JP2002502979A - ヘパリンによる干渉なしのトロポニンアッセイ - Google Patents

ヘパリンによる干渉なしのトロポニンアッセイ

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、ヘパリン含有生物学的試料中の、トロポニンI(心臓もしくは骨格)、TまたはC、およびIT、ICもしくはTCの形態またはITCトリマーの形態で互いに結合したトロポニンI、TまたはCのイムノアッセイ法であって、イムノアッセイがポリブレンの存在下で実施されることを特徴とする方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、ヘパリンに起因する干渉の回避を可能にする、生物学的媒質中のト
ロポニンをアッセイするための方法に関する。
【0002】 トロポニンは3つのタンパク質、トロポニンI、TおよびCからなる筋原繊維
タンパク質複合体であることが知られている。このタンパク質複合体は、ミオシ
ンおよびアクチンと相互作用することによって、Ca2+イオンによる筋収縮の調
節に寄与することを可能にする。より詳細には、インパルスが筋肉の運動終板の
レベルに到達すると、活動電位が生成し、これは筋小胞体に伝達されることが知
られている。次いで、Ca2+が細胞質ゾルに放出され、トロポニンCに結合する
。これはトロポニンIとトロポニンCとの間の相互作用の強化を生じさせ、その
結果、トロポニンI、T、C複合体のコンホメーションの変化を生じさせる。次
いで、アクチン−ミオシン相互作用部位が開放され、これは筋収縮運動を可能に
する。
【0003】 筋肉が不可逆的に損傷されると(それが心筋梗塞後の心筋壊死の間の心筋であ
れ、持続的肉体努力の間の骨格筋であれ)、放出されたトロポニンが血流中に(
より迅速にまたはより迅速でなく)出現する。
【0004】 従って、トロポニンのアッセイ(トロポニンTのアッセイ(Circulation (199
1), 83, pp. 902-912)またはトロポニンIのアッセイ(Am. Heart J. (1987),
110, pp.1333-1344およびMolecular Immunology (1992), 29(2), pp.271-278) のいずれか)は、近年、心筋梗塞の初期診断に推奨されている。同様に、心筋梗
塞後の血栓溶解療法の成功を評価するための心臓トロポニンTのアッセイがBr.
Heart J., (1994), 71, pp. 242-248において、そして骨格筋に対する損傷を評 価するための骨格トロポニンIのアッセイ(D. Rama et al., Clinical Chemist
ry (1996), 42 No. 12, p. 2033)が提唱されている。種々の心臓および骨格ト ロポニンのアッセイが、今日、種々のヒトおよび動物の病状の診断に非常に有用
な手段であることに留意するべきである。
【0005】 種々の心臓トロポニンを評価するために、血液試料(血清、血漿または全血)
が通常使用される。しかし、この選択は使用する方法によって制限され得る。な
ぜなら、血清はトロポニン評価用の特定の方法(例えば、トロポニンTの迅速な
評価のための方法)に不適切な生物学的試料であること、および全血は常に定量
的アッセイの実施を可能にすることが知られているからである。ヘパリン含有血
漿を用いて実施するイムノアッセイに関して、使用する方法の性能が非常に高い
場合でさえ、さほど信頼性が高くない結果がしばしば得られる。一般に、血漿中
のトロポニン濃度がさほど高くない場合に、この問題に遭遇する(P.O. Colliso
n et al., Ann. Clin. Biochem., (1995), 32, pp. 454-458)。実際、血液試料
中のヘパリンの存在は種々のイムノアッセイの間に干渉し得、従ってかなり最終
結果を、そしてそれによって医師の臨床診断を修飾し得ることが知られている。
現在、トロポニンのアッセイは重篤な疾患の診断またはモニターのために実施さ
れており、これには非常に正確な結果を得ることが必要とされる。その結果、ヘ
パリン含有材料(ヘパリン処理したチューブなど)の使用は、血液試料の採集お
よびイムノアッセイの実施の両方についてしばしば回避されるべきである。
【0006】 さらに、血管形成術前または心筋梗塞後あるいは特定の心臓血管症状の処置の
間に、多量のヘパリンを患者に投与し、この処置はしばしば24時間を越えて延
長される。投与される用量に依存して、投与の1時間後の血漿中のヘパリン濃度
は0.1〜2IU/mlで変動し得る。患者の処置に起因する血液試料中のヘパ
リンの存在は、トロポニンのアッセイについて主な問題を構成する。
【0007】 ヘパリナーゼI、L−ヒスチジン、硫酸プロタミン、カチオン交換樹脂などの
ようなヘパリンを分解または捕獲し得る多数の製品が知られている。これらの製
品は生物学においてヘパリンのインヒビターとして一般に使用されている。しか
し、イムノアッセイの間のこれらの使用は常にヘパリンに起因する干渉の排除を
可能にするわけではなく、そしてしばしばイムノアッセイの間のその存在がさら
なる干渉を生じさせ得る(E.W. Nielsen et al., J. Immunological Methods, (
1994), 173, pp. 245-251)。
【0008】 種々のトロポニンのイムノアッセイの間のヘパリンに起因する干渉を回避する
ことが可能であることがここに見出された。本発明によって、ヘパリン処理され
たかまたはヘパリンを用いて処置された患者から得られた生物学的試料に対する
トロポニンのアッセイを、非常に高い精度で、血流中に見出される真の値を低下
させることなく実施することが可能となり、これは使用する免疫学的方法に依存
しない。
【0009】 本発明は、より詳細には、ヘパリン含有生物学的試料中の、トロポニンI(心
臓もしくは骨格)、TまたはC、およびダイマー(IT、ICもしくはTC)の
形態またはトリマー(ITC)の形態で互いに組み合されたトロポニンI、Tま
たはCの免疫学的アッセイ法であって、免疫学的アッセイがヘキサジメトリンブ
ロミド(ポリブレン)の存在下で実施されることを特徴とする方法に関する。
【0010】 トロポニンI(心臓もしくは骨格)、TまたはC、およびダイマー(IT、I
CもしくはTC)の形態またはトリマー(ITC)の形態で互いに組み合された
トロポニンI、TまたはCのイムノアッセイの間に使用されるポリブレンの量は
使用するイムノアッセイに従って変動し得る。有利には、[使用ポリブレンのモ
ル濃度/分析しようとする試料中に存在するヘパリンのモル濃度]比は1〜10
00であってもよい。アッセイに依存して、これはより詳細には、30〜300
、好ましくは60〜180、あるいは1〜10、好ましくは4〜10のみであっ
てもよい。
【0011】 ポリブレンを、ヘパリンを含有しているかまたは含有している可能性のある生
物学的試料に直接添加してもよく、緩衝液、結合試薬溶液などのようなイムノア
ッセイ試薬の1つに添加してもよい。ポリブレンを、イムノアッセイの間に使用
する緩衝液に添加することが好ましい。緩衝液なる用語は、血漿試料と同時に存
在する、イムノアッセイの第1段階の間に使用されるいずれかの溶液を包含する
。洗浄溶液はこの用語から除外される。
【0012】 本発明を、トロポニンI(心臓もしくは骨格)、TまたはC、およびダイマー
(IT、ICもしくはTC)の形態またはトリマー(ITC)の形態で互いに組
み合されたトロポニンI、TまたはCの評価を可能にするいずれかの免疫学的方
法を用いて実施してもよい。
【0013】 本発明によれば、生物学的試料中のトロポニンI(心臓もしくは骨格)、Tま
たはC、あるいはそのダイマーまたはトリマーのアッセイを可能にし、ポリブレ
ンを使用してヘパリンに起因する干渉を排除する免疫酵素法が好ましい。これら
の方法の中で、サンドイッチ型の方法が好ましい。サンドイッチ型の方法を1以
上の段階(2段階、3段階など)で実施してもよく、この方法に2個以上のモノ
クローナル抗体またはポリクローナル抗体を使用してもよい。
【0014】 トロポニンIの測定を可能にする免疫酵素法は既に知られている。C. Larue e
t al.(Mol. Immunol. (1992), 29(2), pp. 271-278およびClin. Chem. (1993),
39/6, pp. 972-979)は、酵素的可視化のために色素原性基質であるテトラメチ
ルベンジジン(TMB)−H22を使用する免疫酵素アッセイのサンドイッチ型
の方法を記載している。可視化の後、吸光度の読み取りを450nmで実施する
。著者らによる検出限界は0.2μg/lである。この方法を使用するアッセイ
キットは市販されている(Sanofi Dioagnostics Pasteur, Marnes-la-Coquette,
France)。このキットの検出限界は0.03〜0.04μg/lのオーダーで ある(J. Mair et al., Clin. Chim. Acta. (1996), 245, pp. 19-38)。
【0015】 別のトロポニンI用免疫酵素法は、Bodor et al.によって記載されている。こ
の方法は、1.5〜3.1μg/lのオーダーの濃度のトロポニンIの検出を可
能にする(Bodor et al., Clin. Chem. (1992), 38/11, pp. 2203-2214; Adams
J. et al., Circulation (1993), 88(1), pp. 101-106)。このアッセイは、酵 素的可視化のために、アルカリホスファターゼ用の色素原性基質であるp−ニト
ロフェニルホスフェートを使用し、測定は405nmにおいて実施する。
【0016】 特許出願WO 96/22535も、心臓トロポニンIの定量的アッセイを可
能にするサンドイッチ型免疫酵素アッセイ法を記載している。この方法は、酵素
的可視化のために、ジアシルヒドラジンの誘導体から選択される化学ルミネセン
ス性基質、すなわち1,2−ジオキセタンの誘導体を使用し、手動システム(診
断アッセイキット)または自動化システムのいずれかによって実施し得る。この
実施態様によれば、1段階アッセイまたは2段階アッセイのいずれかを実施する
ことが可能である。
【0017】 トロポニンIの自動化定量的アッセイに使用され、Dade Diagnostics, Munich
, Germanyによって販売されている免疫酵素法も知られている(L.P. Kuhr et al
., Eur. J. Chem. Clin. Biochem. (1997), 35(5), p.399-404)。
【0018】 トロポニンTの免疫酵素アッセイを可能にするキットも市販されている。これ
はBoehringer Mannheim, Mannheim, Germanyによって販売されているキット「Tr
oponin T / ES 300 Analyzer」である(N. Genser et al., Clin. Chem. Acta (
1997), 265, pp. 207-217; H. Baum et al., Clin. Chem. (1997), 43/10, p. 1
877-1977)。
【0019】 特許出願WO 96/33415も、生物学的媒質中のトロポニンIおよびT
、またはトロポニンI、Cおよび/もしくはTの複合体の量の評価を可能にする
サンドイッチ型イムノアッセイ法を記載している。
【0020】 骨格トロポニンIの免疫酵素アッセイのための方法は、Rama et al., Clin. C
hem, (1996), 42 No. 2, p. 2033によって記載されている。
【0021】 上記で引用した、個々の、ダイマーのまたはトリマーのタンパク質としてのト
ロポニンI(心臓もしくは骨格)、TまたはCの評価のための免疫酵素法は例と
して挙げたものであり、当業者に公知のトロポニン用免疫酵素法の網羅的なリス
トを構成するものではない。
【0022】 本発明による方法は上記のようにいずれの型のトロポニン用免疫学的方法にも
適用することができる。
【0023】 例えば、本発明による方法は、イムノアッセイ(例えば、C. Larue et al., L
'information cardiologique (1991) Vol. XV No. 1, pp. 17-21によって記載さ
れるような)および蛍光イムノアッセイ(L. Bellanger et al., Clin. Chem. (
1997), Vol. 43 No. 6, p. S159, No. 240)の間に適用してもよい。
【0024】 ヘパリンに起因する干渉を回避するための、トロポニンI(心臓もしくは骨格
)、TまたはC、およびダイマー(IT、ICもしくはTC)の形態またはトリ
マー(ITC)の形態で互いに組み合されたトロポニンI、TまたはCの免疫学
的アッセイの間のポリブレンの使用は本発明の一部を形成する。
【0025】 本発明はまた、イムノアッセイ試薬の中にポリブレンを含む、トロポニンI(
心臓もしくは骨格)、TまたはC、およびダイマー(IT、ICもしくはTC)
の形態またはトリマー(ITC)の形態で互いに組み合されたトロポニンI、T
またはCのイムノアッセイ用キットに関する。
【0026】 以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明するが、これらは本発明を限
定するものではない。
【0027】 実施例I ヘパリン過負荷血清および血漿を使用した心臓トロポニンIのアッセイ −
種々のヘパリンインヒビターでの試料の処理 トロポニンIを含有している可能性のあるヒト血清にヘパリンを過負荷させ、
ヘパリンなしの血清の一部をコントロールとして貯蔵し、同時にアッセイした。
種々のヘパリンインヒビター(ヘパリンリチウム)、特に、ヘパリナーゼI(フ
ラボバクテリウム・ヘパリナム(Flavobacterium heparinum)由来ヘパリナーゼ
I、Sigma ref. H 2519)、L−ヒスチジン(Sigma ref. H 8000)、硫酸プロタ
ミン(サケ由来硫酸プロタミン グレードX、Sigma ref. P 4020)、アンチト ロンビンIII(ヒト血漿由来アンチトロンビンIII、Sigma ref. A 7388) 、カチオン交換樹脂QSFF(Q Sepharose Fast Flow, Pharmacia Biotech ref
. 17051001)およびDEAE(DEAE Sepharose Fast Flow, Pharmacia Biotech
ref. 17070901)を試験した。
【0028】 免疫酵素アッセイに使用した自動化システムはBeckmanによって販売されてい るシステムであるAccessRイムノアッセイシステムである。使用キットは同社か ら販売されているAccess-Troponin Iキットである。
【0029】 アッセイを以下のように実施する: アッセイしようとする試料50μl、4mg/mlのマウス免疫グロブリン溶
液25μl、ヘパリンインヒビターを含有する0.1Mコハク酸溶液10μlお
よび8E1マウス抗心臓トロポニンIモノクローナル抗体−アルカリホスファタ
ーゼ結合体(濃度:5μg/ml)50μlをアッセイウェルに導入する。
【0030】 5分間37℃でインキュベートした後、11E12マウス抗心臓トロポニンI
モノクローナル抗体を共有結合させた5μlの鉄ラテックスビーズ(Rhone Poul
enc ref. MI-070/60)をそこに導入する。
【0031】 8E1および11E12マウス抗心臓トロポニンIモノクローナル抗体はTrop
onin Iキットの一部である。
【0032】 混合物を36秒間37℃でインキュベートし、次いで鉄ラテックスビーズを磁
場を利用して分離する。トリス緩衝液(pH8)を用いて洗浄を実施し、次いで
200μlのLumi-PhosR 530基質を添加する。この基質はまた、Access-Troponi
n Iキットの一部である。
【0033】 可視化を37℃で実施し、反応によって生成したルミネセンスをルミノメータ
ーを用いて測定する。
【0034】 分析の総時間は15分間である。
【0035】 較正系列用に、ヒト心臓トロポニンIの溶液を使用する。
【0036】 0〜50μg/lの濃度に対応する較正系列を調製する。
【0037】 この研究の結果を以下の表I〜VIに示す。
【0038】
【表1】
【0039】
【表2】
【0040】
【表3】
【0041】
【表4】
【0042】
【表5】
【0043】
【表6】
【0044】 この研究の結果は、使用したヘパリンインヒビターもカチオン交換樹脂もヘパ
リンに起因する干渉の阻害を可能にしないことを実証する。さらに、硫酸プロタ
ミンIはバックグラウンドノイズの実質的な増加を引き起こすことが観察された
(表IIIにおいて言及していない結果)。
【0045】 実施例II ヘパリンに起因する干渉を回避するためにポリブレンを使用した免疫酵素キッ
トを用いた心臓トロポニンIのアッセイ イムノアッセイに、Troponin I Pasteurキット(Sanofi Diagnostics Pasteur
, Marnes-la-Coquette, France)を使用した。アッセイを以下のように実施する
: ポリブレンを含み、0.2%のTweenR 20、非特異的マウス免疫グロブリンお よび0.1%のKathonRを含有するコハク酸緩衝液150μl、11E12マウ ス抗心臓トロポニンIモノクローナル抗体−ペルオキシダーゼ結合体50μl、
ならびにアッセイしようとする試料または較正系列に使用する標準溶液200μ
lを、8E1マウス抗心臓トロポニンIモノクローナル抗体でコートしたポリス
チレンチューブ中に導入する。
【0046】 較正系列用に、0〜1.74μg/lの精製ヒト心臓トロポニンIを含有する
ヒト血清を使用する。
【0047】 混合物を正確に15分間水平に振とうしながら室温でインキュベートし、次い
でチューブを以下のように洗浄する: − チューブの内容物を容器に注ぎ、チューブを吸収性ペーパーでぬぐう、 − 0.1%のTweenR 20および0.3%のKathonを含有する0.1Mリン酸緩 衝液(pH6.8)1mlを添加することによって洗浄を実施し、その間、洗浄
溶液の温度を8℃以下に維持する。 この工程を4回反復する。
【0048】 洗浄を実施、いかなる微量の洗浄に使用した溶液も除去した後、テトラメチル
ベンジジン1部ならびに4%のDMSOおよび0.03%の過酸化水素を含有す
るクエン酸緩衝液100部からなる混合物600μlを使用して酵素的可視化を
実施する。
【0049】 混合物を室温、暗所に15分間放置し、λ=450nmにおける吸光度を測定
する。
【0050】 この研究の結果を表VIIに示す。
【0051】
【表7】
【0052】 表VIIの結果は、ポリブレンがヘパリンに起因する干渉の回避を可能にする
ことを実証する。Troponin I Pasteuryキット(Sanofi Diagnostics Pasteur, M
arnes-la-Coquette, France)を用いてトロポニンIのアッセイを実施する場合 、試料中に存在するヘパリンのモル濃度より10倍高いモル濃度が必要である。
【0053】 実施例III 自動化システムを用いた心臓トロポニンIのアッセイ 免疫酵素アッセイに使用する自動化システムはBeckmanから販売されているAcc
essRイムノアッセイシステムである。イムノアッセイ法は実施例Iに記載のもの
である。
【0054】 ヘパリンを含有する5人の患者由来の血漿を分析した。この研究の結果を表V
IIIに示す。トロポニンIのアッセイについて上記した自動化システムを使用
した場合、試料中に存在するヘパリン1モル当り60〜120モルのポリブレン
を使用することが必要であることがこの研究から明らかである。
【0055】
【表8】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 モーリス・プティトゥ フランス、エフ−75645パリ・セデックス 13、リュ・デュ・ジャヴロ65番 (72)発明者 シルヴィ・マリ−フランス・トランキエ フランス、エフ−69003リヨン、リュ・デ ュ・プロフェサー・フロランス6番 Fターム(参考) 2G045 AA13 AA25 CA25 CB26 DA36 DA77 FB01 FB03 FB07

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘパリン含有生物学的試料中の、トロポニンI(心臓もしく
    は骨格)、TまたはC、およびダイマーIT、ICもしくはTCの形態またはト
    リマーITCの形態で互いに組み合されたトロポニンI、TまたはCの免疫学的
    アッセイ法であって、該免疫学的アッセイがポリブレンの存在下で実施されるこ
    とを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 [使用ポリブレンのモル濃度/アッセイしようとする試料中
    に存在するヘパリンのモル濃度]比が1〜1000であることを特徴とする、請
    求項1記載のトロポニンI(心臓もしくは骨格)、TまたはC、およびダイマー
    IT、ICもしくはTCの形態またはトリマーITCの形態で互いに組み合され
    たトロポニンI、TまたはCの免疫学的アッセイ法。
  3. 【請求項3】 [使用ポリブレンのモル濃度/アッセイしようとする試料中
    に存在するヘパリンのモル濃度]比が1〜10、好ましくは4〜10であること
    を特徴とする、請求項1または2記載の免疫学的アッセイ法。
  4. 【請求項4】 [使用ポリブレンのモル濃度/アッセイしようとする試料中
    に存在するヘパリンのモル濃度]比が30〜300、好ましくは60〜180で
    あることを特徴とする、請求項1または2記載の免疫学的アッセイ法。
  5. 【請求項5】 免疫学的アッセイの第1段階の間にポリブレンが使用溶液に
    添加されることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項記載の方法。
  6. 【請求項6】 トロポニンI(心臓もしくは骨格)、TまたはC、およびダ
    イマーIT、ICもしくはTCの形態またはトリマーITCの形態で互いに組み
    合されたトロポニンI、TまたはCのアッセイが免疫酵素法である、請求項1〜
    5のいずれか1項記載の方法。
  7. 【請求項7】 免疫酵素法がサンドイッチ型であることを特徴とする請求項
    1〜6のいずれか1項記載の方法。
  8. 【請求項8】 ヘパリンに起因する干渉を回避するための、トロポニンI(
    心臓もしくは骨格)、TまたはC、およびダイマーIT、ICもしくはTCの形
    態またはトリマーITCの形態で互いに組み合されたトロポニンI、TまたはC
    の免疫学的アッセイの間のポリブレンの使用。
  9. 【請求項9】 イムノアッセイ試薬の中にポリブレンを含む、トロポニンI
    (心臓もしくは骨格)、TまたはC、およびダイマーIT、ICもしくはTCの
    形態またはトリマーITCの形態で互いに組み合されたトロポニンI、Tまたは
    Cのイムノアッセイ用キット。
JP2000530804A 1998-02-05 1999-02-01 ヘパリンによる干渉なしのトロポニンアッセイ Pending JP2002502979A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
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