JP2002368612A - Pll回路 - Google Patents

Pll回路

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JP2002368612A
JP2002368612A JP2001176078A JP2001176078A JP2002368612A JP 2002368612 A JP2002368612 A JP 2002368612A JP 2001176078 A JP2001176078 A JP 2001176078A JP 2001176078 A JP2001176078 A JP 2001176078A JP 2002368612 A JP2002368612 A JP 2002368612A
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Jun Yamakawa
純 山川
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Kenwood KK
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、PLL回路を構成する部品
点数を削減することにより部品の実装面積を縮小すると
ともに、少ない消費電流で高速に周波数を切り換えるこ
とである。 【解決手段】 周波数を切り換える際に、可変分周器6
は、制御回路8から出力される信号により所定の分周比
を設定する。この分周比を設定するためのLE信号は、
D−F/F13のクロックとして出力され、D−F/F
13の出力を反転させることにより、スイッチSW1・
SW2への制御信号を切り換えて、周波数切り換え回路
200に接続するループフィルタ40a・40bを決定
する。そして、決定されたループフィルタ40aまたは
ループフィルタ40bによって、VCO5から出力され
る発振周波数を制御するための制御電圧を生成させると
ともに、この制御電圧を保持させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、PLL回路に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、PLL(Phase Lock Loop)
回路は、高速デジタル通信方式に対応する伝送装置や基
幹網等の伝送系における伝送品質を評価する測定装置等
に利用されている。このPLL回路は、VCO(Voltag
e Controlled Oscillator:電圧制御発振器)から出力
される信号を分周し、分周された信号の周波数と位相が
共に基準周波数信号に一致するように制御することによ
り、VCOから目標周波数の発振信号を出力させる。
【0003】図5は、上述のPLL回路を利用した周波
数切り換え回路100のブロック構成を示す図である。
図5において、周波数切り換え回路100は、分周器
1、位相比較器2、ループスイッチ3、ループフィルタ
4、VCO5、可変分周器6、A/Dコンバータ7、制
御回路8、D/Aコンバータ9、D/Aスイッチ10、
及び位相プリセット部11から構成される。
【0004】分周器1は、例えば、水晶発振器等の基準
発振器から入力された基準周波数Refを所定の分周比
で分周し、この分周信号Frを位相比較器2に出力す
る。
【0005】位相比較器2は、分周器1から入力された
分周信号Frと、可変分周器6から入力された分周信号
Fvとを比較し、その比較結果であるパルス電圧をルー
プスイッチ3を介してループフィルタ4に出力する。
【0006】なお、ループスイッチ3は、周波数を切り
換えない時、つまり定常時には、その開閉状態が「閉
(導通)」であるため、位相比較器2の出力とループフ
ィルタ4の入力とを接続する。また、周波数を切り換え
る時には、位相プリセット部11からプリセット信号が
入力されて開閉状態が「開(遮断)」に切り換えられ、
位相比較器2の出力とループフィルタ4の入力とを切り
離す。
【0007】ループフィルタ4は、位相比較器2からル
ープスイッチ3を介して入力されたパルス信号、或いは
D/Aコンバータ9によりアナログ信号に変換されたプ
リセット電圧データを積分して、制御電圧を生成し、こ
の制御電圧をVCO5に出力する。なお、ここで生成さ
れた制御電圧は、VCO5から出力される発振周波数を
制御するための電圧制御信号となる。
【0008】VCO5は、ループフィルタ4から入力さ
れる制御電圧を検出し、検出した制御電圧の電圧変動に
応じて、出力信号の発振周波数を変化させ、目標周波数
Foの信号を出力する。
【0009】可変分周器6は、シフトレジスタ及びカウ
ンタ等により構成され、外部から任意に設定することが
可能な分周比によりVCO5の出力である目標周波数F
oを分周し、その分周信号Fvを位相比較器2に出力す
る。
【0010】なお、この可変分周器6には、DATA信
号、LE(ロードイネーブル)信号、及びCLK信号が
制御回路8から入力され、CLK信号の立ち上がりでD
ATA信号をシフトレジスタに順次取り込み、LE信号
の立ち上がりでそのDATA信号をカウンタにロードす
ることにより、分周比を設定する。また、可変分周器6
は、位相プリセット部11から入力されるDrst信号
により内部のシフトレジスタ、及びカウンタの出力を所
定の値(例えば、初期値0)に設定する。
【0011】A/Dコンバータ7は、ループフィルタ4
から出力される制御電圧をデジタル信号に変換し、制御
回路8に出力する。
【0012】制御回路8は、メモリ(図示省略)を備え
ており、このメモリにVCO5の‘目標周波数Fo’対
‘制御電圧’の特性を記憶している。そして、制御回路
8は、周波数の切り換え後にVCO5から目標周波数F
oを出力させる際に、必要な制御電圧のデータを‘目標
周波数Fo’対‘制御電圧’の特性から抽出し、抽出し
た制御電圧のデータをプリセット電圧データとしてD/
Aコンバータ9に出力する。なお、周波数切り換え回路
100の内部の温度変動、経時変化、或いはVCO5の
特性等により、A/Dコンバータ7から出力された制御
電圧と、メモリに記憶している制御電圧と、に差が生じ
た場合に、制御回路8は、プリセット電圧データを補正
して、D/Aコンバータ9に出力する。
【0013】また、制御回路8は、DATA信号、LE
信号、及びCLK信号を内部で生成し、可変分周器6に
出力する。また、生成したLE信号を位相プリセット部
11に出力する。
【0014】D/Aコンバータ9は、制御回路8から入
力されるプリセット電圧データをアナログ信号に変換
し、そのアナログ信号をD/Aスイッチ10を介してル
ープフィルタ4に出力する。
【0015】なお、D/Aスイッチ10は、周波数を切
り換えない時、つまり定常時には、その開閉状態が「開
(遮断)」であるため、D/Aコンバータ9の出力とル
ープフィルタ4の入力とを切り離す。また、周波数を切
り換える時には、位相プリセット部11からD/Aスイ
ッチ信号が入力されて開閉状態が「閉(導通)」に切り
換えられ、D/Aコンバータ9の出力とループフィルタ
4の入力とを接続する。
【0016】位相プリセット部11は、図6に示すよう
に、NOTゲート11a・11bと、NANDゲート1
1c・11dから構成されるRS−フリップフロップ1
2(以後、RS−F/F12と呼ぶ。)と、2進カウン
タ11eと、から構成される。そして、制御回路8から
入力されるCLK信号、及びLE信号をNOTゲート1
1a・11bより反転信号にそれぞれ変換し、変換した
各反転信号をRS−F/F12の入力信号として入力す
る。また、RS−F/F12の出力信号QをD/Aスイ
ッチ信号とし、D/Aスイッチ10に出力する。
【0017】また、RS−F/F12の出力信号Qの反
転信号をローアクティブのクリア信号として2進カウン
タ11eに出力する。また、2進カウンタ11eは、分
周器1から出力された分周信号Frをクロック信号と
し、クリア信号が入力された後のクロック信号の立ち上
がりでカウントアップ動作を開始して「0」から「1」
までのカウントを行うと、出力を「1」で固定してカウ
ント動作を終了する。この2進カウンタの出力信号は、
ループスイッチ3に対するプリセット信号、及び可変分
周器6に対するDrst信号としてそれぞれへ出力され
る。
【0018】次に、周波数切り換え回路100の動作に
ついて、図7に示すタイミングチャートを参照して説明
する。
【0019】制御回路8は、周波数を切り換える時に、
図7(a)〜(c)に示すDATA信号、CLK信号、
LE信号を可変分周器6に出力し、分周比を設定する。
このとき位相プリセット部11において、RS−F/F
12の出力信号Q、つまり図7(d)に示すD/Aスイ
ッチ信号は、図7(b)に示すCLK信号の立ち上がり
(図7に示す信号S1)でセットされ、つまり「H」に
固定され、図7(c)に示すLE信号の立ち上がり(図
7に示す信号S2)まで状態を保持する。また、RS−
F/F12の出力信号Qの反転信号、つまり図7(e)
に示すクリア信号は、図7(b)に示すCLK信号の立
ち上がり(図7に示す信号S1)でセットされ、つまり
「L」に固定され、図7に示すLE信号が入力されるま
で状態を保持する。
【0020】そして、図7(c)に示すLE信号の立ち
上がり(図7に示す信号S2)でRS−F/F12の出
力信号Q、つまり図7(d)に示すD/Aスイッチ信号
はリセットされ、つまり「L」になり、図7(e)に示
すクリア信号もリセットされ「H」になる。
【0021】また、2進カウンタ11eは、図7(c)
に示すLE信号の立ち上がり(図7に示す信号S2)の
後に入力される図7(f)に示す分周信号Frの立ち上
がり(図7に示す信号S3)でカウント動作を開始し、
「0」から「1」までのカウントを行い、出力を「1」
で固定してカウント動作を終了する。従って、図7
(g)に示すプリセット信号及びDrst信号は、
「H」で固定される。また、プリセット信号及びDrs
t信号は、図7(c)に示すLE信号が入力された後の
CLK信号の立ち上がり(図示省略)で「L」で固定さ
れ、LE信号の立ち上がり(図示省略)で、再びカウン
ト動作を開始する。
【0022】また、可変分周器6は、図7(g)に示す
プリセット信号及びDrst信号の立ち上がり(図7に
示す信号S4)、つまり図7(f)に示す分周信号Fr
の立ち上がり(図7に示す信号S3)で図7(h)に示
す分周信号Fvを出力する。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
周波数切り換え回路100は、制御回路8による制御が
複雑であり、構成される部品点数も多いため、実装面積
の増大の要因となっていた。
【0024】また、内部の温度変動、経時変化、或いは
VCO5の特性等により、制御回路8のメモリに記憶さ
れている‘目標周波数Fo’対‘制御電圧’の特性が変
化するため、制御回路8は,出力するプリセット電圧デ
ータに補正をかける必要があり、これにより従来はロッ
クアップタイム(周波数の切り換え時間)の遅延を抑制
させ、周波数の切り換えを高速で行うことができてい
た。しかしながら、この補正をかけるためにA/Dコン
バータ7を常時または定期的に動作させ、制御電圧を検
出する必要があったため、消費電流が増加するという問
題が生じていた。
【0025】本発明の課題は、PLL回路を構成する部
品点数を削減することにより部品の実装面積を縮小する
とともに、少ない消費電流で高速に周波数を切り換える
ことである。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明は、電圧制御発振
部から出力された出力信号を所定の分周比で分周し、分
周信号として出力する分周部と、この分周部から出力さ
れた分周信号と、前記電圧制御発振部から出力された出
力信号と、の位相を比較して位相差信号を出力する位相
検出部と、この位相検出部から出力された位相差信号に
基づいて、発振周波数を制御する制御電圧を生成し、前
記電圧制御発振部に出力して出力信号の発振周波数を制
御する制御部と、を備えたPLL回路において、前記制
御部は、複数の前記発振周波数に対応した複数の制御電
圧設定データを保持する保持部を更に備えることを特徴
としている。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明を適用
した周波数切り換え回路200の実施の形態を詳細に説
明する。なお、図1に示す周波数切り換え回路200の
構成において、図5に示した周波数切り換え回路100
と同一の構成部分については、詳細説明を省略し、同一
の構成要素は同一符号を付して以下説明する。
【0028】まず、構成を説明する。図1は、本発明で
あるPLL回路を適用した周波数切り換え回路200の
ブロック構成を示す図である。
【0029】図1において、周波数切り換え回路200
は、分周器1、位相比較器2、VCO5、可変分周器
6、制御回路8、D−フリップフロップ13(以後、D
−F/F13と呼ぶ。)、2進カウンタ14、抵抗R
1、スイッチSW1・SW2、及びループフィルタ40
a・40bから構成される。ここで、VCO5は、電圧
制御発振部としての機能を有しており、可変分周器6
は、分周部としての機能を有しており、位相比較器2
は、位相検出部としての機能を有している。
【0030】D−F/F13は、制御回路8から出力さ
れたLE信号がクロック端子Cに入力されると、このL
E信号に同期して、端子Dに入力されている信号
(「H」または「L」)を端子DQから外部に出力す
る。ここでは、端子DQから出力された信号は、スイッ
チSW1の制御信号となり、この制御信号が「L」にな
ると、スイッチSW1の開閉状態を「開(遮断)」に切
り換える。また、このとき、端子DQの反転端子から出
力された信号は、スイッチSW2の制御信号となり、こ
の制御信号が「H」になるため、スイッチSW2の開閉
状態を「閉(導通)」に切り換える。
【0031】なお、D−F/F13の端子DQから出力
された制御信号が「H」の場合に、スイッチSW1はそ
の開閉状態が「閉(導通)」に切り換えられ、このとき
端子DQの反転端子から出力された制御信号が「L」に
なるため、スイッチSW2は、その開閉状態が「開(遮
断)」に切り換えられる。
【0032】2進カウンタ14は、分周器1から出力さ
れた分周信号Frをクロック信号とし、反転されたLE
信号をリセット信号とし、このリセット信号の立ち下が
りでカウント値をリセットし、Drst信号を「L」に
して可変分周器6に出力する。また、可変分周器6は、
2進カウンタ14から入力されるDrst信号の立ち下
がりで内部のシフトレジスタ、及びカウンタの出力を所
定の値(例えば、初期値0)に設定する。
【0033】また、2進カウンタ14に入力されるリセ
ット信号は、分周器1にも入力される。このリセット信
号の立ち下がりで分周器1は、予め設定されている分周
比のカウントを停止してカウント値をリセットし、この
リセット信号の立ち上がりで分周器1は再度、分周比の
カウントを開始する、すなわち分周信号Frを位相比較
器2に出力する。また、このときの分周信号Fr、つま
りクロック信号により、2進カウンタ14は、カウント
アップ動作を開始して「0」から「1」までのカウント
を行うと、出力を「1」で固定してカウント動作を終了
するとともに、Drst信号を「H」で固定して可変分
周器6に出力する。
【0034】抵抗R1は、位相比較器2の出力とVCO
5の入力との間に挿入され、D−F/F13から出力さ
れる制御信号によりスイッチ(スイッチSW1、または
スイッチSW2)の開閉状態が「閉(導通)」に切り換
えられたループフィルタ(ループフィルタ40a、また
はループフィルタ40b)と組み合わせて、積分回路を
構成する。なお、抵抗R1の値は特に制限がなく、VC
O5の出力特性(C/N、スプリアス等)及びロックア
ップタイムにより決定されるため、該値が0の場合も存
在する。
【0035】ループフィルタ40a・40bは、図2に
示すように、例えば、コンデンサと抵抗の直列接続に対
して並列にコンデンサが接続されて構成される。
【0036】ループフィルタ40aは、D−F/F13
の端子DQから出力される制御信号により、スイッチS
W1の開閉状態が「閉(導通)」に切り換えられると、
抵抗R1と組み合わせて積分回路を構成し、位相比較器
2から出力されるパルス信号を積分して制御電圧を生成
し、この制御電圧をVCO5に出力する。すなわち、ル
ープフィルタ40aは、抵抗R1と組み合わせられるこ
とにより制御部としての機能を有する。
【0037】なお、ループフィルタ40aは、スイッチ
SW1の開閉状態が「閉(導通)」から「開(遮断)」
に切り換えられた場合に、「閉(導通)」状態の時に生
成した制御電圧を保持する。すなわち、ループフィルタ
40aは、保持部としての機能を有する。スイッチSW
1が「閉(導通)」状態の時、ループフィルタ40b
は、D−F/F13の端子DQの反転端子から出力され
る制御信号により、スイッチSW2の開閉状態が「開
(遮断)」に切り換えられるため、周波数切り換え回路
200から切り離される。
【0038】また、ループフィルタ40bは、D−F/
F13の端子DQの反転端子から出力される制御信号に
より、スイッチSW2の開閉状態が「閉(導通)」に切
り換えられると、抵抗R1と組み合わせて積分回路を構
成し、位相比較器2から出力されるパルス信号を積分し
て制御電圧を生成し、この制御電圧をVCO5に出力す
る。すなわち、ループフィルタ40bもループフィルタ
40aと同様に、抵抗R1と組み合わせられることによ
り制御部としての機能を有する。
【0039】なお、ループフィルタ40bは、スイッチ
SW2の開閉状態が「閉(導通)」から「開(遮断)」
に切り換えられた場合に、「閉(導通)」状態の時に生
成した制御電圧を保持する。すなわち、ループフィルタ
40bは、保持部としての機能を有する。スイッチSW
2が「閉(導通)」状態の時、ループフィルタ40a
は、D−F/F13の端子DQから出力される制御信号
により、スイッチSW1の開閉状態が「開(遮断)」に
切り換えられるため、周波数切り換え回路200から切
り離される。
【0040】次に、動作を説明する。図1の周波数切り
換え回路200の動作について、図3に示すタイミング
チャートを参照して説明する。ここでは、VCO5の目
標周波数Foを周波数‘F1’から周波数‘F2’に切
り換え、その後再び周波数‘F1’に戻る場合を一例と
して説明する。なお、VCO5の目標周波数Foが周波
数‘F1’の場合に、スイッチSW1の開閉状態は「閉
(導通)」であり、ループフィルタ40aが周波数切り
換え回路200に接続されている。
【0041】制御回路8は、VCO5の目標周波数をF
1からF2に切り換える場合に、図3(a)〜(c)に
示すDATA信号、CLK信号、LE信号を可変分周器
6に出力し、分周比を設定する。ここでD−F/F13
は、図3(c)に示すLE信号の立ち上がりで出力を反
転させて、端子DQから「L」の制御信号をスイッチS
W1に出力し、その開閉状態を「開(遮断)」に切り換
える。また、端子DQの反転端子から「H」の制御信号
をスイッチSW2に出力し、その開閉状態を「閉(導
通)」に切り換える。これにより、ループフィルタ40
aを周波数切り換え回路200から切り離して、ループ
フィルタ40bを周波数切り換え回路200に接続す
る。
【0042】また、2進カウンタ14は、図3(d)に
示す反転されたLE信号の立ち下がりで、カウント値を
リセットし、つまり図3(f)に示すDrst信号を
「L」にして、可変分周器6に出力する。このとき、図
3(d)に示す反転されたLE信号は、分周器1にも入
力される。そして、分周器1は、分周比のカウントを停
止し、カウント値をリセットする。
【0043】次いで、分周器1は、図3(d)に示す反
転されたLE信号の立ち上がりで分周動作を開始するこ
とにより分周信号Frを出力し、2進カウンタ14は、
図3(e)に示す分周信号Frをクロック信号とし、そ
の立ち上がり(図3に示す信号S5)でカウント動作を
開始し、「0」から「1」までのカウントを行い、出力
を「1」で固定して、つまり図3(f)に示すDrst
信号を「H」で固定して、カウント動作を終了する。
【0044】このとき、可変分周器6は、Drst信号
の立ち上がり(図3に示す信号S6)、つまり図3
(e)に示す分周信号Frの立ち上がり(図3に示す信
号S5)の後で、内部のカウンタ(図示省略)にロード
されたDATA信号によって設定された分周比により、
図3(g)に示す分周信号Fvを位相比較器2に出力す
る。この分周信号Fr及び分周信号Fvが位相比較器2
に入力されることにより周波数切り換え回路200は、
周波数‘F2’にロックするように動作する。
【0045】可変分周器6に入力されるDrst信号、
及びVCOの目標周波数Fo(周波数‘F1’または周
波数‘F2’)と、可変分周器6から出力される分周信
号Fvのタイミングチャートを図4に示す。図4に示す
ように、分周信号Frの立ち上がりに同期しているDr
st信号と、可変分周器6から出力される分周信号Fv
と、の位相差はΔPとなり、最大でも周波数‘F1’ま
たは周波数‘F2’の1周期と極めて小さいものとなる
ように、位相比較器2における比較タイミングが制御さ
れる。この制御により、分周器1のカウント値がリセッ
トされた後に出力される分周信号Frの立ち上がりと、
可変分周器6の出力である分周信号Fvの立ち上がり
と、はほぼ一致する。
【0046】次に、周波数をF2から再びF1に戻るた
めに制御回路8は、図3(a)〜(c)に示すDATA
信号、CLK信号、LE信号を可変分周器6に出力し、
分周比を設定する。D−F/F13は、LE信号により
端子DQから「H」の信号をスイッチSW1に出力し、
「閉(導通)」に切り換え、端子DQの反転端子から
「L」の信号を出力しスイッチSW2を「開(遮断)」
に切り換える。このためVCO5は、ループフィルタ4
0aが保持していた制御電圧により発振することにな
る。つまり、周波数F1に極めて近い周波数を発振す
る。
【0047】以上のように、周波数切り換え回路200
において、VCO5の目標周波数を切り換える場合に、
制御回路8は、DATA信号、CLK信号、LE信号を
可変分周器6に出力し、分周比を設定する。またD−F
/F13は、LE信号の立ち上がりで出力を反転させる
ことにより、ループフィルタ40a及びループフィルタ
40bの何れかを選択して周波数切り換え回路200に
接続する。
【0048】また、2進カウンタ14は、反転されたL
E信号の立ち下がりで、Drst信号を「L」にして、
可変分周器6に出力する。このとき、反転されたLE信
号は、分周器1にも入力され、分周器1は、分周比のカ
ウントを停止し、カウント値をリセットする。次いで、
分周器1は、反転されたLE信号の立ち上がりで分周信
号Frを出力し、2進カウンタ14は、分周信号Frを
クロック信号とし、その立ち上がりでカウント動作を開
始し、Drst信号を「H」で固定して、カウント動作
を終了する。
【0049】このとき、可変分周器6は、Drst信号
の立ち上がり、つまり分周信号Frの立ち上がりの後
で、内部のカウンタ(図示省略)にロードされたDAT
A信号によって設定された分周比により、分周信号Fv
を位相比較器2に出力する。この可変分周器6の出力制
御により、分周信号Frの立ち上がりに同期しているD
rst信号と、可変分周器6から出力される分周信号F
vと、の位相差はΔPとなり、最大でも周波数‘F1’
の1周期と極めて小さいものとなるように、位相比較器
2における比較タイミングが制御される。つまり、この
制御により、分周器1のカウント値がリセットされた後
に出力される分周信号Frと、可変分周器6の出力であ
る分周信号Fvと、はほぼ一致する。
【0050】また、VCO5は目標周波数Fo(ここで
は、周波数‘F1’)に極めて近い周波数を発振してい
るため、位相比較器2に入力される最初の位相がそろっ
ている場合に、その後の位相差はほとんどなくなり、位
相差をわずかな時間で補正でき、ロックアップタイムが
短縮される。また、ループフィルタ40a・40bは、
それぞれに対応するスイッチSW1・SW2の開閉状態
が「開(遮断)」に切り換えられた場合に、生成した制
御電圧を保持する。
【0051】したがって、周波数切り換え回路200に
おいて、周波数を切り換えても、ループフィルタ40a
・40bは、VCO5から目標周波数を出力させるため
に生成した以前の制御電圧をそれぞれ保持する。例え
ば、VCO5から出力する目標周波数を周波数‘F1’
から周波数‘F2’に切り換えてから、再度周波数‘F
1’を出力する場合には、ループフィルタ40aが周波
数‘F1’をVCO5から出力させるための制御電圧を
保持しているので、この制御電圧を利用することによ
り、ロックアップタイムを短くすることができる、すな
わち周波数の切り換え動作を高速で行うことが可能とな
る。
【0052】また、例えば、VCO5から出力する目標
周波数を周波数‘F1’から周波数‘F2’に切り換え
てから、再度周波数‘F1’を出力する場合に、使用す
るループフィルタは周波数‘F1’の時には、ループフ
ィルタ40a、周波数‘F2’の時には、ループフィル
タ40bのように固定されるので、接続されているルー
プフィルタを認識する必要がなく、利便性が良い。
【0053】また、ループフィルタ40a・40bとし
て、図2のような同一特性のループフィルタを用いるた
め、どちらのループフィルタが周波数切り換え回路20
0に接続されていても出力特性に差が出ないという利点
がある。
【0054】更に、周波数切り換え回路200のような
回路構成にすることで、A/Dコンバータを使用する必
要がないので、消費電力を少なく抑えることができると
ともに、部品点数を少なくでき、実装面積を小さくする
ことが可能となる。したがって、周波数切り換え回路2
00を組み込んだ機器を小型化することができる。
【0055】なお、本実施の形態では、周波数‘F
1’、周波数‘F2’という2チャンネルにより周波数
を切り換えることにしたが、これは2つの固定された周
波数を指すものではなく、現在ロックしている周波数
‘F1’から別の周波数‘F2’(受信する必要のある
全周波数が対象となる)に周波数を切り換えることを意
味している。
【0056】また、本発明は、上記実施の形態の内容に
限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範
囲で適宜変更可能である。
【0057】
【発明の効果】本発明によれば、保持部により電圧制御
発振部から出力させる発振周波数を制御するための制御
電圧設定データを保持するので、周波数を高速で切り換
えることができるとともに、部品点数を削減でき、実装
面積を縮小することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】周波数切り換え回路200のブロック構成を示
す図である。
【図2】ループフィルタ40a・40bを構成する回路
の一例である。
【図3】周波数切り換え回路200の動作を説明するた
めのタイミングチャートである。
【図4】可変分周器6の入力信号及び出力信号のタイミ
ングチャートである。
【図5】周波数切り換え回路100のブロック構成を示
す図である。
【図6】位相プリセット部11を構成する回路の一例で
ある。
【図7】周波数切り換え回路100の動作を説明するた
めのタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 分周器 2 位相比較器 3 ループスイッチ 4 ループフィルタ 5 VCO 6 可変分周器 7 A/Dコンバータ 8 制御回路 9 D/Aコンバータ 10 D/Aスイッチ 11 位相プリセット部 11a、11b NOTゲート 11c、11d NANDゲート 11e 2進カウンタ 12 RS−F/F 13 D−F/F 14 2進カウンタ 40a、40b ループフィルタ 100、200 周波数切り換え回路 SW1、SW2 スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J106 AA04 BB02 CC01 CC21 CC41 CC52 CC53 DD08 DD17 DD33 DD34 DD35 DD36 DD42 DD43 DD48 GG07 HH03 KK03 KK39 PP03 QQ09 RR13 RR14 RR15 RR20

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電圧制御発振部から出力された出力信号を
    所定の分周比で分周し、分周信号として出力する分周部
    と、 この分周部から出力された分周信号と、前記電圧制御発
    振部から出力された出力信号と、の位相を比較して位相
    差信号を出力する位相検出部と、 この位相検出部から出力された位相差信号に基づいて、
    発振周波数を制御する電圧制御信号を生成し、前記電圧
    制御発振部に出力して出力信号の発振周波数を制御する
    制御部と、 を備えたPLL回路において、 前記制御部は、複数の前記発振周波数に対応した複数の
    制御電圧設定データを保持する保持部を更に備えること
    を特徴とするPLL回路。
  2. 【請求項2】前記発振周波数の切り換えに際して、前記
    保持部により保持された複数の制御電圧設定データを択
    一的に選択する選択手段を更に備え、 前記制御部は、前記選択手段により選択された制御電圧
    設定データに基づく電圧制御信号により前記電圧制御発
    振部の発振周波数を制御することを特徴とする請求項1
    記載のPLL回路。
  3. 【請求項3】前記発振周波数を切り換える際に、前記位
    相検出部において比較される前記分周信号と、前記出力
    信号と、の比較動作タイミングを制御する位相比較動作
    制御手段を更に備えることを特徴とする請求項1または
    2記載のPLL回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7030705B2 (en) 2003-05-20 2006-04-18 Samsung Electronics Co., Ltd. Section selection loop filter and phase locked loop circuit having the same

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US7030705B2 (en) 2003-05-20 2006-04-18 Samsung Electronics Co., Ltd. Section selection loop filter and phase locked loop circuit having the same

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