JP2002373997A - 集積型ハイブリッド薄膜光電変換モジュール - Google Patents

集積型ハイブリッド薄膜光電変換モジュール

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JP2002373997A
JP2002373997A JP2002081459A JP2002081459A JP2002373997A JP 2002373997 A JP2002373997 A JP 2002373997A JP 2002081459 A JP2002081459 A JP 2002081459A JP 2002081459 A JP2002081459 A JP 2002081459A JP 2002373997 A JP2002373997 A JP 2002373997A
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film
layer
light
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JP2002081459A
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Katsuhiko Hayashi
克彦 林
Kenji Yamamoto
憲治 山本
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い信頼性を有する集積型ハイブリッド薄膜
光電変換モジュールを提供する。 【解決手段】 集積型ハイブリッド薄膜光電変換モジュ
ールは、ガラス基板2上で順に積層されたシート抵抗R
(Ω/□)の透光性前面電極層3、非晶質光電変換ユニ
ット4aと結晶質光電変換ユニット4bが重ねられた半
導体膜4、および裏面電極層5を含む多層膜を含み、ガ
ラス基板2と透光性前面電極層3とを含めたヘイズ率
(H)は12%以上であり、多層膜は並列接続された複
数の光電変換セルアレイを含み、セルアレイの各々は短
辺方向の幅W(mm)を有する矩形状に分割されかつそ
の短辺方向に直列接続された複数の光電変換セルを含
み、隣接するセルアレイ間において半導体膜4と裏面電
極層5は分離されているが透光性前面電極層3は分離さ
れておらず、(H+R)≧2.7×Wの実験式を満た
す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一つの基板上に形
成された集積型薄膜光電変換モジュールに関し、特に、
直列接続された複数のハイブリッド型光電変換セルを含
む複数の直列セルアレイが並列接続された集積型ハイブ
リッド薄膜光電変換モジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、複数の薄膜光電変換セルを直列
接続してなる集積型薄膜光電変換モジュールは、複数の
細長い矩形状セルをその短軸方向に集積した構造を有し
ている(後で示される図2とそれに関連する説明を参
照)。かかるモジュールにおいては、あるセルの受光面
に木の葉や鳥の糞などの付着による影が生じれば、その
セルの光起電力が低下し、ひいてはモジュール全体の出
力が大幅に低下する。なぜならば、光起電力の低下を生
じたセルが発電電流方向と逆方向に直列接続されたダイ
オードとして振る舞い、極めて大きな抵抗値を示すから
である。
【0003】このような問題を軽減するために、直列接
続された複数のセルを並列に分割して複数の直列セルア
レイを形成し、それら複数の直列アレイを並列接続する
こと(図1参照)が、たとえば特開昭57−53986
号公報や特開2001−068713号に開示されてい
る。こうすることによって、いずれかのセルの光起電力
がゼロになった場合においても、そのセルに対して並列
接続された関係にある直列アレイ中の電流は阻害されな
いので、モジュール全体の出力が大幅に低下することを
防止し得る。
【0004】しかし、ダイオードとして振る舞うセルに
その逆方向耐電圧以上の電圧が印加されれば、そのセル
中の耐電圧性の弱い部分において局所的な絶縁破壊が生
じる。局所的に絶縁破壊が生じたセルにおいては電流が
均一に流れないので、「ホットスポット現象」と呼ばれ
る局所的な発熱が生じる。
【0005】基板へのセルの付着力が弱い場合、このよ
うな発熱は絶縁破壊部分の外観劣化を生じる。セルに局
所的な絶縁破壊が生じても、セルを流れる電流が少ない
場合には、モジュールの信頼性の観点からは大きな問題
とはならない。しかし、屋外に設置される光電変換モジ
ュールにおける絶縁破壊部分の外観劣化は、人目に触れ
てそのモジュールの商品価値を害するので問題となる。
また、大面積のモジュールでは一般に出力電流も大きい
ので、絶縁破壊が生じたセル内で局所的に大電流が流れ
ることとなる。その結果、セル中の金属電極層が溶融し
て、最終的にはそのセル全体が破壊されることがある。
【0006】ところで、集積型薄膜光電変換モジュール
は、一般にガラス基板上で複数の薄膜光電変換セルを直
列接続した構造を有している。それぞれの薄膜光電変換
セルは、一般的には、ガラス基板上への透明前面電極
層、薄膜光電変換ユニット、および裏面電極層の堆積
と、集積化のためのパターニングとを順次行うことによ
り形成される。
【0007】このような集積型薄膜光電変換モジュール
において、光電変換効率を向上させることが依然として
求められている。タンデム型構造は、透明前面電極層と
裏面電極層との間で吸収波長域が互いに異なる複数の薄
膜光電変換ユニットを積層するものであり、入射光をよ
り効率的に光電変換し得る構造として知られている。
【0008】タンデム型構造の1種であるハイブリッド
型構造では、積層された複数の光電変換ユニットに含ま
れる光電変換層の結晶性がユニットごとに異なってい
る。たとえば、光入射側(または前面側)の薄膜光電変
換ユニットに含まれる光電変換層として広いバンドギャ
ップを有する非晶質シリコン層が使用され、裏面側の薄
膜光電変換ユニットに含まれる光電変換層として狭いバ
ンドギャップを有するポリシリコン層が使用される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】薄膜光電変換モジュー
ルに関する試験として、JIS−C−8938附属書3
に規定する端子強度試験A−3がある。この試験におい
て、モジュールの正負両出力端子をセル面に垂直な方向
に引張った場合に、セル面に平行に引張った場合の半分
の力で裏面封止材料が浮く現象がみられる。さらに、本
発明者らが行った実験では、出力端子をセル面に垂直に
引張った場合に、集積型非晶質薄膜光電変換モジュール
に比べて、集積型ハイブリッド薄膜光電変換モジュール
では裏面封止材料が浮く引張力が半分程度の値となっ
た。
【0010】本発明者らが見出したこのような従来技術
の状況に鑑み、本発明は、高い出力特性を有するのみな
らず高い信頼性をも有する集積型ハイブリッド薄膜光電
変換モジュールを簡易にかつ低コストで提供することを
目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明による集積型ハイ
ブリッド薄膜光電変換モジュールは、ガラス基板上で順
に積層された透光性前面電極層、半導体膜、および裏面
電極層を含む多層膜を含み、透光性前面電極層はシート
抵抗R(Ω/□)を有し、ガラス基板と透光性前面電極
層とを含めたヘイズ率Hは12%以上であり、半導体膜
は非晶質光電変換層を含む非晶質薄膜光電変換ユニット
と結晶質光電変換層を含む結晶質薄膜光電変換ユニット
がタンデム型に配置された構造を有し、多層膜は複数の
光電変換セルアレイに分割されており、セルアレイの各
々は細長い矩形状に分割されかつその短軸方向に直列接
続された複数の光電変換セルを含むとともにそれらのセ
ルアレイが互いに並列接続されており、セルはその短辺
方向の幅W(mm)を有し、互いに隣接するセルアレイ
の境界において、半導体膜と裏面電極層は分離されてい
るが透光性前面電極層は分離されておらず、(H+R)
≧2.7×Wの実験式を満たすことを特徴としている。
【0012】なお、本発明による集積型ハイブリッド薄
膜光電変換モジュールにおいては、互いに隣接するセル
アレイを分離するために第1種類と第2種類のアレイ分
離溝が設けられていてもよく、第1種類のアレイ分離溝
においては半導体膜と裏面電極層は分離されているが透
光性前面電極層は分離されておらず、第2種類のアレイ
分離溝においては半導体膜と裏面電極層は透光性前面電
極層の分離溝より広い幅の分離溝によって分離されてい
てもよい。
【0013】また、本発明による集積型ハイブリッド薄
膜光電変換モジュールにおいては、互いに隣接するセル
アレイを分離するために第1種類と第2種類のアレイ分
離溝が設けられた場合には、第1種類のアレイ分離溝に
おいては半導体膜と裏面電極層は分離されているが透光
性前面電極層は分離されておらず、第2種類のアレイ分
離溝においては透光性前面電極層は分離されているが半
導体膜と前記裏面電極層は分離されていなくてもよい。
【0014】それらの第1種類と第2種類のアレイ分離
溝は、互いに平行で交互に配置されていることが好まし
い。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明者らが見出した上述の従来
技術における状況を改善すべく、本発明者らは、ハイブ
リッド型セルを採用した場合にホットスポット現象によ
る外観劣化が容易に生じる理由および基板に対するセル
の付着強度が低下する理由について調べた。その結果、
以下の事実が主な理由であることを見出した。
【0016】シリコンのような材料では、たとえばプラ
ズマCVD(化学気相堆積)によって堆積された結晶質
層は非晶質層に比べて遙かに大きな残留応力を含んでい
る。膜の残留応力と下地に対する付着力とは、拮抗する
関係にある。すなわち、下地に対する薄膜の見かけ上測
定し得る付着力は、その界面での真の付着力から膜の残
留応力の影響を差し引いたものとなる。したがって、集
積型ハイブリッド薄膜光電変換モジュールにおいては、
結晶質層を含む半導体膜の下地に対する実効的な付着力
が弱くなっており、上述のホットスポット現象により生
じる絶縁破壊部分の外観劣化が顕著となる。同じ理由に
よって、前述の基板に対する出力端子の引っ張り強度も
低下する。
【0017】また、薄膜の下地への付着力は、薄膜と下
地との界面の状態、特に下地表面の凹凸による薄膜に対
するアンカー効果によって大きく変動することが知られ
ている。
【0018】これらの事実から、本発明者らは、集積型
ハイブリッド薄膜光電変換モジュールにおいて、直列接
続された複数セルを含む直列セルアレイの複数を並列接
続することによって各セル中の電流を小さくすると共
に、結晶質層を貫通して透明前面電極層上または透明基
板上に直接封止樹脂を接着させるための溝を所定の間隔
で形成することによって残留応力の発生領域を局所的に
限定し、その周囲を付着力の強い樹脂で囲うことによっ
て下地に対する半導体膜の実効的な付着力を大きくする
ことを考えた。その結果として、ホットスポット現象に
よる絶縁破壊部分の膜剥離を防止し得ることおよび出力
端子引張試験の値を大きくし得ることが見出された。
【0019】本発明者らはまた、複数の直列セルアレイ
を並列接続するこによって各セル中の電流を小さくした
場合においても、下地表面の凹凸による半導体膜へのア
ンカー効果を利用して半導体膜の下地への付着力を大き
くすることによって、ホットスポット現象により生じる
絶縁破壊部分の膜剥離を防止し得ることを見出した。半
導体膜の下地となる透明前面電極層表面の凹凸は、透明
基板上に透明前面電極層が形成された状態において、C
光源(国際照明委員会(CIE)が定める標準の光C)
でヘイズ率H(%)を測定することにより評価し得る。
【0020】本発明者らはさらに、直列アレイを並列接
続することによって各セル中の電流を小さくする場合に
おいて、透明前面電極層のシート抵抗とセルの直列接続
方向の幅が、ホットスポット現象の発生に関係があるこ
とを見出した。すなわち、ホットスポット現象による半
導体膜剥離防止の観点からは、透明前面電極層のヘイズ
率H(%)と、シート抵抗R(Ω/□)と、セルの直列
接続方向の幅W(mm)との間に望ましい一定の関係の
あることが見出された。
【0021】以下、本発明の実施形態について、図面を
参照しながらより詳細に説明する。なお、本願の各図に
おいて同一の参照符号は同一部分または相当部分を示
し、重複する説明は繰り返されない。
【0022】図1は、本発明の実施形態の一例としての
集積型薄膜光電変換モジュールを概略的に示す平面図で
ある。この光電変換モジュール1は、透明基板2上で複
数の薄膜光電変換セル10が縦方向に直列接続された直
列セルアレイ11を複数含んでおり、これらの直列アレ
イ11はリボン状の銅箔等からなる一対のバスバー電極
12により並列接続されている。また、セルアレイ11
は、周縁分離溝15によって、モジュールの周縁部13
から分離されている。
【0023】図2は、図1中の線A−Aに沿った断面に
対応する模式的な拡大断面部分図である。図3、図4、
および図5は、図1中の線B−Bに沿った断面に対応す
る模式的な拡大断面部分図である。なお、図1はリード
線と出力端子の組み付けおよびモジュール裏面の樹脂封
止を実施する前の状態のモジュール1を表している。
【0024】図2に示されているように、モジュール1
の薄膜光電変換セル10は、透明基板2上に、透明前面
電極層3、半導体層4、および裏面金属電極層5、封止
樹脂層6、および有機保護層7を順次積層した構造を有
している。半導体層4は、非晶質光電変換層を含む非晶
質薄膜光電変換ユニット4aと、結晶質光電変換層を含
む結晶質薄膜光電変換ユニット4bとを含んでいる。す
なわち、このモジュール1においては、透明基板2側か
ら入射する光が、ハイブリッド型積層構造を形成する2
つの光電変換ユニット4a、4bによって光電変換され
る。
【0025】透明基板2としては、たとえば、ガラス板
や透明樹脂フィルムなどを用いることができる。ガラス
板としては、主成分としてSiO2、Na2OおよびCa
Oを含んでいて透明性と絶縁性が高くて大面積の板が安
価に入手可能でかつ両主面が平滑なフロート板ガラスが
好ましく用いられ得る。
【0026】透明前面電極層3は、ITO(インジュウ
ム錫酸化物)膜、SnO2膜、またはZnO膜のような
透明導電性酸化物(TCO)層等で構成することができ
る。膜の導電性は、一般にシート抵抗(Ω/□)で表す
ことができる。透明前面電極層3は、単層構造でも多層
構造であってもよい。透明前面電極層3は、蒸着法、C
VD法、またはスパッタリング法等の気相堆積法を用い
て形成することができる。TCOの透明前面電極層3
は、一般にガラス基板2に対して非常に強い付着力で形
成することができる。
【0027】透明前面電極層3の表面には、微細な凹凸
を含む表面テクスチャ構造を形成することが好ましい。
透明前面電極層3の表面にこのようなテクスチャ構造を
形成することにより、半導体層4への光の入射効率を向
上させることができる。表面テクスチャ構造は、公知の
様々な方法を用いて形成することができる。透明前面電
極層3の表面テクスチャにおける凹凸の度合いは、両主
面が平滑な透明基板2上に透明前面電極層3が形成され
た状態で、C光源で測定したヘイズ率H(%)により評
価することができる。すなわち、ヘイズ率が大きいほど
凹凸の度合いが大きいと評価し得る。
【0028】非晶質薄膜光電変換ユニット4aは、たと
えば透明前面電極層3側からp型シリコン系半導体層、
ノンドープ非晶質シリコン系光電変換層、およびn型シ
リコン系半導体層を順次積層した構造を有している。他
方、結晶質薄膜光電変換ユニット4bは、たとえば非晶
質薄膜光電変換ユニット4a側からp型シリコン系半導
体層、ノンドープ結晶質シリコン系光電変換層、および
n型シリコン系半導体層を順次積層した構造を有して
る。これらの半導体層は、いずれもプラズマCVD法に
より形成することができる。
【0029】以上のように構成される非晶質薄膜光電変
換ユニット4aと結晶質薄膜光電変換ユニット4bとで
は、互いに光の吸収波長域が異なっている。たとえば、
非晶質薄膜光電変換ユニット4aの光電変換層を非晶質
シリコンで構成し、結晶質薄膜光電変換ユニット4bの
光電変換層を結晶質シリコンで構成した場合には、前者
に550nm程度までの波長の光成分を効率的に吸収さ
せ、後者に900nm程度までの波長の光成分を効率的
に吸収させることができる。
【0030】非晶質薄膜光電変換ユニット4aの厚さは
0.01μm〜0.5μmの範囲内にあることが好まし
く、0.1μm〜0.3μmの範囲内にあることがより
好ましい。他方、結晶質薄膜光電変換ユニット4bの厚
さは0.1μm〜10μmの範囲内にあることが好まし
く、0.1μm〜5μmの範囲内にあることがより好ま
しい。すなわち、結晶質薄膜光電変換ユニット4bの厚
さは、非晶質薄膜光電変換ユニット4aの厚さの数倍か
ら10倍程度であることが好ましい。これは、非晶質光
電変換層に比べて、結晶質光電変換層は光吸収系数が小
さいからである。
【0031】裏面金属電極層5は電極としての機能を有
するだけでなく、透明基板2から半導体層4を通過して
裏面金属電極層5に到着した光を反射して、半導体層4
内に再入射させる反射層としての機能も有している。裏
面金属電極層5は、銀やアルミニウム等を用いて、蒸着
法やスパッタリング法等により形成することができる。
なお、裏面金属電極層5と半導体層4との間には、たと
えば両者の間の接着性を向上させるために、ZnOのよ
うな非金属材料からなる透明電導性薄膜(図示せず)を
設けてもよい。
【0032】モジュール1の透明基板2上に形成された
各薄膜光電変換セル10は、封止樹脂層6を介して有機
保護層7により封止されている。この封止樹脂層6とし
ては、有機保護層7をセル10に接着することが可能な
樹脂が用いられる。そのような樹脂としては、たとえ
ば、EVA(エチレン・ビニルアセテート共重合体)、
PVB(ポリビニルブチラール)、PIB(ポリイソブ
チレン)、およびシリコーン樹脂等を用いることができ
る。
【0033】また、有機保護層7としては、ポリフッ化
ビニルフィルム(たとえば、テドラーフィルム(登録商
標名))のようなフッ素樹脂系フィルムまたはPET
(ポリエチレンテレフタレート)フィルムのような耐湿
性や耐水性に優れた絶縁フィルムが用いられ得る。有機
保護層7は単層構造でもよく、複数の樹脂フィルムを積
層した構造を有していてもよい。さらに、有機保護層7
は、アルミニウム等からなる金属箔が樹脂フィルムで挟
持された構造を有していてもよい。アルミニウム箔のよ
うな金属箔は耐湿性や耐水性を向上させる機能を有する
ので、薄膜光電変換セル10をより効果的に水分から保
護することができる。これらの封止樹脂層6と有機保護
層7は、真空ラミネート法によって光電変換モジュール
1の裏面側に同時に貼着することができる。
【0034】図2に示されているように、集積型薄膜光
電変換モジュール1においては、透明前面電極層3を複
数の前面電極に分離するための前面電極分離溝21と、
裏面電極層5を複数の裏面電極に分離するための裏面電
極分離溝22と、隣接するセル10を直列接続するため
の接続用溝23とが設けられている。これらの溝21、
22、および23は互いに平行であって、図紙面に対し
て垂直な方向に延在している。接続用溝23は裏面電極
層5と同じ金属材料で埋め込まれ、一つのセルの前面電
極を隣のセルの裏面電極に接続するために利用される。
なお、隣り合うセル10間の境界は、裏面電極分離溝2
2によって規定されている。すなわち、裏面電極分離溝
22は、封止樹脂層6によって埋め込まれており、隣り
合うセル10間で裏面金属電極5を電気的に絶縁してい
る。
【0035】図3(a)〜(d)、図4および図5に示
されているように、透明前面電極層3、半導体層4、お
よび裏面金属電極層5は、それぞれYAG(イットリウ
ム・アルミニウム・ガーネット)レーザ等を用いたレー
ザスクライブにより適宜に分割され、図1に示されてい
るような隣接する直列セルアレイ11間の境界にセルア
レイ分離溝14が形成される。
【0036】図3(a)〜(d)においては、セルアレ
イ分離溝14は、透明前面電極層3の分離溝30と、半
導体層4および裏面金属電極層5を同時に分離する分離
溝31とを含んでいる。すなわち、これらのセルアレイ
分離溝14は、透明前面電極層3から裏面電極層5まで
貫通している。また、複数のセルアレイ分離溝14は互
いに平行であって、図3の紙面に対して垂直な方向に延
在している。セルアレイ分離溝14は封止樹脂層6によ
って埋め込まれており、図1において隣接する直列セル
アレイ11間を電気的に絶縁している。
【0037】図3(a)のセルアレイ分離溝14に関し
ては、透明前面電極層3、半導体層4、および裏面金属
電極層5の全てを堆積した後に、レーザスクライブによ
って分離溝30と分離溝31を同時に形成し得る。図3
(b)のセルアレイ分離溝14においては、透明前面電
極層3の分離溝30をレーザスクライブ形成した後に薄
膜光電変換ユニット4と裏面金属電極層5を堆積し、分
離溝30の幅を完全に内側に含むようにレーザスクライ
ブで分離溝31を形成する。すなわち、図3(c)のセ
ルアレイ分離溝14においては、分離溝30の幅の完全
に内側に分離溝31が形成されている。図3(d)のセ
ルアレイ分離溝14においては、分離溝30と分離溝3
1がそれらの幅方向に少しずれて形成されている。な
お、図3(b)のセルアレイ分離溝14においては、一
旦図3(a)の構造をレーザスクライブで形成し、その
後に分離溝30の幅を完全に内側に含むように分離溝3
1をレーザスクライブで拡幅してもよい。
【0038】図4に示されたセルアレイ分離溝14おい
ては、透明前面電極層3の分離溝30を形成せず、半導
体層4と裏面金属電極層5の分離溝31のみが形成され
る。また、図5に示されているように、半導体層4と裏
面金属電極層5の分離溝31を形成せず、透明前面電極
層3の分離溝30のみを形成してセルアレイ分離溝14
とすることもできる。
【0039】図6は、バスバー電極12の取付け後に、
リード線の組み付けおよびモジュール裏面の樹脂封止の
工程を示す模式的斜視図である。絶縁フィルム35は裏
面電極層5とリード線32との間に挟まれ、これら両者
の間を電気的に絶縁する。この絶縁フィルム35として
は、有機保護層7と同様の材料を封止樹脂層6と同様の
材料で挟んだ3層のフィルム等を使用することができ
る。リード線32は、絶縁フィルム35と有機保護層7
との間で、正負両極のバスバー電極12から正負両極の
出力端子33へ電気接続する。リード線32としては半
田メッキされた銅箔等を使用することができ、それはバ
スバー電極12に半田で接続される。
【0040】封止樹脂フィルム36と有機保護フィルム
37は、リード線32を外部に取出すためのスリット3
4を有し、モジュールの裏面側に同時に貼着されてそれ
ぞれ封止樹脂層6および有機保護層7となる。出力端子
33は薄膜光電変換モジュール1から電力を取出すため
の正負両極の端子であり、図6ではリード線32の先端
をそのまま利用している。
【0041】以上説明した実施形態によるモジュール1
では、直列接続された複数の薄膜光電変換セルを電気的
に並列分割して複数の直列アレイ11を形成し、これら
直列アレイ11を並列接続することによって、各セル1
0を流れる電流を小さくしている。さらに、透明前面電
極層3または透明基板2に直接封止樹脂6を付着させる
溝を所定の間隔で形成して、結晶質半導体層中の残留応
力の発生を局所的領域に限定し、その周囲を付着力の強
い封止樹脂6で囲うことによって、半導体層4の下地層
3に対する実効的な付着力を大きくしている。
【0042】したがって、上述の実施形態によるモジュ
ール1においては、いずれかのセル10が遮光されてそ
の光起電力が低下したとしても、1つの大面積の直列セ
ルアレイのみで構成したモジュールの場合ほど出力が大
幅に低下することはない。また、各直列アレイ11は、
スペクトルが概ねAM1.5の光源を用いて放射強度を
100mA/cm2としかつ温度を25℃とした場合
に、短絡電流が100mA以下となるように設計されて
いる。また、半導体層4の下地3に対する実効的な付着
力が大きくなっているので、いずれかのセル10の光起
電力がゼロになったとしても、そのセル10の金属裏面
電極5が溶融する程度にまで加熱されることはなく、ま
たホットスポット現象により生じる絶縁破壊部分の膜剥
離による外観劣化もない。さらに、出力端子の引張強度
も、高い値で維持される。
【0043】ところで、本発明により得られる上述のよ
うな好ましい効果は、セル10にホットスポット現象が
発生した際にそのセルが高温に加熱されるような条件、
すなわちモジュール1の短絡電流が大きい場合に特に顕
著となる。したがって、本発明は、モジュール1の短絡
電流が200mA以上の場合に特に有効となる。
【0044】同様に、上述した好ましい効果は、ホット
スポット現象が発生しやすい条件、すなわち直列アレイ
11の開放電圧Vocが大きい場合に特に顕著である。
したがって、各直列アレイ11の開放電圧Vocが14
V以上である場合、または直列アレイ11中の直列接続
セル数が10個以上である場合により有効となる。
【0045】共通電極12に垂直な方向における直列ア
レイの長さはモジュール1に要求される出力特性等に依
存して決定され、たとえば300mmないし1000m
mの範囲内に設定される。また、共通電極12に平行な
方向における各セル10の長さは、個々の直列アレイ1
1の短絡電流を考慮して設計され、たとえば100mm
以下とすることにより、各直列アレイ11の短絡電流を
100mA以内とすることができる。ただし、セル10
の長さは、20mm以上であることが好ましい。セル1
0の長さを小さくし過ぎた場合、セル10を分割する工
程に多くの時間が必要となり、しかも多くの分割溝が占
める面積が大きくなって光電変換に有効な受光面積が減
少する。
【0046】
【実施例】(実施例1)以下に示す方法により、図1、
図2および図3(c)に図解されているような集積型薄
膜光電変換モジュール1を作製した。まず、一主面上に
厚み800nmのSnO2膜3を有する面積910mm
×455mmのガラス基板を準備した。このガラス基板
のヘイズ率Hは12%で、SnO2膜3のシート抵抗R
は14Ω/□であった。次に、SnO2膜3に対してY
AGのIR(赤外基本波)パルスレーザビームを上方か
ら照射してスキャンすることにより、 SnO2膜3を複
数の格子状パターンに分割する幅40μmの分離溝21
および幅120μmの分離溝30を形成した(図2と図
3(c)参照)。
【0047】その後、プラズマCVD法により、 Sn
2膜3上に膜厚300nmの非晶質薄膜光電変換ユニ
ット4aを形成した。この非晶質光電変換ユニット4a
は、極めて薄いp型層とn型層にはさまれたノンドープ
非晶質シリコン光電変換層を含んでおり、pin接合を
構成している。同様に、非晶質薄膜光電変換ユニット4
a上に、膜厚2000nmの結晶質薄膜光電変換ユニッ
ト4bを形成した。この結晶質光電変換ユニット4b
は、極めて薄いp型層とn型層にはさまれたノンドープ
結晶質シリコン光電変換層を含んでおり、pin接合を
構成している。
【0048】続いて、YAGのSHG(第2高調波)パ
ルスレーザビームを基板2側から照射してスキャンする
ことにより、半導体層4を複数の帯状パターンに分割す
る幅60μmの溝23を形成した(図2参照)。なお、
接続用溝23と分離溝21との中心間距離は100μm
とした。
【0049】その後、半導体層4上に、スパッタリング
法により、ZnO膜(図示せず)およびAg膜を順次堆
積して裏面電極層5を形成した。次いで、YAG−SH
Gレーザビームを基板2側から照射してスキャンするこ
とにより、半導体層4および裏面電極層5を複数の格子
状パターンへと分割する幅60μmの分離溝22および
分離溝31を形成した(図2と図3(c)参照)。な
お、分離溝22と接続用溝23との中心間距離は100
μmとし、分離溝31は分離溝30の幅の内側に完全に
含まれるように形成した。
【0050】続いて、YAG−IRレーザビームを基板
2の周囲に沿ってスキャンすることによりSnO2
3、半導体層4、および裏面電極層5に溝を形成し、さ
らにYAG−SHGレーザビームを同様に基板2の周囲
に沿ってスキャンすることにより半導体層4および裏面
電極層5に溝を形成して、図3(b)に示されたアレイ
分離溝14と同様な断面構造を有する周縁分離溝15
(図1参照)を形成した。なお、他の実施例および比較
例のいずれにおいても、周縁分離溝15は図3(b)に
示された分離溝14と同じ構造で形成された。
【0051】以上のようにして、8.9mm×54mm
のサイズを有するハイブリッド型薄膜光電変換セル10
が基板2の長辺に平行な方向に100段直列接続された
直列アレイ11が、基板2の短辺に平行な方向に8列並
列に並んだ縦横格子状の配列構造を形成した。
【0052】その後、基板2に一対のバスバー電極12
を取り付けて、複数の直列アレイ11を並列接続した。
さらに、リード線32を両方のバスバー電極12の中央
に半田付けし、絶縁フィルム35を両極のバスバー電極
12の間の裏面金属電極層5とリード線32の間に挟ん
だ(図6参照)。直列アレイ11の背面側には、封止樹
脂層6になるべき中央に2個のスリット33を有するE
VAシートからなる封止樹脂フィルム36を載せ、その
上に有機保護層7となるべき中央に2個のスリット33
を有する黒色のフッ素樹脂系シートからなる有機保護フ
ィルム37を載せ、スリット33からリード線32を取
出し、真空ラミネート法によりラミネートすることによ
り図1、図2および図3(c)に図解されているような
薄膜光電変換モジュール1を得た。
【0053】以上説明した方法で10枚のモジュール1
を製造し、それぞれについて、無遮光および1/4遮光
状態での初期電気特性測定、端子強度試験、およびホッ
トスポット試験を実施した。それら結果が、表1および
表2において実施例1として示されている。
【0054】
【表1】
【0055】
【表2】
【0056】初期電気特性としては、光源としてキセノ
ンランプおよびハロゲンランプを用いた放射照度100
mW/cm2でAM1.5のソーラーシュミレータを用
いて出力特性を調べた。なお、その測定時の温度は25
℃とした。
【0057】無遮光状態の初期電気特性は、モジュール
1の全面に光を照射した状態で測定した。1/4遮光状
態の初期電気特性は、基板2の短辺に平行な方向に並列
に並んだセル8個を1段として、任意の1段の両端のセ
ル2個分に黒色ビニールテープを貼付け遮光した状態で
測定した。すなわち、1/4遮光状態とは、モジュール
全面の1/4の遮光を意味するのではなくて、任意のセ
ル1段のうちの1/4のセルに対して遮光した状態を意
味する。
【0058】ホットスポット試験においては、基板2の
短辺に平行な方向に並列に並んだセル8個を1段とし
て、任意の1段分のセル全体に黒色ビニールテープを貼
付け遮光し、屋外で全天日射計測定で放射照度80〜1
00mW/cm2の時に、太陽光のモジュール1への入
射角度が80度以上となるようにモジュール1を設置し
て1分間放置する試験を行った。このような試験は、遮
光するセル段を変えながら、10回行われた。そして、
ガラス面から見て概ね黒色のセル面の外観が灰色または
白色に変色した点の個数および大きさが測定された。な
お、ホットスポット試験時の気温は、15〜30℃であ
った。
【0059】端子強度試験は、ガラス面を上にしてモジ
ュール1を水平に保持し、モジュール1の正負両出力端
子33を絡めて下方に荷重を加え、裏面封止材料6、7
が浮き始める下方荷重を測定することによって実施し
た。
【0060】(比較例1)実施例1に比べてアレイ分離
溝14が形成されないことのみにおいて異なる比較例1
のモジュールが作製された。この比較例1のモジュール
についても、実施例1の場合と同様に、無遮光および1
/4遮光状態での初期電気特性測定、端子強度試験、お
よびホットスポット試験を実施した。それらの結果も、
表1および表2に比較例1として示されている。
【0061】(実施例2)以下に示す方法により、図
1、図2および図3(b)に図解されている薄膜光電変
換モジュール1を作製した。まず、実施例1の場合と同
じSnO2膜3を備えたガラス基板2が準備された。次
に、YAG−IRレーザを用いてSnO2膜3を複数の
帯状パターンに分割する幅40μmの分離溝21は形成
されたが、実施例1におけるような分離溝30は形成さ
れなかった。その後、実施例1と同様にして、裏面電極
層5の形成までの工程とその後の分離溝22を形成する
工程を行った。
【0062】続いて、YAG−SHGレーザビームを基
板2側から照射し、SnO2膜3、半導体層4、および
裏面電極層5に図3(a)の分離溝30および分離溝3
1を同時に形成し、さらにYAG−SHGレーザビーム
を基板2側から照射し、図3(a)の分離溝14を図3
(b)の分離溝14に変換した。そして、このような図
3(b)の分離溝14の形成の過程において、同時に実
施例1と同様な周縁分離溝15をも形成した。以降、実
施例1と同様にして図1、図2および図3(b)に図解
されているような集積型薄膜光電変換モジュール1を作
製した。
【0063】この実施例2のモジュールについても、無
遮光および1/4遮光状態での初期電気特性測定、端子
強度試験およびホットスポット試験を実施した。それら
の結果も、表1および表2に実施例2として示されてい
る。
【0064】(実施例3)以下に示す方法により、図
1、図2および図4に図解されているような薄膜光電変
換モジュール1を作製した。まず、実施例2と同様にし
て、裏面電極層5の形成までの工程と分離溝22の形成
工程を行った。
【0065】続いて、YAG−IRレーザビームを基板
2側から照射し、基板2の周囲に沿ってスキャンするこ
とにより、SnO2膜3、半導体層4、および裏面電極
層5を貫通する溝(図3(a)参照)を形成した。この
溝は、周縁分離溝15を形成するための溝である。
【0066】さらに、 YAG−SHGレーザビームを
基板2側から照射し、アレイ分離溝14に含まれる溝3
1(図4参照)を形成すると共に、周縁分離溝15を完
成させた。以降、実施例1と同様にして図1、図2およ
び図4に図解されているような集積型薄膜光電変換モジ
ュール1を作製した。
【0067】この実施例3のモジュールについても、無
遮光および1/4遮光状態での初期電気特性測定、端子
強度試験およびホットスポット試験を実施した。それら
の結果も、表1および表2に実施例3として示されてい
る。
【0068】表1に示すように、実施例1〜3のいずれ
のモジュール1においても、比較例1のモジュールに比
べて、端子強度が増加しており、ホットスポット現象に
よる変色の発生が抑えられており、また光電変換効率E
ffはほぼ同等の値が得られている。
【0069】これは、実施例1〜3によるモジュール1
では、アレイ分離溝14で分離された複数の直列セルア
レイを形成することで、各セルにおける電流が減少させ
られており、また透明前面電極層3上または透明基板2
上に直接封止樹脂6を付着させた溝が所定の間隔で形成
されているので、半導体層4の下地層3に対する実効的
な付着力が大きくなっているからである。
【0070】さらに、実施例1では、アレイ分離溝14
において、半導体層4および裏面電極層5の分離溝31
の側面が、SnO2膜3上でなくて絶縁性のガラス基板
2上にあるので(図3(c)参照)、レーザ照射による
気化成分の付着によって分離溝31の側面の抵抗が低下
しても、電気特性低下の要因となる裏面電極層5とSn
2膜3との間のリークは発生しない。また、アレイ分
離溝14の形成による活性領域の減少が、比較的狭い分
離溝31の幅に限定される。したがって、アレイ分離溝
14の形成による影響を受けることなく、高い曲線因子
FFと高い短絡電流Iscが保持され、むしろ開放電圧
Vocの向上に伴って高い変換効率Effが得られた。
【0071】実施例2では、アレイ分離溝14における
半導体層4および裏面電極層5の分離溝31の幅が広い
ので(図3(b)参照)、実施例1、3および比較例1
に比べて、高い端子強度および少ないホットスポット変
色個数となった。
【0072】実施例3では、分離溝14の形成が半導体
層4と裏面電極層5の分離溝31だけで形成されており
(図4参照)、レーザスクライブ回数が実施例1および
2に比べ少なくてすむにも拘わらず、比較例1と同等の
変換効率Effが得られており、比較例1に比べて高い
端子強度と少ないホットスポット変色個数になった。
【0073】前述のように、実施例3では分離溝14の
形成が半導体層4と裏面電極層5の分離溝31だけで形
成されており、SnO2膜3を分割する分離溝30を形
成していない。したがって、各直列アレイ11は、実際
はSnO2膜3を介して光電変換セル10の各段ごとに
電気的に並列接続されている。それにもかかわらず良好
な結果が得られた原因について検討するために、SnO
2膜3のヘイズ率H(%)とシート抵抗R(Ω/□)を
変えて、実施例4〜10および比較例2〜6のモジュー
ルを作製した。
【0074】(実施例4〜10および比較例2〜6)以
下に示す方法により、図1、図2および図4に図解され
ているような薄膜光電変換モジュール1を作製した。ま
ず、一主面上に厚み800nmのSnO2膜3を有する
面積910mm×455mmの複数のガラス基板を準備
した。これらのSnO2膜3のヘイズ率H(%)とシー
ト抵抗R(Ω/□)は、表2に示されている。
【0075】以降、実施例3と同様にして図1、図2お
よび図4に示す構造を含む薄膜光電変換モジュール1を
作製し、このモジュールについて、無遮光および1/4
遮光状態での初期電気特性測定およびホットスポット試
験を実施した。その結果が、表2に示されている。
【0076】表2に示すように、実施例4〜10のモジ
ュール1のいずれにおいても、比較例1のモジュールと
比較して、5mmφ以上の大きなホットスポットによる
変色の発生が抑えられており、また光電変換効率Eff
はほぼ同等の値が得られている。
【0077】また、実施例3〜6と比較例2および3と
を比較すれば、ヘイズ率が12%未満の透明前面電極層
3が形成された透明基板2上にハイブリッド型薄膜光電
変換セル10を形成した場合に、急激にホットスポット
現象による変色の発生点数が増加している。
【0078】さらに、実施例3〜10および比較例2〜
6について検討すれば、ヘイズ率H(%)と、透明前面
電極層のシート抵抗R(Ω/□)と、直列接続方向の光
電変換セルの幅W(8.9mm)の関係が、 (H+R)>2.7×W である場合に、ホットスポット現象による変色の発生点
数が抑制されている。
【0079】セルの直列接続方向の幅Wが狭ければ、一
つのセルで発生する出力電流の値は小さくなり、セルの
直列接続した方向に直角な方向での透明前面電極層での
抵抗が大きくなる。この場合、セルが遮光された場合に
そのセルに発生する逆バイアス電圧負荷は緩和される。
透明前面電極層のシート抵抗R(Ω/□)が大きい場合
も、セルが遮光された場合にそのセルに発生する逆バイ
アス電圧負荷は緩和される。このような場合でも、ヘイ
ズ率H(%)に関連するアンカー効果によって、薄膜の
基板への付着力を一定レベル以上に保たなければ、ホッ
トスポット現象により生じる膜剥離を防止することはで
きない。
【0080】(実施例11)実施例11では、図1、図
2、図3(b)および図4に図解されているような薄膜
光電変換モジュール1を作製した。すなわち、実施例1
1は、実施例2と3の組み合わせに相当している。具体
的には、8列の直列セルアレイ間の7本のアレイ分離溝
14として、図4の分離溝14の4本と図3(b)の分
離溝14の3本が交互に配置された。
【0081】この実施例11のモジュールについても、
無遮光および1/4遮光状態での初期電気特性測定およ
びホットスポット試験を実施した。それらの結果も、表
2に実施例11として示されている。
【0082】表2に示すように、実施例11のモジュー
ル1では、比較例1のモジュール比べて、ホットスポッ
ト現象による変色の発生が抑えられており、また光電変
換効率Effはほぼ同等の値が得られており、さらに無
遮光状態に比べて1/4遮光状態での初期電気特性の低
下が小さくなっている。
【0083】また、実施例11と実施例2とを比較すれ
ば、実施例11ではスクライブ回数が少なくて薄膜への
ダメージが小さいことから、初期電気特性が高くなって
いる。さらに、実施例11と実施例3とを比較すれば、
無遮光状態にくらべて1/4遮光状態での初期電気特性
の低下が小さくなっている。
【0084】(実施例12)実施例12では、図1、図
2、図4および図5に図解されているような集積型薄膜
光電変換モジュール1を作製した。すなわち、実施例1
2のモジュール1においては、図4のアレイ分離溝14
と図5のアレイ分離溝14とが混在している。具体的に
は、8列の直列セルアレイ11間の7本のアレイ分離溝
14として、図4の分離溝14の4本と図5の分離溝1
4の3本が交互に配置された。
【0085】この実施例12のモジュールについても、
無遮光および1/4遮光状態での初期電気特性測定およ
びホットスポット試験を実施した。それらの結果も、表
2に実施例12として示されている。
【0086】(比較例7)比較例7として、図1、図2
および図5に図解されているような集積型薄膜光電変換
モジュール1を作製した。すなわち、比較例7のモジュ
ールは実施例12のものに類似しているが、比較例7に
おいては、8列の直列セルアレイ11間の7本のアレイ
分離溝14のすべてが図5の分離溝14で形成された。
【0087】この比較例7のモジュールについても、無
遮光および1/4遮光状態での初期電気特性測定および
ホットスポット試験を実施した。それらの結果も、表2
に比較例7として示されている。
【0088】表2に示すように、実施例12のモジュー
ル1では、比較例1のモジュールに比べて、ホットスポ
ット現象による変色の発生が抑えられており、また光電
変換効率Effはほぼ同等の値が得られており、さらに
無遮光状態に比べて1/4遮光状態での初期電気特性の
低下が小さくなっている。
【0089】また、実施例12と比較例7とを比較する
れば、スクライブ回数が同じであるにもかかわらず、実
施例12ではホットスポット現象による変色の発生点数
が格段に抑えられており、また無遮光状態に比べて1/
4遮光状態での初期電気特性からの低下も格段に小さく
なっている。さらに、実施例1〜3および11と比較し
て、実施例12においては、初期特性が同等以上であ
り、無遮光状態に比べて1/4遮光状態での初期電気特
性からの低下が小さくなっている。
【0090】なお、実施例12では透明前面電極層3上
または透明基板2上に直接封止樹脂6を形成した溝が他
の実施例の場合の半分になっており、また直列セルアレ
イ11間の電流も他の実施例ほどには制限されていない
にもかかわらず、ホットスポット変色点数は少ない結果
となっている。これは、あるセルが遮光された場合に、
そのセルに発生する逆バイアス電圧負荷が他の実施例以
上に緩和されたためであると思われる。
【0091】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、高い出
力特性を有するのみならず高い信頼性をも有する集積型
ハイブリッド薄膜光電変換モジュールを簡易にかつ低コ
ストで提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態の一例による集積型ハイブ
リッド薄膜光電変換モジュールを概略的に示す平面図で
ある。
【図2】 図1中の線A−Aに沿った断面の一例を示す
拡大断面部分図である。
【図3】 図1中の線B−Bに沿った断面の一例を示す
拡大断面部分図である。
【図4】 図1中の線B−Bに沿った断面の他の例を示
す拡大断面部分図である。
【図5】 図1中の線B−Bに沿った断面のさらに他の
例を示す拡大断面部分図である。
【図6】 集積型薄膜光電変換モジュールにおいてリー
ド線の組み付け方法を示す模式的な斜視図である。
【符号の説明】
1 薄膜光電変換モジュール、2 透明基板、3 透明
前面電極層、4 半導体層、4a 非晶質光電変換ユニ
ット、4b 結晶質光電変換ユニット、5 裏面金属電
極層、6 封止樹脂層、7 有機保護層、10 薄膜光
電変換セル、11 直列セルアレイ、12 バスバー電
極、13 モジュール周縁領域、14、21、22、3
0、31 分離溝、23 接続用溝、32 リード線、
33 出力端子、34 スリット、35 絶縁フィル
ム、36 封止樹脂フィルム、37有機保護フィルム。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F051 AA04 AA05 BA11 BA13 DA04 DA20 EA09 EA10 EA11 EA16 EA18 EA20 FA03 FA13 GA03 GA14 HA07 JA05 JA06 JA07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス基板上で順に積層された透光性前
    面電極層、半導体膜、および裏面電極層を含む多層膜を
    含み、 前記透光性前面電極層はシート抵抗R(Ω/□)を有
    し、 前記ガラス基板と前記透光性前面電極層とを含めたヘイ
    ズ率Hは12%以上であり、 前記半導体膜は非晶質光電変換層を含む非晶質薄膜光電
    変換ユニットと結晶質光電変換層を含む結晶質薄膜光電
    変換ユニットがタンデム型に配置された構造を有し、 前記多層膜は複数の光電変換セルアレイに分割されてお
    り、 前記セルアレイの各々は細長い矩形状に分割されかつそ
    の短軸方向に直列接続された複数の光電変換セルを含む
    とともにそれらのセルアレイが互いに並列接続されてお
    り、 前記セルはその短辺方向の幅W(mm)を有し、 互いに隣接する前記セルアレイの境界において、前記半
    導体膜と前記裏面電極層は分離されているが前記透光性
    前面電極層は分離されておらず、 (H+R)≧2.7×Wの実験式を満たすことを特徴と
    する集積型ハイブリッド薄膜光電変換モジュール。
  2. 【請求項2】 ガラス基板上で順に積層された透光性前
    面電極層、半導体膜、および裏面電極層を含む多層膜を
    含み、 前記透光性前面電極層はシート抵抗R(Ω/□)を有
    し、 前記ガラス基板と前記透光性前面電極層とを含めたヘイ
    ズ率Hは12%以上であり、 前記半導体膜は非晶質光電変換層を含む非晶質薄膜光電
    変換ユニットと結晶質光電変換層を含む結晶質薄膜光電
    変換ユニットがタンデム型に配置された構造を有し、 前記多層膜は複数の光電変換セルアレイに分割されてお
    り、 前記セルアレイの各々は細長い矩形状に分割されかつそ
    の短軸方向に直列接続された複数の光電変換セルを含む
    とともにそれらのセルアレイが互いに並列接続されてお
    り、 前記セルはその短辺方向の幅W(mm)を有し、 互いに隣接する前記セルアレイを分離するために第1種
    類と第2種類のアレイ分離溝が設けられており、前記第
    1種類のアレイ分離溝においては前記半導体膜と前記裏
    面電極層は分離されているが前記透光性前面電極層は分
    離されておらず、前記第2種類のアレイ分離溝において
    は前記半導体膜と前記裏面電極層は前記透光性前面電極
    層の分離溝より広い幅の分離溝によって分離されてお
    り、 (H+R)≧2.7×Wの実験式を満たすことを特徴と
    する集積型ハイブリッド薄膜光電変換モジュール。
  3. 【請求項3】 ガラス基板上で順に積層された透光性前
    面電極層、半導体膜、および裏面電極層を含む多層膜を
    含み、 前記透光性前面電極層はシート抵抗R(Ω/□)を有
    し、 前記ガラス基板と前記透光性前面電極層とを含めたヘイ
    ズ率Hは12%以上であり、 前記半導体膜は非晶質光電変換層を含む非晶質薄膜光電
    変換ユニットと結晶質光電変換層を含む結晶質薄膜光電
    変換ユニットがタンデム型に配置された構造を有し、 前記多層膜は複数の光電変換セルアレイに分割されてお
    り、 前記セルアレイの各々は細長い矩形状に分割されかつそ
    の短軸方向に直列接続された複数の光電変換セルを含む
    とともにそれらのセルアレイが互いに並列接続されてお
    り、 前記セルはその短辺方向の幅W(mm)を有し、 互いに隣接する前記セルアレイを分離するために第1種
    類と第2種類のアレイ分離溝が設けられており、前記第
    1種類のアレイ分離溝においては前記半導体膜と前記裏
    面電極層は分離されているが前記透光性前面電極層は分
    離されておらず、前記第2種類のアレイ分離溝において
    は前記透光性前面電極層は分離されているが前記半導体
    膜と前記裏面電極層は分離されておらず、 (H+R)≧2.7×Wの実験式を満たすことを特徴と
    する集積型ハイブリッド薄膜光電変換モジュール。
  4. 【請求項4】 前記第1種類と前記第2種類のアレイ分
    離溝は、互いに平行で交互に配置されていることを特徴
    とする請求項2または3に記載の集積型ハイブリッド薄
    膜光電変換モジュール。
JP2002081459A 2001-04-10 2002-03-22 集積型ハイブリッド薄膜光電変換モジュール Pending JP2002373997A (ja)

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