0073】 その他の従来技術の前記のポリマー化合物と比較して、本発明による錯体は、
改善された***挙動、より高い効果、より大きな安定性および/またはより良好
な認容性により優れている。
【0074】 本発明のもう1つの利点は、今度は親水性または親油性で、大環状または開鎖
状の、低分子または高分子リガンドが得られることである。このことによりこれ
らのポリマー錯体の認容性および薬理動態学を化学置換により制御するという可
能性が生じる。
【0075】 本発明によるポリロタキサン錯体の製造は、一般式II:
【0076】
【化36】
【0077】 [式中、 Aおよびnは、上記のものを表し、かつ R1′は、水素原子または基II′、III′、IV′、V′、VI′、VI I′、VIII′、IX′またはX′を表し、その際、これらはII〜Xに関し
て記載したものを表すが、しかしこれらの中に存在している基R5は水素または 酸保護基を表し、かつ場合により存在するヒドロキシ基は場合により保護された
形で存在している]の化合物を、一般式XI: H−Y−H (XI) の化合物と反応させて、一般式XII:
【0078】
【化37】
【0079】 の化合物が得られ、かつ該化合物を、化合物R3′−Fgおよび/またはR4′−
Fg[式中、R3′およびR4′は、R3およびR4に関して記載したものを表すが
、しかしR1中に存在する基R5は、水素、酸保護基もしくは前記の原子番号の元
素の金属イオン等価物を表し、かつFgは、無水物、−Cl、−F、−OH、−
3
【0080】
【化38】
【0081】
【化39】
【0082】 を表す]と反応させ、その際、(I)中のR3および/またはR4が基:
【0083】
【化40】
【0084】 を表す場合、一般式R3−N=C=ZもしくはR4−N=C=Zの化合物を使用し
、ならびにIV、VおよびVII中でT1がNHCS基を表す場合、一般式IV ″、V″またはVII′:
【0085】
【化41】
【0086】
【化42】
【0087】 の化合物を使用し、こうして得られた一般式XIII:
【0088】
【化43】
【0089】 の化合物を、R1′が水素を表す場合には化合物R1″−Fg[式中、R1″は、 R1に関して記載したものを表すが、しかしこれらの中に存在する基R5は、水素
、酸保護基または上記の原子番号の元素の金属イオン等価物を表す]と反応させ
るか、もしくは一般式IV″、V″またはVII″と反応させ、かつ引き続きX
III中のR5が上記の金属イオン等価物を表さない場合には、場合により存在 する酸保護基を分離し、所望の金属イオンを導入し、かつ引き続き、所望の場合
には、存在する酸性の水素原子を無機および/または有機塩基、アミノ酸もしく
はアミノ酸アミドのカチオンにより置換することにより行うことができる。
【0090】 一般式XIIのシュードポリロタキサン(Pseudopolyrotaxane)の製造は、文献
から公知の方法(例えばA. Harada et al., J. Am. Chem. Soc. 1994, 116, 319
2-96; A. Harada et al., Nature, 370, 126-128(1994); Y. M. Jeon et al., C
hemistry Letters 1996, 503-504)により、一般式XIの糸状の分子を極性溶剤
、例えば水、DMSO、ホルムアミドならびにこれらの混合物、有利には水中で
温度10〜100℃、有利には室温で、場合により超音波浴中で、場合により無
機塩、例えば塩化ナトリウム、塩化カリウム、臭化ナトリウムの添加下に、一般
式IIの所望のシクロデキストリンと反応させることにより行う。
【0091】 一般式XIIIの所望のポリロタキサンへのシュードポリロタキサンのその後
の変換は、実施例にも記載されているように、文献から公知の方法(H. W. Gibs
on et al., Adv. Mater. 1993, 5, 11-21; H. W. Gibson et al., J. Org. Chem
. 1993, 58, 3748-56; H. W. Gibson et al., J. Am. Chem. Soc. 1995, 117, 8
52-874; D, B. Amabilino et al., Am. Chem. Soc. 1996, 118, 12.012-20; I.
Yamaguchi et al., Am. Chem. Soc. 1996, 118, 1811-12)により、一般式R3
−Fgおよび/またはR4′−Fgの化合物との、もしくは一般式R3−N=C=
Zもしくはおよび/またはR4−N=C=Zの化合物との、もしくは一般式IV ″、V″またはVII″の化合物との、有利には極性溶剤、例えばDMSO、D
MF、水またはこれらの混合物中で、温度0〜100℃、有利には10〜30℃
で、場合により当業者に公知の補助剤の添加下で反応させてエステル形成(Houb
en Weyl, Methoden der organischen Chemie, 1985, Bd. E5, S. 656-772; Comp
rehensive organic Transformations, Richard Larock, 1989 VCH Publishers I
nc. S. 966-972)、アミドカップリング(Houben Weyl, Methoden der organisc
hen Chemie, 1974, Bd. 15/2, S.1-395; Houben Weyl, Methoden der organisch
en Chemie, 1985, Bd. E5, S. 934-1116; Comprehensive organic Transformati
ons, Richard Larock, 1989 VCH Publishers Inc. S. 972-976, Fournic-Zalusk
i et al., J. Med. Chem. 1996, 39, 2596; Y.M. Angell et al., Tetrahedron
Letters 1994, 35, 5981; L.A. Carpino et al., J. Chem. Soc. Commun. 1994,
201; H.O. Kim et al., Tetrahedron Letters 1995, 36, 6013; D. Papaioanno
u et al., Tetrahedron Letters, 1995, 36, 5187, G. Stemple et al., Bioorg
. Med. letters 1996, 6, 55)、チオシアネート形成(The chemistry of cyana
tes and their thio derivatives, Part 2, S. 1003-1223, Saul Patai, 1977,
John Wiley and Sons; Chem. Soc. Rev. 4, 231-250(1975))およびカルバメー ト形成(The chemistry of cyanates and their thio derivatives, Part 2, S.
620-792, Saul Patai, 1977, John Wiley and Sons)により行う。こうして合 成した一般式XIIIのポリロタキサンがシクロデキストリン部分中にまだ錯体
もしくは錯形成剤を含有していない場合、(つまりR1′=Hの場合)、これら を上記のシュードポリロタキサンからのポリロタキサンの製造のために記載した
条件下で一般式R1″−Fgの化合物もしくは一般式IV″、V″またはVII ″の化合物と反応させる。
【0092】 R1中に含有されている基がまだ上記の原子番号の元素の金属イオンをまだ有 していない場合、これらを場合により存在する酸保護基の分離後に、当業者に公
知の方法(例えばEP071564号)により導入する。
【0093】 基R3および/またはR4が、R1の表す基を表す場合、一般式XIIの原料中 で置換基R1′が水素を表す場合、コントラストを与える基II〜Xは、所望の 場合、ワンポット反応で同時に分子中に導入することができる。
【0094】 R1′が水素を表す一般式IIの原料は、市販品であるか、または文献、例え ばJ. Boger et al., Helv. Chim. Acta 61, 2190(1978); Peter R. Ashton et a
l., J. Org. Chem. 1996, 61, 903-908から公知である。
【0095】 R1′が基II′〜X′を表す一般式IIの化合物は、文献から公知であるか 、または文献から公知の方法と同様の方法で得られる: IV″:例えばWO91/14459号を参照のこと、 V″:例えばUS−5,053,503号、WO96/02669号、WO96
/01655号、EP0430863号、EP255471号、US−5,22
7,895号、EP0232751号、US−4,885,363号を参照のこ
と、 VII″:例えばUS−4,923,985号を参照のこと。
【0096】 一般式R1″−Fgの化合物、つまり一般式IIA〜XA:
【0097】
【化44】
【0098】
【化45】
【0099】 [式中、R5′はR5または酸保護基を表す]
【0100】
【化46】
【0101】 の化合物は、文献から公知であるか、または文献から公知の方法と類似の方法で
得られる: IIA:例えばEP263059号を参照のこと、 IIIA:例えばDE19507822号、DE19580858号、DE19
507819号を参照のこと、 IVA:例えばWO91/14459号を参照のこと、 VA:例えばUS−5,053,503号、WO96/02669号、WO96
/01655号、EP0430863号、EP255471号、US−5,27
7,895号、EP0232751号、US−4,885,363号を参照のこ
と、 VIA:例えばEP0255471号を参照のこと、 VIIA:例えばUS−4,923,985号を参照のこと、 VIIIA:例えばDE2207950号を参照のこと、 IXA:例えばUS3,702,866号を参照のこと、 XA:例えば0032388号を参照のこと。
【0102】 式XIの糸状の化合物は例えばシェアウォーター社(Shearwater Polymers Inc
.,USA)、シグマ社(Sigma)、アルドリッヒ社(Aldrich)、フルカ社(Fluka)の各
社から市販されている。
【0103】 得られたポリロタキサン錯体の精製は、場合により酸または塩基の添加により
pH値を6〜8、有利には約7に調整後、有利には適切な孔径の膜(例えばAmic
on(R)XM30、Amicon(R)YM10、Amicon(R)YM3)を用いた限外濾過により、または例
えば適切なSephandex(R)ゲルを用いたゲル濾過により行う。
【0104】 本発明による医薬品の製造は、同様に自体公知の方法で、本発明による錯体化
合物を、場合により製剤学で通例の添加剤の添加下に、水性媒体に懸濁させるか
、または溶解させ、かつ引き続き該懸濁液または溶液を場合により滅菌すること
により行う。適切な添加剤は例えば生理学的に懸念のない緩衝液(例えばトロメ
タミン)、錯形成剤の添加剤または弱い錯体(例えばジエチレントリアミン五酢
酸または相応するカルシウム−ポリロタキサン錯体)、または、必要であれば、
電解質、例えば塩化ナトリウム、または、必要であれば、酸化防止剤、例えばア
スコルビン酸である。
【0105】 腸内投与またはその他の目的のために水または生理食塩水中の本発明による薬
剤の懸濁液または溶液が所望される場合、これを製剤学で通例の1種以上の助剤
[例えばメチルセルロース、ラクトース、マンニット]および/または界面活性
剤[例えばレシチン、Tween(R)、Myrj(R)]および/または味の改善のための香 料[例えばエーテル油]と混合する。
【0106】 本発明による医薬品は、有利には錯塩1マイクロモル〜1モル/lを含有し、
かつ通例、0.0001〜5ミリモル/kgの量で配量する。これは腸内および
非経口適用のためである。本発明による錯化合物は、NMR診断法およびレント
ゲン診断法のために、原子番号21〜29、39、42、44および57〜83
の元素のイオンとの錯体の形で適用する。
【0107】 本発明による薬剤は、核スピン断層撮影法のための造影剤としての適性に関す
る多種多様な前提条件を満足する。例えば該薬剤は、腸内または非経口適用後に
信号強度の増大により、核スピン断層撮影法を用いて得られる画像の造影力を改
善することに著しく適切である。さらに該薬剤は体に対する異物による負担をで
きる限りわずかな量にするために必要とされる高い効果、および検査の非観血的
特性を保持するために必要とされる良好な認容性を有している。
【0108】 本発明による薬剤の良好な水溶性およびわずかな浸透圧により、高濃度の溶液
を製造することが可能になり、従って循環の体積負荷を代表的な境界値に保持し
、かつ体液による希釈を相殺することが可能になる。つまりNMR診断薬はNM
R分光分析のための薬剤よりも100〜1000倍、水溶性が良好でなくてはな
らない。さらに本発明による薬剤は、高い安定性をインビトロで有しているのみ
ではなく、意外なほど高い安定性をインビボで有しているので、錯体中で共役結
合していない、それ自体毒性のイオンの遊離または交換は、新規の造影剤が完全
に再度***される時間内に極めて緩慢に行われるのみである。
【0109】 一般に本発明による薬剤は、NMR診断薬として適用するために、0.001
〜5ミリモル/kg、有利には0.005〜0.5ミリモル/kgの量で配量す
る。適用の詳細は、例えばH. J. Weinmann et al., Am. J. of Roentgenology 1 42 , 619(1984)に論じられている。
【0110】 有機特異的なNMR−診断薬の特に低い投与量(体重kgあたり1mg以下)
を、例えば腫瘍および心筋梗塞の検出のために使用することができる。
【0111】 さらに本発明による錯化合物を有利には感受性反応試薬として、およびシフト
反応試薬として、インビボのNMR−分光分析のために使用することができる。
【0112】 本発明による治療薬のインビボ適用の際に、これらを適切なキャリア、例えば
血清または生理食塩水と共に、およびその他のタンパク質、例えばヒト血清アル
ブミンと一緒に投与することができる。この場合、投与量は細胞の障害の種類、
使用される金属イオンおよび造影法の種類に依存する。
【0113】 本発明による治療薬は、非経口、有利には静脈内に投与する。
【0114】 一般に本発明による薬剤はレントゲン造影剤として適用するために例えばメグ
ルミン−ジアトリゾエートと同様に、0.1〜5ミリモル/kg、有利には0.
25〜1ミリモル/kgの量で投与する。
【0115】 レントゲン造影剤の適用の詳細は、例えばBarke, Roentgenkonttrastmittel,
G. Thieme, Leipzig(1970)およびP. Thurn, E. Buecheler "Einfuehrung in die
Roentgendiagnostik", G. Thieme, Stuttgart, NewYork(1977)に論じられてい る。
【0116】 総じて新規の金属錯体−およびヨード含有ポリロタキサンを合成することがで
き、診断法における新規の可能性が開かれる。
【0117】 以下の実施例は本発明の対象の詳細な説明のためのものである。
【0118】 記載の中で、以下の略号を使用する: ガドリニウム−GlyMeDOTA酸:10−[4−カルボキシ−1−メチル
−2−オキソ−3−アザブチル]−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカ
ン−1,4,7−三酢酸のガドリニウム錯体、 DTPA(t−ブチル)4−モノカルボン酸:3,9−ビス−(t−ブトキシ カルボニルメチル)−6−カルボキシメチル−3,6,9−トリアザウンデカン
−ジ−t−ブチルエステル。
【0119】 例1 a)N−(2−ブロモプロピオニル)−グリシンベンジルエステル 塩化メチレン500ml中のグリシンベンジルエステルp−トルエンスルホン
酸塩100g(296.4ミリモル)およびトリエチルアミン89.98g(8
89.2ミリモル)に、0℃でα−ブロモプロピオニルクロリド60.97g(
355.7ミリモル)を滴加する。その際、温度を0℃〜5℃に保持する。5%
の塩酸水溶液1000mlを添加し、かつ有機相を分離する。有機相を5%塩酸
水溶液500mlでもう1度抽出し、硫酸マグネシウムにより乾燥させ、かつ真
空下で蒸発乾固させる。残留物をジ−イソプロピルエーテルから再結晶させる。
【0120】 収量:69.39g(理論値の78%)。
【0121】 元素分析: 計算値:C48.02、H4.70、N4.67、Br26.62、 測定値:C47.91、H4.82、N4.51、Br26.47。
【0122】 b)1−[4−ベンジルオキシカルボニル)−1−メチル−2−オキソ−3−
アザブチル]−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン クロロホルム1000ml中に溶解させた1,4,7,10−テトラアザシク
ロドデカン86.14g(500ミリモル)に、例1aからの表題化合物50g
(166.6ミリモル)を添加し、かつ室温で24時間攪拌する。水600ml
で3回抽出し、硫酸マグネシウムにより有機相を乾燥させ、かつ真空下で蒸発乾
固させる。
【0123】 収量:淡黄色に着色した油状物53.48g(理論値の82%)、 含水率:1.5%。
【0124】 元素分析(無水の物質に対して計算): 計算値:C61.36、H8.50、N17.89、 測定値:C62.03、H8.75、N17.36。
【0125】 c)10−[4−ベンジルオキシカルボニル)−1−メチル−2−オキソ−3
−アザブチル]−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4,7−
三酢酸−トリ−t−ブチルエステル、臭化ナトリウム アセトニトリル500ml中の例1bからの表題化合物50g(127.7ミ
リモル)および炭酸ナトリウム54.14g(510.8ミリモル)に、ブロモ
酢酸−t−ブチルエステル82.20g(421.4ミリモル)を添加し、かつ
60℃で12時間攪拌する。0℃に冷却し、かつ塩から濾別する。濾液を蒸発乾
固させ、かつ残留物をシリカゲルを用いてクロマトグラフィー処理する(溶離剤
:塩化メチレン/メタノール=20:1)。
【0126】 収量:無色の固体90.83g(理論値の85%)。
【0127】 元素分析: 計算値:C54.54、H7.59、N8.37、Na2.75、Br9.55
、 測定値:C54.37、H7.71、N8.21、Na2.83、Br9.69
【0128】 d)10−(4−カルボキシ−1−メチル−2−オキソ−3−アザブチル)−
1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4,7−三酢酸−トリ−t
−ブチルエステル(臭化ナトリウム錯体) 例1cからの表題化合物90g(107.5ミリモル)を、イソプロパノール
1000ml中に溶解させ、かつパラジウム触媒(Pd10%/C)5gを添加
する。室温で一夜水素化する。触媒から濾別し、かつ濾液を蒸発乾固させる。残
留物をジオキサンから再結晶させる。
【0129】 収量:結晶質の固体77.06g(理論値の96%)。
【0130】 元素分析: 計算値:C49.86、H7.69、N9.38、Na3.08、Br10.7
0、 測定値:C49.73、H7.79、N9.21、Na3.19、Br10.8
3。
【0131】 e)10−(4−カルボキシ−1−メチル−2−オキソ−3−アザブチル)−
1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4,7−三酢酸 例1dからの表題化合物77g(103.1ミリモル)をトリフルオロ酢酸5
00ml中に溶解させ、かつ室温で3時間攪拌する。蒸発乾固させ、残留物を水
300mlに取り、かつReillex(R)435PVPで充填したカラムに該溶液を添
加する。水で溶離する。生成物含有フラクションを合し、かつ蒸発乾固させ、残
留物をメタノール/アセトンから再結晶させる。
【0132】 収量:無色の吸湿性固体44.04g(理論値の84%)、 含水率:6.5%。
【0133】 元素分析(無水の物質に対して計算): 計算値:C47.99、H6.99、N14.73、 測定値:C47.83、H7.12、N14.55。
【0134】 f)10−(4−カルボキシ−1−メチル−2−オキソ−3−アザブチル)−
1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン−1,4,7−三酢酸のガドリニ
ウム錯体、ガドリニウム−GlyMeDOTA−酸 水400ml中に溶解した例1eからの表題化合物40g(84.12ミリモ
ル)に、酸化ガドリニウム15.27g(42.06ミリモル)を添加し、かつ
3時間で90℃に加熱する。蒸発乾固させ(真空)、かつ残留物を90%の水性
エタノールから再結晶させる。結晶を吸引濾過し、エタノールで1回、次いでア
セトンで、および最後にジメチルエーテルで洗浄し、かつ真空炉中130℃で乾
燥させる(24時間)。
【0135】 収量:無色の結晶質粉末50.53g(理論値の93%)、 含水率:2.5%。
【0136】 元素分析(無水の物質に対して計算): 計算値:C36.24、H4.80、N11.12、Gd24.97、 測定値:C36.35、H4.95、N10.98、Gd24.80。
【0137】 g)α−シクロデキストリンおよび、O,O′−ビス(アミノエチル)−PE
Gとガドリニウム−GlyMeDOTA酸とからなるPEG−ビスアミド−誘導
体からなるポリロタキサン α−シクロデキストリン13g(13.4ミリモル)を水80ml中に溶解さ
せる。O,O′−ビス(アミノエチル)−PEG(シグマ)1.01g(0.3
ミリモル)の添加後、室温で30分間攪拌し、引き続き該懸濁液をさらに超音波
浴中で3分間処理し、かつ一夜攪拌する。沈殿物を吸引濾過し、少量の水で洗浄
し、かつ50℃で真空下に乾燥させる。無色の粉末4.06gが得られる。同時
に例1fに記載されているガドリニウム−GlyMeDOTA酸416mg(0
.66ミリモル)およびN−ヒドロキシスクシンイミド77mgを加熱しながら
ジメチルスルホキシド5ml中に溶解させる。室温に冷却後、N,N′−ジシク
ロヘキシルカルボジイミド136mgを添加し、かつ60分間攪拌する。こうし
て製造したN−ヒドロキシスクシンイミドエステル溶液に、DMSO 50ml
中に溶解させた上記の乾燥α−シクロデキストリン−シュードポリロタキサン4
.06gおよびトリエチルアミン67mg(0.66ミリモル)を添加し、かつ
一夜攪拌する。引き続き該溶液をジエチルエーテルで沈殿させる。沈殿物を濾別
し、ジエチルエーテルで洗浄し、かつRP−18−カラムでクロマトグラフィー
処理する(溶離剤:アセトニトリル/テトラヒドロフラン/水からの勾配)。
【0138】 収量:無色の非晶質粉末4.2g。
【0139】 元素分析からPEGあたり11のα−シクロデキストリンを有していることが
判明する。
【0140】 元素分析(無水の物質に対して計算): 計算値:C46.04、H6.75、Gd2.06、N1.10、 測定値:C46.36、H7.13、Gd1.90、N1.02。
【0141】 h)α−シクロデキストリンの6,6′,6″,6′″,6″″,6′″″−
ヘキサ−ガドリニウム−GlyMeDOTA−エステルおよび、O,O′−ビス
(アミノエチル)−PEGとガドリニウム−GlyMeDOTA−酸とからなる
PEG−ビスアミド−誘導体からなるポリロタキサン 例1gからの表題化合物2.0g(0.13ミリモル)、1fに記載されてい
るガドリニウム−GlyMeDOTA−酸8.24g(13ミリモル)および臭
化ナトリウム1.34g(13ミリモル)を、ホルムアミド150ml中に溶解
させ、かつ10℃に冷却する。N,N′−ジシクロヘキシルカルボジイミド3.
30g(16ミリモル)および4−ジメチルアミノピリジン0.122g(1ミ
リモル)を添加し、かつ10℃で2時間、および室温で一夜攪拌する。該溶液を
アセトン1lに注ぎ、かつ3時間攪拌する。沈殿物を濾別し、水中に溶解させ、
かつ低分子成分の分離のためにAMICON(R)−限外濾過膜YM3(カットオフ30 00ダルトン)により濾過し、かつ引き続き凍結乾燥させる。無色のフレーク状
の凍結乾燥物5.30g(理論値の66%)が得られる。
【0142】 H2O−含有率(カール・フィッシャー):8.0%、 Gd−測定(AAS):17.2%。
【0143】 元素分析(無水の物質に対して計算): 計算値:C39.70、H5.20、N8.61、Gd19.21、 測定値:C39.31、H5.44、N8.76、Gd18.39。
【0144】 例2 a)α−シクロデキストリンおよび、O,O′−ビス(グリシル)−PEGと
Nα−ベンジルオキシカルボニル−フェニルアラニンとからなるPEG−ビスア
ミド−誘導体からなるポリロタキサン α−シクロデキストリン13g(13.4ミリモル)を水80ml中に溶解さ
せる。O,O′−ビス(グリシル)−PEG(シェアウォーターポリマー社)1
.04g(0.3ミリモル)の添加後、室温で30分間攪拌し、引き続き該懸濁
液を超音波浴中でさらに3分間処理し、かつ一夜攪拌する。沈殿物を吸引濾過し
、少量の水で洗浄し、かつ50℃で真空下に乾燥させる。無色の粉末4.77g
が得られる。引き続きNα−ベンジルオキシカルボニル−フェニルアラニン−N
−ヒドロキシスクシンイミドエステル(バッヘム(Bachem))261mg(0.6
6ミリモル)、トリエチルアミン134mg(1.32ミリモル)および乾燥α
−シクロデキストリン−シュードポリロタキサン4.77gをDMSO 50m
l中に溶解させ、かつ一夜攪拌する。引き続き該溶液にジエチルエーテル500
mlを添加する。沈殿物を濾別し、ジエチルエーテルで洗浄し、かつRP−18
−カラムでクロマトグラフィー処理する(溶離剤:アセトニトリル/テトラヒド
ロフラン/水からの勾配)。
【0145】 収量:無色の粉末5.25g。
【0146】 元素分析からPEGあたり14のα−シクロデキストリンを有していることが
判明する。
【0147】 元素分析(無水の物質に対して計算): 計算値:C47.20、H6.73、N0.32、 測定値:C46.88、H6.91、N0.41。
【0148】 b)α−シクロデキストリンの6,6′,6″,6′″,6″″,6′″″−
ヘキサ−ガドリニウム−GlyMeDOTA−エステルおよび、O,O′−ビス
(グリシル)−PEGとNα−ベンジルオキシカルボニル−フェニルアラニンと
からなるPEG−ビスアミド−誘導体からなるポリロタキサン 例2aからの表題化合物2.3g(0.13ミリモル)、例1f中に記載され
ているガドリニウム−GlyMeDOTA−酸8.24g(13ミリモル)およ
び臭化ナトリウム1.34g(13ミリモル)を例1hに記載の方法と同様に反
応させ、かつ後処理する。無色のフレーク状凍結乾燥物6.67g(理論値の7
0.2%)が得られる。
【0149】 H2O含有率(カール・フィッシャー):5.6%、 Gd−測定(AAS):17.7%。
【0150】 元素分析(無水の物質に対して計算): 計算値:C39.84、H5.16、N8.60、Gd19.13、 測定値:C39.41、H5.30、N8.84、Gd18.80。
【0151】 例3 a)α−シクロデキストリンの6,6′,6″,6′″,6″″,6′″″−
ヘキサ−ガドリニウム−GlyMeDOTA−エステル 例1fからの表題化合物20g(31.76ミリモル)、臭化ナトリウム6.
53g(63.5ミリモル)およびα−シクロデキストリン4.41g(4.5
4ミリモル)を、ホルムアミド200ml中に溶解させ、かつ10℃に冷却する
。N,N′−ジシクロヘキシルカルボジイミド7.22g(35ミリモル)およ
び4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)0.122g(1ミリモル)を添加
し、かつ10℃で2時間、および室温で10時間攪拌する。該溶液をアセトン1
000ml/ジエチルエーテル200mlからなる混合物に注ぎ、かつ室温で1
時間攪拌する。析出した沈殿物を濾別し、水中に溶解させ、かつRP−N18カ
ラムでクロマトグラフィー処理する(溶離剤:アセトニトリル/テトラヒドロフ
ラン/水からの勾配)。
【0152】 収量:無色の粉末7.59g(理論値の36%)、 H2O−含有率(カール・フィッシャー):6.8%、 元素分析(無水の物質に対して計算): 計算値:C38.80、H4.95、N9.05、Gd20.32、 測定値:C38.51、H5.52、N8.76、Gd19.88。
【0153】 b)α−シクロデキストリンの6,6′,6″,6′″,6″″,6′″″−
ヘキサ−ガドリニウム−GlyMeDOTA−エステルおよび、PEGとガドリ
ニウム−GlyMeDOTA−酸とからなるPEG−ビス−エステルからなるポ
リロタキサン 例3aに記載されている表題化合物10.3g(2.23ミリモル)を水80
ml中に溶解させる。ポリエチレングリコール3400(シェアウォーターポリ
マー社)340mg(0.1ミリモル)の添加後、室温で超音波浴中15分間、
および引き続き超音波を用いずに一夜攪拌する。低分子成分の分離のためにAMIC
ON(R)−限外濾過膜YM10(カットオフ10000ダルトン)により濾過し、 かつ引き続き凍結乾燥させる。無色のフレーク状の凍結乾燥物2.6gが得られ
る。残留物にトルエンを添加し、かつ該懸濁液を3回、蒸発乾固させる。引き続
きホルムアミド250ml中に溶解させ、ガドリニウム−GlyMeDOTA−
酸(例1f)151mg(0.24ミリモル)を添加し、かつ10℃に冷却する
。N,N−ジシクロヘキシルカルボジイミド50mg(0.24ミリモル)およ
び4−ジメチルアミノピリジン(DMAP)12mg(0.1ミリモル)を添加
し、10℃で2時間、および室温で一夜攪拌する。該溶液にアセトン1lを添加
し、析出した沈殿物を濾別し、かつ改めてYM10限外濾過膜により濾過する。
濾液を凍結させ、かつ凍結乾燥させる。
【0154】 収量:2.5g(理論値の45%) H2O−含有率(カール・フィッシャー):8.0%、 Gd−測定(AAS):17.2%。
【0155】 元素分析からPEGあたり10のα−シクロデキストリンを有していることが
判明する。
【0156】 元素分析(無水の物質に対して計算): 計算値:C39.77、H5.22、N8.52、Gd19.12、 測定値:C39.71、H5.46、N8.22、Gd19.03。
【0157】 例4 a)β−シクロデキストリンの6,6′,6″,6′″,6″″,6′″″,
6″″″−ヘパ−ガドリニウム−GlyMeDOTA−エステル 例1fからの表題化合物20g(31.76ミリモル)、臭化ナトリウム6.
53g(63.5ミリモル)およびβ−シクロデキストリン4.51g(3.9
7ミリモル)を、ホルムアミド200ml中に溶解させ、かつ10℃に冷却する
。N,N′−ジシクロヘキシルカルボジイミド7.22g(35ミリモル)およ
び4−ジメチルアミノピリジン0.122g(1ミリモル)を添加し、かつ10
℃で2時間、および室温で10時間攪拌する。該溶液をアセトン1000ml/
ジエチルエーテル200mlからなる混合物に注ぎ、かつ室温で1時間攪拌する
。析出した沈殿物を濾別し、少量の水中に溶解させ、かつRP−18カラムでク
ロマトグラフィー処理する(溶離剤:アセトニトリル/テトラヒドロフラン/水
からの勾配)。
【0158】 収量:無色の非晶質粉末6.88g(理論値の32%)、 含水率:7.5%。
【0159】 元素分析(無水の物質に対して計算): 計算値:C38.80、H4.95、N9.05、Gd20.32、 測定値:C38.47、H5.19、N8.81、Gd19.79。
【0160】 b)β−シクロデキストリンの6,6′,6″,6′″,6″″,6′″″,
6″″″−ヘパ−ガドリニウム−GlyMeDOTA−エステルおよび、O,O
′−ビス(アミノプロピル)ポリプロピレングリコールとガドリニウム−Gly
MeDOTA−酸とからなるポリプロピレングリコール−ビスアミド−誘導体か
らなるポリロタキサン 例4aに記載されている表題化合物12.1g(2.23ミリモル)を水90
ml中に溶解させる。ポリ(プロピレン)グリコール−ビス(2−アミノプロピ
ルエーテル)(シグマ)200mg(0.1ミリモル)の添加後、室温で超音波
浴中15分間、および引き続き超音波を用いずに一夜攪拌する。低分子成分の分
離のためにAMICON(R)−限外濾過膜YM10(カットオフ10000ダルトン) により濾過し、かつ引き続き凍結乾燥させる。無色のフレーク状の凍結乾燥物3
.1gが得られる。残留物にトルエンを添加し、かつ該懸濁液を3回蒸発乾固さ
せる。同時に例1f中に記載されているガドリニウム−GlyMeDOTA18
9mg(0.3ミリモル)およびN−ヒドロキシスクシンイミド35mgを加熱
しながらジメチルスルホキシド5ml中に溶解させる。室温に冷却後、N,N′
−ジシクロヘキシルカルボジイミド62mgを添加し、かつ60分間攪拌する。
こうして製造したN−ヒドロキシスクシンイミドエステル溶液に、DMSO50
ml中に溶解させた上記の乾燥シュードポリロタキサン3.1gおよびトリエチ
ルアミン30mg(0.3ミリモル)を添加し、かつ一夜攪拌する。引き続き該
溶液をアセトンで沈殿させる。沈殿物を濾別し、アセトンで洗浄し、かつかつY
M10限外濾過膜により濾過する。濾液を凍結させ、かつ凍結乾燥させる。
【0161】 収量:3.1g(理論値の50%)、 H2O−含有率(カール・フィッシャー):6.9%、 Gd−測定(AAS):18.2%。
【0162】 元素分析からポリプロピレングリコールあたり10のβ−シクロデキストリン
を有していることが判明する。
【0163】 元素分析(無水の物質に対して計算): 計算値:C39.58、H5.14、N8.83、Gd19.71、 測定値:C39.43、H5.02、N8.97、Gd19.44。
【0164】 例5 β−シクロデキストリンの6,6′,6″,6′″,6″″,6′″″,6″″
″−ヘパ−ガドリニウム−GlyMeDOTA−エステルおよび、ポリプロピレ
ングリコールとガドリニウム−GlyMeDOTA−酸とからなるO,O′−ポ
リプロピレングリコール−ビス−エステルからなるポリロタキサン 例4aに記載されている表題化合物12.1g(2.23ミリモル)を水90
ml中に溶解させる。ポリ(プロピレングリコール)(シグマ)200mg(0
.1ミリモル)の添加後、室温で超音波浴中15分間、および引き続き超音波を
用いずに一夜攪拌する。低分子成分の分離のためにAMICON(R)−限外濾過膜YM 10(カットオフ10000ダルトン)により濾過し、かつ引き続き凍結乾燥さ
せる。無色のフレーク状の凍結乾燥物3.2gが得られる。残留物にトルエンを
添加し、かつ該懸濁液を3回、蒸発乾固させる。引き続きホルムアミド250m
l中に溶解させ、例1fに記載されているガドリニウム−GlyMeDOTA酸
151mg(0.24ミリモル)を添加し、かつ10℃に冷却する。次いでN,
N′−ジシクロヘキシルカルボジイミド50mg(0.24ミリモル)および4
−ジメチルアミノピリジン(DMAP)12mg(0.1ミリモル)を添加し、
10℃で2時間、および室温で一夜攪拌する。該溶液にアセトン1lを添加し、
析出した沈殿物を濾別し、かつ改めてYM10限外濾過膜により濾過する。濾液
を凍結させ、かつ凍結乾燥させる。
【0165】 収量:3.1g(理論値の56.0%)、 H2O−含有率(カール・フィッシャー):6.3%、 Gd−測定(AAS):18.2%。
【0166】 元素分析からポリプロピレングリコール9のα−シクロデキストリンを有して
いることが判明する。
【0167】 元素分析(無水の物質に対して計算): 計算値:C39.64、H5.15、N8.76、Gd19.67、 測定値:C39.88、H5.02、N8.96、Gd19.14。
【0168】 例6 a)6,6′,6″,6′″,6″″,6′″″,6″″″−ヘプタアミノ−
6,6′,6″,6′″,6″″,6′″″,6″″″−ヘプタデオキシ−β−
シクロデキストリン−ヘプタヒドロクロリド 6,6′,6″,6′″,6″″,6′″″,6″″″−ヘプタアミノ−6,
6′,6″,6′″,6″″,6′″″,6″″″−ヘプタデオキシ−β−シク
ロデキストリン−2,2′,2″,2′″,2″″,2′″″,2″″″,3,
3′,3″,3′″,3″″,3′″″,3″″″−テトラデカアセテート[J.
Boger et al., Helv. Chim. Acta 61, 2190-2218(1978)]1.90g(1ミリ モル)をジオキサン/メタノール(10:1)中に溶解させ、かつ2Nのカセイ
ソーダ溶液14ml(28ミリモル)の添加後に、室温で2時間攪拌し、かつ引
き続き希釈した塩酸でpH7に調整する。中和した溶液を真空下で蒸発乾固させ
、残留物を順次クロロホルムおよび水で洗浄し、かつ再度蒸発乾固させる。得ら
れたヘプタキス(6−アジド−6−デオキシ)−β−CDを窒素下でジオキサン
/メタノール(5:1)中に懸濁させ、トリフェニルホスフィン5.25g(2
0ミリモル)を添加し、生じた溶液を室温で1時間攪拌し、かつ引き続き濃アン
モニアを添加する。一夜攪拌後、真空下で濃縮乾固させ、水に取り、かつ1Nの
塩酸でpH6に調整し、かつ溶液を凍結乾燥させる。無色のフレーク状粉末1.
33gが得られる(理論値の85%)。
【0169】 H2O−含有率(カール・フィッシャー):11.5%。
【0170】 元素分析(無水の物質に対する): 計算値:C36.47、H6.12、N7.09、Cl17.94、 測定値:C36.77、H6.21、N6.86、Cl17.71。
【0171】 b)6,6′,6″,6′″,6″″,6′″″,6″″″−ヘプタアミノ−
6,6′,6″,6′″,6″″,6′″″,6″″″−ヘプタデオキシ−β−
シクロデキストリンとDTPA(t−ブチル)4−モノカルボン酸とからなるヘ プタ−アミド 3,9−ビス−(t−ブトキシカルボニルメチル)−6−カルボキシメチル−
3,6,9−トリアザウンデカン−ジ−t−ブチルエステル(DE195078
22号、シェーリング(Schering)社により製造)20g(32.37ミリモル)
および4−ニトロフェノール5.56g(40ミリモル)を、ジメチルホルムア
ミド200ml中に溶解させ、かつ0℃に冷却する。N,N′−ジシクロヘキシ
ルカルボジイミド7.43g(36ミリモル)を添加し、かつ0℃で2時間、引
き続き室温で12時間攪拌する。該溶液に6,6′,6″,6′″,6″″,6
′″″,6″″″−ヘプタアミノ−6,6′,6″,6′″,6″″,6′″″
,6″″″−ヘプタデオキシ−β−シクロデキストリン4.56g(4.05ミ
リモル)を添加し、かつ40℃で12時間加熱する。水0.5mlを添加し、4
0℃で10分間攪拌し、かつ0℃に冷却する。析出したジシクロヘキシル尿素か
ら濾別し、かつ濾液を真空下で蒸発乾固させる。残留物をシリカゲルでクロマト
グラフィー処理する(溶離剤:酢酸エチル/エタノール:20:1)。
【0172】 収量:無色の粘性油状物14.88g(理論値の69%)。
【0173】 元素分析: 計算値:C56.83、H8.48、N7.36、 測定値:C56.66、H8.61、N7.21。
【0174】 c)6,6′,6″,6′″,6″″,6′″″,6″″″−ヘプタアミノ−
6,6′,6″,6′″,6″″,6′″″,6″″″−ヘプタデオキシ−β−
シクロデキストリンとガドリニウム−DTPAとからなるヘプタ−アミド 例6bからの表題化合物12g(2.25ミリモル)およびアニソール10.
8g(100ミリモル)をトリフルオロ酢酸200ml中に溶解させる。真空下
で蒸発乾固させ、残留物をジエチルエーテル800mlに取り、かつ室温で1時
間攪拌する。析出した固体を水200ml中に溶解させ、かつ2Nのカセイソー
ダ水溶液でpHをpH4に調整する。酢酸ガドリニウム5.27g(15.77
ミリモル)を添加し、かつ70℃で2時間攪拌する。室温に冷却し、かつ2Nの
カセイソーダ水溶液でpH7.2に調整する。該溶液を濾過し、かつ濾液を限外
濾過セルに充填する(AMICON YM3、カットオフ3kDa)。水で透析し(6回 通過)、引き続き凍結乾燥させる。
【0175】 収量:無色の非晶質粉末10.66g(理論値の95%)、 含水率:10.3%。
【0176】 元素分析(無水の物質に対して計算): 計算値:C33.71、H3.96、N7.86、Gd22.06、Na3.2
3、 測定値:C33.51、H4.19、N7.66、Gd21.87、Na3.0
1。
【0177】 d)6,6′,6″,6′″,6″″,6′″″,6″″″−ヘプタアミノ−
6,6′,6″,6′″,6″″,6′″″,6″″″−ヘプタデオキシ−β−
シクロデキストリンのGdDTPA−ヘプタアミド、およびO,O′−ビス(ア
ミノプロピル)−ポリプロピレングリコールとNα−ベンジルオキシカルボニル
−フェニルアラニンとからなるポリプロピレングリコール−ビスアミド−誘導体
からなるポリロタキサン 例6cに記載されている表題化合物10.8g(2.23ミリモル)を、水1
00ml中に溶解させる。ポリ(プロピレングリコール)−ビス(2−アミノプ
ロピルエーテル)(シグマ)200mg(0.1ミリモル)の添加後に、室温で
15分間超音波浴中で、および引き続き一夜、超音波を用いずに攪拌する。低分
子成分の分離のために、YM10−限外濾過膜(Amicon(R))を介して濾過し、 かつ引き続き凍結乾燥させる。無色のフレーク状の凍結乾燥物3.9gが得られ
る。残留物を真空下に50℃で乾燥させる。引き続きNα−ベンジルオキシカル
ボニル−チロシン−N−ヒドロキシスクシンイミドエステル(バッヘム)103
mg(0.25ミリモル)、トリエチルアミン51mgおよび乾燥β−シクロデ
キストリン−シュードポリロタキサン3.9gをDMSO 40ml中に溶解さ
せ、かつ室温で一夜攪拌する。引き続き該溶液をアセトンで沈殿させる。沈殿物
を濾別し、アセトンで洗浄し、かつ限外濾過を行う(YM10)。濾液を凍結乾
燥させる。
【0178】 収量:3.4g(理論値の49%)、 H2O−含有率(カール・フィッシャー):5.9%。
【0179】 Gd−測定(AAS):20.1%。
【0180】 元素分析からポリプロピレングリコールあたり13のβ−シクロデキストリン
を有していることが判明する。
【0181】 元素分析(無水の物質に対して計算): 計算値:C35.97、H4.30、N7.88、Gd21.88、 測定値:C36.20、H4.09、N7.99、Gd21.21。
【0182】 例7 a)10−[5−(2−カルボキシフェニル)−2−ヒドロキシ−5−オキソ
−4−アザ−ペンチル]−1,4,7−トリス(カルボキシメチル)−1,4,
7,10−テトラアザシクロドデカン 1,4,7−トリス(カルボキシメチル)−1,4,7,10−テトラアザシ
クロドデカン(DO3A)50g(144.3ミリモル)を水250ml中に溶
解させ、かつpH値を5Nのカセイソーダ溶液でpH13に調整する。次いで1
時間以内にN(2,3−エポキシプロピル)−フタルイミド(アルドリッヒ)3
8.12g(187.6ミリモル)をジオキサン100ml中に滴加し、50℃
で24時間攪拌し、かつpH値を5Nのカセイソーダ溶液の添加によりpH13
に保持する。溶液を10%の塩酸でpH2に調整し、かつ真空下で蒸発乾固させ
る。残留物を少量の水に溶解させ、かつイオン交換体カラム(Reilex(R)=ポリ −(4−ビニル)−ピリジン)(水で溶離)で精製する。メインフラクションを
真空下で蒸発させ、かつ残留物をクロマトグラフィーによりRP−18(LiChro
Prep(R)/溶離剤:テトラヒドロフラン/メタノール/水からの勾配)で最終精 製する。メインフラクションの蒸発後に非晶質の固体63.57g(理論値の7
1%)が得られる。
【0183】 含水率:8.5%。
【0184】 元素分析(無水の物質に対する): 計算値:C52.90、H6.57、N12.34、 測定値:C52.65、H6.68、N12.15。
【0185】 b)10−(3−アミノ−2−ヒドロキシ−プロピル)−1,4,7−トリス
(カルボキシメチル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカン 例7aからの表題化合物50g(88.1ミリモル)を濃塩酸300ml中で
還流下に24時間加熱する。蒸発乾固させ、残留物を少量の水に溶解させ、かつ
イオン交換体カラム(Reillex(R)=ポリ−(4−ビニル)ピリジンで精製する(
水で溶離)。メインフラクションを蒸発乾固させる。収量:ガラス状の固体39
.0g(理論値の95%)。
【0186】 含水率:10.3%。
【0187】 元素分析(無水の物質に対する): 計算値:C48.68、H7.93、N16.70、 測定値:C48.47、H8.09、N16.55。
【0188】 c)10−(3−アミノ−2−ヒドロキシ−プロピル)−1,4,7−トリス
(カルボキシメチル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカンのガドリ
ニウム錯体 例7bからの表題化合物38g(90.6ミリモル)を水300ml中に溶解
させ、かつ酸化ガドリニウム16.42g(45.3ミリモル)を添加する。3
時間90℃に加熱する。冷却した溶液をその都度酸性のイオン交換体(IR−1
20/H+型)5mlおよび塩基***換体(IRA−410/OH-型)を用いて
室温で1時間攪拌する。交換体から濾別する。濾液の凍結乾燥により非晶質の固
体57.23g(理論値の98%)が得られる。
【0189】 含水率:11.3%、 元素分析(無水の物質に対する): 計算値:C35.59、H5.27、Gd27.41、N12.21、 測定値:C35.32、H5.38、Gd27.20、N12.31。
【0190】 d)10−[7−(4−ニトロフェニル)−2−ヒドロキシ−5−オキソ−7
−(カルボキシメチル)−4−アザ−ヘプチル]−1,4,7−トリス(カルボ
キシメチル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカンのガドリニウム錯
体 ジメチルホルムアミド200ml/トリエチルアミン20ml中の例7cから
の表題化合物20g(34.86ミリモル)に、3−(4−ニトロフェニル)−
グルタル酸無水物9.84g(41.8ミリモル)(Journal of Org. Chem., V
ol. 26, 3856(1961))を添加し、かつ室温で一夜攪拌する。真空下で蒸発乾固さ
せる。残留物をイソプロパノール/酢酸95:5から再結晶させる。
【0191】 収量:黄色の固体27.46g(理論値の94%)、 含水率:3.4%。
【0192】 元素分析(無水の物質に対する): 計算値:C41.58、H4.86、Gd19.44、N10.39、 測定値:C41.38、H4.97、Gd19.28、N10.17。
【0193】 e)10−[7−(4−アミノフェニル)−2−ヒドロキシ−5−オキソ−7
−(カルボキシメチル)−4−アザ−ヘプチル]−1,4,7−トリス(カルボ
キシメチル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカンのガドリニウム錯
体 例7dからの表題化合物25g(30.9ミリモル)をメタノール250ml
中に溶解させ、かつパラジウム触媒(C上Pd10%)5gを添加する。室温で
一夜水素添加する。触媒を濾別し、かつ濾液を真空下で蒸発乾固させる。
【0194】 収量:クリーム色の固体24.07g(理論値の97%)、 含水率:3.0%。
【0195】 元素分析(無水の物質に対する): 計算値:C43.18、H5.31、Gd20.19、N10.79、 測定値:C43.27、H5.48、Gd20.02、N10.61。
【0196】 f)10−[7−(4−イソチオシアナトフェニル)−2−ヒドロキシ−5−
オキソ−7−(カルボキシメチル)−4−アザ−ヘプチル]−1,4,7−トリ
ス(カルボキシメチル)−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカンのガド
リニウム錯体 例7eからの表題化合物15g(19.26ミリモル)を水100ml中に溶
解させ、かつクロロホルム50ml中のチオホスゲン6.64g(57.8ミリ
モル)を添加する。50℃で1時間攪拌する。室温に冷却し、有機相を分離し、
かつ水相をクロロホルム100mlで2回、振とう分離する。水相を蒸発乾固さ
せ、かつ残留物を室温でイソプロパノール中で充分に攪拌する。固体を濾別し、
かつエーテルで洗浄する。真空下(40℃)で一夜乾燥後、クリーム色の固体1
5.9g(理論値の98%)が得られる。
【0197】 含水率:3.5%。
【0198】 元素分析(無水の物質に対する): 計算値:C42.43、H4.79、Gd19.15、N10.24、S3.9
1、 測定値:C42.23、H4.90、Gd19.01、N10.05、S3.9
6。
【0199】 g)6,6′,6″,6′″,6″″,6′″″−ヘキサキス(N−フルオレ
ニルメトキシカルボニル−アラニル)−α−シクロデキストリン α−シクロデキストリン2.08g(2ミリモル;含水率7%)をジメチルホ
ルムアミド中に溶解させ、ベンゼンを添加し、かつ共沸蒸留により脱水する。引
き続き0℃に冷却し、N−メチルモルホリン1.32ml(12ミリモル)を添
加し、かつN−フルオレニルメトキシカルボニル−アラニン−N−カルボン酸無
水物4.05g(12ミリモル)、Fmoc−Ala−NCA(プロペプチド、
SNPE社、フランクフルト)の添加後に、室温で一夜攪拌する。次いで該溶液
を真空下で蒸発させ、残留物を水で洗浄し、かつ最後に酢酸から再結晶させる。
【0200】 収量:5.08g(理論値の93%)。
【0201】 元素分析(無水の物質に対する): 計算値:C63.29、H5.53、N3.08、 測定値:C63.14、H5.70、N2.98。
【0202】 h)ヘキサキス−(O−アラニル)−α−CDと、10−[7−(4−イソチ
オシアナトフェニル)−2−ヒドロキシ−5−オキソ−7−(カルボキシメチル
)−4−アザヘプチル]−1,4,7−トリス(カルボキシメチル)−1,4,
7,10−テトラアザシクロドデカンのガドリニウム錯体とからなるヘキサ−チ
オ尿素−抱合体(Konjugate) 前記の例7g中に記載されているヘキサキス−[O−(Fmoc−アラニル)
]−α−CD2.78g(1ミリモル)をジメチルホルムアミド中に溶解させ、
かつ4−ジメチルアミノピリジン4gを添加する。室温で15分間攪拌後、例7
f中に記載されているイソチオシアネート5.31g(6.3ミリモル)を添加
し、かつ一夜攪拌する。引き続き該溶液を真空下で濃縮し、水に取り、pH7に
調整し、かつAMICON(R)限外濾過膜YM1により低分子成分を除去する。限外濾 過の終了後、希釈したカセイソーダ溶液で再度pH7に調整し、濾液を凍結させ
、かつ凍結乾燥させる。淡黄色のフレーク状粉末6.78g(理論値の97%)
が得られる。ニンヒドリンを用いた分析的な試験体着色は、チオ尿素抱合体中に
もはや遊離アミノ基が存在していないことを示している。
【0203】 含水率(カール・フィッシャー):8.3%、 Gd−測定(AAS):13.2%。
【0204】 元素分析(無水の物質に対する): 計算値:C42.41、H4.96、Gd14.61、N9.11、Na2.1
4、S2.98、 測定値:C42.25、H5.10、Gd14.26、N9.01、Na1.7
9、S2.66。
【0205】 i)前記の例7hに記載されているα−シクロデキストリンのヘキサ−チオ尿
素−抱合体、およびO,O′−ビス(アミノエチル)−PEGと10−[7−(
4−イソチオシアナトフェニル)−2−ヒドロキシ−5−オキソ−7−(カルボ
キシメチル)−4−アザヘプチル]−1,4,7−トリス(カルボキシメチル)
−1,4,7,10−テトラアザシクロドデカンのガドリニウム錯体とからなる
N,N′−ビス−チオ尿素−抱合体からなるポリロタキサン 例7hに記載されているα−シクロデキストリンのヘキサ−チオ尿素−抱合体
22.60g(3.5ミリモル)を水20ml中に溶解させる。O,O′−ビス
(アミノエチル)−PEG(シグマ)337mg(0.1ミリモル)の添加後に
、超音波浴中で30分間および超音波を用いずに室温で一夜攪拌する。ネックレ
ス状にならなかった成分を分離するために、限外濾過(YM10)を行い、かつ
引き続き凍結乾燥させる。淡黄色の粉末7.2gが得られる。残留物を改めて水
中に取り、例7fに記載されているイソチオシアネート211mg(0.25ミ
リモル)を添加し、かつ一夜攪拌する。引き続き該溶液をpH7に調整し、限外
濾過(YM30、カットオフ30kDa)を行い、かつ濾液を凍結乾燥させる。
淡黄色のフレーク状の粉末6.9g(理論値の45.9%)が得られる。
【0206】 H2O含有率(カール・フィッシャー):10.2%、 Gd−測定(AAS):12.8%。
【0207】 元素分析からPEGあたり20のα−シクロデキストリンを有していることが
判明する。
【0208】 元素分析(無水の物質に対して計算): 計算値:C42.69、H5.07、N8.91、S2.92、Gd14.30
、Na2.09、 測定値:C42.20、H5.31、N8.67、S2.34、Gd14.56
、Na1.80。
【0209】 例8 a)6,6′,6″,6′″,6″″,6′″″−ヘキサアミノ、6,6′,
6″,6′″,6″″,6′″″−ヘキサデオキシ−α−シクロデキストリンお
よびガドリニウム−GlyMeDOTA−酸からなるヘキサ−アミド 例1fからの表題化合物20g(31.76ミリモル)、塩化リチウム2.6
9g(63.5ミリモル)および4−ニトロフェノール5.56g(40ミリモ
ル)をジメチルスルホキシド250ml中に60℃で溶解させる。16℃に冷却
し、かつN,N′−ジシクロヘキシルカルボジイミド7.22g(35ミリモル
)を添加し、かつ室温で12時間攪拌する。該溶液に6,6′,6″,6′″,
6″″,6′″″−ヘキサアミノ、6,6′,6″,6′″,6″″,6′″″
−ヘキサデオキシ−α−シクロデキストリン[J. Boger et al., Helv. Chim. A
cta 61, 2190-2218(1978)]4.39g(4.54ミリモル)を添加し、かつ6 0℃で12時間加熱する。室温に冷却し、かつ該溶液をアセトン800mlとジ
エチルエーテル200mlからなる混合物に注ぎ、かつ室温で1時間攪拌する。
沈殿物を濾別し、水200ml中で溶解させる。その際に析出するN,N′−ジ
シクロヘキシル尿素を濾別し、かつ濾液を限外濾過セル(AMICON, YM10 、カットオフ3kDa)に導入する、水で透析する(6回通過)。引き続き凍結
乾燥させる。
【0210】 収量:無色の非晶質粉末15.58g(理論値の74%)、 H2O含有率(カール・フィッシャー):6.9%。
【0211】 元素分析(無水の物質に対して計算): 計算値:C38.85、H5.09、N10.87、Gd20.35、 測定値:C38.51、H5.31、N10.61、Gd20.11。
【0212】 b)前記の8aに記載されているα−シクロデキストリンのヘキサアミド、お
よびO,O′−ビス−(グリシル)−PEGとガドリニウム−GlyMeDOT
A−酸とからなるPEG−ビスアミド−誘導体からなるポリロタキサン 例8aに記載されている表題化合物10.3g(2.23ミリモル)を水80
ml中に溶解させる。O,O′−ビス(グリシル)−PEG(シェアウォーター
ポリマー社)340mg(0.1ミリモル)の添加後に、室温で15分間超音波
浴中で、および引き続き超音波を用いずに一夜攪拌する。低分子成分の分離のた
めにAMICON(R)限外濾過膜YM10(カットオフ10000ダルトン)により濾 過し、かつ引き続き凍結乾燥させる。無色のフレーク状の凍結乾燥物2.9gが
得られる。残留物にトルエンを添加し、かつ懸濁液を3回蒸発乾固させる。同時
に例1fに記載されているガドリニウム−GlyMeDOTA−酸189mg(
0.3ミリモル)およびN−ヒドロキシスクシンイミド35mgをジメチルスル
ホキシド5ml中に加熱下で溶解させる。室温に冷却後、N,N′−ジシクロヘ
キシルカルボジイミド62mgを添加し、かつ60分間攪拌する。こうして製造
したN−ヒドロキシスクシンイミドエステル−溶液に、DMSO 50ml中に
溶解させた上記の乾燥シュードポリロタキサン2.9gおよびトリエチルアミン
30mg(0.3ミリモル)を添加し、かつ一夜攪拌する。引き続き該溶液をア
セトンで沈殿させる。沈殿物を濾別し、アセトンで洗浄し、かつYM10限外濾
過膜により濾過する。濾液を凍結させ、凍結乾燥させる。
【0213】 収量:3.0g(理論値の51%)、 H2O含有率(カール・フィッシャー):5.0%、 Gd−測定(AAS):18.4%。
【0214】 元素分析からPEGあたり11のα−シクロデキストリンを有していることが
判明する。
【0215】 元素分析(無水の物質に対して計算): 計算値:C39.76、H5.32、N10.26、Gd19.19、 測定値:C39.39、H5.47、N10.60、Gd18.74。
【0216】 例9 ワンポット法で6,6′,6″,6′″,6″″,6′″″−ヘキサアミノ−6
,6′,6″,6′″,6″″,6′″″−ヘキサデオキシ−α−シクロデキス
トリンとガドリニウム−GlyMeDOTA−酸とから形成されるα−シクロデ
キストリン−ヘキサアミド、およびO,O′−ビス(アミノエチル)−PEGと
ガドリニウム−GlyMeDOTA−酸とからなるPEG−ビスアミド−誘導体
からなるポリロタキサン 6,6′,6″,6′″,6″″,6′″″−ヘキサアミノ−6,6′,6″
,6′″,6″″,6′″″−ヘキサデオキシ−α−シクロデキストリン4.3
1g(4.46ミリモル)を水50ml中に溶解させる。O,O′−ビス(アミ
ノエチル)−PEG(シグマ)340mg(0.1ミリモル)の添加後に室温で
30分間攪拌し、引き続き懸濁液をさらに3分間超音波浴中で処理し、かつ一夜
攪拌する。沈殿物を濾別し、少量の水で洗浄し、かつ真空下に50℃で乾燥させ
る。無色の粉末1.3gが得られる。同時に例1f中に記載されているガドリニ
ウム−GlyMeDOTA−酸6.29g(10ミリモル)およびジメチルスル
ホキシド75ml中のN−ヒドロキシスクシンイミド1.2gを加熱下で溶解さ
せる。室温に冷却後、N,N′−ジシクロヘキシルカルボジイミド2.1gを添
加し、かつ60分間攪拌する。こうして製造したN−ヒドロキシスクシンイミド
エステル溶液に、DMSO 25ml中に溶解させた上記の乾燥α−シクロデキ
ストリン−シュードポリロタキサン1.3gおよびトリエチルアミン1.01g
(10ミリモル)を添加し、かつ一夜攪拌する。引き続き該溶液をジエチルエー
テルで沈殿させる。沈殿物を濾別し、ジエチルエーテルで洗浄し、かつRP−1
8−カラムでクロマトグラフィー処理する(溶離剤:アセトニトリル/テトラヒ
ドロフラン/水からの勾配)。
【0217】 収量:無色の非晶質粉末2.2g(理論値の41.5%)、 H2O−含有率(カール・フィッシャー):4.0%、 Gd−含有率(AAS):18.4%。
【0218】 元素分析からPEGあたり10のα−シクロデキストリンを有していることが
判明する。
【0219】 元素分析(無水の物質に対して計算): 計算値:C39.83,H5.34、N10.23、Gd19.13、 測定値:C39.80、H5.62、N10.03、Gd18.79。
【0220】 例10 a)2,4,6−トリヨード−3−N−(2−ヒドロキシエチル)−5−(ヒド
ロキシ)アセトアミド−イソフタル酸と、6,6′,6″,6′″,6″″,6
′″″−ヘキサアミノ−6,6′,6″,6′″,6″″,6′″″−ヘキサデ
オキシ−α−シクロデキストリンとのヘキサアミド誘導体 N,N−ジメチルアセトアミド40ml中の6,6′,6″,6′″,6″″
,6′″″−ヘキサアミノ−6,6′,6″,6′″,6″″,6′″″−ヘキ
サデオキシ−α−シクロデキストリン−ヘキサヒドロクロリド[J. Boger, RJ.
Corcorcan und J. M. Lehn, Helv. Chim. Acta 61, 2190-2218(1978)]1.26
g(1ミリモル)にトリエチルアミン2.02g(20ミリモル)および2,4
,6−トリヨード−3−N−(2−アセトキシエチル)−5−アセトキシ−アセ
トアミド−イソフタル酸[Guerbet S.A.、WO93/10824号]の酸塩化物
5.03g(6.60ミリモル)を添加する。室温で24時間攪拌する。真空下
で蒸発乾固させ、残留物を塩化メチレン200ml中に溶解させ、かつその都度
5%の塩酸水溶液100mlおよび5%の炭酸ナトリウム溶液100mlで洗浄
する。有機相を真空下で蒸発乾固させ、残留物をメタノール200ml中に溶解
させ、かつ0℃で飽和するまでアンモニア(気体)を導通する。0℃で6時間、
引き続き40℃で15時間攪拌する。蒸発乾固させ、かつ残留物をRP−18カ
ラムでクロマトグラフィー処理する(溶離剤:水/アセトニトリル/n−プロパ
ノールからの勾配)。
【0221】 収量:無色の固体4.1g(理論値の85%)、 含水率:1.2%。
【0222】 元素分析(無水の物質に対する): 計算値:C26.92、H2.51、N5.23、J47.41、 測定値:C26.71、H2.70、N5.05、J47.19。
【0223】 b)2,4,6−トリヨード−3−N−(2−ヒドロキシエチル)−5−(ヒ
ドロキシ)アセトアミド−イソフタル酸と、6,6′,6″,6′″,6″″,
6′″″−ヘキサアミノ−6,6′,6″,6′″,6″″,6′″″−ヘキサ
デオキシ−α−シクロデキストリンとのヘキサアミド誘導体および、O,O′ビ
ス(グリシル)−PEGとNα−ベンジルオキシカルボニル−フェニルアラニン
とからなるPEG−ビスアミド−誘導体からなるポリロタキサン 例10aに記載されているヨウ素含有α−シクロデキストリン20.57g(
4.47ミリモル)を水200ml中に溶解させる。O,O′−ビス(グリシル
)−PEG(シェアウォーターポリマー社)350mg(0.1ミリモル)の添
加後に、室温で30分間攪拌し、引き続き懸濁液をさらに3分間、超音波浴中で
処理し、かつ一夜攪拌する。沈殿物を吸引濾過し、少量の水で洗浄し、かつ50
℃で真空下に乾燥させる。無色の粉末4.1gが得られる。引き続きNα−ベン
ジルオキシカルボニル−フェニルアラニン−N−ヒドロキシスクシンイミドエス
テル(バッヘム)87mg(0.22ミリモル)、トリエチルアミン45mg、
および乾燥α−シクロデキストリン−シュードポリロタキサン4.1gをDMS
O500ml中に溶解させ、かつ一夜攪拌する。引き続き溶液にジエチルエーテ
ル50mlを添加する。沈殿物を濾別し、ジエチルエーテルで洗浄し、かつRP
−18−カラムでクロマトグラフィー処理(溶離剤:アセトニトリル/テトラヒ
ドロフラン/水からの勾配)する。
【0224】 収量:無色の非晶質粉末3.69g(理論値の41.5%)、 H2O−含有率(カール・フィッシャー):6.0%。
【0225】 元素分析から、PEGあたり12のα−シクロデキストリンを有していること
が判明する。
【0226】 元素分析(無水の物質に対して計算): 計算値:C28.85、H2.90、N4.98、I44.31、 測定値:C29.04、H2.78、N5.12、I44.11。
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Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 MRT診断法およびレントゲン診断法のための造影成分とし
    て金属錯体またはヨード含有ベンゼン誘導体を含有するポリロタキサン。
  2. 【請求項2】 式I: 【化1】 [式中、 nは、6、7または8の数を表し、 mは、2〜50の数を表し、 Aは、酸素原子または基−XNH−を表し、その際、Xは、直接結合またはx
    が0または1の数を表し、かつyが0〜10の数を表す基−O−(CO)x−C HR−(CH2y−を表し、 R1は、コントラストを与える基II、III、IV、V、VI、VII、V III、IXまたはX: 【化2】 【化3】 の基を表し、上記式中で R5は、相互に無関係に水素原子または原子番号20〜32、37〜39、4 2〜44、49または57〜83の元素の金属イオン等価物を表し、 R6は、水素原子、直鎖状もしくは分枝鎖状のC1〜C7−アルキル基、フェニ ル基またはベンジル基を表し、 Vは、基: 【化4】 を表し、ここで oは,0〜10の数を表し、 pおよびeは、それぞれ0または1の数を表すが、ただしその際、pはeが数
    1を表すときのみに数1を表し、 T1は、−NHCS−基または−CO−基を表し、 Uは、−CHR7−CONR7′−M1−もしくは−CH2−CH(OH)−M2 −基を表し、ここでR7およびR7′は相互に無関係にR6を表すか、または基− CH2−(CH2o−COOHを表し、かつM1およびM2はそれぞれフェニレン 基または直鎖状、分枝鎖状の飽和もしくは不飽和C1〜C20−アルキレン鎖を表 し、これは1〜5個の(CH2o−COOH、1〜5個のOR6基もしくは1〜 8個の酸素原子により置換されてていてもよく、1〜2個の−NH−、1〜2個
    の−C(=NH)−、1〜5個の−CONR7−、1〜5個の−NR7CO−、1
    〜2個のフェニレン−もしくは1〜2個のフェニレンオキシ基を有していてもよ
    く、ただしその際、基R5の少なくとも2個は、上記の原子番号の元素の金属イ オン等価物を表し、ならびに無機および/または有機塩基、アミノ酸もしくはア
    ミノ酸アミドのカチオン、 【化5】 を表してもよく ここで、R8、R8′、R10、R10′、R11、R11′は、同じかまたは異なって
    いてもよく、水素を表すか、または2〜6個の炭素原子を有する直鎖状のアルキ
    ルまたは3〜6個の炭素原子を有する分枝鎖状のアルキルを表し、その際、両方
    のアルキル基は1〜5個のOH基で置換されていてもよく、 R9、R9′、R12は、同じか、または異なっていてもよく、水素またはメチル
    を表し、かつ Yは、基: 【化6】 を表し、上記式中、qは、8〜200の数を表し、Wは、NH基または酸素原子
    を表し、かつ R3およびR4は、相互に無関係に少なくとも0.6nmの直径を有する置換基
    を表す]のポリロタキサン。
  3. 【請求項3】 R3およびR4を表す基が、エステル、アミド、エーテル、チ
    オエステル、チオアミドまたはカーボネートとしてYに結合している、請求項2
    記載の式Iのポリロタキサン。
  4. 【請求項4】 R3およびR4が、相互に無関係にR1を表すか、またはZが 酸素原子もしくは硫黄原子を表し、かつrが0または1の数を表す 【化7】 基を表し、その際、R13は、飽和、不飽和、直鎖状もしくは分枝鎖状のC1〜C3 0 −アルキル鎖を表し、該鎖は1〜3個の−NH−CO−O−、−O−OC−N H−、−NHCO−、OCNH−、NHCS−、−SCNH−、−NH−CS−
    NH−、−NH−CO−NH−、−CO−O−、−O−OC−、NR6−、−C O−、−SO2−、−SO−、1〜2個のフェニレン基、フェニレンオキシ基、 シクロヘキシリデン基、1〜3個の酸素原子、硫黄原子により中断されていても
    よいか、および/または1〜5個の−OH基、−OCH3基、1〜3個のCH2
    H基、−NHCOR6基、−CONHR6基、−COOH基、−(CH21 5− COOH基、−CH2−C64−OH基、−CH2−C65基、−C65基、ナフ
    チル基、ピリジル基、シクロヘキシル基、チオフェニル基により置換されていて
    もよく、その際、場合により存在する芳香族基は1〜3個の塩素置換基、臭素置
    換基、CH3置換基、COOH置換基CH2OH置換基、OCH3置換基を有して いてもよい、請求項2または3記載の式Iのポリロタキサン。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の一般式Iにより表される少なくとも1種のポ
    リロタキサン錯体を、場合により製剤学で通例の添加剤と共に含有している医薬
    品。
  6. 【請求項6】 NMR診断法またはレントゲン診断法のための薬剤を製造す
    るための請求項2記載の一般式Iにより表される少なくとも1種のポリロタキサ
    ン錯体の使用。
  7. 【請求項7】 血管造影法のための薬剤を製造するための請求項2記載の一
    般式Iにより表される少なくとも1種のポリロタキサン錯体の使用。
  8. 【請求項8】 リンパ管造影法のための薬剤を製造するための請求項2記載
    の一般式Iにより表される少なくとも1種のポリロタキサン錯体の使用。
  9. 【請求項9】 請求項2記載の一般式Iにより表されるポリロタキサン錯体
    の製造方法において一般式II: 【化8】 [式中、 Aおよびnは、上記のものを表し、かつ R1′は、水素原子または基II′、III′、IV′、V′、VI′、VI I′、VIII′、IX′またはX′を表し、その際、これらはII〜Xに関し
    て記載したものを表すが、しかしこれらの中に存在している基R5は水素または 酸保護基を表し、かつ場合により存在するヒドロキシ基は保護された形で存在し
    ていてもよい]の化合物を、一般式XI: H−Y−H (XI) の化合物と反応させて、一般式XII: 【化9】 の化合物が得られ、かつ該化合物を、化合物R3′−Fgおよび/またはR4′−
    Fg[式中、R3′およびR4′は、R3およびR4に関して記載したものを表すが
    、しかしR1中に存在する基R5は、水素、酸保護基もしくは前記の原子番号の元
    素の金属イオン等価物を表し、かつFgは、無水物、−Cl、−F、−OH、−
    3、 【化10】 を表す]と反応させ、その際、(I)中のR3および/またはR4が基: 【化11】 を表す場合、一般式R3−N=C=ZもしくはR4−N=C=Zの化合物を使用し
    、ならびにIV、VおよびVII中でT1がNHCS基を表す場合、一般式IV ″、V″またはVII′: 【化12】 【化13】 の化合物を使用し、こうして得られた一般式XIII: 【化14】 の化合物を、R1′が水素を表す場合には化合物R1″−Fg[式中、R1″は、 R1に関して記載したものを表すが、しかしこれらの中に存在する基R5は、水素
    、酸保護基または上記の原子番号の元素の金属イオン等価物を表す]と反応させ
    るか、もしくは一般式IV″、V″またはVII″の化合物と反応させ、かつ引
    き続きXIII中のR5が上記の金属イオン等価物を表さない場合には、場合に より存在する酸保護基を分離し、所望の金属イオンを導入し、かつ引き続き、所
    望の場合には、存在する酸性の水素原子を無機および/または有機塩基、アミノ
    酸もしくはアミノ酸アミドのカチオンにより置換することを特徴とする、請求項
    2記載の一般式Iにより表されるポリロタキサン錯体の製造方法。
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