JP2002372777A - ガス置換方法および露光装置 - Google Patents

ガス置換方法および露光装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レチクルとペリクル膜とで囲まれたペリクル
空間内の不活性ガスパージを効率良く行うことを可能と
する。 【解決手段】 レチクル23とペリクル膜26とで囲ま
れたペリクル空間内のガスパージを行うものであって、
ペリクル支持枠25に開閉可能な蓋ah,bhを設け、
気密チャンバ36内のレチクル搬送経路途中に、ペリク
ル支持枠25の蓋ah,bhを開閉するための蓋吸着ノ
ズル近接機構51と蓋吸着ノズル52、不活性ガス供給
排出ノズル、ペリクル膜26の撓みを測定するためのペ
リクル撓み測定器70、およびペリクル空間内の不純物
濃度を測定するための不純物検出装置60を設け、ペリ
クル空間内にガスパージのためのガスを供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、露光光として紫外
光を用い、装置内をガスで置換し、マスクなどの原版の
パターンを投影光学系を介して感光基板に照射する露光
装置に好ましく適用され、パターン面への異物の付着防
止のために設けられるペリクルと原版で囲まれたペリク
ル空間内のガス置換方法に関する。また、該ペリクル空
間内をガス置換するガス置換装置を備えた露光装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、LSIあるいは超LSIなどの極
微細パターンから形成される半導体素子等の製造工程に
おいて、マスク等の原版に描かれた回路パターンを感光
剤が塗布された基板上に縮小投影して焼き付け形成する
縮小型投影露光装置が使用されている。半導体素子の実
装密度の向上に伴いパターンのより一層の微細化が要求
され、レジストプロセスの発展と同時に露光装置の微細
化への対応がなされてきた。
【0003】露光装置の解像力を向上させる手段として
は、露光波長をより短波長に変えていく方法と、投影光
学系の開口数(NA)を大きくしていく方法とがある。
【0004】露光波長については、365nmのi線か
ら最近では248nm付近の発振波長を有するKrFエ
キシマレーザ、193nm付近の発振波長を有するAr
Fエキシマレーザの開発が行なわれている。更に、15
7nm付近の発振波長を有するフッ素(F2 )エキシマ
レーザの開発が行なわれている。
【0005】遠紫外線とりわけ193nm付近の波長を
有するArFエキシマレーザや、157nm付近の発振
波長を有するフッ素(F2 )エキシマレーザにおいて
は、これらの波長付近の帯域には酸素(O2 )の吸収帯
が複数存在することが知られている。
【0006】例えば、フッ素エキシマレーザーは波長が
157nmと短いため、露光装置への応用が進められて
いるが、157nmという波長は一般に真空紫外と呼ば
れる波長領域にある。この波長領域では酸素分子による
光の吸収が大きいため、大気はほとんど光を透過せず、
真空に近くまで気圧を下げ、酸素濃度を充分下げた環境
でしか応用ができないためである。文献、「Photo
chemistryof Small Molecul
es」 (Hideo Okabe著、AWiley−
Interscience Publication、
1978年、178頁)によると波長157nmの光に
対する酸素の吸収係数は約190atm-1cm-1であ
る。これは1気圧中で1%の酸素濃度の気体中を波長1
57nmの光が通過すると1cmあたりの透過率は T=exp(−190×1cm×0.01atm)=
0.150 しかないことを示す。
【0007】また、酸素が上記光を吸収することにより
オゾン(O3 )が生成され、このオゾンが光の吸収をよ
り増加させ、透過率を著しく低下させることに加え、オ
ゾンに起因する各種生成物が光学素子表面に付着し、光
学系の効率を低下させる。従って、ArFエキシマレー
ザ、フッ素(F2 )エキシマレーザ等の遠紫外線を光源
とする投影露光装置の露光光学系の光路においては、窒
素等の不活性ガスによるパージ手段によって、光路中に
存在する酸素濃度を数ppmオーダー以下の低レベルに
抑える方法がとられている。
【0008】このように、遠紫外線とりわけ193nm
付近の波長を有するArFエキシマレーザや、157n
m付近の波長を有するフッ素(F2 )エキシマレーザ光
を利用した露光装置においては、ArFエキシマレーザ
光や、フッ素(F2 )エキシマレーザ光が非常に物質に
吸収されやすいため、光路内を数ppmオーダー以下で
パージする必要がある。また水分に対しても同様のこと
が言え、やはり、ppmオーダー以下での除去が必要で
ある。
【0009】このため露光装置内、とりわけ紫外光の光
路となる部分に対しては不活性ガスでパージすることが
行われている。また、露光装置内部と外部を連絡する部
分には、ロードロック機構が設けられ、外部からレチク
ルやウエハを搬入する場合には、一旦外気と遮断し、ロ
ードロック機構内の不純物を不活性ガスでパージした
後、露光装置内部に搬入していた。
【0010】図1はフッ素(F2 )エキシマレーザを光
源とし、ロードロック機構を有する半導体露光装置の一
例を示す断面模式図である。図1において、1はパター
ンの描画されたレチクルを搭載するレチクルステージ、
2は原版としてのレチクル上のパターンを感光基板とし
てのウエハに投影する投影光学系、3はウエハを搭載し
X、Y、Z、θおよびチルト方向に駆動するウエハステ
ージ、4は照明光をレチクル上に照射するための照明光
学系、5は光源からの光を照明光学系4に導光する引き
回し光学系、6は光源であるフッ素(F2 )エキシマレ
ーザ部、7はレチクル上のパターン領域以外が照明され
ないように露光光を遮光するマスキングブレード、8お
よび9は各々レチクルステージ1およびウエハステージ
3の周囲の露光光軸を覆う筐体、10は投影光学系2お
よび照明光学系4の内部を所定のHe雰囲気に調節する
He空調機、11および12は筐体8および9の各々の
内部を所定のN2 雰囲気に調節するN2 空調機、13お
よび14はレチクルおよびウエハを各々筐体8および9
内に搬入する時に使用するレチクルロードロックおよび
ウエハロードロック、15および16は各々レチクルお
よびウエハを搬送するためのレチクルハンドおよびウエ
ハハンド、17はレチクルの位置調節に用いるレチクル
アライメントマーク、18は複数のレチクルを筐体8内
で保管するレチクル保管庫、19はウエハのプリアライ
メントを行うプリアライメント部である。また必要に応
じて装置全体を不図示の環境チャンバに収納し、所定の
温度に制御された空気を環境チャンバ内で循環させるこ
とによりチャンバ内の温度を一定に管理している。
【0011】図2はフッ素(F2 )エキシマレーザを光
源とし、ロードロック機構を有する半導体露光装置の他
の例を示す断面模式図である。図2において、図1と同
じものには同じ符号を付けてある。図2に示す露光装置
では、露光装置全体が筐体20で覆われており、その内
部のO2 およびH2 OがN2 ガスによりパージされてい
る。21は、筐体20全体をN2 雰囲気にするための空
調機である。本露光装置では、投影光学系2の鏡筒と照
明光学系4の内部空間は各々筐体20の内部空間(駆動
系空間)と隔離されており、独立にHe雰囲気に調節さ
れている。13および14はレチクルおよびウエハを筐
体20内に搬入する時に使用するレチクルロードロック
およびウエハロードロックである。
【0012】また一般的にレチクルにはペリクルと称さ
れるパターン保護装置が付けられている。これはレチク
ルパターン面に塵埃などの異物が付着するのを防止する
もので、これによりウエハ上への異物転写による不良の
発生頻度が抑制される。図3はこのペリクルの構造を示
す模式図である。ペリクル24はレチクル23のパター
ン面側に粘着剤等を使用して貼り付けられる。ペリクル
24は、このレチクルパターンを囲う大きさの支持枠2
5と、その一端面に貼られた露光光を透過するペリクル
膜26で構成されている。またこのペリクル24とレチ
クル23で囲まれた空間(以下ペリクル空間)を完全に
密閉させると、ペリクル空間内外の気圧差や酸素濃度差
によりペリクル膜が膨らんだり凹んだりする不具合が発
生するため、ペリクル支持枠25には通気孔27が設け
られており、ペリクル空間内外で気体が流通できるよう
になっている。またさらにこの通気孔27からペリクル
空間内に外部の異物が侵入するのを防ぐために不図示の
除塵フィルタが、この通気経路に設けられている。
【0013】図4は、図1および図2に示した露光装置
におけるレチクルの搬送経路の一例を示す模式図であ
る。図4において、22はレチクル23の表面やペリク
ル膜26の表面に付着している塵埃等の異物の大きさや
個数を計測する異物検査装置である。レチクル23は手
動または図示の搬送装置によって露光装置の入口となる
レチクルロードロック13に搬入される。このとき一般
に露光装置の外でレチクル23とペリクル24は張り合
わされるため、搬入されるレチクル23には既にペリク
ル24が貼られている。次にレチクルロードロック13
内を不活性ガスでパージし、筐体8と同等の不活性ガス
雰囲気となった後にレチクルハンド15によりレチクル
ステージ1あるいはレチクル保管庫18や異物検査装置
22のいずれかにレチクル23は搬送される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】上記の通り、紫外線と
りわけArFエキシマレーザ光やフッ素(F2 )エキシ
マレーザ光を利用した露光装置においては、ArFエキ
シマレーザ光や、フッ素(F2 )エキシマレーザ光の波
長における酸素および水分による吸収が大きいため、充
分な透過率と安定性を得るためには酸素および水分濃度
を低減し、これらの濃度を厳密に制御するため、露光装
置内部と外部を連絡する部分には、ロードロック機構が
設けられ、外部からレチクルやウエハを搬入する場合に
は、一旦外気と遮断し、ロードロック機構内の不純物を
不活性ガスでパージした後、露光装置内部に搬入してい
た。
【0015】このように、フッ素(F2 )エキシマレー
ザ光の透過率やその安定性を確保するために、投影レン
ズ端面や測長用干渉光学系を含むレチクルステージ(ウ
エハステージ)全体を気密チャンバ内部に配置し、この
内部全体を高純度不活性ガスでパージするだけでなく、
さらに内部の不活性ガス濃度を一定に保ったまま、この
気密チャンバ内にウエハやレチクルを搬入出するため
に、ロードロック室を気密チャンバに隣接して配置して
いる。しかしながら、ロードロック室に搬入されるレチ
クルにはペリクルが貼られており、ペリクル空間は比較
的小さな通気孔を介してのみ外気と流通が可能な構造で
あるため、ロードロック室内が所定の不活性ガス濃度に
達した後も、ペリクル空間内の置換が完了するには、さ
らに長い時間を要し、生産性を悪化させる要因となって
いた。
【0016】また、特開平9−73167号では、予め
不活性ガス雰囲気中でレチクルとペリクルを張り合わ
せ、ペリクル空間内を1%酸素濃度以下の不活性ガスで
封入する発明がなされている。しかし前述のように波長
157nmの光の透過率は、酸素濃度1%の大気圧気体
中の場合で1cm当たり15%しかない。現状、レチク
ルとペリクル膜間の空気間隔は約6mmであり、たとえ
酸素濃度0.1%の気体で充填しても、この空隙での波
長157nmの光の透過率は89.2%にしかならな
い。一方、露光装置の光源からウエハまでの光路の空間
総距離は少なくとも1mを越える。1mの空間の透過率
を80%以上確保するためにはおよそ10ppmv/v
以下に酸素濃度を抑える必要があり、理想的には1pp
m以下が目標となる。他の空間とのバランスや総空間距
離での透過率維持という観点からペリクル空間について
も少なくとも1〜100ppm以下の酸素濃度が要求さ
れる。もちろん水分や炭酸ガス濃度についても同様であ
る。
【0017】またさらにペリクル膜がフッ素系樹脂の場
合については、酸素透過性があるため、ppmオーダー
の酸素濃度の維持はより困難な状況にあった。従ってペ
リクル空間内の不活性ガス濃度が不十分な状態でレチク
ルステージにレチクルが搭載され、露光作業が行われる
可能性があった。この場合ペリクル空間内の不活性ガス
濃度はレチクルステージ上で徐々に周囲の不活性ガス濃
度に近づいていくため、ペリクル空間内での露光光の透
過率が変化し、その結果ウエハ上で所定の露光量が安定
して得られず、転写パターンの寸法変化等の不具合が発
生する可能性があった。
【0018】又、 ペリクル支持枠の通気孔に関しては
特開平6−27643号公報や特開平9−197652
号に吸気や排気等を行う孔を設ける発明が開示されてい
る。特開平9−197652号においては予めペリクル
支持枠に設けられた通気孔から不活性ガスをペリクル空
間内に注入した後、通気孔を封止する発明も開示されて
いるが、装置内へ搬入されたペリクル付きの原版のペリ
クル空間内のガスパージを行うにあたってはまだ工夫が
足りず、実際には更に効率よくガスパージを行なえる工
夫が必要であった。
【0019】本発明は、上述の問題点に鑑みてなされた
もので、露光光として紫外光を用い、装置内を不活性ガ
ス等で置換し、原版のパターンを投影光学系を介して感
光基板に照射する露光装置において、原版とペリクル膜
で概略閉じられた空間を不活性ガス等で有効に置換する
手段を開発することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、開閉自在な蓋を有するペリクル支持枠
およびペリクル膜を用いて形成したペリクル空間内に対
し、前記蓋を開けて、ガスの供給および排出の少なくと
もいずれか一方を行い、前記ペリクル空間の状態を検出
して得られる検出値が所定の範囲内にあるようにガスの
供給および排出の少なくともいずれかを制御することを
特徴とする。前記ガスは窒素、ヘリウムまたはアルゴン
ガスのいずれであってもよい。
【0021】また、本発明は、開閉自在な蓋を有しペリ
クル膜を用いてペリクル空間を形成するペリクル支持枠
が装着されており、前記ペリクル空間に面している原版
のパターンを投影光学系を介して感光基板に転写する露
光装置において、内部に、前記蓋を開閉する機構と、ガ
スの供給ノズルおよび排出ノズルの少なくともいずれか
一方を選んで配置した選定ノズルとを設け、前記ペリク
ル空間内に対し前記選定ノズルを介してガスの供給およ
び排出の少なくともいずれか一方を行うことを特徴とし
てもよい。
【0022】また、本発明は、露光光として紫外光を用
い、マスクのパターンを投影光学系を介して感光基板に
照射する露光装置において、露光装置内のレチクル搬送
経路途中にペリクル支持枠に設けた蓋を開閉する機構お
よびガス供給ノズルと排出ノズルを設け、ペリクル支持
枠の蓋を開けた後にガス供給ノズルからペリクル空間内
にガスを供給し排出ノズルからガスを吸引するガス供給
装置を設けたことを特徴としても良い。
【0023】また、本発明の露光装置は、原版に於いて
ペリクル支持枠に設けた蓋を開閉する機構およびガス供
給ノズルと排出ノズルの少なくともいずれか一方のノズ
ルを設け、ペリクル支持枠の蓋を開けた後にガス供給ノ
ズルからペリクル空間内にガスを供給し、或いはガス排
出ノズルからペリクル空間を吸引することによって周囲
のガスをペリクル支持枠のガス流入口よりペリクル空間
内に流入させても良い。
【0024】また、本発明の露光装置は、前記ペリクル
支持枠に設けた蓋を開閉する機構およびガス供給ノズル
ないしガス排出ノズルを原版ロードロック室、原版保管
庫、原版ステージの少なくともいずれかに配置すること
が望ましい。
【0025】原版ロードロック室内に設けた場合には、
原版ロードロック室に外部より原版が搬入された後、原
版ロードロック室内はガスパージされる。このガスパー
ジの開始とほぼ同時にペリクル支持枠の蓋を開け、ペリ
クル空間内のガスパージを行うことが可能となる。ま
た、ロードロック室内を清浄なガスで置換した後に、ペ
リクル支持枠の蓋を開けペリクル空間内をガスパージす
ることにより、クリーンルーム雰囲気中の異物のペリク
ル空間内への侵入を阻止できる。
【0026】原版保管庫に設けた場合には、原版ロード
ロックより気密チャンバ内に搬入された原版を一旦原版
保管庫に保管する場合において、原版ロードロック室内
でのペリクル空間のガスパージは行わなくて良く、原版
保管庫で原版を保管する期間においてペリクル支持枠の
蓋を開け、充分なガスパージが可能となる。
【0027】さらに原版ステージ上に設けた場合には、
原版が原版ステージ上に載置されてから露光動作が終了
される迄の間、ペリクル支持枠の蓋を開けたままにする
ことによりペリクル空間を継続的にガスパージすること
が可能となる。
【0028】いずれの場合もパージ後にペリクル支持枠
の蓋を閉じるが、ペリクル支持枠には通気孔が設けてあ
るのでペリクルの膨らみや凹みが発生せず、異物検査や
露光を行うことができる。さらに、露光終了後、ロード
ロック室を通って大気雰囲気中にペリクル付き原版を搬
送しても、ペリクル空間内への異物の侵入を防止するこ
とができる。
【0029】また、本発明は、前記ペリクル膜の撓みを
測定する手段を設けたことを特徴としてもよい。またガ
ス供給流量及び排出流量のいずれかを検知する流量検知
手段と、この流量を制御する流量制御手段を設けること
が望ましく、このペリクル撓み測定手段で検知された撓
み値が一定値以下となるように流量制御手段により流量
を制御することで、パージ中のペリクル膜の変形を最小
限に抑えることが可能となる。また、流量検知手段、流
量制御手段の代わりにガス供給圧力及び排出圧力のいず
れかを検知する圧力検知手段、供給圧力および排出圧力
のいずれかを制御する圧力制御手段を備えるか、あるい
はガス供給速度および排出速度のいずれかを検知する速
度検知手段、速度制御手段を備えても同様の効果が得ら
れる。
【0030】また、前記ペリクル膜の撓みを測定する手
段として、平行光を照射する投光手段、該ペリクル膜で
反射し該投光手段から照射された光の位置を測定するセ
ンサからなる受光手段、および受光位置から前記ペリク
ル膜の撓みを計算する演算手段を設けるか、または前記
ペリクル膜の撓みを測定する手段として、限定反射型光
電センサ、静電容量型センサ、および超音波式変位セン
サのいずれかを使用した手段を設けることが望ましい。
【0031】また、本発明の露光装置は、ペリクル空間
内の不純物濃度を測定する手段を設け、ペリクル空間内
のガス濃度が所定の純度となるまで、ガスパージを行う
ようにすることができる。また、該不純物濃度を測定す
る手段を流量調整手段や制御手段と組み合わせて、ペリ
クル空間内のガス濃度を所定の純度に維持するために、
ガスパージを最適な流量に調節制御することができる。
【0032】前記ペリクル空間内の不純物濃度を測定す
る手段として、波長200nm以下の光を照射する投光
手段、前記ペリクル空間を透過し該投光手段から照射さ
れた光の光量を測定するセンサからなる受光手段、およ
び前記ペリクル空間を前記投光手段から照射された光が
透過する際に減衰された光量から不純物の濃度を計算す
る演算手段を設けることが望ましく、波長200nm以
下の光を照射する投光手段の光源として露光装置の光源
を分岐してファイバで導光することが好ましく、前記ペ
リクル膜の撓みを測定する手段と前記ペリクル空間内の
不純物の濃度を測定する手段の投光部とを兼用とするこ
とが望ましい。
【0033】また、本発明の露光装置は、ガス供給ノズ
ルから供給されるガスの噴出方向とガス供給口が概略直
線状になるように配置したことを特徴としてもよい。さ
らに、ガス排出ノズルから吸引されるガスの排出方向と
ガス排出口が概略直線状になるように配置したことを特
徴としてもよい。すると、ガス供給ノズルから噴出され
たガスが少ない抵抗でペリクル空間内に入り込むことが
でき、ガスの置換効率を向上させることができ、パージ
時間を短縮させることができる。
【0034】さらに、本発明の露光装置では、ペリクル
支持枠の内隅部や中央部にできた淀みを解消し、ペリク
ル空間内の拡散を促進すべくパージの最中にガスの流れ
の方向を切り替えてもよい。前記ガスはいずれも不活性
ガスであることが望ましい。
【0035】また、本発明の露光装置は、前記紫外光が
レーザを光源とするレーザ光とであることができ、例え
ば、前記レーザ光としては波長200nm以下のフッ素
エキシマレーザやArFエキシマレーザが挙げられる。
また、本発明の露光装置は、前記露光光の光路内を置換
する前記ガスが、窒素、ヘリウム、アルゴンから選ばれ
る1種であることができる。また、本発明の露光装置
は、前記露光装置内をガスで充填させるパージ手段を備
えることができる。
【0036】また、本発明は、上記いずれかの露光装置
を含む各種プロセス用の製造装置群を半導体製造工場に
設置する工程と、該製造装置群を用いて複数のプロセス
によって半導体デバイスを製造する工程とを有する半導
体デバイス製造方法にも適用可能であり、前記製造装置
群をローカルエリアネットワークで接続する工程と、前
記ローカルエリアネットワークと前記半導体製造工場外
の外部ネットワークとの間で、前記製造装置群の少なく
とも1台に関する情報をデータ通信する工程とをさらに
有することが望ましく、前記露光装置のベンダもしくは
ユーザが提供するデータベースに前記外部ネットワーク
を介してアクセスしてデータ通信によって前記製造装置
の保守情報を得る、もしくは前記半導体製造工場とは別
の半導体製造工場との間で前記外部ネットワークを介し
てデータ通信して生産管理を行うことが好ましい。
【0037】また、本発明は、上記いずれかの露光装置
を含む各種プロセス用の製造装置群と、該製造装置群を
接続するローカルエリアネットワークと、該ローカルエ
リアネットワークから工場外の外部ネットワークにアク
セス可能にするゲートウェイを有し、前記製造装置群の
少なくとも1台に関する情報をデータ通信することを可
能にした半導体製造工場にも適用可能である。
【0038】また、本発明は、半導体製造工場に設置さ
れた上記いずれかの露光装置の保守方法であって、前記
露光装置のベンダもしくはユーザが、半導体製造工場の
外部ネットワークに接続された保守データベースを提供
する工程と、前記半導体製造工場内から前記外部ネット
ワークを介して前記保守データベースへのアクセスを許
可する工程と、前記保守データベースに蓄積される保守
情報を前記外部ネットワークを介して半導体製造工場側
に送信する工程とを有する露光装置の保守方法にも適用
可能である。
【0039】また、本発明は、上記いずれかの露光装置
において、ディスプレイと、ネットワークインタフェー
スと、ネットワーク用ソフトウェアを実行するコンピュ
ータとをさらに有し、露光装置の保守情報をコンピュー
タネットワークを介してデータ通信することを可能にし
たことを特徴としてもよく、前記ネットワーク用ソフト
ウェアは、前記露光装置が設置された工場の外部ネット
ワークに接続され前記露光装置のベンダもしくはユーザ
が提供する保守データベースにアクセスするためのユー
ザインタフェースを前記ディスプレイ上に提供し、前記
外部ネットワークを介して該データベースから情報を得
ることを可能にすることが好ましい。
【0040】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態に係る露光装
置は、露光光として紫外光を用い、装置内を不活性ガス
で置換し、原版としてのマスク等のパターンを投影光学
系を介して感光基板に照射する露光装置であれば公知の
ものに適用される。
【0041】また、本発明に係る露光装置に用いる露光
光としての紫外光は制限されないが、従来技術で述べた
ように、遠紫外線とりわけ193nm付近の波長を有す
るArFエキシマレーザや、157nm付近の波長を有
するフッ素(F2 )エキシマレーザ光に対して有効であ
る。不活性ガスとしては窒素、ヘリウム、またはアルゴ
ンガス等がある。
【0042】以下、図面を用いて本発明の実施形態を具
体的に説明する。 (第一の実施形態)図5は、本発明の第一の実施形態に
係るペリクル空間を不活性ガスでパージするパージ機構
を示す概略図である。
【0043】図5において、気密チャンバ36は、図1
におけるレチクルステージ1やレチクル保管庫18を収
納する筐体8、あるいはレチクルロードロック13に相
当しており、これには不活性ガス供給ライン34より不
活性ガスが導入され、不活性ガス排出ライン35より不
活性ガスが排出されることで、この気密チャンバ36内
は不活性ガスでパージしている。レチクル支持台28は
気密チャンバ36内のレチクル搬送経路内に配置されて
いる。ペリクル24(支持枠25とその一端面に貼られ
たペリクル膜26とを有する)が貼り付けられたレチク
ル23は、不図示のレチクルハンドあるいは気密チャン
バ36外に設けられた不図示の搬送ロボットや手動によ
って支持台28上の所定の位置に位置決めされつつ搭載
される。この支持台28には必要に応じてレチクル23
を吸着固定する吸着溝を設けても良い。また支持台28
上のレチクル23をさらに精密に位置決めするための位
置決め機構(不図示)を別途設けることも可能であり、
これにより後述するペリクル支持枠25の蓋開閉機構と
の位置合わせがより厳密にでき、ペリクル支持枠25の
蓋ah,bhの開閉が正確に行われる。さらに、位置決
め機構(不図示)により不活性ガスの図6に示す供給ノ
ズル29および排出ノズル37とペリクル支持枠25と
の位置合わせがより厳密にでき、不活性ガスのリークを
最小限に抑えることができる。ペリクル24のペリクル
支持枠25には、不活性ガス供給口aとその供給口aを
開閉すべき蓋ahおよび不活性ガス排出口bとその排出
口bを開閉すべき蓋bhが予め設けられている。このペ
リクル支持枠25に設けられた不活性ガス供給口aを開
閉すべき蓋ahと一定間隔をあけて、ペリクル支持枠蓋
開閉機構として、蓋吸着ノズル52および蓋吸着ノズル
近接機構51が配置されている。蓋吸着ノズル近接機構
51は少なくとも1方向に移動可能な案内と駆動部を有
する。蓋吸着ノズル近接機構51を駆動させるための駆
動装置としては、各種モータを使用しても良く、またピ
ストンシリンダやベロフラムシリンダ等の気体圧を駆動
源とする駆動装置を使用しても良い。
【0044】図7(a)、(b)および(c)はペリク
ル支持枠蓋開閉機構の蓋を開ける様子を順に表したもの
である。まず、図7(a)において蓋ahはOリング7
00等のシール材を介してペリクル支持枠25に接して
いる。このOリング700によって蓋ahは概略気密性
を保ち、また、このOリング700とペリクル支持枠2
5の摺動抵抗によって蓋ahは不用意に開くことはな
い。次に図7(b)では蓋吸着ノズル近接機構51によ
り蓋吸着ノズル52が蓋ahに密着し、吸着した状態を
表す。蓋吸着ノズル52の位置と供給口aの蓋ahの相
対位置関係を極力密着させるように、蓋吸着ノズル52
の少なくとも一部は弾性体で構成されており、蓋吸着ノ
ズル52と蓋ahの僅かな位置ずれをその弾性で吸収
し、確実に蓋ahを吸着することが可能となる。蓋吸着
ノズル52には不図示の3ポート弁を介して不図示のバ
キューム装置が接続されており、蓋ahの吸着および開
放を行うことができる。図7(c)は蓋吸着ノズル52
により吸着された蓋ahが吸着ノズル近接機構51によ
り後方へ移動し、蓋ahが開放された状態を表してい
る。尚、蓋ahを閉めるときはこれらの逆の手順を行
う。また、蓋ahの開閉を円滑に行うため不活性ガス供
給口aおよび不活性ガス排出口bの入り口とそれぞれの
蓋ah,bhの端部に面取りを施すことが望ましい。
【0045】また、ペリクル支持枠25に設けられた不
活性ガス排出口bを開閉すべき蓋bhに対しても同様に
一定間隔をあけて、ペリクル支持枠蓋開閉機構として、
蓋吸着ノズル52および蓋吸着ノズル近接機構51が配
置されており、同様の手順にて蓋bhの開閉が行われ
る。
【0046】本実施形態では、図5に表すように、レチ
クル23およびペリクル24を挟むように対向して、ペ
リクル空間内不純物検出装置60を有する。ペリクル空
間内不純物検出装置60は投光部61と受光部62にて
構成されており、投光部61は露光装置の光源であるフ
ッ素エキシマレーザを分岐してファイバで導光した。一
般にフッ素エキシマレーザ光はファイバでの減衰が大き
いため、本実施形態では透過率の高い石英中空ファイバ
を使用している。ファイバの先端には不図示のコリメー
タレンズ等の光学部品が構成され、ファイバからの射出
光を細い平行光に成形している。ファイバからの射出光
がレチクル23に当たるクロムパターン部分63には、
クロム膜のない窓を設けている。この窓によりレチクル
23に入射した光はクロムパターンの影響を受けること
なく、受光部62へと達する。受光部62はフォトダイ
オード等の光量を測定するセンサにて構成される。本実
施形態のペリクル空間内不純物検出装置60では、投光
部61から射出されたフッ素エキシマレーザ光が受光部
62に入射する間にペリクル空間内の酸素と水分にて減
衰された光量を検知することにより酸素と水分の濃度を
算出している。
【0047】本実施形態で使用する受光部62のフォト
ダイオードは入力光量に応じた電流値を出力する。予め
ペリクル空間内にて減衰のない条件で初期光量を測定
し、その出力電流値をIaとする。また、実際にペリク
ル空間内の酸素、水分にて減衰された光量による出力電
流値をIbとすると、ペリクル空間内での透過率Tは T=Ib/Ia となる。また、波長157nmの光に対する酸素の吸収
係数は約190atm-1cm-1であるので、1気圧中で
の酸素、水分濃度Nは以下の式により算出される。 N=In T/(−190×l) ここでlはペリクル空間内を光が通過した距離を表す。
投光部61から射出されたフッ素エキシマレーザ光がペ
リクル面の法線に対してθの角度でペリクル支持枠25
に平行に入射し、ペリクル支持枠25の高さをSoとす
ると、I=So/cosθとなる。よって酸素と水分の
濃度Nは以下の式により算出される。 N=In(Ib/Ia)/(−190×(So/cos
θ))
【0048】以上の通り、投光部61から射出されたフ
ッ素エキシマレーザ光が受光部62に入射する間にペリ
クル空間内の酸素、水分にて減衰された光量を検知する
ことにより酸素と水分の濃度を算出している。
【0049】本実施形態のペリクル空間内不純物検出装
置60では露光機の光源であるフッ素エキシマレーザを
分岐して使用しているので、露光機以外の装置に同様の
機能を設けた場合より装置の規模がコンパクトになり、
コスト面でも有利である。しかし、例えば波長172n
mのキセノンエキシマランプを投光ランプとして使用し
ても、同様の機能が得られることは言うまでもない。
【0050】また、本発明では、ペリクル撓み測定器7
0を有する。このペリクル撓み測定器70も投光部71
と受光部72により構成される。本実施形態では投光部
71は、ペリクル空間内不純物検出装置60の投光部6
1との兼用としている。受光部72は投光部71から射
出された光がペリクル面にて反射した光を受光するもの
で、ペリクル24に対して投光部71と同じ側に配置さ
れる。また、受光部72はPSD(ポジションセンシテ
ィブディテクタ)やCCDなど光の位置を測定するセン
サで構成されている。ペリクル膜26が平面の状態にお
ける反射光の位置に対して、パージ中にペリクル膜26
が膨らみ或いは凹んだ場合その反射光の位置は膨らみ或
いは凹みに応じて変化する。その変化量からペリクル膜
26の撓み量を算出する。ペリクル膜26の撓みはペリ
クル中心ではほぼ傾きを持たずに上下に変化する。よっ
て投光部から射出された光がペリクル膜26で反射する
位置73は、ペリクル膜26の膨らみ或いは凹みによっ
てペリクル面の傾きが表れにくい位置が望ましく、ペリ
クルの中央近傍が望ましい。
【0051】本実施形態で使用する受光部72のCCD
はセンサ上での光の位置を検出する。予めペリクル膜2
6の撓みがない条件で測定した初期位置に対し、実際に
ペリクル膜26が撓みペリクル24による反射面が上下
することによる、反射光のセンサ上での位置ずれをΔΧ
とする。また投光部71から射出されたフッ素エキシマ
レーザ光がペリクル面の法線に対してθの角度で入射す
ると、ペリクル膜26の撓み量δは以下の式で算出され
る。 δ=ΔΧ×cosθ 以上の通り、投光部71から射出されたフッ素エキシマ
レーザ光のペリクル面での反射光のペリクル膜26の撓
みによる受光部72上での位置ずれを測定することによ
りペリクル膜26の撓み量を算出している。
【0052】図6は図5の断面を下から見た図であり、
レチクル23およびペリクル支持枠25、ペリクル支持
枠25の蓋ah,bh、蓋の開閉機構、不活性ガス供給
ノズル29、排出ノズル37の位置関係を示す概略図で
ある。
【0053】ペリクル支持枠25に設けられた不活性ガ
ス供給口aと一定間隔をあけて不活性ガス供給ノズル2
9およびノズル近接機構30が配置され、この供給ノズ
ル29と対称配置にて排出口b側に排出ノズル37が設
けられている。ノズル近接機構30は少なくとも1方向
に移動可能な案内と駆動部を有する。ノズル近接機構3
0を駆動させるための駆動装置としては、各種モータを
使用しても良く、またピストンシリンダやベロフラムシ
リンダ等の気体圧を駆動源とする駆動装置を使用しても
良い。不図示の不活性ガス供給装置が不活性ガス供給ノ
ズル29の一端と供給経路cを介して接続されており、
供給経路cの途中には不活性ガスの供給流量を調節する
流量調節装置33が設けられている。図6において、3
2は流量調節装置33を制御する制御装置である。
【0054】次に図5および図6を用いてペリクル空間
内に不活性ガスをパージする工程を説明する。ペリクル
24が貼られたレチクル23が不図示のレチクルハンド
や搬送ロボットあるいは手動によってレチクル支持台2
8上の所定の位置に位置決めして置かれる。蓋吸着ノズ
ル52は予め所定の位置で待機しており、レチクル23
がレチクル支持台28に置かれた後或いは同時に、蓋吸
着ノズル近接機構51によってペリクル支持枠25の供
給口aの蓋ahに蓋吸着ノズル52が密接して位置決め
される。次に蓋吸着ノズル52がペリクル支持枠25の
供給口aの蓋ahを吸着し、蓋吸着ノズル近接機構51
がペリクル24から離れる方向に移動することにより、
ペリクル支持枠25の供給口aの蓋ahはペリクル24
から離れる。よって、ペリクル支持枠25の供給口aは
開放される。同様にしてペリクル支持枠25の不活性ガ
ス排出口bも開放される。
【0055】不活性ガス供給ノズル29と排出ノズル3
7は、ノズル近接機構30によってペリクル支持枠25
の供給口aおよび排出口bに密接または微少な空間を隔
てて位置決めされる。供給ノズル29および排出ノズル
37は供給経路cおよび排出経路gを介して不図示の不
活性ガス供給装置と不活性ガス吸引装置にそれぞれ接続
されており、ペリクル空間内に不活性ガスを吹き込むと
同時に、ペリクル空間内の気体を吸引して気密チャンバ
外に排出する。吹き込まれた不活性ガスは、ペリクル空
間内に存在する酸素や水分およびその他の不純物と混合
し合いながら、ペリクル支持枠25に設けられた排出口
bより外部に吸引される。
【0056】また不活性ガス供給中においてペリクル撓
み測定器70がペリクル24の膨らみ或いは凹みを常時
モニタしており、その撓み量は制御装置32に送られ
る。ペリクル膜26の変形や破壊、ペリクル支持枠25
とレチクル23からの脱落等を防ぐために予め決められ
た撓み量のしきい値よりも常に小さくなるように、供給
ノズル29に供給する不活性ガス流量或いは排出ノズル
37から吸引する不活性ガス流量を調節するように、制
御装置32が流量調節装置33を制御している。撓み量
のしきい値はペリクル膜26の種類、厚さによって変わ
るが、一般的なニトロセルロースのペリクル膜26では
1mm以下であり、好ましくは0.3mm程度に設定す
る。本実施形態では不図示のコンソールより撓み量のし
きい値を設定可能としており、オペレータがペリクル膜
26の種類に合わせて設定することが出来る。
【0057】また、不活性ガス供給中においてペリクル
空間内不純物検出装置60が、ペリクル空間内の酸素と
水分の濃度をモニタしている。ペリクル空間内の酸素、
水分の濃度が1%以下、好ましくは1〜100ppm程
度の予め決められたしきい値より小さくなった時点で不
活性ガスの供給を停止する。こうすれば、ペリクル空間
内を所定の不活性ガス濃度で確実に置換することが可能
となり、さらに安全を見込んで必要以上に置換時間を増
やす必要がないという利点がある。
【0058】ペリクル空間内の酸素と水分の濃度が予め
決められたしきい値より小さくなった後、不活性ガス供
給ノズル29および排出ノズル37はペリクル24の近
傍から退避し、蓋吸着ノズル52が蓋ahを吸着したま
ま蓋吸着ノズル近接機構51によりペリクル支持枠25
へ移動し、不活性ガス供給口aに蓋ahを挿入すること
により不活性ガス供給口aを閉口する。同様にしてペリ
クル支持枠25の不活性ガス排出口bも閉口される。ペ
リクル24には不図示の均圧孔が設けられているので、
パージを行う空間と露光を行う空間に気圧差が生じても
ペリクル膜26は撓むことはなく、安定した露光が実現
される。
【0059】また、ペリクル支持枠25の蓋を開ける機
構をレチクルステージ1やペリクル検査装置に構成して
もよい。そしてペリクル24の均圧孔を廃止することに
より露光中或いはペリクル検査中におけるペリクル膜の
撓みを防止しでき、さらに露光後に露光装置外へレチク
ルを搬送し保管していても、ペリクル空間は略密閉され
ているので、再度露光装置の中で不活性ガスパージを行
う場合は、所望の濃度に達するまでの時間が短くなる利
点がある。
【0060】図6では不活性ガス供給ノズル29と排出
ノズル37の両方を設けたが、もちろんノズルはいずれ
か一方のみを設け、他方はペリクル支持枠25に開口が
開けられているだけでも良い。また平面形状が正方形の
レチクルに対し、レチクルステージ上のレチクル支持部
との配置関係等、露光装置内の制約条件で、ペリクル支
持枠25は長方形の平面形状を持つのが一般的である。
これらノズルの配置は、ペリクル支持枠25の長辺側ま
たは短辺側のいずれに配置しても良く、またペリクル支
持枠25の形状によっては4隅の何れか一方または全て
に斜め方向に配置しても良く、またノズルは複数個あっ
た方がパージの時間を短縮できる点で有利である。さら
に不活性ガス供給口aと排出口bの内側に防塵フィルタ
を配置してもよい。この場合の防塵フィルタはクリーン
ルーム雰囲気よりも清浄な不活性ガス中での防塵を目的
としているので、従来の通気孔に設けられていた防塵フ
ィルタよりも抵抗が少ないのでパージ時間の短縮が可能
となる。また、ペリクル支持枠25に弁が設けられてい
る場合よりも防塵性が高い。
【0061】また、図5〜図7に示す気密チャンバ36
をレチクルロードロック室とした場合には、ロードロッ
ク室内を不活性ガスでパージするのとほぼ同時に、ペリ
クル支持枠25の蓋を開け、不活性ガス供給ノズル29
あるいは排出ノズル37にてペリクル空間内を不活性ガ
スパージする事ができる。また、ロードロック室内を清
浄な不活性ガスで置換した後に、ペリクル支持枠25の
蓋を開けペリクル空間内を不活性ガスパージすることに
より、クリーンルーム雰囲気中の異物のペリクル空間内
への侵入を阻止できる。さらに搬送経路以外の場所でペ
リクル空間内の不活性ガスパージをする場合に較べて、
露光装置全体での待機時間やレチクル交換時間を短縮す
ることが可能となり、生産性を向上させられる利点があ
る。
【0062】また、ペリクル支持枠25に設けた蓋a
h,bhを開閉する機構および不活性ガス供給ノズル2
9と排出ノズル37をレチクル保管庫18に配置するこ
ともできる。これにより、外部より露光装置内に搬入さ
れ、すぐには露光に使わず一旦レチクル保管庫に収納さ
れるレチクルについては、ペリクル空間内の不活性ガス
パージをレチクルロードロック室では行わず、レチクル
保管庫の前記ノズルが配置された所定のスロットにレチ
クルを搬入した後に、この保管庫内でペリクル空間内の
不活性ガスパージを実施することが可能となり、より充
分なパージ時間を確保してペリクル空間内の不活性ガス
濃度をより低レベルにすることが出来ると共にレチクル
ロードロック室での不活性ガスパージ時間を短縮するこ
とができる利点がある。
【0063】もちろんこれらペリクル支持枠25に設け
た蓋ah,bhを開閉する機構および不活性ガス供給ノ
ズル29と排出ノズル37を配置する場所は、レチクル
ステージ1、レチクル保管庫18、レチクルロードロッ
ク室に限定されるものではなく、異物検査装置22内や
密閉チャンバ36内のレチクル搬送経路中に置くことが
できる。配置する場所を搬送経路中にすることにより露
光装置全体での搬送時間を短縮することが可能となり、
生産性を向上させられる利点がある。また配置する場所
をいずれか1箇所に限定するものではなく、複数箇所に
置いて、レチクルの使用計画に合わせた最適な場所での
不活性ガスパージを自動的に選択・実施させることも可
能である。
【0064】(第二の実施形態)本発明における第一の
実施形態では、ペリクル支持枠25の不活性ガス供給口
a、排出口bの蓋ah,bhはOリング700等のシー
ル材の摺動抵抗によって保持されていたが、蓋の開閉時
の摺動によって発生した塵埃がペリクル空間内に入り込
まないような構造にすることが好ましい。図8は、本発
明の第二の実施形態として、ペリクル空間を不活性ガス
でパージするパージ機構におけるペリクル支持枠25の
蓋ahを開閉する機構を示す概略図であり、蓋ahの開
閉時の摺動によって発生した塵埃がペリクル空間内に入
り込まないような構造である。図8(a)、(b)およ
び(c)はペリクル支持枠蓋開閉機構の蓋を開ける様子
を順に表した図である。ペリクル24のペリクル支持枠
25には、不活性ガス供給口aとその供給口aを開閉す
べき蓋ahが予め設けられている。このペリクル支持枠
25に設けられた不活性ガス供給口aを開閉すべき蓋a
hと一定間隔をあけて、ペリクル支持枠蓋開閉機構とし
て、蓋吸着ノズル252および蓋吸着ノズル近接機構2
51が配置されている。蓋吸着ノズル近接機構251は
少なくとも1方向に移動可能な案内と駆動部を有する。
【0065】まず、図8(a)において、蓋ahはOリ
ング700等のシール材を介してペリクル支持枠25に
接している。このOリング700によって蓋ahは概略
気密性を保ち、また、このOリング700とペリクル支
持枠25の摺動抵抗によって蓋ahは不用意に開くこと
はない。さらにこの蓋ahを保持するための摺動部分は
ペリクル支持枠25に設けられた不活性ガス供給口の外
に設けられており、開閉時に発生した塵埃は不活性ガス
供給口aに入り込む事は無い。次に図8(b)では蓋吸
着ノズル近接機構251により蓋吸着ノズル252が蓋
ahに密着し、吸着した状態を表す。蓋吸着ノズル25
2の位置と供給口aの蓋ahの相対位置関係を極力密着
させるように、蓋吸着ノズル252の少なくとも一部は
弾性体で構成されており、蓋吸着ノズル252と蓋ah
の僅かな位置ずれをその弾性体で吸収し、確実に蓋ah
を吸着することが可能となる。蓋吸着ノズル252には
不図示の3ポート弁を介して不図示のバキューム装置が
接続されており、吸着および開放を行うことができる。
図8(c)は蓋吸着ノズル近接機構251により蓋ah
が開放された状態を表している。このとき蓋ahとOリ
ング700の摺動によって発生した塵埃は不活性ガス供
給口aに入り込む事は無く、ペリクル空間内への塵埃の
侵入のない構造となっている。尚、蓋ahを閉めるとき
はこれらの逆の手順を行う。また、蓋ahの開閉を円滑
に行うため不活性ガス供給口aおよび不活性ガス排出口
bの入り口とそれぞれの蓋ah,bhの端部に面取りを
施すことが望ましい。
【0066】また、ペリクル支持枠25に設けられた不
活性ガス排出口bを開閉すべき蓋bhに対しても同様に
一定間隔をあけて、ペリクル支持枠蓋開閉機構として、
蓋吸着ノズルおよび蓋吸着ノズル近接機構が配置されて
おり、同様の手順にて蓋bhの開閉が行われる。
【0067】(第三の実施形態)図9は、本発明の第三
の実施形態として、ペリクル空間を不活性ガスでパージ
するパージ機構におけるペリクル支持枠25の蓋を開閉
する機構を示す概略図であり、蓋ahの開閉時に摺動を
伴わない機構を具備しており、蓋ahの開閉によるペリ
クル空間内への塵埃の侵入のない構造となっていること
を表している。本実施形態は蓋の保持に磁石を用いた構
造を有する。ペリクル24のペリクル支持枠25には、
不活性ガス供給口aとその供給口aを開閉すべき蓋ah
が予め設けられている。ペリクル支持枠25には磁石3
53が埋め込まれている。蓋ahの材質は鉄であり、パ
ージエリアへの脱ガスの影響を考慮して化学ニッケルめ
っきを施している。このペリクル支持枠25に設けられ
た不活性ガス供給口aを開閉すべき蓋ahと一定間隔を
あけて、ペリクル支持枠蓋開閉機構として、電磁石35
2および電磁石近接機構351が配置されている。電磁
石352には不図示のコイルが構成されており、このコ
イルに電流を流すことにより所望の電磁力を発生する。
また、電磁石352には不図示の電流発生装置がスイッ
チを介して接続されている。電磁石近接機構351は少
なくとも1方向に移動可能な案内と駆動部を有する。図
9(a)において蓋ahは磁石353によりペリクル支
持枠25に固定されている。次に図9(b)では電磁石
近接機構351により電磁石352が蓋ahに密着した
状態を表す。電磁石352の位置と供給口aの蓋ahの
相対位置関係を極力密着させるように、電磁石352の
少なくとも一部は弾性体で構成されている。よって電磁
石352と蓋ahの僅かな位置ずれをその弾性で吸収
し、確実に蓋ahに密着することが可能となる。電磁石
352と蓋ahの密着後、電磁石352のコイルに電流
を流すことにより磁力を発生させる。この磁力がペリク
ル支持枠25に埋め込まれている磁石353より大きく
なるべく、予め設定された電流を流している。電磁石3
52の磁力がペリクル支持枠25に埋め込まれている磁
石353より大きくなると、蓋ahはペリクル支持枠2
5から電磁石352に固着する。図9(c)は電磁石3
52に固着した蓋ahを電磁石近接機構351によりペ
リクル24の支持枠25から引き離した状態を表す。
尚、蓋ahを再び支持枠25に固着させるためには以上
の逆の手順で行う。以上のように本実施形態に示すペリ
クル支持枠25の蓋ahを開閉する機構においては、蓋
ahの開閉に伴い摺動する部分がないため、蓋ahの開
閉によるペリクル空間内への塵埃の侵入のない構造とな
っている。
【0068】また、ペリクル支持枠25に設けられた不
活性ガス排出口bを開閉すべき蓋bhに対しても同様に
一定間隔をあけて、ペリクル支持枠蓋開閉機構として、
電磁石および電磁石近接機構が配置されており、蓋ah
と同様の手順にて蓋bhの開閉が行われる。
【0069】(第四の実施形態)図10は、第四の実施
形態として、蓋の保持に磁石を用いた別な例を表す図で
ある。ペリクル24のペリクル支持枠25には、不活性
ガス供給口aが予め設けられている。図10(a)にお
いて不活性ガスの供給口aを開閉すべき蓋ahは、板バ
ネのような弾性体であり、一端がネジ又は接着などの方
法でペリクル支持枠25に固定されている。固定部の近
傍で板バネは折り曲げられており、不活性ガス供給口a
とは接していない。固定部と反対側の先端には磁石10
01がネジ又は接着などの方法で固定されている。不活
性ガス供給口aの外周にはOリング700等のシール材
が構成されている。また、不活性ガス供給口aを挟んで
蓋ahの固定部と反対側にロック機構alが設けられて
いる。ロック機構alは板バネのような弾性体1002
とその先端の磁石1003で構成されており、一端がネ
ジ又は接着などの方法でペリクル支持枠25に固定され
ている。また、蓋ahと一定間隔をあけて、ペリクル支
持枠蓋閉機構として、蓋押し部1004および蓋押し部
近接機構1005が配置されている。蓋押し部近接機構
1005は少なくとも1方向に移動可能な案内と駆動部
を有する。さらに、ロック機構alと一定間隔をあけ
て、ペリクル支持枠蓋開機構として、ロック押し部10
06およびロック押し部近接機構1007が配置されて
いる。ロック押し部近接機構1007は少なくとも1方
向に移動可能な案内と駆動部を有する。図10(a)に
おいて蓋ahを閉める動作を説明する。まず、図10
(a)の実線で表した蓋ahは開いた状態である。この
状態から蓋押し部近接機構1005により蓋押し部10
04がペリクル支持枠25側へ移動し、蓋ahを弾性変
形させながら蓋ahの先端の磁石1001をロック機構
alの磁石1003へ密着させる。このとき蓋ahの先
端の磁石1001とロック機構alの磁石1003は互
いの磁力で引き付け合うので、蓋押し部近接機構100
5により蓋押し部1004がペリクル側から退避しても
蓋ahは依然として閉まったままである。次に図10
(b)において蓋ahを開ける動作を説明する。ロック
押し部近接機構1007がロック押し部1006をペリ
クル支持枠25側へ移動させ、ロック機構alと接触
し、さらにロック機構alを弾性変形させて、蓋ahの
先端の磁石1001とロック機構alの磁石1003を
引き離す。すると蓋ahは自身の弾性により変形が回復
する方向に動き、蓋ahは開いた状態となる。蓋ahが
開けられた後ロック押し部近接機構1007がロック押
し部1006を元の位置へ移動させる。以上のように本
実施形態に示すペリクル支持枠25の蓋ahを開閉する
機構においては、蓋ahの開閉に伴い摺動する部分がな
いため、蓋ahの開閉によるペリクル空間内への塵埃の
侵入のない構造となっている。
【0070】本実施形態では蓋ahの先端とロック機構
alの先端にそれぞれ磁石を設けているが、いずれか一
方を磁石にして一方を鉄などの磁石につく材質にしても
良い。また、ペリクル支持枠25に設けられた不活性ガ
ス排出口bを開閉すべき蓋bhに対しても同様の手順に
て蓋の開閉が行われる。
【0071】(第五の実施形態)図11は、第五の実施
形態として、蓋の保持に形状記憶合金或いはバイメタル
を用いた例を表す図である。ペリクル24のペリクル支
持枠25には、不活性ガス供給口aが予め設けられてい
る。図11(a)において不活性ガスの供給口aを開閉
すべき蓋ahは、形状記憶合金或いはバイメタルで構成
されており、一端がネジ又は接着などの方法でペリクル
支持枠25に固定されている。また、蓋ahは通常は図
11(a)に二点鎖線で表すように平面形状をしてお
り、蓋ahは閉まっている状態である。さらに、蓋ah
には図11(b)に示すような配線1111がなされて
おり、固定部にて2箇所の電極受け1112が設けられ
ている。また、蓋ahの固定部と一定間隔をあけて、ペ
リクル支持枠蓋開閉機構として、不図示の電流発生装置
とスイッチを介して接続されている電極1113が2本
設けられており、不図示の電極近接機構によりレチクル
がレチクル支持台に搭載された後、2本の電極1113
がそれぞれ蓋ahの電極受け1112に接触した状態で
位置決めされる。蓋ahを開ける場合は電極に通電す
る。すると蓋ahの電気抵抗により蓋ahの温度が上昇
し、図11(a)に示すように変形し、蓋ahは開いて
いる状態となる。蓋ahを閉めるときは通電を停止す
る。すると蓋ahは周囲の雰囲気に冷却されて再び平面
形状となる。蓋ahに通電する変わりに蓋ahを暖めて
変形させることにより蓋ahを開けてもよい。そのため
には輻射熱を蓋ahに伝達させるために、蓋ahの近傍
に熱源を配置する方法と対流により蓋ahに熱を伝達さ
せるために熱風を吹きかけるノズルを構成する方法があ
る。以上のように本実施形態に示すペリクル支持枠25
の蓋を開閉する機構においては、蓋ahの開閉に伴い摺
動する部分がないため、蓋ahの開閉によるペリクル空
間内への塵埃の侵入のない構造となっている。また、ペ
リクル支持枠25に設けられた不活性ガス排出口bを開
閉すべき蓋bhに対しても同様の手順にて蓋の開閉が行
われる。
【0072】(第六の実施形態)図12は、本発明の第
六の実施形態として、不活性ガス供給ノズルないし排出
ノズルの配置に関する例を示した図である。図12では
不活性ガス供給ノズル329から供給される不活性ガス
の噴出方向と不活性ガス供給口aが概略直線状になるよ
うにペリクル支持枠25に対しては供給ノズル329お
よびノズル近接機構330が斜め方向に配置されてい
る。本実施形態では、不活性ガス供給ノズル329から
噴出されたガスが少ない抵抗でペリクル空間内に入り込
むことができ、不活性ガスの置換効率を向上させること
ができ、パージ時間を短縮させることができる。
【0073】(第七の実施形態)図13は本発明の第七
の実施形態として、不活性ガス供給ノズルないし排出ノ
ズルの配置に関する例を示した図である。図13におい
て、2本の不活性ガス供給ノズル1329,1302と
排出ノズル1337,1301は、ペリクル支持枠25
を挟んで傾斜させて対向配置されている。各々のノズル
の間にはペリクル支持枠25の蓋開閉機構1351,1
352,1353,1354が設けられている。不活性
ガス供給ノズル1329,1302と排出ノズル133
7,1301は、近接機構1330,1354によって
ペリクル支持枠25の供給口aおよび排出口bに密接ま
たは微少な空間を隔てて位置決めされる。供給ノズル1
329,1302および排出ノズル1337,1301
は不図示の供給経路および排出経路を介して不図示の不
活性ガス供給装置と不活性ガス吸引装置にそれぞれ接続
されている。第一の実施形態と同様の手順でペリクル支
持枠25の蓋ah,bhが開放された後、供給ノズル1
329および排出ノズル1337はペリクル空間内に不
活性ガスを吹き込むと同時に、ペリクル空間内の気体を
吸引して気密チャンバ外に排出する。吹き込まれた不活
性ガスは、ペリクル空間内に存在する酸素や水分および
その他の不純物と混合し合いながら、ペリクル支持枠2
5に設けられた排出口bより外部に吸引される。このと
きペリクル空間内にはcw方向の流れが発生する。ペリ
クル空間内のパージを短時間で行うには、不活性ガスの
拡散を促進する必要があるが、同一の流れのみで拡散さ
せた場合ペリクル支持枠25の内隅部や中央部に淀みが
発生し、ペリクル空間内の不活性ガスの拡散が遅くなる
可能性がある。本実施形態ではペリクル支持枠25の内
隅部や中央部にできた淀みを解消し、ペリクル空間内の
拡散を促進すべくパージの最中に不活性ガスの流れの方
向を切り替える。具体的にはパージの途中まで前述のご
とく不活性ガス供給ノズル1329および排出ノズル1
337にてパージを行い、好ましくはパージ時間の半分
程度の時間が経過した時点で不活性ガス供給ノズル13
29および排出ノズル1337の不活性ガス供給および
排出を停止すると同時に不活性ガス供給ノズル1302
および排出ノズル1301にてペリクル空間内に不活性
ガスを吹き込むと同時に、ペリクル空間内の気体を吸引
して気密チャンバ外に排出する。このときペリクル空間
内の流れはcwとは反対の方向の流れに切り替わり、流
れが切り替わるまでの間はペリクル空間内は乱流状態と
なり不活性ガスの拡散が促進される。
【0074】(第八の実施形態)第一の実施形態ではレ
ーザの反射位置からペリクルの撓みを演算したが、限定
反射型光電センサ、静電容量型センサ、超音波式変位セ
ンサ等の非接触変位センサを使用した測定器でもペリク
ル膜の撓みを測定することが可能である。図14は本発
明の第八の実施形態としてペリクル撓み測定器の一例を
示す図であり、ペリクル中央部の下にペリクル膜26の
撓みを測定するセンサ1401を配置している。ペリク
ル膜26の撓みを測定するセンサ1401に限定反射型
光電センサを使用した場合は、ペリクル膜26の撓みの
しきい値をセンサの検知位置に合わせてセンサを配置す
ることにより、ペリクル膜26が膨らんでペリクル膜2
6の撓みのしきい値に達した時点で限定反射型光電セン
サ1401が検知する。ペリクル膜26の撓みを測定す
るセンサ1401に静電容量型センサ、超音波式変位セ
ンサを使用した場合、ペリクル膜26の上下位置変化に
応じた検出距離を得ることができるので、ペリクル膜2
6が膨らんだ場合でも、凹んだ場合でも撓み量を検知す
ることが可能である。尚、ペリクル膜26が撓んだとき
は、上下の変位はペリクル中心が最も大きくなるので、
いずれのセンサもペリクル24の中央部の近傍に配置す
ることが望ましい。
【0075】(半導体生産システムの実施形態)次に、
本発明に係る露光装置を用いた半導体デバイス(ICや
LSI等の半導体チップ、液晶パネル、CCD、薄膜磁
気ヘッド、マイクロマシン等)の生産システムの例を説
明する。これは半導体製造工場に設置された製造装置の
トラブル対応や定期メンテナンス、あるいはソフトウェ
ア提供などの保守サービスを、製造工場外のコンピュー
タネットワークを利用して行うものである。図15は全
体システムをある角度から切り出して表現したものであ
る。図中、101は半導体デバイスの製造装置を提供す
るベンダ(装置供給メーカ)の事業所である。製造装置
の実例としては、半導体製造工場で使用する各種プロセ
ス用の半導体製造装置、例えば、前工程用機器(露光装
置、レジスト処理装置、エッチング装置等のリソグラフ
ィ装置、熱処理装置、成膜装置、平坦化装置等)や後工
程用機器(組立て装置、検査装置等)を想定している。
事業所101内には、製造装置の保守データベースを提
供するホスト管理システム108、複数の操作端末コン
ピュータ110、これらを結んでイントラネット等を構
築するローカルエリアネットワーク(LAN)109を
備える。ホスト管理システム108は、LAN109を
事業所の外部ネットワークであるインターネット105
に接続するためのゲートウェイと、外部からのアクセス
を制限するセキュリティ機能を備える。
【0076】一方、102〜104は、製造装置のユー
ザとしての半導体製造メーカの製造工場である。製造工
場102〜104は、互いに異なるメーカに属する工場
であっても良いし、同一のメーカに属する工場(例え
ば、前工程用の工場、後工程用の工場等)であっても良
い。各工場102〜104内には、夫々、複数の製造装
置106と、それらを結んでイントラネット等を構築す
るローカルエリアネットワーク(LAN)111と、各
製造装置106の稼動状況を監視する監視装置としてホ
スト管理システム107とが設けられている。各工場1
02〜104に設けられたホスト管理システム107
は、各工場内のLAN111を工場の外部ネットワーク
であるインターネット105に接続するためのゲートウ
ェイを備える。これにより各工場のLAN111からイ
ンターネット105を介してベンダ101側のホスト管
理システム108にアクセスが可能となり、ホスト管理
システム108のセキュリティ機能によって限られたユ
ーザだけにアクセスが許可となっている。具体的には、
インターネット105を介して、各製造装置106の稼
動状況を示すステータス情報(例えば、トラブルが発生
した製造装置の症状)を工場側からベンダ側に通知する
他、その通知に対応する応答情報(例えば、トラブルに
対する対処方法を指示する情報、対処用のソフトウェア
やデータ)や、最新のソフトウェア、ヘルプ情報などの
保守情報をベンダ側から受け取ることができる。各工場
102〜104とベンダ101との間のデータ通信およ
び各工場内のLAN111でのデータ通信には、インタ
ーネットで一般的に使用されている通信プロトコル(T
CP/IP)が使用される。なお、工場外の外部ネット
ワークとしてインターネットを利用する代わりに、第三
者からのアクセスができずにセキュリティの高い専用線
ネットワーク(ISDNなど)を利用することもでき
る。また、ホスト管理システムはベンダが提供するもの
に限らずユーザがデータベースを構築して外部ネットワ
ーク上に置き、ユーザの複数の工場から該データベース
へのアクセスを許可するようにしてもよい。
【0077】さて、図16は本実施形態の全体システム
を図15とは別の角度から切り出して表現した概念図で
ある。先の例ではそれぞれが製造装置を備えた複数のユ
ーザ工場と、該製造装置のベンダの管理システムとを外
部ネットワークで接続して、該外部ネットワークを介し
て各工場の生産管理や少なくとも1台の製造装置の情報
をデータ通信するものであった。これに対し本例は、複
数のベンダの製造装置を備えた工場と、該複数の製造装
置のそれぞれのベンダの管理システムとを工場外の外部
ネットワークで接続して、各製造装置の保守情報をデー
タ通信するものである。図中、201は製造装置ユーザ
(半導体デバイス製造メーカ)の製造工場であり、工場
の製造ラインには各種プロセスを行う製造装置、ここで
は例として露光装置202、レジスト処理装置203、
成膜処理装置204が導入されている。なお図16では
製造工場201は1つだけ描いているが、実際は複数の
工場が同様にネットワーク化されている。工場内の各装
置はLAN206で接続されてイントラネットを構成
し、ホスト管理システム205で製造ラインの稼動管理
がされている。
【0078】一方、露光装置メーカ210、レジスト処
理装置メーカ220、成膜装置メーカ230などベンダ
(装置供給メーカ)の各事業所には、それぞれ供給した
機器の遠隔保守を行うためのホスト管理システム21
1,221,231を備え、これらは上述したように保
守データベースと外部ネットワークのゲートウェイを備
える。ユーザの製造工場内の各装置を管理するホスト管
理システム205と、各装置のベンダの管理システム2
11,221,231とは、外部ネットワーク200で
あるインターネットもしくは専用線ネットワークによっ
て接続されている。このシステムにおいて、製造ライン
の一連の製造機器の中のどれかにトラブルが起きると、
製造ラインの稼動が休止してしまうが、トラブルが起き
た機器のベンダからインターネット200を介した遠隔
保守を受けることで迅速な対応が可能であり、製造ライ
ンの休止を最小限に抑えることができる。
【0079】半導体製造工場に設置された各製造装置は
それぞれ、ディスプレイと、ネットワークインタフェー
スと、記憶装置にストアされたネットワークアクセス用
ソフトウェアならびに装置動作用のソフトウェアを実行
するコンピュータを備える。記憶装置としては内蔵メモ
リやハードディスク、あるいはネットワークファイルサ
ーバーなどである。上記ネットワークアクセス用ソフト
ウェアは、専用又は汎用のウェブブラウザを含み、例え
ば図17に一例を示す様な画面のユーザインタフェース
をディスプレイ上に提供する。各工場で製造装置を管理
するオペレータは、画面を参照しながら、製造装置の機
種401、シリアルナンバー402、トラブルの件名4
03、発生日404、緊急度405、症状406、対処
法407、経過408等の情報を画面上の入力項目に入
力する。入力された情報はインターネットを介して保守
データベースに送信され、その結果の適切な保守情報が
保守データベースから返信されディスプレイ上に提示さ
れる。またウェブブラウザが提供するユーザインタフェ
ースはさらに図示のごとくハイパーリンク機能410〜
412を実現し、オペレータは各項目の更に詳細な情報
にアクセスしたり、ベンダが提供するソフトウェアライ
ブラリから製造装置に使用する最新バージョンのソフト
ウェアを引出したり、工場のオペレータの参考に供する
操作ガイド(ヘルプ情報)を引出したりすることができ
る。ここで、保守データベースが提供する保守情報に
は、上記説明した本発明に関する情報も含まれ、また前
記ソフトウェアライブラリは本発明を実現するための最
新のソフトウェアも提供する。
【0080】次に上記説明した生産システムを利用した
半導体デバイスの製造プロセスを説明する。図18は半
導体デバイスの全体的な製造プロセスのフローを示す。
ステップ1(回路設計)では半導体デバイスの回路設計
を行う。ステップ2(マスク製作)では設計した回路パ
ターンを形成したマスクを製作する。一方、ステップ3
(ウエハ製造)ではシリコン等の材料を用いてウエハを
製造する。ステップ4(ウエハプロセス)は前工程と呼
ばれ、上記用意したマスクとウエハを用いて、リソグラ
フィ技術によってウエハ上に実際の回路を形成する。次
のステップ5(組み立て)は後工程と呼ばれ、ステップ
4によって作製されたウエハを用いて半導体チップ化す
る工程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンデ
ィング)、パッケージング工程(チップ封入)等の組立
て工程を含む。ステップ6(検査)ではステップ5で作
製された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テス
ト等の検査を行う。こうした工程を経て半導体デバイス
が完成し、これを出荷(ステップ7)する。前工程と後
工程はそれぞれ専用の別の工場で行い、これらの工場毎
に上記説明した遠隔保守システムによって保守がなされ
る。また前工程工場と後工程工場との間でも、インター
ネットまたは専用線ネットワークを介して生産管理や装
置保守のための情報がデータ通信される。
【0081】図19は上記ウエハプロセスの詳細なフロ
ーを示す。ステップ11(酸化)ではウエハの表面を酸
化させる。ステップ12(CVD)ではウエハ表面に絶
縁膜を成膜する。ステップ13(電極形成)ではウエハ
上に電極を蒸着によって形成する。ステップ14(イオ
ン打込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ステップ1
5(レジスト処理)ではウエハに感光剤を塗布する。ス
テップ16(露光)では上記説明した露光装置によって
マスクの回路パターンをウエハに焼付露光する。ステッ
プ17(現像)では露光したウエハを現像する。ステッ
プ18(エッチング)では現像したレジスト像以外の部
分を削り取る。ステップ19(レジスト剥離)ではエッ
チングが済んで不要となったレジストを取り除く。これ
らのステップを繰り返し行うことによって、ウエハ上に
多重に回路パターンを形成する。各工程で使用する製造
機器は上記説明した遠隔保守システムによって保守がな
されているので、トラブルを未然に防ぐと共に、もしト
ラブルが発生しても迅速な復旧が可能であり、従来に比
べて半導体デバイスの生産性を向上させることができ
る。
【0082】
【発明の効果】本発明によれば、フッ素エキシマレーザ
などの紫外光を光源とする投影露光装置において、装置
内へ搬入されたペリクル付きの原版のペリクル空間内の
ガスパージを短時間に効率よく行うことが可能となる。
これにより、露光装置の生産性を損なうことなく、高精
度かつ安定した露光制御が可能になり、微細な回路パタ
ーンが安定してかつ良好に投影できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が好ましく適用される投影露光装置の
概略構成を示す断面図である。
【図2】 本発明が好ましく適用される他の投影露光装
置の概略構成を示す断面図である。
【図3】 レチクルに貼られたペリクルの概略構成を示
す斜視図である。
【図4】 本発明が好ましく適用される投影露光装置
の、特にレチクル搬送経路を示す概略構成図である。
【図5】 本発明の第一の実施形態を表す概略構成図で
ある。
【図6】 図5の断面を下から見た概略図である。
【図7】 本発明の第一の実施形態におけるペリクル支
持枠の蓋を開閉する機構およびその動作を表す概略断面
図である。
【図8】 本発明の第二の実施形態におけるペリクル支
持枠の蓋を開閉する機構およびその動作を表す概略断面
図である。
【図9】 本発明の第三の実施形態におけるペリクル支
持枠の蓋を開閉する機構およびその動作を表す概略断面
図である。
【図10】 本発明の第四の実施形態におけるペリクル
支持枠の蓋を開閉する機構を表す概略断面図である。
【図11】 本発明の第五の実施形態におけるペリクル
支持枠の蓋を開閉する機構を表す概略図であって、
(a)が断面図、(b)がそのC矢視図である。
【図12】 本発明の第六の実施形態として不活性ガス
パージ装置におけるノズルの例を示す断面図である。
【図13】 本発明の第七の実施形態として不活性ガス
パージ装置におけるノズルの例を示す図である。
【図14】 本発明の第八の実施形態として不活性ガス
パージ装置におけるペリクル撓み測定器の例を示す図で
ある。
【図15】 本発明に係る露光装置を用いた半導体デバ
イスの生産システムをある角度から見た概念図である。
【図16】 本発明に係る露光装置を用いた半導体デバ
イスの生産システムを別の角度から見た概念図である。
【図17】 ユーザインタフェースの具体例である。
【図18】 デバイスの製造プロセスのフローを説明す
る図である。
【図19】 ウエハプロセスを説明する図である。
【符号の説明】
1:レチクルステージ、2:投影光学系、3:ウエハス
テージ、4:照明光学系、5:引き回し光学系、6:F
2 レーザ部、7:マスキングブレード、8,9,20:
筐体、10,11,12,21:空調機、13:レチク
ルロードロック、14:ウエハロードロック、15:レ
チクルハンド、16:ウエハハンド、17:レチクルア
ライメントマーク、18:レチクル保管庫、19:プリ
アライメント部、22:異物検査装置、23:レチクル
(原版)、24:ペリクル、25:ペリクル支持枠、2
6:ペリクル膜、27:通気孔、28:レチクル支持
台、29:不活性ガス供給ノズル、30:ノズル近接機
構、32:制御装置、33:流量調節装置、34:不活
性ガス供給ライン、35:不活性ガス排出ライン、3
6:気密チャンバまたはロードロック室、37:不活性
ガス排出ノズル、a:不活性ガス供給口、ah:不活性
ガス供給口を開閉すべき蓋、b:不活性ガス排出口、b
h:不活性ガス排出口を開閉すべき蓋、c:不活性ガス
供給経路、g:不活性ガス排出経路、51:蓋吸着ノズ
ル近接機構、52:蓋吸着ノズル、60:ペリクル空間
内不純物検出装置、61:ペリクル空間内不純物検出装
置の投光部、62:ペリクル空間内不純物検出装置の受
光部、70:ペリクル撓み測定器、71:投光部、7
2:受光部、700:Oリング、al:ロック機構、1
001:磁石、1002:弾性体、1003:磁石、1
004:蓋押し部、1005:蓋押し部近接機構、10
06:ロック押し部、1007:ロック押し部近接機
構、1111:配線、1112:電極受け、1113:
電極、1330:近接機構、1301:不活性ガス排出
ノズル、1302:不活性ガス供給ノズル、1329:
不活性ガス供給ノズル、1337:不活性ガス排出ノズ
ル、1351〜1354:ペリクル支持枠の蓋開閉機
構、1401:ペリクルの撓みを測定するセンサ、10
1:ベンダの事業所、102,103,104:製造工
場、105:インターネット、106:製造装置、10
7:工場のホスト管理システム、108:ベンダ側のホ
スト管理システム、109:ベンダ側のローカルエリア
ネットワーク(LAN)、110:操作端末コンピュー
タ、111:工場のローカルエリアネットワーク(LA
N)、200:外部ネットワーク、201:製造装置ユ
ーザの製造工場、202:露光装置、203:レジスト
処理装置、204:成膜処理装置、205:工場のホス
ト管理システム、206:工場のローカルエリアネット
ワーク(LAN)、210:露光装置メーカ、211:
露光装置メーカの事業所のホスト管理システム、22
0:レジスト処理装置メーカ、221:レジスト処理装
置メーカの事業所のホスト管理システム、230:成膜
装置メーカ、231:成膜装置メーカの事業所のホスト
管理システム、401:製造装置の機種、402:シリ
アルナンバー、403:トラブルの件名、404:発生
日、405:緊急度、406:症状、407:対処法、
408:経過、410,411,412:ハイパーリン
ク機能。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01B 21/32 H01L 21/30 516F 515F 503G 502G Fターム(参考) 2F065 AA09 CC00 FF44 JJ16 JJ25 NN20 2F069 AA06 BB40 GG04 GG06 GG07 GG09 HH09 2H095 BC38 2H097 BA10 CA08 CA13 EA01 GB01 JA02 LA10 5F046 AA28 BA03 CB17 CC02 DA06 DA27 DB03 DB05 DC04 DD06

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開閉自在な蓋を有するペリクル支持枠お
    よびペリクル膜を用いて形成したペリクル空間内に対
    し、前記蓋を開けて、ガスの供給および排出の少なくと
    もいずれか一方を行い、前記ペリクル空間の状態を検出
    して得られる検出値が所定の範囲内にあるようにガスの
    供給および排出の少なくともいずれかを制御することを
    特徴とするガス置換方法。
  2. 【請求項2】 前記ガスは窒素、ヘリウムまたはアルゴ
    ンガスである請求項1に記載のガス置換方法。
  3. 【請求項3】 開閉自在な蓋を有しペリクル膜を用いて
    ペリクル空間を形成するペリクル支持枠が装着されてお
    り、前記ペリクル空間に面している原版のパターンを投
    影光学系を介して感光基板に転写する露光装置におい
    て、内部に、前記蓋を開閉する機構と、ガスの供給ノズ
    ルおよび排出ノズルの少なくともいずれか一方を選んで
    配置した選定ノズルとを設け、前記ペリクル空間内に対
    し前記選定ノズルを介してガスの供給および排出の少な
    くともいずれか一方を行うことを特徴とする露光装置。
  4. 【請求項4】 前記蓋を開閉する機構と、前記選定ノズ
    ルとを、原版ロードロック室、原版保管庫および原版ス
    テージのいずれかに設けたことを特徴とする請求項3に
    記載の露光装置。
  5. 【請求項5】 前記ペリクル膜の撓みを測定する手段を
    設けたことを特徴とする請求項3に記載の露光装置。
  6. 【請求項6】 ガスの供給流量および排出流量のいずれ
    かを検知する流量検知手段と、この流量を制御する流量
    制御手段とを設け、前記ペリクル膜の撓みを測定する手
    段で検知された撓み値が一定値以下となるように前記流
    量制御手段によりガスの供給流量および排出流量のいず
    れかを制御することを特徴とする請求項5に記載の露光
    装置。
  7. 【請求項7】 ガスの供給圧力および排出圧力のいずれ
    かを検知する圧力検知手段と、この圧力を制御する圧力
    制御手段とを設け、前記ペリクル膜の撓みを測定する手
    段で検知された撓み値が一定値以下となるように前記圧
    力制御手段によりガスの供給圧力および排出圧力のいず
    れかを制御することを特徴とする請求項5に記載の露光
    装置。
  8. 【請求項8】 ガスの供給速度および排出速度のいずれ
    かを検知する速度検知手段と、この速度を制御する速度
    制御手段とを設け、前記ペリクル膜の撓みを測定する手
    段で検知された撓み値が一定値以下となるように前記速
    度制御手段によりガスの供給速度および排出速度のいず
    れかを制御することを特徴とする請求項5に記載の露光
    装置。
  9. 【請求項9】 前記ペリクル膜の撓みを測定する手段と
    して、平行光を照射する投光手段、該ペリクル膜で反射
    し該投光手段から照射された光の位置を測定するセンサ
    からなる受光手段、および受光位置から前記ペリクル膜
    の撓みを計算する演算手段を設けたことを特徴とする請
    求項5〜8のいずれかに記載の露光装置。
  10. 【請求項10】 前記ペリクル膜の撓みを測定する手段
    として、限定反射型光電センサ、静電容量型センサ、お
    よび超音波式変位センサのいずれかを使用した手段を設
    けたことを特徴とする請求項5〜8のいずれかに記載の
    露光装置。
  11. 【請求項11】 原版とペリクル膜に囲まれたペリクル
    空間内をガスで充填するパージ手段を内部に設けた露光
    装置において、前記ペリクル空間内の不純物濃度を測定
    する手段を設け、前記ペリクル空間内のガス濃度が所定
    の純度となるまで、ガスパージを行うようにすることを
    特徴とする露光装置。
  12. 【請求項12】 前記ペリクル空間内の不純物濃度を測
    定する手段として、波長200nm以下の光を照射する
    投光手段、前記ペリクル空間を透過し該投光手段から照
    射された光の光量を測定するセンサからなる受光手段、
    および前記ペリクル空間を前記投光手段から照射された
    光が透過する際に減衰された光量から不純物の濃度を計
    算する演算手段を設けたことを特徴とする請求項11に
    記載の露光装置。
  13. 【請求項13】 波長200nm以下の光を照射する投
    光手段の光源として露光装置の光源を分岐してファイバ
    で導光することを特徴とする請求項12に記載の露光装
    置。
  14. 【請求項14】 前記ペリクル膜の撓みを測定する手段
    と前記ペリクル空間内の不純物の濃度を測定する手段の
    投光部とを兼用としたことを特徴とする請求項5または
    11に記載の露光装置。
  15. 【請求項15】 原版とペリクル膜に囲まれた空間内を
    ガスで充填するパージ手段を内部に設けた露光装置にお
    いて、ガスの供給ノズルから供給されるガスの噴出方向
    とペリクル枠に設けたガス供給穴方向が概略直線状にな
    るように配置したことを特徴とする露光装置。
  16. 【請求項16】 原版とペリクル膜に囲まれた空間内を
    ガスで充填するパージ手段を内部に設けた露光装置にお
    いて、ガスの排出ノズルから吸引されるガスの排出方向
    とペリクル枠に設けたガス排出穴方向が概略直線状にな
    るように配置したことを特徴とする露光装置。
  17. 【請求項17】 原版とペリクル膜に囲まれた空間内を
    ガスで充填するパージ手段を内部に設けた露光装置にお
    いて、ガスの供給ノズルの噴出方向およびガスの排出ノ
    ズルの排出方向のいずれかをパージの最中に切り替える
    手段を有することを特徴とする露光装置。
  18. 【請求項18】 原版とペリクル膜に囲まれた空間内を
    充填するガスは不活性ガスであることを特徴とする請求
    項3〜17のいずれかに記載の露光装置。
  19. 【請求項19】 請求項3〜18のいずれかに記載の露
    光装置を含む各種プロセス用の製造装置群を半導体製造
    工場に設置する工程と、該製造装置群を用いて複数のプ
    ロセスによって半導体デバイスを製造する工程とを有す
    ることを特徴とする半導体デバイス製造方法。
  20. 【請求項20】 前記製造装置群をローカルエリアネッ
    トワークで接続する工程と、前記ローカルエリアネット
    ワークと前記半導体製造工場外の外部ネットワークとの
    間で、前記製造装置群の少なくとも1台に関する情報を
    データ通信する工程とをさらに有することを特徴とする
    請求項19記載の半導体デバイス製造方法。
  21. 【請求項21】 前記露光装置のベンダもしくはユーザ
    が提供するデータベースに前記外部ネットワークを介し
    てアクセスしてデータ通信によって前記製造装置の保守
    情報を得る、もしくは前記半導体製造工場とは別の半導
    体製造工場との間で前記外部ネットワークを介してデー
    タ通信して生産管理を行うことを特徴とする請求項20
    記載の半導体デバイス製造方法。
  22. 【請求項22】 請求項3〜18のいずれかに記載の露
    光装置を含む各種プロセス用の製造装置群と、該製造装
    置群を接続するローカルエリアネットワークと、該ロー
    カルエリアネットワークから工場外の外部ネットワーク
    にアクセス可能にするゲートウェイを有し、前記製造装
    置群の少なくとも1台に関する情報をデータ通信するこ
    とを可能にしたことを特徴とする半導体製造工場。
  23. 【請求項23】 半導体製造工場に設置された請求項3
    〜18のいずれかに記載の露光装置の保守方法であっ
    て、前記露光装置のベンダもしくはユーザが、半導体製
    造工場の外部ネットワークに接続された保守データベー
    スを提供する工程と、前記半導体製造工場内から前記外
    部ネットワークを介して前記保守データベースへのアク
    セスを許可する工程と、前記保守データベースに蓄積さ
    れる保守情報を前記外部ネットワークを介して半導体製
    造工場側に送信する工程とを有することを特徴とする露
    光装置の保守方法。
  24. 【請求項24】 請求項3〜18のいずれかに記載の露
    光装置において、ディスプレイと、ネットワークインタ
    フェースと、ネットワーク用ソフトウェアを実行するコ
    ンピュータとをさらに有し、露光装置の保守情報をコン
    ピュータネットワークを介してデータ通信することを可
    能にしたことを特徴とする露光装置。
  25. 【請求項25】 前記ネットワーク用ソフトウェアは、
    前記露光装置が設置された工場の外部ネットワークに接
    続され前記露光装置のベンダもしくはユーザが提供する
    保守データベースにアクセスするためのユーザインタフ
    ェースを前記ディスプレイ上に提供し、前記外部ネット
    ワークを介して該データベースから情報を得ることを可
    能にすることを特徴とする請求項24記載の露光装置。
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