JP2002366091A - プラズマディスプレイパネルの駆動方法及び駆動装置 - Google Patents

プラズマディスプレイパネルの駆動方法及び駆動装置

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JP2002366091A
JP2002366091A JP2001176583A JP2001176583A JP2002366091A JP 2002366091 A JP2002366091 A JP 2002366091A JP 2001176583 A JP2001176583 A JP 2001176583A JP 2001176583 A JP2001176583 A JP 2001176583A JP 2002366091 A JP2002366091 A JP 2002366091A
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実 武田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の駆動方法におけるサブフィールド群を
形成するサブフィールドの書き込み期間における書き込
み動作では、サブフィールド群における先頭のサブフィ
ールドで正常な書き込み動作ができなかった場合、同じ
サブフィールド群を形成する後続のサブフィールドにお
いても発光維持動作を行うことができないため、所定の
放電セルが暗点になるという課題があった。 【解決手段】 プラズマディスプレイの駆動において複
数のサブフィールドにより形成されたサブフィールド群
ではサブフィールド群の最終サブフィールドのみに消去
初期化期間を設け、サブフィールド群において書き込み
動作が行われた場合のみ、サブフィールド群以前に配置
されたサブフィールド群を除くサブフィールドを常時発
光維持動作させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放電を制御するこ
とにより画像を表示するプラズマディスプレイの駆動方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11にプラズマディスプレイパネル
(以下パネルという)の一部斜視図を示す。図11に示
すように、第1のガラス基板1上には誘電体層2及び保
護膜3で覆われた走査電極4と維持電極5とが対を成し
て互いに平行に付設されている。第2のガラス基板6上
には絶縁体層7で覆われたデータ電極8が付設され、デ
ータ電極8の間の絶縁体層7上にデータ電極8と平行し
て隔壁9が設けられている。また、絶縁体層7の表面か
らと隔壁9の側面にかけて蛍光体10が設けられ、走査
電極4及び維持電極5とデータ電極8とが直交するよう
に第1のガラス基板1と第2のガラス基板6とが放電空
間11を挟んで対向して配置されている。また、放電空
間11には放電ガスが封入されている。また、隣接する
2つの隔壁9に挟まれ、データ電極8と対向する走査電
極4と維持電極5との交差部の放電空間には放電セル1
2が構成されている。
【0003】このパネルを駆動するための従来の駆動方
法における時間割構成の例を図12に、動作タイミング
図を図13にそれぞれ示す。この駆動方法は1フィール
ドを複数のサブフィールド、例えば8つのサブフィール
ドで構成されており、これらのサブフィールドはそれぞ
れ書き込み期間及び維持期間で構成され、1フィールド
は最初にある初期化期間、それに続く複数のサブフィー
ルド及びフィールドの最後にある消去初期化期間から構
成されている。
【0004】図14にプラズマディスプレイの階調表現
方法について示し以下に説明する。プラズマディスプレ
イは放電現象を利用しているため放電セル12は発光及
び非発光の2つの状態しか持たない。従って中間調の階
調表現を行うために1フィールドを複数のサブフィール
ドに分割し、それぞれのサブフィールドに発光輝度に対
応する重みを持たせ、各フィールド毎に発光の有無を制
御することで階調表現をしている。また、ある階調を表
現する場合、その階調よりも低い階調を表現する場合に
維持期間において発光維持動作するサブフィールドは常
に発光維持動作させる。例えば図14に示すように1フ
ィールドを4つのサブフィールドに分割した場合、それ
ぞれのサブフィールドSF1からSF4の発光輝度の重
みを「32」、「32」、「32」、「32」として配
置した場合、階調「32」を表現する場合最終のサブフ
ィールドであるSF4のみを維持発光動作させる。次に
階調「64」を表現する場合SF4に加えSF4の直前
に配置されたSF3を維持発光動作させる。また階調
「96」及び「128」を表現する場合、それぞれSF
2からSF4及びSF1からSF4を維持発光動作させ
る。この場合、各サブフィールドが連続して発光維持動
作するため、最終のサブフィールドを除く各サブフィー
ルドにおいて発光維持動作を行う維持期間と後続のサブ
フィールドにおける書き込み期間との間に発光維持動作
を終了せしめる消去期間を設けず、連続するサブフィー
ルドでの連続発光を可能とした場合、連続で発光維持動
作するサブフィールド群においては放電セル12に対し
て、後続の発光維持動作に有効に作用する壁電荷を放電
セル12を形成する各電極に蓄積する書き込み動作は先
頭のサブフィールドにおける書き込み期間において1回
行うだけでよい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、複数のサブフ
ィールドで書き込み動作を1回とした場合、書き込み期
間に移行する前にフィールドの最初にある初期化期間に
おいて各電極に蓄積された壁電荷が弱められ、1回の書
き込み動作で後続の発光維持動作に有効に作用する壁電
荷を正常に蓄積できなかった場合、書き込み期間におい
て書き込み動作を行うサブフィールドのみならず後続の
サブフィールドの発光維持動作をも行うことができな
い。例えば発光輝度の重みがそれぞれ「32」、「3
2」、「32」、「32」である4つのサブフィールド
群において全てのサブフィールドを発光維持動作をさせ
階調「128」を表現する場合、先頭のサブフィールド
の書き込み期間において書き込み動作が正常に行われな
かった場合、後続のサブフィールドまでもが発光維持動
作できないため表現される階調は「0」となる。また2
つ目のサブフィールドの書き込み期間において書き込み
動作を行い、計3つのサブフィールドを連続に発光維持
動作させ階調「96」を表現する場合及び2つのサブフ
ィールドを連続に発光維持動作させ階調「64」を表現
する場合及び最終のサブフィールドを単独で発光維持動
作させ階調「32」を表現する場合も同様に1回の書き
込み動作が正常に行われなかった場合、表現される階調
はいずれも「0」となってしまい画質が劣化するという
問題があった。
【0006】本発明は上記の課題に対して、1フィール
ドにおいて連続で発光維持動作を行うサブフィールド群
の前にサブフィールド群を形成しないサブフィールドを
少なくとも1つ以上配置し、サブフィールド群が発光維
持動作を行う場合に、発光の対象である放電セル12と
同じ放電セル12に対し、上記サブフィールドを常時発
光維持動作させ、所定の放電セル内の放電ガスを活性化
させることで後続のサブフィールド群における書き込み
動作をより確実に行い、画質の劣化を防ぐことができる
駆動方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、1フィールドを複数のサブフィールドで構成し、
連続した少なくとも2つ以上の前記サブフィールドによ
りサブフィールド群を形成し、前記サブフィールド群に
おいては前記各サブフィールドの発光維持動作を終了せ
しめる消去初期化期間を前記最終サブフィールドのみに
設けたプラズマディスプレイを駆動する方法であって、
前記サブフィールド群において書き込み動作を行う場合
のみ、前記サブフィールド群以前に配置されている前記
サブフィールド群を除くサブフィールドのうち少なくと
も1つ以上のサブフィールドを常時点灯させることを特
徴とする。
【0008】また、前記常時点灯させるサブフィールド
の発光輝度の重みは、その後点灯するサブフィールド群
を形成するサブフィールドのうち最も大きい発光輝度の
重みに比べ、その値が小さいことを特徴とする。また、
前記常時点灯させるサブフィールドの発光輝度の重み
は、1フィールドにおける全サブフィールドの発光輝度
の重みの合計に対し、その比率が1/16以下であるこ
とを特徴とする。これにより、常時点灯するサブフィー
ルドによる階調性の劣化を最小限に押さえることができ
る。
【0009】また、前記常時点灯させるサブフィールド
のうち少なくとも1つのサブフィールドは、後続におい
て点灯する前記サブフィールド群の直前に配置されてい
ることを特徴とする。また、前記常時点灯させるサブフ
ィールドのうち少なくとも1つのサブフィールドの位置
は、表示すべき映像データに対応した入力信号よって決
まることを特徴とする。また、前記常時点灯させるサブ
フィールドのうち少なくとも1つのサブフィールドの発
光輝度の重みは、表示すべき映像データに対応した入力
信号によって決まることを特徴とする。
【0010】これにより、前記サブフィールド群におい
て発光維持動作を行う所定の前記放電セル内の放電ガス
を活性化させることで後続のサブフィールド群における
書き込み動作をより確実に行うことができる。
【0011】また、前記常時点灯させるサブフィールド
のうち少なくとも1つのサブフィールドは、直前のフィ
ールドにおいて1フィールドを構成する前記各サブフィ
ールドが発光維持動作した回数によって決まることを特
徴とする。
【0012】これにより、直前のフィールドにおいて所
定の前記放電セル内の放電ガスを前記サブフィールド群
における書き込み動作を確実に行うのに十分なだけ活性
化させる発光維持動作が行われた場合、前記サブフィー
ルド群以前に配置されたサブフィールドを発光させるこ
となく前記サブフィールド群における書き込み動作を確
実に行うことができるため、前記サブフィールド群以前
に配置されたサブフィールドを発光させるための書き込
み動作の回数を低減することができ、その結果書き込み
動作の回数に比例して増加するデータドライバモジュー
ルの消費電力を低減することができる。
【0013】また、前記サブフィールド群を形成するサ
ブフィールドの発光輝度の重みは前記サブフィールド群
が点灯する場合でのみ前記サブフィールド群以前に点灯
させるサブフィールドの発光輝度の重みによって決まる
ことを特徴とする。
【0014】これにより、前記サブフィールド群が点灯
する場合にサブフィールド群以前に点灯させる前記サブ
フィールドによる階調性の劣化を防ぐことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の駆動方
法は、1フィールドを複数のサブフィールドで構成し、
連続した少なくとも2つ以上のサブフィールドによりサ
ブフィールド群を形成し、サブフィールド群においては
各サブフィールドの発光維持動作を終了せしめる消去初
期化期間を最終サブフィールドのみに設けたプラズマデ
ィスプレイを駆動する方法であって、サブフィールド群
において書き込み動作を行う場合のみ、サブフィールド
群以前に配置されているサブフィールド群を除くサブフ
ィールドのうち少なくとも1つ以上のサブフィールドを
常時点灯させることを特徴とするプラズマディスプレイ
パネルの駆動方法である。これにより、サブフィールド
群において連続した発光維持動作を行う場合、その所定
である放電セル内の放電ガスを前もって活性化させるこ
とができ、放電しやすい状態となるため後続のサブフィ
ールド群における書き込み動作をより確実に行うことが
できる。また、これにより正常な書き込み動作が行われ
なかった場合に起こる所定放電セルが暗点になることを
防ぐことができる。また常時点灯させることによる階調
性の劣化を最小限に抑えるため、サブフィールド群以前
に配置され常時点灯するサブフィールドの重みは請求項
2及び3記載の値が好ましい。
【0016】本発明の請求項4に記載の駆動方法は常時
点灯させるサブフィールドのうち少なくとも1つのサブ
フィールドは、後続において点灯するサブフィールド群
の直前に配置されていることを特徴とするプラズマディ
スプレイの駆動方法である。これによりサブフィールド
群において発光維持動作を行う場合、発光維持動作を行
う先頭のサブフィールドの書き込み期間に至るまでの時
間を最短にすることができ、活性化した放電セル内の放
電ガスの状態を保持し、後続のサブフィールド群におけ
る書き込み動作に移行できるため、後続のサブフィール
ド群における書き込み動作をより確実に行うことができ
る。
【0017】本発明の請求項5に記載の駆動方法は常時
点灯させるサブフィールドのうち少なくとも1つのサブ
フィールドの位置は、表示すべき映像データに対応した
入力信号によって決まることを特徴とするプラズマディ
スプレイの駆動方法である。これにより、発光維持動作
を行う連続したサブフィールドにおける先頭のサブフィ
ールドの位置により、サブフィールド群以前に配置され
た複数のサブフィールドのうち適当なサブフィールドを
選択することができるため、サブフィールド群において
書き込み動作を行うサブフィールドがサブフィールド群
以前に配置されたサブフィールドに時間的に近い場合、
遠い場合に比べて放電セル内が放電しやすい状態を保持
できるため、遠い場合に比べて常時点灯させるサブフィ
ールドの発光維持動作の回数を少なくすることができ
る。また表示したい階調により常時点灯させるサブフィ
ールドの合計の発光輝度を制御できるため常時サブフィ
ールドを点灯させることによる階調性の劣化を低減する
ことができる。
【0018】本発明の請求項6記載の駆動方法は常時点
灯させるサブフィールドのうち少なくとも1つのサブフ
ィールドの発光輝度の重みは、表示すべき映像データに
対応した入力信号によって決まることを特徴とするプラ
ズマディスプレイの駆動方法である。これにより発光維
持動作を行う連続したサブフィールドにおける先頭のサ
ブフィールドの位置により、サブフィールド群以前に配
置されたサブフィールドの発光輝度に対応した重みを選
択することができるため、サブフィールド群において書
き込み動作を行うサブフィールドがサブフィールド群以
前に配置されたサブフィールドに時間的に近い場合、遠
い場合に比べて放電セル内が放電しやすい状態を保持で
きるため、遠い場合に比べて常時点灯させるサブフィー
ルドの発光維持動作の回数を少なくすることができる。
またこれにより常時サブフィールドを点灯させることに
よる階調性の劣化を低減することができる。またこれに
よりサブフィールド群以前に配置されサブフィールド群
が発光維持動作する場合に常時点灯するサブフィールド
の数を1つにすることができ、複数のサブフィールドを
常時点灯させる場合に比べて、時間短縮ができる。また
これにより常時点灯させることにともなう書き込み動作
の回数も1回にできるため、書き込み動作の回数に比例
して増加するデータドライバモジュールの消費電力を低
減することができる。
【0019】本発明の請求項7に記載の駆動方法は常時
点灯させるサブフィールドのうち少なくとも1つのサブ
フィールドは、直前のフィールドにおいて1フィールド
を構成する各サブフィールドが発光維持動作した回数に
よって決まることを特徴とするプラズマディスプレイの
駆動方法である。これにより直前のフィールドにおける
発光維持動作の回数が十分多い場合、所定の放電セルに
おける放電ガスは十分に活性化されており放電しやすい
状態にあるため、サブフィールド群以前に配置されるサ
ブフィールドでの発光維持動作を行うことなく、サブフ
ィールド群における書き込み動作を正常に行うことがで
きる。従って、サブフィールド群以前に配置されるサブ
フィールドでの書き込み動作によるデータドライバモジ
ュールの消費電力を低減することができる。
【0020】本発明の請求項8に記載の駆動方法はサブ
フィールド群を形成するサブフィールドの発光輝度の重
みはサブフィールド群が点灯する場合でのみサブフィー
ルド以前に点灯させるサブフィールドの発光輝度の重み
によって決まることを特徴とするプラズマディスプレイ
の駆動方法である。これによりサブフィールド群以前に
常時点灯するサブフィールドの発光輝度の重みに応じて
サブフィールド群において発光維持動作させるサブフィ
ールドの発光輝度の重みを選択することができ、サブフ
ィールド群以前にサブフィールドが常時点灯することに
よる階調性の劣化を防ぐことができる。
【0021】本発明の請求項9から16に記載のプラズ
マディスプレイの駆動装置によって、請求項1から8に
記載の駆動方法を実行した場合と同様の作用効果を奏す
ることができるようになる。
【0022】(実施の形態1)図5に本発明の実施の形
態1によるプラズマディスプレイ装置の構成図を示し、
以下に本発明のプラズマディスプレイの駆動について説
明する。
【0023】図5に示すプラズマディスプレイ装置はプ
ラズマディスプレイパネル100、データドライバ20
0、走査ドライバ300及び維持ドライバ400を付設
する。
【0024】プラズマディスプレイパネル100は複数
のデータ電極8、複数の走査電極4及び複数の維持電極
5を含む。複数のデータ電極8は画面の垂直方向に配列
され、複数の走査電極4及び複数の維持電極5は画面の
水平方向に配列されている。また複数の維持電極5は共
通に接続されている。データ電極8、走査電極4及び維
持電極5の各交差点には、放電セル12が掲載され、各
放電セル12が画面上の画素を構成する。また、放電セ
ル12の内部には放電ガスが封入されている。
【0025】データドライバ200は、プラズマディス
プレイパネル100の複数のデータ電極8に接続されて
いる。走査ドライバ300は、プラズマディスプレイパ
ネル100の複数の走査電極4に接続されている。ま
た、維持ドライバ400は、プラズマディスプレイパネ
ル100の複数の維持電極5に接続されている。走査ド
ライバ300は全放電セル12において安定した維持放
電、初期化放電及び書き込み放電を行うことができるよ
うに、各サブフィールドの維持期間を含む初期化期間及
び書き込み期間において複数の走査電極4にそれぞれ維
持動作用、初期化動作用及び書き込み動作用パルスを印
加する。また、維持ドライバ400は全放電セル12に
おいて安定した維持放電、初期化放電及び書き込み放電
を行うことができるように、各サブフィールドの維持期
間を含む初期化期間及び書き込み期間において複数の維
持電極5にそれぞれ維持動作用、初期化動作用及び書き
込み動作用パルスを印加する。またデータドライバ20
0は全放電セル12において安定した書き込み放電を行
うことができるように、各サブフィールドの書き込み期
間に複数のデータ電極8に入力される映像信号に応じて
オンまたはオフする書き込み電圧パルスを印加する。こ
れにより、所定の放電セル12において維持動作、初期
化動作及び書き込み動作が行われる。
【0026】図1及び図2に、図5のプラズマディスプ
レイパネル100の駆動における各サブフィールドの書
き込み動作と発光状態を示す。また図3及び図4に、プ
ラズマディスプレイパネル100の駆動における時間割
構成図及び走査電極4及び維持電極5及びデータ電極8
に印加される駆動電圧及び動作タイミングの例を示す。
【0027】図3及び図4においてサブフィールド群を
形成しないサブフィールドは放電セル12を形成する走
査電極4上の保護膜3及び維持電極5上の保護膜3及び
データ電極8上の絶縁体層7の表面に後続の維持期間に
おける発光維持動作に有効に作用する壁電荷を蓄積する
書き込み期間及び発光維持動作を行い且つ後続のサブフ
ィールドの書き込み期間において正常な書き込み動作を
行うために必要な壁電荷を放電セル12を形成する走査
電極4上の保護膜3及び維持電極5上の保護膜3及びデ
ータ電極8上の絶縁体層7の表面に蓄積させる初期化動
作を行う維持・初期化期間で構成され、サブフィールド
群を形成するサブフィールドは書き込み期間及び維持期
間で構成され、1フィールドはフィールドの最初に配置
されている初期化動作を行う初期化期間及びサブフィー
ルド及びフィールドの最後に配置され発光状態にある放
電セル12を非発光状態にする消去期間で構成される。
【0028】図1において例えば1フィールドを12個
のサブフィールドに分割し、各サブフィールドSF1〜
SF12の発光輝度の重みをそれぞれ1、2、4、8、
16、32、32、32、32、32、32、32、3
2とする。ここでSF6〜SF12を1つのサブフィー
ルド群とし、このサブフィールド群においてサブフィー
ルド群の最終サブフィールドであるSF12を除く全て
のサブフィールドには維持期間において発光維持動作を
行った放電セル12に対し、放電セル12を形成する走
査電極4上の保護膜3及び維持電極5上の保護膜3及び
データ電極8上の絶縁体層7の表面に蓄積された壁電荷
を初期化し、放電セル12を再び非発光セルとする消去
期間及び初期化期間は存在せず、またサブフィールド群
においては非発光セルであった放電セル12を発光セル
とするためにデータ電極8に入力信号に対応したデータ
電圧パルスを印加することにより発光所定の放電セル1
2を形成する走査電極4上の保護膜3及び維持電極5上
の保護膜3及びデータ電極8上の絶縁体層7の表面に後
続の維持期間における発光維持動作に有効に作用する壁
電荷を蓄積する書き込み放電の回数を1回とする。その
動作の詳細について図1を用いて以下に説明する。サブ
フィールド群の最終サブフィールドであるSF12の書
き込み期間において、データ電極8に入力信号に対応し
たデータ電圧パルスを印加することにより書き込み動作
を行った場合、後続の維持期間において発光輝度の重み
である32に対応した期間だけ発光維持動作を行った
後、後続の消去期間において放電セル12を発光状態か
ら非発光状態にする。このとき発光輝度の重みに対応し
た階調32が表現される。次にSF11の書き込み期間
においてデータ電極8に入力信号に対応したデータ電圧
パルスを印加することにより書き込み動作を行う場合、
SF12の場合と同様に後続の維持期間において発光輝
度の重みである32に対応した期間だけ発行維持動作を
行い、後続のSF12における書き込み期間に移行す
る。SF11における発光維持動作によって放電セル1
2を形成する走査電極4上の保護膜3及び維持電極5上
の保護膜3及びデータ電極8上の絶縁体層7の表面に蓄
積された壁電荷は書き込み期間中は保持されたまま後続
の維持期間に移行するため、SF12において発光維持
動作が発光輝度の重みである32に対応した期間だけ行
われる。従って、SF11の書き込み期間において書き
込み動作が行われた場合、SF11及びSF12におけ
る発光維持動作が連続して行われ、階調64が表現され
る。その他のサブフィールドで書き込み動作が行われた
場合も同様に、サブフィールド群の最後に配置された消
去期間において放電セル12が発光状態から非発光状態
になるまで発光維持動作が連続して行われ、SF6〜S
F10までの間に書き込み動作が行われた場合、表現さ
れる階調はそれぞれ224、192、160、128、
96となる。またサブフィールド群を点灯しない場合の
階調0から31及びサブフィールド群のみでは表現でき
ない階調に関してはサブフィールド群以前に配置されて
いるサブフィールドを組み合わせることにより表現でき
る。例えば、階調「21」の場合SF1、SF3及びS
F5を点灯させることで表現できる。
【0029】しかし図1に示すようにサブフィールド群
における書き込み動作は1回であるため、書き込み動作
を行うサブフィールドにおいて正常な書き込み動作が行
われなかった場合、すなわち放電セル12を形成する走
査電極4上の保護膜3及び維持電極5上の保護膜3及び
データ電極8上の絶縁体層7の表面に後続の維持期間に
おける発光維持動作に有効に作用する壁電圧が蓄積され
なかった場合、書き込み動作を行ったサブフィールドの
維持期間における発光維持動作のみならず、後続のサブ
フィールドにおける発光維持動作をも正常に行うことが
できないため、サブフィールド群を用いて表現する階調
は全て「0」すなわち暗点になってしまう。そこでサブ
フィールド群を形成するサブフィールドの書き込み期間
において書き込み動作を行う場合、すなわち入力される
映像信号に対応したデータ電圧パルスがデータ電極8に
印加された場合、サブフィールド群以前に配置されてい
るサブフィールド群を除くサブフィールドのうち少なく
とも1つ以上のサブフィールドを常時点灯させる。例え
ば図1に示すように、サブフィールド群を形成するSF
12を点灯させる場合、サブフィールド群以前に配置さ
れた3つのサブフィールドのうちSF4を点灯させる。
SF4はフィールドの最初にある初期化期間近くに配置
されているため書き込み期間及び維持期間において正常
に書き込み動作及び発光維持動作を行うことができる。
SF4で発光維持動作を行うことによりサブフィールド
群において発光維持動作を行う所定である放電セル12
内の放電ガスを前もって活性化させることができ、放電
しやすい状態となるため後続のサブフィールド群のSF
12における書き込み動作をより確実に行うことができ
る。従って、サブフィールド群において正常な書き込み
動作が行われなかった場合に起こる暗点を防ぐことがで
きる。また、サブフィールド群を点灯させる場合のみに
サブフィールド群以前にサブフィールドを常時点灯させ
ることによる階調性の劣化を最小限に抑えるため、サブ
フィールド群以前に配置され常時点灯するサブフィール
ドの発光輝度の重みはサブフィールド群を形成するサブ
フィールドの発光輝度の重みのうち最大であるものより
も小さい値であり、具体的には1フィールドを形成する
全サブフィールドの合計発光輝度に対応する値の16分
の1以下であることが好ましい。なお各サブフィールド
の発光輝度の重みは図1に示す値である必要はなく、各
サブフィールド及びサブフィールド群の組み合わせによ
って複数の階調表示が可能である発光輝度の重みである
場合、同様の効果が得られる。
【0030】また、図2に示すようにサブフィールド群
以前に常時点灯させるサブフィールドのうち少なくとも
1つ以上のサブフィールドをサブフィールド群の直前に
配置することで、サブフィールド群において発光維持動
作を行う場合、常時点灯させるサブフィールドから発光
維持動作を行う先頭のサブフィールドの書き込み期間に
至るまでの時間を最短にすることができ、サブフィール
ド群の直前に配置されたサブフィールドの発光維持動作
によって活性化された放電セル内の放電ガスを書き込み
放電しやすい状態に保持されたまま、後続のサブフィー
ルド群における書き込み動作に移行できるため、後続の
サブフィールド群における書き込み動作をより確実に行
うことができる。なおサブフィールド群を形成する各サ
ブフィールドの発光輝度の重みは必ずしも全て同じであ
る必要はなく、またサブフィールド群を除くサブフィー
ルドの発光輝度の重みも図2に示す値でなくても各サブ
フィールド及びサブフィールド群を用いて複数の階調表
示が可能である発光輝度の重みである場合、同様の効果
が得られる。
【0031】(実施の形態2)図6に本発明の実施の形
態2によるプラズマディスプレイ装置の構成図を示し、
以下に本発明のプラズマディスプレイの駆動について説
明する。
【0032】図6に示すプラズマディスプレイ装置はプ
ラズマディスプレイパネル100、データドライバ20
0、走査ドライバ300、維持ドライバ400、データ
検出部500及びフィールドメモリ600を付設する。
【0033】プラズマディスプレイパネル100は複数
のデータ電極8、複数の走査電極4及び複数の維持電極
5を含む。複数のデータ電極8は画面の垂直方向に配列
され、複数の走査電極4及び複数の維持電極5は画面の
水平方向に配列されている。また複数の維持電極5は共
通に接続されている。データ電極8、走査電極4及び維
持電極5の各交差点には、放電セル12が掲載され、各
放電セル12が画面上の画素を構成する。また、放電セ
ル12の内部には放電ガスが封入されている。
【0034】データドライバ200は、プラズマディス
プレイパネル100の複数のデータ電極8に接続されて
いる。走査ドライバ300は、プラズマディスプレイパ
ネル100の複数の走査電極4に接続されている。ま
た、維持ドライバ400は、プラズマディスプレイパネ
ル100の複数の維持電極5に接続されている。また、
データ検出部500は、データドライバ200、走査ド
ライバ300及び維持ドライバ400に接続されてい
る。また、フィールドメモリ600はデータ検出部50
0に接続されている。走査ドライバ300は全放電セル
12において安定した初期化放電、書き込み放電、維持
放電及び消去放電を行うことができるように、各サブフ
ィールドの維持期間を含む初期化期間、書き込み期間及
び消去期間において複数の走査電極4にそれぞれ初期化
動作用、維持動作用、書き込み動作用及び消去動作用パ
ルスを印加する。また、維持ドライバ400は全放電セ
ル12において安定した初期化放電、書き込み放電、維
持放電及び消去放電を行うことができるように、各サブ
フィールドの維持期間を含む初期化期間、書き込み期間
及び消去期間において複数の維持電極5にそれぞれ初期
化動作用、維持動作用、書き込み動作用及び消去動作用
パルスを印加する。またデータドライバ200は全放電
セル12において安定した書き込み放電を行うことがで
きるように、各サブフィールドの書き込み期間にデータ
検出部500を介して入力される映像信号に応じて複数
のデータ電極8にオンまたはオフする書き込み電圧パル
スを印加する。これにより、所定の放電セル12におい
て初期化動作、維持動作、書き込み動作及び消去動作が
行われる。
【0035】図7及び図8及び図9に、図6のプラズマ
ディスプレイパネル100の駆動における各サブフィー
ルドの書き込み動作と発光状態を示す。
【0036】図7においてサブフィールド群を点灯させ
る場合、サブフィールド群以前に配置された常時点灯さ
せるサブフィールドの位置は、表示すべき映像データに
対応した入力信号によって決まることにより、例えば図
7に示すようにサブフィールド群以前に配置された5つ
のサブフィールドSF1からSF5の発光輝度の重みを
順に1、2、4、8、16とし、表示すべき映像データ
の階調が「89」である場合、サブフィールド群におい
て階調「89」以下の発光輝度の重みになるようサブフ
ィールドSF11及び12を用いて表現するが、このと
きサブフィールド群において書き込み動作を行うサブフ
ィールドであるSF11はフィールドの最初にある初期
化期間から時間的に遠いため、正常に書き込み動作を行
うことができない場合がある。このときSF1及びSF
2及びSF3に比べ発光輝度の重みが大きいSF4及び
SF5を点灯させることで所定の放電セル12における
放電ガスが活性化し放電しやすい状態になるため、SF
11の書き込み期間においても正常な書き込み動作を行
うことができる。また、SF4及びSF5及びSF11
〜SF12を点灯させた場合では表現できる階調は「8
8」であるためSF1を点灯させることで本来表示すべ
き階調「89」を表現することができる。また、SF1
1を点灯させるときSF11はフィールドの始めにある
初期化期間から時間的に遠いためサブフィールド群以前
に点灯させるサブフィールドの発光輝度の重みは大きい
ものを選択することが好ましいためSF4及びまたはS
F5を点灯させる。これに対し階調「226」を表現す
る場合サブフィールド群において書き込み動作を行うサ
ブフィールドはSF6でありフィールドの最初にある初
期化期間に対し時間的に近いため、サブフィールド群以
前に点灯させるサブフィールドの輝度の重みは小さいも
ので良い。また階調「224」を表現する場合等、サブ
フィールド群以前にサブフィールドを点灯させることに
よって、表現できない階調も存在する場合があるが、こ
のような場合に対しては誤差拡散法等の信号処理によっ
て表現する。このようにデータ検出部500により映像
データを検出し、常時点灯させるサブフィールドを選択
することによりサブフィールド群を点灯させる場合に先
頭のサブフィールドにおいて確実に書き込み放電を行
い、且つサブフィールド群以前に常時サブフィールドを
点灯させることによる階調性の劣化を低減することがで
きる。またサブフィールド群を点灯しない場合の階調0
から31及びサブフィールド群のみでは表現できない階
調に関してはサブフィールド群以前に配置されているサ
ブフィールドを組み合わせることにより表現できる。な
おサブフィールド群を形成する各サブフィールドの発光
輝度の重みは必ずしも全て同じである必要はなく、また
サブフィールド群を除くサブフィールドの発光輝度の重
みも図7に示す値でなくても各サブフィールド及びサブ
フィールド群を用いて階調表示が可能である発光輝度の
重みである場合、同様の効果が得られる。
【0037】また図8に示すように、サブフィールド群
を点灯させる場合サブフィールド群以前に常時点灯させ
るサブフィールドのうち少なくとも1つのサブフィール
ドの発光輝度の重みを表示すべき映像データに対応した
入力信号によって決定することにより、例えば図8に示
すように階調「100」を表現する場合サブフィールド
群において階調「100」以下の発光輝度の重みになる
ようにSF10〜SF12を点灯させるが、このときサ
ブフィールド群において書き込み動作を行うサブフィー
ルドであるSF10はフィールドの最初にある初期化期
間から時間的に遠いため正常に書き込み動作を行うこと
ができない場合がある。このときサブフィールド群以前
に配置され常時点灯させるサブフィールドの発光輝度の
重みを大きく、例えば「8」に設定することで所定の放
電セル12における放電ガスはSF10において正常な
書き込み動作を行うに十分活性化されるため、サブフィ
ールド群において正常な発光維持動作を行うことができ
SF5及びSF10〜SF12を点灯させることにより
階調「100」を表現することができる。また、階調
「226」を表現する場合、サブフィールド群において
書き込み動作を行うサブフィールドはSF6であり、サ
ブフィールド群以前に配置され常時点灯させるサブフィ
ールドに時間的に近いため、常時点灯させるサブフィー
ルドの発光輝度の重みを小さく、例えば「2」に設定す
れば所定の放電セル12における放電ガスはSF5の書
き込み期間において正常な書き込み動作をするには十分
活性化される。またサブフィールド群において書き込み
を行うサブフィールドが常時点灯させるサブフィールド
に対して時間的に近い場合、特定の階調を表現するため
に発光輝度の重みを大きくした場合でもサブフィールド
群における書き込み動作に影響はなく正常に書き込み動
作を行うことができる。また例えば階調「34」を表現
する場合、SF12及び発光輝度の重みを「2」に設定
するのが好ましいが、SF12はフィールドの最初にあ
る初期化期間に対して時間的に遠いため書き込み動作が
しにくく、発光輝度の重み「2」に対応する発光維持動
作の回数ではSF12において正常な書き込み動作を行
うために不十分であるため、サブフィールド群以前に点
灯させるサブフィールドの輝度の重みは「2」より大き
くする必要がある。このようにサブフィールド群以前に
サブフィールドを点灯させることによって、表現できな
い階調も存在する場合があるが、このような場合に対し
ては誤差拡散法等の信号処理によって表現する。このよ
うにデータ検出部500により映像データを検出し常時
点灯させるサブフィールドの発光輝度の重みを決定する
ことにより、サブフィールド群以前に配置されたサブフ
ィールドが常時点灯することによる階調性の劣化を低減
できると同時に、サブフィールド群以前に配置されサブ
フィールド群が点灯する場合のみに常時点灯させるサブ
フィールドを1つにし、且つサブフィールド群の直前に
配置することが可能となるため、サブフィールド群にお
ける書き込み動作をより確実に行うことができる。また
常時点灯させるサブフィールドを1つにすることで書き
込み動作を1回にすることができるため、書き込み動作
の回数に比例して増加するデータドライバモジュールの
消費電力を低減することができる。なおサブフィールド
群を形成する各サブフィールドの発光輝度の重みは必ず
しも全て同じである必要はなく、またサブフィールド群
を除くサブフィールドの発光輝度の重みも図8に示す値
でなくても各サブフィールド及びサブフィールド群を用
いて複数の階調表示が可能である発光輝度の重みである
場合、同様の効果が得られる。
【0038】また、図9に示すようにサブフィールド群
以前に配置されサブフィールド群が点灯する場合のみに
常時点灯させるサブフィールドのうち少なくとも1つの
サブフィールドを直前のフィールドにおいて1フィール
ドを構成する各サブフィールドが発光維持動作した回数
によって決定することにより、例えば図9に示すように
階調「140」を表現するためにサブフィールド群にお
いてSF9の書き込み期間において書き込み動作を行う
場合、SF9はフィールドの最初にある初期化期間から
時間的に遠く、且つ直前のフィールドにおける発光維持
動作の回数が「0」回であるため所定の放電セル12に
おける放電ガスは十分活性化されていない。そのため正
常な書き込み動作を確実に行うためにはサブフィールド
群以前に配置されたサブフィールドにおいて十分発光維
持動作をする必要がある。従ってSF3及びSF4にお
いて発光維持動作を行う。これに対し、階調「96」を
表現する場合、サブフィールド群において書き込み動作
を行うサブフィールドはSF10となりフィールドの最
初に配置された初期化期間からは時間的に遠いが、直前
のフィールドにおいて発光維持動作を「200」回行っ
ているため、所定の放電セル12における放電ガスはS
F10の書き込み期間における書き込み動作を正常に行
うのに十分活性化されており、サブフィールド群以前に
サブフィールド群を形成しないサブフィールドを点灯さ
せる必要がない。またサブフィールド群以前にサブフィ
ールドを点灯させることによって、表現できない階調も
存在する場合があるが、このような場合に対しては誤差
拡散法等の信号処理によって表現する。このように直前
のフィールドにおける発光維持動作の回数をデータ検出
部500により検出し、且つフィールドメモリ600を
用いることで常時点灯させるサブフィールドを選択する
ことにより、常時点灯させるサブフィールドにおける書
き込み動作の回数を低減することができ、書き込み動作
の回数に比例して増加するデータドライバモジュールの
消費電力を低減することができる。なおサブフィールド
群を形成する各サブフィールドの発光輝度の重みは必ず
しも全て同じである必要はなく、またサブフィールド群
を除くサブフィールドの発光輝度の重みも図9に示す値
でなくても各サブフィールド及びサブフィールド群を用
いて複数の階調表示が可能である発光輝度の重みである
場合、同様の効果が得られる。
【0039】また図10に示すようにサブフィールド群
を形成するサブフィールドの発光輝度の重みはサブフィ
ールド群が点灯する場合のみにサブフィールド群以前に
点灯させるサブフィールドの発光輝度の重みによって決
まることにより、例えば図10に示すように階調「6
4」を表現する場合、フィールドの最初にある初期化期
間から時間的に遠いSF11の書き込み期間において書
き込み動作を確実に行うためにSF5を点灯させるが、
このときSF11及びSF12の発光輝度の重みがとも
に32であった場合、SF5を点灯させることにより表
現される階調は「72」となってしまう。そこでサブフ
ィールド群における最終サブフィールドであるSF12
の発光輝度の重みを24にすることでSF5を点灯させ
る場合でも階調「64」を表現することができる。この
ようにデータ検出部500により映像データを検出し常
時点灯させるサブフィールドの発光輝度の重みによりサ
ブフィールド群を形成するサブフィールドの発光輝度の
重みを決定することにより、サブフィールド群以前に配
置されたサブフィールドが常時点灯することによる階調
性の劣化を防ぐことができる。なおサブフィールド群を
形成する各サブフィールドの発光輝度の重みは必ずしも
全て同じである必要はなく、またサブフィールド群を除
くサブフィールドの発光輝度の重みも図10に示す値で
なくても各サブフィールド及びサブフィールド群を用い
て複数の階調表示が可能である発光輝度の重みである場
合、同様の効果が得られる。
【0040】
【発明の効果】以上のように本発明はプラズマディスプ
レイの駆動であって、連続した少なくとも2つ以上のサ
ブフィールドによりサブフィールド群を形成し、1つの
サブフィールド群では各サブフィールドの発光維持動作
を終了せしめる消去初期化期間をサブフィールド群の最
終サブフィールドのみに設ける駆動であって、サブフィ
ールド群において書き込み動作を行う場合のみ、サブフ
ィールド群以前に配置されているサブフィールド群を形
成しないサブフィールドのうち少なくとも1つ以上のサ
ブフィールドを常時点灯させることで、所定の放電セル
における放電ガスを活性化し、後続のサブフィールド群
における書き込み動作を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における各サブフィール
ドの書き込み動作と発光状態を示す図
【図2】本発明の実施の形態1における各サブフィール
ドの書き込み動作と発光状態を示す図
【図3】本発明の実施の形態1における駆動の時間割構
成図
【図4】本発明の実施の形態1における走査電極及び維
持電極およびデータ電極に印加される駆動電圧及び動作
タイミング図
【図5】本発明の実施の形態1におけるプラズマディス
プレイの構成図
【図6】本発明の実施の形態2におけるプラズマディス
プレイの構成図
【図7】本発明の実施の形態2における各サブフィール
ドの書き込み動作と発光状態を示す図
【図8】本発明の実施の形態2における各サブフィール
ドの書き込み動作と発光状態を示す図
【図9】本発明の実施の形態2における直前のフィール
ドにおける発光維持回数及び各フィールドの書き込み動
作と発行状態を示す図
【図10】本発明の実施の形態2における各サブフィー
ルドの書き込み動作と発行状態を示す図
【図11】プラズマディスプレイパネルの一部斜視図
【図12】従来のプラズマディスプレイの駆動時間割構
成図
【図13】従来のプラズマディスプレイにおける走査電
極及び維持電極及びデータ電極に印加される駆動電圧及
び動作タイミング図
【図14】従来のプラズマディスプレイにおける各サブ
フィールドの書き込み動作と発光状態を示す図
【符号の説明】
4 走査電極 5 維持電極 8 データ電極 11 放電空間 12 放電セル 100 プラズマディスプレイパネル 200 データドライバ 300 走査ドライバ 400 維持ドライバ 500 データ検出部 600 フィールドメモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 3/288 G09G 3/28 K H04N 5/66 101 B E Fターム(参考) 5C058 AA11 BA03 BA07 BB03 5C080 AA05 BB05 DD03 DD09 EE29 HH02 HH04 HH05 JJ02 JJ04 JJ06

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1フィールドを複数のサブフィールドで
    構成し、連続した少なくとも2つ以上の前記サブフィー
    ルドによりサブフィールド群を形成し、前記サブフィー
    ルド群においては前記各サブフィールドの発光維持動作
    を終了せしめる消去初期化期間を前記最終サブフィール
    ドのみに設けたプラズマディスプレイを駆動する方法で
    あって、前記サブフィールド群において書き込み動作を
    行う場合のみ、前記サブフィールド群以前に配置されて
    いる前記サブフィールド群を除くサブフィールドのうち
    少なくとも1つ以上のサブフィールドを常時点灯させる
    ことを特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆動方
    法。
  2. 【請求項2】 前記常時点灯させるサブフィールドの発
    光輝度の重みは、その後点灯するサブフィールド群を形
    成するサブフィールドのうち最も大きい発光輝度の重み
    に比べ、その値が小さいことを特徴とする請求項1記載
    の駆動方法。
  3. 【請求項3】 前記常時点灯させるサブフィールドの発
    光輝度の重みは、1フィールドにおける全サブフィール
    ドの発光輝度の重みの合計に対し、その比率が1/16
    以下であることを特徴とする請求項1記載の駆動方法。
  4. 【請求項4】 前記常時点灯させるサブフィールドのう
    ち少なくとも1つのサブフィールドは、後続において点
    灯する前記サブフィールド群の直前に配置されているこ
    とを特徴とする請求項1記載の駆動方法。
  5. 【請求項5】 前記常時点灯させるサブフィールドのう
    ち少なくとも1つのサブフィールドの位置は、表示すべ
    き映像データに対応した入力信号によって決まることを
    特徴とする請求項1記載の駆動方法。
  6. 【請求項6】 前記常時点灯させるサブフィールドのう
    ち少なくとも1つのサブフィールドの発光輝度の重み
    は、表示すべき映像データに対応した入力信号によって
    決まることを特徴とする請求項1記載の駆動方法。
  7. 【請求項7】 前記常時点灯させるサブフィールドのう
    ち少なくとも1つのサブフィールドは、直前のフィール
    ドにおいて1フィールドを構成する前記各サブフィール
    ドが発光維持動作した回数によって決まることを特徴と
    する請求項1記載の駆動方法。
  8. 【請求項8】 前記サブフィールド群を形成するサブフ
    ィールドの発光輝度の重みは前記サブフィールド群が点
    灯する場合でのみ前記サブフィールド群以前に点灯させ
    るサブフィールドの発光輝度の重みによって決まること
    を特徴とする請求項1記載の駆動方法。
  9. 【請求項9】 1フィールドを複数のサブフィールドで
    構成し、連続した少なくとも2つ以上の前記サブフィー
    ルドによりサブフィールド群を形成し、前記サブフィー
    ルド群においては前記各サブフィールドの発光維持動作
    を終了せしめる消去初期化期間を前記最終サブフィール
    ドのみに設けたプラズマディスプレイの駆動装置であっ
    て、前記サブフィールド群において書き込み動作を行う
    場合のみ、前記サブフィールド群以前に配置されている
    前記サブフィールド群を除くサブフィールドのうち少な
    くとも1つ以上のサブフィールドを常時点灯させること
    を特徴とするプラズマディスプレイパネルの駆動装置。
  10. 【請求項10】 前記常時点灯させるサブフィールドの
    発光輝度の重みは、その後点灯するサブフィールド群を
    形成するサブフィールドのうち最も大きい発光輝度の重
    みに比べ、その値が小さいことを特徴とする請求項9記
    載の駆動装置。
  11. 【請求項11】 前記常時点灯させるサブフィールドの
    発光輝度の重みは、1フィールドにおける全サブフィー
    ルドの発光輝度の重みの合計に対し、その比率が1/1
    6以下であることを特徴とする請求項9記載の駆動装
    置。
  12. 【請求項12】 前記常時点灯させるサブフィールドの
    うち少なくとも1つのサブフィールドは、後続において
    点灯する前記サブフィールド群の直前に配置されている
    ことを特徴とする請求項9記載の駆動装置。
  13. 【請求項13】 前記常時点灯させるサブフィールドの
    うち少なくとも1つのサブフィールドの位置は、表示す
    べき映像データに対応した入力信号によって決まること
    を特徴とする請求項9記載の駆動装置。
  14. 【請求項14】 前記常時点灯させるサブフィールドの
    うち少なくとも1つのサブフィールドの発光輝度の重み
    は、表示すべき映像データに対応した入力信号によって
    決まることを特徴とする請求項9記載の駆動装置。
  15. 【請求項15】 前記常時点灯させるサブフィールドの
    うち少なくとも1つのサブフィールドは、直前のフィー
    ルドにおいて1フィールドを構成する前記各サブフィー
    ルドが発光維持動作した回数によって決まることを特徴
    とする請求項9記載の駆動装置。
  16. 【請求項16】 前記サブフィールド群を形成するサブ
    フィールドの発光輝度の重みは前記サブフィールド群が
    点灯する場合でのみ前記サブフィールド群以前に点灯さ
    せるサブフィールドの発光輝度の重みによって決まるこ
    とを特徴とする請求項9記載の駆動装置。
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