JP2002374648A - 磁気ディスク装置 - Google Patents

磁気ディスク装置

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JP2002374648A
JP2002374648A JP2002094162A JP2002094162A JP2002374648A JP 2002374648 A JP2002374648 A JP 2002374648A JP 2002094162 A JP2002094162 A JP 2002094162A JP 2002094162 A JP2002094162 A JP 2002094162A JP 2002374648 A JP2002374648 A JP 2002374648A
Authority
JP
Japan
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sleeve
diameter portion
peripheral surface
spindle shaft
motor
Prior art date
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Pending
Application number
JP2002094162A
Other languages
English (en)
Inventor
Rikuro Obara
陸郎 小原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Minebea Co Ltd
Original Assignee
Minebea Co Ltd
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Filing date
Publication date
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Priority to JP2002094162A priority Critical patent/JP2002374648A/ja
Publication of JP2002374648A publication Critical patent/JP2002374648A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C19/00Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
    • F16C19/02Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
    • F16C19/04Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for radial load mainly
    • F16C19/08Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for radial load mainly with two or more rows of balls

Landscapes

  • Rolling Contact Bearings (AREA)
  • Rotational Drive Of Disk (AREA)
  • Motor Or Generator Frames (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
  • Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数、組立工数が少なくて、製造コスト
の低減を期することができ、また、モータの軸振れ精度
が向上させられて、記録密度の高い信頼性に優れた磁気
ディスク装置を提供する。 【解決手段】 ベース1aの中央に設けた有底の筒状ヨ
ークホルダ2の外周面にステータヨーク4を設け、ヨー
クホルダの内側に、大径部の上部に小径部を有する2段
軸よりなり、下端に取付軸部を有するスピンドル軸5が
スリーブ10内に設けられ、前記小径部に設けた内輪8
とスリーブとの間にボール14を設け、前記大径部とス
リーブとの間にボール13を設けてなる玉軸受本体を備
え、前記スリーブ10とモータ部品たるロータ9とを同
一材にて一体に形成し、前記ロータの内周面に設けられ
た磁石15の内周面にステータヨーク4を相対させ、前
記スピンドル軸5の取付軸部をヨークホルダ2の底部中
央に固定したアウタロータ型モータを備える構成とし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明の磁気ディスク装置は主と
してOA機器に使用する。
【0002】
【従来の技術】磁気ディスク装置のモータには例えばス
ピンドルモータが使用されるが、同モータは、図10に
示すように、スピンドル軸、ロータ(ロータヨーク)、
ヨークホルダを備え、またスピンドル軸が、軸受本体の
スリーブ内に設けられた内外輪よりなる玉軸受にて支承
されているが、これらの各部品はそれぞれ独立の単品で
構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、磁気ディ
スク装置の従来のモータは各部品がそれぞれ単品として
独立に構成されているので、部品点数の多いものとなっ
ており、しかも製作時にはこれらの部品の相互の組付工
程が必要で、製作工数が大となり、製造コストが高くつ
くという欠点がある。
【0004】本発明は、モータ部品の一部と軸受の一部
分を一体で作ることにより、部品点数、組立工数が少な
くて、製造コストの低減を期することができ、また、モ
ータの軸振れ精度が向上させられて、記録密度の高い信
頼性に優れた磁気ディスク装置を提供できるようにした
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1に係る磁気ディスク装置は、大径
部と小径部を有する2段軸よりなるスピンドル軸が玉軸
受本体のスリーブ内に設けられ、前記スピンドル軸の小
径部に内輪を設けて、該内輪の外周面に形成した転動溝
と前記スリーブの内周面に形成した転動溝との間に複数
のボールを設け、また、前記スピンドル軸の大径部の外
周面に形成した転動溝と前記スリーブの内周面に形成し
た転動溝との間に複数のボールを設けてなる玉軸受本体
の前記スリーブとモータ部品たるロータとを同一材にて
一体に構成したモータを備えてなる構成のものとしてあ
る。
【0006】本発明の請求項2に係る磁気ディスク装置
は、大径部と小径部を有する2段軸よりなるスピンドル
軸が玉軸受本体のスリーブ内に設けられ、前記スピンド
ル軸の小径部に内輪を設けて、該内輪の外周面に形成し
た転動溝と前記スリーブの内周面に形成した転動溝との
間に複数のボールを設け、また、前記スピンドル軸の大
径部の外周面に形成した転動溝と前記スリーブの内周面
に形成した転動溝との間に複数のボールを設けてなる玉
軸受本体の前記スピンドル軸の大径部をモータ部品たる
ロータに連接し、かつ同一材にて一体に構成したモータ
を備えてなる構成のものとしてある。
【0007】本発明の請求項3に係る磁気ディスク装置
は、大径部と小径部を有する2段軸よりなるスピンドル
軸が玉軸受本体のスリーブ内に設けられ、前記スピンド
ル軸の小径部に内輪を設けて、該内輪の外周面に形成し
た転動溝と前記スリーブの内周面に形成した転動溝との
間に複数のボールを設け、また、前記スピンドル軸の大
径部の外周面に形成した転動溝と前記スリーブの内周面
に形成した転動溝との間に複数のボールを設けてなる玉
軸受本体の前記スリーブをモータ部品たるヨークホルダ
と同一材にて一体に構成したモータを備えてなる構成の
ものとしてある。
【0008】本発明の請求項4に係る磁気ディスク装置
は、大径部と小径部を有する2段軸よりなるスピンドル
軸が玉軸受本体のスリーブ内に設けられ、前記スピンド
ル軸の小径部に内輪を設けて、該内輪の外周面に形成し
た転動溝と前記スリーブの内周面に形成した転動溝との
間に複数のボールを設け、また、前記スピンドル軸の大
径部の外周面に形成した転動溝と前記スリーブの内周面
に形成した転動溝との間に複数のボールを設けてなる玉
軸受本体の前記スピンドル軸をモータ部品たるヨークホ
ルダに連接し、かつ同一材にて一体に構成したモータを
備えてなる構成のものとしてある。
【0009】本発明の請求項5に係る磁気ディスク装置
は、大径部と小径部を有する2段軸よりなるスピンドル
軸が玉軸受本体のスリーブ内に設けられ、前記スピンド
ル軸の小径部に内輪を設けて、該内輪の外周面に形成し
た転動溝と前記スリーブの内面に形成した転動溝との間
に複数のボールを設け、また、前記スピンドル軸の大径
部の外周面に形成した転動溝と前記スリーブの内周面に
形成した転動溝との間に複数のボールを設けてなる玉軸
受本体の前記内輪をモータ部品たるヨークホルダに連接
し、かつ同一材にて一体に構成したモータを備えてなる
構成のものとしてある。
【0010】
【作用】本発明に係る磁気ディスク装置は、そのモータ
の部材たるロータやヨークホルダを軸受本体のスリーブ
やスピンドル軸あるいは内輪と一体に構成したものとし
てあるので、これらが別々の単品で構成されているもの
より部品点数が少なく、製作時の組付工数が少なくてす
む。
【0011】また、本願発明の磁気ディスク装置におけ
るスピンドル軸は大径部と小径部を有する2段軸構造と
し、小径部に内輪を設ける構成としているで、内輪の肉
厚を薄くしたり、あるいはボールの径を小径とすること
なくスピンドル軸を全体に大径のものとすることがで
き、軸の剛性が向上させられる。
【0012】さらに、組まれたモータは軸振れが少な
く、かつ熱的にも安定しているため、磁気ディスクのト
ラック密度を上げることができ、しかも面振れも少ない
ので、ヘッドの浮上高さも低く設定でき、線記録密度も
上り、その結果、磁気ディスク装置の記録密度の向上が
図れる。
【0013】
【実施例】以下本発明に係る磁気ディスク装置の実施例
を添付図面に示す各具体例により説明する。図1、図2
は本発明に係る磁気ディスク装置にアウタロータ型スピ
ンドルモータを使用した実施例を示す。
【0014】図1、図2において、符号1は磁気ディス
ク装置のケーシングで、ケーシングには、出願人会社の
独自創作に係るアウタロータ型スピンドルモータMを設
けてあり、このモータは次の構成のものとしてある。
【0015】すなわち、前記ケーシング1のベース1a
に有底の筒状ヨークホルダ2を設けてあり、ヨークホル
ダのまわりには、コイル3を備えるステータヨーク4を
設けてある。
【0016】ヨークホルダ2の底部中心にはスピンドル
軸5の下部を固定してあり、このスピンドル軸は上部が
小径な2段軸のものとしてある。また、スピンドル軸の
下部大径部の外周には転動溝6を形成してあり、また小
径部には外周に転動溝7を形成した内輪8を嵌めてあ
る。
【0017】アウタロータたるロータ9の中央下面には
玉軸受本体のスリーブ10をロータと一体に形成し、こ
のロータ9の内面に、スピンドル軸の大径部転動溝と前
記内輪の転動溝と対応する複列の転動溝11、12を形
成して、これら対応する転動溝間にそれぞれボール1
3、14を設けることにより、スリーブ10、ボール1
3と14、内輪7および大径部の転動溝6で玉軸受本体
を構成し、これによりロータがスピンドル軸まわりに回
転できるように保持されており、図中の符号15は、前
記ステータヨークと対応せしめてロータの外周フランジ
内面に設けた磁石を示す。
【0018】図3の実施例のものは、ケーシング1のベ
ース1a中央部に玉軸受本体のスリーブ10を設け、ロ
ータ9の中心部下面にスピンドル軸5を一体に設けたも
のとしてあり、スピンドル軸は2段軸であるが、上下方
向が図2のものと反対になっているだけで、スピンドル
軸の転動溝6、内輪8およびその転動溝7、スリーブの
転動溝11と12、ボール13と14との相互構造関係
は図2のものと同じである。この実施例のものではステ
ータヨーク4を前記スリーブ10のまわりに取り付けて
あり、したがって図2のヨークホルダ2に相当する構成
は不要となる。
【0019】図4、図5はモータにインナーロータ型ス
ピンドルモータを使用した各例を示す。図4のものは、
ヨークホルダ2の底部中心に2段軸よりなるスピンドル
軸5を立設してあって、ヨークホルダの立ち上がり筒状
リブ2aの内周面にステータヨーク4を取り付けてあ
る。この実施例のものでは、玉軸受本体のスリーブ10
をロータ9の中央下面にロータと一体に形成してあり、
玉軸受本体の構造は図2の実施例のものと同じである
が、磁石はスリーブ10の外周に設けてある。
【0020】図5のものは、玉軸受本体のヨークホルダ
2を玉軸受本体のスリーブ10と一体に、また、スピン
ドル軸5とロータ9をそれぞれ一体に構成してあって、
ステータヨーク4はヨークホルダ2の立ち上がり筒状リ
ブ2a内周面に、磁石15は、ロータ9の中央部下面に
一体に成型した筒状の磁石ホルダ16の外周に設けてあ
る。しかしてスピンドル軸には2段軸のものを使用し、
玉軸受本体は図3の実施例と同じ構造のものとしてあ
る。
【0021】なお、符号18はロータに装着した磁気デ
ィスク、19はヘッドアーム20の先端下面に設けた磁
気ヘッド、21は装置の上蓋を示す。
【0022】上記実施例のもののほかに、モータの部材
たるロータやヨークホルダを玉軸受本体のスリーブやス
ピンドル軸あるいは内輪と一体に形成するバリエーショ
ンは多数あり、その一例を以下に略述する。
【0023】図6はロータ9と玉軸受本体のスリーブ1
0とを一体に形成したものを示し、図7はヨークホルダ
2を玉軸受本体のスリーブ10と、図8はヨークホルダ
2を玉軸受本体の内輪8と一体に、図9はヨークホルダ
2をスピンドル軸と一体に形成した例を示す。
【0024】
【発明の効果】本発明の装置に使用するモータは、モー
タの部材たるロータやヨークホルダを軸受本体における
スリーブやスピンドル軸あるいは内輪と一体に形成して
あるので、ロータやヨークホルダを軸受本体と別に構成
してある従来のものと異なり、製作時の組立てが容易
で、機械による組立てを効率よく行なうことができ、製
造コストを低減できるという工業生産上の大なるメリッ
トがある。
【0025】また、ロータやヨークホルダ等のモータ部
品のいずれかは玉軸受本体のスリーブやスピンドル軸あ
るいは内輪と予め一体に形成されているので、モータ
は、製作時において前記部品に対するスピンドル軸の芯
出しが不要であり、軸振れの少ない、回転精度の高いも
のとなっている。
【0026】さらに、本願発明の磁気ディスク装置にお
けるスピンドル軸は大径部と小径部を有する2段軸構造
とし、小径部に内輪を設ける構成としているで、内輪の
肉厚を薄くしたり、あるいはボールの径を小径とするこ
となくスピンドル軸を全体に大径のものとすることがで
き、軸の剛性を向上させることができる。
【0027】したがって本発明によれば、モータの主要
部が軸受本体の一部と一体部品となっていて軸振れが少
なく、かつ熱的にも安定しているため、磁気ディスクと
磁気ヘッド間におけるデータ受け渡しの信頼性が向上し
て、磁気ディスクのトラック密度を上げることができ、
また磁気ディスクの面振れも少ないため、磁気ヘッドの
浮上高さも低く設定でき、線記録密度も上がり、その結
果、記録密度の高い信頼性に優れた磁気ディスク装置を
提供できる。
【0028】また、本発明の請求項1乃至4に係る装置
の軸受本体においては、2段軸の小径部に嵌めた内輪へ
その軸線方向から加圧してプリロードを付与できるの
で、プリロードを適正かつ容易に掛けることができると
いう製作上の利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る磁気ディスク装置の平面図。
【図2】本発明の第1実施例を示す縦断面図。
【図3】本発明の第2実施例を示す縦断面図。
【図4】本発明の第3実施例を示す縦断面図。
【図5】本発明の第4実施例を示す縦断面図。
【図6】本発明の第5実施例を示す縦断面図。
【図7】本発明の第6実施例を示す縦断面図。
【図8】本発明の第7実施例を示す縦断面図。
【図9】本発明の第8実施例を示す縦断面図。
【図10】従来のスピンドルモータを示す一部縦断面
図。
【符号の説明】
1 ケーシング 1a ベース 2 ヨークホルダ 2a 筒状リブ 3 コイル 4 ステータヨーク 5 スピンドル軸 6、7 転動溝 8 内輪 9 ロータ 10 スリーブ 11、12 転動溝 13、14 ボール 15 磁石 16 磁石ホルダ 17 外輪 18 磁気ディスク 19 磁気ヘッド 20 ヘッドアーム 21 上蓋 M モータ
【手続補正書】
【提出日】平成14年4月1日(2002.4.1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 磁気ディスク装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明の磁気ディスク装置は主と
してOA機器に使用する。
【0002】
【従来の技術】磁気ディスク装置のモータには例えばス
ピンドルモータが使用されるが、同モータは、図3に示
すように、スピンドル軸、ロータ(ロータヨーク)、ヨ
ークホルダを備え、またスピンドル軸が、軸受本体のス
リーブ内に設けられた内外輪よりなる玉軸受にて支承さ
れているが、これらの各部品はそれぞれ独立の単品で構
成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、磁気ディ
スク装置の従来のモータは各部品がそれぞれ単品として
独立に構成されているので、部品点数の多いものとなっ
ており、しかも製作時にはこれらの部品の相互の組付工
程が必要で、製作工数が大となり、製造コストが高くつ
くという欠点がある。
【0004】本発明は、モータ部品の一部であるロータ
と軸受の一部分であるスリーブを一体で作ることによ
り、部品点数、組立工数が少なくて、製造コストの低減
を期することができ、また、モータの軸振れ精度が向上
させられて、記録密度の高い信頼性に優れた磁気ディス
ク装置を提供できるようにしたことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る磁気ディスク装置は、ベースの中央に
有底の筒状ヨークホルダを備え、このヨークホルダの外
周面に、コイルを備えるステータヨークを設け、ヨーク
ホルダの内側に、大径部に続いて上部に小径部を有する
2段軸よりなり、大径部の下端に大径部よりも小径な取
付軸部を有するスピンドル軸が玉軸受本体のスリーブ内
に設けられ、前記スピンドル軸の小径部に内輪を設け
て、該内輪の外周面に形成した転動溝と前記スリーブの
内周面に形成した転動溝との間に複数のボールを設け、
また、前記スピンドル軸の大径部の外周面に形成した転
動溝と前記スリーブの内周面に形成した転動溝との間に
複数のボールを設けてなる玉軸受本体を備え、前記スリ
ーブとモータ部品たるロータとを同一材にて一体に形成
し、前記ロータの内周面に設けられた磁石の内周面に前
記ステータヨークの外周を相対せしめ、前記スピンドル
軸の取付軸部をヨークホルダの底部中央に固定してなる
アウタロータ型モータを備えてなる構成のものとしてあ
る。
【0006】
【作用】本発明に係る磁気ディスク装置は、そのモータ
の部材たるロータを軸受本体のスリーブと一体に構成し
たものとしてあるので、これらが別々の単品で構成され
ているものより部品点数が少なく、製作時の組付工数が
少なくてすむ。
【0007】 また、本願発明の磁気ディスク装置におけ
るスピンドル軸は大径部と小径部を有する2段軸構造と
し、小径部に内輪を設ける構成としているで、内輪の
肉厚を薄くしたり、あるいはボールの径を小径とするこ
となくスピンドル軸を全体に大径のものとすることがで
き、軸の剛性が向上させられる。
【0008】 さらに、組まれたモータは軸振れが少な
く、かつ熱的にも安定しているため、磁気ディスクのト
ラック密度を上げることができ、しかも面振れも少ない
ので、ヘッドの浮上高さも低く設定でき、線記録密度も
上り、その結果、磁気ディスク装置の記録密度の向上が
図れる。
【0009】
【実施例】以下本発明に係る磁気ディスク装置の実施例
を添付図面に示す具体例により説明する。
【0010】 図1、図2において、符号1は磁気ディス
ク装置のケーシングで、ケーシングには、出願人会社の
独自創作に係るアウタロータ型スピンドルモータを設け
てあり、このモータは次の構成のものとしてある。
【0011】 すなわち、前記ケーシング1のベース1a
に有底の筒状ヨークホルダ2を設けてあり、ヨークホル
ダのまわりには、コイル3を備えるステータヨーク4を
設けてある。
【0012】 ヨークホルダ2の底部中心にはスピンドル
軸5の下部における取付軸部を固定してあり、このスピ
ンドル軸は大径部に続いて上部が小径な2段軸のものと
してあり、前記取付軸部は大径部よりも径を小ならしめ
ある。また、スピンドル軸の下部大径部の外周には転
動溝6を形成してあり、また小径部には外周に転動溝7
を形成した内輪8を嵌めてある。
【0013】 アウタロータたるロータ9の中央下面には
玉軸受本体のスリーブ10をロータと一体に形成し、こ
スリーブ10の内面に、スピンドル軸の大径部転動溝
と前記内輪の転動溝と対応する複列の転動溝11、12
を形成して、これら対応する転動溝間にそれぞれボール
13、14を設けることにより、スリーブ10、ボール
13と14、内輪7および大径部の転動溝6で玉軸受本
体を構成し、これによりロータがスピンドル軸まわりに
回転できるように保持されており、図中の符号15は、
前記ステータヨークと対応せしめてロータの外周フラン
ジ内面に設けた磁石を示す。
【0014】 なお、符号18はロータに装着した磁気デ
ィスク、19はヘッドアーム20の先端下面に設けた磁
気ヘッド、21は装置の上蓋を示す。
【0015】
【発明の効果】本発明の装置に使用するモータは、モー
タの部材たるロータを軸受本体におけるスリーブと一体
に形成してあるので、ロータを軸受本体と別に構成して
ある従来のものと異なり、製作時の組立てが容易で、機
械による組立てを効率よく行なうことができ、製造コス
トを低減できるという工業生産上の大なるメリットがあ
る。
【0016】 また、モータ部品であるロータは玉軸受本
体のスリーブと予め一体に形成されているので、モータ
は、製作時において前記部品に対するスピンドル軸の芯
出しが不要であり、軸振れの少ない、回転精度の高いも
のとなっている。
【0017】 さらに、本願発明の磁気ディスク装置にお
けるスピンドル軸は大径部と小径部を有する2段軸構造
とし、小径部に内輪を設ける構成としているで、内輪の
肉厚を薄くしたり、あるいはボールの径を小径とするこ
となくスピンドル軸を全体に大径のものとすることがで
き、軸の剛性を向上させることができる。
【0018】 したがって本発明によれば、モータの主要
部が軸受本体の一部と一体部品となっていて軸振れが少
なく、かつ熱的にも安定しているため、磁気ディスクと
磁気ヘッド間におけるデータ受け渡しの信頼性が向上し
て、磁気ディスクのトラック密度を上げることができ、
また磁気ディスクの面振れも少ないため、磁気ヘッドの
浮上高さも低く設定でき、線記録密度も上がり、その結
果、記録密度の高い信頼性に優れた磁気ディスク装置を
提供できる。
【0019】 また、本発明に係る装置の軸受本体におい
ては、2段軸の小径部に嵌めた内輪へその軸線方向から
加圧してプリロードを付与できるので、プリロードを適
正かつ容易に掛けることができるという製作上の利点が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る磁気ディスク装置の平面図。
【図2】本発明の実施例を示す縦断面図。
【図3】 従来のスピンドルモータを示す一部縦断面図。
【符号の説明】 1 ケーシング 1a ベース 2 ヨークホルダ 3 コイル 4 ステータヨーク 5 スピンドル軸 6、7 転動溝 8 内輪 9 ロータ 10 スリーブ 11、12 転動溝 13、14 ボール 15 磁石 18 磁気ディスク 19 磁気ヘッド 20 ヘッドアーム 21 上蓋
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02K 7/08 H02K 7/08 B 21/14 21/14 M 21/22 21/22 M Fターム(参考) 3J101 AA02 AA43 AA54 BA54 BA77 GA53 5D109 BA03 BA13 BA17 BA18 BA20 BA25 BB03 BB12 BB13 BB16 BB21 5H605 AA07 AA08 BB05 BB10 BB14 BB19 CC04 EB02 EB10 EB16 5H607 AA11 AA12 BB01 BB07 BB09 BB14 BB17 BB25 CC05 DD14 GG01 GG02 GG08 5H621 GA01 JK13 JK19

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】大径部と小径部を有する2段軸よりなるス
    ピンドル軸が玉軸受本体のスリーブ内に設けられ、前記
    スピンドル軸の小径部に内輪を設けて、該内輪の外周面
    に形成した転動溝と前記スリーブの内周面に形成した転
    動溝との間に複数のボールを設け、また、前記スピンド
    ル軸の大径部の外周面に形成した転動溝と前記スリーブ
    の内周面に形成した転動溝との間に複数のボールを設け
    てなる玉軸受本体の前記スリーブとモータ部品たるロー
    タとを同一材にて一体に構成したモータを備えてなる磁
    気ディスク装置。
  2. 【請求項2】大径部と小径部を有する2段軸よりなるス
    ピンドル軸が玉軸受本体のスリーブ内に設けられ、前記
    スピンドル軸の小径部に内輪を設けて、該内輪の外周面
    に形成した転動溝と前記スリーブの内周面に形成した転
    動溝との間に複数のボールを設け、また、前記スピンド
    ル軸の大径部の外周面に形成した転動溝と前記スリーブ
    の内周面に形成した転動溝との間に複数のボールを設け
    てなる玉軸受本体の前記スピンドル軸の大径部をモータ
    部品たるロータに連接し、かつ同一材にて一体に構成し
    たモータを備えてなる磁気ディスク装置。
  3. 【請求項3】大径部と小径部を有する2段軸よりなるス
    ピンドル軸が玉軸受本体のスリーブ内に設けられ、前記
    スピンドル軸の小径部に内輪を設けて、該内輪の外周面
    に形成した転動溝と前記スリーブの内周面に形成した転
    動溝との間に複数のボールを設け、また、前記スピンド
    ル軸の大径部の外周面に形成した転動溝と前記スリーブ
    の内周面に形成した転動溝との間に複数のボールを設け
    てなる玉軸受本体の前記スリーブをモータ部品たるヨー
    クホルダと同一材にて一体に構成したモータを備えてな
    る磁気ディスク装置。
  4. 【請求項4】大径部と小径部を有する2段軸よりなるス
    ピンドル軸が玉軸受本体のスリーブ内に設けられ、前記
    スピンドル軸の小径部に内輪を設けて、該内輪の外周面
    に形成した転動溝と前記スリーブの内周面に形成した転
    動溝との間に複数のボールを設け、また、前記スピンド
    ル軸の大径部の外周面に形成した転動溝と前記スリーブ
    の内周面に形成した転動溝との間に複数のボールを設け
    てなる玉軸受本体の前記スピンドル軸をモータ部品たる
    ヨークホルダに連接し、かつ同一材にて一体に構成した
    モータを備えてなる磁気ディスク装置。
  5. 【請求項5】大径部と小径部を有する2段軸よりなるス
    ピンドル軸が玉軸受本体のスリーブ内に設けられ、前記
    スピンドル軸の小径部に内輪を設けて、該内輪の外周面
    に形成した転動溝と前記スリーブの内面に形成した転動
    溝との間に複数のボールを設け、また、前記スピンドル
    軸の大径部の外周面に形成した転動溝と前記スリーブの
    内周面に形成した転動溝との間に複数のボールを設けて
    なる玉軸受本体の前記内輪をモータ部品たるヨークホル
    ダに連接し、かつ同一材にて一体に構成したモータを備
    えてなる磁気ディスク装置。
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