JP2002361344A - ハニカム構造体及びハニカム機能材 - Google Patents

ハニカム構造体及びハニカム機能材

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JP2002361344A JP2001169869A JP2001169869A JP2002361344A JP 2002361344 A JP2002361344 A JP 2002361344A JP 2001169869 A JP2001169869 A JP 2001169869A JP 2001169869 A JP2001169869 A JP 2001169869A JP 2002361344 A JP2002361344 A JP 2002361344A
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honeycomb
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Yutaka Matsumoto
豊 松本
Shoji Saruhashi
尚二 猿橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】優れた性能を有し、かつ安価なハニカム機能材
及びハニカム構造体を提供することにある。 【解決手段】断面が交互に凸部及び凹部となる波形状で
凸部及び凹部が一方向に延びる波板10、20が積層さ
れた複数枚の波板からなり、互いに積層された2個の波
板10、20の凸部及び凹部の延びる方向が鋭角状に交
差しているハニカム構造体及びこのハニカム構造体の表
面に担持された機能層を有するハニカム機能材である。
ハニカム構造体は、通孔を流れる空気を通孔を区画して
いるハニカム構造体の表面に持された機能層に接触させ
易くして機能層の性能を発揮させることによって、ハニ
カム機能材の性能を向上させることができる。ハニカム
構造体は平板を用いずに波板のみを積層することによっ
て構成されるので、全体の板使用量を低減することが可
能となり、ハニカム機能材の製造コストを低下できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハニカム構造体及
びハニカム機能材に関する。更に詳しくはハニカム構造
体とは、表面に触媒層、吸収層等の機能層を担持するこ
とができるハニカム構造体である。またハニカム機能材
とは、ハニカム構造体とこのハニカム構造体の表面に担
持された触媒層、吸収層等の機能層とからなるハニカム
機能材である。
【0002】
【従来の技術】従来から排気ガスを浄化する排気ガス浄
化装置、オゾンを分解除去するオゾンフィルタや特定の
化学物質を吸収する吸収装置等は、ハニカム構造体とそ
の構造体の通孔の表面に担持されたオゾン分解触媒層、
排気ガス浄化触媒層や硫化水素等の特定の化学物質を吸
収する吸収層とを有するハニカム機能材として構成され
ていた。この場合触媒層、吸収層等の機能層を担持する
担体として用いられるハニカム構造体は、例えばアルミ
ニウム系合金の平板と波板とを有機系接着剤或いはろう
付けによって接着して交互に積層して構成されてきた。
【0003】また特許第2944009号公報には、平
面状シート及び波板シートの少なくとも一方がガス吸着
シート又はガス分解性シートから構成されており、波形
シート素材の稜線部を平面状シート素材に接着すること
によって平面状シート素材と波形シート素材とを交互に
積層して形成したハニカム状のガス吸着素子又はガス分
解素子が開示されている。
【0004】このように従来からハニカム機能材は平板
と波板とを積層することによって構成されてきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら触媒層や
吸収層等の機能層を担持するハニカム構造体をアルミニ
ウム系合金箔のような高価な材料を用いて構成すると、
ハニカム構造体を製造するコストは高くなる。その結果
このハニカム構造体を用いたハニカム機能材も高価なも
のとなる。この場合機能層を担持するハニカム構造体を
少ない材料で製造することができればハニカム機能材の
製造コストを下げることができる。
【0006】しかし単にハニカム構造体を少ない材料で
製造しようとすると、ハニカム機能材の性能が低下して
しまうおそれがある。即ちハニカム構造体によって構成
される通孔の表面積が少なくなり、結局ハニカム機能材
の性能を低下させることになってしまう。
【0007】そこで本発明の目的は、優れた性能を有す
るハニカム機能材を構成することができ、かつ安価なハ
ニカム構造体を提供することにある。
【0008】また本発明の目的は、優れた性能を有し、
かつ安価なハニカム機能材を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】(第1の発明)本発明者
は、第1の発明として、鋭意研究の結果、断面が交互に
凸部及び凹部となる波形状で該凸部及び該凹部が一方向
に延びる波板が積層された複数枚の波板からなり、互い
に積層された2個の該波板の該凸部及び該凹部の延びる
方向が鋭角状に交差していることを特徴とするハニカム
構造体を発明した。
【0010】即ち本発明のハニカム構造体は、従来のハ
ニカム構造体が波板と平板とを交互に積層してハニカム
構造体を構成していた点を、隣接する波板の凸部及び凹
部の延びる方向を交差させて波板同士を積層することに
より、ハニカム構造体を構成した。このようにして構成
されたハニカム構造体においては隣接する波板の凸部と
凹部によって得られる間隙が空気が通過することができ
る通孔となることができる。そしてこの得られる通孔は
網目状に形成されるので、本発明のハニカム構造体は、
通孔を区画するハニカム構造体の表面に通孔を通過する
空気の多くを接触させることができる。
【0011】また本発明のハニカム構造体は、波板の凸
部及び凹部の延びる方向が交差する角度を鋭角状とする
することによって、ハニカム構造体の通孔を通過する空
気の圧力損失が大きくなりすぎることを避けることがで
きる。
【0012】また本発明のハニカム構造体は平板を用い
ずに波板のみを積層することによって構成されるので、
全体の板使用量を低減することが可能となる。
【0013】(第2の発明)本発明者は、第2の発明と
して、鋭意研究の結果、第1の発明のハニカム構造体と
得られる通孔を区画する該ハニカム構造体の表面に担持
された機能層とを有するハニカム機能材を発明した。
【0014】第1の発明のハニカム構造体において得ら
れる通孔を区画している構造体の表面に機能層を担持す
ることによって、ハニカム機能材を得ることができる。
このハニカム機能材に用いられる第1の発明のハニカム
構造体は、上述したように、通孔を区画しているハニカ
ム構造体の表面に通孔を通過する空気の多くを接触させ
ることができるので、第2の発明のハニカム機能材は通
孔の表面に担持された機能層により多くの空気を接触さ
せて機能層の性能を発揮させることによって、ハニカム
機能材の性能を向上させることができる。
【0015】また上述のように本発明のハニカム機能材
に用いられる第1の発明のハニカム構造体は通孔を通過
する空気の圧力損失が大きくなりすぎるのを回避できる
構造を有することから、本発明のハニカム機能材も通孔
を通過する空気の圧力損失が大きくなりすぎるのを回避
することができる。
【0016】製造コストが低下したハニカム構造体を用
いるので、ハニカム機能材の製造コストを低減すること
ができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態について
説明する。
【0018】(第1の発明)第1の発明のハニカム構造
体は、断面が交互に凸部及び凹部となる波形状でこの凸
部及び凹部が一方向に延びる波板が積層された複数枚の
波板からなり、互いに積層された2個の波板の凸部及び
凹部の延びる方向が鋭角状に交差していることを特徴と
する。
【0019】このハニカム構造体に用いられる波板は、
例えば触媒層や吸収層等の機能層を担持することができ
る適切な波板を用いることができる。このような波板と
して例えばアルミニウム系合金、ステンレス、耐熱合金
等の金属製波板、更には樹脂、セラミックス等の波板を
挙げることができるが、これらに限定されるものではな
い。
【0020】波板の長さ、幅、厚さは目的に応じて適切
な長さとすることができる。また波板の凸部と凹部とか
らなる波長即ちピッチ及び波高は、目的に合わせて適切
な長さとすることができる。例えばオゾンを分解するオ
ゾンフィルタとして用いる場合には、波長を概ね0.5
〜10mmとすることができ、また波高を概ね0.5〜
10mmとすることができる。
【0021】本発明のハニカム構造体においては、隣り
合う2個の波板の凸部及び凹部が延びる方向の交差する
角度即ち交差角度は鋭角状即ち90度未満である。この
ように隣り合う2個の波板の凸部及び凹部が延びる方向
を交差させることによって、凸部及び凹部との間隙によ
って構成された通孔はハニカム構造体の内部において交
差することができる。そのために本発明のハニカム構造
体は通孔を通過する空気を乱流とすることができ、通孔
の表面に多くの空気を接触させることができる。この場
合隣り合う2個の波板の凸部及び凹部の延びる方向が交
差する交差角度は通孔を通過する空気の多くを通孔の表
面に接触させることができ、かつ圧力損失が多くなりす
ぎないことを考慮すると概ね20度〜60度程度とする
ことが好ましい。
【0022】この場合少なくとも2枚の波板を積層した
状態で巻かれたハニカム構造体とすることができる。こ
のように波板を積層して巻くことによって、ハニカム構
造体を両端面に通孔を有する円筒形状とすることができ
る。このような円筒形状のハニカム構造体は、例えば通
孔の表面に水蒸気を吸着することができる吸着層を設け
ることによって、除湿装置を構成することができる。
【0023】また本発明のハニカム構造体は、互いに積
層されて当接している部分が互いに接合されているハニ
カム構造体とすることができる。当接している部分を接
合することによって強度を向上させることができる。接
合は、波板の材質に応じて適切な方法で行うことができ
る。例えば材質に応じた接着剤を用いることができる。
【0024】また本発明のハニカム構造体は、凸部及び
凹部の断面形状は、凸部及び凹部を有していれば任意の
形状とすることができる。例えば三角形の形状とするこ
とも、弧状とすることも、台形状とすることもできる。
【0025】この場合凸部及び凹部の断面形状を弧状と
することが好ましい。弧状とすることによって通孔の表
面積を大きくすることができ、また通孔を通過する空気
を乱流とすることができる。
【0026】また当接あるいは接合されている凸部の頂
部及び凹部の底部をいずれも平坦な帯状とすることが好
ましい。このように本発明のハニカム構造体は、凸部の
頂部及び凹部の底部(谷部)を平坦な帯状とすることに
よって波板同士が当接する部分をこの平坦な帯状の部分
とすることができる。このように平坦な帯状の部分同士
を当接することによって、ハニカム構造体の安定性を向
上させることができる。またこの当接した部分に接着剤
を塗布し易くなり、波板同士を接合し易くすることがで
きる。その結果ハニカム構造体の強度を向上させること
もできる。
【0027】このように凸部の頂部及び凹部の底部を平
坦な帯状とした場合に、断面で、凸部及び凹部を底辺の
ない台形状とすることが好ましい。この場合に台形の頂
辺が底辺より長くすることも、また頂辺が底辺より短く
することもできる。このように頂辺を底辺よりも長くし
たり、あるいは頂辺を底辺よりも短くすることによっ
て、通孔の表面積を大きくすることができ、また通孔を
通過する空気を乱流とすることができる。
【0028】なお本発明のハニカム構造体は、互いに積
層されている上下の断面形状を同じようにすることがで
きる。即ち同一の波板を用いてハニカム構造体を構成す
ることができる。また隣り合う波板を異なった波板とす
ることも可能である。
【0029】また本発明のハニカム構造体は、積層され
た波板の表面に、塗布層を設けることもできる。このよ
うに塗布層を設けることによって、塗布層の上に担持さ
れた触媒層や吸収層の構造体への密着性を向上し、脱落
を防止することができる。
【0030】なお塗布層に用いる材料として、シリカ、
アルミナ粉末等を挙げることができるが、これらに限定
されるものではない。
【0031】このように波板同士を積層することによっ
てハニカム構造体を構成するので、波板と平板とでハニ
カム構造体を構成するよりも板の使用量が少なくなり、
それだけ製造コストを低下させることが可能となる。
【0032】(第2の発明)第2の発明のハニカム機能
材は、第1の発明のハニカム構造体と得られる通孔を区
画する該ハニカム構造体の表面に担持された機能層とを
有することを特徴とする。
【0033】この機能層は、例えば触媒層や吸収層とす
ることができる。触媒層としては、例えばオゾンを分解
するオゾン分解触媒層、排気ガスを浄化する排気ガス浄
化触媒層を挙げることができるが、これに限定されるも
のではない。オゾンを分解するオゾン分解触媒層は、公
知の材料を用いて構成することができる。例えば活性炭
微粒子、MnO2等を用いることができるが、これに限
定されるものではない。
【0034】また排気ガスを浄化する排気ガズ浄化触媒
層は、公知の材料を用いて構成することができる。例え
ばアルミナ粉末にPt等の貴金属を担持したもの等を用
いることができるが、これらの限定されるわけではな
い。
【0035】また吸収層としては、空気中の水分を吸着
する層を挙げることができる。この空気中の水分を吸着
する層は、公知の材料を用いて構成することができる。
例えばシリカ粉末、ゼオライト粉末等を用いることがで
きるが、これらに限定されるものではない。この場合に
少なくとも2枚の波板を積層した状態で巻くことによっ
て円筒形状にしたハニカム構造体を用いることが好まし
い。そしてこの円筒形状のハニカム構造体の端面をその
軸心から所定角度の扇状の端面とそれ以外の端面とに仕
切って、このハニカム構造体を軸心を中心にして回転さ
せることによって、水分の吸着と水分を吸着する吸着層
の再生とを繰り返して行うことができる。
【0036】また特定の化学物質を吸収する吸収層とし
ては、硫化水素等を吸収する吸収層を挙げることができ
る。但しこれらに限定されるものではない。硫化水素を
吸収する吸収層は、公知の材料、例えば活性炭微粒子等
を用いて構成することができる。但しこれらに限定され
るものではない。
【0037】第2の本発明のハニカム機能材は、第1の
発明のハニカム構造体を用いるので、易い製造コストで
製造することできる。また通孔を通過する空気の圧力損
失が大きくなりすぎないようにすることができる。また
通孔を通過する空気の多くを通孔の表面に担持された機
能層に接触させることができ、それだけ機能層の能力を
発揮させることができる。
【0038】
【実施例】以下第1の発明のハニカム構造体を用いて構
成された第2の発明のハニカム機能材の実施例を図面を
参照しつつ説明する。なお第1の発明のハニカム構造体
及び第2の発明のハニカム機能材は、以下の実施例に限
定されるものではない。特許請求の範囲に記載された発
明の範囲内において種々の変形が可能である。
【0039】(実施例1)板厚25μm、板幅15mm
のアルミニウム系合金箔にヘリカルギアを用いて図1及
び図2に示すように、幅方向より10度の傾斜角度で波
付をして、長さ100mmの第1波板10を得た。なお
図1は第1波板10の一部を示した斜視図であり、図2
は水平に置かれた第1波板10を上方から見た平面図の
一部である。
【0040】更に図3に示すように、同じアルミニウム
系合金箔に同様にヘリカルギアを用いて幅方向に第1波
板10とは反対側に10度の傾斜角度で波付をして、1
00mmの第2波板20を得た。第1波板10及び第2
波板は、図1、図2及び図3に示すように、断面が交互
に凸部と凹部となる波形状であって、この凸部と凹部は
幅方向より10度の傾斜角度で一方向に延びている。波
のピッチは2mmで、波の高さは0.8mmであった。
また凸部の頂部及び凹部の底部はいずれも平坦な帯状で
あり、断面で凸部及び凹部は底辺のない台形状であっ
た。また頂辺が底辺よりも長い台形状であった。
【0041】図4に示すようにこの第1波板10と第2
波板20とを積層した。そして厚さが100mmになる
まで第1波板10と第2波板20とを交互に積層して、
幅15mm、長さ100mm、厚さ100mmの第1波
板10と第2波板20の積層体を治具内にセットした。
また第1波板10と第2波板20は幅方向の互いに反対
側に10度の傾斜角度で波付けされているので、この積
層体においては第1波板10の凸部及び凹部の延びる方
向と第2波板20の凸部及び凹部の延びる方向は20度
の角度で交差している。即ち交差角度は20度であっ
た。なお図5に積層した状態の第1波板10と第2波板
20とを上から見た平面図の一部を示す。またアルミニ
ウム系合金箔の使用量は11.3gであった。
【0042】そして治具内でセットされた第1波板10
と第2波板20とからなる積層体を水溶性のアクリルエ
マルジョンの液に浸した後、これを引き上げて余分のア
クリルエマルジョンを吹き払った。その後この第1波板
10と第2波板20との積層体を200℃で乾燥させて
から治具を取り除いた。このように表面にアクリルエマ
ルジョンが乾燥固化した塗膜層を有するハニカム構造体
を製造した。この塗膜層の質量は0.7gであった。
【0043】更にこのハニカム構造体にオゾンを分解す
る触媒であるMnO2を70質量部、活性炭を30質量
部及びバインダであるコロイダルシリカを20質量部含
んだスラリーに浸してコーティングした。その後これを
引き上げて余分のスラリーを吹き払った。その後このハ
ニカム構造体を200℃で乾燥させてオゾンフィルタを
作製した。
【0044】このオゾンフィルタは、第1波板10と第
2波板20との積層体からなるハニカム構造体とこのハ
ニカム構造体の表面に担持されたオゾンを分解するMn
2と活性炭とを含むオゾン分解触媒層とを有するハニ
カム機能材である。なおオゾンを分解する触媒層の質量
は12.9gであった。
【0045】(実施例2)実施例1と同様の工程で、オ
ゾンフィルタを作製した。但し第1波板及び第2波板を
得る際の波付の傾斜角度は15度とした。従ってこの実
施例2のオゾンフィルタにおいては、第1波板の凸部及
び凹部の伸びる方向と第2波板の凸部及び凹部の延びる
方向とは30度の角度で交差した。即ち交差角度は30
度であった。
【0046】なおアルミニウム系合金箔の使用量、塗膜
層の質量、触媒層の質量は表1に示す。
【0047】(実施例3)実施例1と同様の工程で、オ
ゾンフィルタを作製した。但し第1波板及び第2波板を
得る際の波付の傾斜角度は30度とした。従ってこの実
施例3のオゾンフィルタにおいて第1波板の凸部及び凹
部の伸びる方向と第2波板の凸部及び凹部の延びる方向
は60度の角度で交差した。即ち交差角度は60度であ
った。
【0048】なおアルミニウム系合金箔の使用量、塗膜
層の質量、触媒層の質量は表1に示す。
【0049】(比較例1)実施例1と同一のアルミニウ
ム系合金箔即ち、板厚25μm、板幅15mmのアルミ
ニウム系合金箔に平歯車を用いて傾斜角度のない波付を
して長さ100mmの従来の波板30を得た。即ちこの
比較例1では波付の傾斜角度を0度とした。なお実施例
1に用いられた第1波板10及び第2波板20と同様
に、波のピッチは2mmで、波の高さは0.8mmであ
った。
【0050】次に図5に示すようにこの波板30と平板
40と積層した。そしてこの波板30と平板40とを厚
さが100mmになるまで交互に積層して、幅15m
m、長さ100mm、厚さ100mmの波板30と平板
40の積層体を治具内にセットした。なお平板40とし
て板厚25μm、板幅15mmのアルミニウム系合金箔
を用いた。
【0051】その後実施例1と同一の工程で、オゾンフ
ィルタを作製した。なおアルミニウム系合金箔の使用
量、塗膜層の質量、触媒層の質量は表1に示す。
【0052】(比較例2)実施例1と同一のアルミニウ
ム系合金箔即ち、板厚25μm、板幅15mmのアルミ
ニウム系合金箔に、ヘリカルギアを用いて幅方向より5
度の傾斜角度で波付をして長さ100mmの第1波板を
得た。更に同様のアルミニウム系合金箔に、波付の傾斜
角度を反対側に5度として第2波板を得た。いずれも波
のピッチは2mmで、波の高さは0.8mmであった。
【0053】この第1波板と第2波板とを積層したが、
第1波板と第2波板が重なってしまって積層体を作製す
ることができず、従ってハニカム構造体を得ることがで
きなかった。
【0054】(比較例3)実施例1と同様の工程でオゾ
ンフィルタを作製した。但し第1波板及び第2波板を得
る際の波付の傾斜角度は45度とした。従ってこの比較
例3のオゾンフィルタにおいて第1波板の凸部及び凹部
の伸びる方向と第2波板の凸部及び凹部の延びる方向は
90度の角度で交差した。即ち交差角度は90度であっ
た。
【0055】なおアルミニウム系合金箔の使用量、塗膜
層の質量、触媒層の質量は表1に示す。 (比較試験)次に実施例1〜3のオゾンフィルタ、比較
例1及び比較例3のオゾンフィルタについてオゾン分解
性能の比較試験を行った。表1に評価試験の結果を示
す。
【0056】比較試験は、オゾン濃度4ppm、25
℃、湿度50%の空気を風速1m/secで実施例1〜
3のオゾンフィルタ、比較例1及び比較例3のオゾンフ
ィルタに流して、そのオゾン除去率を初期及び100時
間後において測定した。また圧力損失の測定結果も示
す。
【0057】表1より明らかなように、傾斜角度が5度
の比較例2のオゾンフィルタを除いて、実施例1〜3の
オゾンフィルタ、比較例1のオゾンフィルタ及び比較例
3のオゾンフィルタは全て作製可能である。
【0058】波板を用いた実施例1〜3のオゾンフィル
タは、平板と波板とを用いた比較例1のオゾンフィルタ
よりもオゾン除去率が初期及び100時間後のいずれに
おいて向上している。例えば100時間後のオゾン除去
率は、比較例1に比べていずれも2%以上向上してい
る。
【0059】一方比較例1のオゾンフィルタは、実施例
1〜3のオゾンフィルタに比べて多くのアルミニウム系
合金箔を使用する必要がある。従って実施例1〜3のオ
ゾンフィルタは、比較例のオゾンフィルタと比べて少量
のアルミニウム系合金箔で済む。従って実施例1〜3の
オゾンフィルタは、平板を用いた従来のオゾンフィルタ
と比較すると、安価な製造コストで製造でき、オゾン除
去率が向上したオゾンフィルタということができる。
【0060】実施例1のオゾンフィルタの交差角度は2
0度、実施例2のオゾンフィルタの交差角度は30度、
実施例3のオゾンフィルタの交差角度は60度、比較例
3のオゾンフィルタの交差角度は90度であって、実施
例1、実施例2、実施例3、比較例3という順序でオゾ
ンフィルタの圧力損失が大きくなっている。ここから第
1波板の凸部及び凹部の伸びる方向と第2波板の凸部及
び凹部が伸びる方向との交差する交差角度を大きくする
と、圧力損失が高くなることがわかる。
【0061】比較例3のオゾンフィルタにおいては第1
波板の凸部及び凹部の延びる方向と第2波板の凸部及び
凹部の延びる方向とが90度の角度で交差している。平
板を用いており交差のない従来のオゾンフィルタである
比較例1のオゾンフィルと比較例3のオゾンフィルタの
圧力損失を比較すると、比較例3のオゾンフィルタの圧
力損失は比較例1のオゾンフィルタの2倍程度に至って
いる。そのために複写機等で用いられるファンの容量を
大きくしなければならず、そのための費用がかかり現実
的ではない。また100時間後のオゾン除去率について
も、実施例3のオゾンフィルタと比較すると比較例3の
オゾンフィルタはそれほど向上しているわけではない。
【0062】これに対して波付の傾斜角度が10度〜3
0度即ち第1波板の凸部及び凹部の伸びる方向と第2波
板の凸部及び凹部が伸びる方向との交差角度が20度〜
60度の実施例1〜3のオゾンフィルタの圧力損失は、
比較例1よりは大きくなっているが、比較例3と比較す
るとかなり少なくなっていることが分かる。
【0063】従って実施例1〜3のオゾンフィルタは、
オゾン除去機能に優れかつ安価な製造コストで製造する
ことができるオゾンフィルタである。またオゾン除去機
能の向上を考慮すると、圧力損失も大き過ぎないレベル
のオゾンフィルタということができる。
【0064】
【表1】
【0065】
【発明の効果】本発明のハニカム構造体は、波板を用い
ることで、波板と平板とからなる従来のハニカム構造体
よりも少ない板の使用量でハニカム構造体を構成するこ
とができ、その結果製造コストを低減することができ
る。またハニカム構造体の内部においても通孔が交差し
ており、そのために通孔を通過する空気が乱流となっ
て、通孔を通過する空気の多くを通孔の表面に接触させ
ることができるという効果を有する。また通孔を通過す
る空気の圧力損失の過剰な増大を避けることができる。
【0066】また本発明のハニカム構造体を用いて構成
されたハニカム機能材は、安価なコストで製造でき、ま
た機能層の性能を効果的に発揮させることができる。ま
た圧力損失の過剰な増大を避けることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1波板の一部を示した斜視図である。
【図2】 水平に置かれた第1波板を上から見た平面図
の一部である。
【図3】 第2波板の一部を示した斜視図である。
【図4】 第1波板と第2波板とを積層した状態を示し
た斜視図である。
【図5】 積層した状態の第1波板と第2波板を上から
見た平面図の一部である。
【図6】 従来の平板と波板とを積層した状態を示した
斜視図である。
【符号の説明】
10:第1波板 20:第2波板 30:従来の波板 40:平板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B21D 53/84 F01N 3/28 301P F01N 3/28 301 B01D 53/36 C Fターム(参考) 3G091 AB01 AB08 BA01 GA09 GA16 GB06W GB09Y GB17X GB17Y 4D012 CA01 CA20 CB02 CG01 4D048 AA12 AA21 AB03 BA28X BA39X BA41X BB02 BB12 4G069 AA01 AA03 AA08 BA02A BA02B BA08A BA08B BA17 BA18 BB04A BB04B BC62A BC62B CA02 CA03 CA10 CA16 EA22 EA24 EA27 EB14Y EB15Y FA02 FB69 FB72 FB75

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面が交互に凸部及び凹部となる波形状
    で該凸部及び該凹部が一方向に延びる波板が積層された
    複数枚の波板からなり、互いに積層された2個の該波板
    の該凸部及び該凹部の延びる方向が鋭角状に交差してい
    ることを特徴とするハニカム構造体。
  2. 【請求項2】 少なくとも2枚の前記波板が積層された
    状態で巻かれている請求項1記載のハニカム構造体。
  3. 【請求項3】 互いに積層されて当接している部分が互
    いに接合されている請求項1又は請求項2記載のハニカ
    ム構造体。
  4. 【請求項4】 前記凸部及び前記凹部の断面形状は弧状
    である請求項1〜3記載のハニカム構造体。
  5. 【請求項5】 当接あるいは接合されている前記凸部の
    頂部及び前記凹部の底部はいずれも平坦な帯状である請
    求項1〜3記載のハニカム構造体。
  6. 【請求項6】 断面で、前記凸部及び前記凹部は底辺の
    ない台形状である請求項5記載のハニカム構造体。
  7. 【請求項7】 頂辺が底辺より長い請求項6記載のハニ
    カム構造体。
  8. 【請求項8】 頂辺が底辺より短い請求項6記載のハニ
    カム構造体。
  9. 【請求項9】 互いに積層されている上下の断面形状は
    同じである請求項1〜8記載のハニカム構造体。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9記載のハニカム構造体と
    得られる通孔を区画する該ハニカム構造体の表面に担持
    された機能層とを有することを特徴とするハニカム機能
    材。
  11. 【請求項11】 前記機能層は触媒層である請求項10
    記載のハニカム機能材。
  12. 【請求項12】 前記触媒層は排気ガス浄化触媒層であ
    る請求項11記載のハニカム機能材。
  13. 【請求項13】 前記触媒層はオゾン分解触媒層である
    請求項11記載のハニカム機能材。
  14. 【請求項14】 前記機能層は特定化学物質を吸収する
    吸収層である請求項10記載のハニカム機能材。
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