JP2002504398A - 特に薬である製品の摂取の確実性を高め、モニタする装置、アセンブリ及びシステムと、その装置の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は、摂取される製品を保持する製品コンテナと、製品コンテナから製品を外に出せるようにし、少なくとも開閉状態に置かれる製品通路と、製品通路に接続されて、製品通路が閉状態から開状態へ、又は開状態から閉状態へ移動したことを示す位置決め信号を発生する位置決め部材と、時間信号を発生させる時計手段と、位置決め信号と時計信号を処理するように時計手段と位置決め部材に接続される処理手段と、処理手段に接続され、そこから位置決めデータと時間データを有するメモリ信号が供給されるメモリ手段と含む、特に薬である製品の摂取の確実性を高め、モニタする装置と、少なくとも二つ以上のディスク部材を有する装置のアセンブリに係る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 本発明は、特に薬である製品の摂取の確実性を高め、モニタする装置、アセン
ブリ及びシステムに係る。

【０００２】 ３つのコンパートメントを有し、開くことのできるピルボックスが公知であり
、それらのコンパートメントに薬のような製品が入れられる。上記ピルボックス
には、時計が設けられ、薬が入っているコンパートメントの一つが空にされなけ
ればならない全ての時間に音信号を発生する。上記時計は、ピルボックスに設け
られる複数の制御ボタンによって操作される。信号が鳴るたびに、３つのコンパ
ートメントが全て開き、ユーザは３つのうち一つのコンパートメントの選択をす
る。上記の公知のピルボックスにおける欠点は、全てのコンパートメントが同時
に開くと、摂取するつもりのない製品も提示されて、ピルボックスから落下して
しまう場合があることである。

【０００３】 更に、例えば気管支障害者のための、一回分の服用量の薬を吸引するための吸
収保護装置が公知である。上記吸収保護装置には、交換可能なディスクが設けら
れ、それにはコンパートメント内に一度に８回分の薬を入れることができる。上
記装置は上記ディスクを回転させる機構を有し、吸引毎にコンパートメントから
薬の一定量が供給される。上記吸引保護装置は、他の装置と比べて、ユーザに測
定された量の薬が入れられるコンパートメントを毎回提供できることと、ディス
クが交換可能であるという利点を有する。しかし、上記吸収保護装置は、薬を服
用しなければいけない時間と上記服用が実際に行なわれたかどうかを示さない。

【０００４】 本発明は、特に薬、ダイエット食の測定された量のような製品の摂取の確実性
を高めてモニタし、予めセットされる時計を使用して（製品の他の量ではなく）
製品の決められた量が摂取されなくてはならない時間を示す装置を提供すること
を目的とする。特定の服用量、又は製品の一定量が摂取される、決められた時間
を指示することに加えて、上記装置は更に、摂取しなければならない時間とそれ
が実際に行なわれたかどうかをメモリに記憶する。上記メモリは読取り可能で、
上記メモリからのデータはコンピュータ内で処理され、個人の実際の摂取挙動の
信頼度の高い画像が、処方された摂取パターンと比較される。摂取挙動に依存し
て、上記時計は、場合に応じて患者の摂取挙動を調節するためにリセットされる
。全ての場合において処方されたパターンは、個人の状況に応じて、ユーザ自身
、第三者又はコンピュータと外部組織又はデータベース管理者によって形成され
る接続によって変更される。

【０００５】 従って、本発明は、固定されたパターンで長い間薬を服用しなければならない
、又はそれほど期間は長くないが複雑である最高の薬療法を受けなければならな
い病気の治療において重要な役割を果たし、又今日における実際問題として上記
両方の治療法は非常に不規則な療法実施となり、苦しみの悪化又は望ましくない
併発症を引き起こす場合があるが、本発明を使用することによって防止される場
合がある。本発明は更に、療法の成功のために療法に専念することが非常に大切
である科学研究において大切な役割を果たし、上記療法に関するデータの蓄積は
、重要な情報を産する。この情報によって、服用計画と他の処方挙動を適応でき
る。

【０００６】 ユーザにとって最適の療法を発展させることによって薬使用の費用を制限する
ためには、患者及び／又は他のユーザによる薬及び他の製品の摂取挙動をより制
御された方法で行い、又実際の使用法を検査し、望まれる場合は、使用法を適応
及び調節する必要がある。

【０００７】 上記目的のために、本発明の装置は、摂取される製品を入れる製品コンテナと
、上記製品コンテナから製品を外に出せるようにし、少なくとも開状態又は閉状
態に置かれる製品通路と、上記製品通路に接続されて、上記製品通路が閉状態か
ら開状態へ、又は開状態から閉状態へ移動したことを示す位置決め信号を発生す
る位置決め部材と、時間信号を発生させる時計手段と、上記位置決め信号と上記
時計信号を処理するよう上記時計手段と上記位置決め部材に接続される処理手段
と、上記処理手段に接続され、上記処理装置から位置決めデータと時間データを
有するメモリ信号が供給されるメモリ手段を有する。

【０００８】 上記製品コンテナは、製品通路が設けられるカバーに覆われ、押出位置又は押
入位置にスライド可能であることが望ましい。これによって、容易で確かな方法
で製品通路を開閉することができる。

【０００９】 上記製品コンテナは、一回の摂取毎に必要とされる製品が別個のコンパートメ
ントに保管されるように少なくとも二つの製品コンパートメントが設けられるこ
とが望ましい。これによって、ユーザが一回の摂取毎に摂取する製品の量の選択
が支援されるという利点を有する。

【００１０】 上記製品コンテナは更に、製品コンパートメントに分割される回転可能なディ
スク部材が少なくとも一つ設けられることが好適である。丸薬や他の類似のもの
は、予め既知である決められた製品又は薬の一定量が各製品コンパートメントに
入れられる。製品コンテナには、製品通路の閉状態から開状態又はその反対の状
態への移動の間に製品コンパートメントに対応する角度で上記ディスク部材を回
転させる回転手段が設けられることが好適である。製品コンテナが閉じる又は開
いている間に、新しい製品コンパートメント、好ましくは一つだけである新しい
製品コンパートメントが製品通路を介して利用可能となるように上記ディスク部
材が回転することが望ましい。従って、ユーザが製品コンテナを操作する度に、
新しい製品コンパートメントが提示される。更に、薬の提示は容易な方法で位置
決めがされる。

【００１１】 上記製品コンテナは、処理手段に接続されてディスクの置換を検出する置換検
出手段が設けられることが好適である。上記処理手段は、置換された時間を表す
メモリ信号を上記メモリ手段に供給する。従って、摂取挙動がより良好にモニタ
されて調べられる。

【００１２】 上記時計手段は、製品の摂取する時間を指示する予め調節された信号手段に接
続されることが好適である。信号手段はモニタ、音信号手段、及び／又は振動手
段に接続されることが好適である。予めセットされた時刻において、信号手段は
モニタ、ブザー及び又は振動構成素子によって一つ以上の製品コンパートメント
を空にしなくてはならないことをユーザに明確にする。従ってユーザは摂取挙動
を改善、又は処方に厳密に従って行なうように刺激される。

【００１３】 上記装置は、処理手段に接続され製品コンテナから製品が取り除かれたかどう
かを示す感知信号を上記処理手段に供給する感知手段が設けられることが好適で
ある。上記処理手段は、製品コンテナから薬が実際に取り出された時間を表すメ
モリ信号をメモリ手段に供給する。

【００１４】 製品コンテナは、閉じられた製品通路が望ましくない位置にある場合に製品通
路をブロックするブロック手段が設けられることが好適である。上記ブロック手
段は、それ自体の重さによって駆動することが好適である。これによって、摂取
される製品は、コンテナが、例えば製品通路が下方向に向けられる、望ましくな
い位置にある場合に製品コンパートメントから落下しないので、製品が紛失する
ことが阻止される。

【００１５】 本発明は更に、上記説明される装置と二つ以上の上記ディスク部材のアセンブ
リを提供し、連続するディスク部材の位置決めデータと時間データはメモリ手段
に記憶される。

【００１６】 本発明は更に、上記説明される装置と、通信端子を有する記憶媒体が設けられ
るコンピュータと、上記コンピュータと上記装置の間で二方向通信が供給される
ように上記コンピュータの通信端子と上記装置に接続可能な結合部材を含むシス
テムを提供する。

【００１７】 上記装置のメモリ手段からのデータは、コンピュータの記憶媒体に記憶される
ことが好適であり、そこで全ての種類の（統計的な）処理を行なうことが可能で
あり、上記装置の時計手段とメモリ手段はコンピュータによって調節可能である
。

【００１８】 本発明の更なる面において、製品コンパートメントが設けられる第１製品コン
テナと、上記第１製品コンテナを覆うように設けられ、少なくとも上記製品コン
パートメントを閉じる第１閉鎖部材を含み、上記第１閉鎖部材がその上部に第２
製品コンテナが固定されるよう直立の縁を有して二つ以上の製品コンテナを収容
する収容システムが提供される。従って、二つ以上の製品コンテナは閉じられて
、容易な方法で互いの上に積み重なる。

【００１９】 本発明の実施例では、製品コンパートメント内の湿気を制限するために、望ま
しくはシリカゲルのような乾燥剤が置かれる。

【００２０】 上記装置の更に発達した実施例では、上記システムと上記アセンブリが従属請
求項に明記される。

【００２１】 本発明の装置、アセンブリ及びシステムは図示される実施例を参照し以下に説
明される。

【００２２】 図１は、結合部材２に設けられる本発明の装置又は薬剤コンテナ１を示す実施
例である。薬剤コンテナ１の前部に４つのプッシュ式ボタン４乃至７が設けられ
る。プッシュボタン４には「アラーム」の表示が設けられ、薬剤コンテナ１の信
号機能をオフさせるよう機能し、プッシュボタン６には「メニュ」の表示が設け
られ、ＬＣＤディスプレイ８に表示されるメニュを選択し、薬剤コンテナが予め
セットされるように配置され、そしてプッシュボタン５と７には、記号「−」と
「＋」がそれぞれに設けられ、選択されたメニュの設定を行なう。ＬＣＤディス
プレイ８にオンオフされるバックライトが設けられる。薬剤コンテナ１の側面に
、薬剤コンテナ１の音信号機能をオンオフさせるスライド３が設けられる。薬剤
コンテナ１の後部に、ユーザによって薬剤コンテナ１のハウジングにスライドし
てはめたり、外したりすることができるカバー９が設けられる。上記カバーは、
薬剤コンテナ１の中の薬がユーザに容易に可視であるように、透明の材料から製
造される。

【００２３】 図２は、薬剤コンテナ１が置かれていない結合部材２を示す図である。結合部
材２の結合部片１０に対応する結合部片（図示しない）が薬剤コンテナ１に設け
られ、薬剤コンテナ１が結合部材２の上に置かれると導電する。導電することに
よって、薬剤コンテナ１内に設けられる例えば蓄電池又は充電可能な電池のよう
な電源が再充電される。これは、電気消費が大きく、標準の市販されている充電
不可の電池の場合、一週間又はそれ以下しか持たない実施例においては特に重要
である。上記の状況は、例えば薬剤コンテナ１に薬剤冷却装置が設けられるよう
な場合に起こる。この充電機能は、更に、ユーザが薬剤コンテナ１を運ぶ場所を
確認するために連続的な温度モニタリングが設けられる他の実施例においても重
要である。更なる実施例では、薬剤コンテナ１は一つ以上の電池によって電力を
供給し、薬剤コンテナ１と結合部材２の間が導電されなくても良い。

【００２４】 上記結合部材２には、接触部片１１及び１２が設けられ、それに対応する接触
部片（図示しない）が薬剤コンテナ１に設けられ、接触部片１１はデータを送信
し（ＴＸＤ）、接触部片１２はデータを受信（ＲＸＤ）する。結合部材２に赤い
ＬＥＤ１３と緑のＬＥＤ１４が設けられ、接触部片１１（ＴＸ）と接触部片１２
（ＲＸ）がそれぞれ使用される場合に灯りが点く。好適にはプラスチックから形
成されるが、例えば金属からも構成されるリップ１５及び１６によって、薬剤コ
ンテナ１が結合部材２に置かれるときに正しい位置にコンテナが保持される。

【００２５】 上記説明されるように、薬剤コンテナ１と結合部材２の間の接続が接触部片１
１及び１２によって行なわれる代わりに、本発明の他の実施例において、薬剤コ
ンテナ１と結合部材２の接続は、例えば、標準化されたＩＲＤＡプロトコルによ
る赤外線送信器と赤外線受信器によって、誘導結合、容量結合、光学ＬＥＤを介
して等のような異なる方法によって行なわれる場合もある。

【００２６】 図３は、結合部材２のシステム、薬剤コンテナ１、コンピュータ１９及び付加
的なシリアル装置２０の全体像を示す。コンピュータ１９と結合部材２は、端子
２１によってコンピュータに接続され、端子２２によって結合部材２に接続され
る９ピンＰＣケーブル１７によって接続される。結合部材２と付加的なシリアル
装置２０はケーブル１８によって接続される。実施例において、付加的なシリア
ル装置２０は相互接続されたマウスコネクションであり、コンピュータ１９が第
２のシリアル接続２１を有さない場合に使用される。結合部材２は、他の機能以
外に薬剤コンテナ１とコンピュータ１９の間に通信リンクを設け、そこでデータ
を交換、又は処方された療法に応じてアラーム時間及び類似のものをプログラム
することを可能にする。図３は更に、薬剤コンテナ１の後部に、例えばブザーを
使用して以下に説明される音信号から発生する音波の通路である複数の円形開口
部２３が設けられることを示す。

【００２７】 図４は、前部、即ちディスプレイ８が設けられる面から見る、薬剤コンテナ１
が部分的に切り取られた図である。図示される実施例の薬剤コンテナ１では、回
転可能なディスク３０がディスク支持体３３に置かれる。ディスク３０は矢印の
方向に回転可能である。ディスク３０の裏面は、コンパートメントの仕切り３２
によって８個のコンパートメントに分割される。コンパートメントの仕切り３２
の位置のディスクの上部にコンパートメントピン３１が設けられ、ピンを使用し
て薬剤ディスク３０が駆動可能である。プレート３４の上には、例えば特に電子
時計、接触部、ＣＰＵ、メモリ等のような必要な電子部品が設けられる。薬剤コ
ンテナ１の供給電力は、本実施例においてはコンテナの下部に置かれる電池３８
によって供給される。ブロック構成素子３７は、薬剤コンテナ１が特定の望まし
くない位置にある場合に、薬剤コンテナ１の閉じられたカバー９をブロックする
機能を有する。上記ブロック構成素子３７の動作は図１０及び１１の説明におい
て更に説明する。

【００２８】 上記薬剤ディスク３０が矢印とは反対の方向に回転しないように、弾力のある
安全弁３６が設けられ、ディスク３０が矢印とは反対の方向に回転すると、コン
パートメントピン３１が安全弁に引っかかる。コンパートメントピン３１は弾性
安全弁３６が薬剤コンテナ１に設けられる突出部３５に引っかかるまで弾性安全
弁を運ぶ。矢印の方向に回転する場合、コンパートメントピン３１は、弾性安全
弁３６のバネの力に打ち勝ち、回転は停止しない。従って、矢印の方向の回転は
可能なままとなる。

【００２９】 薬剤ディスク３０の駆動は、運搬構成素子４１によって行なわれる。運搬構成
素子４１には、弾性リップ４０が設けられ、図５中の矢印の方向の動きの際にコ
ンパートメントピン３１を運び、矢印と反対の方向の動きの際にコンパートメン
トピン３１をスライドする。運搬構成素子４１自体は、薬剤コンテナ１の縦軸に
沿って置換可能であり、運搬構成素子４１は薬剤コンテナ１のカバー９を移動す
ることによって動く。この目的のために、突出部４４が運搬構成素子４１に設け
られ、カバー９の縁４２に突出部４３が設けられる。突出部４３は、運搬構成素
子４１の突出部４４と運搬構成素子４１に設けられるバネ構成素子４５によって
囲まれる。カバー９を移動、つまりカバー９に固定されて接続された突出部４３
を移動することによって、運搬構成素子４１が同様の方法で移動する。

【００３０】 図５は、カバー９を矢印の方向とは反対の方向にスライドして引き出すことに
よって、運搬構成素子４１が同様に同じ方向で置換される図である。弾性リップ
４０によって、運搬構成素子４１はコンパートメントピン３１の上をスライドす
る。従ってカバー９をスライドさせる動きの間は、ディスク３０は回転しない。
カバー９が押し戻されると、カバー９の突出部４３の動きが運搬構成素子４１に
伝えられ、運搬構成素子はカバーの動きの方向にコンパートメントピン３１を運
ぶ。従ってディスク３０が回転する。薬剤ディスク３０の回転角度は、カバー部
材９の突出部４３の位置に依存する。例えば、異なるカバー部材９の場合に、突
出部４３をＡと示される位置に設けると、運搬構成素子４１はより短い距離の間
運ばれ、薬剤ディスク３０の回転角度は相応じて小さい。薬剤ディスク３０のコ
ンパートメントの個数、及び一回の服用毎に必要とされる回転角度に依存して、
突出部４３が異なる位置にある、異なるカバー部材９を薬剤コンテナ１に配置し
なければならない。ストッパ４６が薬剤コンテナ１に設けられ薬剤コンテナから
スライドさせる際に薬剤コンテナ１からカバー９が離れないようにされる。しか
し、薬剤ディスク３０が置換される場合は、薬剤コンテナ１からカバー９を取り
外す必要がある。この目的のために、カバー９の両端４２は僅かに内側に押され
ており、従ってストッパ４６を超えて動くことが可能である。

【００３１】 図６は、カバー９に通路５０が設けられており、カバー９が引き出されている
位置では、薬剤ディスク３０の二つのコンパートメント仕切り３２の間のコンパ
ートメントが外から利用可能であることを示す。コンパートメントには薬剤が置
かれ、ユーザがそこから容易に薬を取り出すことができる。カバー９が押し込ま
れた位置では、通路５０は閉じられ、この場合、薬は薬剤コンテナ１に囲まれた
ままである。

【００３２】 図７は、図５及び６中ではコンパートメント仕切り３２によって８個のコンパ
ートメントに分割された薬剤ディスク３０に代わって、２８個のコンパートメン
トに分割された薬剤ディスク３０を示す。より多い個数のコンパートメントを有
する薬剤ディスクの場合、対応するカバー部材は、カバー部材が押し込まれたと
きに、薬剤ディスクがより小さな角度で回転するような位置に突出部４３が設け
られなければならない。

【００３３】 図８は、コンパートメント仕切り３２と取り外し可能な仕切り５１によって２
０個のコンパートメントに分割される薬剤ディスク３０を示す。取り外し可能な
仕切り５１を取り外すことによって、薬剤ディスク３０は、毎日の服用量に依存
するコンパートメントのサイズに分割することができる。図示される実施例の薬
剤ディスクは、１０のコンパートメントに分割される。従って、一回の服用毎に
摂取される量は異なる種類の薬剤ディスク３０を設けることなく変更することが
できる。

【００３４】 図９は、何時でも服用でき、そのことがメモリに記憶されなくてよい薬のため
の一つの集合コンパートメント５７である内部リングに加えて更に、服用時間が
記憶されなければならない薬のための薬剤コンパートメントの外部リングが設け
られる薬剤ディスク３０の実施例を示す。時間が記憶されなくて良い薬は、例え
ば鎮痛剤、ビタミン剤のようなものである。この実施例においては、通路５０は
二つの小さな薬剤通路に置換えられ、その内の一つの薬剤通路５８は薬剤コンパ
ートメントの外部リングを利用可能にし、薬剤通路５９は集合コンパートメント
５７を利用可能にする。カバー９が、全体の距離の約半分以上引き出される場合
、通路５９は集合コンパートメント５７の上に位置し、そこから薬が取り出せる
。カバー９を距離の半分以上スライドして開閉することは記録されていないので
メモリにはデータが記憶されない。カバー９が距離いっぱいにスライドする場合
、通路５９は外部リングのコンパートメントの一つの上に位置し、そこから薬が
取り出せる。カバー９を距離全体に開き及び／又は閉じることは記録されるので
、それに係るデータはメモリに記憶される。

【００３５】 図１０及び１１では、ブロック構成素子３７の実施例の動きを更に説明する部
分的断面である。図１０では、ディスプレイ８が上方を向くように、薬剤コンテ
ナが置かれる。平面部５５は薬剤コンテナ１の固定された部分に設けられ、一方
、突出部５６は可動式カバー９に設けられる。平面部５５には、ブロック構成素
子３７が滑り込める凹所が設けられる。図１０に示される薬剤コンテナ１の位置
では、突出部５６がブロック構成素子３７の後ろに引っかかったままなので、ブ
ロック構成素子３７はカバー９がスライドすることを防ぐ。

【００３６】 図１１では、ディスプレイ８が下方を向くように、薬剤コンテナ１が置かれる
。ブロック構成素子３７は、それ自体の重さによって小さな矢印の方向に移動す
る。従って、カバー９に設けられる突出部５９がブロック構成素子３７によって
固定されなくなるので、カバー９を大きな矢印の方向にスライドすることが可能
になる。ブロック構成素子３７は、薬剤コンテナ１が図１１に示される位置に置
かれる場合、カバー９を開くことができるように保証する。従って、カバー９が
図１０に示される位置で開かれ、薬が通路カバー５０から落下することが防止さ
れる。

【００３７】 ブロック構成素子３７には、その細長い外部端に面取りされた表面６１が設け
られる。従って、カバー９を押入位置から押出位置に常に置換えることが可能と
なる。図１０に示される薬剤コンテナ１の向き、即ちディスプレイ８が上方を向
いている向きでは、カバー９に固定された突出部５６は、ブロック構成素子３７
の面取りされた外部端６１によって、ブロック構成素子３７を上方に押し、カバ
ー９をはめ込むことができる。図１１に示される薬剤コンテナ１の向き、即ちデ
ィスプレイ８が下方を向いている向きでも、カバー９は同様にはめ込むことがで
きる。

【００３８】 本発明の更なる実施例では、時刻に応じて製品通路をブロックし又はブロック
を解除する時間ブロック手段が設けられる。この異なる実施例（図示しない）で
は、ブロック構成素子３７を「ブロック」状態にさせるバネが設けられ、ブロッ
ク構成素子３７は磁化されて、カバー９のブロックを一時的に中断させるための
アラーム信号が発生した後に、例えば３０秒間の固定された時間の間だけ動作す
る磁気コイル継電器が設けられる。一回分の薬を服用した後、継電器は停止し、
従ってカバー９は再び次のアラーム信号が起きるまでブロックされる。

【００３９】 図１２には、ディスプレイ８に表示することができる情報の例を示す。日時表
示の他に、どのコンパートメントが既に空になっているか、電池の充電確認など
の指示が表示される。薬剤コンテナ１にはアラーム機能が設けられた時計が含ま
れる。現時点において、例えば音信号、又は薬剤コンテナ１が振動して警告信号
が発生され、ユーザに薬を服用しなければならないことを示す。ユーザがカバー
９を開けると、通路５０が開かれ、服用される薬が薬剤コンテナ１から取り出さ
れる。患者又はユーザが薬を取り出し、カバー９を閉じると、通路５０が再び閉
じられる。カバー９の開閉は位置決め構成素子（図示しない）によって記録され
る。開閉が行なわれた時間及び／又は日付は中央処理装置を介して、好適にはＥ
ＥＰＲＯＭメモリ、ＦＬＡＳＨメモリ又はＳＲＡＭメモリであるメモリに記憶さ
れる。薬剤ディスク３０の全てのコンパートメントが空になった後、カバー９は
取り外されて薬剤ディスク３０を次の薬剤ディスク３０に置換したり、又は再び
薬剤ディスク３０に薬を補充することができる。薬剤ディスク３０の置換も検出
されて、置換された時間がメモリに記憶される。

【００４０】 従って、ある期間の後にメモリに記憶されるものは、薬が服用されなければい
けない時刻を示す予めセットされたデータと、カバー９の開閉の位置決めと薬剤
ディスク３０の置換検出に関するデータである。更に、全てのユーザによる設定
及び／又は変更も記録される。

【００４１】 本発明の更なる実施例では、ユーザが薬を服用し忘れた場合も、そのことが薬
剤コンテナ１のメモリに記憶される。次に薬を服用する時刻に、例えばディスプ
レイ８に記号を表示して臨時の警告信号が与え、ユーザは前回に薬を服用し忘れ
たことに気が付き、今回は次のコンパートメントではなく、その次のコンパート
メントを空にしなければならないことを認識する。

【００４２】 本発明の更なる実施例では、ユーザが所与の時間に薬剤コンテナ１を結合部材
２に置き、薬剤コンテナ１内の充電可能な電池を充電し、コンピュータ１９とデ
ータを交換、又は（新しい）療法（変更）に従ってアラーム時間をプログラムす
る。接触部片１１及び１２を介して、薬剤コンテナ１の中央処理装置とコンピュ
ータ１９の中央処理装置が通信可能になる。薬剤コンテナ１のメモリからのデー
タは、例えばコンピュータ１９のハードディスクのような記憶媒体に記憶される
。従って、患者の挙動を図に表すことが可能になる。これで例えば患者が全ての
薬を正しい時間に服用したかが確認できる。薬剤コンテナ１のメモリから読み出
されたデータに依存して、コンピュータ１９上のソフトウェア又は医師の入力に
よって、ユーザの療法、例えば別の薬及び／又は新しい薬を他の時間に服用する
など適応することが可能となる。新しい療法と次の期間に薬を服用する時間が設
定されると、結合部材２と薬剤コンテナ１の処理装置を介して、上記時間がコン
テナのメモリに記憶される。

【００４３】 本発明の実施例では、療法と薬を服用する時間の再プログラミングに加えて、
薬剤コンテナ１内の電子部品を制御するためのソフトウェアを再プログラムする
ことも可能である。これは、各療法において早い服用と遅い服用、又は処方され
た薬を服用することを完全に「忘れる」ことに対して異なる取り組み方がされな
ければならないからである。例えば、常に食事の直前に服用しなくてはいけない
薬は、朝の８時に服用し忘れた場合、次のアラーム時間が１０時に設定されてい
ても、正午１２時に服用される。更には、例えば製造者又は医師によって、「ミ
スマッチ（mismatch）」ステラテジーと呼ばれるステラテジーが各療法に対して
決められ、ユーザの服用挙動の変化に対して薬剤コンテナ１が最適に作用するよ
うに決められる。

【００４４】 或いは、コンピュータ１９と結合部材２を用いて、薬剤コンテナ１を設定する
ためにプッシュボタン５乃至７を使用することができる。

【００４５】 図示しない本発明の実施例では、薬剤コンテナ１には、そこから薬が実際に取
り出されたかを検出する感知器を含む。上記に説明される実施例においては、薬
剤コンテナ１のカバー９の開閉だけが記録され、コンテナ１から実際に薬が取り
出されたかどうかは記録されない。薬の取り出しを検出する感知器を薬剤コンテ
ナ１に置き、薬の実際の取り出し時間をメモリに記憶することによって、患者の
服用挙動に関する付加的な情報が得られる。

【００４６】 本発明の実施例（図示しない）では、薬剤コンテナ１に冷却手段が設けられ、
コンパートメント内の薬が予め決められた気温より下に保たれることを保証する
。

【００４７】 本発明の実施例（図示しない）では、薬剤ディスク３０のコンパートメントの
上部には、予め包装された一回分の服用量又はコンビネーション療法と呼ばれる
療法のために、好適にはアルミニウムから形成される「シール」が設けられる。
薬剤コンテナ１に置かれる前に、薬剤ディスク３０からその不浸透性の層が取り
除かれる。例えばユーザの調子が良くない場合でも、薬剤コンテナ１をユーザ自
身が補充することによる誤りは起きない。

【００４８】 図１３は、結合部材又はドッキング装置７４を有するピルボックス７０の更な
る実施例を示す。ピルボックス７０は図１のピルボックス１と略同一である。

【００４９】 ピルボックス７０のスライド７２は、音量を調節するだけでなく、振動機能を
オンオフする機能を有する。この実施例では、ピルボックス７０の振動は、衝撃
を感じる方法で動作し、患者は容易にその衝撃を感じるが、薬は薬剤コンパート
メント内で振動しない。アラームの強度、即ち音量及び／又は振動の強度は、患
者が正しい時間に薬を服用しない場合には増加されることが好適である。

【００５０】 実施例のピルボックス７０のカバー７１はピルボックス１のカバー９に対して
変更されているが、この変更は以下に説明する。最後にピルボックス７０の前部
にはアラームライト７３が設けられて明るく点滅する赤いライトが放射され、夜
間にピルボックス７０の場所が分かり、患者が寝台から起きなくても良いように
する。

【００５１】 ドッキング装置７４は、容易に手に置かれるように形作られる。装置は図２の
結合部材に関してさらに小さな寸法を有し、移動性が改善される。ドッキング装
置７４には二つの弾性部分７５及び７６が設けられ、それぞれリップ７７及び７
８が外側の端に設けられる。弾性部分７５及び７６に対応する開口部がピルボッ
クス７０内に形成される。結合された状態では、弾性部分７５のリップ７７及び
弾性部分７６のリップ７８は、ピルボックス７０のハウジングの裏にフックされ
る。装置７４の側面にある突出部７９及び８０を押下することによって、弾性部
分７５及び７６は、ピルボックス７０の開口部からリップ７７及び７８が引き出
せるようになるまで曲げられる。従って、ドッキング装置７４が取り外される。
ドッキング装置７４とピルボックス７０にはさらに複数の接続部８１及び８２が
設けられ、特にデータ送信、及びピルボックス７０に選択的に置かれる充電可能
な電池の充電電流の選択的な供給を可能にする。ドッキング装置７４は接続部８
４を介して外部コンピュータに接続される場合もある。

【００５２】 図１４はピルボックス７０の更なる実施例を示す。ここでは、スライド又はカ
バー７１はピルボックス７０のハウジングに沿ってスライド可能である。カバー
７１には二つの弾性リップ８６及び８７が設けられる。弾性リップ８７の動きは
、図１５Ａ及び１５Ｂにおいて説明する。弾性リップ８６の動きも類似している
。

【００５３】 弾性リップ８７は一端にフック形状部８８が設けられ、図１５Ａに示される位
置では、フック形状部８８がハウジング８５の突出した部分によって押さえられ
ているので、ハウジング８５のカバー７１はスライドしない。ハウジング８５に
形成される部分８９は更に、カバーがハウジング５８から矢印Ｂの方向に外れな
いように保証する。しかし、例えば患者の指によって、弾性リップ８７に矢印Ａ
の方向で圧力が加えられた場合、弾性リップ８７は（図１５Ｂに示される位置に
）僅かに曲がり、矢印Ｂの方向でカバー７１がハウジング８５から取り外される
ようにする。

【００５４】 図１６はピルボックス７０の更なる実施例を示す。薬剤ディスク９０の裏面に
は、複数のコンパートメントピン９１が設けられる。ブロック弁９２はハウジン
グの外縁に設けられ、弁の部分９３が斜め上方に延在する。薬剤ディスクが矢印
の方向に回転すると、コンパートメントピン９１は、ブロック弁９２の部分９３
を超えてスライドし、回転の動きを妨げない。薬剤ディスクを矢印とは反対の方
向に回転する場合、ブロック弁９２の部分９３が回転の動きをブロックする。上
記によって、薬剤ディスクは略一つの方向でのみ回転する。

【００５５】 上記実施例には、薬剤ディスクの側壁９４に、二つの凹所９５が各コンパート
メントに対して設けられる。凹所９５はハウジング５８の固定された壁に設けら
れる感知器９６及び９７と協働する。感知器９６及び９７には回転可能な接触部
９８及び９９がそれぞれに設けられる。接触部９８及び９９は、薬剤ディスクが
回転して薬剤ディスクの側壁９４の凹所９５が接触部９６及び９７と対向するよ
うに置かれる場合、第１の位置にある。更に回転されて、接触部９６又は９７は
第２の押入位置に置かれる。接触部が置かれる位置に依存して、感知器９６及び
９７によって信号が発生され、それは中央処理装置に送信される。上記によって
、例えば薬剤ディスクがあるかどうか、薬剤ディスクがどの位置に在るか、既に
空になっている薬剤コンパートメントの個数等が決定される。

【００５６】 図１６は更に、図４を参照して説明される引出し機構とは異なる回転及び引出
し機構が設けられることを示す。この実施例における引出し機構は射出成形され
た薬剤コンテナを設計する分野の当業者にとって適用範囲であるので、ここでは
詳細に説明しない。

【００５７】 図１７は、本発明のピルボックスのための補充ダイアグラム１１０の実施例を
示す。補充図１１０は台に置かれ、その後薬剤ディスク９０が補充ダイアグラム
１１０に、薬剤ディスクのコンパートメントが補充ダイアグラムに示されるコン
パートメント１１１と一致するような位置で置かれ、矢印１１２を使用して、薬
剤ディスク上に光学マークが示される。指示盤１１３を使用して、決められた薬
剤コンパートメントと（８つのコンパートメントを有する薬剤ディスクの場合に
は）１から８の番号が関連付けられる。患者が服用する異なる種類の薬が補充ラ
ベル１１４ａ乃至１１４ｆに示される。補充ラベル１１４ａ乃至１１４ｆから出
ている帯１１５ａ乃至１１５ｆは、薬を服用する時間を示す指示器１１６と協働
して、それぞれ決められた服用時間に、正確にどの種類の薬とどれくらいの薬剤
量が関連付けられた薬剤コンパートメントに入れられてなくてはならないかを示
す。これによって、患者が正しい方法で、容易で確かに薬剤ディスクを補充する
ことができる。

【００５８】 上記説明される補充図は患者自身によって完成、又は外部コンピュータによっ
て計算されて印刷される。コンピュータを使用する更なる利点は、コンピュータ
自体が一回の服用に対して幾つの薬剤コンパートメントが必要とされるか決定す
る。これは、手動で薬剤ディスクが補充される場合は、患者が行なう。

【００５９】 図１８では、薬が満たされた二つの薬剤ディスク１２１及び１２２のための収
容システムの実施例を示す。薬剤ディスク１２１及び１２２にはカバー１２３及
び１２４がそれぞれに設けられる。上記カバーは、既に満たされた薬剤ディスク
から薬が落下することを防ぐことを第１の機能とする。

【００６０】 上記カバーは、収容システムを供給するために使用される場合もある。カバー
には直立の縁１２及び１２６が設けられ、薬剤ディスク１２２が下にあるカバー
１２３の縁１２５の上に置かれる。第３の薬剤ディスク（図示しない）は、カバ
ー１２４の縁１２６の上に置かれる。従ってカバーは、薬剤コンパートメントの
封をするだけでなく、多数の薬剤ディスクを重ねられるようにする。

【００６１】 図１８に示されるカバー１２３及び１２４には、閉鎖壁１２７及び１２８がそ
れぞれに設けられ、各薬剤ディスクの間に、一定量の例えばシリカゲルのような
乾燥剤１２９が入れられて湿気が減少される空間が形成される。この実施例では
、閉鎖壁１２７及び１２８が省略されて、複数の薬剤ディスクの中心部に一つの
大きな空間が形成され、そこにシリカゲルを配置することも可能である。

【００６２】 本発明は、上記説明される実施例に制限されるものではなく、本発明の権利は
多くの変更がその範囲内で想到される請求項により定義される。

【図面の簡単な説明】

【図１】 結合部材に置かれた本発明の装置を示す正面図である。

【図２】 図１の結合部材を示す正面図である。

【図３】 本発明のシステムを示す図である。

【図４】 閉状態の本発明の装置を部分的に切り取って示す平面図である。

【図５】 開状態の本発明の装置を部分的に切り取って示す平面図である。

【図６】 開状態の本発明の装置を後ろから示す図である。

【図７】 ２８個の薬剤コンパートメントを有する薬剤ディスクを示す図である。

【図８】 ２０個の薬剤コンパートメントを有する薬剤ディスクを示す図である。

【図９】 ８個の薬剤コンパートメントと一つの集合コンパートメントを有する薬剤ディ
スクを示す図である。

【図１０】 ブロックされた本発明の装置を部分的に切り取って示す図である。

【図１１】 ブロックが解除された本発明の装置を部分的に切り取って示す図である。

【図１２】 ディスプレイに表示される記号の全体像が示された本発明の装置のモニタを示
す図である。

【図１３】 結合部材の別の実施例に置かれる本発明の別の実施例を示す正面図である。

【図１４】 本発明の装置の更なる実施例を部分的に切り取って示す斜視図である。

【図１５Ａ】 図１４の詳細を示す図である。

【図１５Ｂ】 図１４の詳細を示す図である。

【図１６】 本発明の装置の更なる実施例を部分的に切り取って示す斜視図である。

【図１７】 薬剤ディスクを補充するための補充ダイアグラムを示す図である。

【図１８】 二つ以上の本発明の製品コンテナのための収容システムを示す斜視図である。

【手続補正書】特許協力条約第３４条補正の翻訳文提出書

【提出日】平成１２年５月４日（２０００．５．４）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】特許請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【特許請求の範囲】

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，Ｅ Ａ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ ，ＴＭ)，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，Ｇ Ｈ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ， ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，Ｍ Ｗ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ， ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ (72)発明者 クレイフスマン−ウィヘルス，イーダ リ ューシーナ オランダ国 3421 フェーイェー オウデ ワーテル，ヘーケンドルペルウェッハ 33 (72)発明者 ラーエイマーケルス，プロスペル ユリウ ス イーフォ マリ オランダ国 5237 ハーエル スヘルトー ヘンボス，ジルフェルウィルフ ６ (72)発明者 ファン ラール，テューネス オランダ国 2411 ウェーヘー ボーデフ ラーフェン，コペイント ２

Claims (33)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 摂取される製品を保持する製品コンテナと、 上記製品コンテナから製品を外に出せるようにし、少なくとも開状態又は閉状
   態に置かれる製品通路と、 上記製品通路に接続されて、上記製品通路が閉状態から開状態へ、又は開状態
   から閉状態へ移動したことを示す位置決め信号を発生する位置決め部材と、 時間信号を発生させる時計手段と、 上記位置決め信号と上記時計信号を処理するよう上記時計手段と上記位置決め
   部材に接続される処理手段と、 上記処理手段に接続され、位置決めデータと時間データを有するメモリ信号が
   上記処理装置から供給されるメモリ手段とを含む、特に薬である製品の摂取の確
   実性を高め、モニタする装置。
2. 【請求項２】 上記製品コンテナに上記製品通路が設けられ押入位置及び押
   出位置にスライド可能なカバー部材を含む請求項１記載の装置。
3. 【請求項３】 上記製品コンテナに少なくとも二つの製品コンパートメント
   が設けられる請求項１又は２記載の装置。
4. 【請求項４】 上記製品コンテナに製品コンパートメントに分割される一つ
   以上の回転可能なディスク部材が設けられる請求項１又は２記載の装置。
5. 【請求項５】 上記製品コンパートメントの個数は変化する請求項４記載の
   装置。
6. 【請求項６】 上記製品コンテナに、上記製品通路が閉状態から開状態、又
   はその反対の状態へ移動する間に、製品コンパートメントと対応する角度で上記
   ディスク部材を回転させる回転手段が設けられる請求項４又は５記載の装置。
7. 【請求項７】 上記カバー部材が取り外された場合、上記ディスク部材は置
   換可能である請求項４、５又は６記載の装置。
8. 【請求項８】 上記製品コンテナに、上記処理手段に接続されて上記ディス
   ク部材の置換を検出する置換検出手段が設けられ、 上記処理手段は置換された時間を表すメモリ信号を上記メモリ手段に供給する
   請求項４記載の装置。
9. 【請求項９】 上記時計手段は、製品を摂取する時間を示す予め調節可能な
   信号手段に接続される請求項１記載の装置。
10. 【請求項１０】 上記信号手段はディスプレイに接続される請求項９記載の
    装置。
11. 【請求項１１】 上記ディスプレイに、オンオフされるバックライトが設け
    られる請求項１０記載の装置。
12. 【請求項１２】 上記信号手段は音信号手段に接続される請求項９記載の装
    置。
13. 【請求項１３】 上記信号手段は振動手段に接続される請求項９記載の装置
    。
14. 【請求項１４】 上記処理手段に接続されて、上記処理手段に上記製品コン
    テナから製品が取り出されたかどうかを示す感知信号を供給する感知手段が設け
    られ、 上記処理装置は取り出された時間を表すメモリ信号を上記メモリ手段に供給す
    る請求項１乃至１３のうちいずれか一項記載の装置。
15. 【請求項１５】 上記製品コンテナに、望ましくない位置にある場合に閉じ
    た製品通路をブロックするブロック手段が設けられる請求項１乃至１４のうちい
    ずれか一項記載の装置。
16. 【請求項１６】 上記ブロック手段には更に、時刻に応じて上記製品通路を
    ブロックし又はブロックを解除する時間ブロック手段が設けられる請求項１５記
    載の装置。
17. 【請求項１７】 上記ブロック手段はブロック手段自体の重さで駆動可能で
    ある請求項１５記載の装置。
18. 【請求項１８】 上記製品コンテナに、摂取される製品を冷却する冷却部材
    が設けられる請求項１乃至１７のうちいずれか一項記載の装置。
19. 【請求項１９】 上記製品コンテナに、メモリ信号を供給することなく摂取
    される製品を収容する集合コンパートメントが設けられる請求項１乃至１８のう
    ちいずれか一項記載の装置。
20. 【請求項２０】 製品コンパートメントの上に取り外し可能なシールが設け
    られる請求項１乃至１９のうちいずれか一項記載の装置。
21. 【請求項２１】 上記製品通路が開いた状態では、一回につき一つの製品コ
    ンパートメントだけが利用可能である請求項１乃至２０のうちいずれか一項記載
    の装置。
22. 【請求項２２】 請求項１乃至２１のうちいずれか一項に記載され、少なく
    とも二つのディスク部材を有する装置を有し、連続するディスク部材の位置決め
    データと時間データとが上記メモリ手段に記憶されるアセンブリ。
23. 【請求項２３】 請求項１乃至２１に記載される装置と、 少なくとも記憶媒体と通信端子とが具備されるコンピュータと、 上記コンピュータの上記通信端子と上記装置とに接続可能で、上記コンピュー
    タと上記装置の間に二方向通信を供給する結合部材とを含むシステム。
24. 【請求項２４】 上記装置の上記メモリ手段からのデータは、上記コンピュ
    ータの上記記憶媒体に記憶される請求項２３記載のシステム。
25. 【請求項２５】 上記装置の上記時計手段とメモリ手段とは上記コンピュー
    タによって調節可能である請求項２３又は２４記載の装置。
26. 【請求項２６】 請求項１乃至２１に記載される装置を製造する方法。
27. 【請求項２７】 上記カバー部材は透明材料から形成される請求項１乃至１
    ２のうちいずれか一項記載の装置。
28. 【請求項２８】 上記振動手段は、衝撃を感じる方法で動作する請求項１３
    記載の装置。
29. 【請求項２９】 上記製品コンパートメントと摂取される上記製品とを関連
    付ける手段を含む、請求項４乃至７のうちいずれか一項記載の装置を補充するた
    めの補充ダイアグラム。
30. 【請求項３０】 製品コンパートメントが設けられる第１の製品コンテナと
    、 上記第１製品コンテナの上に設けられて、少なくとも上記製品コンパートメン
    トを閉じる第１閉鎖部材とを含み、 上記第１閉鎖部材には第２の製品コンテナが固定されるように直立の縁が含ま
    れる、二つ以上の製品コンテナを収容するための収容システム。
31. 【請求項３１】 上記製品コンパートメント内の湿気を制限するために乾燥
    剤が含まれる請求項３０記載の収容システム。
32. 【請求項３２】 上記乾燥剤はシリカゲルを含む請求項３１記載の収容シス
    テム。
33. 【請求項３３】 請求項１乃至２１、２７又は２８のうちいずれか一項記載
    の装置の製品コンテナが使用される請求項３０、３１又は３２記載の収容システ
    ム。